JPH08339568A - 光学的情報記録再生装置 - Google Patents

光学的情報記録再生装置

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JPH08339568A
JPH08339568A JP7144310A JP14431095A JPH08339568A JP H08339568 A JPH08339568 A JP H08339568A JP 7144310 A JP7144310 A JP 7144310A JP 14431095 A JP14431095 A JP 14431095A JP H08339568 A JPH08339568 A JP H08339568A
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JP
Japan
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light
spot
diffraction grating
information recording
diffraction
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JP7144310A
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English (en)
Inventor
Moritoshi Miyamoto
守敏 宮本
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1つの光源からの光を複数に分割し、往復記
録及び複数トラック同時再生が可能で、かつ、各光スポ
ットごとに、光スポット形状・光量等を自由に設定する
ことが可能な光学的情報記録再生装置を提供する。 【構成】 光学的情報記録媒体上に光スポットを照射す
ることにより、情報の記録及び/再生をする光学的情報
記録再生装置において、光源から入射される光束を複数
の光束に分割する回折格子24’を有し、該回折格子2
4’は、複数の異なる回折領域を重複することなく形成
した回折格子であり、入射された光束を、該複数の回折
領域により、異なる複数の光束に分割して前記光学的情
報記録媒体に照射することを特徴とする光学的情報記録
再生装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的情報記録媒体に
情報を記録し、該記録媒体に記録された情報を再生する
光学的情報記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光を用いて情報の記録、再生を行
なう情報記録媒体としてディスク状、カード状、テープ
状等の各種の形態のものが知られている。これらの光学
的情報記録媒体には記録及び再生の可能なものや再生の
み可能なもの等がある。
【0003】記録可能な媒体への情報の記録は、記録情
報に従って変調され微小スポット状に絞られた光ビーム
で情報トラックを走査することにより行なわれ、光学的
に検出可能な情報ビット列として情報が記録される。
【0004】又、記録媒体からの情報の再生は、該媒体
に記録が行なわれない程度の一定のパワーの光ビームス
ポットで情報トラックの情報ビット列を走査し、該媒体
からの反射光又は透過光を検出することにより行なわれ
る。
【0005】上述した記録媒体への情報の記録、再生に
用いられる光ヘッドは、記録媒体に対しその情報トラッ
ク方向及び該方向を横切る方向に相対的に移動可能とさ
れており、この移動により光ビームスポットの情報トラ
ック走査が行なわれる。光ヘッドにおける光ビームスポ
ットの絞り込み用レンズとしては、例えば対物レンズが
用いられる。この対物レンズはその光軸方向(フォーカ
シング方向)及び該光軸方向と記録媒体の情報トラック
方向との双方に直交する方向(トラッキング方向)に夫
々独立して移動することができるように光ヘッド本体に
保持されている。このような対物レンズの保持は、一般
に弾性部材を介して成され、対物レンズの上記2方向の
移動は一般に磁気的相互作用を利用したアクチュエータ
により駆動される。
【0006】ところで、上述した光学的情報記録媒体の
うちカード状の光学的情報記録媒体(以下、光カードと
称する)は、小型軽量で持ち運びに便利な比較的大容量
の情報記録媒体として今後大きな需要が見込まれてい
る。
【0007】図30に追記型光カードの模式的平面図、
図31にその部分拡大図を示す。
【0008】図30において、光カード1の情報記録面
には多数本の情報トラック2がL−F方向に平行に配列
されている。又、光カード1の情報記録面には上記情報
トラック2へのアクセスの基準位置となるホームポジシ
ョン3が設けられている。情報トラック2は、ホームポ
ジション3に近い方から順に2−1,2−2,2−3,
…と配列され、図31に示すように、これらの各情報ト
ラックに隣接してトラッキングトラック4が4−1,4
−2,4−3,…というように順次設けられている。こ
れらのトラッキングトラック4は、情報記録再生時の光
ビームスポット走査の際に該ビームスポットが所定の情
報トラックから逸脱しないように制御するオートトラッ
キング(以下、ATと記す)のためのガイドとして用い
られる。
【0009】このATサーボは、光ヘッドにおいて上記
光ビームスポットの情報トラックからのずれ(AT誤
差)を検出し、該検出信号を上記トラッキングアクチュ
エータへと負帰還させ、光ヘッド本体に対し対物レンズ
をトラッキング方向(D方向)に移動させて光ビームス
ポットを所望の情報トラックへと追従させることにより
行なわれる。
【0010】又、情報記録再生時において、光ビームス
ポットで情報トラックを走査する際、該光ビームを光カ
ード面上にて適当な大きさのスポット状とする(合焦さ
せる)ために、オートフォーカシング(以下、AFと記
す)サーボが行なわれる。このAFサーボは、光ヘッド
において上記光ビームスポットの合焦状態からのずれ
(AF誤差)を検出し、該検出信号を上記フォーカシン
グアクチュエータへと負帰還させ、光ヘッド本体に対し
対物レンズをフォーカシング方向に移動させて光ビーム
スポットを光カード面上に合焦させることにより行なわ
れる。
【0011】なお、図31において、S1 ,S2 ,S3
は光ビームスポットを示し、S1 とS3 の光スポットを
使用してATを行ない、S2 の光スポットを使用してA
F及び記録時の情報ビットの作成、再生時の情報ビット
の読出しを行なう。又、各情報トラックにおいて、6−
1,6−2及び7−1,7−2は夫々プリフォーマット
された左側アドレス部及び右側アドレス部を示し、この
アドレス部を読出すことにより情報トラックの識別が行
なわれる。5(図中、5−1,5−2が相当する)はデ
ータ部であり、ここに所定の情報が記録される。
【0012】ここで、光学的情報記録方法を図32に示
す光ヘッド光学系の概略図を用いて説明する。
【0013】図32において、21は光源たる半導体レ
ーザであり、この例ではトラックに垂直の方向に偏光し
ている(電界振動面を有する)830nmの波長の光を
発する。また、22はコリメータレンズ、23はビーム
整形プリズム、24は光束分割のための回折格子、25
は偏光ビームスプリッタである。更に、26は1/4波
長板、20は全反射ミラー(全反射プリズム)、27は
対物レンズ、28は球面レンズ、29はシリンドリカル
レンズ、30は光検出器を示す。光検出器30は、受光
素子30a,30c及び4分割受光素子30bから構成
されている。
【0014】半導体レーザ21から発せられた光ビーム
は、発散光束となってコリメータレンズ22に入射す
る。そして、該レンズにより平行光ビームとされ、さら
にビーム整形プリズム23により所定の光強度分布、つ
まり円形の強度分布を有するビームに整形される。その
後、回折格子24に入射し、該回折格子24により有効
な3つの光ビーム(0次回折光及び±1次回折光)に分
割される。この3つの光束は、偏光ビームスプリッタ2
5にP偏光光束として入射する。偏光ビームスプリッタ
25は、図33に示すような分光特性を有し、入射した
P偏光は100%近く透過する。
【0015】次いで、前記3つの光束は1/4波長板2
6を透過する際に円偏光に変換され、対物レンズ27に
よって光カード1上に集束される。この集束された光が
図31に示したように、3つの微小ビームスポットS1
(+1次回折光)、S2 (0次回折光)、S3 (−1次
回折光)である。S2 は記録、再生、AF制御に用いら
れ、S1 とS3 はAT制御に用いられる。光カード1上
におけるスポット位置は、図31に示したように、光ビ
ームスポットS1 ,S3 は隣接するトラッキングトラッ
ク4上に位置し、光ビームスポットS2 は該トラッキン
グトラック間の情報トラック2上に位置している。かく
して、光カード1上に形成された光ビームスポットから
の反射光は、再び対物レンズ30を通って平行光束とさ
れ、1/4波長板29を透過することにより入射時とは
偏光方向が90°回転した光ビームに変換される。そし
て、偏光ビームスプリッタ27にはS偏光ビームとして
入射し、図33に示した分光特性により100%近く反
射され、検出光学系に導かれる。
【0016】前記検出光学系では、球面レンズ28とシ
リンドリカルレンズ29とが組み合わされており、この
組み合わせにより非点収差法によるAF制御が行なわれ
る。光カード1から反射した3つの光束は前記検出光学
系によりそれぞれ集光され、光検出器30に入射して、
3つの光スポットを形成する。受光素子30a,30c
は前述の光スポットS1 ,S3 の反射光を受光し、これ
ら2つの受光素子の出力の差を用いてAT制御が行なわ
れる。また、4分割の受光素子30bは光スポットS2
の反射光を受光し、その出力を用いてAF制御が行なわ
れ且つ記録情報が再生される。図34に示される様に、
受光素子30a,30b,30cにおいて、各光スポッ
トSa ,Sb ,Sc は、受光素子30a,30b,30
cに完全に含まれている。
【0017】以上の様な光ヘッド光学系を、図32に示
されている様に、固定部と可動部とに分け、該可動部の
みを矢印に示す様に移動させることにより、光ビームス
ポットS2 で情報トラックの走査を行うことができる。
この様な分離型の光ヘッドでは、可動部の移動量は、光
カード1の縦方向の長さ程度は必要であり、通常100
mm程度である。
【0018】また、特開平1−237940号公報に
は、1光源の光束を1つの回折格子により複数の光束に
分割し、光記憶媒体上に複数の光スポットを形成すると
いう概念が示されている。
【0019】図35は、この公報に記載された発明の一
例を説明するための概略図である。図において、5は回
折格子であり、従来の回折格子が一方向に刻まれた格子
のみであることに比較して、2方向の平行な格子が交差
するように重なって刻まれており、これによって、一つ
の光源(不図示)から5つの光スポットa,b,c,
d、eを光カード上に照射できるようになっている。
【0020】また、図36、図37は、この公報に記載
された発明の他の例を説明するための図であり、図36
の回折格子5には、同心円状に格子溝を刻んだ4つの格
子群5dが形成されており、これによって、図37に示
されるように記録媒体上の複数のトラックに4つの光ス
ポットa,b,c,dを照射することにより、一つの光
源でマルチトラックアクセスを可能としたものである。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、記録
時のベリファイは1方向からしかできず、そのため、1
トラック記録するたびに、光ヘッドと光カードを相対的
に往復させなければならず、また、再生時は、トラック
を1本1本読まなければならないため多大な時間を費や
さなければならなかった。
【0022】また、上述した特開平1−237940号
公報に記載された発明では、各スポットごとに、光スポ
ット形状・光量等を回折格子領域の形状や回折格子の段
差を制御することにより自由に設定することが困難であ
るという問題があった。
【0023】[発明の目的]本発明の目的は、1つの光
源からの光を複数に分割し、往復記録及び複数トラック
同時再生が可能な光学的情報記録再生装置を提供するこ
とにある。
【0024】また、各スポットごとに、光スポット形状
・光量等を回折格子領域の形状や回折格子の段差を制御
することにより自由に設定することが可能な光学的情報
記録再生装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段および作用】 (手段及び作用1)本発明は、上記課題を解決するため
の手段として、格子方向が異なる複数の回折領域を重複
することなく形成した回折格子を有し、一つの光源から
入射された光束を、該複数の回折領域により、出射方向
及び光束径の異なる複数の光束に分割して前記光学的情
報記録媒体に照射することを特徴とする光学的情報記録
再生装置を提供するものである。
【0026】また、前記複数の光束のうちの前記回折現
象の作用を受けなかった光(0次光)は記録用光束とし
て用い、その他の回折現象の作用を受けた光(回折光)
は、ダイレクトベリファイ用光(DV光),オートトラ
ッキング用光(AT光),再生用光(RF光)として用
いることを特徴とする光学的情報記録再生装置である。
【0027】本発明によれば、上記目的を達成するため
に、複数の回折領域を重ならずに持つ回折格子を入射光
路中に配すことにより、記録光(0次),DV光(1
次),AT光(1次),RF光(1次)の各光束に分割
し、各々の用途に最も適した光スポット形状、強度とす
ることを、それぞれの回折領域を調整することにより、
各々別個に制御することが容易にできる。
【0028】すなわち、回折格子領域の形状や回折格子
の段差を制御することにより、各スポットごとに、光ス
ポット形状・光量等を、自由に設定することができるた
め、例えば、AT,RF,DVのスポットだけをトラッ
ク横断方向に長いスポット形状として、トラック横断方
