JPH084901A - 排気マニホールド用ガスケット - Google Patents

排気マニホールド用ガスケット

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JPH084901A
JPH084901A JP13274794A JP13274794A JPH084901A JP H084901 A JPH084901 A JP H084901A JP 13274794 A JP13274794 A JP 13274794A JP 13274794 A JP13274794 A JP 13274794A JP H084901 A JPH084901 A JP H084901A
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JP
Japan
Prior art keywords
exhaust manifold
flange
grommet
main plate
gasket
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Withdrawn
Application number
JP13274794A
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English (en)
Inventor
Satoshi Ando
聡 安藤
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Publication of JPH084901A publication Critical patent/JPH084901A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い断熱性を有すると共に、断熱材の脱落を
完全に防止した排気マニホールド用ガスケットを提供す
る。 【構成】 ステンレス鋼の薄板からなる両主板9,10
は、その間に軽量発泡コンクリートからなる断熱材11
を介装した状態で、ステンレス鋼の薄板からなるグロメ
ット8の第1および第2フランジ8b,8cにより加締
められている。したがって、第1主板9はグロメット8
の第1フランジ8bの内面に当接し、第2主板10は第
2フランジ8cとの内面に当接することになる。また、
第1主板9の端部9aは第2主板10を包み込む形に折
り曲げて加締め加工されており、グロメット8と両主板
9,10とにより断熱材11を内装する閉空間12が形
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等に用いられる
排気マニホールド用ガスケットに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用多気筒エンジンでは、各排気ポ
ートからの排気を集合させて排気管に導くため、排気マ
ニホールドがシリンダヘッドに締結されている。図3に
示したように、排気マニホールド1はフランジ部2と集
合管部3とからなっており、エンジン4のシリンダヘッ
ド5と排気管(フロントパイプ)6との間に介装されて
いる。排気マニホールド1の素材としては、通常、耐熱
性や量産性の点からFCD(球状黒鉛鋳鉄)等の鋳鉄が
用いられている。また、図3の排気マニホールド1で
は、フランジ部2が連続した板状に形成されており、そ
の端面と略同一形状の鋼板製のガスケット7を介してシ
リンダヘッド5にボルト締めされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、水冷エンジ
ンにおいては、内部に冷却水通路を有するシリンダヘッ
ド5と、高温の排気ガスが通過する排気マニホールド1
とでは、運転時の温度が大幅に異なる。すなわち、高負
荷時においても、シリンダヘッド5は150°C程度の
比較的低温に保たれるが、排気マニホールド1は集合管
部3の下流付近で約900°C程度の高温となる。その
ため、排気マニホールド1とシリンダヘッド5との間の
温度勾配は非常に大きくなり、ガスケット7を介して排
気マニホールド1のフランジ部2からシリンダヘッド5
に熱が伝導し、フランジ部2の温度が400°C程度に
低下する。その結果、排気マニホールド1内では、フラ
ンジ部2と集合管部3との間に熱膨張差に起因する応力
が生じ、長期間の運転を行った場合、その継目等に熱疲
労による亀裂が生じて排気洩れの要因となることがあっ
た。
【0004】この不具合を防止するには、排気マニホー
ルドからシリンダヘッドへの熱伝導を小さくするべくガ
スケットの断熱性を高めることが有効であり、従来より
種々の提案がなされてきた。例えば、特開昭64-24770号
公報には、金属薄板製のグロメットを除いて、全体が断
熱材で形成されたガスケットが開示されている。また、
実開平1-83152 号公報には、弾性力を備えた金属薄板か
らなる一対の主板に形成されたビード間に排気通路を構
成するシムを挟持すると共に、該主板間に断熱材を介装
させたガスケットが開示されている。
【0005】ところが、前者のガスケットでは、断熱材
がシリンダヘッドとフランジ部との間で直に挟圧される
ことになる。したがって、エンジンの運転・停止によっ
てシリンダヘッドや排気マニホールドの熱膨張が繰り返
