JPH08325503A - ボールペン用水性顔料インキ - Google Patents

ボールペン用水性顔料インキ

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JPH08325503A
JPH08325503A JP15681995A JP15681995A JPH08325503A JP H08325503 A JPH08325503 A JP H08325503A JP 15681995 A JP15681995 A JP 15681995A JP 15681995 A JP15681995 A JP 15681995A JP H08325503 A JPH08325503 A JP H08325503A
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昌洋 内野
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 酸化チタンと、樹脂粒子と、増粘性水溶性樹
脂と、結合剤と、水とを少なくとも含み、粘度が600
0〜50000センチポイズ(E型粘度計、stロータ
ー、25℃)であり、インキ中の固形分比率が15〜3
0体積%であるボールペン用水性顔料インキ。 【効果】 目の粗い黒画用紙に筆記しても筆記線が鮮明
で、長期間保管した後においてもインキの吐出が良好で
あり、顔料の経時的分離もない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インキ収容室に直接イ
ンキを充填する型のボールペンに用いる、酸化チタン
と、樹脂粒子とを含むインキであって、特に黒画用紙の
ような目の粗い暗色紙への筆記を良好にしたボールペン
用水性顔料インキに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、白色顔料を着色剤として用いたイ
ンキとしては、特開平4−258677号公報に記載さ
れたインキがある。このインキは酸化チタンなどの隠蔽
材と、樹脂エマルジョンなどの結合剤と水とより少なく
ともなり、粘度が数10〜数100センチポイズであっ
て、修正液やマーキングペンに使用できる。上記インキ
は、着色剤として比重の大きな酸化チタンを使用してい
るために、短期間で酸化チタンが沈降してしまうので、
使用前に撹拌して、沈降した酸化チタンを再分散してか
ら使用するものである。
【0003】上記のインキに対し、使用前の撹拌による
酸化チタンの再分散を不要とした水性白色顔料インキも
提案されている。例えば、特開昭59−217776号
公報は、(A)酸化チタン100重量部当りケイ酸アル
ミニウム系顔料5〜100重量部を配合した混合顔料
と、(B)炭素−炭素二重結合を有する不飽和化合物モ
ノマーと不飽和カルボン酸モノマーとの共重合体であっ
て酸価30〜500を有するものとを、(A)成分と
(B)成分との重量比が20:1ないし1:2になる割
合で含有する水性分散液からなる水性顔料組成物を要旨
とするものであるが、発明の詳細な説明の中に、ポリア
クリル酸ソーダを使用して粘度を10000センチポイ
ズとしたインキが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記、特開平4−25
8677号公報に記載されているようなインキをボール
ペンに使用した場合、使用前に撹拌して沈降した酸化チ
タンを再分散することが出来ないので筆記が不能になっ
てしまう。特に、インキ粘度が数10〜数100センチ
ポイズであると、酸化チタンの沈降物は再分散不可能な
ハードケーキ化し易いため実用化がほとんど不可能であ
る。
【0005】また、特開昭59−217776号公報に
記載されているポリアクリル酸ソーダを使用して粘度を
10000センチポイズとしたインキであっても、ポリ
アクリル酸ソーダのような増粘剤を使用しただけでは酸
化チタンの沈降を遅くすることは出来ても、防止するこ
とは出来ない。更に、このインキではインキ中の固形分
(酸化チタン及びケイ酸アルミニウム系顔料などのよう
に水に対して不溶解なもの)が低い(12体積%)た
め、黒画用紙の様な目の粗い暗色紙に筆記した場合、紙
の中に顔料が浸透してしまい筆跡が薄くなってしまうと
いう問題が発生する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、酸化チタン
と、樹脂粒子と、増粘性水溶性樹脂と、結合剤と、水と
を少なくとも含み、粘度が6000〜50000センチ
ポイズ(E型粘度計、stローター、25℃)であり、
