JPH08500240A - ケーブルブッシング - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 特に配線棚、配線凾もしくは配線ケース或いは計数レジスタ等の壁（２）或いはカバー或いは底面（３）ための、軟可塑性材料から成り、枠（６）により縁取りされている、特に板状のケーブルブッシング（５）にあって、このケーブルブッシング（５）がエラストマー網状化材料から造られている。

Description

【発明の詳細な説明】 ケーブルブッシング 本発明は、請求の範囲第１項の上位概念に記載の特徴を有する、配線棚、配線 箱もしくは配線ケース或いはレジスタラック等のためのハウジング壁部、特に壁 或いはカバー或いは底面のための板状のケーブルブッシングに関する。 この様式のケーブルブッシングにあっては、任意の断面を有するそれぞれのケ ーブルが設けられているケーブルブッシングの面のどの任意の位置においても、 適当なのは傾斜して指向しているケーブル案内部においても、十分に耐久性をも って、特に永久弾性的に、密に、このような棚、画或いはケース内を案内するこ とが可能である必要がある。この際、ケーブルブッシングを準備しかつ造るため に、特別な構造上の前提とか、装置とか或いは特別な工具とかを必要としないの でなければならない。 ドイツ連邦共和国特許第３９ １５ ００７号公報から、配線画もしくは配線 棚或いはレジスタラックのケーシングのためのケーブルブッシングが知られてお り、このケーブルブッシングあっては例えばゴム或いは熱可塑性物質から成る軟 弾性的な板が設けられており、この板の材料内に環状の断面を備えた多数の切欠 きが、場所上定まっる方向に整向されて、三つの異なるケーブル断面のための互 いに異なる三つの大きさを有する断面の大きさに従って区分けされて、互いに並 列して設けられており、その際板の同じ軟弾性的な材料から一体的に造られてい て、かつその先端部に突出した突起部或いは基準破断位置が形成されている切頭 円錐形の形状部分が上記の切欠きから突出している。 このケーブルブッシングは、個々のケーブルブッシングが環状の切欠き、その 立体的な位置および直径の大きさによって板上において全くその配設が限られて いまうと言う著しい欠点を伴うばかりでなく、切頭円錐形のシート状の軟弾性的 な構成が限られた伸びしか可能でなく、従ってケーブル案内部の配設が著しく限 られると言う欠点を有している。更に、個々の切欠きのこの配設の自在性が限ら れていることにより、切欠きのおよび／またはこれに所属している切頭円錐形の 構成の配設、数および直径の大きさの点で、経験上、これにより必然的に著しい 工具のための経費およびこのようなケーブルブッシングの不経済なリザーブを必 要とする、互いに異なるこのような多数のケーブルブッシングを必要とする。 このような様式の他の公知のケーブルブッシングにあっては、比較的多孔性の 合成物質から造られた偏平な板から成る。この板内には、その都度の位置要件或 いは直径要件に応じて、ナイフ或いは鋏でケーブルブッシングが切込まれている 。ケーブルブッシングのこの様式は、確実に封隙密着を達するケーブルブッシン グを形成することができないという欠点を伴う。更に、実地にあって、手により 多くの経費と手間と精密さで造られたケーブルブッシングは、ほんの僅かな伸び しか可能でない材料からで造られているので、極めて容易に引裂かれ、従って封 隙密着は達せられない。傾斜して指向しているケーブルブッシングは信頼性に富 む封隙密着された構造とは言いがたいか、或いは製造も限られている。ケーブル ジャケットとケーブルブッシング間の永続的な確実な封隙密着を達することも著 しく限られている。更に、手による製造技術の手間は個々の必要なケーブルブッ シングの正確な裁断には不合理でありかつ不経済である。 