JPH0869583A - 移動体識別方法 - Google Patents

移動体識別方法

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JPH0869583A
JPH0869583A JP6202580A JP20258094A JPH0869583A JP H0869583 A JPH0869583 A JP H0869583A JP 6202580 A JP6202580 A JP 6202580A JP 20258094 A JP20258094 A JP 20258094A JP H0869583 A JPH0869583 A JP H0869583A
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JP
Japan
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interrogator
transponder
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Application number
JP6202580A
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English (en)
Inventor
Hiroki Mochizuki
啓希 望月
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Publication date
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Publication of JPH0869583A publication Critical patent/JPH0869583A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】質問器と複数の応答器との間で正確に交信し、
質問器のサービスエリアに存在する複数の移動体を確実
にしかも迅速に識別する。 【構成】質問器14はサービスエリア16内の複数の応
答器12に送信コマンドを送信し、各応答器は質問器か
らのコマンドを受信すると、複数のタイムスロットから
1つを乱数に従って選択して自己の識別情報IDをその
タイムスロットで送信し、質問器は各応答器からの識別
情報IDを受信すると、衝突せずに最も早いタイムスロ
ットで送信した応答器に対して許可を与え、許可を与え
れた応答器は質問器に対して反射型変調方式でデータ送
信を行う。質問器は1つの応答器からのデータ受信を終
了すると、残った応答器に対して再度送信コマンドを送
信して同様の制御を繰り返す。そしてサービスエリア内
に存在する全ての応答器のデータ受信が終了するまでこ
の制御を繰り返し各移動体の識別を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば人、車、物品、
家畜、生産ラインでの製造物等の移動体に応答器を取付
け、移動体の移動により応答器が質問器のサービスエリ
ア内に入った時、質問器が応答器との間でデータの送受
信を行って移動体の識別を行う移動体識別方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、人や物品あるいは車などに応答器
と呼ばれるワイヤレスのタグを取付け、質問器と呼ばれ
る送受信機を使用して応答器のデータ内容を読出して移
動体の識別を行い、場合によっては応答器に新たなデー
タを書込むという技術が多方面で利用されつつある。例
えば、鉄道の改札におけるワイヤレスカードでできた定
期券の自動読取装置や高速道路におけるワイヤレスカー
ドを使用した料金自動徴収システム等への応用が検討さ
れている。
【0003】このような各種応用が検討されている従来
の移動識別装置は、図7に示すように、例えばベルトコ
ンベア1により応答器2を取付けた荷物などの移動体3
を一定の間隔を開けて1つずつ搬送し、途中に送受信機
からなる質問器4を設置し、この質問器4のサービスエ
リア5内を移動体3が通過する時、質問器4により応答
器2に設定されているデータの読み書きを行う。これに
より移動体3を識別したり、移動体3に付加している情
報の読出しや書替え等を行う。なお、従来においては質
問器4のサービスエリア5内には1つの応答器2のみが
存在するように移動体3の搬送が制御される。
【0004】ところで、移動識別装置には、その構成や
