JPH0839590A - 積層板の成形方法 - Google Patents

積層板の成形方法

Info

Publication number
JPH0839590A
JPH0839590A JP6175840A JP17584094A JPH0839590A JP H0839590 A JPH0839590 A JP H0839590A JP 6175840 A JP6175840 A JP 6175840A JP 17584094 A JP17584094 A JP 17584094A JP H0839590 A JPH0839590 A JP H0839590A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laminate
sheet material
pulp sheet
laminated
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6175840A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Hamatsu
力 濱津
Yoshinori Urakuchi
良範 浦口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP6175840A priority Critical patent/JPH0839590A/ja
Publication of JPH0839590A publication Critical patent/JPH0839590A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 重ねたプリプレグの外側に金属箔を配設した
積層体3、この積層体3を成形プレート2に交互に挟
み、さらにこの積層体3と成形プレート2の外側にクッ
ション材1を配設して熱盤4に挟み加熱加圧する積層板
の成形方法であって、複数回クッション材1を使用して
も、ボイドやシワの発生することのない積層板の成形方
法を提供する。 【構成】 クッション材1が、170℃、50kg/c
2 の加熱加圧の際に厚みの減縮量が125〜175μ
mのパルプシート材であり、このパルプシート材を加熱
加圧成形した後に、吸湿率30〜60重量%に吸湿させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子機器、電気機器に用
いられる積層板の成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器、電気機器に用いられる多層の
積層板は、例えば、片面乃至両面に回路を形成した回路
板にプリプレグを介して重ね、この外側に銅箔等の金属
箔を配設し積層体とし、この積層体を成形プレートに交
互に挟み、この積層体と成形プレートを熱盤に挟み加
熱、及び加圧して成形される。この成形の際に、成形プ
レートと熱盤の傷防止のために成形プレートと熱盤の間
に厚さ0.2〜0.3mmのクラフト紙を複数枚重ねた
クッション材を用いる方法が知られている。しかし、ク
ラフト紙を重ねたクッション材は、1度加熱加圧成形し
た後に再びクッション材として使用すると、上記積層板
にボイドと称する気泡が発生したり、銅箔にシワが発生
するため、1度加熱加圧成形したクラフト紙は廃却をし
ている。近年資源の有効利用が望まれ、複数回使用可能
なクッション材が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実に鑑
みてなされたもので、その目的とするところは、複数回
クッション材を使用しても、ボイドやシワの発生するこ
とのない積層板の成形方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
積層板の成形方法は、重ねたプリプレグの外側に金属箔
を配設した積層体、この積層体を成形プレートに交互に
挟み、さらにこの積層体と成形プレートの外側にクッシ
ョン材を配設して熱盤に挟み加熱加圧する積層板の成形
方法であって、上記クッション材が、170℃、50k
g/cm2 の加熱加圧の際に厚みの減縮量が125〜1
75μmであったパルプシート材、このパルプシート材
を加熱加圧成形した後に、吸湿率を30〜60重量%に
吸湿させたものであることを特徴とする。
【0005】本発明の請求項2記載の積層板の成形方法
は、請求項1記載の積層板の成形方法において、上記吸
湿率を30〜60重量%に吸湿する方法が、加熱加圧成
形に用いたパルプシート材を水洗し乾燥することを特徴
とする。
【0006】本発明の請求項3記載の積層板の成形方法
は、請求項1又は請求項2記載の積層板の成形方法にお
いて、上記パルプシート材が繊維長2〜5mmの針葉樹
からなる厚さ0.7〜0.8mmのシートであることを
特徴とする。
【0007】本発明の請求項4記載の積層板の成形方法
は、請求項1乃至請求項3いずれか記載の積層板の成形
方法において、上記プリプレグの間に回路板を配設した
多層の積層板であることを特徴とする。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。図1は本
発明を用いて配設された熱盤間の構成を、構成毎に分離
して示した略図であり、図2は成形前の積層体を、構成
材料毎に示した断面図の一例であり、図3は多層の積層
板の成形前の積層体を、構成材料毎に示した断面図の一
例である。
【0009】本発明に用いられる積層体3は、図2に示
す如く、プリプレグ8を重ね、これらプリプレグ8の外
側に金属箔5を配設したものである。上記プリプレグ8
は基材に樹脂を含浸し、含浸した樹脂が半硬化した状態
のものである。上記樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリ
イミド樹脂、フッ素樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂、PPO樹脂等の単独、変成物、混合物等
が用いられる。上記基材としては、特に限定するもので
はないが、例えばガラス、不織布、マット、紙及びこれ
らの組合せた基材が挙げられる。上記金属箔5として
は、例えば、銅、アルミニウム、ニッケル等の単独、合
金、複合箔が挙げられる。また、上記積層体3は、図3
に示す如く、プリプレグ8の間に回路板9を配設した多
層構造のものでもよい。上記回路板9は絶縁基板7に回
路6を形成したもので、上記絶縁基板7はプリプレグの
樹脂を硬化させた基板が用いられる。回路6の形成は、
絶縁基板7の表面に配設された金属箔をエッチングした
り、その他メッキによる。
【0010】図1に示す如く、上記積層体3は成形プレ
ート2と交互に挟む。用いられる積層体3と成形プレー
ト2の枚数は、制限がないが、外側に成形プレート2を
配設し、この外側に配設した成形プレート2の両側にク
ッション材1が配設される。上記成形プレート2は積層
