JP6532512B2 - 岸壁または護岸構造及びその構築方法 - Google Patents

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Description

本発明は、既存の岸壁または護岸の改修や新設を問わず、岸壁または護岸構造及びその構築方法に関するものである。
この種の既存岸壁または護岸構造としては、鋼矢板や鋼管矢板を用いて構成された護岸や岸壁は、施工が容易で、狭窄部に剛性の高い壁面が作れる等というメリットがあるため、複数の従来技術が知られている。また、重量式のコンクリートブロックを法面に沿って積み上げて構築されるコンクリート護岸壁も従来技術として知られている。
この鋼矢板を使用した第1の従来技術は、岸壁を耐震補強するために設けられる耐震岸壁構造であって、既設岸壁と交差する交差方向に延びる鋼矢板壁と、既設岸壁に連結されて前記交差方向に延びる連結部材とを備え、前記鋼矢板壁は、複数の鋼矢板の全部又は一部の頭部を一体化させて設けられて、前記交差方向に延びる延設長が、各々の前記鋼矢板の材軸方向の部材長の半分以上であることを特徴とする耐震岸壁構造である(特許文献1)。
そして、複数の鋼矢板の全部又は一部の頭部を一体化させた状態で、既設岸壁との交差方向に延びる鋼矢板壁が設けられることで、複数の鋼矢板の単純合算剛性を上回る大きな断面二次モーメントを発揮させることが可能となる、というものである。
また、重量式のコンクリートブロックを使用した第2の従来技術は、方形状をした厚板のブロック本体の背面に堤防盛土内に埋め込む定着用アンカー部を一体に有するとともに、該ブロック本体の表面側に複数の縦向き突リブを設け、該突リブの突出側端部には左右にフランジ状に張り出した膨出部を一体に有してなる護岸用コンクリートブロックを、堤防の盛土表面に前記アンカー部を埋め込むとともに突リブを上下に連続させた配置に多数並べてコンクリート護岸壁を構築し、該コンクリート護岸壁の表面の突リブを埋め込んで、その表面に一定厚さの表層盛土を敷設し、該盛土に植生を施してなる緑化護岸である(特許文献2)。
この緑化護岸によれば、築堤盛土の法面はコンクリートブロックによる盤状の護岸壁によって完全に覆われることとなり、大雨によって河川が増水し、法面が洗われても崩壊することがなく、また表層盛土は植生と一体となって蟻溝状の凹溝内に嵌まり込んでいるため、容易に洗い流されることがなく緑化が維持される、というものである。
特開2017−82454号公報 特開平6−248627号公報
しかしながら、前記第1の従来技術において、鋼矢板や鋼管矢板を用いて構成された護岸や岸壁は、どのような使用態様であっても、海水に接しているため、厳しい腐食環境中で腐食や老朽化が進行し、ついには構造上の強度不足となり、定期的に更新する必要となる。更新すると、工事が大掛かりになり、莫大なコストを要するという問題だけではなく、工事期間中に港湾施設が使用できないという問題もある。
また、前記第2の従来技術において、重量式のコンクリートブロックを用いて構築された護岸壁は、コンクリートブロックの自重により土圧を支える構造であり、コンクリートブロックの自重が大きいため、運搬時や施工時に大型な運搬台車と揚重設備が必要になり、コストが掛かる問題がある。また、特許文献2に示されているように、ブロック間に棒鋼(鉄筋)を用いて連結することは一般的であり、棒鋼(鉄筋)の下端を定着するために基礎が必要であるため、コストと工事手間がかかる。さらに、棒鋼(鉄筋)でブロックを連結して一体化した護岸壁構造は、連結部が脆弱であり、地震時にブロック間に継目の開きや相対ずれ等が発生し、護岸壁全体が傾斜して使用不能となったという地震被害を受けた報告がある。
そこで、本発明では、前記した問題点を解決すべく、運搬時及び施工時にプレキャスト部材を軽量化し、構造全体を強固し、耐震性能を向上させると共に、施工が簡単で且つ経済的な岸壁または護岸構造およびその構築方法を提供することを目的とする。
