JPH0845818A - 露光方法 - Google Patents

露光方法

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JPH0845818A
JPH0845818A JP6177262A JP17726294A JPH0845818A JP H0845818 A JPH0845818 A JP H0845818A JP 6177262 A JP6177262 A JP 6177262A JP 17726294 A JP17726294 A JP 17726294A JP H0845818 A JPH0845818 A JP H0845818A
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optical system
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patterns
line
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JP6177262A
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Inventor
Yoshibumi Tokiyoda
義文 常世田
Masato Shibuya
眞人 渋谷
Toshihiko Ozawa
稔彦 小澤
Yasushi Oki
裕史 大木
Masaya Komatsu
雅也 小松
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70425Imaging strategies, e.g. for increasing throughput or resolution, printing product fields larger than the image field or compensating lithography- or non-lithography errors, e.g. proximity correction, mix-and-match, stitching or double patterning
    • G03F7/70475Stitching, i.e. connecting image fields to produce a device field, the field occupied by a device such as a memory chip, processor chip, CCD, flat panel display

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】従来の露光波長及び光学系をほとんど変えるこ
と無しに、投影光学系の解像限界を超える高解像の2次
元パターンを形成することのできる露光方法を提供す
る。 【構成】被投影原版のパターンを投影光学系によって所
定の感光素材上に投影する投影露光方法において、前記
被投影原版のパターンを線が長手方向にのみ存在するラ
インパターンに分解し、該分解されたラインパターンを
ピッチが前記線の数本おきとなる様な新たなラインパタ
ーンに分割し、前記感光素材として潜像反応濃度が入射
光強度に対して非線型な感度特性を持つものを用い、前
記分割された新たなラインパターンを用い複数回露光を
行うことにより、投影光学系の解像限界を超える高解像
の2次元パターンの形成を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子や液晶板の
製造に用いられる露光方法特に投影型露光方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の露光方法においては、露光する所
望のパターンは全て同一レチクル上に配置され、一度の
露光によって基板に焼き付るようになっていた。その
際、基板上に塗布されているレジストには露光強度Iに
応じた潜像反応濃度ξが発生する。
【0003】 ξ=exp(−CD), D=J・t=Im ・t (1) ここでIは光強度、tは露光時間、Cは感材によって定
まる定数である。mは感光素材の線型性を表す指数であ
り、m=1のとき線型であるといい、m≠1のとき非線
型であるという。上式に示すように、分り易くする為、
m をJで置き換え、Jを潜像濃度と呼ぶことにする。
現在一般的に使われているレジストは、m=1の線型レ
ジストである。
【0004】一般的な線型レジストを用いたとき、レジ
スト中に潜像を形成する為の露光強度分布I(x)のス
ペクトルiは、簡単のため完全にインコヒーレントな結
像を仮定すれば、物体スペクトルをi0 ,光学系のOT
F(Optical Transfer Function)をfとして、 i(ν)=i0 (ν)・f(ν) (2) ν:空間周波数 で与えられる。さて、プロセス的にOTFすなわちfが
