JPH0858392A - サンルーフ - Google Patents

サンルーフ

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Publication number
JPH0858392A
JPH0858392A JP6202501A JP20250194A JPH0858392A JP H0858392 A JPH0858392 A JP H0858392A JP 6202501 A JP6202501 A JP 6202501A JP 20250194 A JP20250194 A JP 20250194A JP H0858392 A JPH0858392 A JP H0858392A
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JP
Japan
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window glass
frame panel
window frame
mounting base
lip
Prior art date
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Pending
Application number
JP6202501A
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English (en)
Inventor
Michihiro Suzuki
倫宏 鈴木
Katsunori Kawai
克紀 河合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
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  • Vehicle Waterproofing, Decoration, And Sanitation Devices (AREA)
  • Seal Device For Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウェザーストリップの取外しを可能とする。 【構成】 窓ガラス1と、これに接着剤層4を介して接
着され、周縁にフランジ21を有する窓枠パネル2と、
ウェザーストリップ3とを具備し、ウェザーストリップ
3は、フランジ21に密接する取付基部31と、ルーフ
開口部6に弾性的に接触する中空状シール部33と、窓
ガラス1の上面に圧接するリップ状シール部35と、窓
ガラス1の下面に当接する弾性変形可能な係止リップ3
7とを備え、接着剤層4は係止リップ37の先端部から
フランジ21にかけての範囲には充填されていない。ウ
ェザーストリップ3を上方に強く引上げることによっ
て、係止リップ37は窓ガラス1の端面とフランジ21
との間を通過可能に弾性変形するので、ウェザーストリ
ップ3を取外し、交換することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車のルーフパネルの
開口部に開閉可能に装着されるサンルーフに関するもの
で、特に、窓ガラス、窓枠パネル及びウェザーストリッ
プのアセンブリとして形成されたガラス製のサンルーフ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スライド式サンルーフ、チルト式サンル
ーフ等、自動車のルーフパネルの開口部に開閉可能に装
着されるサンルーフは、一般にガラス製とされ、窓ガラ
スとそれに接着された窓枠パネルに加えて、その周縁に
組付けられルーフ開口部との隙間をシールするウェザー
ストリップとのアセンブリとして形成される。
【0003】図3は従来の一般的なサンルーフの周縁部
の構造、特にウェザーストリップの組付構造を示す断面
図である。
【0004】図3において、1はリッドとしてのサンル
ーフを形成する窓ガラス、2は一般に金属板から形成さ
れた窓枠パネルである。この窓枠パネル2は、シーラを
兼ねた接着剤層4を介して窓ガラス1の下面の周囲に接
着され、サンルーフを開閉駆動するためのワイヤ等と連
結される。なお、5はゴム等から形成されたダム部材で
あり、窓ガラス1と窓枠パネル2との間隔を確保すると
共に、接着剤層4が内方へ広がることを防止している。
また、窓枠パネル2の周縁にはフランジ21が一体形成
