JPH0850220A - コネクタ組立装置および光コネクタ組立方法 - Google Patents

コネクタ組立装置および光コネクタ組立方法

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JPH0850220A
JPH0850220A JP18436094A JP18436094A JPH0850220A JP H0850220 A JPH0850220 A JP H0850220A JP 18436094 A JP18436094 A JP 18436094A JP 18436094 A JP18436094 A JP 18436094A JP H0850220 A JPH0850220 A JP H0850220A
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center
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knob
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高志 吉澤
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昭 永山
Kunihiko Sasakura
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 光コード端にコネクタ部品を組み付ける光コ
ネクタ自動組立装置および組立方法を提供する。 【構成】 フェルール組立体を用いた際の光コネクタ組
立装置であって、少なくともフェルール組立体を長手軸
まわりに略1回転できるフェルール回転板39等から構
成されるフェルール組立体回転手段と、偏心検出レンズ
系41、偏心検出用CCDカメラ42等から構成される
フェルール組立体のコア中心を検出する検出手段と、プ
ラグフレーム及びツマミを一定の姿勢として供給する手
段と、該プラグフレーム及びツマミを一定の姿勢で保持
する手段と、該プラグフレーム及びツマミにフェルール
組立体を挿入する手段とを具備するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光コード端にコネクタ
部品を組み付ける光コネクタ自動組立装置および組立方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】広帯域情報サービスを各家庭やオフイス
まで普及させるには、光コネクタ付きコードの抜本的経
済化が不可欠である。しかしながら、従来、光コード端
にコネクタを組付ける作業(以下、コネクタ組立と略
す)は人手依存度が極めて高く、コネクタ付き光コード
の経済化を困難にしていた。コネクタ付き光コードの経
済化をはかると同時に、将来予想される大規模な需要に
応えるには、コネクタ組立の自動化が必須となってい
る。
【0003】光コネクタには種々の形状のものが考案さ
れているが、基本的には図11に示すように、中心孔に
ファイバ素線が埋め込まれたフェルール100,100
同士を押圧しつつ、精密スリーブ101を用いてその外
径基準で整列接続する。しかし、フェルール100,1
00の中心孔はその外径に対して若干の偏心を有し、フ
ェルールの中心孔の偏心方向が互いに180度異なるコ
ネクタ同士を接続した最悪ケースにおいては、中心孔に
通したファイバのコア位置間偏差が最大になるので、大
きな接続損失が発生する。
【0004】このような偏心に起因する接続損失を避け
るため、F04形単心光ファイバコネクタ(JIS C
5973に記載、以下「SCコネクタ」と呼ぶ)で
は、挿抜姿勢を一通りにするためツマミ断面を矩形と
し、偏心方向がツマミ断面に対して略一定方向になるよ
うに組み立てている(以下、この作業を「調心」と呼
ぶ)。この調心を行なうSCコネクタでは、接続時の偏
心方向がほぼ一致するので偏心に起因する接続損失が小
さく、光通信用コネクタとして世界的規模で使用される
状況にある。
【0005】SCコネクタの需要増大に伴って、その組
