JPH08326458A - 穴掘機の垂直誘導装置 - Google Patents

穴掘機の垂直誘導装置

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JPH08326458A
JPH08326458A JP15541195A JP15541195A JPH08326458A JP H08326458 A JPH08326458 A JP H08326458A JP 15541195 A JP15541195 A JP 15541195A JP 15541195 A JP15541195 A JP 15541195A JP H08326458 A JPH08326458 A JP H08326458A
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JP
Japan
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boom
horizontal position
earth auger
digging
tip
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JP15541195A
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Inventor
Hiroyuki Kido
博之 城戸
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Original Assignee
Aichi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誘導者を必要とせずに、ブーム操作に未熟な
作業者であっても容易に垂直な穴を掘ることができると
ともに、熟練した作業者においても作業時の労力の軽減
を図ることができる穴掘機の垂直誘導装置を得る。 【構成】 ブーム13の起伏角度および伸縮量に基づい
てブーム13の先端部であるアースオーガ手段16が吊
下げられた枢支部15bの水平位置を水平位置算出手段
によって算出し、穴掘作業開始時の枢支部15bの水平
位置を先端部位置記憶手段に記憶させる。その後、アー
スオーガ手段16による穴掘作業を行っている時には、
作業開始時の枢支部15bの水平位置と現在の枢支部1
5bの水平位置との差を算出手段によって算出し、この
算出手段によって算出された差をなくすために必要なブ
ーム13の伸縮方向を表示手段に表示するように構成し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブームの先端部にアー
スオーガ手段を備えてなる穴掘機の垂直誘導装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ブームの先端部にアースオーガ手段を備
えた穴堀機としては、図1に示すような穴掘建柱車10
が知られている。この穴掘建柱車10は、電柱等の柱状
物を地面に建てる場合にその柱状物を建て入れるための
穴掘を行うものであり、車体11に配設された旋回台1
2に、起伏、伸縮等の作動が自在なブーム13が取り付
けられ、このブーム13の先端部には、アースオーガ手
段16が垂直に吊り下げられている。
【0003】このような穴掘建柱車10による穴掘作業
を行う場合、穴掘が進むにつれてアースオーガ手段16
を下降させる必要がある。ここで、アースオーガ手段1
6の下降はブーム13の倒伏作動を行うことによってな
されるが、単にブーム13の倒伏作動を行うのみでは、
アースオーガ手段16の枢支部(ブームの先端部の位
置)15bの位置が前方に移動する。
【0004】すなわち、図3に示すように、穴掘開始時
の枢支部15bの水平位置がL1だけ前方に移動する
(旋回台12とブーム13と枢支部12aから枢支部1
5bまでの水平距離LがL1だけ延びる)ため、そのま
ま穴掘作業を行うと、アースオーガ手段16が角度θだ
け後方(図においては右方)に倒伏し、掘った穴が垂直
にならない。
【0005】このため、図2に示すような地面に対して
垂直な穴を掘るためには、ブーム13の倒伏作動を行う
とともにブーム13の縮小作動も併せて行い、穴掘開始
時の枢支部15bの水平位置(枢支部12aから枢支部
15bまでの水平距離L)の変化が生じないようなブー
