JPH0865674A - 動きベクトル検出器 - Google Patents

動きベクトル検出器

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JPH0865674A
JPH0865674A JP20192194A JP20192194A JPH0865674A JP H0865674 A JPH0865674 A JP H0865674A JP 20192194 A JP20192194 A JP 20192194A JP 20192194 A JP20192194 A JP 20192194A JP H0865674 A JPH0865674 A JP H0865674A
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vector
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block
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JP20192194A
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Masahito Nonaka
雅人 野中
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無駄な動きベクトルの送出を止めて符号化効
率を向上させる。 【構成】 書類判定器41により入力画像が書類である
かいなかを判定する。書類判定器41により判定が終了
すると、アドレス発生器22、42は、ブロック単位
に、フレーム単位に動きベクトルを検出するためのアド
レスをそれぞれ発生する。セレクタ43は、アドレス発
生器22、42によって発生したアドレスを選択する。
アドレス発生器22,42からの累計終了信号は、セレ
クタ43によって選択される。ベクトル発生器30は、
累計終了信号が入力される毎に次の試行ベクトルを出力
する。マスク回路29は、最小値検出信号と累計終了信
号が出力された時、取り込みパルスを出力する。レジス
タ27、31は、評価値、動きベクトルをそれぞれ保持
する。評価演算器21は、評価値を算出する。比較器2
8は、評価値とレジスタ27の内容を比較して、最小値
検出信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動画像の信号処理、特
にブロックマッチングによる動きフレーム間予測におけ
る動きベクトル検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、次のような文献に記載されるものがあった。 文献;TTC標準第V巻第3分冊:高位レイヤプロトコ
ル符号化方式、電信電話技術委員会発行、P.320−
326 動画像の高能率符号化において、符号化効率の改善のた
めにフレーム間予測を用いられるときがある。フレーム
間予測は、時間的に接近した画像間には高い相関がある
という性質を利用した圧縮方法であり、連続した2枚の
画像の差分を伝送することでデータ量を削減する方法で
ある。静止している画像の場合、前画像と現画像の差分
はほとんど無いため符号化効率は非常に高くなるが、動
きのある画像では相関が少なくなり符号化効率は低下す
る。このため、動き量及び方向(以下、動きベクトルと
呼ぶ)を検出し、これを用いて画像の一部または全部を
動かすことで、2枚の画像間の相関を高くする方法が用
いられている。動きベクトルの検出は、ブロッマッチン
グで行うのが一般的である。これは、現画像1フレーム
を複数のブロックに分割し、各ブロックに対し前画像の
同じ大きさのブロックとの類似性を調べ、最も類似性の
高いブロックとの位置関係を動きベクトルとして出力す
る方法である。1本の試行ベクトルに対する評価演算
は、2つのブロック間でブロック内の同じ位置にある画
素同士の差分の絶対値または自乗値をブロック内の全て
の画素に対して累計することで行なう。
【0003】次式(1)にこの評価演算を示す。
【数1】 式(1)において、M及びNはそれぞれ分割されたブロ
ックのライン数、画素数であり、i及びjは動きベクト
ルの探索範囲内のある1本の試行ベクトルの値である。
この評価演算をベクトル探索範囲内に発生する試行ベク
トル全てに対して実行し、その中で最小の値をとる試行
ベクトルを動きベクトルとして出力する。前記文献に
は、動画像符号化の国際標準であるCCITT,H.261
における情報源符号化部とビデオ信号多重化部について
の説明がある。情報源符号化部に動き補償フレーム間予
測技術が用いられている。情報源符号化部では、動き補
償フレーム間予測により時間軸上の冗長を除き、直交変
換及び量子化により空間的な冗長度を削る。ビデオ多重
化部では、情報源符号化部の各種出力を多重化し可変長
符号化を行った後、受信側に端末に伝送する。ここで、
動きベクトルはブロックマッチングを行うブロック単位
に、それぞれ直前のベクトル値との差分が伝送される。
【0004】図2は、従来の動き補償フレーム間予測装
置の構成図である。この動き補償フレーム間予測装置で
は、現画像を入力する現画像データ入力端子1を有して
いる。現画像データ入力端子1の出力側には、現画像デ
ータを保持するフレームメモリ2が接続されている。フ
レームメモリ2の出力側には、減算器3及び動きベクト
ル検出器4が接続されている。減算器3の出力側には、
量子化器5が接続されている。量子化器5の出力側に
は、逆量子化器6及び符号化データ出力端子7が接続さ
れている。逆量子化器6の出力側には、加算器8が接続
され、さらに加算器8の出力側には、前画像データを保
持するフレームメモリ9が接続されている。フレームメ
モリ9の出力側には、減算器3、動きベクトル検出器
4、及び加算器8が接続されている。動きベクトル検出
