JPH07245258A - 露光方法及び露光装置 - Google Patents

露光方法及び露光装置

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JPH07245258A
JPH07245258A JP6036750A JP3675094A JPH07245258A JP H07245258 A JPH07245258 A JP H07245258A JP 6036750 A JP6036750 A JP 6036750A JP 3675094 A JP3675094 A JP 3675094A JP H07245258 A JPH07245258 A JP H07245258A
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JP
Japan
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projection
pattern
exposure
original plate
photosensitive material
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Application number
JP6036750A
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English (en)
Inventor
Masato Shibuya
眞人 渋谷
Masaya Komatsu
雅也 小松
Toshihiko Ozawa
稔彦 小澤
Yasushi Oki
裕史 大木
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70425Imaging strategies, e.g. for increasing throughput or resolution, printing product fields larger than the image field or compensating lithography- or non-lithography errors, e.g. proximity correction, mix-and-match, stitching or double patterning
    • G03F7/70475Stitching, i.e. connecting image fields to produce a device field, the field occupied by a device such as a memory chip, processor chip, CCD, flat panel display

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】従来の露光波長及び光学系をほとんど変えるこ
と無しに、投影光学系の解像限界を超える高解像のパタ
ーンを形成することのできる露光方法及び露光装置を提
供し、更に、投影光学系によってできる高解像のパター
ンのコントラストが高くなるようにする。 【構成】被投影原版(レチクル)のパターンを投影光学
系によって所定の感光素材上に投影する投影露光方法に
おいて、感光素材として潜像濃度及び潜像反応濃度が入
射光強度に対して非線型な感度特性を持つものを用い、
露光光の偏光方向が、像面上で形成されるパターンの長
手方向に対して像面上において平行であるようにし、感
光素材上での光強度分布の異なる複数回の露光を行な
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子や液晶板の
製造に用いられる露光装置特に投影型露光装置及び投影
露光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の露光方法においては、露光する所
望のパターンは全て同一レチクル上に配置され、一度の
露光によって基板に焼き付るようになっていた。その
際、基板上に塗布されているレジストには露光強度Iに
応じた潜像反応濃度ξが発生する。例えば、現在一般に
使われているポジ型レジストでは、 ξ=exp(−CD), D=I・t (1) と表す事が出来る。より一般的には、以下の様な式に表
現することが出来る。
【0003】 ξ=exp(−CD), D=J・t=Im ・t (2) ここでIは光強度、tは露光時間、Cは感材によって定
まる定数である。mは感光素材の線型性を表す指数であ
り、m=1のとき線型であるといい、m≠1のとき非線
型であるという。上式に示すように、分り易くする為、
m をJで置き換え、Jを潜像濃度と呼ぶことにする。
【0004】このような方法において、レジスト中に潜
像を形成する為の露光強度分布I(x)のスペクトルi
は、簡単のため完全にインコヒーレントな結像を仮定す
れば、物体スペクトルをi0 ,光学系のOTF(Optica
l Transfer Function)をfとして、 i(ν)=i0 (ν)・f(ν) (3) ν:空間周波数 で与えられる。さて、プロセス的にOTFすなわちfが
有意でなくなる限界の空間周波数ν0 は、露光波長を
λ、投影光学系の感光素材側の開口数をNAとすると
き、 ν0 = 0.5NA/(K1 ・λ) K1 :プロセス定数 (4) で与えられる。また、光学系の解像限界は開口数NAに
よって原理的に決まり、その場合はK1 = 0.25 であ
