JPH0866008A - 電力制御回路 - Google Patents

電力制御回路

Info

Publication number
JPH0866008A
JPH0866008A JP19998294A JP19998294A JPH0866008A JP H0866008 A JPH0866008 A JP H0866008A JP 19998294 A JP19998294 A JP 19998294A JP 19998294 A JP19998294 A JP 19998294A JP H0866008 A JPH0866008 A JP H0866008A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
thermistor
load
control circuit
power control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP19998294A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Maruyama
均 丸山
Kimiya Nakamura
公也 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority to JP19998294A priority Critical patent/JPH0866008A/ja
Publication of JPH0866008A publication Critical patent/JPH0866008A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power Conversion In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はトランジスタの電力制御回路に係
り、特に放熱板を小型化すると共に、トランジスタも小
型化し、電力制御回路をコンパクトに構成することを目
的とする。 【構成】 トランジスタQ2のコレクタ−エミッタ間に
PTCサーミスタ4を接続することにより、トランジス
タQ2での電力損失(熱損失)が増し、トランジスタQ
2の温度が所定温度を越えた時、PTCサーミスタ4の
抵抗値が急激に上昇し、以後PTCサーミスタ4の電力
損失(熱損失)を増加させ、トランジスタQ2の電力損
失(熱損失)の多くをPTCサーミスタ4側で放熱す
る。その結果、トランジスタQ2の放熱板を小さく構成
することができると共に、トランジスタQ2自体も小さ
く構成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータの回転制御等に
用いられるトランジスタの電力制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、モータは各種産業で利用されてお
り、特に自動車(電気自動車を含む)は直流電源を使用
する為、直流モータが使用されている。この様な直流モ
ータにおける速度制御には各種の方法が存在するが、最
も簡単に実現できる構成が、直流モータにトランジスタ
を接続し、トランジスタのベース電流あるいはゲート電
圧を可変することにより直流モータの速度制御を行う方
式である。すなわち、直流モータに印加する電圧を可変
することにより、直流モータの回転数を制御する方法で
ある。
【0003】図10は、上述の構成の直流モータの速度
制御を行う為の従来の電力制御回路である。同図におい
て、トランジスタQ1のコレクタ(C)には上述の直流
モータが負荷1として接続され、トランジスタQ1のエ
ミッタ(E)は接地されている。また、トランジスタQ
1のコレクタ電圧(コレクタ−エミッタ間電圧)VCE
は、オペアンプ2の非反転入力(+入力)に入力し、オ
ペアンプ2の反転入力(−入力)に供給される基準電圧
Iと比較し、オペアンプ2の出力電圧をトランジスタQ
1のベース(B)に供給する。そして、基準電圧Iの電
圧値を可変することにより、トランジスタQ1がオンす
る時のコレクタ電圧を変化させ、負荷1(直流モータ)
への供給電圧を制御する。
【0004】この様に、モータの速度制御をトランジス
タQ1のコレクタ電圧を可変することにより行う時、ト
ランジスタQ1は電力制御用トランジスタ(パワートラ
ンジスタ)であり、トランジスタQ1に流れる負荷電流
IL と上述の電圧VCEに基づく電力損失(W)が発生す
る。
