JPH0848064A - 記録ヘッドおよび記録装置 - Google Patents

記録ヘッドおよび記録装置

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JPH0848064A
JPH0848064A JP18367994A JP18367994A JPH0848064A JP H0848064 A JPH0848064 A JP H0848064A JP 18367994 A JP18367994 A JP 18367994A JP 18367994 A JP18367994 A JP 18367994A JP H0848064 A JPH0848064 A JP H0848064A
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recording head
recording
ink
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head
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JP18367994A
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English (en)
Inventor
Makoto Kawarama
誠 瓦間
Haruyuki Yanagi
治幸 柳
Tetsuo Suzuki
哲夫 鈴木
Hiroyuki Saito
広行 斉藤
Hiroyuki Kinoshita
啓之 木下
Masahiro Taniguro
昌宏 谷黒
Atsuto Mingu Tan
アット ミング タン
Koichi Tanno
幸一 丹野
Masaya Shinmachi
昌也 新町
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Common Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録ヘッドを正規位置以外で記録装置に装着
した場合でも、記録装置と記録ヘッドとを電気的に接続
する電気的コンタクト手段の損傷を防止する。 【構成】 記録ヘッド7は、記録装置のキャリッジ部5
に着脱自在に装着される。キャリッジ部5には、コンタ
クト部561を有するフレキシブル基板56が設けら
れ、記録ヘッド7がキャリッジ部5の所定の位置に装着
されることでコンタクト部561が記録ヘッド7のコン
タクト面78に当接し、記録ヘッド7と記録装置との間
で電気信号が送受される。記録ヘッド7の、コンタクト
面78を有する面にはストッパ732が設けられてい
る。記録ヘッド7がキャリッジ部5の所定の位置にない
場合には、記録ヘッド7のストッパ732がキャリッジ
部5のストッパ522と当接し、記録ヘッド7の熱溶着
部721がフレキシブル基板56のコンタクト部561
と当接するのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被記録媒体に画像を形
成する記録ヘッド、および該記録ヘッドが着脱自在に設
けられた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピュータやワードプ
ロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーション
の出力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基
づいて用紙やプラスチック薄板等の被記録媒体に画像を
記録していくように構成されている。前記記録装置は、
記録方式により、インクジェット式、ワイヤドット式、
サーマル式、レーザービーム式等に分けることができ
る。
【0003】被記録材の搬送方向(副走査方向)と交差
する方向に主走査するシリアルスキャン方式を採るシリ
アルタイプの記録装置においては、被記録材に沿って移
動するキャリッジ上に搭載した記録手段によって画像を
記録(主走査)し、1行分の記録を終了した後に所定量
の紙送り(ピッチ搬送)を行い、その後に再び停止した
被記録材に対して、次の行の画像を記録(主走査)する
という動作を繰り返すことにより、被記録材全体の記録
が行われる。一方、被記録材の搬送方向の副走査のみで
記録するラインタイプの記録装置においては、被記録材
を所定の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を
行った後、所定量の紙送り(ピッチ送り)を行い、さら
に、次の行の記録を一括して行うという動作を繰り返す
ことにより、被記録材全体の記録が行われる。
【0004】上記記録装置のうち、インクジェット式の
記録装置(インクジェット記録装置)は、記録手段(記
録ヘッド)から被記録材にインクを吐出して記録を行う
ものであり、記録手段のコンパクト化が容易であり、高
精細な画像を高速で記録することができ、普通紙に特別
の処理を必要とせずに記録することができ、ランニング
コストが安くノンインパクト方式であるため騒音が少な
く、しかも、多色のインクを使用してカラー画像を記録
するのが容易であるなどの利点を有している。中でも、
紙幅方向に多数の吐出口を配列したラインタイプの記録
手段を使用したライン型の装置は、記録の一層の高速化
が可能である。
【0005】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板等を形成するこにより、高密度の液路配置
(吐出口配置)を有するものを容易に製造することがで
き、一層のコンパクト化を図ることができる。
【0006】
【背景技術】ここで、従来のインクジェット記録装置の
うち、本願出願人による先願として出願されているシリ
アルタイプのインクジェット記録装置について説明す
る。この、先願として出願されているインクジェット記
録装置においては、記録ヘッドが着脱自在に搭載される
キャリッジは、ガイド軸およびガイドレールに摺動自在
に嵌合される。また、キャリッジは、キャリッジモータ
ーの出力軸に固着されたプーリと回転自在に軸支された
アイドルプーリとにかけまわされたタイミングベルトの
一部位に結合されており、キャリッジモーターの駆動力
により記録ヘッドが往復移動する構成となっている。
【0007】記録ヘッドは、図23に示すように、イン
クを吐出するノズル部1070とノズル部1070に供
給するインクを収容するインクタンク1073とが一体
になったカートリッジタイプのものである。
【0008】ノズル部1070およびインクタンク10
73は、それぞれベースプレート1072に固定されて
おり、ベースプレート1072には、記録ヘッドをキャ
リッジ1050の正規位置に位置決めするために以下の
位置決め手段が設けられている。すなわち、丸穴107
7bおよび角穴1077aである。
【0009】これら各穴1077a、1077bに対応
して、図24(先願として出願されているインクジェッ
ト記録装置のキャリッジの断面図)に示すように、キャ
リッジ1050の側板1502には、丸穴1077bに
嵌合される丸形の嵌合ピン1505b、および角穴10
77bに嵌合される角形の嵌合ピン1505aが設けら
れている。また、各嵌合ピン1505a、1505b
は、各穴1077a、1077bへの嵌合を容易にする
ために、先端部がテーパー形状となっている。そして、
記録ヘッドの各穴1077a、1077bに、それぞれ
が対応する嵌合ピン1505a、1505bを嵌合さ
せ、さらに、記録ヘッドをキャリッジ1050の位置決
め面1504a、1504bに当接させることで、記録
ヘッドはキャリッジ1050の正規位置に位置決めされ
る。
【0010】また、記録ヘッドは、ノズル部1070内
のインクに吐出用のエネルギーを与えるためにノズル部
1070内に設けられたエネルギー発生素子(不図示)
と電気的に接続されたコンタクト面1078を有する。
記録ヘッドがキャリッジ1050の正規位置に位置決め
されることで、このコンタクト面1078が、記録装置
の動作を制御する電気基板(不図示)と接続されキャリ
ッジ1050に取り付けられたフレキシブル基板105
6のコンタクト部1561と当接し、記録ヘッドは記録
装置と電気的に接続される。
【0011】一方、シート状の被記録媒体は給紙部に積
載されており、分離手段で1枚ずつ分離されて搬送ロー
ラによりキャリッジとプラテンとの間に搬送される。こ
こで記録ヘッドによる記録が行なわれ、記録が行なわれ
た被記録媒体は、排紙ローラと排紙ローラに当接する拍
車とに挟まれて排紙される。
【0012】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
述した先願のインクジェット記録装置では、記録ヘッド
をキャリッジに装着する際に、正規位置以外で装着を行
なうと、記録ヘッドのコンタクト面よりも凸の部分が、
記録ヘッドのコンタクト面よりも先にフレキシブル基板
のコンタクト部に当接し、フレキシブル基板のコンタク
ト部を損傷してしまうというおそれがあった。フレキシ
ブル基板のコンタクト部が損傷すると、記録ヘッドのコ
ンタクト面とフレキシブル基板のコンタクト部との電気
的接続が正常に行なわれずコンタクト不良となり、印字
不良の原因となってしまう。
【0013】このような問題点は、インクジェット記録
装置に限らず、ワイヤードット式の記録装置やサーマル
式の記録装置など、記録ヘッドが着脱自在な記録装置に
共通する問題点である。
【0014】そこで本発明は、記録ヘッドを正規位置以
外で記録装置に装着した場合でも、記録装置と記録ヘッ
ドとを電気的に接続する電気的コンタクト手段が損傷す
ることのない記録ヘッドおよび記録装置を提供すること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の記録ヘッドは、記録装置の所定の位置に位置決
めされて着脱自在に装着され、前記記録装置との間で電
気信号を送受し被記録部材に記録を行なうために、前記
記録装置に装着されることで前記記録装置の電気的コン
タクト手段と当接され電気的に接続される電気的コンタ
クト手段を有する記録ヘッドにおいて、前記記録装置へ
の着脱の際、記録ヘッドが前記所定の位置にない場合
に、前記記録装置の電気的コンタクト手段および前記記
録ヘッドの電気的コンタクト手段が、それぞれ他の部材
と当接しないようにするための保護手段を有することを
特徴とする。
【0016】また、前記保護手段が、前記記録装置への
着脱の際、記録ヘッドが前記所定の位置にない場合に前
記記録装置の一部と当接する位置に設けられた、少なく
