JPH08508675A - 厚くなった石灰泥に使用されるフィルタードラムの洗浄方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は石灰泥を厚くするために用いられるフィルタードラムあるいはシリンダーを洗浄するための方法及び装置に係る。フィルタードラムの石灰泥は、石灰泥を入れたバットの中に部分的に浸されたフィルタードラムの表面上に形成された石灰泥のフィルター層の上で厚くなる。本発明による方法の特徴は、石灰泥のケーキがスクレーパによってプリコート層の表面から除去される前に、石灰泥の細片がドラムの長手方向に移動可能な少なくとも１つの低圧の液体ジェット装置によって、厚くなった石灰泥の層から引きはがされる点にある。本発明による装置の特徴は、ドラムの回転方向において石灰泥ケーキを除去するスクレーパの前段に少なくとも１つのノズル（３６、３８）が設けられており、さらにこのノズルに加えて、プリコートの層をより薄くするためのジェットノズル（３４）を有している点にある。

Description

【発明の詳細な説明】 厚くなった石灰泥に使用されるフィルタードラムの洗浄方法及び装置発明の分野 本発明は、石灰泥を入れたバットに部分的に浸されたフィルタードラムの表面 に沈積したフィルター層上で、石灰泥を厚くするために用いられるフィルタード ラム、あるいはフィルターシリンダーを洗浄するための方法及び装置に関する。背景技術 再燃焼キルンへ送られる前には、約２５％の乾燥固体含有率を有した石灰泥は 、ドラムの真空フィルターにおいて、普通は７０％ないし８５％の乾燥固体含有 率を有するまで厚くなっている。濾過工程の最初においては、いわゆる石灰泥の プリコート層（precoat layer）がフィルタードラムの表面上に形成され、その プリコート層の厚さは普通は１０mmないし２０mmである。プリコート層の表面上 で厚くなった乾燥した石灰泥を除去するのにスクレーパが用いられる。乾燥した 石灰泥はコンベアの上へ落下され、さらに石灰泥再燃焼キルンの供給スクリュー へ送られ、乾燥泥がキルンへ供給される。 プリコートの表面層は濾過工程が進むにつれて詰まってきて、何度もそれを除 去しなければならない。普通に用いられる技術は、所定のプログラムによって自 動スクレーパを徐々に内側へ移動させ、詰まった表面層を除去することである。 スクレーパが何段階かのステップを経てドラムの近くまで移動した後、残ったプ リコートは今度は空気あるいは水で除去され、新しいプリコートが形成される。 上述したようなスクレーパの全ての動き、およびドラムの表面から全てのプリ コートを除去することは、石灰泥の再燃焼キルンの運転を妨げることになる。プ リコートの詰まった表面積をスクレーパによって除去する度に、濾過効率が上昇 し、石灰泥の体積が一時的に増加する。さらに、またプリコートが引きはがされ ると石灰泥の乾燥固体含有率が大きくなり、その結果、石灰泥再燃焼キルンの運 転を変更せざるを得なくなる。プリコート全部が一新されると同時に、石灰泥を 落としてしまうと、石灰泥のキルン内への供給が一時的にまったく停止してしま い、普通はキルンの運転を中断させてしまう。代表的には、プリコートはシフト の度に１回一新される、すなわち２４時間の間に３回一新される。また、長期運 転の場合、ワイヤもまずいことに詰まってきて、酸あるいは高圧の洗浄器で洗浄 しなければならない。この操作もまた石灰泥再燃焼キルンの生産を長時間妨げた りあるいは中断したりすることになる。 米国特許第５，１４９，４４８号に開示された装置は、ドラムの長手方向に連 続的に往復運動する液体ジェット装置によって、フィルター層から細片を一度に 除去することによって、上述した既知の技術の欠点と問題点を減少させている。 これは、スクレーパの下に１個あるいは数個のノズルを据付けて、ドラムの長手 方向に連続的に往復運動させることによって行われる。高圧ノズルを、例えば２ 個、スクレーパの下に設け、その内の１個のノズルの目的はプリコート層を破砕 してそれをフィルターバットの中へ落下させることであり、その後で第２のノズ ルがフィルター布をきれいに洗浄するために用いられる。