り、光学系のカットオフ周波数νcは、 νc =2NA/λ (5) となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の露
光方法では、5式から明らかなように、高解像とするた
めには開口数NAを大きくするか、波長λを小さくせざ
るを得ない。しかしながら、投影光学系の焦点深度Fd
は次式に示すように、波長λに比例し、NAの2乗に反
比例し、 Fd =K2 ・λ/NA2 (6) K2 :プロセス定数 となるため、いずれの場合にも焦点深度が浅くなる。ま
た、光学系が大型化・特殊化し、実用的でなくなる。ま
た、感光素材上での最終的解像限界は投影光学系により
決定される解像限界を超えることができなかった。
【0006】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、従来の露光波長及び光学系をほとんど変える
こと無しに、投影光学系の解像限界を超える高解像のパ
ターンを形成することのできる露光方法及び露光装置を
提供することを目的とし、更に、投影光学系によってで
きる高解像のパターンのコントラストが高くなるように
することも目的とする。
【0007】
【問題を解決するための手段】本発明による露光方法
は、被投影原版(レチクル)のパターンを投影光学系に
よって所定の感光素材上に投影する投影露光方法におい
て、感光素材として潜像濃度及び潜像反応濃度が入射光
強度に対して非線型な感度特性を持つものを用い、露光
光の偏光方向が、像面上で形成されるパターンの長手方
向に対して像面上において平行であるようにし、感光素
材上での光強度分布の異なる複数回の露光により、高コ
ントラストで、投影光学系の解像限界を超える高解像の
パターンを形成することを可能としたものである。
【0008】本発明における感光素材としては、潜像反
応濃度が入射光強度のm乗(m>1)に対応して強調さ
れるように形成される非線型感度特性を持つ場合のみな
らず、潜像反応濃度が入射光強度のm乗(m<1)に対
応して緩和されるように形成される非線型感度特性を持
つ場合も可能である。そして本発明による露光装置は、
被投影原版(レチクル)のパターンを投影光学系によっ
て所定の感光素材上に投影する投影露光装置において、
感光素材はその潜像反応濃度が入射光強度に対して非線
型な感度特性を有し、被投影原版は所定のパターンを有
し、露光光の偏光方向が、像面上で形成されるパターン
の長手方向に対して像面上において平行であるように
し、各露光毎に前記感光素材と前記被投影原版とを相対
的に所定量だけ移動して複数回の露光を繰り返し、前記
所定のパターンよりも微細なパターンの潜像濃度分布を
形成することを特徴とする投影露光装置である。
【0009】具体的には、第1パターンを有する第1被
投影原版(第1レチクル)と第2パターンを有する第2
被投影原版(第2レチクル)とを用い、感光素材に対し
て第1被投影原版(第1レチクル)による第1露光後に
第2被投影原版(第2レチクル)による第2露光を行う
ことにより、感光素材上に第1パターン及び第2パター
ンよりも微細なパターンの潜像濃度分布を形成するもの
である。
【0010】ここで、第1被投影原版(第1レチクル)
と前記第2被投影原版(第2レチクル)とは異なるパタ
ーンを有し、前記第1露光の後に第1被投影原版(第1
レチクル)を第2被投影原版(第2レチクル)に交換し
て第2露光を行うことが可能である。また、第1被投影
原版と第2被投影原版とを交換することなく、同一の被
投影原版(レチクル)を投影光学系の光軸に垂直方向に
所定量だけ移動させて複数回の露光を行うことも可能で
ある。また、この場合には同一の被投影原版(レチク
ル)の複数回露光毎に、感光素材の塗布された感光基板
(ウエハ)を所定量ずつ移動させて複数回の露光により
潜像を形成することも可能である。
【0011】或いは、被投影原版として液晶板等の電気
光学的素子を用いて1つの被投影原版内のパターン透過
部を電気的に変更して複数回露光することも可能であ
る。それに加え、高コントラストな潜像濃度分布を得る
ために、露光光として、偏光方向が像面上で像面にでき
るパターンに平行であるようにした直線偏光を用いる。
直線偏光を得る為に、被投影原版に偏光膜を設けること
が考えられる。また、投影露光装置に光を供給する照明
光学系と感光素材との間に偏光手段を挿入することも考
えられる。
【0012】また、第1被投影原版を用いるときと第2
被投影原版を用いるときとで照明光の直線偏光の方向が
変化する場合は、常に露光光の偏光方向を像面上に形成
されるパターンの長手方向に対して像面上において平行
であるように露光する偏光方向保持手段を設ける。
【0013】
【作用】上記の如き本発明により、潜像反応濃度が入射
光強度のm乗(m>1)に対応して強調される様に形成
される非線型感度特性を持つ感光素材を用い、かつ像面
上で形成されるパターンの長手方向に対して像面上にお
いて平行な直線偏光を用いた場合、投影光学系の解像限
界を超えるパターンの形成が可能であることの原理を以
下に説明する。
【0014】まず、非線形感度特性による効果を示す。
従来の露光方法では、インコヒーレント照明において全
系を通った後の結像面上の光強度分布I(x)は、物体
の光強度分布をI0 (x)、光学系の点像強度分布をF
(x)として、 I(x)=I0 (x)*F(x) (7) で与えられる。ここでxは感光素材上での位置座標であ
り、*はコンボリューションを意味する。これより、像
面上の光強度のスペクトルiは、フーリエ変換のコンボ
リューションの定理より、 i(ν)=i0 (ν)・f(ν) (8) となる。ここで、νは空間周波数であり、i0 は物体の
