JPH0861799A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH0861799A
JPH0861799A JP20159394A JP20159394A JPH0861799A JP H0861799 A JPH0861799 A JP H0861799A JP 20159394 A JP20159394 A JP 20159394A JP 20159394 A JP20159394 A JP 20159394A JP H0861799 A JPH0861799 A JP H0861799A
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JP
Japan
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heat exchanger
refrigerant
indoor
outdoor
indoor heat
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JP20159394A
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Masakazu Miyamoto
政和 宮本
Katsuhiro Wakahara
勝広 若原
Masaaki Masuda
雅昭 増田
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B9/00Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point
    • F25B9/002Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point characterised by the refrigerant
    • F25B9/006Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point characterised by the refrigerant the refrigerant containing more than one component
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/12Inflammable refrigerants

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクルにおい
て、向流方式の熱交換効率の向上を実現するとともに、
サイクル効率の向上を可能とする空気調和機を提供す
る。 【構成】 第1室内熱交換器2a、第1室外熱交換器4
aにおいて、蒸発過程にある混合冷媒を分溜する分溜パ
イプ3a、3a’を設け、分溜された混合冷媒を蒸発さ
せる第2室内熱交換器2b、第2室外熱交換器4bを前
記第1室内熱交換器2a、第1室外熱交換器4aとそれ
ぞれ並行に設置する。 【効果】 上記構成により、例えば冷房時の場合、第1
室内熱交換器2aと第2室内熱交換器2bの温度差が大
きくなり、向流方式による熱交換効率の向上が実現でき
る。暖房時も電磁弁7、8、11を閉、室内側第1電磁
弁9、12、15を開、電磁弁10、16の弁開度を調
整することで同様の効果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非共沸混合冷媒を用い
た蒸気圧縮式冷凍サイクルによって空調を行う空気調和
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地球環境保護の観点から、成層圏のオゾ
ン層破壊に重大な影響を及ぼすHCFC類冷媒は、2020
年には実質的に全廃されることが第4回モントリオール
議定書締約国会合で決定されているが、従来より空気調
和機の冷媒として一般的に用いられてきたR22は上記規
制の対象となるHCFC類であるため、これに代わる代
替冷媒の開発が急務となっている。
【0003】このような要請に対応するため、R22に代
わる空気調和機代替冷媒として、数種類の混合冷媒が候
