JPH0856784A - クツシヨン材およびその製造方法 - Google Patents

クツシヨン材およびその製造方法

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JPH0856784A
JPH0856784A JP19345094A JP19345094A JPH0856784A JP H0856784 A JPH0856784 A JP H0856784A JP 19345094 A JP19345094 A JP 19345094A JP 19345094 A JP19345094 A JP 19345094A JP H0856784 A JPH0856784 A JP H0856784A
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JP
Japan
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cushion material
fibers
coiled
polyester
fiber
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JP19345094A
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English (en)
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Nobuo Kenshiyou
伸夫 見正
Yoshinari Yoshioka
良成 吉岡
Tomosato Yamamoto
知里 山本
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 反発弾性に優れ、長期間の使用でもへたりに
くく、しかもリサイクリングの容易なクツシヨン材を提
供する。 【構成】 基体繊維であるポリエステル繊維とポリエス
テル系バインダー繊維とが均一に混在するウエブ中に、
短カットされたポリエステル製コイル状モノフィラメン
トが均一に混在する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクツシヨン材およびその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】家具、ベツド、乗り物用座席シートなど
のクツシヨン材としては、ウレタンフオームが主流であ
る。近年その代替品として、ポリエステルの詰綿、ある
いはバインダー繊維を併用した固綿等が使用されるよう
になってきた。
【0003】しかしながら、従来の繊維系のクツシヨン
材は、長期間の使用により厚みの減少、硬度の低下など
のいわゆるへたりが発生するという問題点がある。この
対策として、密度を上げることによりクツシヨン材を構
成する繊維本数を多くすることで、繊維に掛かる応力を
分散させ、捲縮のへたりをおさえることが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、クツシヨン材
の構成繊維量を増加することは、通気性の低下につなが
るため好ましくないし、クツシヨン材に必要な風合いを
悪化させる。そのため、バインダー繊維を弾性化させた
り、あるいはウレタン樹脂を含浸させることにより接着
点が変形しても容易に回復する機能を与えることで、繰
り返し圧縮後のへたりを改良する試みがなされてきた。
しかしこれらに共通する問題点は、主体繊維の有する捲
縮のへたりによって発生するクツシヨン材のへたりを防
止することができないことにある。それに加えてウレタ
ン樹脂を含浸させるものでは、2成分を用いているため
リサイクル使用が困難であるという欠点を有している。
【0005】そこで本発明は前記問題点を解消し、反発
弾性に優れ、長期間の使用でもへたりにくく、しかもリ
サイクリングの容易なクツシヨン材を提供することを目
的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
が解決すべく鋭意研究の結果、本発明に至ったものであ
る。すなわち本発明のクツシヨン材は、基体繊維である
ポリエステル繊維とポリエステル系バインダー繊維とが
均一に混在するウエブ中に、短カットされたポリエステ
ル製コイル状モノフィラメントが均一に混在することを
特徴とするものである。
【0007】また本発明のクツシヨン材の製造方法は、
基体繊維であるポリエステル繊維とポリエステル系バイ