光強度のスペクトルであり、fが所謂光学系のOTFに
対応し、潜像濃度のスペクトルとしては光学系のカット
オフ周波数(2NA/λ)を超えるものは形成されな
い。
【0015】また、従来の露光方法において、非線型な
感度特性を有する感光素材である所謂2光子吸収レジス
トを用いることが提案されている。2光子吸収レジスト
とは2つの光子を吸収すると1つの潜像核を形成するレ
ジストのことであり、これについてはProceedings of
SPIE第1674巻(1992 年) 776 頁〜778 頁などに
示されている。この場合、潜像濃度分布J(x)は露光
強度分布I(x)の自乗に応じて形成される。即ち、イ
ンコヒーレント照明において、物体の光強度分布をI0
(x)、光学系の点像強度分布をF(x)として、 J(x)=I(x)2 ={I0 (x)*F(x)}2 (9) となる。これより、潜像濃度分布のスペクトルjは、同
様にフーリエ変換のコンボリューションの定理より、 j(ν)={i0 (ν)・f(ν)}*{i0 (ν)・f(ν)} (10) となる。2光子吸収レジストの場合は(9) 式に応じて潜
像濃度分布が与えられるため、従来の場合の(7) 式に比
べて潜像濃度分布がより急峻になる。このことを露光強
度分布が正弦波状の場合について具体的に図9Aと図9
Bに例示する。
【0016】図9Aは通常のレジストにおける潜像濃度
分布であり、露光強度分布と同じく正弦波状になってい
る。図9Bは、2光子吸収レジストにおける潜像濃度分
布を表す。図9Aと図9Bとを比較すれば、潜像のコン
トラストが高くなっているが、形成されたパターンのピ
ッチは図9Aと図9Bとで同じであり、2光子吸収レジ
ストを用いただけでは形成される潜像濃度分布のピッチ
は光学系によって作られる像のピッチより微細とはなら
ず、光学系の解像限界を超えることができない。(10)式
より、潜像濃度分布中には光学系の解像限界を超える周
波数の成分が存在するが、形成されたパターンのピッチ
としては飽くまで光学系の解像限界を超えていないので
ある。
【0017】このように非線型感度特性を持つ感光素材
を用いるだけでは、光学系により決まる解像限界以上に
微細なパターンを形成することは不可能である。しかし
ながら、本発明では非線型感度特性を持つ感光素材を用
い、さらに露光を複数回に分けて行うことにより、光学
系による解像限界を超える微細パターンの形成を可能と
している。
【0018】本発明の基本的な考え方を説明するため
に、上記と同様に2光子吸収レジストを用いた場合にお
ける光学系による点像の結像を考える。この場合には2
光子吸収レジストにより点像の潜像濃度分布が急峻にな
る。この場合、照明状態にかかわらず光学系による点像
強度分布F(x)を考えればよく、所望の物体光強度分
布I0 (x)を点像の重ね合わせによって形成されるも
のとし、これにより潜像濃度分布J(x)を形成するな
らば、その各々の点像の結像によって作られた光強度の
重ね合わせとなるので、 J(x)=I0 (x)*{F(x)}2 (11) と基本的に表される。点像の潜像濃度分布は{F
(x)}2 で表されるため、光学系による点像強度分布
F(x)より鋭い分布となり、高解像になる。(11)式を
フーリエ変換することにより、 j(ν)=i0 (ν)・{f(ν)*f(ν)} (12) となる。よって、f*fがこの方法において潜像濃度分
布を得る上での光学系のOTFと解釈される。これは
(8) 式で示される従来のOTFすなわちfのカットオフ
周波数(2NA/λ)に対してカットオフ周波数(4N
A/λ)となり、2倍の解像力が得られることになる。
【0019】図10にこの比較を模式的に示す。図10
Aは従来の方法におけるOTFを表し、図10Bは孤立
パターンを2光子吸収レジスト上に感光させた場合のO
TFを表している。これより、2光子吸収レジストを用
い、孤立パターンを基に複数回露光し、潜像を形成すれ
ば光学系の解像限界を超えた微細なパターンの形成がで
きる。このように孤立パターンによる複数回露光と非線
型感度特性を持つ感光素材とを組み合わせることによ
り、光学系の解像限界を超えたパターンの形成が可能と
なる。
【0020】さらに、完全に孤立ではないが概略孤立と
考えられるパターンを用いて複数回露光する場合にも、
孤立パターンの場合と同様に光学系の解像限界を超えた
パターンの形成が可能である。この場合、潜像濃度分布
のスペクトルjは、 j(ν)=Σi0j(ν)・{f(ν)*f(ν)} =i’(ν)・{f(ν)*f(ν)} (13) i’(ν)=Σi0j(ν) となる。ここで、i0jは互いに概略孤立したパターンの
物体スペクトルであり、i’は、孤立的パターンの重ね
合わせにより構成される仮想的なパターンの物体スペク
トルと考えられる。従来の潜像濃度分布のスペクトルは
(8) 式で示されるようにfのカットオフ周波数(2NA
/λ)を超えることはないが、本発明よれば(13)式で示
されるように、{f(ν)*f(ν)}のカットオフ周
波数(4NA/λ)までのスペクトルが潜像濃度分布と
して形成される。
【0021】このように、従来露光方法で非線型感度特
性を有する感光素材を用いただけでは、形成されるパタ
ーンのピッチとしては光学系の解像限界を超えることは
なかったのに対し、本発明において、さらに感光素材上
での光強度分布が異なる複数回の露光を繰り返すことに
よって、i’を適切に与えれば、光学系の解像限界を超
えるピッチのパターンの潜像濃度分布を形成することが
できる。
【0022】尚、上記では潜像濃度Jが露光強度Iの自
乗に比例して形成される、即ち、潜像反応濃度ξが露光
