JPH086297Y2 - 電流検出器 - Google Patents
電流検出器Info
- Publication number
- JPH086297Y2 JPH086297Y2 JP1989117945U JP11794589U JPH086297Y2 JP H086297 Y2 JPH086297 Y2 JP H086297Y2 JP 1989117945 U JP1989117945 U JP 1989117945U JP 11794589 U JP11794589 U JP 11794589U JP H086297 Y2 JPH086297 Y2 JP H086297Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- wiring board
- current detector
- printed wiring
- magnetic field
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は電気・電子機器又は電気機械などに使用さ
れ,強磁性体コアの磁気ギャップ内にホール素子などの
感磁素子を挿入してなる電流検出器に関し,特に磁界の
変化時に感磁素子の出力側に発生する誘起電圧を消去す
ることができ,かつ磁気ギャップの幅を狭くして感磁素
子の感度を高めることができる電流検出器に関する。
れ,強磁性体コアの磁気ギャップ内にホール素子などの
感磁素子を挿入してなる電流検出器に関し,特に磁界の
変化時に感磁素子の出力側に発生する誘起電圧を消去す
ることができ,かつ磁気ギャップの幅を狭くして感磁素
子の感度を高めることができる電流検出器に関する。
[従来の技術] 従来,この種の電流検出器について図面を用いて説明
すると,第3図の概略図において,リング状の強磁性コ
ア2に電線5がコイル状に巻回されている(貫通でもよ
い)。電線5に被測定電流が流れる。
すると,第3図の概略図において,リング状の強磁性コ
ア2に電線5がコイル状に巻回されている(貫通でもよ
い)。電線5に被測定電流が流れる。
強磁性体コア2には磁気ギャップ1が設けられてお
り,電線5に流れる被測定電流に比例した磁界が磁気ギ
ャップ1内に発生する。磁気ギャップ1内にはホール素
子3などの感磁素子が挿入されている。感磁素子による
磁界の強さは電気信号、即ち、電圧に変換されて出力側
から得られる。この種の電流検出器においては感磁素子
の次段に増巾器が設けられることが多い。
り,電線5に流れる被測定電流に比例した磁界が磁気ギ
ャップ1内に発生する。磁気ギャップ1内にはホール素
子3などの感磁素子が挿入されている。感磁素子による
磁界の強さは電気信号、即ち、電圧に変換されて出力側
から得られる。この種の電流検出器においては感磁素子
の次段に増巾器が設けられることが多い。
測定電流の値がパルス電流の場合のように時間に対し
て急激に変化すると,感磁素子の出力側では本来の磁界
に比例した電気信号の他に,感磁素子の出力端子と増巾
器の入力端子との間にループが構成され,磁界変化に比
例した誘起電圧が発生する。従って,その誘起電圧の分
だけ本来の電気信号に誤差として重畳されるという問題
があった。
て急激に変化すると,感磁素子の出力側では本来の磁界
に比例した電気信号の他に,感磁素子の出力端子と増巾
器の入力端子との間にループが構成され,磁界変化に比
例した誘起電圧が発生する。従って,その誘起電圧の分
だけ本来の電気信号に誤差として重畳されるという問題
があった。
そこで上記問題となる誘起電圧を消去する方法とし
て,第4図に示すようにホール素子3をセラミック基板
6上に実装し,ホール素子3の出力端子3−3,3−4か
らのリード線のパターンの引きまわしを互いに逆向きの
ループになる様にして,それぞれのループに発生する誘
起電圧を相殺していた。
て,第4図に示すようにホール素子3をセラミック基板
6上に実装し,ホール素子3の出力端子3−3,3−4か
らのリード線のパターンの引きまわしを互いに逆向きの
ループになる様にして,それぞれのループに発生する誘
起電圧を相殺していた。
[考案が解決しようとする課題] 第4図に示すような従来例においてはリード線に誘起
する電圧を消去することはできる。しかしながら,ホー
ル素子6の厚みに加えて,セラミック基板の厚み(約0.
7mm)分だけ厚くなるため、強磁性コアのギャップをそ
の分だけ広げる必要がある。ギャップが広げられると、
その分だけホール素子に加わる磁界が小さくなり,電流
検出器としての感度が下がるという欠点があった。
する電圧を消去することはできる。しかしながら,ホー
ル素子6の厚みに加えて,セラミック基板の厚み(約0.