器4の出力側には、フレームメモリ2,9、及び動きベ
クトル出力端子10が接続されている。
【0005】以下、図2を参照しつつ従来の動き補償フ
レーム間予測装置の動作の説明をする。現画像データ入
力端子1から現フレームデータが入力される。このデー
タは、フレームメモリ2に書き込まれ一時保持される。
このとき、既にフレームメモリ9には、前フレームの画
素データを一度符号化し復号化した前フレームデータが
蓄えられている。フレームメモリ2,9からのデータの
読み出しは動きベクトル検出器4から行なわれ、前記ブ
ロックマッチングを行うブロックに分割して読み出され
る。すなわち、式(1)におけるXm,n とYm+i,n+j
画素データの累計を行う画素の数だけ順に読み出す。動
きベクトル検出器4では、これらのデータを元にブロッ
クマッチングにより動きベクトルを検出する。1個のブ
ロックの動きベクトルの検出が終了すると、さらに、動
きベクトル検出器4では、次のブロックのベクトル検出
用のデータをフレームメモリ2,4から読み出し、動き
ベクトルを求める。
【0006】減算器3では、検出された動きベクトルを
元に、動き補償した前フレームのあるブロックのデータ
をフレームメモリ9から読み出す。同時に、減算器3で
は、フレームメモリ2からは対応する現フレームのブロ
ックのデータを読み出して、動き補償した前フレームの
あるブロックのデータの差分を求めることで、動き補償
フレーム間予測符号化し、量子化器5に出力する。量子
化器5では、量子化して逆量子化器6及び符号化データ
出力端子7に符号化データとして出力する。また、動き
ベクトル検出器4により検出された動きベクトルは、ビ
デオ多重化部に転送するために動きベクトル出力端子1
0に出力される。逆量子化器6では、符号化データを逆
量子化して加算器8に出力する。逆量子化器6により逆
量子化されたデータは、フレーム間差分データであるた
め、加算器8では、この差分データと前フレームの対応
するブロックのデータと加算し、フレームメモリ9に書
き込む。フレームメモリ9に書き込まれたデータは、次
の画像入力時の前フレームのデータとして保持される。
以上により、1個のブロックに対する動きフレーム間予
測符号化処理が終了し、次のブロックの動きベクトル検
出を開始する。同様の処理を、フレーム内の全てのブロ
ックに対して繰り返して行い、1フレームの符号化処理
を終える。
【0007】図3は、図2中の従来の動きベクトル検出
器4の構成図である。この動きベクトル検出器4では、
現画像データ入力端子20−1、前画像データ入力端子
20−2、評価演算部21、及びアドレス発生器22を
有している。評価演算部21は、減算器23、絶対値演
算器24、加算器25、及びレジスタ26とにより構成
される。現画像データ入力端子20−1、及び前画像デ
ータ入力端子20−2の出力側には、減算器23が接続
されている。減算器23の出力側には、絶対値演算器2
4が接続されている。絶対値演算器24の出力側には、
加算器25が接続されている。レジスタ26の出力側に
は、加算器25が接続されている。加算器25の出力側
には、レジスタ26、27、及び比較器28が接続され
ている。レジスタ27の出力側には、比較器28が接続
されている。比較器28の出力側には、マスク回路29
が接続されている。アドレス発生器22の出力側には、
マスク回路29、ベクトル発生器30、及びアドレス出
力端子32−1,32−2が接続されている。ベクトル
発生器30の出力側には、アドレス発生器22、及びレ
ジスタ31が接続されている。マスク回路29の出力側
には、レジスタ27,31が接続されている。レジスタ
31の出力側には、アドレス発生器22、動きベクトル
出力端子32−3が接続されている。
【0008】以下、この図を参照しつつ動きベクトル検
出器の動作の説明をする。アドレス発生器22では、図
2中のフレームメモリ2のアドレス信号と、このアドレ
ス信号をベクトル発生器30からの試行ベクトル
(i0 ,j0 )の情報を元にシフトさせた図2中のフレ
ームメモリ9のアドレスを生成し、それぞれアドレス出
力端子32−1、32−2から出力する。アドレス出力
端子32−1から出力されたアドレスにより、現画像デ
ータ入力端子20−1からは現フレームの画像データが
0,0 ,X0,1 ,…,X0,N ,X1,0 ,X1,1 ,…,X
M,N の順に入力される。同様に、アドレス出力端子32
−2から出力されたアドレスにより、前画像データ入力
端子20−2からは、ベクトル発生器29の出力で指定
した前フレームの最初の試行ベクトル(i0 ,j0 )に
対する画像データYm+i0,n+j 0 が入力される。これら2
系統のデータは減算器23で減算され、この差分データ
は絶対値演算器24で絶対値にされる。ブロック内の最
初のデータを処理するときは、レジスタ26には何も蓄
えられていないため、加算器25では、絶対値演算器2
4からの出力|X0,0 −Y0+i0 ,0+j0 |をそのまま出力
する。そして、加算器25では、次のデータが入力され
ると、レジスタ26から出力される|X0,0 −Y
0+i0,0+j0 |との加算を行い、その結果(Σ|X0,n
0+i0,n+j0 )を再びレジスタ26に出力する。このレ
ジスタ26のクロック端子には、データレートと同じ周
波数のクロックが入力される。このような累計演算をブ
ロック内の全ての画素について行い、式(1)における
評価値(Di0,j0 )を得る。累計終了時には、アドレス
発生回路22より累計終了信号が出力され、マスク回路
29、及びベクトル発生器30に入力される。ベクトル
発生器30では、この累計終了信号に基づき2番目の試
行ベクトルを表す情報をアドレス発生器22に入力す
る。
【0009】一方、マスク回路29では、累計終了時の
比較器28の出力信号を判断して、レジスタ27,31