され、窓ガラス1の端面と一定の間隔を置いて対向す
る。
【0005】そして、3はウェザーストリップであり、
エチレン・プロピレン系ゴム(EPDM)等のエラスト
マ材料から形成され、窓ガラス1と自動車のルーフの開
口部6との間をシールする。このウェザーストリップ3
は、上記の窓枠パネル2のフランジ21に密接する嵌合
溝32を有する略逆U字状の取付基部31を備え、取付
基部31の外周側の側面にはシール部33が一体形成さ
れている。このシール部33は十分な柔軟性を得るため
に、例えばスポンジゴムから一般に中空状に形成され、
ルーフ開口部6を形成するボディパネルに弾性的に接触
し、雨水の進入を防止する。なお、34は水切りリップ
である。また、取付基部31の内周側の上部には、窓ガ
ラス1の端縁部の上面に圧接してこの端縁部分を覆うリ
ップ状のシール部35が一体形成され、窓ガラス1と窓
枠パネル2との間に雨水やごみ等が侵入しないようにシ
ールしている。
【0006】更に、取付基部31の内周側の下部には、
上記のリップ状シール部35と対向して、窓ガラス1の
下面に当接する受容片36が一体形成されている。そし
て、この受容片36は比較的厚く、また長く形成され、
取付基部31及びリップ状シール部35と共に、窓ガラ
ス1の端縁部に嵌合する断面コの字状の剛性のある嵌合
部を形成している。また、接着剤層4はこの受容片36
と窓枠パネル2との間にも充填され、それによって、受
容片36は接着剤層4を介して窓ガラス1及び窓枠パネ
ル2に対して接着されている。
【0007】従来のサンルーフは以上のように形成さ
れ、その組付は、窓ガラス1の周縁をウェザーストリッ
プ3のリップ状シール部35と受容片36との間に嵌合
して窓ガラス1とウェザーストリップ3とを組付け、次
いで、これを、接着剤を施した窓枠パネル2に、ウェザ
ーストリップ3の取付基部31の嵌合溝32にフランジ
21を差込みつつ圧着することによって行われる。
【0008】これによって、ウェザーストリップ3は、
その取付基部31がフランジ21との嵌合することによ
って外周側及び内周側と共に下方への移動が拘束され、
また、リップ状シール部35と受容片36が窓ガラスの
端縁部を挾持することによって上方への移動も拘束され
るため、全ての方向に不動の固定状態で組付けられると
共に、接着剤層4によっても接着され、二重に固定され
ている。
【0009】なお、このような組付け構造のサンルーフ
は、例えば、実開昭55−52418号公報、特開昭6
0−148717号公報、実開昭63−104108号
公報等において、種々の具体的態様で開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ウェザーストリップが組付けられたサンルーフにおい
て、ウェザーストリップの中空状シール部はシール性を
高めるために柔軟に形成されていると共にサンルーフの
開閉時にルーフ開口部と摺接するため、比較的損傷を受
け易く、また、磨耗し、劣化し易い傾向がある。そし
て、そのように中空状シール部が損傷を受け、或いは長
期間の使用によって磨耗し、または劣化した場合には、
シール性が悪化しまたは低下するため、ウェザーストリ
ップを交換することが必要となる。
【0011】しかしながら、従来のサンルーフにおいて
は、ウェザーストリップ3は、比較的剛性の高い受容片
36が窓ガラスの下面に係止され、しかもこの受容片3
6は接着剤層4によって接着されているために、取外す
ことができないものであった。そのため、ウェザースト
リップ3の中空状シール部33が損傷し、または磨耗
し、劣化した場合には、アセンブリとしてのサンルーフ
全体を取替えることが必要となり、非常にコストがかか
る不具合があった。
【0012】そこで、本発明は、ウェザーストリップを
取外すことが可能なサンルーフの提供を課題とするもの
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるサンルー
フは、窓ガラスの端面と対向するフランジを周縁に有
し、前記フランジに嵌合する取付基部と、取付基部の外
周側の側面に一体形成され、ルーフ開口部に弾性的に接
触するシール部と、取付基部の内周側の上部に一体形成
され、窓ガラスの上面に圧接するリップ状シール部と、
取付基部の内周側の下部に一体形成され、窓ガラスの下
面に当接してリップ状シール部との間で窓ガラスの端部
を挾持する弾性変形可能な係止リップとを有するウェザ
ーストリップとを具備し、窓ガラスと窓枠パネルとを接