本発明の根底をなす課題は、公知構造の上記の欠点が排除され、簡単に特別な 工具を用いることなく、経済的に、偏平なケーブルブッシングの任意のどの位置 にあてっも、かつどんなケーブル断面にも、またケーブルが傾斜して指向してい ても、或いは後に配設する際にも、十分な、永続的なかつ確実に封隙密着された ケーブルブッシングとして形成し得る、冒頭に記載した様式のケーブルブッシン グを提供することである。 上記の課題は、請求の範囲第１項に記載の特徴によって解決され、また他の有 利な構成は他の請求の範囲に記載した。 この新規な板状の、特に偏平に形成されたケーブルブッシングにあって有利な ことは、高伸び性で高引裂き強度を有する熱可塑性の材料、特に熱可塑性エラス トマーを使用することにより、比較的大きな断面相違もしくは外径相違を有する ケーブルを、比較的正確に製造することが可能な単純な切欠き、特に、差し当た り任意の位置において、或いは必要なケーブル導入位置において適当な方法で剌 通されるいわゆる補助孔により、絶対に形状に適合して案内することが可能であ ると言う点ばかりでなく、使用される高伸び性で、高弾性でかつ高引裂き強度を 有する材料は、傾斜してケーブルブッシングを引通し案内されるケーブルを永続 的にケーブルジャケットに対して封隙密着状態で案内することを保証すると言う 点である。更に、このケーブルブッシングはは最適に利用し得ると言う著しい利 点が得られる。更に、簡単な、合理的な、合目的な、経済的な製造、即ち新しい ケーブルブッシングの熱可塑性材料で、配線画、配線棚もしくは配線ケース或い はレジスタラック等と、壁、底面、カバーとして役立つように結合することによ り利点が得られ、或いは必要な場合このケーブルブッシングを、無端で周囲を囲 繞するように、補強された、安定した適当な硬い材料から成る縁部もしくは枠− これはその都度の配線棚、配線画、配線ケース等に増設可能である−を有するフ ランジ様に、特に一体的に形成した部材としてとして造ることが可能である。 本発明の実施例を添付した図面に図示した実施例につき詳細に説明する。 第１図はカバーを取り除いた、個々の壁にケーブルブッシング板が設けられて いる配線ケースの透視図、 第２図は特に配線画或いは配線棚のためのフランジ状ケーブルブッシングの平 面図、 第３図は第２図によるケーブルブッシングの透視平面図、 第４図は第２図および第３図によるケーブルブッシングの透視背面図、 第５図は第２図から第４図によるケーブルブッシングの縦断面図。 絶縁材料から造られておりかつここでは特に正方形の断面をもって形成されて いる、第１図に図示した開かれている配線ケース１は、本質的に四つの壁２と底 ３とから成る。参照符号４は組立て完成のための固定孔を示している。参照符号 ５で板状のケーブルブッシングを示したが、このケーブルブッシングは全部で四 つの壁２の領域内で特別設けられている枠６内に形成されている。参照符号７は このケーブルブッシング５により配設の様相に応じて配線ケース１内に案内され ているケーブルを示している。 板状のケーブルブッシング５は高伸び性で、高弾性であり、高耐引裂性であり 、特に熱可塑的に加工可能な高分子材料、特に熱可塑性のエラストマーの高分子 材料から成り、特に経済的な製造方法で一体的に、壁２の枠６内に材料一体的に 射 出成形されている。 破断伸び率は使用されるエラストマーにあっては４００〜７００％である。進 行引裂強度（Weiterreissfestigkeit）はこのような材料では９〜１４Ｎ／ｍｍ である。従って、比較的容易に製造され、比較的小さな直径を有する補助孔８は 比較的太いケーブル７を引通すのに問題がなく、確実に相対的に大きな伸びが可 能であり、この場合このエラストマー材料は比較的大きな高弾性的な張力でもっ て、任意の断面を有するケーブル７の外周に永続的にかつ確実に封隙状態で密着 する。その際、ケーブルブッシング面９が永続的に比較的軟らかであるのが有利 である。 第１図から更に認められるように、ケーブルブッシング５の面は最適に利用可 能である。即ち、個々のケーブルの断面の引通しはこのケーブルブッシング５の どの任意の位置においても可能である。 