向のズレ(ATオフセット)に強く安定した制御を行う
ことなどが容易にできる。
【0029】また、前記回折格子をホログラムとしたこ
とを特徴とする光学的情報記録再生装置により、同様
に、各光束に分割し、各々の用途に最も適した光スポッ
ト形状、強度とすることを、それぞれの回折領域を調整
することにより、各々別個に制御することが容易にでき
る。
【0030】(手段及び作用2)また、本発明は、上記
課題を解決するための手段として、前記回折格子の複数
の回折領域を分割する分割線は、トラック進行方向に平
行であることを特徴とする光学的情報記録再生装置を提
供するものである。
【0031】また、前記回折格子は3つの回折領域を有
し、該回折領域によって複数に分割された光束によって
前記光学的情報記録媒体上に照射される複数の光スポッ
トのうち、前記回折現象の作用を受けた光によるダイレ
クトベリファイ(DV)用光スポット、オートトラッキ
ング(AT)用光スポット、及び再生(RF)用光スポ
ットは、前記光学的情報記録媒体のトラック横断方向に
長い長円形状であり、前記回折現象の作用を受けなかっ
た光による記録用光スポットは、前記他の光スポットよ
り小さな真円形状であることを特徴とする光学的情報記
録再生装置である。
【0032】本発明によれば、トラック進行方向に平行
に分割された回折領域から出射される回折光は、光カー
ド等の記録媒体上においてトラック横断方向に長いスポ
ットを結像する。
【0033】さらに、この時のスポット径はトラック進
行方向に小さく結像できるため、このようなDV光及び
RF光スポットを用いることにより、ジッタ等の発生し
ない再生信号を得ることができる。
【0034】(手段及び作用3)本発明は、上記課題を
解決するための手段として、1つの光源からの光束を、
重ならずに形成された2つの回折領域を有する回折格子
により、複数の光束に分割し、前記複数の光束のうちの
回折作用を受けなかった光(0次光)は記録用光束とし
て用い、前記2つの回折領域のうちの1つの回折領域に
より回折した±1次光をダイレクトベリファイ用光(D
V光)として用い、前記2つの回折領域のうちの他の回
折領域により回折した±1次光をオートトラッキング用
光(AT光),±3次光を再生用光(RF光)として用
いることを特徴とする光学的情報記録再生装置を提供す
るものである。
【0035】本発明によれば、上記目的を達成するため
に、重ならずに形成された2つの回折領域をもつ回折格
子を入射光路中に配すことにより、記録光(0次),D
V光(1次),AT光(1次),RF光(3次)の各光
束に分割し、各々の用途に最も適した光スポット形状や
強度を別個に設定することが容易にできる。
【0036】(手段及び作用4)また、本発明は、上記
課題を解決するための手段として、1つの光源からの光
束を、重ならないように形成された3つの回折領域を有
する回折格子により、複数の光束に分割し、前記複数の
光束のうちの前記回折格子の作用を受けなかった光(0
次光)は記録用光束として用い、その他の回折現象の作
用を受けた光(回折光)は、ダイレクトベリファイ用光
(DV光),オートトラッキング用光(AT光),再生
用光(RF光)として用いることを特徴とする光学的情
報記録再生装置を提供するものである。
【0037】また、前記回折格子の重ならないように形
成された3つの回折領域は、光軸を中心にして120°
ずつ分割した扇形をしていることを特徴とする光学的情
報記録再生装置である。
【0038】本発明によれば、上記目的を達成するため
に、重ならずに形成された3つの回折領域をもつ回折格
子を入射光路中に配すことにより、記録光(0次),D
V光(1次),AT光(1次),RF光(1次)の各光
束に分割し、各々の用途に最も適した光スポット形状及
び強度で使用できるようにしたものである。
【0039】(手段及び作用5)また、本発明は、上記
課題を解決するための手段として、1つの光源からの光
束を、重ならないように形成された3つの回折領域を有
する回折格子により、複数の光束に分割し、前記複数の
光束のうちの前記回折格子の作用を受けなかった光(0
次光)は記録用光束として用い、その他の回折現象の作
用を受けた光(回折光)は、ダイレクトベリファイ用光
(DV光),オートトラッキング用光(AT光),再生
用光(RF光)として用い、さらに、前記回折格子の3
つの回折領域は、光軸を中心に同心円状になっているこ
とを特徴とする光学的情報記録再生装置を提供するもの
である。
【0040】また、前記同心円状に3つの回折領域に分
割された回折格子は、入射光束の強度分布がガウス分布
をしている場合、各回折領域に照射される光量が等しく
なるように分割されることを特徴とする光学的情報記録
再生装置でもある。
【0041】また、前記入射光束の光源は、半導体レー
ザであることを特徴とする光学的情報記録再生装置でも
ある。
【0042】また、前記回折格子の回折効率は、全領域
にわたって同じであることを特徴とする光学的情報記録
再生装置でもある。
【0043】本発明によれば、記録光(0次),DV光
(1次),AT光(1次),RF光(1次)の各光束に
分割し、各々の用途に最も適した光スポット形状及び強
度を別個に調整することが容易となる。
【0044】また、本発明によれば、回折格子は、全領
域にわたって同じ回折効率であり、入射光束の強度分布
がガウス分布をしている場合、前記3つの回折領域に照
射される光量が等しくなるように分割されているため、
記録媒体に照射される各光スポットの光量を同じにする
ことができ、検出回路の構成を容易にできる。
【0045】(手段及び作用6)また、本発明は、上記
課題を解決するための手段として、1つの光源からの光
束を、重ならないように形成された3つの回折領域を有
する回折格子により、複数の光束に分割し、前記複数の
光束のうちの前記回折格子の作用を受けなかった光(0
次光)は記録用光束として用い、その他の回折現象の作
用を受けた光(回折光)は、ダイレクトベリファイ用光
(DV光),オートトラッキング用光(AT光),再生
用光(RF光)として用い、さらに、前記各光束の光カ
ード上でのトラック横断方向の径が、 (AT光スポット)≧(DV光スポット), (RF光スポット)≧(DV光スポット) となるように構成されていることを特徴とする光学的情
報記録再生装置を提供するものである。
【0046】また、前記各光束の光学的情報記録媒体上
でのトラック横断方向の径が、 (AT光スポット)≧(RF光スポット)≧(DV光ス
ポット) となるように構成されていることを特徴とする光学的情
報記録再生装置でもある。
【0047】また、前記回折格子の重ならずに形成され
た3つの回折領域は、光軸を中心に同心円状になってお
り、内側から(AT光用領域),(RF光用領域),
(DV光用領域)という順に配置されていることを特徴
とする光学的情報記録再生装置でもある。
【0048】本発明によれば、上記目的を達成するため
に、3つの回折領域をもつ回折格子を入射光路中に配す
ことにより、記録光(0次),DV光(1次),AT光
(1次),RF光(1次)の各光束に分割し、各々の用
途に最も適した光スポット形状及び強度をそれぞれ別個
に制御することが容易になる。
【0049】さらに、本発明で用いる回折格子は、光軸
を中心に3つの領域を有する同心円状となっており、内
側から(AT光用領域),(RF光用領域),(DV光
用領域)という順に配置されているため、光カード上で
のスポット径が (AT光スポット)≧(RF光スポット)≧(DV光ス
ポット) となるように構成できるため、安定した制御及び再生が
可能となる。
【0050】(手段及び作用7)本発明は、上記課題を
解決するための手段として、1つの光源からの光束を、
重ならずに形成された3つの回折領域を有する回折格子
により、複数の光束に分割し、前記複数の光束のうちの
前記回折格子の作用を受けなかった光(0次光)は記録
用光束として用い、その他の回折現象の作用を受けた光
(回折光)は、ダイレクトベリファイ用光(DV光),
オートトラッキング用光(AT光),再生用光(RF
光)として用い、さらに、前記各光束の光カード上での
トラック横断方向の径が、 (AT光スポット)=(RF光スポット)≧(DV光ス
ポット) となるように構成されていることを特徴とする光学的情
報記録再生装置を提供するものである。
【0051】また、前記回折格子の重ならずに形成され
た3つの回折領域は、光軸を中心にした2つの同心円を
形成し、その内側の円をトラック進行方向に真ん中で2
つの領域に区別ったものであり、その内側の2つの領域
には、(AT光用領域),(RF光用領域)を配し、残
りの外側のリング状の領域には、(DV光用領域)が配
置されていることを特徴とする光学的情報記録再生装置
でもある。
【0052】本発明によれば、上記目的を達成するため
に、重ならずに形成された3つの回折領域をもつ回折格
子を入射光路中に配すことにより、記録光(0次),D
V光(1次),AT光(1次),RF光(1次)の各光
束に分割し、各々の用途に最も適した光スポット形状及
び強度で使用できるようにしたものである。
【0053】さらに、本発明で用いる回折格子は、光軸
を中心に2つの領域を有する同心円状となっており、さ
らに、その内側の円をトラック進行方向に真ん中で2つ
の領域に分割し、合計3つの領域を形成したものであ
る。
【0054】そして、光カード上のトラック横断方向の
スポット径は、 (AT光スポット)=(RF光スポット)≧(DV光ス
ポット) としたことにより、安定した制御及び再生が可能とな
る。
【0055】(手段及び作用8)また、本発明は、上記
課題を解決するための手段として、1つの光源からの光
束を、重ならずに形成された3つの回折領域を有する回
折格子により、複数の光束に分割し、前記複数の光束の
うちの前記回折格子の作用を受けなかった光(0次光)
は記録用光束として用い、その他の回折現象の作用を受
けた光(回折光)は、ダイレクトベリファイ用光(DV
光),オートトラッキング用光(AT光),再生用光
(RF光)として用い、さらに、前記各光束の光カード
上でのトラック進行方向の径が、 (AT光スポット)≧(RF光スポット)=(DV光ス
ポット) となるように構成されていることを特徴とする光学的情
報記録再生装置を提供するものである。
【0056】また、前記回折格子の重ならずに形成され
た3つの回折領域は、光軸を中心にした2つの同心円を
形成し、その外側の円をトラック進行方向に真ん中で2
つの領域に区別ったものであり、その外側の2つの領域
には、(DV光用領域),(RF光用領域)を配し、残
りの内側の円状の領域には、(AT光用領域)が配置さ
れていることを特徴とする光学的情報記録再生装置でも
ある。
【0057】本発明によれば、上記目的を達成するため
に、重ならずに形成された3つの回折領域をもつ回折格
子を入射光路中に配すことにより、記録光(0次),D
V光(1次),AT光(1次),RF光(1次)の各光
束に分割し、各々の用途に最も適した光スポット形状及
び強度をそれぞれ別個に制御することが容易にできる。
【0058】さらに、本発明で用いる回折格子は、光軸
を中心に2つの領域を有する同心円状となっており、さ
らに、その外側の円をトラック進行方向に真ん中で2つ
の領域に分割し、合計3つの領域を形成したものであ
る。
【0059】そして、光カード上のトラック進行方向の
スポット径は、 (AT光スポット)≧(RF光スポット)=(DV光ス
ポット) とすることにより、トラック進行方向にスポット径の小
さなDV光スポット、RV光スポットを得ることがで
き、安定した再生信号を得ることができる。
【0060】(手段及び作用9)また、本発明は、上記
課題を解決するための手段として、1つの光源から入射
された光束を、複数の光束に分割するための、重ならず
に形成された3つの回折領域を形成した回折格子を有
し、前記複数の光束のうちの前記回折格子の作用を受け
なかった光(0次光)は記録用光束として用い、その他
の回折現象の作用を受けた光(回折光)は、ダイレクト
ベリファイ用光(DV光),オートトラッキング用光
(AT光),再生用光(RF光)として用い、更に、前
記回折格子の回折領域は、光軸を中心に外側に円、その
内側にトラック方向に長い楕円で分割され、さらに前記
円と楕円で挟まれたリング状の領域をトラック進行方向
に真ん中で2つに分割し、合計3つの回折領域を構成し
ていることを特徴とする光学的情報記録再生装置を提供
するものである。
【0061】本発明によれば、上記目的を達成するため
に、重ならずに形成された3つの回折領域をもつ回折格
子を入射光路中に配すことにより、記録光(0次),D
V光(1次),AT光(1次),RF光(1次)の各光
束に分割し、各々の用途に最も適した光スポット形状及
び強度に別個に制御することが容易にできる。
【0062】さらに、本発明で用いる回折格子は、光軸
を中心に外側に円、その内側にトラック方向に長い楕円
で分割され、さらに前記円と楕円で挟まれたリング状の
領域をトラック進行方向に真ん中で2つに分割し、合計
3つの回折領域で構成されており、この回折格子により
回折された光束は、光カード上でトラック横断方向に長
い楕円スポットを形成することができる。
【0063】こうすることにより、内側の回折領域を円
にする場合よりも、中心付近の光がトラック方向に回折
されないため、トラック方向に小さいスポットが形成で
きる。
【0064】(手段及び作用10)また、本発明は、上
記課題を解決するための手段として、1つの光源から入
射された光束を、複数の光束に分割するための、重なら
ずに形成された3つの回折領域を形成した回折格子を有
し、前記複数の光束のうちの前記回折格子の作用を受け
なかった光(0次光)は記録用光束として用い、その他
の回折現象の作用を受けた光(回折光)は、ダイレクト
ベリファイ用光(DV光),オートトラッキング用光
(AT光),再生用光(RF光)として用い、更に、前
記各回折領域から回折される光量が等しくなるように構
成されていることを特徴とする光学的情報記録再生装置
を提供するものである。
