JPH0855721A - 直流電気操作式開閉器制御装置 - Google Patents

直流電気操作式開閉器制御装置

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JPH0855721A
JPH0855721A JP18823794A JP18823794A JPH0855721A JP H0855721 A JPH0855721 A JP H0855721A JP 18823794 A JP18823794 A JP 18823794A JP 18823794 A JP18823794 A JP 18823794A JP H0855721 A JPH0855721 A JP H0855721A
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JP
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voltage
switch
exciting coil
transistor
electrically operated
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Application number
JP18823794A
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English (en)
Inventor
Takanori Tsunoda
孝典 角田
Katsuhiko Uno
克彦 鵜野
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0855721A publication Critical patent/JPH0855721A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H47/00Circuit arrangements not adapted to a particular application of the relay and designed to obtain desired operating characteristics or to provide energising current
    • H01H47/22Circuit arrangements not adapted to a particular application of the relay and designed to obtain desired operating characteristics or to provide energising current for supplying energising current for relay coil
    • H01H47/32Energising current supplied by semiconductor device
    • H01H47/325Energising current supplied by semiconductor device by switching regulator

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  • Relay Circuits (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 開閉器の励磁コイルに直列に挿入したスイッ
チ素子の開放サージによる破壊を防止する。 【構成】 直流電気操作式開閉器の励磁コイルLxに対
する印加電圧を分圧して制御電圧V3を発生する分圧回
路R2,R3を設け、その制御電圧によって導通するト
ランジスタQ4を還流電流経路に挿入する。開閉器の復
帰指令があったとき、励磁コイルLxに印加する電圧を
一旦保持用電圧に切り替えてから電圧印加を停止する。 【効果】 励磁コイルLxに起動用電圧が印加されてい
るときにトランジスタQ4が遮断されることがないた
め、トランジスタQ4が還流電流を遮断した際、スイッ
