JPH084931A - 電動式流量調節弁及びこれを備えている流量制御装置 - Google Patents

電動式流量調節弁及びこれを備えている流量制御装置

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JPH084931A
JPH084931A JP13301494A JP13301494A JPH084931A JP H084931 A JPH084931 A JP H084931A JP 13301494 A JP13301494 A JP 13301494A JP 13301494 A JP13301494 A JP 13301494A JP H084931 A JPH084931 A JP H084931A
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JP
Japan
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valve
valve body
flow rate
casing
rotary shaft
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Application number
JP13301494A
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English (en)
Inventor
Kazunori Ikeda
和徳 池田
Tetsuo Udagawa
哲男 宇田川
Hiroshiro Ejiri
裕城 江尻
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Car Engineering Co Ltd
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Publication date
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  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)
  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 弁内を流れる流体に異物が入っている場合で
も確実に動作し、且つ構造の簡略化及び小型化を図る。 【構成】 モータ20のロータ30は、回転可能で且つ
弁体17の移動方向と同一方向に移動可能にモータケー
シング21内に設けられている。ロータ30の回転軸3
1は、その一方の端部が弁ケーシング11の流路12内
まで伸び、この一方の端部に弁体17が固定され、その
他方の端部に雄ネジ35が形成されている。モータケー
シング21には、回転軸31の雄ネジ35に螺合する雌
ネジ25が形成されている。さらに、モータケーシング
21には、回転軸31が貫通して回転及び移動可能に回
転軸31を支持すると共に、弁ケーシング11内の流路
12とモータケーシング21内の空間22とを遮蔽する
滑り軸受50が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータを用いて弁体を
動作させる電動式流量調節弁及びこれを備えた流量制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、モータを用いて弁体を動作させる
電動式流量調節弁としては、例えば、特開昭4−276
166号公報に記載されているものがある。
【0003】この電動式流量調節弁は、コイルを有する
ステータ及び永久磁石を有するロータを備えているステ
ッピングモータと、弁ケーシング及び弁体を備えている
弁とを有している。環状の永久磁石の内側には、内周側
に雌ネジが形成されているナット部材が固定されてい
る。このナット部材には、一方の端部に雄ネジが形成さ
れているシャフトが螺合している。このシャフトは、ナ
ット部材に対しては回転するがモータケーシングに対し
ては、回転しないように拘束されている。シャフトの他
方の端部には、弁体と一体形成された弁棒の端部がスプ
リングを介して接触している。
【0004】弁ケーシングに対して弁体を移動させる際
には、コイルに電流を流し、ロータを回転させる。ロー
タの永久磁石が回転すると、この永久磁石に固定されて
いるナット部材も回転する。このナット部材に螺合して
いるシャフトは、モータケーシングに対しては回転しな
いよう拘束されているので、モータケーシングに対して
相対的にナット部材が回転すると、シャフトの長手方向
に移動する。この結果、弁棒及び弁体がスプリングを介
してシャフトに押されて移動する。
【0005】ところで、以上のような従来技術では、ロ
ータの軸受の他、シャフトや弁棒にも軸受が必要になる
上に、シャフトをモータケーシングに対して回転しない
よう拘束する部材も必要になるため、構造が複雑になっ
て製造コストが高くなる上に、弁自体が大型化してしま
うという問題点がある。このため、構造を簡略化すると
共に小型化を図る電動式流量調節弁として、例えば、特
開昭60−69377号公報に記載されているものがあ