方式の違いにより幾つかの種類がある。例えば、アクセ
ス方式の違いで分類すれば応答器の内容を読み出すだけ
で書込みは行わないRO(リード・オンリー)形、応答
器の内容を読み書きするRW(リード・ライト)形、応
答器への書込みが1回だけ可能で後は読み出すだけのW
ORM(ライト・ワンス・リード・メニイ)形などがあ
る。
【0005】また、読取り方式にも種々のものがある
が、中でも反射型変調と呼ばれる方式がよく用いられて
いる。反射型変調方式の特徴は、応答器から質問器にデ
ータを送信するとき、応答器は搬送波(キャリア)を発
生しないことにある。
【0006】すなわち、質問器が応答器からデータを読
み出す時には、先ず、質問器は図8の(a) に示すように
応答器に対してデータリードのコマンドを送信し、応答
器は図8の(b) に示すようにコマンドを受信する。続い
て質問器は図8の(a) に示すように応答器に対して無変
調キャリアを送信し、応答器は図8の(b) に示すように
無変調キャリアを受信すると同時にデータで変調した反
射波(変調波)を質問器に送信する。この反射波を質問
器が受信して応答器のデータを読取る。
【0007】なお、質問器が応答器にデータを書込む場
合は、質問器は応答器に対してデータライトのコマンド
を送信した後、無変調キャリアの代わりに書込みデータ
で変調した搬送波を送信すればよい。
【0008】質問器のサービスエリアに1つの応答器だ
けが存在する場合は混信の問題はないが、サービスエリ
アに複数の応答器が存在する場合にはこの各応答器が一
斉に質問器に対して応答すると混信が発生し正確なデー
タの送受信が不可能になる。
【0009】これを解決する識別装置として、例えば特
開平5−290192号公報が知られている。この公報
のものは、複数の応答器の個々に異なる遅延時間を設定
し、質問器から呼び出しを受けた複数の応答器がそれぞ
れ異なる遅延時間に基づいて応答することで互いの衝突
を避けるようにしている。また、質問器と応答器の間で
同期コードなるコードを共通に定め、このコードの授受
を遅延時間の計測スタート点にすることで、通信の確実
性を上げると共にこのコードにより応答器を幾つかのグ
ループに分けることで扱える応答器の数を多くしてい
る。さらに、このコードを使った識別と周波数(応答器
から質問器、質問器から応答器で異なる周波数を設定可
能)による識別、また遅延時間による識別を組合わせる
ことで膨大な数の応答器を扱うことができる旨記載して
いる。
【0010】また、EP0494114A2(Publicat
ion number)公報には、複数応答器の同時読取り技術が
開示されている。この公報のFig.5には質問器が3
つの応答器を読取る場合の図9に示すタイミングチャー
トが開示されている。
【0011】図9において(a) が質問器の信号で、(b)
〜(d) が各応答器からの応答信号で、(e) 〜(g) が各応
答器の応答イネーブル信号で、(h) が質問器が各応答器
から有効なデータを受け取った時(応答器を認識した
時)に出力する信号である。応答イネーブル信号はロー
レベルになると応答を止めることを意味し、応答器から
の応答が終了すると応答イネーブル信号はローレベルに
なるようになっている。
【0012】この例では応答器が3つなので(h) の信号
は時間をずらして3つ出力する。質問器はこの信号を出
力した直後に(a) の信号を短時間ローレベルにして応答
器に認識が終了した合図(ACK)を送り、それを受信
した応答器がイネーブル信号をローレベルにして応答を
止めている。
【0013】また、各応答器からの応答信号は、最初は
時間的に重なっているが、次の繰り返しではずれてい
る。すなわち応答の繰り返し周期がそれぞれ異なってい
る。これは各応答器が繰り返しの周期をランダムに決め
ているためである。但し、一度ランダムに決めた繰り返
し時間は各応答器からの読取りが終了するまで一定に繰
り返される。こうして、応答の繰り返し周期をそれぞれ
の応答器で異ならせることで応答の衝突を防いでいる。
【0014】以上、EP0494114A2公報をまと
めると次のようになる。
【0015】質問信号により起動した各応答器は繰り返
し時間をランダムに決める。この周期で応答を繰り返し
て質問信号の変化を見る。質問器が応答器を認識する
と、直後に質問信号を一瞬切る。これにより応答器は自
分が認識されたことを知り、イネーブル信号をローレベ
ルにして応答を止める。
【0016】この一連の手順は応答器が読取りエリアを
