JPH0848211A - シートベルト引き締め装置 - Google Patents

シートベルト引き締め装置

Info

Publication number
JPH0848211A
JPH0848211A JP7046360A JP4636095A JPH0848211A JP H0848211 A JPH0848211 A JP H0848211A JP 7046360 A JP7046360 A JP 7046360A JP 4636095 A JP4636095 A JP 4636095A JP H0848211 A JPH0848211 A JP H0848211A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat belt
plate
reverse movement
reverse
movement preventing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7046360A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumi Isaji
和美 伊佐治
Yutaka Ohashi
豊 大橋
Mutsumasa Koujiya
睦雅 糀谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP7046360A priority Critical patent/JPH0848211A/ja
Priority to DE19517987A priority patent/DE19517987A1/de
Priority to US08/451,154 priority patent/US5651564A/en
Publication of JPH0848211A publication Critical patent/JPH0848211A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/18Anchoring devices
    • B60R22/195Anchoring devices with means to tension the belt in an emergency, e.g. means of the through-anchor or splitted reel type
    • B60R22/1952Transmission of tensioning power by cable; Return motion locking means therefor
    • B60R22/1953Transmission of tensioning power by cable; Return motion locking means therefor the cable being pulled by mechanical means, e.g. pre-stressed springs, bumper displacement during crash

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置構造の簡易化とコンパクト化を実現し、
搭載性を向上させる。 【構成】 車両の減速度が作用した時に連結部材9の一
端を急速に引き込む引き込み機構30と、連結部材9の
他端が結合され、回動自在にアームプレート2に支持さ
れた逆進防止鉤板3と、逆進防止鉤板3の板面のうち、
シートベルトの張力作用方向においてシートベルトに最
も近い位置に回動自在に結合されたバックル6と、連結
部材9を繰り出した後の逆進防止鉤板3の逆転を規制す
る逆進防止爪8とを有し、上記アームプレート2の基端
を回動自在にフレーム部材20に結合する。引き込み作
動時に、アームプレート2が連結部材9の引き込み方向
へ回動傾倒するとともに、逆進防止鉤板3が連結部材9
を繰り出しつつアームプレート2の回動方向と反対方向
へ回動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の急減速時にシー
トベルトを引き締める引き締め装置に関し、特にコンパ
トな構造の引き締め装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両急減速時にバックル等のシートベル
ト懸架部材を急速に引き込んでシートベルトを引き締め
る引き締め装置には、引き締め状態で乗員身体を確実に
拘束できるようにベルトの再引き出しを防止する逆進防
止機構が設けられることが多い。かかる逆進防止機構と
しては例えば特開平5−345557号公報に示される
ような構成が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に記
