JPH0927135A - 光学的情報記録再生装置 - Google Patents

光学的情報記録再生装置

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JPH0927135A
JPH0927135A JP7173270A JP17327095A JPH0927135A JP H0927135 A JPH0927135 A JP H0927135A JP 7173270 A JP7173270 A JP 7173270A JP 17327095 A JP17327095 A JP 17327095A JP H0927135 A JPH0927135 A JP H0927135A
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JP
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light
optical
light beam
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reproducing apparatus
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JP7173270A
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Moritoshi Miyamoto
守敏 宮本
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特殊な光学素子を使用することなく、低コス
トにて、記録密度を向上させ且つAT外れを生じにくく
した光学的情報記録再生装置を提供する。 【解決手段】 光源からの光束を3つに分割する回折格
子を含んでなる照射光学系からの光束を対物レンズ30
1で絞って光学的情報記録媒体に3つの光スポットとし
て照射し且つ記録媒体上の光スポットからの光束を検出
光学系に投影する光ヘッドを有し、照射光学系からの3
つの回折光束のうちの中央の0次回折光束を用いて記録
媒体に対し情報を記録し及び/または記録情報を再生し
外側の±1次回折光束を用いてオートトラッキング制御
を行い、対物レンズ301の有効径は照射光学系から入
射する3つの光束のうちの外側の2つ即ち±1次回折光
束のそれぞれの外側の一部分を遮りケラレ部分を生ずる
様に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的情報記録再
生の技術に属するものであり、特に光学的情報記録媒体
に情報を記録し、該記録媒体に記録された情報を再生し
及び/又は該記録媒体に記録された情報を消去する光学
的情報記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び背景技術】従来、光を用いて情報の記
録、再生を行なう情報記録媒体としてディスク状、カー
ド状、テープ状等の各種の形態のものが知られている。
これら光学的情報記録媒体には記録及び再生の可能なも
のや再生のみ可能なもの等がある。記録可能な媒体への
情報の記録は、記録情報に従って変調され微小スポット
状に絞られた光ビームで情報トラックを走査することに
より行なわれ、光学的に検出可能な情報ビット列として
情報が記録される。
【0003】又、記録媒体からの情報の再生は、該媒体
に記録が行なわれない程度の一定のパワーの光ビームス
ポットで情報トラックの情報ビット列を走査し、該媒体
からの反射光又は透過光を検出することにより行なわれ
る。
【0004】上述した記録媒体への情報の記録、再生に
用いられる光ヘッドは、記録媒体に対しその情報トラッ
ク方向及び該方向を横切る方向に相対的に移動可能とさ
れており、この移動により光ビームスポットの情報トラ
ック走査が行なわれる。光ヘッドにおける光ビームスポ
ットの絞り込み用レンズとしては、例えば対物レンズが
用いられる。この対物レンズはその光軸方向(フォーカ
シング方向)及び該光軸方向と記録媒体の情報トラック
方向との双方に直交する方向(トラッキング方向)に夫
々独立して移動することができるように光ヘッド本体に
保持されている。このような対物レンズの保持は、一般
に弾性部材を介して成され、対物レンズの上記2方向の
移動は一般に磁気的相互作用を利用したアクチュエータ
により駆動される。
【0005】ところで、上述した光学的情報記録媒体の
うちカード状の光学的情報記録媒体(以下、光カードと
