JPH085348Y2 - ピストンポンプ - Google Patents

ピストンポンプ

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JPH085348Y2
JPH085348Y2 JP1990058371U JP5837190U JPH085348Y2 JP H085348 Y2 JPH085348 Y2 JP H085348Y2 JP 1990058371 U JP1990058371 U JP 1990058371U JP 5837190 U JP5837190 U JP 5837190U JP H085348 Y2 JPH085348 Y2 JP H085348Y2
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JP
Japan
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piston
cylinder
ball valve
pump
pump chamber
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Application number
JP1990058371U
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English (en)
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JPH0417180U (ja
Inventor
晴史 山口
寛 吉田
Original Assignee
自動車機器株式会社
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Publication date
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  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、回転軸の回転に伴うピストンの往復運動に
より、流体の吸入・吐出を行なうピストンポンプに関す
るものである。
〔従来の技術〕
従来のピストンポンプの一例を第2図により説明す
る。図において、2はポンプボディで、本体4とその上
部に接合されて一体化されたヘッド6とから成り、本体
4内に、車両のエンジンまたはモータ等に連結されて回
転駆動される回転軸8がベアリング(図示せず)を介し
て回転自在に支持されている。この回転軸8の先端には
偏心カム10がキーによって固定されており、該偏心カム
10は本体4のオイルリザーバ12内に突出している。
本体4の上部には、貫通孔4aが形成され、この貫通孔
4a内に上記ヘッド6の下部に形成された筒部6aが挿入さ
れている。このヘッド6の筒部6a内の孔6bが上方に延び
てシリンダを形成するとともに、このシリンダ6b内に下
方よりピストン14が摺動自在に嵌挿されて、シリンダ6b
の上方にポンプ室16が形成されている。
このピストン14は、下部に形成されたフランジ14a
と、上記ヘッド6の段部との間に配設されたスプリング
18によって常時下方へ付勢されており、その下端面が上
記偏心カム10の外周に嵌着されたボールベアリング20の
外周面に当接している。従って、回転軸8が回転すると
偏心カム10およびボールベアリング20はその回転中心が
回転軸8の軸線から偏心して回転し、上記ベアリング20
のアウターレース外周面に押し付けられているピストン
14は、シリンダ6b内を上記軸線と直交する方向に往復運
動する。
ピストン14内には、軸方向通路22aおよびリザーバ12
寄りの直径方向通路22bから成る吸込通路22が形成され
ている。この吸込通路22は上記ポンプ室16内に収容され
たボール弁24によって開閉される。このボール弁24は、
ポンプ室16を横断してピストン14の上端に挿通されたピ
ン26によって抜け止めが行なわれている。
ポンプ室16は、吐出口6cを介して吐出チェックバルブ
28に接続されている。吐出チェックバルブ28は、ヘッド
6のバルブ孔6dに螺合固定されたプラグ30内に設けられ
ており、プラグ30の先端にかしめられた弁座32と、ボー
ル弁34と、このボール弁34を弁座32に着座させるスプリ
ング36とを備えている。
以上の構成に係るピストンポンプでは、回転軸8が回
転すると、偏心カム10の周囲に嵌合したボールベアリン
グ20の外周面に圧接されているピストン14が、シリンダ
6b内で昇降してポンプ室16の容積を増減させてポンプ作
用を行なう。すなわち、ピストン14が下降するときに
は、ポンプ室16の容積が増大し、吸込通路22を閉塞して
いたボール弁24が開いて、リザーバ12内の流体をポンプ
室16内に吸入し、ピストン14が上昇したときには、ポン
プ室16の容積が縮小し、上記ボール弁4を閉じるととも
に、吐出チェックバルブ28のボール弁34を開いてポンプ
室16内の流体を外部へ吐出する。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記従来のピストンポンプは、吸込通路22を開閉する
ボール弁24の抜け止めのためにピン26を用いており、こ
のピン26が、シリンダ6bの側壁に形成されている吐出チ
ェックバルブ28への吐出口6cにかからないように配置す
ると、ピストン14の上死点におけるポンプ室16の容積が
必要以上に大きくなり、その結果、圧縮比が小さくなっ
てしまうという問題があった。
また、上記ヘッド6に形成されているシリンダ6bは、
有底になっているので、ピストン14が摺動するシリンダ
6b内周面の加工性が良くないという問題もあった。
さらに、ピストン14の先端の筒状の部分に、ボール弁
24の抜け止め用のピン26を挿通する貫通穴を形成しなけ
ればならないため、ピストン14の構造が複雑で加工性も
良くないという欠点もあった。
本考案は、上記欠点を除くためになされたもので、上
死点におけるポンプ室の容積をできるだけ小さくするこ
とにより、圧縮比を大きくとることができるようにした
ピストンポンプを提供することを目的とするものであ
る。
また、本考案の第2の目的は、ピストンが摺動するシ
リンダの内周面の加工を容易に行なうことができるピス
トンポンプを提供することにある。
さらに、本考案の第3の目的は、吸込通路を開閉する
ボール弁の抜け止め用のピンをピストンに取付ける必要
がなく、構造が簡単で加工性の良いピストンポンプを提
供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係るピストンポンプは、回転軸に固定された
偏心カムと、この偏心カムの回転によってシリンダ内を
往復動するピストンと、このピストンの内部側に形成さ
れた大径の通路と、この大径の通路と前記吸込通路との
段部に設けられた弁座と、この弁座を開閉するボール弁
とを備え、前記ピストンの往復運動によってシリンダ内
のポンプ室の容積を増減させて流体の吸入・吐出を行な
うものであって、特に、前記シリンダ内にスペーサを配
置し、その先端に形成した突起を前記ボール弁に対向さ
せてこのボール弁の抜け止めを行なうようにしたもので
ある。
〔作用〕
上記構成に係るピストンポンプでは、シリンダ内にス
ペーサを配置し、その先端に形成した突起をボール弁に
対向させたことにより、ボール弁の抜け止めを行なうと
ともに、ポンプ室の容積を減少させて圧縮比を大きくす
ることができる。
〔実施例〕
以下、図面に示す実施例により本考案を説明する。第
1図は本考案の一実施例に係るピストンポンプの要部を
示すもので、第2図のA部に対応する部分である。な
お、その他の部分は、上述した従来のピストンポンプと
同様の構成であるので、図示および説明は省略する。ポ
ンプボディのヘッド106に形成された穴106bは、ヘッド1
06の上端まで貫通され、下方の開口部からピストン114
が挿通されるとともに、上方の開口部からは、Oリング
115を介してスペーサ117が挿入され、ヘッド106に螺合
固定されている。
ピストン114の内部には、上記従来のピストンポンプ
と同様に、軸方向通路122aおよび直径方向通路122bから
成る吸込通路122が形成されている。この軸方向通路122
aの上端部側(吐出側)には一部に大径の通路122cが形
成されている。この大径の通路122c内にはボール弁124
が収容されており、軸方向通路122aと大径の通路122cと
の間の段部に形成された弁座に着座して、上記ポンプ室
116とリザーバ112との間の吸込通路122の開閉を行な
う。また、このポンプ室116の側壁には、吐出口106cが
形成され、図示を省略した吐出チェックバルブに接続さ
れている。
さらに、上記ヘッド106の上面からシリンダ106b内に
挿入されているスペーサ117の下端面に突起117aが形成
され、ピストン114の大径通路122c内に延びている。こ
の突起117aは、ピストン114が上死点にあり、ボール弁1
24が上記弁座に着座しているときには、このボール弁12
4に当接せず、また、ピストン114が下死点にあるときに
も、その突起117aの先端面がピストン114の大径の通路1
22c内に位置するようになっている。これによりボール
弁124がピストン114の大径の通路122c内から抜け出すこ
とを防止している。
上記構成に係るピストンポンプでは、従来と同様に、
ピストン114が、偏心カムに嵌合されたボールベアリン
グの回転に伴なって昇降され、ポンプ室116の容積を増
減させて流体の吸入・吐出を行なうが、ボール弁124の
抜け止めを従来のようなピンではなくスペーサ117に設
けた突起117aによって行なうので、ピストン114の上死
点におけるポンプ室116内の容積を極めて小さくするこ
とができ、圧縮比を大きくしてポンプ効率を向上させる
ことができる。また、ピストン114に、ボール弁124の抜
け止め用のピンを挿通するための貫通穴の加工をする必
要がなく、構造が簡単で加工が容易である。しかも、シ
リンダ孔106bが、ヘッド106の上下を貫通するように形
成されているので、ピストン114が摺動するシリンダ内
面の加工性が良くなるという効果も得られる。
〔考案の効果〕
以上述べたように本考案によれば、シリンダ内にスペ
ーサを挿入し、その端部に形成した突起により吸込通路
を開閉するボール弁の抜け止めを行なうようにしたの
で、ピストンの上死点におけるポンプ室内の容積を極め
て小さくすることができ、しかも、構造が簡単で加工性
の良いピストンポンプを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るピストンポンプの要部
の縦断面図、第2図は従来のピストンポンプの縦断面図
である。 106b…シリンダ 114…ピストン 116…ポンプ室 117…スペーサ 117a…スペーサの突起 122…吸込通路 124…ボール弁