載された構成では、バックルを結合して逆進防止機構の
一部をなす棒状の移動部材が、シートベルトの張力作用
方向と反対方向へ直線的に移動するため、シートベルト
引き込み時の上記移動部材の移動空間を大きく確保する
必要があって、装置周りの他部材との干渉が問題とな
る。
【0004】本発明はかかる従来の問題点を解決するも
ので、特に逆進防止機構を中心とした装置構造の簡易化
とコンパクト化を実現した搭載性の良いシートベルト引
き締め装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成で
は、車両の減速度が作用した時に連結部材209の一端
を急速に引き込む引き込み手段30と、上記連結部材2
09の他端が結合され、回動自在に基体20,202に
支持された板体203と、該板体203の板面のうち、
シートベルトの張力作用方向においてシートベルトに最
も近い位置に回動自在に結合されたシートベルト懸架部
材206と、連結部材209を繰り出した後の上記板体
203の逆転を規制する逆進防止手段208とを具備し
ている。
【0006】本発明の第2の構成では、上記基体20と
板体3,103との間にアーム部材2,102を配設
し、該アーム部材2,102の基端を回動自在に上記基
体20に結合するとともに、アーム部材2,102の先
端に回動自在に上記板体3,103を支持せしめ、引き
込み作動時に、上記アーム部材2,102が連結部材の
引き込み方向へ回動傾倒するとともに、上記板体3,1
03が連結部材9,109を繰り出しつつアーム部材
2,102の回動方向と反対方向へ回動するようにな
す。
【0007】本発明の第3の構成では、上記逆進防止手
段を、上記板体3,103,203の円弧状外周に形成
された鉤部3c,103c,203cと、板体3,10
3,203の逆転時に上記鉤部3c,103c,203
cに係合する爪部8a,108a,208aを有する逆
進防止爪8,108,208とにより構成する。
【0008】本発明の第4の構成では、背後をバネ付勢
されて前進位置に置かれた止着片207を上記板体20
3に設けてこれに連結部材209の上記他端209aを
結合し、爪部208aを上記鉤部203cに係合させた
上記逆進防止爪208を上記止着片207に当接せしめ
て係合解消位置への移動を阻止するようになす。
【0009】本発明の第5の構成では、上記逆進防止爪
208には一部に操作部208bを形成して、該操作部
208bにより逆進防止爪208をその爪部208aと
上記鉤部203cの係合が解消される位置へ移動可能と
なす。
【0010】本発明の第6の構成では、上記基体はシー
トSを構成するフレーム部材20である。
【0011】
【作用】上記第1の構成において、引き込み手段により
連結部材が引き込まれると、板体は連結部材を繰り出し
つつ回動する。この板体の回動に伴い、板体に結合され
たシートベルト懸架部材は、シートベルトの張力作用方
向においてシートベルトに最も近い位置から離れるよう
に旋回移動し、この結果、シートベルトは引き締められ
る。引き締め後の、乗員身体の前方移動に伴うシートベ
ルトの再引き出しは、逆進防止手段により板体の逆転が
規制されていることにより回避される。本構成によれ
ば、逆進防止機構が回動する板体により実現されるか
ら、従来の如き直進する棒状の移動部材は不要であり、
装置周りに大きなスペースを確保する必要はない。
【0012】上記第2の構成においては、アーム部材が
引き込み方向へ回動傾倒すると同時に、板体が連結部材
を繰り出しつつアーム部材の回動方向と反対方向へ回動
するから、板体に結合されたシートベルト懸架部材は、
シートベルトの張力作用方向においてシートベルトに最
も近い位置から離れるようにほぼ直線的に移動し、スム
ーズなベルト引き締めが可能である。
【0013】上記第3の構成においては、逆進防止手段
が簡易な構成で実現される。
【0014】上記第4の構成においては、係合解消位置
への逆進防止爪の移動が止着片により阻止されているか
ら、板体の回転が確実に阻止される。引き込み手段によ
り連結部材が引かれると止着片が後退せしめられて、逆
進防止爪が係合解消位置へ移動できるようになり、板体
の回転が可能となる。
【0015】上記第5の構成においては、操作部により
逆進防止爪の爪部と板体の鉤部の係合を解消して、板体
を原位置へ戻し回転させリセットすることができる。
【0016】上記第6の構成においては、シートのフレ
ーム部材を基体として利用することができる。
【0017】
【実施例】
(実施例1)次に本発明における構成を図をもとに説明
する。図1は、本発明におけるシートベルト引き締め装
置の全体構成図であり、車両のシートに取り付けた状態
を示す。図2は、図1における逆進防止機構50の組付
け構造を立体的に示す図である。なお、逆進防止機構5
