JPH0841416A - フッ素樹脂塗料用組成物 - Google Patents

フッ素樹脂塗料用組成物

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JPH0841416A
JPH0841416A JP18021294A JP18021294A JPH0841416A JP H0841416 A JPH0841416 A JP H0841416A JP 18021294 A JP18021294 A JP 18021294A JP 18021294 A JP18021294 A JP 18021294A JP H0841416 A JPH0841416 A JP H0841416A
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JP
Japan
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vinyl
mol
structural unit
polymerizable compound
coating composition
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JP18021294A
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Kazuhiko Maeda
一彦 前田
Yoshi Hirashima
佳 平島
Kentaro Tsutsumi
憲太郎 堤
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Central Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建築物、屋外構造物などの受ける長期の屋外
暴露においても塗膜の劣化・変色は起こらず、雨スジも
付かない耐候性および耐汚染性に優れた塗膜を形成しう
る塗料の造膜成分となるフッ素樹脂塗料用組成物を提供
する。 【構成】 少なくともクロロトリフルオロエチレン40
〜65モル%、共重合可能なビニル系化合物14〜50
モル%、ヒドロキシ基含有の重合性化合物16〜28モ
ル%、カルボキシル基含有の重合性化合物0.1〜3モ
ル%を含んでなる単量体混合物を共重合させて得られた
樹脂OH価が100〜350mgKOH/gであるフッ
素系共重合体(A)100重量部と分子中に少なくとも
ジメチルシロキサン構造単位とエチレンオキシド構造単
位を有し、かつ水溶性であるポリエーテル変性シリコー
ンオイル(B)0.05〜15重量部を配合してなるフ
ッ素樹脂塗料用組成物

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐汚染性を付与したフッ
素樹脂塗料用組成物に関する。
【0002】
【従来技術】従来からフッ素系共重合体の優れた耐候性
を利用したフッ素樹脂塗料が工業化されている。特に最
近になって硬化部位を持った溶剤可溶型のフッ素系共重
合体が合成され(たとえば特開昭57−34107号公
報、特開昭61−57609号公報など)、建築、自動
車、化学工業などの分野における耐候性塗料として数多
く応用されている。また、環境面を重視し有機溶媒の排
出量を抑えた水系や粉体型塗料も実用化されている。こ
れらの塗料用樹脂は主成分がクロロトリフルオロエチレ
ン、テトラフルオロエチレンあるいはフッ化ビニリデン
などのフッ素系原料であり、共重合成分としてビニルエ
ステルやビニルエーテルなどの炭化水素系モノマーを使
用することによって樹脂の溶解性を増大させたものであ
る。
【0003】しかしながら、これらの溶剤可溶型フッ素
樹脂塗料は、耐候性には優れているものの汚れ易いとい
った欠点があげられる。その解決手段として、樹脂のガ
ラス転移点を高くすることで表面硬度を高めようとする
試みや親水性・水中撥油性表面を作ることでソイルリリ
ース性を高めようとする試み(月刊建築仕上げ技術,VO
L19,No219,74(1993))などが行われている。表面硬度
を高めたフッ素樹脂塗料は、カーボンブラックの付着テ
ストやマジックインキによる汚れテストでは耐汚染性の
効果が見られるものの、実際の暴露試験ではやはり汚れ
易く、明確な耐汚染性の改善には至っていない。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】本発明は建築物、屋外