第１図に図示した配線ケース１を完全にエラストマー材料から造ることは本発 明の枠内にはいる。 第２図から第５図は特に比較的硬い材料から造られた安定した無端に外周を取 巻く縁部或いは枠６を備えた、フランジ状に形成されたケーブルブッシング５を 示している。エラストマー材料から造られた、板状の或いは面状のケーブルブッ シング５は特に一体的にかつ材料一体的に縁部或いは枠６と結合されている。こ の際、その都度の形状に相応して、このケーブルブッシング５は、第３図から第 ５図において詳しく認められるように、立体的に、特に枠６に関して高さ方向で 段差を付されて設けられている。参照符号１１は、片側或いは両側において、特 に互いに同軸状態で相対して、偏平なケーブルブッシング５上において、一定の 位置で、特に網目状に配分して設けられている、いわゆる基準破断位置を示して いる。このような基準破断位置１１は点状におよび／または一定の或いは異なっ た直径で設けられている。 第３図と第４図において参照符号７は、ケーブルブッシング５を引通されてい る、互いに異なる断面を備えたケーブルを示している。これらの図面から、その 都度のケーブル断面の大きさに応じて、個々のケーブルブッシング面９の領域内 において、一つ或いは多数の著しく据込まれた、確実にかつ永続的にその都度の ケーブル周面に対して弾性的に密着する材料歪み部１３がどのように形成されて いるかが明らかである。 特に熱可塑性或いは熱硬化性の合成物質から成る縁部或いは枠６は、必要な場 合、適当な金属或いは非金属の挿入物により形状安定するように補強されている 。参照符号１４は、第４図および第５図から明瞭に認められるように、特にケー ブルブッシング５と同じエラストマー材料から造られている、無端で周囲を囲繞 する***したパッキンを示している。特に、このパッキン１４は製造工程におい て、第５図に示したように、ケーブルブッシング５の製造と一緒に製造が行われ る。ケーブルブッシング５とこのパッキン１４は間欠的に周囲を囲繞しているウ エッブ２２を介して一体的に結合されていることが明らかに認められる。この目 的のため、枠６内には互いにある間隔をおいて適当なスリット２３が形成されて いる。 このフランジ１０の製造は、二段階の工程、即ち熱可塑性の射出および／また は圧成方法により、或いは全体を加硫することにより行われる。特にこのフラン ジ１０の製造はいわゆるサンドイッチ射出方法で行われる。 参照符号１５は、締付け板１６とこれに所属している固定ボルト１７とを備え たフランジ錠止装置を示している。第２図および第３図から明らかであるように 、手前側の固定ボルト頭部１８はそれぞれドライバを係入するための埋設された 成形部１９を備えている。この成形部１９は特に、錠止装置１５の締付け板１６ を旋回し錠止を行うために、固定ボルト１７が一定の回転方向でのみ、特に時計 の針方向でのみ、ドライバにより操作可能であるように、一方向ラチェット２４ を備えている。固定ボルト１７を時計の針方向と反対方向の回転は成形部１９を 越えては不可能である。 従って、錠止装置１５は、特に安全上および／または妨害技術上の理由から、 締付け板１６を直接操作してのみ、特に締付け板１６の適当な成形部２０を介し てのみ、即ち例えは配線棚の内側のみから操作可能である。 締付け板１６は、約９０゜だけ限られて旋回可能に支承されており、それぞれ 回転可能に支承されている固定ボルト１７とねじ山を介して係合している。これ により、これらの締付け板１６を、例えば配線ケース等のここには図示しなかっ た枠縁部後方へと旋回させた後、このような配線ケース上に軸方向で十分に確実 に保持することが可能となる。参照符号２１で、第４図と第５図から明瞭に認め られるように、枠６とそれぞれの固定ボルト１７間の有効な封隙リングとしての Ｏ−リングを示した。 このようなフランジ１０は容易に、合理的にかつ経済的に配線凾或いは配線棚 等に後ほど取付けることが可能であり、その際適当な長方形のフランジ切欠きが 必要であるに過ぎない。