る。
【0006】この電動式流量調節弁は、永久磁石と回転
軸とで構成されるロータをステータに対して回転可能に
設けると共に回転軸の長手方向に移動可能に設け、回転
軸の先端に弁体を固定し、ロータの回転に伴いロータご
と回転軸の長手方向に移動させて弁体を移動させると言
うものである。具体的には、回転軸の弁体と永久磁石と
の間にスクリューネジを形成し、ケーシングにこのスク
リューネジに螺合する雌ネジを形成する。ケーシングに
形成されている雌ネジに螺合している回転軸は、自身の
回転に伴って、回転軸の長手方向に移動する。この結
果、回転軸の先端に固定されている弁体が移動する。こ
の従来技術では、このように、弁体と回転軸とを一体化
することにより、弁体が回転軸の回転に伴って回転する
ものの、軸受の数量を少なくすることができ、構造の簡
略化及び小型化を図っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
60−69377号公報に記載されている技術では、構
造の簡略化及び小型化を図ることができるものの、回転
軸に形成するスクリューネジ及びケーシングに形成する
雌ネジが弁ケーシング内を流れる流体に接触してしまう
ため、この流体に異物が入っていた場合には、回転軸及
び弁体が動作しづらくなってしまうという問題点があ
る。
【0008】本発明は、このような従来の問題点につい
て着目してなされたもので、流体に異物が入っている場
合でも確実に動作し、且つ構造の簡略化及び小型化を図
ることができる電動式流量調節弁及びこれを備えた流量
制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】ここで、前記目的を達成
するための電動式流量調節弁は、弁は、流体の流路が形
成されている弁ケーシングと、該流路を塞ぐ閉位置と該
流路を開放する開位置との間で移動可能に設けられてい
る弁体とを有し、前記弁の弁体を移動させるモータは、
コイルと永久磁石とのうちいずれか一方を有して構成さ
れている環状のステータと、環状の該ステータの内周側
に配され該コイルと該永久磁石とのうちの他方(以下、
ロータ側磁気発生部材とする)及び該ロータ側磁気発生
部材が固定されている回転軸を有して構成されるロータ
と、該ステータ及び該ロータを覆い、該ステータが固定
されている共に、該ロータが環状の前記ステータの内周
側において回転可能で該弁体の移動方向と同一方向に且
つ該弁体の移動量以上に移動可能に設けられているモー
タケーシングとを有し、前記回転軸は、前記弁ケーシン
グの前記流路内まで伸び、該流路内まで伸びている回転
軸の一方の端部に、前記弁体の移動方向における該回転
軸との相対位置関係が変化しないよう該弁体が取り付け
られ、該回転軸の他方の端部に、該回転軸の長手方向の
中心軸を中心としてスクリュー状に雄ネジ又は雌ネジが
形成され、前記モータケーシングには、前記回転軸の前
記他方の端部に形成されている雄ネジ又は雌ネジに螺合
する雌ネジ又は雄ネジが形成され、前記回転軸が貫通し
て回転及び移動可能に該回転軸を支持すると共に、前記
弁ケーシング内の流路と前記モータケーシング内の空間
とを遮蔽する軸受を備えていることを特徴とするもので
ある。
【0010】ここで、前記電動式流量調節弁は、前記モ
ータケーシングに対して相対的に、前記回転軸を前記弁
体の開位置から閉位置の方向へ又は閉位置から開位置の
方向へ付勢する付勢部材を備えていることが好ましい。
【0011】また、前記電動式流量調節弁において、前
記弁ケーシングには、前記弁体の移動方向に平行に伸び
るガイド凹部又はガイド凸部が形成され、前記弁体に
は、前記弁ケーシングの前記ガイド凹部又は前記ガイド
凸部に係合可能な係合凸部又は係合凹部が形成されてい
ると共に、前記回転軸に対して該弁体の移動方向におけ
る相対移動不能に且つ相対回転可能に前記回転軸の前記
一方の端部が嵌まり込む嵌合部が形成され、前記回転軸
の前記一方の端部には、前記弁体の嵌合部に嵌合する被
嵌合部が形成されていてもよい。
【0012】
【作用】コイルに流す電流を変化させると、コイル回り
の磁界が変化する。永久磁石は、コイル回りの磁界変化
の影響を受けて、コイルに対して回転力を発生し、結果
として、ロータが回転する。ロータの回転軸は、モータ
ケーシングの雌ネジ又は雄ネジに螺合しているので、ロ
ータは、自身の回転に伴って、その長手方向に移動す
る。この結果、ロータの回転軸の一方の端部に固定され
ている弁体は、開位置と閉位置との間で移動する。
【0013】弁ケーシング内の流路とモータケーシング
内の空間とは、軸受により仕切られている。このため、
弁ケーシング内を流れる流体内に固体の異物が混入して
いても、その異物は、ほとんどモータケーシング内に入
り込むことはない。但し、軸受は、回転軸の回転を確保
すべく、ほんの僅かの隙間があるため、異物がモータケ
ーシング内に入り込む可能性がある。しかし、異物の混
入を極端に嫌うネジは、回転軸の磁石取付部を中心とし
て軸受と反対側に位置しているため、軸受の隙間からモ
ータケーシング内に進入した異物が、ネジまで達するこ
とはほとんどない。従って、本発明では、弁ケーシング
内を流れる流体内に固体の異物が混入していても、回転
