JPH08330869A - ディジタルアッテネータ - Google Patents
ディジタルアッテネータInfo
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- JPH08330869A JPH08330869A JP15828695A JP15828695A JPH08330869A JP H08330869 A JPH08330869 A JP H08330869A JP 15828695 A JP15828695 A JP 15828695A JP 15828695 A JP15828695 A JP 15828695A JP H08330869 A JPH08330869 A JP H08330869A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 量子化誤差成分の低減をできるディジタルア
ッテネータを提供する。 【構成】 20ビット長のディジタルデータをディジタ
ル減衰器20に入力し、可変の減衰量を乗算させて結果
を30ビット長で出力させる。ディジタル減衰器20の
出力側に設けられた30ビット長の出力を行うディジタ
ル帰還回路21により、自身の30ビットの出力の内、
上位20ビットを信号データとして出力させる一方、下
位10ビットを誤差データとして帰還させ、該誤差デー
タを2段のディジタル遅延器22,23で逐次、遅延さ
せ、各ディジタル遅延器22,23の出力の各々に適宜
の係数を乗じたあと、ディジタル減衰器20から入力し
たディジタルデータに加算し、30ビット長で出力させ
る。
ッテネータを提供する。 【構成】 20ビット長のディジタルデータをディジタ
ル減衰器20に入力し、可変の減衰量を乗算させて結果
を30ビット長で出力させる。ディジタル減衰器20の
出力側に設けられた30ビット長の出力を行うディジタ
ル帰還回路21により、自身の30ビットの出力の内、
上位20ビットを信号データとして出力させる一方、下
位10ビットを誤差データとして帰還させ、該誤差デー
タを2段のディジタル遅延器22,23で逐次、遅延さ
せ、各ディジタル遅延器22,23の出力の各々に適宜
の係数を乗じたあと、ディジタル減衰器20から入力し
たディジタルデータに加算し、30ビット長で出力させ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタルアッテネータ
に係り、とくにプリアンプのマスタボリュームなどとし
て、nビット長のディジタルデータに固定または可変の
減衰量を乗じて信号レベルを減衰させ、後段にn´ビッ
ト長の信号データを出力するようにしたディジタルアッ
テネータに関する。
に係り、とくにプリアンプのマスタボリュームなどとし
て、nビット長のディジタルデータに固定または可変の
減衰量を乗じて信号レベルを減衰させ、後段にn´ビッ
ト長の信号データを出力するようにしたディジタルアッ
テネータに関する。
【0002】
【従来の技術】例えばプリアンプのマスタボリュームに
ディジタル減衰器を利用すると、常に安定した音量調整
特性が得られ、また、抵抗体減衰器を用いた場合の如き
経時的な音質変化、劣化が生じないという利点が存在す
ることが知られている。図4はディジタル減衰器を利用
した従来の音量調整回路の回路図である。必要に応じて
適宜の倍率でオーバーサンプリングされたnビット長の
入力ディジタルオーディオデータDATAINをディジタル減
衰器10に入力する。このディジタル減衰器10には、
図示しないコントローラからユーザの音量減少、増大操
作に従い大小変化する減衰量データ(減衰量データは1
〜0の範囲の値を取る。音量最大時、減衰量データは0
dB=1。音量最小時、減衰量データは−∞dB=零)
が与えられ、入力ディジタルオーディオデータDATAINに
減衰量データを乗じ、結果を(n+m)ビット長のディ
ジタルデータDATAATとして出力する。音量調整後のディ
ジタルオーディオデータをn´ビット長のD/A変換器
11でD/A変換する場合、ディジタル減衰器10の上
位n´ビットをディジタルオーディオデータDATAOUT と
してD/A変換器11に出力する。D/A変換器11は
ディジタルオーディオデータDATAOUT をD/A変換し、
