JPH0839620A - 射出成形法および射出成形用金型 - Google Patents

射出成形法および射出成形用金型

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JPH0839620A
JPH0839620A JP18262094A JP18262094A JPH0839620A JP H0839620 A JPH0839620 A JP H0839620A JP 18262094 A JP18262094 A JP 18262094A JP 18262094 A JP18262094 A JP 18262094A JP H0839620 A JPH0839620 A JP H0839620A
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JP
Japan
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cavity
resin material
design surface
mold
valve body
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Application number
JP18262094A
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English (en)
Inventor
Teruhiko Yamaguchi
輝彦 山口
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Kojima Industries Corp
Original Assignee
Kojima Press Industry Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1703Introducing an auxiliary fluid into the mould
    • B29C45/1734Nozzles therefor

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャビティに射出される溶融樹脂材料の通気
路への逆流を阻止し、また溶融樹脂材料の冷却硬化中に
は気体を通気路を通じて非意匠面金型と樹脂材料との間
に通気効率良く流入させることで高いヒケ防止効果を得
る。 【構成】 意匠面金型1とこの金型と対をなしかつ型閉
じによりキャビティ3を形成する非意匠面金型2とから
なる射出成形用金型において、非意匠面金型2にはキャ
ビティ3とその外部とを連通する通気路7が設けられ、
その通気路7には気体を圧入するための気体圧入手段
(31)が連通される。非意匠面金型2にはキャビティ
3に溶融樹脂材料が射出されるときに通気路7のキャビ
ティ側開口部を閉じまた溶融樹脂材料の冷却硬化中に気
体圧入手段により通気路7に圧入する気体によって開く
弁体11が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形法及び射出成
形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂成形品の射出成形法は、射出成
形用金型のキャビティに射出機により溶融樹脂材料を射
出し、その材料を冷却機構によって冷却硬化させること
により成形品(製品ともいう)を成形する成形法であ
る。ところで、一般の成形品には固有の成形収縮率があ
って、肉厚部や中心部など冷却の遅れた部分の収縮によ
り表面が凹んでヒケが生じるので、そのヒケを防ぐこと
が要求される。このようなヒケを防ぐものとしては、特
開昭63−281810号公報(従来例1という)、特
公昭64−2050号公報公報(従来例2という)があ
る。従来例1,2には、射出成形用金型のキャビティに
射出した溶融樹脂材料が溶融状態すなわち冷却硬化中に
あるときに高圧の気体をキャビティに圧入し、樹脂材料
を意匠面金型に押しつけることによりヒケを防ぐ技術が
開示されている。また従来例2では、キャビティに連通
しかつ気体を導入する通気路の開口部に通気性のある焼
結金属からなる多孔部材が組み込まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来例1では、キャビ