補として提案され、様々な検討が試みられているが、サ
イクル効率はR22に若干及ばないのが現状である。とこ
ろで、この混合冷媒の一つとして注目されているR32とR
134aの組み合わせは、その冷媒の物性である沸点、圧
力、サイクル効率等から有力な代替冷媒候補となってお
り、その非共沸性を利用してサイクル効率を改善するこ
とが試みられている。
【0004】非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクルの場
合、蒸発器(冷房時は室内熱交換器、暖房時は室外熱交
換器がさの機能を果たす)において、冷媒液は気液平衡
を保ちながら冷媒蒸気となり、その間、蒸発温度は次第
に上昇していく一方、被冷却流体は熱を奪われて次第に
低温となる。また、凝縮器では全く逆で凝縮温度は次第
に低下し、被冷却流体は熱を得て次第に高温となる。そ
こで、いわゆる向流方式の熱交換を行えば、冷媒と被冷
却流体あるいは被冷却熱流体との熱交換効率を向上さ
せ、サイクルの効率化を達成することができる。
【0005】図5は従来の熱交換器の一例を示してい
る。この図を参照しながら、従来例における向流方式の
冷媒の流れを説明すると、冷媒入口19から流入した冷
媒は、第1熱交換器HE1の冷媒管内を水平に流れ、熱
交換器端部でUベンドにより折り返し、冷媒入口19方
向に再び水平に流れる。以上のような動作を繰り返した
後、冷媒は第1熱交換器HE1の下端において第2熱交
換器HE2の冷媒管に流れ込み、前述と同様の動作を繰
り返して第2熱交換器HE2を水平に流れた後、冷媒出
口20から流出する。図中、F1、F2は被冷却流体、
つまり空気の流れを示すものである。
【0006】非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクルにお
いて、図5に示すように、冷媒の入口が被冷却流体の流
れの最も風下の列にあり、出口が最も風上の列にあっ
て、冷媒が風下の列から風上の列に向けて順次流れるよ
うに配管する。すなわち、冷媒温度の高い熱交換器を風
上に、冷媒温度の低い熱交換器を風下に配置した向流方
式とすれば、冷凍サイクルの効率化を図るうえで効果的
であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来技術
は、非共沸混合冷媒の相変化温度が濃度に依存すること
を利用したものである。図6に、空気調和機代替冷媒の
有力候補であるR32とR134aの混合冷媒の濃度と、相変化
温度の関係を示す。この図において、αE1β線が飽和液
線、αGγ線が飽和蒸気線である。
【0008】一例として、混合率が30/70(R32/R134a)で
あった場合の蒸発器の温度、濃度変化を図6を参照しな
がら説明する。なお、簡略化のため、蒸発器での過熱は
考慮しないものとする。蒸発器の入口は点Eである。被
冷却流体である空気から受熱することで混合冷媒は冷媒
液(点E1)と冷媒ガス(点E2)に分かれる。さらに、受熱す
ることで冷媒液と冷媒ガスは平衡を保ち、それぞれの飽
和曲線上を進みながら温度を上昇させ、蒸発器出口(点
G)に至る。
【0009】したがって、相変化の温度差、すなわち蒸
発器入口、出口の温度差はΔT1℃となり、この温度差を
利用して、向流方式による熱交換効率の向上を図ること
になる。向流方式による熱交換効率の向上効果は、蒸発
器入口、出口の温度差が大きいほうが顕著であることは
公知の事実であるが、従来の冷凍サイクルでは上述のよ
うに、冷媒の物性値から定められた温度差以上は取るこ
とができず、向流方式による熱交換効率の向上効果も実
際には僅少なものであった。
【0010】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであり、向流方式による熱交換効率の向
上を可能とする空気調和機を提供することを目的とする
ものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の空気調和機では、圧縮機、四方弁、第1室外
熱交換器、膨張弁及び第1室内熱交換器を有する非共沸
混合冷媒使用の冷媒回路を備え、前記冷媒回路の第1室
内熱交換器及び第1室外熱交換器に蒸発過程にある混合