洗浄ノズルから噴射さ れる水の圧力は約５バールないし１００バールで非常に良好な洗浄結果が得られ る。ノズルはジェット流を分散させて、巾が約１０インチないし５０インチ（２ ５．４ないし１２７cm）の細片で一度にプリコートを除去し、ワイヤを洗浄する 。 上述した米国特許の装置によると、洗浄ノズルは、ノズルを横方向に移動させ る目的で設計されたラックの中に据付けられている。ノズルはドラムの長手方向 に連続的に往復運動し、プリコートを連続的に一新し、フィルター織物を洗浄す る。この種の連続的な高圧水による引きはがし操作によって得られる利点は、 石灰泥フィルターから石灰泥再燃焼キルンへ送られる石灰泥の乾燥固体含有率 が連続的に一定しており、キルンの円滑な運転を可能にすることと、 プリコートは連続的に細片が一度に一新されるので、プリコートを変化させる 必要がなく、従ってプリコートの変化によるキルンの運転への妨げが防止される ことと、 ワイヤの洗浄のために濾過工程を中断させる必要がなくなること とにある。 前述の米国特許の装置においては、ノズル（単数あるいは複数）は乾燥された 石灰泥をドラムから除去するためのスクレーパの下に設けられているが、この位 置はノズルの据付けおよび補修の面から余り便利ではない。また、スクレーパの 下に位置したノズルから石灰泥が飛びはねるのでスクレーパの操作の邪魔になる 。さらに、ノズルの操作方法、およびその操作方法によって規定されるノズルの 方向のゆえに、プリコートを除去することによって生じるはねがノズルにあたり 、構造物上の沈積物として乾燥し、ノズルラックの移動を妨げることになる。さ らに、プリコートはスクレーパの下のあたりが、最も長く部分真空のプレス力の 影響にさらされているので、最も硬くなっている。発明の要約 上述した欠点を避けるために、石灰泥を厚くするために用いられるフィルター ドラムを洗浄するための本発明による方法及び装置は、添付した請求の範囲に開 示したような特性上の特徴を有している。 本発明による方法及び装置は従来技術に勝る次のような利点を有している。 プリコートの部分除去が穏やかな液体ジェット流によって行われること。 プリコートが硬くないので、プリコート層全体の除去がより簡単であること。 高圧ジェット装置は断続的に使用されること。 高圧装置が節約できること。 ワイヤを節約できること。 洗浄装置の位置が据付け、補修の面から最適であること。 洗浄ノズルの方向がその作動と洗浄状態保持との面から最適であること。図面の簡単な説明 本発明の方法及び装置を添付図面を参照しながら以下でより詳細に説明する。 第１図は米国特許第５，１４９，４４８号における従来技術の石灰泥フィルタ ーの概略的断面図である。 第２図は本発明による石灰泥フィルターの好ましい実施例の概略的断面図で、 フィルターの１つの運転状態を示している。 第３図は本発明による石灰泥フィルターの好ましい実施例の概略的断面図で、 フィルターの他の運転状態を示している。 第４図は本発明による石灰泥フィルターの概略的側面図である。図面の詳細な説明 第１図から第４図はシャフト４に取り付けられた回転ドラム２からなる吸引ド ラムフィルターを示している。ドラムの胴体は従来法による多孔状にされた板６ でできている。この胴体はフィルター織物８、即ち、ワイヤで覆われている。多 孔板の内側においては、ドラムは普通はいくつかの濾過物室に分割されていて、 その各々は、ドラムの端部における濾過物排出弁、あるいは装置から濾過物を排 出するための、この場合には当然中空になっていなければならないシャフトへ通 じた濾過物ダクトを有している。ドラムは石灰泥１０の入ったバット１２の中へ 部分的に浸されており、バットは濾過の目的のために乾燥固体含有率が２０％な いし２５％の石灰泥を導入するための入口１３を有している。ドラムは濾過物排 出弁を介して、あるいは中空シャフトの端部１４を介して直接的に、それ自体良 く知られた方法によって、吸引装置（図示せず）に接続されている。 