前述の従来例の課題を解決する具体的手段として、本発明に係る第1の発明は、地盤上に、断面に複数の孔が形成され軽量化された孔あきPC版(JIS A6511相当品) を積み上げて形成される岸壁または護岸構造であって、前記孔あきPC版が積み上げられる位置の地盤に所要深さまで削孔した複数の緊張材挿入孔が設けられ、前記孔あきPC版一枚当たりの複数の孔の少なくとも一部の孔に連続した緊張材が最上部から最下部まで貫通し、且つ緊張材の下端が前記緊張材挿入孔の底まで配置され、該緊張材挿入孔に充填されたグラウトの硬化によって地盤内に定着してあり、前記積み上げられた孔あきPC版の最上部に緊張材挿通用のシースと定着部が設けられた定着用PC版が設置され、前記緊張材の上端部がシースを貫通して定着用PC版の定着部で緊張定着され、地盤上に積み上げられた孔あきPC版および最上部の定着用PC版にプレストレスが付与されると共に、孔あきPC版同士および定着用PC版がPC圧着接合して一体化されることを特徴とする岸壁または護岸構造を提供するものである。
前記第1の発明においては、前記積み上げられた孔あきPC版の水平方向(岸壁の壁面延長方向)において、複数の版に亘って横締め用の緊張材を孔あきPC版の上下方向に所定の間隔で複数配置し、該横締め用の緊張材を緊張定着することによって、孔あきPC版にプレストレスが付与されると共に、隣接した孔あきPC版同士を一体化されること;前記孔あきPC版に縦リブが設けられ、該縦リブに前記連続した緊張材が孔あきPC版の最上部から全長に亘って貫通して地盤の所定深さまで配置されること;および前記縦リブを通して、地盤上に積み上げられた孔あきPC版の上部から地盤の所定深さまで斜材ケーブルが配置され緊張定着されること;を付加的な要件として含むものである。
また、本発明に係る第2の発明は、地盤上に、断面に複数の孔が形成され軽量化された孔あきPC版(JIS A6511相当品) を積み上げて形成される岸壁または護岸を構築する方法であって、前記孔あきPC版が積み上げられる位置の地盤に所要深さまで削孔した複数の緊張材挿入孔を設け、その上に孔あきPC版を積み上げて配置し、最上部に定着具設置用の定着部を有すると共に、該定着部の底部から下面まで前記孔あきPC版の孔の少なくとも一部を緊張材挿入孔とし、当該孔の位置に合わせてシースを設けた定着用PC版を配設し、前記緊張材として複数のPC鋼より線からなるPCケーブルは中間接続具を設けずに連続したものを使用し、最上部の定着用PC版から地盤に削孔した緊張材挿入孔の底まで挿入し、前記定着部に定着具を装着して仮止め状態にし、前記緊張材挿入孔内にグラウトを充填して硬化させて緊張材の下端部を地盤に固定させた後に、前記定着部にて前記緊張材の最上端は定着用PC版のシースを貫通して定着部で緊張定着して、積み上げられた孔あきPC版および最上部の定着用PC版にプレストレスを付与すると共に、PC版同士および定着用PC版を圧着接合して一体化することを特徴とする岸壁または護岸構築方法を提供するものである。












































本発明に係る岸壁または護岸構造およびその構築方法によれば、以下に記載した通りの優れた効果を奏するものである。
1.孔あきPC版を用いることにより、運搬時や架設時に部材の軽量化を図ることができ、大型な施工設備が不要になり、コスト軽減ができる。
2.PC版の孔を利用して、従来の緊張材専用の挿通孔やシースを設けずに済むことができる。また、中間ジョイントカプラー等は一切使用せずに連続した緊張材を最上部から地盤の所定深さまで配置することができ、作業性が良く施工が簡単で経済的に優れている。
3.地盤内に配置された緊張材をPC連結部を介してアンカー定着部に充填されたグラウトの硬化によって地盤内に定着させ、地盤上に積み上げて構築されたPC版が連続した緊張材を緊張定着することによって全体が一体化され、従来のようなコンクリートブロックの基部にコンクリート基礎または杭基礎を設けることは不要となり、施工省力化とコストダウンを図ることができる。また、PC版本体にプレストレスが付与されると共に、PC版同士が圧着接合され強固な耐震構造になり、従来の鉄筋接合構造よりも格段に強固なものとなる。
4.PC版の水平方向(岸壁の壁面延長方向)に横締め用の緊張材を配置して緊張定着することによって、左右に並べて配置されたPC版が縦方向(岸壁の壁面高さ方向)と同じようにプレストレスが付与されると共に、隣接したPC版同士が圧着接合して一体化され強固な耐震構造になり、結果的に壁全体が縦横二方向にプレストレスが付与されるので、縦横二方向ともPC圧着接合構造になり、優れた耐震性能を有する構造物となる。
5.孔あきPC版に縦リブを設け、緊張材を配置して緊張定着することによって、PC版本体の厚さを減らすことができるので、軽量化して経済性を図ることができる。