ティに連通しかつ気体を導入する高圧気体用スリットの
孔径が大きすぎると、溶融樹脂材料が高圧気体用マニホ
ルドへ逆流してしまい、高圧気体をキャビティに圧入す
ることができなくなる。また溶融樹脂材料の逆流を防止
するためには、前記孔径を小さくしなければならない
が、そうすると通気抵抗が大きくなり気体をキャビティ
に圧入しづらくなる。また従来例2では、多孔部材の空
気の通る孔径は、溶融樹脂材料の逆流を防止しなければ
ならないことから、例えば5〜30μm と非常に小さな
ものとなっている。このように孔径が小さいと、通気抵
抗が大きく充分に気体を送り込むことができない。なお
従来例2の他に多孔部材を使用するものには、例えば特
開昭59−220337号公報、特開昭59−2203
38号公報、特開昭60−8022号公報、特開昭63
−165114号公報、特公昭61−9126号公報等
がある。
【0004】このような理由から、従来例1,2では、
ボス部や箱形状というように回りが囲まれた所すなわち
気体が停留しやすく圧力が高くなりやすい所でしか適用
できない。このため、例えば平板形状のような所では、
気体が拡散し圧力が上がらないので充分なヒケ防止効果
が得られない。なお従来例2に使用する多孔部材は、通
気効率を上げたり、樹脂ヤニによる目詰まりを防止する
ために孔径を大きくしなければならない反面、キャビテ
ィからの樹脂の逆流を防ぐために孔径を極力小さくする
必要があり、その孔径の精度を出すのが非常に困難であ
る。また多孔部材は焼結金属のブロックを必要形状に切
削加工しているため、その加工時に孔がふさがって通気
効率が下がるおそれがあり、所望の通気効率が得られな
いといった不具合もある。
【0005】そこで本発明は、前記した問題点を解決す
るためになされたものであり、その目的はキャビティに
射出される溶融樹脂材料の通気路への逆流を阻止し、ま
た溶融樹脂材料の冷却硬化中には気体を通気路を通じて
非意匠面金型と樹脂材料との間に通気効率良く流入させ
ることで高いヒケ防止効果を得ることのできる射出成形
法及び射出成形用金型を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する請求
項1の発明は、意匠面金型とこの金型と対をなす非意匠
面金型との型閉じにより形成されるキャビティに溶融樹
脂材料を射出し冷却硬化させることにより成形品を成形
する射出成形法において、前記非意匠面金型に前記キャ
ビティとその外部とを連通する通気路を設けるとともに
その通気路のキャビティ側開口部を開閉する弁体を設
け、前記キャビティに溶融樹脂材料が射出されるときに
は前記弁体を閉じ、また前記溶融樹脂材料が冷却硬化中
にあるときには前記通気路に気体圧入手段により気体を
圧入することによって前記弁体を開いて非意匠面金型と
前記樹脂材料との間に気体を流入させることを特徴とす
る射出成形法である。請求項2の発明は、意匠面金型と
この金型と対をなしかつ型閉じによりキャビティを形成
する非意匠面金型とからなる射出成形用金型において、
前記非意匠面金型には前記キャビティとその外部とを連
通する通気路が設けられ、その通気路には気体を圧入す
るための気体圧入手段が連通され、前記非意匠面金型に
は前記キャビティに溶融樹脂材料が射出されるときに通
気路のキャビティ側開口部を閉じまた溶融樹脂材料の冷
却硬化中に前記気体圧入手段により通気路に圧入する気
体によって開く弁体が設けられている射出成形用金型で
ある。請求項3の発明は、前記弁体を付勢手段によって
開放状態に保持し、前記キャビティに射出される溶融樹
脂材料の成形圧が所定値以上となったときに前記付勢手
段の付勢に抗して弁体が閉じる構成とした請求項2記載
の射出成形用金型である。
【0007】
【作用】請求項1の発明に係る射出成形法によると、意
匠面金型と非意匠面金型との型閉じにより形成されるキ
ャビティに溶融樹脂材料が射出されるときには、弁体を
閉じることで通気路への溶融樹脂材料の逆流を阻止す
る。また、溶融樹脂材料が冷却硬化中にあるときには、
気体圧入手段によって気体を通気路に圧入することで、
その気体が弁体を開いて非意匠面金型と前記樹脂材料と
の間に通気効率良く流入させ、その樹脂材料を意匠面金
型に押しつけることにより、成形品の意匠面におけるヒ
