JPH08338929A - レセプタクル形モジュール及びその製造方法 - Google Patents

レセプタクル形モジュール及びその製造方法

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JPH08338929A
JPH08338929A JP14698195A JP14698195A JPH08338929A JP H08338929 A JPH08338929 A JP H08338929A JP 14698195 A JP14698195 A JP 14698195A JP 14698195 A JP14698195 A JP 14698195A JP H08338929 A JPH08338929 A JP H08338929A
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JP
Japan
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optical connector
optical fiber
receptacle
short
sleeve
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JP14698195A
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Inventor
Hajime Hotta
一 堀田
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光損失が少なく高精度で、また歩留まりを向
上させてコストを下げ、安価に実現可能なレセプタクル
形モジュール及びその製造方法を提供する。 【構成】 短尺フェルール5の中心に対する光ファイバ
素線6の偏心方向を検出し、その偏心方向を意味するマ
ーキング30を短尺フェルール5に設け、このマーキン
グ30をハウジング側の基準となるキー溝12に合わせ
てスリーブ7内に短尺フェルール5を組み込む構成にし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信に用いられるレ
セプタクル形モジュール及びその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】今日、光通信分野で使用されるモジュー
ルには、ピッグテール形、レセプタクル形等が知られて
いる。このうち、レセプタクル形はビッグテール形に比
べて光ファイバの余長処理が不要で、また実装面積が小
さく小型化が期待できるとともに、低コストが期待でき
ることから、レセプタクル形モジュールが実用化されつ
つある。
【0003】図9及び図10はSC形光コネクタを使用
する従来のレセプタクル形モジュールの一例を示すもの
で、図9はその正面図、図10は図9のE−E線に沿う
断面図である。なお、図12は、図9及び図10に示し
たレセプタクル形モジュールに使用されるSC形光コネ
クタの一例を示すものである。そこで、先ずSC形光コ
ネクタの構造を図12を用いて説明する。図12におい
て、このSC形光コネクタ100は、市販品であり、一
端面外側にはキー101が形成されているとともに、そ
の一側面と各々90度変位して対向している一対の他面
外側には被係止部102がそれぞれ形成されている。ま
た、中心には図示しないが光ファイバ素線が、その長手
方向に延ばされた状態にして、固定して取り付けられて
いる。
【0004】次に、図9及び図10に示すレセプタクル
形モジュールの構造を説明すると、符号51は半導体レ
ーザ素子52を搭載した小型CD用ヘッダで、53は半
導体レーザ素子52からの光を集光するためのレンズで
ある。54は中心にレンズ53を保持しているホルダー
であり、このホルダー54の一端側にはヘッダ51が例
えば抵抗溶接、溶着、半田付け等により固定して取り付
けられている。55は中心に光ファイバ素線56を接着
剤で固定して取り付けている短尺フェルールで、この短
尺フェルール55のレンズ53と対向される一端側は斜
めに研磨された状態に形成され、他端側は凸形球面状に
形成されている。そして、半導体レーザ素子52からの