有意でなくなる限界の空間周波数ν0 は、露光波長を
λ、投影光学系の感光素材側の開口数をNAとすると
き、 ν0 = 0.5NA/(K1 ・λ) K1 :プロセス定数 (3) で与えられる。また、光学系の解像限界は開口数NAに
よって原理的に決まり、その場合はK1 = 0.25 であ
り、光学系のカットオフ周波数νcは、 νc =2NA/λ (4) となる。それ故、高解像とするためには短波長化する
か、開口数NAを大きくせざるを得なかった。
【0005】また、従来の一般的な2次元パターンの露
光方法としては、例えば図1に示される様なパターンを
そのままレチクルパターンとして使用し、投影光学系に
よって線型レジスト上に一括露光していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の露
光方法では、高解像とするためには開口数NAを大きく
するか、波長λを小さくせざるを得ない。しかしなが
ら、投影光学系の焦点深度Fd は次式に示すように、波
長λに比例し、NAの2乗に反比例し、 Fd =K2 ・λ/NA2 (5) K2 :プロセス定数 となるため、いずれの場合にも焦点深度が浅くなる。ま
た、光学系が大型化・特殊化し、実用的でなくなる。ま
た、感光素材上での最終的解像限界は投影光学系により
決定される解像限界を超えることができなかった。
【0007】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、従来の露光波長及び光学系をほとんど変える
こと無しに、投影光学系の解像限界を超える高解像の2
次元パターンを形成することのできる露光方法を提供す
る事を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明では、被投影原版のパターンを投影光学系
によって所定の感光素材上に投影する投影露光方法にお
いて、前記被投影原版のパターンを線が長手方向にのみ
存在するラインパターンに分解し、該分解されたライン
パターンをピッチが前記線の数本おきとなる様な新たな
ラインパターンに分割し、前記感光素材として潜像反応
濃度が入射光強度に対して非線型な感度特性を持つもの
を用い、前記分割された新たなラインパターンを用い複
数回露光を行うことにより、投影光学系の解像限界を超
える高解像の2次元パターンの形成を可能とすることを
特徴とする露光方法を提供する。
【0009】また、上記露光方法は、前記分割された新
たなラインパターンのピッチは前記投影光学系の解像限
界以上に設定されることが望ましい。更に、上記露光方
法は、前記分割された新たなラインパターンで同一線上
に別れて線が形成され且つ前記別れて形成された線と線
との間が前記投影光学系の解像限界より狭い場合には、
前記別れた線の一方を更に新たなラインパターンとして
分割し、該分割された更に新たなラインパターンを用い
ることが望ましい。
【0010】
【作用】先ず、本発明の最も基本的な考え方を説明する
ために、m=2の所謂2光子吸収レジストを用いたとき
における光学系による点像の結像を考える。このときに
は2光子吸収レジストにより点像の潜像濃度分布が急峻
になる。このとき、照明状態にかかわらず光学系による
点像強度分布F(x)を考えればよく、所望の物体光強
度分布I0 (x)を点像の重ね合わせによって形成され
るものとし、これにより潜像濃度分布J(x)を形成す
るならば、その各々の点像の結像によって作られた光強
度の重ね合わせとなるので、 J(x)=I0 (x)*{F(x)}2 (6) と基本的に表される。点像の潜像濃度分布は{F
(x)}2 で表されるため、光学系による点像強度分布
F(x)より鋭い分布となり、高解像になる。(6) 式を
フーリエ変換することにより、 j(ν)=i0 (ν)・{f(ν)*f(ν)} (7) となる。よって、f*fがこの方法において潜像濃度分
布を得る上での光学系のOTFと解釈される。これは、
従来のOTFすなわちfのカットオフ周波数(2NA/
λ)に対してカットオフ周波数(4NA/λ)となり、
2倍の解像力が得られることになる。
【0011】図11にこの比較を模式的に示す。図11
Aは従来の方法におけるOTFを表し、図11Bは孤立
パターンを2光子吸収レジスト上に感光させた場合のO
TFを表している。これより、2光子吸収レジストを用
い、孤立パターンを基に複数回露光し、潜像を形成すれ
ば光学系の解像限界を超えた微細なパターンの形成がで
きる。このように孤立パターンによる複数回露光と非線
型感度特性を持つ感光素材とを組み合わせることによ
り、光学系の解像限界を超えたパターンの形成が可能と
なる。
【0012】さらに、完全に孤立ではないが概略孤立と
考えられるパターンを用いて複数回露光する場合にも、
孤立パターンの場合と同様に光学系の解像限界を超えた