冷媒を分溜する分溜パイプ及びレシーバータンクを接続
するとともに、第2室内熱交換器及び第2室外熱交換器
をそれぞれ並行に設置し、前記レシーバータンクから流
出した冷媒を第2室内熱交換器及び第2室外熱交換器に
導入するように構成する一方、冷媒の入口を被冷却流体
の流れの最も風下の列に設定するとともに、その出口を
最も風上の列に設定し、さらに冷媒回路の配管を冷媒が
風下の列から風上の列に向けて順次流れるように構成し
ている。
【0012】上記した技術的手段を実施例を示す図1〜
図3を用いて、より具体的に説明すると、冷媒回路は、
圧縮機1、四方弁22、室外熱交換器ユニット4、膨張
弁5及び室内熱交換器ユニット2を順次冷媒配管により
接続し、非共沸混合冷媒を充填した構成を備えている。
そして、この冷媒回路において、室内熱交換器ユニット
2は第1、第2室内熱交換器2a、2bを備えている一
方、室外熱交換器ユニット4は第1、第2室外熱交換器
4a、4bを備えている。
【0013】第1、第2室内熱交換器2a、2bと第
1、第2室外熱交換器4a、4bとには、膨張弁5から
四方弁22に至る冷媒配管がそれぞれ分岐して並列に接
続されているとともに、第2室内熱交換器2bの冷媒入
口側の冷媒配管部には室内側第1電磁弁9が、第2室外
熱交換器4bの冷媒入口側の冷媒配管部には室外側第1
電磁弁12がそれぞれ設けられ、さらに、第1室内熱交
換器2aの冷媒出口側の冷媒配管部には室内側第2電磁
弁15が、第1室外熱交換器4aの冷媒出口側の冷媒配
管部には室外側第2電磁弁16が、それぞれ設けられて
いる。
【0014】室内熱交換器ユニット2の第1室内熱交換
器2aは第2室内熱交換器2bの風下側に配設され、ま
た、室外熱交換器ユニット4の第1室外熱交換器4aは
同じく第2室外熱交換器4bの風下側に配設されてい
る。
【0015】第1室内熱交換器2aが蒸発器として作用
する際に蒸発過程にある混合冷媒を分溜し第2室内熱交
換器2bに送るための室内側分溜パイプ3aが、第1室
内熱交換器2aの冷媒出口近傍に室内側第3電磁弁8を
介して取着されている。
【0016】この室内側第3電磁弁8から流出した冷媒
は、一旦室内側レシーバータンク13に流入し、その
後、その室内側レシーバータンク13の一端に接続され
た室内側送液ポンプ14により、第2室内熱交換器2b
の冷媒入口と室内側第1電磁弁9との間の冷媒配管部に
室内側逆止弁17を介して流入するように接続されてい
る。そして、室内側レシーバータンク13の他端は室内
側第4電磁弁7を介して第1室内熱交換器2aの冷媒出
口に設けられた室内側第2電磁弁15と四方弁22との
間の冷媒配管部に接続されている。
【0017】また、第1室外熱交換器4aが蒸発器とし
て作用する際に蒸発過程にある混合冷媒を分溜し第2室
外熱交換器4bに送るための室外側分溜パイプ3a’
が、第1室外熱交換器4aの冷媒出口近傍に室外側第3
電磁弁11を介して取着されている。
【0018】この室外側第3電磁弁11から流出した冷
媒は、一旦室外側レシーバータンク13’に流入し、そ
の後、その室外側レシーバータンク13’に接続された
室外側送液ポンプ14’により、第2室外熱交換器4b
の冷媒入口と室外側第1電磁弁12との間の冷媒配管部
に室外側逆止弁18を介して流入するように接続されて
いる。そして、室外側レシーバータンク13’の他端
は、室外側第4電磁弁10を介して第1室外熱交換器4
aの冷媒出口に設けられた室外側第2電磁弁16と四方
弁22との間の冷媒配管部にそれぞれ接続されている。
【0019】
【作用】上記構成の作用を冷房時について説明すると、
図1〜図3において、膨張弁5を出て、気液2相となっ
た冷媒は室内側第1電磁弁9の閉により、第1室内熱交
換器2aに導かれる。第1室内熱交換器2aで蒸発過程
にある混合冷媒のうち、高沸点冷媒を多く含む混合冷媒
液は室内側分溜パイプ3aにより分溜され、室内側レシ
ーバータンク13に流入する。
【0020】この際、室内側第3電磁弁8は開、室内側
第2電磁弁15は冷媒液が第1室内熱交換器2aの出口
へ流出しないように開度を調整する。さらに、レシーバ
ータンク13内の冷媒液のみが第2室内熱交換器2bに
送られる。一方、第1室内熱交換器2aにおいて蒸発し
た低沸点冷媒を多く含む冷媒ガスはレシーバータンク1