ムの作動制御を行う必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ブーム
13の作動制御は、旋回台12に配設された操作装置1
9によって行われるため、この操作装置19を操作する
位置からアースオーガ手段16の微妙な傾き(特にブー
ム13の起伏方向と同一方向の傾き)を把握することは
困難である。そこで、穴掘作業を行う場合には、アース
オーガ手段16の傾斜角を操作装置19を操作する作業
者に伝えるために、アースオーガ手段の近傍にもう一人
の作業者(誘導者)を配置する必要があるという問題が
あった。
【0007】また、ブーム操作に熟練した作業者であっ
ても誘導者の支持通りに穴掘速度に合わせて、ブーム1
3の倒伏作動と縮小作動とを同時に、且つ、スムーズに
行う操作装置の操作を行うことは容易ではなく、特に、
未熟な作業者では垂直な穴を掘る操作を行うことは困難
であるという問題もあった。
【0008】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、誘導者を必要とせずに、ブーム操作に未
熟な作業者であっても容易に垂直な穴を掘ることができ
るとともに、熟練した作業者においても作業時の労力の
軽減を図ることができる穴掘機の垂直誘導装置を提供す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】上記の目的を
達成するために、本発明の穴掘機の垂直誘導装置におい
ては、基台上に少なくとも起伏、伸縮作動が自在に取り
付けられたブームの先端部にアースオーガ手段を吊下
げ、ブームの起伏作動と伸縮作動を併せて行うことによ
り、アースオーガ手段を垂直方向に昇降移動させて地面
に垂直の穴を掘ることができるように穴掘機を構成して
いる。そして、ブームの起伏角度および伸縮量に基づい
てブームの先端部の水平位置を水平位置算出手段によっ
て算出し、穴掘作業開始時のブームの先端部の水平位置
を先端部位置記憶手段に記憶させる。その後、アースオ
ーガ手段による穴掘作業を行っている時には、作業開始
時のブームの先端部の水平位置と現在のブームの先端部
の水平位置との差を算出手段によって算出し、この算出
手段によって算出された差をなくすために必要なブーム
の伸縮方向を表示手段に表示するように構成している。
【0010】このように構成された穴掘機の垂直誘導装
置によれば、穴掘作業を行うに際してブームの起伏操作
を行うときに、表示装置によって表示されている方向へ
ブームの伸縮作動を行えばよい。このため、誘導者を必
要とせず、また、ブームの作動操作を行う作業者が未熟
である場合でも、地面に対して垂直な穴を容易に掘るこ
とができる。
【0011】なお、算出手段によって算出されたブーム
先端部の水平位置の差をなくすために、必要な方向に必
要な量だけブーム補正作動手段によるブームの伸縮作動
を行うように構成してもよく、このように構成した穴掘
機の垂直誘導装置によれば、作業者はブームの起伏作動
を行うだけでよいため、地面に対して垂直な穴をより容
易に掘ることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について図面
を参照しながら説明する。まず、図1を参照して、本発
明に係る穴掘機の垂直誘導装置を備えた穴掘建柱作業車
10の詳細な構成を説明する。なお、この図1は穴掘建
柱作業車10を車両の後方から見た図である。この穴掘
建柱作業車10の車体(基台)11には、車体11に対
して水平旋回が自在な旋回台12が取り付けられてい
る。また、旋回台12の上部には、基端ブーム13bに
対して先端ブーム13aが入れ子式に(テレスコピック
に)伸縮自在に構成されたブーム13が長手方向に起伏
自在に取り付けられている。
【0013】ブーム13の伸縮作動は、ブーム13内に
配設された伸縮シリンダ(図示せず)の伸縮作動によっ
てなされ、ブーム13の起伏作動は、基端ブーム13b
と旋回台12との間に配設された起伏シリンダ14の伸
縮作動によってなされる。
【0014】先端ブーム13a上には、オーガブラケッ
ト15がその先端ブーム13aの長手方向にスライド移
動自在に取り付けられている。このオーガブラケット1
5の下部には、ロッド部材15aが取り付けられてお
り、さらに、このロッド部材15aの先端には、アース
オーガ手段16がブーム13の下方においてその長手方
