JPH0844595A - トレース採取/記録装置 - Google Patents

トレース採取/記録装置

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JPH0844595A
JPH0844595A JP6178754A JP17875494A JPH0844595A JP H0844595 A JPH0844595 A JP H0844595A JP 6178754 A JP6178754 A JP 6178754A JP 17875494 A JP17875494 A JP 17875494A JP H0844595 A JPH0844595 A JP H0844595A
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JP6178754A
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English (en)
Inventor
Atsuyoshi Kawaura
淳義 川浦
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】プロセスの処理の性能を可能な限り落とさずに
トレース記録を行う。 【構成】トレース採取アクセス部12-1〜12-3は、そ
れぞれ対応する共有メモリ13-1〜13-3内の現在使用
中のバッファ領域にトレースデータが一杯になったなら
ば、対応するトレース記録プロセス部15-1〜15-3の
セマフォ部14-1〜14-3へ、Vオペレーション(着
火)を行う。その後、各トレース採取アクセス部12-1
〜12-3は、現在使用中のバッファを切り替えて、実処
理プロセス部11-1〜11-3の処理を再開する。トレー
ス記録プロセス部15-1〜15-3では、セマフォ部14
-1〜14-3をPオペレーション(待ち)していて、それ
ぞれ対応するセマフォ部14-1〜14-3が着火したなら
ば、対応する共有メモリ13-1〜13-3の内容を記録媒
体16へ書き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロセスの処理の履歴
を示すトレースを採取するのに好適なトレース採取/記
録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来では、プロセスの行う“処理”のト
レースを記録しようとした場合、その“処理”を行って
いるプロセス自体がトレースデータを作成し、作成した
トレースデータを外部の記録媒体に記録していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】安全性や保守性が要求
される処理では、その処理の履歴をトレースとして残す
ことが要求される。従来のように“処理”を行っている
プロセスがトレース記録処理を行なうと、記録媒体への
I/Oが完了するまで、実際に行うべき“処理”が待た
されてしまう。そしてこの待ち時間は、次の理由から実
際に行なうべき“処理”と比較して長時間となることが
ある。
【0004】(1)一般に記録媒体への書き込みには時
間がかかるため、記録媒体へのI/Oが受け付けられて
から、完了するまでに時間がかかる。 (2)複数のプロセスが同時に記録媒体へのI/Oを要
求すると、1つの処理が完了するまで次のI/O要求は
キューにつまれ、I/O要求自体が受け付けられるまで
に時間がかかる。
【0005】安全性や保守性とともに、特に高速性が要
求される“処理”では、トレース記録のために実際の
“処理”が止まったり、“処理”の性能が落ちたりする
のは、大きな問題である。
【0006】特に、“処理”に負荷がかかる時というの
は、当然そのトレースも多くなるためにトレース記録に
も負荷がかかる時でもあり、互いに性能を落としあって
しまう。
【0007】本発明は、上記事情を考慮して成されたも
のであり、その目的は実際の処理を行う実処理プロセス
の“処理”の性能を可能な限り落とさずにトレース記録
を行い、トレース記録処理が過負荷の場合にはトレース
記録を破棄して、その後過負荷でなくなったときにどれ
だけ破棄されたかを記録するトレース採取/記録装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、実
際の処理を行っている実処理プロセスでの処理の履歴を
示すトレースデータを採取して、採取したトレースデー
タを外部の記録媒体に記録するトレース採取/記録装置
であって、上記実処理プロセスから上記トレースデータ
を採取する採取手段と、この採取されたトレースデータ
を暫時記憶するための記憶領域を少なくとも2つ有する
暫時記憶手段と、上記採取手段により採取されたトレー
スデータを、上記暫時記憶手段内の上記記憶領域に書込
み、当該記憶領域がトレースデータで一杯になった場合