6.岸壁・護岸の高さが比較的に高い場合には、斜材ケーブルを配置することによって、
孔あきPC版の版厚や緊張材等を増やさなくても安定した構造性能を得ることができ、より経済性が図れる。
7.また、予め孔あきPC版にプレテンション方式でプレストレスを付与した場合には、運搬時や架設時にPC版のひび割れ発生や損傷を防ぐことができ、壁本体も強度アプになり、そして、架設した後に挿入する緊張材を減らすことができる効果がある。
8.コンクリートPC版を用いることによって、鋼製矢板が腐食されて更新する必要が生じることなく、耐久性が向上され、ランニングコストが大幅に軽減される。
本発明の第1の発明における第1の実施の形態に係る岸壁または護岸構造を略示的に示した要部のみの縦断面図である。 同実施の形態に係る岸壁または護岸構造を略示的に示した要部のみの横断面図である。 同実施の形態に係る岸壁または護岸構造に使用される好ましい緊張材(PCケーブル)の一例を示す拡大断面図である。 同実施の形態に係る岸壁または護岸構造に使用される縦締め用緊張材(PCケーブル)の構成を示す一例の略示的断面図である。 同実施の形態に係る岸壁または護岸構造に使用される他の例の縦締め用又は横締め用緊張材(シングルアンボンドPC鋼より線)の構成を示す断面図である。 同実施の形態に係る岸壁または護岸構造に使用される他の例の縦締め用緊張材(シングルアンボンドPC鋼より線)を使用した場合のアンカー定着部の構成を示す断面図である。 本発明の第1の発明における第2の実施の形態に係る岸壁または護岸構造を略示的に示した要部のみの縦断面図である。 同実施の形態に係る岸壁または護岸構造を略示的に示した要部のみの横断面図である。 本発明の第1の発明における第3の実施の形態に係る岸壁または護岸構造を略示的に示した要部のみの縦断面図である。 同実施の形態に係る岸壁または護岸構造を略示的に示した要部のみの横断面図である。 本発明の第2の発明における第1の実施の形態に係る岸壁または護岸構造を構築する方法の第1工程を略示的断面で示した説明図である。 同実施の形態に係る第2工程を略示的断面で示した説明図である。 同実施の形態に係る第3工程を略示的断面で示した説明図である。 同実施の形態に係る第4工程を略示的断面で示した説明図である。 同実施の形態に係る第5工程を略示的断面で示した説明図である。 同実施の形態に係る第6工程を略示的断面で示した説明図である。 本発明の第2の発明における第2の実施の形態に係る岸壁または護岸構造を構築する方法の第4工程を略示的断面で示した説明図である。 同実施の形態に係る第5工程を略示的断面で示した説明図である。 同実施の形態に係る第6工程を略示的断面で示した説明図である。
本発明を図示の実施の形態に基づいて詳しく説明する。まず、岸壁または護岸構造およびその構築工法について、具体的な実施の形態を示した図1〜2について説明すると、岸壁または護岸構造1は、概ね、海底の地盤2に設けたアンカー定着部3と、地盤2上に岸壁または護岸の壁面延長方向に隣接状態に設置され且つ上方に積み上げて形成されるPC壁部4と、該積み上げられたPC壁部4を前記アンカー定着部3と連結して前記地盤2に定着させるPC連結部5とから構成されるものである。
前記PC壁部4は、図2に示したように、複数の孔6を有するプレキャストコンクリート版4a(以下孔あきPC版という)を地盤2上に水平方向(岸壁または護岸の壁面延長方向=横方向)に隣接して設置し、各孔あきPC版4aの上部に高さ方向(縦方向)に積み上げ又は積み重ねて(積重して)構築され、最上部に定着用PC版4bを設置して構築されるものである。定着用PC版4bには定着具設置用の切り欠き状の定着部4cを有し、該定着部4cの下部に前記孔あきPC版4aの孔位置に合わせてそれぞれシース7が配置される。ただし、予め定着用PC版4bと最上段の孔あきPC版4aとを一体化することもできる。
地盤2には、前記構築する予定の孔あきPC版4aの複数の孔6の内に、緊張材12を配置する予定のある孔6(図示例では全てとした)の位置に合わせて、予め所定の深さまで削孔して緊張材挿入用孔8が形成される。該緊張材挿入用孔8において、堅固な地盤2から所要の長さ(深さ)までは、アンカー定着部3とし、地盤2上に設置されるPC壁部4の下端から定着機能がない軟弱地盤2aを通して堅固な地盤2bまでをPC連結部5とする。なお、地盤2の表面に軟弱地盤2aがない場合には、実質的にPC連結部5は設けなくてもよいとする。
また、上記実施例で示すように、地盤2の表面から軟弱地盤2aを所定の深さまで掘り下げて海面と平行に所要幅を有する凹部9が形成され、該凹部9の中央部に無収縮モルタルベース10を形成して孔あきPC版4aを設置した後に、砂利や砕石等で埋め戻して基部マウンド11が形成されることが望ましいが、地盤2の上面に軟弱地盤2aがない場合には、凹部9の形成及び基部マウンド11を設けなくてもよい。その場合には、地盤2の表面に直に無収縮モルタルベース10を形成し、該モルタルベース10は地盤の凹凸に対応して厚みに多少の差があっても、上面が略水平になるように形成してその上に孔あきPC版4aを設置するのである。
さらに、図2に示す実施例では、孔あきPC版4aの一枚あたり少なくとも2箇所以上5箇所の孔とし、緊張材12を全部の孔に挿入することとし、前記地盤2に設けられる緊張材挿入用孔8の削孔数量についても2箇所以上で一応5箇所とすべきであるが、これに限ることなく、削孔数量は所要の緊張材の数量に合わせて定めれば良いのである。例えば、孔あきPC版4aの孔が一枚あたり5箇所であっても、挿入する緊張材12が3本であれば、地盤2に削孔する緊張材挿入用孔8の数量を3箇所とすることができる。つまり、地盤2の削孔の数と、上部の孔あきPC版4aの孔の数は必ずしも一致することはなく、異なる場合もあり得るのである。
上記のアンカー定着部3(緊張材挿入用孔8を含む)、PC連結部5及びPC壁部4が形成された後に、緊張材12とする縦締めケーブルをPC壁部4の最上部から全長に亘ってPC連結部5を貫通してアンカー定着部3における緊張材挿入用孔8の底まで挿入して配置し、縦締めケーブルと緊張材挿入用孔8との隙間にグラウト13を充填して硬化させることによって、従来のケーブル定着具を使用せずに縦締めケーブルの固定端としてアンカー定着部3が簡単に形成される。その後に、PC壁部4の最上部に設けている定着部4cに所要の定着具14を用いて、縦締めケーブルを緊張定着することによって、孔あきPC版4aにプレストレスが付与され、さらに、各PC壁部4の孔6にグラウトを充填して硬化させ、上下のPC版4a同士が接合面15においてPC圧着接合して一体化したPC壁部4が形成される。従って、PC壁部4がPC連結部5を介してアンカー定着部3によって地盤2に強固に定着された岸壁または護岸壁構造1になる。
前記した実施の形態において示した緊張材12は、複数の緊張材を合成した結果として配置される状態を示すもので本発明を概念的に説明するものであり、緊張材の実際の本数や配置状況を示すものではない。
また、PC壁部4を構成する孔あきPC版4aの工場製作時に、PC版4aに予め複数の一次ケーブル16を配置し緊張定着して個別にプレストレスを付与することが好ましい。一次ケーブル16はプレテンション方式で緊張定着することが好ましいが、ポストテンション方式としてもよい。
なお、削孔した緊張材挿入用孔8とPC版4aの孔6内にグラウトを充填することによって緊張材12に対する防錆処理することが好ましい。
さらに、水平方向(岸壁または護岸の壁面延長方向=横方向)において、PC版4aを前記したように隣接状態に設置して構築してPC壁部が形成されるのであるが、予めPC版4aには水平方向に複数のシース(図示省略)が配設されており、該シースに緊張材とする横締めケーブル17を挿通し、一定の間隔毎(例えば、20〜30m)に連結緊張定着して隣接するPC版4aを一体化して岸壁または護岸の壁面が形成される。
なお、図1,2に示す緊張材とする横締めケーブル17は、本発明の概念を説明するものであり、実際の具体的な配置や数量及びシースの大きさ等を示すものではない。
その後に、従来の通り、形成された岸壁または護岸構造1の背面に裏込み石18や裏埋土19を埋め戻し、上面に舗装コンクリート20を打設して桟橋や湾岸施設が形成される。
前記実施例において使用される緊張材12、17としては、複数のPC鋼より線36を束ねて形成されるPCケーブルとする。
即ち、使用されるPC鋼より線36としては、出願人が所有する特許第2691113号のPC鋼より線であって、図3に示すように、エポキシ樹脂塗膜21を形成した塗装PC鋼より線36であって、心線22の周囲に側線23をより合わせた(7本より線、商標登録名称:SCストランド)を使用することが好ましい。
例えば、前記縦締めケーブルとして使用する緊張材12としては、図4に示すように、前記7本より塗装PC鋼より線36(SCストランド)を3本のSCストランドからなるPCケーブルとし、孔6またはシースに挿通配置され、PCケーブルと孔6またはシースとの間にグラウト13が充填される。
また、緊張材12は塗装PC鋼より線36を使用する場合は、アンカー定着部3を除いて孔6またはシースと緊張材12との間にグラウトを充填しないことでアンボンド状態にすることができ、グラウト充填の現場作業を省くことができる。
さらに、図5に示したように、塗装PC鋼より線36の外周にPE(ポリエチレン)被覆24を筒体状に被せ、隙間にグリースまたはワックスという防錆材25が充填されて形成されたシングルアンボンドPC鋼より線を緊張材12として使用することができる。なお、シングルアンボンドPC鋼より線に塗装しないPC鋼より線36を用いることもできる。
例えば、複数(3本)のシングルアンボンドで形成されたPCケーブルを緊張材12として使用する場合には、図6に示したように、アンカー定着部3内に配置された緊張材12はPE被覆24を切除して塗装(または塗装しない)PC鋼より線36を露出させることとする。このようにアンカー定着部3内のPE被覆24を予め除去しておくことで、緊張材12を緊張材挿入孔8に挿入した後、アンカー定着部3からPC壁部4の最上部までグラウト13を充填して、グラウトが硬化するとアンカー定着部3が下部固定部となり、その後に緊張材12を緊張定着することができ、グラウト充填作業が1回で済む。従って、PE被覆24が付かない塗装PC鋼より線36を使用する場合に比べ、グラウトの充填工事は、2回に分ける必要はなく一度だけで済むので施工の省力化を図ることができる。
また、横締めケーブルとして使用する緊張材17としては、前記縦締めケーブルと同じように、地盤から立設して設置されたPC壁部4を圧着接合して一体化するために、所要の緊張力によって定着させることとする。例えば、前記図3に示した塗装PC鋼より線36を使用するか、または従来の塗装しないPC鋼より線36を使用して所要間隔をもって複数個所(図示例では、外側となる面の内側に3本、内側となる面の内側に3本)に設置し、詳しい説明は省略する。
次に、本発明に係る第2の実施の形態について、図7,8を用いて説明する。この第2の実施の形態に係るPC壁部を構成する孔あきPC版の本体部分は、前記第1の実施の形態に係る孔あきPC版4aと実質的に同一であり、その本体部分の一つの側面に一対の縦リブを設けた点が異なるだけであるので、同一部分には同一符号を付して、その詳細な説明については省略する。
この第2の実施の形態に係る孔あきPC版4aの一つの側面の左右端部寄りに、一対の山形断面の縦リブ26が一体に形成され、該縦リブ26の中央部に上下方向に補助的または補強的な緊張材である補強縦締めケーブル27を挿通するシース28が配設されている。
そして、この第2の実施の形態においても前記第1の実施の形態と同様に、地盤2に孔あきPC版4aを積み重ねてPC壁部4を構築するのであり、その際に、PC版4aの孔6とシース28との位置に合わせて、所要深さの緊張材挿入用孔8と補強緊張材挿入用孔8aとを設けて、アンカー定着部3及びアンカー連結部5とする点、及び地盤2に設けた凹部9に無収縮モルタルベース10を形成し、その上に孔あきPC版4を順次積み重ね、最上部に縦リブ26付き定着用PC版4bを設置してPC壁部4が構築され、そのPC壁部4の最上部から緊張材12、27をPC連結部5を貫通してアンカー定着部3における緊張材挿入用孔8、8aの底まで挿入して配置し、該緊張材挿入用孔8、8a内にグラウト13、13aを充填し、該グラウトが硬化した後に、縦リブ26付き定着用PC版4bの定着部4cにおいて、緊張材12(縦締めケーブル)、27(縦締め補強ケーブル)を定着具14によりそれぞれ緊張定着して岸壁または護岸壁構造1が形成されるのである。
このように、縦リブ26を有する孔あきPC版4aにすることによって、PC版4aの本体部分の厚みを減らして軽量化することができ、取り扱いが容易で経済的に優れると共に、縦リブ26内にも縦締め補強ケーブル27を挿通して緊張定着することにより、岸壁または護岸壁構造1がより一層強固なものとなるのである。
さらに、図9,10に示す第3の実施の形態について説明する。
前記第2の実施の形態に係るPC壁部4に斜材ケーブル29を設置(懸架)して形成されたものであり、該斜材ケーブル29の設置構造以外は、第2の実施の形態と概ね同様である。なお、本発明の概念を説明するものとして、図示の斜材ケーブル29の設置構造は、好ましい形態を示すものであって、それに限定した構成を有するものではない。