とも一つの凸状のストッパであるものや、前記記録ヘッ
ドの電気的コンタクト手段が前記記録装置の電気的コン
タクト手段と対向する向きに前記記録ヘッドを保持し、
前記記録装置の電気的コンタクト手段に対して対向移動
可能に設けられた保持手段と、前記記録ヘッドを前記保
持手段に保持する際に、前記記録ヘッドの前記保持手段
への挿入を案内するために前記保持手段に設けられたテ
ーパー状の案内部材とを有する記録装置に装着され、前
記案内部材の形状に対応する段差または凹部を有するも
のであってもよい。
【0017】さらに、インクを吐出する吐出口と、前記
吐出口からインクを吐出するためのエネルギーを発生す
るエネルギー発生素子とを有し、前記電気信号に基づい
て前記エネルギー発生素子を駆動し、前記吐出口からイ
ンクを吐出させることで記録を行なうものであってもよ
く、この場合には、インクを収容するインクタンクが一
体的に設けられたものとしたり、さらには前記インクタ
ンクを複数個有し、それぞれのインクタンクに異なる色
のインクが収容されているものとしてもよい。
【0018】また、吐出口からインクを吐出することに
より記録を行なうものの場合には、前記エネルギー発生
素子として、インク吐出用の熱エネルギーを発生するた
めの電気熱変換体を備えているものであってもよく、そ
の中でも特に、前記電気熱変換体によって印加される熱
エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用して前
記吐出口よりインクを吐出させるものが好ましい。
【0019】本発明の記録装置は、電気信号により駆動
されて被記録部材に記録を行なう記録ヘッドと、前記記
録ヘッドを着脱自在に装着する装着手段と、前記記録ヘ
ッドに電気信号を与えるために前記記録ヘッドおよび前
記装着手段にそれぞれ設けられ、前記記録ヘッドが前記
装着手段の所定の位置に装着されたときに互いに当接し
電気的に接続される電気的コンタクト手段とを有する記
録装置において、前記記録ヘッドを前記装着手段に着脱
する際、前記記録ヘッドが前記所定の位置にない場合
に、前記記録装置の電気的コンタクト手段および前記記
録ヘッドの電気的コンタクト手段が、それぞれ他の部材
と当接しないようにするための保護手段を有することを
特徴とする。
【0020】また、前記保護手段は、前記記録ヘッドの
着脱の際、前記記録ヘッドが前記所定の位置にない場合
に、前記装着手段の、前記記録ヘッドの一部と当接する
位置に設けられた、少なくとも一つの凸状のストッパで
あってもよく、この場合には、前記記録ヘッドは、前記
記録ヘッドが前記所定の位置にあるとき前記ストッパが
当接しない構造となっているものであってもよい。
【0021】または、前記保護手段は、前記記録ヘッド
の着脱の際、前記記録ヘッドが前記所定の位置にない場
合に、前記装着手段の、前記記録ヘッドの一部と当接す
る位置、および前記記録ヘッドの、前記装着手段の一部
と当接する位置にそれぞれ少なくとも一つずつ設けられ
た、凸状のストッパであってもよく、この場合には、前
記記録ヘッドは、前記記録ヘッドが前記所定の位置にあ
るとき前記装着手段のストッパが当接しない構造となっ
ているとともに、前記装着手段は、前記記録ヘッドが前
記所定の位置にあるとき前記記録ヘッドのストッパが当
接しない構造となっているものや、前記記録ヘッドのス
トッパおよび前記装着手段のストッパは、前記記録ヘッ
ドの着脱の際、前記記録ヘッドが前記所定の位置にない
場合に互いに当接する位置に設けられているものであっ
てもよい。
【0022】さらに、前記装着手段は、前記記録ヘッド
を、前記記録ヘッドの電気的コンタクト手段が前記装着
手段の電気的コンタクト手段と対向する向きに保持し、
前記装着手段の電気的コンタクト手段に対して対向移動
可能に設けられた保持手段を有するものであってもよ
い。
【0023】この場合、前記保持手段は、前記記録ヘッ
ドを保持する際に、前記保持手段への前記記録ヘッドの
挿入を案内するテーパー状の案内部材を有するものであ
ってもよく、さらに、前記案内部材は、前記記録ヘッド
の電気的コンタクト手段と前記装着手段の電気的コンタ
クト手段とが互いに当接した状態では、両者を当接させ
る際の前記保持手段の移動方向の、前記装着手段の電気
的コンタクト手段よりも下流側に位置する部位に設けら
れているものであってもよい。
【0024】そして、前記装着手段の電気的コンタクト
手段は、フレキシブル基板からなるものであってもよ
く、特に、前記フレキシブル基板はコンタクトパッドを
有し、このコンタクトパッドが前記記録ヘッドの電気的
コンタクト手段と当接されるものであってもよい。
【0025】また、前記記録ヘッドは、インクを吐出す
る吐出口と、前記吐出口からインクを吐出するためのエ
ネルギーを発生するエネルギー発生素子とを有し、前記
電気信号に基づいて前記エネルギー発生素子を駆動し、
前記吐出口からインクを吐出させることで記録を行なう
ものであってもよい。
【0026】この場合、前記記録ヘッドは、インクを収
容するインクタンクが一体的に設けられているものでも
よく、さらには、前記記録ヘッドは前記インクタンクを
複数個有し、それぞれのインクタンクに異なる色のイン
クが収容されているものであってもよい。
【0027】記録ヘッドが、吐出口からインクを吐出さ
せて記録を行なうものの場合、前記記録ヘッドは、前記
エネルギー発生素子として、インク吐出用の熱エネルギ
ーを発生するための電気熱変換体を備えているものでも
よく、その中でも特に、前記記録ヘッドは、前記電気熱
変換体によって印加される熱エネルギーにより、インク
に生ずる膜沸騰を利用して前記吐出口よりインクを吐出
させるものが好ましい。
【0028】
【作用】上記のとおり構成された本発明の記録ヘッドで
は、記録装置の所定の位置に位置決めされて装着される
ことで、記録ヘッドと記録装置の電気的コンタクト手段
が互いに当接し、両者は電気的に接続される。これによ
り記録装置と記録ヘッドとの間で電気信号が送受され、
記録ヘッドにより被記録部材に記録が行なわれる。従っ
て、記録ヘッドが記録装置の所定の位置にない場合に
は、記録を行なうことができない。一方、記録装置への
着脱の際に、記録ヘッドが所定の位置にない場合には、
記録ヘッドおよび記録装置の電気的コンタクト手段が他
の部材と当接し、これら電気的コンタクト手段が損傷し
てしまうおそれがあるが、本発明の記録ヘッドは、電気
的コンタクト手段が他の部材と当接しないようにするた
めの保護手段を有するので、電気的コンタクト手段の損
傷が防止される。
【0029】このような保護手段として凸状のストッパ
を用いれば、保護手段は簡単な構成で実現される。
【0030】また、記録装置の電気的コンタクト手段に
対して対向移動可能に設けられ記録ヘッドを保持する保
持手段と、保持手段に設けられた案内部材とを有する記
録装置に装着される記録ヘッドの場合、案内部材の形状
に対応する段差または凹部を設けることで、記録ヘッド
は案内部材に沿って保持手段に保持される。これによ
り、記録ヘッドのおおよその位置決めがなされ、記録ヘ
ッドを所定の位置に装着し易くなる。
【0031】さらに、エネルギー発生素子の駆動により
インクを吐出口から吐出することで記録を行なうインク
ジェット記録ヘッドの場合、インクを収容するインクタ
ンクを一体的に設けることで、記録装置内のスペースが
有効に利用され、記録装置の小型化に効果的であるし、
インクタンクを複数とし、それぞれに異なる色のインク
を収容させれば、カラーの記録も可能となる。
【0032】本発明の記録装置では、記録ヘッドが装着
手段に装着されることで、記録ヘッドと装着手段の電気
的コンタクト手段が互いに当接し、両者は電気的に接続
される。これにより記録ヘッドとの間で電気信号が送受
され、記録ヘッドにより被記録部材に記録が行なわれ
る。一方、記録ヘッドの着脱の際に、記録ヘッドが装着
手段の所定の位置にない場合には、記録ヘッドおよび装
着手段の電気的コンタクト手段が他の部材と当接し、こ
れら電気的コンタクト手段が損傷してしまうおそれがあ
るが、本発明の記録装置は、電気的コンタクト手段が他
の部材と当接しないようにするための保護手段を有する
ので、電気的コンタクト手段の損傷が防止される。
【0033】このような保護手段として、装着手段に凸
状のストッパを設けたり、さらに記録ヘッドに凸状のス
トッパを設ければ、保護手段は簡単な構成で実現され
る。この場合、記録ヘッドが所定の位置にあるときには
ストッパが他の部材と当接しない構造とすることで、記
録ヘッドおよび装着手段の電気的コンタクト手段の電気
的接続の妨げにはならない。
【0034】また、記録ヘッドの電気的コンタクト手段
が装着手段の電気的コンタクト手段と対向する向きに記
録ヘッドを保持し、装着手段の電気的コンタクト手段に
対して対向移動可能な保持手段を装着手段に設けること
で、電気的コンタクト手段の当接は、記録ヘッドを保持
手段に保持させた状態で保持手段を装着手段の電気的コ
ンタクト手段に向けて移動させることで行なわれる。こ
れにより、電気的コンタクト手段同士が擦れることなく
電気的コンタクト手段が互いに当接されるので、電気的
コンタクト手段を当接させる際の電気的コンタクト手段
の損傷が防止される。
【0035】さらに、記録ヘッドを保持する際に、保持
手段への記録ヘッドの挿入を案内する案内部材を保持手
段に設けることで、記録ヘッドは、この案内部材に沿っ
て保持手段に挿入され保持される。これにより、記録ヘ
ッドのおおよその位置決めがなされ、記録ヘッドを所定
の位置に装着し易くなる。しかも、案内部材はテーパー
形状なので、記録ヘッドの挿入は容易である。
【0036】また、案内部材を、記録ヘッドおよび装着
手段の電気的コンタクト手段が互いに当接した状態で
は、両者を当接させる際の保持手段の移動方向の、装着
手段の電気的コンタクト手段よりも下流側に位置する部
位に設けることで、電気的コンタクト手段同士が互いに
当接した状態では案内部材が邪魔にならず、電気的コン
タクト手段同士の当接が確実なものとなる。
【0037】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。
【0038】(第1実施例)図1は、本発明の記録装置
の第1実施例の斜視図である。また、図2は、図1に示
した記録装置の正面図であり、図3は、図1に示した記
録装置の構成断面図である。
【0039】本実施例の記録装置は、シリアルタイプの
インクジェット記録装置であり、図1〜図3に示すよう
に、記録を行なう記録ヘッド7を搭載するキャリッジ部
5と、シート材Pを搬送する給紙部2、送紙部3および
排紙部4と、キャリッジ部5の記録ヘッド7をクリーニ