3から流出する高沸点冷媒を多く含む冷媒ガスと合流し
て、圧縮機1へ向かう。この際、室内側第4電磁弁7は
高沸点冷媒を多く含む冷媒液を流出しないように、弁開
度を調整する。
【0021】また、暖房時の第1、第2室外熱交換器4
a、4bも同様の効果を得るため、第1、第2室外熱交
換器4a、4bも第1、第2室内熱交換器2a、2bと
同様の構造をとるものとし、その際、電磁弁7、8、1
1は閉、室内側第1電磁弁9、12、15は開、電磁弁
10、16は冷房時の電磁弁7、15と同様に冷媒液を
流出しないように弁開度を調整するものとする。
【0022】上記技術的手段により、第2室内熱交換器
2bへと導かれた混合冷媒は第1室内熱交換器2aに流
入される混合冷媒液よりも高沸点冷媒を多く含むため、
第1室内熱交換器2aよりも高い温度で蒸発することに
なる。したがって、第1室内熱交換器2aの入口と、第
2室内熱交換器2bの出口の温度差は従来の非共沸混合
冷媒の室内熱交換器入口、出口温度差よりも大きくな
り、前述の向流方式による熱交換効率の向上を達成でき
る。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は本実施例に係る空気調和機の冷媒回路
を模式的に示している。本実施例における非共沸混合冷
媒が充填された冷媒回路は、圧縮機1、室内熱交換器ユ
ニット2、室外熱交換器ユニット4、膨張弁5を備え、
室外熱交換器ユニット4、膨張弁5、室内熱交換器ユニ
ット2を経由する冷媒配管の両端が圧縮機1と接続され
た四方弁22に接続されて冷凍サイクルを構成してい
る。
【0024】この冷媒回路では、冷房運転時には、圧縮
機1→四方弁22→室外熱交換器ユニット4→膨張弁5
→室内熱交換器ユニット2→四方弁22→圧縮機1のサ
イクルで冷媒が循環し、逆に、暖房運転時においては、
四方弁22が切り換えられることにより、圧縮機1→四
方弁22→室内熱交換器ユニット2→膨張弁5→室外熱
交換器ユニット4→四方弁22→圧縮機1のサイクルで
冷媒が循環することになる。
【0025】前記室内熱交換器ユニット2は第1、第2
室内熱交換器2a、2bを備え、第2室内熱交換器2b
と対面する位置には室内送風機6aが設けられている。
同様に、室外熱交換器ユニット4は第1、第2室外熱交
換器4a、4bを備え、第2室外熱交換器4bと対面す
る位置には室外送風機6bが設けられている。したがっ
て、室内熱交換器ユニット2の場合、第1室内熱交換器
2aが第2室内熱交換器2bの風下側に配設され、同様
に、室外熱交換器ユニット4の場合も、第1室外熱交換
器4aが第2室外熱交換器4bの風下側に配設されてい
る。
【0026】これら第1、第2室内熱交換器2a、2b
と第1、第2室外熱交換器4a、4bとには、膨張弁5
から四方弁22に至る冷媒配管がそれぞれ分岐して並列
に接続されているとともに、第2室内熱交換器2bの冷
媒入口側の冷媒配管部には室内側第1電磁弁9が、第2
室外熱交換器4bの冷媒入口側の冷媒配管部には室外側
第1電磁弁12がそれぞれ設けられている。また、第1
室内熱交換器2aの冷媒出口側の冷媒配管部には室内側
第2電磁弁15が、第1室外熱交換器4aの冷媒出口側
の冷媒配管部には室外側第2電磁弁16がそれぞれ設け
られている。
【0027】3aは第1室内側分溜パイプであって、こ
の分溜パイプ3aは、冷房運転時において第1室内熱交
換器2aが蒸発器として作用する際に蒸発過程にある混
合冷媒を分溜し、第2室内熱交換器2bに送るもので、
第1室内熱交換器2aの冷媒出口近傍に室内側第3電磁
弁8を介して取着されている。
【0028】この室内側第3電磁弁8から流出した冷媒
は、一旦、室内側レシーバータンク13に流入し、その
後、そのレシーバータンク13の一端に接続された室内
側送液ポンプ14により、第2室内熱交換器2bの冷媒
入口と室内側第1電磁弁9との間に設けられた第2室内
側分溜パイプ3bに室内側逆止弁17を介して流入する
ように接続されている。そして、室内側レシーバータン
ク13の他端は室内側第4電磁弁7を介して第1室内熱
交換器2aの冷媒出口に設けられた室内側第2電磁弁1
5と四方弁22との間の冷媒配管部に接続されている。
【0029】3a’は第1室外側分溜パイプであって、