軸の回転及び移動を確実に行うことができる。
【0014】また、本発明では、弁体、弁棒としての役
目を担う部位(回転軸の一部)及び回転軸が一体化して
いるため、これらごとに軸受を設ける必要がなく、部品
点数を減らすことができる。また、本発明では、雌ネジ
又は雄ネジがモータケーシング自体に形成されているの
で、特開昭4−276166号公報に記載されているも
ののように、別途、ナット部材を設ける必要が無く、更
に、部品点数を減らすことができる。
【0015】
【実施例】以下に、本発明を具体化した各種実施例につ
いて、添付図面に基づいて説明する。
【0016】まず、本発明に係る電動式流量調節弁の第
1の実施例について、図1及び図2を用いて説明する。
本実施例の電動式流量調節弁は、弁10と、この弁10
の一部を構成する弁体17を動作させるステッピングモ
ータ20とを有して構成されている。
【0017】弁10は、流体の流路12が形成されてい
る弁ケーシング11と、この流路12を塞ぐ閉位置と流
路を開放する開位置との間で移動可能に設けられている
弁体17とを有している。弁ケーシング11内に形成さ
れている流路12は、L字型を成し、このL字の一方の
腕側が入口側流路13を形成し、L字の他方の腕側が出
口側流路14を形成し、L字の屈曲部が弁体移動空間1
5を形成している。出口側流路14を弁体移動空間15
との境には、弁体17と接触する弁座16が固定されて
いる。弁体17は、出口側流路14の中心軸上におい
て、弁座16と接触して流路を塞いでいる閉位置と、弁
座16から離れて流路を開放してる開位置との間で移動
可能に、弁体移動空間15内に設けられている。
【0018】ステッピングモータ20は、コイル41を
有して構成されている環状のステータ40と、環状のス
テータ40の内周側に配されている永久磁石36及び回
転軸31を有して構成されるロータ30と、回転軸31
を回転可能に支持する軸受50,51と、これらを覆う
モータケーシング21とを有している。ロータ30の回
転軸31は、弁10の出口側流路14の中心軸上に、そ
の中心軸が位置するようモータケーシング21内に設け
られている。
【0019】回転軸31は、その長手方向におけるほぼ
中心部に磁石取付部33が形成され、この磁石取付部3
3の一方の側に弁体取付部32が形成され、磁石取付部
33の他方の側にネジ形成部34が形成されている。磁
石取付部33は、その径が両側の弁体取付部32及びネ
ジ形成部34の径よりも大きく形成されている。回転軸
31の弁体取付部32は、弁ケーシング11内の弁体1
7移動空間15まで伸び、その先端部に弁体17が固定
されている。また、回転軸31のネジ形成部34の先端
部には、回転軸31の中心軸回りにスパイラル状の雄ネ
ジ35が形成されている。回転軸31の磁石取付部33
の外周には、環状の永久磁石36が固定されている。こ
の永久磁石36の固定に際して、磁石取付部33の外周
に凹部又は凸部を形成する一方で、永久磁石36の内周
に凸部又は凹部を形成して、磁石取付部33の凹部又は
凸部に永久磁石36の凸部又は凹部を嵌め込み、回転軸
31に対して永久磁石36が相対回転しないように永久
磁石36を固定することが好ましい。また、ここでは、
回転軸31を金属で形成しているが、樹脂で形成しても
よい。この場合、回転軸を成形する金型内に永久磁石3
6を入れて、樹脂性回転軸を成形し、この樹脂性回転軸
と永久磁石とを一体化するようにすることが好ましい。
また、ここでは、回転軸31と弁体17とをそれぞれ別
個に形成し、その後、弁体17を回転軸31に固定して
いるが、回転軸と弁体とを一体形成してもよい。このよ
うに、回転軸と弁体とを一体形成することにより、製造
コストを抑えることができる。但し、流体の種類による
が、弁体の材質として耐食性や耐摩耗性のある特殊材料
を用いなければならない場合には、回転軸と弁体とを別
個に形成した方が逆に製造コストを抑えられることもあ
る。
【0020】モータケーシング21には、ロータ30を
納めるロータ収納空間22と、ステータ40を納めるス
テータ収納空間23とが、内部に形成されている。ロー
タ収納空間22は、回転軸31がその長手方向に弁体1
7の移動距離以上に移動できるよう、回転軸31の長手
方向に長く形成されている。ロータ収納空間22の一方
の側は軸受50を介して弁10の弁体移動空間15と対
向している。また、ロータ収納空間22の他方の側を形
成するモータケーシング21の内周面には、回転軸31
の雄ネジ35が螺合する雌ネジ25が形成されている。
【0021】ロータ収納空間22の一方の側には、回転
軸31の弁体取付部32が貫通して、回転軸31が回転
可能及びその長手方向に移動可能に回転軸31の弁体取
付部32の中胴部を支持すると共に、弁ケーシング11
内の弁体移動空間15とモータケーシング21内のロー
タ収納空間22とを遮蔽する滑り軸受50が設けられて
いる。また、ロータ収納空間22の他方の側には、回転
軸31が回転可能及びその長手方向に移動可能に回転軸
31のネジ形成部34の中胴部を支持する転がり軸受5
1が設けられている。この転がり軸受51は、内輪52
と外輪53とこれらの間に配されるボール54とを有し
て構成されている。転がり軸受51の内輪52は、回転