ドラム２の一端から他端へ延在したスクレーパ１６がドラムの側部に設けられ ており、乾燥された石灰泥をドラムの表面から、即ちワイヤ８の表面から除去し 、分離された石灰泥をドラム横のベルトコンベア１８の上へ、あるいはそれを石 灰泥の再燃焼キルンへ輸送する同等な装置の上へ案内する。 第１図に示した従来技術による装置においては、２つの高圧洗浄ノズル２０、 ２２がスクレーパ１６の下で上下に並んで設けられており、ノズルはドラムの長 手方向に延在したロッドに可動的に取り付けられており、ノズルをドラムの一端 から他端へドラムの長手方向に連続的に往復運動をするように既知の方法によっ て駆動装置（図示せず）に連結されている。 装置は次のように作動する。ドラムが回転すると、石灰泥はバットの中に浸さ れたドラムの一部分におけるフィルター織物に付着し、層を形成する。ドラム内 が部分真空状態になっているので、圧力差が生じ、フィルター織物を通して石灰 泥から液体を吸引する。ドラムが回転している間は石灰泥の層はバットから立ち 上がってくるが、部分真空状態は継続して石灰泥の層から液体を除去し、石灰泥 の乾燥固体含有率をさらに上昇させる。石灰泥から分離された液体、即ち、弱い 溶液は、ドラムの中空シャフトあるいは他に設置された濾過物ダクトを介して、 装置から除去される。石灰泥の層を厚くする操作は、フィルタードラムの表面上 、即ちワイヤに形成されたプリコート層２６によって行われ、従って厚さはフィ ルター織物に形成された石灰泥層のフィルターリングと、フィルター織物との両 方を介して増加していく。スクレーパ１６は、乾燥固体含有率が７０％ないし８ ５％になるまで厚くなった石灰泥をプリコートの表面から切除し、ベルトコンベ ア１８あるいはその同等装置の上へ落下させる。スクレーパの先端はドラムの表 面から一定の距離をおいて保持されており、従ってプリコートの厚さは約１０mm ないし１５mmの範囲内に維持される。スクレーパの下にある可動ノズル２０，２ ２は、ドラムが回転する毎にプリコート層の一部を除去し、従ってプリコートの 狭い細片が一緒に除去される。上部ノズルから噴射されたジェット流は、そのジ ェット流が衝突する部分のプリコートを砕き、フィルターバット１２へ落下させ 、下部ノズル２２はフィルター織物をきれいに洗浄する。ノズル内の圧力は良好 な洗浄効果を得るために十分高く、例えば１００バールになっている。ノズルは 水ジェットを分散させ、プリコートが除去され、ワイヤは一度に巾が約５mmない し５０mmの領域において洗浄される。 ドラムの回転速度は毎分０回転ないし８回転である。ノズルの移動は、ドラム が１回転する間所定位置に停止して、ノズルの一度の洗浄巾に対応した長さだけ 移動して、ドラム表面の次の細片を洗浄するようにするか、あるいはドラムが１ 回転する間にゆっくりと、かつ連続的に、ジェット流の巾に対応した長さだけ移 動するかのいずれかになっている。 第２図は本発明による石灰泥フィルターの実施例が運転状態にある時を示して おり、ノズル本体３２に取り付けられたノズル３４、３６、３８を有し、これら はスクレーパに対してドラム２の反対側に、バット１２内の石灰泥の表面１０よ り上方に配置されている。図における実施例は３個のノズル３４、３６、３８を 示しており、ノズル３４がバットから上がってくるドラム上の石灰泥層に対して 、他のノズル３６、３８より巾広い角度で噴射できるようにして配置されている 。 第２図は特にノズル３４の作動を説明している。ノズル３４の機能は約２バー ルないし２０バールの圧力を有した穏やかなジェットによって、プリコート層に たい積した石灰泥のケーキを拡張し、また部分的に引きはがすことによって除去 することであり、好ましくは約５０mmないし１００mmのジェット流の巾に亘って プリコート層自身の小さな部分を引きはがす。ジェット流の形は好ましくは直線 的あるは円形になっており、時々は楕円形であってもよい。バットから立ち上が ってくる石灰泥の層に対してノズル３４が鋭角をなして向き合っているので、石 灰泥の層の部分を効率的に引きはがすジェット流を提供することができ、ドラム 上に残っているプリコート層をより強く固めたり、詰め過ぎたりすることはない 。 