JPH085385Y2 - 電磁連結装置の励磁装置 - Google Patents

電磁連結装置の励磁装置

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JPH085385Y2
JPH085385Y2 JP10846990U JP10846990U JPH085385Y2 JP H085385 Y2 JPH085385 Y2 JP H085385Y2 JP 10846990 U JP10846990 U JP 10846990U JP 10846990 U JP10846990 U JP 10846990U JP H085385 Y2 JPH085385 Y2 JP H085385Y2
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electromagnetic coil
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electromagnetic
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hole
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JP10846990U
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Inventor
俊夫 高橋
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小倉クラツチ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、電磁クラッチや電磁ブレーキなどの電磁連
結装置において、アーマチュアを磁気吸着する励磁装置
に関するものである。
〔従来の技術〕
電磁クラッチや電磁ブレーキなどの電磁連結装置にお
いて、アーマチュアを磁気吸着する励磁装置は従来、例
えば実公昭58-8998号公報に開示されているように構成
されている。すなわち、この電磁連結装置の励磁装置
は、断面コ字形の環状に形成されたフィールドコアを備
えていて、このフィールドコアの環状溝内には、巻回さ
れた電磁コイルが樹脂で固定されて収納されており、こ
の電磁コイルには、サージ電圧吸収素子としてのダイオ
ードが結線されて同じく環状溝内に収納されている。そ
して、電磁コイルの巻始め端部と巻終わり端部とに結線
されたリード線は、フィールドコアの貫通孔に圧入され
たグロメットから外部へ引出されたのち、環状溝内には
樹脂が流し込まれ、電磁コイルとダイオードとが絶縁固
着されている。
このように構成されていることにより、電磁コイルが
励磁されると、アーマチュアがフィールドコアの磁極面
に吸着され、駆動軸の回転が従動軸に伝達される。ま
た、この状態から電磁コイルを消磁すると、アーマチュ
アがばね力で磁極面から離間し、従動軸への回転伝達が
解かれる。
このような電磁コイルの励磁,消磁を繰返している
と、電磁コイルの消磁時に電磁コイルの巻始め,巻終わ
り両端部に高圧のサージ電圧が誘起され、電磁コイルに
連結された制御器内の開閉器接点などを摩耗させたりす
るが、本装置にはダイオードが設けられているので、サ
ージ電圧はこのダイオードによって吸収される。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来における電磁連結装置
の励磁装置においては、ダイオードのリード部と電磁コ
イルの両端部とがフィールドコアの環状溝内で半田付け
されており、ダイオードのケース部がこの環状溝内に収
納されているので、電磁コイルの収納スペースが小さく
なって充分な起磁力が得られないし、と言ってこれを解
決するためにフィールドコアの寸法を大きくすると、フ
ィールドコアが挿入される環状溝を備えたロータの外側
をプーリ溝としている場合には、設計変更ができないと
いう問題がある。
本考案は以上のような点に鑑みなされたもので、電磁
コイルの収納スペースを小さくすることなくフィールド
コア内にサージ電圧吸収素子を収納することを可能にし
た電磁連結装置の励磁装置を提供することを目的として
いる。
〔課題を解決するための手段〕
このような目的を達成するために本考案では、電磁コ
イルを収納する環状溝が形成されたフィールドコアの壁
部に貫通孔を設け、この貫通孔に環状溝側へ開口する凹
部およびこの凹部と外部とを連通する挿入孔を備えたコ
ネクタ保持部材を圧入するとともに、前記凹部内にサー
ジ電圧吸収素子を収納し、このサージ電圧吸収素子のリ
ード部と電磁コイルの端部とを前記挿入孔に挿入した。
〔作用〕
コネクタ保持部材を環状溝壁部の貫通孔に圧入し、サ
ージ電圧吸収素子のリード部をコネクタ保持部材の挿入
孔に挿入しながらサージ電圧吸収素子をコネクタ保持部
材の凹孔内に収納したのち、電磁コイルの巻始め端部と
巻終わり端部とをコネクタ保持部材の内孔に挿入しなが
ら、電磁コイルをフィールドコアの環状溝内に収納す