出力をアナログLPF12に通して、スムージングや折
り返し雑音の除去などを行わせる。
ディジタル減衰器を利用すると、常に安定した音量調整
特性が得られ、また、抵抗体減衰器を用いた場合の如き
経時的な音質変化、劣化が生じないという利点が存在す
ることが知られている。図4はディジタル減衰器を利用
した従来の音量調整回路の回路図である。必要に応じて
適宜の倍率でオーバーサンプリングされたnビット長の
入力ディジタルオーディオデータDATAINをディジタル減
衰器10に入力する。このディジタル減衰器10には、
図示しないコントローラからユーザの音量減少、増大操
作に従い大小変化する減衰量データ(減衰量データは1
〜0の範囲の値を取る。音量最大時、減衰量データは0
dB=1。音量最小時、減衰量データは−∞dB=零)
が与えられ、入力ディジタルオーディオデータDATAINに
減衰量データを乗じ、結果を(n+m)ビット長のディ
ジタルデータDATAATとして出力する。音量調整後のディ
ジタルオーディオデータをn´ビット長のD/A変換器
11でD/A変換する場合、ディジタル減衰器10の上
位n´ビットをディジタルオーディオデータDATAOUT と
してD/A変換器11に出力する。D/A変換器11は
ディジタルオーディオデータDATAOUT をD/A変換し、
出力をアナログLPF12に通して、スムージングや折
り返し雑音の除去などを行わせる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、入力ディジ
タルオーディオデータDATAINの値が同じであってもディ
ジタル減衰器10での減衰量が大きくなると、ディジタ
ル減衰器10の出力で見たとき下位ビット側にシフトす
る。音量が小さいときも高分解能でD/A変換するため
にはD/A変換器11をn´=(n+m)ビット長とす
れば良いが、内部回路構成が複雑化し、調整も困難で高
価な入手困難なものとなってしまう。このため、D/A
変換器11には通常、(n+m)よりも かに短いビッ
ト長のものを用いている(図4はn´=n=20、m=
10の場合を示す)。この場合、音量を絞った通常のリ
スニング状態とするためディジタル減衰器10での減衰
量が大きくなったとき、LPF12からはダイナミック
レンジが狭くなって、量子化誤差の大きなオーディオ信
号が出力されてしまうという問題があった。本発明は上
記した従来技術の問題に鑑み、量子化誤差成分の低減を
できるディジタルアッテネータを提供することを、その
目的とする。
タルオーディオデータDATAINの値が同じであってもディ
ジタル減衰器10での減衰量が大きくなると、ディジタ
ル減衰器10の出力で見たとき下位ビット側にシフトす
る。音量が小さいときも高分解能でD/A変換するため
にはD/A変換器11をn´=(n+m)ビット長とす
れば良いが、内部回路構成が複雑化し、調整も困難で高
価な入手困難なものとなってしまう。このため、D/A
変換器11には通常、(n+m)よりも かに短いビッ
ト長のものを用いている(図4はn´=n=20、m=
10の場合を示す)。この場合、音量を絞った通常のリ
スニング状態とするためディジタル減衰器10での減衰
量が大きくなったとき、LPF12からはダイナミック
レンジが狭くなって、量子化誤差の大きなオーディオ信
号が出力されてしまうという問題があった。本発明は上
記した従来技術の問題に鑑み、量子化誤差成分の低減を
できるディジタルアッテネータを提供することを、その
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のディジタルアッ
テネータでは、nビット長のディジタルデータを入力
し、固定または可変の減衰量を乗算して結果をnより大
きい(n´+m)ビット長で出力するディジタル減衰手
段と、ディジタル減衰手段の出力側に設けられた(n´
+m)ビット長で出力を行う帰還手段とを有し、この帰
還手段は自身の(n´+m)ビットの出力の内、上位n
´ビットを信号データとして出力する一方、(n´+
m)ビットで表されたデータと上位n´ビットの信号デ
ータの差を誤差データとして帰還し、該誤差データをk
段のディジタル遅延手段で逐次、遅延させ、各ディジタ
ル遅延手段の出力の各々に適宜の係数を乗じたあと、デ
ィジタル減衰手段から入力したディジタルデータに加算
