JPH0832458A - 復号装置 - Google Patents

復号装置

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JPH0832458A
JPH0832458A JP18396594A JP18396594A JPH0832458A JP H0832458 A JPH0832458 A JP H0832458A JP 18396594 A JP18396594 A JP 18396594A JP 18396594 A JP18396594 A JP 18396594A JP H0832458 A JPH0832458 A JP H0832458A
Authority
JP
Japan
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noise
calculating
decoding
input data
error
Prior art date
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Pending
Application number
JP18396594A
Other languages
English (en)
Inventor
Jun Ota
潤 太田
Akira Iketani
章 池谷
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 復号装置の復号過程において、誤り訂正器で
有用な情報となる誤りポインタを生成し、誤り訂正能力
を向上させること。 【構成】 復号装置100において、入力データを復号
してデジタルデータを得る。復号部102の復号過程に
おいて、雑音成分の大小の情報をもとに誤りポインタ発
生器103は誤りポインタを生成する。誤り訂正装置1
04では誤りポイタが入力されると、特別の誤り訂正を
行うことにより、訂正漏れを少なくする。こうするとシ
ステム全体の誤り率の改善を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル記録又は伝送
された信号を、再生又は受信して復号する際に、復号後
のデータを誤り訂正装置の機能を連動させて、効率的に
誤り訂正をするための復号装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のデジタル記録再生装置又はデジタ
ル伝送受信装置においては、復号装置と誤り訂正装置は
別々に構成されている。復号装置ではアナログデータ
(又はA/D変換後のデジタルデータ)が2進数データ
に復号される。この場合、振幅弁別によるビットごとの
復号や、ビタビ復号などが用いられる。ビタビ復号は信
号系列に含まれる情報を最大限に生かすことのできる最
尤復号法の一種である。復号されたデータは誤り訂正装
置に入力される。誤り訂正装置では、復号の際に生じた
誤りを訂正するが、記録符号にあらかじめ付加された誤
り訂正符号にのみ基づいて誤り訂正を行う。
【0003】図7は、従来のデジタル記録再生装置又は
デジタル伝送受信装置に用いられる復号装置及び誤り訂
正装置の関係を示したブロック図である。同図におい
て、入力端子701から入力された入力データは復号装
置702で復号される。そして復号されたデータは誤り
訂正装置703で誤り訂正が施され、出力端子704よ
り原データと同一又は同一と推定されるデータが出力さ
れる。
【0004】復号装置702での復号は、ビットごとの
復号か又はビタビ復号である。復号結果である「0」,
「1」の2進数データは、誤り訂正装置703に入力さ
れると、復号時に生じた誤りが訂正される。この誤り訂
正は、記録符号に付加された誤り訂正符号を基にして行
われ、誤り訂正を施されたデータは出力端子704から
出力される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のような方法で
は、入力信号(入力データ)に含まれる情報を最大限に
用いた最尤復号を行ったとしても、2進数データに復号
した後は、その情報を復号の信頼性の確認に用いること
はできなくなってしまう。一般に復号過程で誤りが生じ
ると、記録符号にあらかじめ付加した誤り訂正符号を用
いて誤り訂正を行うことになるが、入力信号のS/Nが
十分に大きくなく、復号過程で生じる誤りの数が多くな
って、誤り訂正符号の訂正能力を超えてしまった場合、
再生データが訂正できないという欠点があった。
【0006】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、復号過程において誤りの確率の
高い時点に誤りポインタを発生させることにより、デー
タの残留誤りを少なくすることのできる復号装置を実現