光はレンズ53で集光されて光ファイバ素線56の一端
に入射され、これが光ファイバ素線56内を伝搬され
て、光ファイバ素線56の他端側まで伝えられる。57
は精密加工されたスリーブで、このスリーブ57の中心
には短尺フェルール55が圧入固定されているととも
に、このスリーブ57内には光ファイバ素線が通されて
いる上記SC形光コネクタ100のコネクタ凸部103
が着脱可能な構造になっている。なお、短尺フェルール
55の凸形球面状に形成されている端部と突き合わせさ
れるコネクタ凸部103の端部は、短尺フェルール55
の端部と同様に凸形球面状に形成されている。58はレ
セプタクルで、このレセプタクル58の中心にはスリー
ブ57が圧入固定されている。59はSC形ハウジング
で、レセプタクル58の一端側に固定して取り付けられ
ており、内部には図10中の矢印F方向よりコネクタ凸
部103を先にして差し込まれて来るSC形光コネクタ
100を受け入れるための凹所60が形成されている。
また、この凹所60内には、SC形光コネクタ100が
所定の位置まで挿入されると、被係止部102に係合さ
れて抜け止めするための爪61を先端に各々有した一対
のフック片59aが、SC形光コネクタ100の被係止
部102と対応して一体に設けられている。さらに、S
C形ハウジング59の周面には、SC形光コネクタ10
0の一側面外側に形成されているキー101と対応して
キー溝(スリット)62が形成されている(図9参
照)。なお、ここで短尺フェルール55内に固定して取
り付けられた光ファイバ素線56のコアは、精度上微妙
に偏心しているのが通常であり、また偏心方向も図11
に模式的に示すように、ランダムなままスリーブ57内
に圧入固定されている。
【0005】そして、このように構成されたモジュール
では、SC形光コネクタ100を結合させる場合、キー
溝62にキー101を対応させて、図10中の矢印F方
向よりSC形光コネクタ100を挿入させる。このと
き、コネクタ凸部103がスリーブ57内に挿入されて
行くとともに、キー溝62とキー101が互いに係合さ
れて挿入をガイドする。さらに、SC形光コネクタ10
0が所定の位置まで挿入されると、フック片59aの爪
60が被係合部102に係合されて抜け止めされ、SC
形光コネクタ100とモジュールとが結合される。ま
た、結合されると、短尺フェルール55内の他端側に露
出している光ファイバ素線56とSC形光コネクタ10
0側の光ファイバ素線とが対向され、光ファイバ素線5
6の他端まで伝搬されて来ている半導体レザー素子52
からの光がさらにSC形光コネクタ100側に伝搬され
る。
【0006】図14及び図15は従来のFC形光コネク
タを使用するレセプタクル形モジュールの他の例を示す
もので、図14はその正面図、図15は図14のG−G
線に沿う断面図である。なお、図16は、図14及び図
15に示したレセプタクル形モジュールに挿入されるF
C形光コネクタの一例を示すものである。そこで、先ず
FC形光コネクタの構造を図16を用いて説明する。図
16において、このFC形光コネクタ200は市販品で
あり、一端面外側にはキー201が形成されているとと
もに、その外周面には締め付けナット202が回転可能
に取り付けられている。また、中心には図示しないが光
ファイバ素線が、その長手方向に延ばされた状態にして
固定して取り付けられている。
【0007】次に、図14及び図15に示すレセプタク
ル形モジュールの構造を説明する。なお、図9及び図1
0に示すレセプタクルモジュールと対応する部分は同じ
符号を付して説明する。そして、図14及び図15にお
いて、符号51は半導体レーザ素子52を搭載した小型
CD用ヘッダで、53は半導体レーザ素子52からの光
を集光するためのレンズである。54は中心にレンズ5
3を保持しているホルダーであり、このホルダー54の
一端側にはヘッダ51が例えば抵抗溶接、溶着、半田付
け等により固定して取り付けられている。55は中心に
光ファイバ素線56を接着剤で固定して取り付けている
短尺の短尺フェルールで、この短尺フェルール55のレ
ンズ53と対向される一端側は斜めに研磨された状態に
形成され、他端側は凸形球面状に形成されている。そし