【0005】図11は、この電力損失(W)の変化を示
す図である。同図に示す様に、トランジスタQ1におけ
る電力損失(W)は、負荷電流IL と電圧VCEの積に比
例し、同図のIに示す様にある電圧VCE0 の時、ピーク
となる負の二次関数特性となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】通常、パワートランジ
スタであるトランジスタQ1は、電力損失に基づく発熱
が発生する為、放熱板を使用している。特に、上述の様
にトランジスタQ1の電圧VCEが変化し、上述の如く電
圧VCE0 の時ピークとなる様な大きな電力損失が発生す
る(高熱が発生する)回路では、使用する放熱板も大き
なサイズのものが必要となる。また、放熱板のみなら
ず、トランジスタQ1自体のサイズも大きく構成し、放
熱を充分行う必要がある。
【0007】尚、上述の例では負荷1として直流モータ
の例で説明したが、モータ負荷に限らず、負荷電流を段
階的に変化して使用する負荷であり、トランジスタQ1
の発熱が大きくなる様な負荷を接続する場合にも同様な
問題が発生する。
【0008】本発明は上記問題に鑑み、放熱板を小型化
すると共に、トランジスタも小型化し、電力制御回路を
コンパクトに構成することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、トランジスタ
と、該トランジスタのコレクタ、エミッタ間に接続され
た正特性サーミスタとを有することによる電力制御回路
により達成される。
【0010】また、本発明は、トランジスタと、該トラ
ンジスタのコレクタに接続された負荷と、前記トランジ
スタのコレクタ、エミッタ間に接続された正特性サーミ
スタと、前記トランジスタのコレクタ電圧と基準電圧と
を比較することにより前記トランジスタにベース電流を
供給するベース電流供給部とを有する電力制御回路によ
っても達成することができる。
【0011】また、本発明は、複数の異なる電流が供給
される負荷と、該負荷がコレクタに接続されたトランジ
スタと、該トランジスタを駆動するベース電流を供給す
るベース電流供給部と、前記トランジスタのコレクタ、
エミッタ間に接続され、前記ベース電流供給部から供給
されるベース電流に基づいて前記トランジスタを駆動す
る際発生する熱を分担する正特性サーミスタとを有する
電力制御回路によって達成される。
【0012】さらに、上記発明は、前記トランジスタの
コレクタ、エミッタ間には正特性サーミスタと共に、負
特性サーミスタが接続されている構成の電力制御回路で
あっても良い。
【0013】また、上記発明は、前記正特性サーミスタ
自体の放熱特性を制御することにより、前記正特性サー
ミスタの電力損失を制御する構成の電力制御回路であっ
ても良い。
【0014】一方、本発明は、トランジスタと、該トラ
ンジスタのドレイン、ソース間に接続された正特性サー
ミスタとで構成される電力制御回路であっても達成で
き、また、トランジスタと、該トランジスタのドレイン
に接続された負荷と、前記トランジスタのドレイン、ソ
ース間に接続された正特性サーミスタと、前記トランジ
スタのドレイン電圧と基準電圧とを比較することにより
前記トランジスタにゲート電流を供給するゲート電流供
給部とを有する電力制御回路であっても達成でき、さら
に、複数の異なる電流が供給される負荷と、該負荷がド
レインに接続されたトランジスタと、該トランジスタを
駆動するゲート電流を供給するゲート電流供給部と、前
記トランジスタのドレイン、ソース間に接続され、前記
ゲート電流供給部から供給されるゲート電流に基づいて
前記トランジスタを駆動する際発生する熱を分担する正
特性サーミスタとを有する電力制御回路であっても達成
できる。
【0015】また、本発明は、前記トランジスタのドレ
イン、ソース間には正特性サーミスタと共に、負特性サ
ーミスタが接続されている構成の電力制御回路であって
も良く、また、前記正特性サーミスタ自体の放熱特性を
制御することにより、前記正特性サーミスタの電力損失
を制御する構成の電力制御回路であっても良い。
【0016】
【作用】本発明は、負荷が接続されたトランジスタのコ
レクタ−エミッタ間に正特性サーミスタを接続し、トラ
ンジスタへ供給するベース電流を可変することにより、
負荷へのトランジスタの電圧VCEを可変し、トランジス
タに発生する熱を正特性サーミスタで分担するものであ
る。すなわち、PTCサーミスタの抵抗値が急激に上昇
することを利用し、以後、PTCサーミスタ側での電力
