JPH086111Y2 - 控え壁式擁壁基礎ブロック - Google Patents

控え壁式擁壁基礎ブロック

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JPH086111Y2
JPH086111Y2 JP1991094786U JP9478691U JPH086111Y2 JP H086111 Y2 JPH086111 Y2 JP H086111Y2 JP 1991094786 U JP1991094786 U JP 1991094786U JP 9478691 U JP9478691 U JP 9478691U JP H086111 Y2 JPH086111 Y2 JP H086111Y2
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隆幸 堀口
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、控え壁式擁壁基礎ブロ
ックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、控え壁式擁壁の一形態として、擁
壁構築場所に基礎ブロックを打設し、同基礎ブロック上
にコンクリ−ト積ブロックとして擁壁ブロックを積上げ
て構築したものがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記した控
え壁式擁壁の場合、基礎ブロックを現場で打設する現場
打ち作業を行なっているために、次のような問題があっ
た。
【0004】基礎ブロックは、高強度を確保するため
に鉄筋コンクリート製にする必要があり、そのために現
場で鉄筋を組立・加工して配筋した後、コンクリートを
打設して成形しているが、現場での鉄筋の組立・加工が
時間と労力を要し、煩雑な作業となっていた。
【0005】山間部において控え式擁壁を構築する際
には、搬入路が狭隘でコンクリートの搬入ができないは
場合があり、基礎ブロック成形のためのコンクリートの
現場打ちができない場合があった。
【0006】コンクリートは気象条件の影響を受けや
すく、特に、寒冷地でのコンクリートの現場打ち作業を
行なう際には、コンクリート中に凍結防止材を混入した
り、暖熱装置により暖房して凍結防止対策を施す必要が
あった。
【0007】高地でコンクリートの現場打ち作業を行
なう際には、例えば、午前11時〜午後2時までの間に
コンクリートの打設を行なわないと、コンクリートが凍
結する虞れがあるために、作業時間の制約を受けるとい
う不具合があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本考案では、擁
壁構築場所に設置する基礎ブロック部と、同基礎ブロッ
ク部の前端縁より上方へ立上り状に伸延形成した前壁部
と、同前壁部の背面より基礎ブロック部の上面に沿って
後方へ向けて伸延形成した控え壁部とを一体成形し、控
え壁部の上端より基礎ブロック部の下端まで上下縦方向
に貫通する鉄筋挿入孔を形成したことを特徴とする控え
壁式擁壁基礎ブロックを提供せんとするものである。
【0009】
【作用】控え壁式擁壁を構築する際には、まず、所定の
構築場所に控え壁式擁壁基礎ブロックを設置し、同基礎
ブロック上に控え壁を具備する擁壁ブロックを積上げる
と共に、同擁壁ブロックの控え壁部に形成した鉄筋挿入
孔と、上記基礎ブロックの控え壁部の上端より基礎ブロ
ック部の下端まで上下縦方向に貫通させて形成した鉄筋
挿入孔とを上下連通状態に符合させ、符合した両鉄筋挿
入孔中に鉄筋を挿入すると共に、両鉄筋挿入孔中にモル
タル又はコンクリートを打設して、同基礎ブロックに擁
壁ブロックを確実に固定させる。
【0010】次に、上記擁壁ブロック上に別の擁壁ブロ
ックを積上げると共に、各控え壁に形成した鉄筋挿入孔
を符合させて、両鉄筋挿入孔中に鉄筋を挿入すると共
に、モルタル又はコンクリートを打設して、積上げた擁
壁ブロックを固定させる。
【0011】かかる擁壁ブロックの積上げ、固定作業を
必要な段数(必要な擁壁高さ)だけ行なうことにより、
強固な控え壁式擁壁の構築を完了することができる。
【0012】この際、控え壁式擁壁の最下段を形成する
控え壁式擁壁基礎ブロックは、従来現場打ちしていた基
礎ブロックを、基礎ブロック部として前壁部と控え部と
共に一体成形しているために、従来、時間と労力を要し
ていた基礎ブロックの現場打ち作業を行なう必要がなく
なり、工場で製造した控え壁式擁壁基礎ブロックを、現
場に搬入して設置するだけで、控え式擁壁構築のための
基礎ブロックの設置作業と最下段の擁壁ブロックの積上
げ作業とを同時に行なうことができて、工期の大幅な短
縮化を図ることができる。しかも、基礎ブロック部と前
壁部と控え壁部とを一体成形しているために、同基礎ブ