構造物などの受ける長期の屋外暴露においても塗膜の劣
化・変色は起こらず、雨スジも付かない耐候性および耐
汚染性に優れた塗膜を形成しうる塗料の造膜成分となる
フッ素樹脂塗料用組成物を提供する。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは、塗装さ
れた種々のフッ素樹脂塗膜の汚れ試験を詳細に行った結
果、少なくともクロロトリフルオロエチレン、ビニルエ
ステルやビニルエーテルなどの炭化水素系化合物、ヒド
ロキシ基含有の重合性化合物、カルボキシル基含有の重
合性化合物を必須単量体として共重合されて得られる特
定のOH価を有するフッ素系共重合体(A)に対して、
分子中に少なくともジメチルシロキサン構造単位とエチ
レンオキシド構造単位を有するポリエーテル変性シリコ
ーンオイル(B)を配合してなる塗料用組成物が優れた
耐汚染性と耐候性を発現することを見いだし本発明に至
った。
【0006】すなわち、本発明は、少なくともクロロト
リフルオロエチレン40〜65モル%、ビニルエステル
類、ビニルエーテル類、アリルエーテル類から選ばれた
1種以上の共重合可能なビニル系化合物14〜50モル
%、ヒドロキシ基含有の重合性化合物16〜30モル
%、カルボキシル基含有の重合性化合物0.1〜3モル
%を含んでなる単量体混合物を共重合させて得られた樹
脂OH価が100〜350mgKOH/gであるフッ素
系共重合体(A)100重量部と分子中に少なくともジ
メチルシロキサン構造単位とエチレンオキシド構造単位
を有し、かつ水溶性であるポリエーテル変性シリコーン
オイル(B)0.05〜15重量部を配合してなるフッ
素樹脂塗料用組成物である。
【0007】以下本発明を詳細に説明する。本発明に係
るフッ素系共重合体(A)においては、クロロトリフル
オロエチレンは全単量体の40〜65モル%の範囲をと
る。40モル%以下の場合は耐候性に劣り、65モル%
以上では溶剤への溶解性が低下して好ましくない。
【0008】また、本発明に係るフッ素系共重合体
(A)に使用される共重合可能なビニル系化合物として
は特に限定されないが、ビニルエステル類、ビニルエー
テル類、アリルエーテル類などが望ましく使用できる。
ビニルエステル類としては、重合性があり分子中にカル
ボニル基を有するエステル系化合物、例えば、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ピバリン酸ビニ
ル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニル、ラウリン酸
ビニル、ミリスチン酸ビニル、パルミチン酸ビニル、ス
テアリン酸ビニル、バーサチック9酸ビニル、バーサチ
ック10酸ビニル、安息香酸ビニル等が挙げられる。ま
た、ビニルエーテル類としては、例えばメチルビニルエ
ーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテ
ル、シクロヘキシルビニルエーテルなどが挙げられる。
また、アリルエーテル類としては、例えばエチルアリル
エーテル、ブチルアリルエーテル、ベンジルアリルエー
テル、アリルグリシジルエーテル、シクロヘキシルアリ
ルエーテルなどが使用される。さらに、(メタ)アクリ
ル酸エステル系化合物、ビニルシラン系化合物なども使
用可能である。これらの単量体の組成比は全単量体の1
4〜50モル%である。他の共重合成分との関係もある
が、14モル%未満ではフッ素系共重合体(A)の溶剤
への溶解性の劣ることがあり、また、50モル%を超え
ると塗膜の耐候性を損なうことがあり好ましくない。
【0009】本発明に係るフッ素系共重合体(A)に使
用されるヒドロキシ基含有の重合性化合物は、分子中に
ヒドロキシ基を有するアリルエーテル類、ビニルエーテ
ル類またはクロトン酸変性化合物などが使用できる。例
えばエチレングリコールモノアリルエーテル、プロピレ
ングリコールモノアリルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノアリルエーテル、ポリエチレングリコールモノア
リルエーテル、ヒドロキシブチルアリルエーテルなどの
アルキレングリコールモノアリルエーテル類、ヒドロキ
シメチルビニルエーテル、ヒドロキシエチルビニルエー
テル、ヒドロキシブチルビニルエーテル、ヒドロキシペ