ンダー繊維とを開繊してウエブを形成し、このウエブを
風送ラインにより通気性を有する成型枠内に風送し、こ
のとき同時に短カットされたポリエステル製コイル状モ
ノフィラメントを前記風送ラインに供給して成型枠内に
風送し、その後に熱成型することを特徴とするものであ
る。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
用いられる基体繊維は、ポリエステル繊維である。これ
は、機械的特性に優れており、しかもクツシヨン材の表
皮材が主にポリエステル製品を用いているため容易にリ
サイクル可能であることによる。
【0009】この繊維はエチレンテレフタレート単位を
主たる構成成分とするものであるが、その特性を損なわ
ない範囲で、イソフタル酸、5−スルホイソフタル酸、
ジエチレングリコール等が共重合されていても差し支え
ない。
【0010】繊維の形態としては、非中空丸断面、中空
断面、異形断面などが用いられる。繊維の捲縮形態に関
しても、機械捲縮綿、並列型複合繊維、いわゆるコンジ
ュゲート捲縮綿、潜在捲縮を有する綿等、あらゆる素材
を限定せずに用いることが可能である。
【0011】また基体繊維の繊度としては、通常1〜5
0デニールのものが使用される。1デニール未満の場合
は、単糸繊維当りの剛性が低下してクツシヨン材に必要
な反発弾性が低下すると共に、構成繊維量が多くなって
クツシヨン材の内部構成が必要以上に緻密化し、このた
めクツシヨン材に必要な通気性が低下するので好ましく
ない。反対に50デニールを超えると、クツシヨン材の
構成繊維本数が著しく減少するため、このクツシヨン材
を構成する繊維にかかる応力が多大となり、その結果へ
たり易くなるので好ましくない。以上の理由から4〜4
0デニールのものが更に好ましい。
【0012】ここにいう良好な反発弾性とは、JIS
K 6382に記載された方法に準拠して測定されても
のである。その詳細は後述するが、ここでは、測定して
得られた数値が55%以上、更に好ましくは60%以上
の場合を反発弾性が良好であるとする。反発弾性が55
%に満たない場合は、クツシヨン材として使用した時の
クツシヨン性に劣り、座り心地の悪いものとなる。
【0013】クツシヨン材に含まれるバインダー繊維
は、基体繊維およびコイル状モノフィラメントを実質的
に一体化させるためのものである。このバインダー繊維
には、融点が110℃以上の低融点成分が含有されたポ
リエステル系バインダー繊維、すなわちイソフタル酸が
共重合された変性ポリエステルを用いるのが好適であ
る。またバインダー繊維としては、全融タイプ、あるい
は芯鞘形状、偏心芯鞘形状、並列複合形状のもの等が用
いられる。
【0014】バインダー繊維は、一般にその繊度が2デ
ニール未満となると、その構成本数が多くなることに起
因してクツシヨン材の風合いが非常に硬くなり、好まし
くない。また50デニールを超える場合は、クツシヨン
材の形態を保持するために必要な構成本数に満たなくな
り、容易に変形しやすくなる。よってバインダー繊維の
繊度は2〜50デニールであることが好ましく、また2
〜20デニールであることが更に好ましい。
【0015】バインダー繊維の配合比率は、「基体繊維
+バインダー繊維+コイル状物」の全体に対し50〜1
0wt%であるのが好ましい。バインダー繊維の配合比
が50wt%を超えると、細繊度バインダー繊維を使用
したときと同様に、クツシヨン材の風合いが非常に硬く
なる現象が発生するため好ましくない。また10wt%
未満の場合は、クツシヨン材の形態保持が困難となり、
もはやクツシヨン材として機能することができなくな
る。
【0016】次に、短カットされたコイル状モノフィラ
メント(以下、「コイル状物」と称する)について説明
する。ここでコイル状とは、単一成分からなる繊維に機
械的にコイル形状を付与したものや、潜在捲縮を有する
並列型複合繊維を熱処理してコイル状捲縮を発現させた
ものなどをいう。
【0017】通常のコイルとしての役割を果たすために
は、コイル状物は理想的には垂直方向に配置され、上部
から受ける応力に対してスプリングの役割を果たせるよ
うにクツシヨン材中に混在することが望ましい。しか
し、クツシヨン材中に均一に分散させる点と、コストが
割高でないようにする点とを考慮すると、このように垂
直方向にのみ配置させることは事実上不可能である。し
たがって、本発明のコイル状物は、通常のスプリングと
同様に中心軸の方向に応力を受けるのに加え、横方向や
斜め方向などあらゆる角度から応力を受けることにな
る。
【0018】コイル状物は、あらゆる角度からの応力を