にデータを取り込むためのパルスを発生する。最初の試
行ベクトルおいては、比較器28の比較対象がないた
め、無条件に取り込みパルスが出力される。よって、評
価値(Di0,j0 )がレジスタ27に、最初の試行ベクト
ル(i0 ,j0 )がレジスタ31に保持される。次に、
アドレス発生器22では、ベクトル発生器30からの2
番目の試行ベクトル(i0 ,j1 )の情報に基づきフレ
ームメモリ2,9のアドレスを生成し、アドレス出力端
子32−1,32−2より出力する。1番目の試行ベク
トルの評価演算と同じ処理をすることで、式(1)にお
けるDi0,j1 を得る。比較器28では、この評価値D
i0,j1 とレジスタ27に保持されていた1番目の試行ベ
クトルに対する評価値Di0,j0 を比較し、新たに入力さ
れた評価値Di0 ,j1 の方が小さいと最小値検出信号をマ
スク回路29に出力する。加算器25の累計途中でも最
小値検出信号は出力されてしまうため、マスク回路29
では、アドレス発生器22からの累計終了信号が入力さ
れた時、最小値検出信号が入力されていると、レジスタ
27,31にデータ取り込みパルスを送出する。この信
号によりレジスタ27にはより小さい評価値、またレジ
スタ31にはこの時のベクトル値をホールドされる。以
後、他の試行ベクトルについても同様の処理を繰り返す
ことにより、全ての試行ベクトルの中で評価値が最小に
なるベクトルを得て、動きベクトル出力端子32−3か
ら出力する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
動きベクトル検出器においては、次のような課題があっ
た。動きベクトル検出器では、動きベクトルの検出をフ
レームを小分割した16画素×16ラインなどのブロッ
ク単位に独立して行っているため、入力画像の大部分が
同じ動きをしている場合でも各ブロック単位に異なるベ
クトルを検出する可能性があった。特に、カメラの前に
書類を提示したような場合において、文字等の書かれて
いる領域が大きな面積を占めていないようなブロック、
または文字等が薄く書かれていたり全く書かれていない
ブロックでは、式(1)で与えられる各試行ベクトルの
評価値に差が余り現れないため正確な動きベクトルを検
出できなくなり、実際には全てのブロックが同じ動きを
しているのに検出動きベクトルは、各検出ブロック単位
にバラバラの値になってしまうという問題点があった。
また、動きベクトルは直前のベクトル値との差分を伝送
するため各ブロックで値が異なると動きベクトルの符号
量が多くなり、量子化ステップサイズが大きくなり、画
質劣化の原因となっていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、ブロックマッチングにより画像の動
きベクトルを検出する動きベクトル検出器において、以
下の手段を備えている。すなわち、入力画像に含まれる
動きが単一であるか否かを判定する判定器と、現画像及
び前画像のブロック分割を行ないこのブロック単位に独
立して動きベクトルを検出する第1の動きベクトル検出
手段と前記現画像及び前記前画像のブロック分割を行な
わず1枚のフレームを一つのブロックとして動きベクト
ルを検出する第2の動きベクトル検出手段と前記判定器
の判定結果に基づいて前記第1の動きベクトル検出手段
と前記第2の動きベクトル検出手段を切り替える機能と
を有する動きベクトル検出部とを、備えている。
【0012】第2の発明は、ブロックマッチングにより
画像の動きベクトルを検出する動きベクトル検出器にお
いて、以下の手段を備えている。すなわち、入力画像に
含まれる動きが単一であるか否かを判定する判定器と、
現画像及び前画像のブロック分割を行ないこのブロック
単位に独立して動きベクトルを検出する動きベクトル検
出手段と、前記ブロック単位に求めた動きベクトルの多
数決からフレーム全体の動きベクトルを求め、フレーム
全体の動きベクトルが決まらない場合は、前記ブロック
単位の動きベクトルを出力する多数決器と、前記判定器
の判定結果に基づいて動きベクトルとして前記動きベク
トル検出手段の出力と前記多数決回路の出力を選択する
セレクタとを、備えている。
【0013】
【作用】第1の発明によれば、以上のように動きベクト
ル検出器を構成したので、判定器により、入力画像に含
まれる動きが単一であるか否かを判定する。例えば、動
きが単一であると考えられる場合として書類画像がある
が、書類を写した画像には、輝度レベルが高いという特
徴があり、この輝度レベルを調べることによって書類画
像であるかいなかを判定する。動きベクトル検出器は、
判定器によって「動きが単一である」と判定された時
は、1枚のフレームを一つのブロックとして動きベクト
ルを検出する第2の動きベクトル検出手段に切り替え、
「動きが単一でない」と判定された時は、ブロック単位
に独立して動きベクトルを検出する第1の動きベクトル
検出手段に切り替える。第2の発明よれば、判定器によ
り、入力画像に含まれる動きが単一であるか否かを判定
する。セレクタは、判定器によって「動きが単一であ
る」と判定された時は、動きベクトルとして、多数決器
の出力を選択し、「動きが単一でない」と判定された時
は、ブロック単位に動きベクトルを検出する動きベクト
ル検出手段の出力を選択する。従って、前記課題を解決
できるのである。
【0014】
【実施例】第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例を示す動きベクトル検出
器の構成図であり、図3中の要素と同様の要素には、同
一の符号を付してある。この動きベクトル検出器が、図
3の従来の動きベクトル検出器と異なる点は、現画像デ
ータ入力端子40、入力画像が書類画像であるか否かを
判定する書類判定器41、フレーム単位にブロックマッ
チングするためのアドレスを発生するアドレス発生器4