チ素子に印加される開放サージが十分抑制されて、トラ
ンジスタQ4の破壊が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、直流電気操作式開閉
器への動作電源を供給し制御する直流電気操作式開閉器
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の直流電気操作式開閉器制御装置の
構成例を図8に示す。一般に、直流電気操作式開閉器は
起動時に要する電圧(起動用電圧)に比べて状態を保持
するに要する電圧(保持用電圧)は低いため、従来の直
流電気操作式開閉器制御装置は、図8に示すように2つ
の電源回路を備えた構成となっている。図8において、
11は起動用電圧を出力する第1の電源回路、12は保
持用電圧を出力する第2の電源回路である。また、Q1
は起動用電圧を出力する第1のスイッチ素子としてのト
ランジスタ、Q2は保持用電圧を出力する第2のスイッ
チ素子としてのトランジスタである。
【0003】図8において、直流電気操作式開閉器(以
下単に「開閉器」という。)の励磁コイル15を起動す
る時には、制御部13でトランジスタQ1をオン、トラ
ンジスタQ2をオフして、第1の電源回路11の出力電
圧である起動用電圧を出力端子14に接続された開閉器
の励磁コイル15に印加する。これにより、開閉器が応
動を開始し(開放状態から閉鎖状態への移行を開始す
る)、その後、開閉器が応動を完了すると(開閉器が閉
鎖状態になると)、制御部13は、トランジスタQ2を
オン、トランジスタQ1をオフして、第2の電源回路1
2の出力電圧である保持用電圧をダイオードD2を介し
開閉器の励磁コイル15に印加して、開閉器が閉鎖状態
を保持する保持用電圧を印加する。第2の電源回路12
は、第1の電源回路11を入力電源としており、入力電
圧を降圧して出力するので起動用電圧に比べて低い保持
用電圧を開閉器の励磁コイル15に印加する。開閉器
は、この保持用電圧が印加されつづけることにより閉鎖
状態を保持する。その後、開閉器を復帰させる際、制御
部13がトランジスタQ2をオフすることにより、電源
回路11、12のどちらからも電圧印加を停止し、開閉
器は閉鎖状態から開放状態(無励磁の状態)へ移行す
る。このようにして、直流電気操作式開閉器制御装置
は、開閉器の状態の制御を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の直流電気操作式
開閉器制御装置においては、直流電気操作式開閉器の復
帰時に、スイッチ素子を遮断して励磁コイルに対する電
圧印加を停止した際、励磁コイルの蓄積エネルギによる
開放サージがスイッチ素子に加わる。図8に示した例で
は、励磁コイルへの印加電圧を起動用電圧から保持用電
圧に切り替える際、トランジスタQ1をオフすることに
よって、トランジスタQ1に開放サージが加わり、ま
た、励磁コイルに対する印加電圧を停止する際、トラン
ジスタQ2をオフすることによって、トランジスタQ2
に開放サージが加わる。但し、これらの開放サージのエ
ネルギは通常小さいため特に問題とはならない。しか
し、開閉器の駆動指令に応じて励磁コイルに起動電圧を
印加した直後に開閉器の復帰指令がかかったような場
合、トランジスタQ2がオンされないままトランジスタ
Q1がオフされるため、高電圧である起動電圧による大
きな蓄積エネルギの開放サージによってトランジスタQ
1が破壊するおそれがあった。
【0005】上述の問題は図8に示したように起動用電
圧を発生する電源と保持用電圧を発生する電源とを別個
に備えて、その出力電圧をスイッチ素子を介して選択出
力する装置に限らず、次に述べるように起動用電圧を発
生する電源と保持用電圧を発生する電源とを1つのスイ
ッチングレギュレータで構成し、スイッチングトランジ
スタのオンデューティ比を制御することによって出力電
圧を上記起動用電圧と保持用電圧とに切り替えるように
した装置においても同様に生じる。
【0006】ここで降圧型スイッチングレギュレータを
用いた例を図9に示す。図9において、Q3はスイッチ
ングトランジスタ、D1はフライホイールダイオード、
Lはチョークコイル、C1は平滑コンデンサ、Lxは開