このように配置されたノズルによって洗浄を行うことの利点は、この濾過段階 においてドラム上に存在する石灰泥層が依然として多孔質であり、従来技術の装 置とは対照的に、その乾燥固体含有率が余り大きくなっていないので、簡単にひ きはがすことができるという点にある。 第３図はノズル３６と３８の操作と機能とを説明する。ノズル３８のジェット 流はプリコート層に対する液体ジェットと同じ巾の細片を、その厚さ全体に亘っ て、ワイヤ表面８から引きはがすために用いられる。ジェット流によって引きは がされたプリコート層はバットへ落下し、次にワイヤ表面８はノズル３８のジェ ット流によって露出させられた細片に沿って、ノズル３６のジェット流によって 効率的に洗浄される。両方のノズルの液体圧力は、好ましくは３０バールないし ７０バールに保持され、時に必要な場合には１００バールにまで上昇されること もある。またジェット流の形は、好ましくはスポット状になっており、“切除” される巾、即ち洗浄される細片の巾は約１０mmないし１５mmで、時には３０mmに までなる。ワイヤの洗浄工程中は低圧ノズルは閉鎖されている。しかし、低圧ノ ズルを開放しておくこともできる、これにより低圧の液体が石灰泥のケーキとプ リコート層とを、洗浄された領域のエッジから洗浄された露出領域まで押し拡げ る。従って、濾過工程において不可欠なフィルター表面にかかる差圧は失われな い。本発明による方法を適用する場合、高圧ノズルを連続的に使用する必要はな いが、プリコート層全体を一新して、ワイヤ表面を洗浄することが望ましい場合 には使用される。このように、高圧ノズルのジェット流がワイヤ織物を連続的に ゆがめたりすることがないので、ワイヤの寿命は大いに延びる。また、高圧回路 装置全体の寿命も、ドラムが使用されている時間の一部分にしか利用されないの で延びる。さらに、洗浄装置が従来よりもきれいな場所に設置され、また特に洗 浄のしぶきが上方へ向かう代わりにバットの方へ落下するように洗浄装置の向き を決めているので、ノズルは従来より長期間に亘って清潔に維持され、ドラムの 運転信頼性も改善される。 本発明によるノズルの位置によってもたらされる更なる利点は、ケーキを洗浄 するために用いられるノズル４０（第２図参照）のジェット流もまたノズル３４ によって露出された細片領域、即ちプリコート層の表面を洗浄し、石灰泥のケー キを新しく沈積させるために前記表面がさらに多孔質になってさらに清潔になる という点にある。 第４図は、ノズル３４、３６、３８を備えたノズル本体３２が、ドラムの全長 に沿って延在したレール２４にどのようにして取り付けられているかを説明して いる。ノズル本体は既述したように、ドラムが１回転している間は本体が停止状 態にあって、その後ジェット流の巾に等しい長さだけ移動するか、あるいはドラ ムが回転している間に本体が非常にゆっくりと連続的に移動し、ドラム１回転に 対し、ジェット流の巾だけ移動するかのいずれかの状態で移動する。また良好な 状態においては、ノズル本体の動きはより速くなってもよく、この場合はジェッ ト流は石灰泥層の表面にらせん状の線を描いていく。この場合には、このように して製作されるらせんのピッチはジェット流の巾よりも広い。 普通は、ノズル本体はその初期位置へ迅速に戻され、新しいスプレー工程が開 始される。この戻り移動の間はノズルは普通閉じられているが、常時開放されて いてもよい。さらに、ノズル本体の両方向の移動速度は等しくてもよい。このこ とは少なくとも、ノズル本体が“らせん”を描くように比較的速い速度で移動し ている時に適用される。 本発明について説明、記載してきたが、ここで考えられているものは最も実際 的で、好ましい実施例であるが、本発明がこの開示実施例に限定されるものでは なく、添付した請求の範囲の精神と範囲から逸脱しない限り、各種の修正を行っ て、それと等価な装置をも含むことが理解されるであろう。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９５年３月２３日 【補正内容】 請求の範囲 １．