パターンの形成が可能である。この場合、潜像濃度分布
のスペクトルjは、 j(ν)=Σi0j(ν)・{f(ν)*f(ν)} =i’(ν)・{f(ν)*f(ν)} (8) i’(ν)=Σi0j(ν) となる。ここで、i0jは互いに概略孤立したパターンの
物体スペクトルであり、i’は、孤立的パターンの重ね
合わせにより構成される仮想的なパターンの物体スペク
トルと考えられる。従来の潜像濃度分布のスペクトルは
fのカットオフ周波数(2NA/λ)を超えることはな
いが、本発明よれば(8) 式で示されるように、{f
(ν)*f(ν)}のカットオフ周波数(4NA/λ)
までのスペクトルが潜像濃度分布として形成される。
【0013】このように、従来露光方法で非線型感度特
性を有する感光素材を用いただけでは、形成されるパタ
ーンのピッチとしては光学系の解像限界を超えることは
なかったのに対し、本発明において、さらに感光素材上
での光強度分布が異なる複数回の露光を繰り返すことに
よって、i’を適切に与えれば、光学系の解像限界を超
えるピッチのパターンの潜像濃度分布を形成することが
できる。
【0014】尚、上記では潜像濃度Jが露光強度Iの自
乗に比例して形成される、即ち、潜像反応濃度ξが露光
強度Iの自乗に応じて形成される所謂2光子吸収レジス
トを用いて説明したが、本発明においてはこれに限られ
るものではなく、潜像反応濃度ξが露光強度Iのm乗
(m>1)に応じて形成される非線型感度特性を持つ感
光素材であれば良い。この場合、潜像濃度分布が点像の
光強度分布F(x)のm乗で表され、点像の光強度分布
F(x)より鋭い分布となり、上記(6) 式は次式のよう
に表わされる。
【0015】 J(x)=I0 (x)*{F(x)}m (9) そして、照明状態としてはインコヒーレント照明に限ら
ず、斜光照明や種々の変形照明でも同様に極めて微細な
パターンの形成が可能である。勿論、自己発光物体でも
可能である。(9) 式をフーリエ変換すると、フーリエ変
換のコンボリューションの定理より、光学系のカットオ
フ周波数のm倍の周波数のパターン(潜像濃度分布)ま
でが形成されることが分かる。尚、各露光において完全
に孤立していないパターンを複数回露光することによっ
て、さらに微細なパターンを形成できる可能性がある。
【0016】以上の説明においては、上記(9) 式におい
て乗数mが1より大きい(m>1)場合、即ち潜像濃度
Jが光強度Iよりも強調される場合について説明した
が、乗数mが1より小さい(m<1)場合においても、
シュミレーションの結果、実質的に投影光学系の解像限
界を超えた微細パターンの形成が可能であることが分か
った。そして、感度特性として(9) 式中の乗数mが一定
ではなく光強度Iに依存する場合においても有効であ
る。
【0017】次に、1次元パターン(ラインパターン)
の場合、2光子吸収レジストを用いて、複数回露光を行
うことにより、投影光学系の解像限界を超える高解像パ
ターンの形成方法について説明する。この場合、図7A
及び図7Bに示すレチクルを用いて露光を行う。図7A
に示すレチクルは、透明基板1aと開口部4aと遮光部
2aと位相シフター3aからなっている。また、ある開
口部から次の開口部までの距離が像面上で光学系の解像
限界であるλ/2NAとなっていて、開口部4a一つお
きに位相シフター3aが設けられている。このレチクル
を使用し、投影光学系を介して2光子吸収レジスト上に
露光を行うと、図8Aに示す露光強度分布を2光子吸収
レジスト上に与える。
【0018】次に、図7Aに示すレチクルを図7Bに示
すレチクルに交換し、露光を行う。このとき、図7Bに
示すレチクルは、透明基板1bと開口部4bと遮光部2
bと位相シフター3bからなっていて、図7Aに示すレ
チクルをピッチで半周期ずらしたような構成となってい
る。この様に2回目の露光を行うことにより、2光子吸
収レジスト上に、図8Bに示される露光強度分を与え
る。図8Bに示す露光強度分布は、図8Aに示す露光強
度分布をピッチで半周期ずらしたものとなっている。
【0019】以上の様にパターンの異なる2回の露光強
度分布を与えると、(1) 式より、1回目に与えた露光強
度分布によって2光子吸収レジスト中に図9Aに示す潜
像濃度分布が得られ、2回目に与えた露光強度分布によ
って2光子吸収レジスト中に図9Bに示す潜像濃度分布
が得られる。これら2つの潜像濃度分布は同一の2光子
吸収レジスト中にできているので、これら2つの潜像濃
度分布を足し合わせると図10に示す潜像濃度分布とな
り、光学系の解像限界の1/2倍のピッチの微細なパタ
ーンが形成される。
【0020】次に、2次元パターンの場合、投影光学系
の解像限界を超える高解像のパターンの形成方法につい
て説明する。例えば、図1に示すパターンを2光子吸収
レジストを用いて投影光学系の解像限界を超える高解像
のパターンの形成する場合、各開口部毎にパターンを分