損失(熱損失)により、トランジスタでの電力損失(熱
損失)を補償し、トランジスタに取り付ける放熱板を小
さく構成するものである。
【0017】また、負荷が接続されたトランジスタのコ
レクタ−エミッタ間に正特性サーミスタと負特性サーミ
スタの直列回路を接続することにより、上述と同様、ト
ランジスタの電力損失(熱損失)をPTCサーミスタで
分担すると共に、負荷への電源投入時発生する突入電流
を、電源投入時高抵抗である負特性サーミスタにより抑
制し、電源投入時の突入電流によるユーザの違和感を解
消するものである。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施例
の電力制御回路を示す回路図である。同図において、ト
ランジスタQ2はバイポーラー型のトランジスタであ
り、例えば数アンペア(A)程度の電流を流すことが可
能なパワートランジスタである。また、トランジスタQ
2のコレクタ(C)には負荷3が接続され、エミッタ
(E)は接地されている。また、トランジスタQ2と負
荷3との間にはリレー3’が介装されている。
【0019】負荷3は直流モータであり、自動車等に設
けられた小型モータ、例えばカーエアコンの冷気の吹き
出しに用いる(ブロアモータ)等のモータである。この
負荷3は、上述の様に直流モータであり、負荷3に印加
する負荷電圧(VL )を可変することでモータの回転数
を制御できる(モータの速度を制御できる)。また、こ
の負荷3の一端は、上述の様にリレー3’に接続されて
いる。リレー3’は不図示の制御回路から出力される制
御信号に従って駆動(オン、オフ)する。
【0020】尚、負荷3の他端は、例えば車内の直流電
源Vccに接続されている。一方、正特性サーミスタ(以
下、PTCサーミスタ(Positive Coefficient Thermis
tor )という)4は、トランジスタQ2のコレクタ
(C)−エミッタ(E)間に接続されている。図2はP
TCサーミスタ4の特性を説明する図であり、温度変化
に対する抵抗値変化を対数で示すものである。同図に示
す様に、PTCサーミスタ4は低温において抵抗値は低
いが、所定温度以上(所謂スイッチング温度(例えば、
温度t1 )以上)では急激に抵抗値が上昇し、高温(例
えば、温度t2 )以上で高い抵抗値を維持する素子であ
る。
【0021】一方、オペアンプ5は、ベース電流をトラ
ンジスタQ2のベース(B)へ供給する素子であり、こ
のオペアンプ5の非反転入力(+入力)には負荷3の電
圧値(トランジスタQ2のコレクタ(C)の電圧値)が
入力し、オペアンプ5の反転入力(−入力)には可変電
圧(基準電圧I)が入力する。この可変電圧(基準電圧
I)は、例えば段階的、又は連続的に可変可能に構成さ
れ、この可変電圧(基準電圧I)は不図示の電圧出力部
から出力される。オペアンプ5は非反転入力(+入力)
に供給される電圧値と、反転入力(−入力)に入力する
可変電圧(基準電圧I)の値とを比較し、両電圧値の差
分に対応したベース電流をトランジスタQ2へ出力す
る。
【0022】以上の構成の電力制御回路において、以下
にその動作を説明する。尚、本実施例においては、負荷
3(ブロアモータ)が駆動を停止している状態を「OF
F状態」とし、負荷3が低速駆動する状態を「LO状
態」とし、負荷3が定速駆動する状態を「MI状態」と
し、負荷3が高速駆動する状態を「HI状態」として説
明する。
【0023】先ず、初期時、前述のリレー3’はオフで
あり、負荷3には電源が供給されず、負荷3は「OFF
状態」である。次に、リレー3’へ制御信号を出力し、
リレー3’をオンするとPTCサーミスタ4を介して負
荷3に電流が流れ、ブロアモータを回転駆動する。尚、
この時、オペアンプ5へは可変電圧(基準電圧I)を出
力しない。したがって、トランジスタQ2のコレクタ−
エミッタ間の電圧VCEは大きな電圧値となり、逆にブロ
アモータである負荷3には小さな負荷電圧VL が印加さ
れ、ブロアモータは「LO状態」に設定される。この状
態においては、負荷電流IL の全てがPTCサーミスタ
4に流れ、PTCサーミスタ4のみで発熱する。この
為、この「LO状態」での負荷電流IL はPTCサーミ
スタ4の抵抗値で決まり、図2に示す特性から、PTC
サーミスタ4の抵抗値はPTCサーミスタ4が検知する
温度で決まることになる。すなわち、この時にはトラン
ジスタQ2の損失は無く、図3にIIIで示すサーミス
タ4での損失のみとなる。したがって、PTCサーミス