称する)は、小型軽量で持ち運びに便利な比較的大容量
の情報記録媒体として今後大きな需要が見込まれてい
る。
【0006】図7に追記型光カードの模式的平面図、図
8にその部分拡大図を示す。
【0007】図7において、光カード1の情報記録面に
は多数本の情報トラック2がL−F方向に平行に配列さ
れている。又、光カード1の情報記録面には上記情報ト
ラック2へのアクセスの基準位置となるホームポジショ
ン3が設けられている。情報トラック2は、ホームポジ
ション3に近い方から順に2−1,2−2,2−3,…
と配列され、図8に示すように、これらの各情報トラッ
クに隣接してトラッキングトラック4が4−1,4−
2,4−3,…というように順次設けられている。これ
らのトラッキングトラック4は、情報記録再生時の光ビ
ームスポット走査の際に該ビームスポットが所定の情報
トラックから逸脱しないように制御するオートトラッキ
ング(以下、ATと記す)のためのガイドとして用いら
れる。
【0008】このATサーボは、光ヘッドにおいて上記
光ビームスポットの情報トラックからのずれ(AT誤
差)を検出し、該検出信号を上記トラッキングアクチュ
エータへと負帰還させ、光ヘッド本体に対し対物レンズ
をトラッキング方向(D方向)に移動させて光ビームス
ポットを所望の情報トラックへと追従させることにより
行なわれる。
【0009】又、情報記録再生時において、光ビームス
ポットで情報トラックを走査する際、該光ビームを光カ
ード面上にて適当な大きさのスポット状とする(合焦さ
せる)ために、オートフォーカシング(以下、AFと記
す)サーボが行なわれる。このAFサーボは、光ヘッド
において上記光ビームスポットの合焦状態からのずれ
(AF誤差)を検出し、該検出信号を上記フォーカシン
グアクチュエータへと負帰還させ、光ヘッド本体に対し
対物レンズをフォーカシング方向に移動させて光ビーム
スポットを光カード面上に合焦させることにより行なわ
れる。
【0010】なお、図8において、S1 ,S2 ,S3
光ビームスポットを示し、S1 とS 3 の光スポットを使
用してATを行ない、S2 の光スポットを使用してAF
及び記録時の情報ビットの作成、再生時の情報ビットの
読出しを行なう。又、各情報トラックにおいて、6−
1,6−2及び7−1,7−2は夫々プリフォーマット
された左側アドレス部及び右側アドレス部を示し、この
アドレス部を読出すことにより情報トラックの識別が行
なわれる。5(図中、5−1,5−2が相当する)はデ
ータ部であり、ここに所定の情報が記録される。
【0011】ここで、光学的情報記録方法を、本発明の
背景技術としての図9に示す光ヘッド光学系の概略図を
用いて説明する。
【0012】図9において、21は光源たる半導体レー
ザであり、この例では紙面内の方向に偏光している83
0nmの波長の光を発する。また、22はコリメータレ
ンズ、23はビーム整形プリズム、24はアパーチャ、
25は1/2波長板、26は光束分割のための回折格
子、27は偏光ビームスプリッタである。更に、28は
表面反射ミラー、29は1/4波長板、30は対物レン
ズ、31は表面反射ミラー、32は球面レンズ、33は
シリンドリカルレンズ、34は光検出器を示す。光検出
器34は、図11に示されている様に、受光素子34
a,34c及び4分割受光素子34bから構成されてい
る。
【0013】半導体レーザ21から発せられた光ビーム
は、発散光束となってコリメータレンズ22に入射す
る。そして、該レンズにより平行光ビームとされ、さら
にビーム整形プリズム23により所定の光強度分布、つ
まり円形の強度分布を有するビームに整形される。そし
て、該光束はアパーチャ24を通過して所望の光束径と
され、1/2波長板25に至る。該1/2波長板25を
通過することにより光束の偏光方向が紙面に垂直の方向
となる。その後、該光束は回折格子26に入射し、該回
折格子26により有効な3つの光ビーム(0次回折光及
び±1次回折光)に分割される。この3つの光束は、偏
光ビームスプリッタ27にS偏光光束として入射する。
偏光ビームスプリッタ27は、図10に示すような分光
特性を有し、入射したS偏光は100%近く反射され
る。
【0014】次いで、前記3つの光束はミラー28を経
て1/4波長板29を透過し、この際に円偏光に変換さ
れ、対物レンズ30によって光カード1上に集束され
る。この集束された光が図8に示したように、3つの微
小ビームスポットS1 (+1次回折光)、S2 (0次回
折光)、S3 (−1次回折光)である。S2 は記録、再
生、AF制御に用いられ、S1 とS3 はAT制御に用い