着する接着剤層は、係止リップの先端部から窓枠パネル
の周縁のフランジにかけての範囲には充填されていない
ものである。
【0014】
【作用】本発明においては、ウェザーストリップは、窓
枠パネルのフランジに嵌合する取付基部の内周側の下部
に一体形成され、窓ガラスの下面に当接してリップ状シ
ール部との間で窓ガラスの端部を挾持する弾性変形可能
な係止リップを備えるので、ウェザーストリップの上方
への移動がこの係止リップによって阻止され、窓ガラス
の周縁部に抜止め状態で確実に取付けられる。その一
方、係止リップは弾性変形が可能であると共に、窓ガラ
スと窓枠パネルとを接着する接着剤層は係止リップの先
端部から窓枠パネルの内周側にのみ充填され、係止リッ
プの先端部から窓枠パネルの周縁のフランジにかけての
範囲には充填されていないので、係止リップは接着剤層
によって接着され、固着されていない。そのため、ウェ
ザーストリップを強く上方に引上げた場合には、係止リ
ップは取付基部の下方に弾性変形して、窓ガラスと窓枠
パネルのフランジとの間を通過することができ、これに
よって、ウェザーストリップを窓ガラスと窓枠パネルか
ら取外すことができる。したがって、ウェザーストリッ
プが損傷し、または摩耗し或いは劣化した場合には、サ
ンルーフ全体を取替えることなく、ウェザーストリップ
のみを取外し、新しいウェザーストリップと交換するこ
とができる。
【0015】なお、新しいウェザーストリップの組付
は、係止リップを窓ガラスの端面と窓枠パネルのフラン
ジとの間を挿通可能に弾性変形させた状態で、取付基部
を窓枠パネルのフランジに嵌合することによって行うこ
とができる。そして、取付基部を窓枠パネルのフランジ
に一杯に嵌合させた状態では、係止リップは元の形状に
戻り、窓ガラスの下面に当接する。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0017】図1は本発明の一実施例のサンルーフの周
縁部の構造を、図3と同様に示す断面図、また、図2は
その本発明の一実施例のサンルーフのウェザーストリッ
プを示す断面図である。なお、図中、図3の従来例と同
一または相当する部分には、同一符号を使用している。
【0018】図1のように、本実施例のサンルーフは、
自動車のルーフ開口部6に開閉可能に装着されるスライ
ド式、或いはチルト式等のサンルーフであり、従来例と
同様に、リッドを形成する窓ガラス1と、窓枠パネル2
と、それらの周縁に組付けられたウェザーストリップ3
とのアセンブリからなっている。
【0019】窓枠パネル2は、窓ガラスの周縁の強度を
高めると共にサンルーフを開閉駆動する駆動ワイヤを連
結する等のためのものであり、一般に、ステンレス鋼
板、アルミニウム合金板等の金属板から形成される。そ
して、この窓枠パネル2は、窓ガラス1の周縁部の下面
に接着剤層4を介して接着され、一体に固着される。こ
の接着には、例えば、ブチルゴムを主成分とするシーラ
を兼ねた接着剤が一般に使用され、そのため、接着剤層
4は比較的厚く形成される。なお、接着剤層4の厚みを
確保し、またその広がりを防止するために、窓枠パネル
2にはゴム等から形成されたダム部材5が取付けられて
いる。しかし、このダム部材5は省かれる場合もあり、
また、モールによって代えられる場合もある。
【0020】また、窓枠パネル2の周縁には、ウェザー
ストリップ3を組付けるためのフランジ21が備えられ
る。このフランジ21は、例えば、窓枠パネル2の周縁
部をプレス加工によって垂直に折曲げることにより形成
される。そして、このフランジ21は、窓ガラス1の端
面と一定の間隔を置いて対向している。その間隔は、ウ
ェザーストリップ3の後述する取付基部の寸法に対応す
るものである。
【0021】ウェザーストリップ3は、エチレン・プロ
ピレン系ゴム(EPDM)等の天然または合成ゴム、オ
レフィン系、スチレン系等の熱可塑性エラストマー、或
いは軟質塩化ビニル系樹脂等のエラストマ材料から、一
般に押出成形によって同一の断面形状で長尺状に形成さ
れる。そしてウェザーストリップ3は、上述のフランジ
21に密接する取付基部31を備える。この取付基部3
1は、そのフランジ21に対応するスリット状の嵌合溝
32を有し、したがって、略Uの字状の断面形状に形成
されている。
【0022】取付基部31の外周側の側面には、ルーフ
開口部6を形成するボディパネルまたはフレームに弾性