軸31に対して相対的にその長手方向に移動可能でその
中心軸回りに回転不能に、ネジ形成部34の中胴部に取
付けられている。一方、転がり軸受51の外輪53は、
後述するステータ40のシム45を介して、モータケー
シング21に固定されている。回転軸31のネジ形成部
34の回りで且つ転がり軸受51と磁石取付部33との
間にはコイルバネ56が縮んだ状態で配されている。こ
のコイルバネ56の一方の端部は、回転軸31の磁石取
付部33からネジ形成部34に移る箇所の端面に接し、
コイルバネ56の他方の端部は、軸受の内輪52の端面
に接している。
【0022】ステータ収納空間23は、ロータ収納空間
22内に配されたロータ30の永久磁石36の外周に環
状に形成されている。環状のステータ40は、ステータ
収納空間23内に配され、そこに固定されている。ステ
ータ40は、回転軸31回りに巻かれ回転軸31の長手
方向に直列に配置されている二つのコイル41,41
と、それぞれのコイル41,41がそれぞれ納められる
ボビン42,42と、それぞれのボビン42,42を支
持するためのステータパーツ(A)43,43及びステー
タパーツ(B)44,44と、これらのステータ収納空間
23内における弁体移動方向の位置を調整するためのシ
ム45とを有して構成されている。
【0023】弁ケーシング11とモータケーシング21
とには、それぞれフランジ18,28が形成されてい
る。弁ケーシング11とモータケーシング21とは、そ
れぞれのフランジ18,28を貫通するボルト58によ
り接続されている。モータケーシング21のフランジ端
面には、弁ケーシング11のフランジ端面との間から流
体が外部に漏れるのを防ぐためにOリング57が埋め込
まれている。
【0024】次に、本実施例の電動式流量調節弁の動作
について説明する。ステータ40のコイル41にパルス
状の電流を通電させると、コイル41の回りに磁界が発
生する。このコイル41に流す電流を変化させると、コ
イル41の回りの磁界が変化する。ロータ30の回転軸
31に固定されている永久磁石36は、コイル41の回
りの磁界変化の影響を受けて、回転力を発生し、結果と
して、ロータ30が回転する。ロータ30の回転軸31
は、モータケーシング21の雌ネジ25に螺合している
ので、ロータ30は、自身の回転に伴って、その長手方
向に移動する。この結果、ロータ30の回転軸31の一
方の端部に固定されている弁体17は、回転しながら開
位置と閉位置との間で移動する。
【0025】回転軸31のネジ形成部34の回りに配さ
れているコイルバネ56は、転がり軸受51のガタ及び
ネジ25,35のガタを実質的に無くす役目を担ってい
る。図2に示すように、雄ネジ35と雌ネジ25との間
には、雌ネジ25に対して雄ネジ35が相対的に回転で
きるよう、僅かに隙間Gがある。具体的には、雄ネジ3
5がある方向に回転しているときに、雄ネジ35の山の
一方の側の面35sと雌ネジ25の谷の一方の側の面2
5sとが接触し、雄ネジ35の山の他方の側の面35t
と雌ネジ25の谷の他方の側の面25tとが離れてい
る。ところが、雄ネジ35の回転方向を変えると、雄ネ
ジ35の山の一方の側の面35sと雌ネジ25の谷の一
方の側の面25sとが離れ、雄ネジ35の山の他方の側
の面35tと雌ネジ25の谷の他方の側の面25tとが
接触することになる。このため、回転軸31が回転し始
めるときや、回転方向が変わるときには、回転軸31の
回転量と、回転軸31の移動量との対応関係が取れなく
なり、結果として、弁体17の位置を正確に制御するこ
とができなくなる。また、転がり軸受51に関しても、
同様に、回転軸31が回転し始めるときや、回転方向が
変わるときに、ボール54と内輪52及び外輪53との
接触状態が変化してしまう。そこで、本実施例では、コ
イルバネ56で回転軸31をその長手方向(図1におい
て右側の方向)に付勢して、回転軸31がどちらに回転
しても、常に、雄ネジ35の山の一方の側の面35tと
雌ネジ25の谷の一方の側の面25tとが接触し、雄ネ
ジ35の山の他方の側の面35sと雌ネジ25の谷の他
方の側の面25sとが離れている状態にしている。ま
た、このコイルバネ56は、転がり軸受51の内輪52
も、回転軸31の長手方向(図1において左側の方向)
に付勢しているので、モータケーシング21に固定され
ている外輪53に対して、回転軸31の移動により内輪
52及びボール54が相対的に移動しようとしても、こ
の移動が拘束され、ボール54と内輪52及び外輪53
との接触状態は変化しない。従って、転がり軸受51や
ネジ25,35にガタあっても、回転軸31の回転量と
回転軸31の移動量との対応関係をしっかりと確保する
ことができ、弁体17の正確な位置制御を実現すること
ができる。なお、本実施例では、図1において、コイル
バネ56により回転軸31を左側方向に付勢している
が、コイルバネ56を回転軸31の弁体取付部32の回
りで且つ滑り軸受50と磁石取付部33との間に配し
て、回転軸31を右側方向に付勢するようにしても、ネ
ジ25,35のガタの抑制に関しては、同一の効果を得
ることができる。但し、この場合、転がり軸受51にコ
イルバネ56の付勢力を作用させることができないの
