JPH0845872A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH0845872A
JPH0845872A JP18100194A JP18100194A JPH0845872A JP H0845872 A JPH0845872 A JP H0845872A JP 18100194 A JP18100194 A JP 18100194A JP 18100194 A JP18100194 A JP 18100194A JP H0845872 A JPH0845872 A JP H0845872A
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gate electrode
silicide
electrode
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Hideo Takagi
英雄 高木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 拡散層上に自己整合により形成された電極を
有する半導体装置の構造に関し、ソース/ドレイン拡散
層をサリサイド化する際に、ゲート電極とソースドレイ
ン拡散層、又は、ゲート電極とその上層に形成された配
線層とが短絡しない半導体装置及びその製造方法を提供
する。 【構成】 下地基板10上に堆積された金属膜を、熱処
理により下地基板と局所的に反応させて形成したシリサ
イド電極36を有する半導体装置において、ゲート電極
24の上面に、金属膜と反応しないシリコンオキシナイ
トライド膜38が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、拡散層上に、自己整合
により形成されたシリサイド電極を有する半導体装置及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIの微細化に伴い、配線幅は減少
し、ソース/ドレイン拡散層は浅くなっている。このた
め、配線材料や拡散層などの電気抵抗は増加し、信号伝
達遅延を増大する一つの原因となっている。このような
伝達遅延を減少する一つの方法として、ゲート電極及び
ソース/ドレイン拡散層上をシリサイド化する技術が提
案されている。
【0003】ソース/ドレイン拡散層上に自己整合によ
りシリサイド層を形成する、従来の半導体装置及びその
製造方法を図4を用いて説明する。なお、ソース/ドレ
イン拡散層上に自己整合的に形成されたシリサイド層
は、一般にサリサイド(Salicide:self-aligned silici
de)と呼ばれている。まず、シリコン基板10上に、L
OCOS法により素子分離膜12を形成する。次いで熱
酸化によりゲート酸化膜14を形成後、ゲート電極とな
るポリシリコン16とタングステンシリサイド(WSi
x)膜18を連続して成膜し、燐(P)イオン注入によ
りポリシリコン膜16にドーピングする。
【0004】次いで、後のサリサイド形成の際にゲート
電極24と金属膜との反応を抑止するHTO(high tem
perarure oxide)膜20と、ゲート電極を加工する際の
リソグラフィー工程においてハレーションを防止するた
めの反射防止膜22を成膜した後(図4(a))、リソ
グラフィー及びエッチングによりゲート電極24を形成
する。ゲート電極24を加工後、ゲート電極24上には
HTO膜20を残し、反射防止膜22は除去する(図4
(b))。
【0005】次いで、サイドウォールとなるHTO膜を
成膜後、HTO膜をエッチバックしてサイドウォール2
8を形成する。ソース/ドレイン拡散層30を形成する
ために、まず、熱酸化により保護膜となる酸化膜32を
形成する。次いで、酸化膜32を通してイオン注入を行
い、ソース/ドレイン拡散層30となる不純物をドーピ
ングし、熱処理により活性化する(図4(c))。
【0006】この後、弗酸(HF)系水溶液を用いた前
処理により酸化膜32を除去し、ソース/ドレイン拡散
層30上をサリサイド化するためのチタン(Ti)膜3
4を堆積する。次いで、Ti膜34を堆積した試料を熱
処理し、堆積したTi膜34をシリサイド化する(図4
(d))。この際、HTO膜20、サイドウォール28
または素子分離膜12上のTi膜34は、これら下地の
酸化膜とは反応しないので、ソース/ドレイン拡散層3
0上に堆積されたTi膜34のみが自己整合的にシリサ
