JPH0833524A - 配膳車 - Google Patents

配膳車

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JPH0833524A
JPH0833524A JP17411594A JP17411594A JPH0833524A JP H0833524 A JPH0833524 A JP H0833524A JP 17411594 A JP17411594 A JP 17411594A JP 17411594 A JP17411594 A JP 17411594A JP H0833524 A JPH0833524 A JP H0833524A
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air
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hot
refrigerator
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Hisashi Tsutsui
久之 筒井
Osamu Okagawa
修 岡川
Yoshiteru Kada
義輝 加田
Akihiro Ota
明博 太田
Shunsuke Ochiai
俊介 落合
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温蔵庫内や冷蔵庫内の温度を均一に且つ一定
に保つことができる配膳車を提供する。 【構成】 自走式の配膳車に関する。車両本体1の側面
を給食用のトレーを出し入れするための開閉自在な開口
部4として形成し、車両本体1を前後方向に仕切って車
両本体1内に温蔵庫57と冷蔵庫58とを形成する。温
蔵庫57内に熱風吹き出しダクト20と熱風吸い込みダ
クト28をそれぞれ縦方向に配設する。熱風吹き出しダ
クト20の側面の上下複数箇所に熱風吹き出し口30を
設けると共に熱風吸い込みダクト28の側面の上下複数
箇所に熱風吸い込み口32を設ける。温蔵庫57内の空
気を熱風吸い込み口32から熱風吸い込みダクト28内
に吸引して熱風吹き出しダクト20に送ると共にヒータ
ーによって加熱された空気を熱風吹き出し口から吹き出
させる熱風循環用ファンを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、病院やその他ホテルや
学校等で使用される配膳車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば病院おいて各病室の看者に給食す
る場合、主食や副食、デザート等をそれぞれ盛り付けた
食器をトレーの上に並べると共にこのトレーを配膳車内
に多数収容し、配膳車を走行させて各病室を回りなが
ら、配膳車からトレーを取り出して看者に配達すること
によっておこなわれている。
【0003】このような配膳車として従来から各種のも
のが提供されており、例えば特公平2−14055号公
報や、実開平3−77190号公報、実公平5−179
43号公報、実公平6−12653号公報等にみられる
ように、最近では配膳車内に温蔵庫と冷蔵庫を形成し
て、保温と保冷の機能を有する配膳車が提供されてい
る。また、従来の配膳車は配膳係の作業者が押したり引
いたりして走行させるのが一般的であったが、このよう
に温蔵庫と冷蔵庫を設けると配膳車の重量が重くなるの
で、モータで車輪を駆動させて自走させる自走式の配膳
車が提供されるに至っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのような温蔵
庫と冷蔵庫を設けた配膳車にあって、温蔵庫内の温度や
冷蔵庫内の温度を均一に且つ一定に保つことが難しく、
例えば温蔵庫や冷蔵庫の上部内は温度が高く、下部内は
温度が低いというように上下で温度差が生じたり、また
開口部を開閉する度に冷蔵庫内の温度が低下すると共に
冷蔵庫内の温度が上昇して、トレーの上に並べた食品を
所定の一定の温度に保つことができないという問題があ
った。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、温蔵庫内や冷蔵庫内の温度を均一に且つ一定に保
つことができる配膳車を提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、車両本体1の
下面にモータ81により駆動される走行用の車輪2を設
けて形成される自走式の配膳車において、車両本体1の
側面を給食用のトレー31を出し入れするための開閉自
在な開口部4として形成し、車両本体1を前後方向に仕
切って車両本体1内に温蔵庫57と冷蔵庫58とを形成
し、温蔵庫57内に熱風吹き出しダクト20と熱風吸い
込みダクト28をそれぞれ縦方向に配設し、熱風吹き出
しダクト20の側面の上下複数箇所に熱風吹き出し口3
0を設けると共に熱風吸い込みダクト28の側面の上下
複数箇所に熱風吸い込み口32を設け、温蔵庫57内の
空気を熱風吸い込み口32から熱風吸い込みダクト28
内に吸引して熱風吹き出しダクト20に送ると共にヒー
ター34によって加熱された空気を熱風吹き出し口30
から吹き出させる熱風循環用ファン27を具備して成る
ことを特徴とするものである。
【0007】また本発明にあって、熱風吹き出しダクト
20内を縦方向の仕切り板23で仕切って加熱路24と
送り出し路25とを形成すると共に加熱路24と送り出
し路25を熱風吹き出しダクト20の下端部内の連通部
26で連通させ、加熱路24の上端部に上記熱風循環用
ファン27を接続し、加熱路24内に上記ヒーター34
を設けると共に送り出し路25において熱風吹き出しダ
クト20の側面の上下複数箇所に上記熱風吹き出し口3
0を設け、送り出し路25と連通部26との間に整流板
37を設けるようにするのがよい。
【0008】さらに本発明にあって、加熱路24内にヒ
ーター34を設けるにあたって、加熱路24内に上下に
配列して複数本のヒーター34を配設すると共に上下に
隣合うヒーター34を鉛直方向に上下に重ならないよう
に横方向にずらして配置するのがよい。また本発明にあ
って、上下複数本のヒーター34のうち、一つ置きのヒ
ーター34と他の一つ置きのヒーター34でそれぞれ相
互に独立したヒーター回路39,40を形成するのがよ
い。
【0009】さらに本発明にあって、熱風吹き出しダク
ト20に設けた複数の熱風吹き出し口30を、その空気
の流れの下流側のものを上流側のものよりも開口面積が
大きくなるように形成するのがよい。また本発明にあっ
て、熱風吸い込みダクト28に設けた熱風吸い込み口3
2を、その空気の流れの上流側のものを下流側のものよ
りも開口面積が大きくなるように形成するのがよい。
【0010】さらに本発明にあって、冷蔵庫58内に面
する車両本体1の壁面内に上下方向の冷風ダクト61を
形成すると共に冷風ダクト61内に冷却用熱交換器12
7を設け、この冷風ダクト61の下部に冷風吸引口63
を設けると共に冷風ダクト61の上部に冷蔵庫58内の
空気を冷風吸引口63から冷風ダクト61内に吸引して
冷蔵庫58内に吹き出させる冷風循環用ファン65を設
けるようにするのがよい。
【0011】また本発明にあって、冷風ダクト61の下
端部に水抜きパイプ67を接続すると共に水抜きパイプ
67を車両本体1の下方へ導出させ、水抜きパイプ67
のこの導出した先端部を車両本体1の下面に取り付けた
水受けタンク68に接続するのがよい。さらに本発明に
あって、温度センサー105,106を熱風吸い込みダ
クト28内と冷風ダクト28内にそれぞれ設けるのがよ
い。
【0012】
【作用】本発明は、温蔵庫57内に熱風吹き出しダクト
20と熱風吸い込みダクト28をそれぞれ縦方向に配設
し、熱風吹き出しダクト20の側面の上下複数箇所に熱
風吹き出し口30を設けると共に熱風吸い込みダクト2
8の側面の上下複数箇所に熱風吸い込み口32を設け、
温蔵庫57内の空気を熱風吸い込み口32から熱風吸い
込みダクト28内に吸引して熱風吹き出しダクト20に
送ると共にヒーター34によって加熱された空気を熱風
吹き出し口30から吹き出させる熱風循環用ファン27
を具備するものであり、温蔵庫57内の空気を上下複数
箇所の熱風吸い込み口32から吸引すると共にヒーター
34で加熱した空気を温蔵庫57内に上下複数箇所の熱
風吹き出し口30から吹き出させて温蔵庫57内を加熱
することによって、温蔵庫57内の上下を均一な温度に
加熱することができ、また温蔵庫57内の空気を熱風吸
い込みダクト28で吸い込んでヒーター34で加熱した
後に熱風吹き出しダクト20から吹き出させるというよ
うに熱風循環用ファン27で循環させることによって、
温蔵庫57内の温度が低下することを防いで常に一定の
温度に保つことができる。
【0013】また、熱風吹き出しダクト20内を縦方向
の仕切り板23で仕切って加熱路24と送り出し路25
とを形成すると共に加熱路24と送り出し路25を熱風
吹き出しダクト20の下端部内の連通部26で連通さ
せ、加熱路24の上端部に上記熱風循環用ファン27を
接続し、加熱路24内に上記ヒーター34を設けると共
に送り出し路25において熱風吹き出しダクト20の側
面の上下複数箇所に上記熱風吹き出し口30を設け、送
り出し路25と連通部26との間に整流板37を設ける
ことによって、ヒーター34によって加熱された空気が
加熱路24から連通部26を通って方向転換する際に乱
流になっても、整流板37によって整流されて送り出し
路25内に流入し、均一な風量で熱風吹き出し口30か
ら吹き出させることができる。
【0014】さらに、加熱路24内にヒーター34を設
けるにあたって、加熱路24内に上下に配列して複数本
のヒーター34を配設すると共に上下に隣合うヒーター