立の自動化も検討されつつあるが、部品点数の多さと、
人手組立を前提とした構造の複雑さが阻害要因となって
いる。
【0006】このSCコネクタの従来の組立手順を図1
2〜図15を用いて説明する。
【0007】先ず、図12のように、光コード102を
指定長に切断し、後で組み付けるコイルばね103、ス
トッブリング104、かしめリング105、リング10
6、ブーツ107を光コード102に通した後、該光コ
ード先端の被覆除去、ファイバ素線のクリーニング、抗
張力体の処理を行なう。続いて、図13に示すフェルー
ル100の中心孔に接着剤を充填してファイバ素線を挿
入・接着した後、フェルール先端を研磨する。
【0008】次いで、図13に示すように、フェルール
100の偏心方向を検査し、偏心方向に最も近いフラン
ジキー溝108が、プラグフレーム109の点線矢印の
方向に一致するようにフェルール100を回転調整して
プラグフレーム109に挿入する。その後、コイルばね
103とストップリング104を戻し、ストップリング
104の突起部110がプラグフレーム109の嵌合孔
111に合うようにストップリング104を回転調整し
て組み付ける。
【0009】次に、図14に示すように、かしめリング
105を戻す。このとき、ストップリング104の後端
部とかしめリング105との間に抗張力体112を挟み
込み、かしめる。さらに、リング106を戻して、光コ
ード102の外皮を固定し、ブーツ107を戻してスト
ップリング104およびかしめリング105を覆う。
【0010】最後に図15のように、プラグフレーム1
09の方向に合わせて前方からツマミ113を挿入す
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の工程の
うち、コード被覆除去作業,ファイバ素線のクリーニン
グ作業などでは補助的な自動機が使用されているが、そ
の他の工程に関しては、製造現場での組立自動化は進ん
でいないのが現状である。特に、SCコネクタの調心工
程を含むプラグフレーム、ツマミの組み付け作業の自動
化は全く行なわれておらず、生産性を低下させ、生産コ
ストを引き上げる一要因となっている。
【0012】以上の状況を鑑み、本発明はSCコネクタ
の組立で、調心を行なってプラグフレームおよびツマミ
を組み付ける組立工程の自動化装置および組立方法を提
供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明に係るコネクタ組立装置の構成は、ファイバ素線を挿
入できる中心孔を有したフェルールと、接続時に前記フ
ェルールに一定の押圧力を与えるスプリングと、該スプ
リングの収容部分と光コード抗張力体の結合部分および
プラグフレームとの係止手段を有するストップリング
と、前記フェルール、スプリング、ストッブリングを一
体とする係止部材とから構成されるフェルール組立体を
用いた際の光コネクタ組立装置であって、少なくとも、
フェルール組立体を長手軸まわりに略1回転できるフェ
ルール組立体回転手段と、フェルール組立体のコア中心
検出手段と、プラグフレームおよびツマミを一定の姿勢
として供給する手段と、該プラグフレームおよびツマミ
を一定の姿勢で保持する手段と、該プラグフレームおよ
びツマミにフェルール組立体を挿入する手段とを具備す
ることを特徴とする。
【0014】前記フェルール組立体回転手段はフェルー
ル回転板とその駆動手段から成り、フェルール回転板の
中心部にはフェルールのフランジ直径より大きい直径の
孔を有し、該孔の周囲に少なくとも1つの、フェルール
フランジのキー溝に嵌合可能な爪が突出していることを
特徴とする。
【0015】前記コア中心検出手段は、フェルールを一
定位置に固定する手段と、コア部分を高輝度にする手段
と、コア部を含むフェルール先端面画像計測手段と、該
画像データから高輝度領域の重心を検出する手段とから
構成されることを特徴とする。
【0016】また、一方の本発明に係る光コネクタ組立
方法は、上記光コネクタ組立装置を使用した光コネクタ
組立方法であって、前記フェルール組立体回転手段によ
ってフェルールを回転させ、少なくとも円周上の3箇所