イド化し、シリサイド層36を形成することができる。
【0007】未反応のTi膜34を除去することによ
り、一連のサリサイド形成工程が完了する(図4
(e))。このようにソース/ドレイン拡散層30上に
サリサイドを形成することにより、低抵抗で浅い拡散層
を形成することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の半導体装置及びその製造方法では、Ti膜34の堆
積直前には酸化膜32を除去するためにHF系水溶液に
よる前処理を行う必要があるが、HTO膜20はHF系
水溶液に対するエッチングレートが通常の熱酸化膜の2
倍程度あるので、この前処理によりHTO膜20が除去
されてしまうといった問題があった。
【0009】また、HTO膜20が完全に除去される
と、ゲート電極24のWSix膜18上に直にTi膜3
4が堆積され、後の熱処理によりWSix膜18とTi
膜34が反応するといった問題があった。また、WSi
x膜18とTi膜34が反応することにより、反応層が
横方向に拡散し、図5(a)に示すように、ソース/ド
レイン拡散層30上に形成されたシリサイド層36とゲ
ート電極24とがブリッジにより短絡する恐れがあると
いった問題があった。
【0010】さらに、HTO膜20を層間絶縁膜として
上層に配線層40を形成する場合、ゲート電極24と配
線層40が短絡するといった問題があった。本発明の目
的は、ソース/ドレイン拡散層をサリサイド化する際
に、ゲート電極とソースドレイン拡散層、又はゲート電
極と配線層とが短絡しない半導体装置及びその製造方法
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下地基板上
に堆積された金属膜を、熱処理により前記下地基板と局
所的に反応させて形成したシリサイド電極を有する半導
体装置において、前記シリサイド電極を形成しない前記
下地基板上の領域に、前記金属膜と反応しないシリコン
オキシナイトライド膜が形成されていることを特徴とす
る半導体装置により達成される。
【0012】また、下地基板上に堆積された金属膜を、
熱処理により前記下地基板と局所的に反応させて形成し
たシリサイド電極を有する半導体装置において、ゲート
電極の上面に、前記金属膜と反応しない絶縁膜が形成さ
れていることを特徴とする半導体装置により達成され
る。また、上記の半導体装置において、前記絶縁膜はシ
リコンオキシナイトライド膜、又はシリコン窒化膜であ
ることを特徴とする半導体装置により達成される。
【0013】また、上記の半導体装置において、前記シ
リコンオキシナイトライド膜、又は前記シリコン窒化膜
の弗酸水溶液に対するエッチングレートは、熱酸化によ
り形成したシリコン酸化膜の弗酸水溶液対するエッチン
グレートよりも遅いことを特徴とする半導体装置により
達成される。また、上記の半導体装置において、前記シ
リコンオキシナイトライド膜、又は前記シリコン窒化膜
における屈折率が、1.7より大きく、且つ2.7より
も小さく、前記シリコンオキシナイトライド膜、又は前
記シリコン窒化膜における光吸収係数が、前記ゲート電
極をパターニングする際に用いる露光装置の光源波長に
対して、0.3より大きいことを特徴とする半導体装置
により達成される。
【0014】また、上記の半導体装置において、前記ゲ
ート電極は、多結晶シリコン又は、多結晶シリコン上に
タングステンシリサイドを堆積したタングステンポリサ
イドにより形成されていることを特徴とする半導体装置
により達成される。また、上記の半導体装置において、
前記シリサイド電極は、チタンシリサイド、コバルトシ
リサイド、又はニッケルシリサイドであることを特徴と
する半導体装置により達成される。
【0015】また、下地基板上に、ゲート電極となる導
電性の薄膜を堆積する導電膜堆積工程と、前記導電性の
薄膜上に、熱酸化膜よりも弗酸系水溶液に対するエッチ
ングレートが遅い絶縁膜を堆積する絶縁膜堆積工程と、
前記絶縁膜及び前記導電性の薄膜を加工し、前記ゲート
電極を形成するゲート電極形成工程と、前記下地基板上
のシリサイド電極を形成すべき領域の酸化膜を、前記弗
酸系水溶液により除去する酸化膜除去工程と、前記酸化
膜を除去した前記下地基板上に金属膜を堆積し、熱処理
により前記酸化膜を除去した領域の前記下地基板と前記
金属膜とを反応させ、局所的に前記シリサイド電極を形
成する電極形成工程とを含むことを特徴とする半導体装