更に、内方からも外方からも操作可能な上記した設けら れるフランジ錠止装置は、特に１，５〜５ｍｍの板厚の配線凾或いは配線棚等の ために、高さ調節可能な締付け板１６を介して使用することが可能である。また 、この新しいケーブルブッシングにより色々といわゆるＰＧ−ねじ止めの代わり に使用することが可能である。 本発明の枠内において、ケーブルブッシングの代わりに、管状ブッシング或い はホース状ブッシングを設けることも可能である。その際本発明は、電気的な配 設技術における適用に限られず、このエラストマー網状化材を衛生技術、熱技術 分野、空調技術および液圧／空圧技術の領域における配設を、特に使用される配 線ケース或いは配線フランジ、特に床清掃熱循環器（UnterputzheizKreisvertei ler）にあっても有利に使用可能である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴィッカーマン・ハンス ドイツ連邦共和国、デー‐77830 ビュー ラータール、ヒンデンブルクストラーセ、 34アー

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．特に板状に軟弾性的な材料から構成されていて、かつ枠（６）により周囲が 縁取りされている、特に配線棚、配線画、配線ケース（１）或いは計数レジスタ 等の壁（２）或いはカバー或いは底面（３）或いはフランジのための、ケーブル ブッシングにおいて、ケーブルブッシング（５）がエラストマー網状化材料から 造られていることを特徴とするケーブルブッシング。 ２．ケーブルブッシング（５）の材料が、４〜３０のショア−Ａ−硬度にあって 、４００〜７００％の破断伸び特性と９〜１４Ｎ／ｍｍのより進行引裂強度を有 していることを特徴とする請求の範囲第１行に記載のケーブルブッシング。 ３．ケーブルブッシング（５）の材料が、熱可塑性状態で加工可能であることを 特徴とする請求の範囲第１項に記載のケーブルブッシング。 ４．ケーブルブッシング（５）が比較的硬化塑性な形状安定させる材料から造ら れていることを特徴とする請求の範囲第１項から第３項までのいずれか一つに記 載のケーブルブッシング。 ５．ケーブルブッシング（５）が枠（６）の材料と材料一体的に結合されている 請求の範囲第４行に記載のケーブルブッシング。 ６．配線箱（１）が壁（２）として形成されたケーブルブッシング（５）と、体 的ににエラストマー材料から造られていることを特徴とする請求の範囲第１項か ら第３項までのいずれか一つに記載のケーブルブッシング。 ７．ケーブルブッシング（５）がフランジ状に形成されていること、およびフラ ンジ（１０）の枠（６）内に無端で周囲を囲繞している***したパッキン（１４ ）が同じ材料から造られていて、かつケーブルブッシング（５）と一体的に結合 されていることを特徴とする請求の範囲第１項から第３項までのいずれか一つに 記載のケーブルブッシング。 ８．フランジ（１０）の枠（６）内においてパッキン（１４）の領域で互いに間 隔をおいて無端に周囲を囲繞するように、スリット状の切欠き（２３）が、ケー ブルブッシング（５）とパッキン（１４）間の材料結合通路とし設けられている ことを特徴とする請求の範囲第７項に記載のケーブルブッシング。 ９．フランジ（１０）が高さ調節可能な締付け板（１６）を備えたフランジ錠止 装置（１５）を備えていることを特徴とする請求の範囲第７項或いは第８項に記 載のケーブルブッシング。 １０．締付け板（１６）を操作するために設けられている固定ボルト（１７）の 手前側の固定ボルト頭部（１８）がドライバーの係合のために一体的に一方向ラ チェット（１４）を備えていることを特徴とする請求の範囲第９項に記載のケー ブルブッシング。 １１．板状のケーブルブッシング（５）の領域内に、片側で或いは両側で、特に 同軸方向で互いに相対して、同じ直径或いは異なる直径を有する、特に網目状に 形成されて基準破断位置（１１）が設けられていることを特徴とする請求の範囲 第１項から第１０項までのいずれか一つに記載のケーブルブッシング。