34を鉛直方向に上下に重ならないように横方向にずら
して配置することによって、ヒーターに接触しないで加
熱路を通過する空気を少なくすることができ、空気との
熱交換効率を高めることができる。
【0015】また、上下複数本のヒーター34のうち、
一つ置きのヒーター34と他の一つ置きのヒーター34
でそれぞれ相互に独立したヒーター回路39,40を形
成することによって、温蔵庫57内の温度が所定温度付
近に達した後は、一方のヒーター回路39(あるいは4
0)をOFFにして他方のヒーター回路40(あるいは
39)をONにすることによってヒーター34による空
気の加熱温度の調整を精度良くおこなうことができると
共に、ONになっているヒーター34は一つ置きに配置
されていてONになっているヒーター34が部分的に集
中しないようにすることができ、熱交換効率を高くする
ことができる。
【0016】さらに、熱風吹き出しダクト20に設けた
複数の熱風吹き出し口30を、その空気の流れの下流側
のものを上流側のものよりも開口面積が大きくなるよう
に形成することによって、風圧が高い上流側の熱風吹き
出し口30からの吹き出し量と、風圧が低い下流側の熱
風吹き出し口30からの引き出し量をとを均一にするこ
とができる。
【0017】また、熱風吸い込みダクト28に設けた熱
風吸い込み口32を、その空気の流れの上流側のものを
下流側のものよりも開口面積が大きくなるように形成す
ることによって、吸引圧が低い上流側の熱風吸い込み口
32からの吸い込み量と、吸引圧が高い下流側の熱風吸
い込み口32からの吸い込み量とを均一にすることがで
きる。
【0018】そして本発明は、冷蔵庫58内に面する車
両本体1の壁面内に上下方向の冷風ダクト61を形成す
ると共に冷風ダクト61内に冷却用熱交換器127を設
け、この冷風ダクト61の下部に冷風吸引口63を設け
ると共に冷風ダクト61の上部に冷蔵庫58内の空気を
冷風吸引口63から冷風ダクト61内に吸引して冷蔵庫
58内に吹き出させる冷風循環用ファン65を設けるも
のであり、冷蔵庫58の下部に滞留する冷たい空気を冷
風吸引口63から吸引すると共に冷却用熱交換器127
で冷却した後に上部の冷風循環用ファン65から冷蔵庫
58内に吹き出させることによって、冷蔵庫58内の上
下を均一な温度で冷却することができ、また冷蔵庫58
内の空気を冷風吸引口63から冷風ダクト61に吸引し
て冷却用熱交換器127で冷却した後に冷風循環用ファ
ン65から冷蔵庫58内に戻すというように冷蔵庫58
内の空気を循環させることによって、冷蔵庫58内の温
度が上昇することを防いで常に一定の温度に保つことが
できる。
【0019】また、冷風ダクト61の下端部に水抜きパ
イプ67を接続すると共に水抜きパイプ67を車両本体
1の下方へ導出させ、水抜きパイプ67のこの導出した
先端部を車両本体1の下面に取り付けた水受けタンク6
8に接続することによって、冷却用熱交換器127で冷
却する際に結露して発生する水を水抜きパイプ67によ
って冷風ダクト61から排出することができ、冷風ダク
ト61から水を抜く作業が不要になると共に、水抜きパ
イプ67から抜かれた水は水受けタンク67に貯留さ
れ、垂れ流しになることがなくなる。
【0020】さらに、温度センサー105,106を熱
風吸い込みダクト28内と冷風ダクト28内にそれぞれ
設けることによって、温度センサー105,106は温
蔵庫57内や冷蔵庫58内に露出しなくなり、温蔵庫5
7や冷蔵庫58へのトレー31の出し入れに温度センサ
ー105,106が邪魔になることがなくなると共にト
レー31に当たって破損したりすることがなくなる。
【0021】
【実施例】以下本発明を実施例によって詳述する。図1
1乃至図14は本発明に係る配膳車の一実施例の全体の
構造を示すものであり、車両本体1の下面に車輪2を設
けて形成してある。車輪2は図12及び図13のよう
に、ACサーボモータなどのモータ81によって駆動さ
れる一対の駆動輪2aと、首振り回動自在な一対の操向
輪2bとで構成されるものであり、駆動輪2aは車両本
体1の後部寄り位置に、操向輪2bは車両本体1の前部
寄りにそれぞれ取り付けるようにしてある。
【0022】車両本体1は、下面に車輪2を取り付けた
台車82と、両側の側面が開口部4となった箱状にステ
ンレス等の金属材で作成される温冷庫3と、この温冷庫
3に両側の開口部4を除いて、その前面や後面、上面、
すなわち温冷庫3の外面に外装されるプラスチック成形
品の外装パネル5とで形成してあり、温冷庫3は台車8
2の上に固定してある。この外装パネル5の車両本体1
の四隅の角部になる部分は、図14のように半径10m
m以上のアールRを付けて形成してある。図11の実施
例では外装パネル5は、車両本体1の前面部を構成する
前外装パネル5aと、後面部を構成する後外装パネル5
bと、屋根部を構成する上外装パネル5cとで形成する
ようにしてある。
【0023】このように車両本体1をアールRを付けた
プラスチック製の外装パネル5で覆っているので、配膳
車を走行させる際に車両本体1が建物の壁面や設備・機
器等に衝突したり、人にぶつかったりしても、金属より
硬度が低く、しかも角部がアールRとなった外装パネル
5によって、これらを傷付けることを少なくすることが
できるものである。また外装パネル5によって冷たいイ
メージの温冷庫3の金属材が露出しなくなり、暖かい外
観に車両本体1を仕上げることができると共に、さらに
斬新的、衛生的なイメージを見る人に与えることができ
るものである。さらに、温冷庫3内の前後の上端と下端
の四隅の各角部は図12のように半径5mm以上のアー
ルrを付けて形成するようにしてある。このように温冷
庫3内の四隅にアールrを付けることによって、四隅の
水洗や拭き掃除、消毒等の掃除が容易になり、この四隅
にごみや埃、食べ物カス等が溜まらないようにして衛生
を高く保つことができるものである。
【0024】そして、ステンレス等の金属材で作成され
る温冷庫3の内面は塗装してあり、庫内の汚れが一目で
分かり、常に衛生に保つことが容易になるようにしてあ
る。このように塗装するにあたっては、耐熱性が高く、
高温高湿下でも変化や変質し難い無機(セラミック)塗
料を用いるのが、安全性の上で好ましい。無機塗料は耐
汚染性に優れており、汚れ難いという点からも好まし
い。さらにこの塗料としては撥水性、抗菌性、防黴性の
機能を持つものを用いるのが好ましく、庫内を一層衛生
的に保つことができるものである。このような無機塗料
としては、例えば松下電工株式会社製「アーバンセラC
M4050」を用いることができる。これは珪素アルコ
キシドを主成分とし、水・アルコール系を溶剤とする無
機塗料であり、上記の各特性に優れるものである。塗料
としてはこのような無機塗料の他に、フッ素系塗料等を
用いることもできる。
【0025】また、車両本体1の下端の台車82の外周
部には全周に亘って図11のようにゴムや弾性を有する
プラスチックで作成したカラーのバンパー7が取り付け
てある。このバンパー7は車両本体1の外面より外側に
突出するように設けられるものであり、図12や図13
に示すように車両本体1の下側へスカート状に垂下して
設けてある。またバンパー7は車両本体1の前端部に設
けられる前バンパー7aと、車両本体1の後端部に設け
られる後バンパー7bと、前後のバンパー7a,7b間
において車両本体1の両側にそれぞれ設けられる側バン
パー7c,7cとで形成してある。このように車両本体
1の下端にバンパー7を設けることによって、配膳車が
建物の壁面や設備・機器等にぶつかってもバンパー7で
衝撃を吸収することができるものであり、また車両本体
1の下面の車輪2はバンパー7でガードされており、足
が車両本体1の下の車輪2に巻き込まれたりすることを
防ぐことができるものである。特に図12に示すよう
に、前バンパー7aは前方へ傾斜させて突出させてあ
り、また後バンパー7bは後方へ傾斜させて突出させて
あり、配膳車を前進走行あるいは後進走行させる際に壁
面や設備・機器等に衝突するときには前後のバンパー7
a,7bの突出する先端が当たるようにして、衝撃を高
く吸収できるようにしてある。
【0026】ここで、車両本体1の下端から下方へ突出
するバンパー7の上下幅(下方への突出幅)は50mm
以上(上限は300mm程度)に設定するのが好まし
い。バンパー7の上下幅が50mm未満では衝突時の衝
撃吸収効果を十分に得ることができない。またバンパー
7(特に側バンパー7c)の下端の地上からの高さは6
0mm以下が好ましい。地上からの高さが60mmを超
えると、足がバンパー7の下に入り易くなり、しかも配
膳車を水洗洗浄するときに水がバンパー7の下から車両
本体1の下面にかかり易くなって、車両本体1の下面の
電気部品に水が作用して機能障害を起こすおそれがあ
る。特に、60mm〜150mm程度の中途半端な高さ
であると、足の甲部がバンパー7の下に入って地面とバ
ンパー7の間に挟まれる危険がある。さらに図12のよ
うにバンパー7のうち、前バンパー7aの下面は前方へ
向けて上昇する傾斜面8aに、後バンパー7bの下面は
後方へ向けて上昇する傾斜面8bにそれぞれ形成してあ
る。前後のバンパー7a,7bの下面をこのように傾斜
面8a,8bに形成することによって、配膳車を牽引す
る作業者の足が前後のバンパー7a,7bの下に入って
も甲部や踵を地面との間で挟まれることがなくなり、ま
た、配膳車を平坦地から上り坂のスロープに走行させる
際に前後のバンパー7a,7bが地面に当たるようなこ
とがなくなるものである。前後のバンパー7a,7bの
傾斜面8a,8bの傾斜角度θは10〜45°程度が好
ましく、また傾斜面8a,8bの前後方向の幅寸法は1
00mm以上が好ましい。
【0027】車両本体1の前部の前外装パネル5aの上
部には、図11に示すように前方へ開口する凹部9が形
