JPH086188B2 - 冷延薄鋼帯からなるコイルの防錆方法 - Google Patents
冷延薄鋼帯からなるコイルの防錆方法Info
- Publication number
- JPH086188B2 JPH086188B2 JP61281663A JP28166386A JPH086188B2 JP H086188 B2 JPH086188 B2 JP H086188B2 JP 61281663 A JP61281663 A JP 61281663A JP 28166386 A JP28166386 A JP 28166386A JP H086188 B2 JPH086188 B2 JP H086188B2
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- JP
- Japan
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- coil
- air
- steel strip
- rust preventive
- coil made
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- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は冷延薄鋼帯からなるコイルの防錆方法に関す
るものである。
るものである。
製鉄所における冷延薄鋼帯の製造工程途中において、
バッチ焼鈍のあと調質圧延を行うまでの鋼帯（コイル状
になっているので以下コイルと云う）の保管について
は、焼鈍後のコイル温度の冷却と調質圧延の仕掛り待ち
のため保管期間が長い。
バッチ焼鈍のあと調質圧延を行うまでの鋼帯（コイル状
になっているので以下コイルと云う）の保管について
は、焼鈍後のコイル温度の冷却と調質圧延の仕掛り待ち
のため保管期間が長い。
又、コイル表面は光輝焼鈍を受けているために活性度
が高いこともあり、保管中に錆を発生しやすいため、そ
の防錆処理が必要となっている。
が高いこともあり、保管中に錆を発生しやすいため、そ
の防錆処理が必要となっている。
このため、従来では錆の発生の原因が大気中の水の結
露であることから、例えば特開昭51−119342号公報の如
く、コイル周辺の雰囲気温度を下げるため除湿した空気
をコイル周辺に流したり、時には保管室内全体を空調し
て、温度を下げることが行われている。前者の除湿空気
を流す場合の例を第３図に示す。
露であることから、例えば特開昭51−119342号公報の如
く、コイル周辺の雰囲気温度を下げるため除湿した空気
をコイル周辺に流したり、時には保管室内全体を空調し
て、温度を下げることが行われている。前者の除湿空気
を流す場合の例を第３図に示す。
第３図では焼鈍後のコイル１はコイル置台２の上に数
段積み重ねられており、その下方に６の除湿空気吹込み
管が配置されている。
段積み重ねられており、その下方に６の除湿空気吹込み
管が配置されている。
この吹込み管６から放出された除湿空気はコイルの内
径を通って上昇し、各々のコイルの段積みの隙間を通っ
て流出し、コイルの発錆を防止する。
径を通って上昇し、各々のコイルの段積みの隙間を通っ
て流出し、コイルの発錆を防止する。
除湿空気は空気をとりこんで所定の除湿器４にて除湿
され、５のダクトを通って各コイル段積みまで供給され
る。尚、除湿器としては吸湿剤（シリカゲル、塩化リチ
ウム等）を用いた装置が一般的であり、この場合は再生
処理が必要であり、再生空気用の８のファンや９のヒー
タが必要となる。
され、５のダクトを通って各コイル段積みまで供給され
る。尚、除湿器としては吸湿剤（シリカゲル、塩化リチ
ウム等）を用いた装置が一般的であり、この場合は再生
処理が必要であり、再生空気用の８のファンや９のヒー
タが必要となる。
以上のように従来の方法では大量の空気を除湿する必
要から大型の除湿器を運転するため、設備及び運転にか
かる費用が膨大なものになっている欠点を有していた。
尚、３は送風ファン、７はコイル上カバー、10はフィル
ターである。
要から大型の除湿器を運転するため、設備及び運転にか
かる費用が膨大なものになっている欠点を有していた。
尚、３は送風ファン、７はコイル上カバー、10はフィル
ターである。
本発明は前述のような問題点を解消し、除湿空気を用
いることなく、極めて簡易で且つ安価な防錆方法を提供
するものである。
いることなく、極めて簡易で且つ安価な防錆方法を提供
するものである。
本発明の要旨は、冷延鋼帯からなるコイルに空気を流
して防錆するに際し、空気に気化性防錆剤を接触させ、
防錆成分を含んだ空気をコイルに送風し、該コイル表面
に防錆皮膜を形成することによって、冷延鋼帯からなる
コイルを錆ないようにするものである。
して防錆するに際し、空気に気化性防錆剤を接触させ、
防錆成分を含んだ空気をコイルに送風し、該コイル表面
に防錆皮膜を形成することによって、冷延鋼帯からなる
コイルを錆ないようにするものである。
本発明を第１図を用いて、詳細に説明する。
２のコイル置台に積み重ねられたコイル１の下方より
空気を吹き込む吹込み管６に、気化性防錆剤11を配置し
ておく。気化性防錆剤を設けることにより、気化性防錆
剤は空気と接触し、逐次気化して空気中に防錆成分が添
加され、この空気がコイル周囲を流れてコイル表面に防
錆皮膜を形成するために発錆を防ぐことができるもので
ある。
空気を吹き込む吹込み管６に、気化性防錆剤11を配置し
ておく。気化性防錆剤を設けることにより、気化性防錆
剤は空気と接触し、逐次気化して空気中に防錆成分が添
加され、この空気がコイル周囲を流れてコイル表面に防
錆皮膜を形成するために発錆を防ぐことができるもので
ある。
使用する気化性防錆剤はシクロヘキシル・アンモニュ
ームカーボネイト（CHC）、ジシクロヘキシルアンモニ
ュームナイトライト（DICHAN）、ジイソプロピルアンモ
ニュームナイトライト（DIPAN）等を単独又は適度に混
合して使用する。
ームカーボネイト（CHC）、ジシクロヘキシルアンモニ
ュームナイトライト（DICHAN）、ジイソプロピルアンモ
ニュームナイトライト（DIPAN）等を単独又は適度に混
合して使用する。