インキ中の固形分比率が15〜30体積%であるボール
ペン用水性顔料インキを要旨とする。
【0007】以下、詳細に説明する。酸化チタンは、着
色剤または隠蔽材として使用するものであり、ルチル
型、アナターゼ型などの各種の酸化チタンが使用でき
る。市販の酸化チタンとしては、タイトーンSR−1、
同R−650、同R−3L、同A−110、同A−15
0、同R−5N(以上、堺化学工業(株)製)、タイペ
ークR−580、同R−930、同A−100、同A−
220、同CR−58(以上、石原産業(株)製)、ク
ロノスKR−310、同KR−380、同KR−48
0、同KA−10、同KA−20、同KA−30(以
上、チタン工業(株)製)、タイピュアR−900、同
R−931(デュポン・ジャパン・リミテッド社製)、
チタニックスJR−300、同JR−600A、同JR
−800、同JR−801(以上、テイカ(株)製)等
が挙げられる。
【0008】樹脂粒子は、インキ中の固形分の平均比重
を小さくし、酸化チタンの沈降を防止するとともに、酸
化チタンの紙への浸透を防止するために使用するもので
あって、材質としてはポリエチレン、ポリプロピレン、
塩化ビニル、ポリメタクリレート、ベンゾグアナミン、
ナイロン等が挙げられ、形状としては球状のもの、異形
のものや中空のものなどが挙げられる。また、染料など
で着色したものも使用できる。市販の樹脂粒子として
は、MP−1000(ポリメチルメタクリレート、綜研
化学(株)製)、エポスターS(メラミン・ホルムアル
デヒド縮合物、日本触媒化学工業(株)製)ナイロンS
P(ナイロン、東レ(株)製)、塩化ビニル#121
(塩化ビニル、日本ゼオン(株)製)などが挙げられ
る。中空の樹脂粒子としては、MH5055(固形分3
0%)(日本ゼオン(株)製)、SX863(A)(固
形分20%)、SX864(B)(固形分40%)、S
X865(B)(固形分48%)(以上、日本合成ゴム
(株)製)、ローペイクOP−62(固形分42.5
%)、同OP−84J(固形分37.5%)、同OP−
91(固形分27.5%)(以上、ローム・アンド・ハ
ース・ジャパン(株)製)などが挙げられる。染料など
で着色した樹脂粒子としては、SW−11(レッド・オ
レンジ、色調、以下同じ)、SW−12(グリーン)、
SW−13(レッド)、SW−14(オレンジ)、SW
−15(レモン・イエロー)、SW−16(オレンジ・
イエロー)、SW−17(ピンク)、SW−27(ロー
ズ)、SW−37(ルビン)、SW−47(バイオレッ
ト)、SW−18(ブルー)(以上、シンロイヒ(株)
製)、LUMIKOL NKW−2101(レッドオレ
ンジ)、同NKW−2102(グリーン)、同NKW−
2103(レッド)、同NKW−2104(オレン
ジ)、同NKW−2108(ブルー)、同NKW−21
17(ピンク)、同NKW−2127(ローズ)、同N
KW−2137(ルビン)、同NKW−2167(バイ
オレット)(以上、不揮発分51〜54%)(以上、日
本蛍光化学(株)製)などが挙げられる。上記、樹脂粒
子は1種又は2種以上混合して使用可能である。
【0009】増粘性水溶性樹脂は、インキの粘度を調整
するために使用するもので、少量の添加量で効果を発現
するものである。具体的には、ポリビニルピロリドン、
ポリエチレンオキサイド、ポリアクリル酸塩、メチルビ
ニルエーテル無水マレイン酸共重合体といった合成系
(共)重合物や、ナトリウムカルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース等のセルロース系高分子や、グァー
ガム、キサンタンガム、ウエランガム、ラムザンガム、
ローカストビーンガム等の天然系高分子の外、水添ヒマ
シ油、ポリカルボン酸アミド等のゲル化剤といったもの
が挙げられる。これらの増粘性水溶性樹脂は1種又は2
種以上混合しても使用できる。その使用量は、本ボール
ペン用水性顔料インキが適切な粘度(6000〜500
00センチポイズ)を示すように設定されるが、ボール
ペン用水性顔料インキ全量に対し0.1〜2.0重量%
が好ましい。
【0010】結合材は、インキの塗膜を紙面に定着させ
るために使用するものである。具体的には、スチレン−
アクリル酸共重合体のアルカリ金属塩、アミン塩、アン
モニウム塩、α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体
のアルカリ金属塩、アミン塩、アンモニウム塩、スチレ
ン−アクリル酸エステル−アクリル酸共重合体のアルカ
リ金属塩、アミン塩、アンモニウム塩の外、アクリル系
樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合