成してあり、この凹部9内において車両本体1の前面に
操作パネル10が設けてある。操作パネル10には、車
輪2を駆動するモータを操作するスイッチや、温冷庫3
の温蔵庫57内の加熱温度や冷蔵庫58の冷却温度をコ
ントロールするスイッチなど、各種のスイッチ13が設
けてある。このように操作パネル10を車両本体1の凹
部9内に設けてスイッチ13が車両本体1の表面から突
出しないようにすることによって、不用意にスイッチ1
3に触れてスイッチ13が入ったり切れたりするような
ことがなくなり、安全性が高くなるものである。
【0028】また、車両本体1には配膳車の走行方向を
コントロールするために、車両本体1の前面にハンドル
15が取り付けてある。このハンドル15は図11に示
すように横に長い棒状に形成してあって、車両本体1に
突出させて固定した一対の固定杆91の間にハンドル1
5を架設することによって、操作パネル10の下側にお
いて凹部9内に設けるようにしてある。ハンドル15が
配膳車の外面から突出するように取り付けてあると、配
膳車と壁等の間に人が体を挟まれた際にハンドルと壁と
の間に挟まれるおそれがあって、ハンドルが体に線接触
してこの部分に力が集中し、場合によっては骨折等の怪
我をするおそれがあるが、このようにハンドル15を凹
部9内に設けてハンドル15が車両本体1の表面から突
出しないようにすることによって、配膳車と壁等の間に
体を挟まれても体は配膳車の表面と面接触して力が集中
して加わるようなことがなく、怪我に至るようなことを
防ぐことができるものである。ハンドル15は図12の
ように車両本体1の前面の他に後面にも設けることがあ
るが、このように後面にハンドル15を設ける場合に
は、上記と同様に車両本体1の後外装パネル5bに凹部
9を設けて、この凹部9内において車両本体1の表面か
ら突出しないようにハンドル15を取り付けるようにす
るものである。
【0029】さらに車両本体1の前面と後面の少なくと
も一方には作業台16が取り付けてある。図11の実施
例では、前外装パネル5aの凹部9より下側に浅い凹所
17が凹設してあり、この凹所17の上端部内に作業台
16の一端を上下回動自在に枢着することによって、作
業台16を取り付けるようにしてある。この作業台16
は垂下させて凹所17内に収納させる状態と、上方へ回
動させて水平に車両本体1から突出する状態との間で回
動自在になっており、図11のように作業台16を水平
に回動させた状態を保持するロック機構(従来周知の任
意の機構を採用することができるので図示省略)が設け
てある。このように作業台16を設けることによって作
業台16を利用して配膳をすることができると共に、各
種の作業や記録などをするためのテーブルとしても利用
することができるものである。また、作業台16を使用
しないときには凹所17内に作業台16を収納すること
によって、作業台16が邪魔になるようなことがなくな
るものである。
【0030】車両本体1の温冷庫3の両側面の開口部4
の前後方向の中央部には支柱19が図12のように設け
てあり、この両側の支柱19,19の間の位置において
温冷庫3内の中央部には熱風吹き出しダクト20が取り
付けてある。熱風吹き出しダクト20は図4に示すよう
に内部が中空の板状に形成してあり、熱風吹き出しダク
ト20を温冷庫3内に取り付けることによって、図2の
ように温冷庫3内は前半分の前部室21と後半分の後部
室22に仕切られるようになっている。熱風吹き出しダ
クト20内は図5(b)のように一対の仕切り板23で
仕切って、中央の加熱路24と両側の送り出し路25,
25が形成されるようにしてある。仕切り板23は吹き
出しダクト20の下端部には至らないようにしてあり、
図5(a)のように加熱路24と両側の送り出し路25
とは仕切り板23の下側の連通部26によって連通させ
てある。各送り出し路25の両面にはそれぞれ上下一定
間隔で熱風吹き出し口30が設けてある。温冷庫3内に
は後述の間仕切り55に保持させて多数枚のトレー31
を上下に配列させて収容されるが、この上下に隣合うト
レー31の間に位置するように上記各熱風吹き出し口3
0は配置して設けられるものである。
【0031】熱風吹き出しダクト20の両側において温
冷庫3内には図4のような熱風吸い込みダクト28が立
設してあり、各熱風吸い込みダクト28の上端にはそれ
ぞれ熱風循環用ファン27が取り付けてある。この各熱
風循環用ファン27は熱風吹き出しダクト20の上端部
において加熱路24の両側にそれぞれ接続してあり、図
12や図13に示すように温冷庫3の上面に各熱風循環
用ファン27を取り付けると共に上外装パネル5cで覆
って隠すようにしてある。熱風吸い込みダクト28は図
1、図2、図3に示すように熱風吹き出しダクト20の
中央部に直交させて配置して温冷庫3の幅方向の中央に
設けるようにしてあり、その両面にはそれぞれ上下一定
間隔で熱風吸い込み口32が設けてある。この熱風吸い
込み口32は熱風吹き出し口30と同じ高さで設けられ
るものである。
【0032】熱風吹き出しダクト20の加熱路24内に
はヒーター34を取り付けて、加熱路24を通過する空
気を加熱するようにしてあるが、図7のようなヒーター
ユニット35を加熱路24内に装着することによって、
ヒーター34の取り付けをおこなうことができるように
してある。このヒーターユニット35は、上下が開口す
る偏平な四角筒状の筒体36内に上下複数本のヒーター
34を取り付けることによって作成されるものであり、
ヒーター34としてはフィン付きのシースヒーターなど
を用いることができる。また各ヒーター34は図7
(b)に示すように、上下に隣合うヒーター34を鉛直
方向に上下に重ならないように前後にずらすことによっ
て千鳥状配置で設けるようにしてある。このように上下
に隣合うヒーター34を前後にずらして配置することに
よって、熱風循環用ファン27から送られる空気が加熱
路24を通過する際にヒーター34に接触しないで素通
りすることを少なくすることができ、空気との熱交換効
率を高めることができるものである。図7の実施例では
ヒーター34を前後にずらす間隔L1 は15mmに設定
してある。またヒーター34が筒体36の壁面に近接す
ると壁面が輻射熱として吸収する熱量が大きくなるの
で、ヒーター34と筒体36の壁面との間隔L2 を5m
m以上にして、ヒーター34による空気の加熱よりも輻
射熱が小さくなるようにするのが好ましい。
【0033】ここで、ヒーターユニット35に複数本組
み込んだヒーター34によって二つのヒーター回路3
9,40が形成されるようにしてあり、二つのヒーター
回路39,40を同時にON−OFFして温度調整する
他、一方のヒーター回路39(あるいは40)をON
に、他方のヒーター回路40(あるいは39)をOFF
にして微妙な温度調整ができるようにしてある。このよ
うにヒーター34を二組のヒーター回路39,40に分
けるにあたっては、一本置きのヒーター34を一組にし
て一つのヒーター回路39を構成し、他の一本置きのヒ
ーター34を一組にして他の一つのヒーター回路40を
構成するようにしてある。例えば、図7(a)のように
12本のヒーター34を用い、各ヒーター34に上から
「A−1」、「B−1」…と番号を付けて示すと、図1
0(a)のように一本置きの「A−1」〜「A−6」の
6本のヒーター34で一つのヒーター回路39を構成
し、図10(b)のように他の一本置きの「B−1」〜
「B−6」の6本のヒーター34で他の一つのヒーター
回路40を構成するようにしてある。このように一本置
きのヒーター34を一組にすることによって、一方のヒ
ーター回路39(あるいは40)をOFFにして他方の
ヒーター回路40(あるいは39)をONにする場合
に、ONになっているヒーター34を一本置きに配置さ
せて発熱しているヒーター34が加熱路24内で部分的
に集中しないようにすることができ、熱交換効率を高く
することができるものである。
【0034】このように作成されるヒーターユニット3
5を図6に示すように加熱路24内に差し込んで装着す
ることによって、加熱路24内にヒーター34を取り付
けた熱風吹き出しダクト20を形成することができるも
のである。またこの熱風吹き出しダクト20にあって、
図6(a)のように各仕切り板23の下端の箇所におい
て送り出し路25の下端と連通部26との間には整流板
37が取り付けてある。整流板37は金網やあるいは多
数の小孔を全面に設けたパンチングメタル等で形成した
ものを用いることができるものであり、開口率が20〜
80%、好ましくは40〜60%のものが適当である。
ヒーター34で加熱されながら加熱路24を上から下へ
通過する熱風は連通部26内において熱風吹き出しダク
ト28の底面で衝突して向きを変え、送り出し路25に
入って熱風吹き出し口30から吹き出されるが、熱風吹
き出しダクト28の底面に衝突する際に熱風は乱流にな
り、乱流のまま熱風が送り出し路25に入ると熱風吹き
出し口30から均一に熱風を吹き出させることができな
い。このために送り出し路25の下端の乱流域に整流板
37を設けることによって、熱風吹き出しダクト28の
底面に衝突して乱流になった熱風を整流するようにして
あり、熱風を整流して層流として熱風を送り出し路25
に導入し、熱風吹き出し口30から均一に熱風を吹き出
させることができるようにしてある。
【0035】また、温冷庫3の前部室21と後部室22
のそれぞれのほぼ中央にはステンレス等で作成した四角
筒状の柱41,41がそれぞれ立設してあり、図15に
示すように各柱41の両側にアルミニウム等で作成され
る横杆42が突設してある。横杆42は柱41に上下平
行に多数本設けられるものであり、熱風吹き出しダクト
20や熱風吸い込みダクト28の熱風吹き出し口30や
熱風吸い込み口32とほぼ同じ高さの位置において熱風