ケの発生を防止する。請求項2の発明に係る射出成形用
金型によると、意匠面金型と非意匠面金型との型閉じに
より形成されるキャビティに溶融樹脂材料が射出される
ときには、弁体が通気路のキャビティ側開口部を閉じる
ことで、通気路への溶融樹脂材料の逆流が阻止される。
また前記溶融樹脂材料の冷却硬化中において、気体圧入
手段により気体を通気路に圧入することで、弁体が開か
れて気体が非意匠面金型と前記樹脂材料との間に通気効
率良く流入することになる。この気体の流入にともな
い、前記樹脂材料が意匠面金型に押しつけられることに
より、成形品の意匠面におけるヒケの発生が防止され
る。請求項3の発明に係る射出成形用金型によると、キ
ャビティに射出される溶融樹脂材料の成形圧が所定値以
下のときには、弁体が付勢手段によって開放状態に保持
され、通気路がキャビティと連通するため、溶融樹脂材
料の射出にともなってキャビティの空気やガスが通気路
からキャビティ外部へ排出させることが可能となる。ま
た前記成形圧が所定値以上となったときには、その成形
圧によって弁体が付勢手段の付勢力に抗して閉じられる
ため、通気路への溶融樹脂材料の逆流が阻止される。
【0008】
【実施例】本発明の実施例1〜7について順に説明す
る。 〔実施例1〕実施例1を図1〜図7にしたがって説明す
る。射出成形用金型の概要を断面図で表わした図4及び
その要部を拡大して表わした図1において、型閉じ及び
型開き動作される上下一対の金型1,2の相互間には、
その型閉じによってキャビティ3が形成される。図示上
側の金型は、製品の意匠面を形成する意匠面金型1であ
り、図示下側の金型は非意匠面金型2である。前記非意
匠面金型2には、キャビティ3とその外部とを連通する
ピン孔4が縦方向に貫通されている。このピン孔4に
は、図4に示されるエジェクタプレート5のエジェクタ
動作に基づいて成形品(製品)を突上げるためのスリー
ブ形状のエジェクタピン6が微小なクリアランスをもっ
て軸方向に移動可能に嵌挿されている。なお図1のII
−II線断面図が図2に拡大して示されている。
【0009】図1に示すように、前記エジェクタピン6
の筒孔内はキャビティ3とその外部とを連通する通気路
7となっている。エジェクタピン6の先端部には、その
通気路7のキャビティ側開口部を開閉する弁体11が組
付けられている。弁体11は、弁軸13とその上端に笠
状に張り出す弁部12とを一体に有する断面略T字形状
をなしている。前記弁軸13は、エジェクタピン6の筒
孔上部に微小なクリアランスをもって軸方向に移動可能
に嵌挿されている。前記弁部12は、弁軸13の上下動
にともないエジェクタピン6の先端面(上端面)を弁座
8として開閉動作する。この弁部12は、その閉止時に
おいて、その上端面がその周囲のキャビティ3の壁面と
ほぼ同一面をなし、またその下端面が弁座8と隙間なく
当接するように構成されている。また弁部12の外周面
と、ピン孔4の内周面との間には所定のクリアランス
(図1中、寸法L参照)が設けられている。
【0010】前記弁体11の弁軸13は、図1及び図2
に示されるように支持ピン14を介してエジェクタピン
6に取り付けられている。支持ピン14は、弁軸13の
長孔15を貫通しており、弁体11を所定の開閉ストロ
ーク(図1中、寸法C参照)をもって移動可能に規制
し、エジェクタピン6からの飛び出しを防ぐ抜け防止部
材として機能する。また本例の場合、エジェクタピン6
は弁体11を保持する弁体保持部材として機能するもの
である。なお弁体11は、図1において開いた状態で示
されているが、通常はその自重によって閉じた状態にあ
る。
【0011】前記弁軸13の外側面には、通気路7とピ
ン孔4の上部とを軸方向に連通するスリット状の連通溝
16が背合わせ状に凹設されている。なお連通溝16
は、1本でもよいしまた3本以上設けることも可能であ
る。図1及び図2に示されるように、エジェクタピン6
の通気路7の下部には、図4に示されるようにエアコン
プレッサ31のエア供給ホース32が連通されている。
なおエアコンプレッサ31は本発明でいう気体圧入手段
に相当している。
【0012】この実施例1は上述したように構成されて
いる。したがって、図4に示すように1対の金型が型閉
じされた状態において、溶融樹脂材料が上側の意匠面金