【0065】また、前記回折格子に入射する光束の強度
分布は、ガウス分布をしていることを特徴とする光学的
情報記録再生装置でもある。
【0066】また、前記入射光束の光源は、半導体レー
ザであることを特徴とする光学的情報記録再生装置でも
ある。
【0067】また、前記回折格子の回折効率は、前記各
回折領域に入射する光量に応じて決定されていることを
特徴とする光学的情報記録再生装置でもある。
【0068】また、前記回折格子は、その回折効率をA
T光領域をα,RF光領域をβ,DV光領域をγとし、
各回折領域に入射する光量をAT光領域をA,RF光領
域をB,DV光領域をCとした場合、 αA=βB=γC の関係式が成り立つように構成されていることを特徴と
する光学的情報記録再生装置でもある。
【0069】本発明によれば、上記目的を達成するため
に、重ならずに形成された3つの回折領域をもつ回折格
子を入射光路中に配すことにより、記録光(0次),D
V光(1次),AT光(1次),RF光(1次)の各光
束に分割し、各々の用途に最も適した光スポット形状及
び強度に別個に制御することが容易にできるようにした
ものである。
【0070】さらに、本発明で用いる回折格子は、その
回折効率をAT光領域をα,RF光領域をβ,DV光領
域をγとし、各回折領域に入射する光量をAT光領域を
A,RF光領域をB,DV光領域をCとした場合、 αA=βB=γC の関係式が成り立つように構成したことにより、各光ス
ポットの光量を同じにすることができ、検出回路を容易
にすることができる。
【0071】(手段及び作用11)また、本発明は、上
記課題を解決するための手段として、1つの光源からの
光束を、重ならずに形成された3つの回折領域を有する
回折格子により、複数の光束に分割し、前記複数の光束
のうちの前記回折格子の作用を受けなかった光(0次
光)は記録用光束として用い、その他の回折現象の作用
を受けた光(回折光)は、ダイレクトベリファイ用光
(DV光),オートトラッキング用光(AT光),再生
用光(RF光)として用い、隣り合う回折領域を基板の
裏面と表面との分離して形成したことを特徴とする光学
的情報記録再生装置を提供するものである。
【0072】また、前記回折格子は、位相型回折格子で
あることを特徴とする光学的情報記録再生装置でもあ
る。
【0073】また、前記回折格子の段差は、薬品による
侵食により形成したものであることを特徴とする光学的
情報記録再生装置でもある。
【0074】また更に、前記各回折領域の回折効率が異
なるように構成されていることを特徴とする光学的情報
記録再生装置でもある。
【0075】本発明によれば、上記目的を達成するため
に、重ならないように形成した3つの回折領域をもつ回
折格子を入射光路中に配すことにより、記録光(0
次),DV光(1次),AT光(1次),RF光(1
次)の各光束に分割し、各々の用途に最も適した光スポ
ット形状及び強度に別個に制御することが容易にできる
ようにしたものである。
【0076】また、本発明の回折格子は裏表に形成し、
隣り合う領域の回折格子が接点を持たないようにした。
これにより、薬品の侵食によって回折格子を形成する場
合に、薬品の他領域への侵入が発生しにくく、侵食の制
御が容易にできるため、各スポットごとの光量を決定す
る回折格子の段差の制御が容易になるという作用が得ら
れる。
【0077】更に、前記各回折領域の回折効率が異なる
ように構成されていることにより、各スポットごとの光
量を自由に設定することができるという作用が得られる
ものである。
【0078】(手段及び作用12)本発明は、上記課題
を解決するための手段として、1つの光源からの光束
を、重ならずに形成された3つの回折領域を有する回折
格子により、複数の光束に分割し、前記複数の光束のう
ちの前記回折格子の作用を受けなかった光(0次光)は
記録用光束として用い、その他の回折現象の作用を受け
た光(回折光)は、ダイレクトベリファイ用光(DV
光),オートトラッキング用光(AT光),再生用光
(RF光)として用い、更に、前記各回折領域の回折効
率が異なるように構成されている複数の回折格子を貼合
わせて一体としていることを特徴とする光学的情報記録
再生装置を提供するものである。
【0079】また、前記回折格子は、位相型回折格子で
あることを特徴とする光学的情報記録再生装置でもあ
る。
【0080】また、前記回折格子の段差は、薬品による
侵食により形成したものであることを特徴とする光学的
情報記録再生装置でもある。
【0081】また、前記回折格子は、2枚の回折格子を
貼合わせて一体としていることを特徴とする光学的情報
記録再生装置でもある。
【0082】本発明によれば、上記目的を達成するため
に、重ならずに形成された3つの回折領域をもつ回折格
子を入射光路中に配すことにより、記録光(0次),D
V光(1次),AT光(1次),RF光(1次)の各光
束に分割し、各々の用途に最も適した光スポット形状及
び強度にそれぞれ別個に制御することが容易にできるよ
うにしたものである。
【0083】また、本発明の回折格子は、別々に形成し
たものを貼合わせて構成しているため、隣り合う領域の
回折格子が接点を持たないようにできる。
【0084】このため、各スポットごとの光量を決定す
る回折格子の段差を制御することに必要な薬品による侵
食の制御が容易にでき、各スポットごとの光量を自由に
設定することができるという作用が得られるものであ
る。
【0085】
【実施例】
(第1の実施例)以下、本発明の実施例について、図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0086】図1は、本発明による光学的情報記録再生
装置の光ヘッドに用いられる回折格子24′の一例を示
す概略図である。尚、本実施例では、上記図32に示さ
れている従来例装置における回折格子24の代わりに図
1に示されている回折格子を用いることと、その回折格
子により分割される光束を受光する受光素子の形状の
み、上記図32の従来例装置と異なる。
【0087】図1は、本発明の特徴的構成の一つである
回折格子24’の平面図であり、図に示すように、オー
トトラッキング用スポットを形成するためのAT用領域
と、ダイレクトベリファイ用スポットを形成するための
DV用領域と、再生用スポットを形成するためのRF用
領域の3つの格子領域が、重なることなく形成されてお
り、それぞれ格子方向、格子間隔は任意に設定してあ
る。
【0088】この3つの回折領域をもった回折格子2
4′を照射光学系中に配することにより、各々の回折領
域からの回折光は、出射方向の異なる複数の光束に分割
され、図2に示す様に光カード上に7つのスポットを結
像させることができる。これは、図1に示した各領域の
回折格子の各々の±1次光スポットによる6つのスポッ
トと、回折格子24′を回折作用を受けずに透過した0
次光束のスポット1つで構成されている。
【0089】また、図2に示した光カード上の各スポッ
トが図3に示した受光素子上のスポットに対応し、各々
検出されることは言うまでもない。
【0090】次に、この様に配置されたスポットを用い
て、どの様に往復記録及び複数トラック同時再生を行う
かについて説明する。
【0091】まず、記録時においては、前記0次光スポ
ットを記録光として用い、0次光スポットを挟む様にト
ラック進行方向の前後に配されたDV光スポットによ
り、トラックの進行方向によらずベリファイを行うこと
ができる。それにより、往復記録が可能となる。
【0092】次に、再生時においては、図2に示した様
に2つのRF光スポットと0次光スポット(もしくは、
DV光スポット)を用いることにより、3つのトラック
を同時に再生することが可能となる。
【0093】また、この時のAF,AT制御は、0次光
スポットの反射光を4分割素子で検出することにより、
従来と同様の非点収差法でAF制御し、ATは、図2に
示した2つのAT光スポットの反射光を各々検出し、そ
の差分をとることにより制御している。
【0094】本実施例では、0次光スポットの反射光を
受光する受光素子を4分割し、AF制御を行っている
が、その他の光スポット、つまりは、RF光スポット、
DV光スポットの反射光を受光する素子のうちどれか、
もしくは全部を4分割し、AF制御を行っても良い。
【0095】また、このような複数の回折領域を有する
回折格子の作製方法としては、格子溝を形成する領域以
外の領域をクロム等のマスク材によりマスクした後、回
折格子基板を溶解する薬品を用いて第1の領域の回折格
子を形成し、次に、再び格子溝を形成する領域以外の領
域をマスクした後、第2の領域を形成するといった方法
によって形成することができる。また、金型により一体
成形する方法もある。
【0096】また、この回折格子はホログラムを用いて
もよく、このようなホログラムの作製方法としては、電
子ビーム露光を用いてホログラムの干渉パターンを描写
することにより、作成することができる。
【0097】尚、以上の実施例は分離型光ヘッドを有す
るものであるが、本発明は、分離型に限らず、その他の
一般的な光ヘッドを有する装置に対しても同様に適用す
ることができる。
【0098】このような本発明の実施例は、従来例に上
述した特開平1−237940号公報に開示された、1
光源の光束を1つの回折格子により複数の光束に分割
し、光記憶媒体上に複数の光スポットを形成するという
発明に比較して、各スポットごとに、光スポット形状・
光量等を、回折格子領域の形状や回折格子の段差を制御
することにより自由に設定することができ、この点で本
発明が概念的にすぐれており、かつ実用上有効であるこ
とは言うまでもない。
【0099】(第2の実施例)以下、本発明の実施例に
ついて、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、
本発明による光学的情報記録再生装置の光ヘッドに用い
られる回折格子24′の一例を示す概略図である。尚、
本実施例では、上記図32に示されている従来例装置に
おける回折格子24の代わりに図1に示されている回折
格子を用いることと、その回折格子により分割される光
束を受光する受光素子の形状のみ、上記図32の従来例
装置と異なる。
【0100】本実施例では、図1に示した様に3つの回
折領域をもった回折格子24′を照射光学系中に配する
ことにより、図2に示す様に光カード上に7つのスポッ
トを結像させることができる。また、各回折領域は、ト
ラック進行方向に平行な分割線によって分割されてい
る。
【0101】これにより、図2に示すように、各回折領
域によって回折される各々の±1次光スポットによる、
トラック横断方向に長い長円形状の6つのスポットと、
回折格子24′を回折作用を受けずに透過した、概略真
円形状の0次光束のスポット1つを形成することができ
る。また、図2に示した光カード上の各スポットが図3
に示した受光素子上のスポットに対応し、各々検出され
ることは言うまでもない。
【0102】次に、この様に配置されたスポットを用い
て、どの様に往復記録及び複数トラック同時再生を行う
かについて説明する。
【0103】まず、記録時においては、前記0次光スポ
ットを記録光として用い、0次光スポットをはさむ様に
トラック進行方向の前後に配されたDV光スポットによ
り、トラックの進行方向によらずベリファイを行うこと
ができる。それにより、往復記録が可能となる。
【0104】次に、再生時においては、図2に示した様
に2つのRF光スポットと0次光スポット(もしくは、
DV光スポット)を用いることにより、3つのトラック
を同時に再生することが可能となる。
【0105】また、この時のAF,AT制御は、0次光
スポットの反射光を4分割素子で検出することにより、
従来と同様の非点収差法でAF制御し、ATは、図2に
示した2つのAT光スポットの反射光を各々検出し、そ
の差分をとることにより制御している。
【0106】本実施例では、0次光スポットの反射光を
受光する受光素子を4分割し、AF制御を行っている
が、その他の光スポット、つまりは、RF光スポット、
DV光スポットの反射光を受光する素子のうちどれか、
もしくは全部を4分割し、AF制御を行っても良い。
【0107】尚、以上の実施例は分離型光ヘッドを有す
るものであるが、本発明は、分離型に限らず、その他の
一般的な光ヘッドを有する装置に対しても同様に適用す
ることができる。
【0108】また、本実施例における回折格子の各回折
領域は、トラック進行方向に平行な分割線で分割されて
いるため、回折で得られた各スポット(AT,RF,D
Vの各スポット)は、図2に示されるように、トラック
横断方向に長いスポット形状とすることができ、これに
よって、トラック横断方向のズレ(ATオフセット)に
強く安定した制御を行うことができる。
【0109】このように、本発明の実施例は、従来例に
上述した特開平1−237940号公報に開示された、
1光源の光束を1つの回折格子により複数の光束に分割
し、光記憶媒体上に複数の光スポットを形成するという
発明に比較して、各スポットごとに、光スポット形状・
光量等を、回折格子領域の形状や回折格子の段差を制御
することにより自由に設定することができ、この点で本
発明が概念的にすぐれており、かつ実用上有効であるこ
とは言うまでもない。
【0110】(第3の実施例)以下、本発明の実施例に
ついて、図面を参照しながら詳細に説明する。図4は、
本発明による光学的情報記録再生装置の光ヘッドに用い
られる回折格子24′の一例を示す概略図である。尚、
本実施例では、上記図32に示されている従来例装置に
おける回折格子24の代わりに図4に示されている回折
格子を用いることと、その回折格子により分割される光
束を受光する受光素子の形状のみ、上記図32の従来例
装置と異なる。
【0111】本実施例の回折格子は、図4に示した様
に、2つの回折領域として、同心円状の中心側の円内領
域に形成されたAT光及びRF光用の回折領域と、その
外周を取り巻く円周領域に形成されたDV光用の回折領
域とを、重なることなく有している。
【0112】この回折格子24′を照射光学系中に配す