吹き出しダクト20と平行に配置するようにしてある。
図15において43はABS等の耐熱性プラスチックで
作成した受け桟であり、図16に示すように上端部を断
面台形状の受け部44として形成すると共に下端面にそ
の長手方向の全長に亘って下方へ開口するスリット状凹
部45が凹設してある。また受け桟43の中央部は前後
に開口する挿入用中空部46として形成してあり、受け
桟43の前端面の上部には半円状のガイド用舌片110
が突設してある。図16において47はトレー受けであ
り、アルミニウムやステンレス等の金属板で断面倒L字
形に形成してある。48はステンレス板等で形成した化
粧用の側面カバーであり、上端と下端に上係止片49a
と下係止片49bを折曲して設けると共に前端に固定片
50を設けてある。51は発泡ポリウレタン、発泡ポリ
スチレン、発泡ポリエチレン、ハニカムコア等で形成さ
れる断熱材である。111a,111bはステンレス等
で形成される端部プレートであり、受け桟3の端面の幅
寸法よりも少し大きい寸法に形成してあり、両側縁に係
止鍔片112を屈曲して設けてあると共に中央部に通孔
113が穿設してある。
【0036】柱41に受け桟43やトレー受け47を取
り付けるにあたっては、まず受け桟43のガイド用舌片
110を設けていない側の基部側の端面に端部プレート
111aを取り付ける。この取り付けは端部プレート1
11aのネジ孔114aからビスを受け桟43の端面の
ネジ孔114bにねじ込むことによっておこなうことが
できる。次に挿入用中空部46に横杆42を差し込むよ
うにして受け桟43を横杆42に被挿すると共に、受け
部44より下側において受け桟43の両側にそれぞれト
レー受け47を配設し、ビスをトレー受け47の縦片4
7aのネジ孔114cから受け桟43のネジ孔114d
にねじ込み、さらに横杆42のネジ孔114eにねじ込
むことによって、横杆42に受け桟43を固定すると共
に受け桟43の両側にそれぞれトレー受け47を取り付
ける。この後に、各トレー受け47の縦片47aの外面
に断熱材51を重ね、さらにこの上から側面カバー48
を被せると共に各側面カバー48の柱41側の端部を上
記受け桟43に固定した端部プレート111aの係止鍔
片112の内側に差し込んで係止させ、そして受け桟4
3の先端面に他の端部プレート111bを被せてこの端
部プレート111bの係止鍔片112を各側面カバー4
8の柱41と反対側の端部の外面に係止させ、この端部
プレート111bのネジ孔114aからビスを側面カバ
ー48の固定片50のネジ孔114fを通して受け桟4
3の先端面のネジ孔114bにねじ込んで端部プレート
111bを固定することによって、側面カバー48を固
定する。このようにして、図17及び図18に示すよう
に受け部44の下側から両側に横片47bが張り出すよ
うに、受け桟43の両側にそれぞれトレー受け47を取
り付けることができるものであり、またトレー受け47
を受け桟43に取り付けるためのビスを側面カバー48
で隠すことができ、ビスが露出することによる凹凸がな
くなって、掃除がし易くなると共に食べ物かすなどが溜
まらず衛生的になるものである。
【0037】図19において116はシャッター板であ
り、ABS等のプラスチックによって薄く細長い板状に
形成してある。シャッター板116は受け桟43よりや
や長目に形成してあり、その先端の上面に係止切欠11
7を上方へ開口させて設けると共にこの係止切欠117
よりも先を円弧状のガイド用舌片118として形成して
ある。またシャッター板116の上面の中央部には切欠
凹部119が、その前後には凹部120がそれぞれ形成
してある。図19において121は全体として「く」字
形に形成された押さえばねであり、中央部にねじり部1
21aが、両端部にC字状に屈曲した脚片121bがそ
れぞれ形成してある。そして押さえばね121をシャッ
ター板116の上に配して脚片121bを凹部120に
挿入した状態で押さえばね121とシャッター板116
を受け桟43のスリット状凹部45内に下側から差し込
んである。押さえばね121のねじり部121aは切欠
凹部119に収容されるようにしてある。このときシャ
ッター板116のガイド用舌片118は受け桟43の先
端面に取り付けた端部プレート111bの下端の切欠部
122から前方へ突出させてあり、シャッター板116
の係止切欠117を端部プレート111bの切欠部12
2の上縁に被挿させてある。このようにしてシャッター
板116は押さえばね121で下方へ弾発付勢されなが
ら上下動自在に受け桟43のスリット状凹部45内に配
設されるものである。
【0038】上記と同様にして、柱41の各横杆42に
受け桟43やトレー受け47を取り付けることによっ
て、図20のように受け桟43が上下に複数本配列され
て形成される間仕切り55を温冷庫3内に設けることが
できるものであり、この間仕切り55によって図2のよ
うに、前部室21や後部室22を、熱風吹き出しダクト
20側の温蔵室57と、温冷庫3の前後の壁面59a,
59b側の冷蔵室58とに仕切ることができるものであ
る。ここで、シャッター板116は受け桟43のスリッ
ト状凹部45内にフリーに取り付けられているが、図2
0のようにこのシャッター板116の下に位置する受け
桟43の上端面にシャッター板116の下端が押さえば
ね121の弾発力で当接しており、しかもシャッター板
116の係止切欠117が端部プレート111bの切欠
部122の上縁に係止されているために、シャッター板
116がスリット状凹部45から外れるようなことはな
い。そして上下に隣合う受け桟43間は、上の受け桟4
3のシャッター板116が下の受け桟43の上端面に弾
接することによって密閉されるものであり、温蔵室57
と冷蔵室58とを空気の流通を遮断した状態で仕切るこ
とができるものである。
【0039】尚、トレー受け47の縦片47aや横片4
7bに穴56を設けて軽量化を図るようにしてある。ま
たこのようにトレー受け47の横片47bに穴56を設
けると、図21に示すようにトレー受け47の上に載せ
たトレー31に熱風や冷気がこの穴56を通して直接作
用するために、トレー31上の食品に対する加熱や冷却
の効率を高く得ることができるものである、穴56の形
状や配置は任意であるが、トレー受け47の強度を確保
する上で、穴56の開口面積は全体の50%以下に設定
するのが好ましい。
【0040】また、アルミニウムなどの金属で形成され
るトレー受け47の表面は無機塗料などで塗装してあ
る。トレー受け47をこのように塗装して塗膜層を表面
に設けることによって、トレー受け47の表面硬度をプ
ラスチックで作成されるトレー31よりも小さくするこ
とができ、図21に示すようにトレー受け47の上に載
せたトレー31を出し入れする際に、トレー31に傷が
付くことを防ぐことができ、この傷によってトレー31
が汚れることを防ぐことができるものである。無機塗料
は耐汚染性に優れており、汚れ難いという点からも好ま
しい。さらにこの塗料としては撥水性、抗菌性、防黴性
の機能を持つものを用いるのが好ましく、庫内を一層衛
生的に保つことができるものである。このような無機塗
料としては、例えば既述の松下電工株式会社製「アーバ
ンセラCM4050」を用いることができる。塗料とし
てはこのような無機塗料の他に、フッ素系塗料等を用い
ることもできる。
【0041】温冷庫3の前後の壁面59a,59bの室
内面には図3のように凹所125が上下略全長に亘って
設けてあり、この凹所125に壁プレート126を被せ
て取り付けることによって、壁面59a,59bに冷風
ダクト61を形成してある。この冷風ダクト61内には
車両本体1の下面に取り付けた冷却機ユニット62と接
続された冷却用熱交換器(エバポレーター)127が取
り付けてあり、壁プレート126の下部に図23のよう
に設けた冷風吸引口63によって冷風ダクト61と冷蔵
室58とを連通させてある。また各壁プレート126の
上端部には冷風ダクト61と冷蔵室58とを連通させる
開口64が設けてあり、この各開口64に冷風循環用フ
ァン65が図22や図23のように取り付けてある。
【0042】各壁面59a,59bの各冷風ダクト61
の下端部内には水切り板128を図24のように取り付
けることによって、各冷風ダクト61の下端部にドレン
受けを形成してあり、各冷風ダクト61の下端から車両
本体1の下方へ水抜きパイプ67を導出し、水抜きパイ
プ67の先端を水受けタンク68内に差し込んで接続し
てある。水受けタンク68はプラスチック容器で図25
のように形成されるものであり、上部に蓋69を取り付
けて開閉自在にした排出口を設けると共に下面に排出コ
ック70を設けてある。また水受けタンク68には水抜
きパイプ67を差し込むための孔71が設けてある。冷
風ダクト61内の空気はエバポレーター127によって
冷却されるが、空気が冷却されるときにエバポレーター
127に結露した水が冷風ダクト61の下端のドレン受
けに溜まり、この水は水抜きパイプ67を通して水受け
タンク68に流れ込むようになっている。この水受けタ
ンク68は図26に示すようにして車両本体1の下面に
取り付けてある。すなわち、図26(a)のように車両
本体1の下面に固定用フック具72を取り付けると共に
固定用フック具72の下端と上部にそれぞれ下横片73
と上横片74を一対づつ設け、各下横片73に下方へ屈
曲する下引掛片75を、各上横片74の先端に上方へ屈
曲する上引掛片76をそれぞれ設けてある。また図26
(b)はゴム等で形成した固定ベルト77を示すもので
あり、両端に引掛リング78が取り付けてある。そして
水受けタンク68を固定用フック具72に固定して車両
本体1の下面に取り付けるにあたっては、図26(a)
のように下横片73と上横片74の間に水受けタンク6
8を差し込んで下横片73の上に載置し、固定ベルト7