型1のゲート20からキャビティ3内に射出される。こ
の射出時において、図5の説明図に示されるように溶融
樹脂材料(符号21を付す)が図中白抜き矢印方向に流
動していくが、弁体11がその自重で閉じているため、
キャビティ3の溶融樹脂材料21の一部がピン孔4の上
部と弁体11の弁部12との間のクリアランス内には溜
まるものの、溶融樹脂材料21の通気路7への侵入すな
わち逆流が阻止される。そして図3に示されるようにキ
ャビティ3に溶融樹脂材料21が充填されたのち冷却硬
化される。
【0013】この冷却硬化中において、エアコンプレッ
サ31の運転によって気体であるエアがエジェクタピン
6の通気路7に圧入される。すると図6に説明図で示さ
れるように、そのエア(図中矢印参照)によって弁体1
1が押し上げられて開かれるので、エアが連通溝16内
を通じて非意匠面金型2と溶融樹脂材料21との間に通
気効率良く流入する。すると、溶融樹脂材料21が意匠
面金型1に押しつけられることにより、成形品の意匠面
におけるヒケの発生が防止される。その後、前記溶融樹
脂材料21が硬化し、製品の成形が完了した後、前記エ
アコンプレッサ31の運転が停止され、金型1,2が型
開きされる。そして、エジェクタプレート5によってエ
ジェクタピン6が突き上げ動作され、これによって成形
品(製品)が非意匠面金型2から脱型される。
【0014】また図1において、非意匠面金型2のピン
孔4の孔径をA、弁体11の弁部12の直径をB、弁体
11の開閉ストロークをC、孔径Aと直径Bとのクリア
ランスをL、弁体11の入口側と出口側との間のエア圧
の差圧をP(図示されない)としたとき、A=9 mm 、
B=8 mm 、C=2 mm 、L=0.5 mm 、P=1 kg/
cm2 で気体流量を測定したところ3.30 l/minであっ
た。また弁体11の代わりにその弁部12と同一外形の
多孔部材を固定した場合の気体流量を測定したところ
0.15 l/minであった。したがって本実施例による
と、多孔部材を使用する場合に比べて十分な気体流量す
なわち圧力が得られることから、十分なヒケ防止を期待
することができる。なお弁体11の弁部12の高さH
(図3参照)は、前記数値寸法の場合、強度上、0.5
mm 以上が望ましい。
【0015】また上記寸法のもので、ヒケ防止効果を試
験してみたところ、図7(a)に示されるような表面形
状の特性線図が得られた。これは、図7(b)に斜視図
でまた同(c)に側面図で示される平板形状をした製品
22の弁***置(符号25を付す)における意匠面22
aのFa部と、その弁***置から長さ方向に所定距離F
(例えば15 mm )離れた位置における意匠面22aの
Fb部と裏面22bのFc部における幅方向の断面の表
面形状を示したものである。なお製品の板幅Dは19 m
m であり、表面粗さの基準寸法Eは40μm である。図
7(a)中の実線Fa,Fb,Fcは前記各部における
本実施例によりエアを圧入してヒケを防止した製品22
の測定結果であり、同点線はエアを圧入しなかった製品
の測定結果である。この図7(a)から明らかなように
本実施例によると、平板形状の製品であっても高いヒケ
防止効果が得られることがわかる。
【0016】また本実施例によると、従来の多孔部材の
加工に要していた手間のかかる精密な加工に比べ、簡単
な加工によって弁体11を製造することが可能である。
また多孔部材を使用しないので、多孔部材の加工による
通気効率の低下、樹脂ヤニによる目詰まり等の不具合も
解消される。
【0017】〔実施例2〕実施例2について弁体11の
周辺部を断面図で示した図8を参照して説明する。なお
本例は、実施例1の一部を変更したものであるからその
変更部分について詳述し、実施例1と同一もしくは均等
構成と考えられる部分には図面に同一符号を付して重複
する説明は省略する。また次以降の実施例についても同
様の考えで重複する説明は省略する。図8(a)あるい
は(b)にそれぞれ示されるものは、前記実施例1の弁
体11の弁部12とエジェクタピン6の上端面の弁座8
の形状に変更を加えたものである。図8(a)はエジェ
クタピン6の上端面の内周部に弁部12がはまり込むよ
うにして閉じるもので、弁座8とそれに対向する弁部1
2の面がテーパ形状に形成されている。また、図8
(b)はエジェクタピン6の上端面の弁座8がテーパ形
