JPH0833285B2 - プレ−ト式熱交換器 - Google Patents
プレ−ト式熱交換器Info
- Publication number
- JPH0833285B2 JPH0833285B2 JP61299377A JP29937786A JPH0833285B2 JP H0833285 B2 JPH0833285 B2 JP H0833285B2 JP 61299377 A JP61299377 A JP 61299377A JP 29937786 A JP29937786 A JP 29937786A JP H0833285 B2 JPH0833285 B2 JP H0833285B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat transfer
- heat
- heat exchanger
- plate
- gaps
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は二系統の流体通路を有するプレート式熱交
換器に関し、特に、流体同士が混ざり合うことを避けな
ければならない場合でも支障なく利用できるようにした
プレート式熱交換器に関する。
換器に関し、特に、流体同士が混ざり合うことを避けな
ければならない場合でも支障なく利用できるようにした
プレート式熱交換器に関する。
従来の技術 従来のプレート式熱交換器は第3図に示すように、一
枚の伝熱板からなる伝熱エレメント(p)(p′)を介
して二系統の流体通路(A)(B)が隣接しており、こ
の伝熱エレメントを介して間接的に、流体相互間の熱交
換が行われることは周知の通りである。プレート式熱交
換器の一例として特開昭61−122493号公報に記載のもの
を挙げることができる。
枚の伝熱板からなる伝熱エレメント(p)(p′)を介
して二系統の流体通路(A)(B)が隣接しており、こ
の伝熱エレメントを介して間接的に、流体相互間の熱交
換が行われることは周知の通りである。プレート式熱交
換器の一例として特開昭61−122493号公報に記載のもの
を挙げることができる。
発明が解決しようとする問題点 プレート式熱交換器は多数の伝熱エレメントが成層し
た構造であるため、腐食等により伝熱壁に万一穴が開い
ても容易には発見できず、その結果、被処理液に熱媒体
が混入してしまうといった不都合が生ずる。
た構造であるため、腐食等により伝熱壁に万一穴が開い
ても容易には発見できず、その結果、被処理液に熱媒体
が混入してしまうといった不都合が生ずる。
したがって、液質を保証する上からは、このような異
常を未然に発見して異流体の混入を防止することが要求
される。しかしてチューブ式の熱交換器においては、伝
熱チューブを二重にして二重隔壁間に、漏れ確認のため
の通水を実施する間隙を設けることも行われている(実
開昭57−120874号公報)。
常を未然に発見して異流体の混入を防止することが要求
される。しかしてチューブ式の熱交換器においては、伝
熱チューブを二重にして二重隔壁間に、漏れ確認のため
の通水を実施する間隙を設けることも行われている(実
開昭57−120874号公報)。
しかしながら、二重の隔壁を介してしかも両隔壁間に
空気が存在している状態での熱伝達は効率が非常に悪
く、伝熱性能を犠牲にすることになり、実用化が阻まれ
ていたものである。
空気が存在している状態での熱伝達は効率が非常に悪
く、伝熱性能を犠牲にすることになり、実用化が阻まれ
ていたものである。
そこでこの発明は、以上述べたような問題点を解消せ
んとするもので、すなわち、所期の伝熱性能を確保しつ
つ、万一腐食等により伝熱壁に穴が開いても、流体が混
ざり合うことのないようなプレート式熱交換器を提供す
ることを目的としている。
んとするもので、すなわち、所期の伝熱性能を確保しつ
つ、万一腐食等により伝熱壁に穴が開いても、流体が混
ざり合うことのないようなプレート式熱交換器を提供す
ることを目的としている。
問題点を解決するための手段 この発明は、伝熱エレメントを介して隣接する二系統
の流体通路内の流体相互間で熱交換が行われるものにお
いて、伝熱エレメントを一対の伝熱体相互間で熱交換が
行われるものにおいて、伝熱エレメントを一対の伝熱板
で構成し、前記伝熱板を水密でない程度の隙間を残して
互いに接触させるとともに外周で前記隙間を外部に開放
させ、流体の出入口となる貫通孔の周囲において水密に
接合し、前記隙間と連通させて注水口および排水受を設
けたことによって上記の課題を解決したものである。
の流体通路内の流体相互間で熱交換が行われるものにお
いて、伝熱エレメントを一対の伝熱体相互間で熱交換が
行われるものにおいて、伝熱エレメントを一対の伝熱板
で構成し、前記伝熱板を水密でない程度の隙間を残して
互いに接触させるとともに外周で前記隙間を外部に開放
させ、流体の出入口となる貫通孔の周囲において水密に
接合し、前記隙間と連通させて注水口および排水受を設
けたことによって上記の課題を解決したものである。
作用 伝熱板間に残された外部に開放した隙間を利用して、
必要に応じて、通水等をすることにより漏れの有無等を
確認することができる。
必要に応じて、通水等をすることにより漏れの有無等を
確認することができる。
流体相互間の熱交換は伝熱エレメントを介して間接的