て、半導体レーザ素子52からの光はレンズ53で集光
されて光ファイバ素線56の一端に入射され、これが光
ファイバ素線56内を伝搬されて、光ファイバ素線56
の他端側まで伝えられる。57は精密加工されたスリー
ブで、このスリーブ57の中心には短尺フェルール55
が圧入固定されているとともに、このスリーブ57内に
は光ファイバ素線が通されているFC形光コネクタ20
0のコネクタ凸部203が着脱可能な構造になってい
る。なお、短尺フェルール55の凸形球面状に形成され
ている端部と突き合わせされるコネクタ凸部203の端
部は、短尺フェルール55の端部と同様に凸形球面状に
形成されている(図14参照)。79はFC形ハウジン
グを兼ねるレセプタクルで、このレセプタクル79の中
心にはスリーブ57が圧入固定されているとともに、内
部には図15中の矢印H方向よりコネクタ凸部203を
先にして差し込まれて来るFC形光コネクタ200を受
け入れるための凹所60が形成されている。また、この
凹所60が形成されている部分の外周面には、FC形光
コネクタ200側の締め付けナット202が螺合される
雄ねじ部71が形成されている。さらに、レセプタクル
79の周面には、FC形光コネクタ200の一側面外側
に形成されているキー201と対応してキー溝(スリッ
ト)72が形成されている。なお、ここで短尺フェルー
ル55内に固定して取り付けられた光ファイバ素線56
も、精度上微妙に偏心しているのが通常であり、また偏
心方向もSC形レセプタクルモジュールの場合と同様
に、ランダムなままスリーブ57内に圧入固定されてい
る。
【0008】そして、このように構成されたモジュール
では、FC形光コネクタ200を結合させる場合、キー
溝72にキー201を対応させて、図15中の矢印H方
向よりFC形光コネクタ200を挿入させる。このと
き、コネクタ凸部203がスリーブ57内に挿入されて
行くとともに、キー溝72とキー201が互いに係合さ
れて挿入をガイドする。さらに、FC形光コネクタ20
0が所定の位置まで挿入されると、ナット202がレセ
プタクル79に当接され、締め付けナット202を回転
させると雄ねじ部71に螺合されて行き、この螺合でF
C形光コネクタ200とモジュールとが確実に結合され
る。また、結合されると、短尺フェルール55内の他端
側に露出している光ファイバ素線56とFC形光コネク
タ200側の光ファイバ素線とが対向され、光ファイバ
素線56の他端まで伝搬されて来ている半導体レザー素
子52からの光がさらにFC形光コネクタ100側に伝
搬される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図12
に示したSC形光コネクタ100を使用する図9及び図
10に示した従来のモジュールの構造では、短尺フェル
ール55内に形成された光ファイバ素線56のコアの偏
心方向がランダムであることから、図10中の矢印F方
向よりSC形光コネクタ100を接続させる場合、短尺
フェルール55側における光ファイバ素線56のコア部
56a(図13参照)とSC形光コネクタ100側にお
ける光ファイバ素線のコア部100a(図13参照)と
の位置関係が、接続させるモジュールとSC形光コネク
タ100の着脱繰り返しによる光出力変動(以下、これ
を「着脱変動」と言う)が大きく、安定した光出力が得
られなかった。なお、図13は、光ファイバ素線56の
偏心方向がこのようにランダムである場合に、接続させ
るモジュールとSC形光コネクタ100の着脱変動によ
って光の損失部(非結合部)が生じる状態を示してい
る。すなわち、図13でハッチングを入れて示す部分は
コア部56aとコア部100aとのずれによって生じる
光の損失部(非結合部)である。この図から分かるよう
に、光ファイバ素線56の偏心方向はランダムであるた
め、着脱変動毎に光結合状態が変化し、安定した光出力
が得られない。このため、各部品の寸法精度を上げて着
脱変動毎のズレを少なくするようにする方法が採られて
おり、これによって製造時における歩留まりが悪くなっ
ているが、この歩留まりにも限界があり、また不良品は
廃棄されるので不経済であった。
【0010】一方、図16に示したFC形光コネクタ2
00を使用する図14及び図15に示した従来のモジュ