0の内部構造を分かりやすくするため、図1は、最も手
前側に位置する逆進防止鉤板保持部材7を取り外した状
態を示している。
【0018】図1において逆進防止機構50は、車両シ
ートSを構成する基体としてのフレーム部材20にボル
ト1にて取り付けられている。ボルト1によってアーム
プレート2がボルト1の軸を中心に回転自在に取り付け
られている。アームプレート2の一端部2a(図2)に
は、外周に複数の鉤部3cを有する逆進防止鉤板3が中
心部3aにおいてリベット4によって板厚方向に重ねら
れるようにして回転自在に取り付けられている。逆進防
止鉤板3の外周の一端部3bにおいてはシートベルトバ
ックル6がリベット11により回転自在に取り付けられ
ている。逆進防止鉤板3の手前側にはプレート状の逆進
防止鉤板保持部材7がリベット4を介してアームプレー
ト2とともに逆進防止鉤板3を挟み込むような形で設け
られている。
【0019】アームプレート2と逆進防止鉤板保持部材
7の間にはさらにリベット81によって逆進防止爪8が
リベット81の軸を中心に回転自在に配設されており、
その爪部8aが上記逆進防止鉤板3の鉤部3cと噛合し
ている。逆進防止爪8は図示しない弾性部材によって、
逆進防止鉤板3の外周へ向けて付勢されている。逆進防
止鉤板3には穴部3dを有する突出部3eが設けられ
て、後述する引き込み機構30とを繋ぐ連結部材9の先
端部9aが上記穴部3dに係合している。また、逆進防
止鉤板3には、連結部材9のインナワイヤ9bを逆進防
止鉤板3の回動にともなって巻き取るガイド部3fが設
けられている。逆進防止鉤板保持部材7には連結部材9
の可撓性アウタケース9cを保持する保持部分7bが設
けられている。
【0020】次に作動について説明する。引き込み機構
30が作動していない初期状態においては、図1のよう
に、アームプレート2は斜め上方を向き、シートベルト
バックル6は引き込まれない状態にある。この状態で、
車両に所定以上の減速慣性力が作用し、後述する引き込
み機構30によってインナワイヤ9bが引かれると、そ
の先端部9aが係合する穴部3dを有する突出部3eは
リベット4の軸を回転中心に時計回りに回動し(図1の
矢印)、これと一体の逆進防止鉤板3も時計回りに回動
を開始する。逆進防止鉤板3の時計回りの回動に伴い、
アームプレート2と逆進防止鉤板保持部材7の間にリベ
ット81を中心に回転自在に保持されている逆進防止爪
8の爪部8aはリベット81を中心に弾性部材の付勢力
に抗して揺動しながら、逆進防止鉤板3の鉤部3cとの
係合と係合解除を繰返す。また、この逆進防止鉤板3の
時計回りの回動と同時に、ボルト1を回転中心にアーム
プレート2は反時計回りに回動を開始する(図1の矢
印)。
【0021】アームプレート2の反時計回りの回動によ
って他端部2aにリベット4によって取り付けられてい
る上記逆進防止鉤板3及び逆進防止鉤板保持部材7もボ
ルト1を回転中心に反時計回りに回動する(図3)。逆
進防止鉤板3の時計回りの回動及びアームプレート2の
反時計回りの回動の開始によって、逆進防止鉤板3の一
端部3bに締結されているシートベルトバックル6は、
図3の矢印A方向への移動を開始する。さらに引き込み
機構30によってインナワイヤ9bが引かれ、逆進防止
鉤板3が時計回りへ大きく回動し、アームプレート2が
反時計回りへ大きく回動すると、シートベルトバックル
6は、さらに矢印A方向へ大きくほぼ直線的に移動する
(図4)。引き込み機構30によるインナワイヤ9bの
引き込みが完了し、その後、乗員の前方への移動により
シートベルトにかかる荷重によりシートベルトバックル
6が矢印B方向へ戻されようとしても、逆進防止鉤板3
は鉤部3cにおいて逆進防止爪8の爪部8bと係合して
いるため、逆進防止鉤板3の反時計回りの回動、アーム
プレート2の時計回りの回動は阻止され、シートベルト
バックル6が図4の矢印B方向へ戻されようとするのを
阻止する。
【0022】次に引き込み機構30の構成について説明
する。図5において、引き込み部のケーシング31は金
属の円筒体で、図略の車両フロア上に固定されて前後方
向(図の左右方向)へ配設されている。その前端(図の
左端)開口は通気孔を設けたキャップ43で閉鎖され、
後端開口内にはハウジング部材36の筒状本体部36A
が圧入固定してある。この本体部36Aは軸線に沿って
二分割した一対の半円筒体を衝合して構成されており、
半円筒体の一方にはケーシング31外へ突出する矩形の
連結部36Bが形成されている。
【0023】閉鎖された上記ケーシング31内には前後
位置に、質量体としての主バネガイド部材32とホルダ
35が配設されている。主バネガイド部材32は貫通孔
を有する、前半を大径、後半を小径とした金属円筒体
で、外周に形成したフランジ状バネ係止部32Aには上
下の二箇所に軸方向へ延びる矩形の溝32Bが形成され