ることにより、図5に示す様に光カード上に7つのスポ
ットを結像させることができる。これは、図4で示した
DV領域の±1次回折光と、AT及びRF領域の±1次
(AT),±3次(RF)回折光の合計6つのスポット
と、回折格子24′を回折作用を受けずに透過した0次
光束のスポット1つで構成されている。
【0113】このように、本実施例の回折格子によれ
ば、AT光スポットとRF光スポットが同一の回折領域
からの回折であるため、回折格子の製造誤差(ピッチ、
格子の傾き等)によるAT光スポットとRF光スポット
の位置ズレが起こる確率が下がり、また、万一起こって
も回折格子を回転させて微調整を行いことにより、AT
オフセットやRFオフセットを発生させないですむ。
【0114】また、図5に示した光カード上の各スポッ
トが図6に示した受光素子上のスポットに対応し、各々
検出されることは言うまでもない。
【0115】次に、この様に配置されたスポットを用い
て、どの様に往復記録及び複数トラック同時再生を行う
かを説明する。
【0116】まず、記録時においては、前記0次光スポ
ットを記録光として用い、0次光スポットをはさむ様に
トラック進行方向の前後に配されたDV光スポットによ
り、トラックの進行方向によらずベリファイを行うこと
ができる。それにより、往復記録が可能となる。
【0117】次に、再生時においては、図5に示した様
に2つのRF光スポットと0次光スポット(もしくは、
DV光スポット)を用いることにより、3つのトラック
を同時に再生することが可能となる。
【0118】また、この時のAF,AT制御は、0次光
スポットの反射光を4分割素子で検出することにより、
従来と同様の非点収差法でAF制御し、ATは、図5に
示した2つのAT光スポットの反射光を各々検出し、そ
の差分をとることにより制御している。
【0119】本実施例では、0次光スポットの反射光を
受光する受光素子を4分割し、AF制御を行っている
が、その他の光スポット、つまりは、RF光スポット、
DV光スポットの反射光を受光する素子のうちどれか、
もしくは全部を4分割し、AF制御を行っても良い。
【0120】尚、以上の実施例は分離型光ヘッドを有す
るものであるが、本発明は、分離型に限らず、その他の
一般的な光ヘッドを有する装置に対しても同様に適用す
ることができる。
【0121】(第4の実施例)以下、本発明の実施例に
ついて、図面を参照しながら詳細に説明する。図7は、
本発明による光学的情報記録再生装置の光ヘッドに用い
られる回折格子24′の一例を示す概略図である。尚、
本実施例では、上記図32に示されている従来例装置に
おける回折格子24の代わりに図7に示されている回折
格子を用いることと、その回折格子により分割される光
束を受光する受光素子の形状のみ、上記図32の従来例
装置と異なる。
【0122】本実施例の回折格子は、図7に示した様に
3つの回折領域をもち、光軸を中心として120°ずつ
の扇形に3分割した回折領域を有し、それぞれ、AT光
用、RF光用、DV光用の回折領域とすることにより、
各領域の回折格子の段差を変えることなく(全領域での
回折効率が等しい)、各回折領域から回折したDV光,
AT光,RF光の6つの光スポットは同じ光量を得るこ
とができる。
【0123】この回折格子24′を照射光学系中に配す
ることにより、図8に示す様に光カード上に7つのスポ
ットを結像させることができる。これは、図7に示した
各領域の回折格子の各々の±1次光スポットによる6つ
のスポットと、回折格子24′を回折作用を受けずに透
過した0次光束のスポット1つで構成されている。ま
た、図8に示した光カード上の各スポットが図3に示し
た受光素子上のスポットに対応し、各々検出されること
は言うまでもない。
【0124】次に、この様に配置されたスポットを用い
て、どの様に往復記録及び複数トラック同時再生を行う
かを説明する。
【0125】まず、記録時においては、前記0次光スポ
ットを記録光として用い、0次光スポットをはさむ様に
トラック進行方向の前後に配されたDV光スポットによ
り、トラックの進行方向によらずベリファイを行うこと
ができる。それにより、往復記録が可能となる。
【0126】次に、再生時においては、図8に示した様
に2つのRF光スポットと0次光スポット(もしくは、
DV光スポット)を用いることにより、3つのトラック
を同時に再生することが可能となる。
【0127】また、この時のAF,AT制御は、0次光
スポットの反射光を4分割素子で検出することにより、
従来と同様の非点収差法でAF制御し、ATは、図8に
示した2つのAT光スポットの反射光を各々検出し、そ
の差分をとることにより制御している。
【0128】本実施例では、0次光スポットの反射光を
受光する受光素子を4分割し、AF制御を行っている
が、その他の光スポット、つまりは、RF光スポット、
DV光スポットの反射光を受光する素子のうちどれか、
もしくは全部を4分割し、AF制御を行っても良い。
【0129】尚、以上の実施例は分離型光ヘッドを有す
るものであるが、本発明は、分離型に限らず、その他の
一般的な光ヘッドを有する装置に対しても同様に適用す
ることができる。
【0130】また、本発明の実施例のように、光軸を中
心として120°ずつの扇形に分割した回折格子の形状
にすることにより、各領域の回折格子の段差を変えるこ
となく(全領域での回折効率が等しい)、各回折領域か
ら回折したDV光,AT光,RF光の6つの光スポット
は同じ光量を得ることができる。
【0131】このように、6つの光の光量が同じである
と、記録時と再生時の各々における光量の制御が簡単で
あり、LD光量制御の幅も小さくとれる。つまり、記録
時においては、LDは大きなパワーで発光させなければ
ならないが、その上限は、記録光が記録に必要なパワー
を満たし、かつ記録光(0次光)以外の光スポットが記
録しないということが条件であり、また下限は、記録光
(0次光)の光が他の光(RF,DV,AT)に与える
クロストークが許容できる光量と、記録光の再生光劣化
が起きないバランスの上に成り立っている。
【0132】さらに、詳しく実例をあげて説明する。
【0133】今、回折格子の各光量の分配比を、記録
光:DV光:AT光:RF光=20:3:2:1とし、
記録に必要な光量を20mW以上、記録できない条件が
3mW以下、再生光劣化が起きない条件を1mW以下、
クロストークが許容できる光量を0.05mW以上とし
た場合、LDの発光量は、9割が有効スポットとして光
カード上に照射されるとすると、記録時には、LDの発
光量が約36mWの時、各光量は、記録光:DV光:A
T光:RF光=20mW:3mW:2mW:1mWとな
る。
【0134】これに対し、再生時は、LDの発光量が約
1.8mWの時、各光量は、記録光(0次光):DV
光:AT光:RF光=1mW:0.15mW:0.1m
W:0.05mWとなる。
【0135】次に、本発明のように、DV光=AT光=
RF光とした場合について計算してみる。条件として
は、記録光:DV光:AT光:RF光=20:1:1:
1とし、その他の条件は上記の計算と同じとした。
【0136】記録時には、LDの発光量が約29mWの
時、各光量は、記録光:DV光:AT光:RF光=20
mW:1mW:1mW:1mWとなり、上記の計算に比
べ小さなパワーで記録することができる。
【0137】また、再生時は、LDの発光量が約1.3
mWの時、各光量は、記録光(0次光):DV光:AT
光:RF光=1mW:0.05mW:0.05mW:
0.05mWとなる。
【0138】このように、本発明では、 DV光=AT光=RF光 となるように光を分配したことにより、記録時と再生時
のLDの発光量の幅(差)を小さくすることができ、ま
た、記録時のLDの発光量も小さくできることから、使
用するLDのパワーも小さくできる。
【0139】よって、光量の制御が簡単で、パワーの小
さなLDが使用できる光ヘッドを提供することができ
る。
【0140】(第5の実施例)以下、本発明の実施例に
ついて、図面を参照しながら詳細に説明する。図9は、
本発明による光学的情報記録再生装置の光ヘッドに用い
られる回折格子24′の一例を示す概略図である。尚、
本実施例では、上記図32に示されている従来例装置に
おける回折格子24の代わりに図9に示されている回折
格子を用いることと、その回折格子により分割される光
束を受光する受光素子の形状のみ、上記図32の従来例
装置と異なる。
【0141】本実施例で用いる回折格子は、図9に示さ
れるように光軸を中心として同心円状に分割された3つ
の回折領域を有し、中心の円内領域をAT光用に、その
外側の円周領域をRF光用に、更にその外側の円周領域
をDV光用に用いる。
【0142】また、各回折領域に照射される光量が等し
くなるように分割することにより、各領域の回折格子の
段差を変えることなく(全領域での回折効率が等し
い)、各回折領域から回折したDV光,AT光,RF光
の6つの光スポットは同じ光量を得ることができる。
【0143】本実施例では、図9に示した様に3つの回
折領域をもった回折格子24′を照射光学系中に配する
ことにより、図10に示す様に光カード上に7つのスポ
ットを結像させることができる。これは、図9に示した
各領域の回折格子の各々の±1次光スポットによる6つ
のスポットと、回折格子24′を回折作用を受けずに透
過した0次光束のスポット1つで構成されている。ま
た、図10に示した光カード上の各スポットが図3に示
した受光素子上のスポットに対応し、各々検出されるこ
とは言うまでもない。
【0144】次に、この様に配置されたスポットを用い
て、どの様に往復記録及び複数トラック同時再生を行う
かを説明する。
【0145】まず、記録時においては、前記0次光スポ
ットを記録光として用い、0次光スポットをはさむ様に
トラック進行方向の前後に配されたDV光スポットによ
り、トラックの進行方向によらずベリファイを行うこと
ができる。それにより、往復記録が可能となる。
【0146】次に、再生時においては、図10に示した
様に2つのRF光スポットと0次光スポット(もしく
は、DV光スポット)を用いることにより、3つのトラ
ックを同時に再生することが可能となる。
【0147】また、この時のAF,AT制御は、0次光
スポットの反射光を4分割素子で検出することにより、
従来と同様の非点収差法でAF制御し、ATは、図10
に示した2つのAT光スポットの反射光を各々検出し、
その差分をとることにより制御している。
【0148】本実施例では、0次光スポットの反射光を
受光する受光素子を4分割し、AF制御を行っている
が、その他の光スポット、つまりは、RF光スポット、
DV光スポットの反射光を受光する素子のうちどれか、
もしくは全部を4分割し、AF制御を行っても良い。
【0149】尚、以上の実施例は分離型光ヘッドを有す
るものであるが、本発明は、分離型に限らず、その他の
一般的な光ヘッドを有する装置に対しても同様に適用す
ることができる。
【0150】また、本発明の実施例のように、光軸を中
心として同心円状に、かつ各回折領域に照射される光量
が等しくなるように領域を分割することにより、各領域
の回折格子の段差を変えることなく(全領域での回折効
率が等しい)、各回折領域から回折したDV光,AT
光,RF光の6つの光スポットは同じ光量を得ることが
できる。
【0151】図11は、本実施例の回折格子に入射する
光の強度分布を示す図である。
【0152】また、本実施例では、光源として、半導体
レーザを用いた。
【0153】(第6の実施例)以下、本発明の実施例に
ついて、図面を参照しながら詳細に説明する。図12
は、本発明による光学的情報記録再生装置の光ヘッドに
用いられる回折格子24′の一例を示す概略図である。
尚、本実施例では、上記図32に示されている従来例装
置における回折格子24の代わりに図12に示されてい
る回折格子を用いることと、その回折格子により分割さ
れる光束を受光する受光素子の形状のみ、上記図32の
従来例装置と異なる。
【0154】本実施例では、図12に示した様に3つの
回折領域をもった回折格子24′を照射光学系中に配す
ることにより、図13に示す様に光カード上に7つのス
ポットを結像させることができる。これは、図12に示
した各領域の回折格子の各々の±1次光スポットによる
6つのスポットと、回折格子24′を回折作用を受けず
に透過した0次光束のスポット1つで構成されている。
また、図2に示した光カード上の各スポットが図3に示
した受光素子上のスポットに対応し、各々検出されるこ
とは言うまでもない。
【0155】次に、この様に配置されたスポットを用い
て、どの様に往復記録及び複数トラック同時再生を行う
かを説明する。
【0156】まず、記録時においては、前記0次光スポ
ットを記録光として用い、0次光スポットをはさむ様に
トラック進行方向の前後に配されたDV光スポットによ
り、トラックの進行方向によらずベリファイを行うこと
ができる。それにより、往復記録が可能となる。
【0157】次に、再生時においては、図13に示した
様に2つのRF光スポットと0次光スポット(もしく
は、DV光スポット)を用いることにより、3つのトラ
ックを同時に再生することが可能となる。
【0158】また、この時のAF,AT制御は、0次光
スポットの反射光を4分割素子で検出することにより、
従来と同様の非点収差法でAF制御し、ATは、図13
に示した2つのAT光スポットの反射光を各々検出し、
その差分をとることにより制御している。
【0159】本実施例では、0次光スポットの反射光を
受光する受光素子を4分割し、AF制御を行っている
が、その他の光スポット、つまりは、RF光スポット、
DV光スポットの反射光を受光する素子のうちどれか、
もしくは全部を4分割し、AF制御を行っても良い。
【0160】尚、以上の実施例は分離型光ヘッドを有す
るものであるが、本発明は、分離型に限らず、その他の
一般的な光ヘッドを有する装置に対しても同様に適用す
ることができる。
【0161】また、本発明の実施例のように、光軸を中
心として同心円状に3つの領域に分かれており、かつ、
内側から(AT光用領域),(RF光用領域),(DV