置の製造方法により達成される。
【0016】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記絶縁膜はシリコンオキシナイトライド膜、又は
シリコン窒化膜であることを特徴とする半導体装置の製
造方法により達成される。
【0017】
【作用】本発明によれば、金属膜と反応しないシリコン
オキシナイトライド膜を層間絶縁膜に用いたので、通常
のサリサイド形成工程により選択的にシリサイド層を形
成することができる。また、金属膜と反応しない絶縁膜
をゲート電極上に堆積したので、サリサイド化工程で金
属膜とゲート電極とが反応することはなく、ゲート電極
とソース/ドレイン拡散層とが短絡することを防止する
ことができる。
【0018】また、上記の絶縁膜としてシリコンオキシ
ナイトライド膜やシリコン窒化膜を用いることにより、
従来の半導体プロセスや製造装置を大幅に変更すること
なしにゲート電極とソース/ドレイン拡散層とが短絡す
ることを防止することができる。また、HTO膜や熱酸
化により形成した酸化膜と比較して、HF系水溶液によ
るエッチングレートが遅いシリコンオキシナイトライド
膜又はシリコン窒化膜をゲート電極上に堆積したので、
サリサイドを形成するための金属膜を堆積する際の酸化
膜除去工程において、ゲート電極上のシリコンオキシナ
イトライド膜又はシリコン窒化膜が全て除去されないの
で、サリサイド化工程で金属膜とゲート電極とが反応す
ることはなく、ゲート電極とソース/ドレイン拡散層と
が短絡することを防止することができる。
【0019】また、屈折率が1.7より大きく2.7よ
り小さく、且つ、光吸収係数が、ゲート電極をパターニ
ングする際に用いる露光装置の光源波長に対して0.3
より大きいシリコンオキシナイトライド膜又はシリコン
窒化膜をゲート電極上に形成することにより、後のサリ
サイド化工程における反応の抑止膜としてだけでなく反
射防止膜としても用いることができるので、ゲート電極
を加工する際に反射防止膜を形成ための工程を別途必要
とせず、半導体装置の製造工程を短縮することができ
る。
【0020】また、上記の半導体装置の構造は、ゲート
電極に多結晶シリコンやタングステンポリサイドを用い
た半導体装置に適用することができる。また、上記の半
導体装置の構造は、チタンシリサイド、コバルトシリサ
イド、ニッケルシリサイドによりサリサイドを形成する
半導体装置に適用することができる。
【0021】さらに、下地基板上にゲート電極となる導
電性の薄膜を堆積し、導電性の薄膜上に熱酸化膜よりも
弗酸系水溶液に対するエッチングレートが遅い絶縁膜を
堆積し、絶縁膜及び導電性の薄膜を加工してゲート電極
を形成し、下地基板上のシリサイド電極を形成すべき領
域の酸化膜を弗酸系水溶液により除去し、酸化膜を除去
した下地基板上に金属膜を堆積し、熱処理により酸化膜
を除去した領域の下地基板と金属膜とを反応させ、局所
的にシリサイド電極を形成したので、金属膜とゲート電
極とが反応してゲート電極とソース/ドレイン拡散層と
が短絡することがない半導体装置を製造することができ
る。
【0022】また、導電薄膜上に堆積する絶縁膜として
シリコンオキシナイトライド膜やシリコン窒化膜を用い
ることにより、従来の半導体プロセスや製造装置を大幅
に変更することなく半導体装置を製造することができ
る。
【0023】
【実施例】本発明の実施例による半導体装置及びその製
造方法を、図1乃至図3を用いて説明する。図1は本発
明の実施例による半導体装置の構造を示す概略断面図、
図2は本発明の実施例による半導体装置の製造方法を示
す工程断面図、図3は本発明の実施例による半導体装置
における配線層の形成方法を示す図である。
【0024】本実施例による半導体装置は、ゲート電極
上に、HF系水溶液によってエッチングされにくく、さ
らに、ゲート電極を加工する際のリソグラフィーにおい
てハレーションを防止するための反射防止膜として機能
する絶縁膜を堆積していることに特徴がある。即ち、シ
リコン基板10上に、ゲート酸化膜14を介してチャネ
ル電流を制御するためのゲート電極24が形成されてい
る。ゲート電極24上には、HF系水溶液によってエッ
チングされにくく、且つゲート電極24を加工する際の
リソグラフィーにおいてはハレーションを防止するため
の反射防止膜として機能するシリコンオキシナイトライ
ド(SiON)膜38が形成されている。ソース/ドレ
イン拡散層30上には、自己整合によりシリサイド層3