の位置で前記高輝度領域重心検出手段によってフェルー
ル中心を求め、該フェルール中心に対するコア偏心方向
に最も近いフェルールフランジのキー溝が一定の方向に
なるようにフェルール組立体を回転させた後、一定の姿
勢に保持されたプラグフレームおよびツマミに該フェル
ール組立体を順次挿入することを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明の組立装置は、フェルール組立体回転手
段と偏心方向検出手段を有しているので、調心工程を含
むコネクタ組立が可能である。本発明の組立方法では、
フェルール組立体を使用しているので、組立装置構成が
単純で経済的である。
【0018】すなわち、本発明では、フェルール、スプ
リング、ストップリングを予め一体に組み立てたフェル
ール組立体を用い、組立装置を単純化している。
【0019】また、本装置では、一方のフェルール端か
ら検査光を入射して被組立フェルール端でのコア部分の
輝度を高め、コア中心位置をCCDカメラと画像解析装
置を用いて検出している。また、フェルール組立体回転
手段を用いてフェルールフランジ部のキー溝を基準とし
て被組立フェルールをV溝上で回転させ、上記のような
コア中心検出動作を円周上の複数位置で行ない、偏心方
向を定めている。さらに、偏心方向の測定後、フェルー
ル組立体回転手段は、測定した偏心方向に最も近いキー
溝が特定の方向となるように被組立フェルールを回転調
整する。プラグフレームおよびツマミは、フィーダから
一定の姿勢で供給・保持されているので、回転調整の済
んだ被組立フェルールを挿入手段によってプラグフレー
ムおよびツマミに順次挿入することによって調心工程を
含むコネクタ組立が行なえる。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係る好適な実施例を説明す
る。
【0021】ここで、本発明の実施例を説明する前に、
図1〜図5を用いて、フェルール組立体を用いた場合の
組立手順を説明する。
【0022】図1は組立前の状態を示す。図1で、10
は光コード、11は光コードの抗張力体、12はジャケ
ット部分、13はファイバ素線部分である。また、14
はフェルール組立体であり、フェルール15、コイルば
ね16、ストップリング17、係止部材18から構成さ
れている。なお、組立前にかしめリング19およびブー
ツ20を予め光コード10に通し、光コード先端の被覆
除去、抗張力体処理などを行ない、図1のようにする。
尚、上記コネクタの詳細については本出願人が先に出願
した「光ファイバコネクタ機構」(特願平5−1125
52号;平成5年5月14日出願)及び「光ファイバコ
ネクタ」(特願平5−118333号;平成5年5月2
0日出願)に開示している。
【0023】次いで、図1の状態の光コードを、接着剤
を充填したフェルール組立体14に挿入・接着するとと
もに、予め光コードに通しておいたかしめリング19を
戻してフェルール組立体14のストップリング17の後
端部17aに装着する。このとき、抗張力体11をスト
ップリング17とかしめリング19との間に挟み込み、
かしめ固定する。この状態を図2に示す。この段階でフ
ェルール15の先端を研磨加工するが、具体的なフェル
ールの研磨法およびその装置については当該業者には公
知の技術であるため、詳細を省略する。なお、図2
(A)は、図2(B)のフェルール部の左側面を示す
が、フェルール15のフランジ部15aには、周方向に
わたって4箇所にキー溝15bが設けられている。
【0024】次に、図3に示すように、研磨加工の終了
した段階のフェルールの偏心方向を測定し、その偏心方
向に最も近いキー溝15bが所定の位置となるようにフ
ェルール組立体14を回転させて、キー溝15bがプラ
グフレーム21の内部突起に嵌合する位置でプラグフレ
ーム21を挿入する。次いで、プラグフレーム21の姿
勢に合わせてツマミ22を挿入する。プラグフレーム2
1およびツマミ22の内部構造等の詳細は「JIS C
5973」に記載されているので、ここでは省略す
る。以上の組み付けが終了すると、図4の状態となる。