て、ここに後方へ向けて漸次対向間隔が拡がる板バネ3
3が配設してある。この板バネ33は帯板を略コ字形に
屈曲成形したもので、その基端部は主バネガイド部材3
2の端面形状に沿ったフランジ板33Aとなっている。
そして、板バネ33の両脚部が主バネガイド部材32の
上下の上記溝32B内を通って後方へ延び、各先端には
ストッパ片33Bがカシメ固定してある。
【0024】ホルダ35は上記主バネガイド部材32の
後半部を収納できる大径の金属円筒体であり、その後端
外周には全周にフランジ状バネ係止部35Aが突出形成
してある。このバネ係止部35Aには開口周縁に沿って
金属リングが嵌着してあり、これにホルダ35内を挿通
した上記板バネ先端のストッパ片33Bの端面が当接し
ている。かかるホルダ35は前端が、主バネガイド部材
32の外周に装着された受けリング39に当接し、後端
は上記ハウジング部材36の端面に当接している。上記
受けリング39は、筒内に板バネ33を挿通せしめ、そ
の周壁の二箇所に形成した筒内への押出し突起を、主バ
ネガイド部材32の外周に形成した係止溝に係合せしめ
て固定されている。
【0025】上記ホルダ35のバネ係止部35Aと上記
主バネガイド部材32のバネ係止部32Aとの間に、主
コイルバネ38が収縮状態で挟持配設されており、主コ
イルバネ38の強い伸長バネ力は、上記各バネ係止部3
2A,35Aの端面に当接する板バネ33のフランジ板
33Aとストッパ片33Bにより受けられている。
【0026】上記板バネ33の両先端には内方より、ブ
ロック状リテーナ37の外周面が当接しており、該リテ
ーナ37はハウジング部材36の内空間に前後に摺動可
能に配設され、ハウジング部材36の後端内壁との間に
配したコイルバネ37Aにより前方へ付勢されている。
リテーナ37の中心に設けた貫通孔を通って前方へ連結
部材9のインナワイヤ9bが延び、該ワイヤ9bは一端
が前述した逆進防止機構50(図1)へ至るとともに、
他端は主バネガイド部材32の筒内を経てその前方に所
定間隔をおいて位置する円形の係止板41の中心突起に
固定されている。
【0027】係止板41の中心突起端面と主バネガイド
部材32の内周段付面との間には、弱いバネ力の副コイ
ルバネ42が配設されて、板バネ33により一体化され
た前後の主バネガイド部材32とホルダ35を前方へ向
けて支持している。
【0028】なお、インナワイヤ9bの中間位置には位
置決め部材34が装着されて、その上下位置より後方へ
延びる可撓性のある爪部の先端湾曲部が、リテーナ37
の貫通孔の段付面に係止されている。これにより、イン
ナワイヤ9b先端の係止板41が所定位置に位置決めさ
れている。
【0029】かかる構成の引き込み部において、車両の
急減速により主バネガイド部材32とホルダ35に前方
への慣性力が作用すると、副コイルバネ42を圧縮しつ
つ両者が前方へ移動して、板バネ先端の内側面がリテー
ナ37の外周面より外れる。ストッパ片33Bには主コ
イルバネ38からの荷重によりモーメントが作用してお
り、この結果、板バネ先端が内方へ屈曲傾斜して、スト
ッパ片33Bの端面と金属リングの係合が解消される。
しかして、主コイルバネ38は大きなバネ力で伸長変形
し、これに伴って主バネガイド部材32が係止板41に
当接してこれを前方へ急速に押しやる。同時にインナワ
イヤ9bも大きな力で前方へ引かれ、前述したシートベ
ルトバックル6の引き込みが行われる。
【0030】本実施例の引き込み機構においては、主コ
イルバネを圧縮状態に保持する挟持部材と主コイルバネ
を挟持部材から開放し伸長させる挟持解除部材とを板バ
ネとその先端のストッパ、ホルダの斜面部、リテーナと
で構成したがレバー等を用いた挟持解除部材としてもよ
い。また、トリガ用副コイルバネを質量体の内径部に収
納する構成としたが、質量体とキャップの間あるいは質
量体とケーシングの間に配設してもよい。
【0031】(実施例2)次に逆進防止機構の他の実施
例について図6及び図7に基づいて説明する。なお、以
下説明する逆進防止機構100の構成は、前述の逆進防
止防止機構50の構成とほぼ同様であり、各構成部品の
組付け関係も図2に示すような関係にある。図6におい
て逆進防止部100は図1に示すようなシートSを構成
するフレーム部材20に対し、アンカーポイントCにて
ボルト101で取り付けられている。ボルト101によ
ってアームプレート102がボルト101の軸を中心に
回転自在に取り付けられている。アームプレート102
の一端部102aには外周に複数の鉤部103cを有す
る逆進防止鉤板103が中心部103aにおいてリベッ
ト104によって回転自在に取り付けられている。逆進
防止鉤板103の外周の一端部103bにおいては、こ
こに回動自在に結合された締結部材105を介してシー
トベルトバックル106が連結されている。アームプレ
