JPH08336531A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH08336531A
JPH08336531A JP16787995A JP16787995A JPH08336531A JP H08336531 A JPH08336531 A JP H08336531A JP 16787995 A JP16787995 A JP 16787995A JP 16787995 A JP16787995 A JP 16787995A JP H08336531 A JPH08336531 A JP H08336531A
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JP
Japan
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ultrasonic
tomographic image
circuit
real
image display
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Application number
JP16787995A
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English (en)
Inventor
Satoshi Tamano
聡 玉野
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】超音波診断装置において、超音波造影剤の造影
効果を実時間で評価できる画像を提供する。 【構成】断層像表示回路系に、実時間の超音波断層像を
表示するための実時間断層像メモリ回路と、超音波造影
剤注入前、あるいは、超音波造影剤注入途中の超音波断
層像を保持する参照用断層像メモリ回路を設け、さら
に、実時間断層像メモリ回路と参照用断層像メモリ回路
に記憶された超音波断層像データの差分を演算する差分
演算回路と、この差分演算回路の演算結果に基づいて色
調および輝度変調を行うエンコーダ回路を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検体内へ注入された
超音波造影剤の造影効果を評価する超音波診断装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の超音波診断装置の構成を図4に示
す。図4に示すように、被検体内へ超音波を送受信する
探触子1と、この探触子1を駆動して超音波を所定の繰
り返し周期毎に発生させると共に受信した反射エコー信
号を処理する超音波送受信部2と、この超音波送受信部
2により処理された受信信号を検波し、この検波後の信
号をディジタル化し、このディジタル信号を診断部位の
断層像として形成する断層像表示回路系3と、この断層
像表示回路系3から出力された画像データをアナログ変
換してモニタ画面に断層像を二次元表示する画像表示回
路4とを有し成っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】超音波診断装置は、生
体内に送信した超音波信号からの反射信号を用いて、生
体内の超音波音響インピーダンスの違いを二次元に映像
化する技術の一つである。近年、炭酸ガスバブル等を血
液等の溶剤に撹拌し、超音波造影剤として被験体内へ注
入し、超音波断層像を得る手法が用いられてきている。
上記手法は、生体組織あるいは血液と超音波造影剤の音
響インピーダンスの違いを利用することにより、血液に
含まれた超音波造影剤の動きを観察する手法であり、こ
れは、血液の動きの観察あるいは赤血球を取り込んだ生
体組織の機能評価をする手法の一つである。
【0004】従来の超音波診断装置において、被検体内
へ注入された超音波造影剤の造影効果を定量的に評価し
ようとする場合、超音波造影剤注入前に写真あるいはVT
Rに記録された超音波画像と、超音波造影剤注入中に写
真あるいはVTRに記録された超音波画像を比較する必要
があった。この方法では、目的部位の超音波造影剤の造
影効果を実時間で定量的に評価することは不可能であっ
たため、例えば、超音波造影剤を過大に注入しすぎたた
めに、目的診断部位以外の臓器の超音波造影効果が顕著
に現われ、目的の診断部位の診断に困難生じたり、ある
いは超音波造影剤の注入量が少なすぎたために目的診断