ロック部上に上方より作用する土圧が、前壁部に背後よ
り作用する土圧を相殺して、控え式擁壁の安定性を良く
することができる。
【0013】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0014】図1は、本考案に係わる控え壁式擁壁基礎
ブロックAを使用して構築した擁壁Yの正面側斜視図、
図2は、同背面側斜視図である。Bは、上記基礎ブロッ
クA上に積み上げる長幅の擁壁ブロック、Cは短幅の擁
壁ブロックである。
【0015】控え壁式擁壁基礎ブロックAは、図3〜図
6に示すように、擁壁構築場所に設置する矩形板状の基
礎ブロック部1と、同基礎ブロック部1の前端縁より上
方へ立上り状に伸延形成した矩形板状の前壁部2と、同
前壁部2の背面左右側部より後方へ向けて伸延形成した
左右一対の控え壁部3,3とを鉄筋コンクリートにより
一体成形し、基礎ブロック部1と両控え壁部3,3とに
上下縦方向に貫通する前後一対の鉄筋挿入孔4,4を形
成している。
【0016】長幅の擁壁ブロックBは、図1及び図2に
示すように、矩形板状の前壁部5と、同前壁部5の背面
左右側部より後方へ向けて伸延形成した左右一対の控え
壁部6,6とを鉄筋コンクリートにより一体成形し、控
え壁部6,6にそれぞれ上下縦方向に貫通する前後一対
の鉄筋挿入孔7,7を形成している。
【0017】短幅の擁壁ブロックCは、図1及び図2に
示すように、矩形板状の前壁部8と、同前壁部8の背面
中央部より後方へ向けて伸延形成した控え壁部9とを鉄
筋コンクリートにより一体成形し、控え壁部9に上下縦
方向に貫通する前後一対の鉄筋挿入孔10,10 を形成して
いる。
【0018】そして、上記した控え壁式擁壁基礎ブロッ
クAと長幅の擁壁ブロックBは、各前壁部2,5の縦
幅、横幅、肉厚をそれぞれ略同一に形成すると共に、控
え壁部3,6の縦幅、横幅、肉厚をそれぞれ略同一に形
成しており、短幅の擁壁ブロックCは、前壁部8の縦
幅、肉厚を上記基礎ブロックAの前壁部2の縦幅、肉厚
と略同一に形成し、前壁部8の横幅を同基礎ブロックA
の前壁部2の略半分に形成し、控え壁部9の縦幅、横
幅、肉厚を同基礎ブロックAの控え壁部3と略同一に形
成している。
【0019】そして、図1及び図2に示すように、上記
基礎ブロックA上に長幅の擁壁ブロックBを千鳥状に載
置し、端部に短幅の擁壁ブロックCを載置するようにし
ており、この際、各ブロックA,B,Cの控え壁部3,
6,9が上下縦方向に整合し、かつ、各控え壁部3,
6,9に形成した鉄筋挿入孔4,7,10が上下縦方向に
符合するようにしている。
【0020】次に、本考案に係る控え壁式擁壁基礎ブロ
ックAを使用した擁壁Yの構築方法について、図7及び
図8を参照しながら説明する。
【0021】すなわち、控え壁式の擁壁Yを構築する際
には、まず、所定の構築場所に控え壁式擁壁基礎ブロッ
クAを設置し、同基礎ブロックA上に控え壁部6,9を
具備する擁壁ブロックB,Cを積上げると共に、同擁壁
ブロックB,Cの控え壁に形成した鉄筋挿入孔7,10
と、上記基礎ブロックAの控え壁部3に形成した鉄筋挿
入孔4とを上下連通状態に符合させ、符合した両鉄筋挿
入孔4,7,10中に鉄筋11を挿入すると共に、両鉄筋挿
入孔4,7,10中にモルタル12又はコンクリートを打設
して、同基礎ブロックAに擁壁ブロックB,Cを固定さ
せる。
【0022】次に、上記擁壁ブロックB,C上に別の擁
壁ブロックB,Cを積上げると共に、各控え壁部6,9
に形成した鉄筋挿入孔7,10を符合させて、両鉄筋挿入
孔7,10中に鉄筋11を挿入すると共に、モルタル12又は
コンクリートを打設して、積上げた擁壁ブロックB,C
を固定させる。
【0023】かかる擁壁ブロックB,Cの積上げ、固定
作業を必要な段数(必要な擁壁高さ)だけ行なうことに
より、控え壁式の擁壁Yの構築を完了することができ
る。
【0024】この際、控え壁式の擁壁Yの最下段を形成
する控え壁式擁壁基礎ブロックAは、従来現場打ちして
いた基礎ブロックを、基礎ブロック部1として前壁部2
と控え壁部3と共に一体成形しているために、従来、時
間と労力を示していた基礎ブロックの現場打ち作業を行
なう必要がなくなり、工場で製造した控え壁式擁壁基礎
ブロックAを、現場に搬入して設置するだけで、控え式
擁壁構築のための基礎ブロックの設置作業と最下段の擁
壁ブロックの積上げ作業とを同時に行なうことができ
て、工期の大幅な短縮化を図ることができる。図8中、
Gは路面、Mは裏盛土である。
【0025】図9は、他の実施例としての擁壁Yの断面
側面説明図であり、本考案に係る控え壁式擁壁基礎ブロ
ックA及び擁壁ブロックB,Cとして、それぞれ下層配
置用の大型ブロック、中間層配置用の中型ブロック、及
び上層配置用の小型ブロックを製造して、これらの各ブ
ロックA、B、Cを積上げて大型(例えば、高さ10