強度Iの自乗に応じて形成される所謂2光子吸収レジス
トを用いて説明したが、本発明においてはこれに限られ
るものではなく、潜像反応濃度ξが露光強度Iのm乗
(m>1)に応じて形成される非線型感度特性を持つ感
光素材であれば良い。この場合、潜像濃度分布が点像の
光強度分布F(x)のm乗で表され、点像の光強度分布
F(x)より鋭い分布となり、上記(11)式は次式のよう
に表わされる。
【0023】 J(x)=I0 (x)*{F(x)}m (14) そして、照明状態としてはインコヒーレント照明に限ら
ず、斜光照明や種々の変形照明でも同様に極めて微細な
パターンの形成が可能である。勿論、自己発光物体でも
可能である。(14)式をフーリエ変換すると、フーリエ変
換のコンボリューションの定理より、光学系のカットオ
フ周波数のm倍の周波数のパターン(潜像濃度分布)ま
でが形成されることが分かる。尚、各露光において完全
に孤立していないパターンを複数回露光することによっ
て、さらに微細なパターンを形成できる可能性がある。
【0024】以上の説明においては、上記(14)式におい
て乗数mが1より大きい(m>1)場合、即ち潜像濃度
Jが光強度Iよりも強調される場合について説明した
が、乗数mが1より小さい(m<1)場合においても、
シュミレーションの結果、実質的に投影光学系の解像限
界を超えた微細パターンの形成が可能であることが分か
った。そして、感度特性として(14)式中の乗数mが一定
ではなく光強度Iに依存する場合においても有効であ
る。
【0025】複数回露光の各露光において、位相シフト
マスクを用いたり変形照明法を用いることにより高解像
かつ高コントラストなパターンを形成するならば、光学
系の解像限界を超えた潜像濃度分布をさらに高コントラ
ストで、かつ少ない露光回数で形成することができる。
以上の如き構成において、本発明では更に、高コントラ
ストな像を作る為に、偏光方向が像面上に形成されるパ
ターンの長手方向に対して像面上において平行であるよ
うにした直線偏光光を用いる。図14乃至図16には、
2光束干渉によって、像強度が作られる場合を示してあ
る。図14は、光軸を含みパターンの長手方向に垂直な
面での光線の状態を示した図である。図15は、光軸を
法線とする面、即ち前記図14の状態を上方からみた図
であり、中央の斜線部は像面上に形成された線状のパタ
ーンを表す。これら図14及び図15における両矢印の
記号は、光線の偏光方向(電場の振動方向)を表したも
ので、紙面内方向におけるものである。図14における
○の中に×印が書いてある記号も光線の偏光方向(電場
の振動方向)を表しているが、この記号は、紙面に垂直
な方向に振動していることを表している。
【0026】偏光方向が像面上に形成されるパターンの
長手方向に対して像面上において直交する場合(以下、
便宜上この明細書中ではP偏光と呼ぶ。)と偏光方向が
像面上に形成されるパターンの長手方向に対して像面上
において平行である場合(以下、便宜上この明細書中で
はS偏光と呼ぶ。)との像強度分布を示すと図16の如
くなり、S偏光の方がP偏光より光強度Iの最大値と最
小値の差が大きくなる。これにより、S偏光の方がP偏
光よりコントラストが高くなる。
【0027】式で書くと、P偏光の場合には、光強度I
が Ip =|sinθ[exp((i2π・x・sinθ)/λ)−exp((-i2π・x・sinθ)/λ)]|2 +|cosθ[exp((i2π・x・sinθ)/λ)+exp((-i2π・x・sinθ)/λ)]|2 =2・sin2θ・[1−cos((4π・x・sinθ)/λ)] +2・cos2θ・[1+cos((4π・x・sinθ)/λ)] =2[1+cos2θcos((4π・x・sinθ)/λ)] (15) となる。一方、S偏光の場合は、 Is =|[exp((i2π・x・sinθ)/λ)+exp((-i2π・x・sinθ)/λ)]|2 =2[1+cos((4π・x・sinθ)/λ)] (16) となる。ここでθは、図14において、像面に入射する
光線が光軸となす角である。
【0028】上述の如く(15)及び(16)式より、P偏光で
は光強度がcos2θ(0°≦θ≦90°)分だけ低下する
が、S偏光では低下が無く、S偏光の方が作られるコン
トラストが高いことが示される。このため、各露光にお
いて、光束がS偏光になることが望ましい。尚、2光束
干渉に限らず一般的な露光においても、S偏光を用いる
ことは有効である。
【0029】以上の様に、潜像濃度、言い換えれば、潜
像反応濃度が入射光強度に対して非線型な感度特性を持
つ感光素材を用い、偏光方向が像面上で形成されるパタ
ーンの長手方向に対して像面上において平行であるS偏
光を用い、該感光素材上で光強度分布が異なる複数回の
露光を行う事により、高コントラストで、投影光学系の
解像限界を超える高解像のパターンを有する半導体素子
を得ることが出来る。
【0030】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づいて説明す
る。図1に本発明による被投影原版としてのレチクルパ
ターンの断面図を示す。ここでは、紙面に垂直な方向
が、像面上で形成されるパターンの長手方向である。パ
ターンの図1Aに示すパターンにより第1露光を行い、
図1Bのパターンにより第2露光を行う。図1Aの第1
パターンでは、基板1a上に設けられた遮光膜2aが開
口部4aを形成している。そして、隣接する開口部4a
の一方には位相膜3aが設けられており、所謂位相シフ
トマスクが構成されている。図1Bの第2パターンは同