ート102と図略の逆進防止鉤板保持部材との間にはリ
ベット110によって逆進防止爪108が回転中心10
8aを中心に回転自在に配設されており、爪部108b
において先の逆進防止鉤板103の鉤部103cと係合
している。逆進防止鉤板103には、実施例1と同様の
引き込み機構と逆進防止鉤板103を繋ぐ連結部材10
9の先端部109aが係合する穴部103dを有する突
出部103eが設けられて、連結部材109の先端部1
09aと係合している。また逆進防止鉤板103には連
結部材109のインナワイヤ109bを逆進防止鉤板1
03に巻き取るガイド部103fが設けられている。
【0032】次に作動について説明する。初期状態にお
いては、図6のようにアームプレート102は連結部材
109によって引かれていないため、シートベルトバッ
クル106は引き込まれない状態にある。この状態にお
いて、車両に所定以上の減速慣性力が作用し、図示しな
い引き込み機構によって連結部材109のインナワイヤ
109bが引かれると、先端部109aが係合する穴部
103dを有する突出部103eは中心部103aを回
転中心に時計回りに回動し、これにともなって逆進防止
鉤板103も時計回りに回動を開始する。逆進防止鉤板
103の時計回りの回動にともない、アームプレート1
02と逆進防止鉤板保持部材の間にリベット110によ
って回転中心108aを中心に回転自在に保持されてい
る逆進防止爪108の爪部108bは回転中心108a
を中心に揺動しながら、逆進防止鉤板103の鉤部10
3cとの係合と係合解除を繰返す。また、この逆進防止
鉤板103の時計回りの回動と同時に、アンカポイント
Cを回転中心にアームプレート102は反時計回りに回
動を開始する。アームプレート102の反時計回りの回
動によって他端部102bにリベット104によって取
り付けられている逆進防止鉤板103及び逆進防止鉤板
保持部材もアンカポイントCを回転中心に反時計回りに
回動する。これらの逆進防止鉤板103の時計回りの回
動、アームプレート102の反時計回りの回動の開始に
よって、逆進防止鉤板103の外周部103bにおいて
締結部材105を介して一体に締結されているシートベ
ルトバックル106は、おおよそ矢印A方向への直線移
動を開始する。更に引き込み機構によって連結部材10
9のインナワイヤ109bが引かれ、逆進防止鉤板10
3が時計回りへ大きく回動し、アームプレート102が
反時計回りへ大きく回動すると、シートベルトバックル
106は、矢印A方向へ大きく移動する(図7)。引き
込み機構による連結部材109のインナワイヤ109b
の引き込みが完了し、その後、乗員の前方への移動によ
りシートベルトにかかる荷重によりシートベルトバック
ル106が矢印B方向へ戻されようとする、逆進防止鉤
板103は鉤部103cにおいて逆進防止爪108の爪
部108bと係合しているため、逆進防止鉤板103の
反時計回りの回動、アームプレート102の時計回りの
回動は阻止され、シートベルトバックル106が矢印B
方向へ戻されようとするのが阻止される。
【0033】(実施例3)図8において、ステー202
はその基端が、車両シートSを構成するフレーム部材2
0(図1)にボルト201によって固定されて、基体た
るフレーム部材20と一体となっている。ステー202
の先端はやや湾曲して斜め上方へ延び、この先端部に逆
進防止鉤板203がリベット204によって回動自在に
結合されている。逆進防止鉤板203は略扇形をなし、
その中心が上記リベット204でステー202に結合さ
れるとともに、外周には多数の鉤部203cが形成され
ている。
【0034】上記逆進防止鉤板203には上方に位置す
る一端部203bにシートベルトバックル206が回動
自在に結合されるとともに、他端部203aには連結部
材209のインナワイヤ209bの先端が至っている。
上記他端部203aには長穴205が形成されて、ここ
に止着片207が前後動自在に装着してあり、上記イン
ナワイヤ209bの先端が止着片207に固定されてい
る。止着片207は長穴205内に設けたバネ部材21
3により背後から付勢されて前方(図の右方)へ突出し
ている。なお、連結部材209の可撓性アウタケース2
09cはクリップ212によりフレーム部材20(図1
参照)等に固定されている。
【0035】上記ステー202にはリベット110で中
央を回転自在に結合されて逆進防止爪208が設けてあ
る。逆進防止爪208には先端部の側面に爪部208a
が形成されて上記逆進防止鉤板203の外周鉤部203
cに係合している。上記逆進防止爪208の板厚は逆進
防止鉤板203の板厚よりも大きくしてあり、逆進防止
鉤板203にネジレ等が生じても両者の係合が外れるこ
とはない。上記逆進防止爪208の基端はステー202
上を湾曲して延びて操作部208bとなっている。逆進