受け止め、分散させ、かつ容易に形状回復するものであ
ることが必要である。これらの点を検討した結果、以下
の範囲にあれば好ましいということが突きとめられた。
【0019】すなわち本発明では、コイル状のモノフィ
ラメントが短くカットされるが、その自由長は3〜30
mmであることが好ましい。3mmに満たない場合は、
スプリング効果が得られないため好ましくない。また3
0mmを超えると、クツシヨン材中に均一に混在させる
ことが困難になり、クツシヨン材の性能のバラツキの原
因となるので好ましくない。
【0020】コイル状物のコイル径は、2〜7mmφの
範囲であることが好ましい。2mmφ未満の場合は、ス
プリングとしての弾性効果が少なくなるので好ましくな
い。反対に7mmφを超える場合は、コイル状物自体の
構成本数が少なくなり、クツシヨン効果が得にくくなる
ので好ましくない。また7mmφを超える場合は、横か
ら応力を受けた場合に容易に寝てしまいやすく、そのま
まの形状でへたってしまい、もはやコイル状物としての
機能を発揮しなくなる。
【0021】コイルの巻き数すなわちコイル数は、6〜
20個/25.4mm(1インチ)の範囲にあることが
好ましい。コイル数が6個/25.4mm未満である
と、応力を受けたとき容易に変形し、へたりやすくなる
ので好ましくない。20個/25.4mmを超えると、
ピッチが細かすぎてスプリング効果が少なくなるので好
ましくない。
【0022】コイル状物の繊度は、500〜3000デ
ニールの範囲であることが好ましい。500デニール未
満の場合は、特に横からの応力、すなわちコイル状物が
床面と水平に配置されているときに上下方向受ける応力
に対する弾性力に乏しく、期待する効果を得にくい。ま
た3000デニールを超えると、コイル状物の重量が増
し、見かけ密度の調整が困難となる。すなわち特に見か
け密度が30kg/m 3 以下のクツシヨン材を得ようと
する場合には、基体繊維およびバインダー繊維の方の量
を減らさなければならないので、必要な厚みが得られな
かったり、風合いの硬いものにしかならず、もはやクツ
シヨン材として機能することができなくなる。
【0023】コイル状物は、それのみではクツシヨン材
として使用できないため、基体繊維およびバインダー繊
維と混綿して使用することになる。その使用割合は、
(基体繊維とバインダー繊維との合計)/(コイル状
物)=40/60〜80/20wt%であることが好ま
しい。
【0024】コイル状物が60wt%を超える場合は、
クツシヨン材の風合いが硬くなり、座り心地が悪い製品
となる。混率が20wt%に満たない場合は、コイル状
物の効果が十分に得られず、クツシヨン材の性能が向上
しないため好ましくない。
【0025】次に本発明のクツシヨン材の製造方法につ
いて説明する。特にその際にコイル状物を均一に混在さ
せる方法について説明する。本発明のクツシヨン材の製
造に際しては、従来公知の設備を用いることが可能であ
る。すなわち、まず原料である基体繊維およびバインダ
ー繊維につき、これら繊維の持つ捲縮機能を十分に発揮
させるために、開繊機を用いて繊維1本1本を均一に開
繊する。そして、このウエブを、風送ラインによって、
通気性を有する成型枠内に風送する。このとき、同時に
コイル状物も一定混率になるよう計量しつつ同じ風送ラ
インへ送り、成型枠内へ風送することで均一に混合させ
る。
【0026】次に熱成型するのであるが、このまま圧縮
熱成型を行うことも可能である。またその他の熱成型の
方法として、熱風循環ドライヤー、熱風貫流ドライヤ
ー、サクシヨンドラムドライヤー等の熱処理機を用いる
こともできる。その処理の際には、バインダー繊維の融
点に応じた熱処理温度や熱処理時間を任意に選択すれば
よい。
【0027】このようにして、コイル状物を均一に含む
クツシヨン材が製造されることになる。得られたクツシ
ヨン材の厚みは特に規定はしないが、一般的には厚さが
20mm以下となると底付き感などがあってクツシヨン
材として好ましくなく、またコイル状物による効果が得
にくくなるので好ましくない。厚さの上限に関しても特
に限定しないが、製造設備、製造コスト、使いやすさな
どの点から150mm以下であるのが好ましい。
【0028】以上の点により、本発明のクツシヨン材
は、長期間の使用によるへたりが少なく、適度な風合い
を持ち、反発弾性に優れており、家具、ベツド、乗り物
用座席シート用として好適に利用できる。
【0029】
【実施例】以下、実施例によって本発明を詳しく説明す