7mm)分だけ厚くなるため、強磁性コアのギャップをそ
の分だけ広げる必要がある。ギャップが広げられると、
その分だけホール素子に加わる磁界が小さくなり,電流
検出器としての感度が下がるという欠点があった。
そこで本考案の技術的課題は,誘起電圧による誤差を
なくすことができ,強磁性コアの磁気ギャップを小さく
し,感度の良い電流検出器を提供することである。
なくすことができ,強磁性コアの磁気ギャップを小さく
し,感度の良い電流検出器を提供することである。
[課題を解決するための手段] 本考案によれば,巻線されたリング状の磁気コアの一
部に設けられた磁気ギャップ内に,前記巻線に流れる電
流により生ずる磁界に感応して電気信号を出力する感磁
素子を挿入し,前記感磁素子から出力される電気信号に
基づいて前記電流の大きさを検出する電流検出器におい
て,途中部分を折り曲げて前記ギャップに挿入されたフ
レキシブルなプリント配線板と、該プリント配線板に設
けた接続手段とを含み、前記感磁素子を、前記プリント
配線板に前記磁界が貫通するように取り付けるととも
に、前記接続手段に電気的に接続したことを特徴とする
電流検出器が得られる。
部に設けられた磁気ギャップ内に,前記巻線に流れる電
流により生ずる磁界に感応して電気信号を出力する感磁
素子を挿入し,前記感磁素子から出力される電気信号に
基づいて前記電流の大きさを検出する電流検出器におい
て,途中部分を折り曲げて前記ギャップに挿入されたフ
レキシブルなプリント配線板と、該プリント配線板に設
けた接続手段とを含み、前記感磁素子を、前記プリント
配線板に前記磁界が貫通するように取り付けるととも
に、前記接続手段に電気的に接続したことを特徴とする
電流検出器が得られる。
[実施例] 本考案による実施例について図面を参照して説明す
る。第1図(a)(b)は本考案による電流検出器の一
実施例の主体構成を示したものである。第1図におい
て,感磁素子3が2重に折り曲げられて配置されたフレ
キシブル配線板4上に実装され更にピンコネクター8を
介して回路実装基板6に接続されている。感磁素子3は
リング状の強磁性体コア2に設けられた磁気ギャップ1
のほぼ中央部に配置されている。被測定電流を流すため
の電線5が強磁性体コア2を貫通又はコイル状に巻回さ
れている。
る。第1図(a)(b)は本考案による電流検出器の一
実施例の主体構成を示したものである。第1図におい
て,感磁素子3が2重に折り曲げられて配置されたフレ
キシブル配線板4上に実装され更にピンコネクター8を
介して回路実装基板6に接続されている。感磁素子3は
リング状の強磁性体コア2に設けられた磁気ギャップ1
のほぼ中央部に配置されている。被測定電流を流すため
の電線5が強磁性体コア2を貫通又はコイル状に巻回さ
れている。
第2図は第1図のフレキシブル配線板4上を伸ばした
図である。感磁素子としてホールセンサを用いている。
又フレキシブル配線板4上のパターンが示されている。
この図においてホールセンサの制御電流端子(3−1,3
−2)と出力端子(3−3,3−4)はフレキシブル配線
板4上のパターンに半田にて接続されている。図に見ら
れるように出力端子(3−3,3−4)からの配線は互い
に中心へ向かい,中心から上下反対方向へ曲がってパタ
ーンが構成されている。そうするとこのフレキシブル配
線板4が中心から折り曲げられた時に上下に分かれたパ
ターンが磁界の方向に対し重なり合う。
図である。感磁素子としてホールセンサを用いている。
又フレキシブル配線板4上のパターンが示されている。
この図においてホールセンサの制御電流端子(3−1,3
−2)と出力端子(3−3,3−4)はフレキシブル配線
板4上のパターンに半田にて接続されている。図に見ら
れるように出力端子(3−3,3−4)からの配線は互い
に中心へ向かい,中心から上下反対方向へ曲がってパタ
ーンが構成されている。そうするとこのフレキシブル配
線板4が中心から折り曲げられた時に上下に分かれたパ
ターンが磁界の方向に対し重なり合う。
従って,感磁素子の次段に増巾器を接続した場合,パ
ターン上でのループが相殺されて無くなり,誘導電圧の
発生が無くなり精度の良い電流検出器が得られる。又フ
レキシブル配線板4の板厚は約0.1mmであり2枚に折り
重なっても約0.2mmの増加だけとなり磁気ギャップの大
きさを小さくでき磁界の強さを増加させ感度を上げるこ
とができる。
ターン上でのループが相殺されて無くなり,誘導電圧の
発生が無くなり精度の良い電流検出器が得られる。又フ
レキシブル配線板4の板厚は約0.1mmであり2枚に折り
重なっても約0.2mmの増加だけとなり磁気ギャップの大
きさを小さくでき磁界の強さを増加させ感度を上げるこ
とができる。
[考案の効果] 以上の説明より明らかなように本考案によれば,板厚
の薄いフレキシブル配線板を用いることにより,強磁性
体コアの磁気ギャップの幅を狭くして,磁界の強さを上
げ,感度を上げることができる。また,フレキシブル配
線板を半分に折り曲げてフレキシブル配線板上で感磁素
子出力パターンを互いに重ねて磁気ギャップに挿入する
ことにより,感磁素子の次段に接続された部品とのパタ