2、及びアドレス発生器22,42の出力を選択するセ
レクタ43を新たに設けたことである。この動きベクト
ル検出器では、図2中のフレームメモリ2に保持されて
いる現画像データを入力する現画像データ入力端子40
を有している。この現画像データ入力端子40の出力側
には、入力画像が書類であるか否かを判定しコンパレー
タ及びカウンタで構成される書類判定器41が接続され
ている。書類判定器41の出力側には、ブロック単位に
アドレスを発生するアドレス発生器22、フレーム単位
にアドレスを発生するアドレス発生器42、及びアドレ
ス発生器22,42の出力を書類判定器41の判定結果
に基づいて選択するセレクタ43が接続されている。ア
ドレス発生器22,42の出力側には、セレクタ43が
接続され、さらにセレクタ43の出力側には、マスク回
路29、ベクトル発生器30、アドレス出力端子32−
1,32−2が接続されている。レジスタ31の出力側
には、アドレス発生器22,42、及び動きベクトル出
力端子32−3に接続されている。
【0015】評価演算器21からは評価値S21、比較
器28からは最小値検出信号S28、マスク回路29か
らは取り込み信号S29、ベクトル発生器30からは試
行ベクトルS30がそれぞれ出力される。書類判定器4
1からは、判定終了信号S41a、及び判定結果S41
bが出力される。アドレス発生器22からは、ブロック
単位に現画像のアドレスS22a、前画像のアドレスS
22b、累計終了信号S22cが出力される。アドレス
発生器42からは、フレーム単位に現画像のアドレスS
42a、前画像のアドレスS42b、累計終了信号S4
2cが出力される。セレクタ43からは、ブロック単位
またはフレーム単位の現画像のアドレスS43a、前画
像のアドレスS43b、累計終了信号S43cが出力さ
れる。評価演算器21、レジスタ27、比較器28、マ
スク回路29、ベクトル発生器30、アドレス発生器2
2、及びセレクタ43は、現画像及び前画像のブロック
分割を行ないこのブロック単位に独立して動きベクトル
を検出する第1の動きベクトル検出手段を構成する。評
価演算器21、レジスタ27、比較器28、マスク回路
29、ベクトル発生器30、アドレス発生器42、及び
セレクタ43は、現画像及び前画像のブロック分割を行
なわず1枚のフレームを一つのブロックとして動きベク
トルを検出する第2の動きベクトル検出手段を構成す
る。セレクタ43によって第1の動きベクトル検出手段
と第2の動きベクトル検出手段を切り替える。
【0016】以下、図1の動きベクトル検出器の動作を
説明する。まず、フレーム全体で1本の動きベクトルを
検出する場合の処理の流れについて説明する。図4は、
フレーム全体で1本のベクトルを検出する場合の図1の
動きベクトルの検出の流れを示す図である。まず、最初
に現画像データ入力端子40から現フレームデータS4
0が入力される。この現フレームデータS40は、図2
中の現画像データ入力端子1から入力されるデータと同
一で走査線単位のデータである。現画像データ入力端子
40からの現フレームデータS40は書類判定器41に
入力される。書類判定器41では、入力画像が書類を撮
像したものか否かを判定する。書類判定器41での書類
判定には様々な方法が考えられるが、ここではその一例
を示す。一般に、書類を写した画像には、輝度信号のレ
ベルが高いという特徴がある。よって、現フレームの各
データの輝度信号のレベルと閾値をコンパレータにより
比較し、そのデータの輝度信号が閾値を越えた場合、そ
のデータの数をカウンタにより数える。このデータ数が
1フレームの総データ数のある割合を越えて存在するか
をコンパレータにより比較し、ある割合を越えて存在す
れば書類であると判定する。この判定は、リアルタイム
に行えるため、現フレームデータの入力が終了後、数サ
イクルで書類判定器41の書類判定処理も終了する。書
類判定器41では、書類であるか否かの判定結果S41
bをセレクタ43に出力し、書類判定が終了すると判定
終了信号S41aをアドレス発生器22,42に出力す
る。
【0017】アドレス発生器22,42では、判定終了
信号S41aが入力されると内部カウンタのカウント動
作を開始し、図2中のフレームメモリ2の現フレームメ
モリ用アドレスS22a,S42aと、これをベクトル
発生器30からの1番目の試行ベクトル(io ,j0
(図4中の試行ベクトルVec0) で補正した図2中のフレ
ームメモリ9の前フレームのメモリ用アドレスS22
b,S42b、及び累計終了信号S22c,S42cの
3系統の信号をセレクタ43に出力する。ここで、アド
レス発生器22は、ブロック単位に動きベクトルを検出
するたのアドレスを生成し、アドレス発生器42は、フ
レーム単位でベクトルを検出するためのアドレスを生成
する。セレクタ43では、アドレス発生器22,42か
らの現フレームのメモリ用アドレス信号S22a,S4
2a、前フレームのメモリ用アドレスS22b,S42
b、及び累計終了信号S22c,S42cを書類判定器
41からの書類判定S41bに応じて切り替えて,現フ
レームのメモリ用アドレスS43aをアドレス出力端子
32−1、前フレームのメモリ用アドレスS43cをア
ドレス出力端子S32−2、累計終了信号S43cをベ
クトル発生器30、及びマスク回路29に出力する。書
類判定器41において書類判定S41bが「書類ではな
い」と判定された時は、従来の動きベクトル検出と同様
に1フレームのデータを複数のブロックに分割して処理
するため、アドレス発生器22からの出力S22a,S
22b,S22cをセレクタ43により選択して、それ
ぞれ出力する。一方、書類判定器41において書類判定
S41bが「書類である」と判定された時は、1フレー
ムのデータそのままを処理するため、アドレス発生器4
2からの出力S42a,S42b,S42cをセレクタ
43により選択して、それぞれ出力する。