向に揺動自在に取り付けられている。
【0015】このアースオーガ手段16は、オーガスク
リュー16aと、このオーガスクリュー16aを回転駆
動する油圧モータ16bとから構成されており、ブーム
13の先端から垂直に吊下げた状態でオーガスクリュー
16aを回転させることにより、地面の穴堀作業を行う
ことができる。
【0016】このような穴掘建柱車10を用いて穴掘作
業を行う場合には、穴堀位置の近傍に停止してブーム1
3の起仰作動を行い、格納状態にあったアースオーガ手
段16を作業位置に揺動させた後、ブーム13の倒伏、
伸長、旋回作動を行ってアースオーガ手段16を穴堀位
置の上方に移動させる。
【0017】そして、そのアースオーガ手段16の下部
に取り付けられたオーガスクリュー16aを回転作動さ
せるとともにブーム13の倒伏作動を行うことにより地
面Gを掘り、穴掘が終了した後はブーム13の起仰作動
を行うとともに、アースオーガ手段16を逆転させるこ
とによってオーガスクリュー16aを穴から出し、アー
スオーガ手段16をブーム13とほぼ平行になるように
引き上げて、基端ブーム13bの側面に設けられたオー
ガ受け17に受容させ格納する。
【0018】以上のような旋回台12の旋回作動、ブー
ム13の起伏作動および伸縮作動、オーガスクリュー1
6aの回転の作動制御は、旋回台12に設けられた操作
装置19の操作に応じて行われる。これらの各作動は原
則として操作装置19における操作によってそれぞれ独
立して行うことが可能であるが、作業時の安全を確保
し、容易に垂直の穴を掘ることができるように本穴掘建
柱作業車10においては以下のような安全装置および垂
直誘導装置が備えられている。
【0019】まず、安全装置について図4を参照して説
明する。この安全装置は、いわゆるモーメントリミッタ
と称される安全装置であり、車体11に配設されたモー
メントリミッタユニット40に設けられた種々の検出器
および作動手段によって作動制御される。
【0020】上記のように構成された穴掘建柱車10に
おいては、ブーム13の先端部に吊り下げられたアース
オーガ手段16は所定の重量を有しているため、ブーム
13の作動を行うと車体11を転倒させる方向のモーメ
ント(以下「転倒モーメント」と称する)が作用し、ブ
ーム13の伸長量や起伏角度によっては、この転倒モー
メントが大きくなり、車体11を不安定にさせる。この
ため、穴掘建柱車10の車体11の前後左右には、アウ
トリガジャッキ装置18が配設され、転倒モーメントに
抗して車体11を安定指示させることとしている。
【0021】ここで、転倒モーメントは、ブーム13の
伸長量が長くなるほど大きくなり、起伏角度が小さい
(浅い)ほど大きくなるとともに、ブーム13の先端部
の重量(アースオーガ手段16の重量)が重くなるほど
大きくなる。また、アウトリガジャッキ18におけるア
ウトリガビーム18aの車体11に対する伸長量(ジャ
ッキ張幅)が大きいほど、大きな転倒モーメントに抗し
て車体11を安定支持させることができる。
【0022】そこで、モーメントリミッタユニット40
においては、ブーム13の起伏角の検出を行う起伏角検
出手段41、ブーム13の伸縮量の検出を行う伸縮量検
出手段42、ブーム13に作用する荷重の検出を行う荷
重検出手段43、旋回台12の旋回角の検出を行う旋回
角検出手段44を設けることにより、車体11に作用す
る転倒モーメント(実モーメント)の算出を行う。ま
た、アウトリガジャッキ18の張幅の検出を行うジャッ
キ張幅検出手段45を設けることにより車体11を安定
支持することのできるモーメント(許容モーメント)の
算出も行う。
【0023】そして、実モーメントが許容モーメントを
越えるような各ブーム13の作動制御がなされたとき
は、警報器46による警報作動を行ったり、ブーム作動
規制手段47によって操作装置19によるブーム13の
作動制御の如何に拘らず、転倒モーメントが大きくなる
方向のブーム13の作動を規制することとしている。
【0024】次に、垂直誘導装置について図5および図
6を加えて説明する。垂直誘導装置は、垂直堀誘導ユニ
ット30と、表示ユニット20とから構成され、アース
オーガ手段16による穴掘作業を行うときに、垂直に穴
が掘れるように、ブーム13の起伏作動とともに行うブ
ーム13の伸縮作動の必要性および伸縮作動方向を作業
者に表示するものである。