閉器の励磁コイルである。図9において、開閉器の励磁
コイルに対して電源供給を行った場合、励磁電流ILが
流れるが、その電源供給を停止させた後も開閉器の励磁
コイルに蓄積されていたエネルギが還流電流I1として
放電される。そのため、開閉器の復帰時間が長くなる。
これを防止するためには、還流電流I1の経路にトラン
ジスタQ4を挿入し、励磁コイルLxに対する電源供給
停止に連動させてトランジスタQ4を遮断させる構成が
考えられる。ところが、このトランジスタQ4の遮断時
にそのトランジスタのコレクタ−エミッタ間に開閉器励
磁コイルの開放サージ電圧がかかり、その電圧がトラン
ジスタの安全動作領域を超えた場合にはトランジスタQ
4が破壊してしまう、という問題が発生する。
【0007】この発明の目的は、直流電気操作式開閉器
の励磁コイルの蓄積エネルギによるスイッチ素子に対す
る開放サージを低減して、該スイッチ素子の破壊を防止
した直流電気操作式開閉器制御装置を提供することにあ
る。
【0008】この発明の他の目的は、単一の電源回路を
用いて起動用電圧と保持用電圧を発生させるとともに、
直流電気操作式開閉器の励磁コイルに対する通電電流の
開放時間を早めて、直流電気操作式開閉器の復帰応答遅
れを防止した直流電気操作式開閉器制御装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る直流電気操作式開閉器制御装置は、直流電気操作式開
閉器の起動に要する起動用電圧を発生して該起動用電圧
を第1のスイッチ素子を介して前記直流電気操作式開閉
器の励磁コイルに印加する第1の電源回路と、前記直流
電気操作式開閉器の起動後に該直流電気操作式開閉器の
状態を保持するに要する保持用電圧を発生して該保持用
電圧を第2のスイッチ素子を介して前記励磁コイルに印
加する第2の電源回路と、駆動指令または復帰指令を受
けて第1のスイッチ素子および第2のスイッチ素子をオ
ン・オフ制御して前記励磁コイルに対する印加電圧を選
択するスイッチ素子制御手段とを備えた直流電気操作式
開閉器制御装置において、前記励磁コイルに印加する電
圧が前記起動用電圧から前記保持用電圧に切り替わった
後、該保持用電圧が安定するまでの一定時間を計時する
計時手段と、前記計時手段が前記一定時間を計時した後
に前記復帰指令を受けたとき、前記スイッチ素子制御手
段を制御して前記励磁コイルに対する電圧印加を直ちに
停止する手段と、前記計時手段が前記一定時間を計時す
るまでに前記復帰指令を受けたとき、前記スイッチ素子
制御手段を制御して前記励磁コイルに対して前記保持用
電圧を前記一定時間印加した後に前記励磁コイルに対す
る電圧印加を停止する手段、とを備えてなる。
【0010】この発明の請求項2に係る直流電気操作式
開閉器制御装置は、直流電気操作式開閉器の励磁コイル
に対する印加電圧をスイッチング電源部で生成する直流
電気操作式開閉器制御装置であって、還流電流遮断用の
スイッチ素子を前記励磁コイルに直列に接続するととも
に、前記励磁コイルに対する印加電圧の停止に連動して
前記還流電流遮断用スイッチ素子を遮断させるスイッチ
素子制御回路を設け、駆動指令を受けたとき、前記直流
電気操作式開閉器の起動用電圧を発生するに要するオン
デューティ比で前記スイッチング電源回路のスイッチン
グトランジスタを駆動し、その後前記直流電気操作式開
閉器の状態を保持させる保持用電圧を発生するに要する
オンデューティ比で前記スイッチングトランジスタを駆
動する手段と、前記励磁コイルに印加する電圧が前記起
動用電圧から前記保持用電圧に切り替わった後、該保持
用電圧が安定するまでの一定時間を計時する計時手段
と、前記計時手段が前記一定時間を計時した後に復帰指
令を受けたとき、前記スイッチングトランジスタを直ち
にオフ状態に保つ手段と、前記計時手段が前記一定時間
を計時するまでに、復帰指令を受けたとき、前記一定時
間だけ、前記保持電圧を発生させるに要するデューティ
比で前記スイッチングトランジスタを駆動した後に前記
スイッチングトランジスタをオフ状態に保つ手段、とを
備えてなる。
【0011】
【作用】この発明の請求項1に係る直流電気操作式開閉