し、(n´+m)ビット長で出力するように構成したこ
と、を特徴としている。
テネータでは、nビット長のディジタルデータを入力
し、固定または可変の減衰量を乗算して結果をnより大
きい(n´+m)ビット長で出力するディジタル減衰手
段と、ディジタル減衰手段の出力側に設けられた(n´
+m)ビット長で出力を行う帰還手段とを有し、この帰
還手段は自身の(n´+m)ビットの出力の内、上位n
´ビットを信号データとして出力する一方、(n´+
m)ビットで表されたデータと上位n´ビットの信号デ
ータの差を誤差データとして帰還し、該誤差データをk
段のディジタル遅延手段で逐次、遅延させ、各ディジタ
ル遅延手段の出力の各々に適宜の係数を乗じたあと、デ
ィジタル減衰手段から入力したディジタルデータに加算
し、(n´+m)ビット長で出力するように構成したこ
と、を特徴としている。
【0005】また、本発明の他のディジタルアッテネー
タでは、帰還手段の出力の内、上位n´ビットの信号デ
ータをD/A変換するD/A変換手段を設けたこと、を
特徴としている。
タでは、帰還手段の出力の内、上位n´ビットの信号デ
ータをD/A変換するD/A変換手段を設けたこと、を
特徴としている。
【0006】
【作用】本発明のディジタルアッテネータによれば、n
ビット長のディジタルデータをディジタル減衰手段に入
力し、固定または可変の減衰量を乗算させて結果をnよ
り大きい(n´+m)ビット長で出力させる。ディジタ
ル減衰手段の出力側に設けられた(n´+m)ビット長
の出力を行う帰還手段により、自身の(n´+m)ビッ
トの出力の内、上位n´ビットを信号データとして出力
させる一方、(n´+m)ビットで表されたデータと上
位n´ビットの信号データの差を誤差データとして帰還
させ、該誤差データをk段のディジタル遅延手段で逐
次、遅延させ、各ディジタル遅延手段の出力の各々に適
宜の係数を乗じたあと、ディジタル減衰手段から入力し
たディジタルデータに加算し、(n´+m)ビット長で
出力させる。これにより、帰還手段に誤差データに対す
るノイズシェーピングを行わせることができ、ダイナミ
ックレンジが広く量子化誤差の低減した信号データの出
力が可能となる。
ビット長のディジタルデータをディジタル減衰手段に入
力し、固定または可変の減衰量を乗算させて結果をnよ
り大きい(n´+m)ビット長で出力させる。ディジタ
ル減衰手段の出力側に設けられた(n´+m)ビット長
の出力を行う帰還手段により、自身の(n´+m)ビッ
トの出力の内、上位n´ビットを信号データとして出力
させる一方、(n´+m)ビットで表されたデータと上
位n´ビットの信号データの差を誤差データとして帰還
させ、該誤差データをk段のディジタル遅延手段で逐
次、遅延させ、各ディジタル遅延手段の出力の各々に適
宜の係数を乗じたあと、ディジタル減衰手段から入力し
たディジタルデータに加算し、(n´+m)ビット長で
出力させる。これにより、帰還手段に誤差データに対す
るノイズシェーピングを行わせることができ、ダイナミ
ックレンジが広く量子化誤差の低減した信号データの出
力が可能となる。
【0007】また、本発明のディジタルアッテネータに
よれば、帰還手段から出力されたn´ビットの信号デー
タをD/A変換手段でD/A変換する。これにより、ダ
イナミックレンジが広く量子化誤差の低減したアナログ
信号の出力が可能となる。
よれば、帰還手段から出力されたn´ビットの信号デー
タをD/A変換手段でD/A変換する。これにより、ダ
イナミックレンジが広く量子化誤差の低減したアナログ
信号の出力が可能となる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る音量調整回路
の回路図である。なお、この実施例では一例としてディ
ジタルデータは2の補数系で表現されているものとす
る。20は基本サンプリング周波数をFs として、p倍
にオーバーサンプリングされたnビット長(ここでは一
例としてn=20)のディジタルオーディオデータDATA
INが入力されるディジタル減衰器(ディジタル減衰手
段)であり、このディジタル減衰器20には、図示しな
いコントローラからユーザの音量減少、増大操作に従い
大小変化する減衰量データ(減衰量データは1〜0の範
囲の値を取る。音量最大時、減衰量データは0dB=
