JPH08503236A - 液体食器洗い用洗剤組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 液体食器洗い用洗剤組成物は、アニオン界面活性剤、少なくとも２種類の両性化合物、非イオン性界面活性化合物を含む。２種類の両性化合物は、一般式（Ｉ）および（ＩＩＩ）または（ＩＶ）により特徴づけられる。非イオン性界面活性化合物は、エトキシル化および／またはプロポキシル化された脂肪族アルコールからなる。

Description

【発明の詳細な説明】 液体食器洗い用洗剤組成物 本発明は、液体の食器洗い用洗剤組成物に関し、特にアニオン界面活性剤なら びに両性界面活性化合物および非イオン性界面活性剤の組合せを含む組成物に関 する。 今日最も市場に出回っている液体食器洗い用洗剤は、主として手で洗うために 意図されており、一般に必須成分としてアルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼ ンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、およびアルキルエーテル硫酸塩のようなアニ オン界面活性剤を含む水溶液からなる。一般に、アミンオキシドまたはアルキル ジエタノールアミドが泡安定剤として用いられる。両方の化合物がよく立ちかつ 持続する泡を与えるが、容認できないレベルでのニトロソアミン形成の危険を伴 う毒性の点から不都合である。したがって、いかなるニトロソアミン形成の危険 を伴うことなしに良い洗浄力と良い泡形成を持ち合わせた食器洗い用洗剤が必要 である。 本発明によると、良い洗浄力と優れた泡形成を持ち合わせた食器洗い用洗剤は 、アニオン界面活性剤をベースとする食器洗い用洗剤において、異なる種類の両 性界面活性化合物およびある種の非イオン性界面活性化合物の組合せを用いるこ とによって得ることができるということが見出されている。本発明の食器洗い用 洗剤組成物は刺激性が弱く、たとえばガラス、陶磁器、台所用品を手で洗うのに 特に適している。本発明の食器洗い用洗剤の組成物は、良い泡立 ち特性、すなわちよく立ちかつ持続する泡を示すという利点を持つだけでなく、 高濃度の形態で製造することができ、肌に大変やさしいという利点を持つ。 したがって、本発明は添付の請求の範囲で規定されているような食器洗い用洗 剤に関するものである。 本発明による食器洗い用洗剤の組成物において、少なくとも２種類、好ましく は、タイプａ）、タイプｂ）およびタイプｃ）として以下に示すように、３種類 の両性化合物の組合せを用いている。タイプａ）の両性界面活性化合物は一般式 （Ｉ）により特徴づけられる。 式中、Ｒは７−２２個の炭素原子を有する炭化水素基であり、ｎは０または１で あり、Ａは、カルボニル基［Ｃ（Ｏ）］、基（ＯＣＨ₂ＣＨ₂）_z または基（ＯＣ Ｈ₂ＣＨ₂ＣＨ₂）_z （ｚは１から５までの整数）であり、Ｒ₁は水素または低級ア ルキル基であり、ｘは２または３であり、ｙは０から４までの整数であり、Ｑは 基−Ｒ₂ＣＯＯＭ（ここでＲ₂は１−６個の炭素原子を有するアルキレン基で、か つＭは水素、またはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウムおよび置換 されたアンモニウムのグループからのイオン）であり、かつＢは水素または前記 で定義したような基Ｑである。 この種の両性化合物は前から知られており洗浄液やシャ ンプーの組成物中で用いられている。そのような化合物はたとえば、ヨーロッパ 特許出願１６０５０７号、１６２６００号および２１４８６８号において説明さ れている。 本発明の食器洗い用洗剤の組成物中で用いられているタイプａ）の両性界面活 性化合物において、Ｒは７−２２個の炭素原子を有する炭化水素基であり、１１ −２２個の炭素原子を有する炭化水素基が適している。炭化水素基Ｒは直鎖また は技分かれ鎖であり、飽和または不飽和であり、ヒドロキシル基のような置換基 を任意に含んでよい。