には、上記暫時記憶手段内の他の前記記憶領域に切替え
てトレースデータを書込む書込手段と、この上記暫時記
憶手段内に書込まれた上記トレースデータを上記記録媒
体に記録する記録手段と、上記暫時記憶手段内の当該記
憶領域のトレースデータが一杯になった場合に、上記記
録手段が上記暫時記憶手段内の他の記憶領域のトレース
データを上記記憶媒体に記録中か否かを検出する検出手
段と、上記記録手段がトレースデータを上記記憶媒体に
記録中でないことが上記検出手段により検出された場合
に、上記暫時記憶手段内の上記一杯になった記憶領域の
トレースデータを、上記記憶媒体に記録することを要求
する記録要求手段と、このトレースデータの記録要求に
応じて、上記記録手段を起動する排他制御手段とを設け
た構成とすることを特徴としている。
【0009】上記した構成によれば、採取手段によって
実処理プロセスから採取されたトレースデータは、書込
手段によって、暫時記憶手段の任意の記憶領域に書き込
まれる。
【0010】このとき、書込手段は、暫時記憶手段内の
現在その内容が外部の記憶媒体に記録中でない方の記憶
領域にトレースデータを書込む。このようにして実処理
プロセスのトレースデータは、一旦暫時記憶手段内に書
込まれる。
【0011】そして、暫時記憶手段内の当該記憶領域が
トレースデータで一杯になると、今度は、記録手段が暫
時記憶手段内の他方の記憶領域のトレースデータを外部
の記憶媒体に記録中か否かが検出手段によって検出され
る。
【0012】ここで、記録手段がトレースデータを外部
の記憶媒体に記録中でないことが検出手段により検出さ
れた場合に限り、記録要求手段は、暫時記憶手段内の当
該記憶領域のトレースデータを外部の記憶媒体に記録す
ることを排他制御手段に要求する。
【0013】この記録要求を受けた排他制御手段によっ
て、初めて記録手段が起動される。すると、暫時記憶手
段内の当該記憶領域のトレースデータは、記録手段によ
って外部の記憶媒体に記録される。
【0014】このように、実際の“処理”を行いながら
トレースデータを作成するプロセス(実処理プロセス)
からトレースデータを採取する採取手段と、採取したト
レースデータを外部の記録媒体に記録する記録手段とを
別々に設け、更に、実処理プロセスのトレースデータを
一時的に記録するための暫時記憶手段に記憶領域を少な
くとも2領域設け、この領域を切り替えて使用する構成
としているので、上記記録手段が外部の記録媒体にトレ
ース記録中にも実処理プロセスが実際の処理を継続で
き、その継続された処理のトレースも採取できる。つま
り、トレース記録中でも実処理プロセスの実際の処理が
中断されることなく行えるので、実処理プロセスの処理
の性能を可能な限り落とさずにトレース記録を行うこと
ができる。
【0015】また、上記した構成において、上記排他制
御手段は、上記記録要求手段によりトレースデータの記
録要求が出された場合にのみ、上記記録手段を起動する
ようにしているので、一方方向の操作だけで上記排他制
御を行うことができる。
【0016】上記した構成において、トレースデータを
採取する採取手段と、このトレースデータを記録する記
録手段との間での情報伝達のために、上記暫時記憶手段
と上記排他制御手段とを具有しているので、上記採取手
段と上記記録手段との間では高速なデータ交換を行うこ
とができる。また、上記記録手段は上記排他制御手段に
よってその動作が自立的に排他制御される。よって、ト
レースの採取および記録の動作がそれぞれ不要な場合に
は無駄なCPUを使用しないので、CPU効率は高い。
【0017】上記した構成において、上記暫時記憶手段
内に、上記記録手段の動作を制御するための情報が書き
込まれる制御領域をさらに設け、上記記録手段が過負荷
である場合には、採取したトレースデータを破棄し、こ
の破棄したこと示す破棄情報を暫時記憶手段の上記制御
領域に書き込むトレース破棄手段をさらに設け、上記記
録手段は、当該記録手段が過負荷でないときに、上記制
御領域内の破棄情報を上記記録媒体に記録する構成とす
ることにより、処理の性能低下への負帰還を防ぎ、更に
どれだけのトレースデータが破棄されたかを後で知るこ
とができる。
【0018】また、上記した構成において、上記記録手
段が複数の実処理プロセスのトレースデータを記録する
構成とすることで、つまり実処理プロセスとトレースデ
ータを記録する記録手段との間にn対mの対応関係を許
すことで、各プロセスに特有な負荷に応じたプロセス構
成を可能とする。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1は、同実施例に係わるトレース採取
/記録装置の概略構成を示すブロック図である。
【0020】図1において、トレース採取/記録装置1
0は、トレース採取アクセス部12-1〜12-3、共有メ
モリ13-1〜13-3、セマフォ部14-1〜14-3および
トレース記録プロセス部15-1〜15-3から構成され