板より剛性が高い、ステンレス、鉄等の単独、合金から
なる、例えば、鏡板が用いられる。
【0011】本発明においては、上記クッション材1は
加熱加圧成形に用いたパルプシート材を吸湿率30〜6
0重量%に吸湿させたものである。上記パルプシート材
は、170℃、50kg/cm2 に加熱加圧した際に、
125〜175μm厚みが減縮する特性を有する。上記
パルプシート材としては、例えば、繊維長2〜5mm、
繊維径20〜70μmの針葉樹からなる厚さ0.7〜
0.8mmのシート材が挙げられる。上記吸湿率は30
〜60重量%に制限される。この範囲の吸湿率である
と、成形した積層板にボイドが発生したり、積層板の金
属箔面にシワが発生することを防げる。加熱加圧成形し
た後にクッション材1を上記範囲の吸湿率とする方法と
して、加熱加圧成形したクッション材を水洗することが
好ましい。上記水洗は、加熱加圧成形したクッション材
は表面に異物等が付着していることが多いため、この異
物の除去にもなり、且つ、素早く吸湿率を上げることが
できる。上記水洗の方法は、水に浸漬してもよいし、シ
ャワー洗浄でもよい。クッション材1を水洗した後に7
0〜120℃で適宜乾燥させて、吸湿率は30〜60重
量%とする。
【0012】上記クッション材1の使用量は、成形の際
の圧力、積層体3の熱盤4間の枚数等により適宜決定さ
れる。
【0013】上記クッション材1を外側に配設した積層
体3と成形プレート2を熱盤4に挟み、加熱加圧成形す
る。成形においては、圧力を接触圧で5〜15分維持し
た後に、所定の圧力の加圧することが好ましい。初期に
接触圧で5〜15分維持すると、積層板の表面の全域の
温度の均一化ができる。上記加熱加圧により、プリプレ
グ8の樹脂が完全硬化して、積層板が得られる。
【0014】上述の如く、本発明においては、加熱加圧
成形したクッション材1を用いるので、資源の有効利用
が図れると共に、ボイドがなく、金属箔にシワのない積
層板が得られる。
【0015】
【実施例】
実施例1 クッション材として、繊維長2〜5mm、繊維径20〜
70μmの針葉樹からなる厚さ0.8mmのパルプシー
ト材を用いた。このパルプシート材の170℃、圧力5
0kg/cm2 での収縮量は300μmであった。上記
パルプシート材を170℃、圧力50kg/cm2 の条
件の成形にクッション材として使用した後に、水に1分
浸漬し、80℃で15分乾燥した。このときのパルプシ
ート材の吸湿率は50%であった。
【0016】次に、上記パルプシート材を4層の積層体
を成形する際に、クッション材として用いた。4層の積
層体は、回路板に厚さ0.35mmのガラス基材エポキ
シ樹脂基板を用い、プリプレグに厚さ0.18mmのガ
ラスクロスにエポキシ樹脂を43重量%含浸し、半硬化
したものを用いた。上記回路板の上下に上記プリプレグ
を2枚づつ重ね、この外側に金属箔5として厚さ18μ
mの銅箔を配設し、積層体とした。
【0017】上記積層体10枚と成形プレート11枚を
交互に重ねた。この成形プレートの両外側に上記パルプ
シート材を2枚配設した。これらを熱盤に挟み、温度1
70℃、圧力接触圧である5kg/cm2 で10分維持
した後に30kg/cm2 の条件で成形し、4層の積層
板を得た。
【0018】得られた4層の積層板のボイドとシワの発
生の有無を検査した。ボイドは積層板の外側の銅箔をエ
ッチングで除去し外観を観察した。シワは成形終了した
積層板の銅箔の表面を観察した。結果は表1に示すとお
り、ボイド、及び、シワは発生していなかった。
【0019】実施例2 実施例1のパルプシート材で9回吸湿と加熱加圧を繰り
返した後に、吸湿を行ったところ、このパルプシート材
の吸湿率は50%であった。このパルプシート材をクッ
ション材として用い、実施例1と同様の条件で成形をし
た。得られた4層の積層板のボイドとシワの発生の有無
を検査した。結果は表1に示すとおり、ボイド、及び、
シワは発生していなかった。
【0020】比較例1 クッション材として、実施例1と同種のパルプシート材
を用いた。このパルプシート材を170℃、圧力50k
g/cm2 の条件の成形にクッション材として使用した
後に、水に1分浸漬し、130℃で15分乾燥した。こ
のときのパルプシート材の吸湿率は10%であった。こ
のパルプシート材をクッション材として用い、実施例1
と同様の条件で成形をした。得られた4層の積層板のボ
イドとシワの発生の有無を検査した。結果は表1に示す
とおり、ボイド、及び、シワが発生していた。
【0021】比較例2 クッション材として、繊維長2〜5mmの広葉樹からな
る厚さ0.8mmのパルプシート材を用いた。このパル
プシート材の170℃、圧力50kg/cm2での収縮
量は100μmであった。上記パルプシート材を170
℃、圧力50kg/cm2 の条件の成形にクッション材
として使用した後に、水に1分浸漬し、80℃で15分
乾燥した。このときのパルプシート材の吸湿率は50%
であった。このパルプシート材をクッション材として用
い、実施例1と同様の条件で成形をした。得られた4層
の積層板のボイドとシワの発生の有無を検査した。結果
は表1に示すとおり、シワはなかったが、ボイドが発生
していた。
【0022】比較例3 クッション材として、0.25mmのクラフト紙を用い
た。このクラフト紙を170℃、圧力50kg/cm2
の条件の成形にクッション材として使用した後に、再び
クッション材として用いた。実施例1と同様に積層体1
0枚と成形プレート11枚を交互に重ねた。この成形プ
レートの両外側に上記クラフト紙を10枚配設した。実
施例1と同様の条件で成形をした。得られた4層の積層
板のボイドとシワの発生の有無を検査した。結果は表1
に示すとおり、ボイド、及び、シワが発生していた。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明の請求項1乃至積層板4に係る積
層板の製造方法は、170℃、50kg/cm2 の加熱
加圧の際に厚みの減縮量が125〜175μmのパルプ
シート材を用い、このパルプシート材を加熱加圧成形し
た後に、吸湿率を30〜60重量%に吸湿させたものを
クッション材とするので、資源の有効利用が図れると共
に、ボイドがなく、金属箔にシワのない積層板が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いて配設された熱盤間の構成を、構
成毎に分離して示した略図である。
【図2】成形前の積層体を、構成材料毎に示した断面図
の一例である。
【図3】多層の積層板の成形前の積層体を、構成材料毎
に示した断面図の一例である。
【符号の説明】
1 クッション材 2 成形プレート 3 積層体 4 熱盤 5 金属箔 8 プリプレグ 9 回路板
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 1/03 610 T 7511−4E // B29K 105:22 B29L 9:00 31:34