6が形成されている。
【0025】次に、本実施例による半導体装置の製造方
法を説明する。まず、シリコン基板10上に、LOCO
S法により素子分離膜12を形成する。次いで熱酸化に
よりゲート酸化膜14を形成後、ゲート電極となるポリ
シリコン16とWSix膜18を連続して成膜し、燐
(P)イオン注入によりポリシリコン膜16にドーピン
グする。
【0026】次いで、後のサリサイド形成の際に金属膜
とゲート電極との反応を抑止するSiON膜38をプラ
ズマCVD法により成膜する(図2(a))。なお、S
iON膜38を成膜する際には、以下に示す条件の元に
行うことが望ましい。即ち、成膜したSiON膜38に
おける光学定数が、露光装置の光源に対して1.7<n
<2.7,0.3<k<1.0を満足する条件により成
膜する。ここで、nは屈折率、kは吸収係数である。
【0027】光学定数をこのように設定することによ
り、SiON膜は、ゲート電極を加工する際に反射防止
膜としても用いることができる。また、HF系水溶液に
対するSiON膜38のエッチングレートも成膜条件に
より変化するが、熱酸化膜よりもエッチングレートが遅
くなる条件においてSiON膜を堆積することが望まし
い。これは、SiON膜38のエッチングレートが速い
と、後のサリサイド形成の際の酸化膜除去工程におい
て、SiON膜38が全て除去され、ゲート電極とソー
ス/ドレイン拡散層が短絡する恐れがあるためである。
【0028】表1に、SiON膜の成膜条件と、エッチ
ングレート(E/R)、屈折率(n)、及び吸収係数
(k)との関係の一例を示す。
【0029】
【表1】 表1から判るように、SiH4/N2Oのガス流量比を増
加するのにともない、エッチングレートは減少し、屈折
率及び吸収係数は増加する。従って、流量比の上限を屈
折率との関係から設定し、流量比の下限を吸収係数及び
エッチングレートから設定することにより、上記の条件
を満たすSiON膜を形成することができる。表1の例
では、例えば試料4の成膜条件によりSiON膜を形成
することにより、エッチングレートが熱酸化膜の約1/
3であると同時に、反射防止膜として使用するに十分な
屈折率と吸収係数を有する膜を得ることができる。
【0030】SiON膜38を堆積した後、リソグラフ
ィーによりゲート電極24のパターンを転写し、反応性
イオンエッチングによりSiON膜38、WSix膜1
8、ポリシリコン16を連続して加工し、ゲート電極2
4を形成する(図2(b))。次いで、サイドウォール
となるHTO膜を成膜後、HTO膜をエッチバックして
サイドウォール28を形成する。
【0031】ソース/ドレイン拡散層30を形成するた
めに、まず、熱酸化により保護膜となる酸化膜32を形
成する。次いで、酸化膜32を通してイオン注入を行
い、ソース/ドレイン拡散層30となる不純物をドーピ
ングし、熱処理により活性化する(図2(c))。この
後、HF系水溶液を用いた前処理により酸化膜32を除
去する。このとき、ゲート電極24上にはSiON膜3
8が堆積されているが、前述したようにSiON膜38
はHTO膜や熱酸化により形成した酸化膜と比較してH
F系水溶液によるエッチングレートが遅いため、SiO
N膜38が全て除去され、ゲート電極24が露出するこ
とはない。
【0032】この後、ソース/ドレイン拡散層30上を
サリサイド化するためのTi膜34を堆積し、熱処理に
よりTi膜34をシリサイド化する。この際、SiON
膜38、サイドウォール28または素子分離膜12上の
Ti膜34は、これら下地の酸化膜とは反応しないの
で、ソース/ドレイン拡散層30上に堆積されたTi膜
34のみを自己整合的にシリサイド化することができる
(図2(d))。
【0033】次いで、未反応のTi膜34を除去するこ
とによりサリサイド形成工程が完了する(図2
(e))。素子分離膜12上のゲート電極24による配
線上には、図3(a)に示すように、後の工程でTiN
膜等の配線層40を形成する場合があるが、このときに
もゲート電極24のWSix膜18はSiON膜38に
より完全に覆われているので、ゲート電極24と配線層
40が短絡することを防止することができる。
【0034】また、素子分離膜12上では、図3(b)
に示すように、故意にゲート電極24上のSiON膜3
8を除去することにより、ゲート電極24と配線層40
を直に配線してもよい。この場合には、例えば、ゲート
電極を加工する前に、ゲート電極24と配線層40を接