る。
【0021】各トレース採取アクセス部12-1〜12-3
は、それぞれ対応する実処理プロセス部11-1〜11-3
で実行される実際の処理のプロセスから、所定の区間毎
に、その処理の履歴を示すトレースデータを採取して、
採取したトレースデータをそれぞれ対応する共有メモリ
13-1〜13-3内の任意のバッファ領域に記録する。
【0022】各共有メモリ13-1〜13-3は、それぞれ
対応するトレース採取アクセス部12-1〜12-3で採取
されたトレースデータを暫時記録するためのものであ
る。各セマフォ部14-1〜14-3は、各トレース採取ア
クセス部12-1〜12-3からのVオペレーション(着
火)およびPオペレーション(待ち)の操作によって、
対応するトレース記録プロセス部15-1〜15-3の動作
を排他的に制御する。
【0023】各トレース記録プロセス部15-1〜15-3
は、対応する共有メモリ13-1〜13-3上のトレースデ
ータを、対応するセマフォ部14-1〜14-3による動作
制御に応じて外部の記録媒体16に記録する。
【0024】図2は、共有メモリ13-1〜13-3の構造
を示す。各共有メモリ13-1〜13-3は、それぞれ制御
領域20、バッファ#1領域21及びバッファ#2領域
22の3つに領域から構成される。
【0025】さらに制御領域20は、制御情報領域20
0、バッファ#1情報領域201、バッファ#2情報領
域202から構成される。制御情報領域200には、書
き込み状態パラメータ、書き込み依頼バッファ識別子
(“バッファ#1”又は“バッファ#2”)等の制御情
報が格納される。書き込み状態パラメータは“処理完
了”又は“処理中”の値を持ち、トレース記録プロセス
部15-1〜15-3が、書き込み依頼バッファ識別子で識
別されるバッファのデータを記録媒体16へ書き込む処
理が“処理完了”したか又は“処理中”かを示す。
【0026】バッファ#1情報領域201には、バッフ
ァ#1領域21に格納されたトレースデータの数を示す
データ数パラメータ、および同バッファ#1領域21の
トレースデータの破棄されたデータ数を示す破棄数パラ
メータ等のバッファ#1領域21に関する情報が格納さ
れる。
【0027】バッファ#2情報領域202には、バッフ
ァ#2領域22に格納されたトレースデータの数を示す
データ数パラメータ、および同バッファ#2領域22の
トレースデータの破棄されたデータ数を示す破棄数パラ
メータ等のバッファ#1領域22に関する情報が格納さ
れる。
【0028】次に、図3及び図4に示すフローチャート
を用いて上記した構成のトレース採取/記録装置10の
動作を説明する。図3は、図1のトレース採取アクセス
部12-1〜12-3の処理の流れを示すフローチャートで
ある。
【0029】トレース採取アクセス部12-1〜12-3
は、対応する実処理プロセス部11-1〜11-3のトレー
スデータを所定の区間毎に採取する。トレース採取アク
セス部12-1〜12-3は、採取したトレースデータを共
有メモリ13-1の所定のバッファ領域(バッファ#1領
域21またはバッファ#2領域22)に記録する。
【0030】トレース採取アクセス部12-1〜12-3
は、現在使用中のバッファが共有メモリ13-1のバッフ
ァ#1領域21であるか、又はバッファ#2領域22で
あるかを覚えている。ここでは、現在使用中のバッファ
をバッファ#1領域21とする。
【0031】よって、トレース採取アクセス部12-1〜
12-3は、覚えているバッファ、つまりバッファ#1領
域21へ採取したトレースデータを書き込む。これと共
に、トレース採取アクセス部12-1〜12-3は、制御領
域20のバッファ#1情報領域201のデータ数パラメ
ータを“1”増加させる(ステップS301)。
【0032】トレース採取アクセス部12-1〜12-3
は、バッファ#1領域21のトレースデータの記憶媒体
16への書き込みがまだ不要ならば(ステップS30
2)、これで処理を終える。
【0033】一方、トレース採取アクセス部12-1〜1
2-3は、バッファ#1領域21のトレースデータの記憶
媒体16への書き込みが必要(現在使用しているバッフ
ァ#1領域21が一杯になるか、又はバッファ#1領域
21のフラッシュが外部要求された)ならば(ステップ
S302)、まず制御情報領域200の書き込み状態パ
ラメータを調べる(ステップS303)。
【0034】この書き込み状態パラメータが“処理中”
の場合、これはトレース記録プロセス部15-1〜15-3
が過負荷なこと、つまりトレース記録プロセス部15-1
〜15-3が他のバッファ#2領域22のトレースデータ
を記録中であることを示すので、トレース採取アクセス
部12-1〜12-3は、トレースデータを記録媒体16へ
記録するのをあきらめる(ステップS308)。よっ
て、次からのトレースデータは、現在使用中のバッファ
上、つまりバッファ#1領域21上に上書きされること