ーンのループがなくなり,誘導電圧による誤差が発生し
ない,精度のよい電流検出器を提供することができる。
の薄いフレキシブル配線板を用いることにより,強磁性
体コアの磁気ギャップの幅を狭くして,磁界の強さを上
げ,感度を上げることができる。また,フレキシブル配
線板を半分に折り曲げてフレキシブル配線板上で感磁素
子出力パターンを互いに重ねて磁気ギャップに挿入する
ことにより,感磁素子の次段に接続された部品とのパタ
ーンのループがなくなり,誘導電圧による誤差が発生し
ない,精度のよい電流検出器を提供することができる。
第1図は本考案による電流検出器の一実施例を示す図,
第2図は本考案における感磁素子とフレキシブル配線板
の構造を示す図,第3図は従来の電流検出器の全体の構
成図を示す図,第4図は第3図の電流検出器の誘導電圧
を補償する機能をもった感磁素子接続状態を示す図であ
る。 図において,1は磁気ギャップ,2は強磁性体コア,3は感磁
素子,4はフレキシブル配線板,5は電線,6はセラミック基
板(回路実装基板),7は回路部品,8はピンコネクター。
第2図は本考案における感磁素子とフレキシブル配線板
の構造を示す図,第3図は従来の電流検出器の全体の構
成図を示す図,第4図は第3図の電流検出器の誘導電圧
を補償する機能をもった感磁素子接続状態を示す図であ
る。 図において,1は磁気ギャップ,2は強磁性体コア,3は感磁
素子,4はフレキシブル配線板,5は電線,6はセラミック基
板(回路実装基板),7は回路部品,8はピンコネクター。
Claims (1)
- 【請求項1】巻線されたリング状の磁気コアの一部に設
けられた磁気ギャップ内に,前記巻線に流れる電流によ
り生ずる磁界に感応して電気信号を出力する感磁素子を
挿入し,前記感磁素子から出力される電気信号に基づい
て前記電流の大きさを検出する電流検出器において,途
中部分を折り曲げて前記ギャップに挿入されたフレキシ
ブルなプリント配線板と、該プリント配線板に設けた接
続手段とを含み、前記感磁素子を、前記プリント配線板
に前記磁界が貫通するように取り付けるとともに,前記
接続手段に電気的に接続し,しかも,前記プリント配線
板上の前記磁束が通過する磁束通過領域に誘導電圧を補
償するパターンを形成したことを特徴とする電流検出
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989117945U JPH086297Y2 (ja) | 1989-10-09 | 1989-10-09 | 電流検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989117945U JPH086297Y2 (ja) | 1989-10-09 | 1989-10-09 | 電流検出器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0357668U JPH0357668U (ja) | 1991-06-04 |
JPH086297Y2 true JPH086297Y2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=31666140
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989117945U Expired - Lifetime JPH086297Y2 (ja) | 1989-10-09 | 1989-10-09 | 電流検出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH086297Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1450176A1 (en) * | 2003-02-21 | 2004-08-25 | Liaisons Electroniques-Mecaniques Lem S.A. | Magnetic field sensor and electrical current sensor therewith |
JP2009121864A (ja) * | 2007-11-13 | 2009-06-04 | Nippon Ceramic Co Ltd | 電流センサ |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5124520Y2 (ja) * | 1971-07-23 | 1976-06-23 | ||
JPH0645901Y2 (ja) * | 1986-06-09 | 1994-11-24 | 株式会社ト−キン | 電流検出器 |
-
1989
- 1989-10-09 JP JP1989117945U patent/JPH086297Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0357668U (ja) | 1991-06-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |