JPH0859428A - 油性固形化粧料 - Google Patents

油性固形化粧料

Info

Publication number
JPH0859428A
JPH0859428A JP20187394A JP20187394A JPH0859428A JP H0859428 A JPH0859428 A JP H0859428A JP 20187394 A JP20187394 A JP 20187394A JP 20187394 A JP20187394 A JP 20187394A JP H0859428 A JPH0859428 A JP H0859428A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oily solid
weight
modified polyethylene
solid cosmetic
melting point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20187394A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Imai
健雄 今井
Masafumi Shibata
雅史 柴田
Yuko Yago
祐子 矢後
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP20187394A priority Critical patent/JPH0859428A/ja
Publication of JPH0859428A publication Critical patent/JPH0859428A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 次の一般式(1); 【化1】RPE−(OCH2CH2n−OH (1) (式中、RPEは直鎖又は分岐鎖のポリエチレン鎖を示
し、nは1以上の数を示す)で表され、融点が60〜1
20℃である変性ポリエチレンを含有する油性固形化粧
料。 【効果】 強度、安定性(耐オイル分離性)及び顔料分
散性に優れ、使用感も良好である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定構造の変性ポリエ
チレンを含有し、強度、安定性及び顔料等の分散性に優
れ、使用感も良好な油性固形化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、油性固形化粧料としては、化粧料
用液体油及びパラフィン等のワックスからなる油性固形
物に、顔料等の化粧料成分を分散したものが用いられて
いる。しかし、このような油性固形化粧料は、強度と安
定性に劣り、顔料等の分散性も満足できるものではな
い。そこで、これらの油性固形化粧料の強度、安定性及
び顔料分散性等の性能改善を目的として、合成ポリエチ
レンワックスや植物系ワックスを配合することも行われ
てきたが、未だその改善効果は十分とはいえず、更なる
性能向上が求められていた。
【0003】また、油性固形化粧料の強度や安定性を向
上させるため、又は顔料分散性を向上させるため、種々
の動物系及び上記以外の植物系の天然系ワックスが用い
られている。しかし、これらの天然系ワックスは、安定
した組成のものを供給できなかったり、不純物を含有し
ていたりという問題のため、必要とされる性能を定常的
に得ることが困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、上
記問題を解決し、用途に応じた強度、優れた安定性(耐
オイル分離性)及び顔料分散性を有し、使用感等も良好
な油性固形化粧料を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するため鋭意研究の結果、特定構造を有する変性ポ
リエチレンを用いれば、強度、安定性及び顔料分散性が
大幅に向上し、使用感も良好な油性固形化粧料が得られ
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、次の一般式(1);
【0007】
【化3】RPE−(OCH2CH2n−OH (1) (式中、RPEは直鎖又は分岐鎖のポリエチレン鎖を示
し、nは1以上の数を示す)で表され、融点が60〜1
20℃である変性ポリエチレンを含有することを特徴と
する油性固形化粧料を提供するものである。
【0008】また、本発明は、(A)前記一般式(1)
で表され、融点が60〜120℃である変性ポリエチレ
ン0.1〜50重量%、(B)融点が60〜120℃の
ワックス0.1〜50重量%及び(C)顔料0.1〜8
0重量%を含有し、(A)、(B)及び(C)成分の合
計量が3〜80重量%であることを特徴とする油性固形
化粧料を提供するものである。
【0009】以下、本発明を説明するが、本発明の油性
固形化粧料における「固形」とは、常温(15〜25
℃)、常圧で流動性のないことを意味し、その形状は棒
状、板状及び皿状物へ流し込み成型したもの等を挙げる
ことができるが、特に限定されるものではない。
【0010】まず、本発明の一態様である一般式(1)
で表される変性ポリエチレンを含有する油性固形化粧料
について説明する。本発明で用いる変性ポリエチレン
は、その融点が60〜120℃、好ましくは70〜11
0℃のものである。この融点が60℃未満の場合は固化
力が劣り、保形性が低下する。また、融点が120℃を
超える場合は融解時に高温の操作が必要となるので、実
用的ではない。
【0011】また、本発明で用いる変性ポリエチレン
は、一般式(1)におけるnが1以上のものであるが、
このnはエチレンオキシド変性率(以下、「EO変性
率」という)、即ち、変性ポリエチレン全量に対するエ
チレンオキシド単位(ポリオキシエチレン鎖)の含有割
合が10〜90量%となるような数が好ましく、特に2
0〜80重量%となるような数が好ましい。更に、変性
ポリエチレンの平均分子量は、融点が前記の範囲とな
り、化粧料、医薬、クレヨン等の用途に適用できる範囲
であれば特に制限されるものではないが、本発明におい
ては300〜3000が好ましい。
【0012】このような変性ポリエチレンとしては、例
えばUNITHOX(PETROLITE社製)等の市
販品を使用することができる。
【0013】本発明の油性固形化粧料において、このよ
うな変性ポリエチレンは、全組成中に0.1〜50重量
%配合するのが好ましく、特に1〜50重量%、更に
0.1〜30重量%配合すると、分散性及び安定性等に
より優れるので好ましい。
【0014】本発明の油性固形化粧料としては、(A)
前記変性ポリエチレン0.1〜50重量%、(B)融点
が60〜120℃のワックス0.1〜50重量%及び
(C)顔料0.1〜80重量%を含有し、(A)、
(B)及び(C)成分の合計量が3〜80重量%となる
ものが特に好ましい。
【0015】ここで用いる(B)成分のワックスとして
は、植物ワックス、動物ワックス、石油ワックス及び鉱
物ワックス等の天然ワックス又は合成ワックスのいずれ
でもよく、例えば、カルナウバワックス、ミツロウ、キ
ャンデリラロウ、パラフィンワックス、マイクロクリス
タリンワックス、モンタンロウ、オゾケライト、セレシ
ン、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワ
ックス、エチレンプロピレンコポリマー等を挙げること
ができる。
【0016】これらのワックスの融点は60〜120
℃、好ましくは70〜110℃である。この融点が60
℃未満の場合は固化力が低下し、保形性が低下する。ま
た、融点が120℃を超える場合は、融解時に高温の操
作が必要となるので実用的ではない。
【0017】(B)成分のワックスは1種又は2種以上
を組合わせて配合することができ、全組成中に0.1〜
50重量%配合するのが好ましく、特に1〜30重量
%、更に3〜30重量%配合すると、適度な強度とより
優れた使用感が得られ好ましい。
【0018】(C)成分の顔料としては、通常化粧料に
用いられる顔料を用いることができる。このような顔料
としては、例えば、タルク、セリサイト、マイカ、カオ
リン、シリカ、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダ
ー及びセルロースパウダー等の体質顔料、カーボンブラ
ック、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、群青、紺青、酸
化クロム、有機タール色素及びレーキ色素等の着色剤、
雲母チタン及び酸化鉄コーティング雲母等の複合顔料を
挙げることができる。また、これらの顔料を、シリコー
ン、高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸エステル、金
属石けん、アミノ酸又はアルキルフォスフェート等によ
り表面処理したもののほか、有機又は無機のマイクロカ
プセル中に内包したものも用いることができる。
【0019】(C)成分の顔料は1種又は2種以上を組
合わせて配合することができ、全組成中に0.1〜80
重量%配合するのが好ましく、特に5〜70重量%、更
に5〜50重量%配合すると、安定性や感触等が良好で
あり好ましい。
【0020】本発明の油性固形化粧料においては、
(A)、(B)及び(C)成分の合計量が3〜80重量
%であるのが好ましく、特に10〜80重量%であるの
が好ましい。
【0021】本発明の油性固形化粧料には、本発明の目
的を損なわない質的及び量的範囲内で、油剤、上記以外
のワックス、粉体、染料、増粘剤、高分子化合物、香
料、界面活性剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、
薬剤、美容成分、水等を配合することができる。
【0022】本発明の油性固形化粧料は、通常の方法に
従って製造することができ、口紅、ファンデーション、
頬紅、まゆずみ、アイライナー、アイカラー等のメイク
アップ化粧料などとすることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明の油性固形化粧料は、安定性及び
顔料分散性に優れており、用途に応じた適度な強度を付
与することができ、使用感も良好である。本発明の油性
固形化粧料は、特にメイクアップ化粧料として好適であ
り、その他、医薬品、クレヨンのような文具品等として
も適用することができる。
【0024】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれらにより限定されるものではな
い。
【0025】実施例1及び比較例1、2 下記表1に示す組成の口紅を下記製法により製造した。
また、それらの口紅について、使用感、安定性(耐オイ
ル分離性)及び顔料分散性を下記方法により試験した。
結果を表1に示す。
【0026】(製法)基剤原料を加熱融解して均一に混
合した。次に、これに色剤原料を加え、ロールミルで混
練して均一に分散させた。その後、再融解し、脱泡して
から型に流し込んだ。次に、急冷して固め、型から取り
だし、容器に充填して口紅を得た。
【0027】(試験方法) (1)使用感:専門パネラーに各口紅を使用してもら
い、その使用感を下記基準により官能評価した。 ◎:非常に良好。 ○:良好。 △:普通。 ×:劣る。
【0028】(2)耐オイル分離性:各口紅を35℃の
恒温槽で1週間保存した場合のオイルの分離状態を、目
視で観察し、下記基準により評価した。 ◎:非常に良好(分離がまったくない)。 ○:良好(僅かに分離がある)。 △:普通(少し分離がある)。 ×:劣る(かなり分離がある)。
【0029】(3)顔料分散性:各口紅の一部をかき取
り、光学顕微鏡により顔料の分散状態を下記基準により
観察した。 ◎:非常に良好(完全に均一に分散していた)。 ○:良好(僅かに分散状態に偏りが見られた)。 △:普通(やや分散状態に偏りが見られた)。 ×:劣る(かなり分散状態に偏りが見られた)。
【0030】
【表1】
【0031】変性ポリエチレンを用いた実施例1の口紅
は、油成分の分離も見られず、顔料も均一に分散してお
り、使用感も実用上十分なものであった。これに対し
て、変性ポリエチレンを融点68℃の固形パラフィンで
置換した比較例1は使用感は良かったが、油成分が分離
し、顔料分散性が悪いので塗りむらが生じ、実用上は製
品として不良であった。また、変性ポリエチレンを融点
85℃のポリエチレンワックスで置換した比較例2はす
べての項目において満足度が低く、これも実用上は製品
として不良であった。
【0032】実施例2及び比較例3 下記表2に示す組成のまゆずみを下記製法により製造し
た。また、それらのまゆずみについて、実施例1と同様
にして、強度、使用感及び顔料分散性を試験した。な
お、強度の試験は使用感の試験に準じ、下記基準で評価
した。結果を表2に示す。 ◎:非常に良好(使用時の折損なし)。 ○:良好(使用時の折損ほとんどなし)。 △:普通(折損強度が低く、辛うじて使用可能)。 ×:劣る(使用時に折損がみられる)。
【0033】(製法)顔料以外の原料を加熱溶融して均
一に混合した。次に、これに顔料を加えてよく撹拌し、
更にロールミルで混練して均一に分散させた。その後、
冷却し、圧搾射出機により内径3mmのノズルから押出し
成形した。
【0034】
【表2】
【0035】実施例2のまゆずみはすべての項目で優れ
ていたが、変性ポリエチレンを融点75℃のパラフィン
ワックスで置換した比較例3は顔料分散性が悪いので塗
りむらが生じ、実用上は製品として不良であった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(1); 【化1】RPE−(OCH2CH2n−OH (1) (式中、RPEは直鎖又は分岐鎖のポリエチレン鎖を示
    し、nは1以上の数を示す)で表され、融点が60〜1
    20℃である変性ポリエチレンを含有することを特徴と
    する油性固形化粧料。
  2. 【請求項2】 (A)次の一般式(1); 【化2】RPE−(OCH2CH2n−OH(1) (式中、RPEは直鎖又は分岐鎖のポリエチレン鎖を示
    し、nは1以上の数を示す)で表され、融点が60〜1
    20℃である変性ポリエチレン0.1〜50重量%、
    (B)融点が60〜120℃のワックス0.1〜50重
    量%及び(C)顔料0.1〜80重量%を含有し、
    (A)、(B)及び(C)成分の合計量が3〜80重量
    %であることを特徴とする油性固形化粧料。
  3. 【請求項3】 変性ポリエチレンのエチレンオキシド変
    性率が10〜90重量%である請求項1又は2記載の油
    性固形化粧料。
JP20187394A 1994-08-26 1994-08-26 油性固形化粧料 Pending JPH0859428A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20187394A JPH0859428A (ja) 1994-08-26 1994-08-26 油性固形化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20187394A JPH0859428A (ja) 1994-08-26 1994-08-26 油性固形化粧料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0859428A true JPH0859428A (ja) 1996-03-05