られる。光カード1上におけるスポット位置は、図8に
示したように、光ビームスポットS1 ,S3 は隣接する
トラッキングトラック4上に位置し、光ビームスポット
2 は該トラッキングトラック間の情報トラック2上に
位置している。かくして、光カード1上に形成された光
ビームスポットからの反射光は、再び対物レンズ30を
通って平行光束とされ、1/4波長板29を透過するこ
とにより入射時とは偏光方向が90°回転した光ビーム
に変換される。そして、偏光ビームスプリッタ27には
P偏光ビームとして入射し、図10に示した分光特性に
より100%近く透過し、ミラー31で反射され、検出
光学系に導かれる。
【0015】前記検出光学系では、球面レンズ32とシ
リンドリカルレンズ33とが組み合わされており、この
組み合わせにより非点収差法によるAF制御が行なわれ
る。光カード1から反射した3つの光束は前記検出光学
系によりそれぞれ集光され、光検出器34に入射して、
3つの光スポットを形成する。受光素子34a,34c
は前述の光スポットS1 ,S3 の反射光を受光し、これ
ら2つの受光素子の出力の差を用いてAT制御が行なわ
れる。また、4分割の受光素子34bは光スポットS2
の反射光を受光し、その出力を用いてAF制御が行なわ
れ且つ記録情報が再生される。図11に示される様に、
受光素子34a,34b,34cにおいて、各光スポッ
トSa ,Sb ,Sc は、受光素子34a,34b,34
cに完全に含まれている。
【0016】以上の様な光ヘッド光学系を、図9に示さ
れている様に、固定部と可動部とに分け、該可動部のみ
を矢印に示す様に移動させることにより、光ビームスポ
ットS2 で情報トラックの走査を行うことができる。こ
の様な分離型の光ヘッドでは、可動部の移動量は、光カ
ード1の縦方向の長さ程度は必要であり、通常100m
m程度である。
【0017】尚、35は光ヘッド固定部の外壁である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】以上の様な光ヘッドに
おいては、3つの光束はそれぞれ全ての部分が対物レン
ズの有効径内を通過し、光カード1上での記録、再生及
びAF制御のための0次回折光スポットとAT制御のた
めの±1次回折光スポットとの大きさが同一であるの
で、光カード等の光学的情報記録媒体の記録密度を向上
させるために0次回折光スポットの径を小さくしようと
すると、±1次回折光スポットの径も小さくなる。とこ
ろで、AT制御のためにはAT制御用の±1次回折光ス
ポットの径はトラック横断方向(トラッキングの方向)
に関し大きいことが望ましい。従って、AT外れを生じ
にくくすることと記録密度を向上させることとは、相反
するものとなっていた。
【0019】特開昭63−25843号公報には、ガラ
ス等の透明部材の中央にのみ回折格子部を形成した特殊
な光学素子を使用して、0次回折光束による光カード上
での光スポットの大きさを±1次回折光束の光スポット
より小さくし、これにより記録密度を向上させ且つAT
外れを生じにくくすることが提案されている。
【0020】そこで、本発明は、上記特開昭63−25
843号公報に記載されている様な特殊な光学素子を使
用することなく、従って低コストにて、記録密度を向上
させ且つAT外れを生じにくくすることを目的とするも
のである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的を達成するものとして、光源からの光束を3つに分割
する光束分割部材を含んでなる照射光学系からの光束を
絞って光学的情報記録媒体に3つの光スポットとして照
射し且つ前記記録媒体上の光スポットからの光束を検出
光学系に投影する光ヘッドを有し、前記照射光学系から
の3つの光束のうちの1つを用いて前記記録媒体に対し
情報を記録し及び/または記録情報を再生し他の2つを
用いてオートトラッキング制御を行う光学的情報記録再
生装置において、前記光束分割部材と前記記録媒体との
間の光路に配置された光学素子のうちの少なくとも1つ
は有効径が前記3つの光束のうちの外側の2つのそれぞ
れの外側の一部分を遮る様に設定されていることを特徴
とする、光学的情報記録再生装置、が提供される。
【0022】本発明の一態様においては、前記光束分割
部材と前記記録媒体との間の光路には対物レンズが配置
されており、該対物レンズの有効径が前記3つの光束の
うちの外側の2つのそれぞれの外側の一部分を遮る様に
設定されている。
【0023】本発明の一態様においては、前記光束分割