物などの水不溶性樹脂などが挙げられる。尚、水不溶性
樹脂は、当然、水性エマルジョンの形態で使用する。そ
の使用量はボールペン用水性顔料インキ全量に対し3〜
20重量%が好ましい。
【0011】本発明のボールペン用水性顔料インキは、
6000〜50000センチポイズであることが必要で
ある。これはボールペン用インキとして書き易さに優
れ、インキ吐出が良好であり、十分な筆跡濃度を保証す
るためである。インキ粘度が6000センチポイズより
低い場合、顔料の沈降分離が大きくなり、特に、上向き
に放置された場合の筆跡濃度が極端に低くなり、500
00センチポイズより高い場合、インキの吐出性が低
く、書き難くなる。
【0012】更に、インキ中の固形分比率は15〜30
体積%であることが必要である。これは目の粗い黒画用
紙のようなものに筆記した場合にでも、十分な筆跡濃度
を保証するためである。固形分比率が15体積%以下で
は、目の粗い黒画用紙のような浸透しやすい紙に筆記し
た場合、顔料が紙中に浸透し筆跡が薄くなってしまい、
30体積%以上では、インキがボールペンチップに目詰
まりしやすく、筆記不能になり易い。本発明でいう固形
分とは、酸化チタン及び樹脂粒子のような水に不溶解性
物質を指し、後述する着色顔料や体質顔料を使用する場
合には、これらも含まれる。但し、上記、水性エマルジ
ョンの形態で使用する、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系
樹脂、スチレン−ブタジエン共重合物などの水不溶性樹
脂は含まない。固形分中において、酸化チタンは40体
積%以上が好ましい。なお、固形分比率は式1により算
出するが、固形分の体積は、インキに使用した水不溶解
性物質各々の和であり、水不溶解性物質各々の体積の値
は、使用量(重量)を比重で割った値である。 固形分比率=固形分の体積/インキの体積 (式1)
【0013】上記成分以外、筆記具用水性インキに用い
られる種々の添加剤を適宜必要に応じて使用することも
できる。例えば、インキの蒸発防止のためにエチレング
リコール、プロピレングリコール、グリセリン等の水溶
性有機溶剤及びソルビット、キシリット等の糖アルコー
ルや、防腐剤や、筆記感を向上するためにポリエチレン
グリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
グリコール等の潤滑剤や、無機顔料、有機顔料といった
着色材や、体質顔料などが挙げられる。
【0014】本発明のボールペン用水性顔料インキを製
造するに際しては、種々の方法が採用できるが、例えば
上記各成分を配合し、これをボールミル、サンドグライ
ンダー、スピードラインミル、三本ロールミル等の分散
機により混合分散すれば容易に得られる。
【0015】
【作用】水不溶解物が酸化チタンのみであるボールペン
用インキは、酸化チタンの沈降を完全には防止すること
が困難であり、沈降によって生じる凝集体がボールペン
のボールの回転により破壊されない強固なものになるた
め、インキに経時的に分離が発生したり、筆記不能とな
ったりする。本発明のボールペン用水性顔料インキは、
比重が酸化チタンの1/3〜1/5の樹脂粒子を併用す
ることにより、インキ中の固形分の全体の比重が下が
り、酸化チタンの沈降の抑制効果が大きく、また、樹脂
粒子が酸化チタンと共に沈降することにより凝集体の中
に取り込まれ、強固な凝集体の生成を防止する。しか
も、本発明のボールペン用水性顔料インキは、粘度が6
000〜50000センチポイズであるので、顔料が紙
中に浸透しにくく、更に、固形分比率を15〜30体積
%としたので、たとえ紙中に固形分が少量浸透しても筆
跡濃度の低下は少ない。その為、黒画用紙のような目の
粗い暗色紙に筆記しても鮮明な筆跡が得られる。
【0016】
【実施例】
実施例1 タイピュアR900(酸化チタン) 100重量部 MP−1000(樹脂粒子) 30重量部 ジャガーHP60(ガーガム誘導体、三晶(株)製)の3重量%水溶液 25重量部 ジョンクリルJ61J(スチレン−アクリル共重合体アンモニウム塩、固形分 30.6%、ジョンソンポリマー(株)製) 10重量部 エチレングリコール 10重量部 グリセリン 10重量部 TL10(非イオン系界面活性剤、日光ケミカルズ(株)製) 2重量部 水 160重量部 上記各成分中、ジャガーHP60の3重量%水溶液以外
の各成分を混合し、ボールミルで24時間分散処理を行
った後、ジャガーHP60の3重量%水溶液を加えて1
時間撹拌を行い、粘度8000センチポイズ、固形分1
6.6体積%(酸化チタン9.0体積%、樹脂粒子7.