器制御装置においては、図8に示したものと同様に、第
1の電源回路の発生した起動用電圧が第1のスイッチ素
子を介して励磁コイルに印加され、第2の電源回路の発
生した保持用電圧が第2のスイッチ素子を介して励磁コ
イルに印加される。直流電気操作式開閉器の駆動指令を
受けたとき、第1のスイッチ素子がオンして励磁コイル
に起動用電圧が印加され、その起動後に第2のスイッチ
素子がオン、第1のスイッチ素子がオフして励磁コイル
に保持用電圧が印加される。その後、直流電気操作式開
閉器の復帰指令を受けたとき、第2のスイッチ素子もオ
フ状態となって励磁コイルに対する電圧印加が停止され
る。しかし励磁コイルに対して起動用電圧が印加されて
いる状態で復帰指令を受けても、励磁コイルに対する印
加電圧が直ちに停止されることはなく、一旦保持電圧に
切り替わって、その保持電圧が安定した後に初めて電圧
印加が停止される。この保持電圧が安定した後に電圧印
加を停止するのは、スイッチ素子に加わる開放サージを
確実に抑えるためである。すなわち、起動用電圧から保
持用電圧に切り替わった直後は、励磁コイルのインダク
タンス成分を含む回路定数により定まる過渡現象によっ
て励磁コイルに対する印加電圧が不安定となるため、こ
の過渡時に印加電圧を停止した場合、スイッチ素子に加
わる開放サージが十分抑えられないおそれがある。そこ
で、励磁コイルに対する印加電圧が保持電圧に切り替わ
って、その保持電圧が安定するに要する一定時間後に電
圧印加を停止するわけである。
【0012】本願発明の請求項1に係る直流電気操作式
開閉器制御装置によれば、励磁コイルに起動用電圧が印
加されているとき、または起動用電圧から保持用電圧に
切り替わった直後にスイッチ素子が遮断されることがな
いため、スイッチ素子の遮断時にスイッチ素子に印加さ
れる開放サージは十分抑制されて、スイッチ素子の破壊
が防止される。
【0013】本願発明の請求項2に係る直流電気操作式
開閉器制御装置によれば、直流電気操作式開閉器の駆動
指令を受けたとき、例えば100%のオンデューティ比
でスイッチングトランジスタがオンして、励磁コイルに
起動用電圧が印加され、その起動後に所定のオンデュー
ティ比でスイッチングトランジスタがオンして、励磁コ
イルに保持用電圧が印加される。その後、直流電気操作
式開閉器の復帰指令を受けたとき、スイッチングトラン
ジスタがオフ状態に保たれ、励磁コイルに対する電圧印
加が停止される。しかし励磁コイルに対して起動用電圧
が印加されている状態で復帰指令を受けても、励磁コイ
ルに対する印加電圧が直ちに停止されることはなく、一
旦保持電圧に切り替わって、その保持電圧が安定した後
に初めて電圧印加が停止される。
【0014】本願発明の請求項2に係る直流電気操作式
開閉器制御装置によれば、励磁コイルに起動用電圧が印
加されているとき、または起動用電圧から保持用電圧に
切り替わった直後にスイッチ素子が遮断されることがな
いため、スイッチ素子の遮断時にスイッチ素子に印加さ
れる開放サージは十分抑制されて、スイッチ素子の破壊
が防止される。また、励磁コイルに対する電圧印加の停
止後、還流電流遮断用スイッチ素子が還流電流を遮断す
るため、励磁コイルに還流電流が流れることによる直流
電気操作式開閉器の復帰応答遅れが防止される。
【0015】本願発明の直流電気操作式開閉器制御装置
の動作例を波形図として図1に示す。
【0016】図1において、縦軸は直流電気操作式開閉
器の励磁コイルに対する印加電圧、横軸は時間である。
(a)に示すように、t1で駆動指令が与えられて直流
電気操作式開閉器を駆動する際、先ず起動用電圧を印加
し、開閉器の応動が完了するt2以降は保持用電圧を印
加する。その後、t3で復帰指令があれば励磁コイルに
対する電圧印加を停止する。もし(c)に示すように、
励磁コイルに対して起動用電圧の印加中に復帰指令があ
っても、その時点で電圧印加を直ちに停止することはな
く、励磁コイルに対する印加電圧を一旦保持用電圧に切
り替えてから、その保持用電圧が安定するに要する一定
時間T1を経過したときに初めて励磁コイルに対する電
圧印加を停止する。また、(b)に示すように、励磁コ