【0025】その後、予め光コードに通してあったブー
ツ20を先端側に戻して、かしめリング19を覆うよう
にはめ込み、図5の状態にとして、組立が終了する。
【0026】従来手順と比較して本発明の組立手順の特
徴とする点は、フェルール組立体を使用するので、研磨
加工以後の部品組み付け作業が単純なことである。本発
明の光コネクタ組立装置の機能は、図3に示した工程を
自動的に行なうものである。
【0027】次に、本発明の光コネクタ組立装置の一実
施例を説明する。図6は本発明の組立装置の実施例を示
す図である。図6中、符号31および32は検査光源、
33および34は検査光レンズ系、35および36は検
査光入力用ハンド、37は被組立フェルール把持ハン
ド、38は移送機構、39はフェルール回転板、41は
偏心検出レンズ系、42は偏心検出用CCDカメラ、4
3は挿入機構、44は移動ステージ、45は部品移載ハ
ンド、46はプラグフレーム・フィーダ、47はツマミ
・フィーダ、48は直線フィーダ、49は部品支持台、
50はプラグフレーム、51はツマミ、52は被組立光
コード、53は該光コード52を図の矢印方向に搬送す
る搬送装置である。すなわち、本実施例に係るコネクタ
組立装置の構成は、図1〜図5で説明したファイバ素線
を挿入できる中心孔を有したフェルール15と、接続時
に前記フェルールに一定の押圧力を与えるコイルバネ1
6と、該コイルバネ16の収容部分と光コード抗張力体
11の結合部分およびプラグフレーム21との係止手段
を有するストップリング17と、前記フェルール15,
コイルバネ16及びストッブリング17を一体とする係
止部材18とから構成されるフェルール組立体14を用
いた際の光コネクタ組立装置であって、少なくとも、フ
ェルール組立体14を長手軸まわりに略1回転できるフ
ェルール回転板39等から構成されるフェルール組立体
回転手段と、偏心検出レンズ系41、偏心検出用CCD
カメラ42等から構成されるフェルール組立体14のコ
ア中心を検出する検出手段と、プラグフレーム21およ
びツマミ22を一定の姿勢として供給する手段と、該プ
ラグフレームおよびツマミを一定の姿勢で保持する手段
と、該プラグフレームおよびツマミにフェルール組立体
を挿入する手段とを具備するものである。
【0028】次に、本実施例の動作を説明する。光コー
ド52は、端子間隔が本発明の組立装置の各ハンド間隔
(すなわち、検査光入力用ハンド35,被組立フェルー
ル把持ハンド37の間の距離、ハンド37とハンド36
との間の距離)に等しく保持された状態で、搬送装置5
3上を搬送される。該光コード52の一端52aが被組
立フェルール把持ハンド37の位置、他端52bが検査
光入力用ハンド35の位置に達すると、それぞれのハン
ド35,37が各端子52a,52bを把持して装置内
に引込み、一端52aを挿入機構43に、他端52bを
検査光レンズ系33に装着する。該挿入機構43はかし
めリングの後端傾斜部分が密着できる割構造を有し、端
子52aのフェルール組立体14の先端を高精度にフェ
ルール回転板39の中心孔に挿入する。
【0029】図7は、フェルール回転部を挿入機構43
側から見た部分正面図であり、図7で、54はフェルー
ル回転板39の中心孔、55は図2(A)に示したフェ
ルールフランジ部15aのキー溝15aに嵌合可能な爪
である。爪55の数は少なくとも1個あればよいが、本
実施例では4個の爪55を設け、少ない回転角でフェル
ールフランジ15aが嵌まるようになっている。上記フ
ェルール回転板39は、回転軸56が移動ステージ44
と一体となった支持板57に回転自在に固定され、組立
歯車58で回転駆動される。上記回転軸56は中空軸で
あり、空洞部にV溝ブロック40およびフェルール押さ
え59と押さえアクチュエータ60がフェルール回転板
39のすぐ後方まで張り出して配設できる構造となって
いる。ただし、V溝ブロック40およびフェルール押さ
え59と押さえアクチュエータ60は、移動ステージ4
4に固定されており、フェルール回転板39とともに回
転することはない。
【0030】フェルール回転板39は、以上のような構
造であるため、挿入機構43によって、フェルール組立