6体積%)のボールペン用顔料インキを得た。
【0017】実施例2 クロノスKR380(酸化チタン) 100重量部 LUMIKOL NKW2108(樹脂粒子、固形分53重量%) 40重量部 ケルザンAR(キサンタンガム)の6重量%水溶液 25重量部 ジョンクリルJ61J(スチレンーアクリル共重合体アンモニウム塩) 20重量部 エチレングリコール 10重量部 グリセリン 10重量部 TL10(非イオン系界面活性剤) 3重量部 水 132重量部 上記各成分中、LUMIKOL NKW2108、ケル
ザンARの6重量%水溶液以外の各成分を混合し、ボー
ルミルで24時間分散処理を行った後、LUMIKOL
NKW2108、ケルザンARの6重量%水溶液を加
えて1時間撹拌を行い、粘度20000センチポイズ、
固形分15.7体積%(酸化チタン9.3体積%、樹脂
粒子6.4体積%)のボールペン用顔料インキを得た。
【0018】実施例3 タイピュアR900(酸化チタン) 100重量部 MP−1000(樹脂粒子) 8重量部 ケルザンAR(キサンタンガム)の6重量%水溶液 45重量部 ジョンクリルJ711 (アクリル系エマルジョン、固形分42%、ジョンソ ンポリマー(株)製) 14重量部 PO20(糖アルコール、固形分75% 東和化成工業(株)製)) 10重量部 TL10(非イオン系界面活性剤、前述) 2重量部 水 81重量部 上記各成分中、ケルザンARの6重量%水溶液以外の各
成分を混合し、ボールミルで24時間分散処理を行った
後、ケルザンARの6重量%水溶液を加えて1時間撹拌
を行い、粘度40000センチポイズ、固形分16.5
体積%(酸化チタン13.2体積%、樹脂粒子3.0体
積%)のボールペン用顔料インキを得た。
【0019】実施例4 タイピュアR931(酸化チタン) 85重量部 エポスターS(樹脂粒子) 46重量部 ケルザンT(キサンタンガム、三晶(株)製)の3重量%水溶液10重量部 ジョンクリルJ711(前述) 14重量部 エチレングリコール 10重量部 グリセリン 10重量部 PO20(糖アルコール、前述) 10重量部 TL10(非イオン系界面活性剤、前述) 2重量部 水 167重量部 上記各成分中、ケルザンTの3重量%水溶液以外の各成
分を混合し、ボールミルで24時間分散処理を行った
後、ケルザンTの3重量%水溶液を加えて1時間撹拌を
行い、粘度8000センチポイズ、固形分19.3体積
%(酸化チタン8.7体積%、樹脂粒子10.6体積
%)のボールペン用顔料インキを得た。
【0020】実施例5 タイピュアR900(酸化チタン) 100重量部 LUMIKOL NKW2108(樹脂粒子、固形分53%) 40重量部 ケルザンAR(キサンタンガム)の6重量%水溶液 22重量部 ジョンクリルJ711(アクリル系エマルジョン、前述) 14重量部 エチレングリコール 10重量部 グリセリン 10重量部 PO20(糖アルコール、前述) 10重量部 TL10(非イオン系界面活性剤、前述) 2重量部 水 70重量部 上記各成分中、LUMIKOL NKW2108、ケル
ザンAR以外の各成分を混合し、ボールミルで24時間
分散処理を行った後、LUMIKOL NKW210
8、ケルザンARを加えて1時間撹拌を行い、粘度20
000センチポイズ、固形分20.7体積%(酸化チタ
ン12.3体積%、樹脂粒子8.4体積%)のボールペ
ン用顔料インキを得た。
【0021】実施例6 タイピュアR900(酸化チタン) 100重量部 SX863(P)(中空樹脂粒子、固形分20%、日本合成ゴム(株)製) 27重量部 ジャガーHP60(ガーガム誘導体)の3重量%水溶液 15重量部 ジョンクリルJ61J(アクリルースチレン共重合体アンモニウム塩、固形分 30.6%、前述) 20重量部 エチレングリコール 10重量部 グリセリン 10重量部 PO20(糖アルコール、前述) 10重量部 TL10(非イオン系界面活性剤、前述) 2重量部 水 86重量部 上記各成分中、ジャガーHP60の3重量%水溶液以外
の各成分を混合し、ボールミルで24時間分散処理を行
った後、ジャガーHP60の3重量%水溶液を加えて1
時間撹拌を行い、粘度10000センチポイズ、固形分
28.1体積%(酸化チタン11.4体積%、樹脂粒子
16.9体積%)のボールペン用顔料インキを得た。
【0022】実施例7 タイピュアR900(酸化チタン) 100重量部 SX863(P)(中空樹脂粒子、固形分20%) 12重量部 ケルザンAR(キサンタンガム)の6重量%水溶液 15重量部 ジョンクリルJ61J(アクリルースチレン共重合体アンモニウム塩、固形分 30.6%、前述) 20重量部 PO20(糖アルコール、前述) 10重量部 TL10(非イオン系界面活性剤、前述) 2重量部 水 50重量部 上記各成分中、ケルザンARの6重量%水溶液以外の各
成分を混合し、ボールミルで24時間分散処理を行った
後、ケルザンARの6重量%水溶液を加えて1時間撹拌
を行い、粘度10000センチポイズ、固形分29.1
体積%(酸化チタン17.5体積%、樹脂粒子11.6
体積%)のボールペン用顔料インキを得た。
【0023】比較例1 実施例1においてジャガーHP60の3重量%水溶液を
20重量部にし、水を155重量部にした他は実施例1
と同様になして、粘度4500センチポイズ、固形分1
6.6体積%(酸化チタン9.0体積%、樹脂粒子7.