【0025】ここで、アースオーガ手段16を常時垂直
に維持するためには、穴掘作業開始時におけるアースオ
ーガ手段16の枢支位置15bの水平位置を一定に保つ
ような制御を行えばよい。例えば、ブーム13の枢支位
置12aを基準として水平位置を求める場合、枢支位置
12aから枢支位置15bまでの水平距離をLとする
と、穴掘作業中にはこの水平距離Lを一定に保つように
すればよい。
【0026】このため、垂直掘り誘導ユニット30にお
いては、図5にフローチャートを示すような制御を行う
ことにより、水平距離Lを一定に保つようにしている。
穴掘作業を行う場合には、ブーム13の先端部から垂直
に吊り下げられたアースオーガ手段16の先端部16c
を地面Gにおける穴掘位置に接触させて位置決めを行
う。この状態で、表示ユニット20に設けられた垂直誘
導スイッチ22のオン操作を行う。
【0027】垂直誘導スイッチ22のオン操作が行われ
たことが、フローチャートにおけるステップS1におい
て検出された場合には、ステップS2に進んでこの垂直
誘導スイッチ22のオン操作が行われたときの水平距離
Lを垂直掘り誘導ユニット30内に設けられた記憶手段
(図示せず)に記憶させる。なお、この水平距離Lは、
モーメントリミッタユニット40内に設けられた起伏角
検出手段41の検出値および伸縮量検出手段42の検出
値に基づいて、同じく誘導ユニット30内に設けられた
水平位置算出手段(図示せず)によって算出される。
【0028】そして、操作装置19の操作を行うことに
より穴掘作業を行った場合、穴を深くするためにはブー
ム13の倒伏作動を行う必要があるが、倒伏作動を行っ
ただけでは、穴掘を行っている時の水平距離(現水平距
離)と記憶された水平距離(記憶水平距離)Lとの間に
ずれを生じるため、ステップS3において記憶水平距離
Lと現水平距離との比較を行う。この比較の結果、記憶
水平距離Lよりも現水平距離の方が長い(Lが長くなっ
た)と判断された場合には、ステップS4に進んで表示
ユニット20に設けられた表示ランプ21の「入」ラン
プ21bを点滅させる。
【0029】これにより作業者は、ブーム13の倒伏作
動を行うとともにこのランプの点滅に従い、記憶水平距
離Lとなるまでブーム13の入操作(縮小操作)を行う
ことにより、アースオーガ手段16を垂直に戻す。な
お、現水平距離が記憶水平距離Lと一致した場合には、
ステップS3における比較結果が同一となり、ステップ
S4に進むことがなくなって「入」ランプ21bが消灯
するため、作業者はこの「入」ランプ21bが消灯する
までブーム13の縮小操作を行えばよい。
【0030】ここで、作業者が入操作を行いすぎた場合
には、ステップS5に進んで「出」ランプ21aが点滅
することとなるため、このランプ21aの指示通りにブ
ーム13の出操作(伸長操作)を行えばよく、作業者が
ブーム操作に熟練していなくてもアースオーガ手段16
の垂直を容易に維持することができる。
【0031】なお、上記の実施例においては、穴を掘り
進めるときのブーム操作について説明したが、所望の深
さまで穴掘を行い、地面Gからアースオーガ手段16を
引き抜く場合には、上記とは逆にブーム13の起仰作動
を行いながら、表示ランプ21の表示に従ってブーム1
3の出作動(伸長作動)を行うこととなる。
【0032】このように構成された穴掘機の垂直誘導装
置によれば、簡単な構成で、アースオーガ手段16を常
時垂直に維持することができるように、作業者に対する
ブーム13の伸縮作動方向の表示を行うことができる。
このため、誘導者を必要とせず、作業者がブーム操作に
馴れていない者であっても容易に垂直の穴を掘ることが
できるとともに、熟練した作業者においても作業労力の
軽減を図ることができる。
【0033】さらに、上記のようにモーメントリミッタ
ユニット40を設けている穴掘建柱車10においては、
ブーム13の起伏角度検出手段41や、ブーム13の伸
縮量検出手段42の検出値を用いることができるため、
垂直掘り誘導ユニット30および表示ユニット20を追
加するだけでよく、より簡単な構成で垂直誘導装置を得
ることができる。これにより、新車製作時においても低
コストで垂直誘導装置を設けることができるのはもちろ
んのこと、既存の穴掘建柱車にも簡単に且つ安価に垂直
誘導装置を設けることができる。
【0034】次に、他方の本発明の穴掘機の垂直誘導装