体14がフェルール回転板39の中心孔54に挿入され
てフランジ部15aが押し当てられた状態で、フェルー
ル回転板39がいずれかの方向に回転されると、フェル
ールフランジ部15aのキー溝15bに回転板39の爪
55が落ち込む。フェルールフランジ部15aのキー溝
15bと爪55との嵌合によって、すべることなくフェ
ルール15の回転角を精密に制御できる。その後、押さ
えアクチュエータ60で駆動されたフェルール押さえ5
9が、V溝ブロック40上に乗ったフェルール外周をV
溝に常に接するように押圧する。この状態で、駆動歯車
58を回転させると、フェルール中心位置が固定された
状態でフェルール15を回転させることができるので、
フェルール外径にばらつきがあってもフェルール中心に
対するコア偏心方向および偏心量の測定が精密に行なえ
る。
【0031】図8は、フェルール先端部がV溝ブロック
40上に乗った状態(偏心方向測定状態)の本実施例の
平面図である。ただし、図8では、簡明にするため、図
6のハンド機構等を省略してある。図8に示すように、
フェルール回転板39等からなるフェルール回転部、偏
心検出レンズ系41、CCDカメラ42、部品支持台4
9は移動ステージ44に配設されており、アクチュエー
タ64によって一体となって移動する構造となってい
る。
【0032】以下、図8を用いて本実施例の動作を説明
する。光コード52の一端52bは検査光入力用ハンド
(図示せず)で検査光レンズ系33に対して位置決めら
れて、検査光が入力される。この検査光が伝送されて、
V溝ブロック40上に保持された他端52aのフェルー
ル組立体14のフェルール先端面でのコア部分が高輝度
になる。この高輝度領域を含むフェルール先端面画像は
レンズ系41を通してCCDカメラ42で画像データに
変換され、画像データが画像解析装置62に送られて高
輝度領域の重心を求める。このような高輝度領域の重心
を求める画像解析技術についてはすでに公知の技術であ
り、ここではその詳細は省略する。
【0033】本実施例では、フェルール回転板39を9
0°づつ回転させ、高輝度領域の重心を求める動作を4
回行なう。偏心方向を定めるには、このような重心検出
動作回数は3回でも原理的には可能であるが、偏心量は
一般に微小であるため、重心位置検出結果はV溝上の塵
埃や振動等に起因する偶発誤差を含む。この影響を低減
するには重心検出動作回数を増やすことが有効であるた
め、実際には4〜6回程度測定することが望ましい。複
数回の重心検出結果から、偏心量および偏心方向も定め
る方法は後で述べるが、ここでは偏心方向が求められた
ものとして、以後の動作を説明する。
【0034】画像解析装置で求められた偏心方向信号を
受けて、モータ63および駆動歯車58が回転し、フェ
ルールフランジ15aにある複数のキー溝のうち偏心方
向に最も近いキー溝15bが特定の方向になるようにフ
ェルール回転板39を回転させる。本実施例では、偏心
方向に最も近いキー溝が紙面の真上の方向になるように
フェルールを回転させる。この動作が終了した後、フェ
ルールを被組立フェルール把持ハンド37(図6参照)
が把持した状態で挿入機構43が後退して、フェルール
組立体14はフェルール回転板39から抜き出される。
【0035】次いで、アクチュエータ64が作動して移
動ステージ44を図8中の上方に移動させ、部品支持台
49のプラグフレーム50の保持部を挿入機構43の位
置(図のY軸)に一致させる。なお、プラグフレーム5
0およびツマミ51は、予めプラグフレーム・フィーダ
46とツマミ・フィーダ47によって姿勢が備えられ、
直線フィーダ48の終点位置から部品移載ハンド45
(図6参照)によって部品支持台49に装着されてい
る。この状態を図9に示す。ここで、挿入機構43が前
進し、フェルール組立体14を部品支持台49上のプラ
グフレーム50に挿入し、プラグフレーム50を組み付
ける。プラグフレーム組み付け後、挿入機構43はプラ
グフレーム付きのフェルール組立体14を保持した状態
で後退する。次に、移動ステージ44が再度移動してツ
マミ51がY軸上になり、挿入機構43が前進してプラ