通過するまで、すなわち、質問信号が出力し続けている
間に行われる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−29019
2号公報のように、各応答器に固有の遅延時間を設定す
る方法では、取り扱う応答器の数が増加すると必要な遅
延時間も増大するという問題があった。従って、遅延時
間の長い応答器が存在する時には応答性の悪いシステム
となる。また、遅延時間の短い応答器と遅延時間の長い
応答器がサービスエリア内に混在した場合、それぞれの
応答の間には無駄な時間ができてしまう。
【0018】そこでこの問題を少しでも解決しようと各
応答器に設定する遅延時間の間隔を短くすると、データ
送信に使える時間も短くなり(データ送信時間は遅延時
間の間隔に等しい)、送れるデータ量が少なくなってし
まう。
【0019】また、遅延時間が長くなると誤差の蓄積も
問題になる。もともと電波の伝播の遅延の問題があり、
厳密には各応答器には同時に呼出信号(遅延時間計測の
スタート信号)が届かないところに、コストや大きさの
点からあまり精度のよいタイマを持てないことも重なっ
て長い遅延時間の計測では誤差の蓄積が無視できなくな
る。このため、遅延時間の略等しい応答器同士では送信
データ(応答)の一部が衝突する危険性もある。
【0020】また、EP0494114A2公報の方法
では、初めにランダムに発生させる繰り返し周期が幾つ
かの応答器間で同じだったり、一部重なる場合には読取
りの間中衝突を繰り返すことになる。これではランダム
に遅延を発生させる利点は全く生かされないことにな
り、従って、遅延時間を応答器の数が増えるに従って増
加させる必要があり、本来の通信とは関係ない無駄な時
間を多く取らなければならなくなる。
【0021】また、応答器を認識した後にACKを返す
場合、質問信号を一瞬切って行う方法も、質問信号の瞬
断がノイズやマルチパスにより容易に起こり得るので誤
動作を招くことになる。
【0022】そこで本発明は、質問器と複数の応答器と
の間で正確な交信ができ、質問器のサービスエリアに存
在する複数の移動体を確実にしかも迅速に識別できる移
動体識別方法を提供する。
【0023】また、本発明は、複数の質問器があるシス
テムにおいても質問器と複数の応答器との間で正確な交
信ができ、質問器のサービスエリアに存在する複数の移
動体を確実にしかも迅速に識別できる移動体識別方法を
提供する。
【0024】
【課題を解決するための手段と作用】請求項1対応の発
明は、複数の移動体にそれぞれ取付けた応答器と、この
応答器がサービスエリア内にあるときこの応答器に対し
てコマンドを送信してからこの応答器に対するデータの
読出しや書込みを行う質問器とからなり、質問器のサー
ビスエリア内に複数の応答器が存在する場合に、質問器
はサービスエリア内の各応答器に一斉にコマンドを送信
し、各応答器は質問器からのコマンドを受信すると、予
め設定した複数のタイムスロットから1つを乱数に従っ
て選択し、この選択したタイムスロットで自己の識別情
報を質問器に送信し、質問器は各応答器からの識別情報
を受信すると、衝突せずに最も早いタイムスロットで送
信した応答器に対してデータを送受信する許可を与え、
質問器から許可を与えられた応答器は質問器に対してデ
ータの送受信を行い、質問器は、許可を与えた応答器と
のデータの送受信を終了すると、残った応答器に対して
一斉にコマンドを送信して同様の制御を繰り返し、サー
ビスエリア内に存在する全ての応答器がデータの送受信
を終了するまでこの制御を繰り返して移動体の識別を行
うことにある。
【0025】請求項2対応の発明は、複数の移動体にそ
れぞれ取付けた応答器と、この応答器がサービスエリア
内にあるときこの応答器に対してコマンドを送信してか
らこの応答器に対するデータの読出しや書込みを行う複
数の質問器とからなり、質問器のサービスエリア内に複
数の応答器が存在する場合に、質問器は先ずキャリアセ
ンスを行って他の質問器が応答器に対して送受信制御を
行っていないことを確認してから、サービスエリア内の
各応答器に一斉にコマンドを送信し、各応答器は質問器
からのコマンドを受信すると、予め設定した複数のタイ
ムスロットから1つを乱数に従って選択し、この選択し
たタイムスロットで自己の識別情報を質問器に送信し、
質問器は各応答器からの識別情報を受信すると、衝突せ
ずに最も早いタイムスロットで送信した応答器に対して
データを送受信する許可を与え、質問器から許可を与え
られた応答器は質問器に対してデータの送受信を行い、