で、転がり軸受51のガタを抑制することができないこ
とは言うまでもない。
【0026】弁ケーシング11内の流路12とモータケ
ーシング21内の空間22とは、滑り軸受50により仕
切られている。このため、弁ケーシング11内を流れる
流体内に固体の異物が混入していても、その異物は、ほ
とんどモータケーシング21内に入り込むことはない。
但し、滑り軸受50は、回転軸31の回転を確保すべ
く、その内周面と回転軸31の弁体取付部32の外周面
との間に、ほんの僅かの隙間があるため、異物がモータ
ケーシング21内に入り込む可能性がある。しかし、異
物の混入を極端に嫌う転がり軸受51やネジ25,35
は、回転軸31の磁石取付部33を中心として滑り軸受
50と反対側に位置しているため、滑り軸受50の隙間
からモータケーシング21内に進入した異物が、転がり
軸受51やネジ25,35まで達することはほとんどな
い。従って、本実施例では、弁ケーシング11内を流れ
る流体内に固体の異物が混入していても、回転軸31の
回転及び移動を確実に行うことができる。
【0027】また、本実施例では、弁棒としての役目を
回転軸31の弁体取付部32が担い、しかも弁体17は
回転軸31の端部に固定されているため、すなわち、弁
体17、弁棒としての役目を担う部位及び回転軸31が
一体化しているため、これらごとに軸受を設ける必要が
なくなり、構造を簡略化することができる。
【0028】次に、本発明に係る電動式流量調節弁の第
2の実施例について、図3を用いて説明する。第1の実
施例の電動式流量調節弁は、回転軸31に雄ネジ35を
形成し、モータケーシング21に雌ネジ25を形成した
ものであるが、本実施例の電動式流量調節弁は、回転軸
31aに雌ネジ35aを形成し、モータケーシング21
aに雄ネジ25aを形成したもので、その他の構成に関
しては、第1の実施例の構成と基本的に同一である。
【0029】本実施例の回転軸31aは、磁石取付部3
3aの一方の側に第1の実施例と同様の弁体取付部32
が形成されている。磁石取付部33aには、その他方の
側から一方の側へ凹んだネジ穴34aが形成され、その
内周面に雌ネジ35aが形成されている。モータケーシ
ング21aには、弁体17の開位置から閉位置の向き
(図3において左側方向)に突出し、回転軸31aの雌
ネジ35aに螺合可能な雄ネジ25aが形成されてい
る。
【0030】モータケーシング21aの雄ネジ25a
は、回転軸31aの雌ネジ35aに螺合しおり、回転軸
31aのネジ穴34a内には、コイルバネ56aが圧縮
された状態で配されている。このコイルバネ56aは、
その一方の端部がネジ穴34aの底に接し、その他方の
端部が雄ネジ25aの先端部に接している。
【0031】以上のように、電動式流量調節弁を構成し
ても、第1の実施例と基本的に同様の効果を得ることが
できる。また、本実施例の電動式流量調節弁では、モー
タケーシング21aに内部の方向へ突出した雄ネジ25
aを形成し、回転軸31aの磁石取付部33aにモータ
ケーシング21aの雄ネジ25aに螺合可能な雌ネジ3
5aを形成して、磁石取付部33aの内部を有効に利用
しているので、ステッピングモータ20aの小型化を図
ることができる。なお、本実施例では、第1の実施例に
おける転がり軸受51を用いていないが、回転軸31a
の一方の側が滑り軸受50により支持され、回転軸31
aの他方の側が実質的に雄ネジ25aに支持され、回転
軸31aは両持ち状態で支持されているので、回転軸3
1aのブレはほとんど発生しない。
【0032】ところで、以上の実施例では、弁体17
は、回転軸31,31aに固定されているため、回転軸
31,31aの回転及び移動に伴って、回転及び移動を
する。このため、弁体17が弁座16に接触する際、弁
体17と弁座16とが擦れ合い、弁体17及び弁座16
の摩耗量が多くしてしまう。そこで、次に、電動式流量
調節弁の第3の実施例として、弁体17が回転しないも
のについて、図4及び図5を用いて説明する。本実施例
の電動式流量調節弁は、第1の実施例の変形例で、回転
軸31bの弁体取付部32bに、弁体17bを相対回転
可能に取り付けたものである。
【0033】弁ケーシング11bの内周面には、弁体1
7bの移動方向に平行に伸びるガイド凹部19が形成さ
れている。回転軸31bの弁体取付部32bの先端に
は、回転軸31bの中心軸を通る細い円柱が形成され、
この円柱の先に、同じく回転軸31bの中心軸を通り円
柱の径よりも大きい円板が形成されている。弁体取付部
32bの先端に突設された円柱及び円板は、後述する弁
体17bの嵌合部17sに嵌合する被嵌合部32sを形
成している。
【0034】弁体17bの回転軸側には、回転軸31b
の被嵌合部32sの形状に対応して凹んだ嵌合部17s
が形成されている。弁体17bには、その外周面から弁
ケーシング11bのガイド凹部19に係合可能な係合凸
部17tが形成されている。弁体17bは、回転軸31
bに対して弁体17bの移動方向における相対移動不能
に且つ相対回転可能に、その嵌合部17sに回転軸31
bの被嵌合部32sが嵌まり込んでいる。また、弁体1
7bは、弁ケーシング11bに対して、弁体17bの所
定の移動方向に関して相対的に移動可能に且つ相対回転