に行われるが、伝熱エレメントを構成する伝熱板間の隙
間は水密でない程度にしてあるので、伝熱性能を著しく
損なうことはない。
に行われるが、伝熱エレメントを構成する伝熱板間の隙
間は水密でない程度にしてあるので、伝熱性能を著しく
損なうことはない。
実施例 図面に示す実施例について説明すると、第2図A、B
はそれぞれ伝熱エレメント(P)(P′)の正面図であ
って、これらの伝熱エレメント(P)(P′)を第1図
に示すように仕様に応じて所定枚数交互に積層してプレ
ート式熱交換器が構成される。
はそれぞれ伝熱エレメント(P)(P′)の正面図であ
って、これらの伝熱エレメント(P)(P′)を第1図
に示すように仕様に応じて所定枚数交互に積層してプレ
ート式熱交換器が構成される。
各伝熱エレメント(P)(P′)は同一形状の一対の
伝熱板(12)(14)からなり、伝熱板(12)(14)同士
は互いに接触するも相互間に水密でない程度の隙間(1
6)を残しており、この隙間(16)は外部に開放してい
る。なお、図面はこの隙間(16)を相当誇張して示して
いる。伝熱エレメント(P)(P′)は四隅に流体の出
入口(18)(20)(22)(24)を有し、それらの周囲に
おいて参照符号(26)で指すように、伝熱板(12)(1
4)はろう付けその他の適当な手段により水密に接合さ
れ、熱交換流体が隙間(16)に流入しないようになって
いる。
伝熱板(12)(14)からなり、伝熱板(12)(14)同士
は互いに接触するも相互間に水密でない程度の隙間(1
6)を残しており、この隙間(16)は外部に開放してい
る。なお、図面はこの隙間(16)を相当誇張して示して
いる。伝熱エレメント(P)(P′)は四隅に流体の出
入口(18)(20)(22)(24)を有し、それらの周囲に
おいて参照符号(26)で指すように、伝熱板(12)(1
4)はろう付けその他の適当な手段により水密に接合さ
れ、熱交換流体が隙間(16)に流入しないようになって
いる。
伝熱板(12)(14)は伝熱に実質的に関与する中央の
伝熱部を波形に成形してある。これは隣接する伝熱エレ
メント(P)(P′)間では波形同士が交差衝合して伝
熱エレメントの間隔を保持し、また流体の乱流を促進し
て伝熱効率を向上させる働きをするが、この発明にとっ
ては必須のものというわけではなく、その他の種々の形
状を採用することも勿論可能である。
伝熱部を波形に成形してある。これは隣接する伝熱エレ
メント(P)(P′)間では波形同士が交差衝合して伝
熱エレメントの間隔を保持し、また流体の乱流を促進し
て伝熱効率を向上させる働きをするが、この発明にとっ
ては必須のものというわけではなく、その他の種々の形
状を採用することも勿論可能である。
隣接する伝熱エレメント(P)(P′)同士は伝熱部
の周囲および流体の出入口の周囲において、それぞれ参
照符号(28)(30)で指すように、ろう付けその他の適
当な手段により接合し、或いはガスケットを配設するこ
とによって、流体の器外への漏れおよび流体相互の混合
を防止する。なお、前記の特開昭61−122493号公報に記
載してあるように、伝熱エレメントの外周縁を折曲し
て、いわゆる入れ子式に重合するようにしてもよい。
の周囲および流体の出入口の周囲において、それぞれ参
照符号(28)(30)で指すように、ろう付けその他の適
当な手段により接合し、或いはガスケットを配設するこ
とによって、流体の器外への漏れおよび流体相互の混合
を防止する。なお、前記の特開昭61−122493号公報に記
載してあるように、伝熱エレメントの外周縁を折曲し
て、いわゆる入れ子式に重合するようにしてもよい。
次に第1図を参照して熱媒体で被処理液を加熱する場
合の各流体の流れについて述べるならば、熱媒体は伝熱
エレメント(P)(P′)の熱媒体入口(18)から伝熱
エレメント(P)(P′)間の通路(A)に流入し、続
いて熱媒体出口(20)を通って流出する。被処理液の方
は伝熱エレメント(P)(P′)の被処理液入口(22)
から伝熱エレメント(P)(P′)間の通路(B)へ流
入し、続いて被処理液出口(24)から流出する。そうし
てそれぞれ隣接する通路(A)(B)内を流過する間
に、伝熱エレメント(P)(P′)を介して、被処理液
は熱媒体から熱を受け取って昇温する。その際、伝熱エ
レメント(P)(P′)を構成する伝熱板(12)(14)
は密着しているわけではないので一致のものよりは多少
熱伝達率が劣るものの、完全な空気層が介在する二重隔
壁に比べると伝熱性能を著しく損なうということはな
い。
合の各流体の流れについて述べるならば、熱媒体は伝熱
エレメント(P)(P′)の熱媒体入口(18)から伝熱
エレメント(P)(P′)間の通路(A)に流入し、続
いて熱媒体出口(20)を通って流出する。被処理液の方
は伝熱エレメント(P)(P′)の被処理液入口(22)
から伝熱エレメント(P)(P′)間の通路(B)へ流
入し、続いて被処理液出口(24)から流出する。そうし
てそれぞれ隣接する通路(A)(B)内を流過する間
に、伝熱エレメント(P)(P′)を介して、被処理液
は熱媒体から熱を受け取って昇温する。その際、伝熱エ
レメント(P)(P′)を構成する伝熱板(12)(14)
は密着しているわけではないので一致のものよりは多少
熱伝達率が劣るものの、完全な空気層が介在する二重隔