ングするクリーニング部6とで構成されている。以下
に、これら各部について説明する。
【0040】(A)給紙部2 給紙部2は、図1、図3に示すように、シート材Pを積
載する圧板21とシート材Pを給紙する給送回転体22
とがベース20に取り付けられる構成となっている。圧
板21には可動サイドガイド23が移動可能に設けら
れ、シート材Pの積載位置を規制している。圧板21
は、ベース20に結合された回転軸を中心に回転可能に
設けられ、圧板バネ24により給送回転体22に付勢さ
れる一方、リリースカム29により、圧板バネ24のバ
ネ力に抗して給送回転体22から離れる方向に回転可能
な構成となっている。圧板21の、給送回転体22と対
向する部位には、シート材Pの重送を防止するために人
工皮等の摩擦係数の大きい材質からなる分離パッド25
が設けられている。ベース20には、シート材Pの下端
の角部を覆い、記録シートPを一枚ずつ分離するための
分離爪26が設けられている。また、厚紙等、湾曲しに
くく分離爪26による分離が行なえない被記録媒体を分
離するために、土手部27がベース20に一体成形され
ており、普通紙ポジションでは分離爪26が作用し、厚
紙ポジションでは分離爪26が作用しないように切り換
えるための切り替えレバー28が設けられている。
【0041】上記構成において、待機状態ではリリース
カム29により、圧板21には圧板バネ24のバネ力に
抗する力が作用し、給送回転体22とシート材Pとのの
当接は解除されている。この状態で搬送ローラー36の
回転による駆動力が、ギア等により給送回転体22およ
びリリースカム29に伝達されると、リリースカム29
は圧板21から離れ、圧板バネ24のバネ力により給送
回転体22とシート材Pが当接する。そして給送回転体
22が回転されると、シート材Pは給送回転体22との
摩擦力により、給送回転体22の回転に伴って送られ、
分離爪26によって一枚ずつ分離されて後述する送紙部
3に送られる。給送回転体22およびリリースカム29
とはシート材Pを送紙部3に送り込むまで回転し、再び
シート材Pと給送回転体22との当接を解除した待機状
態となって搬送ローラー36からの駆動力が切られる。
【0042】(B)送紙部3 送紙部3は、シート材Pを搬送する搬送ローラー36
と、シート材Pの先端および後端を検出するPEセンサ
ー32とを有している。搬送ローラー36はLFモータ
ー(不図示)の駆動で回転され、搬送ローラー36に
は、搬送ローラー36に従動するピンチローラー37が
当接して設けられている。ピンチローラー37はピンチ
ローラーガイド30に保持され、ピンチローラーバネで
搬送ローラー36に向けて付勢することで搬送ローラー
36に圧接され、シート材Pの搬送力を生み出してい
る。さらに、シート材Pが搬送されてくる送紙部3の入
口には、シート材Pをガイドする上ガイド33およびプ
ラテン34が配設されている。また、上ガイド33には
シート材Pの先端、後端検出をPEセンサー32に伝え
るPEセンサーレバー35が設けられている。
【0043】上記構成において、送紙部3に送られたシ
ート材Pは、上ガイド33およびピンチローラーガイド
30に案内されて、搬送ローラー36とピンチローラー
37とのローラー対に送られる。この時、PEセンサー
レバー35が搬送されてきたシート材Pの先端を検知し
て、これによりシート材Pの記録位置を求めている。そ
して、シート材Pは、搬送ローラー36とピンチローラ
ー37とによりさらに搬送されてプラテン34上に達
し、この位置で、後述するキャリッジ部5に搭載された
記録ヘッド7による記録が行なわれる。
【0044】(C)排紙部4 排紙部4では、伝達ローラー40が搬送ローラー36に
当接し、さらに、排紙ローラー41が伝達ローラー40
と当接して設けられている。したがって、搬送ローラー
36の駆動力が伝達ローラー40を介して排紙ローラー
41に伝達される。また、排紙ローラー41に従動して
回転可能な拍車42が排紙ローラー41に当接されてい
る。以上の構成によって、キャリッジ部5で画像形成さ
れたシート材Pは、前記排紙ローラー41と拍車42と
のニップに挟まれ、搬送されて不図示の排紙トレー等に
排出される。
【0045】(D)クリーニング部6 クリーニング部6は、記録ヘッド7のクリーニングを行
うポンプ60と、記録ヘッド7の乾燥を防止するために
記録ヘッド7をキャッピングするキャップ61と、搬送
ローラー36からの駆動力を給紙部2またはポンプ60
に切り換える駆動切り替えアーム62とから構成されて
いる。駆動切り替えアーム62は、給紙またはクリーニ
ング以外の時には搬送ローラー36の軸心を中心に回転
する遊星ギア(不図示)を所定位置に固定しており、こ
のとき給紙部2およびポンプ60に搬送ローラー36の
駆動力は伝達されない。後述するキャリッジ50が移動
することで、駆動切り替えアーム62を図1に示した矢
印A方向に移動させると、遊星ギアがフリーになり、搬
送ローラー36の正転、逆転に応じて遊星ギアが移動
し、搬送ローラー36が正転したときは給紙部2に駆動
力が伝達され、逆転したときはポンプ60に駆動力が伝
達されるようになっている。
【0046】(E)キャリッジ部5 キャリッジ部5は、記録ヘッド7が着脱自在に装着され
る装着手段としてのキャリッジ50を有している。キャ
リッジ50は、それぞれシャーシー8に取り付けられた
ガイド軸81およびガイドレール82に、シート材Pの
搬送方向に対して直角方向に摺動自在に嵌合される。ま
た、キャリッジ50は、シャーシー8に固定されたキャ
リッジモーター80の出力軸に固着されたプーリ801
と回転自在に軸支されたアイドルプーリ84とにかけま
わされたタイミングベルト83の一部位に結合されてお
り、キャリッジモーター80の駆動力により記録ヘッド
7が往復移動する構成となっている。
【0047】記録ヘッド7は、図4に示すように、イン
クを吐出するノズル部70とノズル部70に供給するイ
ンクを収容するインクタンク73とが一体になったカー
トリッジタイプのものである。ノズル部70およびイン
クタンク73は、それぞれベースプレート72に固定さ
れている。なお、記録ヘッド7の詳細な構成について
は、適宜説明していく。
【0048】ここで、ノズル部70について説明する。
ノズル部70は、図5に示すように、被記録媒体と所定
の間隔をおいて対面する吐出口面70aに、所定のピッ
チで複数の吐出口70bが形成されており、共通液室7
0cと各吐出口70bとを連通する各液路70dの壁面
に沿ってインク吐出用のエネルギーを発生するための電
気熱変換体(発熱抵抗体など)70eが配設されてい
る。共通液室70cはインクタンク73(図4参照)と
連通しており、共通液室70cにはインクタンク73か
らインクが供給される構成となっている。インクタンク
73から共通液室70cに供給されて一時的に貯えられ
たインクは、毛管現象により液路70dに侵入し、吐出
口70bでメニスカスを形成して液路70dを満たした
状態を保つ。このとき、電気信号である記録信号に基づ
き電気熱変換体70eが通電されて発熱すると、電気熱
変換体70e上のインクが急激に加熱されて膜沸騰して
液路70d内に気泡が発生し、この気泡の膨張により吐
出口70bからインクが吐出される。ここでは、エネル
ギーを発生させるエネルギー発生素子として、電気熱変
換体70eを示したが、これに限らず、瞬間的に吐出圧
力を加える機械的エネルギーを発生する圧電素子を用い
てもよい。
【0049】電気熱変換体70eへ通電するための電気
信号は、キャリッジ50に設けられたフレキシブル基板
56(図1および図3参照)を介して、この記録装置の
動作を制御する電気基板9(図3参照)より与えられ
る。
【0050】上記構成において、シート材Pに画像形成
する時は、搬送ローラー36およびピンチローラー37
によりシート材Pを画像形成する行位置に搬送するとと
もに、キャリッジモーター80によりキャリッジ50を
画像形成する列位置(シート材Pの搬送方向と垂直な方
向における位置)に移動させて、シート材Pの画像形成
すべき位置を記録ヘッド7に対向させる。その後、電気
基板9からの記録信号により記録ヘッド7のノズル部7
0からシート材Pに向けてインクを吐出して画像が形成
される。
【0051】次に、上述したキャリッジ50および記録
ヘッド7について詳細に説明する。図6は図1に示した
キャリッジの正面図、図7は図1に示したキャリッジの
平面図、図8は図1に示したキャリッジを矢印方向から
みた断面図、図9は、図5に示したキャリッジのヘッド
ホルダーを示す図である。
【0052】図6および図8に示すように、キャリッジ
50は、記録ヘッド7が載置される保持手段としてのヘ
ッドホルダー51を有し、ヘッドホルダー51はキャリ
ッジ50上に設けられたガイド501に沿って左右にス
ライドするように構成されている。ヘッドホルダー51
には、記録ヘッド7をガイドするガイド部511(図9
の(b)参照)、ならびにキャリッジ50に立設された
側板502に形成されたコンタクト面503および3つ
の位置決め面504a、504bに記録ヘッド7を押し
付けるための押し圧部512(図9の(b)参照)が設
けられている。各位置決め面504a、504bのう
ち、2つの位置決め面504aは、記録ヘッド7のベー
スプレート72(図4参照)上に対応しており、残りの
1つの位置決め面504bは、記録ヘッド7のインクタ
ンク73(図4参照)の上方に対応している。また、コ
ンタクト面503は、各位置決め面504a、504b
が形成する三角形の内部に位置する。ヘッドホルダー5
1の押し圧部512の押し位置も、各位置決め面504
a、504bが形成する三角形の内部にある。
【0053】また、ヘッドホルダー51には、押し圧部
512との間で記録ヘッド7を挟み込む、案内部材とし
てのガイドアーム513(図9参照)が設けられてお
り、記録ヘッド7をコンタクト面503から離脱する際
にはこのガイドアーム513が記録ヘッド7に作用す
る。キャリッジ50の側板502には、記録ヘッド7脱
着時のガイドを兼ねるリブ509が設けられ、後述す
る、記録装置側の電気的コンタクト手段である、フレキ
シブル基板56のコンタクト部561等の保護、目隠し
を行っている。
【0054】一方、記録ヘッド7は、図4に示したよう
に、インクタンク73の側面に、上述したガイドアーム
513(図9参照)が嵌合される段差状のガイド74を
有し、記録ヘッド7は、ガイドアーム513の上面に沿
って挿入され、ヘッドホルダー51(図6参照)に装着
される。ガイドアーム513の形状は、図9に示すよう
に、ガイド部との間で記録ヘッド7を挟む面がテーパー