ンチルビニルエーテル、ヒドロキシヘキシルビニルエー
テルなどのヒドロキシアルキルビニルエーテル類、ジエ
チレングリコールモノビニルエーテルなどのポリエチレ
ングリコールモノビニルエーテル類、クロトン酸ヒドロ
キシエチルなどのクロトン酸変性化合物などが好ましく
採用される。さらに、分子中にOH基を2つ有するグリ
セリンモノアリルエーテルも使用モル数が少なくて高い
OH価を得ることができる成分として好適に採用され
る。このグリセリンモノアリルエーテルの使用量として
は全単量体の0.1〜30モル%が望ましい。
【0010】これらのヒドロキシ基含有の重合性化合物
の組成比としては全単量体の16〜30モル%であり、
その時得られるフッ素系共重合体(A)のOH価として
は100〜350mgKOH/gと比較的高い値をとる
のが好ましい。OH価が100未満の場合、ポリエーテ
ル変性シリコーンオイル(B)との相溶性が低下し塗装
表面が平滑にならず、また350を超えると、溶剤への
溶解性低下や硬化剤との相溶性低下などの欠点が発現す
るので好ましくない。
【0011】また、本発明に係るフッ素系共重合体
(A)に使用されるカルボキル基含有の重合性化合物と
しては、特に限定されないがビニル酢酸、デセン酸、ウ
ンデシレン酸、クロトン酸などを挙げることができる。
このカルボキシル基含有の重合性化合物は、例えば顔料
分散性やポットライフを改良するために有用であるが、
0.1モル%以下では効果がなく、3モル%以上ではポ
ットライフが短くなってしまい好ましくない。
【0012】本発明に使用するポリエーテル変性シリコ
ーンオイル(B)は、分子中に少なくともジメチルシロ
キサン構造単位とエチレンオキシド構造単位を有し、か
つ水溶性であるものである。これらの重合度は水溶性で
あれが特に限定することはないが、25℃での粘度が2
0〜10000cps程度のものであり、50〜300
0cps程度のものが好ましい。
【0013】本発明に係るポリエーテル変性シリコーン
オイル(B)は、ポリアルキレンオキシド構造をポリジ
メチルシロキサンの片末端、両末端または側鎖に導入し
たものである。ポリアルキレンオキシド構造としてはエ
チレンオキシド構造単位を必須とし、他に任意に炭素数
3〜8のオキシアルキレン構造単位を1種または2種以
上を併せ有することができる。アルキレンオキシド構造
単位を2種以上併有する場合には各構造単位はランダム
重合していてもよいし、ブロック重合していてもよい。
【0014】また、本発明に係るポリエーテル変性シリ
コーンオイル(B)は、ポリジメチルシロキサンの末端
あるいは側鎖に導入されたポリアルキレンオキシドの末
端基は特に限定されないが、−OH基のように硬化に関
与する官能基の場合もあり、これらも好適に使用でき
る。
【0015】本発明に使用するポリエーテル変性シリコ
ーンオイル(B)は上に述べた条件に適合するものであ
れば特に限定されないが、具体的には下記一般式(1)
または(2)で表されるものが好適な例として挙げられ
る。
【0016】
【化1】
【0017】(PAGはエチレンオキシド構造単位を含む
ポリアルキレンオキシド鎖であり、Meはメチル基、Rは
アルキレン基を表す。また、n、XおよびYは整数を表
す。) 本発明に係るポリエーテル変性シリコーンオイルを市販
品について非制限的に列挙すると、一般式(1)で表さ
れるものとして、SF8427、BY16−005、B
Y16−006、BY6−007、BY16−008、
一般式(2)で表されるものとして、SH3746、S
F8428、SH3771、BY16−036、BY1
6−027、BY16−038、SH8400、SH3
749、SH3748、SF8410(以上、東レ・ダ
ウコーニング・シリコーン(株)製品。)を挙げること
ができる。また、当然これらに相当する他社製品であっ
ても同様の効果があるのはいうまでもない。
【0018】本発明のフッ素樹脂塗料用組成物において
は、フッ素共重合体(A)100重量部に対してポリエ
ーテル変性シリコーンオイル(B)0.05〜15重量
部を配合するのが好ましい。0.05重量部未満では充
分な耐汚染性が発現せず、15重量部を超えると耐候性
に劣るものとなるので好ましくない。
【0019】本発明の主成分であるフッ素系共重合体
(A)の重合方法は、その製造においては通常のラジカ
ル重合法が採用でき、その重合形態としては溶液重合、