7の両端の引掛リング78を下引掛片75と上引掛片7
6にそれぞれ引っ掛けて、固定ベルト77で水受けタン
ク68を押さえ付けることによっておこなうことができ
るものである。
【0043】従って、固定ベルト77を外して固定ベル
ト77による押さえを外すことによって、水受けタンク
68を固定用フック具72から取り外すことができ、水
受けタンク68内に溜まった水を蓋69を開いて排出し
たり、水受けタンク68を掃除したりすることができる
ものである。また、水受けタンク68内の水を排出する
ときには、水受けタンク68の下面に排出コック70が
設けてあるので、水受けタンク68をわざわざ取り外す
必要なく、排出コック70を開いて排出することができ
るものである。
【0044】車両本体1の両側の開口部4にはそれぞれ
4枚ずつ扉101が取り付けてある。4枚の扉101の
うち最も前の扉101aは前部室21の冷蔵庫58を開
閉するものであって、車両本体1の開口部4の前の側縁
部にヒンジで枢支してあり、図11の矢印のように開く
ことができるようにしてある。次の扉101bは前部室
21の温蔵庫57を開閉するものであって、車両本体1
の支柱19にヒンジで枢支してあり、図11の矢印のよ
うに開くことができるようにしてある。次の扉101c
は後部室22の温蔵庫57を開閉するものであって、車
両本体1の支柱19にヒンジで枢支してあり、図11の
矢印のように開くことができるようにしてある。次の扉
101dは後部室22の冷蔵庫58を開閉するものであ
って、車両本体1の開口部4の後の側縁部にヒンジで枢
支してあり、図11の矢印のように開くことができるよ
うにしてある。また扉101a,101bの先端や、扉
101c,101dの先端は、それぞれ図18に想像線
で示すように、ガイド用舌片110,118を挟んで受
け桟43の先端に当接するようにして、閉じられるよう
にしてある。
【0045】ここで、従来の配膳車にあっては、温蔵庫
の熱が扉を通して外部に伝わったり、冷蔵庫に外部の熱
が扉を通して伝わったりして、温蔵庫内や冷蔵庫内の熱
が逃げるという問題があった。そこで本発明にあって、
これらの扉101は図27に示すように二重構造に形成
してある。すなわち、2枚のパネル102,102を間
隔をあけて平行に配置し、各パネル102,102の端
縁にアルミニウムサッシなどで形成される扉枠104を
取り付けることによって、2枚のパネル102,102
間に密閉された空気層103を設けて二重構造に形成し
た扉101を作成することができる。空気層103を設
けて二重構造に形成することによって、扉101の断熱
性を高めることができ、温蔵庫57内や冷蔵庫58内か
ら熱が逃げることを高い効率で防ぐことができるもので
ある。空気層13の厚みは10〜20mmが好ましい。
空気層13の厚みが10mm未満では断熱効果を高く得
ることができず、空気層13を厚くすることによって断
熱効果を高めることができるが、空気層13の厚みが2
0mmを超えると空気層13内で空気の対流がおこって
断熱性はこれ以上向上させることができない。図27に
おいて130は扉枠104に取り付けたパッキンであ
る。
【0046】また、扉101のパネル102は光透過性
に形成して温蔵庫57内や冷蔵庫58内を外から確認す
ることができるようにしてある。この場合、パネル10
2は色付きで紫外線吸収能を有するポリカーボネートや
アクリル樹脂などの透明性プラスチックで作成したもの
を使用するのが好ましい。このように扉101に紫外線
吸収能を有するパネル102を用いると、紫外線が扉1
01で吸収されて温蔵庫57内や冷蔵庫58内の食物に
作用することを防ぐことができ、食物が紫外線の作用で
変化したり変質したりすることを低減することができる
ものである。さらに、扉101は図11の矢印のように
観音開きできるようにしてあるが、各扉101は180
°の角度で開いた状態にヒンジによって固定できるよう
にしてある。
【0047】上記の温蔵庫57内や冷蔵庫58内には温
度センサー105,106を設けて加熱や冷却の温度管
理がおこなわれるが、温度センサー105は図1や図3
に示すように温蔵庫57の熱風吸い込みダクト28の上
部内に設けてあり、また温度センサー106は図1や図
3に示すように冷蔵庫58の冷風ダクト61の下部内に
設けてある。前部室21の冷蔵庫58と後部室22の冷
蔵庫58は相互に独立しているので、各冷蔵庫58にそ
れぞれ温度センサー106,106を設ける必要がある
が、前部室21と後部室22の温蔵庫57は連通して一
体になっているので、温蔵庫57に対しては1個の温度
センサー105を設けるだけでよい。
【0048】従来の配膳車ではこれらの温度センサー1
05,106は温蔵庫57や冷蔵庫58の室内に設けて
おり、温度センサー105,106が邪魔になるもので
あったが、このように温度センサー105,106はい
ずれも温蔵庫57内や冷蔵庫58内に露出しない箇所に
設けてあるので、温冷庫3内を水洗したり、拭き掃除し
たり、消毒したりする際に温度センサー105,106
が邪魔になることがなくなると共に、温蔵庫57や冷蔵
庫58にトレー31を出し入れする際に温度センサー1
05,106が邪魔になることがなくなるものである。
また温度センサー105,106には通常使用時に触れ
るようなことがなくなるので、破損したり故障したりす
ることを低減することができるものである。
【0049】温度センサー105,106で計測された
温蔵庫57内の温度や冷蔵庫58内の温度は、車両本体
1の両側面の上部において開口部4の上に設けた温度表
示器107によって表示するようにしてある。図11の
例では車両本体1の両側にそれぞれ3個ずつ温度表示器
107を設け、中央の温度表示器107に温蔵庫57の
温度を、両側の温度表示器107にそれぞれ対応する冷
蔵庫58の温度を表示するようにしてあり、図14の例
では車両本体1の両側にそれぞれ2個ずつ温度表示器1
07を設け、一方の温度表示器107に温蔵庫57の温
度を、他方の温度表示器107に冷蔵庫58の温度を表
示するようにしてある。
【0050】従来の配膳車では、温度調整は配膳車の前
部でおこなうので温度表示器も配膳車の前部に設けられ
ており、このためにトレーを側面から出し入れしている
ときに温度を確認するときには、いちいち配膳車の前面
に回る必要があるが、温度表示器107をこのように車
両本体1の両側面の上部に設けることによって、トレー
31を側面の開口部4から出し入れしているときにも容
易に温度を確認することができ、しかも上部に設けた温
度表示器107は遠くからも見やすくなり、調理中でも
配膳中でも庫内の温度が分かって作業がし易くなるもの
である。また温度表示器107はLEDや液晶等を用い
てデジタル表示するようにしてあり、数字は5mm以上
の大きさにしてある。このように大きな数字で温度表示
をすることによって、配膳車から離れていても温度表示
器107の温度を確認することができ、いちいち配膳車
の近くまできて温度の確認をする必要がなくなって作業
の効率を高めることができるものである。
【0051】図28は台車82を示すものであり、図2
8(a)のように台車82の下面の後部寄りに駆動輪2
aが、前部寄りに操向輪2bがそれぞれ取り付けてあ
る。一対の駆動輪2aはACサーボモータなどのモータ
81に変速機83等を介して連結してあり、モータ81
によって駆動されるようにしてある。また一対の操向輪
2bは自在車輪として形成されるものであり、図28
(b)のようにシーソー板84の両端部の下面にそれぞ
れ水平面で首振り回動自在に取り付けてある。このシー
ソー板84の両端部の上面にはゴムなどの緩衝材87が
取り付けてある。シーソー板84は台車82の下面に幅
方向に配置してあって、その中央部を台車82の下面の
シャフト台85にシャフト86によって取り付けてあ
り、シーソー板84はシャフト86を中心にして上下方
向にシーソー回動するようにしてある。このように、操
向輪2bを取り付けたシーソー板84をシャフト86に
よってシーソー回動するように台車82の下面に支持す
ることによって、操向輪2bのサスペンション機構が形
成されているものである。
【0052】このように操向輪2bにサスペンション機
構を設けることによって、例えば段142を乗り越える
際に一対の操向輪2b,2bのうち一方の操向輪2bの
みが段142に乗り上げた場合、図29に示すように、
シーソー板84が回動して傾いて一対の操向輪2b,2
bの間の段差が吸収され、台車82は傾かないようにす
ることができる。このようにして段142をスムーズに
乗り越えてスムーズな走行が可能になるものであり、ま
た凹凸路面走行時に4輪とも常に接地していて走行の安
定性を高めることができるものである。特に、図29の
ように段142に乗り上げても台車82、つまり車両本
体1は傾かないようにすることができるために、収容し
たトレー31上の食事がこぼれたりするようなことを防
ぐことができるものである。尚、上記のようにシーソー
板84が回動して傾く際に、シーソー板84の端部の上
面に設けた緩衝材87が台車82の下面に当接すること
によって、台車82にシーソー板84の端部が当たると
きの衝撃が吸収されるようにしてある。
【0053】図30はブレーキレバー90の構成を示す
ものであり、ブレーキレバー90は棒状のハンドル15
とほぼ同じ長さのバー片90aの両端にレバー片90
b,90bを屈曲して設けて形成してある。このブレー
キレバー90は図30(a)のようにハンドル15の下
側に平行に配設されるものであり、図30(b)に示す
ように、ハンドル15の両端を車両本体1に支持するた
めに車両本体1から突設される固定杆91に設けた受け
片92にレバー片90bの先端を上下回動自在に枢支す
ることによってハンドル15に近接して取り付けられる