置について図7を加えて説明する。この垂直誘導装置
は、前記の垂直誘導装置における表示ユニット20に代
わりブーム補正作動手段50を設けて構成されている。
なお、図7に示す垂直誘導装置におけるモーメントリミ
ッタユニット40の構成は、図4に示すモーメントリミ
ッタユニット40と同一の構成であるため、同一の符号
を付して内容の詳細な説明は省略する。
【0035】ブーム補正作動手段50は、垂直掘り誘導
ユニット30からの制御信号に基づいてブーム13の起
伏作動時に、ブーム13の伸縮作動を併せて行わせるも
のである。ブーム13の伸縮作動は、垂直掘り誘導ユニ
ット30において、図5に示すフローチャートのステッ
プS4における「入」ランプ21bを点滅させる信号の
送信に代えてブーム13の縮小作動信号の送信を行い、
ステップS5における「出」ランプ21aを点滅させる
信号の送信に代えてブーム13の伸長作動信号の送信を
行うことによってなされる。
【0036】すなわち、垂直誘導スイッチ22のオン操
作が行われたことが、ステップS1において検出された
場合には、ステップS2に進んでこのときの水平距離L
を記憶手段に記憶させ、ステップS3において記憶水平
距離Lと現水平距離との比較を行う。この比較の結果、
記憶水平距離Lよりも現水平距離の方が長いと判断され
た場合には、ステップS4に進んでブーム補正作動手段
50に縮小作動信号の送信を行う。縮小作動信号を受信
したブーム補正作動手段50は、操作装置19における
伸縮操作の如何に拘らず、ステップS3において比較結
果が等しくなるまでブーム13の縮小作動を行わせるこ
とにより、アースオーガ手段16を垂直に維持する。
【0037】また、穴掘作業終了後にアースオーガ手段
16を地面Gから引き抜く場合、ブーム13の起仰作動
を行うと、記憶水平距離Lよりも現水平距離の方が短く
なるため、ステップS3からステップS5に進んでブー
ム補正作動手段50に伸長作動信号の送信を行う。伸長
作動信号を受信したブーム補正作動手段50は、操作装
置19における伸縮操作の如何に拘らず、ブーム13の
伸長作動を行わせてアースオーガ手段16を垂直に維持
する。これにより、垂直な穴を掘る作業を行うに際し、
作業者はブーム13の起伏操作のみを行えばよいため、
穴掘作業時の作業者の労力をより軽減させることができ
る。
【0038】なお、上記の各実施例においては、垂直誘
導スイッチ22がオン操作されたときに穴掘作業開始時
の枢支位置15bの水平位置を記憶手段に記憶させるこ
ととしているが、本発明はこれに限られるものではな
く、アースオーガ手段16における油圧モータ16bの
回転駆動を行ったときに、この回転駆動がなされたこと
を駆動検出手段によって検出し、この検出信号に基づい
て枢支位置15bの水平位置の記憶を行うように構成し
てもよい。
【0039】また、上記の各実施例においては、起伏角
度検出手段や伸縮量検出手段としてモーメントリミッタ
ユニット40に設けられている起伏角度検出手段41や
伸縮量検出手段42を用いることとしているが、本発明
はこれに限られるものではなく、モーメントリミッタを
設けていない穴掘建柱車においては、垂直掘り誘導ユニ
ット30および表示ユニット20と合わせて起伏角度検
出手段や伸縮量検出手段を設ければよい。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明の穴掘機の垂直誘導
装置は、アースオーガ手段によって穴掘作業を行ってい
る時には、作業開始時のブームの先端部の水平位置と現
在のブームの先端部の水平位置との差を算出手段によっ
て算出し、この算出手段によって算出された差をなくす
ために必要なブームの伸縮方向を表示手段に表示するよ
うにしている。そして、作業者は、ブームの起伏操作を
行う時に表示装置に表示されている方向へブームの伸縮
を併せて行えばよいため、ブーム先端部の水平位置を同
一位置に維持することができる。
【0041】これにより、ブーム操作に未熟な作業者で
あっても地面に対して垂直な穴を容易に掘ることができ
るとともに、熟練した作業者にあっても作業労力の軽減
を図ることができる。また、アースオーガ手段近傍の誘
導者も不要となるため、作業の省人力化を図ることがで
きる。さらに、簡単な構成であるため、低コストで製作
することができる。
【0042】また、算出手段によって算出された差をな
くすために、ブーム補正作動手段によってブームの起伏