Family

ID=16448294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20187394A Pending JPH0859428A (ja) 1994-08-26 1994-08-26 油性固形化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0859428A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09151109A (ja) * 1995-11-30 1997-06-10 Shiseido Co Ltd 化粧料
US6740328B2 (en) 2001-03-21 2004-05-25 Shiseido Company, Ltd. Solid cosmetics
JP2006089719A (ja) * 2004-07-29 2006-04-06 Rohm & Haas Electronic Materials Llc 溶融物
DE102006014005B4 (de) * 2006-03-27 2014-03-20 Gunter Bartelt Tensidhaltige Gemische

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09151109A (ja) * 1995-11-30 1997-06-10 Shiseido Co Ltd 化粧料
US6740328B2 (en) 2001-03-21 2004-05-25 Shiseido Company, Ltd. Solid cosmetics
JP2006089719A (ja) * 2004-07-29 2006-04-06 Rohm & Haas Electronic Materials Llc 溶融物
DE102006014005B4 (de) * 2006-03-27 2014-03-20 Gunter Bartelt Tensidhaltige Gemische

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5849318A (en) Oil-based solid cosmetic composition
EP2273972B1 (en) Ternary and quaternary wax-resin composites for use in cosmetic and pharmaceutical preparations
JP5898090B2 (ja) 透明または半透明な組成物
KR20170091864A (ko) 입술용 화장료 조성물
JP4638779B2 (ja) 化粧芯
JP2002370924A (ja) 固型化粧料
JP4555372B2 (ja) ペンシル状化粧料および化粧製品
JPH0859428A (ja) 油性固形化粧料
WO2017122756A1 (ja) 油性睫毛用化粧料および化粧方法
JP2519469B2 (ja) スティック化粧料
KR101841554B1 (ko) 고융점 및 고광택 성능을 갖는 고형 화장료 조성물
JP2805218B2 (ja) スティック化粧料
KR20040066330A (ko) 마스카라 화장료 조성물
JPH0733324B2 (ja) スティック状化粧料
JP3527017B2 (ja) 油性固形化粧料
JPH01172312A (ja) 化粧料
JP2001019613A (ja) ペンシル状又はスティック状固形化粧料
JP2821693B2 (ja) 油性固形化粧料
JP2008156245A (ja) 油性化粧料
JPH0576442B2 (ja)
JP3073869B2 (ja) 油性固形化粧料
JP3276737B2 (ja) 油性固形化粧料
JPH0720850B2 (ja) ステイツク状化粧料
KR20130094478A (ko) 왁스 레진 베이스를 포함하는 눈 화장용 화장료 조성물 및 그 제조방법
JP2006076982A (ja) 固形粉末化粧料