斜材ケーブル29としては、例えば、前記図5に示すPE被覆24を有するシングルアンボンドのPC鋼より線12であって、複数のシングルアンボンドを束ねて形成することとする。シングルアンボンドに使用するPC鋼より線36は防錆樹脂塗膜21が形成される塗装PC鋼より線36(SCストランド)とすることが好ましいが、他の防錆処理を施した鋼線としてもよい。
PC壁部4に斜材ケーブル29を設置するために、縦リブ26を有する孔あきPC版4aの形状または構成を少し変更する必要がある。即ち、図10に示したように、縦リブ26の構成は、横方向に拡げて(約2個分)広めに形成すると共に、緊張材である補強縦締めケーブル27を挿通するシース28が所要の間隔をもって2本分配設される。また、補強縦締めケーブル27が2本増えることになるので、孔あきPC版4aの本体部に設けてある中央部の1本の緊張材12(縦締めケーブル)は減らすことができる。そして、PC壁部4の最上部に位置する孔あきPC版4aには、前記斜材ケーブル29の上端部を挿通するシース30が各縦リブ26の中央部、即ち、補強縦締めケーブル27の間を通して背面側(陸側)に斜め下方に貫通して設けられ、孔あきPC版4aの表側(海側)に定着部31が形成されている。
斜材ケーブル29の設置については、前記第2の実施の形態で説明したように、岸壁または護岸壁の孔あきPC版4aを積み上げて全体を固定した後に、予め斜材ケーブル29の角度等の配置状況を計算して、地盤2に所定に深さまで緊張材挿入孔32を削孔し、PC壁部4の孔あきPC版4aに予め配置されたシース30に斜材ケーブル29を挿入し、該斜材ケーブル29の下端部を前記削孔した緊張材挿入孔32の底まで挿入し、該緊張材挿入孔32と斜材ケーブル29との間にグラウト33を充填して硬化させて、アンカー定着部3が形成された後に、斜材ケーブル29を定着部31において定着具34により緊張定着する。また、PC壁部4の縦リブ6面と地盤2の表面との間に、斜材ケーブル29の外周に保護管35を配置することとし、保護管35としては、例えば、高密度ポリエチレン管(HDPE)または鋼管等を用いることができる。なお、いずれの定着部も緊張材またはケーブルを定着具で緊張定着した後にグラウトで全面的に埋めてしまう。
次に、本発明における第2の発明に係る実施の形態、即ち、前記構築構造の実施の形態で説明したような孔あきPC版4aを用いて岸壁または護岸構造を構築する方法について、図11〜図16に示す第1の構築方法(実施の形態)について説明する。
まず、第1工程として、図11に示すように、岸壁または護岸構造1を構築しようとする海底の地盤2に対して、岸壁または護岸構造1の長さ方向(図において、奥行き方向)に沿って地盤2の表面から、所要幅をもって所定の深さまで掘り下げて直線状の凹部9が形成され、該凹部9の中央部に無収縮モルタルによる所要厚さのモルタルベース10を長さ方向に沿って帯状に形成し、該モルタルベース10の上面は海面と略平行(水平)に形成される。
このモルタルベース10上に積み上げて構築する孔あきPC版4aの複数の孔6の位置に合わせて、モルタルベース10を貫通し、地盤2の所定の深さまで削孔してアンカー定着部3としての緊張材挿入用孔8が形成される。該緊張材挿入用孔8において、堅固な地盤2bから所要の長さ(深さ)までは、アンカー定着部3とし、地盤2に形成した凹部9の下側から定着機能がない軟弱地盤2aを通して堅固な地盤2bに至るまでをPC連結部5とする。
第2工程として、図12に示したように、削孔した緊張材挿入用孔8の孔の位置に合わせて、複数の孔を有する孔あきPC版4aをモルタルベース10上に、岸壁または護岸構造の長さ方向に順次隣接させて一段目の設置をする。
なお、前記実施の形態1〜3で説明したように、地盤2の表面に軟弱地盤2aがない場合には、実質的にPC連結部5は設けなくてもよいものとする。孔あきPC版4aを設置した後に、凹部9に砂利や砕石等を埋め戻して基部マウンド11が形成されることが望ましいが、地盤2の上面に軟弱地盤2aがない場合には、凹部9及び基部マウンド11を設けなくてもよい。その場合には、地盤2の表面に直に無収縮モルタルベース10を形成してその上に孔あきPC版4aを設置することが好ましい。