懸濁重合、乳化重合が可能である。かかる重合工程の温
度は、用いるラジカル重合開始剤によるが、通常0〜1
30℃である。溶媒としては、例えば水、t−ブタノー
ル、エチルアルコールなどのアルコール系、n−ヘキサ
ン、n−ヘプタンなどの飽和炭化水素系、トルエン、キ
シレンなどの芳香族炭化水素系、トリクロロトリフルオ
ロエタン、ジクロロテトラフルオロエタンなどのフッ素
系、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトンなどのケトン系、酢酸エチル、酢酸ブチルなどの
エステル系などが単独であるいは混合系で使用できる。
前記ラジカル開始剤としては、例えばジイソプロピルパ
ーオキシジカーボネート、ジ−n−プロピルパーオキシ
ジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジ
カーボネートなどのジカーボネート類、またはn−ヘプ
タフルオロブチリックパーオキシド、ラウロイルパーオ
キシピバレート、t−ブチルオキシネオデカノエートな
どのジアシルパーオキシド類、ジーt−ブチルパーオキ
シド、t−ブチルクミルパーオキシドなどのアルキルパ
ーオキシド類、t−ブチルパーオキシピバレート、t−
ブチルパーオキシネオデカノエートなどのパーオキシエ
ステル類などの通常のラジカル開始剤が使用できる。
【0020】このようにして重合されたフッ素系共重合
体(A)の分子量は特に制限されないが、要求される塗
膜の強度や柔軟性によって1000〜30000(数平
均分子量;ポリスチレン換算)の範囲で使用することが
望ましく、さらに好ましくは3000〜18000程度
である。1000以下の場合塗膜の耐候性や柔軟性が低
下し、また30000以上の場合塗料化において高粘度
となり取扱いにくい欠点が生じる。
【0021】これらの含フッ素共重合体組成物の溶剤
は、芳香族系、エステル系、エーテル系、ケトン系、ア
ルコール系など、塗料の分野で一般的に使用される溶剤
の単独もしくは混合溶剤である。いずれの場合も通常の
塗料と同様に塗料化が可能であり、顔料や染料を適宜添
加することができる。
【0022】また、用途によって、他の添加剤、たとえ
ば紫外線吸収剤、光安定剤、防錆剤、分散剤などを添加
することができる。以上のようにして製造されたフッ素
樹脂塗料用組成物は、硬化剤として、通常のウレタン系
すなわち多価イソシアネート系硬化剤をはじめとして、
メラミン系硬化剤、ブロックイソシアネート系硬化剤な
どを特に制限せず使用可能であるが、例えばイソシアネ
ート系硬化剤を使用する場合はNCO/OH=0.3〜
1.0の範囲が好ましい。また、特に樹脂OH価が10
0〜350mgKOH/gの場合NCO/OH=0.4
〜0.7の範囲にあることが好ましい。この理由は、N
COが不足して一部のヒドロキシ基が硬化反応に関与せ
ずに塗膜表面に残存することで親水性表面ができ、その
結果、降雨が雨スジ状になりにくくなるためと考えられ
る。
【0023】以下、本発明を実施例によって具体的に説
明する。
【0024】
【実施例】
合成例1〜6 電磁撹拌機付きの内容量2リットルのSUS性オートク
レーブに酢酸ビニル145g(26モル%)、エチレン
グリコールモノアリルエーテル152g(23モル
%)、ウンデシレン酸12g(1モル%)、キシレン2
40g、t−ブチルパーオキシピバレート(日本油脂
製)13gを仕込み、窒素ガスで脱気置換を3回繰り返
し脱気した後、クロロトリフルオロエチレン377g
(50モル%)を仕込み、炭酸ナトリウム1.4gの存
在下、55℃で20時間重合を行った(合成例1)。
【0025】また同様にして表1に示した組成で重合を
行った(合成例2〜6)。どの場合も重合終了後、内容
物を取り出し、ろ過してフッ素系共重合体(A)のワニ
スとした。これらの樹脂中のOH価、酸価、分子量(ス
チレン換算、数平均)を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】 CTFE :クロロトリフルオロエチレン VAc :酢酸ビニル EVE :エチルビニルエーテル V-9 :バーサチック9酸ビニル EGMAE :エチレングリコールモノアリルエーテル GMAE :グリセリンモノアリルエーテル UA :ウンデシレン酸 実施例1〜7 合成例1〜3で作製したフッ素系共重合体(A)のワニ
スの固形分100部に対して、それぞれ表2に示す割合