ものである。またこの受け片92にはワイヤー固定片9
3が延設してあり、チューブ94aにワイヤー94bを
通して形成されるブレーキワイヤー94のチューブ94
aがワイヤー固定片93に取り付けてある。ブレーキワ
イヤー94のワイヤー94bの一端はブレーキレバー9
0のレバー片90bに連結してあり、ワイヤー94bの
他端は車輪2に設けたブレーキ機構に連結してある。ブ
レーキ機構としては既知の任意のものを採用することが
できる。
【0054】上記のように形成されるブレーキレバー9
0にあって、バー片90aを上方へ引くことによってレ
バー片90bが上方へ回動し、レバー片90bによって
ブレーキワイヤー94のワイヤー94bが上方へ引っ張
られるようにしてあり、このワイヤー94bの動きに応
じてブレーキ機構が作動し、車輪2に制動力を作用させ
て配膳車の走行を停止させることができるようにしてあ
る。このようにブレーキレバー90を操作するにあたっ
て、ブレーキレバー90はハンドル15の下側に近接し
て配置してあるので、ハンドル15から手を離す必要な
く、ハンドル15を掴んだままその手の指(主として親
指)をブレーキレバー90のバー片90aに掛けておこ
なうことができ、安全にブレーキレバー90を操作する
ことができるものである。またブレーキレバー90はハ
ンドル15と平行に設けてあるので、ハンドル15のど
の部分を掴んでいても、そのままブレーキレバー90を
操作することができるものである。
【0055】上記のような保温と保冷の機能を有し、自
走式に形成される配膳車にあっては、モータ81や温蔵
庫57、冷蔵庫58に給電するバッテリー144、冷蔵
庫58の冷却用熱交換器127に接続される冷却機ユニ
ット62、モータ81の制御、温蔵庫57や冷蔵庫58
の制御をおこなう制御回路等を内蔵する制御器145な
ど、重量が重いユニット類は車両本体1の下部の前後部
や下面に収納するようにしてある。例えば図12や図1
3に示すように、バッテリー144は車両本体1の後部
の後外装パネル5b内に、制御器145は車両本体1の
前部の前外装パネル5a内にそれぞれ収納し、冷凍機ユ
ニット62は駆動車輪2aと操向車輪2bの間において
台車82の下面に配置するようにしてある。
【0056】従来の配膳車ではユニット類は一般に天井
部に収納されていたが、このようにすると配膳車の高さ
が高くなると共に重心が高くなって不安定になり、また
ユニット類のメンテナンスも踏み台等が必要となって不
便になるという問題があったが、上記のようにユニット
類を車両本体1の下部に収納することによって、車両本
体1の全体の高さを低くすることができると共にユニッ
ト類が上部に露出せずスッキリとした外観に配膳車を仕
上げることができ、また重心が低くなって走行時の安定
性や駐車時の安定性を向上させることができるものであ
る。さらにユニット類のメンテナンスに踏み台等を用い
るような必要がなく、メンテナンスの作業性と安全性が
向上するものである。特に、車両本体1の下部にユニッ
ト類を収納することによってトレー31の収容の最下段
を高くすることができ、トレー31を車両本体1に出し
入れする作業がし易くなるものである。
【0057】また、上記のバッテリー144には配膳車
を停止している間、病院内等の電源から充電するように
してある。充電はバッテリー144に接続した三相20
0V電源用のコンセントに電源につないだ充電用コード
を接続することによっておこなうようにしてあるが、こ
のコンセントにはインターロック機構が設けてあり、こ
の充電用コードを抜かないとモータ81に通電がされな
いようにしてある。従って、充電をしている最中に配膳
車を走行させたり、充電用コードを抜き忘れて配膳車を
走行させたりすることがなくなり、コンセントや充電用
コードなどを損傷させてしまうようなことを防ぐことが
できるものである。またコンセントに充電用コードを接
続していると点灯するランプを操作パネル10などに設
け、充電用コードの抜き忘れを防いで二重に安全性を得
るようにするのが好ましい。
【0058】しかして、上記のような本発明に係る配膳
車にあって、主食や副食、デザートなどを盛った食器を
トレー31の上に並べ、このトレー31を間仕切り55
に保持させた状態で温冷庫3内に多数収容して運搬する
ことができる。トレー31としては、図3等に示すよう
な、御飯や味噌汁等の暖かい食品を並べる温食用凹部3
1aと、デザート等の冷たい食品を並べる冷食用凹部3
1bとを設けて形成されたものを用いるものであり、温
食用凹部31aと冷食用凹部31bはブリッジ片31c
で一体に接続してある。図の実施例では幅の広いほうを
温食用凹部31aとして、幅の狭いほうを冷食用凹部3
1bとして使用するようにしてあるが、逆に使用しても
勿論よい。
【0059】トレー31を間仕切り55に保持させるに
あたっては、温食用凹部31aを温蔵庫57に、冷食用
凹部31bを冷蔵庫58にそれぞれ対応させながら、ブ
リッジ片31cを間仕切り55の前方に位置させ、この
状態でブリッジ片31cを間仕切り55の上下に隣合う
受け桟43のうち、上の受け桟43のシャッター板11
6と下の受け桟43のガイド用舌片110の間にブリッ
ジ片31cを押し込む。すると、シャッター板116の
先端のガイド用舌片118とガイド用舌片110に案内
されてブリッジ片31cが上の受け桟43のシャッター
板116と下の受け桟43の受け突部44の間に差し込
まれる。トレー31のブリッジ片31cの下面の凹断面
形状に受け突部44の上面の凸断面形状が嵌まるように
形成してあるので、トレー31は受け突部44にガイド
されて、温冷庫3の奥へ差し込むことができる。このと
きシャッター板116は押さえばね121による弾発力
に抗してスリット状凹部45内を上方へ移動するが、押
さえばね121による弾発力によってシャッター板11
6の下面はトレー31のブリッジ片31cの上面に弾接
しており、上下の受け桟43間の密閉を保持して温蔵室
57と冷蔵室58の間の空気の流通の遮断を保持するこ
とができる。
【0060】このようにして上下の受け桟43間にトレ
ー31を差し込むことによって、図21に示すように、
トレー31の温食用凹部31aや冷食用凹部31bをト
レー受け47の横片47bの上に載置して保持すること
ができるものであり、同様にしてトレー31を間仕切り
55の各上下の受け桟43間に保持することによって、
上下に多数枚のトレー31を配列して保持することがで
きるものである。そして図3に示すように温食用凹部3
1aは温蔵庫57内に、冷食用凹部31bは冷蔵庫58
内に位置するように、トレー31を前部室21や後部室
22内に収容することができるものである。
【0061】トレー31の温食用凹部31aに並べた食
物は温蔵庫57内において次のようにして保温される。
すなわち、ヒーター34に通電して発熱させると共に熱
風循環用ファン27を作動させると、図4や図5(b)
の矢印のように温蔵庫57内の空気が各熱風吸い込み口
32から熱風吸い込みダクト28内に吸い込まれ、この
空気は熱風循環用ファン27によって熱風吹き出しダク
ト20の加熱路24に供給される。この空気は図5
(a)の矢印のように加熱路24を下方へ流れる間に加
熱路24内のヒーター34で加熱される。加熱路24内
で加熱された空気は図5(a)の矢印のように連通部2
6から送り出し路25へと送られ、送り出し路25の各
熱風吹き出し口30から図4や図5(b)の矢印のよう
に温蔵庫57内に吹き出される。このように熱風吹き出
しダクト20から熱風を吹き出すことによって温蔵庫5
7内の温度を高め、また温蔵庫57内の空気を熱風吸い
込みダクト28で吸い込んでヒーター34で加熱した後
に再度熱風吹き出しダクト20から熱風を吹き出すよう
にして、温蔵庫57内の空気を循環させることによっ
て、温蔵庫57内を所定の設定した温度にまで高めると
共に、温蔵庫57内を所定の設定した温度に保持するこ
とができるものであり、このように温蔵庫57内を所定
温度に保つことによって、トレー31の温食用凹部31
a上の食物を保温することができるものである。
【0062】ここで、熱風吸い込みダクト28には上下
に亘って複数の熱風吸い込み口32が設けてあるため
に、温蔵庫57内の空気を上下複数箇所から吸い込むこ
とができ、また熱風吹き出しダクト20には上下に亘っ
て複数の熱風吹き出し口30が設けてあるために、ヒー
ター34で加熱した空気を温蔵庫57内に上下複数箇所
から吹き出させることができ、温蔵庫57内を上下均一
な温度に加熱することができるものである。また温蔵庫
57内の空気を熱風吸い込みダクト28で吸い込んでヒ
ーター34で加熱した後に熱風吹き出しダクト20から
吹き出させるというように熱風循環用ファン27で循環
させることによって、温蔵庫57内の温度が低下するこ
とを防いで常に一定の温度に保つことができる。
【0063】温度調整は、温度センサー105で測定し
た温度に基づいて制御器145が作動し、ヒーター回路
39,40をON−OFF制御することによっておこな
うようにしてある。例えば、設定温度に対してマイナス
1℃まではヒーター回路39,40の両方をONして総
てのヒーター34を発熱させ、設定温度のマイナス1℃
に達すると一方のヒーター回路39をOFFする。後
は、温度センサー105で測定した温度に基づいて他方
のヒーター回路40のみをNO−OFF制御して加熱温
度を微調整しながら設定温度を保持するようにしてあ
る。
【0064】ここで、熱風循環用ファン27はヒーター
34への通電がOFFされても一定時間作動されるよう
に、タイマー回路が設けてあり、ヒーター34の残熱に
よる発火や発煙を防止し、熱風吹き出しダクト20が破
損されることを未然に防ぐようにしてある。尚、温蔵庫
57内の空気を8回以上循環させることによって温蔵庫