割すると、どの様に分割しても従来の投影光学系の1/
2倍の高解像のパターンを形成することが出来ない。し
かし、1次元パターンの場合には、上記で示したように
従来の投影光学系の1/2倍の高解像のパターンを形成
することが出来る。
【0021】そこで、本発明では、先ず図2に示すよう
に、2次元パターンを1次元パターンに分解する。1次
元パターンに分解した後、図3又は図4に示すように、
上記1次元パターンで光学系の解像限界の1/2倍のピ
ッチの微細なパターンを形成する手法を用いることが可
能なように、分解された1次元パターンを分割する。こ
の分割された図3又は図4に示す1次元パターンと2光
子吸収レジストとを用いて露光を行うことにより、光学
系の解像限界を超えた微細パターンの形成が可能とな
る。
【0022】
【実施例】以下に第1実施例を示す。ここでは、図1に
示すパターンを、コヒーレント光照明で、2光子吸収レ
ジスト(m=2)及び位相シフターを用いて、従来の投
影光学系での解像限界の1/2倍の大きさの像を形成す
る方法を示す。図1に示すパターンは、紙面内で上下方
向及び左右方向に長い線が存在する。そこで、図2に示
す様に、図1に示すパターンを、図2(A)に示す紙面
内で左右方向に長い線のみを有するラインパターン及び
図2(B)に示す上下方向に長い線のみを有するライン
パターンに分解する。
【0023】図2(A)に示す紙面内で左右方向に長い
線を有するラインパターンは、紙面上側から、後でレチ
クルパターンの開口部となる開口部の素111、11
2、113、114、115及び116からなってい
る。また、図2(B)に示す上下方向に長い線のライン
パターンは、紙面左側から、後でレチクルの開口部とな
る開口部の素121、122、123及び124からな
っている。
【0024】更に、図2(A)に示す紙面左右方向に長
い線に分解されたラインパターンが2光子吸収レジスト
を用い複数回露光を行うことが可能なように、図2
(A)に示すラインパターンを、図3(A)に示すパタ
ーンと図3(B)に示すパターンとに分割する。本実施
例では、開口部の素を1つおきに、図3(A)に示すパ
ターンと図3(B)に示すパターンとに分割する。つま
り、図3(A)に示すパターンは、開口部11と13と
15とを有し、図3(B)に示すパターンは、開口部1
2と14と16とを有する。開口部11、13及び15
は、図2(A)に示すラインパターンの開口部の素11
1、113及び115が素になっている。また同様に、
開口部12、14及び16は、図2(B)に示すライン
パターンの開口部の素112、114及び116が素に
なっている。
【0025】図2(B)に示す紙面上下方向に長い線に
分解されたラインパターンも、左右方向に分解したライ
ンパターンを分割した如く、図3(C)及び図3(D)
に示す各ラインパターンに分割する。本実施例では、開
口部を1つおきに図3(C)に示すパターンと図3
(D)に示すパターンとに分割する。図3(C)に示す
パターンは、開口部21と23とを有し、図3(D)に
示すパターンは、開口部22と24とを有する。開口部
21及び23は、図2(B)に示すラインパターンの開
口部の素121及び123が素になっている。また、開
口部22及び24は、図2(B)に示すラインパターン
の開口部の素122及び124が素になっている。
【0026】ここで、インコヒーレント光による解像限
界は、像面上で図3(A)及び(B)に示す開口部の間
隔である。しかし、実際に図3(A)及び(B)に示す
パターンを露光装置のレチクルとして使用する場合、光
源がコヒーレント光である為に解像し得ない。その為、
実際に図3(A)及び(B)に示すパターンを露光装置
のレチクルとして使用する場合は、図4(A)及び
(B)に示す様に、一つおきに位相シフターを設ける。
図4(A)及び(B)に示す様に、本実施例では夫々3
本ある開口部のうち中間の開口部13及び14に位相シ
フター13S及び14Sを設けてある。当然のことなが
ら、逆に図3(A)及び(B)に示すパターンの端の開
口部11,12,15,16に位相シフターを設けて、
中間の開口部13と14とには位相シフターを設けない
構成にしても構わない。
【0027】図3(C)及び(D)に示すパターンも、
図3(A)及び(B)に示すパターン同様に、開口部を
一つおきに開口部23及び24に位相シフター23S及
び24Sを設ける。ただ、本実施例の場合は、紙面内に
於いて、図3(C)及び(D)に示す上下方向に伸びた
線のラインパターンは、コヒーレント光での解像限界よ
り離れている為、位相シフターを設けなくても良い。し
かし、本実施例の場合は、コントラストの良い像を得る
ために、位相シフター23S及び24Sを設けている。
【0028】実際の露光にあたっては、以上の如く作成
された図4(A)〜(D)に示すラインパターンとなっ
た各レチクルパターンを順次使用し、2光子吸収レジス