様に基板1b上に遮光膜2bと位相膜3bとが設けられ
ており、同じく位相シフトマスクが構成されている。第
1パターンの開口部4aは第2パターンの遮光膜2bの
位置に重なり、第2パターンの開口部4bは第1パター
ンの遮光膜2aの位置に重なるように配置されて、1つ
の感光素材上にそれぞれ別々に露光される。
【0031】また、偏光方向を制御するたに、図8に示
された装置において、レチクルを照明するための照明光
学系とレチクルの間に偏光板22を入れ、紙面に垂直な
方向の直線偏光を得ている。図8に示された装置につい
ては、後で詳述する。これら第1及び第2パターンによ
る露光により得られる感光素材上での光量分布を、図2
A、Bに示す。ここで、本実施例ではコヒーレントな照
明により±1次回折光のみによって、図2A、図2Bに
示すように、正弦波状の光強度Ia、Ibが各露光にお
いて作られる。これら2回の露光において、感光素材上
での光強度分布のピーク位置が位相で半周期ずれてい
る。
【0032】いま、高解像の場合を考え、各露光におい
て光学系の解像限界の周波数を持つ光強度分布が作られ
るとする。すなわち、±1次回折光が光学系の開口の周
縁部を通過するように開口数を十分有効に使うとし、各
露光において作られるピッチは、解像限界λ/2NAで
あり、その光強度分布は、 Ia(x)=1+ cos(2π・2NA・x/λ) (17) Ib(x)=1+ cos(2π・2NA・x/λ+π) (18) と表される。レジストが2光子吸収レジストであると、
レジスト中の潜像濃度は光強度の2乗で与えられるた
め、それぞれの潜像濃度分布は、図3A、Bに示される
とおり、 Ja(x)=Ia(x)2 =3/2+2 cos(2π・2NA・x/λ) + cos(4π・2NA・x/λ)/2 (19) Jb(x)=Ib(x)2 =3/2+2 cos(2π・2NA・x/λ+π) + cos(4π・2NA・x/λ)/2 (20) となる。複数回露光により最終的に得られる潜像濃度分
布は(19)と(20)との和であり、 J(x) =Ja(x)+Jb(x)=3+ cos(4π・2NA・x/λ) (21) となる。(21)式より、本実施例における潜像濃度分布J
(x)はピッチ(λ/4NA)の周期構造を持ち、これ
は光学系の限界解像力(λ/2NA)の倍の細かさであ
る。この潜像濃度分布J(x)を図4に示した。この複
数回(ここでは2回)の露光の後に現像を行うことによ
り、微細なレジストパターンが形成される。
【0033】(12)式及び図10Bより分かるように、完
全な孤立パターン(点物体)の重ね合わせで潜像を形成
すれば、ピッチ(λ/4NA)の潜像が形成される。た
だ、この場合コントラストはあまり高くないので、上記
実施例では位相シフトマスクを用いたコヒーレント照明
をすることにより、高コントラストな潜像濃度分布を形
成している。
【0034】従来の非線型でない感光素材を用いた場合
には、上記(17)と(18)式の単純和、すなわち図2Aと図
2Bとの単純和で感光されるため、パターンは全く形成
されない。また、本実施例では、レチクルを照明するた
めの照明光学系とレチクルとの間に偏光板を入れること
により直線偏光を得ている。この為、新たなレチクルパ
ターンが元のレチクルパターンをパターン平面上で90
°回転させて得られる様なパターンを有する場合、偏光
手段をそのままの状態にしておくと、P偏光で新たなレ
チクルパターンを照明することになる。前述の如く、P
偏光ではS偏光のときより高いコントラストが得られな
い為、新たなレチクルパターンに対してもS偏光が得ら
れるようにする。これを実現する為に、後述する図8に
示された装置において、本実施例では、新たなレチクル
パターンが、元のレチクルパターンをパターン平面上で
90°回転させて得られる様なパターンを有する場合、
偏光板22を光軸Axを中心に動力装置23によって90
°回転させることによりこの問題を解決している。尚、
ここでは90°の回転を行なう場合を示したが、任意の
角度回転が出来ることは言うまでもない。
【0035】上記の実施例は2光子吸収レジストを用い
て、光強度の2乗(m=2)によって潜像濃度が得られ
る場合であったが、光強度の3乗、4乗あるいはそれ以
上(m=3,4,・・・)の非線型性で潜像濃度が得ら
れる場合には更に高解像が期待できる。例えば図5に示
す潜像濃度分布は、潜像濃度分布が光強度分布の3乗
(m=3)で得られる場合で、図1Aに示した被投影原
版のパターンを(1/3)ピッチすなわち(λ/6N
A)ずつずらして3回露光して得られたものである。こ
こでは、図示のとおり、ピッチ(λ/6NA)の周期構
造となり光学系の解像限界(λ/2NA)の3倍の細か
さとなっている。
【0036】また、光強度の1.5乗(4=1.5)に
よって潜像濃度が得られる感光素材を用いることも可能
である。図6はm=1.5として図1A、図1Bに示し
たレチクルを同様にそれぞれ別個に露光して得られた潜
像濃度分布であり、光学系の解像限界の倍の細かさの潜
像濃度分布が得られている。この場合にも、位相シフト
マスクをコヒーレント照明することにより、コントラス
トを高めることができている。
【0037】一般には、潜像反応濃度にほぼ比例して現
像後のレジストパターンが作られるが、さらに現像プロ
セスにおいて強調すればさらに高コントラストのレジス
トパターンを形成することができる。次に、レチクルの
パターンによって偏光板を回転させるというような手間
を省き、偏光膜を被投影原版に直接設けた実施例を図7
に示す。
【0038】図7に本発明による被投影原版としてのレ
チクルパターンの断面図を示す。図7Aに示すパターン
