JPH0864432A - 電磁装置 - Google Patents

電磁装置

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JPH0864432A
JPH0864432A JP6202597A JP20259794A JPH0864432A JP H0864432 A JPH0864432 A JP H0864432A JP 6202597 A JP6202597 A JP 6202597A JP 20259794 A JP20259794 A JP 20259794A JP H0864432 A JPH0864432 A JP H0864432A
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JP
Japan
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winding
core
coil
type core
collar
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JP6202597A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ogasawara
宏 小笠原
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】CI型コアを用いたトランスにおいて、1次巻
線と2次巻線を分割して配置する場合に、漏れ磁束を少
なくして、1次巻線と2次巻線の結合比を高くする。 【構成】C型コアCxとI型コアIxを対接し、I型コ
アIxの両端にギャップGを設けて磁路を形成して成る
CI型コアを用いたトランスにおいて、I型コアIxに
1次及び2次巻線N1,N2を分割して巻き、1次巻線
N1をI型コアIxの中央に配置し、その両側に2次巻
線N2を2分して配置した。I型コアに代えて、O型コ
アを用いても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコアとコイルを備える電
磁装置に関するものであり、例えば、照明点灯装置にお
けるイグナイタ回路に用いられるパルストランス等に利
用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電磁装置のコア形状として、図3
1(a)〜(d)に示すような各種のコア形状が用いら
れている。図中、ExはE型コア、IxはI型コア、U
xはU型コア、CxはC型コアである。(a)はE型コ
アとE型コアを組み合わせたEEコア、(b)はE型コ
アとI型コアを組み合わせたEIコア、(c)はU型コ
アとU型コアを組み合わせたUUコア、(d)はC型コ
アとI型コアを組み合わせたCIコアである。このう
ち、図31(d)のCIコアは、I型コアの両端にギャ
ップを設けて磁路を形成したものであり、I型コアの両
端にギャップが2分割されて配置されるため、コイルと
鎖交する磁束が少なく、損失・発熱の少ない電磁装置を
提供できる。また、コイルを巻回したI型コアの両端に
ギャップが配置されるため、I型コア及びC型コアの寸
法精度の電気特性への影響が少なく、安定である。した
がって、CIコアでは、他のコア形状に比べると、電磁
装置の外部へ漏れる磁束が極めて少なく、外部電子部品
(ケース、コンデンサ、半導体放熱板、あるいは他の電
磁装置)への影響が無く、電気特性や機器効率の劣化、
発熱、騒音、ノイズの回避が可能である。
【0003】図32はCIコアを用いたトランスの構造
を示している。図中、N1は1次巻線、N2は2次巻線
であり、層間絶縁紙5を介して1次巻線N1と2次巻線
N2を積層している。このように、ボビンBに2次巻線
を積層し、その上に、層間絶縁紙5による絶縁を施し、
さらにその上から1次巻線N1を積層する巻線構造で
は、2次巻線N2が非常に高圧になると、層間絶縁紙5
のみでは、1次巻線N1の段落ち等により、1次、2次
巻線N1,N2間の絶縁性能が著しく悪くなるので、段
落ち防止の手段等の対策が必要であった。また、積層に
より巻線容量が大きくなるという問題もある。
【0004】そこで、このような高電圧を発生するパル
ストランスでは、しばしば図33又は図34に示すよう
に、1次巻線N1と2次巻線N2を分割して巻く方法が
採られる。図33は2次巻線N2の分割数を多くし、巻
線容量を小さくしたものであり、図34は2次巻線N2