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重ねたプリプレグの外側に金属箔を配設
    した積層体、この積層体を成形プレートに交互に挟み、
    さらにこの積層体と成形プレートの外側にクッション材
    を配設して熱盤に挟み加熱加圧する積層板の成形方法で
    あって、上記クッション材が、170℃、50kg/c
    2 の加熱加圧の際に厚みの減縮量が125〜175μ
    mであったパルプシート材、このパルプシート材を加熱
    加圧成形した後に、吸湿率を30〜60重量%に吸湿さ
    せたものであることを特徴とする積層板の成形方法。
  2. 【請求項2】 上記吸湿率を30〜60重量%に吸湿す
    る方法が、加熱加圧成形に用いたパルプシート材を水洗
    し乾燥することを特徴とする請求項1記載の積層板の成
    形方法。
  3. 【請求項3】 上記パルプシート材が繊維長2〜5mm
    の針葉樹からなる厚さ0.7〜0.8mmのシートであ
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の積層板
    の成形方法。
  4. 【請求項4】 上記プリプレグの間に回路板を配設した
    多層の積層板であることを特徴とする請求項1乃至請求
    項3いずれか記載の積層板の成形方法。
JP6175840A 1994-07-27 1994-07-27 積層板の成形方法 Pending JPH0839590A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6175840A JPH0839590A (ja) 1994-07-27 1994-07-27 積層板の成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6175840A JPH0839590A (ja) 1994-07-27 1994-07-27 積層板の成形方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0839590A true JPH0839590A (ja) 1996-02-13