状になっており、それに対応して、図10(図4の
(a)に示した記録ヘッドのE−E線断面図)に示すよ
うに、記録ヘッド7のガイド74も、テーパー部74a
を有する。すなわち、記録ヘッド7のガイド74で、案
内部材の形状に対応する段差または凹部を構成してい
る。これにより、ヘッドホルダー51への記録ヘッド7
の挿入が容易になる。
【0055】また、記録ヘッド7が装着される正規位置
において、記録ヘッド7のガイド74には、ガイドアー
ム513の先端に形成された凸部514(図9参照)が
嵌合する凹部75が形成されている。さらに、記録ヘッ
ド7の底面には、ヘッドホルダー51に形成された凹部
515(図9の(a)参照)に嵌合する凸部76が形成
されている。これにより、記録ヘッド7を装着する際に
ノズル部70がプラテン34等に当たらないので、記録
ヘッド7にダメージを与えることがなくなる。さらに、
記録ヘッド7の装着時のクリック感が得られ、装着感が
向上する。また、ヘッドホルダー51の凸部515の引
っ掛かりにより、記録ヘッド7の落下を防止したり、装
着後の位置ずれ等の不安定感を無くすことができる。
【0056】また、インクタンク73の凹部731が設
けられている面には、保護手段としてのリブ状のストッ
パ732が設けられている。ストッパ732は、記録ヘ
ッド7の電気的コンタクト手段であるコンタクト面78
よりも出っ張っている部分、具体的には、ベースプレー
ト72とインクタンク73とを熱溶着している熱溶着部
721の高さよりも高く設けてある。コンタクト面72
は、ノズル部70の電気熱変換体70e(図5参照)と
電気的に接続されており、記録ヘッド7がキャリッジ5
0の正規位置に装着されることで、キャリッジ50のフ
レキシブル基板56のコンタクト部561(図8参照)
と当接し、電気的に接続されるものである。
【0057】図6および図9に示すように、キャリッジ
50の側板502には、フックレバー53が回転可能に
取り付けられている。フックレバー53の回転中心には
コンタクトバネ54が設けられており、フックレバー5
3を図3に示した矢印方向へ付勢している。また、フッ
クレバー53を被うようにフックカバー55が取り付け
られ、フックレバー53がキャリッジ50から抜けない
ように保持している。フックレバー53およびヘッドホ
ルダー51は、それぞれ互いに当接するカム516、5
31を有しており、フックレバー53をコンタクトバネ
54のバネ力により回転させることにより、ヘッドホル
ダー51が図6の(a)に示した位置から図6の(b)
に示した位置に移動するように構成されている。また、
コンタクトバネ54の付勢力は、フックレバー53を介
して、ヘッドホルダー51の記録ヘッド7の押圧力、す
なわちヘッドホルダー51を図6において右方へ移動さ
せる力になっている。
【0058】ヘッドホルダー51が図6の(b)に示し
た位置にあるときには、記録ヘッド7のコンタクト面7
8(図4参照)は、キャリッジ50のコンタクト面50
3に位置するフレキシブル基板56のコンタクト部56
1(図8参照)と当接し、この状態では、ヘッドホルダ
ー51のガイドアーム513は、コンタクト面503よ
りも右方に位置する。すなわち、記録ヘッド7のコンタ
クト面78とフレキシブル基板56のコンタクト部56
1とが当接した状態では、両者を当接させる際のヘッド
ホルダー51の移動方向の、コンタクト面503よりも
下流側に、ガイドアーム513が位置する。
【0059】図8に示すように、キャリッジ50の側板
502には、記録ヘッド7の位置決めを行うための嵌合
ピン505a、505bが設けられている。一方、図4
に示したように、記録ヘッド7のベースプレート72
は、シート材Pの搬送方向に対して1〜4°傾けて取り
付けられている。それに対応するため、一方の嵌合ピン
505aを、図11の(b)に拡大して示すように一部
円柱形状505dを有する角形とするとともに、図11
の(a)に示すように他方の嵌合ピン505bを、テー
パーを有する丸形とした。そして、記録ヘッド7のベー
スプレート72には、角形の嵌合ピン505aが嵌合す
る角穴77aが形成されるとともに、丸形の嵌合ピン5
05bが嵌合する丸穴77bが形成されている。角形の
嵌合ピン505aが角穴77aに嵌合することにより、
記録ヘッド7は、嵌合ピン505aと角穴77aとの嵌
合方向に垂直な1方向の位置が規制され、丸形の嵌合ピ
ン505bが丸穴77bに嵌合することにより、記録ヘ
ッド7は、嵌合ピン505bと丸穴77bとの嵌合方向
に垂直な2方向の位置が規制される。
【0060】また、特に丸形の嵌合ピン505bについ
ては、キャリッジ50の型構成上、アンダーカットとな
る部分を取り除き、キャリッジ50の位置決め面504
aに記録ヘッド7が突き当てられる位置、すなわち図1
1の(a)に示したヘッドセット位置仮想線での嵌合が
取れるようにした。このようにすることで、複雑な型構
造を必要とせずに、傾いたベースプレート72に対して
も正確かつスムーズな記録ヘッド7の位置決めを行うこ
とができるようになる。
【0061】さらに、キャリッジ50の側板502に設
けられたコンタクト面503(図6参照)上には、記録
ヘッド7と電気的なコンタクトを取る為にゴム硬度30
°〜50°のシリコンゴム等の弾性体からなるラバーパ
ッド57が設けられている。そしてその上に、フレキシ
ブル基板56のコンタクト部561が位置している。コ
ンタクト部561は、凸状のディンプル形状となってい
る。ラバーパッド57、フレキシブル基板56は共にキ
ャリッジ50の側板502に設けられた位置決めピン5
06により位置決めされている。フレキシブル基板56
の位置決め部のコンタクト部561の逆側にはスリット
563が設けられており、フレキシブル基板56の組立
上の変形等の影響がコンタクト部561に及ばないよう
に構成されている。フレキシブル基板56の先端部56
2(図12の(a)参照)は、記録ヘッド7のベースプ
レート72の形状に合わせて細くなり、端部に引っ掛け
部562a(図12の(a)参照)が設けられている。
このように、コンタクト部561を三角形状にし、コン
タクトパッド数を先端ほど減らすことで信号線のフォー
ミングが容易になり、高密度化を行うことができる。さ
らに、フレキシブル基板56の先端部562の処理が容
易になる。
【0062】キャリッジ50の側板502には、フレキ
シブル基板56の先端部562を挿入するスリット穴5
07が設けられている。このスリット穴507にフレキ
シブル基板56の先端部562を挿入する際は、図12
の(b)に示すように、フレキシブル基板56の先端部
562を反らせてスリット穴507に挿入させる。スリ
ット穴507を通過すると、フレキシブル基板56の弾
性によりフレキシブル基板56の先端部462が図12
の(c)に示すように真っ直ぐになり、スリット穴50
7引っ掛かるために抜けることはない。この構成だと、
フレキシブル基板56の先端部562がフリーとなりフ
レキシブル基板56のコンタクト部561が剛性を持た
ないので、記録ヘッド7のコンタクト面78(図4の
(d)参照)と良好なコンタクトができる。記録ヘッド
7を装着すると、キャリッジ50のコンタクト面503
(図6参照)が記録ヘッド7のベースプレート72の切
り欠き部79(図4の(d)参照)の中に入り込み、切
り欠き部79の内側に形成された基板上のコンタクト面
78と当接する。
【0063】フレキシブル基板56はキャリッジ50の
側板502に沿って引き回され、垂直に折られてベース
カバー52によりキャリッジ50に固定されている。こ
の時、フレキシブル基板56には仮止め用凸部563
(図6参照)が設けられており、この仮止め用凸部56
4をキャリッジ50に止めておくことでフレキシブル基
板56を固定できるので、ベースカバー52を取り付け
る際に効率良く組み立てを行うことができる。さらに、
ベースカバー52には、ラバーパッド57およびフレキ
シブル基板56がキャリッジ50上の位置決めピン50
6から抜けないようにするために、押え部521が設け
られている。
【0064】また、ベースカバー52の記録ヘッド7と
の対向する面の、フレキシブル基板56のコンタクト部
561が露出している部分の近傍には、凸状のストッパ
522が設けられている。ストッパ522は、記録ヘッ
ド7をキャリッジ50に装着する際に、記録ヘッド7が
正規位置にある場合には記録ヘッド7に当接せず、か
つ、正規位置にない場合には、図13に示すように、記
録ヘッド7のストッパ732と当接するような位置およ
び高さで設けられている。つまり、記録ヘッド7が正規
位置にない場合には、記録ヘッド7の熱溶着部721よ
りも先に、記録ヘッド7のストッパ732をキャリッジ
部5のストッパ522当接させることによって、フレキ
シブル基板56のコンタクト部561と記録ヘッド7の
熱溶着部721とが当接しないようにしている。これに
より、記録ヘッド7が正規位置以外でキャリッジ50に
装着されても、フレキシブル基板56のコンタクト部5
61はつぶされない。
【0065】さらに、記録ヘッド7がキャリッジ50に
正規位置で装着された状態において、記録ヘッド7のス
トッパ732および熱溶着部721がキャリッジ50に
当接しないようにするために、キャリッジ50には図8
に示すように、逃げ溝508a、508bが形成されて
いる。
【0066】一方、記録ヘッド7には、位置決めピン5
06およびベースカバー52の押え部521の出っ張り
分を逃げるための凹部731(図4の(d)参照)が設
けられている。したがって、位置決めピン506の長さ
およびベースカバー52の押え部521の肉厚を大きく
することができ、ラバーパッド57およびフレキシブル
基板56の位置決め、抜け防止を確実に行なえる。
【0067】フレキシブル基板56は、図2に示したよ
うに、フレキ固定板85によりシャーシ8に固定され、
キャリッジ部5の位置に応じて、その曲率を変化させ、
キャリッジ部5の動きに対応して、電気基板9(図3参
照)からのヘッド駆動信号を記録ヘッド7に伝えてい
る。
【0068】また、図7に示すように、キャリッジ50
の上部には記録ヘッド7と記録シートP(図3参照)と
のギャップを調整するための、紙間調整部58が設けら
れている。紙間調整部58は、調整レバー581、圧接
レバー582、圧接バネ583、トップカバー584か
ら構成されている。
【0069】調整レバー581は、キャリッジ50に設
けられた穴に挿入されたピンに回転可能に軸支されてい
る。調整レバー581には、紙間ポジション数に応じた
調整レバー581の回転中心からの距離が異なる多角形
の摺動面585を有している。圧接レバー582は、キ