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸に固定された偏心カムと、この偏心
    カムの回転によってシリンダ内を往復動するピストン
    と、このピストンの内部に形成された吸込通路と、この
    吸込通路のシリンダ内部側に形成された大径の通路と、
    この大径の通路と前記吸込通路との段部に設けられた弁
    座と、この弁座を開閉するボール弁とを備え、前記ピス
    トンの往復運動によってシリンダ内のポンプ室の容積を
    増減させて流体の吸入・吐出を行なうピストンポンプに
    おいて、前記シリンダ内にスペーサを配置し、その先端
    に形成した突起を前記ボール弁に対向させてこのボール
    弁の抜け止めを行なうことを特徴とするピストンポン
    プ。
JP1990058371U 1990-06-01 1990-06-01 ピストンポンプ Expired - Lifetime JPH085348Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990058371U JPH085348Y2 (ja) 1990-06-01 1990-06-01 ピストンポンプ

Applications Claiming Priority (1)

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JP1990058371U JPH085348Y2 (ja) 1990-06-01 1990-06-01 ピストンポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0417180U JPH0417180U (ja) 1992-02-13
JPH085348Y2 true JPH085348Y2 (ja) 1996-02-14

Family

ID=31583920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990058371U Expired - Lifetime JPH085348Y2 (ja) 1990-06-01 1990-06-01 ピストンポンプ

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JP (1) JPH085348Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5315204A (en) * 1976-07-28 1978-02-10 Hitachi Ltd Slag removing apparatus in induction furnace

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0417180U (ja) 1992-02-13

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