的に接触するシール部33が一体形成されている。この
シール部33は、比較的小さな接触圧でルーフ開口部6
との広い面積での接触が得られるように変形し易くされ
ており、このために中空状に形成されている。それと共
に、この中空状シール部33の材料自体も、他の部分と
同様にエラストマ材料からなるが、他の部分がソリッド
状であるのに対し、例えばEPDMスポンジゴム等の特
に軟質の材料からなっている。また、中空状シール部3
3の表面には、ルーフ開口部6との摺動抵抗をより減じ
るために、ナイロンのパイル等の植毛が一般に施され
る。なお、中空状シール部33の下部には、このシール
部33とルーフ開口部6との間を通過して侵入した雨水
をドレンに導くために、水切リップ34が形成されてい
る。
【0023】また、取付基部31の内周側の上部には、
窓ガラス1の方向にリップ状に延びるリップ状シール部
35が一体形成され、窓ガラス1の周縁部の上面に圧接
している。これによって、窓ガラス1の端縁とフランジ
21との間が覆われ、その間に雨水やごみ等が侵入する
ことが防止される。また、リップ状シール部35は、シ
ールとしてだけでなく、取付基部31の頂面と連続して
サンルーフの意匠面を形成している。
【0024】このウェザーストリップ3の構成は従来例
の場合と同様であるが、本実施例においては、取付基部
31の内周側の下部に、窓ガラス1の下面に当接する係
止リップ37がリップ状シール部35と対向して一体形
成されている。したがって、この係止リップ37は、リ
ップ状シール部35との間で、窓ガラス1の端縁部を挾
持し、把持している。そして、この係止リップ37は、
図3の従来例における受容片36が剛性が高く変形し難
いものであるのに対し、弾性変形が可能であり、それに
よって窓ガラス1の端面と窓枠パネル2のフランジ21
との間を通過可能に形成されている。
【0025】本実施例において、この係止リップ37
は、取付基部31の内周側の下部から内側に斜め上方に
延びるリップとして形成され、比較的短い長さで、ま
た、比較的薄い厚さで形成されている。このため、この
係止リップ37は、窓ガラス1の下面に係止されるため
に十分な弾性を有するが、取付基部31の側面の方向へ
の弾性変形と取付基部31の下端方向への弾性変形とが
可能である。
【0026】また、本実施例において、窓ガラス1と窓
枠パネル2との間の接着剤層4は、ダム部材5と上記の
係止リップ37の先端との間の範囲に充填され、この係
止リップ37の先端部から窓枠パネル2のフランジ21
にかけての範囲には充填されていない。したがって、接
着剤層4は窓枠パネル2と係止リップ37及び取付基部
31の下面との間には回り込んでいないので、係止リッ
プ37と取付基部31は、窓枠パネル2及び窓ガラス1
に対して実質的に接着されていない。なお、図1のよう
に、本実施例では係止リップ37の先端が接着剤層4に
接しているが、この接合面積は少なく、また、シーラを
兼ねた接着剤層4は完全に硬化したものではないため
に、この係止リップ37の接着剤層4との接合は容易に
引剥がされ、分離されることができるものである。ま
た、このように係止リップ37の先端が接着剤層4に接
合していることによって、ウェザーストリップの抜出し
がより確実に防止される。
【0027】なお、本実施例のサンルーフの組付は、従
来例の場合と同様に、窓ガラス1の周縁部をリップ状シ
ール部35と係止リップ37との間で挾持して、窓ガラ
ス1にウェザーストリップ3を組付け、そしてこれを、
接着剤を施した窓枠パネル2に、ウェザーストリップ3
の取付基部31の嵌合溝32をフランジ21に差込みつ
つ圧着することによって行うことができる。しかし、本
実施例の場合には、先ず、窓ガラス1と窓枠パネル2と
を接着剤を介して接着した後、次いでウェザーストリッ
プ3を、取付基部31の嵌合溝32をフランジ21に差
込みつつ、上方から押込むことによっても、組付を行う
ことができる。この場合、係止リップ37は、取付基部
31の側面に折畳まれた状態で窓ガラス1の端面とフラ
ンジ21との間を通過し、次いで取付基部31がフラン
ジ21に一杯に差込まれた際に、元の状態に開いて窓ガ
ラス1の下面に当接する。なお、これらの方法で組付を
行うに際して、接着剤としては、これが窓ガラス1と窓
枠パネル2との間の周縁側には充填されないように、流
動性の少ない、或いは流動性のない半固体状のものを使
用することが好ましい。そして、接着剤を所定の分量で
使用することによって、係止リップ37の先端部から窓