防止爪208は、その板面とステー202の先端部との
間に設けたコイルバネ210により、逆進防止鉤板20
3の外周面に向けて付勢されている。なお、インナワイ
ヤ209bが図略の引き込み機構により引き込み操作さ
れていない図示の状態では、逆進防止爪208の先端板
面に突設されたピン211が、突出状態の上記止着片2
07の先端側面に当接して、逆進防止鉤板203からの
離間が防止されている。したがって、この状態ではシー
トベルトバックル206を押し下げても、逆進防止鉤板
203が回転することはない。
【0036】かかる構造において、車両の減速度が作用
して引き込み機構によりインナワイヤ209bが引かれ
ると、止着片207が後退するとともに、逆進防止鉤板
203がインナワイヤ209bに引かれて図の矢印で示
す方向へ回転する。この回転に伴い、シートベルトバッ
クル206はシートベルトからの張力作用方向たる斜め
上方に最も近い図示の位置から、逆進防止鉤板203と
共に下方へ旋回移動し、シートベルトの引き締めがなさ
れる。この逆進防止鉤板203の回転の間、逆進防止爪
208の爪部208aは次々に至る逆進防止鉤板203
の鉤部203cを乗り越え、係合することはない。逆進
防止鉤板203の回転範囲はその他端203aがリベッ
ト204より上方へ行くことがないように設定してある
から、シートベルト引き締め後のリバウンド時に乗員の
身体が逆進防止鉤板203に触れるという不具合は生じ
ない。
【0037】引き込み完了後に乗員身体の前方移動に伴
ってシートベルトバックル206に引出し力が作用して
も、この場合には逆進防止爪208の爪部208aが鉤
部203cに係合して逆進防止鉤板203の逆転が防止
される。シートベルトバックル206を原位置へ復帰さ
せて装置をリセットする場合には、逆進防止爪208の
操作部208bを掴んで爪部208aと鉤部203cの
係合を解消することにより、逆進防止鉤板203を逆転
させることが可能となる。
【0038】本実施例によれば、シートベルトバックル
の引き込み時の軌跡はやや湾曲するものの、可動部が減
少して強度が向上するとともに構造も簡易化される。な
お、ステーを設けず、逆進防止鉤板を直接フレーム部材
に回動自在に結合するようにしても良い。
【0039】上記各実施例では、シートベルトの引き締
め装置によりシートベルトバックルを引き込む構成とし
たが、ショルダベルト側のリトラクタ或いはラップベル
ト側のアンカを引き込む構成としてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上の如く、本発明のシートベルト引き
締め装置によれば、逆進防止機構に従来の如き棒状移動
部材を使用しないから、シートベルト懸架部材を引き込
み移動させるスペースが小さくて良く、装置全体のコン
パクト化と構造の簡素化が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における引き締め装置の逆進
防止機構の正面図である。
【図2】引き締め装置の逆進防止機構の分解斜視図であ
る。
【図3】引き締め装置の逆進防止機構の作動を示す正面
図である。
【図4】引き締め装置の逆進防止機構の作動を示す正面
図である。
【図5】引き締め装置の引き込み機構の全体断面図であ
る。
【図6】本発明の実施例2における引き締め装置の逆進
防止機構の正面図である。
【図7】引き締め装置の逆進防止機構の作動を示す正面
図である。
【図8】本発明の実施例3における引き締め装置の逆進
防止機構の正面図である。
【符号の説明】
2,102 アームプレート(アーム部材) 3,103,203 逆進防止鉤板(板体) 3c,103c,203c 鉤部 6,106,206 シートベルトバックル(シートベ
ルト懸架部材) 9,109,209 連結部材 8,108,208 逆進防止爪 8a,108a,208a 爪部 20 フレーム部材(基体) 30 引き込み機構(引き込み手段) 202 ステー(基体) 207 止着片 208b 操作部 209a 他端 S シート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の減速度が作用した時に連結部材の
    一端を急速に引き込む引き込み手段と、上記連結部材の
    他端が結合され、回動自在に基体に支持された板体と、
    該板体の板面のうち、シートベルトの張力作用方向にお
    いてシートベルトに最も近い位置に回動自在に結合され
    たシートベルト懸架部材と、連結部材を繰り出した後の
    上記板体の逆転を規制する逆進防止手段とを具備するシ
    ートベルト引き締め装置。
  2. 【請求項2】 上記基体と板体との間にアーム部材を配
    設し、該アーム部材の基端を回動自在に上記基体に結合
    するとともに、アーム部材の先端に回動自在に上記板体