第3工程として、図13に示したように、前記一段目の孔あきPC版4aの上に、孔の位置を合わせて二段目から三段目、及び四段目と順次孔あきPC版4aを積み上げて設置し、最上部に定着用PC版4bを設置する。この定着用PC版4bには定着具設置用の切り欠き状の定着部4cが設けてあり、該定着部4cの底部から下端まで前記積み上げた孔あきPC版4aの孔位置に合わせてシース7を配置してある。
第4工程として、図14に示したように、緊張材として、例えば、図4に示した、複数のPC鋼より線36からなるPCケーブル12を使用し、該PCケーブル12は中間接続具を設けずに連続したものを使用する。そして、PCケーブル12を最上部の定着用PC版4bから削孔した堅固な地盤2bの緊張材挿入孔8の底まで挿入し、前記定着部4cに定着具14を装着して仮止めする。この状態で、最上部からから削孔の緊張材挿入孔8における底から堅固な地盤2bの高さまでグラウト13を充填し、該充填したグラウト13を硬化させてPCケーブル12の固定端としてアンカー定着部3を形成して、その上部のPC連結部5を介してPCケーブル12の下端を地盤2bに定着する。
第5工程として、図15に示したように、最上部の定着用PC版4bにおける定着部4cにて定着具14によりPCケーブル12を緊張定着して、積み上げた孔あきPC版4aと定着用PC版4bとを圧着接合して一体化すると共に、PC連結部5を介してアンカー定着部3と一体的に形成して一応のPC壁部4が形成される。
第6工程として、図16に示したように、その後に、最上部からPC連結部5とPC壁部4の孔にグラウト13を充填し、凹部9に砂利や砕石等で埋め戻して基部マウンド11を形成すると共に、PC壁部4の陸側に砂利や砕石や裏盛土砂及び舗装コンクリート等を施して岸壁または護岸構造1を形成する。
なお、水平方向(岸壁の壁面延長方向)において、図示は省略するが、隣接孔あきPC版4aを上記と同じ手順で構築した後に、最後に横締めケーブルを挿入して緊張定着して隣接する孔あきPC版4aを一体化してより強固な岸壁または護岸を形成するものである。
さらに、PC壁部4を構築する際に、PCケーブルとして図5に示したアンボンドストランド(PC鋼より線)を使用して岸壁または護岸構造1を構築する第2の構築方法について、図17〜図19を用いて説明する。なお、前記した第1の構築方法における第1工程から第3工程までは同一であるので図示と説明は省略する。
第1工程から第3工程が終了後、即ち、地盤2の凹部9に緊張材挿入孔8を形成し、モルタルベース10上に孔あきPC版4aを複数段積み上げ、最上部に定着用PC版4bを設置した後に、第4の工程を行うのである。
この第4の工程は、図17に示したように、シングルアンボンドPC鋼より線を緊張材(PCケーブル)12として使用する。そして、前記図6に示したように、アンカー定着部3内に配置する緊張材(PCケーブル)12は、PE被覆を切除してPC鋼より線36を露出させる。この場合も、緊張材(PCケーブル)12は中間接続具を設けずに連続したものを使用する。緊張材(PCケーブル)12を最上部の定着用PC版4bから削孔の緊張材挿入孔8の底まで挿入し、定着部4cにて定着具14により仮止めする。
第5工程は、図18に示したように、緊張材(PCケーブル)12を挿入した後に、アンカー定着部3からPC壁部4の最上部までグラント13を充填し、該グラウト13が硬化してアンカー定着部3を形成すると共に、PC連結部5とPC壁部4のグラウト充填は完了することになる。PE被覆が付かないPC鋼より線36を使用する場合に比べ、グラント13の充填工程(工事)は、2回に分ける必要はなく一度だけで済むから施工作業の省力化を図れることができる。
第6工程は、図19に示したように、その後に、最上部の定着用PC版4bにおける定着部4cにて定着具14により緊張材(PCケーブル)12を緊張定着して、積み上げた孔あきPC版4aと定着用PC版4bとを圧着接合して一体化すると共に、PC連結部5を介してアンカー定着部3と一体的に形成してPC壁部4が形成される。
なお、前記第2の実施の形態および第3の実施の形態に係る岸壁または護岸構造1については、前記第1の構築方法の実施の形態と同じ要領で構築できるため、図示と説明は省略する。