ールの構造でも、短尺フェルール55内に形成された光
ファイバ素線56の偏心方向がランダムである。したが
って、図15中の矢印H方向よりFC形光コネクタ20
0を接続させる、次いでねじ止めをするときに、短尺フ
ェルール55側における光ファイバ素線56のコア部5
6a(図17参照)とFC形光コネクタ200側におけ
る光ファイバ素線のコア部200a(図17参照)との
間に動きが発生する。すなわち位置関係は、接続させる
モジュールとFC形光コネクタ200の着脱繰り返しが
行われて、締め付けナット200を回転させる度に、コ
ア部200aも回転に合わせて微妙に回転方向に移動
し、安定した光出力が得られない。なお、図17は、光
ファイバ素線56の偏心方向がこのようにランダムであ
る場合に、接続させるモジュールとFC形光コネクタ2
00の着脱変動によって光の損失部(非結合部)が生じ
る状態を示している。すなわち、図17でハッチングを
入れて示す部分はコア部56aとコア部200aとのズ
レによって生じる光の損失部(非結合部)である。この
図から分かるように、光ファイバ素線56の偏心方向は
ランダムであるため、着脱繰り返し毎にコア部200a
が回転することによって光結合状態が変化し、安定した
光出力が得られない。このため、各部品の寸法精度を上
げて着脱変動毎のズレを少なくするようにする方法が採
られており、これによって製造時における歩留まりが悪
くなっているが、この歩留まりにも限界があり、また不
良品は廃棄されるので不経済であった。
【0011】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は光損失が少なく高精度で、また歩
留まりを向上させてコストを下げ、安価に実現可能なレ
セプタクル形モジュール及びその製造方法を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のモジュールは、ハウジングにより保持されてい
るスリーブと、中心に光ファイバ素線が配設されて前記
スリーブ内に固定して取り付けられている短尺フェルー
ルとを有し、前記スリーブ内に光コネクタのコネクタ凸
部が前記短尺フェルールと当接されるまで挿入されて光
結合されるとともに、前記ハウジング側と前記光コネク
タ側との間にキー及びキー溝とでなる差し込みガイドを
設けてなるレセプタクル形モジュールにおいて、前記短
尺フェルールに、前記光ファイバ素線のコアの偏心方向
を意味するマーキングを設けたものである。
【0013】また、本発明の製造方法としては、ハウジ
ングにより保持されているスリーブと、中心に光ファイ
バ素線が配設されて前記スリーブ内に固定して取り付け
られている短尺フェルールとを有し、前記スリーブ内に
光コネクタのコネクタ凸部が前記短尺フェルールと当接
されるまで挿入されて光結合されるとともに、前記ハウ
ジング側と前記光コネクタ側との間にキー及びキー溝と
でなる差し込みガイドを設けてなるレセプタクル形モジ
ュールの製造方法であって、前記短尺フェルールの中心
に対する前記光ファイバ素線のコアの偏心方向を検出
し、その偏心方向を意味するマーキングを前記短尺フェ
ルールに設け、前記マーキングをハウジング側の基準と
なる位置に合わせて前記スリーブ内に前記短尺フェルー
ルを組み込むようにしたものである。
【0014】
【作用】これによれば、マーキングを差し込みガイドに
合わせて短尺フェルールをスリーブ内に組み込むことに
より、光ファイバ素線のコアの偏心方向を全てのレセプ
タクル形モジュールで略一致させることができる。これ
により、光損失の少ないレセプタクル形モジュールを安
定して簡単に作ることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。図1乃至図3は本発明に係るレセプタ
クル形モジュールの第1の実施例を示すもので、図1は
その要部拡大図、図2はその正面図、図3は図2のE−
E線に沿う断面図である。また、この第1の実施例に示
すレセプタクル形モジュールは図12に示したSC形光
コネクタを使用するタイプのものを一例としている。し
たがって、以下の説明において、図12に示した符号と
同じ符号を付して説明するものは、図12に示したSC