    を支持せしめ、引き込み作動時に、上記アーム部材が連
    結部材の引き込み方向へ回動傾倒するとともに、上記板
    体が連結部材を繰り出しつつアーム部材の回動方向と反
    対方向へ回動するようになした請求項1記載のシートベ
    ルト引き締め装置。
  3. 【請求項3】 上記逆進防止手段を、上記板体の円弧状
    外周に形成された鉤部と、板体の逆転時に上記鉤部に係
    合する爪部を有する逆進防止爪とにより構成した請求項
    1または2記載のシートベルト引き締め装置。
  4. 【請求項4】 背後をバネ付勢されて前進位置に置かれ
    た止着片を上記板体に設けてこれに連結部材の上記他端
    を結合し、爪部を上記鉤部に係合させた上記逆進防止爪
    を上記止着片に当接せしめて係合解消位置への移動を阻
    止するようになした請求項3記載のシートベルト引き締
    め装置。
  5. 【請求項5】 上記逆進防止爪には一部に操作部を形成
    して、該操作部により逆進防止爪をその爪部と上記鉤部
    の係合が解消される位置へ移動可能となした請求項3ま
    たは4記載のシートベルト引き締め装置。
  6. 【請求項6】 上記基体はシートを構成するフレーム部
    材である請求項1ないし5のいずれかに記載のシートベ
    ルト引き締め装置。
JP7046360A 1994-05-31 1995-02-10 シートベルト引き締め装置 Pending JPH0848211A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7046360A JPH0848211A (ja) 1994-05-31 1995-02-10 シートベルト引き締め装置
DE19517987A DE19517987A1 (de) 1994-05-31 1995-05-16 Sicherheitsgurt-Spannvorrichtung
US08/451,154 US5651564A (en) 1994-05-31 1995-05-26 Seat belt tensioning device

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-118958 1994-05-31
JP11895894 1994-05-31
JP7046360A JPH0848211A (ja) 1994-05-31 1995-02-10 シートベルト引き締め装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0848211A true JPH0848211A (ja) 1996-02-20

Family

ID=26386471

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7046360A Pending JPH0848211A (ja) 1994-05-31 1995-02-10 シートベルト引き締め装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5651564A (ja)
JP (1) JPH0848211A (ja)
DE (1) DE19517987A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5788025A (en) * 1994-12-22 1998-08-04 Kabushiki Kaisha Tokai-Rika-Denki-Seisakusho Reversing preventing device
DE29605818U1 (de) * 1996-03-28 1996-07-25 Trw Occupant Restraint Systems Gmbh, 73551 Alfdorf Fahrzeuginsassen-Rückhaltesystem mit einem Gurtstraffer
GB2320886B (en) * 1996-12-27 2001-04-11 Nhk Spring Co Ltd Seat belt pre-tensioner assembly
US7426429B2 (en) * 1998-04-27 2008-09-16 Joseph A Tabe Smart seatbelt control system
JP4119611B2 (ja) * 1998-11-04 2008-07-16 日本発条株式会社 シートベルトのプリテンショナ装置
JP4667549B2 (ja) * 1999-09-10 2011-04-13 オートリブ株式会社 シートベルト装置
JP4425065B2 (ja) * 2004-06-08 2010-03-03 株式会社東海理化電機製作所 バックルプリテンショナ装置