この分溜パイプ3a’は暖房運転時において第1室外熱
交換器4aが蒸発器として作用する際に、蒸発過程にあ
る混合冷媒を分溜し、第2室外熱交換器4bに送るもの
で、第1室外熱交換器4aの冷媒出口近傍に室外側第3
電磁弁11を介して取着されている。
【0030】この室外側第3電磁弁11から流出した冷
媒は、一旦、室外側レシーバータンク13’に流入し、
その後、そのレシーバータンク13’に接続された室外
側送液ポンプ14’により、第2室外熱交換器4bの冷
媒入口と室外側第1電磁弁12との間に設けられた第2
室外側分溜パイプ3b’に室外側逆止弁18を介して流
入するように接続されている。そして、室外側レシーバ
ータンク13’の他端は、室外側第4電磁弁10を介し
て第1室外熱交換器4aの冷媒出口に設けられた室外側
第2電磁弁16と四方弁22との間の冷媒配管部に接続
されている。
【0031】次に、本実施例の冷房運転時における動作
を説明すると、圧縮機1で圧縮され、高温高圧ガスとな
った非共沸混合冷媒は第1、第2室外熱交換器4a、4
bで送風機6bによって送り出された室外空気に放熱す
ることで凝縮し、混合冷媒液となる。その際、室外側第
4、第3電磁弁10、11は閉、室外側第1、第2電磁
弁12、16は開となっており、これによって第1、第
2室外熱交換器4a、4bは周知の室外熱交換器と同等
の機能を果たすものである。
【0032】混合冷媒液は膨張弁5によって減圧され、
低温の気液2相となって第1、第2室内熱交換器2a、
2bへ向かう。その際、室内側第1電磁弁9は閉となっ
ているため、混合冷媒液は第1室内熱交換器2aに流入
する。
【0033】第1室内熱交換器2aにおいて、送風機6
aによって送り出された室内空気から受熱することで、
混合冷媒液は蒸発を始め、蒸発したガスと平衡する高沸
点冷媒を多く含む混合冷媒液は分溜パイプ3aによって
分溜され、開となっている室内側第3電磁弁8を通って
レシーバータンク13に流入する。その際、室内側第3
電磁弁8は開、室内側第2電磁弁15は冷媒液が第1室
内熱交換器2aの出口へ流出しないように開度を調整す
る。そして、低沸点冷媒を多く含む冷媒ガスのうち、一
部は室内側第2電磁弁15を通って室内側の第1室内熱
交換器2aの出口へ向かうが、残りの冷媒ガスはレシー
バータンク13に流入する。
【0034】したがって、レシーバータンク13には高
沸点冷媒を多く含む冷媒液と、低沸点冷媒を多く含む冷
媒ガスが共存する形となり、冷媒液と冷媒ガスの比重差
からレシーバータンク13の下方に冷媒液、上方に冷媒
ガスが位置することになる。そこで、レシーバータンク
13の下方に設置された第2分溜パイプ3bからは高沸
点冷媒を多く含む冷媒液のみが流出し、送液ポンプ14
によって第2室内熱交換器2bに導かれることになり、
レシーバータンク13の上方に設置された室内側第4電
磁弁7からは低沸点冷媒を多く含む冷媒ガスが流出する
ことになる。
【0035】なお、送液ポンプ14による圧力上昇は、
レシーバータンク13と第2室内熱交換器2bをつなぐ
配管の圧力損失と同等とする。この際、室内側第4電磁
弁7を絞ることで、第1室内熱交換器2aの出口と、第
2室内熱交換器2bの出口の圧力を均一とする。すなわ
ち、前記配管の圧力損失と同等の圧力降下を得ることが
可能なため、送液ポンプ14を取り除いても本発明は有
効である。
【0036】以上の動作により、冷房運転時において、
高沸点冷媒を多く含む冷媒液と、低沸点冷媒を多く含む
冷媒ガスを分溜することができる。
【0037】第2室内熱交換器2bに流入した高沸点冷
媒を多く含む混合冷媒液は、第1室内熱交換器2aより
も高い温度で蒸発し始め、出口では完全にガスとなり、
第1室内熱交換器2aで蒸発し、低沸点冷媒を多く含む
混合冷媒ガスと混合され、室外側の第3、第2室外熱交
換器4a、4bと同じ混合率となって圧縮機1に吸入さ
れる。この際、室内側第4電磁弁7は高沸点冷媒を多く
含む冷媒液を流出しないように、弁開度を調整する。
【0038】上記の動作を図4を参照しながら説明す
る。図4は前掲の図6と同じく混合冷媒R32/R134aの濃
度と相変化温度との関係を示している。この図におい
て、第1室内熱交換器2aの入口が点Aである。混合冷