されると、比較的脆くかつ殆ど熱膨張しない断熱材が次
第に崩れて脱落し、排気洩れを生じる虞があった。ま
た、後者のガスケットでも、その外周部においては主板
間に断熱材が露出しているため、やはり断熱材が脱落す
る虞があった。そして、その脱落を防止するためには、
断熱材として無機繊維織布等を用いなければならず、コ
ストや生産性の面で問題があった。
【0006】本発明は上記状況に鑑みなされたもので、
高い断熱性を有すると共に、断熱材の脱落を完全に防止
した排気マニホールド用ガスケットを提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1の排気マニホールド用ガスケットでは、内燃機関のシ
リンダヘッドの排気ポート側端面と排気マニホールドの
フランジ端面との間に介装されるガスケットにおいて、
排気通路を構成する筒状の管部と、この管部に連続して
前記排気ポート側端面と前記フランジ端面とにそれぞれ
当接する環状の第1フランジおよび第2フランジとから
なる金属薄板製のグロメットと、このグロメットの第1
フランジおよび第2フランジに接合され、当該グロメッ
トと協動して閉空間を構成する金属薄板製の主板と、前
記閉空間に内装された低熱伝導部材とを備えた。
【0008】また、請求項2の排気マニホールド用ガス
ケットでは、請求項1のガスケットにおいて、前記低熱
伝導部材をセラミックスとした。また、請求項3の排気
マニホールド用ガスケットでは、請求項1のガスケット
において、前記主板が、前記グロメットの第1フランジ
側に接合される第1主板と、前記グロメットの第2フラ
ンジ側に接合される第2主板とから構成されている。
【0009】また、請求項4の排気マニホールド用ガス
ケットでは、請求項2のガスケットにおいて、前記セラ
ミックスをガラスウールまたは軽量気泡コンクリートと
した。
【0010】
【作用】本発明の請求項1の排気マニホールド用ガスケ
ットでは、主に金属薄板製のグロメットと主板とを介し
て、フランジ部からの熱がシリンダヘッドに伝導する
が、両者の伝熱面積が小さいためフランジ部の温度低下
が少ない。また、低熱伝導部材は、グロメットと主板と
により構成された閉空間内に保持されているため、長期
の運転を行っても脱落することがない。
【0011】また、請求項2の排気マニホールド用ガス
ケットでは、低熱伝導部材がセラミックスであるため、
ガスケット全体の断熱性が非常に高くなる。また、請求
項3の排気マニホールド用ガスケットは、第1主板と第
2主板とを打ち抜き加工等により形成し、両主板間に断
熱材を介装した状態で加締め等により一体化することに
より製造される。
【0012】また、請求項4の排気マニホールド用ガス
ケットでは、所定の厚みのガラスウールまたは軽量気泡
コンクリート製の断熱材を打ち抜き加工等により形成
し、第1主板および第2主板間に介装させる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の一実施例を
詳細に説明する。尚、実施例の説明においては、前述し
た従来装置と同一の部材には同一の符号を付し、重複す
る説明を省略する。図1には本発明に係る排気マニホー
ルド用ガスケットの一実施例を平面により示し、図2に
は図1中のII−II拡大断面を示してある。これらの図に
示したように、本実施例のガスケット7は、グロメット
8と、第1および第2主板9,10と、低熱伝導部材
(以下、断熱材)11とから構成されている。本実施例
の場合、グロメット8と両主板9,10との素材は共に
ステンレス鋼の薄板でありその厚みはグロメット8の方
が両主板9,10より若干大きくされている。また、断
熱材11の素材は軽量発泡コンクリートである。
【0014】グロメット8は、排気通路を構成する長円
筒状の管部8aと、共にこの管部8aに連続し、その外
面がシリンダヘッド5の排気側端面5aに当接する長円
環状の第1フランジ8bと、その外面が排気マニホール
ド1のフランジ部2に当接する長円環状の第2フランジ
8cとから形成されている。一方、両主板9,10と断
熱材11とは、共に打ち抜き加工等により、その外形が
ガスケット7の輪郭に略等しく形成されている。
【0015】両主板9,10は、その間に断熱材11を
介装した状態で、グロメット8の第1および第2フラン
ジ8b,8cにより加締められている。したがって、第
1主板9はグロメット8の第1フランジ8bの内面に当
接し、第2主板10は第2フランジ8cとの内面に当接
することになる。また、第1主板9の端部9aは第2主
板10を包み込む形に折り曲げて加締め加工されてお
り、グロメット8と両主板9,10とにより断熱材11
を内装する閉空間12が形成されている。
【0016】以下、本実施例の作用を述べる。エンジン
4が運転されると、高温の排気ガスが流通する排気マニ
ホールド1が高温になる一方で、シリンダヘッド5は比
較的低温に保たれる。その結果、前述したように、排気
マニホールド1とシリンダヘッド5との間の温度勾配が
非常に大きくなり、ガスケット7を介してフランジ部2
からシリンダヘッド5へ熱が伝導する。そして、本実施
例では、ガスケット7に断熱材11が内装されているた
め、熱伝導は主にグロメット8と第1および第2主板
9,10を介して行われることになる。