になる。
【0035】一方、ステップS303で、制御情報領域
200の書き込み状態パラメータが“処理完了”の場
合、これはトレース記録プロセス部15-1〜15-3が過
負荷でないことを示すので、トレース採取アクセス部1
2-1〜12-3は、書き込み状態パラメータを“処理中”
に設定し、同領域200の書き込み依頼バッファ識別子
に現在使用しているバッファ“バッファ#1”を指定す
る(ステップS304)。
【0036】続いて、トレース採取アクセス部12-1〜
12-3は、トレース記録プロセス部15-1〜15-3のセ
マフォ部14-1〜14-3へVオペレーション(着火)を
行う(ステップS305)。
【0037】そして、トレース採取アクセス部12-1〜
12-3は、現在使用中のバッファ#1領域21を、未使
用のバッファ#2領域22に切り替える(ステップS3
06)。つまり、次からのトレースデータは、ステップ
304でトレース記録プロセス部15-1〜15-3に記録
媒体16への書き込みを依頼したバッファ#1領域21
とは別のバッファであるバッファ#2領域22に書き込
まれていく。
【0038】つぎに、トレース採取アクセス部12-1〜
12-3は、共有メモリ13-1〜13-3のバッファ#1情
報領域201の破棄数パラメータを初期化する。図4
は、図1のトレース記録プロセス部15-1の処理の流れ
を示すフローチャートである。
【0039】まず、トレース記録プロセス部15-1は、
2つのセマフォ部14-1,14-2に対してPオペレーシ
ョン(待ち)状態にある(ステップS401)。このう
ち、セマフォ部14-1に対応するトレース採取アクセス
部12-1からのVオペレーション(着火)を受けて、ト
レース記録プロセス部15-1は動作を開始する。
【0040】トレース記録プロセス部15-1は、Vオペ
レーションを行ったトレース採取アクセス部12-1に対
応する共有メモリ13-1の制御情報領域200を参照
し、同領域200内の書き込み依頼バッファ識別子で示
されるバッファ領域のデータと、破棄数パラメータとを
記録媒体16へ書き込む(ステップS402)。
【0041】最後に、トレース記録プロセス部15-1
は、制御情報領域200の書き込み状態パラメータを
“処理完了”にし(ステップS403)、再びPオペレ
ーション(待ち)状態に入る(ステップS401)。
【0042】上記実施例では、トレース採取/記録装置
10は、トレースを採取するトレース採取アクセス部1
2-1〜12-3とこの採取したトレースを記録媒体16へ
記録するトレース記録プロセス部15-1〜15-3とに別
れていて、そのプロセス間のデータ交換方式に共有メモ
リ13-1〜13-3とセマフォ部14-1〜14-3とを使用
している。
【0043】一般に共有メモリを使用するプロセス間通
信では、双方向の排他処理が必要である。それは、ある
プロセスが共有メモリ上の情報を書き込んでいる最中
に、別のプロセスが同じ共有メモリ上へ情報を読み込ん
でしまうと、読み込み側で、その情報がはたして正しい
ものかどうか分からなくなる(汚い情報となる)ためで
ある。
【0044】上記実施例のトレース採取/記録装置10
では、一方方向の排他処理だけで、トレース記録のため
に実処理プロセス部11-1〜11-3の実際の処理が止ま
ったり、処理の性能が落ちたりするという問題点を解決
している。これは、まず、図2の共有メモリ13-1〜1
3-3のある領域に限ると、情報の伝達方向が定まってい
ることがキーポイントとなっている。つまり、 (1)トレース採取アクセス部12-1〜12-3が書き込
み、トレース記録プロセス部15-1〜15-3が読み出す
情報は、制御情報領域200の書き込み依頼バッファ識
別子、バッファ#1情報領域201のデータ数パラメー
タ、バッファ#2情報領域202のデータ数パラメー
タ、バッファ#1情報領域201の破棄数パラメータ、
バッファ#2情報領域202の破棄数パラメータ、バッ
ファ#1領域21のトレースデータ、およびバッファ#
2領域22のトレースデータの6つである。
【0045】(2)トレース採取アクセス部12-1〜1
2-3が読み込み、トレース記録プロセス部15-1〜15
-3が書き込む情報は、制御情報領域200の書き込み状
態パラメータのみである。
【0046】(3)トレース採取アクセス部12-1〜1
2-3とトレース記録プロセス部15-1〜15-3とが相互
に読み書きする情報は、無い。このように、情報の伝達
方向がそれぞれの情報毎に定まっている。
【0047】そこで、初めに、トレース採取アクセス部
12-1〜12-3からトレース記録プロセス部15-1〜1
5-3の方向への排他制御について述べる。トレース採取
/記録装置10では、図2に示すようにトレースバッフ
ァ(バッファ#1領域、バッファ#2領域)を2領域具
有して、トレース採取アクセス部12-1〜12-3がバッ