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、入力データをデジタルデータに復号する復号器を含
む復号装置であって、入力データ値、入力データの平均
振幅値、復号器の復号結果とから入力データの雑音成分
を算出する雑音成分算出手段と、雑音成分算出手段の出
力する雑音成分の一定時間範囲の電力値を算出する雑音
電力算出手段と、雑音成分算出手段の出力する雑音成分
に対し、前時点までの平均雑音電力値を算出する平均雑
音電力算出手段と、平均雑音電力算出手段の出力する平
均雑音電力と雑音電力算出手段の出力する現時点での雑
音電力を比較する雑音電力比較手段と、雑音電力比較手
段の比較結果に基づいて復号結果の不確からしさを表す
誤りポインタを発生させる誤りポインタ発生手段と、を
具備することを特徴とするものである。
【0008】本願の請求項2の発明は、入力データをデ
ジタルデータに復号する復号器を含む復号装置であっ
て、入力データ値、入力データの平均振幅値、復号器の
復号結果とから入力データの雑音成分を算出する雑音成
分算出手段と、雑音成分算出手段の出力する雑音成分の
一定時間範囲の自己相関係数を算出する雑音相関係数算
出手段と、雑音成分算出手段の出力する雑音成分に対
し、前時点までの平均雑音相関係数値を算出する平均雑
音相関係数算出手段と、平均雑音相関係数算出手段の出
力する平均雑音相関係数と雑音相関係数算出手段の出力
する現時点での雑音相関係数とを比較する雑音相関係数
比較手段と、雑音相関係数比較手段の比較結果に基づい
て復号結果の不確からしさを表す誤りポインタを発生さ
せる誤りポインタ発生手段と、を具備することを特徴と
するものである。
【0009】本願の請求項3の発明は、入力データをデ
ジタルデータに復号する復号器を含む復号装置であっ
て、入力データ値、入力データの平均振幅値、復号器の
復号結果とから入力データの雑音成分を算出する雑音成
分算出手段と、雑音成分算出手段の出力する雑音成分の
一定時間範囲の周波数スペクトラムを算出する雑音スペ
クトラム算出手段と、雑音スペクトラム算出手段の出力
する雑音成分に対し、前時点までの平均雑音スペクトラ
ムを算出する平均雑音スペクトラム算出手段と、平均雑
音スペクトラム算出手段の出力するこの平均雑音スペク
トラムと雑音スペクトラム算出手段の出力する現時点で
の雑音スペクトラムとを比較する雑音スペクトラム比較
手段と、雑音スペクトラム比較手段の比較結果に基づい
て復号結果の不確からしさを表す誤りポインタを発生さ
せる誤りポインタ発生手段と、を具備することを特徴と
するものである。
【0010】本願の請求項4の発明は、入力データをデ
ジタルデータに復号する復号装置であって、入力データ
値から入力データの状態遷移の確からしさを算出する尤
度算出手段と、尤度算出手段によって算出された各状態
の尤度の尤度差を算出する尤度差算出手段と、尤度差算
出手段の出力する尤度差により、復号結果の不確からし
さを表す誤りポインタを発生させる誤りポインタ発生手
段と、具備することを特徴とするものである。
【0011】本願の請求項5の発明は、入力データをデ
ジタルデータに復号する復号器を含む復号装置であっ
て、入力データ値、入力データの平均振幅値、復号器の
復号結果とから入力データの雑音成分を算出する雑音成
分算出手段と、雑音成分算出手段の出力する雑音成分の
絶対値が閾値より大きく、互いに異符号であり近接時間
範囲にあるものを検出する異符号雑音検出手段と、異符
号雑音検出手段によって検出した位置に復号結果の不確
からしさを表す誤りポインタを発生させる誤りポインタ
発生手段と、具備することを特徴とするものである。
【0012】
【作用】このような特徴を有する本願の請求項1,2,
3,5の発明によれば、復号器に入力データが与えられ
ると、雑音成分算出手段は入力データ値、入力データの
平均振幅値、復号器の復号結果とから、入力データの雑
音成分を算出する。
【0013】そして請求項1の復号装置では、雑音電力
比較手段が平均雑音電力算出手段の出力する平均雑音電
力と、雑音電力算出手段の出力する雑音電力とを比較す
る。誤りポインタ発生手段は雑音電力比較手段の比較結
果に基づいて、復号結果の不確からしさを表す誤りポイ
ンタを発生させる。
【0014】また請求項2の復号装置では、雑音相関比
較手段が平均雑音相関係数算出手段の出力する平均雑音
相関係数と、雑音相関算出手段の出力する相関係数とを
比較する。誤りポインタ発生手段は雑音相関比較手段の
比較結果に基づいて、復号結果の不確からしさを表す誤
りポインタを発生させる。
【0015】また請求項3の復号装置では、雑音スペク
トラム比較手段が平均雑音スペクトラム算出手段の出力
する平均雑音スペクトラムと、雑音スペクトラム算出手
段の出力する周波数スペクトラムとを比較する。誤りポ
インタ発生手段は雑音スペクトラム比較手段の比較結果