タ4に取り付ける放熱板の形状等の放熱条件は、PTC
サーミスタ4自体の放熱特性により設定できる。
【0024】一方、負荷3を「MI状態」、又は「HI
状態」に設定する時には、オペアンプ5へ可変電圧(基
準電圧I)を出力し、オペアンプ5からベース電流(I
B )をトランジスタQ2に供給する。そして、ブロアモ
ータを通常速度で駆動する「MI状態」に設定すると、
トランジスタQ2の電圧VCEは、例えば図3に示す電圧
VCE2 となり、この時の負荷電流IL による熱損失はト
ランジスタQ2とPTCサーミスタ4で分担することに
なる。すなわち、この時のトランジスタQ2の熱損失I
IとPTCサーミスタ4の熱損失III(III’、I
II”)は、図3に示す電圧VCE2 の点線で示す値とな
り熱損失を分担することができる。
【0025】また、可変電圧(基準電圧I)を制御し
て、ブロアモータを「HI状態」に設定すると、トラン
ジスタQ2の電圧VCEは、図3に示す電圧VCE1 とな
り、この時の負荷電流IL による熱損失も同図に示す様
に、トランジスタQ2とPTCサーミスタ4で分担する
ことができる。尚、上述の「HI状態」の時、トランジ
スタQ2の電圧VCEをほぼ零に設定すれば、同図から損
失は殆どなく、負荷電流IL を最大にすることができ
る。
【0026】したがって、本実施例の電力制御回路で
は、トランジスタQ2での電力損失(熱損失)をPTC
サーミスタ4で分担することができ、トランジスタQ2
側の放熱板を小さく形成することができる。尚、上述の
様にトランジスタQ2の電力損失(熱損失)が低下する
ことは、PTCサーミスタ4の電力損失(熱損失)を増
加させることになり、PTCサーミスタ4に放熱板等を
取り付ける必要性も生じる。しかしながら、トランジス
タQ2に取り付けた放熱板とPTCサーミスタ4に取り
付ける放熱板との全体量は本実施例の場合の方が小さく
できる。
【0027】なぜならば、放熱板の熱抵抗率、すなわち
単位時間に単位表面積を通る熱流を表面に垂直な方向の
温度勾配の負数で割ったもの(熱伝導率)の逆数は、表
面積に反比例し、トランジスタQ2のみに放熱板を取り
付けて放熱するより、PTCサーミスタ4にも放熱板を
取り付け、電力損失(熱損失)の一部をPTCサーミス
タ4で分散する方が効率良い放熱ができるからである。
【0028】例えば、図4(a)はPTCサーミスタ4
に放熱板6を取り付けた状態を示す斜視図である。尚、
この時の全体の熱抵抗は、同図(b)に示す様に、PT
Cサーミスタ4自体の有する熱抵抗R1、PTCサーミ
スタ4と放熱板6との接触熱抵抗R2、厚さに比例して
変わる放熱板6の熱抵抗R3、放熱板6から空気中に放
熱する時の熱抵抗R4の合計値で近似できる。
【0029】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図5は、第2実施例の電力制御回路の回路図であ
る。本実施例と前述の第1実施例との構成上の相違は、
トランジスタQ2のコレクタ−エミッタ間にPTCサー
ミスタ4と共に、負特性サーミスタ(以下、NTCサー
ミスタ(Negative Coefficient Thermistor )という)
7を直列に接続した点である。したがって、他の構成は
前述の第1実施例と同様であり、トランジスタQ2のコ
レクタ(C)には負荷3(直流モータ)が接続され、ベ
ース(B)にはオペアンプ5が接続されている。尚、図
1に示した電力制御回路で使用した素子と同一の素子に
は同一番号を付して構成上の説明を省略する。
【0030】NTCサーミスタ7は上述の様にPTCサ
ーミスタ4と直列接続され、トランジスタQ2のコレク
タ−エミッタ間に接続されている。このNTCサーミス
タ7は負の温度−抵抗特性を有する素子であり、その特
性を前述のPTCサーミスタ4の特性と対比して図6に
示す。同図に示す様に、NTCサーミスタ7は負の温度
−抵抗特性、すなわち温度の上昇に伴って抵抗値が低下
する特性を有する。
【0031】また、PTCサーミスタ4とNTCサーミ
スタ7は熱伝導率の良い部材を介装した状態(所謂熱的
結合状態)で取り付けられており、PTCサーミスタ4
とNTCサーミスタ7は、通常ほぼ同じ温度になってい
る。
【0032】次に、上述の構成の電力制御回路の動作を
説明する。先ず、前述と同様、リレー3′をオンして、
負荷3に負荷電流IL を流す。ここで、負荷3は直流モ
ータであり、初期時、モータ内の巻線に逆起電力が発生
していない為大きな突入電流が流れる。例えば、図7は