US7370721B2 (en) * 2004-12-03 2008-05-13 Autoliv Asp, Inc. Seatbelt tensioning device and method
US7380832B2 (en) * 2005-04-05 2008-06-03 Takata Seat Belts, Inc. Pretensioner with integrated gas generator
DE102007038319A1 (de) * 2007-08-14 2009-02-19 Trw Automotive Gmbh Schloßstraffer

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2845234A (en) * 1953-12-03 1958-07-29 Safety apparatus
EP0195268B1 (en) * 1985-02-21 1991-07-31 Autoliv Development Aktiebolag A seat belt pre-tensioning device
US4729524A (en) * 1986-09-26 1988-03-08 Trw Vehicle Safety Systems Limited Seat belt retractor with cinch mechanism
DE3707056A1 (de) * 1987-03-05 1988-09-15 Ernst Hans Hellmut Gurtklemmer-system
ES2019260A4 (es) * 1989-06-30 1991-06-16 Trw Repa Gmbh Tensor de correa para sistemas de cinturon de seguridad de vehiculos
GB9018110D0 (en) * 1990-08-17 1990-10-03 Filipov Ivan A Device for extracting electrical power from sea waves
JP3135685B2 (ja) * 1992-06-16 2001-02-19 タカタ株式会社 シートベルト装置のバックルプリテンショナ
US5367717A (en) * 1993-01-29 1994-11-29 A-Dec, Inc. Cuspidor

Also Published As

Publication number Publication date
DE19517987A1 (de) 1995-12-07
US5651564A (en) 1997-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU645066B2 (en) Low profile web adjuster
US5370333A (en) Delayed locking retractor
US4928902A (en) Vehicle seat belt retractor
JPH0257923B2 (ja)
JPH0848211A (ja) シートベルト引き締め装置
US4065072A (en) Seat belt retractor with winding prevention mechanism
US6883742B2 (en) Webbing retractor
EP0811535B1 (en) Webbing retractor
JP3525638B2 (ja) シートベルトリトラクタ
JP3996779B2 (ja) シートベルト用リトラクター
JP2767756B2 (ja) シートベルトリトラクタ
JPH081985Y2 (ja) プリローダセンサ
JP3616966B2 (ja) シートベルト用リトラクター
US6497456B1 (en) Seat belt pretensioner device
US5174604A (en) Webbing retractor
EP0681949B1 (en) Silent seat belt comfort retractor
KR102386889B1 (ko) 시트벨트용 리트랙터
JP3683648B2 (ja) シートベルト用リトラクター
US5314138A (en) Preloader for use in a webbing retractor
JP2625296B2 (ja) ウエビング巻取装置
JPH09286302A (ja) シートベルト用リトラクター
JP2913790B2 (ja) シートベルトリトラクタ
JPH11165569A (ja) リクライニング式シート
JPS61205533A (ja) シ−トベルト・リトラクタ
JPH09118197A (ja) ウエビング巻取装置