トを用い、投影光学系によってレチクルパターンを投影
することにより従来の投影光学系の1/2倍の複雑で極
微細な2次元パターンを形成することが出来る。このと
き、図4(A)〜(D)に示すレチクルパターンの投影
の順番は特にない。また、2光子吸収レジストとして
は、Proceeding of SPIE第1674巻(1992年)776頁〜778
頁に示されているものが考えられる。
【0029】以下に第2実施例を示す。ここでは、図5
(A)に示すパターンを、コヒーレント光照明で、m=
3の非線形レジスト(便宜上、以降では3光子吸収レジ
ストと呼ぶ。)及び位相シフターを用いて、従来の投影
光学系での解像限界の大きさの1/3倍の像を形成する
方法を示す。図5(A)に示すパターンは、紙面内で上
下方向及び左右方向に長い線が存在する。そこで、第1
実施例同様に図5(A)に示すパターンを、図6(A)
示す紙面内で左右方向にのみ長い線を有するラインパタ
ーン及び図6(B)に示す紙面上下方向にのみ長い線を
有するラインパターンに分解する。図6(A)に示す紙
面内で左右方向に長い線を有するラインパターンは、紙
面上側から順に、後でレチクルの開口部となる開口部の
素231、232、233、234、235、236及
び237から成っている。また、図6(B)に示す紙面
上下方向に長い線を有するラインパターンは、紙面左上
部に後でレチクルの開口部となる開口部の素241、紙
面左下部に開口部の素242、紙面右側に開口部の素2
43から成っている。
【0030】更に、図6(A)に示す紙面左右方向に長
い線に分解したラインパターンが3光子吸収レジストを
用い複数回露光を行うことが可能なように、第1実施例
同様に分割する。但し、本実施例では、3光子吸収レジ
ストを用いているので、線を3本おきに分割する。更
に、第1実施例同様、インコヒーレント光照明下におい
て解像限界まで解像するように、開口部に1つおきに位
相シフターを設ける。この様な過程を経て図5(B)と
図5(C)と図5(D)とに示すレチクルパターンがで
きる。図5(B)に示すレチクルパターンは、紙面上側
より、開口部31、位相シフター34Sを設けた開口部
34、開口部37からなっている。図5(C)に示すレ
チクルパターンは、紙面上側より、位相シフター32S
を設けた開口部32、開口部35からなっている。図5
(D)に示すレチクルパターンは、紙面上側より、位相
シフター33Sを設けた開口部33、開口部37からな
っている。図5に示す開口部31、32、33、34、
35、36及び37は、それぞれ図6に示す開口部の素
231、232、233、234、235、236及び
237が素になっている。ここで、インコヒーレント照
明下での光学系の解像限界は、図5(B)、図5(C)
及び図(D)に示すそれぞれの開口部の間隔である。
【0031】図6(B)に示す紙面上下方向に長い線に
分解されたラインパターンの場合は、紙面左側に存在す
る開口部の素が同一線上に別れて存在している。しか
も、この別れた開口部の素と開口部の素との間隔は、光
学系の解像限界より狭い。そのため、紙面左下側に存在
する線を、更に別のラインパターンに分割する。そし
て、更に別のパターンに分割した上下方向に長い線を有
するパターンも、図5(B)、図5(C)及び(D)に
示すパターン同様に、開口部を一つおきに位相シフター
を設ける。
【0032】この様にしてできたレチクルパターンを図
5(E)と図5(F)に示す。図5(E)に示すレチク
ルパターンは、紙面左側より、位相シフター41Sを設
けた開口部41、開口部43からなっている。また、図
5(F)に示すレチクルパターンは、紙面左下側に、開
口部42が存在するのみである。本実施例の場合は、紙
面内に於いて、図5(E)に示す上下方向に長い線を有
するラインパターンは、コヒーレント光での解像限界よ
り離れている為、位相シフター41Sを設けなくても良
い。しかし、位相シフター41Sを設けない場合は、線
と線との中間部での光強度がゼロとならない。しかし、
位相シフター41Sを設けると線と線との中間部での光
強度がゼロとなりコントラストの良い像が得られる。
【0033】実際の露光にあたっては、以上の如く製作
された図5(B)〜(F)に示すラインパターンとなっ
た各レチクルパターンを順次使用し、3光子吸収レジス
トを用い、投影光学系によってレチクルパターンを投影
することにより従来の投影光学系の1/3倍のピッチの
複雑で極微細な2次元パターンを形成することが出来
る。このとき、図5(B)〜(F)に示すレチクルパタ
ーンの投影の順番は特にない。
【0034】以上では、位相シフターとコヒーレント光
源とを用いて、光学系の解像限界を超える2次元パター
ンの形成方法を示したが、インコヒーレント光源を用い
た場合でも、本発明は、有効である。例えば、図3に示
すパターンをそのままレチクルとして用い、インコヒー
レント照明で、光学系の解像限界の3/4倍のピッチの