る。そしてリード部と電磁コイルの端部をコネクタ保持
部材の先端部で切り揃えてから、リード部とコイル端部
とを半田付けすることにより組立作業が終了する。こう
することにより電磁コイルの収納スペースを小さくする
ことなくサージ電圧吸収素子をフィールドコア内に収納
することができる。
〔実施例〕 第1図および第2図(a),(b),(c)は本考案
に係る電磁連結装置の励磁装置を自動車用圧縮機の電磁
クラッチに適用した例を示し,第1図は電磁クラッチの
縦断面図、第2図(a)は励磁装置要部の縦断面図、第
2図(b)は同じく正面図、第2図(c)は同じく背面
図である。図において、電磁クラッチ1は、自動車用圧
縮機のハウジング2に取付け板3を介し固定されたフィ
ールドコア4を備えていて、このフィールドコア4は、
断面コ字形の環状に形成されており、このフィールドコ
ア4の環状溝4a内には、巻回された電磁コイル5が内設
され樹脂62で絶縁固着されている。また、ハウジング2
の円筒部7には、フィールドコア4に開口側から遊装状
態で被冠された環状溝8aを有するロータ8が、軸受9を
介して回転自在かつ軸方向への移動を規制されて支持さ
れている。一方、圧縮機に設けられて円筒部7を貫通す
る駆動軸10の先端部には、鍔付き円筒状に形成されたハ
ブ11が軸着されてセレーション嵌合とボルト12で駆動軸
10に固定されており、このハブ11のフランジに鋲着され
た板ばね13には、全体を輪板状に形成されたアーマチュ
ア14が摩擦面14aをロータ8の摩擦面8bに対向させて鋲
着されている。
アーマチュア14は、環状のすき間14bを隔てて同心状
に配設された外側リング部材14cと内側リング部材14dと
で形成されており、これら両部材14c、14dは、板ばね13
で一体化されている。そして、アーマチュア14とロータ
8との間には、図に符号Gで示す所定のすき間が形成さ
れている。8cはロータ8の外周に形成されたプーリ溝で
あって、自動車エンジンのクランク軸上に設けられたプ
ーリとベルト連結されており、エンジン側から駆動され
て回転するように構成されている。
次に本考案に係る励磁装置について説明する。第2図
に要部の詳細を示す励磁装置20は、プラスチック材で形
成されコネクタ保持部材の一部を構成するコネクタハウ
ジング21を備えていて、このコネクタハウジング21は、
前記フィールドコア4の環状溝4a底部に設けられた貫通
孔4bに圧入されており、このコネクタハウジング21に
は、管状に形成されてコネクタ保持部材の一部を構成す
る一対のコネクタ22,23が成形時にインサートされて外
部へ突設されている。そしてコネクタハウジング21に
は、環状溝4aへ向って開口する凹孔21aが設けられてい
て、この凹孔21a内には、サージ電圧吸収素子としての
ダイオード24が収納されており、このダイオード24の一
方のリード部25と、前記電磁コイル5の巻始め端部26と
は、コネクタ22の内孔へ挿入されて先端部をコネクタ22
に例えば半田付けによって固着されている。また、ダイ
オード24の他方のリード部27と、前記電磁コイル5の巻
終わり端部28とは、コネクタ23の内孔へ挿入されて先端
部をコネクタ23に例えば半田付けによって固着されてい
る。この結果、コネクタ22,23の内孔は半田によって閉
塞されている。
以上のように構成された電磁連結装置の動作を説明す
る。電磁コイル5は、コネクタ22,23に接続される図示
しないコネクタを介して外部の電気回路に接続されてい
るので、この電気回路のON-OFF制御により電磁コイル5
に通電すると、発生する磁束によりアーマチュア14が板
ばね13のばね力に抗してロータ8に磁気吸着され、自動
車のエンジン側から駆動されるプーリとともに回転して
いるロータ8の回転が駆動軸10に伝達され、圧縮機が駆
動される。
この状態から電磁コイル5の励磁が解かれると、アー
マチュア14の磁気吸着が解かれるので、アーマチュア14
は板ばね13のばね力によりロータ8から離間して摩擦面
14a,8b間にはすき間Gが形成され、ロータ8から駆動軸
10への回転伝達が断たれて圧縮機が停止する。
次に励磁装置20の組立動作を説明する。先ずコネクタ
22,23がインサート成形されたコネクタハウジング21を
環状溝底面の貫通溝4bに環状溝4a側から圧入してコネク
タ22,23を外部に突出させる。そして、ダイオード24の
リード部25,27をコネクタ22,23の内孔にそれぞれ挿入し
ながらダイオード24をコネクタハウジング21の凹孔21a
内に収納したのち、電磁コイル5の巻始め端部26と巻終
わり端部28とをコネクタ22,23の内孔にそれぞれ挿入し
ながら、電磁コイル5をフィールドコア4の環状溝4a内
に収納する。そして、リード部25,27とコイル端部26,28
をコネクタ22,23の先端部で切り揃えてから、リード部2
5と巻始め端部26およびリード部27と巻終わり端部28と
が凹部22a,23a内で結線されるように半田付けすること
により組立作業が終了する。
このあと、フィールドコア4の環状溝4a内に絶縁樹脂
6を流し込むと、この樹脂6はコネクタ22,23の先端近