ャリッジ50に設けられたピンを中心に回転可能に軸支
され、圧接バネ583により調整レバー581の摺動面
585をガイドレール82(図1参照)に付勢してい
る。調整レバー581の摺動面585を変えることで、
キャリッジ50がガイド軸81(図1参照)を中心に回
転するので、紙間を変えることが出来る。トップカバー
584は、キャリッジ50の両側に形成された爪で固定
され、調整レバー581、圧接レバー582、等を保持
している。さらに、調整レバー581のレバー先端部は
弾性を有する凸部が形成され、これをトップカバー58
4の所定の位置に形成された溝586(図6参照)に嵌
合させて調整レバー581を固定し、所定の紙間を形成
している。
【0070】次に、本実施例における記録ヘッド7の脱
着動作について説明する。
【0071】記録ヘッド7を装着する際には、図6の
(a)に示したように、フックレバー53を上方向に引
き上げてヘッドホルダー51を左方に移動させる。この
状態で、記録ヘッド7をヘッドホルダー51に装着す
る。この際、ヘッドホルダー51にはガイドアーム51
3が設けられ、さらには記録ヘッド7にはガイド74が
設けられているので、記録ヘッド7はガイドアーム51
3に沿って挿入され、この時点で記録ヘッド7の仮の位
置決めができる。また、ガイドアーム513の、ガイド
部511との間で記録ヘッド7を挟む面はテーパー状に
なっており、さらには、そのテーパー形状に合わせて記
録ヘッド7のガイド74もテーパー部74a(図10参
照)を有するので、記録ヘッド7の反吐ホルダー51へ
の挿入は容易である。
【0072】次いで、フックレバー53を押し下げる
と、図6の(b)に示したように、ヘッドホルダー51
が記録ヘッド7と共に右方に移動する。すなわち記録ヘ
ッド7は、そのコンタクト面78がフレキシブル基板5
6のコンタクト部561と当接する方向に移動する。
【0073】このとき、記録ヘッド7が正規位置にある
場合には、記録ヘッド7の角穴77aおよび丸穴77b
が、それぞれキャリッジ50の嵌合ピン505a、50
5bに嵌合し、記録ヘッド7の位置決めおよび保持が行
なわれる。それとともに、記録ヘッド7のコンタクト面
78がフレキシブル基板56のコンタクト部561と当
接し、記録ヘッド7への電気的接続がなされる。
【0074】このように、ヘッドホルダー51をキャリ
ッジ50のコンタクト面503に対して対向移動させ
て、すなわち、記録ヘッド7のコンタクト面78とフレ
キシブル基板56のコンタクト部561との対向方向に
移動させて両者を当接させるので、その当接に際しては
両者が擦れることもなく、記録ヘッド7のコンタクト面
78およびフレキシブル基板56のコンタクト部561
の損傷が防止される。また、記録ヘッド7のコンタクト
面78とフレキシブル基板56のコンタクト部561が
当接した状態では、図6の(b)に示したように、ヘッ
ドホルダー51のガイドアーム513がキャリッジ50
のコンタクト面503よりも右方に位置するので、記録
ヘッド7のコンタクト面78とフレキシブル基板56の
コンタクト部561との当接の妨げにはならない。従っ
て、両者は確実に当接し、両者の電気的接続は良好なも
のとなる。
【0075】一方、記録ヘッド7が正規位置にない場合
には、記録ヘッド7の角穴77aおよび丸穴77bが、
キャリッジ50の嵌合ピン505a、505bへ確実に
嵌合せず、フックレバー53も完全には押し下げること
はできない、すなわち記録ヘッド7は保持されないの
で、記録ヘッド7を装着し直すことになる。
【0076】フックレバー53を押し下げると、上述し
たようにコンタクト面78がフレキシブル基板56のコ
ンタクト部561と当接する方向に記録ヘッド7が移動
するが、記録ヘッド7が正規位置にない状態でフックレ
バー53を押し下げると、図13に示したように、記録
ヘッド7のストッパ732とキャリッジ部5のストッパ
522とが当接するので、記録ヘッド7のコンタクト面
78よりも凸の部分(熱溶着部721)がフレキシブル
基板56のコンタクト部561に当接せず、フレキシブ
ル基板56のコンタクト部561のつぶれも発生しな
い。また、記録ヘッド7のコンタクト面78持、他の部
材と当接しないので、記録ヘッド7のコンタクト面78
の損傷も防止される。従って、記録ヘッド7を正規位置
に装着し直した際の、記録ヘッド7のコンタクト面78
とフレキシブル基板56のコンタクト部561との電気
的コンタクト不良も発生しなくなり、コンタクト不良に
よる印字不良が防止される。
【0077】一方、記録ヘッド7をキャリッジ50から
外すときは、フックレバー53を図6の(a)に示した
ように上方向に引き上げてヘッドホルダー51を左側に
移動させ、この状態で記録ヘッド7をヘッドホルダー5
1から取り外す。
【0078】本実施例では、キャリッジ部5に装着する
記録ヘッド7として、一つのインクタンク73が一体的
に設けられた単色記録用の記録ヘッド7を例に挙げて説
明したが、それぞれ異なる色のインクを収容する複数の
インクタンクが一体的に設けられたカラー記録用の記録
ヘッドを装着することもできる。
【0079】図14は、本実施例のインクジェット記録
装置に装着可能なカラー記録用の記録ヘッドの一例を示
す図であり、同図の(a)はその正面図、同図の(b)
はその側面図、同図の(c)はその底面図である。ま
た、図15は、図14に示したカラー記録用の記録ヘッ
ドのホルダーの側断面図である。
【0080】図14に示すように、この記録ヘッドは、
インクを吐出するノズル部370がホルダー303に一
体的に設けられたものである。ホルダー303は、正面
の上から約3分の2および上面に開口を有するととも
に、中板304によって2つの領域に仕切られた筺体で
あり、それぞれの領域に、ブラックインクを収容するブ
ラックインクタンク401と、イエロー、シアン、マゼ
ンタの3色のカラーインクを収容するカラーインクタン
ク451が着脱自在に保持される。これにより、省スペ
ースでカラー記録を可能としている。
【0081】これらブラックインクタンク401および
カラーインクタンク451のホルダー303への着脱
は、ホルダー303の上記開口から行なわれる。また、
ホルダー303の側面には、図4に示した記録ヘッドと
同様に、ヘッドホルダー51(図6参照)に装着する際
にガイドアーム513に案内される段差状のガイド37
4と、キャリッジ50側のコンタクト部561(図8参
照)との電気的コンタクト手段となるコンタクト面37
8と、ストッパ3732とを有し、記録ヘッドが正規位
置にない場合には、コンタクト面378およびキャリッ
ジ50側のコンタクト部561の、他の部材との当接が
防止される。
【0082】ノズル部370は、各色のインクに対応し
て、ブラック用の吐出口群370Bと、イエロー用の吐
出口群370Yと、シアン用の吐出口群370Cと、マ
ゼンタ用の吐出口群370Mとに分けられる。各吐出口
群370B、370Y、370C、370Mへは、それ
ぞれ専用のインク供給管306B、306Y、306
C、306Mよりインクが供給される。各インク供給管
306B、306Y、306C、306Mにはそれぞ
れ、図15の断面図に示すように、ホルダー303の内
部に突出したインク導出管307B、307Y、307
C、307M(307Y、307Cのみ図示)が接続さ
れており、ホルダー303にブラックインクタンク40
1およびカラーインクタンク451を装着することで、
各インクタンク401、451内のインクが、それぞれ
インク導出管307B、307Y、307C、307M
およびインク供給管306B、306Y、306C、3
06Mを順次経由して、ノズル部370に供給される構
成となっている。
【0083】また、図15に示すように、各インク導出
管307B、307Y、307C、307Mの端部に
は、それぞれフィルタ309が設けられており、異物が
ノズル部370に供給されるのを防止している。さら
に、ホルダー303の背面壁の上端部には、傾斜部30
5aと、傾斜部305aから続く水平部305bとを有
するリブが形成された覆部305が一体的に設けられる
とともに、ホルダー303の内部の底面には弾性板30
8が配置されている。これにより、リブの傾斜部305
aに沿って各インクタンク401、451を斜めに挿入
し、その上端面を水平部305bに係合させることで、
各インクタンク401、451はリブの水平部305b
と弾性板308との間で挟まれ、保持される。
【0084】ここで、各インクタンク401、451に
ついて説明する。
【0085】まず、ブラックインクタンク401につい
て図16を参照して説明する。図16は、図14に示し
た記録ヘッドのブラックインクタンクを示す図で、同図
の(a)はその一部を破断した側面図、同図の(b)は
その正面図、同図の(c)はその底面図である。
【0086】ブラックインクタンク401は、ブラック
インクを収容する筺体402と、筺体402を覆い大気
連通用開口405を備えた蓋部材403と、蓋部材40
3の上部に取り付けられ大気連通用開口405からのイ
ンク漏れが外部に至らないようにするためのバッファ室
となる空間を有する上部部材404とを有する。上部部
材404には、大気連通用開口405の位置と異なる位
置に大気開放口が形成されるとともに、ホルダー303
(図14参照)への着脱を行なう際に利用される摘み部
404aが設けられている。
【0087】筺体402の底部には、ホルダー303の
ブラックインク用のインク導出管307Bが挿入される
インク供給用開口408が形成され、その周囲には、リ
ブ415が設けられている。インク供給開口408は、
ブラックインクタンク401がホルダー303に装着さ
れる前はシール材(不図示)により封止され、シール材
を剥がしてブラックインクタンク401がホルダー30
3に装着される。
【0088】また、筺体402の、上部部材404の摘
み部404aが設けられた側の外壁の一部には、筺体4
02の長手方向に沿って形成されたリブ412が設けら
れている。このリブ412は、ブラックインクタンク4
01がホルダー303に装着された状態では、ホルダー
303の前面に形成された切り欠き部312(図14の
(a)参照)に嵌合し、ブラックインクタンク401の
装着用のガイドとして利用される。また、後述するよう
に、カラーインクタンク451にはこのようなリブは形
成されておらず、カラーインクタンク451とブラック
インクタンク401との誤装着を防止する役目も果たし
ている。
【0089】筺体402の内部にはインク吸収体406
が収納されており、ブラックインクは、このインク吸収
体406に吸収されて保持されている。インク吸収体4