1。音量最小時、減衰量データは−∞dB=零)が与え
られ、入力ディジタルオーディオデータDATAINに減衰量
データを乗じ、結果をnより大きい(n´+m)ビット
長(ここでは一例としてn´=20、m=10)のディ
ジタルデータDATAATとして出力する。
の回路図である。なお、この実施例では一例としてディ
ジタルデータは2の補数系で表現されているものとす
る。20は基本サンプリング周波数をFs として、p倍
にオーバーサンプリングされたnビット長(ここでは一
例としてn=20)のディジタルオーディオデータDATA
INが入力されるディジタル減衰器(ディジタル減衰手
段)であり、このディジタル減衰器20には、図示しな
いコントローラからユーザの音量減少、増大操作に従い
大小変化する減衰量データ(減衰量データは1〜0の範
囲の値を取る。音量最大時、減衰量データは0dB=
1。音量最小時、減衰量データは−∞dB=零)が与え
られ、入力ディジタルオーディオデータDATAINに減衰量
データを乗じ、結果をnより大きい(n´+m)ビット
長(ここでは一例としてn´=20、m=10)のディ
ジタルデータDATAATとして出力する。
【0009】21は(n´+m)の出力ビット長を有す
るディジタル帰還回路(ディジタル帰還手段)であり、
自身の(n´+m)ビットの出力の内、上位n´ビット
を信号データDATAOUT として後段に出力させる一方、下
位mビットを、(n´+m)ビット長のデータと上位n
´ビット長のデータの差である誤差データDATA(e)と
して帰還させ、該誤差データDATA(e)をk段(ここで
は一例としてk=2)のディジタル遅延器22,23で
逐次、T=1/8Fs ずつ遅延させ、各ディジタル遅延
器22,23の出力の各々にディジタル乗算器24,2
5にて適宜の係数a,b(ここでは一例としてa=2,
b=(−1))を乗じたあと、ディジタル加算器26で
ディジタル減衰器20から入力したディジタルデータDA
TAATに加算し、(n´+m)ビット長で出力させる。
るディジタル帰還回路(ディジタル帰還手段)であり、
自身の(n´+m)ビットの出力の内、上位n´ビット
を信号データDATAOUT として後段に出力させる一方、下
位mビットを、(n´+m)ビット長のデータと上位n
´ビット長のデータの差である誤差データDATA(e)と
して帰還させ、該誤差データDATA(e)をk段(ここで
は一例としてk=2)のディジタル遅延器22,23で
逐次、T=1/8Fs ずつ遅延させ、各ディジタル遅延
器22,23の出力の各々にディジタル乗算器24,2
5にて適宜の係数a,b(ここでは一例としてa=2,
b=(−1))を乗じたあと、ディジタル加算器26で
ディジタル減衰器20から入力したディジタルデータDA
TAATに加算し、(n´+m)ビット長で出力させる。
【0010】27はディジタル帰還回路21の出力の
内、上位n´ビットの信号データDATAOUT を入力してD
/A変換するD/A変換器、28はD/A変換器27の
出力側に設けられたアナログLPFであり、D/A変換
出力に対し、スムージングや折り返し雑音の除去などを
行う。
内、上位n´ビットの信号データDATAOUT を入力してD
/A変換するD/A変換器、28はD/A変換器27の
出力側に設けられたアナログLPFであり、D/A変換
出力に対し、スムージングや折り返し雑音の除去などを
行う。
【0011】次に、上記した実施例の動作を図2の周波
数特性図を参照しながら説明する。n=20ビット長の
入力ディジタルオーディオデータDATAINは、ディジタル
減衰器20にて音量に応じた減衰量データが乗じられ、
(n´+m)=30ビット長のディジタルデータDATAAT
として出力される。ディジタル減衰器20で音量調整後
のディジタルデータDATAATは、ディジタル加算器26を
介して上位n´=20ビットが信号データDATAOUT とし
て後段に出力され、D/A変換器27でD/A変換され
る。一方、ディジタル加算器27の出力の内、下位m=
10ビットはD/A変換器27でD/A変換されない丸
め誤差の誤差データDATA(e)である。
数特性図を参照しながら説明する。n=20ビット長の
入力ディジタルオーディオデータDATAINは、ディジタル
減衰器20にて音量に応じた減衰量データが乗じられ、