フィルタードラム（２）の表面に形成されたプリコート層の上で石灰泥を 厚くするために用いられるドラムフィルターのフィルタードラム（２）を洗浄す るための方法であって、前記ドラムフィルターは石灰泥（１０）の入ったバット （１２）内に部分的に浸されたフィルタードラム（２）と、前記厚くなった石灰 泥のケーキを前記フィルタードラム（２）の表面の前記プリコート層から切除す るためのスクレーパ（１６）と、ドラム（２）の回転方向において前記スクレー パ（１６）の前段で石灰泥の表面の上方に位置した少なくとも１つの第１ジェッ トノズル（３６）とを有し、該ジェットノズルがドラム（２）の表面からプリコ ート層の細片を切除し、かつドラム（２）の表面を洗浄するためのものである洗 浄方法において、前記石灰泥の表面の上方に配置された第２ノズル（３４）から の少なくとも１つの第２ジェット流によって、厚くなった石灰泥のケーキから細 片を拡げたり部分的に引きはがして除去し、スクレーパ（１６）によってプリコ ート層の表面から石灰泥ケーキを除去する前にドラム（２）の長手方向に移動さ せることを特徴とするフィルタードラムの洗浄方法。 ２．請求の範囲第１項記載の方法において、前記第２ジェット流がさらにプリ コート層の一部分を引きはがすフィルタードラムの洗浄方法。 ３．請求の範囲第１項記載の方法において、ドラム（２）の回転方向において 石灰泥ケーキを除去するスクレーパ（１６）の前段に位置する第１ノズルからの １つの第１ジェット流によって前記プリコート層の細片がその全厚さに亘って引 きはがされ、さらに、プリコート層の表面からスクレーパによって石灰泥ケーキ を除去する前に、ドラム（２）の回転方向において石灰泥ケーキを除去するため のスクレーパ（１６）の前段に設けられかつ液面の上方に設けられた第３のノズ ル（３８）からの第３の液体ジェット流によってフィルタードラムの表面が前記 細片の領域において洗浄されるフィルタードラムの洗浄方法。 ４．請求の範囲第１項記載の方法において、前記プリコート層の狭い細片が破 砕され、ドラムの表面が第１液体ジェット流によって洗浄されるフィルタードラ ムの洗浄方法。 ５．請求の範囲第３項あるいは第４項記載の方法において、前記第１ノズルお よび第３ノズルにおける液体の圧力が３０バールから１００バールであるフィル タードラムの洗浄方法。 ６．請求の範囲第１項記載の方法において、前記第２ノズルにおける液体の圧 力が２バールから２０バールであるフィルタードラムの洗浄方法。 ７．請求の範囲第１項、第２項、第３項あるいは第４項記載の方法において、 厚くなった石灰泥ケーキからおよびプリコート層から引きはがされた石灰泥の部 分がフィルターバットの中へ落下させられるフィルタードラムの洗浄方法。 ８．請求の範囲第３項あるいは第４項記載の方法において、巾が約１０mmから ２０mmのプリコート層の細片が引きはがされ、その領域におけるドラムの表面が 一度に洗浄されるフィルタードラムの洗浄方法。 ９．請求の範囲第１項記載の方法において、巾が約５０mmから１００mmの細片 が厚くなった石灰泥のケーキから一度に除去されるフィルタードラムの洗浄方法 。 10．請求の範囲第１項記載の方法において、 ドラムの長手方向に移動する第２液体ジェットを用いて、厚くなった石灰泥ケ ーキから細片を除去し、同時に、スクレーパによってプリコート層の表面から石 灰泥のケーキを除去する前に、プリコート層を薄くする第１工程と、 ドラムの長手方向に移動する第１液体ジエットによって、プリコート層から細 片をその全厚さに亘って引きはがし、プリコート層の表面から石灰泥のケーキを 除去する前に、ドラムの長手方向に移動する第３の液体ジェットによって前記細 片の領域におけるフィルタードラムの表面を洗浄する第２工程 の２つの異なる工程で前記ドラムが洗浄されるフィルタードラムの洗浄方法。 11．請求の範囲第１０項記載の方法において、前記第１工程が本質的に連続的 に行われるフィルタードラムの洗浄方法。 12．