壁に比べると伝熱性能を著しく損なうということはな
い。
漏れ等の試験を実施するに際しては、伝熱板(12)
(14)間の隙間(16)に一定流量の水を無圧で流し込
み、全量が抜け出るか否かを確かめればよい。なお、そ
のために注水口ないしヘッダーや排水受(いずれも図示
せず)を設けておくのが好ましい。
(14)間の隙間(16)に一定流量の水を無圧で流し込
み、全量が抜け出るか否かを確かめればよい。なお、そ
のために注水口ないしヘッダーや排水受(いずれも図示
せず)を設けておくのが好ましい。
発明の効果 この発明によれば、所定の伝熱性能を確保しつつ、伝
熱板の腐食等による穴開きを確認して流体の漏れ、ない
しは混入を未然に防止しうる構造のプレート式熱交換器
を得ることができる。したがって、液質保証の見地から
この種の対策が義務付けられている分野におけるプレー
ト式熱交換器の実用化を可能にする上で著しい効果が認
められる。
熱板の腐食等による穴開きを確認して流体の漏れ、ない
しは混入を未然に防止しうる構造のプレート式熱交換器
を得ることができる。したがって、液質保証の見地から
この種の対策が義務付けられている分野におけるプレー
ト式熱交換器の実用化を可能にする上で著しい効果が認
められる。
第1図はこの発明の一実施例を模式的に示すプレート式
熱交換器の断面略図、 第2図A、Bは第1図のプレート式熱交換器の伝熱エレ
メントの正面略図であって、第2図Aは通路Aから見た
図、第2図Bは通路Bから見た図、 第3図は従来のプレート式熱交換器を説明するための略
図である。 P,P′:伝熱エレメント A、B:流体通路、 12、14:伝熱板、 16:隙間。
熱交換器の断面略図、 第2図A、Bは第1図のプレート式熱交換器の伝熱エレ
メントの正面略図であって、第2図Aは通路Aから見た
図、第2図Bは通路Bから見た図、 第3図は従来のプレート式熱交換器を説明するための略
図である。 P,P′:伝熱エレメント A、B:流体通路、 12、14:伝熱板、 16:隙間。
Claims (1)
- 【請求項1】伝熱エレメントを介して隣接する二系統の
流体通路内の流体相互間で熱交換が行われるものにおい
て、伝熱エレメントを一対の伝熱板で構成し、前記伝熱
板を水密でない程度の隙間を残して互いに接触させると
ともに外周で前記隙間を外部に開放させ、流体の出入口
となる貫通孔の周囲において水密に接合し、前記隙間と
連通させて注水口および排水受を設けたことを特徴とす
るプレート式熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61299377A JPH0833285B2 (ja) | 1986-12-15 | 1986-12-15 | プレ−ト式熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61299377A JPH0833285B2 (ja) | 1986-12-15 | 1986-12-15 | プレ−ト式熱交換器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63150590A JPS63150590A (ja) | 1988-06-23 |
JPH0833285B2 true JPH0833285B2 (ja) | 1996-03-29 |
Family
ID=17871774
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61299377A Expired - Lifetime JPH0833285B2 (ja) | 1986-12-15 | 1986-12-15 | プレ−ト式熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0833285B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002350084A (ja) * | 2001-05-28 | 2002-12-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 積層式熱交換器 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS621580Y2 (ja) * | 1981-01-23 | 1987-01-14 |
-
1986
- 1986-12-15 JP JP61299377A patent/JPH0833285B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002350084A (ja) * | 2001-05-28 | 2002-12-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 積層式熱交換器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63150590A (ja) | 1988-06-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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