部材と前記記録媒体との間の光路には反射ミラーが配置
されており、該反射ミラーの有効径が前記3つの光束の
うちの外側の2つのそれぞれの外側の一部分を遮る様に
設定されている。
【0024】本発明の一態様においては、前記光束分割
部材と前記記録媒体との間の光路には1/4波長板が配
置されており、該1/4波長板の有効径が前記3つの光
束のうちの外側の2つのそれぞれの外側の一部分を遮る
様に設定されている。
【0025】本発明の一態様においては、前記光束分割
部材と前記記録媒体との間の光路には前記記録媒体上の
光スポットからの光束の少なくとも一部を前記照射光学
系から分離して前記検出光学系へと向かわせるための光
束分離手段が設けられている。
【0026】本発明の一態様においては、前記光束分離
手段は偏光ビームスプリッタである。
【0027】本発明の一態様においては、前記光束分離
手段の有効径が前記3つの光束のうちの外側の2つのそ
れぞれの外側の一部分を遮る様に設定されている。
【0028】本発明の一態様においては、前記光束分割
部材と前記記録媒体との間の光路にはアパーチャが配置
されており、該アパーチャにより前記3つの光束のうち
の外側の2つのそれぞれの外側の一部分が遮られる様に
設定されている。
【0029】本発明の一態様においては、前記光束分割
部材と前記記録媒体との間の光路には前記光束分割部材
側から順に偏光ビームスプリッタ、反射ミラー、1/4
波長板及び対物レンズが配置されており、これらの光学
素子のうちの少なくとも1つは有効径が前記3つの光束
のうちの外側の2つのそれぞれの外側の一部分を遮る様
に設定されている。
【0030】本発明の一態様においては、前記偏光ビー
ムスプリッタと反射ミラーとの間、該反射ミラーと前記
1/4波長板との間及び該1/4波長板と前記対物レン
ズとの間のうちの少なくとも1か所にアパーチャが配置
されており、該アパーチャにより前記3つの光束のうち
の外側の2つのそれぞれの外側の一部分が遮られる様に
設定されている。
【0031】本発明の一態様においては、前記光束分割
部材は回折格子であり、前記3つの光束のうちの前記1
つが0次回折光束であり前記外側の他の2つが±1次回
折光束である。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態を説明する。
【0033】図1は、本発明による光学的情報記録再生
装置の光ヘッドの一例を示す概略構成図である。尚、本
図において、上記図9におけると同様の部材には同一の
符号が付されている。
【0034】図1において、21は光源たる半導体レー
ザであり、この例では紙面内の方向に偏光している83
0nmの波長の光を発する。また、22はコリメータレ
ンズ、23はビーム整形プリズム、24はアパーチャ、
25は1/2波長板、26は光束分割のための回折格
子、27は偏光ビームスプリッタである。更に、28は
表面反射ミラー、29は1/4波長板、301は対物レ
ンズ、31は表面反射ミラー、32は球面レンズ、33
はシリンドリカルレンズ、34は光検出器を示す。光検
出器34は、図11に示されている様に、受光素子34
a,34c及び4分割受光素子34bから構成されてい
る。
【0035】半導体レーザ21から発せられた光ビーム
は、発散光束となってコリメータレンズ22に入射す
る。そして、該レンズにより平行光ビームとされ、さら
にビーム整形プリズム23により所定の光強度分布、つ
まり円形の強度分布を有するビームに整形される。そし
て、該光束はアパーチャ24を通過して所望の光束径と
され、1/2波長板25に至る。該1/2波長板25を
通過することにより光束の偏光方向が紙面に垂直の方向
となる。その後、該光束は回折格子26に入射し、該回
折格子26により有効な3つの光ビーム(0次回折光及
び±1次回折光)に分割される。この3つの光束は、偏
光ビームスプリッタ27にS偏光光束として入射する。
偏光ビームスプリッタ27は、図10に示すような分光
特性を有し、入射したS偏光は100%近く反射され
る。
【0036】次いで、前記3つの光束はミラー28を経
て1/4波長板29を透過し、この際に円偏光に変換さ
れ、対物レンズ301によって光カード1上に集束され
る。この集束された光が図8に示したように、3つの微
小ビームスポットS1 (+1次回折光)、S2 (0次回
折光)、S3 (−1次回折光)である。S2 は記録、再
生、AF制御に用いられ、S1 とS3 はAT制御に用い
られる。光カード1上におけるスポット位置は、図8に
示したように、光ビームスポットS1 ,S3 は隣接する