続する領域においてSiON膜38を除去すればよい。
この場合、後のサリサイド工程において金属膜とゲート
電極24が反応して反応層42が形成されるが、素子分
離領域に形成されたゲート電極24は、ソース/ドレイ
ン拡散層30に対して十分に距離があるので、反応にと
もなって反応層42が横方向に拡散しても、ゲート電極
24とソース/ドレイン拡散層30とがブリッジにより
短絡することはない。
【0035】このように、本実施例によれば、ゲート電
極24上に、従来のHTO膜の代わりに所定の光学定数
を有するSiON膜38を形成することにより、後のサ
リサイド化工程における反応の抑止膜としてだけでなく
反射防止膜としても用いることができるので、反射防止
膜を形成する工程を別途必要とせず、半導体製造工程を
短縮することができる。
【0036】また、SiON膜38は、HTO膜や熱酸
化により形成した酸化膜と比較してHF系水溶液による
エッチングレートが遅いため、Ti膜34を堆積する前
の酸化膜除去工程において、ゲート電極上のSiON膜
38が全て除去されてゲート電極24が露出することが
ないので、サリサイド化工程でTi膜34とゲート電極
24のWSix膜18とが反応することはなく、ゲート
電極24とソース/ドレイン拡散層30とが短絡するこ
とを防止することができる。
【0037】また、SiON膜38は、シリコンデバイ
スの製造プロセスとの整合性に優れ、且つ、成膜にあた
っても製造装置を大幅に変更する必要がないので、製造
プロセス中に容易に組み込むことができる。また、素子
分離膜12上のゲート電極24による配線上に、TiN
膜等の配線層40を形成する場合にも、ゲート電極24
のWSix膜18はSiON膜38により完全に覆われ
ているので、ゲート電極24と配線層40が短絡するこ
とを防止することができる。
【0038】本発明の上記実施例に限らず種々の変形が
可能である。例えば、上記実施例では、サリサイド形成
時の反応抑止及び反射防止膜としてゲート電極上にSi
ON膜を形成したが、所定の光学定数を有し、HF系水
溶液に対するエッチングレートが熱酸化膜よりも遅い膜
であれば、SiON膜に限定されるものではない。例え
ば、シリコン窒化(SiN)膜を用いても同様の効果を
得ることができる。
【0039】また、上記実施例ではゲート電極材料にW
Six/ポリシリコンからなるタングステンポリサイド
ゲートを用いたが、ゲート電極材料に限定されるもので
はない。例えば、ポリシリコン単層からなるゲート電
極、他のポリサイド電極等を用いてもよい。また、上記
実施例ではサリサイドを形成する金属にTi膜を用いた
が、他の金属膜によりサリサイドを形成してもよい。例
えば、コバルト(Co)膜を堆積してコバルトシリサイ
ドを形成してもよいし、ニッケル(Ni)膜を堆積して
ニッケルシリサイドを形成してもよい。
【0040】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、HTO膜
や熱酸化により形成した酸化膜と比較して、HF系水溶
液によるエッチングレートが遅い絶縁膜をゲート電極上
に堆積したので、サリサイドを形成するための金属膜を
堆積する際の酸化膜除去工程においてゲート電極上の絶
縁膜が全て除去されることがないので、サリサイド化工
程で金属膜とゲート電極とが反応することはなく、ゲー
ト電極とソース/ドレイン拡散層とが短絡することを防
止することができる。
【0041】また、素子分離膜上のゲート配線上には、
後の工程でTiN膜等の配線層を形成する場合がある
が、このときにもゲート配線は絶縁膜で完全に覆われて
いるので、ゲート配線と配線層が短絡することを防止す
ることができる。また、ゲート電極上に、従来のHTO
膜の代わりに、所定の光学定数を有する絶縁膜を形成す
ることにより、後のサリサイド化工程における反応の抑
止膜としてだけでなく反射防止膜としても用いることが
できるので、反射防止膜を形成ための工程を別途必要と
せず、半導体装置の製造工程を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による半導体装置の構造を示す
概略断面図である。
【図2】本発明の実施例による半導体装置の製造方法を
示す工程断面図である。
【図3】本発明の他の実施例による半導体装置の構造を
示す概略断面図である。
【図4】従来の半導体装置の製造方法を示す工程断面図
である。
【図5】従来の半導体装置の製造方法における問題点を