質問器は、許可を与えた応答器とのデータの送受信を終
了すると、残った応答器に対して一斉にコマンドを送信
して同様の制御を繰り返し、サービスエリア内に存在す
る全ての応答器がデータの送受信を終了するまでこの制
御を繰り返して移動体の識別を行い、さらに質問器は、
サービスエリア内に存在する全ての応答器とのデータの
送受信を終了するとその後一定期間動作を休止し、一定
期間経過後にキャリアセンスを行って応答器に対する送
受信制御を再開することにある。
【0026】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0027】図1において11は例えばベルトコンベア
で、このベルトコンベア11によりそれぞれ応答器12
を取り付けた荷物等の複数の移動体13を図中矢印方向
に搬送している。
【0028】前記ベルトコンベア11の外部近傍に質問
器14を設置し、この質問器14をホストコンピュータ
15に接続している。前記ベルトコンベア11を搬送す
る移動体13はランダムに置かれ、前記質問器14のサ
ービスエリア16内に複数の移動体13が介在してもか
まわないようになっている。
【0029】前記質問器14と応答器12は図2に示す
構成になっている。すなわち、前記質問器14は、主制
御部21に前記ホストコンピュータ15と情報の送受信
制御を行う上位インターフェース制御部22、データバ
ッファRAM23、PS/SP(パラレル−シリアル/
シリアル−パラレル)変換部24を接続している。そし
て前記PS/SP変換部24に変調部25と復調部26
を接続し、前記変調部25にはまた発振器27を接続し
ている。
【0030】前記PS/SP変換部24からのシリアル
データを前記変調部25を介して送信アンテナ28に供
給して外部に無線送信し、また、外部から受信アンテナ
29が受信した信号を前記復調部26を介して前記PS
/SP変換部24に供給するようになっている。なお、
30は各部に電力を供給する電源ユニットである。
【0031】また、前記応答器12は、主制御部31に
データメモリ32、復調部33、変調部34を接続して
いる。前記変調部25に送信アンテナ35を接続すると
共に切替スイッチ36を介して受信アンテナ37を接続
している。前記復調部33に前記切替スイッチ36を介
して前記受信アンテナ37を接続している。なお、38
は各部に電力を供給するバッテリである。
【0032】前記応答器12の主制御部31は、予め設
定したタイムスロットを発生するタイムベース、乱数を
発生してスロットを決めるスロット制御手段、送受信制
御手段、メモリのリード・ライト制御手段等を設けてい
る。
【0033】このような構成の実施例において、図1に
示すように質問器14のサービスエリア16内に3個の
移動体13が介在しているとすると、質問器14と各移
動体13の応答器12とは図3に示す手順で送受信制御
を行う。
【0034】先ず、質問器14は期間T1 において図3
の(a) に示すように送信を要求する送信コマンドを送信
する。この送信コマンドは図3の(b) 〜(d) に示すよう
に各応答器12によって受信される。送信コマンドを受
信した各応答器12は期間T2 の最初においてスロット
制御手段により乱数に従って識別情報IDを送信するス
ロットを決定する。
【0035】なお、スロットの数はサービスエリア16
内に存在する応答器の数がどのくらいであるかにより決
定すればよい。また、応答器製造時にスロットの数が決
まっていない場合には、システム運用時に質問器14が
最初のコマンドとともに使用するスロット数を送信する
必要がある。
【0036】質問器14はコマンド送信に続いて期間T
2 で図3の(a) に示すように無変調キャリアを送信す
る。各応答器12は図3の(b) 〜(d) に示すように無変
調キャリアを受信すると共に決定したタイムスロットで
識別情報IDを質問器14に送信する。
【0037】ここでは図3の(c) の応答器12が1番目
のスロットで識別情報IDを送信し、図3の(b) 及び
(d) の応答器12が2番目のスロットで識別情報IDを
送信している。
【0038】各応答器12からの識別情報IDを受信し
た質問器14は、図3の(c) の応答器12に対して次の
一定期間でデータを送信する権利を与える。すなわち、
期間T3 において図3の(c) の応答器12に対してその
応答器を指定する許可IDを送信する。こうして送信権
利は衝突(混信)のない最も早いスロットでIDを送信
した応答器12に与える。
【0039】図3の(c) の応答器12は許可IDを受信
すると、期間T4 において質問器14からの無変調キャ
リアをデータで変調して質問器14に送信する。すなわ
ち応答器12は反射型変調方式でデータを送信する。
【0040】こうして質問器14は図3の(c) の応答器
12からのデータを受信し、そのデータ内容を解析して
図3の(c) の応答器12を取り付けた移動体13の識別
を行う。
【0041】図3の(c) の応答器12は1度質問器14
に対してデータ送信を行うと以降、その質問器14から
読取りコマンドが送信されてもIDを送信することはし
ない。
【0042】こうして図3の(c) の応答器12に対する
データの送受信が終了すると、質問器14は再び読取り
コマンドを送信する。残った図3の(b) 及び(d) の応答
器12はスロット制御手段により乱数に従って識別情報
IDを送信するスロットを決定する。
【0043】質問器14はコマンド送信に続いて無変調
キャリアを送信する。図3の(b) 及び(d) の応答器12
は無変調キャリアを受信すると共に決定したタイムスロ
ットで識別情報IDを質問器14に送信する。
【0044】こうして質問器14は前回同様、最も早い
スロットでIDを送信した応答器12にデータを送信す
る権利を与える。
【0045】以上の制御を一定回数繰り返すことによ
り、全ての応答器12からデータを読取ることができ、
サービスエリア16内の全ての移動体13を確実に識別
することができる。
【0046】そして応答器12は質問器14に対して短
いデータの識別情報IDを送信して送信権利を得てから
次のステップでデータ送信を行い、しかも識別情報ID
は幾つか用意したスロットを乱数で選定して使用してい
るのでタイムスロットを共有することができる。
【0047】従って、応答器の数が増大しても従来のよ
うな遅延時間が増大するというような問題は発生しな
い。すなわち、識別情報IDという短いデータを送信す
ることでスロット間隔を短くできるうえ、スロットを共
有することで全体の時間を制限でき応答器が増加した時
の遅延時間の増大を最小限に押さえることができる。
【0048】従って、質問器のサービスエリアに存在す
る複数の移動体を迅速に識別することができる。
【0049】また、質問器14は送信の権利を付与する
応答器12を決めると、その応答器に対してその応答器
を指定する許可IDを送信するので、質問器14から該
当する応答器12に対して正確にACKを返すことがで
きる。
【0050】なお、この実施例では質問器14が固定さ
れているものとして説明したが、例えば質問器が携帯形
であれば質問器も移動することが考えられる。このよう
に質問器が移動する場合であっても同様の方法によりサ
ービスエリア内に存在する複数の移動体の識別はでき
る。
【0051】以上は、質問器14が1台の場合について
述べたが、質問器14が複数ある場合も適用できる。
【0052】以下、複数の質問器を使用した他の実施例
について述べる。質問器14が複数ある場合は図4に示
す手順で送受信制御を行う。各質問器14は図3に示し
た応答器12との送受信制御を開始する前にキャリアセ
ンスCSを行って他の質問器が交信を行っていないこと
を確認する。
【0053】すなわち、質問器14は図5に示す流れ図
に基づく制御を行う。先ず、ST1にてキャリアセンス
した結果がOKかNGかをチェックする。OK、すなわ
ち他の質問器が交信中でなければ、ST2 にて送信コマ
ンドと自己の識別情報IDを送信する。この識別情報I
Dは他の質問器と区別するためである。
【0054】この状態でST3 にて応答器12からの識
別情報IDの受信に待機する。受信した識別情報IDが
衝突無く受信できれば、ST4 にて最も早いスロットの
識別情報IDに対応する応答器12に対してデータ送信
の権利を付与する。そしてST5 にて該当する応答器1
2からのデータを受信して移動体13の識別を行う。
【0055】以上の制御が例えばn回繰り返し行われて
いなければ、再度ST2 にて残る応答器12に対して送
信コマンドと自己の識別情報IDを送信する。なお、n
は質問器14がエリア内の応答器12をすべて認識する
のに十分な回数に設定してある。
【0056】また、ST3 にて受信した応答器12から
の識別情報IDの受信が失敗した時にはデータの受信は
行わず、制御がn回繰り返し行われていなければ、再度
ST2 にて応答器12に対して送信コマンドと自己の識
別情報IDを送信する。
【0057】こうして、制御がn回繰り返し行われる