イルに対する印加電圧が起動用電圧から保持用電圧に切
り替わってから、励磁コイルに対する印加電圧が安定す
るに要するT1の時間を経過するまでに復帰指令があっ
ても、その時点で電圧印加を停止することはなく、T1
の時間経過後に初めて励磁コイルに対する電圧印加を停
止する。
【0017】
【実施例】この発明の第1の実施例に係る直流電気操作
式開閉器制御装置の電圧制御回路部分の構成を図2に示
す。図2において、11は起動用電圧を出力する第1の
電源回路、12は保持用電圧を出力する第2の電源回
路、Q1は起動用電圧を出力する第1のスイッチ素子と
してのトランジスタ、Q2は保持用電圧を出力する第2
のスイッチ素子としてのトランジスタである。トランジ
スタ制御回路6はトランジスタQ1,Q2の導通・遮断
制御を行う。また、Lxは直流電気操作式開閉器制御装
置の励磁コイルであり、Lx,R1およびD3から成る
回路は励磁コイルLxに対する電圧印加停止時に励磁コ
イルLxの蓄積エネルギを放出させる放電回路である。
【0018】次に、第1の実施例に係る直流電気操作式
開閉器制御装置の制御部の構成をブロック図として図3
に示す。図3においてCPU1はメモリ2内のROMに
予め書き込んでいるプログラムを実行して後述する処理
を行う。タイマ回路3はこの発明に係る計時手段に相当
し、起動電圧から保持電圧に切り替わってからの経過時
間を計時する。I/Oポート4は外部から開閉器の投入
指令および開放指令を入力する。接点入力部5は開閉器
の補助接点の状態を入力する。トランジスタ制御回路6
は図2に示したトランジスタQ1,Q2に対して制御信
号を出力して起動用電圧または保持用電圧を発生させ
る。CPU1は起動用電圧を発生させる状態、保持用電
圧を発生させる状態および停止状態の3つの状態を表す
信号をI/Oポート7を介してトランジスタ制御回路6
に与える。
【0019】図4は、図3に示したCPUの処理手順を
示すフローチャートである。まず図2に示したトランジ
スタQ1,Q2をオフ状態に保ち、投入指令を待つ(n
1→n2)。投入指令があればQ1をオンするとともに
計時を開始する(n3→n4)。その後、開放指令の有
無、補助接点の状態および開閉器の投入不能判定時間を
経過したか否かの判定を行う(n5,n6,n7)。も
し補助接点が投入状態となれば第2のトランジスタQ2
をオンし、第1のトランジスタQ1をオフする(n6→
n8)。もし補助接点が投入状態となるまでに開放指令
があれば、その時点でステップn8へ移る(n5→n
8)。また、予め定めた投入不能判定時間を経過しても
補助接点が開放状態のままであれば開閉器の投入が不能
であるものと見なして、やはりステップn8へ移る(n
7→n8)。ステップn8でQ2をオンし、Q1をオフ
すれば、その時点から計時を開始する(n9)。そし
て、励磁コイルに対する印加電圧が予め定めた保持用電
圧に安定するまでの時間T1を経過するか否かの判定、
および開放指令有無の判定を行う(n10,n11)。
もしT1を既に経過した後に開放指令があればトランジ
スタQ2をオフする(n10→n11→n12)。この
ステップn11,n12が請求項1に係る「励磁コイル
に対する電圧印加を直ちに停止する手段」に相当する。
もしT1が経過するまでに開放指令が出されたとして
も、T1が経過するまではステップn11で開放指令の
有無を判定しないため、結局T1が経過してからトラン
ジスタQ2をオフすることになる(n10→n11→n
12)。このステップn10,n11,n12が請求項
1に係る「保持用電圧を一定時間印加した後に励磁コイ
ルに対する電圧印加を停止する手段」に相当する。Q2
のオフ後は補助接点の状態を判定し、開放状態となれば
一連の処理を終了する(n13)。なお、図4では省略
しているが、トランジスタQ2をオフした後、一定時間
経過しても補助接点の状態が投入状態を維持すれば、開
閉器の開放不能状態と見なして、所定の異常処理を行
う。
【0020】次に、この発明の第2の実施例に係る直流
電気操作式開閉器制御装置の電圧制御回路部分の構成を
図5に示す。図5においてACは交流電源、DBはダイ
オードブリッジ回路である。図5に示す装置は電源の出