57内を所定の設定した温度にまで高めることができる
ように、熱風循環用ファン27の能力を設定するのがよ
い。
【0065】また、熱風吹き出しダクト20に設けた各
熱風吹き出し口30や、熱風吸い込みダクト28に設け
た各熱風吸い込み口32の形状はそれぞれ任意に設定す
ることができるが、図8の実施例に示すように、熱風吹
き出しダクト20の各熱風吹き出し口30は下のものほ
ど開口面積が小さく、上のものほど開口面積が大きくな
るように、すなわち空気の流れの下流側のものを上流側
のものよりも開口面積が大きくなるように開口の大きさ
を設定するのが好ましい。このように熱風吹き出し口3
0を空気の流れの下流側のものを上流側のものよりも開
口面積が大きくなるように形成することによって、風圧
が高い上流側の熱風吹き出し口30からの吹き出し量
と、風圧が低い下流側の熱風吹き出し口30からの引き
出し量とを均一にすることができるのである。また図9
の実施例に示すように、熱風吸い込みダクト28の熱風
吸い込み口32は下のものほど開口面積が大きく、上の
ものほど開口面積が小さくなるように、すなわち空気の
流れの上流側のものを下流側のものよりも開口面積が大
きくなるように開口の大きさを設定するのが好ましい。
このように熱風吸い込み口32を空気の流れの上流側の
ものを下流側のものよりも開口面積が大きくなるように
形成することによって、吸引圧が低い上流側の熱風吸い
込み口32からの吸い込み量と、吸引圧が高い下流側の
熱風吸い込み口32からの吸い込み量とを均一にするこ
とができるのである。このように熱風吹き出し口30や
熱風吸い込み口32の大きさを設定することによって、
熱風吹き出しダクト20の各熱風吹き出し口30から吹
き出される空気の量を均一化することができ、また熱風
吸い込みダクト28の各熱風吸い込み口32から吸い込
まれる空気の量を均一化することができ、温蔵庫57内
の温度の上下のバラツキを小さくすることができるもの
である。図9において150は熱風吸い込みダクト28
内の水を排出するための水抜き孔である。
【0066】尚、オゾンとセラミックフィルターを組み
合わせた脱臭殺菌装置が熱風循環用ファン27に組み込
んであり、この脱臭殺菌装置で処理された空気を熱風吹
き出しダクト28に送るようにしてある。このようにす
ることによって、温蔵庫57内を脱臭して食物臭が移行
することを防止することができ、また温蔵庫57内を衛
生的に保つことができるものである。従来の配膳車で
は、脱臭装置として活性炭を用いたものが採用されてお
り、活性炭は高温高湿下では寿命は一般的に3〜6ヵ月
と短いが、このオゾンとセラミックフィルターを組み合
わせた脱臭殺菌装置はセラミックフィルターに吸着され
た臭いがオゾンによって次々と分解されるので、約5年
程度の長期間に亘って効果を持続させることができるも
のであり、長期間取り替えることが不要になるものであ
る。
【0067】また、トレー31の冷食用凹部31bに並
べた食物は冷蔵庫58内において次のようにして保冷さ
れる。すなわち、冷却機ユニット62を作動させながら
冷風循環用ファン65を作動させると、冷蔵庫58内の
下部の空気は冷風吸引口63から冷風ダクト61に吸引
され、冷風ダクト61内において冷却用熱交換器127
で冷却され、この冷却された冷風は冷風循環用ファン6
5によって冷蔵庫58内の上部に吹き出される。このよ
うに冷風ダクト61から冷風を吹き出すことによって冷
蔵庫58内の温度を低下させ、また冷蔵庫58内の空気
を冷風吸い込みダクト61内に吸い込んで冷却用熱交換
器127で冷却した後に再度冷風循環ファン65によっ
て冷風を吹き出すようにして、冷蔵庫58内の空気を循
環させることによって、冷蔵庫58内を所定の設定した
温度にまで低下させると共に、冷蔵庫58内を所定の設
定した温度に保持することができるものであり、このよ
うに冷蔵庫58内を所定の低い温度に保つことによっ
て、トレー31の冷食用凹部31b上の食物を保冷する
ことができるものである。
【0068】ここで、冷蔵庫58の下部に滞留する冷た
い空気が壁面59a,59bの下部の冷風吸引口63か
ら吸引され、冷却用熱交換器127で冷却された後に上
部の冷風循環用ファン65から冷蔵庫58内に吹き出さ
れるために、冷蔵庫58内を上下均一な温度で冷却する
ことができるものである。また冷蔵庫58内の空気を冷
風吸引口63から冷風ダクト61に吸引して冷却用熱交
換器127で冷却した後に冷風循環用ファン65から冷
蔵庫58内に戻すというように冷蔵庫58内の空気を循
環させることによって、冷蔵庫58内の温度が上昇する
ことを防いで常に一定の温度に保つことができるもので
ある。温度調整は、温度センサー106で測定した温度
に基づいて制御器145が作動し、冷却機ユニット62
をON−OFF制御することによっておこなうようにし
てある。
【0069】尚、図31〜図33は本発明の他の実施例
を示すものであり、このものでは車輪2として、車両本
体1の下面の中央部に設けられる一対の駆動輪2aと、
車両本体1の下面の前部と後部にそれぞれ設けられる二
対の操向輪2bとで形成するようにしてある。
【0070】
【発明の効果】上記のように本発明は、車両本体の下面
にモータにより駆動される走行用の車輪を設けて形成さ
れる自走式の配膳車において、車両本体の側面を給食用
のトレーを出し入れするための開閉自在な開口部として
形成し、車両本体を前後方向に仕切って車両本体内に温
蔵庫と冷蔵庫とを形成し、温蔵庫内に熱風吹き出しダク
トと熱風吸い込みダクトをそれぞれ縦方向に配設し、熱
風吹き出しダクトの側面の上下複数箇所に熱風吹き出し
口を設けると共に熱風吸い込みダクトの側面の上下複数
箇所に熱風吸い込み口を設け、温蔵庫内の空気を熱風吸
い込み口から熱風吸い込みダクトに吸引して熱風吹き出
しダクトに送ると共にヒーターによって加熱された空気
を熱風吹き出し口から吹き出させる熱風循環用ファンを
具備したので、温蔵庫内の空気を上下複数箇所の熱風吸
い込み口から吸引すると共にヒーターで加熱した空気を
温蔵庫内に上下複数箇所の熱風吹き出し口から吹き出さ
せて温蔵庫内を加熱することによって、温蔵庫内の上下
を均一な温度に加熱することができるものであり、また
温蔵庫内の空気を熱風吸い込みダクトで吸い込んでヒー
ターで加熱した後に熱風吹き出しダクトから吹き出させ
るというように熱風循環用ファンで循環させることによ
って、温蔵庫内の温度が低下することを防いで常に一定
の温度に保つことができるものであり、このようにして
温蔵庫内の温度を均一に且つ一定に保つことができるも
のである。
【0071】また、熱風吹き出しダクト内を縦方向の仕
切り板で仕切って加熱路と送り出し路とを形成すると共
に加熱路と送り出し路を熱風吹き出しダクトの下端部内
の連通部で連通させ、加熱路の上端部に上記熱風循環用
ファンを接続し、加熱路内に上記ヒーターを設けると共
に送り出し路において熱風吹き出しダクトの側面の上下
複数箇所に上記熱風吹き出し口を設け、送り出し路と連
通部との間に整流板を設けるようにしたので、ヒーター
によって加熱された空気が加熱路から連通部を通って方
向転換する際に乱流になっても、整流板によって整流さ
れて送り出し路内に流入し、均一な風量で熱風吹き出し
口から吹き出させることができるものであり、温蔵庫内
の温度を均一に保つことができるものである。
【0072】さらに、加熱路内にヒーターを設けるにあ
たって、加熱路内に上下に配列して複数本のヒーターを
配設すると共に上下に隣合うヒーターを鉛直方向に上下
に重ならないように横方向にずらして配置するようにし
たので、ヒーターに接触しないで加熱路を通過する空気
を少なくすることができ、空気との熱交換効率を高める
ことができるものであり、温蔵庫内の温度を均一に保つ
ことができるものである。
【0073】また、上下複数本のヒーターのうち、一つ
置きのヒーターと他の一つ置きのヒーターでそれぞれ相
互に独立したヒーター回路を形成するようにしたので、
温蔵庫内の温度が所定温度付近に達した後は、一方のヒ
ーター回路をOFFにして他方のヒーター回路をONに
することによってヒーターによる空気の加熱温度の調整
を精度良くおこなうことができると共に、ONになって
いるヒーターは一つ置きに配置されていてONになって
いるヒーターが部分的に集中しないようにすることがで
き、熱交換効率を高くすることができるものであり、温
蔵庫内の温度を均一に保つことができるものである。
【0074】さらに、熱風吹き出しダクトに設けた複数
の熱風吹き出し口を、その空気の流れの下流側のものを
上流側のものよりも開口面積が大きくなるように形成し
たので、風圧が高い上流側の熱風吹き出し口からの吹き
出し量と、風圧が低い下流側の熱風吹き出し口からの引
き出し量とを均一にすることができるものであり、温蔵
庫内の温度を上下に均一化することができるものであ
る。
【0075】また、熱風吸い込みダクトに設けた熱風吸
い込み口を、その空気の流れの上流側のものを下流側の
ものよりも開口面積が大きくなるように形成したので、
吸引圧が低い上流側の熱風吸い込み口からの吸い込み量
と、吸引圧が高い下流側の熱風吸い込み口からの吸い込
み量とを均一にすることができるものであり、温蔵庫内
の温度を上下に均一化することができるものである。
【0076】そして本発明は、冷蔵庫内に面する車両本
体の壁面内に上下方向の冷風ダクトを形成すると共に冷
風ダクト内に冷却用熱交換器を設け、この冷風ダクトの
下部に冷風吸引口を設けると共に冷風ダクトの上部に冷
蔵庫内の空気を冷風吸引口から冷風ダクト内に吸引して
冷蔵庫内に吹き出させる冷風循環用ファンを設けるよう
にしたので、冷蔵庫の下部に滞留する冷たい空気を冷風
吸引口から吸引すると共に冷却用熱交換器で冷却した後
に上部の冷風循環用ファンから冷蔵庫58内に吹き出さ