(n´+m)=30ビット長のディジタルデータDATAAT
として出力される。ディジタル減衰器20で音量調整後
のディジタルデータDATAATは、ディジタル加算器26を
介して上位n´=20ビットが信号データDATAOUT とし
て後段に出力され、D/A変換器27でD/A変換され
る。一方、ディジタル加算器27の出力の内、下位m=
10ビットはD/A変換器27でD/A変換されない丸
め誤差の誤差データDATA(e)である。
【0012】ここで、DATAAT=X、DATAOUT =Y、DATA
(e)=y、ディジタル加算器26の(n´+m)=3
0ビット長のデータ=Aとおくと、 A=Y+y (1) である。また、ディジタル帰還回路21の存在を考慮す
ると、 A=X+2yZ-1−yZ-2 (2) となる。(1)式を(2)に代入すると、 Y=X−y(1−2×Z-1+1×Z-2) となり、Yに生じる丸め誤差yには伝達関数H(z)
が、 H(Z)=1−2×Z-1+1×Z-2 (3) で表されるノイズシェーピングが働くことになる。
(e)=y、ディジタル加算器26の(n´+m)=3
0ビット長のデータ=Aとおくと、 A=Y+y (1) である。また、ディジタル帰還回路21の存在を考慮す
ると、 A=X+2yZ-1−yZ-2 (2) となる。(1)式を(2)に代入すると、 Y=X−y(1−2×Z-1+1×Z-2) となり、Yに生じる丸め誤差yには伝達関数H(z)
が、 H(Z)=1−2×Z-1+1×Z-2 (3) で表されるノイズシェーピングが働くことになる。
【0013】Z-1=exp(−jωT)とすると、 (3)式の右辺=(1−Z-1)2 ={1−exp(−jωT)}2 =exp(−jωT){exp(jωT/2) −exp(−jωT/2)}2 =exp(−jωT)・{2sin(ωT/2)}2 となり、伝達関数H(Z)の振幅特性は4|sin
2 (ωT/2)|となる。入力ディジタルオーディオデ
ータDATAINが8倍オーバーサンプリングされているとき
(T=1/8Fs )、振幅特性は図2の如くなり、Fs
/2以下の信号帯域において丸め誤差yが低減されるこ
とが判る。
2 (ωT/2)|となる。入力ディジタルオーディオデ
ータDATAINが8倍オーバーサンプリングされているとき
(T=1/8Fs )、振幅特性は図2の如くなり、Fs
/2以下の信号帯域において丸め誤差yが低減されるこ
とが判る。
【0014】この結果、ディジタル帰還回路21が無い
場合、D/A変換器27に入力される信号データDATA
OUT にはm=10ビット相当の切り捨て誤差が存在する
のに対し、ディジタル帰還回路21の介在により、信号
帯域では、m=10ビット相当の切り捨て誤差より か
に小さい誤差しか存在しなくなり、特に、音量を絞った
通常のリスニング状態において、信号データDATAOUT の
ダイナミックレンジが広くなり、量子化誤差が低減され
る。D/A変換器27から出力されるアナログオーディ
オ信号のダイナミックレンジが広くなり、量子化誤差が
低減される。
場合、D/A変換器27に入力される信号データDATA
OUT にはm=10ビット相当の切り捨て誤差が存在する
のに対し、ディジタル帰還回路21の介在により、信号
帯域では、m=10ビット相当の切り捨て誤差より か
に小さい誤差しか存在しなくなり、特に、音量を絞った
通常のリスニング状態において、信号データDATAOUT の
ダイナミックレンジが広くなり、量子化誤差が低減され
る。D/A変換器27から出力されるアナログオーディ
オ信号のダイナミックレンジが広くなり、量子化誤差が
低減される。
【0015】なお、上記した実施例では、音量調整回路
を例に挙げたが、本発明の適用対象は何らこれに限定さ
れるものでない。また、n=20、n´=20、m=1
0としたが、nより(n´+m)の方が大きければ他の
数値の組み合わせとしても良い。また、ディジタル帰還
回路ではa=2,b=−1としたが、これらを他の数値
の組み合わせとしても良い。また、遅延段数kを2とし
たが、1段或いは3段以上としても良い。3段とした場
合の構成例を図3に示す。22,23,29がディジタ
ル遅延器、24,25,30が各遅延データに係数a〜
c(a〜cは適当な組み合わせとする)を乗じるための
ディジタル乗算器である。このように、ディジタル帰還