力側に直列にスイッチングトランジスタQ3とチョーク
コイルLと平滑コンデンサC1とをこの順に接続し、ス
イッチングトランジスタQ3側から見てチョークコイル
Lと平滑コンデンサC1とに並列になるようにフライホ
イールダイオードD1を接続し、平滑コンデンサC1の
両端に還流電流遮断用スイッチ素子としてのトランジス
タQ4と開閉器の励磁コイルLxとの直列回路を接続し
ている。スイッチングトランジスタQ3はトランジスタ
制御回路6から出力される制御信号S1によってスイッ
チング制御される。平滑コンデンサC1の両端には抵抗
R2,R3からなる分圧回路を接続し、その分圧電圧を
制御電圧V3としてトランジスタQ4のベースに接続し
ている。開閉器の励磁コイルLxにはダイオードD3と
抵抗R1からなる放電回路を接続している。
【0021】図5に示した回路各部の波形および状態を
図6に示す。図6中の各記号は図5中の各記号にそれぞ
れ対応する。図5に示したトランジスタ制御回路6はt
1のタイミングで開閉器を起動する際、スイッチングト
ランジスタQ3をオン状態に保ち(100%オンデュー
ティ比で駆動し)、励磁コイルに対して起動用電圧を印
加する。これにより開閉器が起動する。その後、t2で
開閉器の応動が完了すると、それ以降は一定のオンデュ
ーティ比でスイッチングトランジスタQ3を駆動し、開
閉器の状態を保持するための保持用電圧を励磁コイルに
印加する。ここで、チョークコイルの入力端電圧をV1
、スイッチングトランジスタQ3を一定のオンデュー
ティ比でオン/オフさせたときの平滑コンデンサの電圧
をV2 とし、スイッチングトランジスタQ3のオン/オ
フ周期をT、オン時間をTonとすると、V2 =(Ton/
T)*V1 となる。
【0022】これは、スイッチングトランジスタQ3が
オンしたときに電流がチョークコイルLおよび平滑コン
デンサC1に供給されて負荷電流が流れ、このときチョ
ークコイルLに蓄積されたエネルギがスイッチングトラ
ンジスタQ3がオフしたときにフライホイールダイオー
ドD1を通して放出されることによる。
【0023】t3のタイミングで開閉器を復帰させる
際、スイッチングトランジスタQ3をオフ状態に保つ。
t3以降はトランジスタQ4に対する制御電圧(ベース
電圧)として与えられる分圧電圧V3が低下する。この
電圧V3がトランジスタQ4のオン状態を保つに要する
制御電圧を下回ったときトランジスタQ4がオフする。
このときトランジスタQ4のコレクタ−エミッタ間に開
放サージ電圧が印加される。しかし、励磁コイルに印加
される起動用電圧を例えば200V、保持用電圧を24
Vとすれば、起動用電圧の印加状態からトランジスタQ
4を遮断した場合に比較して、開放サージのエネルギは
(24/200)2 ≒1/69と極めて小さい。
【0024】この第2の実施例における直流電気操作式
開閉器制御装置の制御部の構成は第1の実施例として図
3に示したものと同様である。ここでは第2の実施例に
係る直流電気操作式開閉器制御装置の制御部の処理手順
をフローチャートとして図7に示す。まず図5に示した
スイッチングトランジスタQ3をオフ状態に保ち、投入
指令を待つ(n1→n2)。投入指令があればQ3をオ
ン状態に保つとともに計時を開始する(n3→n4)。
その後、開放指令の有無、補助接点の状態および開閉器
の投入不能判定時間を経過したか否かの判定を行う(n
5,n6,n7)。もし補助接点が投入状態となればス
イッチングトランジスタQ3を所定のオンデューティ比
で断続を開始させる(n6→n8)。このステップn8
が請求項2に係る「保持用電圧を発生するに要するオン
デューティ比でスイッチングトランジスタを駆動する手
段」に相当する。もし補助接点が投入状態となるまでに
開放指令があれば、その時点でステップn8へ移る(n
5→n8)。また、予め定めた投入不能判定時間を経過
しても補助接点が開放状態のままであれば開閉器の投入
が不能であるものと見なして、やはりステップn8へ移
る(n7→n8)。ステップn8で所定のオンデューテ
ィ比でQ3の断続を開始させれば、その時点から計時を
開始する(n9)。そして、励磁コイルに対する印加電
圧が予め定めた保持用電圧に安定するまでの時間T1を