トラッキングトラック4上に位置し、光ビームスポット
2 は該トラッキングトラック間の情報トラック2上に
位置している。かくして、光カード1上に形成された光
ビームスポットからの反射光は、再び対物レンズ301
を通って平行光束とされ、1/4波長板29を透過する
ことにより入射時とは偏光方向が90°回転した光ビー
ムに変換される。そして、偏光ビームスプリッタ27に
はP偏光ビームとして入射し、図10に示した分光特性
により100%近く透過し、ミラー31で反射され、検
出光学系に導かれる。
【0037】ミラー31、球面レンズ32及びシリンド
リカルレンズ33を含んでなる検出光学系を用いて、球
面レンズ32とシリンドリカルレンズ33との組み合わ
せにより非点収差法によるAF制御が行なわれる。光カ
ード1から反射した3つの光束は前記検出光学系により
それぞれ集光され、光検出器34に入射して、3つの光
スポットを形成する。受光素子34a,34cは前述の
光スポットS1 ,S3の反射光を受光し、これら2つの
受光素子の出力の差を用いてAT制御が行なわれる。ま
た、4分割の受光素子34bは光スポットS2 の反射光
を受光し、その出力を用いてAF制御が行なわれ且つ記
録情報が再生される。
【0038】以上の様な光ヘッド光学系を、図1に示さ
れている様に、固定部と可動部とに分け、該可動部のみ
を矢印に示す様に移動させることにより、光ビームスポ
ットS2 で情報トラックの走査を行うことができる。
尚、35は光ヘッド固定部の外壁である。
【0039】以上の実施形態において、対物レンズ30
1の有効径は、3つの光ビーム(0次回折光及び±1次
回折光)のうちの両側の2つ即ち±1次回折光のそれぞ
れの外側の一部分を遮る様に設定されている。図2は、
この様な対物レンズによる遮光の様子を示す概略図であ
る。
【0040】図2において、0次回折光束は対物レンズ
301の有効径によって制限されず且つ±1次回折光束
はトラック横断方向に制限される(外側の一部分がケラ
レてケラレ部分を生ずる)ので、光カード1上では、0
次回折光スポットS2 の径を小さく維持しつつ、±1次
回折光スポットS1 ,S3 をトラック横断方向に細長い
形状にすることができ、かくして、記録密度を向上させ
且つAT外れを生じにくくすることができる。以下、そ
の理由を説明する。
【0041】図3は、レーザ光を集光させる場合の、対
物レンズへの有効入射レーザ光束の断面形状・寸法と光
カード上での光スポットの形状・寸法との関係を示す図
である。図3の(a)に示す様に対物レンズの有効径内
に入射する光束の径が大きいと光スポットの径は小さく
なり、図3の(b)に示す様に対物レンズの有効径内に
入射する光束の径が小さいと光スポットの径は大きくな
る。従って、図3の(c)に示す様に、対物レンズの有
効径内に入射する光束が第1の方向に細長い形状である
と光スポットは該第1の方向と直交する第2の方向に細
長い形状となる。
【0042】上記実施形態は、0次回折光束に対しては
図3(a)の様にし且つ±1次回折光束に対しては図3
(c)の様にしたものに相当する。
【0043】図4及び図5は、3ビーム法を用いてAT
制御を行う場合の光カード上に形成される光スポットS
1 ,S2 ,S3 とトラック4との関係(a)及びAT誤
差信号(b)を示す図である。図4は図9に示す背景技
術のもの(即ち、対物レンズ有効径内に入射する0次回
折光と±1次回折光とが同一径の場合)であり、図5は
本発明実施形態のものである。本発明実施形態の場合に
は、±1次回折光スポットS1 ,S3 がトラック横断方
向に細長く形成されるので、AT引込範囲は、背景技術
の場合に比べて大きくなり、かくしてAT外れが生じに
くくなり、高信頼度のAT制御を行うことができる。
【0044】図6は、以上の様な本発明による光学的情
報記録再生装置の実施形態の変形形態の光ヘッドにおけ
る対物レンズによる遮光の様子の変形を示す概略図であ
る。
【0045】本変形形態は、回折格子26による3つの
光ビーム(0次回折光及び±1次回折光)への分割の方
向が上記図2のものと異なる場合のものである。この場
合、±1次回折光スポットS1 ,S3 がトラック横断方
向に対し若干傾いた方向に細長く形成されるが、AT引
込範囲は、背景技術の場合に比べて大きくなり、かくし
てAT外れが生じにくくなり、高信頼度のAT制御を行
うことができる。
【0046】尚、以上の実施形態では、光ヘッド光学系
が分離型である場合が示されているが、本発明は分離型
でない光ヘッド光学系を有する光学的情報記録再生装置