ファ#1領域に関する情報を書き込んでいる最中には、
トレース記録プロセス部15-1〜15-3はバッファ#2
領域に関する情報を読み込んでいる(か、または読み込
みが完了している)状態となる。そして、このバッファ
領域を互いに切り替えることでこの問題を解決してい
る。この切り替えは、トレース採取アクセス部12-1〜
12-3からトレース記録プロセス部15-1〜15-3への
方向のセマフォ部14-1〜14-3の操作によって行なわ
れる。トレース記録プロセス部15-1〜15-3は、実処
理プロセス部11-1〜11-3からのセマフォ部14-1〜
14-3操作によって、“待ち”から初めて動作し始める
ため、この切り替え操作と排他制御は必ず正しく行われ
る。
【0048】次に、トレース記録プロセス部15-1〜1
5-3からトレース採取アクセス部12-1〜12-3の方向
への排他制御について述べる。上記実施例のトレース採
取/記録装置10では、この方向の排他制御を必要とし
ない。
【0049】これは、この方向の情報である書き込み状
態パラメータが、汚い情報であっても問題がないように
設計されているためである。例えば、トレース記録プロ
セス部15-1〜15-3がトレースの書き込み処理が完了
して制御情報領域200の書き込み状態パラメータを
“処理完了”にしようとしている最中に、トレース採取
アクセス部12-1〜12-3がこのパラメータを読み込ん
でしまい“処理中”であると判断してしまっても、それ
はトレース記録処理のスピードに間に合わなかったと判
断して、トレース採取アクセス部12-1〜12-3はその
トレースデータを破棄してしまうだけである。また、こ
の判断も、実際に微妙なタイミングの差でトレース記録
処理のスピードが間に合わなかったと考えて差支えない
ため、誤ったものではない。
【0050】以上述べたように、2つのバッファ領域を
交互に使い、一方方向のセマフォ操作だけで排他制御を
行うことで、トレース記録のために実際の処理が止まっ
たり、処理の性能が落ちたりするという問題点を解決し
ている。
【0051】また、上記実施例のトレース採取/記録装
置10では、トレース採取アクセス部12-1〜12-3で
のトレース採取処理は、対応する実処理プロセス部11
-1〜11-3が動作しないと採取するトレースデータ自体
が作成されないため、もともと無駄なCPUを消費しな
い。また、トレース記録プロセス部15-1〜15-3は、
セマフォ部14-1〜14-3を使用することで排他制御さ
れているので、無駄なCPUを消費しない。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、トレースの採取と記録
とを分け、採取したトレースを一時記録しておき、実処
理プロセスの処理中にもトレースを記録するようにした
ことにより、実際の処理を行っている実処理プロセスの
処理の性能を可能な限り落とさずにトレース記録を行う
ことができる。
【0053】また、トレース記録処理が過負荷の場合に
は、トレース記録を破棄することで、実処理プロセスの
性能低下への負帰還を防ぐことができる。更にその後過
負荷でなくなったときにどれだけ破棄されたかを記録す
るようにしているので、処理の終了後にどれだけ破棄さ
れたかがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わるトレース採取/記録
装置の概略構成を示すブロック図。
【図2】図1の共有メモリ13-1〜13-3の構造を示す
図。
【図3】図1のトレース採取アクセス部12-1〜12-3
の処理の流れを示すフローチャート。
【図4】図1のトレース記録プロセス部15-1〜15-3
の処理の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
10…トレース採取/記録装置、11-1〜11-3…実処
理プロセス部、12-1〜12-3…トレース採取アクセス
部(採取手段、書込手段、検出手段、記録要求手段)、
13-1〜13-3…共有メモリ(暫時記憶手段)、14-1
〜14-3…セマフォ部(排他制御手段)、15-1〜15
-3…トレース記録プロセス部(記録手段、トレース破棄
手段)、16…記録媒体、20…制御領域、21…バッ
ファ#1領域、22…バッファ#2領域、201…制御
情報領域、202…バッファ#1情報領域、203…バ
ッファ#2情報領域。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実際の処理を行っている実処理プロセス
    での処理の履歴を示すトレースデータを採取して、採取
    したトレースデータを外部の記録媒体に記録するトレー
    ス採取/記録装置であって、 前記実処理プロセスから前記トレースデータを採取する
    採取手段と、 前記採取手段により採取された前記トレースデータを前