【0018】セレクタ43からの信号S43a,S43
bは、アドレス出力端子32−1,32−1に出力さ
れ、図2中のフレームメモリ2,9に入力される。この
フレームメモリ2,9から読み出されるデータが現画像
データ入力端子20−1、前画像データ入力端子20−
2に現れる。現画像入力端子20−1からは、現フレー
ムデータS20−1が、X0,0 ,X0,1 ,…,X0,N
1,0 ,X1,1 ,…,XM,N の順に入力される。同様
に、アドレス出力端子31−3から出力されたアドレス
により、前画像データ入力端子20−2からは、前フレ
ームデータS20−2がY0+i0,0+j0 ,Y0+i0,1+j0
…,Y0+i0,N+j0 ,Y1+i0,0+j0 ,…,YM+i0,N+j0
順に入力される。ここで、M 及びN はそれぞけれベクト
ル検出ブロックのライン及び画素数を示し、アドレス発
生器22により指定された場合は、小分割したブロック
のサイズとなり、アドレス発生器42により指定された
場合は、フレームの縦と横のサイズとほぼ同じになる。
フレーム単位のベクトル検出では、動きベクトル検出す
るためサイズをフレームと同じサイズにすると、参照画
像である前フレームデータを試行ベクトルの値で補正す
ることができなくなるため、ベクトル探索範囲の領域だ
け画面の端より内側のデータを用いてベクトル検出を行
う。評価演算器21では、式(1)に示される評価演算
を行い、レジスタ27及び比較器28に評価値S21を
出力する。比較器28では、この評価値S21とレジス
タ27の内容S27を比較し、評価値S21の方が小さ
いと最小値検出信号S28をマスク回路29に出力す
る。アドレス発生器22,42は、データの入力の管理
を行なうと共に、内部カウンタによりカウントし、その
値がM×Nと一致した時、式(1)の評価演算が終了し
たと判断して、累計終了信号S22c,S42cをセレ
クタ43に出力する。セレクタ43では、書類判定器4
1からの書類判定S41bに基づいて、いずれかの累計
終了信号S43cをマスク回路29、及びベクトル発生
器30に出力する。
【0019】マスク回路29では、この累計終了信号S
43cが出力された時に、最小値検出信号S28(図4
中では”L”レベルが最小値を表す)が出力されている
と、マスク回路29では、レジスタ27,31にデータ
取り込みパルスS29を出力する。レジスタ27には、
この時の評価値S21がホールドされ、レジスタ31に
は、動きベクトルS30がホールドされる。1番目の試
行ベクトルの場合は、レジスタ27にデータがホールド
されていないために無条件に最小値検出信号S28が出
力され、1番目の評価値Di0,j0 とベクトル値(i0
0 )がレジスタ27,31に保持される。アドレス発
生器22,42からの累計終了信号S22c,S42c
はセレクタ43を介してベクトル発生器30にも入力さ
れる。この累計終了信号S22c,S42cは,1番目
の試行ベクトルの評価が終了したことを表すため、ベク
トル発生器30では、この累計終了信号S43cを入力
後、2番目の試行ベクトルの値を出力する。このベクト
ル値を元に2番目の試行ベクトル評価用のアドレスが、
アドレス発生器22,42よりセレクタ43に出力され
る。1番目と2番目の違いは、前フレームメモリのアド
レスの補正値のベクトルが(i0 ,j0 )から(i0
1 )になっただけ点だけである。現画像データ入力端
子20−1からは、前回と同じ現フレームデータXm,n
が入力され、前画像データ入力端子20−2からは、前
フレームデータYm+i0,n+j1 が入力される。これを元に
評価演算部21では、2番目の試行ベクトルに対する評
価を行い、これとレジスタ27の出力S27の1番目の
試行ベクトル評価値を比較器28で比較する。評価演算
器21の出力S21の評価値の方が小さいと、比較器2
8からは最小値検出信号S28をマスク回路29に出力
する。比較器28では、常に2つのデータを比較してい
るため。累計演算の途中でも最小値検出信号S28を出
力してしまう。よって、マスク回路29では、セレクタ
43からの累計終了信号S43cが入力された時の比較
結果を調べ、データ取り込みバルスS29の送出の有無
を決定する。
【0020】このように、評価演算器21の出力の新た
な試行ベクトルの評価値S21と、レジスタ27の出力
の既に評価の終了した試行ベクトル中の最小値S27を
比較し、新たに入力された評価値の方が小さいとマスク
回路29からデータ取り込みパルスS29が出力され、
レジスタ27の値S27を更新することになる。また、
その時のベクトル値がレジスタ31にホールドされる。
図4では、最初にベクトルVec0を評価値が最小になる仮
のベクトルとしてホールドし、以後ベクトルVec3,4と新
たなベクトルに更新し、最終的にベクトルVecX-1を動き
ベクトルとして出力している。
【0021】以上のような処理を全ての試行ベクトルに
対して行うと、レジスタ31には式(1)の評価値が最
小となる時のベクトル値が保持されていることになり、
1個のブロックの動きベクトルの検出が終了する。アド
レス発生器22,42では、この検出動きベクトルを元
にした動き補償したアドレス、すなわちこのベクトルの
検出に用いた前及び現フレームのデータを読み出したア
ドレスを再びアドレス出力端子32−1,32−2に出
力する。このアドレスは、図2中のフレームメモリ2,
9に入力され、動き補償した前フレーム中の1個のブロ
ックのデータと、これに対応する現フレーム中の1個の
ブロックのデータが読み出される。書類判定器41の書
類判定S41bが「書類ではない」という場合、ここで
検出された動きベクトルはフレーム内の1個のブロック
に対するものである。よって、以後のブロックにおける
動きベクトルを図2中のフレームメモリ2,9からの動
き補償したデータの読み出しが終了次第引き続き検出す