を2分割して、2次巻線N2に印加される電圧を2分さ
せたものである。これは、1次巻線N1と2次巻線N2
が分割ボビンBにより完全に独立して巻かれるため、1
次、2次巻線N1,N2間の絶縁性能が非常に良く、巻
線容量も小さくなり、パルスを良好に伝達できる。そこ
で、図32で示したCIコアを用いたトランスにおいて
も、図35に示すように、分割ボビンBを用いて1次巻
線N1と2次巻線N2を分割配置した構造が考えられ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図35に示すような、
CIコアを用いた、1次、2次分割のトランスにおいて
は、1次巻線の位置がCIコアの作るギャップ部近くに
ある。1次巻線は励磁巻線であり、1次巻線がギャップ
部のようなコア以外の空間部分近くに配置されると、1
次巻線が発生させる主磁束の一部分が透磁率の低い空間
部分で逃げやすくなり、漏れ磁束を増してしまう。この
ため、図35のようなCIコアを用いた1次、2次巻線
分割のトランスは、1次、2次巻線の結合比が低下し、
図33のUUコアや、図34のEIコア等よりも結合比
が低下する可能性があり、CIコアの特徴を十分に活か
すことができない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にあっては、上記
の課題を解決するために、図1に示すように、C型コア
CxとI型コアIxを対接し、I型コアIxの両端にギ
ャップGを設けて磁路を形成して成るCI型コアを用い
たトランスにおいて、I型コアIxに1次及び2次巻線
N1,N2を分割して巻き、1次巻線N1をI型コアI
xの中央に配置し、その両側に2次巻線N2を2分して
配置したことを特徴とするものである。また、図3に示
すように、I型コアIxに代えてO型コアOxを用いて
も良い。
【0007】
【作用】本発明者は上記の課題を解決するために、1次
巻線N1と2次巻線N2の結合比の低下を抑えられる分
割巻き方法を研究した。図4(a)に示すように、長さ
40mmのI型コアIxを用いて、I型コアIxの一方
の端を原点(x=0)とし、I型コアIxの軸方向にx
軸をとり、1次巻線N1の中心のx軸方向への距離と、
そのときの2次巻線N2との結合比との関係を調べた。
その結果、図5のように、I型コアの中心(x=20m
m)のとき、最も結合比が高くなることが分かった。図
5において、横軸は1次巻線N1の中心までの距離x
(mm)であり、縦軸は1次巻線N1と2次巻線N2の
結合比である。ただし、2次巻線N2はxの値が5mm
<x<35mmのときには、図4(c)のように分割
し、それ以外のxの値では、図4(b)のように配置し
ている。
【0008】本発明のように、1次巻線N1を中央に配
置し、その両側に2次巻線N2を配置する分割巻線にす
ることで、1次巻線N1の励磁する磁束を漏れにくく
し、結合比を低下させにくくする作用は、CIコアのよ
うなI型コアIxの両端にギャップGを有するコア形状
に特有の作用である。図6(a)〜(d)にドラム型、
EI型、LL型、CI型と様々なコア形状に対する磁束
Φの流れを解析した結果を示しているが、この図から分
かるように、CI型コア形状以外のコア形状の場合、巻
線の巻かれる窓枠を横断するように漏れ磁束が発生して
おり、1次巻線を中央に配置させても、漏れ磁束を抑制
できず、結合比の増加は期待できない。しかし、CI型
コア構造では、漏れ磁束はギャップ部付近に集中させる
ことができるため、I型コアIxの中央付近に1次巻線
N1があるとき、この部分での磁束の漏れは起こりにく
く、結合比を上げることができる。
【0009】
【実施例】図1に本発明の一実施例を示す。図のように
CIコアに用いられるボビンBが3分割されており、1
次巻線N1を3分割中の中央に配置し、2次巻線N2を
2分して1次巻線N1の両端に配置してある。これによ
り、1次巻線N1がI型コアIxの中央部に位置し、1
次巻線N1の発生する磁束が充分にコア中にとどまり、
漏れ磁束を少なくさせることができ、1次、2次巻線N
1,N2間の結合比を上げることができる。また、1次
巻線N1が2次巻線N2で挟まれることになり、サンド
イッチ巻きの効果もあり、さらに結合比を上げることが
できる。よって、このパルストランスは、分割巻きによ
る絶縁性能の向上、巻線容量の低減によるパルス伝達性
能の向上に加え、高い結合比でさらにパルス伝達性能を
上げることができ、パルス波高値を大きくすることがで