基Ｒはまたシクロアルキル−アルキル基、アラルアルキル 基またはアラルケニル基であってもよく、ここでアルキル基またはアルケニル基 は少なくとも６個の炭素原子を含む。好ましくはＲはアルキル基またはアルケニ ル基であり、Ｒは椰子（coco）脂肪酸、獣脂（tallow）脂肪酸またはオレイン酸 に由来する炭化水素基であることが特に好ましい。上記で示したように、両性化 合物は、カルボニル基、または１個もしくはそれ以上のエトキシ基またはプロポ キシ基からなる基Ａを含んでよい。Ａがエトキシ基またはプロポキシ基からなる とき、エトキシ基が好まれ、Ａはそのとき好ましくはそのような基である。基Ａ を含まない化合物すなわちｎが０の場合の化合物、またはカルボニル基からなる 基Ａを含む化合物は好ましく、カルボニル基を含む化合物は特に好ましい。与え られた式において、Ｒ₁は水素または低級アルキル基であり、１−６個の炭素原 子を有する低 級アルキル基が適しており、好ましくは水素またはメチル基である。さらにｘは ２または３であり、ｙは２、３または４であることが適しており、好ましくは２ または３である。基Ｒ₂はメチレン基またはエチレン基であることが都合よく、 好ましくはメチレン基である。Ｍは、水素、またはアルカリ金属、アルカリ土類 金属、アンモニウムならびにモノ、ジおよびトリヒドロキシエチルアンモニウム のような置換されたアンモニウムのグループからのイオンである。好ましくはＭ はナトリウムイオンである。 式（Ｉ）の好ましい化合物は式（ＩＩ）を有する。 式中、ｎは０または１であり、ｎが１のときＡはカルボニル基であり、ＱはＣＨ₂ −ＣＯＯＭまたはＣＨ₂ＣＨ₂−ＣＯＯＭであり、ｙは１、２または３であり、 ここでＭ、Ｒ、ｘおよびＢは上述したとおりである。ｘが３で、すベての基Ｂが Ｑ基であることが適している。 異なるｙの値を有する両性化合物の混合物は特に好ましい。これらの化合物に おいて、Ｒは獣脂（tallow）脂肪酸、椰子（coco）脂肪酸またはオレイン酸に由 来することが都合がよい。 タイプｂ）の両性化合物は、ベタインまたはアミドベタインからなり、一般式 （ＩＩＩ）および（ＩＶ）により特徴づけることができる。 ここでＲはより長鎖の疎水炭化水素基であり、少なくとも７個の炭素原子を有す る飽和または不飽和の、直鎖または技分かれ脂肪族炭化水素基からなることが適 している。Ｒは７−２１個の炭素原子を有することが都合がよく、好ましくは１ １−１７個の炭素原子を有するアルキル基またはアルケニル基である。Ｒ′は１ −４個の炭素原子を有するアルキル基またはヒドロキシアルキル基である。２つ のＲ′基がメチル基であり、ｎが１または２であることが最も都合がよい。好ま しくはＭは水素またはナトリウムイオンである。 タイプｃ）の両性化合物は一般式（Ｖ）により特徴づけることができる。 式中、Ｒ、ｙ、ＱおよびＢは式（Ｉ）の化合物に対して示したとおりである。し かしながら、１つの基Ｂは基−ＣＨ₂ ＣＨＲ′ＯＨであり、ここでＲ′はＨまたはＣＨ₃である。基Ｑにおける適当で 好ましいＲの規定は、式（Ｉ）の化合物に対して示したとおりである。ｙが１で ありＱが基−ＣＨ₂ＣＯＯＭである式（Ｖ）の化合物を用いるのが最も都合がよ い。典型的な例は式（Ｖａ）および／または式（Ｖｂ）の化合物である。 式（Ｖａ）および（Ｖｂ）の両性化合物は混合物の形において商業的に入手可 能であり、式（Ｖａ）の化合物の式（Ｖｂ）の化合物に対する重量比は通常１： １０−１０：１の範囲である。 本発明の食器洗い用洗剤は、少なくともタイプａ）とタイプｂ）の両性化合物 を含む。好ましくは、用いられる両性化合物の組合せはタイプａ）、タイプｂ） およびタイプｃ）の両性化合物を含む。好ましくは、食器洗い用洗剤におけるタ イプｂ）の両性化合物はベタイン、すなわち式（ＩＩＩ）の化合物からなる。食 器洗い用洗剤において、タイプａ）の両性化合物は、主として泡の高さに対して 好 ましい影響を与える一方、タイプｂ）の両性化合物は泡の耐久性に対して好まし い影響を与える。タイプｃ）の両性化合物は可溶化剤（solutiser）として作用 し、混合プロセスを促進し、高濃度においても洗剤に適正な粘度を与えるのに貢 献する。 