光用領域)という順に配置した回折格子を使用すること
により、光カード上でのスポット径が、 (AT光スポット)≧(DV光スポット)、 (RF光スポット)≧(DV光スポット) または、 (AT光スポット)≧(RF光スポット)≧(DV光ス
ポット) となるように構成できる。
【0162】このように、各スポットの径を決めた理由
は、各スポットの役割及びATオフセットの発生のしや
すさに由来する。つまり、AT光スポットはAT制御を
つかさどる大切な光であるため、大きな径にすることに
よりATハズレ等に強い安定した制御が期待でき、RF
光スポットも、大きな径にすることによりATオフセッ
トに対し強くなり、安定した信号を得ることができるよ
うになる。
【0163】ここでATオフセットを発生させる原因と
して第1に考えられるのは、回折格子のピッチ誤差によ
る光スポット位置の誤差が考えられる。よって、ななめ
方向に回折させてスポットを形成しているAT光とRF
光スポットは、構成上ATオフセットがどうしても発生
しやすくなっているが、上記のようにスポット径を大き
くすることによりその影響は大幅に軽減される。
【0164】また、DV光スポットに関しては、回折格
子のピッチ誤差があった場合でも、トラック中心上をト
ラック進行方向に光スポットが変動するだけで、ATオ
フセットは発生しないため、小さなスポットで十分であ
る。
【0165】以上のような各スポット形状の設定は、以
下の様な概念に基づいて決められる。 DV,RF光はトラック進行方向の径が小さくなけ
ればならない。
【0166】理由:再生信号に含まれるジッタの影響を
小さくするため。 DV,RF,AT光はトラック横断方向の径が大き
い方が良い。
【0167】(但し、隣接するピットもしくはガイドト
ラックにかからない範囲で。) 理由:AT光に関しては、AT引込範囲が広くなるため
であり、DV,RF光に関しては、スポット径が大きい
方がトラック横断方向への位置ずれによるピットからの
反射光の変動が小さいためである。ただし、DV光は記
録光と同じ軌跡をたどるので、トラック横断方向への位
置ずれはほとんど無いと考えられるので、スポット径は
小さくてもかまわない。
【0168】このような概念に基づいて、本発明の回折
格子の形状は決定された。
【0169】(第7の実施例)以下、本発明の実施例に
ついて、図面を参照しながら詳細に説明する。図14
は、本発明による光学的情報記録再生装置の光ヘッドに
用いられる回折格子24′の一例を示す概略図である。
尚、本実施例では、上記図8に示されている従来例装置
における回折格子24の代わりに図14に示されている
回折格子を用いることと、その回折格子により分割され
る光束を受光する受光素子の形状のみ、上記図32の従
来例装置と異なる。
【0170】本実施例では、図14に示した様に3つの
回折領域をもった回折格子24′を照射光学系中に配す
ることにより、図15に示す様に光カード上に7つのス
ポットを結像させることができる。これは、図14に示
した各領域の回折格子の各々の±1次光スポットによる
6つのスポットと、回折格子24′を回折作用を受けず
に透過した0次光束のスポット1つで構成されている。
また、図15に示した光カード上の各スポットが図3に
示した受光素子上のスポットに対応し、各々検出される
ことは言うまでもない。
【0171】次に、この様に配置されたスポットを用い
て、どの様に往復記録及び複数トラック同時再生を行う
かを説明する。
【0172】まず、記録時においては、前記0次光スポ
ットを記録光として用い、0次光スポットをはさむ様に
トラック進行方向の前後に配されたDV光スポットによ
り、トラックの進行方向によらずベリファイを行うこと
ができる。それにより、往復記録が可能となる。
【0173】次に、再生時においては、図15に示した
様に2つのRF光スポットと0次光スポット(もしく
は、DV光スポット)を用いることにより、3つのトラ
ックを同時に再生することが可能となる。
【0174】また、この時のAF,AT制御は、0次光
スポットの反射光を4分割素子で検出することにより、
従来と同様の非点収差法でAF制御し、ATは、図15
に示した2つのAT光スポットの反射光を各々検出し、
その差分をとることにより制御している。
【0175】本実施例では、0次光スポットの反射光を
受光する受光素子を4分割し、AF制御を行っている
が、その他の光スポット、つまりは、RF光スポット、
DV光スポットの反射光を受光する素子のうちどれか、
もしくは全部を4分割し、AF制御を行っても良い。
【0176】尚、以上の実施例は分離型光ヘッドを有す
るものであるが、本発明は、分離型に限らず、その他の
一般的な光ヘッドを有する装置に対しても同様に適用す
ることができる。
【0177】また、本発明の実施例のように、光軸を中
心として同心円状に2つの領域に分け、さらにその内側
の円内をトラック進行方向に真ん中で2つに分割し、内
側に(AT光領域),(RF光領域),外側に(DV光
領域)を配することにより、光カード上でのスポット径
が、 (AT光スポット)=(RF光スポット)≧(DV光ス
ポット) となるように構成できる。
【0178】このように、各スポットの径を決めた理由
は、各スポットの役割及びATオフセットの発生のしや
すさに由来する。つまり、AT光スポットはAT制御を
つかさどる大切な光であるため、大きな径にすることに
よりATハズレ等に強い安定した制御が期待でき、RF
光スポットも、大きな径にすることによりATオフセッ
トに対し強くなり、安定した信号を得ることができるよ
うになる。
【0179】ここでATオフセットを発生させる原因と
して第1に考えられるのは、回折格子のピッチ誤差によ
る光スポット位置の誤差が考えられる。よって、ななめ
方向に回折させてスポットを形成しているAT光とRF
光スポットは、構成上ATオフセットがどうしても発生
しやすくなっているが、上記のようにスポット径を大き
くすることによりその影響は大幅に軽減される。
【0180】また、DV光スポットに関しては、回折格
子のピッチ誤差があった場合でも、トラック中心上をト
ラック進行方向に光スポットが変動するだけで、ATオ
フセットは発生しないため、小さなスポットで十分であ
る。
【0181】(第8の実施例)以下、本発明の実施例に
ついて、図面を参照しながら詳細に説明する。図16
は、本発明による光学的情報記録再生装置の光ヘッドに
用いられる回折格子24′の一例を示す概略図である。
尚、本実施例では、上記図32に示されている従来例装
置における回折格子24の代わりに図16に示されてい
る回折格子を用いることと、その回折格子により分割さ
れる光束を受光する受光素子の形状のみ、上記図32の
従来例装置と異なる。
【0182】本実施例では、図16に示した様に3つの
回折領域をもった回折格子24′を照射光学系中に配す
ることにより、図17に示す様に光カード上に7つのス
ポットを結像させることができる。これは、図16に示
した各領域の回折格子の各々の±1次光スポットによる
6つのスポットと、回折格子24′を回折作用を受けず
に透過した0次光束のスポット1つで構成されている。
また、図17に示した光カード上の各スポットが図3に
示した受光素子上のスポットに対応し、各々検出される
ことは言うまでもない。
【0183】次に、この様に配置されたスポットを用い
て、どの様に往復記録及び複数トラック同時再生を行う
かを説明する。
【0184】まず、記録時においては、前記0次光スポ
ットを記録光として用い、0次光スポットをはさむ様に
トラック進行方向の前後に配されたDV光スポットによ
り、トラックの進行方向によらずベリファイを行うこと
ができる。それにより、往復記録が可能となる。
【0185】次に、再生時においては、図17に示した
様に2つのRF光スポットと0次光スポット(もしく
は、DV光スポット)を用いることにより、3つのトラ
ックを同時に再生することが可能となる。
【0186】また、この時のAF,AT制御は、0次光
スポットの反射光を4分割素子で検出することにより、
従来と同様の非点収差法でAF制御し、ATは、図17
に示した2つのAT光スポットの反射光を各々検出し、
その差分をとることにより制御している。
【0187】本実施例では、0次光スポットの反射光を
受光する受光素子を4分割し、AF制御を行っている
が、その他の光スポット、つまりは、RF光スポット、
DV光スポットの反射光を受光する素子のうちどれか、
もしくは全部を4分割し、AF制御を行っても良い。
【0188】尚、以上の実施例は分離型光ヘッドを有す
るものであるが、本発明は、分離型に限らず、その他の
一般的な光ヘッドを有する装置に対しても同様に適用す
ることができる。
【0189】また、本発明の実施例のように、光軸を中
心として同心円状に2つの領域に分け、さらにその外側
の円周領域をトラック進行方向に真ん中で2つに分割
し、外側に(DV光領域),(RF光領域),内側に
(AT光領域)を配することにより、トラック進行方向
の光カード上でのスポット径が、 (AT光スポット)≧(RF光スポット)=(DV光ス
ポット) となるように構成できる。
【0190】このように、各スポットの径を決めた理由
は、各スポットの役割に由来する。つまり、RFとDV
に用いる光スポットは、光カードに書かれたピットを読
み取るという役割から、できるだけトラック方向に小さ
な径が望ましい。なぜなら、ピットに対するトラック方
向のスポット径が大きい場合、ジッタ等が発生し再生信
号が極端に悪化するからである。それに対し、AT光ス
ポットは、トラック進行方向の径が大きくても全く問題
にはならずに制御を行うことができる。
【0191】よって、本実施例のように光カード上のス
ポット形状、さらには回折格子の形状が決定されるわけ
である。
【0192】(第9の実施例)以下、本発明の実施例に
ついて、図面を参照しながら詳細に説明する。図18
は、本発明による光学的情報記録再生装置の光ヘッドに
用いられる回折格子24′の一例を示す概略図である。
尚、本実施例では、上記図32に示されている従来例装
置における回折格子24の代わりに図18に示されてい
る回折格子を用いることと、その回折格子により分割さ
れる光束を受光する受光素子の形状のみ、上記図32の
従来例装置と異なる。
【0193】本実施例では、図18に示した様に3つの
回折領域をもった回折格子24′を照射光学系中に配す
ることにより、図19に示す様に光カード上に7つのス
ポットを結像させることができる。これは、図18に示
した各領域の回折格子の各々の±1次光スポットによる
6つのスポットと、回折格子24′を回折作用を受けず
に透過した0次光束のスポット1つで構成されている。
また、図19に示した光カード上の各スポットが図3に
示した受光素子上のスポットに対応し、各々検出される
ことは言うまでもない。
【0194】次に、この様に配置されたスポットを用い
て、どの様に往復記録及び複数トラック同時再生を行う
かを説明する。
【0195】まず、記録時においては、前記0次光スポ
ットを記録光として用い、0次光スポットをはさむ様に
トラック進行方向の前後に配されたDV光スポットによ
り、トラックの進行方向によらずベリファイを行うこと
ができる。それにより、往復記録が可能となる。
【0196】次に、再生時においては、図19に示した
様に2つのRF光スポットと0次光スポット(もしく
は、DV光スポット)を用いることにより、3つのトラ
ックを同時に再生することが可能となる。
【0197】また、この時のAF,AT制御は、0次光
スポットの反射光を4分割素子で検出することにより、
従来と同様の非点収差法でAF制御し、ATは、図19
に示した2つのAT光スポットの反射光を各々検出し、
その差分をとることにより制御している。
【0198】本実施例では、0次光スポットの反射光を
受光する受光素子を4分割し、AF制御を行っている
が、その他の光スポット、つまりは、RF光スポット、
DV光スポットの反射光を受光する素子のうちどれか、
もしくは全部を4分割し、AF制御を行っても良い。
【0199】尚、以上の実施例は分離型光ヘッドを有す
るものであるが、本発明は、分離型に限らず、その他の
一般的な光ヘッドを有する装置に対しても同様に適用す
ることができる。
【0200】また、本発明の回折格子は、図18に示し
たように、光軸を中心としてトラック進行方向に長い楕
円領域からなるAT光領域と、その外側を取り囲む円周
状領域をトラック進行方向に平行な分割線で2分割して
形成されたRF光領域と、DV光領域との3つの回折領
域が、重なることなく、格子方向、格子間隔を異ならせ
て形成されている。
【0201】このような回折格子を用いることにより、
AT,RF,DVの各光スポットともトラック横断方向
に大きく、トラック進行方向に小さい楕円スポットを得
ることができる。これにより、トラック横断方向に大き
いことからAT,RF,DVの3つのスポットともAT
オフセットに強くなり、また、RF,DVの各スポット
は、トラック進行方向に小さいことから、ジッタ等の発
生が少ない、もしくは全く無い再生信号を得ることがで
きる。
【0202】また、図20は、本実施例に関連した他の
回折格子の例を示す図であり、各回折領域の格子方向、
格子間隔や、その役割が異なっている。 (第10の実施例)以下、本発明の実施例について、図
面を参照しながら詳細に説明する。図21は、本発明に
よる光学的情報記録再生装置の光ヘッドに用いられる回
折格子24′の一例を示す概略図である。尚、本実施例
では、上記図32に示されている従来例装置における回
折格子24の代わりに図1に示されている回折格子を用
いることと、その回折格子により分割される光束を受光
する受光素子の形状のみ、上記図32の従来例装置と異
なる。
【0203】本実施例では、図21に示した様に3つの
回折領域をもった回折格子24′を照射光学系中に配す
ることにより、図2に示す様に光カード上に7つのスポ
ットを結像させることができる。これは、図21に示し
た各領域の回折格子の各々の±1次光スポットによる6
つのスポットと、回折格子24′を回折作用を受けずに