部位の超音波造影剤による造影効果が十分に得られない
等の問題があった。
【0005】そこで、本発明においては超音波造影剤の
造影効果を実時間で評価できる画像を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明による超音波診断装置は、被検体内へ超音波
を送受信する探触子と、この探触子を駆動して超音波を
所定の繰り返し周期毎に発生させると共に受信した反射
エコー信号を処理する超音波送受信部と、この超音波送
受信部により処理された受信信号を検波し、この検波後
の信号をディジタル化し、このディジタル信号を診断部
位の断層像として形成する断層像表示回路系と、この断
層像表示回路系から出力された画像データをアナログ変
換してモニタ画面に断層像を二次元表示する画像表示回
路とを有する超音波診断装置に、上記断層像表示回路系
に、実時間の超音波断層像を表示するための実時間断層
像メモリ回路と、超音波造影剤注入前、あるいは、超音
波造影剤注入途中の超音波断層像を保持する参照用断層
像メモリ回路と、実時間断層像メモリ回路と参照用断層
像メモリ回路に記憶された超音波断層像データの差分を
演算する差分演算回路と、この差分演算回路の演算結果
に基づいて色調および輝度変調を行うエンコーダ回路
と、実時間超音波断層像メモリ回路、または、エンコー
ダ回路あるいは、両方の出力をモニタ上に表示するよう
に実時間超音波断層像メモリ回路、および、エンコーダ
回路の出力を選択するセレクタ回路を新たに設けた。
【0007】
【作用】本発明による超音波診断装置は、上記の様に構
成されるので、術者は、実時間の超音波断層像を観察し
ながら超音波造影剤を被験者に注入すると共に、参照用
超音波断層像メモリ回路に蓄えられた参照用超音波断層
像と実時間超音波断層像の差分画像を観察することによ
り、超音波造影剤の造影効果を実時間で定量的に確認す
ることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳細に説明する。
【0009】図1は、本発明の超音波診断装置の第一の
実施例を示すブロック図である。この超音波診断装置
は、超音波を利用して、被験体内部の診断部位について
実時間超音波断層像を得ると共に、超音波造影剤を被験
体内へ注入する前の超音波断層像あるいは、超音波造影
剤注入途中の超音波断層像を参照用超音波断層像とし
て、実時間超音波断層像と、参照用超音波断層像との差
分の画像を得て、これらを二次元に表示するもので、図
1に示すように、探触子1と、超音波送受信部2と、断
層像表示回路系3と、差分画像表示回路系5と、画像表
示回路4とを有して成る。
【0010】上記探触子1は、被検体内の診断部位に向
けて超音波を送信および受信するもので、その内部に
は、実際に超音波を打ち出したり、診断部位からの反射
波を受信したりする振動子が設けられている。
【0011】超音波送受信部2は、上記探触子1を駆動
して超音波を所定の繰り返し周期毎に発生させると共
に、上記探触子1で受信した反射エコー信号を処理する
もので、上記探触子1に送波パルスを送り超音波を診断
部位に向けて送波制御する送波制御回路6と、被検体内
の診断部位から反射され上記探触子1で受信した反射エ
コー信号を増幅し、位相をそろえて整相する受波整相増
幅回路7とから成る。
【0012】断層像表示回路系3は、上記超音波送受信
部2により処理された受信信号から被検体内の診断部位
の断層像を形成するもので、上記超音波送受信部2内の
受波整相増幅回路7から出力された受信信号を検波して
断層像の輝度情報とする検波回路8と、この検波回路8
から出力される断層像輝度情報の信号を入力してディジ
タル化するA/D変換回路9と、このA/D変換回路9から出
力されるディジタルの断層像輝度情報を入力して、二次
元で実時間の断層像として形成するための実時間超音波
断層像メモリ回路10とから成る。
【0013】さらに、上記断層像表示回路系3は、超音
波造影剤を被験者に注入する前の参照用超音波断層像画
像データを蓄えるための参照用超音波断層像メモリ回路
11を有する。
【0014】差分画像表示回路系5は、上記断層像表示
回路系3の参照用超音波断層像メモリ回路11に蓄えら
れた超音波造影剤を被験者に注入する前の参照用超音波
断層像画像データと、実時間超音波断層像メモリ回路1
0に蓄えられてある実時間超音波断層像画像データの差
を演算する差分演算回路12と、前記差分演算回路12