る。一方、「書類である」と判定された場合、この動き
ベクトルはフレームで代表するものであるため、ベクト
ル検出を終え、次のフレームデータの入力に備える。図
5は、書類が入力された時の図1及び図3の動きベクト
ル検出器の動きベクトル検出結果を示す図であり、同図
(a)は、従来の図3の動きベクトル検出器の動きベク
トル検出結果を示す図であり、同図(b)は、本第1の
実施例の図1の動きベクトル検出器の動きベクトル検出
結果を示す図である。この図において、前フレームでは
右下方に文字(A,B,C,D,E、…)が存在した画
像が、現フレームでは左上方に移動した場合を示してい
る。図中の矢印は、動きベクトルを示す。図5(a)に
示すように、従来の動きベクトル検出器は、分割された
各ブロック別にベクトルを検出するため、特徴的な画像
(文字)の含まれないブロックでは正確な動きベクトル
を検出することができないが、本第1の実施例の動きベ
クトル検出部は、このような書類画像の場合はベクトル
探索を全画面を一つのブロックとして行うため、正確な
ベクトル検出が可能である。
【0022】以上説明したように、本第1の実施例によ
れば、書類が撮像されている等入力画像信号に含まれる
動きがフレームで一つであるとあらかじめ判定する書類
判定器41を設けたので、この判定結果で書類が撮像さ
れていると判定された場合、つまり動きが一つであると
判定された時に動きベクトルの検出をフレーム単位で行
い、1フレームに対し1本の動きベクトルとすること
で、入力画像の動きに対応したベクトルを検出すること
ができ効率のよいフレーム間予測ができるという利点が
ある。また、ビデオ多重化部では、動きベクトルを通常
直前のブロックのベクトル値との差分で伝送するため1
フレームの動きベクトルを一種類に固定することで動き
ベクトルを伝送する符号長を短くすることができるとい
う利点がある。第2の実施例 図6は、本発明の第2の実施例を示す動きベクトル検出
器の構成図であり、図3の動きヘクトル検出器と共通の
要素には共通の符号を付してある。本第2の実施例の動
きベクトル検出器が従来の動きベクトル検出器と異なる
点は、現画像データ入力端子40、入力画像が書類画像
であるか否かを判定する書類判定器41、ブロック単位
の動きベクトルの多数決をとる多数決器51、レジスタ
31の出力と多数決器51の出力を選択するセレクタ5
2を新たに設けたことである。図6に示すように、この
動きベクトル検出器では、図2中のフレームメモリ2に
接続された現画像データ入力端子40を有している。こ
の現画像データ入力端子40の出力側には、入力画像が
書類であるか否かを判定する書類判定器41が接続され
ている。書類判定器41の出力側には、ブロック単位に
アドレスを発生するアドレス発生器22及びセレクタ5
2が接続されている。アドレス発生器22の出力側に
は、マスク回路29、ベクトル発生器30、及びアドレ
ス出力端子32−1,32−2が接続されている。ベク
トル発生器30の出力側には、アドレス発生器22、及
びレジスタ31が接続されている。レジスタ31の出力
側には、多数決器51、及びセレクタ52が接続されて
いる。セレクタ52の出力側には、アドレス発生器2
2、及び動きベクトル出力端子32−3が接続されてい
る。
【0023】評価演算器21、レジスタ27、比較器2
8、マスク回路29、ベクトル発生器30、及びアドレ
ス発生器22は、現画像及び前画像のブロック分割を行
ないこのブロック単位に独立して動きベクトルを検出す
る動きベクトル検出手段を構成する。多数決器51は、
ブロック単位に求めた動きベクトルの多数決からフレー
ム全体の動きベクトルを求め、フレーム全体の動きベク
トルが決まらない場合は、ブロック単位の動きベクトル
を出力する機能を有する。セレクタ52は、書類判定器
41の判定結果に基づいて動きベクトルとして動きベク
トル検出手段の出力と多数決器の出力を選択する機能を
有する。次に、図6の動きベクトル検出器の動作を説明
する。第1の実施例と同様に、現画像データ入力端子4
0より走査線単位に現フレームデータS40が入力され
る。この現フレームデータは、書類判定器41に入力さ
れる。書類判定器41では、第1の実施例と同様に入力
画像が書類を撮像したものか否かを判定する。この書類
判定も第1の実施例と同様に、現フレームデータ内のあ
る閾値を越えた値を持つデータ数を数え、このデータ数
が1フレームの総データ数のある割合を越えて存在する
なら書類であると判定する。判定結果S41bは、セレ
クタ52の選択信号入力端子に入力される。また、書類
判定器41では、書類判定が終了すると判定終了信号S
41aをアドレス発生器22に出力する。
【0024】アドレス発生器22では、第1の実施例の
図1中のアドレス発生器22と同じ動作をする。すなわ
ち、書類判定器41から判定終了信号S41aが入力さ
れるとアドレスカウント動作を開始し、ブロック単位に
動きベクトルを検出するための現フレームメモリ用アド
レスS22aと、これをベクトル発生器30からの1番
目の試行ベクトル情報(i0 ,j0 )で補正した前フレ
ームメモリ用アドレス、S22b及び累計終了信号S2
2cの3系統の信号を生成する。この3系統の信号の
内、フレームメモリを制御するための現及び前フレーム
メモリ用アドレスS2a,S22bはそれぞれアドレス
出力端子32−1,32−2より出力され、図2中のフ
レームメモリ2,9に入力される。このフレームメモリ
2,9から読み出されるデータが現フレームデータ入力
端子20−1と前フレームデータ入力端子20−2に現
れる。
【0025】現画像入力端子20−1からは、現フレー
ムデータが、X0,0 ,X0,1 ,…,X0,N ,X1,0 ,X
1,1 ,…,XM,N の順に入力され、同じ順に前画像デー
タ入力端子20−2からは、前フレームデータ(Y
m+i0,n+j0 )が入力される。ここで、M 及びN はそれぞ