    記記録媒体に記録する記録手段と、 を備えたことを特徴とするトレース採取/記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録手段は、当該記録手段のトレー
    ス記録処理が前記採取手段のトレース採取処理のスピー
    ドに間に合わなかった場合、前記トレースデータの記録
    をしないことを特徴とする請求項1に記載のトレース採
    取/記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録手段が過負荷である場合には、
    採取したトレースデータを破棄するトレース破棄手段を
    さらに備え、 前記記録手段が過負荷でないときに、前記記録手段は、
    前記トレース破棄手段によりトレースデータを破棄した
    ことを前記記録媒体に記録することを特徴とする請求項
    1に記載のトレース採取/記録装置。
  4. 【請求項4】 実際の処理を行っている実処理プロセス
    での処理の履歴を示すトレースデータを採取して、採取
    したトレースデータを外部の記録媒体に記録するトレー
    ス採取/記録装置であって、 前記実処理プロセスから前記トレースデータを採取する
    採取手段と、 前記採取手段により採取されたトレースデータを暫時記
    憶するための記憶領域を少なくとも2つ有する暫時記憶
    手段と、 前記採取手段により採取されたトレースデータを、前記
    暫時記憶手段内の前記記憶領域に書込み、当該記憶領域
    がトレースデータで一杯になった場合には、前記暫時記
    憶手段内の他の前記記憶領域に切替えてトレースデータ
    を書込む書込手段と、 前記書込手段により前記暫時記憶手段内に書込まれた前
    記トレースデータを前記外部の記録媒体に記録する記録
    手段と、 前記暫時記憶手段内の当該記憶領域のトレースデータが
    一杯になった場合に、前記記録手段が前記暫時記憶手段
    内の他の前記記憶領域のトレースデータを前記記憶媒体
    に記録中か否かを検出する検出手段と、 前記記録手段がトレースデータを前記記憶媒体に記録中
    でないことが前記検出手段により検出された場合に、前
    記暫時記憶手段内の前記一杯になった記憶領域のトレー
    スデータを、前記記憶媒体に記録することを要求する記
    録要求手段と、 前記記録要求手段によるトレースデータの記録要求に応
    じて、前記記録手段を起動する排他制御手段とを備えた
    ことを特徴とするトレース採取/記録装置。
  5. 【請求項5】 前記暫時記憶手段は、前記記録手段の動
    作を制御するための情報が書き込まれる制御領域をさら
    に有し、 前記記録手段が過負荷である場合には、採取したトレー
    スデータを破棄し、この破棄したこと示す破棄情報を前
    記暫時記憶手段の前記制御領域に書き込むトレース破棄
    手段をさらに備え、 前記記録手段は、当該記録手段が過負荷でないときに、
    前記制御領域内の破棄情報を前記記録媒体に記録するこ
    とを特徴とする請求項4に記載のトレース採取/記録装
    置。
  6. 【請求項6】 前記記録手段は、複数の実処理プロセス
    のトレースデータを前記記録媒体に記録することを特徴
    とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のトレー
    ス採取/記録装置。
JP6178754A 1994-07-29 1994-07-29 トレース採取/記録装置 Pending JPH0844595A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007524274A (ja) * 2003-06-24 2007-08-23 メンター グラフィックス コーポレーション データのコンパクト化およびピン割当て
JP2008225599A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Seiko Epson Corp トレース情報出力装置、および、トレース情報出力方法
JP2014049131A (ja) * 2012-08-29 2014-03-17 Freescale Semiconductor Inc ウォッチポイントを取り扱うためのデータ・プロセッサ・デバイスおよびその方法

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JP2008225599A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Seiko Epson Corp トレース情報出力装置、および、トレース情報出力方法
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