媒は点Aで受熱、蒸発し、平衡を保ちながら、高沸点冷
媒を多く含む混合冷媒液(点A1)と、低沸点冷媒を多く含
む混合冷媒ガス(点A2)に分かれる。室内空気からさらに
受熱することで、混合冷媒液は点B1、混合冷媒ガスは点
B2へ移る。
【0039】点B1において、高沸点冷媒を多く含む混合
冷媒は第1、第2分溜パイプ3a、3bによって第2室
内熱交換器2bに導かれる。したがって、第2室内熱交
換器2bの入口は点B1である。混合冷媒液は点B1で蒸発
を始め、点C1と点C2に分かれ、さらに蒸発を続けて点D
に到達する。
【0040】したがって、第1、第2室内熱交換器2
a、2b間の最高温度差はΔT2℃ということになる。前
述の従来例と比較すると、室内熱交換器の入口、出口の
温度差が大きくなり、向流方式による熱交換効率の向上
を図ることができる。
【0041】また、暖房運転時の動作は冷房運転時と逆
になる。したがって、室内側第4、第3電磁弁7、8及
び室外側第3電磁弁11は閉、室内側第1、第2電磁弁
9、15及び室外側第1電磁弁12は開とし、室外側第
4、第2電磁弁10、16は冷房運転時の室内側第3、
第2電磁弁7、15と同様に冷媒液を流出しないように
弁開度を調整することで、本実施例の効果を実現するこ
とができる。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなとおり、非共沸
混合冷媒では、蒸発器(冷房時の室内熱交換器、暖房時
の室外熱交換器)は、熱交換するにつれて冷媒の温度が
上昇する。したがって、本発明による空気調和機では、
蒸発器において分溜を行い、分溜された混合冷媒液を前
記蒸発器と並行して設置された熱交換器に導き、被冷却
熱流体である空気流を向流方式にすることで、蒸発器入
口、出口の冷媒温度差を大きくし、冷媒と空気間におけ
る向流方式の熱交換効率を向上させることができる。
【0043】また、蒸発器における熱交換効率の向上に
よって、圧縮機に吸入される冷媒温度は上昇し、吸入圧
力が高くなる。これによって、冷媒の密度が大きくな
り、圧縮機の冷媒循環量が増加し、能力の向上を図るこ
とができるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施例を示す冷凍サイクルの構
成図。
【図2】 本発明の室内熱交換器の模式図。
【図3】 本発明の室内熱交換器の斜視図。
【図4】 本実施例のサイクル動作における非共沸混合
冷媒R32/R134aの濃度と相変化温度の関係を示す線図。
【図5】 従来例を示す熱交換器の斜視図。
【図6】 従来例のサイクル動作における非共沸混合冷
媒R32/R134aの濃度と相変化温度の関係を示す線図。
【符号の説明】 1 圧縮機 2 室内熱交換器ユニット 2a 第1室内熱交換器 2b 第2室内熱交換器 3a 室内側第1分溜パイプ 3a’ 室外側第1分溜パイプ 3b 室内側第2分溜パイプ 3b’ 室外側第2分溜パイプ 4 室外熱交換器ユニット 4a 第1室外熱交換器 4b 第2室外熱交換器 5 膨張弁 6a 室内送風機 6b 室外送風機 7 室内側第4電磁弁 8 室内側第3電磁弁 9 室内側第1電磁弁 10 室外側第4電磁弁 11 室外側第3電磁弁 12 室外側第1電磁弁 13 室内側レシーバータンク 13’ 室外側レシーバータンク 14 室内側送液ポンプ 14’ 室外側送液ポンプ 15 室内側第2電磁弁 16 室外側第2電磁弁 17 室内側逆止弁 18 室外側逆止弁 19 冷媒入口 20 冷媒出口 22 四方弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F25B 6/02 Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、四方弁、第1室外熱交換器、膨
    張弁及び第1室内熱交換器を有する非共沸混合冷媒使用
    の冷媒回路を備え、前記冷媒回路の第1室内熱交換器及
    び第1室外熱交換器に蒸発過程にある混合冷媒を分溜す
    る分溜パイプ及びレシーバータンクを接続するととも
    に、第2室内熱交換器及び第2室外熱交換器をそれぞれ
    並行に設置し、前記レシーバータンクから流出した冷媒
    を第2室内熱交換器及び第2室外熱交換器に導入するよ