の演算結果を画像表示回路4に識別容易に表示するため
のエンコーダ回路13からなる。差分演算回路12は、
実時間超音波断層像メモリ回路10に蓄えられている任
意の位置の輝度データから、参照用超音波断層像メモリ
回路11に蓄えられている同一の位置の輝度データを減
算処理する演算回路である。さらに、エンコーダ回路1
3は、例えば、任意の位置の前記差分演算回路12の演
算結果が正の場合、即ち、実時間超音波断層像画像デー
タの輝度が、参照用超音波画像データの輝度より大きい
場合は、赤色に色づけを行い、前記差分演算回路12の
演算結果が負の場合、即ち、実時間超音波断層像画像デ
ータの輝度が、参照用超音波画像データの輝度より小さ
い場合は、青色に色づけを行い、さらに、前記差分演算
回路12の演算結果の絶対値の大きさに従い赤色もしく
は青色の輝度を設定する。このように前記差分演算回路
12の演算結果に基づいて色調および輝度変調を行うこ
とにより2つの超音波断層像間の差を明確に認識するこ
とが可能となり、差分演算結果の識別能が向上する。
【0015】画像表示回路4は、上記断層像表示回路系
3に蓄えられた実時間超音波断層像画像データと、上記
差分画像表示回路系5にて演算された実時間超音波断層
像画像データと参照用超音波画像データの差に基づいて
生成された差分画像データの一方あるいは両方を選択あ
るいは重ね合せて表示するためのセレクタ回路14と、
上記セレクタ回路14のディジタル信号出力をアナログ
信号に変換するためのD/A変換回路15と、D/A変換回路
15のアナログ信号出力を表示するモニタ16から成
る。
【0016】以上のように超音波診断装置を構成するこ
とにより超音波造影剤を被験者に注入する前後での超音
波造影剤の造影効果を定量的にかつ実時間に評価するこ
とが可能となる。
【0017】本発明の他の実施例を添付図面に基づいて
詳細に説明する。
【0018】図2は、本発明の超音波診断装置の第二の
実施例を示すブロック図である。この超音波診断装置
は、超音波を利用して、被験体内部の診断部位について
実時間超音波断層像を得ると共に、超音波造影剤を被験
体内へ注入する前の超音波断層像あるいは、超音波造影
剤注入途中の超音波断層像を参照用超音波断層像とし
て、実時間超音波断層像と、参照用超音波断層像との差
分の画像を得て、これらを二次元に表示するもので、図
2に示すように、探触子1と、超音波送受信部2と、断
層像表示回路系2と、差分画像画像表示回路系5と、画
像表示回路4と、心電波形計測回路17とを有して成
る。
【0019】上記探触子1は、被検体内の診断部位に向
けて超音波を送信および受信するもので、その内部に
は、実際に超音波を打ち出したり、診断部位からの反射
波を受信したりする振動子が設けられている。
【0020】超音波送受信部2は、上記探触子1を駆動
して超音波を所定の繰り返し周期毎に発生させると共
に、上記探触子1で受信した反射エコー信号を処理する
もので、上記探触子1に送波パルスを送り超音波を診断
部位に向けて送波制御する送波制御回路と、被検体内の
診断部位から反射され上記探触子1で受信した反射エコ
ー信号を増幅し、位相をそろえて整相する受波整相増幅
回路とから成る。
【0021】断層像表示回路系3は、上記超音波送受信
部2により処理された受信信号から被検体内の診断部位
の断層像を形成するもので、上記超音波送受信部2内の
受波整相増幅回路7から出力された受信信号を検波して
断層像の輝度情報とする検波回路8と、この検波回路8
から出力される断層像輝度情報の信号を入力してディジ
タル化するA/D変換回路9と、このA/D変換回路9から出
力されるディジタルの断層像輝度情報を入力して、二次
元で実時間の断層像として形成するための実時間超音波
断層像メモリ回路10とから成る。特に、実時間超音波
断層像メモリ回路10は、図5に示すように心電波形の
R波に同期して実時間超音波断層像データを取り込み、
収集された超音波断層像データの心電波形R波からの時
間遅れ情報も同時に取り込む。
【0022】さらに、上記断層像表示回路系3は、超音
波造影剤を被験者に注入する前の参照用超音波断層像画
像データを心電波形に同期して複数蓄えるための参照用
超音波断層像メモリ回路群11-aを有する。例えば図5
に示すように、一心拍中に30枚の画像を取り込むこと
が可能な場合、心電波形のR波に同期して参照用超音波
断層像メモリ回路群11-aに順次超音波断層像データを
取り込む。