に基づいて、復号結果の不確からしさを表す誤りポイン
タを発生させる。
【0016】また請求項4の復号装置では、尤度算出手
段が入力データ値から入力データの状態遷移の確からし
さを算出する。つぎに尤度差算出手段は尤度算出手段に
よって算出された各状態の尤度の尤度差を算出する。そ
して誤りポインタ発生手段は尤度差により、復号結果の
不確からしさを表す誤りポインタを発生させる。
【0017】また請求項5の復号装置では、異符号雑音
検出手段が雑音成分算出手段の出力する雑音成分の絶対
値が閾値より大きく、互いに異符号であり近接時間範囲
にあるものを検出する。誤りポインタ発生手段は異符号
雑音検出手段によって検出した位置に復号結果の不確か
らしさを表す誤りポインタを発生させる。
【0018】このように誤りポインタが復号データに付
加されると、誤り訂正器は誤りポインの有無により誤り
訂正処理を変更し、入力データに対する誤り訂正の能力
を向上させることとなる。
【0019】
【実施例】最初に本発明の復号装置の基本的概念につい
て図1を参照しつつ説明する。図1は、本発明の復号装
置と誤り訂正器との関係を示すブロック図である。本図
において、復号装置100は復号部102と誤りポイン
タ発生器103とを含んで構成される。そして送信又は
記録媒体から再生された入力データは復号部102に与
えられる。復号部102ではビットごとの復号か、又は
ビタビ復号かを行う。ここでの復号データは誤り訂正器
104に入力される。
【0020】誤りポインタ発生器103では、復号部1
02での復号過程から、何らかの情報を基にして、復号
時に誤りを生じている可能性があるビットに対し、誤り
ポインタを出力する。この誤りポインタはポインタデー
タとして誤り訂正器104に出力される。誤り訂正器1
04は復号時に生じた誤りを訂正するが、この誤り訂正
は記録符号に付加された誤り訂正符号と誤りポインタ発
生器103からの誤りポインタとを基にして行われる。
誤り訂正を施されたデータは、出力端子105から出力
される。
【0021】さて、誤りポインタ発生器103では、必
ずしも全ての誤りに対して誤りポインタを生成すること
はできないし、全ての誤りポインタが正しく誤りを指し
示しているとは限らない。しかしながらある程度の確率
で正しい誤りポインタが生成できれば、その情報を基に
して誤り訂正を行うことによって、誤り訂正器104の
誤り訂正能力を向上させることができる。
【0022】本発明の復号装置は、このような目的の誤
りポインタを生成するものである。以下、各実施例ごと
に詳細に説明する。なお簡単のために以下に例示するも
のは、記録又は送信データとして記録(伝送)符号にプ
リコードは行なわず、検出はPR(1,−1)で行なう
ものとする。他の方法で記録(伝送)・検出を行なって
も、同様の手法で誤りポインタを生成できる。
【0023】図2は本発明の第1実施例における復号装
置の概要を示したブロック図である。同図において復号
装置200は、データ入力端子201、クロック入力端
子202、復号器203、エンベロープ検出器204、
遅延器205、減算器206、乗算器207、減算器2
08、カウンタ209、自乗器210、累積加算器21
1、平方根算出器211、除算器213、平均電力算出
器214、乗算器215、減算器216、誤りポインタ
発生器217、誤りポインタ出力端子218を含んで構
成される。
【0024】記録媒体又は伝送されたデータはデータ入
力端子201に入力され、復号器203で復号される。
この場合の復号は、ビットごとの復号又はビタビ復号で
ある。また、エンベロープ検出器204では、入力信号
のエンベロープ(0-p )を算出する。復号器203から
出力された復号データは図1の誤り訂正器104と減算
器206に与えられる。遅延器205は現時点でのデー
タからそれを1クロック分遅延した1時点前のデータを
差し引く。一般に磁気記録媒体の読み出し信号は、記録
信号を微分したものと相当である。そして復号器203
は雑音が少なければ記録時と同一の信号を再生する。従
って遅延器205と減算器206は微分回路を構成して
いるので、減算器206の出力は(データ入力端子20
1の信号と同様に)、記録信号を微分してできるデジタ
ル信号と等しくなる。
【0025】つぎに減算器206の出力とエンベロープ
検出器204の出力とは乗算器207に与えられ、掛け
合わせられる。こうすることによって、乗算器207の
出力は、雑音がない場合の復号器203の入力データと
等価と見なせることになる。この理想入力データを減算
器208で入力データから引くことによって、雑音成分
を抽出することができる。
【0026】つぎに減算器208で抽出した雑音成分を
自乗器210で自乗し、それを累積加算器211で累積
加算する。カウンタ209はクロック入力端子202に
入力されたクロックをカウントし、カウント数が規定値