本発明の食器洗い用洗剤はまた必須成分としてある種の非イオン性化合物を含 む。これらの化合物は、脂肪族アルコールのエトキシル化および／またはプロポ キシル化された付加物からなり、好ましくは９−１６個の炭素原子を有する。ア ルコールは４−２０個のエチレンオキシド基および／またはプロピレンオキシド 基を含むことが都合がよく、好ましくは４−１４個のそのような基を含む。これ らの非イオン性界面活性化合物は主として泡安定剤として働く。 本発明によると、上記のように組合わされた両性化合物ならびに非イオン性の エトキシル化および／またはプロポキシル化された脂肪族アルコールが、アニオ ン界面活性剤をベースとする食器洗い用洗剤において、良好な洗浄力とともに満 足な泡立ち特性を非凡にも与えるということが見出されている。上述した成分を 含む本発明の食器洗い用洗剤は５０重量％に及ぶ高い含量の活性物質を用いて製 造することができ、そのような高濃度においても明らかに低粘度溶液のままであ る。含まれているすべての両性化合物は、ニトロソアミンテストにおいて２−４ ｐｐｂという低い含量を与えるということが知られているので、本食器洗い用 洗剤は毒性の点で大変有利である。 タイプａ）とタイプｂ）の両性化合物の組合せを含む本発明の食器洗い用洗剤 は良い泡立ち特性と良い洗浄効果を持ち合わせているが、調製を容易にするタイ プｃ）の両性化合物とともにタイプａ）、タイプｂ）の両性化合物を含むことが 好ましい。特に高い含量の活性物質において、適正な粘度を達成することがより 容易になる。 本発明の食器洗い用洗剤の組成物において、非イオン性化合物の両性化合物の 全量に対する重量比は少なくとも１：１であることが適している。この比は１： １−２：１の範囲であることが都合がよく、好ましくは１：１−１．５：１の範 囲である。両性界面活性化合物の組合せにおいて、タイプｂ）の両性化合物に対 し、またタイプｂ）とタイプｃ）の両方が存在するときそれぞれのタイプの化合 物に対し、各々、タイプａ）の化合物は少なくとも１５重量％の過剰であること が都合がよい。その過剰の程度は１５−９０重量％の範囲であることが都合がよ い。食器洗い用洗剤における界面活性両性化合物と非イオン性化合物の全量は、 アニオン界面活性剤の少なくとも２０重量％であることが適当であり、好ましく はアニオン界面活性剤の３０−７０重量％である。食器洗い用洗剤においてアニ オン界面活性剤ならびに、両性化合物および非イオン性化合物の全含量は１０− ５０重量％でよく、高濃度の食器洗い用洗剤の場合には通常３５−５０重量％で ある。 通常に従い、食器洗い用洗剤におけるアニオン界面活性剤は、水溶性の硫酸塩 またはスルホン酸塩からなり、特にアルキル基が通常８−２２個の炭素原子を含 むアルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩およびアル キルアリールスルホン酸塩からなる。エーテル基を含むアニオン界面活性剤に対 してエーテル基は通常エチレンオキシド基であり、化合物は普通１分子につき１ −１０個のそのような基を含む。通常、カチオンはアルカリ金属、アルカリ土類 金属、アンモニウムまたはモノ、ジおよびトリエタノールアミンカチオンのよう なアミンのカオチンである。アニオン界面活性剤の具体例は、ラウリル硫酸ナト リウム、２または３個のエチレンオキシド基を有するラウリルエーテル硫酸ナト リウム、ドデシルベンゼンスルホン酸およびアルキルベンゼンスルホン酸の対応 するアンモニウム塩またはエタノールアミン塩、ナトリウム塩または他の塩であ り、平均してアルキル基は１１−１３個の炭素原子を含む。しばしば、少なくと も２つの異なるアニオン界面活性剤が食器洗い用洗剤において用いられる。 本発明の食器洗い用洗剤組成物は液体である。本来、主成分は好ましくは水で ある。しばしば、液体の食器洗い用洗剤組成物は脱イオン水を含むが、他の種類 の水がまた用いられてよい。また、低級アルコール、グリコールおよびグリコー ルの低級アルキルエーテルのような他の液体溶媒が含まれ得る。