06とインク供給用開口408との間には、一方向繊維
束で構成され、支持部409により支持されたインク導
出部材407が備えられ、インク吸収体406に吸収さ
れているインクは、インク導出部材407を介してイン
ク供給用開口408に導かれる。ブラックインクタンク
401をホルダー303に装着すると、インク供給用開
口408にホルダー303のインク導出管307Bが挿
入され、ノズル部370へインクが供給される。このと
き、インク供給用開口408の周囲に設けられたリブ4
15は、覆部305(図15参照)によって押圧力を受
け、ホルダー303の内底部に設けられた弾性板308
(図15参照)に圧接されて食い込む状態となる。これ
により、その部分から外部にインクが漏れ出すことが抑
制される。
【0090】また、インク供給用開口408と大気連通
用開口405とを空気層を介して連通するために、筺体
402の内部および蓋部材403の内部の所定の部位に
リブを形成してインク吸収体406と筺体402および
インク吸収体406と蓋部材403との間に所定の空間
を構成するとともに、支持部409の内面の一部に、筺
体402の内部と外部とを連通するスリット(不図示)
を設けている。このように、空気層を介してブラックイ
ンクタンク401の内部と外部とを連通することによっ
て、インク供給用開口408を封止していたシール材を
剥がす際の、インク供給用開口408からのインクの吹
き出しや漏出を防止することができる。また、記録実行
中にブラックインクタンク401の周囲温度が上昇した
場合でも、ブラックインクタンク401内のインクが外
部に押し出されなくなる。さらに、筺体402の内壁に
インクが滞留しなくなるので、インク供給用開口408
や大気連通用開口405からインクが漏出するおそれも
なくなり、インクの消費効率が向上する。
【0091】次に、カラーインクタンク451について
図17を参照して説明する。図17は、図14に示した
記録ヘッドのカラーインクタンクを示す図で、同図の
(a)はその一部を破断した側面図、同図の(b)はそ
の一部を破断した正面図、同図の(c)はその底面図で
ある。
【0092】カラーインクタンク451についても、基
本的にはブラックインクタンク401(図16参照)と
同様の構成であり、インクを収容する筺体452と、筺
体452を覆う蓋部材453と、蓋部材453の上部に
取り付けられた上部部材454とを有する。
【0093】筺体452の内部は、3色のインクを収容
するために、略T字状に配置された仕切部材466、4
67により、容量がほぼ等しい3つの領域に仕切られ
る。これらの領域に、それぞれイエローのインクを吸収
して保持するインク吸収体456Y、シアンのインクを
吸収して保持するインク吸収体456C、およびマゼン
タのインクを吸収して保持するインク吸収体456Mが
収納されている。
【0094】筺体452の底部には、それぞれの領域に
対応して、ブラックインクタンク401と同様に、ホル
ダー303のインク導出管307Y、307C、307
M(図15参照)が挿入されるインク供給用開口458
Y、458C、458Mが形成され、その周囲には、そ
れぞれリブ465Y、465C、465Mが設けられて
いる。各インク供給用開口458Y、458C、458
Mは、カラーインクタンク451がホルダー303に装
着される前はシール材(不図示)により封止され、シー
ル材を剥がしてカラーインクタンク451がホルダー3
03に装着される。また、蓋部材453についても、筺
体452の3つの領域に対応して、3つの大気連通用開
口455Y、455C、455M(455Yのみ図示)
が形成されている。インク吸収体456Y、456C、
456Mが収納される領域の個々の詳細な構成について
は、ブラックインクタンク401と同様であるので、そ
の説明は省略する。
【0095】上部部材454には、各大気連通用開口4
55Y、455C、455Mの位置と異なる位置に1つ
の大気開放口が形成されるとともに、ホルダー303へ
の着脱を行なう際に利用される摘み部454aが設けら
れている。また、筺体452の外側面には、ブラックイ
ンクタンク401の外側面に設けられたリブ412(図
16参照)のようなリブはなく、タンクの外形によりブ
ラックインクタンク401とカラーインクタンク451
との区別が可能となっている。
【0096】そして、各インク供給用開口458Y、4
58C、458Mを封止しているシール材を剥がしてカ
ラーインクタンク451をホルダー303に装着する
と、各インク供給用開口458Y、458C、458M
に、それぞれホルダー303のインク導出管307Y、
307C、307Mが挿入され、ノズル部370へイン
クが供給される。
【0097】(第2実施例)図18は、図1に示したイ
ンクジェット記録装置に着脱可能な記録ヘッドの第2実
施例を示す図であり、同図の(a)はその正面図、同図
の(b)は同図の(a)の矢印12D方向から見た側面
図である。
【0098】本実施例の記録ヘッド107は、キャリッ
ジ部に装着される際、記録ヘッド107が正規位置にな
い場合、キャリッジ50のリブ509(図8参照)と対
向する部位に、第2のストッパ1733を設けたもので
ある。第2のストッパ1733の高さは、第1実施例で
も説明したストッパ1732と同様に、記録ヘッド10
7のコンタクト面178よりも出っ張っている部分より
も高い。その他の構成は第1実施例と同様である。
【0099】第2のストッパ1733を設けることで、
記録ヘッド107をキャリッジ50に装着する際、記録
ヘッド107が正規位置にない場合には、記録ヘッド1
07のストッパ1732がキャリッジ部のストッパ52
2(図8参照)に当接するとともに、図19に示すよう
に、記録ヘッド107の第2のストッパ1733もキャ
リッジ50のリブ509に当接し、記録ヘッド107の
熱溶着部(不図示)とフレキシブル基板のコンタクト部
(不図示)との当接が防止される。すなわち本実施例で
は、複数の保護手段で、記録ヘッド107のコンタクト
面178よりも出っ張っている部分がフレキシブル基板
のコンタクト部に当接しないように、コンタクト部を保
護している。このように、複数の保護手段を設けること
により、コンタクト部の保護がより確実になる。本実施
例では、キャリッジ50のリブ509を利用して保護手
段を構成したが、必ずしもこのリブ509を利用する必
要はなく、任意の位置に保護手段を設けることができ
る。
【0100】(第3実施例)図20は、図1に示したイ
ンクジェット記録装置に着脱可能な記録ヘッドの第3実
施例を示す図であり、同図の(a)はその正面図、同図
の(b)は同図の(a)の矢印15D方向から見た側面
図である。
【0101】第1実施例および第2実施例では、記録ヘ
ッドを記録装置の正面側から装着する場合の例について
説明したが、図21に示すように、記録ヘッド207を
キャリッジ250の上方(図示矢印方向)から装着する
構成としたときには、図20に示すように、記録ヘッド
207の熱溶着部の凸量を高くし、この熱溶着部を保護
手段であるストッパ2721として兼用する構成として
もよい。その際に、キャリッジ250の逃げ溝2508
a、2508b(図21参照)は、記録ヘッド207が
キャリッジ250の正規位置にあるときにストッパ27
21がキャリッジ250に当接しないように構成されて
いる。その他の構成は第1実施例と同様である。
【0102】以上の構成により、記録ヘッド207をキ
ャリッジ250に装着する際、記録ヘッド207が正規
位置にない場合には、図22に示すように、記録ヘッド
207のストッパ2721とキャリッジ部205のスト
ッパ2522とが互いに当接する。これにより、記録ヘ
ッド207のコンタクト面278よりも出っ張っている
ベースプレート272がフレキシブル基板256のコン
タクト部2561と当接することがなくなり、コンタク
ト部2561のつぶれが防止される。
【0103】上述した各実施例では、インクジェット式
の記録装置を例に挙げて説明したが、それに限らず、記
録ヘッドが着脱自在な記録装置であれば、ワイヤドット
式の記録装置やサーマル式の記録装置などにも適用する
ことができる。
【0104】本発明は、特に熱エネルギーを利用して飛
翔的液滴を形成し、記録を行うインクジェット方式の記
録ヘッド、記録装置において、優れた効果をもたらすも
のである。
【0105】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行なわれるので、特に応答性に優れた液体(イ
ンク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0106】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、更に優れた記録を行なうことができる。
【0107】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に、熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を
開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許
第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含ま
れるものである。
【0108】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
としても本発明は有効である。
【0109】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数個の記録ヘッドの組み合わせによってその長さを
満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドと
しての構成のいずれでもよい。
【0110】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング
手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこ
れとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる
予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モード
を行うことも安定した記録を行うために有効である。
【0111】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式で
はインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調
整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温
度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与
時にインクが液状をなすものであれば良い。
【0112】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクの使用も本発明には適用可能で
ある。このような場合インクは、特開昭54−5684
7号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載
されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状ま
たは固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対
して対向するような形態としても良い。本発明において
は、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述
した膜沸騰方式を実行するものである。
【0113】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、ワードプロセッサやコンピュータ等の情報
処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けら
れるものの他、リーダと組み合せた複写装置、さらには
送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採るもの
であってもよい。
【0114】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおり構成され
ているので、以下に記載する効果を奏する。
【0115】本発明の記録ヘッドは、保護手段を有する
ことにより、記録装置への着脱の際、記録ヘッドが所定
の位置にない場合には、記録装置および記録ヘッドの電
気的コンタクト手段の他の部材との当接が防止されるの
で、電気的コンタクト手段の損傷を防止することができ
る。その結果、記録装置と記録ヘッドとの間の電気信号
の送受が確実に行なわれ、電気的コンタクト手段のコン
タクト不良による印字不良を防止することができる。保
護手段を、凸状のストッパとすることにより、簡単な構
成で保護手段を実現することができる。
【0116】また、記録装置の電気的コンタクト手段に
対して対向移動可能に設けられ記録ヘッドを保持する保
持手段と、保持手段に設けられた案内部材とを有する記
録装置に装着される記録ヘッドの場合、案内部材の形状
に対応する段差または凹部を設けることで、記録ヘッド
を記録装置に装着する際の、記録ヘッドのおおよその位
置決めを簡単に行なうことができる。
【0117】さらに、エネルギー発生素子の駆動により
インクを吐出口から吐出することで記録を行なうインク
ジェット記録ヘッドの場合、インクを収容するインクタ
ンクを一体的に設けることで、記録装置内のスペースを
有効に利用でき、記録装置の小型化に貢献する。加え
て、インクタンクを複数とし、それぞれに異なる色のイ
ンクを収容させれば、カラーの記録も行なうことができ
る。
【0118】本発明の記録装置は、保護手段を有するこ
とにより、記録ヘッドを記録装置へ着脱する際、記録ヘ
ッドが所定の位置にない場合には、記録装置および記録
ヘッドの電気的コンタクト手段の他の部材との当接が防
止されるので、電気的コンタクト手段の損傷を防止する
ことができる。その結果、記録装置と記録ヘッドとの間
の電気信号の送受が確実に行なわれ、電気的コンタクト
手段のコンタクト不良による印字不良を防止することが
できる。
【0119】保護手段を、装着手段に設けられた凸状の
ストッパとしたり、さらに、記録ヘッドに設けられた凸
状のストッパとすることにより、簡単な構成で保護手段
を実現することができる。この場合、記録ヘッドが所定
の位置にあるときにはストッパが他の部材と当接しない
構造とすることで、記録ヘッドが所定の位置にあるとき
には保護手段に影響されずに電気的コンタクト手段同士
を確実に当接させることができる。
【0120】また、記録ヘッドの電気的コンタクト手段
が装着手段の電気的コンタクト手段と対向する向きに記
録ヘッドを保持し、装着手段の電気的コンタクト手段に
対して対向移動可能な保持手段を装着手段に設けること
で、電気的コンタクト手段同士が擦れることなく電気的
コンタクト手段が互いに当接されるので、電気的コンタ
クト手段を当接させる際の電気的コンタクト手段の損傷
を防止することができる。
【0121】さらに、記録ヘッドを保持する際に、保持
手段への記録ヘッドの挿入を案内する案内部材を保持手
段に設けることで、記録ヘッドを装着する際の記録ヘッ
ドのおおよその位置決めがなされ、記録ヘッドを所定の
位置に装着し易くすることができる。しかも、案内部材
はテーパー形状なので、記録ヘッドの挿入は容易であ
る。
【0122】また、案内部材を、記録ヘッドおよび装着
手段の電気的コンタクト手段が互いに当接した状態で
は、両者を当接させる際の保持手段の移動方向の、装着
手段の電気的コンタクト手段よりも下流側に位置する部
位に設けることで、電気的コンタクト手段同士の当接を
より確実なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録装置の第1実施例の斜視図であ
る。
【図2】図1に示した記録装置の正面図である。
【図3】図1に示した記録装置の構成断面図である。
【図4】図2および図3に示した記録ヘッドを示す図で
あり、同図の(a)はその正面図、同図の(b)は同図
の(a)の矢印4B方向から見た底面図、同図の(c)
は同図の(a)矢印4C方向から見た側面図、同図の
(d)は同図の(a)の矢印4D方向から見た側面図で
ある。
【図5】図4に示した記録ヘッドのノズル部を吐出口面
側から見た拡大斜視図である。
【図6】図1に示した記録装置のキャリッジ部の正面図
であり、同図の(a)および(b)は、それぞれヘッド
ホルダーが左方に移動した状態および右方に移動した状
態を示す。
【図7】図1に示した記録装置のキャリッジ部の平面図
である。
【図8】図1に示した記録装置のキャリッジ部を矢印方
向から見た断面図である。
【図9】図5に示したキャリッジ部のヘッドホルダーを
示す図であり、同図の(a)はその平面図、同図の
(b)はその正面図である。
【図10】図4の(a)に示した記録ヘッドのE−E線
断面図である。
【図11】図8に示したキャリッジ部の嵌合ピンの拡大
図であり、同図の(a)は、丸形の嵌合ピンの側面図、
同図の(b)は、角形の嵌合ピンの正面図である。
【図12】図8に示したキャリッジ部のフレキシブル基
板の先端部の組み込み状態を説明する図である。
【図13】図4に示した記録ヘッドを図8に示したキャ
リッジ部に装着する際に、記録ヘッドが正規位置にない
場合の両者の位置関係を説明するための断面図である。
【図14】本実施例のインクジェット記録装置に装着可
能なカラー記録用の記録ヘッドの一例を示す図であり、
同図の(a)はその正面図、同図の(b)はその側面
図、同図の(c)はその底面図である。
【図15】図14に示したカラー記録用の記録ヘッドの
ホルダーの側断面図である。
【図16】図14に示した記録ヘッドのブラックインク
タンクを示す図で、同図の(a)はその一部を破断した
側面図、同図の(b)はその正面図、同図の(c)はそ
の底面図である。
【図17】図14に示した記録ヘッドのカラーインクタ
ンクを示す図で、同図の(a)はその一部を破断した側
面図、同図の(b)はその一部を破断した正面図、同図
の(c)はその底面図である。
【図18】図1に示したインクジェット記録装置に着脱
可能な記録ヘッドの第2実施例を示す図であり、同図の
(a)はその正面図、同図の(b)は同図の(a)の矢
印12D方向から見た側面図である。
【図19】図18に示した記録ヘッドを図8に示したキ
ャリッジ部に装着する際に、記録ヘッドが正規位置にな
い場合の両者の位置関係を説明するための断面図であ
る。
【図20】図1に示したインクジェット記録装置に着脱
可能な記録ヘッドの第3実施例を示す図であり、同図の
(a)はその正面図、同図の(b)は同図の(a)の矢
印15D方向から見た側面図である。
【図21】図20に示した記録ヘッドが装着されるキャ
リッジの一例の、図8に対応する側面図である。
【図22】図20に示した記録ヘッドを図21に示した
キャリッジ部に装着する際に、記録ヘッドが正規位置に
ない場合の両者の位置関係を説明するための断面図であ
る。
【図23】先願のインクジェット記録装置に搭載される
記録ヘッドを示す図である。
【図24】先願のインクジェット記録装置のキャリッジ
の断面図である。
【符号の説明】
2 給紙部 3 送紙部 4 排紙部 5、205 キャリッジ部 6 クリーニング部 7、107、207 記録ヘッド 8 シャーシー 9 電気基板 20 ベース 21 圧板 22 給送回転体 23 可動サイドガイド 24 圧板バネ 25 分離パッド 26 分離爪 27 土手部 28 切り替えレバー 29 リリースカム 30 ピンチローラーガイド 32 PEセンサー 33 上ガイド 34 プラテン 35 PEセンサーレバー 36 搬送ローラー 37 ピンチローラー 40 伝達ローラー 41 排紙ローラー 42 拍車 50、250 キャリッジ 51 ヘッドホルダー 52 ベースカバー 53 フックレバー 54 コンタクトバネ 55 フックカバー 56、256 フレキシブル基板 57 ラバーパッド 58 紙間調整部 60 ポンプ 61 キャップ 62 駆動切り替えアーム 70、370 ノズル部 70a 吐出口面 70b 吐出口 70c 共通液室 70d 液路 70e 電気熱変換体 72、272 ベースプレート 73 インクタンク 74、374 ガイド 74a テーパー部 75 凹部 76 凸部 77a 角穴 77b 丸穴 78、178、278、378 コンタクト面 79 切り欠き部 80 キャリッジモーター 81 ガイド軸 82 ガイドレール 83 タイミングベルト 84 アイドルプーリ 85 フレキ固定板 303 ホルダー 306B、306Y、306C、306M インク供
給管 370B、370Y、370C、370M 吐出口群 401 ブラックインクタンク 402、452 筺体 403、453 蓋部材 404、454 上部部材 405、455Y 大気連通用開口 406、456Y、456C、456M インク吸収