経過するか否かの判定、および開放指令有無の判定を行
う(n10,n11)。もしT1を既に経過した後に開
放指令があればトランジスタQ3をオフ状態に保つ(n
10→n11→n12)。このステップn11,n12
が請求項2に係る「スイッチングトランジスタを直ちに
オフ状態に保つ手段」に相当する。もしT1が経過する
までに開放指令が出されたとしても、T1が経過するま
ではステップn11で開放指令の有無を判定しないた
め、結局T1が経過してからトランジスタQ3をオフす
ることになる(n10→n11→n12)。このステッ
プn10,n11,n12が請求項2に係る「一定時間
だけ保持電圧を発生させるに要するデューティ比でスイ
ッチングトランジスタを駆動した後にオフ状態に保つ手
段」に相当する。Q3のオフ後は補助接点の状態を判定
し、開放状態となれば一連の処理を終了する(n1
3)。なお、図7では省略しているが、トランジスタQ
3をオフ状態に保って、一定時間経過しても補助接点の
状態が投入状態を維持すれば、開閉器の開放不能状態と
見なして、所定の異常処理を行う。
【0025】なお、第1・第2の実施例では、電圧が印
加された時に開放状態から閉鎖状態に移行する開閉器に
適用した例を示したが、本願発明はこれに限定されるも
のでは無く、電圧が印加された時に閉鎖状態から開放状
態に移行する開閉器にも適用できる。
【0026】また、上記実施例では本願発明に係るスイ
ッチ素子としてバイポーラ型トランジスタを用いたが、
MOS−FETのようなユニポーラ型トランジスタやサ
イリスタなどのスイッチ素子を用いる場合にも本願発明
は適用でき、同様の効果を奏する。
【0027】
【発明の効果】この発明の請求項1および請求項2に係
る直流電気操作式開閉器制御装置によれば、直流電気操
作式開閉器の駆動時に、その応動が完了するまでの時間
だけ励磁コイルに対して起動用電圧が印加され、その起
動後に保持用電圧が印加され、さらに直流電気操作式開
閉器の復帰時には励磁コイルに対する電圧印加が停止さ
れるが、励磁コイルに印加する電圧が起動用電圧から保
持用電圧に切り替わってから励磁コイルに対する印加電
圧が安定するまでは励磁コイルに対する電圧印加が停止
されない。従って、励磁コイルに起動用電圧が印加され
ているとき、または起動用電圧から保持用電圧に切り替
わった直後にスイッチ素子が遮断されることがないた
め、スイッチ素子に印加される開放サージは十分抑制さ
れて、スイッチ素子の破壊が防止される。
【0028】また、特に請求項2に係る直流電気操作式
開閉器制御装置によれば、励磁コイルに対する電圧印加
の停止後、還流電流遮断用スイッチ素子が還流電流を遮
断するため、励磁コイルに還流電流が流れることによる
直流電気操作式開閉器の復帰応答遅れが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の直流電気操作式開閉器制御装置の動
作例を示す波形図である。
【図2】この発明の第1の実施例に係る直流電気操作式
開閉器制御装置の電圧制御回路部分の構成を示す図であ
る。
【図3】この発明の第1の実施例に係る直流電気操作式
開閉器制御装置の制御部の構成を示す図である。
【図4】この発明の第1の実施例に係る直流電気操作式
開閉器制御装置の制御部の処理手順を示すフローチャー
トである。
【図5】この発明の第2の実施例に係る直流電気操作式
開閉器制御装置の電圧制御回路部分の構成を示す図であ
る。
【図6】図5に示す回路各部の波形および状態を示す図
である。
【図7】この発明の第2の実施例に係る直流電気操作式
開閉器制御装置の制御部の処理手順を示すフローチャー
トである。
【図8】従来の直流電気操作式開閉器制御装置の構成を
示す図である。
【図9】直流電気操作式開閉器制御装置の電圧制御回路
に降圧型スイッチングレギュレータを用いた例を示す図
である。
【符号の説明】
6−トランジスタ制御回路 DB−ダイオードブリッジ Q1−トランジスタ(第1のスイッチ素子) Q2−トランジスタ(第2のスイッチ素子) Q3−スイッチングトランジスタ Q4−トランジスタ(還流電流遮断用スイッチ素子) L−チョークコイル C1−平滑コンデンサ D1−フライホイールダイオード Lx−直流電気操作式開閉器の励磁コイル I1−還流電流