により第1露光を行い、図7Bのパターンにより第2露
光を行う。図7Aの第1パターンでは、基板1a上に設
けられた遮光膜2aが開口部4aを形成している。そし
て、隣接する開口部4aの一方には位相膜3aが設けら
れており、所謂位相シフトマスクが構成されている。更
に、これらを構成した上から偏光方向がパターンの長手
方向(図7においては、紙面に垂直な方向)に対して平
行であるように偏光膜5aが全面にわたり設けられてい
る。図7Bの第2パターンは同様に基板1b上に遮光膜
2bと位相膜3bとが設けられており、同じく位相シフ
トマスクが構成されている。また、第1パターン同様、
これらを構成した上から偏光方向がパターンの長手方向
に対して平行であるように偏光膜5bが全面にわたり設
けられている。第1パターンの開口部4aは第2パター
ンの遮光膜1bの位置に重なり、第2パターンの開口部
4bは第1パターンの遮光膜1aの位置に重なるように
配置されて、1つの感光素材上にそれぞれ別々に露光さ
れる。
【0039】以上の如きレチクルパターンを用いること
により、高コントラストで、投影光学系の限界解像以上
に微細な潜像を形成する事が出来る。また、上記実施例
では、基板1a及び1bの開口部を設けた方に偏光膜を
設けたが、これとは逆に基板1a及び1bの下側(開口
部を設けていない方)に偏光膜を設けても良い。更に、
乗数mが1より小さい(m<1)場合の実施例について
説明する。例としてm=0.5である感光素材を用いた
場合について説明する。m=0.5の感材を用いた場合
の潜像濃度は光強度の0.5乗に応じて作られる。即
ち、 J(x)=I(x)0.5 (20) で与えられる。ここでxは座標である。コヒーレント照
明のもとで前記図1に示す位相シフタ付きレチクルを用
いて、ライン・アンド・スペースを焼き付け、投影レン
ズと感光素材の間に偏光板を挿入し、紙面に垂直な方向
に直線偏光を得る場合を示す。このレチクルの周期は投
影光学系の解像限界λ/2NAになっている。図11は
像面上に出来る光強度分布の図である。光強度分布I
(x)はこの様に正弦波状に分布している。即ち、 I(x)=1+COS(2π・2NA・x/λ) (21) である。一方、図12Aは(21)式から得られる潜像濃度
分布J(x)を示す。
【0040】 J(x)=(1+COS(2π・2NA・x/λ))0.5 (22) この様に、図12Aに示されるとおり、潜像濃度分布J
(x)は光強度分布I(x)に比べて明部付近について
はよりなだらかであるが、暗部においては急激に暗くな
りその幅は極めて細くなるという特徴を持つ。しかしな
がら、明らかに潜像濃度分布J(x)は光強度分布I
(x)と同じ周期で形成されるので、この状態では投影
光学系の限界解像を越えたパターンを形成できない。
【0041】一方、図12Aを1/2周期ずらしたパタ
ーンによる潜像濃度分布J(x)(図12B)を重ね合
わせれば、図12Cで示されるようにより微細な構造を
像面上に形成する事が出来るため、このパターンは限界
解像の2倍の周期構造を持つ事になる。これに対し、m
=1の感材を用いた場合には、潜像濃度分布J(x)は
図11の光強度分布I(x)に完全に一致するので、こ
れを図11Dの場合と同様に重ね合わせたとしても、 J(x)=1+COS(2π・2NA・x/λ)+1−
COS(2π・2NA・x/λ)=2 (23) という様に、得られるJ(x)はフラットになり、まっ
たく用をなさない(図13)。
【0042】この様に、m<1なる感光素材を用いた場
合にも、投影光学系の限界解像以上に微細な潜像を形成
する事が出来る。また、本実施例でも以前に述べた実施
例の通り、偏光方向を制御するたに、図8に示された装
置において、レチクルを照明するための照明光学系とレ
チクルの間に偏光板22を入れ、直線偏光を得ている。
そして、元のレチクルパターンをパターン平面上で90
°回転させて得られる様なパターンを有する場合、偏光
板22を光軸Axを中心に動力装置23によって90°回
転させる。
【0043】本発明に於いては、レジストがポジ型或い
はネガ型のいずれも使用出来ることは言うまでもない。
しかし、特に、m<1の場合はポジ型に有利であると考
えられ、図12に示す例では極めて細い残し線を形成す
ることが出来る。図8には、上記の如き感光素材上での
光強度分布が異なる複数の露光を行うための露光装置の
概略構成を示す。光源11からの照明光束は楕円鏡12
により集光され、ミラー13によりコリメータレンズ1
4に導かれ、ほぼ平行光束となってフライアイインテグ
レータ15に入射する。フライアイインテグレータ15
を射出した光束はミラー16によりメインコンデンサー
17に導かれ、被投影原版としてのレチクル18aを均
一に照明する。被投影原版18a上の所定のパターンが
投影光学系19によって感光素材の塗布されたウエハ2
0上に投影露光される。ここで、レチクル18aは露光
の後に、レチクルローダー21によって異なるパターン
を有するレチクル18bと交換され、第2の露光がなさ
れる。
【0044】レチクルローダー21によって異なるパタ
ーンを交換する変わりに、レチクル18aによる第1の
露光の後に、レチクル18aを投影光学系19の光軸Ax
に対して垂直方向に所定量だけ移動させて第2の露光を
行うこととしても良い。この所定量とは、例えば前述し
た図1Aのパターンを用いた場合に、感光素材の潜像濃
度が光強度のに2乗に比例する様な場合は、ウエハ上の
座標に換算して(λ/4NA)である。また、感光素材
の潜像濃度が光強度の3乗に比例する様な場合は、ウエ
ハ上の座標に換算して(λ/6NA)とすることが有効