透過した0次光束のスポット1つで構成されている。
【0204】また、図22に示した光カード上の各スポ
ットが図3に示した受光素子上のスポットに対応し、各
々検出されることは言うまでもない。次に、この様に配
置されたスポットを用いて、どの様に往復記録及び複数
トラック同時再生を行うかを説明する。
【0205】まず、記録時においては、前記0次光スポ
ットを記録光として用い、0次光スポットをはさむ様に
トラック進行方向の前後に配されたDV光スポットによ
り、トラックの進行方向によらずベリファイを行うこと
ができる。それにより、往復記録が可能となる。
【0206】次に、再生時においては、図22に示した
様に2つのRF光スポットと0次光スポット(もしく
は、D.V光スポット)を用いることにより、3つのト
ラックを同時に再生することが可能となる。
【0207】また、この時のAF,AT制御は、0次光
スポットの反射光を4分割素子で検出することにより、
従来と同様の非点収差法でAF制御し、ATは、図22
に示した2つのAT光スポットの反射光を各々検出し、
その差分をとることにより制御している。
【0208】本実施例では、0次光スポットの反射光を
受光する受光素子を4分割し、AF制御を行っている
が、その他の光スポット、つまりは、RF光スポット、
DV光スポットの反射光を受光する素子のうちどれか、
もしくは全部を4分割し、AF制御を行っても良い。
【0209】尚、以上の実施例は分離型光ヘッドを有す
るものであるが、本発明は、分離型に限らず、その他の
一般的な光ヘッドを有する装置に対しても同様に適用す
ることができる。
【0210】本実施例の回折格子は、図21に示したよ
うに、光軸を中心として、同心円状に3分割された回折
領域において、中心の円形領域をAT光用とし、その周
囲の円周状領域をRF光用に、更にその周囲の円周状領
域をDV光領域として、それぞれの領域が重なることな
く格子方向や格子間隔を任意に設定している。
【0211】また、更に、前記各回折領域から回折され
る光量が等しくなるように構成されていることを特徴と
する。
【0212】本実施例の光源は半導体レーザであり、前
記回折格子に入射する光束の強度分布は、ガウス分布を
しており、回折格子の回折効率は、各回折領域に入射す
る光量に応じて決定されていることを特徴とする。
【0213】また、本実施例の回折格子は、図23に示
されるように、その回折効率を、AT光領域をα,RF
光領域をβ,DV光領域をγとし、各回折領域に入射す
る光量をAT光領域をA,RF光領域をB,DV光領域
をCとした場合、 αA=βB=γC の関係式が成り立つように、各回折領域の膜厚(段差)
が選択されていることを特徴とする。
【0214】図23に示したように、回折格子24′を
構成することにより、各回折領域から回折したDV光,
AT光,RF光の6つの光スポットは同じ光量を得るこ
とができるため、検出回路等の電気回路を大幅に簡略化
することができる。
【0215】(第11の実施例)以下、本発明の実施例
について、図面を参照しながら詳細に説明する。図24
は、本発明による光学的情報記録再生装置の光ヘッドに
用いられる回折格子24′の一例を示す概略図である。
尚、本実施例では、上記図32に示されている従来例装
置における回折格子24の代わりに図24に示されてい
る回折格子を用いることと、その回折格子により分割さ
れる光束を受光する受光素子の形状のみ、上記図32の
従来例装置と異なる。
【0216】本実施例では、図24に示した様に3つの
回折領域をもった回折格子24′を照射光学系中に配す
ることにより、図25に示す様に光カード上に7つのス
ポットを結像させることができる。これは、図24に示
した各領域の回折格子の各々の±1次光スポットによる
6つのスポットと、回折格子24′を回折作用を受けず
に透過した0次光束のスポット1つで構成されている。
【0217】また、図25に示した光カード上の各スポ
ットが図3に示した受光素子上のスポットに対応し、各
々検出されることは言うまでもない。
【0218】次に、この様に配置されたスポットを用い
て、どの様に往復記録及び複数トラック同時再生を行う
かを説明する。
【0219】まず、記録時においては、前記0次光スポ
ットを記録光として用い、0次光スポットをはさむ様に
トラック進行方向の前後に配されたDV光スポットによ
り、トラックの進行方向によらずベリファイを行うこと
ができる。それにより、往復記録が可能となる。
【0220】次に、再生時においては、図25に示した
様に2つのRF光スポットと0次光スポット(もしく
は、D.V光スポット)を用いることにより、3つのト
ラックを同時に再生することが可能となる。
【0221】また、この時のAF,AT制御は、0次光
スポットの反射光を4分割素子で検出することにより、
従来と同様の非点収差法でAF制御し、ATは、図25
に示した2つのAT光スポットの反射光を各々検出し、
その差分をとることにより制御している。
【0222】本実施例では、0次光スポットの反射光を
受光する受光素子を4分割し、AF制御を行っている
が、その他の光スポット、つまりは、RF光スポット、
DV光スポットの反射光を受光する素子のうちどれか、
もしくは全部を4分割し、AF制御を行っても良い。
【0223】尚、以上の実施例は分離型光ヘッドを有す
るものであるが、本発明は、分離型に限らず、その他の
一般的な光ヘッドを有する装置に対しても同様に適用す
ることができる。
【0224】また、本発明の実施例では、図23に示し
たように、回折格子24′を構成することにより、各回
折領域から回折したDV光,AT光,RF光の6つの光
スポットは同じ光量を得ることができる。この事によ
り、検出回路等の電気回路を大幅に簡略化することがで
きる。
【0225】さらに本発明では、精度良く効率的に作る
ために図26の様な構成にした。つまり、回折格子の段
差を形成する方法として一般的に薬品による侵食が利用
されるが、その段差の高さを制御するのは時間によって
行われる。しかしながら、となり合う回折領域が接点を
もつ場合は、その近くの回折格子の侵食時間及び領域は
あいまいになる。
【0226】よって、希望する回折効率及び回折領域を
得たい時は、図26に示した様に、上面図において隣接
する回折領域を、基板の表面と裏面とに分けて形成する
ことにより、回折領域が接点をもたないようにすること
ができる。本実施例では、薬品による侵食により、表裏
両面に回折領域が形成された回折格子を用いた。
【0227】また、本実施例では、更に、前記各回折領
域の回折効率が異なるように構成されていることを特徴
とする。
【0228】また、本実施例では、位相型回折格子を用
いた。
【0229】(第12の実施例)以下、本発明の実施例
について、図面を参照しながら詳細に説明する。図27
は、本発明による光学的情報記録再生装置の光ヘッドに
用いられる回折格子24′の一例を示す概略図である。
尚、本実施例では、上記図32に示されている従来例装
置における回折格子24の代わりに図27に示されてい
る回折格子を用いることと、その回折格子により分割さ
れる光束を受光する受光素子の形状のみ、上記図32の
従来例装置と異なる。
【0230】本実施例では、図27に示した様に3つの
回折領域をもった回折格子24′を照射光学系中に配す
ることにより、図28に示す様に光カード上に7つのス
ポットを結像させることができる。これは、図27に示
した各領域の回折格子の各々の±1次光スポットによる
6つのスポットと、回折格子24′を回折作用を受けず
に透過した0次光束のスポット1つで構成されている。
【0231】また、図28に示した光カード上の各スポ
ットが図3に示した受光素子上のスポットに対応し、各
々検出されることは言うまでもない。次に、この様に配
置されたスポットを用いて、どの様に往復記録及び複数
トラック同時再生を行うかを説明する。
【0232】まず、記録時においては、前記0次光スポ
ットを記録光として用い、0次光スポットをはさむ様に
トラック進行方向の前後に配されたDV光スポットによ
り、トラックの進行方向によらずベリファイを行うこと
ができる。それにより、往復記録が可能となる。
【0233】次に、再生時においては、図28に示した
様に2つのRF光スポットと0次光スポット(もしく
は、D.V光スポット)を用いることにより、3つのト
ラックを同時に再生することが可能となる。
【0234】また、この時のAF,AT制御は、0次光
スポットの反射光を4分割素子で検出することにより、
従来と同様の非点収差法でAF制御し、ATは、図28
に示した2つのAT光スポットの反射光を各々検出し、
その差分をとることにより制御している。
【0235】本実施例では、0次光スポットの反射光を
受光する受光素子を4分割し、AF制御を行っている
が、その他の光スポット、つまりは、RF光スポット、
DV光スポットの反射光を受光する素子のうちどれか、
もしくは全部を4分割し、AF制御を行っても良い。
【0236】尚、以上の実施例は分離型光ヘッドを有す
るものであるが、本発明は、分離型に限らず、その他の
一般的な光ヘッドを有する装置に対しても同様に適用す
ることができる。
【0237】また、本発明の実施例では、図23に示し
たように、回折格子24′を構成することにより、各回
折領域から回折したDV光,AT光,RF光の6つの光
スポットは同じ光量を得ることができる。このことによ
り、検出回路等の電気回路を大幅に簡略化することがで
きる。
【0238】さらに本実施例では、回折格子を精度良く
効率的に作るために、図29の様な構成にした。
【0239】つまり、回折格子の段差を形成する方法と
して一般的に薬品による侵食が利用されるが、その段差
の高さを制御するのは時間によって行われる。しかしな
がら、となり合う回折領域が接点をもつ場合は、その近
くの回折格子の侵食時間及び領域はあいまいになる。
【0240】よって、希望する回折効率及び回折領域を
得たい時は、図29に示した様に回折領域が接点をもた
ないようにして製作するのが確実である。
【0241】図29(a)は、本実施例の回折格子の横
断面図であり、上面図において隣接する回折領域を、そ
れぞれ別の2枚の基板を、薬品による侵食により形成
し、この2枚の基板を回折格子面を外側にして貼り合わ
せたものである。
【0242】また、図29(b)は、同様に2枚の基板
に形成した回折面を内側にして、スペーサーを挟んで貼
り合わせた回折格子の横断面図を示すものである。
【0243】このようにすることで、各回折領域は、そ
れぞれの領域が重ならず、かつ接点を持たずに形成する
ことができる。
【0244】また、本実施例では、更に、前記各回折領
域の回折効率が異なるように構成されていることを特徴
とする。
【0245】また、本実施例では、位相型回折格子を用
いた。
【0246】
【発明の効果】
(効果1)以上説明したように、本発明によれば、1つ
の光源からの光を複数に分割することにより、往復記録
及び複数トラック同時再生が可能となり、記録及び再生
に費やす時間が大幅に短縮された情報記録再生装置を提
供することができる。
【0247】また、複数の回折領域が重なることなく形
成されているため、光学的情報記録媒体上に照射される
光スポットの形状、強度等を、それぞれ別個に制御する
ことが容易にできるという効果が得られる。
【0248】(効果2)また、以上説明したように、本
発明によれば、1つの光源からの光を複数に分割するこ
とにより、往復記録及び複数トラック同時再生が可能と
なり、記録及び再生に費やす時間が大幅に短縮された情
報記録再生装置を提供することができる。
【0249】また、本発明における回折格子の回折で得
られた各スポット(AT,RF,DVの各スポット)
は、トラック横断方向に長いスポット形状となることか
ら、トラック横断方向のズレ(ATオフセット)に強
く、安定した制御を行うことができる。
【0250】さらに、トラック進行方向にスポット径の
小さなDV光スポット、RF光スポットを得ることがで
き、安定した再生信号を得ることができるようになる。
【0251】(効果3)また、以上説明したように、本
発明によれば、1つの光源からの光を複数に分割するこ
とにより、往復記録及び複数トラック同時再生が可能と
なり、記録及び再生に費やす時間が大幅に短縮された情
報記録再生装置を提供することができる。
【0252】また、本発明で用いた回折格子を用いた光
ヘッドにおいては、AT光スポットとRF光スポットが
同一の回折領域からの回折であるため、回折格子の製造
誤差(ピッチ、格子の傾き)によるAT光スポットとR
F光スポットの位置ズレが起こる確率が下がり、また、
万が一起っても回折格子を回転させて微調整を行いAT
オフセットやRFオフセットを発生させないですむ。
【0253】(効果4)また、以上説明したように、本
発明によれば、1つの光源からの光を複数に分割するこ
とにより、往復記録及び複数トラック同時再生が可能と
なり、記録及び再生に費やす時間が大幅に短縮された情
報記録再生装置を提供することができる。
【0254】また、本発明の実施例のように、光軸を中
心として120°ずつの扇形に分割した回折格子の形状
にすることにより、DV光,AT光,RF光の6つの光
スポットは同じ光量を得ることができるので、検出回路
が比較的容易に構成できる。
【0255】また、全領域において回折格子の段差が同
じであることから、回折格子の製造のしやすさも飛躍的
に向上する。
【0256】さらに、6つの光スポットが同じ光量であ
ることにより、光量の制御が簡単で、パワーの小さな光
源が使用できるため、コスト的にも安くなる。
【0257】(効果5)また、以上説明したように、本
発明によれば、1つの光源からの光を複数に分割するこ
とにより、往復記録及び複数トラック同時再生が可能と
なり、記録及び再生に費やす時間が大幅に短縮された情
報記録再生装置を提供することができる。
【0258】また、本発明の実施例のように、光軸を中
心として同心円状に、かつ、各回折領域で回折される光
量が等しくなる様に分割することにより、DV光,AT
光,RF光の6つの光スポットは同じ光量を得ることが