せることによって、冷蔵庫内の上下を均一な温度で冷却
することができるものであり、また冷蔵庫内の空気を冷
風吸引口から冷風ダクトに吸引して冷却用熱交換器で冷
却した後に冷風循環用ファンから冷蔵庫内に戻すという
ように冷蔵庫内の空気を循環させることによって、冷蔵
庫内の温度が上昇することを防いで常に一定の温度に保
つことができるものであり、このようにして冷蔵庫内の
温度を均一に且つ一定に保つことができるものである。
【0077】また、冷風ダクトの下端部に水抜きパイプ
を接続すると共に水抜きパイプを車両本体の下方へ導出
させ、水抜きパイプのこの導出した先端部を車両本体の
下面に取り付けた水受けタンクに接続するようにしたの
で、冷却用熱交換器で冷却する際に結露して発生する水
を水抜きパイプによって冷風ダクトから排出することが
でき、冷風ダクトから水を抜く作業が不要になるもので
あり、また水抜きパイプから抜かれた水は水受けタンク
に貯留され、垂れ流しになることがなくなるものであ
る。
【0078】さらに、温度センサーを熱風吸い込みダク
ト内と冷風ダクト内にそれぞれ設けるようにしたので、
温度センサーは温蔵庫内や冷蔵庫内に露出しなくなり、
温蔵庫や冷蔵庫へのトレーの出し入れに温度センサーが
邪魔になることがなくなると共にトレーに当たって破損
したりすることがなくなるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の温冷庫の一部を省略して示
した正面図である。
【図2】本発明の一実施例の温冷庫の一部を省略して示
した平面図である。
【図3】本発明の一実施例の温冷庫の平面断面図であ
る。
【図4】本発明の一実施例の熱風吸い込みダクトと熱風
吹き出しダクトの斜視図である。
【図5】本発明の一実施例の熱風吸い込みダクトと熱風
吹き出しダクトを示すものであり、(a)は一部を省略
して示した概略の正面図、(b)は概略の平面図であ
る。
【図6】本発明の一実施例の熱風吹き出しダクトを示す
ものであり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)
は側面図である。
【図7】本発明の一実施例のヒーターユニットを示すも
のであり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は
側面図である。
【図8】本発明の他の実施例の熱風吹き出しダクトを示
すものであり、(a)は正面図、(b)は平面図、
(c)は側面図である。
【図9】本発明の他の実施例の熱風吸い込みダクトを示
すものであり、(a)は正面図、(b)は平面図、
(c)は側面図である。
【図10】本発明の一実施例のヒーターユニットのヒー
ターの構成を示すものであり、(a),(b)はそれぞ
れヒーター回路図である。
【図11】本発明の一実施例の全体を示す斜視図であ
る。
【図12】本発明の一実施例の全体を一部を破断して示
した正面図である。
【図13】本発明の一実施例の全体を一部を破断して示
した側面図である。
【図14】本発明の一実施例の全体を一部を破断して示
した平面図である。
【図15】本発明の一実施例の間仕切りの構成を示す分
解斜視図である。
【図16】本発明の一実施例の間仕切りの一部の構成を
示す分解斜視図である。
【図17】本発明の一実施例の間仕切りの一部の分解正
面図である。
【図18】本発明の一実施例の間仕切りの一部の平面図
である。
【図19】本発明の一実施例の間仕切りの一部の分解側
面図である。
【図20】本発明の一実施例の間仕切りの正面図であ
る。
【図21】本発明の一実施例の間仕切りのトレーを保持
した状態の正面図である。
【図22】本発明の一実施例の温冷庫の内面の正面図で
ある。
【図23】本発明の一実施例の温冷庫の一部の正面図で
ある。
【図24】本発明の一実施例の温冷庫の一部破断した正
面図である。
【図25】本発明の一実施例の水受けタンクを示すもの
であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図26】本発明の一実施例の水受けタンクの取り付け
の状態を示すものであり、(a)は断面図、(b)は取
り付けに用いる固定ベルトの正面図である。
【図27】本発明の一実施例の扉の一部の断面図であ
る。
【図28】本発明の一実施例の台車と車輪の部分を示す
ものであり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)
は車輪を除いた底面図である。
【図29】本発明の一実施例の走行状態を示す台車と車
輪の部分の正面図である。
【図30】本発明の一実施例のハンドルとブレーキレバ
ーの部分を示すものであり、(a)は正面図、(b)は
側面図である。
【図31】本発明の他の実施例の全体を示す正面図であ
る。
【図32】本発明の他の実施例の全体を示す平面図であ
る。
【図33】本発明の他の実施例の全体を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 車両本体 2 車輪 4 開口部 20 熱風吹き出しダクト 23 仕切り板 24 加熱路 25 送り出し路 26 連通部 27 熱風循環用ファン 28 熱風吸い込みダクト 30 熱風吹き出し口 31 トレー 32 熱風吸い込み口 34 ヒーター 37 整流板 39 ヒーター回路 40 ヒーター回路 57 温蔵庫 58 冷蔵庫 61 冷風ダクト 63 冷風吸引口 65 冷風循環ファン 67 水抜きパイプ 68 水受けタンク 105 温度センサー 106 温度センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F25D 23/12 M (72)発明者 太田 明博 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 落合 俊介 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両本体の下面にモータにより駆動され
    る走行用の車輪を設けて形成される自走式の配膳車にお
    いて、車両本体の側面を給食用のトレーを出し入れする
    ための開閉自在な開口部として形成し、車両本体を前後
    方向に仕切って車両本体内に温蔵庫と冷蔵庫とを形成
    し、温蔵庫内に熱風吹き出しダクトと熱風吸い込みダク
    トをそれぞれ縦方向に配設し、熱風吹き出しダクトの側
    面の上下複数箇所に熱風吹き出し口を設けると共に熱風
    吸い込みダクトの側面の上下複数箇所に熱風吸い込み口
    を設け、温蔵庫内の空気を熱風吸い込み口から熱風吸い
    込みダクトに吸引して熱風吹き出しダクトに送ると共に
    ヒーターによって加熱された空気を熱風吹き出し口から
    吹き出させる熱風循環用ファンを具備して成ることを特
    徴とする配膳車。
  2. 【請求項2】 熱風吹き出しダクト内を縦方向の仕切り
    板で仕切って加熱路と送り出し路とを形成すると共に加
    熱路と送り出し路を熱風吹き出しダクトの下端部内の連
    通部で連通させ、加熱路の上端部に熱風循環用ファンを
    接続し、加熱路内にヒーターを設けると共に送り出し路
    において熱風吹き出しダクトの側面の上下複数箇所に熱
    風吹き出し口を設け、送り出し路と連通部との間に整流
    板を設けて成ることを特徴とする請求項1に記載の配膳
    車。
  3. 【請求項3】 加熱路内にヒーターを設けるにあたっ
    て、加熱路内に上下に配列して複数本のヒーターを配設
    すると共に上下に隣合うヒーターを鉛直方向に上下に重
    ならないように横方向にずらして配置して成ることを特
    徴とする請求項2に記載の配膳車。
  4. 【請求項4】 上下複数本のヒーターのうち、一つ置き
    のヒーターと他の一つ置きのヒーターでそれぞれ相互に
    独立したヒーター回路を形成して成ることを特徴とする
    請求項3に記載の配膳車。
  5. 【請求項5】 熱風吹き出しダクトに設けた複数の熱風
    吹き出し口を、その空気の流れの下流側のものを上流側
    のものよりも開口面積が大きくなるように形成して成る
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の配
    膳車。
  6. 【請求項6】 熱風吸い込みダクトに設けた熱風吸い込
    み口を、その空気の流れの上流側のものを下流側のもの
    よりも開口面積が大きくなるように形成して成ることを
    特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の配膳車。
  7. 【請求項7】 冷蔵庫内に面する車両本体の壁面内に上
    下方向の冷風ダクトを形成すると共に冷風ダクト内に冷
    却用熱交換器を設け、この冷風ダクトの下部に冷風吸引
    口を設けると共に冷風ダクトの上部に冷蔵庫内の空気を
    冷風吸引口から冷風ダクト内に吸引して再度冷蔵庫に吹
    き出させる冷風循環用ファンを設けて成ることを特徴と
    する請求項1乃至6に記載の配膳車。
  8. 【請求項8】 冷風ダクトの下端部に水抜きパイプを接
    続すると共に水抜きパイプを車両本体の下方へ導出さ
    せ、水抜きパイプのこの導出した先端部を車両本体の下
    面に取り付けた水受けタンクに接続して成ることを特徴
    とする請求項7に記載の配膳車。
  9. 【請求項9】 温度センサーを熱風吸い込みダクト内と
    冷風ダクト内にそれぞれ設けて成ることを特徴とする請
    求項1乃至8のいずれかに記載の配膳車。
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