である。
【0045】偏光膜を被投影原版に直接設けたレチクル
を用いない場合は、以上の光学装置中に偏光板22を挿
入する。図8に示す実施例では、メインコンデンサー1
7と被投影原版18aとの間に挿入するようにしてあ
る。ここで、偏光板22はモーター等の動力装置23に
よって回転或いは出し入れが可能なようになっており、
偏光方向がウエハ20上に形成されるパターンの長手方
向に対して平行になるように配置する。尚、ここではメ
インコンデンサー17と被投影原版18aとの間に偏光
板22を挿入するようにしたが、一定の偏光状態を得る
ために、被投影原版18aと投影光学系19との間、或
いは投影光学系19とウエハ20との間、或いは投影光
学系19の絞り位置に偏光板22を挿入してもよい。
【0046】この際、完全に理想的でないレジストの場
合は、1回目の露光と2回目の露光量とを微妙に変える
ことが望ましい。尚、同一のレチクルパターンを複数回
露光する場合には、レチクルを移動する代わりに、複数
の露光毎にウエハ自体を移動する構成とすることも可能
であることは言うまでもない。
【0047】複数回露光間でのアライメントは、潜像を
観察してアライメントする所謂潜像アライメントが有効
である。図8の実施例では、逐次繰り返し露光を行なう
ことにより微細な構造の半導体を製造する、いわゆるス
テッパーを念頭において説明しているが、全面一括露光
でなく、光学系の画面サイズが小さいとき用いる露光部
分を走査する、いわゆるスリットスキャン露光装置でも
よいことはいうまでもない。
【0048】ところで、本発明においては、図1に示し
た実施例のように、高解像パターンを形成するために位
相シフトパターンを用いることが有効である。また、特
開昭61−91662号公報において提案されている輪
帯照明や、特開平4−225358号公報等において提
案されている所謂SHRINC照明を用いることも有効であ
る。
【0049】さらには、結像光学系の瞳に位相差を生じ
るフィルターを設けることにより、焦点深度を大きくす
ることも有効である。また、上記実施例は、特に説明し
ていないが、各露光において、照明条件として、2次光
源の形状,波長幅等を変えることも有効である。尚、本
発明では、像面上で形成されるパターンの長手方向に対
して像面上において平行とすることを主なる特徴として
いるが、厳密に平行である場合に限れるものではなく、
像面上で形成されるパターンの長手方向に対して像面上
において概略平行であるものも含むことは言うまでもな
い。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば非線形な
感光特性を示す感光素材とS偏光とを用いて異なるパタ
ーンを複数回露光することにより、投影光学系の解像限
界を超えた微細パターンの形成が可能となる。しかも、
従来の露光波長及び光学系をほとんど変えることなしに
高解像のパターンを形成することができる。
【0051】そして、本発明による露光方法によれば、
従来の投影型露光装置では実現し得なかった極めて微細
な回路パターンを有する半導体素子の製造が可能とな
り、集積回路の集積度を格段に高めることができるとい
う大きな効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる第1被投影原版及び第2被投影
原版のパターンを示す断面図。
【図2】図1に示したパターンによる光強度分布図。
【図3】図1に示したパターンによる潜像濃度分布図。
【図4】本発明の実施例における合成潜像濃度分布図。
【図5】3回露光による合成潜像濃度分布図。
【図6】他の実施例における合成潜像濃度分布図。
【図7】偏光膜を設けた非投影原版の例。
【図8】本発明に好適な露光装置の概略構成図。
【図9】従来の露光方法により形成される潜像濃度分布
図。
【図10】OTFの特性図。
【図11】図1に示したパターンによる光強度分布図。
【図12】他の実施例による潜像の合成濃度分布図。
【図13】線型レジストを用いた場合の合成潜像濃度分
布図。
【図14】2光束干渉を示す図。
【図15】2光束干渉を示す図。
【図16】2光束干渉による強度分布図。
【符号の説明】
1a,1b・・・被投影原版の基板 2a,2b・・・斜光膜 3a,3b・・・位相シフター 4a,4b・・・開口部 5・・・偏光板 51,52,53,54・・・光透過部 52s,54s・・・位相シフター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大木 裕史 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被投影原版のパターンを投影光学系によっ
    て所定の感光素材上に投影する投影露光方法において、
    前記感光素材として潜像反応濃度が入射光強度に対して
    非線型な感度特性を持つものを用い、露光光の偏光方向
    が像面上に形成されるパターンの長手方向に対して像面
    上において平行であるように露光し、感光素材上での光
    強度分布が異なる複数回の露光を行うことにより、投影
    光学系の解像限界を超える高解像のパターンの形成を可
    能とすることを特徴とする露光方法。
  2. 【請求項2】前記感光素材として潜像反応濃度が入射光
    強度のm乗(m≠1)に対応して形成されるような非線
    型感度特性を持つものを用いることを特徴とする請求項
    1記載の露光方法。
  3. 【請求項3】前記感光素材として潜像反応濃度が入射光
    強度のm乗に対応して形成され、m>1の非線型感度特