体 407 インク導出部材 408、458Y、458C、458M インク供給
用開口 451 カラーインクタンク 502 側板 503 コンタクト面 504a、504b 位置決め面 505a、505b 嵌合ピン 505d 円柱形状 506 位置決めピン 507 スリット穴 508a、508b、2508a、2508b 逃げ
溝 509 リブ 511 ガイド部 512 押し圧部 513 ガイドアーム 514 凸部 515 凹部 516、531 カム 521 押え部 522、2522 ストッパ 561、2561 コンタクト部 562 先端部 362a 引っ掛け部 563 スリット 564 仮止め用凸部 581 調整レバー 582 圧接レバー 583 圧接バネ 584 トップカバー 585 摺動面 586 溝 721 熱溶着部 731 凹部 732、1732、2721、3732 ストッパ 801 プーリー 1733 第2のストッパ P シート材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 29/00 B41J 3/04 103 B 29/00 C (72)発明者 斉藤 広行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 木下 啓之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 谷黒 昌宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 タン アット ミング 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 丹野 幸一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 新町 昌也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録装置の所定の位置に位置決めされて
    着脱自在に装着され、前記記録装置との間で電気信号を
    送受し被記録部材に記録を行なうために、前記記録装置
    に装着されることで前記記録装置の電気的コンタクト手
    段と当接され電気的に接続される電気的コンタクト手段
    を有する記録ヘッドにおいて、 前記記録装置への着脱の際、記録ヘッドが前記所定の位
    置にない場合に、前記記録装置の電気的コンタクト手段
    および前記記録ヘッドの電気的コンタクト手段が、それ
    ぞれ他の部材と当接しないようにするための保護手段を
    有することを特徴とする記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記保護手段は、前記記録装置への着脱
    の際、記録ヘッドが前記所定の位置にない場合に前記記
    録装置の一部と当接する位置に設けられた、少なくとも
    一つの凸状のストッパである請求項1に記載の記録ヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッドの電気的コンタクト手段
    が前記記録装置の電気的コンタクト手段と対向する向き
    に前記記録ヘッドを保持し、前記記録装置の電気的コン
    タクト手段に対して対向移動可能に設けられた保持手段
    と、前記記録ヘッドを前記保持手段に保持する際に、前
    記記録ヘッドの前記保持手段への挿入を案内するために
    前記保持手段に設けられたテーパー状の案内部材とを有
    する記録装置に装着され、前記案内部材の形状に対応す
    る段差または凹部を有する請求項1または2に記載の記
    録ヘッド。
  4. 【請求項4】 インクを吐出する吐出口と、前記吐出口
    からインクを吐出するためのエネルギーを発生するエネ
    ルギー発生素子とを有し、前記電気信号に基づいて前記
    エネルギー発生素子を駆動し、前記吐出口からインクを
    吐出させることで記録を行なう請求項1、2または3に
    記載の記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 インクを収容するインクタンクが一体的
    に設けられた請求項4に記載の記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記インクタンクを複数個有し、それぞ
    れのインクタンクに異なる色のインクが収容されている
    請求項5に記載の記録ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記エネルギー発生素子として、インク
    吐出用の熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を
    備えている請求項4、5または6に記載の記録ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記電気熱変換体によって印加される熱
    エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用して前
    記吐出口よりインクを吐出させる請求項7に記載の記録
    ヘッド。
  9. 【請求項9】 電気信号により駆動されて被記録部材に
    記録を行なう記録ヘッドと、前記記録ヘッドを着脱自在
    に装着する装着手段と、前記記録ヘッドに電気信号を与
    えるために前記記録ヘッドおよび前記装着手段にそれぞ
    れ設けられ、前記記録ヘッドが前記装着手段の所定の位
    置に装着されたときに互いに当接し電気的に接続される
    電気的コンタクト手段とを有する記録装置において、 前記記録ヘッドを前記装着手段に着脱する際、前記記録
    ヘッドが前記所定の位置にない場合に、前記記録装置の
    電気的コンタクト手段および前記記録ヘッドの電気的コ
    ンタクト手段が、それぞれ他の部材と当接しないように
    するための保護手段を有することを特徴とする記録装
    置。
  10. 【請求項10】 前記保護手段は、前記記録ヘッドの着
    脱の際、前記記録ヘッドが前記所定の位置にない場合
    に、前記装着手段の、前記記録ヘッドの一部と当接する
    位置に設けられた、少なくとも一つの凸状のストッパで
    ある請求項9に記載の記録装置。
  11. 【請求項11】 前記記録ヘッドは、前記記録ヘッドが
    前記所定の位置にあるとき前記ストッパが当接しない構
    造となっている請求項10に記載の記録装置。
  12. 【請求項12】 前記保護手段は、前記記録ヘッドの着
    脱の際、前記記録ヘッドが前記所定の位置にない場合
    に、前記装着手段の、前記記録ヘッドの一部と当接する
    位置、および前記記録ヘッドの、前記装着手段の一部と
    当接する位置にそれぞれ少なくとも一つずつ設けられ
    た、凸状のストッパである請求項9に記載の記録装置。
  13. 【請求項13】 前記記録ヘッドは、前記記録ヘッドが
    前記所定の位置にあるとき前記装着手段のストッパが当
    接しない構造となっているとともに、前記装着手段は、
    前記記録ヘッドが前記所定の位置にあるとき前記記録ヘ
    ッドのストッパが当接しない構造となっている請求項1
    2に記載の記録装置。
  14. 【請求項14】 前記記録ヘッドのストッパおよび前記
    装着手段のストッパは、前記記録ヘッドの着脱の際、前
    記記録ヘッドが前記所定の位置にない場合に互いに当接
    する位置に設けられている請求項12または13に記載
    の記録装置。
  15. 【請求項15】 前記装着手段は、前記記録ヘッドを、
    前記記録ヘッドの電気的コンタクト手段が前記装着手段
    の電気的コンタクト手段と対向する向きに保持し、前記
    装着手段の電気的コンタクト手段に対して対向移動可能
    に設けられた保持手段を有する請求項9ないし14のい
    ずれか1項に記載の記録装置。
  16. 【請求項16】 前記保持手段は、前記記録ヘッドを保
    持する際に、前記保持手段への前記記録ヘッドの挿入を
    案内するテーパー状の案内部材を有する請求項15に記
    載の記録装置。
  17. 【請求項17】 前記案内部材は、前記記録ヘッドの電
    気的コンタクト手段と前記装着手段の電気的コンタクト
    手段とが互いに当接した状態では、両者を当接させる際
    の前記保持手段の移動方向の、前記装着手段の電気的コ
    ンタクト手段よりも下流側に位置する部位に設けられて
    いる請求項16に記載の記録装置。
  18. 【請求項18】 前記装着手段の電気的コンタクト手段
    は、フレキシブル基板からなる請求項9ないし17のい
    ずれか1項に記載の記録装置。
  19. 【請求項19】 前記フレキシブル基板はコンタクトパ
    ッドを有し、このコンタクトパッドが前記記録ヘッドの
    電気的コンタクト手段と当接される請求項18に記載の
    記録装置。
  20. 【請求項20】 前記記録ヘッドは、インクを吐出する
    吐出口と、前記吐出口からインクを吐出するためのエネ
    ルギーを発生するエネルギー発生素子とを有し、前記電
    気信号に基づいて前記エネルギー発生素子を駆動し、前
    記吐出口からインクを吐出させることで記録を行なう請
    求項9ないし19のいずれか1項に記載の記録装置。
  21. 【請求項21】 前記記録ヘッドは、インクを収容する
    インクタンクが一体的に設けられている請求項20に記
    載の記録装置。
  22. 【請求項22】 前記記録ヘッドは前記インクタンクを
    複数個有し、それぞれのインクタンクに異なる色のイン
    クが収容されている請求項21に記載の記録装置。
  23. 【請求項23】 前記記録ヘッドは、前記エネルギー発
    生素子として、インク吐出用の熱エネルギーを発生する
    ための電気熱変換体を備えている請求項20、21また
    は22に記載の記録装置。
  24. 【請求項24】 前記記録ヘッドは、前記電気熱変換体
    によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ず
    る膜沸騰を利用して前記吐出口よりインクを吐出させる
    請求項23に記載の記録装置。
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