形光コネクタに対応しているものである。
【0016】図1乃至図3において、符号1は半導体レ
ーザ素子2を搭載した小型CD用ヘッダで、3は半導体
レーザ素子2からの光を集光するためのレンズである。
4は中心にレンズ3を保持しているホルダーであり、こ
のホルダー4の一端側にはヘッダ1が例えば抵抗溶接、
溶着、半田付け等により固定して取り付けられている。
5は中心に光ファイバ素線6を接着剤で固定して取り付
けている短尺フェルールで、この短尺フェルール5のレ
ンズ3と対向される一端側は斜めに研磨された状態に形
成され、他端側は凸形球面状に形成されている。そし
て、半導体レーザ素子2からの光はレンズ3で集光され
て光ファイバ素線6の一端に入射され、これが光ファイ
バ素線6内を伝搬されて、光ファイバ素線6の他端側ま
で伝えられる。7は精密加工されたスリーブで、このス
リーブ7の中心には短尺フェルール5が圧入固定されて
いるとともに、このスリーブ7内には光ファイバ素線が
通されているSC形光コネクタ100のコネクタ凸部1
03が挿入可能な構造になっている。8はレセプタクル
で、このレセプタクル8の中心にはスリーブ7が圧入固
定されている。9はSC形ハウジングで、レセプタクル
8の一端側に固定して取り付けられており、内部には図
3中の矢印B方向よりコネクタ凸部103を先にして差
し込まれて来るSC形光コネクタ100を受け入れるた
めの凹所10が形成されている。また、この凹所10内
には、SC形光コネクタ100が所定の位置まで挿入さ
れると、被係止部102に係合されて抜け止めするため
の爪11を先端に各々有した一対のフック片9aが、S
C形光コネクタ100の被係止部102と対応して一体
に設けられている。さらに、SC形ハウジング9の周面
には、SC形光コネクタ100の一側面外側に形成され
ているキー101と対応してキー溝(スリット)12が
形成されている。
【0017】ここで短尺フェルール5内に固定して取り
付けられた光ファイバ素線6のコアは、精度上微妙に偏
心しているのが通常である。そこで、短尺フェルール5
に取り付けられた光ファイバ素線6のコアの偏心は、短
尺フェルール5と共にスリーブ7に組み込まれる前に、
短尺フェルール5の中心に対する偏心方向が例えば工具
顕微鏡等により確認され、これと同時にインク等によっ
て短尺フェルール5の端面上にマーキング30が成され
る(図1及び図2参照)。また、ここでの確認作業で
は、光ファイバ素線6のコアの偏心量も同時に検査さ
れ、この偏心量が例えば0.4um 以下を良品とし、それ以
上の場合は不良品として排除する。さらに、組立工程で
は、スリーブ7は予めレセプタクル8に固定されてい
て、このレセプタクル8に固定されているスリーブ7に
対して短尺フェルール5が圧入固定される。このとき、
偏心方向を表しているマーキング30をキー溝12と対
応する位置に合わせて、短尺フェルール5をスリーブ7
内に圧入する。つまり、このレセプタクルモジュールで
は、常に一定の方向、すなわちキー溝12と対応してい
る方向(図1中に矢印で示す「偏心方向」)に光ファイ
バ素線6のコアが偏心していることになる。
【0018】そして、このように構成されたモジュール
では、SC形光コネクタ100を結合させる場合、キー
溝12にキー101を対応させて、図3中の矢印B方向
よりSC形光コネクタ100を挿入させる。このとき、
コネクタ凸部103がスリーブ7内に挿入されて行くと
ともに、キー溝12とキー101が互いに係合されて挿
入をガイドする。さらに、SC形光コネクタ100が所
定の位置まで挿入されると、フック片9aの爪10が被
係合部102に係合されて抜け止めされ、SC形光コネ
クタ100とモジュールとが機構的に結合される。ま
た、この機構上の結合がなされると、光ファイバ素線6
における端部が露出されている短尺フェルール5の他端
側にSC形光コネクタ100側の端部が当接される。な
お、ここでの当接部分は双方凸球面研磨が施されてお
り、光の結合が可能になる。以下、この当接部分を「光
結合部分」と言い、また光ファイバ素線6のコアの偏心
方向をキー溝12の方向に向けることを「偏心方向」と
言う。また、こうして光結合されると、半導体レーザ素
子2からの光はレンズ3で集光されて光ファイバ素線6