これらの種類の 溶媒は通常少しでも存在す るならば微量である。具体例は、エタノール、エチレングリコールおよびモノプ ロピレングリコールである。ときどき、溶媒は主に防腐成分として含まれている 。しかしながら、本発明の組成物はいかなる防腐剤も必要としないという利点を もっている。 本発明の食器洗い用洗剤組成物は、単に成分を混合することによる通常の方法 で調製することができ、そしてそれらはもちろん通常の様式で用いられてよい。 約１０−５０重量％の全乾燥固体含量を有する食器洗い用洗剤組成物の標準的な 使用量は洗い水において約０．２ｇ／１である。 本発明の食器洗い用洗剤組成物の主成分は上述した通りである。本来、増粘剤 、着色剤、色素、および香料のような他の通常用いられる物質も、様々な特性を 改良するために含まれてよい。必須である洗浄および泡立ち特性にいかなる逆効 果も与えないという条件で、他の両性化合物と非イオン性化合物がまた含まれて よい。 本発明はここで非限定の例によって説明される。パーセントがついた数字はす べて記述されていない限り重量パーセントを示している。 例 以下のすべての食器洗い用洗剤の組成物は、次に示す量のアニオン界面活性剤 および他の添加剤を含んだ。 ラウリルアルコール硫酸塩（２８％）：３５．７重量％３個のエチレンオキシド 基を有するラウリルエーテル硫酸 アンモニウム（７５％）：１３．３重量％ クメンスルホン酸塩（４０％）：５．０重量％ 尿素：２．０重量％ クエン酸：０．３重量％ 重量パーセントで与えられているすべての数字は、水を含んで１００重量％とな る全成分に基づいて決定されている。 本発明による組成物１。 両性化合物：タイプａ）−アンホラック７ＣＸ（Ampholak（登録商標）７ＣＸ） （スウェーデン、ベロル・ノーベル（Berol Nobel）ABより入手可能）−式（Ｉ Ｉ）に従ってカルボニル基を含み、Ｒは椰子（coco）脂肪酸の残基である。本化 合物（４０％）は１２．５重量％の量で存在した。 タイプｂ）アルキル鎖が主としてＣ１２−Ｃ１４の基からなるアルキルジメチル ベタイン。本化合物（３０％）は１０．５重量％の量で存在した。 非イオン性化合物：８個のエチレンオキシド基を有するエトキシル化されたＣ９ −Ｃ１１アルコールで、８．０重量％の量で存在した。 本発明による組成物２。 両性化合物：タイプａ）−アンホラック７ＣＸ（Ampholak（登録商標）７ＣＸ） （スウェーデン、ベロル・ノーベル（Berol Nobel）ABより入手可能）−式（Ｉ Ｉ）に従ってカルボニル基を含み、Ｒは椰子（coco）脂肪酸の残基で ある。本化合物（４０％）は１０．０重量％の量で存在した。 タイプｂ）アルキル鎖が主としてＣ１２−Ｃ１４の基からなるアルキルジメチル ベタイン。本化合物（３０％）は８．０重量％の量存在した。 タイプｃ）−アンホラックＸＣＯ−３０（Ampholak（登録商標）ＸＣＯ−３０） （スウェーデン、ベロル・ノーベル（Berol Nobel）AB より入手可能）−式（Ｖ ａ）および（Ｖｂ）による化合物の混合物であり、Ｒは椰子（coco）脂肪酸の残 基である。本化合物（４０％）は５重量％の量存在した。 非イオン性化合物：８個のエチレンオキシド基を有し、４．０重量％の量で存在 するエトキシル化されたＣ９−Ｃ１１アルコール、ならびに７個のエチレンオキ シド基および１個のプロピレンオキシド基を有し、４重量％の量で存在するエト キシル化およびプロポキシル化されたＣ１０−Ｃ１２アルコール。 本発明による組成物３。 両性化合物：組成物１と同じものであり同量存在した。 非イオン性化合物：８個のエチレンオキシド基を有し、８重量％の量存在するエ トキシル化されたＣ９−Ｃ１１アルコール。 比較の目的のために含めた組成物４。 両性化合物：タイプａ）の両性化合物だけであり、組成 物１と同じものであり２３．０重量％の量存在した。 非イオン性化合物：８個のエチレンオキシド基を有し、８重量％の量存在するエ トキシル化されたＣ９−Ｃ１１アルコール。 比較の目的のために含めた組成物５。 