できるので、検出回路が比較的容易に構成できる。
【0259】また、全領域において回折格子の段差が同
じであることから、回折格子の製造のしやすさも飛躍的
に向上する。
【0260】(効果6)また、以上説明したように、本
発明によれば、1つの光源からの光を複数に分割するこ
とにより、往復記録及び複数トラック同時再生が可能と
なり、記録及び再生に費やす時間が大幅に短縮された情
報記録再生装置を提供することができる。
【0261】また、本発明の実施例のような回折格子を
用いることにより、スポット径の大きなAT光スポッ
ト,RF光スポットを得ることができ、安定した制御及
び再生が可能になる。
【0262】(効果7)また、以上説明したように、本
発明によれば、1つの光源からの光を複数に分割するこ
とにより、往復記録及び複数トラック同時再生が可能と
なり、記録及び再生に費やす時間が大幅に短縮された情
報記録再生装置を提供することができる。
【0263】また、本発明の実施例のような回折格子を
用いることにより、スポット径の大きなAT光スポッ
ト,RF光スポットを得ることができ、安定した制御及
び再生が可能になる。
【0264】(効果8)また、以上説明したように、本
発明によれば、1つの光源からの光を複数に分割するこ
とにより、往復記録及び複数トラック同時再生が可能と
なり、記録及び再生に費やす時間が大幅に短縮された情
報記録再生装置を提供することができる。
【0265】また、本発明の実施例のような回折格子を
用いることにより、トラック進行方向にスポット径の小
さなDV光スポット,RF光スポットを得ることがで
き、安定した再生信号を得ることができるようになる。
【0266】(効果9)また、以上説明したように、本
発明によれば、1つの光源からの光を複数に分割するこ
とにより、往復記録及び複数トラック同時再生が可能と
なり、記録及び再生に費やす時間が大幅に短縮された情
報記録再生装置を提供することができる。
【0267】また、本発明の実施例のような回折格子を
用いることにより、安定した制御及び再生を行うことが
できる。
【0268】(効果10)また、以上説明したように、
本発明によれば、1つの光源からの光を複数に分割する
ことにより、往復記録及び複数トラック同時再生が可能
となり、記録及び再生に費やす時間が大幅に短縮された
情報記録再生装置を提供することができる。
【0269】また、本発明の実施例のように、回折格子
24′を各回折領域で回折される光量が等しくなる様に
構成することによりDV光,AT光,RF光の6つの光
スポットは同じ光量を得ることができるので、検出回路
が比較的容易に構成できる。よって、コストダウンを実
現できる。
【0270】(効果11)また、以上説明したように、
本発明によれば、1つの光源からの光を複数に分割する
ことにより、往復記録及び複数トラック同時再生が可能
となり、記録及び再生に費やす時間が大幅に短縮された
情報記録再生装置を提供することができる。
【0271】また、本発明の実施例のように、回折格子
24′を各回折領域で回折される光量が等しくなる様に
構成することにより、DV光,AT光,RF光の6つの
光スポットは同じ光量を得ることができるので、検出回
路が比較的容易に構成できるため、コストダウンを実現
できる。
【0272】さらに、回折格子の段差を形成する場合の
制御も簡単かつ確実になるため、精度及び生産性が飛躍
的に向上する。
【0273】また、隣り合う回折領域を基板の表裏両面
に分離して形成するため、各回折領域が接点を持たずに
形成することができ、これにより、精度の高い回折光を
得ることができる。
【0274】(効果12)また、以上説明したように、
本発明によれば、1つの光源からの光を複数に分割する
ことにより、往復記録及び複数トラック同時再生が可能
となり、記録及び再生に費やす時間が大幅に短縮された
情報記録再生装置を提供することができる。
【0275】また、本発明の実施例のように、回折格子
24′を各回折領域で回折される光量が等しくなる様に
構成することにより、DV光,AT光,RF光の6つの
光スポットは同じ光量を得ることができるので、検出回
路が比較的容易に構成できる。よって、コストダウンを
実現できる。
【0276】さらに、回折格子の段差を形成する場合の
制御も簡単かつ確実になるため、精度及び生産性が飛躍
的に向上する。
【0277】また、隣り合う回折領域を別基板に分離し
て形成した後、基板どうしを貼り合わせて構成すること
によって、各回折領域が接点を持たずに形成することが
でき、これにより、精度の高い回折光を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第2の実施例の回折格子の概
略図。
【図2】本発明の第1及び第2の実施例の回折格子によ
る光カード上の各スポットの配置図。
【図3】本発明の第1及び第2の実施例の光検出器の形
状及び配置と光スポットとの関係を示す図。
【図4】本発明の第3の実施例の回折格子の概略図。
【図5】本発明の第3の実施例の回折格子による光カー
ド上の各スポットの配置図。
【図6】本発明の第3の実施例の光検出器の形状及び配
置と光スポットとの関係を示す図。
【図7】本発明の第4の実施例の回折格子の概略図。
【図8】本発明の第4の実施例の回折格子による光カー
ド上の各スポットの配置図。
【図9】本発明の第5の実施例の回折格子の概略図。
【図10】本発明の第5の実施例の回折格子による光カ
ード上の各スポットの配置図。
【図11】本発明の第5の実施例における入射光の強度
分布と各回折領域の効率を示す図。
【図12】本発明の第6の実施例の回折格子の概略図。
【図13】本発明の第6の実施例の回折格子による光カ
ード上の各スポットの配置図。
【図14】本発明の第7の実施例の回折格子の概略図。
【図15】本発明の第7の実施例の回折格子による光カ
ード上の各スポットの配置図。
【図16】本発明の第8の実施例の回折格子の概略図。
【図17】本発明の第8の実施例の回折格子による光カ
ード上の各スポットの配置図。
【図18】本発明の第9の実施例の回折格子の概略図。
【図19】本発明の第9の実施例の他の回折格子による
光カード上の各スポットの配置図。
【図20】本発明の第10の実施例の回折格子の概略
図。
【図21】本発明の第10の実施例の回折格子の概略
図。
【図22】本発明の第10の実施例の回折格子による光
カード上の各スポットの配置図。
【図23】本発明の第10の実施例における入射光の強
度分布と各回折領域の効率を示す図。
【図24】本発明の第11の実施例の回折格子の概略
図。
【図25】本発明の第11の実施例の回折格子による光
カード上の各スポットの配置図。
【図26】本発明の第11の実施例の回折格子の断面
図。
【図27】本発明の第12の実施例の回折格子の概略
図。
【図28】本発明の第12の実施例の回折格子による光
カード上の各スポットの配置図。
【図29】本発明の第12の実施例の回折格子の断面
図。
【図30】光カードの模式的平面図である。
【図31】光カードの部分拡大図である。
【図32】分離型光ヘッド光学系の構成図である。
【図33】偏光ビームスプリッタの分光特性図である。
【図34】従来の光学的情報記録再生装置の光ヘッドに
おける光検出器の形状及び配置と光スポットとの関係を
示す図である。
【図35】従来の回折格子による複数の光スポットの照
射方法を示す概略図。
【図36】従来の回折格子による複数の光スポットの照
射方法を示す概略図。
【図37】従来の回折格子による光記録媒体上の光スポ
ット配置を示す図。
【符号の説明】
1 光カード 20,20′ 全反射プリズム 20″ 全反射ミラー 21 半導体レーザ 22 コリメータレンズ 23 ビーム整形プリズム 24,24′ 回折格子 25 偏光ビームスプリッタ 26 1/4波長板 27 対物レンズ 28 球面レンズ 29 シリンドリカルレンズ 30 光検出器 30a,30b,30c 受光素子 S1 ,S2 ,S3 光スポット Sa ,Sb ,Sc 光スポット

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照射光学系からの光束を絞って光学的情
    報記録媒体に光スポットとして照射し、且つ前記記録媒
    体上の光スポットからの光束を検出光学系に投影する光
    ヘッドを有し、前記照射光学系からの光束の照射により
    前記記録媒体に対し情報を記録し及び/または記録情報
    を再生する光学的情報記録再生装置において、 光源から入射される光束を複数の光束に分割する回折格
    子を有し、 該回折格子は、複数の異なる回折領域を重複することな
    く形成した回折格子であり、入射された光束を、該複数
    の回折領域により、異なる複数の光束に分割して前記光
    学的情報記録媒体に照射することを特徴とする光学的情
    報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の光束のうちの前記回折作用を
    受けなかった光(0次光)は記録用光束として用い、そ
    の他の回折作用を受けた光(回折光)は、ダイレクトベ
    リファイ用光(DV光),オートトラッキング用光(A
    T光),再生用光(RF光)として用いることを特徴と
    する請求項1記載の光学的情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記回折格子をホログラムとしたことを
    特徴とする請求項1又は2記載の光学的情報記録再生装
    置。
  4. 【請求項4】 前記回折格子は、その回折領域が、トラ
    ック進行方向に平行な2本の分割線によって3分割さ
    れ、中心部の回折領域をダイレクトベリファイ(DV)
    光用、その両側の回折領域をオートトラッキング(A
    T)光用と再生(RF)光用に用いることを特徴とする
    請求項1記載の光学的情報記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記回折格子は重ならずに形成された3
    つの回折領域を有し、該回折領域によって複数に分割さ
    れた光束によって前記光学的情報記録媒体上に照射され
    る複数の光スポットのうち、 前記回折作用を受けた光によるダイレクトベリファイ
    (DV)用光スポット、オートトラッキング(AT)用
    光スポット、及び再生(RF)用光スポットは、前記光
    学的情報記録媒体のトラック横断方向に長い楕円形状で
    あり、 前記回折作用を受けなかった光による記録用光スポット
    は、前記他の光スポットより小さな真円形状としたこと
    を特徴とする請求項4記載の光学的情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】 照射光学系からの光束を絞って光学的情
    報記録媒体に光スポットとして照射し且つ前記記録媒体
    上の光スポットからの光束を検出光学系に投影する光ヘ
    ッドを有し、前記照射光学系からの光束の照射により前
    記記録媒体に対し情報を記録し及び/または記録情報を
    再生する光学的情報記録再生装置において、 光源から入射される光束を複数の光束に分割する回折格
    子を有し、 該回折格子は、光軸を中心とした同心円状の2つの回折
    領域に、重なることなく形成されており、該2つの回折
    領域の中心部の円形領域をダイレクトベリファイ(D
    V)光用とし、該円形領域の周囲のリング状領域をオー
    トトラッキング(AT)光用及び再生(RF)光用と
    し、 前記複数の光束のうちの回折作用を受けなかった光(0
    次光)は記録用光束として用い、前記2つの回折領域の
    うちの1つの回折領域により回折した±1次光をダイレ
    クトベリファイ用光(DV光)として用い、前記2つの
    回折領域のうちの他の回折領域により回折した±1次光
    をオートトラッキング用光(AT光),±3次光を再生
    用光(RF光)として用いることを特徴とする光学的情
    報記録再生装置。
  7. 【請求項7】 照射光学系からの光束を絞って光学的情
    報記録媒体に光スポットとして照射し且つ前記記録媒体
    上の光スポットからの光束を検出光学系に投影する光ヘ
    ッドを有し、前記照射光学系からの光束の照射により前
    記記録媒体に対し情報を記録し及び/または記録情報を
    再生する光学的情報記録再生装置において、 光源から入射される光束を複数の光束に分割する回折格
    子を有し、 該回折格子は、重ならないように形成された3つの回折
    領域を有し、 前記複数の光束のうちの前記回折格子の作用を受けなか
    った光(0次光)は記録用光束として用い、その他の回
    折作用を受けた光(回折光)は、ダイレクトベリファイ
    用光(DV光),オートトラッキング用光(AT光),
    再生用光(RF光)として用いることを特徴とする光学
    的情報記録再生装置。
  8. 【請求項8】 前記回折格子の重ならないように形成さ
    れた3つの回折領域は、光軸を中心にして120°ずつ
    分割した扇形をしており、それぞれオートトラッキング
    (AT)光用、ダイレクトベリファイ(DV)光用、再
    生(RF)光用とされていることを特徴とする請求項7
    記載の光学的情報記録再生装置。
  9. 【請求項9】 照射光学系からの光束を絞って光学的情
    報記録媒体に光スポットとして照射し且つ前記記録媒体
    上の光スポットからの光束を検出光学系に投影する光ヘ
    ッドを有し、前記照射光学系からの光束の照射により前
    記記録媒体に対し情報を記録し及び/または記録情報を
    再生する光学的情報記録再生装置において、 光源から入射される光束を複数の光束に分割する回折格
    子を有し、 該回折格子は、光軸を中心に同心円状に分割された3つ
    の回折領域を有し、中心部の円形領域をオートトラッキ