枠パネル2の周縁側に接着剤が充填され、ウェザースト
リップ3が接着されることを防止することができる。
【0028】このように、本実施例のサンルーフは、窓
ガラス1と、これに接着剤層4を介して接着され、周縁
に窓ガラス1の端面と対向するフランジ21を備える窓
枠パネル2と、窓ガラス1の周縁部に組付けられ、窓ガ
ラス1とルーフ開口部6との間をシールするウェザース
トリップ3とを具備し、ウェザーストリップ3は、フラ
ンジ21に密接する取付基部31と、取付基部31の外
周側の側面に一体形成され、ルーフ開口部6に弾性的に
接触する中空状シール部33と、取付基部31の内周側
の上部に一体形成され、窓ガラス1の上面に圧接するリ
ップ状シール部35と、取付基部31の内周側の下部に
リップ状シール部35と対向して一体形成され、窓ガラ
ス1の下面に当接してリップ状シール部35との間で窓
ガラス1の端部を挾持する弾性変形可能な係止リップ3
7とを備え、そして、窓ガラス1と窓枠パネル2とを接
着する接着剤層4は、係止リップ37の先端部から窓枠
パネル2の周縁のフランジ21にかけての範囲には充填
されていないものである。
【0029】したがって、ウェザーストリップ3は、取
付基部31がフランジ21に密接することによって側方
及び下方に対して固定されると共に、係止リップ37が
窓ガラス1の下面に当接して、リップ状シール部35と
の間で窓ガラス1の端縁部を挾持することによって上方
に対しても固定されるので、全ての方向に固定された状
態で、確実に窓ガラス1の周縁部に組付けられる。そし
てその一方、係止リップ37は接着剤層4に実質的に接
着されていないと共に弾性変形可能に形成されているた
め、ウェザーストリップ3を強く上方に引上げることに
よって、係止リップ37を取付基部31の下端方向に変
形させた状態で、窓ガラス1の端面とフランジ21との
間を通過させることができる。そのため、ウェザースト
リップ3の中空状シール部33が損傷を受け、或いは摩
耗し、劣化した場合には、ウェザーストリップ3を強く
上方に引出すことによって取外し、新たなウェザースト
リップと交換することができる。このため、サンルーフ
全体を取替える必要はなく、ウェザーストリップのみを
交換すればよいので、そのようにシール性が悪化しまた
は低下したサンルーフを低コストで補修することができ
る。
【0030】なお、新しいウェザーストリップの組付
は、前述の当初の組付と同様に行うことができる。即
ち、その新しいウェザーストリップ3を、取付基部31
の嵌合溝32をフランジ21に差込みつつ、上方から押
込むことによって、その組付を行うことができる。この
場合、係止リップ37は、取付基部31の側面に折畳ま
れた状態で窓ガラス1の端面とフランジ21との間を通
過し、取付基部31がフランジ21に完全に密接された
際には、元の状態に開いて窓ガラス1の下面に当接す
る。
【0031】このように本発明のサンルーフの一実施例
を説明したが、ウェザーストリップ3の形状等について
は、本発明を実施する場合にはこの実施例に限定される
ものではなく、種々に改変し、または変更することがで
きる。例えば、ルーフ開口部6に弾性的に接触するシー
ル部33は、本実施例では中空状に形成しまたスポンジ
ゴムから形成しているが、比較的低い接触圧力で十分な
シール性が得られれば、必ずしも中空状でありまたスポ
ンジゴムである必要はなく、適宜の形状、及び材料から
なることができる。
【0032】また、上記の実施例では、係止リップ37
を取付基部31の内周側の下部から内側に斜め上方に延
びるものとして形成したが、この係止リップは、窓ガラ
スの端面と窓枠パネルのフランジとの間を通過可能に弾
性変形するものであれば、どのような形状に形成された
ものでもよい。例えば、係止リップは、取付基部の内周
側の下部からほぼ水平方向に延びる形状に形成されたも
のであることができる。そして、このような係止リップ
を備えるウェザーストリップを交換のために組付ける場
合には、その係止リップを取付基部の下方に弾性変形さ
せた状態で窓ガラスの端面と窓枠パネルのフランジとの
間を通過させる一方、取付基部をフランジに密接すれば
よい。
【0033】なお、本発明のサンルーフを形成する窓ガ
ラスは、これと実質的に同じである透光性のプラスチッ
クガラスであることもできる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明のサンルーフは、