両性化合物：タイプｂ）の両性化合物だけであり、組成物２と同じものであり２ ３．０重量％の量存在した。 非イオン性化合物：８個のエチレンオキシド基を有し、８重量％の量存在するエ トキシル化されたＣ９−Ｃ１１アルコール。 比較の目的のために含めた組成物６。 両性化合物：タイプｃ）の両性化合物だけであり、組成物２と同じものであり２ ３．０重量％の量存在した。 組成物の洗浄効果は次に示すようにして調べられた。直径１６．５ｃｍの標準 の板が１ｃｍ³の獣脂肪（tallow fat）で覆われた。脂肪はブラシを用いて板上 に広げられ、板は一晩中乾燥のために放置された。次に、０．２ｇの上述した食 器洗い用洗剤の組成物が、２０⁰ｄＨの硬度である８リットルの水に加えられ、 その水は４５℃±２℃に加熱された。この温度が達成されたとき、水は泡を形成 するように１分間、４００ｒｐｍの速度でかき混ぜられた。その後、板はすべて の泡がなくなるまで１つ１つ手で洗浄され、洗浄された板は数えられた。 上記組成物の泡立ち特性は、水および水１リットルに対 し４ｇの濃度の上記組成物で満たされたシリンダを４０回回転することによって 決定され、そこにおいて泡の高さが読取られた。この操作が繰返され、２．５ｍ ｌのベカメル 水と食器洗い用洗剤の混合物に加えられた。泡の高さはそれぞれのこのような操 作の後に測定され、それらは泡が十分に消滅するまですなわち泡が約５５ｍｌの レベルになるまで繰返された。 洗浄および泡立ちテストの結果は次に示す表で与えられている。 したがって本発明の組成物は、優れた泡立ち特性、すなわち高い最初の泡のレ ベルと持続する泡とともに、良好な洗浄効果を持ち合わせていた。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９４年１０月２６日 【補正内容】 液体食器洗い用洗剤組成物 本発明は、液体の食器洗い用洗剤組成物に関し、特にアニオン界面活性剤なら びに両性界面活性化合物および非イオン性界面活性剤の組合せを含む組成物に関 する。 今日最も市場に出回っている液体食器洗い用洗剤は、主として手で洗うために 意図されており、一般に必須成分としてアルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼ ンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、およびアルキルエーテル硫酸塩のようなアニ オン界面活性剤を含む水溶液からなる。 そして、文献 J PalicKa 2nd World Surfactants Congress 1988，May 1988， CESIO and ASPA，Paris，Volume III 474p, 表８およびWO 92/05236の例は、２ 種類の両性化合物の組合せ、アニオン界面活性剤ならびに泡安定剤および起泡剤 としてのココジエタノールアミドまたはアミンオキシドからなる食器洗い用組成 物を開示する。更に、文献J Palicka，3rd CESIO International Surfactant Co ngress and Exhibition, June 1992 CESIO, London, section D，311pは、３種 類の両性化合物および双性イオン性化合物の組合せならびにアニオン界面活性剤 を含む食器洗い用組成物を開示する。 一般に、アミンオキシドまたはアルキルジエタノールアミドが泡安定剤として 用いられる。両方の化合物がよく立ちかつ持続する泡を与えるが、容認できない レベルでのニトロソアミン形成の危険を伴う毒性の点から不都合である。したが って、いかなるニトロソアミン形成の危険を伴うことなしに良い洗浄力と良い泡 形成を持ち合わせた食器洗い用洗剤が必要である。 本発明によると、良い洗浄力と優れた泡形成を持ち合わせた食器洗い用洗剤は 、アニオン界面活性剤をベースとする食器洗い用洗剤において、異なる種類の両 性界面活性化合物およびある種の非イオン性界面活性化合物の組合せを用いるこ とによって得ることができるということが見出されている。