【0023】差分画像表示回路系5は、上記断層像表示
回路系3の参照用超音波断層像メモリ回路群11-aに蓄
えられた超音波造影剤を被験者に注入する前の心電波形
に同期した参照用超音波断層像画像データと、実時間超
音波断層像メモリ回路10に蓄えられてある実時間超音
波断層像画像データの差を演算する差分演算回路12
と、前記差分演算回路12の演算結果を画像表示回路4
に識別容易に表示するためのエンコーダ回路13からな
る。
【0024】差分演算回路12は、実時間超音波断層像
メモリ回路10に蓄えられている任意の位置の輝度デー
タから、参照用超音波断層像メモリ回路群11-aに蓄え
られている参照用超音波断層像データの中から、心電波
形上同一時相の参照用超音波断層像データを選択し、同
一の位置の輝度データを減算処理する演算回路である。
即ち、図5において、実時間超音波断層像メモリ回路1
0に記憶された実時間超音波断層像データが心電波形R
波から数えて3フレームのデータ(Real-3)ならば、参照
用超音波断層像メモリ回路群11-aからは、心電波形同
一時相の参照用超音波断層像データ(Ref-3)を選択し、
両者画像データの輝度差を演算するものである。
【0025】さらに、エンコーダ回路13は、例えば、
任意の位置の前記差分演算回路12の演算結果が正の場
合、即ち、実時間超音波断層像画像データの輝度が、参
照用超音波画像データの輝度より大きい場合は、赤色に
色づけを行い、前記差分演算回路の演算結果が負の場
合、即ち、実時間超音波断層像画像データの輝度が、参
照用超音波画像データの輝度より小さい場合は、青色に
色づけを行い、さらに、前記差分演算回路12の演算結
果の絶対値の大きさに従い赤色もしくは青色の輝度を設
定する。このように前記差分演算回路12の演算結果に
基づいて色調および輝度変調を行うことにより2つの超
音波断層像間の差を明確に認識することが可能となり、
差分演算結果の識別能が向上する。
【0026】画像表示回路4は、上記断層像表示回路系
3に蓄えられた実時間超音波断層像画像データと、上記
差分画像表示回路系5にて演算された実時間超音波断層
像画像データと参照用超音波画像データの差に基づいて
生成された差分画像データの一方あるいは両方を選択あ
るいは重ね合せて表示するためのセレクタ回路14と、
上記セレクタ回路14のディジタル信号出力をアナログ
信号に変換するためのD/A変換回路15と、D/A変換回路
15のアナログ信号出力を表示するモニタ16から成
る。
【0027】心電波形計測回路17は、心臓の拍動に伴
って現われる体表の電位の変動を計測する回路で、心臓
の収縮期にR波と呼ばれる特徴的な波形が現われること
が知られている。健常人の場合心臓は、ほぼ一定の周期
で拍動しているため、R波から一定時間離れた時相で収
集した超音波断層像は、ほぼ一定の画像となる。
【0028】以上のように超音波診断装置を構成するこ
とにより超音波造影剤を被験者に注入する前後での超音
波造影剤の造影効果を、心臓の拍動の影響を受けること
なく、定量的にかつ実時間に評価することが可能とな
る。
【0029】本発明の他の実施例を添付図面に基づいて
詳細に説明する。
【0030】図3は、本発明の超音波診断装置の第3の
実施例を示すブロック図である。この超音波診断装置
は、超音波を利用して、被験体内部の診断部位について
実時間超音波断層像を得ると共に、超音波造影剤を被験
体内へ注入する前の超音波断層像あるいは、超音波造影
剤注入途中の超音波断層像を参照用超音波断層像とし
て、実時間超音波断層像と、参照用超音波断層像との差
分の画像を得て、これらを二次元に表示するもので、図
3に示すように、探触子1と、超音波送受信部2と、断
層像表示回路系3と、差分画像画像表示回路系5と、画
像表示回路4と、心電波形計測回路17とを有して成
る。
【0031】上記探触子1は、被検体内の診断部位に向
けて超音波を送信および受信するもので、その内部に
は、実際に超音波を打ち出したり、診断部位からの反射
波を受信したりする振動子が設けられている。
【0032】超音波送受信部2は、上記探触子1を駆動
して超音波を所定の繰り返し周期毎に発生させると共
に、上記探触子1で受信した反射エコー信号を処理する
もので、上記探触子1に送波パルスを送り超音波を診断
部位に向けて送波制御する送波制御回路6と、被検体内
の診断部位から反射され上記探触子1で受信した反射エ
コー信号を増幅し、位相をそろえて整相する受波整相増