請求の範囲第１０項記載の方法において、前記第２工程が必要な場合のみ 行われるフィルタードラムの洗浄方法。 13．請求の範囲第１０項記載の方法において、前記第２工程の間は、第１工程 は操作から外されているフィルタードラムの洗浄方法。 14．請求の範囲第１０項記載の方法において、前記第２液体ジェットが工程中 移動する場合に、その工程における移動の長さが少なくともジェット装置の巾に 等しいフィルタードラムの洗浄方法。 15．請求の範囲第１０項記載の方法において、前記第２液体ジェットが連続的 に移動し、ドラムが１回転する間の、ドラムの軸線方向におけるジェット装置の 移動量が、少なくともジェットの巾に等しいフィルタードラムの洗浄方法。 16．石灰泥（１０）を入れたバット（１２）内に部分的に浸されたフィルター ドラム（２）と、ドラムの表面からプリコート層の細片を除去し、また該ドラム の表面を洗浄するために設けられたスクレーパ（１６）と少なくとも１つの第１ のジェットノズル（３６、３８）とを有するドラム表面に形成されたプリコート 層上で石灰泥を厚くするために用いられるフィルタードラムを洗浄するための装 置において、厚くなった石灰泥ケーキから細片を拡げ部分的に引きはがす第２の ジェットノズル（３４）を備え、これら第２のジェットノズル（３４）と少なく とも１つの第１のジェットノズル（３６、３８）は液面の上方に配設されており 、かつ、ドラム（２）の回転方向において、石灰泥のケーキを除去するスクレー パ（１６）の前段に配置されていることを特徴とするフィルタードラムの洗浄装 置。 17．請求の範囲第１６項記載の装置において、前記第１ノズルおよび第２ノズ ル（３４、３６、３８）がバット（１２）内の液体表面に接近して配置されてい るフィルタードラムの洗浄装置。 18．請求の範囲第１６項記載の装置において、前記第１ノズルおよび第２ノズ ル（３４、３６、３８）が、ドラム（２）の長手方向に移動可能なノズル本体（ ３２）の中に配置されているフィルタードラムの洗浄装置。 19．請求の範囲第１８項記載の装置において、前記ノズル本体（３２）には、 厚くなった石灰泥ケーキを除去し、かつプリコート層を薄くする第２の低圧ノズ ル（３４）と、ドラム（２）の表面を洗浄する第１のノズル（３６）と、ドラム （２）の表面に沈積したプリコート層を破砕する第３のノズル（３８）とが設け られ、それらは上から見て本質的に重なるように設けられているフィルタードラ ムの洗浄装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．少なくとも１つの高圧液体ジェット装置を用いることにより、石灰泥を厚 くするために用いられるフィルタードラムを洗浄する方法において、スクレーパ によってプリコート層の表面から石灰泥のケーキを切除する前に、ドラムの長手 方向において移動する少なくとも１つの低圧ジェット装置によって、厚くなった 石灰泥層から細片を拡げたり部分的に引きはがしたりすることによって取り除く ことを特徴とするフィルタードラムの洗浄方法。 ２．請求の範囲第１項記載の方法において、前記ジェット装置がさらにプリコ ート層の一部分を引きはがすフィルタードラムの洗浄方法。 ３．請求の範囲第１項記載の方法において、前記プリコートの細片が、その全 厚さに亘って１つの高圧ジェット装置によって引きはがされ、プリコート層の表 面から石灰泥のケーキがスクレーパによって除去される前に、前記細片の領域に おけるフィルタードラムの表面が第２の高圧液体ジェット装置によって洗浄され るフィルタードラムの洗浄方法。 ４．請求の範囲第１項記載の方法において、前記プリコート層が破砕され、ド ラムの表面が高圧液体ジェット装置によって洗浄されるフィルタードラムの洗浄 方法。 ５．請求の範囲第３項あるいは第４項記載の方法において、前記高圧ノズルに おける液体の圧力が３０バールから１００バールであるフィルタードラムの洗浄 方法。 ６．請求の範囲第１項記載の方法において、前記低圧ノズルにおける液体の圧 力が２バールから３０バールであるフィルタードラムの洗浄方法。 ７．