傍まで入る。
第3図(a),(b)は本考案の他の実施例を示し、
第3図(a)は励磁装置の断面図、第3図(b)はコイ
ルボビンとコイルカバーとの結合部の拡大断面図であ
る。図において前記実施例と同構成の部材にはこれと同
符号を付してその説明を省略する。本実施例においては
コネクタハウジングがコイルボビンと一体に形成されて
いる。すなわち、コイルボビン30は断面コ字形の環状に
形成されており、その底板には前記実施例と同じコネク
タハウジング31が一体形成され、このコネクタハウジン
グ31には、コネクタ32がインサート成形されている。コ
イルボビン30の開口端は輪板状に形成されたコイルカバ
ー33で閉塞されており、この接合部は超音波溶接によっ
て溶着されている。第3図(b)はこの溶着部の溶接前
の拡大断面図を示しており、コイルカバー33の嵌合部体
積をコイルボビン30の嵌合部体積よりも小さく形成した
ことにより溶着時にコイルボビン30の側端からばりが出
ることがない。作用効果は前記実施例と同じである。
なお、以上の説明において、コネクタハウジング21を
フィールドコア4の環状溝底部に設けた貫通孔4bに圧入
した例を示したが、例えば、フィールドコア2の外側が
完全にロータ8で被覆されないときは、フィールドコア
2の外周壁部に径方向の貫通孔を設けて、この貫通孔に
コネクタハウジング21を圧入嵌合してもよい。
〔考案の効果〕
以上の説明により明らかなように本考案によれば電磁
コイルを収納する環状溝が形成されたフィールドコアの
壁部に貫通孔を設け、この貫通孔に環状溝側へ開口する
凹部およびこの凹部と外部とを連通する挿入孔を備えた
コネクタ保持部材を圧入するとともに、前記凹部内にサ
ージ電圧吸収素子を収納し、このサージ電圧吸収素子の
リード部と電磁コイルの端部とを前記挿入孔に挿入した
ことにより、電磁コイルの収納スペースを小さくするこ
となくサージ電圧吸収素子を組込むことができ、充分な
起磁力が得られるとともに、電磁コイルの両端とサージ
電圧吸収素子のリード部とをコネクタの先端で固着する
ことによりこれらが結線されるので、この結線部分がフ
ィールドコアの環状溝の外となり、電磁コイルのコイル
スペースが小さくならず作業が容易で生産性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案に係る電磁連結装置の励磁
装置を電磁クラッチに適用した例を示し、第1図は電磁
クラッチの縦断面図、第2図(a)は励磁装置要部の縦
断面図、第2図(b)は同じく正面図、第2図(c)は
同じく背面図、第3図(a),(b)は本考案の他の実
施例を示し、第3図(a)は励磁装置の断面図、第3図
(b)はコイルボビンとコイルカバーとの結合部との拡
大断面図である。 1……電磁クラッチ、4……フィールドコア、4a……環
状溝、5……電磁コイル、20……励磁装置、21……コネ
クタハウジング、21a……凹孔、22,23……コネクタ、24
……ダイオード、25,27……リード部、26……巻始め端
部、28……巻終わり端部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁コイルを収納する環状溝が形成された
    フィールドコアの壁部に貫通孔を設け、この貫通孔に前
    記環状溝側へ開口する凹部およびこの凹部と外部とを連
    通する挿入孔を備えたコネクタ保持部材を圧入するとと
    もに、前記凹部内にサージ電圧吸収素子を収納し、この
    サージ電圧吸収素子のリード部と前記電磁コイルの端部
    とを前記挿入孔に挿入してその先端を前記コネクタ保持
    部材に固着したことを特徴とする電磁連結装置の励磁装
    置。
JP10846990U 1990-10-18 1990-10-18 電磁連結装置の励磁装置 Expired - Lifetime JPH085385Y2 (ja)

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JP10846990U JPH085385Y2 (ja) 1990-10-18 1990-10-18 電磁連結装置の励磁装置

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JPH0464623U JPH0464623U (ja) 1992-06-03
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5600034B2 (ja) * 2009-08-28 2014-10-01 小倉クラッチ株式会社 電磁連結装置
JP2013174272A (ja) * 2012-02-23 2013-09-05 Sanden Corp 電磁クラッチ

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JPH0464623U (ja) 1992-06-03

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