窓ガラスと、窓ガラスの端面と対向するフランジを周縁
に備え、窓ガラスの下面に接着剤層を介して接着された
窓枠パネルと、前記フランジに密接する取付基部と、取
付基部の外周側の側面に一体形成され、ルーフ開口部に
弾性的に接触するシール部と、取付基部の内周側の上部
に一体形成され、窓ガラスの上面に圧接するリップ状シ
ール部と、取付基部の内周側の下部に一体形成され、窓
ガラスの下面に当接してリップ状シール部との間で窓ガ
ラスの端部を挾持する弾性変形可能な係止リップとを備
えるウェザーストリップとを具備し、窓ガラスと窓枠パ
ネルとを接着する接着剤層は、係止リップの先端部から
窓枠パネルの周縁のフランジにかけての範囲には充填さ
れていないものである。
【0035】したがって、ウェザーストリップは、取付
基部が窓枠パネルのフランジに密接することによって側
方及び下方に対して固定されると共に、係止リップが窓
ガラスの下面に当接し、リップ状シール部との間で窓ガ
ラスの端縁部を挾持することによって上方に対しても固
定されるので、抜け出すことがなく、またリップ状シー
ル部の浮き上がりが生じることもなく、窓ガラスの周縁
部に確実に取付けられる。その一方、係止リップは、弾
性変形が可能であると共に、接着剤層が係止リップの先
端部から窓枠パネルの周縁のフランジにかけての範囲に
は充填されていないので、その接着剤層によって接着さ
れない。そのため、ウェザーストリップを強く上方に引
上げることによって、係止リップは取付基部の下方に弾
性変形して窓ガラスと窓枠パネルのフランジとの間を通
過することができ、ウェザーストリップを窓ガラスと窓
枠パネルから取外すことができる。したがって、サンル
ーフのウェザーストリップのシール部が損傷し、または
摩耗し或いは劣化した場合には、そのウェザーストリッ
プを取外して新しいウェザーストリップと交換すること
ができるので、サンルーフ全体を取替える必要はなく、
低コストでそのサンルーフを補修することができる。
【0036】なお、新しいウェザーストリップの組付
は、係止リップを窓ガラスの端面と窓枠パネルのフラン
ジとの間を挿通可能に弾性変形させた状態で、取付基部
を窓枠パネルのフランジに密接することによって行うこ
とができる。そして、取付基部を窓枠パネルのフランジ
に完全に密接させた状態では、係止リップは元の形状に
戻り窓ガラスの下面に当接するため、ウェザーストリッ
プは、上述のように窓ガラスの周縁部に確実に取付けら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施例のサンルーフの周縁
部の構造を示す断面図である。
【図2】 図2は図1のサンルーフのウェザーストリッ
プを示す断面図である。
【図3】 図3は従来のサンルーフの周縁部の構造を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 窓ガラス 2 窓枠パネル 21 フランジ 3 ウェザーストリップ 31 取付基部 32 嵌合溝 33 中空状シール部 34 水切リップ 35 リップ状シール部 37 係止リップ 4 接着剤層 5 ダム部材 6 ルーフ開口部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓ガラスの端面と対向するフランジを周
    縁に有する窓枠パネルと、前記窓枠パネルのフランジに
    密接する取付基部と、前記取付基部の外周側の側面に一
    体形成され、ルーフ開口部に弾性的に接触するシール部
    と、前記取付基部の内周側の上部に一体形成され、前記
    窓ガラスの上面に圧接するリップ状シール部と、前記取
    付基部の内周側の下部に一体形成され、前記窓ガラスの
    下面に当接して前記リップ状シール部との間で前記窓ガ
    ラスの端部を挾持する弾性変形可能な係止リップとを有
    するウェザーストリップを具備し、 前記窓ガラスと前記窓枠パネルとを接着する前記接着剤
    層は、前記係止リップの先端部から前記窓枠パネルの周
    縁のフランジにかけて接合していないことを特徴とする
    サンルーフ。
JP6202501A 1994-08-26 1994-08-26 サンルーフ Pending JPH0858392A (ja)

Priority Applications (1)

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