きる。
【0010】図2には本実施例の具体的な構造例を示
す。図のように、ボビンBに1層巻きの2次巻線N2、
1次巻線N1、2次巻線N2と並べて配置し、それぞれ
の間は、つば1により絶縁距離をとり、このボビンBに
I型コアIxを挿入したものをケース4に収納する。こ
のとき、ボビンBとケース4は嵌合凹部2と嵌合凸部3
により固定され、回転したりしない。耐圧を上げるた
め、これに絶縁剤を充填する。その後、C型コアCxを
ケース4に嵌めて、パルストランスとなる。この実施例
では、I型コアIxの両端にギャップを有して、C型コ
アCxと共に磁路を形成している。巻線コイルN1,N
2が一層巻きになっているため、巻線容量が非常に小さ
く、且つ、結合比を高くしているので、パルス伝達性能
が非常に良好である。
【0011】図3に本発明の他の実施例を示す。本実施
例では、O型コアOxとI型コアIxを対接して成るO
Iコアを用いている。ボビンBは3分割されており、1
次巻線N1を3分割中の中央に配置し、2次巻線N2を
2分して、1次巻線N1の両側に配置してある。これに
より、CIコアの場合と同様の効果が得られる。
【0012】ところで、トランスやチョーク等のコイル
部品は、巻線間に発生する分布容量を含んでいる。特
に、巻数が多くなったり、巻線を積層するなど、近接し
て巻く場合、分布容量は非常に大きくなってしまう。照
明点灯装置のイグナイタ回路に用いられるパルストラン
スにおいて、トランスの2次側への伝達を良くするため
には、トランスに発生する分布容量を小さくすることが
望まれる。しかし、パルストランスは、高圧のパルスを
発生する必要があるので、一般にトランスの2次側の巻
数は数百ターンにもなり、積層して巻くと非常に大きな
分布容量を有することになる。この分布容量を小さくす
る手段として、巻線を一層で巻くことが考えられるが、
巻数が多いため、巻軸が非常に長くなり、コイルが長く
大きくなってしまう。
【0013】近年、数百μm程度の厚さの平角線を縦に
ソノレイドコイル状に巻く技術が開発されたため、この
巻線コイルを用いることで、従来の数分の1の巻幅の一
層巻きコイルが可能となった。ただし、この巻線コイル
は、直接コアあるいはコア絶縁用ボビンに巻くことがで
きず、円形にしか巻くことができない。
【0014】この極薄平角線の縦巻きコイルを使った例
を図7及び図8に示す。この例は、極薄平角線巻きコイ
ルNを2個用いたノイズフィルター用のコモンモードチ
ョークコイルである。図7に示すように、円筒状ボビン
BにコイルNを差し込んだものを2個作成し、図8に示
すように、2個のU型コアUxに取り付けたものであ
る。一層巻きであるため、分布容量が多層巻きのものよ
りも小さくなり、コイルのインダクタンス値との共振周
波数が大きくでき、より高周波までのフィルター効果を
有するコモンモードチョークコイルとなっている。ま
た、形状は、従来の丸断面巻線の一層巻きモデルや多層
巻きモデルよりも小型になっている。
【0015】図7及び図8の例では、ボビンとコイルと
が固定されていないため、コアに対して、コイルの位置
は不安定で前後に動いたり、回転したりする。このた
め、コイルの巻線端子を決めた位置に固定するのが困難
であり、プリント基板等に取り付ける際、非常に手間が
かかる。また、コイルに印加される電圧が数KV〜数十
KVの高電圧の場合、端子の位置が不安定であると、レ
アショート等を起す可能性があり、耐圧に問題が生じ
る。また、巻線コイルを2巻線以上にする場合、つまり
1つのボビンに巻線コイルを2個以上に分割して配置さ
せる場合、分割された巻線コイル間の絶縁距離が確保さ
れず、耐圧性能が著しく落ちる。さらに、巻線コイル端
子をピン端子に接続する場合、従来の丸断面巻線のよう
に巻線コイル端子をピン端子にからげて半田処理すると
いう方法では、ピン端子にからげにくく、また、ピン端
子にからげても嵩ばんで、からげ部分が非常に大きくな
ってしまう。また、巻線コイルから端子をひっぱってき
て、ピン端子に接続する際に端子線がゆがみ、歪みが入
ってしまう。
【0016】そこで、ボビンとコイル端子を固定するた
めの構造の一例を図9〜図11に提案する。この構造で
は、図11に示すように、円筒状のボビンBの軸方向に
沿って外周面に溝12を有している。この円筒状のボビ
ンBに差し込まれるつば10は、ボビンBが通れる貫通
穴11と、ボビンBの溝12と嵌合する突起物13と、
巻線コイルを固定するためのガイドライン14,15と