本発明に係る岸壁または護岸構造およびその構築方法は、概ね、地盤2上に複数のプレキャストPC版4aを積み上げて形成される岸壁または護岸構造であって、該PC版4aの断面に複数の孔6が形成され、少なくともPC版一枚当たり2箇所以上の孔6に連続した緊張材12が最上部から最下部まで貫通し且つ地盤2の所定深さまで配置され、地盤内に配置される緊張材12は、下端側がアンカー定着部3にその上部がPC連結部5になり、充填したグラウト13の硬化によって緊張材12の下端側にアンカー定着部3が形成され、該アンカー定着部3がPC連結部5を介して地盤2上に積み上げられたPC版4aの孔6を通して配置された前記緊張材12の下端部が固定端になり、該緊張材12の最上端がPC版4aの最上部において緊張定着されて地盤上に積重してなるPC版4aにプレストレスが付与されると共に、PC版同士がPC圧着接合して一体化されることを特徴とするものであり、孔あきPC版を用いることにより、運搬時や架設時に運搬時や架設時に部材の軽量化を図ることができ、大型な施工設備が不要になり、コスト軽減ができ、PC版の孔を利用して、従来の緊張材専用の挿通孔やシースを設けずに済み、また、中間ジョイントカプラー等は一切使用せずに連続した緊張材12を最上部から地盤2の所定深さまで配置することができ、作業性が良く施工が簡単で経済的に優れると共に、PC版間が圧着接合され強固な耐震構造になり、従来の鉄筋接合構造よりも格段に強固なものとなるばかりでなく、従来のようなコンクリートブロックの基部にコンクリート基礎または杭基礎を設けることは不要となるので、多種多様の岸壁や護岸工事に広く適用または利用できるのである。
1 岸壁または護岸構造
2 地盤
2a 軟弱地盤
2b 堅固な地盤
3 アンカー定着部
4 PC壁部
4a PC版
4b 定着用PC版
4c、31 定着部
5 PC連結部
6 孔
7、28,30 シース
8、8a、32 緊張材挿入孔
9 凹部
10 モルタルベース
11 基部マウンド
12,27 緊張材(縦締めケーブル)
13、13a,33 グラウト
14,34 定着具
15 PC圧着接合面
16 一次ケーブル
17 緊張材(横締めケーブル)
18 裏込石
19 裏埋土砂
20 舗装コンクリート
21 樹脂塗膜
22 心線
23 側線
24 PE被覆(被覆付きPC鋼より線=緊張材12)
25 防錆充填材
26 縦リブ
29 斜材ケーブル
35 保護管
36 塗装PC鋼より線(または塗装しないPC鋼より線)

Claims (2)

  1. 地盤上に、断面に複数の孔が形成され軽量化された孔あきPC版(JIS A6511相当品) を積み上げて形成される岸壁または護岸構造であって、
    前記孔あきPC版が積み上げられる位置の地盤に所要深さまで削孔した複数の緊張材挿入孔が設けられ、
    前記孔あきPC版一枚当たりの複数の孔の少なくとも一部の孔に連続した緊張材が最上部から最下部まで貫通し、且つ緊張材の下端が前記緊張材挿入孔の底まで配置され、該緊張材挿入孔に充填されたグラウトの硬化によって地盤内に定着してあり、
    前記積み上げられた孔あきPC版の最上部に緊張材挿通用のシースと定着部が設けられた定着用PC版が設置され、前記緊張材の上端部がシースを貫通して定着用PC版の定着部で緊張定着され、地盤上に積み上げられた孔あきPC版および最上部の定着用PC版にプレストレスが付与されると共に、孔あきPC版同士および定着用PC版がPC圧着接合して一体化されること
    を特徴とする岸壁または護岸構造。
  2. 地盤上に、断面に複数の孔が形成され軽量化された孔あきPC版(JIS A6511相当品) を積み上げて形成される岸壁または護岸を構築する方法であって、
    前記孔あきPC版が積み上げられる位置の地盤に所要深さまで削孔した複数の緊張材挿入孔を設け、
    その上に孔あきPC版を積み上げて配置し、最上部に定着具設置用の定着部を有すると共に、該定着部の底部から下面まで前記孔あきPC版の孔の少なくとも一部を緊張材挿入孔とし、当該孔の位置に合わせてシースを設けた定着用PC版を配設し、
    前記緊張材として複数のPC鋼より線からなるPCケーブルは中間接続具を設けずに連続したものを使用し、最上部の定着用PC版から地盤に削孔した緊張材挿入孔の底まで挿入し、
    前記定着部に定着具を装着して仮止め状態にし、前記緊張材挿入孔内にグラウトを充填して硬化させて緊張材の下端部を地盤に固定させた後に、前記定着部にて前記緊張材の最上端は定着用PC版のシースを貫通して定着部で緊張定着して、積み上げられた孔あきPC版および最上部の定着用PC版にプレストレスを付与すると共に、PC版同士および定着用PC版を圧着接合して一体化すること
    を特徴とする岸壁または護岸構築方法。
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