【0017】ところが、これらの部材が共にステンレス
鋼の薄板から形成されているため、伝熱面積は非常に小
さなものとなり、シリンダヘッド5への伝熱量は極めて
少なくなる。その結果、フランジ部2の温度低下が抑え
られ、長期間の運転を行った場合にも、排気マニホール
ド1に熱疲労による亀裂が生じることがなくなった。ま
た、断熱材11は、グロメット8と両主板9,10とに
より形成された閉空間12に内装されているために脱落
せず、長期間に亘って初期の性能を維持することができ
た。
【0018】以上で具体的実施例の説明を終えるが、本
発明の態様はこの実施例に限られるものではない。例え
ば、上記実施例では主板の素材としてステンレス鋼を用
い、低熱伝導部材の素材として軽量発泡コンクリートを
用いたが、それぞれ、他種の耐熱合金やガラスウール等
のセラミックスを採用してもよい。また、第1主板と第
2主板との接合を、加締め加工に代えて、スポット溶接
等で行うようにしてもよい。
【0019】
【発明の効果】本発明の請求項1の排気マニホールド用
ガスケットでは、グロメットと主板との伝熱面積が小さ
いため、排気マニホールドのフランジ部からシリンダヘ
ッドへの熱伝導が少なくなり、フランジ部の温度低下に
起因する排気マニホールドの亀裂が生じなくなる。ま
た、低熱伝導部材は、グロメットと主板とにより構成さ
れた閉空間内に保持されているため、長期の運転を行っ
ても脱落することがなく、初期の性能が長期間に亘って
保持される。
【0020】また、請求項2の排気マニホールド用ガス
ケットでは、低熱伝導部材がセラミックスであるため、
ガスケット全体の断熱性が非常に高くなり、フランジ部
の温度低下が更に防止される。また、請求項3の排気マ
ニホールド用ガスケットでは、主板が第1主板と第2主
板とから構成されているため、複雑な形状のものでも容
易に製作でき、加締め等により一体化することによりガ
スケットの製造コストを低下させることができる。
【0021】また、請求項4の排気マニホールド用ガス
ケットでは、断熱材用のセラミックスとしてガラスウー
ルまたは軽量気泡コンクリートを用いたため、ガスケッ
トが軽量かつ安価に製作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガスケットの一実施例を示した平
面図である。
【図2】図1中のII−II断面図である。
【図3】エンジンの排気系を示した分解斜視図である。
【符号の説明】 1 排気マニホールド 2 フランジ部 3 集合部 4 エンジン 5 シリンダヘッド 5a 排気ポート側端面 7 ガスケット 8 グロメット 9 第1主板 10 第2主板 11 低熱伝導部材 12 閉空間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のシリンダヘッドの排気ポート
    側端面と排気マニホールドのフランジ端面との間に介装
    されるガスケットにおいて、 排気通路を構成する管部と、この管部に連続して前記排
    気ポート側端面と前記フランジ端面とにそれぞれ当接す
    る環状の第1フランジおよび第2フランジとからなる金
    属薄板製のグロメットと、 このグロメットの第1フランジおよび第2フランジに接
    合され、当該グロメットと協動して閉空間を構成する金
    属薄板製の主板と、 前記閉空間に内装された低熱伝導部材とを備えたことを
    特徴とする排気マニホールド用ガスケット。
  2. 【請求項2】 前記低熱伝導部材がセラミックスからな
    ることを特徴とする請求項1記載の排気マニホールド用
    ガスケット。
  3. 【請求項3】 前記主板が、前記グロメットの第1フラ
    ンジ側に接合される第1主板と、前記グロメットの第2
    フランジ側に接合される第2主板とから構成されること
    を特徴とする請求項1記載の排気マニホールド用ガスケ
    ット。
  4. 【請求項4】 前記セラミックスがガラスウールまたは
    軽量気泡コンクリートであることを特徴とする請求項2
    記載の排気マニホールド用ガスケット。
JP13274794A 1994-06-15 1994-06-15 排気マニホールド用ガスケット Withdrawn JPH084901A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002257240A (ja) * 2001-02-28 2002-09-11 Ngk Spark Plug Co Ltd ガスケット
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JP2007154878A (ja) * 2005-12-01 2007-06-21 Nok Corp 継手
JP2011149474A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 Fuji Koki Corp 多方切換弁及びそれを用いたヒートポンプ装置
JP2017227126A (ja) * 2016-06-20 2017-12-28 マツダ株式会社 エンジンの排気装置

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010904