6体積%)のボールペン用顔料インキを得た。
【0024】比較例2 実施例2においてケルザンAR6%水溶液を30重量部
にし、水を170重量部にした他は実施例2と同様にな
して、粘度20000センチポイズ、固形分13.5体
積%(酸化チタン8.0体積%、樹脂粒子5.5体積
%)のボールペン用顔料インキを得た。
【0025】比較例3 実施例3においてケルザンARの6重量%水溶液を50
重量部、水を86重量部にした他は実施例3と同様にな
して、粘度54000センチポイズ、固形分16.2重
量%(酸化チタン13.2体積%、樹脂粒子3.0体積
%)のボールペン用顔料インキを得た。
【0026】比較例4 実施例6において、水を56重量部にした他は実施例1
と同様になして粘度13000センチポイズ固形分3
3.1重量%(酸化チタン13.3体積%、樹脂粒子1
9.8体積%)のボールペン用顔料インキを得た。
【0027】比較例5 実施例2においてLUMIKOL NKW2108を除
き、KR380(酸化チタン)を168重量部、水を1
50重量部にした他は実施例2と同様なして粘度200
00センチポイズ、固形分15.7体積%のボールペン
用顔料インキを得た。
【0028】実施例1〜7及び比較例1〜5で得られた
ボールペン用顔料インキを、直径0.8mmのボール
(材質:超硬)を用いたボールペンチップをポリプロピ
レン製筒体の一端に嵌め込んだボールペンの筒体に充填
し、筒体のもう一端にインキ逆流防止体を充填してボー
ルペンを作製した。まず、このボールペンで黒画用紙
(リンテック(株)、ニューカラー カラーNo.41
8)に手書きで筆記し、筆記線の鮮明さを観た。次に、
このボールペンを上向き及び下向きの状態で50℃、湿
度30%の条件下で4週間放置し、上向き放置のボール
ペンでは筆記性を、下向き放置のボールペンでは上澄み
の有無を評価した。
【0029】筆記線の鮮明さ ◎:白い紙に筆記したときと同様の鮮明さ ○:筆跡が若干黒ずむ △:筆跡がかなり黒ずむ
【0030】筆記性評価 螺旋筆記型筆記試験機にて100m筆記に要したインキ
の体積を測定した。 筆記速度:5cm/sec 筆記荷重:100g 測定単位:cc/100m
【0031】上澄み有無評価 ボールペンの筒体を目視判定し、インキ逆流防止体の下
(インキの部分)の上澄みの有無を観察した。結果を表
1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】比較例1は、酸化チタンの沈降が発生した
ため、筆記性の評価において、初めは透明なインキ(上
澄み)が吐出した。
【0034】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よるボールペン用顔料インキは、目の粗い黒画用紙に筆
記しても筆記線が鮮明で、長期間保管した後においても
インキの吐出が良好であり、顔料の経時的分離もなく良
好なものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化チタンと、樹脂粒子と、増粘性水溶
    性樹脂と、結合剤と、水とを少なくとも含み、粘度が6
    000〜50000センチポイズ(E型粘度計、stロ
    ーター、25℃)であり、インキ中の固形分比率が15
    〜30体積%であるボールペン用水性顔料インキ。
JP15681995A 1995-05-31 1995-05-31 ボールペン用水性顔料インキ Ceased JP3334435B2 (ja)

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Cited By (10)

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