m)の擁壁Yを構築可能としたものである。Fはフーチ
ング、Dは天端コンクリートである。
【0026】かかる擁壁Yでは、中間層と上層にそれぞ
れ控え壁式擁壁基礎ブロックA,Aを配置しているため
に、かかる基礎ブロックA,Aの各基礎ブロック部1,
1が裏盛土M中に、棚状に配設されることになり、かか
る基礎ブロック部1,1上に上方より作用する土圧が、
各ブロックA,B,Cの各前壁部2,5,8に背後より
作用する土圧を相殺するために、擁壁Yの安定性が良く
なる。
【0027】しかも、最下段に設置する控え壁式擁壁基
礎ブロックAの基礎ブロック部1の前後幅を短幅に形成
することができるために、基礎ブロック部1を設置する
ためのスペースを小さくすることができて、擁壁Yの構
築前に裏盛土Mを削りとって基礎ブロック設置スペース
を確保する作業の手間が大幅に削減できる。
【0028】
【考案の効果】本考案によれば、以下のような効果が得
られる。
【0029】すなわち、控え壁式擁壁基礎ブロックを擁
壁ブロックと同様に、工場等で品質管理を行なって製造
することができるために、施工条件に充分に適合した高
品質の既成ブロックとして現場に搬入することができ
る。
【0030】そして、現場で基礎ブロックを打設する現
場打ち作業を行なう必要がないために、従来行なってい
た現場での鉄筋の組立・加工作業、コンクリートの打設
作業、コンクリートの搬入作業を行なう必要がなくなっ
て、これらが有していた問題を全て解消することができ
る。
【0031】従って、本考案に係る控え壁式擁壁基礎ブ
ロックを使用することにより、擁壁の強度等を良好に確
保することができると共に、気象条件や構築場所の条件
等の影響を受けることなく、工期の大幅な短縮化が図れ
て、工費の大幅な削減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る控え壁式擁壁基礎ブロックを使用
して構築した擁壁の正面側斜視図。
【図2】同背面側斜視図。
【図3】控え壁式擁壁基礎ブロックの側面図。
【図4】同背面図
【図5】同平面図。
【図6】図5のI−I線断面図。
【図7】擁壁の構築説明図。
【図8】擁壁の断面側面説明図。
【図9】他の実施例としての擁壁の断面側面説明図。
【符号の説明】
1 基礎ブロック部 2 前壁部 3 控え壁部 4 鉄筋挿入孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 擁壁構築場所に設置する基礎ブロック部
    と、同基礎ブロック部の前端縁より上方へ立上り状に伸
    延形成した前壁部と、同前壁部の背面より基礎ブロック
    部の上面に沿って後方へ向けて伸延形成した控え壁部と
    を一体成形し、控え壁部の上端より基礎ブロック部の下
    端まで上下縦方向に貫通する鉄筋挿入孔を形成したこと
    を特徴とする控え壁式擁壁基礎ブロック。
JP1991094786U 1991-11-19 1991-11-19 控え壁式擁壁基礎ブロック Expired - Lifetime JPH086111Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991094786U JPH086111Y2 (ja) 1991-11-19 1991-11-19 控え壁式擁壁基礎ブロック

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Publication Number Publication Date
JPH0542331U JPH0542331U (ja) 1993-06-08
JPH086111Y2 true JPH086111Y2 (ja) 1996-02-21

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KR100592720B1 (ko) * 2005-11-02 2006-06-28 (주)원엔지니어링 도로 조립형 옹벽 구조물
JP6860311B2 (ja) * 2016-09-09 2021-04-14 株式会社ジェイエスピー 軽量盛土用側壁の施工方法
JP6532512B2 (ja) * 2017-09-01 2019-06-19 黒沢建設株式会社 岸壁または護岸構造及びその構築方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6040556U (ja) * 1983-08-24 1985-03-22 旭コンクリ−ト工業株式会社 擁壁用基礎ブロック

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JPH0542331U (ja) 1993-06-08

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