Nに達すると、リセットパルスを累積加算器211に出
力する。従って累積加算器211からは累積値が出力さ
れ、累積値をゼロにリセットする。累積加算器211の
出力は平方根算出器212に与えられ、平行根が算出さ
れる。除算器213は、入力された平方根をカウンタ2
09の出力する規定値N(累積度数)で割算することに
よって、雑音電力を算出する。
【0027】ここで算出された雑音電力は減算器216
に与えられると共に、平均電力算出器214にも与えら
れて雑音の平均電力が算出される。その平均電力は乗算
器215に出力され、係数Xで乗算される。この乗算結
果は電力値の閾値となり、減算器216では雑音の平均
電力から電力閾値が減算される。誤りポインタ発生器2
17は減算結果が正になると、そのブロックは雑音電力
が突出して大きいと判断する。一般的に局所的な雑音電
力の増大は、その時点でのデータ誤りを発生させること
につながり易いので、誤りポインタ発生器217は誤り
ポインタを発生し、誤りポインタをポインタ出力端子2
19から出力する。この場合の誤りポインタは、カウン
タ209の規定値Nの時間幅のブロックに対する誤りポ
インタとなる。
【0028】誤りポインタは、復号器203に入力され
る信号のアナログ値を基にして、誤りの発生したと思わ
れる時間にセットするものである。従って誤りポインタ
は一種の誤り検出器の機能を持っている。しかし誤り検
出器としての精度は期待できないものである。一方、誤
り訂正は、復号器203の出力するデジタル値(0,
1)を基にして、誤り訂正符号を解析することにより行
われる。従ってデータ入力端子201に入力される元の
アナログ値としての情報は全く含まない。そして誤り訂
正能力を越えるほど、復号結果に誤りの数が多くなるほ
ど誤訂正や訂正もれが生じる可能性がある。誤りポイン
タは、このような誤訂正や訂正もれを少なくさせるもの
で、例えば誤り訂正回路で誤りと判断された場所に、誤
りポインタが付加されていない場合、その信号は誤りで
ないとして処理される。
【0029】ここで遅延器205、減算器206、エン
ベロープ検出器204、乗算器207、減算器208で
構成される回路は、入力データ値、入力データの平均振
幅値、復号器203の復号結果とから、入力データの雑
音成分を算出する雑音成分算出手段を構成している。ま
た自乗器210、累積加算器211、平方根算出器21
2、カウンタ209、除算器213で構成される回路
は、減算器210から出力される雑音成分を一定時間範
囲で取り込み、電力値を算出する雑音電力算出手段を構
成している。また平均電力算出器214は、雑音成分算
出手段の出力する雑音成分に対し、前時点までの電力値
を算出する平均雑音電力算出手段を構成している。そし
て乗算器215と減算器216は、平均雑音電力算出手
段の出力する平均雑音電力と現時点での雑音電力を比較
する雑音電力比較手段を構成している。
【0030】次に、本発明の第2実施例における復号装
置について図3を参照しつつ説明する。図3は第2実施
例の復号装置300の概要を示したブロック図である。
本図において復号装置300には、データ入力端子30
1、クロック入力端子302、復号器303、エンベロ
ープ検出器304、遅延器305、減算器306、乗算
器307、減算器308、カウンタ309、誤りポイン
タ発生器314、誤りポインタ出力端子315が設けら
れていることは第1実施例と同様であり、それらの説明
は省略する。第1実施例と異なり、復号装置300には
減算器308の後段部にメモリ310、相関係数算出器
311、平均相関係数算出器312、相関係数比較器3
13が設けられている。
【0031】このように構成された復号装置300にお
いて、第1実施例と同様に減算器308からは雑音成分
が出力され、カウンタ309からはNビットごとにリセ
ットパルスが出力される。減算器308の雑音成分はメ
モリ310に蓄えられる。そしてメモリ310はカウン
タ309からリセットパルスが入力されると、記憶デー
タを相関係数算出器311に出力し、メモリ310はリ
フレッシュされる。
【0032】相関係数算出器311では、メモリ310
から出力された雑音に対し、自己相関係数を算出する。
ここでの自己相関とは、iビット離れたノイズ同士の相
関である。ここで算出された相関係数は、平均相関係数
算出器312に送られ、相関係数の過去からの平均値が
算出される。つぎに相関係数比較器313では、相関係
数算出器311で算出された相関係数と、平均相関係数
算出器312で算出された平均相関係数とを比較する。
そして2つの相関係数が著しく異なっている場合は、異
常信号を誤りポインタ発生器314に出力する。誤りポ
インタ発生器314は、この異常信号により誤りポイン
タを誤りポインタ出力端子315に出力する。この場合
の誤りポインタも、カウンタ309の規定値Nの時間幅