を有する。円筒状のボビンBに、図10に示すように、
極薄平角線縦巻きコイルNを差し込み、続いてつば10
をボビンBに差し込み、さらに続いて、巻線コイルN、
つば10、巻線コイルNとボビンBに差し込んで行く。
このようにボビンBに巻線コイルNとつば10を差し込
んだ後、図9に示すように、このボビンBの中にI型コ
アIxを挿入し、溝12と嵌合する凸部3を有するケー
ス4の中に収納し、絶縁樹脂でボビンBとケース4との
間隙を充填した後、C型コアCxをケース4の有するつ
ばで規制保持して、ケース4の外側面に配置する。この
とき、巻線コイルNは、ガイドライン14,15でつば
10と一体化され、つば10は突起物13と溝12でボ
ビンBに一体化され、ボビンBは溝12と凸部3でケー
ス4と一体化されているので、樹脂を充填する際にも、
巻線コイルNが回転したり、横ずれしたりすることがな
く、巻線端子の位置が常に固定されている。また、分割
配置された巻線コイルNの間にはつば10が介在するた
め、絶縁性能は優れている。ボビンBに巻線コイルNと
つば10を交互に差し込んで行くだけで、何分割のコイ
ルでも作成でき、かつ、それらはすべて一体化される。
【0017】次に、ボビンに巻線端子を固定するための
他の構造例を図12〜図16に示す。図14及び図15
は、円筒状ボビンBとつば10を一体成形した構造を示
している。図14は表側、図15は裏側の構造を示して
いる。円筒状ボビンBと一体化されたつば10は、その
周囲には巻線コイルを固定するためのガイドライン1
4,15を有しており、また、その中心には貫通穴11
を有している。また、円筒状ボビンBの端部には、嵌合
部16を有している。円筒状ボビンBの嵌合部16は、
他のつば10の貫通穴11に嵌合される。嵌合部16の
外周面には溝12が設けられており、この溝12は、貫
通穴11の内周面に設けられた突起物13と接合され
る。図16は端部に配置されるつば20の構造を示して
いる。表側の構造と裏側の構造は同一である。このつば
20は、ボビンを有しておらず、端部に装着されるもの
であり、ガイドライン24,25と、貫通穴21と、突
起物23とを有している。図14及び図15に示したつ
ば10を有する円筒状ボビンBには、図13に示すよう
に、巻線コイルNを配置し、巻線の分割数に合わせて、
つば10を有する円筒状ボビンNを連結させて行き、最
後に図16に示したつば20を連結させる。巻線コイル
Nは、つば10のガイドライン14,15及びつば20
のガイドライン24,25により固定される。つば10
同士あるいはつば10と20は突起物13,23と溝1
2で嵌合し、一体化される。このように、一体化された
コイルは、図12に示すように、コアUxを挿入され
て、電磁装置を構成する。なお、コアUxは、ガイドラ
イン15及び25により規制保持される。
【0018】次に、巻線端子を固定するためのさらに他
の構造例を図17〜図20に示す。図19及び図20
は、円筒状ボビンBとつば30を一体化した構造を示し
ている。図19は表側、図20は裏側の構造を示してい
る。つば30には、巻線コイルを固定するためのガイド
ライン34,35を備えており、中心には貫通孔31を
備えている。また、円筒状ボビンBの端部には、嵌合部
36が設けられている。円筒状ボビンBの嵌合部36
は、他のつば30の貫通穴31に嵌合される。嵌合部3
6の外周面には溝32が設けられており、この溝32
は、貫通穴31の内周面に設けられた突起物33と接合
される。円筒状ボビンBには、図18に示すように、巻
線コイルNを配置し、分割数に応じて、つば30を連結
させて行き、最後に、図16に示したつば20を端部に
連結させる。巻線コイルNは、つば30のガイドライン
34,35及びつば20のガイドライン24,25で固
定される。つば30同士は、突起物33と溝32で嵌合
し、且つガイドライン35同士も嵌合し、つば30と2
0は突起物33,23と溝32で嵌合し、且つ、つば3
0のガイドライン35とつば20のガイドライン25と
が嵌合する。これにより、連結されたコイルは一体化
し、且つガイドライン35により巻線コイル11はケー
シングされ、巻線コイル部、つまり、ボビンBとつば3
0,20及びガイドライン35,25との間隙を絶縁樹
脂で充填できる。このように一体化されたコイルは、図
17に示すように、コアUxを挿入されて、電磁装置を
構成する。なお、コアUxは、ガイドライン35及び2
5により規制保持される。
【0019】次に、巻線端子を固定するための別の構造