Family

ID=16003140

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6175840A Pending JPH0839590A (ja) 1994-07-27 1994-07-27 積層板の成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0839590A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011056827A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Hitachi Chem Co Ltd 積層台及びそれを用いた金属箔張積層板の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011056827A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Hitachi Chem Co Ltd 積層台及びそれを用いた金属箔張積層板の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0839590A (ja) 積層板の成形方法
JP2000013024A (ja) 多層板の製造方法、及び多層板製造用平板
JP2510638B2 (ja) 積層板の製造方法
JPH079471A (ja) 多層積層板の成形方法
JPH0220338A (ja) 積層板の製造方法
JPS6154580B2 (ja)
JP2963165B2 (ja) 片面銅張り積層板の製造方法
JPS62233211A (ja) 積層板の製造方法
JPH04223113A (ja) 積層板の製造方法
JPH08198982A (ja) 積層板の製造方法
JPH0568343B2 (ja)
JP2551032B2 (ja) 積層板の製造方法
JPH01225519A (ja) 積層板の製造方法
JPH0466180B2 (ja)
JPH03285389A (ja) 多層配線基板の製造方法
JPH01202424A (ja) 多層プリント配線板の製造方法
JPS63145006A (ja) 積層板の製造方法
JPS6134394B2 (ja)
JPH03285391A (ja) 多層配線基板の製造方法
JPH01294021A (ja) 積層板の製造方法
JPS62208935A (ja) 積層体の製造方法
JPH01225395A (ja) 多層プリント配線基板の製造方法
JPS63283945A (ja) 積層板の製造方法
JPS5924662A (ja) クツシヨン材およびそれを用いた積層板の製法
JPH0410847B2 (ja)