の一端に入射され、これが光ファイバ素線6内を伝搬さ
れて光ファイバ素線6の他端側まで伝えられ、さらに光
結合部分を通してSC形光コネクタ100側に伝えられ
る。
【0019】したがって、このように偏心方向を規定し
た場合では、短尺フェルール5側における光ファイバ素
線6のコア部6a(図4参照)とSC形光コネクタ10
0側における光ファイバ素線のコア部100a(図4参
照)との位置関係が、接続させるモジュールとSC形光
コネクタ100の着脱繰り返しが行われても、両者のズ
レは一方向に、しかも許容偏心量の範囲で規制されるの
で、光の損失部(図4中にハッチングで示す部分)の面
積が少なくなり、安定した光出力が得られる。なお、図
4は、光ファイバ素線6のコアの偏心方向が規定されて
いる場合に、接続させるモジュールとSC形光コネクタ
100の着脱変動によって光の損失部(非結合部)が生
じる状態を示している。すなわち、図13で示した従来
構造の場合、すなわち光ファイバ素線6のコアの偏心方
向をランダムにしている従来構造に比べて光の損失部に
おける面積が少なくなり、安定した光出力が得られるこ
とになる。よって、各部品の寸法精度も比較的緩やかに
することができるので、製造時における歩留まりも良く
なり製造が簡略化され、コストを下げて安価に提供する
ことができる。
【0020】図5乃至図7は本発明に係るレセプタクル
形モジュールの第2の実施例を示すもので、図5はその
要部拡大図、図6はその正面図、図7は図6のC−C線
に沿う断面図である。また、この第2の実施例に示すレ
セプタクル形モジュールは、図16に示したFC形光コ
ネクタを使用するタイプのものを一例としている。した
がって、以下の説明において、図16に示した符号と同
じ符号を付して説明するものは、図16に示したFC形
光コネクタに対応しているものである。さらに、図5乃
至図7に示す第2の実施例と図1乃至図3に示す第1の
実施例と対応するものは同じ符号を付して説明する。
【0021】そして、図5乃至図7において、符号1は
半導体レーザ素子2を搭載した小型CD用ヘッダで、3
は半導体レーザ素子2からの光を集光するためのレンズ
である。4は中心にレンズ3を保持しているホルダーで
あり、このホルダー4の一端側にはヘッダ1が例えば抵
抗溶接、溶着、半田付け等により固定して取り付けられ
ている。5は中心に光ファイバ素線6を接着剤で固定し
て取り付けている短尺フェルールで、この短尺フェルー
ル5のレンズ3と対向される一端側は斜めに研磨された
状態に形成され、他端側は凸形球面状に形成されてい
る。そして、半導体レーザ素子2からの光はレンズ3で
集光されて光ファイバ素線6の一端に入射され、これが
光ファイバ素線6内を伝搬されて、光ファイバ素線6の
他端側まで伝えられる。7は精密加工されたスリーブ
で、このスリーブ7の中心には短尺フェルール5が圧入
固定されているとともに、このスリーブ7内には光ファ
イバ素線が通されているFC形光コネクタ200のコネ
クタ凸部203が圧入可能な構造になっている。29は
FC形ハウジングを兼ねるレセプタクルで、このレセプ
タクル29の中心にはスリーブ7が圧入固定されている
とともに、内部には図7中の矢印D方向よりコネクタ凸
部203を先にして差し込まれて来るFC形光コネクタ
200を受け入れるための凹所10が形成されている。
また、この凹所10が形成されている部分の外周面に
は、FC形光コネクタ200側の締め付けナット202
が螺合される雄ねじ部21が形成されている。さらに、
レセプタクル29の周面には、FC形光コネクタ200
の一側面外側に形成されているキー201と対応してキ
ー溝(スリット)22が形成されている。
【0022】ここで短尺フェルール5内に固定して取り
付けられた光ファイバ素線6のコアも、精度上微妙に偏
心しているのが通常である。そこで、短尺フェルール5
に取り付けられた光ファイバ素線6のコアの偏心は、短
尺フェルール5と共にスリーブ7に組み込まれる前に、
短尺フェルール5の中心に対する偏心方向が例えば工具
顕微鏡等により確認され、これと同時にインク等によっ
て短尺フェルール5の端面上にマーキング30が成され
る(図5及び図6参照)。また、ここでの確認作業で
は、光ファイバ素線6のコアの偏心量が同時に検査さ