回路には種々の構成が可能であり、ディジタル減衰器の
出力幅、後段への信号出力幅などに応じて最適な構成を
選択すれば良い。
を例に挙げたが、本発明の適用対象は何らこれに限定さ
れるものでない。また、n=20、n´=20、m=1
0としたが、nより(n´+m)の方が大きければ他の
数値の組み合わせとしても良い。また、ディジタル帰還
回路ではa=2,b=−1としたが、これらを他の数値
の組み合わせとしても良い。また、遅延段数kを2とし
たが、1段或いは3段以上としても良い。3段とした場
合の構成例を図3に示す。22,23,29がディジタ
ル遅延器、24,25,30が各遅延データに係数a〜
c(a〜cは適当な組み合わせとする)を乗じるための
ディジタル乗算器である。このように、ディジタル帰還
回路には種々の構成が可能であり、ディジタル減衰器の
出力幅、後段への信号出力幅などに応じて最適な構成を
選択すれば良い。
【0016】更に、ディジタル減衰器の減衰量は可変で
なく、固定したものであっても良い。また、ディジタル
データは2の補数系で表現された場合を例に挙げたが、
他の表現形式であっても同様に適用することができる。
例えば、ディジタルデータが1の補数系、オフセット自
然2進数系、自然2進数系で表現されていれば、ディジ
タル帰還回路21の(n´+m)ビットの出力の内、下
位mビットがそのまま誤差データとなる。また、正負符
号付2進数系で表現されているときは、ディジタル帰還
回路21の出力の内、下位mビットと最上位の符号ビッ
トを一緒に取り出して誤差データとする。
なく、固定したものであっても良い。また、ディジタル
データは2の補数系で表現された場合を例に挙げたが、
他の表現形式であっても同様に適用することができる。
例えば、ディジタルデータが1の補数系、オフセット自
然2進数系、自然2進数系で表現されていれば、ディジ
タル帰還回路21の(n´+m)ビットの出力の内、下
位mビットがそのまま誤差データとなる。また、正負符
号付2進数系で表現されているときは、ディジタル帰還
回路21の出力の内、下位mビットと最上位の符号ビッ
トを一緒に取り出して誤差データとする。
【0017】
【発明の効果】本発明のディジタルアッテネータによれ
ば、nビット長のディジタルデータをディジタル減衰手
段に入力し、固定または可変の減衰量を乗算させて結果
をnより大きい(n´+m)ビット長で出力させる。そ
して、ディジタル減衰手段の出力側に設けられた(n´
+m)ビット長で出力を行う帰還手段により、自身の
(n´+m)ビットの出力の内、上位n´ビットを信号
データとして出力させる一方、(n´+m)ビットで表
されたデータと上位n´ビットの信号データの差を誤差
データとして帰還させ、該誤差データをk段のディジタ
ル遅延手段で逐次、遅延させ、各ディジタル遅延手段の
出力の各々に適宜の係数を乗じたあと、ディジタル減衰
手段から入力したディジタルデータに加算し、(n´+
m)ビット長で出力させるようにしたので、帰還手段に
誤差データに対するノイズシェーピングを行わせること
ができ、ダイナミックレンジが広く量子化誤差の低減し
た信号データの出力が可能となる。
ば、nビット長のディジタルデータをディジタル減衰手
段に入力し、固定または可変の減衰量を乗算させて結果
をnより大きい(n´+m)ビット長で出力させる。そ
して、ディジタル減衰手段の出力側に設けられた(n´
+m)ビット長で出力を行う帰還手段により、自身の
(n´+m)ビットの出力の内、上位n´ビットを信号
データとして出力させる一方、(n´+m)ビットで表
されたデータと上位n´ビットの信号データの差を誤差
データとして帰還させ、該誤差データをk段のディジタ
ル遅延手段で逐次、遅延させ、各ディジタル遅延手段の
出力の各々に適宜の係数を乗じたあと、ディジタル減衰
手段から入力したディジタルデータに加算し、(n´+
m)ビット長で出力させるようにしたので、帰還手段に
誤差データに対するノイズシェーピングを行わせること
ができ、ダイナミックレンジが広く量子化誤差の低減し
た信号データの出力が可能となる。
【0018】また、本発明のディジタルアッテネータに
よれば、帰還手段から出力されたn´ビットの信号デー
タをD/A変換手段でD/A変換するようにしたので、
ダイナミックレンジが広く量子化誤差の低減したアナロ