使用量はコイルの積み段数、保管期間等により適当量
をコイル積込み時に設置する。
をコイル積込み時に設置する。
第２図は本発明の別の実施態様を示すものである。複
数のコイル積みに対して送風する空気に対して、集中し
て気化性防錆剤を添加するために12の防錆剤添加室を設
けている。
数のコイル積みに対して送風する空気に対して、集中し
て気化性防錆剤を添加するために12の防錆剤添加室を設
けている。
この方法によれば個々のコイル積込み時に防錆剤を設
置する手間を省くことができる。
置する手間を省くことができる。
実施例 バッチ焼鈍剤の冷延鋼帯コイル、規格SPCC、厚み1.2m
m、巾1250mm、単重30Ton/コイルを３段積みし、第１図
の方法で防錆剤の種類、量及び吹込み空気量の条件を種
々変えて防錆試験を実施した。その１例を下記の表１に
示す。なお、吹込み空気温度は20〜25℃、吹込み空気湿
度は50〜70％であった。
m、巾1250mm、単重30Ton/コイルを３段積みし、第１図
の方法で防錆剤の種類、量及び吹込み空気量の条件を種
々変えて防錆試験を実施した。その１例を下記の表１に
示す。なお、吹込み空気温度は20〜25℃、吹込み空気湿
度は50〜70％であった。
コイルの保管期間は通常５日間、最大で20日間である
が、この期間での防錆試験の結果は表１に示すようにな
った。◎は発錆なし、○は若干の発錆、×は発錆大を示
す。
が、この期間での防錆試験の結果は表１に示すようにな
った。◎は発錆なし、○は若干の発錆、×は発錆大を示
す。
これよれば、本発明は防錆剤を添加しない比較例に比
べて、極めて大きい防錆効果を有することが明らかであ
る。
べて、極めて大きい防錆効果を有することが明らかであ
る。
但し、DIPAN単独で添加してものよりDIPANとDICHANを
混合して使用した方がより有利である。
混合して使用した方がより有利である。
本発明は上記したように、従来のような大量の除湿空
気を製造する必要がなく、空気に気化性防錆剤を添加す
るだけの極めて簡単な方法で極めて大きい防錆効果が達
成でき、防錆コストは非常に安価なものとなる。
気を製造する必要がなく、空気に気化性防錆剤を添加す
るだけの極めて簡単な方法で極めて大きい防錆効果が達
成でき、防錆コストは非常に安価なものとなる。
第１〜２図は本発明方法の説明図、第３図は従来方法の
説明図である。 １……コイル、２……コイル置台、３……送風ファン、
４……除湿器、５……空気ダクト、６……空気吹込み
管、７……コイル上カバー、８……除湿剤再生空気送風
ファン、９……ヒーター、10……フィルター、11……気
化性防錆剤、12……防錆剤添加室。
説明図である。 １……コイル、２……コイル置台、３……送風ファン、
４……除湿器、５……空気ダクト、６……空気吹込み
管、７……コイル上カバー、８……除湿剤再生空気送風
ファン、９……ヒーター、10……フィルター、11……気
化性防錆剤、12……防錆剤添加室。
Claims (1)
- 【請求項１】冷延鋼帯からなるコイルに空気を流して防
錆するに際し、空気に気化性防錆剤を接触させ、防錆成
分を含んだ空気をコイルに送風し、該コイル表面に防錆
皮膜を形成することを特徴とする冷延鋼帯からなるコイ
ルの防錆方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61281663A JPH086188B2 (ja) | 1986-11-28 | 1986-11-28 | 冷延薄鋼帯からなるコイルの防錆方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61281663A JPH086188B2 (ja) | 1986-11-28 | 1986-11-28 | 冷延薄鋼帯からなるコイルの防錆方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63137185A JPS63137185A (ja) | 1988-06-09 |
| JPH086188B2 true JPH086188B2 (ja) | 1996-01-24 |
Family
ID=17642241
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61281663A Expired - Lifetime JPH086188B2 (ja) | 1986-11-28 | 1986-11-28 | 冷延薄鋼帯からなるコイルの防錆方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH086188B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103740924B (zh) * | 2013-12-20 | 2017-07-21 | 鞍钢股份有限公司 | 一种消除罩式炉锈蚀缺陷的方法 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6047351B2 (ja) * | 1975-04-12 | 1985-10-21 | 川崎製鉄株式会社 | 焼鈍済みのコイル状帯鋼の防錆管理法と装置 |
| JPS5533929U (ja) * | 1978-08-25 | 1980-03-05 | ||
| JPS5935582Y2 (ja) * | 1980-10-16 | 1984-10-01 | 松下電器産業株式会社 | 防錆装置 |
| JPS59137966A (ja) * | 1983-01-28 | 1984-08-08 | Canon Inc | 記録装置 |
-
1986
- 1986-11-28 JP JP61281663A patent/JPH086188B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63137185A (ja) | 1988-06-09 |
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Legal Events
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