負荷3に初期時流れる突入電流(負荷電流IL )の出力
状態を示す図である。この突入電流が流れる時間は、モ
ータの定格等にもよるが、負荷への電源投入後、数秒間
である。
【0033】しかし、本実施例ではトランジスタQ2の
コレクタ−エミッタ間にPTCサーミスタ4と共に、N
TCサーミスタ7が接続されている。このNTCサーミ
スタ7は負の温度−抵抗特性を有し、負荷3への電源投
入時大きな抵抗値を有する。すなわち、負荷3への電源
投入時トランジスタQ2の温度は低く、図6に示す特性
からNTCサーミスタ7の抵抗値は極めて高い。したが
って、負荷3への電源投入時発生する突入電流はNTC
サーミスタ7により抑えられ、例えば図8に示す様に、
極めて小さな突入電流となる。この様に突入電流を制御
することで、電源投入時、瞬間的に制御不能となる不具
合や、ユーザが故障と勘違いする様な違和感を解消する
ことができる。
【0034】また、前述の実施例と同様、本実施例にお
いても初期時、リレー3’はオフであり、負荷3は「O
FF状態」である。この状態から、リレー3’へ制御信
号を出力し、リレー3’をオンし、負荷3(ブロアモー
タ)を「LO状態」に設定し、負荷電流IL の全てをP
TCサーミスタ4に流しPTCサーミスタ4のみで発熱
する。一方、負荷3を「MI状態」、又は「HI状態」
に設定する時には、オペアンプ5へ可変電圧(基準電圧
I)を出力し、オペアンプ5からベース電流(IB )を
トランジスタQ2に供給して、負荷3(ブロアモータ)
を「MI状態」、又は「HI状態」に設定する。したが
って、本実施例によっても、図9に点線で示す電圧VCE
1 、又は電圧VCE2 の様に、熱損失をトランジスタQ2
とPTCサーミスタ4で分担することができる。
【0035】尚、本実施例では負荷3として車載用の直
流モータについて説明したが、車載用に限るわけではな
く、他の装置に使用する直流モータを負荷としても良
い。また、負荷は直流モータに限るものでもなく、トラ
ンジスタQ2の電圧VCEが変化し、トランジスタQ2に
おいて電力損失(熱損失)が有り、大きな発熱が有る電
力制御回路であれば同様に実施できる。また、上述の実
施例では、トランジスタとしてバイポーラ型のトランジ
スタについて説明したがMOS等のFETトランジスタ
でも同様に実施することができる。
【0036】また、負荷3が「LO状態」では、例えば
トランジスタQ2をオフせず、オン状態でトランジスタ
Q2の電圧VCEやVDS(例えばMOSトランジスタを用
いた場合)を高くするように、ベース電流やゲート電圧
を制御する構成としても良い。また、トランジスタQ2
の電圧VCEやVDS(例えばMOSトランジスタを用いた
場合)を自由に可変できるようベース電流やゲート電圧
を連続的に制御する構成としてもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、電力制御用のトランジ
スタに並列に(例えば、トランジスタのコレクタ−エミ
ッタ間に)、PTCサーミスタを接続することにより、
又はPTCサーミスタとNTCサーミスタの直列回路を
接続することにより、トランジスタの電力損失(熱損
失)を大幅に減らすことができ、トランジスタに取り付
ける放熱板を極めて小さく構成できる。
【0038】また、放熱板を小さく構成できることか
ら、本発明の電力制御回路を使用する装置の内部スペー
スを有効に利用することも可能となる。また、電力制御
用のトランジスタに並列にPTCサーミスタとNTCサ
ーミスタの直列回路を接続することにより、負荷への電
源投入時の突入電流をNTCサーミスタの高抵抗で抑制
し、突入電流による瞬間的な制御不能等を解消すること
ができる。
【0039】さらに、PTCサーミスタに取り付ける放
熱板の形状等の放熱条件は、PTCサーミスタ自体の放
熱特性により設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の電力制御回路の回路図である。
【図2】PTCサーミスタの温度−抵抗特性図である。
【図3】第1実施例において、負荷電流IL ×VCE(コ
レクタ−エミッタ間電圧)で決まる全体損失に比べ、ト
ランジスタのコレクタ−エミッタ間に並列に接続された
PTCサーミスタの損失分だけ、トランジスタの損失が
軽減されることを説明する図である。
【図4】(a)はPTCサーミスタに放熱板を取り付け
た状態を示す斜視図である。また、(b)はその熱抵抗
を説明する図である。
【図5】第2実施例の電力制御回路の回路図である。
【図6】NTCサーミスタ、及びPTCサーミスタの温
度−抵抗特性図である。
【図7】PTCサーミスタのみをトランジスタに接続し
た時の突入電流の状態を説明する図である。
【図8】PTCサーミスタとNTCサーミスタの直列回
路をトランジスタに接続した時の突入電流の状態を説明
する図である。
【図9】第2実施例において、負荷電流IL ×VCE(コ
レクタ−エミッタ間電圧)で決まる全体損失に比べて、
トランジスタのコレクタ−エミッタ間に並列に接続され
たPTCサーミスタとNTCサーミスタの損失分だけ、
トランジスタの損失が軽減されることを説明する図であ
る。
【図10】従来例における電力制御回路の回路図であ
る。
【図11】従来例における電力制御回路のトランジスタ
のコレクタ−エミッタ間電圧VCEに対する損失と負荷電
流の変化を示す図である。
【符号の説明】
3 負荷 4 PTCサーミスタ 5 オペアンプ 6 放熱板 7 NTCサーミスタ Q2 トランジスタ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランジスタと、 該トランジスタのコレクタ、エミッタ間に接続された正
    特性サーミスタと、 を有することを特徴とする電力制御回路。
  2. 【請求項2】 トランジスタと、 該トランジスタのコレクタに接続された負荷と、 前記トランジスタのコレクタ、エミッタ間に接続された
    正特性サーミスタと、 前記トランジスタのコレクタ電圧と基準電圧とを比較す
    ることにより前記トランジスタにベース電流を供給する
    ベース電流供給部と、 を有することを特徴とする電力制御回路。
  3. 【請求項3】 複数の異なる電流が供給される負荷と、 該負荷がコレクタに接続されたトランジスタと、 該トランジスタを駆動するベース電流を供給するベース
    電流供給部と、 前記トランジスタのコレクタ、エミッタ間に接続され、
    前記ベース電流供給部から供給されるベース電流に基づ
    いて前記トランジスタを駆動する際発生する熱を分担す
    る正特性サーミスタと、 を有することを特徴とする電力制御回路。
  4. 【請求項4】 前記トランジスタのコレクタ、エミッタ
    間には正特性サーミスタと共に、負特性サーミスタが接
    続されていることを特徴とする請求項1、又は2、又は
    3記載の電力制御回路。
  5. 【請求項5】 前記正特性サーミスタ自体の放熱特性を
    制御することにより、前記正特性サーミスタの電力損失
    を制御することを特徴とする請求項1、又は2、又は3
    記載の電力制御回路。
  6. 【請求項6】 トランジスタと、 該トランジスタのドレイン、ソース間に接続された正特
    性サーミスタと、 を有することを特徴とする電力制御回路。
  7. 【請求項7】 トランジスタと、 該トランジスタのドレインに接続された負荷と、 前記トランジスタのドレイン、ソース間に接続された正
    特性サーミスタと、前記トランジスタのドレイン電圧と
    基準電圧とを比較することにより前記トランジスタにゲ
    ート電圧を供給するゲート電圧供給部と、 を有することを特徴とする電力制御回路。
  8. 【請求項8】 複数の異なる電流が供給される負荷と、 該負荷がドレインに接続されたトランジスタと、 該トランジスタを駆動するゲート電圧を供給するゲート
    電圧供給部と、 前記トランジスタのドレイン、ソース間に接続され、前
    記ゲート電圧供給部から供給されるゲート電圧に基づい
    て前記トランジスタを駆動する際発生する熱を分担する
    正特性サーミスタと、 を有することを特徴とする電力制御回路。
  9. 【請求項9】 前記トランジスタのドレイン、ソース間
    には正特性サーミスタと共に、負特性サーミスタが接続
    されていることを特徴とする請求項6、又は7、又は8
    記載の電力制御回路。
  10. 【請求項10】 前記正特性サーミスタ自体の放熱特性
    を制御することにより、前記正特性サーミスタの電力損
    失を制御することを特徴とする請求項6、又は7、又は
    8記載の電力制御回路。