不能に、その係合凸部17tが弁ケーシング11bのガ
イド凹部19に係合している。
【0035】回転軸31bが回転に伴って自身の長手方
向に移動すると、弁体17bは、回転軸31bに対して
相対移動不能に取付けられているため、回転軸31bの
移動に伴って移動する。このとき、弁体17bは、回転
軸31bに対して相対回転可能に回転軸31bに取付け
られ、且つ弁体17bの係合凸部17tが弁ケーシング
11bのガイド凹部19に係合して、弁ケーシング11
bに対して相対回転ができないので、回転軸31bが回
転しても、弁ケーシング11bとの関係においては回転
しない。従って、弁体17bが弁座16に接触する際に
おいて、以上の実施例のように、弁体17bと弁座16
とが擦れ合い、弁体17b及び弁座16の摩耗量が多く
なってしまうことはない。
【0036】なお、本実施例では、弁体取付部32bの
被嵌合部を凸状に形成し、弁体17bの嵌合部を凹状に
形成したが、逆に、弁体取付部32bの被嵌合部を凹状
に形成し、弁体17bの嵌合部を凸状に形成してもよ
い。また、同様に、弁ケーシング11bに形成したガイ
ド部を弁体17bの移動方向に平行に長く凸状に形成
し、弁体17bの係合部を凹状に形成してもよい。ま
た、以上の実施例のモータは、ステータ40がコイル4
1を有し、ロータ30が永久磁石36を有しているもの
であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、ス
テータが永久磁石を有し、ロータがコイルを有している
ものに、本発明を適用してもよい。
【0037】次に、以上において説明した各種実施例の
電動式流量調節弁の適用態様について、図6を用いて説
明する。図6は、自動車のエンジン回りの概略構成を示
している。
【0038】エンジン60には、その吸気口に吸気管6
1が取付けられ、その排気口に排気管が取付けられてい
る。吸気管61には、ここを通る空気の流量を調節する
ための主空気流量調節弁63と、この調節弁63より下
流側に燃料を噴射する燃料噴射弁64とが設けられてい
る。この燃料噴射弁64には、燃料タンク65内から燃
料ポンプ67により吸い上げられた燃料が供給される。
燃料タンク65と吸気管61とは、タンク65内の燃料
蒸気を吸気管61内にパージするために、パージ管71
でつながっている。パージ管71の途中には、燃料タン
ク65からの燃料蒸気を一時的に貯えておくキャニスタ
66と、キャニスタ66から吸気管61内への燃料蒸気
の供給量を調節するための燃料蒸気流量調節弁72とが
設けられている。吸気管61には、主空気流量調節弁6
3の上流側の空気の一部を主空気流量調節弁63を介さ
ずにその下流側に導くバイパス吸気管73が設けられて
いる。バイパス吸気管73には、ここを流れる空気流量
を調節するバイパス空気流量調節弁74が設けられてい
る。また、吸気管61と排気管62とは、排気管62内
を流れる排気ガスの一部を吸気管61内に導くために、
排気ガス再循環管75でつながっている。この排気ガス
再循環管75には、ここを通る排気ガスの流量を調節す
る排気ガス流量調節弁76が設けられている。各流量調
節弁のうち、燃料蒸気流量調節弁72とバイパス空気流
量調節弁74と排気ガス流量調節弁76は、先に説明し
た実施例の電動式流量調節弁である。
【0039】ここで、各電動式流量調節弁の制御につい
て具体的に説明する。まず、燃料蒸気流量調節弁72の
制御について説明する。エンジン60の回転数がある程
度高くなると、吸気管61内の圧力が(−)側に大きく
なり、キャニスタ66内の燃料がパージ管71を介して
吸気管61内に入り込もうとする。そこで、ECU(En
gine Control Unit)68は、エンジンが予め定めた運転
状態(例えば、エンジン回転数が予め定められた回転数
以上になった状態)になると、燃料蒸気流量調節弁72
に対して制御信号を出力する。燃料蒸気流量調節弁72
は、この制御信号を受けて、所定量だけ開き、パージ管
71を通って吸気管61内に入り込もうとする燃料蒸気
流量を調節する。
【0040】次に、バイパス空気流量調節弁74の制御
について説明する。アイドリング時は、エンジン60内
に供給する空気流量が非常に少ないので、主空気流量調
節弁63は閉状態に近い状態である。このため、この状
態の主空気流量調節弁63で、少ない空気流量を正確に
調整することは難しい。そこで、吸気管61の内径より
も遥かに小さい内径のバイパス吸気管73を吸気管61
に設け、ここを通る空気の流量をバイパス空気流量調節
弁74で調節することで、アイドリング中にエンジン6
0に供給される空気流量が一定になるよう制御してい
る。なお、ECU68は、エンジンが予め定めた運転状
態(例えば、エンジン回転数が予め定められた回転数以
下になった状態)になったことを把握すると、バイパス
空気流量調節弁74に対して所定量だけ開くよう制御信
号を出力する。
【0041】次に、排気ガス流量調節弁76の制御につ
いて説明する。排気ガス中のNOx濃度を減らす方法と
しては、点火時期を遅らせる方法や、還元触媒を用いる
方法等があるが、排気ガスの一部(5〜20%)を吸入
空気中に戻すEGR(Exhaust gas Reciculation)法が