幅回路7とから成る。
【0033】断層像表示回路系3は、上記超音波送受信
部2により処理された受信信号から被検体内の診断部位
の断層像を形成するもので、上記超音波送受信部2内の
受波整相増幅回路7から出力された受信信号を検波して
断層像の輝度情報とする検波回路8と、この検波回路か
ら出力される断層像輝度情報の信号を入力してディジタ
ル化するA/D変換回路9と、このA/Dコ変換回路9から出
力されるディジタルの断層像輝度情報を入力して、二次
元で実時間の断層像として形成するための複数の実時間
超音波断層像メモリ回路群10-aとから成る。 特に、
実時間超音波断層像メモリ回路群10-aは、図5に示す
ように心電波形のR波に同期して実時間超音波断層像デ
ータを順次取り込み、収集された超音波断層像データの
心電波形R波からの時間遅れ情報も同時に取り込む。
【0034】さらに、上記断層像表示回路系3は、超音
波造影剤を被験者に注入する前の参照用超音波断層像画
像データを心電波形に同期して複数蓄えるための参照用
超音波断層像メモリ回路群11-aを有する。例えば図5
に示すように、一心拍中に30枚の画像を取り込むこと
が可能な場合、心電波形のR波に同期して参照用超音波
断層像メモリ回路群11-aに順次超音波断層像データを
取り込む。
【0035】差分画像表示回路系5は、上記断層像表示
回路系3の参照用超音波断層像メモリ回路群11-aに蓄
えられた超音波造影剤を被験者に注入する前の心電波形
に同期した参照用超音波断層像画像データと、実時間超
音波断層像メモリ回路群10-aに蓄えられてある実時間
超音波断層像画像データの差を演算する差分演算回路1
2と、前記差分演算回路12の演算結果を画像表示回路
4に識別容易に表示するためのエンコーダ回路13から
なる。
【0036】差分演算回路12は、実時間超音波断層像
メモリ回路群10-aに蓄えられている任意の位置の輝度
データから、参照用超音波断層像メモリ回路群11-aに
蓄えられている参照用超音波断層像データの中から、心
電波形上同一時相の参照用超音波断層像データを選択
し、同一の位置の輝度データを減算処理する演算回路で
ある。即ち、図5において、実時間超音波断層像メモリ
回路群10-aに記憶された実時間超音波断層像データが
心電波形R波から数えて3フレームのデータ(Real-3)な
らば、参照用超音波断層像メモリ回路群11-aからは、
心電波形同一時相の参照用超音波断層像データ(Ref-3)
を選択し、両者画像データの輝度差を演算するものであ
る。
【0037】さらに、エンコーダ回路13は、例えば、
任意の位置の前記差分演算回路12の演算結果が正の場
合、即ち、実時間超音波断層像画像データの輝度が、参
照用超音波画像データの輝度より大きい場合は、赤色に
色づけを行い、前記差分演算回路の演算結果が負の場
合、即ち、実時間超音波断層像画像データの輝度が、参
照用超音波画像データの輝度より小さい場合は、青色に
色づけを行い、さらに、前記差分演算回路12の演算結
果の絶対値の大きさに従い赤色もしくは青色の輝度を設
定する。このように前記差分演算回路12の演算結果に
基づいて色調および輝度変調を行うことにより2つの超
音波断層像間の差分演算結果の識別能が向上する。
【0038】画像表示回路4は、上記断層像表示回路系
3に蓄えられた実時間超音波断層像画像データと、上記
差分画像表示回路系5にて演算された実時間超音波断層
像画像データと参照用超音波画像データの差に基づいて
生成された差分画像データの一方あるいは両方を選択あ
るいは重ね合せて表示するためのセレクタ回路14と、
上記セレクタ回路14のディジタル信号出力をアナログ
信号に変換するためのD/A変換回路15と、D/A変換回路
15のアナログ信号出力を表示するモニタ16から成
る。
【0039】心電波形計測回路17は、心臓の拍動に伴
って現われる体表の電位の変動を計測する回路で、心臓
の収縮期にR波と呼ばれる特徴的な波形が現われること
が知られている。健常人の場合心臓は、ほぼ一定の周期
で拍動しているため、R波から一定時間離れた時相で収
集した超音波断層像は、ほぼ一定の画像となる。
【0040】以上のように超音波診断装置を構成するこ
とにより超音波造影剤を被験者に注入する前後での超音
波造影剤の造影効果を、心臓の拍動の影響を受けること
なく、定量的にかつ実時間に評価することが可能とな
る。さらに、図6に示すように、実時間超音波断層像メ