グ信号の出力が可能となる。
よれば、帰還手段から出力されたn´ビットの信号デー
タをD/A変換手段でD/A変換するようにしたので、
ダイナミックレンジが広く量子化誤差の低減したアナロ
グ信号の出力が可能となる。
【図1】本発明の一実施例に係る音量調整回路の回路図
である。
である。
【図2】ディジタル帰還回路によるノイズシェーピング
特性を示す周波数特性図である。
特性を示す周波数特性図である。
【図3】ディジタル帰還回路の変形例を示す回路図であ
る。
る。
【図4】従来の音量調整回路の回路図である。
20 ディジタル減衰器 21 ディジタル帰
還回路 22、23、29 ディジタル遅延器 24、25、30 ディジタル乗算器 26 ディジタル加算器 27 D/A変換器 28 アナログLPF
還回路 22、23、29 ディジタル遅延器 24、25、30 ディジタル乗算器 26 ディジタル加算器 27 D/A変換器 28 アナログLPF
Claims (2)
- 【請求項1】 nビット長のディジタルデータを入力
し、固定または可変の減衰量を乗算して結果をnより大
きい(n´+m)ビット長で出力するディジタル減衰手
段と、 ディジタル減衰手段の出力側に設けられた(n´+m)
ビット長で出力を行う帰還手段とを有し、 この帰還手段は自身の(n´+m)ビットの出力の内、
上位n´ビットを信号データとして出力する一方、(n
´+m)ビットで表されたデータと上位n´ビットの信
号データの差を誤差データとして帰還し、該誤差データ
をk段のディジタル遅延手段で逐次、遅延させ、各ディ
ジタル遅延手段の出力の各々に適宜の係数を乗じたあ
と、ディジタル減衰手段から入力したディジタルデータ
に加算し、(n´+m)ビット長で出力するように構成
したこと、 を特徴とするディジタルアッテネータ。 - 【請求項2】 帰還手段の出力の内、上位n´ビットの
信号データをD/A変換するD/A変換手段を設けたこ
と、 を特徴とする請求項1記載のディジタルアッテネータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15828695A JPH08330869A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | ディジタルアッテネータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15828695A JPH08330869A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | ディジタルアッテネータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08330869A true JPH08330869A (ja) | 1996-12-13 |
Family
ID=15668284
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15828695A Pending JPH08330869A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | ディジタルアッテネータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08330869A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006238293A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-07 | Yamaha Corp | D級増幅器 |
-
1995
- 1995-06-01 JP JP15828695A patent/JPH08330869A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006238293A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-07 | Yamaha Corp | D級増幅器 |
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