例を図21〜図26に示す。図23及び図24は円筒状
ボビンBとつば40を一体成形した構造を示している。
図23は表側、図24は裏側の構造を示している。円筒
状のボビンBは、端部に嵌合部46を有している。つば
40は、その中心に貫通穴41を備え、周囲にガイドラ
イン45を備えている。図24に示されるように、巻線
を引き出すための溝47が、つば40の裏面側に設けら
れている。また、図25及び図26は端部に使用される
つば50の構造を示している。図25は表側、図26は
裏側の構造を示している。このつば50は、ガイドライ
ン55と、巻線を引き出すための溝57と、貫通穴51
と、図23及び図24に示した嵌合部46と接合する溝
58を有している。つば40を有する円筒状のボビンB
には、図22に示すように、巻線コイルNcを配置す
る。この巻線コイルNcの外径は、図14及び図15で
示したつば10の持つ貫通穴11を通ることができる外
径とされている。図22に示すように、巻線コイルNを
連結した外側のコイルに、内側の巻線コイルNcを差し
込み、貫通したボビンBの端部につば50を嵌め込む。
このとき、巻線コイルNcは、つば40の溝47及びつ
ば50の溝57で固定される。つば40と外側の巻線コ
イルNとは、つば40のガイドライン45と、つば10
が持つガイドライン14及び15とが嵌合して接合され
る。同様に、つば50と外側の巻線コイルNとは、つば
50のガイドライン55と、つば20の持つガイドライ
ン24及び25とが嵌合して接合される。これにより、
内側の巻線コイルNcと外側の巻線コイルNは、2重巻
線構造となり、かつ、これらすべてのコイルが一体化さ
れる。また、このように一体化された2重コイルは、図
21に示すように、ガイドライン45と55によりコア
Uxを規制保持して配置できる。この例においては、外
側の巻線コイルNとして、図12のコイルを用いて2重
コイルを作成したが、もちろん図17のコイルを用いて
も良い。また、それぞれ連結数に合わせて、つば40の
持つボビンBの長さを調整すれば、何分割のコイルでも
2重コイルにできる。
【0020】次に、図27及び図28は平角線用ピン端
子6の一例を示している。ピン端子6はピンに板状の金
具7を有しており、図のように平角線8を挟み込むよう
に支持し、接合は半田処理で行う。これにより、平角線
の端子は、折り曲げられることなく、また、接合部が嵩
ばったり、大きくなることはない。
【0021】次に、図29及び図30は平角線用ピン端
子6の他の一例を示している。ピン端子6はピンに垂直
につき出た梁状金具9を有しており、図のように平角線
8を梁状金具9を支点として折り曲げてピンと接続し、
半田処理で接合を行う。このような構造のピン端子6を
用いることにより、平角線端子がねじられて歪が入るこ
とはなく、また、接合部が嵩ばったり、大きくなること
はない。
【0022】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、C型コアとI
型コアを対接し、I型コアの両端にギャップを有して、
磁路を形成するCIコアを用い、I型コアの中心に1次
巻線を配置し、2次巻線を2分して1次巻線の両側に配
置した分割巻線を用いたパルストランスにおいて、I型
コアの両端にギャップがあることにより、漏れ磁束が少
なく、コイル部への磁束の鎖交が少なくコイル部の温度
上昇を抑制でき、且つ他部品への影響およびノイズの発
生も抑制でき、また、巻線コイルを分割することによ
り、耐圧性能を向上させ、且つ巻線容量を低減してパル
ス伝達特性を向上させることができ、そして、I型コア
の中心に1次巻線を配置したことにより、1次、2次巻
線の結合比を上げ、パルス伝達特性をさらに向上させ、
パルス波高値を大きくすることができる。また、請求項
2の発明のように、C型コアに代えて0型コアを用いた
場合にも同様の効果が得られる。さらに、請求項3又は
4の発明によれば、複数の巻線コイルを連結させるだけ
で、分割巻きができ、生産性が良いという利点があり、
かつ絶縁性能を保持することができるという効果があ
る。次に、請求項5の発明によれば、極薄平角線の縦巻
きコイルの巻線端子の位置が固定され、生産性が向上す
るという利点がある。また、請求項6の発明によれば、
平角線用ピン端子により、巻線を歪ませることなく、ま
た嵩ばらせず接合できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例の断面図である。