けれベクトル検出ブロックのライン及び画素数を示す。
評価演算器21では、式(1)に示される評価演算を行
い、レジスタ27及び比較器28に評価値S21を出力
する。比較器28では、この評価値S21とレジスタ2
7の出力値S27を比較し、評価演算器21の出力の方
が小さいと最小値検出信号S28をマスク回路29に出
力する。アドレス発生器22では、評価演算における累
計の終了時に、累計終了信号S22cをマスク回路2
9、及びベクトル発生器30に出力する。マスク回路2
9では、この累計終了信号S22Cが出力された時の比
較器28からの最小値検出信号S28の状態を調べ、最
小値が検出されているとレジスタ27,31にデータ取
り込みパルスS29を出力し、レジスタ27にはこの時
の評価値が、レジスタ31にはこの時のベクトル値がホ
ールドされる。1番目の試行ベクトルの場合は、レジス
タ27にデータが蓄えられていないため無条件に最小値
検出信号S28が出力される。アドレス発生器22から
の累計終了信号S22cはベクトル発生器30にも入力
される。ベクトル発生器30では、この信号の入力後、
2番目の試行ベクトルの値を出力する。このベクトル値
を元に2番目の試行ベクトルの値をアドレス発生器22
に出力する。このベクトル値を元に2番目の試行ベクト
ル評価用のアドレスS22a,S22bが、アドレス発
生器22より出力される。現画像データ入力端子20−
1から前回と同じ現フレームデータXm,n が入力され、
前フレームデータ入力端子20−2からは2番目の試行
ベクトル評価用前フレームデータYm+i0,n+j1 が入力さ
れる。
【0026】これを元に評価演算器21では、2番目の
試行ベクトルに対する評価を行い、これとレジスタ27
の出力の1番目の試行ベクトルの評価値を比較器28で
比較する。そして、比較器28では、評価演算器21の
出力の評価値が小さいと最小値検出信号S28をマスク
回路29に出力する。マスク回路29では、アドレス発
生器22からの累計終了信号S22cが入力された時点
の比較器28の比較結果を調べ、データ取り込みパルス
S29の有無を決定する。この様にして、式(1)にお
ける累計が終了する度に以前の評価値との比較を行い、
より小さい値がレジスタ27に、その時のベクトル値が
レジスタ31に保持されるようにする。以上のような処
理を全ての試行ベクトルに対して行い、一つのブロック
に対するベクトル検出を終える。これをフレーム内の全
てのブロックに対して行う事でフレーム内の全ブロック
の動きベクトルが得られる。多数決回路51では、レジ
スタ31から入力される各ブロックにおける動きベクト
ルS31を保持し、これらの多数決をとることでフレー
ムを代表するベクトルを得る。ここで、ブロック単位の
動きベクトルがばらばらで多数決が得られない場合は、
ブロック単位のベクトルをそのままセレクタ52に出力
する。セレクタ52では、多数決回路51の出力の代表
ベクトルS51とレジスタ31の出力の通常のブロック
単位のベクトルS31を書類判定器41の判定結果S4
1bによって選択し出力する。すなわち、セレクタ52
では、書類判定器41の判定結果S41bが「書類では
ない」となっている場合は、レジスタ31の出力の動き
ベクトルS31を選択し、動きベクトル出力端子32−
3より出力する。逆に、書類判定器41の判定結果S4
1bが「書類である」と判定されている場合は、多数決
回路51の出力のフレーム単位に1本となっている動き
ベクトルS51を動きベクトル出力端子32−3に出力
する。また、検出された動きベクトルは、アドレス発生
器22に入力され、アドレス発生器22では、これを元
に動き補償フレーム間予測のためのアドレスを発生し、
アドレス出力端子32−1,32−2に出力する。
【0027】以上説明したように、本第2の実施例で
は、第1の実施例と同様に書類が撮像されている等入力
画像信号に含まれる動きが一つであるとあらかじめ判定
する書類判定器41を設けて、この書類判定器41の判
定結果で書類が撮像されているち判定された場合、つま
り動きが一つであると判定された時にブロック単位に得
られた動きベクトルの多数決でフレームを決定すること
で、1フレームに対し1本の動きベクトルになり入力画
像の動きに対応したベクトルを検出することができ効率
の良いフレーム間予測が可能となるという利点がある。
また、第1の実施例と同様に書類の場合等の時に、1フ
レームの動きベクトルを一種類に固定することで動きベ
クトルを伝送する符号長を短くすることができる。更
に、多数決器51によりブロック単位のベクトルがばら
ばらになり多数決で代表を決められない場合、ブロック
単位の動きベクトルを出力しているので、書類が撮像さ
れていても動きベクトルが単一とならない拡大・縮小時
等にはブロック単位のベクトルを出力することができ、
ベクトルを1種類に固定することによる符号化効率の低
下を防ぐことができるという利点がある。
【0028】なお、本発明は、上記実施例に限定されず
種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば
次のようなものがある。 (1) 第1の実施例及び第2の実施例では、動きベク
トル検出器をフレーム間予測に用いた例を示したが、こ
れ以外に動き補償フレーム内挿に応用することができ
る。フレーム内挿とは、TVの標準方式の変換装置など
で用いられている技術で、単位時間あたりのフレーム数
を増やすことである。図7は、動き補償フレーム内挿を
示す図であり、フレームAとフレームBのちょうど時間
的に中間の位置にフレームCを内挿する場合である。単
純なフレーム内挿ではフレームCは、フレームAとフレ
ームBの画素の平均値で求められるが、動きのある部分
がぼけるなどの画質劣化が発生する。動き補償内挿で
は、フレームA,B間で動きベクトルを求め、この動き