状に形成され、この弁座8に対向する弁部12の面も弁
座8に隙間なく当接するテーパ形状に形成されている。
なお弁体11は、図8(a),(b)において開いた状
態でそれぞれ示されているが、通常はその自重によって
閉じた状態にある(図中、二点鎖線参照)。
【0018】〔実施例3〕実施例3について弁体11の
周辺部を断面図で示した図9を参照して説明する。図9
(a)〜(c)にそれぞれ示されるものは、弁体11を
コイルばね17の付勢(弾発力)によって開放状態に保
持し、キャビティ3に射出される溶融樹脂材料21の成
形圧が所定値以上となったときに前記コイルばね17の
付勢に抗して弁体11が閉じる構成としたものである。
図9(a)は実施例2の図8(a)に示される弁体11
に組み込んだものを示す。また図9(b)は実施例2の
図8(b)に示される弁体11に組み込んだものを示
す。また図9(c)は実施例1の弁体11に組み込んだ
ものを示す。前記コイルばね17は、エジェクタピン6
の内周の段差面9と弁体11の弁軸13の下面との間に
圧縮状態で介在されている。このコイルばね17は本発
明でいう付勢手段に相当している。
【0019】本実施例において、キャビティ3に射出さ
れる溶融樹脂材料21の成形圧が所定値以下のときに
は、弁体11がコイルばね17の付勢力によって開放状
態に保持される。したがって、通気路7が連通溝16及
びピン孔4の上部を通してキャビティ3と連通するた
め、溶融樹脂材料21の射出にともなって、キャビティ
3の空気や溶融樹脂材料21が発するガスがピン孔4の
上部から連通溝16を経て通気路7に流れるので、その
通気路7からキャビティ外部へ排出することが可能であ
る。なおエジェクタピン6の下端部には、図示されない
が、キャビティ3の空気やガスを通気路7からその外部
へ排出するための排出口が設けられる。この排出口は、
通常は開きかつ気体圧入時においては閉じる制御弁によ
って開閉されるものとする。また、前記成形圧が所定値
以上となったときには、その成形圧によって弁体11が
コイルばね17の付勢力に抗して下動し閉じられるた
め、キャビティ3の溶融樹脂材料21の一部がピン孔4
の上部と弁体11の弁部12との間のクリアランス内に
溜まるものの、通気路7への逆流が阻止される。
【0020】〔実施例4〕実施例4について射出成形用
金型の概要を断面図で示した図10を参照して説明す
る。実施例1では弁体11をエジェクタピン6を利用し
て組み込んだが、本例は、スリーブ形状の固定ピン18
を非意匠面金型2に新たに設けたピン孔4aに挿着し、
この固定ピン18に弁体11を前記と同様に組み込みか
つその固定ピン18の筒孔内通気路にエアコンプレッサ
31のエア供給ホース32を連通したものである。
【0021】〔実施例5〕実施例5について弁体11の
周辺部を断面図で示した図11を参照して説明する。図
11(a)あるいは(b)にそれぞれ示されるものは、
前記実施例1の弁体11の弁軸13とエジェクタピン6
との間の連通溝16に変更を加えたものである。図11
(a)は連通溝16をエジェクタピン6の内周面に形成
したものである。また図11(b)は連通溝16を弁体
11の弁軸13の外周面とエジェクタピン6の内周面の
双方に形成したものである。なお弁体11は、図11
(a),(b)において開いた状態でそれぞれ示されて
いるが、通常はその自重によって閉じた状態にある(図
中、二点鎖線参照)。また図11(b)のものによる
と、エアの流路面積を広くすることができるので通気抵
抗を減らすことができ、一層効率よくヒケを防止するこ
とができる。
【0022】〔実施例6〕実施例6について弁体11の
周辺部を断面図で示した図12を参照して説明する。図
12に示されるものは、エジェクタピン6に弁体11の
弁軸13を貫通させ、その弁軸13の下端に弁体11の
抜け防止部材19を取り付けたものである。なお弁軸1
3の外周面とエジェクタピン6の内周面との間には通気
路7を構成する連通溝16が形成されている。本例によ
ると、エジェクタピン6の外部(図示下方)から,弁軸
13に抜け防止部材19を取り付けることができるの
で、実施例1のようにエジェクタピン6の上端部に内蔵
する支持ピン14で弁体11を抜け止めする構造に比べ
て組立が容易となり、メンテナンスがし易くなる。
【0023】〔実施例7〕実施例7について弁体11の