最も効果的であるとされている。この方法では、吸入空
気中に排気ガスの一部を戻して、混合気の燃焼温度を下
げることで、空気中の酸素と窒素とが反応して生成され
る、いわゆるサーマルNOxの生成を抑制している。こ
のEGR法を実現するために、以上では、吸気管61と
排気管62とを排気ガス再循環管75でつなぎ、ここに
排気ガス流量調節弁76を設けている。排気ガス流量調
節弁76は、ECU68からの制御信号に従って、所定
量だけ開き、吸気管61内に戻す排気ガスの流量を調節
する。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、モ−タのロータと弁体
とを実質的に一体化したことによって、ロータの振れを
抑制する軸受によって弁体の振れを同時に抑制すること
ができるため、弁体の振れを抑制するための軸受を省略
することができ、部品点数の削減、それによる構造の簡
素化、小型軽量化等を図ることができる。
【0043】さらに、本発明では、弁ケーシング内の流
路とモータケーシング内の空間とは、軸受により仕切ら
れているため、弁ケーシング内を流れる流体内に固体の
異物が混入していても、その異物は、ほとんどモータケ
ーシング内に入り込むことはない。また、たとえ、異物
がこの軸受の隙間からモータケーシング内に入り込んだ
としても、回転軸を自身の回転に伴って移動させるため
のネジは、ロータ側磁気発生部材を中心として軸受と反
対側に位置しているため、軸受の隙間からモータケーシ
ング内に進入した異物が、ネジまで達することはほとん
どない。従って、本発明によれば、弁ケーシング内を流
れる流体内に固体の異物が混入していても、回転軸の回
転及び移動を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例の流量調節弁の断面
図である。
【図2】雌ネジと雄ネジとの噛み合い関係を示す説明図
である。
【図3】本発明に係る第2の実施例の流量調節弁の断面
図である。
【図4】本発明に係る第3の実施例の流量調節弁の断面
図である。
【図5】図4におけるA−A線断面図である。
【図6】本発明に係る一実施例のエンジン回りの構成を
示す説明図である。
【符号の説明】
10,10b…弁、11,11b…弁ケーシング、12
…流路、16…弁座、17,17b…弁体、17s…嵌
合部、17t…係合凸部、19…ガイド凹部、20,2
0a,20b…ステッピングモータ、21,21a…モ
ータケーシング、25,25a,35a…雌ネジ、3
0,30a,30b…ロータ、31,31a,31b…
回転軸、32,32b…弁体取付部、32s…被嵌合
部、33,33a…磁石取付部、34…ネジ形成部、3
4a…ネジ穴、35,25a…雄ネジ、36…永久磁
石、40…ステータ、41…コイル、50…滑り軸受、
51…転がり軸受、60…エンジン、61…吸気管、6
2…排気管、63…主空気流量調節弁、64…燃料噴射
弁、65…燃料タンク、66…キャニスタ、68…EC
U、71…パージ管、72…燃料蒸気流量調節弁、73
…バイパス吸気管、74…バイパス空気流量調節弁、7
5…排気ガス再循環管、76…排気ガス流量調節弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇田川 哲男 茨城県勝田市大字高場字鹿島谷津2477番地 3 日立オートモティブエンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 江尻 裕城 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所自動車機器事業部内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータを用いて弁の一部を構成する弁体を
    動作させる電動式流量調節弁において、 前記弁は、流体の流路が形成されている弁ケーシング
    と、該流路を塞ぐ閉位置と該流路を開放する開位置との
    間で移動可能に設けられている弁体とを有し、 前記モータは、コイルと永久磁石とのうちいずれか一方
    を有して構成されている環状のステータと、環状の該ス
    テータの内周側に配され該コイルと該永久磁石とのうち
    の他方(以下、ロータ側磁気発生部材とする)及び該ロ
    ータ側磁気発生部材が固定されている回転軸を有して構
    成されるロータと、該ステータ及び該ロータを覆い、該
    ステータが固定されていると共に、該ロータが環状の前
    記ステータの内周側において回転可能で該弁体の移動方
    向と同一方向に且つ該弁体の移動量以上に移動可能に設
    けられているモータケーシングとを有し、 前記回転軸は、前記弁ケーシングの前記流路内まで伸
    び、該流路内まで伸びている回転軸の一方の端部に、前
    記弁体の移動方向における該回転軸との相対位置関係が
    変化しないよう該弁体が取り付けられ、該回転軸の他方
    の端部に、該回転軸の長手方向の中心軸を中心としてス
    クリュー状に雄ネジ又は雌ネジが形成され、 前記モータケーシングには、前記回転軸の前記他方の端
    部に形成されている雄ネジ又は雌ネジに螺合する雌ネジ