にも同様に適用することができる。
【0047】次に、本発明の更に別の変形形態につき説
明する。
【0048】・光束分割部材たる回折格子26と記録媒
体たる光カード1との間の光路に配置された反射ミラー
28の有効径が、回折格子26により分割された3つの
光ビームのうちの外側の±1次回折光の外側の一部分を
遮る様に設定されている例。この場合も、図2及び図6
において対物レンズ301に関し説明した様な±1次回
折光のケラレが反射ミラー28において発生する。
【0049】・光束分割部材たる回折格子26と記録媒
体たる光カード1との間の光路に配置された1/4波長
板29の有効径が、回折格子26により分割された3つ
の光ビームのうちの外側の±1次回折光の外側の一部分
を遮る様に設定されている例。この場合も、図2及び図
6において対物レンズ301に関し説明した様な±1次
回折光のケラレが1/4波長板29において発生する。
【0050】・光束分割部材たる回折格子26と記録媒
体たる光カード1との間の光路に配置された光束分離手
段たる偏光ビームスプリッタ27の有効径が、回折格子
26により分割された3つの光ビームのうちの外側の±
1次回折光の外側の一部分を遮る様に設定されている
例。この場合も、図2及び図6において対物レンズ30
1に関し説明した様な±1次回折光のケラレが偏光ビー
ムスプリッタ27において発生する。
【0051】・光束分割部材たる回折格子26と記録媒
体たる光カード1との間の光路に配置された不図示のア
パーチャにより前記3つの光束のうちの外側の2つのそ
れぞれの外側の一部分が遮られる様に設定されている
例。この場合も、図2及び図6において対物レンズ30
1に関し説明した様な±1次回折光のケラレがアパーチ
ャにおいて発生する。アパーチャは、偏光ビームスプリ
ッタ27と反射ミラー28との間(固定部側または可動
部側)、反射ミラー28と1/4波長板29との間、及
び1/4波長板29と対物レンズ301との間のうちの
少なくとも1か所に配置することができる。
【0052】尚、以上の説明では光学素子の有効径は円
形であるとされているが、本発明では光学素子の有効径
は矩形その他の形状であってもよい。
【0053】
【発明の効果】以上の様な本発明によれば、特殊な光学
素子を使用することなく、従って低コストにて、記録密
度を向上させ且つAT外れを生じにくくして記録再生の
信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光学的情報記録再生装置の光ヘッ
ドを示す概略構成図である。
【図2】本発明による光学的情報記録再生装置の光ヘッ
ドにおける対物レンズによる遮光の様子を示す概略図で
ある。
【図3】対物レンズへの入射レーザ光束の断面形状・寸
法と光カード上での光スポットの形状・寸法との関係を
示す図である。
【図4】光カード上に形成される光スポットとトラック
との関係及びAT誤差信号を示す図である。
【図5】光カード上に形成される光スポットとトラック
との関係及びAT誤差信号を示す図である。
【図6】本発明による光学的情報記録再生装置の光ヘッ
ドにおける対物レンズによる遮光の様子を示す概略図で
ある。
【図7】光カードの模式的平面図である。
【図8】光カードの部分拡大図である。
【図9】分離型光ヘッド光学系の図である。
【図10】偏光ビームスプリッタの分光特性図である。
【図11】光学的情報記録再生装置における光検出器の
形状及び配置と光スポットとの関係を示す図である。
【符号の説明】
1 光カード 21 半導体レーザ 22 コリメータレンズ 23 ビーム整形プリズム 24 アパーチャ 25 1/2波長板 26 回折格子 27 偏光ビームスプリッタ 28 ミラー 29 1/4波長板 30,301 対物レンズ 31 反射ミラー 32 球面レンズ 33 シリンドリカルレンズ 34 光検出器 34a,34b,34c,34d 受光素子 35 固定部外壁

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光束を3つに分割する光束分
    割部材を含んでなる照射光学系からの光束を絞って光学
    的情報記録媒体に3つの光スポットとして照射し且つ前
    記記録媒体上の光スポットからの光束を検出光学系に投
    影する光ヘッドを有し、前記照射光学系からの3つの光
    束のうちの1つを用いて前記記録媒体に対し情報を記録
    し及び/または記録情報を再生し他の2つを用いてオー
    トトラッキング制御を行う光学的情報記録再生装置にお