と、ST6 にてタイマにより一定期間の休止を行う。こ
の休止期間により、他の質問器14が応答器12に対し
て交信する権利を獲得する機会を与える。
【0058】また、応答器12は図6に示す流れ図に基
づく制御を行う。先ず、ST11にて質問器14からのコ
マンドを待受け、質問器14からの送信コマンドを受信
すると、ST12にてその送信コマンドに含まれる質問器
14の識別情報IDを読取る。
【0059】そしてST13にて読取った質問器14の識
別情報IDが新しい情報か否かをチェックし、もし新し
い情報であればその識別情報IDをメモリに記憶する。
また、すでにメモリに記憶している識別情報IDであれ
ば同じ質問器14に対して繰り返し応答しないように質
問器に対する応答を中止して再度ST11のコマンド待受
けに戻る。
【0060】新しい識別情報IDを受信してメモリに記
憶すると、続いてST14にてスロット制御手段により乱
数に従って自己の識別情報IDを送信するスロットを決
定する。そしてST15にて質問器14に対して自己の識
別情報IDを決定したタイムスロットで送信する。
【0061】続いてST16にて質問器14からのデータ
送信の許可の受信に待機し、データ送信許可があると、
ST17にて反射型変調方式でデータを送信してから再度
ST11のコマンド待受けに戻る。また、質問器14から
データ送信の許可が与えられなかったときには再度ST
11のコマンド待受けに戻る。
【0062】従って、例えば3台の質問器141 ,14
2 ,143 があった場合に、図4に示すように、質問器
141 が先ずキャリアセンスCSを行い、他の質問器1
42,143 が交信中でないことを確認して図3に示す
ような応答器12との交信をn回繰り返す。
【0063】この交信中に質問器143 がキャリアセン
スCSを行うと、このキャリアセンスCSはNGとな
る。
【0064】質問器141 は応答器12とのn回の交信
を終了すると、一定期間の休止を行う。そしてこの休止
期間において質問器142 がキャリアセンスCSを行う
と、質問器141 ,143 は交信中になっていないの
で、応答器12との交信がOKとなる。
【0065】こうして質問器142 は図3に示すような
応答器12との交信をn回繰り返すことになる。この交
信中に質問器143 がキャリアセンスCSを行うと、こ
のキャリアセンスCSはNGとなる。
【0066】質問器142 は応答器12とのn回の交信
を終了すると、一定期間の休止を行う。そしてこの休止
期間において質問器143 がキャリアセンスCSを行う
と、質問器141 ,142 は交信中になっていないの
で、応答器12との交信がOKとなる。
【0067】このように、複数台の質問器14があると
きには、応答器12との交信開始前にキャリアセンスC
Sを行って他の質問器が交信中でないことを確認してか
ら応答器12との交信を開始するので、各質問器間で電
波の干渉、すなわち混信が無く対応する応答器12との
交信が確実にできる。
【0068】また、各質問器14は、対応する応答器1
2との交信をn回繰り返した後は一定期間動作を休止す
るようにしているので、この間に他の質問器がキャリア
センスCSを行って対応する応答器12との交信を開始
することができ、各質問器の交信の切替えがスムーズに
できる。
【0069】なお、前記各実施例においては、質問器と
応答器とのデータ送信を反射型変調方式を用いた行うも
のについて述べたが必ずしもこれに限定するものではな
く、他の変調方式を用いてデータ送信を行うものであっ
てもよい。また、前記各実施例においては、質問器が応
答器からデータを読み取る場合を例としたが、データを
読み取ると共に書き込む場合にも適用できるのは勿論で
ある。
【0070】また、前記各実施例は、質問器と応答器の
交信を単一周波数を用いて行う場合を例としたが、複数
の周波数を用いることもでき、複数の周波数を用いると
取り扱う応答器の数を増加させることができ、また複数
の質問器を使用する場合には各質問器毎に使用する周波
数を変えることができる。
【0071】なお、前記各実施例ではベルトコンベアで
搬送する荷物を移動体としてこれを識別するものを例と
したが、例えば自動車に応答器をつけた場合、定期券に
応答器をつけた場合、家畜に応答器をつけた場合、工場
のラインでの製造物に応答器をつけた場合、倉庫内の在
庫品に応答器をつけた場合など各種移動体の識別に適用
できるものである。
【0072】
【発明の効果】以上、本発明によれば、質問器と複数の