JP19998294A 1994-08-24 1994-08-24 電力制御回路 Withdrawn JPH0866008A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19998294A JPH0866008A (ja) 1994-08-24 1994-08-24 電力制御回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19998294A JPH0866008A (ja) 1994-08-24 1994-08-24 電力制御回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0866008A true JPH0866008A (ja) 1996-03-08

Family

ID=16416822

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19998294A Withdrawn JPH0866008A (ja) 1994-08-24 1994-08-24 電力制御回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0866008A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013502895A (ja) * 2009-08-18 2013-01-24 フジツウ テクノロジー ソリューションズ インタレクチュアル プロパティ ゲーエムベーハー 電気機器のための入力回路、入力回路の使用、及び電気機器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013502895A (ja) * 2009-08-18 2013-01-24 フジツウ テクノロジー ソリューションズ インタレクチュアル プロパティ ゲーエムベーハー 電気機器のための入力回路、入力回路の使用、及び電気機器
US8885367B2 (en) 2009-08-18 2014-11-11 Fujitsu Technology Solutions Intellectual Property Gmbh Input circuit for an electrical device, use of an input circuit and electrical device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3414004B2 (ja) 電気自動車用バッテリの温度調節装置
JP3836902B2 (ja) 自動車冷却ファン制御システム
US20080088268A1 (en) Fan Motor Drive Device and Cooler
JP3191481B2 (ja) 自動車用空調装置
JPH07288351A (ja) ペルチェ制御回路及びその素子構造
US10753365B2 (en) Cooling fan module
US6812658B2 (en) Drive unit
JPH0866008A (ja) 電力制御回路
US6906902B2 (en) Semiconductor integrated circuit
JP2002078104A (ja) 荷役車両の制御装置
KR900006404B1 (ko) 전동송풍기
JPH0518127U (ja) 半導体スイツチング素子のドライブ回路
US4496898A (en) Vehicle A.C. generator with constant output power
JP3246260B2 (ja) 電気自動車用ptcヒータの保護装置
US6756752B2 (en) Circuit arrangement for controlling a load
JPH0767213A (ja) 電気自動車用制御装置
US20230302876A1 (en) Vehicle air conditioning control system
JPH10125360A (ja) バッテリユニット
JPH0515141B2 (ja)
JP2511404Y2 (ja) モ―タの速度制御用抵抗器
KR20090039324A (ko) 하이브리드 차량의 인버터용 방열팬 구동회로 및 이를이용한 방열팬 구동 제어 방법
JPH04145710A (ja) 冷却器付パワーアンプユニット
JPS6127186Y2 (ja)
KR970023472A (ko) 차량용 에어컨 팬 저항장치
JP2572413Y2 (ja) 自動車空調用送風機の制御用パワートランジスタアセンブリ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20011106