るが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。なお、以下の実施例において記述した諸物性の評価
方法は、次の通りである。 (1)ポリエステルの相対粘度;フェノールと4塩化エ
タンとの等重量比の混合溶媒100ccに試料0.5g
を溶解し、温度20℃の条件で常法により測定した。 (2)見かけ密度(kg/m3 );縦10cm、横10
cmの試料を作成し、大栄科学精器製作所(株)製の厚
み測定機を用い、4.5kg/cm2 Gの荷重を印加し
て厚みを測定したうえで、下記の式により算出した。
【0030】見かけ密度=目付(g/m2 )/厚み(m
m)/1000 (3)クツシヨン材の風合い;10人のパネラーによる
官能試験により、次の3段階で評価した。
【0031】1:柔らかい 2:普通 3:硬
い (4)繰り返し圧縮残留歪率(%);クツシヨン材から
なる試験片(10cm×10cm)の厚みを測定した後、こ
の試験片を平行平面板の間に置き、毎分60回のスピー
ドで当初の厚みの50%になるまで圧縮し、この圧縮を
合計8万回繰り返した後に厚みを測定し、次式によって
繰り返し圧縮時の残留歪率Cを測定した。このCの値が
小さい程へたりにくいことを示す。
【0032】
【数1】
【0033】(5)反発弾性率(%);JIS K 6
382 に記載された方法に準拠して測定した。すなわ
ち高分子計器株式会社製の反発弾性試験記「FR−1」
型を用い、460mmの高さから直径15.9mm(5/
8インチ)、重さ16.3gの鋼球を回転しないように
自然落下させ、その跳ね返り高さを測定し、次式により
反発弾性率D(%)を算出した。
【0034】
【数2】
【0035】(実施例1)クツシヨン材を構成する基体
繊維(以下、「A」と称す)として、日本エステル
(株)製のポリエステル短繊維(商品名「H38F」、
繊度13デニール、切断長51mm)を準備した。また
ポリエステル系のバインダー繊維(以下、「B」と称
す)として、ユニチカ(株)製の繊維(商品名「メルテ
イ4080」、繊度4デニール、切断長51mm)を準
備した。
【0036】一方、相対粘度1.40のポリエチレンテ
レフタレート重合体と、相対粘度1.28のポリエチレ
ンテレフタレート重合体とを並列型複合紡糸口金より紡
糸し、繊度変更のための紡糸条件や、コイル径・数を変
更するための延伸条件や、熱処理条件や、自由長変更の
ためのカット条件等を種々変更し、これら繊度、コイル
径・数、自由長の異なる種々のコイル状物(以下「C」
と称す)を準備した。なお、以下の実施例および比較例
で使用したCの特性値を、実施例で使用したものについ
ては表1に、また比較例で使用したものについては表2
に、それぞれ記す。
【0037】このようにして予め準備した原料A/B/
Cの混合比率を30/30/40とし、先ずパラレルカ
ード機にてA/Bの混合ウエブを作成し、この混合ウエ
ブを風送ラインにて有孔成型枠内に風送した。その工程
と同時に一方から開繊機にて開繊されたCを前記風送ラ
インに風送し、A/B/Cが設定通り均一に混合された
規定量の原料を成型枠内に収納した。収納後、この成型
枠によって厚み50mmになるように圧縮し、170℃
の温度条件下で熱風循環ドライヤーにて20分間熱処理
を行った。これにより、見かけ密度40kg/m3 、厚
み50mmのクツシヨン材を得た。得られたクツシヨン
材の性能を表1に記す。このクツシヨン材は風合いが非
常に良好であり、その他の諸物性も優れたものであっ
た。
【0038】
【表1】
【0039】(実施例2)表1に示すようにコイル状物
Cの性能を変更し、それ以外は実施例1と同じ原料・条
件にてクツシヨン材を得た。得られたクツシヨン材の性
能を表1に記す。このクツシヨン材は風合いが非常に良
好であり、その他の諸物性も優れたものであった。 (実施例3)表1に示すようにCの性能を変更し、それ
以外は実施例1と同じ原料・条件にてクツシヨン材を得
た。得られたクツシヨン材の性能を表1に記す。このク
ツシヨン材は風合いが非常に良好であり、その他の諸物
性も優れたものであった。 (実施例4)表1に示すようにCの性能を変更し、それ
以外は実施例1と同じ原料・条件にてクツシヨン材を得
た。得られたクツシヨン材の性能を表1に記す。このク
ツシヨン材は風合いが非常に良好であり、その他の諸物
性も優れたものであった。 (実施例5)基体繊維Aとして、実施例1で使用したも
のの替わりに、日本エステル(株)製ポリエステル短繊
維(商品名「H38F」、繊度6デニール、切断長51
mm)を使用した。それ以外は実施例1と同じ条件とし