    いて、前記光束分割部材と前記記録媒体との間の光路に
    配置された光学素子のうちの少なくとも1つは有効径が
    前記3つの光束のうちの外側の2つのそれぞれの外側の
    一部分を遮る様に設定されていることを特徴とする、光
    学的情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記光束分割部材と前記記録媒体との間
    の光路には対物レンズが配置されており、該対物レンズ
    の有効径が前記3つの光束のうちの外側の2つのそれぞ
    れの外側の一部分を遮る様に設定されていることを特徴
    とする、請求項1に記載の光学的情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記光束分割部材と前記記録媒体との間
    の光路には反射ミラーが配置されており、該反射ミラー
    の有効径が前記3つの光束のうちの外側の2つのそれぞ
    れの外側の一部分を遮る様に設定されていることを特徴
    とする、請求項1〜2のいずれかに記載の光学的情報記
    録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記光束分割部材と前記記録媒体との間
    の光路には1/4波長板が配置されており、該1/4波
    長板の有効径が前記3つの光束のうちの外側の2つのそ
    れぞれの外側の一部分を遮る様に設定されていることを
    特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の光学的情
    報記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記光束分割部材と前記記録媒体との間
    の光路には前記記録媒体上の光スポットからの光束の少
    なくとも一部を前記照射光学系から分離して前記検出光
    学系へと向かわせるための光束分離手段が設けられてい
    ることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の
    光学的情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記光束分離手段は偏光ビームスプリッ
    タであることを特徴とする、請求項5に記載の光学的情
    報記録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記光束分離手段の有効径が前記3つの
    光束のうちの外側の2つのそれぞれの外側の一部分を遮
    る様に設定されていることを特徴とする、請求項5〜6
    のいずれかに記載の光学的情報記録再生装置。
  8. 【請求項8】 前記光束分割部材と前記記録媒体との間
    の光路にはアパーチャが配置されており、該アパーチャ
    により前記3つの光束のうちの外側の2つのそれぞれの
    外側の一部分が遮られる様に設定されていることを特徴
    とする、請求項1〜7のいずれかに記載の光学的情報記
    録再生装置。
  9. 【請求項9】 前記光束分割部材と前記記録媒体との間
    の光路には前記光束分割部材側から順に偏光ビームスプ
    リッタ、反射ミラー、1/4波長板及び対物レンズが配
    置されており、これらの光学素子のうちの少なくとも1
    つは有効径が前記3つの光束のうちの外側の2つのそれ
    ぞれの外側の一部分を遮る様に設定されていることを特
    徴とする、請求項1に記載の光学的情報記録再生装置。
  10. 【請求項10】 前記偏光ビームスプリッタと反射ミラ
    ーとの間、該反射ミラーと前記1/4波長板との間及び
    該1/4波長板と前記対物レンズとの間のうちの少なく
    とも1か所にアパーチャが配置されており、該アパーチ
    ャにより前記3つの光束のうちの外側の2つのそれぞれ
    の外側の一部分が遮られる様に設定されていることを特
    徴とする、請求項9に記載の光学的情報記録再生装置。
  11. 【請求項11】 前記光束分割部材は回折格子であり、
    前記3つの光束のうちの前記1つが0次回折光束であり
    前記外側の他の2つが±1次回折光束であることを特徴
    とする、請求項1〜10のいずれかに記載の光学的情報
    記録再生装置。
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