のブロックに対する誤りポインタとなる。
【0033】次に、本発明の第3実施例における復号装
置について図4を参照しつつ説明する。図4は第3実施
例の復号装置400の概要を示したブロック図である。
本図において復号装置400には、データ入力端子40
1、クロック入力端子402、復号器403、エンベロ
ープ検出器404、遅延器405、減算器406、乗算
器407、減算器408、カウンタ409、メモリ41
0、誤りポインタ発生器414、誤りポインタ出力端子
415が設けられていることは第2実施例と同様であ
り、それらの説明は省略する。第2実施例と異なり、復
号装置400にはメモリ410の後段部にスペクトラム
算出器411、平均スペクトラム算出器412、スペク
トラム比較器413が設けられている。
【0034】このように構成された復号装置400にお
いて、減算器408からは雑音成分が出力され、カウン
タ409からはNビットごとにリセットパルスが出力さ
れる。そして雑音成分はメモリ410に蓄えられる。メ
モリ410はリセットパルスが入力されると、記憶内容
をスペクトラム算出器411に送出し、その後はリフレ
ッシュされる。つぎにスペクトラム算出器411はメモ
リ410から出力された雑音のスペクトラムを算出す
る。ここで算出されたスペクトラムは平均スペクトラム
算出器412に与えられる。平均スペクトラム算出器4
12はスペクトラムの過去からの平均値を算出する。
【0035】スペクトラム比較器413では、スペクト
ラム算出器411で算出されたスペクトラムと、平均ス
ペクトラム算出器412で算出された平均スペクトラム
とを比較する。そして2つのスペクトラムが著しく異な
っている場合は、その異常信号を誤りポインタ発生器4
14に出力する。誤りポインタ発生器414は異常信号
を基に誤りポインタを誤りポインタ出力端子415から
出力する。この場合の誤りポインタも、カウンタ409
の規定値Nの時間幅のブロックに対する誤りポインタと
なる。
【0036】次に、本発明の第4実施例における復号装
置について図5を参照しつつ説明する。図4は第4実施
例の復号装置500の概要を示したブロック図である。
本図において復号装置500は、入力端子501、パス
計算器502〜504、加算器505〜508、比較器
509,510、減算器511,512、比較器51
3,514、誤りポインタ発生器515、誤りポインタ
出力端子516を含んで構成される。
【0037】入力端子501に入力されたデータxは、
パス計算器502〜504に入力され、夫々の遷移に対
応するパスが計算される。入力データ値をxとしてその
平均振幅(エンベロープ、0-p )をAとすると、例え
ば、「0」→「0」の遷移ではx2 、「0」→「1」で
は(x−A)2 、「1」→「0」では(x+A)2
「1」→「1」ではx2 が夫々計算される。夫々の計算
結果は、加算器505〜508に入力され、前時点まで
の尤度と夫々加算される。その加算結果は、夫々比較器
509,510、及び減算器511,512に入力され
る。
【0038】比較器509では、「0」→「0」と
「1」→「0」の尤度が比較され、比較器510では、
「0」→「1」と「1」→「1」の尤度が比較される。
そしてその確率が大きい方が残留パスとして残され、現
時点での新たな尤度となる。また、減算器511,51
2では、入力される残留パス候補の遷移尤度の差を計算
する。この差が大きければ、比較器509,510での
残留パスが正しい確率が高く、復号誤りはほとんど生じ
ない。逆に、その差が小さければ、残留パスが正しくな
る確率が小さくなり、復号誤りが生じる可能性が高い。
そこで、減算器511,512の出力を比較器513,
514に与え、閾値Zより小さい場合は、異常信号を誤
りポインタ発生器515に出力する。この場合、誤りポ
インタ発生器515は誤りポインタを誤りポインタ出力
端子516から出力する。なお誤りポインタは、ビット
単位の誤りポインタとなる。
【0039】ここでパス計算器502〜504、加算器
505〜508、比較器509、510から構成される
回路は、入力データ値から入力データの状態遷移の確か
らしさを算出する尤度算出手段を構成している。また減
算器511、512、比較器513、514から構成さ
れる回路は、尤度算出手段によって算出された各状態の
尤度の尤度差を算出する尤度差算出手段を構成してい
る。
【0040】次に、本発明の第5実施例における復号装
置について図6を参照しつつ説明する。図6は第5実施
例の復号装置600の概要を示したブロック図である。
本図において復号装置600には、データ入力端子60
1、クロック入力端子602、復号器603、エンベロ
ープ検出器604、遅延器605、減算器606、乗算
器607、減算器608、カウンタ609、誤りポイン