グフレーム組み付け時と同時にしてツマミが組み付けら
れる。これで光コードの片端に対する部品の組み付けが
終了し、各ハンド機構35〜37および検査光源31が
光コードを搬送装置53に戻す。
【0036】本実施例では、この段階で光コード搬送装
置53がハンド間距離だけ移動し、片端52aが図9の
Z軸上に、他端52bがY軸上に位置決めされる。そこ
で、組立の終えた片端52aから検査光が入力され、他
端52bに対して以上の説明と同様な手順で調心と部品
の組み付けが行なわれる。
【0037】以上説明したように、本発明では、組立装
置に用いるアクチュエータ個数が少なくでき、機構構成
も単純にされており、経済的である。また、調心と部品
組み付けが同一装置内で行なえるため、調心精度が高
く、高信頼なコネクタ組立が可能である。
【0038】次に、図10を用いて、4回の重心検出結
果から偏心量および偏心方向を定める方法を説明する。
図10は偏心検出用CCDカメラ42の視野を模式化し
たもので、#1〜#4はフェルールの回転位置を変えな
がら4回計測したコア中心に相当する高輝度領域の重心
位置を示す。この#1〜#4の4点のうち、任意の3点
の組み合わせに対し式(1)で示す1個の円が定められ
る。
【0039】
【数1】
【0040】本実施例では、自乗誤差の和を最小にする
手法(最小平均自乗推定)によって、先ず真の中心Pの
位置座標の推定を行なう。
【0041】
【数2】
【0042】以上説明したように、最小平均自乗推定を
適用すれば、真の中心は測定円の中心座標を平均化処理
で求められる。ここで求めた中心(Xp ,Yp )はフェ
ルール中心とみなせるので、これに対する重心位置座標
から偏心方向が直ちに決定できる。
【0043】コネクタ組立には偏心方向さえわかればよ
いが、さらに、偏心量を求めて規定量以上の偏心を有す
るフェルールを不良品として部品組み付けを実施しない
で排除することも可能である。
【0044】偏心量を求めるたるに、本実施例では、前
記のように求めたフェルール中心Pから各測定点#1〜
#4までの距離の自乗誤差の和が最小となるような円
(半径R)を求める。
【0045】
【数3】
【0046】以上の実施例では、4回の高輝度領域重心
位置の検出結果から偏心方向と偏心量を定める方法を示
したが、この方法は3回以上の重心位置検出を行なうす
べての場合に適用できる。例えば、5回の測定結果から
得られる測定円は10、6回の測定結果から得られる測
定円は20個あるが、以上で詳細に説明したように、本
発明の手順によれば単純な平均化処理によって最小自乗
推定が行なえ、偶発誤差の影響を低減できる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
組立装置構成も単純で、経済的である。また、調心と部
品組み付けが同一装置内で行なえるため、調心精度が高
く、高信頼なコネクタ組立が可能である。
【0048】また、本装置では、一方のフェルール端か
ら検査光を入射して被組立フェルール端でのコア部分の
輝度を高め、コア中心位置をCCDカメラと画像解析装
置を用いて検出精度の向上を図っている。
【0049】また、フェルール組立体回転手段を用いて
フェルールフランジ部のキー溝を基準として被組立フェ
ルールをV溝上で回転させ、上記のようなコア中心検出
動作を円周上の複数位置で行なうことができ、偏心方向
を定めており、さらに、偏心方向の測定後、フェルール
組立体回転手段は、測定した偏心方向に最も近いキー溝
が特定の方向となるように被組立フェルールを回転調整
できる。
【0050】さらに、プラグフレームおよびツマミは、
フィーダから一定の姿勢で供給・保持されているので、
回転調整の済んだ被組立フェルールを挿入手段によって
プラグフレームおよびツマミに順次挿入することによっ
て調心工程を含むコネクタ組立が行なえ、生産性の向上
し、生産コストの低減を図った自動化装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】フェルール組立体を用いた場合の光コネクタ組
立手順の説明図。
【図2】フェルール組立体を用いた場合の光コネクタ組