2次元パターンを得ることが考えられる。
【0035】更に、以上では、紙面内で上下方向及び左
右方向に長い線を有するものの説明しか行わなかった
が、例えば、6角形の様に、紙面内で上下方向と紙面内
で上下方向から右側に60°傾いた方向と紙面内で上下
方向から左側に60°傾いた方向とに長い線を有するパ
ターンの場合も有効である。
【0036】
【発明の効果】以上の如く、本発明では、感光素材とし
て潜像反応濃度が入射光強度に対して非線型な感度特性
を持つものを用い、分解、分割されたラインパターンを
用い複数回露光を行うことにより、投影光学系の解像限
界を超える高解像の2次元パターンを形成することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第1実施例により形成する2次元パタ
ーンの図である。
【図2】図2は、第1実施例における分解したラインパ
ターンの図である。
【図3】図3は、第1実施例における分割したたライン
パターンの図である。
【図4】図4は、第1実施例における位相シフターを設
けたレチクルパターンの図である。
【図5】図5は、第2実施例により形成する2次元パタ
ーンの図、及び第2実施例におけるレチクルパターンの
図である。
【図6】図6は、第2実施例における分解したラインパ
ターンの図である。
【図7】図7は、1次元パターンを形成する際に用いる
レチクルの断面図である。
【図8】図8は、1次元パターンを形成する際の各露光
での露光強度分布の図である。
【図9】図9は、1次元パターンを形成する際の各露光
での潜像濃度分布の図である。
【図10】図10は、1次元パターンを形成する際の2
光子吸収レジスト内での潜像濃度分布の図である。
【図11】図11は、OTFの説明図である。
【符号の説明】
3、3a、3b、11、12、13、14、15、1
6、21、22、23、24、31、32、33、3
4、35、36、37、41、42、43、・・・・・
開口部 4、4a、4b、13S、14S、23S、24S、3
2S、33S、34S、41S・・・・・位相シフター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 514 A 514 C (72)発明者 大木 裕史 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 小松 雅也 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被投影原版のパターンを投影光学系によっ
    て所定の感光素材上に投影する投影露光方法において、
    前記被投影原版のパターンを線が長手方向にのみ存在す
    るラインパターンに分解し、該分解されたラインパター
    ンをピッチが前記線の数本おきとなる様な新たなライン
    パターンに分割し、前記感光素材として潜像反応濃度が
    入射光強度に対して非線型な感度特性を持つものを用
    い、前記分割された新たなラインパターンを用い複数回
    露光を行うことにより、投影光学系の解像限界を超える
    高解像の2次元パターンの形成を可能とすることを特徴
    とする露光方法。
  2. 【請求項2】前記分割された新たなラインパターンのピ
    ッチは前記投影光学系の解像限界以上に設定されたこと
    を特徴とする請求項1記載の露光方法。
  3. 【請求項3】前記分割された新たなラインパターンで同
    一線上に別れて線が形成され且つ前記別れて形成された
    線と線との間が前記投影光学系の解像限界より狭い場合
    には、前記別れた線の一方を更に新たなラインパターン
    として分割し、該分割された更に新たなラインパターン
    を用いることを特徴とする請求項1又は2記載の露光方
    法。
JP6177262A 1993-02-03 1994-07-28 露光方法 Pending JPH0845818A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6558881B2 (en) 1998-11-09 2003-05-06 Nec Corporation Method of exposing a lattice pattern onto a photo-resist film
JP2007123342A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Nec Electronics Corp 半導体装置の製造方法。
JP2008172256A (ja) * 1997-03-31 2008-07-24 Asml Holding Nv 可変スリット装置および線幅の可変方法

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