    ング(AT)光用とし、その周囲のリング状領域を再生
    (RF)光用、更にその周囲のリング状領域をダイレク
    トベリファイ(DV)光用として用い、 前記複数の光束のうちの前記回折格子の作用を受けなか
    った光(0次光)は記録用光束として用い、その他の回
    折作用を受けた光(回折光)は、ダイレクトベリファイ
    用光(DV光),オートトラッキング用光(AT光),
    再生用光(RF光)として用いることを特徴とする光学
    的情報記録再生装置。
  10. 【請求項10】 前記同心円状に3つの回折領域に分割
    された回折格子は、入射光束の強度分布がガウス分布を
    している場合、各回折領域に照射される光量が等しくな
    るように分割されていることを特徴とする請求項9記載
    の光学的情報記録再生装置。
  11. 【請求項11】 前記入射光束の光源は、半導体レーザ
    であることを特徴とする請求項10記載の光学的情報記
    録再生装置。
  12. 【請求項12】 前記回折格子の回折効率は、全領域に
    わたって同じであることを特徴とする請求項9記載の光
    学的情報記録再生装置。
  13. 【請求項13】 照射光学系からの光束を絞って光学的
    情報記録媒体に光スポットとして照射し且つ前記記録媒
    体上の光スポットからの光束を検出光学系に投影する光
    ヘッドを有し、前記照射光学系からの光束の照射により
    前記記録媒体に対し情報を記録し及び/または記録情報
    を再生する光学的情報記録再生装置において、 1つの光源からの光束を、重ならないように形成された
    3つの回折領域を有する回折格子により、複数の光束に
    分割し、 前記複数の光束のうちの前記回折格子の作用を受けなか
    った光(0次光)は記録用光束として用い、その他の回
    折作用を受けた光(回折光)は、ダイレクトベリファイ
    用光(DV光),オートトラッキング用光(AT光),
    再生用光(RF光)として用い、 さらに、前記各光束による前記光学的情報記録媒体上で
    の光スポットのトラック横断方向の径が、 (AT光スポット)≧(DV光スポット), (RF光スポット)≧(DV光スポット) となるように構成されていることを特徴とする光学的情
    報記録再生装置。
  14. 【請求項14】 前記各光束による前記光学的情報記録
    媒体上での光スポットのトラック横断方向の径が、 (AT光スポット)≧(RF光スポット)≧(DV光ス
    ポット) となるように構成されていることを特徴とする請求項1
    3記載の光学的情報記録再生装置。
  15. 【請求項15】 前記回折格子の重ならずに形成された
    3つの回折領域は、光軸を中心に同心円状になってお
    り、内側からオートトラッキング(AT)光用、再生
    (RF)光用、ダイレクトベリファイ(DV)光用とい
    う順に配置されていることを特徴とする請求項13記載
    の光学的情報記録再生装置。
  16. 【請求項16】 照射光学系からの光束を絞って光学的
    情報記録媒体に光スポットとして照射し且つ前記記録媒
    体上の光スポットからの光束を検出光学系に投影する光
    ヘッドを有し、前記照射光学系からの光束の照射により
    前記記録媒体に対し情報を記録し及び/または記録情報
    を再生する光学的情報記録再生装置において、 1つの光源からの光束を、重ならずに形成された3つの
    回折領域を有する回折格子により、複数の光束に分割
    し、 前記複数の光束のうちの前記回折格子の作用を受けなか
    った光(0次光)は記録用光束として用い、その他の回
    折作用を受けた光(回折光)は、ダイレクトベリファイ
    用光(DV光),オートトラッキング用光(AT光),
    再生用光(RF光)として用い、 さらに、前記各光束による前記光学的情報記録媒体上で
    の光スポットのトラック横断方向の径が、 (AT光スポット)=(RF光スポット)≧(DV光ス
    ポット) となるように構成されていることを特徴とする光学的情
    報記録再生装置。
  17. 【請求項17】 前記回折格子の重ならずに形成された
    3つの回折領域は、光軸を中心にした2つの同心円を形
    成し、その内側の円領域をトラック進行方向に真ん中で
    2つの領域に区別ったものであり、その内側の2つの領
    域には、それぞれオートトラッキング(AT)光用領
    域、再生(RF)光用領域を配し、周囲のリング状領域
    には、ダイレクトベリファイ(DV)光用領域が配置さ
    れていることを特徴とする請求項16記載の光学的情報
    記録再生装置。
  18. 【請求項18】 照射光学系からの光束を絞って光学的
    情報記録媒体に光スポットとして照射し且つ前記記録媒
    体上の光スポットからの光束を検出光学系に投影する光
    ヘッドを有し、前記照射光学系からの光束の照射により
    前記記録媒体に対し情報を記録し及び/または記録情報
    を再生する光学的情報記録再生装置において、 1つの光源からの光束を、重ならずに形成された3つの
    回折領域を有する回折格子により複数の光束に分割し、 前記複数の光束のうちの前記回折格子の作用を受けなか
    った光(0次光)は記録用光束として用い、その他の回
    折作用を受けた光(回折光)は、ダイレクトベリファイ
    用光(DV光),オートトラッキング用光(AT光),
    再生用光(RF光)として用い、 さらに、前記各光束による前記光学的情報記録媒体上で
    の光スポットのトラック進行方向の径が、 (AT光スポット)≧(RF光スポット)=(DV光ス
    ポット) となるように構成されていることを特徴とする光学的情
    報記録再生装置。
  19. 【請求項19】 前記回折格子の重ならずに形成された
    3つの回折領域は、光軸を中心にした2つの同心円を形
    成し、その外側のリング状領域をトラック進行方向に真
    ん中で2つの領域に区別ったものであり、内側の円領域
    には、オートトラッキング(AT)光用領域が配置さ
    れ、その外側の2つの領域には、それぞれダイレクトベ
    リファイ(DV)光用領域、再生(RF)光用領域を配
    したことを特徴とする請求項18記載の光学的情報記録
    再生装置。
  20. 【請求項20】 照射光学系からの光束を絞って光学的
    情報記録媒体に光スポットとして照射し且つ前記記録媒
    体上の光スポットからの光束を検出光学系に投影する光
    ヘッドを有し、前記照射光学系からの光束の照射により
    前記記録媒体に対し情報を記録し及び/または記録情報
    を再生する光学的情報記録再生装置において、 1つの光源から入射された光束を、複数の光束に分割す
    るための、重ならずに形成された3つの回折領域を形成
    した回折格子を有し、 前記複数の光束のうちの前記回折格子の作用を受けなか
    った光(0次光)は記録用光束として用い、その他の回
    折作用を受けた光(回折光)は、ダイレクトベリファイ
    用光(DV光),オートトラッキング用光(AT光),
    再生用光(RF光)として用い、 更に、前記回折格子の回折領域は、光軸を中心に、トラ
    ック方向に長い楕円領域と該楕円領域の周囲のリング状
    領域に分割され、さらに前記リング状領域をトラック進
    行方向に真ん中で2つに分割してそれぞれの回折領域を
    構成し、 前記楕円領域をオートトラッキング(AT)光用、前記
    リング状領域の半分の領域をダイレクトベリファイ(D
    V)光用、前記リング状領域の他の半分の領域を再生
    (RF)光用としたことを特徴とする光学的情報記録再
    生装置。
  21. 【請求項21】 照射光学系からの光束を絞って光学的
    情報記録媒体に光スポットとして照射し且つ前記記録媒
    体上の光スポットからの光束を検出光学系に投影する光
    ヘッドを有し、前記照射光学系からの光束の照射により
    前記記録媒体に対し情報を記録し及び/または記録情報
    を再生する光学的情報記録再生装置において、 1つの光源から入射された光束を、複数の光束に分割す
    るための、重ならずに形成された3つの回折領域を設け
    た回折格子を有し、 前記複数の光束のうちの前記回折格子の作用を受けなか
    った光(0次光)は記録用光束として用い、その他の回
    折作用を受けた光(回折光)は、ダイレクトベリファイ
    用光(DV光),オートトラッキング用光(AT光),
    再生用光(RF光)として用い、 更に、前記各回折領域から回折される光量が等しくなる
    ように構成されていることを特徴とする光学的情報記録
    再生装置。
  22. 【請求項22】 前記回折格子に入射する光束の強度分
    布は、ガウス分布をしていることを特徴とする請求項2
    1記載の光学的情報記録再生装置。
  23. 【請求項23】 前記入射光束の光源は、半導体レーザ
    であることを特徴とする請求項22記載の光学的情報記
    録再生装置。
  24. 【請求項24】 前記回折格子の回折効率は、前記各回
    折領域に入射する光量に応じて決定されていることを特
    徴とする請求項21記載の光学的情報記録再生装置。
  25. 【請求項25】 前記回折格子は、その回折効率をオー
    トトラッキング(AT)光領域をα,再生(RF)光領
    域をβ,ダイレクトベリファイ(DV)光領域をγと
    し、各回折領域に入射する光量をオートトラッキング
    (AT)光領域をA,再生(RF)光領域をB,ダイレ
    クトベリファイ(DV)光領域をCとした場合、 αA=βB=γC の関係式が成り立つように構成されていることを特徴と
    する請求項24記載の光学的情報記録再生装置。
  26. 【請求項26】 照射光学系からの光束を絞って光学的
    情報記録媒体に光スポットとして照射し且つ前記記録媒
    体上の光スポットからの光束を検出光学系に投影する光
    ヘッドを有し、前記照射光学系からの光束の照射により
    前記記録媒体に対し情報を記録し及び/または記録情報
    を再生する光学的情報記録再生装置において、 1つの光源からの光束を、重ならずに形成された複数の
    回折領域を有する回折格子により複数の光束に分割し、 前記複数の光束のうちの前記回折格子の作用を受けなか
    った光(0次光)は記録用光束として用い、その他の回
    折作用を受けた光(回折光)は、ダイレクトベリファイ
    用光(DV光),オートトラッキング用光(AT光),
    再生用光(RF光)として用い、 前記回折格子は、隣り合う回折領域を基板の裏面と表面
    に分離して形成していることを特徴とする光学的情報記
    録再生装置。
  27. 【請求項27】 前記回折格子は、位相型回折格子であ
    ることを特徴とする請求項26記載の光学的情報記録再
    生装置。
  28. 【請求項28】 前記各回折領域の回折効率が異なるよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項26記載の
    光学的情報記録再生装置。
  29. 【請求項29】 前記回折格子の段差は、薬品による侵
    食により形成したものであることを特徴とする請求項2
    6記載の光学的情報記録再生装置。
  30. 【請求項30】 照射光学系からの光束を絞って光学的
    情報記録媒体に光スポットとして照射し且つ前記記録媒
    体上の光スポットからの光束を検出光学系に投影する光
    ヘッドを有し、前記照射光学系からの光束の照射により
    前記記録媒体に対し情報を記録し及び/または記録情報
    を再生する光学的情報記録再生装置において、 1つの光源からの光束を、重ならずに形成された複数の
    回折領域を有する回折格子により複数の光束に分割し、 前記複数の光束のうちの前記回折格子の作用を受けなか
    った光(0次光)は記録用光束として用い、その他の回
    折作用を受けた光(回折光)は、ダイレクトベリファイ
    用光(DV光),オートトラッキング用光(AT光),
    再生用光(RF光)として用い、 前記回折格子は、隣接する複数の回折領域をそれぞれ別
    に形成した複数枚の回折格子を貼合わせて一体としてい
    ることを特徴とする光学的情報記録再生装置。
  31. 【請求項31】 前記回折格子は、位相型回折格子であ
    ることを特徴とする請求項30記載の光学的情報記録再
    生装置。
  32. 【請求項32】 前記回折格子の段差は、薬品による侵
    食により形成したものであることを特徴とする請求項3
    0記載の光学的情報記録再生装置。
  33. 【請求項33】 前記各回折領域の回折効率が異なるよ
    うに構成されている複数の回折格子を貼合わせて一体と
    していることを特徴とする請求項30記載の光学的情報
    記録再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6501601B1 (en) 1999-04-28 2002-12-31 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical device with diffraction grating having plural grating regions
US6813229B1 (en) 1997-10-14 2004-11-02 Kabushiki Kaisha Kenwood Optical disc readout method and apparatus with focusing

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