で化合物(B)を添加し、フッ素系塗料の主剤ワニスと
した。用いた化合物(B)は、東レ・ダウコーニング・
シリコーン(株)製のポリエーテル変性シリコーンSF
8427、SH3746、ビッグケミー(株)製のポリ
エーテル変性シリコーンBYK333である。これらは
分子中に少なくともジメチルシロキサン構造単位とエチ
レンオキシド構造単位を有し、かつ水溶性であるシリコ
ーンである。
【0028】次に、この(A)と(B)の混合物からな
る主剤ワニスの樹脂100部に対して、100部の酸化
チタンを分散ミルで均一混合し、白色塗料の主剤を作製
した。この白色塗料の主剤に対してあらかじめ1:1に
混合したコロネートHX(日本ポリウレタン工業(株)
製)/キシレン混合液をNCO/OHが表2に示す割合
になる様に添加し、均一混合した後アルミニウム板に約
40ミクロンの厚みにスプレー塗装し、常温で2日間乾
燥硬化させた。
【0029】以上によって作製された塗装板を用いて、
水の静的接触角、屋外暴露6カ月間による汚れ試験およ
び耐候性試験を行った。汚れの判定は雨スジのついてい
ない部分の色差および雨スジの生成具合によって行っ
た。その結果を表2に示す。ここでは、(A)と(B)
を混合後、顔料を加え塗料化しているが、(A)を単独
で顔料を加えて塗料化した後に硬化剤を加えた場合も、
結果は表2における手順の異なる場合の結果と変わらな
かった。
【0030】比較例1〜3 合成例4、5で作製したフッ素系共重合体(A)のワニ
スの固形分100部に対して、それぞれ表2に示す割合
で化合物(B)を添加し、乾燥硬化させた。フッ素系塗
料の主剤ワニスとした。用いた化合物(B)は実施例と
同様である。
【0031】続いて、実施例と同様の手順で白色塗料と
し、硬化剤として実施例1と同一のコロネートHX/キ
シレン混合液を添加し、実施例1と同様にアルミニウム
板に塗装し、塗装後乾燥させた。
【0032】以上によって作製された塗装板を用いて、
水の静的接触角、屋外暴露6カ月間による汚れ試験およ
び耐候性試験を行った。その結果を表2に示す。
【0033】
【表2】
【0034】<評価方法> ・耐汚染性 △E :屋外曝露6カ月間を行い、曝露前後の色差(J
IS−Z8730)を雨スジのない部分で測定(曝露場
所、埼玉県川越市)した。
【0035】雨スジ:付かないを◎、付いているが目立
たないを○、付いているが比較的薄いを△、濃いスジで
目立つを×とした。 ・耐候性 :サンシャインウエザオメータ4000時間
による促進試験(試験前後の60度光沢保持率)。
【0036】
【発明の効果】本発明のフッ素樹脂塗料用組成物からな
る塗料は、実施例に示された通り長期の屋外暴露に相当
する耐候性試験において塗膜の劣化は起こらず、また、
実際の長期屋外暴露試験においても塗膜の変色はなく雨
スジも付かないという優れた耐候性および耐汚染性を示
すことは明らかであるので、このフッ素樹脂塗料用組成
物は建築物、屋外構造物などに使用する塗料の造膜成分
として極めて有用である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともクロロトリフルオロエチレン4
    0〜65モル%、共重合可能なビニル系化合物14〜5
    0モル%、ヒドロキシ基含有の重合性化合物16〜30
    モル%、カルボキシル基含有の重合性化合物0.1〜3
    モル%を含んでなる単量体混合物を共重合させて得られ
    た樹脂OH価が100〜350mgKOH/gであるフ
    ッ素系共重合体(A)100重量部と分子中に少なくと
    もジメチルシロキサン構造単位とエチレンオキシド構造
    単位を有し、かつ水溶性であるポリエーテル変性シリコ
    ーンオイル(B)0.05〜15重量部を配合してなる
    フッ素樹脂塗料用組成物。
  2. 【請求項2】共重合可能なビニル系化合物がビニルエス
    テル類、ビニルエーテル類およびアリルエーテル類から
    選ばれた1種以上の単量体である請求項1記載のフッ素
    樹脂塗料用組成物。
  3. 【請求項3】ヒドロキシ基含有の重合性化合物が少なく
    とも単量体混合物の0.1〜30モル%のグリセリンモ
    ノアリルエーテルを含む請求項1記載のフッ素樹脂塗料
    用組成物。
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