周辺部を断面図で示した図13を参照して説明する。図
13に示されるものは、実施例6に示した弁体11を非
意匠面金型2のピン孔4内に直接組み込み、エジェクタ
ピン6を排除したものである。なお弁軸13の外周面と
ピン孔4の内周面との間には通気路7を構成する連通溝
16が形成されている。本例によると、非意匠面金型2
が弁体11を保持する弁体保持手段として機能し、エジ
ェクタピン6が不要となるので、部品点数、組み付け工
数の削減が可能となる。
【0024】
【発明の効果】請求項1の発明に係る射出成形法によれ
ば、キャビティに射出される溶融樹脂材料の通気路への
逆流は弁体を閉じることによって阻止しまた溶融樹脂材
料の冷却硬化中には通気路に圧入した気体が弁体を開い
て非意匠面金型と樹脂材料との間に通気効率良く流入す
るので、樹脂材料を意匠面金型に良好に押しつけること
ができ、従来の射出成形法に比べて高いヒケ防止効果を
得ることができる。請求項2の発明に係る射出成形用金
型によれば、前記請求項1の射出成形法を実現できるの
で、成形品の意匠面に対するヒケ防止効果が高く、意匠
面形状の綺麗な成形品が得られる。請求項3の発明に係
る射出成形用金型によれば、請求項2記載の射出成形用
金型に弁体を開放状態に保持する付勢手段を付加するこ
とで、溶融樹脂材料の射出時におけるキャビティの空気
やガスの排出を効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の射出成形用金型を示す要部断面図で
ある。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】溶融樹脂材料の充填状態を示す要部断面図であ
る。
【図4】射出成形用金型の概要を示す断面図である。
【図5】溶融樹脂材料の射出状態を示す説明図である。
【図6】気体の圧入状態を示す説明図である。
【図7】成形品のヒケ防止効果についての説明図であ
る。
【図8】実施例2を示す構成図である。
【図9】実施例3を示す構成図である。
【図10】実施例4を示す構成図である。
【図11】実施例5を示す構成図である。
【図12】実施例6を示す構成図である。
【図13】実施例7を示す構成図である。
【符号の説明】
1 意匠面金型 2 非意匠面金型 3 キャビティ 7 通気路 11 弁体 17 コイルばね(付勢手段) 31 エアコンプレッサ(気体圧入手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 意匠面金型とこの金型と対をなす非意匠
    面金型との型閉じにより形成されるキャビティに溶融樹
    脂材料を射出し冷却硬化させることにより成形品を成形
    する射出成形法において、前記非意匠面金型に前記キャ
    ビティとその外部とを連通する通気路を設けるとともに
    その通気路のキャビティ側開口部を開閉する弁体を設
    け、前記キャビティに溶融樹脂材料が射出されるときに
    は前記弁体を閉じ、また前記溶融樹脂材料が冷却硬化中
    にあるときには前記通気路に気体圧入手段により気体を
    圧入することによって前記弁体を開いて非意匠面金型と
    前記樹脂材料との間に気体を流入させることを特徴とす
    る射出成形法。
  2. 【請求項2】 意匠面金型とこの金型と対をなしかつ型
    閉じによりキャビティを形成する非意匠面金型とからな
    る射出成形用金型において、前記非意匠面金型には前記
    キャビティとその外部とを連通する通気路が設けられ、
    その通気路には気体を圧入するための気体圧入手段が連
    通され、前記非意匠面金型には前記キャビティに溶融樹
    脂材料が射出されるときに通気路のキャビティ側開口部
    を閉じまた溶融樹脂材料の冷却硬化中に前記気体圧入手
    段により通気路に圧入する気体によって開く弁体が設け
    られている射出成形用金型。
  3. 【請求項3】 前記弁体を付勢手段によって開放状態に
    保持し、前記キャビティに射出される溶融樹脂材料の成
    形圧が所定値以上となったときに前記付勢手段の付勢に
    抗して弁体が閉じる構成とした請求項2記載の射出成形
    用金型。
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