【図2】請求項1の発明の一実施例の分解斜視図であ
る。
【図3】請求項2の発明の一実施例の断面図である。
【図4】本発明の作用説明に用いるトランスの構造を示
す断面図である。
【図5】本発明の作用説明に用いるトランスの特性を示
す図である。
【図6】従来の各種のコアの磁束分布を示す図である。
【図7】従来のボビンとコイルを示す斜視図である。
【図8】従来の電磁装置の分解斜視図である。
【図9】請求項3の発明の一実施例の分解斜視図であ
る。
【図10】請求項3の発明の一実施例に用いるコイルの
分解斜視図である。
【図11】請求項3の発明の一実施例に用いるボビンと
つばの斜視図である。
【図12】請求項4の発明の第1実施例の分解斜視図で
ある。
【図13】請求項4の発明の第1実施例に用いるコイル
の分解斜視図である。
【図14】請求項4の発明の第1実施例に用いるつばの
表面側の斜視図である。
【図15】請求項4の発明の第1実施例に用いるつばの
裏面側の斜視図である。
【図16】請求項4の発明の第1実施例に用いる別のつ
ばの斜視図である。
【図17】請求項4の発明の第2実施例の分解斜視図で
ある。
【図18】請求項4の発明の第2実施例に用いるコイル
の分解斜視図である。
【図19】請求項4の発明の第2実施例に用いるつばの
表面側の斜視図である。
【図20】請求項4の発明の第2実施例に用いるつばの
裏面側の斜視図である。
【図21】請求項4の発明の第3実施例の分解斜視図で
ある。
【図22】請求項4の発明の第3実施例に用いるコイル
の分解斜視図である。
【図23】請求項4の発明の第3実施例に用いるつばの
表面側の斜視図である。
【図24】請求項4の発明の第3実施例に用いるつばの
裏面側の斜視図である。
【図25】請求項4の発明の第3実施例に用いる別のつ
ばの表面側の斜視図である。
【図26】請求項4の発明の第3実施例に用いる別のつ
ばの裏面側の斜視図である。
【図27】請求項6の発明の第1実施例の全体構成を示
す斜視図である。
【図28】請求項6の発明の第1実施例の要部構成を示
す斜視図である。
【図29】請求項6の発明の第2実施例の全体構成を示
す斜視図である。
【図30】請求項6の発明の第2実施例の要部構成を示
す斜視図である。
【図31】従来の各種のコアを用いた電磁装置の断面図
である。
【図32】従来のCIコアを用いたトランスの断面図で
ある。
【図33】従来のUUコアを用いたトランスの断面図で
ある。
【図34】従来のEIコアを用いたトランスの断面図で
ある。
【図35】従来のCIコアを用いたトランスの断面図で
ある。
【符号の説明】
G ギャップ Cx C型コア Ix I型コア N1 1次巻線 N2 2次巻線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C型コアとI型コアを対接し、I型コ
    アの両端にギャップを設けて磁路を形成して成るCI型
    コアを用いたトランスにおいて、I型コアに1次及び2
    次巻線を分割して巻き、1次巻線をI型コアの中央に配
    置し、その両側に2次巻線を2分して配置したことを特
    徴とする電磁装置。
  2. 【請求項2】 O型コアとI型コアを対接し、I型コ
    アの両端にギャップを設けて磁路を形成して成るOI型
    コアを用いたトランスにおいて、I型コアに1次及び2
    次巻線を分割して巻き、1次巻線をI型コアの中央に配
    置し、その両側に2次巻線を2分して配置したことを特
    徴とする電磁装置。
  3. 【請求項3】 円筒状のボビンと嵌合し、巻線を固定
    するガイドラインを有するつばを少なくとも1つ以上備
    え、巻線とつばとボビンを一体化した分割巻線コイルを
    備える電磁装置。
  4. 【請求項4】 円筒状のボビンと巻線を固定するガイ
    ドラインを有するつばに巻線を配置して一体化したもの
    を少なくとも2つ以上連結させて一体化した分割巻線コ
    イルを備える電磁装置。
  5. 【請求項5】 巻線コイルを平角線縦巻きソレノイド
    コイルとしたことを特徴とする請求項3又は4の電磁装
    置。
  6. 【請求項6】 平角線を装着するピン端子は、平角線
    を挟むように支持する板状金属を有することを特徴とす
    る請求項5の電磁装置。
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