    又は雄ネジが形成され、 前記回転軸が貫通して回転及び移動可能に該回転軸を支
    持すると共に、前記弁ケーシング内の流路と前記モータ
    ケーシング内の空間とを遮蔽する軸受を備えていること
    を特徴とする電動式流量調節弁。
  2. 【請求項2】前記軸受は、滑り軸受であることを特徴と
    する請求項1記載の電動式流量調節弁。
  3. 【請求項3】前記モータケーシングに対して相対的に、
    前記回転軸を前記弁体の開位置から閉位置の方向へ又は
    閉位置から開位置の方向へ付勢する付勢部材を備えてい
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の電動式流量調
    節弁。
  4. 【請求項4】前記弁ケーシングには、前記弁体の移動方
    向に平行に伸びるガイド凹部又はガイド凸部が形成さ
    れ、 前記弁体には、前記弁ケーシングの前記ガイド凹部又は
    前記ガイド凸部に係合可能な係合凸部又は係合凹部が形
    成されていると共に、前記回転軸に対して該弁体の移動
    方向における相対移動不能に且つ相対回転可能に前記回
    転軸の前記一方の端部が嵌まり込む嵌合部が形成され、 前記回転軸の前記一方の端部には、前記弁体の嵌合部に
    嵌合する被嵌合部が形成されていることを特徴とする請
    求項1、2又は3記載の電動式流量調節弁。
  5. 【請求項5】モータを用いて弁の一部を構成する弁体を
    動作させる電動式流量調節弁において、 前記弁は、流体の流路が形成されている弁ケーシング
    と、該流路を塞ぐ閉位置と該流路を開放する開位置との
    間で移動可能に設けられている弁体とを有し、 前記モータは、コイルと永久磁石とのうちいずれか一方
    を有して構成されている環状のステータと、環状の該ス
    テータの内周側に配され該コイルと該永久磁石とのうち
    の他方(以下、ロータ側磁気発生部材とする)及び該ロ
    ータ側磁気発生部材が固定されている回転軸を有して構
    成されるロータと、該ステータ及び該ロータを覆い、該
    ステータが固定されている共に、該ロータが環状の前記
    ステータの内周側において回転可能で該弁体の移動方向
    と同一方向に且つ該弁体の移動量以上に移動可能に設け
    られているモータケーシングとを有し、 前記回転軸は、前記弁ケーシングの前記流路内まで伸
    び、該流路内まで伸びている該回転軸の一方の端部に、
    前記弁体の移動方向における該回転軸との相対位置関係
    が変化せず且つ該回転軸の回転に対して相対的に回転す
    るよう該弁体が取り付けられていると共に、該弁体及び
    前記ロータ側磁気発生部材が設けられている箇所以外の
    該回転軸の部位に、該回転軸の長手方向の中心軸を中心
    としてスクリュー状に雄ネジ又は雌ネジが形成され、 前記モータケーシングには、前記回転軸に形成されてい
    る雄ネジ又は雌ネジに螺合する雌ネジ又は雄ネジが形成
    され、 前記弁ケーシングには、前記弁体の移動方向に平行に伸
    びるガイド凹部又はガイド凸部が形成され、 前記弁体には、前記弁ケーシングの前記ガイド凹部又は
    前記ガイド凸部に係合可能な係合凸部又は係合凹部が形
    成されていることを特徴とする電動式流量調節弁。
  6. 【請求項6】内燃機関に供給する空気の流量を制御する
    流量制御装置において、 前記内燃機関に供給する空気が流れる吸気管に設置され
    ている請求項1、2、3、4又は5記載の電動式流量調
    節弁と、 前記電動式流量調節弁の前記モータの駆動量を制御して
    前記弁体の位置を調節する制御手段と、 を備えていることを特徴とする流量制御装置。
  7. 【請求項7】内燃機関に空気を供給する吸気管内に、該
    内燃機関に供給する燃料を溜めておく燃料タンク内で発
    生した燃料蒸気を一時的に溜めておくキャニスタから、
    該燃料蒸気をパ−ジするときの流量を制御する流量制御
    装置において、 前記キャニスタと前記吸気管とを結んで該キャニスタ内
    の前記燃料蒸気を該吸気管にパージするパージ管に設置
    されている請求項1、2、3又は4記載の電動式流量調
    節弁と、 前記電動式流量調節弁の前記モータの駆動量を制御して
    前記弁体の位置を調節する制御手段と、 を備えていることを特徴とする流量制御装置。
  8. 【請求項8】内燃機関に空気を供給する吸気管内に、該
    内燃機関から排気された排気ガスを戻すときの該排気ガ
    スの流量を制御する流量制御装置において、 前記内燃機関からの前記排気ガスが流れる排気管と前記
    吸気管とを結んで該排気ガスを該吸気管に送る排気ガス
    再循環管に設置されている請求項1、2、3又は4記載
    の電動式流量調節弁と、 前記電動式流量調節弁の前記モータの駆動量を制御して
    前記弁体の位置を調節する制御手段と、 を備えていることを特徴とする流量制御装置。
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