タ発生器613が設けられていることは第1実施例と同
様であり、それらの説明は省略する。第1実施例と異な
り、復号装置600には減算器608の後段部に、シフ
トレジスタ610、絶対値算出器611、比較器612
が設けられている。
【0041】このように構成された復号装置600にお
いて、第1実施例と同様に減算器608からは雑音成分
が出力される。この雑音成分はシフトレジスタ610に
順次入力される。ここでは最も古いデータが捨てられ、
他は1ビットずつシフトされる。新しく入力されるデー
タは絶対値算出器611によって絶対値が算出され、比
較器612によって与えられる。比較器612では、絶
対値がある閾値Yと比較され、閾値Yより大きい場合シ
フトレジスタ610の中から、そのデータと異符号で閾
値Yより絶対値が大きいデータを探し出す。該当データ
が複数個ある場合は、もとのデータにより近い方、また
は、絶対値が大きい方を採用する。このような近接位置
に異符号の大きい雑音のペアが存在する場合、誤りが発
生している場合が多い。そこで、この場合に誤りポイン
タ発生器613が誤りポインタを発生する。最尤復号を
行っている場合は、このペアの間は正しいパスからはず
れているので、誤りポインタは該当のペアとその間部分
に生成することになる。この場合の誤りポインタは、ビ
ット誤りポインタである。
【0042】ここでカウンタ609、シフトレジスタ6
10、絶対値算出器611、比較器612で構成される
回路は、雑音成分算出手段の出力する雑音成分の絶対値
が閾値より大きく、互いに異符号であり近接時間範囲に
あるものを検出する異符号雑音検出手段を構成してい
る。
【0043】なお、以上の各実施例のうち、いくつかを
組み合わせることによって、さらに精度の良い誤りポイ
ンタの発生を行なうことも可能になる。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、入力デー
タの復号過程において誤りポインタを生成することが可
能になり、この誤りポインタを誤り訂正時に用いること
で、誤り訂正能力が大幅に向上することができる。よっ
て、誤り訂正部において訂正されない誤りが大幅に減少
することになり、システム全体としての誤り率が大幅に
改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の復号装置の基本的概念を示すブロック
図である。
【図2】本発明の第1実施例における復号装置の構成を
示すブロック図である。
【図3】本発明の第2実施例における復号装置の構成を
示すブロック図である。
【図4】本発明の第3実施例における復号装置の構成を
示すブロック図である。
【図5】本発明の第4実施例における復号装置の構成を
示すブロック図である。
【図6】本発明の第5実施例における復号装置の構成を
示すブロック図である。
【図7】従来例の復号装置のブロック図である。
【符号の説明】
100,200,300,400,500,600 復
号装置 101,201,301,401,501,601,7
01 データ入力端子 102 復号部 203,303,403,503,603 復号器 103,217,314,414,511,613 誤
りポインタ発生器 104 誤り訂正器 105 データ出力端子 202,302,402,502,602 クロック入
力端子 204,304,404,604 エンベロープ検出器 205,305,405,605 遅延器 206,208,306,406,506,606 減
算器 207,215,307,407,607 乗算器 208,216,308,408,508,511,5
12,608 減算器 209,309,409,609 カウンタ 210 自乗器 211 累積加算器 212 平方根算出器 213 除算器 218,315,415,516,614 誤りポイン
タ出力端子 310,410 メモリ 311 相関係数算出器 312 平均相関係数算出器 313 相関係数比較器 411 スペクトラム算出器 412 平均スペクトラム算出器 413 スペクトラム比較器 502〜504 パス計算器 505〜508 加算器 509,510,513,514,612 比較器 610 シフトレジスタ 611 絶対値算出器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データをデジタルデータに復号する
    復号器を含む復号装置であって、 前記入力データ値、前記入力データの平均振幅値、前記
    復号器の復号結果とから入力データの雑音成分を算出す
    る雑音成分算出手段と、 前記雑音成分算出手段の出力する雑音成分の一定時間範
    囲の電力値を算出する雑音電力算出手段と、 前記雑音成分算出手段の出力する雑音成分に対し、前時
    点までの平均雑音電力値を算出する平均雑音電力算出手