ベクトルを1/2にした位置にフレームCを作成するた
めにぼけなどの発生が抑えられる。画像内には多数の動
きが含まれるため、通常は小分割したブロック単位また
は画素単位に動きベクトルを求める必要がある。ここ
で、正確な動きベクトルが検出できている場合は、空間
的に近傍にあるブロックのベクトル値はある程度類似し
た値をとるため、内挿された画像に歪みなどの発生は少
ないが、式(1)の評価値に差が余り現れないような場
合は、動きベクトルの誤り検出が発生し歪みが発生する
という問題があった。これは、書類を撮像した場合等に
よく発生することであるが、本第1または第2の実施例
の動きベクトル検出器を適用することにより、書類を撮
像した場合などでは、画面上に存在する動きが一種類で
あると推定し動きベクトルをフレーム内で一本にするこ
とで、歪みの発生を抑えることができる。 (2) 第1、及び第2の実施例では、書類が入力され
た場合について入力画像が書類であるか否かを判定する
書類判定回路41によって動きベクトルを検出する方法
を変更する例について説明したが、カメラ自体が移動し
た場合についても、カメラが移動したという情報を動き
ベクトル検出器に入力し、この情報が入力された場合、
書類が入力された場合と同様に処理することによって同
様の利点が得られる。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、動きベクトル検出器において、入力画像に含
まれる動きが単一であるか否かを判定する判定器と、ブ
ロック単位に独立して動きベクトルを検出する第1の動
きベクトル検出手段と1枚のフレームを一つのブロック
として動きベクトルを検出する第2の動きベクトル検出
手段と判定器の判定結果に基づいて第1の動きベクトル
検出手段と第2の動きベクトル検出手段とを切り替える
機能とを有する動きベクトル検出部とを備えている。そ
のため、入力画像の動きに対応した動きベクトルを検出
することができ効率のよいフレーム間予測ができる。ま
た、動きベクトルを伝送する符号長を短くすることがで
きる。
【0030】第2の発明によれば、動きベクトル検出器
おいては、入力画像に含まれる動きが単一であるか否か
を判定する判定器と、ブロック単位に独立して動きベク
トルを検出する動きベクトル検出手段と、ブロック単位
に求めた動きベクトルの多数決からフレーム全体の動き
ベクトルを求め、フレーム全体の動きベクトルが決まら
ない場合は、ブロック単位の動きベクトルを出力する多
数決器とを備えている。そのため、第1の発明と同様の
効果がある上に、ブロック単位のベクトルがばらばらに
なり多数決で代表を決められない場合、ブロック単位の
動きベクトルを出力しているので、書類が撮像されてい
ても動きベクトルが単一とならない拡大・縮小時等には
ブロック単位のベクトルを出力することができ、ベクト
ルを1種類に固定することによる符号化効率の低下を防
ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す動きベクトル検出
器の構成図である。
【図2】従来の動き補償フレーム間予測装置の構成図で
ある。
【図3】図2中の従来の動きベクトル検出器の構成図で
ある。
【図4】図1の動きベクトルの検出の流れを示す図であ
る。
【図5】図1及び図3の動きベクトル検出結果を示す図
である。
【図6】本発明の第2の実施例を示す動きベクトル検出
器の構成図である。
【図7】動き補償フレーム内挿の原理説明図である。
【符号の説明】
20−1,40 現画像データ入力
端子 20−2 前画像データ入力
端子 21 評価演算器 22 アドレス発生器 27,31 レジスタ 28 比較器 29 マスク回路 41 書類判定器 42 アドレス発生器 43,52 セレクタ 51 多数決器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロックマッチングにより画像の動きベ
    クトルを検出する動きベクトル検出器において、 入力画像に含まれる動きが単一であるか否かを判定する
    判定器と、 現画像及び前画像のブロック分割を行ないこのブロック
    単位に独立して動きベクトルを検出する第1の動きベク
    トル検出手段と、前記現画像及び前記前画像のブロック
    分割を行なわず1枚のフレームを一つのブロックとして
    動きベクトルを検出する第2の動きベクトル検出手段
    と、前記判定器の判定結果に基づいて前記第1の動きベ
    クトル検出手段と前記第2の動きベクトル検出手段を切
    り替える機能とを有する動きベクトル検出部とを、 備えたことを特徴とする動きベクトル検出器。
  2. 【請求項2】 ブロックマッチングにより画像の動きベ
    クトルを検出する動きベクトル検出器において、 入力画像に含まれる動きが単一であるか否かを判定する
    判定器と、 現画像及び前画像のブロック分割を行ないこのブロック
    単位に独立して動きベクトルを検出する動きベクトル検
    出手段と、 前記ブロック単位に求めた動きベクトルの多数決からフ
    レーム全体の動きベクトルを求め、フレーム全体の動き
    ベクトルが決まらない場合は、前記ブロック単位の動き
    ベクトルを出力する多数決器と、 前記判定器の判定結果に基づいて動きベクトルとして前
    記動きベクトル検出手段の出力と前記多数決回路の出力
    を選択するセレクタとを、 備えたことを特徴とする動きベクトル検出器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005202921A (ja) * 2003-12-17 2005-07-28 Shibasoku:Kk 動きベクトル検出装置

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