れ、この偏心量が例えば0.4um 以下を良品とし、それ以
上の場合は不良品として排除する。さらに、組立工程で
は、スリーブ7は予めレセプタクル29に固定されてい
て、このレセプタクル29に固定されているスリーブ7
に対して短尺フェルール5が圧入固定される。このと
き、偏心方向を表しているマーキング30をキー溝22
と対応する位置に合わせて、短尺フェルール5をスリー
ブ7内に圧入する。つまり、このレセプタクルモジュー
ルでは、常に一定の方向、すなわちキー溝22と対応し
ている方向(図5中に矢印で示す「偏心方向」)に光フ
ァイバ素線6のコアが偏心していることになる。
【0023】そして、このように構成されたモジュール
では、FC形光コネクタ200を結合させる場合、キー
溝22にキー201を対応させて、図7中の矢印D方向
よりFC形光コネクタ200を挿入させる。このとき、
コネクタ凸部203がスリーブ7内に圧入されて行くと
ともに、キー溝22とキー201が互いに係合されて挿
入をガイドする。さらに、FC形光コネクタ200が所
定の位置まで挿入されると、ナット202がレセプタク
ル29に当接される。また、締め付けナット202を回
転させると雄ねじ部21に螺合されて行き、この螺合で
FC形光コネクタ200とモジュールとが機構的に結合
される。また、この機構上の結合がなされると光ファイ
バ素線6における端部が露出されている短尺フェルール
5の他端側にFC形光コネクタ200側の端部が当接さ
れる。ここでの当接部分は双方凸球面研磨が施されてお
り、光の結合が可能になる。以下、この当接部分を第1
の実施例のときと同様に「光結合部分」と言い、また光
ファイバ素線6のコアの偏心方向をキー溝22の方向に
向けることを「偏心方向」と言う。また、こうして光結
合されると、半導体レーザ素子2からの光はレンズ3で
集光されて光ファイバ素線6の一端に入射され、これが
光ファイバ素線6内を伝搬されて光ファイバ素線6の他
端側まで伝えられ、さらに光結合部分を通してFC形光
コネクタ200側に伝えられる。
【0024】したがって、このように偏心方向を規定し
た場合では、短尺フェルール5側における光ファイバ素
線6のコア部6a(図8参照)とFC形光コネクタ20
0側における光ファイバ素線のコア部200a(図8参
照)との位置関係が、接続させるモジュールとFC形光
コネクタ200の着脱繰り返しが行われても、両者のず
れは一方向に、しかも許容偏心量の範囲で規制されるの
で、光の損失部(図8中にハッチングで示す部分)の面
積が少なくなり、安定した光出力が得られる。なお、図
8は、光ファイバ素線6のコアの偏心方向が規定されて
いる場合に、接続させるモジュールとFC形光コネクタ
200の着脱変動によって光の損失部(非結合部)が生
じる状態を示している。すなわち、図13で示した従来
構造の場合、すなわち光ファイバ素線6のコアの偏心方
向はランダムにしている従来構造に比べて光りの損失部
における面積が少なくなり、安定した光出力が得られる
ことになる。よって、各部品の寸法精度も比較的緩やか
にすることができるので、製造時における歩留まりも良
くなり製造が簡略化され、コストを下げて安価に提供す
ることができる。
【0025】なお、上記実施例では、SC形の光コネク
タを使用する場合の構造を第1の実施例として、またF
C形の光コネクタを使用する場合の構造を第2の実施例
として説明したが、この他の光コネクタ、例えばMU形
の光コネクタ、ST形の光コネクタ等であっても適用で
きるものである。
【0026】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
マーキングを差し込みガイドに合わせて短尺フェルール
をスリーブ内に組み込むことにより、光ファイバ素線の
コアの偏心方向を全てのレセプタクル形モジュールで略
一致させることができる。これにより、光損失の少ない
レセプタクル形モジュールを安定して簡単に作ることが
でき、品質の向上並びに品質の安定化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例として示すモジュールの
要部拡大図である。
【図2】本発明の第1の実施例として示すモジュールの