    段と、 前記平均雑音電力算出手段の出力する平均雑音電力と前
    記雑音電力算出手段の出力する現時点での雑音電力を比
    較する雑音電力比較手段と、 前記雑音電力比較手段の比較結果に基づいて復号結果の
    不確からしさを表す誤りポインタを発生させる誤りポイ
    ンタ発生手段と、を具備することを特徴とする復号装
    置。
  2. 【請求項2】 入力データをデジタルデータに復号する
    復号器を含む復号装置であって、 前記入力データ値、前記入力データの平均振幅値、前記
    復号器の復号結果とから入力データの雑音成分を算出す
    る雑音成分算出手段と、 前記雑音成分算出手段の出力する雑音成分の一定時間範
    囲の自己相関係数を算出する雑音相関係数算出手段と、 前記雑音成分算出手段の出力する雑音成分に対し、前時
    点までの平均雑音相関係数値を算出する平均雑音相関係
    数算出手段と、 前記平均雑音相関係数算出手段の出力する平均雑音相関
    係数と前記雑音相関係数算出手段の出力する現時点での
    雑音相関係数とを比較する雑音相関係数比較手段と、 前記雑音相関係数比較手段の比較結果に基づいて復号結
    果の不確からしさを表す誤りポインタを発生させる誤り
    ポインタ発生手段と、を具備することを特徴とする復号
    装置。
  3. 【請求項3】 入力データをデジタルデータに復号する
    復号器を含む復号装置であって、 前記入力データ値、前記入力データの平均振幅値、前記
    復号器の復号結果とから入力データの雑音成分を算出す
    る雑音成分算出手段と、 前記雑音成分算出手段の出力する雑音成分の一定時間範
    囲の周波数スペクトラムを算出する雑音スペクトラム算
    出手段と、 前記雑音スペクトラム算出手段の出力する雑音成分に対
    し、前時点までの平均雑音スペクトラムを算出する平均
    雑音スペクトラム算出手段と、 前記平均雑音スペクトラム算出手段の出力するこの平均
    雑音スペクトラムと前記雑音スペクトラム算出手段の出
    力する現時点での雑音スペクトラムとを比較する雑音ス
    ペクトラム比較手段と、 前記雑音スペクトラム比較手段の比較結果に基づいて復
    号結果の不確からしさを表す誤りポインタを発生させる
    誤りポインタ発生手段と、を具備することを特徴とする
    復号装置。
  4. 【請求項4】 入力データをデジタルデータに復号する
    復号装置であって、 前記入力データ値から入力データの状態遷移の確からし
    さを算出する尤度算出手段と、 前記尤度算出手段によって算出された各状態の尤度の尤
    度差を算出する尤度差算出手段と、 前記尤度差算出手段の出力する尤度差により、復号結果
    の不確からしさを表す誤りポインタを発生させる誤りポ
    インタ発生手段と、具備することを特徴とする復号装
    置。
  5. 【請求項5】 入力データをデジタルデータに復号する
    復号器を含む復号装置であって、 前記入力データ値、前記入力データの平均振幅値、前記
    復号器の復号結果とから入力データの雑音成分を算出す
    る雑音成分算出手段と、 前記雑音成分算出手段の出力する雑音成分の絶対値が閾
    値より大きく、互いに異符号であり近接時間範囲にある
    ものを検出する異符号雑音検出手段と、 前記異符号雑音検出手段によって検出した位置に復号結
    果の不確からしさを表す誤りポインタを発生させる誤り
    ポインタ発生手段と、具備することを特徴とする復号装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6799294B1 (en) 2000-04-06 2004-09-28 Lucent Technologies Inc. Method and apparatus for generating channel error flags for error mitigation and/or concealment in source decoders
US7555069B2 (en) 2003-10-02 2009-06-30 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method for receiving a forward packet data control channel in a mobile communication system supporting packet data service

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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