モリ回路群10-aと参照用超音波断層像メモリ回路群1
1-aに蓄えられた画像を繰り返し読み出すことにより、
両者メモリ回路群の心電波形同一時相での差分画像を詳
細に観察することが可能となる。これにより、被験者の
拘束時間の短縮および、被験者への侵襲度の低減を図る
ことが可能となる。また、図7に示すように、心電波形
R波から一定時間離れた時相の超音波断層像データを実
時間超音波断層像メモリ回路群に順次蓄えてゆき、参照
用超音波断層像メモリ回路群に蓄えられた同一時相の超
音波断層像との差分演算を行うことにより、心臓の拍動
による超音波造影剤の造影効果の経時的変化を詳細に観
察することが可能となる。
【0041】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されたので、
超音波造影剤を被検体内に注入してその超音波造影効果
を観察しようとする場合、超音波造影剤を被検体内に注
入する前の参照用超音波断層像メモリ回路に蓄えられた
超音波断層像画像データと、実時間超音波断層像メモリ
回路に蓄えられた超音波造影剤を被検体内に注入してい
る最中および注入後の超音波画像データのと差分画像を
提示することにより、超音波造影剤の造影効果を定量的
に把握することが可能となる。また、心電波形計測回路
を用いることにより、心電波形上同一時相で、心臓の拍
動の影響の少ない、実時間超音波断層像と参照用超音波
断層像の差分画像を提示することが可能となる。その結
果、診断価値の高い画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による超音波診断装置の第一の実施例
を示すブロック図
【図2】 本発明による超音波診断装置の第二の実施例
を示すブロック図
【図3】 本発明による超音波診断装置の第三の実施例
を示すブロック図
【図4】 従来の超音波診断装置を示すブロック図
【図5】 第二の実施例を説明するためのタイムチャー
【図6】 第三の実施例を説明するためのタイムチャー
【図7】 第三の実施例を説明するためのタイムチャー
【符号の説明】
1 探触子 2 超音波送受信部 3 断層像表示回路系 4 画像表示回路 5 差分画像表示回路 6 送波制御回路 7 受波整相増幅回路 8 検波回路 9 A/D変換回路 10 実時間超音波断層像メモリ回路 11 参照用超音波断層像メモリ回路 12 差分演算回路 13 エンコーダ回路 14 セレクタ回路 15 D/A変換回路 16 モニタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超音波の実際の送受信を行う探触子と、 探触子の超音波送信の制御および探触子からの受信信号
    の整相を行う超音波送受信部と、実時間超音波断層像を
    構成するための実時間超音波断層像メモリ回路、および
    超音波造影剤を被検体内へ注入する前または注入中の参
    照用超音波断層像を構成するための参照用超音波断層像
    メモリ回路を有する断層像表示回路系と、 実時間超音波断層像メモリ回路と参照用超音波断層像メ
    モリ回路に記憶されている画像データの差を演算する回
    路および前記演算結果をカラーの色信号に変換するエン
    コーダ回路を有する差分画像表示回路系と、 断層像表示回路系および差分画像表示回路系の出力を表
    示するための画像表示回路と、より成る超音波診断装
    置。
  2. 【請求項2】超音波の実際の送受信を行う探触子と、 探触子の超音波送信の制御および探触子からの受信信号
    の整相を行う超音波送受信部と、実時間超音波断層像を
    構成するための複数の実時間超音波断層像メモリ回路、
    および超音波造影剤を被検体内へ注入する前または注入
    中の参照用超音波断層像を構成するための複数の参照用
    超音波断層像メモリ回路を有する断層像表示回路系と、 実時間超音波断層像メモリ回路と参照用超音波断層像メ
    モリ回路に記憶されている画像データの差を演算する回
    路および前記演算結果をカラーの色信号に変換するエン
    コーダ回路を有する差分画像表示回路系と、 断層像表示回路系および差分画像表示回路系の出力を表
    示するための画像表示回路と、 心電波形を計測するための心電波形計測回路と、より成
    る超音波診断装置。
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