    うに構成する一方、冷媒の入口を被冷却流体の流れの最
    も風下の列に設定するとともに、その出口を最も風上の
    列に設定し、さらに冷媒回路の配管を冷媒が風下の列か
    ら風上の列に向けて順次流れるように構成したことを特
    徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 圧縮機、四方弁、室外熱交換器ユニッ
    ト、膨張弁及び室内熱交換器ユニットが順次冷媒配管に
    より接続され、非共沸混合冷媒が充填された冷媒回路を
    備え、この冷媒回路において、 室内熱交換器ユニットは第1、第2室内熱交換器を備え
    ている一方、室外熱交換器ユニットは第1、第2室外熱
    交換器を備えており、 第1、第2室内熱交換器と第1、第2室外熱交換器とに
    は、膨張弁から四方弁に至る冷媒配管がそれぞれ分岐し
    て並列に接続されているとともに、第2室内熱交換器の
    冷媒入口側の冷媒配管部には室内側第1電磁弁が、第2
    室外熱交換器の冷媒入口側の冷媒配管部には室外側第1
    電磁弁が、それぞれ設けられ、 さらに、第1室内熱交換器の冷媒出口側の冷媒配管部に
    は室内側第2電磁弁が、第1室外熱交換器の冷媒出口側
    の冷媒配管部には室外側第2電磁弁がそれぞれ設けられ
    ており、 室内熱交換器ユニットの第1室内熱交換器は第2室内熱
    交換器の風下側に配設され、 また、室外熱交換器ユニットの第1室外熱交換器は同じ
    く第2室外熱交換器の風下側に配設され、 第1室内熱交換器が蒸発器として作用する際に蒸発過程
    にある混合冷媒を分溜し第2室内熱交換器に送るための
    室内側分溜パイプが、第1室内熱交換器の冷媒出口近傍
    に室内側第3電磁弁を介して取着され、 この室内側第3電磁弁から流出した冷媒は、一旦室内側
    レシーバータンクに流入し、その後、その室内側レシー
    バータンクの一端に接続された室内側送液ポンプによ
    り、第2室内熱交換器の冷媒入口と室内側第1電磁弁と
    の間の冷媒配管部に室内側逆止弁を介して流入するよう
    に接続され、 そして、室内側レシーバータンクの他端は、室内側第4
    電磁弁を介して第1室内熱交換器の冷媒出口に設けられ
    た室内側第2電磁弁と四方弁との間の冷媒配管部に接続
    され、 また、第1室外熱交換器が蒸発器として作用する際に蒸
    発過程にある混合冷媒を分溜し第2室外熱交換器に送る
    ための室外側分溜パイプが、第1室外熱交換器の冷媒出
    口近傍に室外側第3電磁弁を介して取着され、 この室外側第3電磁弁から流出した冷媒は、一旦室外側
    レシーバータンクに流入し、その後、その室外側レシー
    バータンクに接続された室外側送液ポンプにより、第2
    室外熱交換器の冷媒入口と、室外側第1電磁弁との間の
    冷媒配管部に室外側逆止弁を介して流入するように接続
    され、 そして、室外側レシーバータンクの他端は、室外側第4
    電磁弁を介して第1室外熱交換器の冷媒出口に設けられ
    た室外側第2電磁弁と四方弁との間の冷媒配管部にそれ
    ぞれ接続されている、 ことを特徴とする空気調和機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100455626B1 (ko) * 2002-03-14 2004-11-06 진금수 히트 펌프식 온수 가열장치
JP2010261642A (ja) * 2009-05-01 2010-11-18 S−Spec株式会社 凝縮器およびこれを備えた空調装置
CN105202809A (zh) * 2015-10-26 2015-12-30 天津商业大学 一种单机单级跨临界二氧化碳制冷/热泵综合实验台
JPWO2016121103A1 (ja) * 2015-01-30 2017-04-27 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置

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