応答器との間で正確な交信ができ、質問器のサービスエ
リアに存在する複数の移動体を確実にしかも迅速に識別
できる移動体識別方法を提供できる。
【0073】また、本発明によれば、複数の質問器があ
るシステムにおいても質問器と複数の応答器との間で正
確な交信ができ、質問器のサービスエリアに存在する複
数の移動体を確実にしかも迅速に識別できる移動体識別
方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略構成図。
【図2】同実施例の質問器と応答器の構成を示すブロッ
ク図。
【図3】同実施例の質問器と応答器との交信手順を示す
図。
【図4】本発明の他の実施例における各質問器の動作を
説明するための図。
【図5】同実施例の質問器の通信制御を示す流れ図。
【図6】同実施例の応答器の通信制御を示す流れ図。
【図7】従来例を示す概略構成図。
【図8】同従来例の質問器と応答器との交信手順を示す
図。
【図9】別の従来例の制御を説明するためのタイミング
図。
【符号の説明】
12…応答器 13…移動体 14…質問器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の移動体にそれぞれ取付けた応答器
    と、この応答器がサービスエリア内にあるときこの応答
    器に対してコマンドを送信してからこの応答器に対する
    データの読出しや書込みを行う質問器とからなり、 前記質問器のサービスエリア内に複数の応答器が存在す
    る場合に、前記質問器はサービスエリア内の各応答器に
    一斉にコマンドを送信し、前記各応答器は前記質問器か
    らのコマンドを受信すると、予め設定した複数のタイム
    スロットから1つを乱数に従って選択し、この選択した
    タイムスロットで自己の識別情報を前記質問器に送信
    し、前記質問器は前記各応答器からの識別情報を受信す
    ると、衝突せずに最も早いタイムスロットで送信した応
    答器に対してデータを送受信する許可を与え、前記質問
    器から許可を与えられた応答器は前記質問器に対してデ
    ータの送受信を行い、前記質問器は、許可を与えた応答
    器とのデータの送受信を終了すると、残った応答器に対
    して一斉にコマンドを送信して同様の制御を繰り返し、
    サービスエリア内に存在する全ての応答器がデータの送
    受信を終了するまでこの制御を繰り返して移動体の識別
    を行うことを特徴とする移動体識別方法。
  2. 【請求項2】 複数の移動体にそれぞれ取付けた応答器
    と、この応答器がサービスエリア内にあるときこの応答
    器に対してコマンドを送信してからこの応答器に対する
    データの読出しや書込みを行う複数の質問器とからな
    り、 前記質問器のサービスエリア内に複数の応答器が存在す
    る場合に、前記質問器は先ずキャリアセンスを行って他
    の質問器が応答器に対して送受信制御を行っていないこ
    とを確認してから、サービスエリア内の各応答器に一斉
    にコマンドを送信し、前記各応答器は前記質問器からの
    コマンドを受信すると、予め設定した複数のタイムスロ
    ットから1つを乱数に従って選択し、この選択したタイ
    ムスロットで自己の識別情報を前記質問器に送信し、前
    記質問器は前記各応答器からの識別情報を受信すると、
    衝突せずに最も早いタイムスロットで送信した応答器に
    対してデータを送受信する許可を与え、前記質問器から
    許可を与えられた応答器は前記質問器に対してデータの
    送受信を行い、前記質問器は、許可を与えた応答器との
    データの送受信を終了すると、残った応答器に対して一
    斉にコマンドを送信して同様の制御を繰り返し、サービ
    スエリア内に存在する全ての応答器がデータの送受信を
    終了するまでこの制御を繰り返して移動体の識別を行
    い、さらに前記質問器は、サービスエリア内に存在する
    全ての応答器とのデータの送受信を終了するとその後一
    定期間動作を休止し、一定期間経過後にキャリアセンス
    を行って応答器に対する送受信制御を再開することを特
    徴とする移動体識別方法。
JP6202580A 1994-08-26 1994-08-26 移動体識別方法 Pending JPH0869583A (ja)

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