立手順の説明図。
【図3】フェルール組立体を用いた場合の光コネクタ組
立手順の説明図。
【図4】フェルール組立体を用いた場合の光コネクタ組
立手順の説明図。
【図5】フェルール組立体を用いた場合の光コネクタ組
立手順の説明図。
【図6】本発明の実施例の説明図。
【図7】本発明のフェルール回転部の実施例を説明する
図。
【図8】偏心測定状態での実施例の説明図。
【図9】部品組み付け状態での実施例の説明図。
【図10】フェルール中心および偏心量の推定法を説明
する図。
【図11】光コネクタの接続原理の説明図。
【図12】従来の組立手順の説明図。
【図13】従来の組立手順の説明図。
【図14】従来の組立手順の説明図。
【図15】従来の組立手順の説明図。
【符号の説明】 10 光コード 11 光コードの抗張力体 12 ジャケット部分 13 ファイバ素線部分 14 フェルール組立体 15 フェルール 16 コイルばね 17 ストップリング 18 係止部材 33,34 検査光レンズ系 35,36は検査光入力用ハンド 37 被組立フェルール把持ハンド 38 移送機構 39 フェルール回転板 41 偏心検出レンズ系 42 偏心検出用CCDカメラ 43 挿入機構 44 移動ステージ 45 部品移載ハンド 46 プラグフレーム・フィーダ 47 ツマミ・フィーダ 48 直線フィーダ 49 部品支持台 50 プラグフレーム 51 ツマミ 52 被組立光コード 53 搬送装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファイバ素線を挿入できる中心孔を有し
    たフェルールと、接続時に前記フェルールに一定の押圧
    力を与えるスプリングと、該スプリングの収容部分と光
    コード抗張力体の結合部分およびプラグフレームとの係
    止手段を有するストップリングと、前記フェルール、ス
    プリング、ストッブリングを一体とする係止部材とから
    構成されるフェルール組立体を用いた際の光コネクタ組
    立装置であって、 少なくとも、フェルール組立体を長手軸まわりに略1回
    転できるフェルール組立体回転手段と、フェルール組立
    体のコア中心検出手段と、プラグフレームおよびツマミ
    を一定の姿勢として供給する手段と、該プラグフレーム
    およびツマミを一定の姿勢で保持する手段と、該プラグ
    フレームおよびツマミにフェルール組立体を挿入する手
    段とを具備することを特徴とする光コネクタ組立装置。
  2. 【請求項2】 前記フェルール組立体回転手段は、フェ
    ルール回転板とその駆動手段とから成り、フェルール回
    転板の中心部にはフェルールのフランジ直径より大きい
    直径の孔を有し、該孔の周囲に少なくとも1つのフェル
    ールフランジのキー溝に嵌合可能な爪が突出しているこ
    とを特徴とする請求項1記載の光コネクタ組立装置。
  3. 【請求項3】 前記コア中心検出手段は、フェルールを
    一定位置に固定する手段と、コア部分を高輝度にする手
    段と、コア部を含むフェルール先端面画像計測手段と、
    該画像データから高輝度領域の重心を検出する手段とか
    ら構成されることを特徴とする請求項1記載の光コネク
    タ組立装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の光コネクタ組立装置を使
    用した光コネクタ組立方法であって、 前記フェルール組立体回転手段によってフェルールを回
    転させ、少なくとも円周上の3箇所の位置で前記高輝度
    領域重心検出手段によってフェルール中心を求め、該フ
    ェルール中心に対するコア偏心方向に最も近いフェルー
    ルフランジのキー溝が一定の方向になるようにフェルー
    ル組立体を回転させた後、一定の姿勢に保持されたプラ
    グフレームおよびツマミに該フェルール組立体を順次挿
    入することを特徴とする光コネクタ組立方法。
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