本発明の食器洗い用 洗剤組成物は剌激性が弱く、たとえばガラス、陶磁器、台所用品を手で洗うのに 特に適している。本発明の食器洗い用洗剤の組成物は、良い泡立ち特性、すなわ ちよく立ちかつ持続する泡を示すという利点を持つだけでなく、高濃度の形態で 製造することができ、肌に大変やさしいという利点を持つ。 したがって、本発明は添付の請求の範囲で規定されているような食器洗い用洗 剤に関するものである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．次のａ）、ｂ）、ｃ）および ｄ）を含むことを特徴とする液体食器洗い 用洗剤組成物。 ａ） 一般式（Ｉ）を有する少なくとも１つのタイプａ）の両性界面活性化合 物、 式中、Ｒは７−２２個の炭素原子を有する炭化水素基であり、ｎは０または１で あり、Ａは、カルボニル基［Ｃ（Ｏ）］、基（ＯＣＨ₂ＣＨ₂）_zまたは基（ＯＣ Ｈ₂ ＣＨ₂ＣＨ₂）_z（そこにおいてｚは１から５の整数）であり、Ｒ₁は水素また は低級アルキル基であり、ｘは２または３であり、ｙは０から４までの整数であ り、Ｑは基−Ｒ₂ＣＯＯＭであり、そこにおいてＲ₂ は１−６個の炭素原子を有 するアルキレン基であり、Ｍは水素またはアルカリ金属、アルカリ土類金属、ア ンモニウムおよび置換されたアンモニウムのグループからのイオンであり、Ｂは 水素または上記で規定した基Ｑである、 ｂ） 一般式（ＩＩＩ）または（ＩＶ）を有する少なくとも１つのタイプｂ） の両性界面活性化合物、 式中、Ｒは少なくとも７個の炭素原子を有するより長鎖の疎水炭化水素基であり 、Ｒ′は１−４個の炭素原子を有するアルキル基またはヒドロキシアルキル基で あり、ｎは１または２であり、Ｍは水素またはナトリウムイオンである、 ｃ） 脂肪族アルコールのエトキシル化および／またはプロポキシル化された 付加物からなる少なくとも１つの非イオン性界面活性化合物、および ｄ） 少なくとも１つのアニオン界面活性剤。 ２．さらに一般式（Ｖ）を有するタイプｃ）の両性界面活性化合物を少なくと も１つ含み、式中、Ｒ、ｙ、ＱおよびＢは式（Ｉ）の化合物に対して示されたと おりであるが、１つの基Ｂは基−ＣＨ₂ＣＨＲ′ＯＨであり、Ｒ′がＨまたはＣ Ｈ₃であることを特徴とする、請求項１記載の組成物。 ３．タイプａ）の両性化合物が一般式（ＩＩ）を有し、式中、ｎは０または１ であり、ｎが１のときにＡはカルボニル基であり、ＱはＣＨ₂−ＣＯＯＭまたは ＣＨ₂ ＣＨ₂−ＣＯＯＭであり、ｙは１、２または３であり、Ｍ、Ｒ、 ｘおよびＢは請求項１に記載されているとおりであることを特徴とする、請求項 １記載の組成物。 ４．タイプｂ）の両性化合物が一般式（ＩＩＩ）を有し、式中、Ｒ、Ｒ′、ｎ およびＭは請求項１に記載されているとおりであることを特徴とする、請求項１ 記載の組成物。 ５．タイプｃ）の両性化合物が式（Ｖａ）および／または式（Ｖｂ）を有し、 式中、ＲおよびＭは請求項２に記載されているとおりであることを特徴とする、 請求項２記載の組成物。 ６．非イオン性界面活性化合物が、９−１６個の炭素原子を有しかつ４−１４ 個のエチレンオキシド基および／またはプロピレンオキシド基を含む脂肪族アル コールのエトキシル化および／またはプロポキシル化された付加物から なることを特徴とする、請求項１記載の組成物。 ７．エトキシル化および／またはプロポキシル化された脂肪族アルコールの、 両性界面活性化合物の全量に対する重量比が少なくとも１：１であることを特徴 とする、先行する請求項のうちいずれか１項記載の組成物。 ８．タイプａ）の両性化合物が、タイプｂ）の両性化合物対して、ならびにタ イプｂ）およびタイプｃ）のそれぞれの両性化合物に対して、それぞれ、少なく とも１５重量％の過剰で存在することを特徴とする、先行する請求項のうちいず れか１項記載の組成物。 ９．タイプａ）、タイプｂ）およびタイプｃ）の両性化合物ならびにエトキシ ル化および／またはプロポキシル化された脂肪族アルコールの全量が、アニオン 界面活性剤に基づき少なくとも２０重量％であることを特徴とする、先行する請 求項のうちいずれか１項記載の組成物。