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電気操作式開閉器の起動に要する起
    動用電圧を発生して該起動用電圧を第1のスイッチ素子
    を介して前記直流電気操作式開閉器の励磁コイルに印加
    する第1の電源回路と、前記直流電気操作式開閉器の起
    動後に該直流電気操作式開閉器の状態を保持するに要す
    る保持用電圧を発生して該保持用電圧を第2のスイッチ
    素子を介して前記励磁コイルに印加する第2の電源回路
    と、駆動指令または復帰指令を受けて第1のスイッチ素
    子および第2のスイッチ素子をオン・オフ制御して前記
    励磁コイルに対する印加電圧を選択するスイッチ素子制
    御手段とを備えた直流電気操作式開閉器制御装置におい
    て、 前記励磁コイルに印加する電圧が前記起動用電圧から前
    記保持用電圧に切り替わった後、該保持用電圧が安定す
    るまでの一定時間を計時する計時手段と、 前記計時手段が前記一定時間を計時した後に前記復帰指
    令を受けたとき、前記スイッチ素子制御手段を制御して
    前記励磁コイルに対する電圧印加を直ちに停止する手段
    と、 前記計時手段が前記一定時間を計時するまでに前記復帰
    指令を受けたとき、前記スイッチ素子制御手段を制御し
    て前記励磁コイルに対して前記保持用電圧を前記一定時
    間印加した後に前記励磁コイルに対する電圧印加を停止
    する手段、 とを備えてなる直流電気操作式開閉器制御装置。
  2. 【請求項2】 直流電気操作式開閉器の励磁コイルに対
    する印加電圧をスイッチング電源部で生成する直流電気
    操作式開閉器制御装置であって、 還流電流遮断用のスイッチ素子を前記励磁コイルに直列
    に接続するとともに、前記励磁コイルに対する印加電圧
    の停止に連動して前記還流電流遮断用スイッチ素子を遮
    断させるスイッチ素子制御回路を設け、 駆動指令を受けたとき、前記直流電気操作式開閉器の起
    動用電圧を発生するに要するオンデューティ比で前記ス
    イッチング電源回路のスイッチングトランジスタを駆動
    し、その後前記直流電気操作式開閉器の状態を保持させ
    る保持用電圧を発生するに要するオンデューティ比で前
    記スイッチングトランジスタを駆動する手段と、 前記励磁コイルに印加する電圧が前記起動用電圧から前
    記保持用電圧に切り替わった後、該保持用電圧が安定す
    るまでの一定時間を計時する計時手段と、 前記計時手段が前記一定時間を計時した後に復帰指令を
    受けたとき、前記スイッチングトランジスタを直ちにオ
    フ状態に保つ手段と、 前記計時手段が前記一定時間を計時するまでに、復帰指
    令を受けたとき、前記一定時間だけ、前記保持電圧を発
    生させるに要するデューティ比で前記スイッチングトラ
    ンジスタを駆動した後に前記スイッチングトランジスタ
    をオフ状態に保つ手段、 とを備えてなる直流電気操作式開閉器制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003338239A (ja) * 2002-04-12 2003-11-28 Lg Industrial Syst Co Ltd ハイブリッド直流電磁接触器
JP2005158870A (ja) * 2003-11-21 2005-06-16 Fujitsu Ten Ltd 負荷制御装置

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US7079363B2 (en) 2002-04-12 2006-07-18 Lg Industrial Systems Co., Ltd. Hybrid DC electromagnetic contactor
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