説明する図である。
【符号の説明】
10…シリコン基板 12…素子分離膜 14…ゲート酸化膜 16…ポリシリコン膜 18…WSix膜 20…HTO膜 22…反射防止膜 24…ゲート電極 28…サイドウォール 30…ソース/ドレイン拡散層 32…酸化膜 34…Ti膜 36…シリサイド層 38…SiON膜 40…配線層 42…反応層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/3205 29/78 H01L 21/88 Q 29/78 301 G 301 S

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地基板上に堆積された金属膜を、熱処
    理により前記下地基板と局所的に反応させて形成したシ
    リサイド電極を有する半導体装置において、 前記シリサイド電極を形成しない前記下地基板上の領域
    に、前記金属膜と反応しないシリコンオキシナイトライ
    ド膜が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 下地基板上に堆積された金属膜を、熱処
    理により前記下地基板と局所的に反応させて形成したシ
    リサイド電極を有する半導体装置において、 ゲート電極の上面に、前記金属膜と反応しない絶縁膜が
    形成されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体装置において、 前記絶縁膜はシリコンオキシナイトライド膜、又はシリ
    コン窒化膜であることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体装置において、 前記シリコンオキシナイトライド膜、又は前記シリコン
    窒化膜の弗酸水溶液に対するエッチングレートは、熱酸
    化により形成したシリコン酸化膜の弗酸水溶液対するエ
    ッチングレートよりも遅いことを特徴とする半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の半導体装置におい
    て、 前記シリコンオキシナイトライド膜、又は前記シリコン
    窒化膜における屈折率が、1.7より大きく、且つ2.
    7よりも小さく、 前記シリコンオキシナイトライド膜、又は前記シリコン
    窒化膜における光吸収係数が、前記ゲート電極をパター
    ニングする際に用いる露光装置の光源波長に対して、
    0.3より大きいことを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至5のいずれかに記載の半導
    体装置において、 前記ゲート電極は、多結晶シリコン又は、多結晶シリコ
    ン上にタングステンシリサイドを堆積したタングステン
    ポリサイドにより形成されていることを特徴とする半導
    体装置。
  7. 【請求項7】 請求項2乃至6のいずれかに記載の半導
    体装置において、 前記シリサイド電極は、チタンシリサイド、コバルトシ
    リサイド、又はニッケルシリサイドであることを特徴と
    する半導体装置。
  8. 【請求項8】 下地基板上に、ゲート電極となる導電性
    の薄膜を堆積する導電膜堆積工程と、 前記導電性の薄膜上に、熱酸化膜よりも弗酸系水溶液に
    対するエッチングレートが遅い絶縁膜を堆積する絶縁膜
    堆積工程と、 前記絶縁膜及び前記導電性の薄膜を加工し、前記ゲート
    電極を形成するゲート電極形成工程と、 前記下地基板上のシリサイド電極を形成すべき領域の酸
    化膜を、前記弗酸系水溶液により除去する酸化膜除去工
    程と、 前記酸化膜を除去した前記下地基板上に金属膜を堆積
    し、熱処理により前記酸化膜を除去した領域の前記下地
    基板と前記金属膜とを反応させ、局所的に前記シリサイ
    ド電極を形成する電極形成工程とを含むことを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記絶縁膜はシリコンオキシナイトライド膜、又はシリ
    コン窒化膜であることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
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