    性を持つものを用いることを特徴とする請求項2記載の
    露光方法。
  4. 【請求項4】前記感光素材として潜像反応濃度が入射光
    強度のm乗に対応して形成され、m<1の非線型感度特
    性を持つものを用いることを特徴とする請求項2記載の
    露光方法。
  5. 【請求項5】被投影原版の所定パターンを投影光学系に
    よって所定の感光素材上に投影する投影露光装置におい
    て、前記感光素材はその潜像反応濃度が入射光強度に対
    して非線型な感度特性を有し、露光光の偏光方向が像面
    上に形成されるパターンの長手方向に対して像面上にお
    いて平行であるように露光し、各露光毎に前記感光素材
    と前記被投影原版とを相対的に所定量だけ移動して複数
    回の露光を繰り返し、前記所定のパターンよりも微細な
    パターンの潜像濃度分布を形成することを特徴とする投
    影露光装置。
  6. 【請求項6】被投影原版のパターンを投影光学系によっ
    て所定の感光素材上に投影する投影露光装置において、
    前記感光素材は非線型な感度特性を有し、前記被投影原
    版として第1パターンを有する第1被投影原版と第2パ
    ターンを有する第2被投影原版とを有し、露光光の偏光
    方向が像面上に形成されるパターンの長手方向に対して
    像面上において平行であるように露光し、前記感光素材
    に対して前記第1被投影原版による第1露光後に前記第
    2被投影原版による第2露光を行うことにより、前記感
    光素材上に前記第1パターン及び第2パターンよりも微
    細なパターンの潜像濃度分布を形成することを特徴とす
    る投影露光装置。
  7. 【請求項7】被投影原版の所定パターンを投影光学系に
    よって所定の感光素材上に投影する投影露光装置におい
    て、該投影露光装置中に配置する前記投影光学系と前記
    投影光学装置中に配置される感光素材との間に、所定の
    偏光状態に変換する偏光手段を設けた事を特徴とする請
    求項5又は6記載の投影露光装置。
  8. 【請求項8】被投影原版の所定パターンを投影光学系に
    よって所定の感光素材上に投影する投影露光装置におい
    て、該投影露光装置中に配置する前記投影光学系と前記
    投影光学装置中に配置する被投影原版との間に、所定の
    偏光状態に変換する偏光手段を設けた事を特徴とする請
    求項5又は6記載の投影露光装置。
  9. 【請求項9】被投影原版の所定パターンを投影光学系に
    よって所定の感光素材上に投影する投影露光装置におい
    て、該投影露光装置に光を供給する照明光学系と前記投
    影光学装置中に配置する被投影原版との間に、所定の偏
    光状態に変換する偏光手段を設けた事を特徴とする請求
    項5又は6記載の投影露光装置。
  10. 【請求項10】被投影原版の所定パターンを投影光学系
    によって所定の感光素材上に投影する投影露光装置にお
    いて、該投影露光装置中に配置する前記投影光学系の絞
    りの位置に、所定の偏光状態に変換する偏光手段を設け
    た事を特徴とする請求項5又は6記載の投影露光装置。
  11. 【請求項11】前記第1被投影原版と前記第2被投影原
    版とは同一であり、前記第1露光の後に前記第1被投影
    原版を前記投影光学系の光軸と直行する方向に所定量だ
    け移動させて第2露光を行うことを特徴とする請求項6
    乃至10記載の露光装置。
  12. 【請求項12】前記第1被投影原版と前記第2被投影原
    版とは同一であり、前記第1露光の後に前記感光素材を
    前記投影光学系の光軸と直行する方向に所定量だけ移動
    させて第2露光を行うことを特徴とする請求項6乃至1
    0記載の露光装置。
  13. 【請求項13】前記第1被投影原版と前記第2被投影原
    版とは異なるパターンを有し、前記第1露光の後に前記
    第1被投影原版を前記第2被投影原版に交換して第2露
    光を行うことを特徴とする請求項6乃至10記載の露光
    装置。
  14. 【請求項14】被投影原版の所定パターンを投影光学系
    によって所定の感光素材上に投影する投影露光装置にお
    いて、該投影露光装置に光を供給する照明光学系と前記
    投影光学装置中に配置する感光素材との間に、常に露光
    光の偏光方向を像面上に形成されるパターンの長手方向
    に対して像面上において平行であるように露光する偏光
    方向保持手段を設けた事を特徴とする請求項5乃至13
    の投影露光装置。
  15. 【請求項15】被投影原版のパターンを投影光学系によ
    って所定の感光素材上に投影する投影露光装置におい
    て、前記感光素材は非線型な感度特性を有し、前記被投
    影原版として第1パターンを有する第1被投影原版と第
    2パターンを有する第2被投影原版とを有し、偏光方向
    がパターンの長手方向に対して平行であるように前記各
    被投影原版の透過部に偏光膜が設けられており、前記感
    光素材に対して前記第1被投影原版による第1露光後に
    前記第2被投影原版による第2露光を行うことにより、
    前記感光素材上に前記第1パターン及び第2パターンよ
    りも微細なパターンの潜像濃度分布を形成することを特
    徴とする投影露光装置。
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