作動に併せてブームの伸縮作動を行わせるように構成し
てもよく、このように構成された穴掘機の垂直誘導装置
によれば、より容易に垂直の穴を掘ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る穴掘機の垂直誘導装置を備えた穴
掘建柱車の後面図である。
【図2】上記穴掘建柱車の穴掘時の状態を示す後面図で
ある。
【図3】上記穴掘建柱車のアースオーガ手段が傾斜した
ときの穴掘時の状態を示す後面図である。
【図4】上記穴掘機の垂直誘導装置のブロック図であ
る。
【図5】垂直掘り誘導ユニットにおける制御を示すフロ
ーチャートである。
【図6】上記穴掘機の垂直誘導装置における表示ユニッ
トの正面図である。
【図7】他の実施例に係る穴掘機の垂直誘導装置のブロ
ック図である。
【符号の説明】
10 穴掘建柱車 12 旋回台 13 ブーム 14 起伏シリンダ 15 オーガブラケット 16 アースオーガ手段 19 操作装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台上に少なくとも起伏、伸縮作動が自
    在に取り付けられたブームおよび、このブームの先端部
    に少なくともブームの起伏方向と同一方向の揺動が自在
    に吊下げられたアースオーガ手段を有し、前記ブームの
    起伏作動および伸縮作動を併せて行うことにより前記ア
    ースオーガ手段を垂直方向に昇降移動させて地面に垂直
    の穴を掘る穴掘機の垂直誘導装置であって、 前記ブームの起伏角度および伸縮量に基づいて前記ブー
    ムの先端部の水平位置を算出する水平位置算出手段と、 前記アースオーガ手段による穴掘作業開始時の前記ブー
    ムの先端部の水平位置を記憶する先端部位置記憶手段
    と、 前記アースオーガ手段による穴掘作業時に、前記穴掘作
    業開始時の前記ブームの先端部の水平位置と現在の前記
    ブームの先端部の水平位置との差を算出する算出手段
    と、 この算出手段によって算出された差をなくすために必要
    な前記ブームの伸縮方向の表示を行う表示手段とからな
    ることを特徴とする穴掘機の垂直誘導装置。
  2. 【請求項2】 基台上に少なくとも起伏、伸縮作動が自
    在に取り付けられたブームおよび、このブームの先端部
    に少なくともブームの起伏方向と同一方向の揺動が自在
    に吊下げられたアースオーガ手段を有し、前記ブームの
    起伏作動および伸縮作動を併せて行うことにより前記ア
    ースオーガ手段を垂直方向に昇降移動させて地面に垂直
    の穴を掘る穴掘機の垂直誘導装置であって、 前記ブームの起伏角度および伸縮量に基づいて前記ブー
    ムの先端部の水平位置を算出する水平位置算出手段と、 前記アースオーガ手段による穴掘作業開始時の前記ブー
    ムの先端部の水平位置を記憶する先端部位置記憶手段
    と、 前記アースオーガ手段による穴掘作業時に、前記穴掘作
    業開始時の前記ブームの先端部の水平位置と現在の前記
    ブームの先端部の水平位置との差を算出する算出手段
    と、 この算出手段によって算出された差をなくすために必要
    な前記ブームの伸縮作動を行うブーム補正作動手段とか
    らなることを特徴とする穴掘機の垂直誘導装置。
JP15541195A 1995-05-30 1995-05-30 穴掘機の垂直誘導装置 Pending JPH08326458A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002038859A (ja) * 2000-07-24 2002-02-06 Kobelco Contstruction Machinery Ltd ブーム式作業機械
JP2011226259A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Bauer Maschinen Gmbh 調節範囲を決定するコンピュータユニットを有する建設機械及びその建設機械を動作させる方法
CN109881728A (zh) * 2019-04-10 2019-06-14 上海送变电工程有限公司 一种板式地锚施工机

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