て、クツシヨン材を得た。得られたクツシヨン材の性能
を表1に記す。このクツシヨン材は風合いが非常に良好
であり、その他の諸物性も優れたものであった。 (実施例6)実施例1のA/B/Cの配合比を50/2
0/30に変更した。それ以外は実施例1と同一条件と
してクツシヨン材を得た。得られたクツシヨン材の性能
を表1に記す。このクツシヨン材は風合いが非常に良好
であり、その他の諸物性も優れたものであった。 (比較例1)実施例1で使用したコイル状物Cとは異な
る物性のCを使用した。それ以外は実施例1と同一条件
としてクツシヨン材を得た。得られたクツシヨン材の性
能を表2に示す。このクツシヨン材は風合い、各特性値
とも劣るものであった。
【0040】
【表2】
【0041】(比較例2)実施例1や比較例1で使用し
たCとは異なる物性のCを使用した。それ以外は実施例
1と同一条件としてクツシヨン材を得た。得られたクツ
シヨン材の性能を表2に示す。このクツシヨン材は風合
い、各特性値とも劣るものであった。 (比較例3)A/B/Cの混率を10/60/30に変
更した以外は実施例1同一条件として、クツシヨン材を
得た。得られたクツシヨン材の性能を表2に示す。この
クツシヨン材は風合い、各特性値とも劣るものであっ
た。 (比較例4)A/B/Cの混率を10/20/70に変
更した以外は実施例1同一条件として、クツシヨン材を
得た。得られたクツシヨン材の性能を表2に示す。この
クツシヨン材は風合い、各特性値とも劣るものであっ
た。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように本発明によると、基体
繊維であるポリエステル繊維とポリエステル系バインダ
ー繊維とが均一に混在するウエブ中に、短カットされた
ポリエステル製コイル状モノフィラメントが均一に混在
するようにしたため、反発性、耐久性に優れ、しかも全
成分がポリエステル系であることからリサイクリングが
可能となり、このため、各種クツシヨン材用途に有効に
使用することができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体繊維であるポリエステル繊維とポリ
    エステル系バインダー繊維とが均一に混在するウエブ中
    に、短カットされたポリエステル製コイル状モノフィラ
    メントが均一に混在することを特徴とするクツシヨン
    材。
  2. 【請求項2】 コイル状モノフィラメントの自由長が3
    〜30mmであることを特徴とする請求項1記載のクツ
    シヨン材。
  3. 【請求項3】 コイル状モノフィラメントのコイル径が
    2〜7mmであることを特徴とする請求項1または2記
    載のクツシヨン材。
  4. 【請求項4】 コイル状モノフィラメントのコイル数が
    6〜20個/25.4mmであることを特徴とする請求
    項1から3までのいずれか1項記載のクツシヨン材。
  5. 【請求項5】 コイル状モノフィラメントの繊度が50
    0〜3000デニールであることを特徴とする請求項1
    から4までのいずれか1項記載のクツシヨン材。
  6. 【請求項6】 基体繊維とバインダー繊維との合計と、
    コイル状モノフィラメントとの混合割合が、(基体繊維
    とバインダー繊維との合計)/(コイル状モノフィラメ
    ント)=40/60〜80/20wt%であることを特
    徴とする請求項1から5までのいずれか1項記載のクツ
    シヨン材。
  7. 【請求項7】 基体繊維であるポリエステル繊維とポリ
    エステル系バインダー繊維とを開繊してウエブを形成
    し、このウエブを風送ラインにより通気性を有する成型
    枠内に風送し、このとき同時に短カットされたポリエス
    テル製コイル状モノフィラメントを前記風送ラインに供
    給して成型枠内に風送し、その後に熱成型することを特
    徴とするクツシヨン材の製造方法。
  8. 【請求項8】 単一成分からなる繊維に機械的にコイル
    形状を付与するか、あるいは潜在捲縮を有する並列型複
    合繊維を熱処理することで、コイル状モノフィラメント
    を得ることを特徴とする請求項7記載のクツシヨン材の
    製造方法。
JP19345094A 1994-08-18 1994-08-18 クツシヨン材およびその製造方法 Pending JPH0856784A (ja)

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