請求の範囲第１項、第２項、第３項あるいは第４項記載の方法において、 厚くなった石灰泥層からおよびプリコート層から引きはがされた石灰泥の部分が フィルターバットの中へ落下させられるフィルタードラムの洗浄方法。 ８．請求の範囲第３項あるいは第４項記載の方法において、巾が約１０mmから ３０mmのプリコート層の細片が引きはがされ、該領域におけるドラムの表面か一 度に洗浄されるフィルタードラムの洗浄方法。 ９．請求の範囲第１項記載の方法において、巾が約５０mmから１００mmの細片 が厚くなった石灰泥のケーキから一度に除去されるフィルタードラムの洗浄方法 。 10．請求の範囲第１項記載の方法において、 ドラムの長手方向に移動する低圧液体ジェット装置を用いて、厚くなった石灰 泥層から細片を除去し、同時に、スクレーパによってプリコート層の表面から石 灰泥のケーキを除去する前に、プリコート層を薄くする第１工程と、 ドラムの長手方向に移動する高圧液体ジェット装置によって、プリコート層か ら細片をその全厚さに亘って引きはがし、プリコート層の表面から石灰泥のケー キを除去する前に、ドラムの長手方向に移動する第２の高圧液体ジェット装置に よって前記細片の領域におけるフィルタードラムの表面を洗浄する第２工程の２ つの工程で前記ドラムが洗浄されるフィルタードラムの洗浄方法。 11．請求の範囲第１０項記載の方法において、前記第１工程が本質的に連続的 に行われるフィルタードラムの洗浄方法。 12．請求の範囲第１０項記載の方法において、前記第２工程が必要な場合のみ 行われるフィルタードラムの洗浄方法。 13．請求の範囲第１０項記載の方法において、前記第２工程の間は、第１工程 は操作から外すことができるフィルタードラムの洗浄方法。 14．請求の範囲第１０項記載の方法において、前記低圧液体ジェット装置が工 程中移動する場合に、その工程における移動の長さが少なくともジェット装置の 巾に等しいフィルタードラムの洗浄方法。 15．請求の範囲第１０項記載の方法において、前記低圧液体ジェット装置が連 続的に移動し、ドラムが１回転する間の、ドラムの軸線方向におけるジェット装 置の移動量が、少なくともジェット装置の巾に等しいフィルタードラムの洗浄方 法。 16．石灰泥（１０）を入れたバット（１２）内に部分的に浸されたフィルター ドラム（２）と、前記バットと関連して、ドラムの表面からプリコート層を除去 するため、また該ドラムの前記表面を洗浄するために設けられたスクレーパ（１ ６）と少なくとも１つのジェットノズルとを有する石灰泥を厚くするために用い られるフィルタードラムを洗浄するための装置において、該少なくとも１つのジ ェットノズルが、ドラム（２）の回転方向において、石灰泥のケーキを除去する スクレーパ（１６）の前段に配置されていることを特徴とするフィルタードラム の洗浄装置。 17．請求の範囲第１６項記載の装置において、前記少なくとも１つのノズル（ ３６、３８）に加えて、プリコート層を薄くするためのジェットノズル（３４） を有するフィルタードラムの洗浄装置。 18．請求の範囲第１６項記載の装置において、前記ノズル（３４、３６、３８ ）が、ドラム（２）の回転方向において、石灰泥のケーキを除去するスクレーパ （１６）の前段に配置されているフィルタードラムの洗浄装置。 19．請求の範囲第１６項記載の装置において、前記ノズル（３４、３６、３８ ）がバット（１２）内の液体表面に接近して、その上方に配置されているフィル タードラムの洗浄装置。 20．請求の範囲第１６項記載の装置において、前記ノズル（３４、３６、３８ ）が、ドラム（２）の長手方向に移動可能なノズル本体（３２）の中に配置され ているフィルタードラムの洗浄装置。 21．請求の範囲第２０項記載の装置において、前記ノズル本体（３２）には、 厚くなった石灰泥の層を除去し、かつプリコート層を薄くする低圧ノズル（３４ ）と、ドラム（２）の表面を洗浄するノズル（３６）と、ドラム（２）の表面に 沈積したプリコート層を破砕するノズル（３８）とが設けられ、それらは上から 見て本質的に重なるように設けられているフィルタードラムの洗浄装置。