正面図である。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例で得られる効果を説明す
る図である。
【図5】本発明の第2の実施例として示すモジュールの
要部拡大図である。
【図6】本発明の第2の実施例として示すモジュールの
正面図である。
【図7】図6のC−C線に沿う断面図である。
【図8】本発明の第2の実施例で得られる効果を説明す
る図である。
【図9】従来の一例として示すモジュールの正面図であ
る。
【図10】図9のE−E線に沿う断面図である。
【図11】従来のモジュールにおける光ファイバ素線の
偏心方向説明図である。
【図12】SC形光コネクタの一例を示す側面図であ
る。
【図13】従来のモジュールにおける問題点の説明図で
ある。
【図14】従来の他の例として示すモジュールの正面図
である。
【図15】図14のG−G線に沿う断面図である。
【図16】従来の他の例として示すモジュールにおける
問題点の説明図である。
【図17】FC形光コネクタの一例を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
2 半導体レーザ素子 3 レンズ 5 短尺フェルール 6 光ファイバー素線 7 スリーブ 8 レセプタクル 12,22 キー溝 30 マーキング 100,200 SC形光コネクタ 101,201 キー 103,203 コネクタ凸部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングにより保持されているスリー
    ブと、中心に光ファイバ素線が配設されて前記スリーブ
    内に固定して取り付けられている短尺フェルールとを有
    し、前記スリーブ内に光コネクタのコネクタ凸部が前記
    短尺フェルールと当接されるまで挿入されて光結合され
    るとともに、前記ハウジング側と前記光コネクタ側との
    間にキー及びキー溝とでなる差し込みガイドを設けてな
    るレセプタクル形モジュールにおいて、 前記短尺フェルールに、前記光ファイバ素線のコアの偏
    心方向を意味するマーキングを設けたことを特徴とする
    レセプタクル形モジュール。
  2. 【請求項2】 前記マーキングを前記差し込みガイド方
    向に規定して設けた請求項1に記載のレセプタクル形モ
    ジュール。
  3. 【請求項3】 前記光コネクタとしてSC形光コネクタ
    を用いた請求項1に記載のレセプタクル形モジュール。
  4. 【請求項4】 前記光コネクタとしてFC形光コネクタ
    を用いた請求項1に記載のレセプタクル形モジュール。
  5. 【請求項5】 前記光コネクタとしてMU形光コネクタ
    を用いた請求項1に記載のレセプタクル形モジュール。
  6. 【請求項6】 前記光コネクタとしてST形光コネクタ
    を用いた請求項1に記載のレセプタクル形モジュール。
  7. 【請求項7】 ハウジングにより保持されているスリー
    ブと、中心に光ファイバ素線が配設されて前記スリーブ
    内に固定して取り付けられている短尺フェルールとを有
    し、前記スリーブ内に光コネクタのコネクタ凸部が前記
    短尺フェルールと当接されるまで挿入されて光結合され
    るとともに、前記ハウジング側と前記光コネクタ側との
    間にキー及びキー溝とでなる差し込みガイドを設けてな
    るレセプタクル形モジュールの製造方法において、 前記短尺フェルールの中心に対する前記光ファイバ素線
    のコアの偏心方向を検出し、その偏心方向を意味するマ
    ーキングを前記短尺フェルールに設け、 前記マーキングをハウジング側の基準となる位置に合わ
    せて前記スリーブ内に前記短尺フェルールを組み込むこ
    とを特徴とするレセプタクル形モジュールの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記マーキングを前記差し込みガイド方
    向に規定して設けた請求項7に記載のレセプタクル形モ
    ジュールの製造方法。
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