JPH08320436A - 照明光学系及び投影光学系及びこれらを用いた表示装置 - Google Patents

照明光学系及び投影光学系及びこれらを用いた表示装置

Info

Publication number
JPH08320436A
JPH08320436A JP7262085A JP26208595A JPH08320436A JP H08320436 A JPH08320436 A JP H08320436A JP 7262085 A JP7262085 A JP 7262085A JP 26208595 A JP26208595 A JP 26208595A JP H08320436 A JPH08320436 A JP H08320436A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical system
light
color
colors
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7262085A
Other languages
English (en)
Inventor
Riyuusaku Takahashi
竜作 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP7262085A priority Critical patent/JPH08320436A/ja
Priority to US08/712,651 priority patent/US5897190A/en
Priority to EP96114743A priority patent/EP0763945A3/en
Publication of JPH08320436A publication Critical patent/JPH08320436A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)
  • Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光路を短縮し、同一平面上の色毎の画像領域
を効率よく、ムラ無く照明できる照明光学系、及び光学
系の小型化、コストの削減を実現する投影光学系、及び
これらの光学系を用いた表示装置を提供する。 【解決手段】 光源Sから放射された光線は、楕円鏡E
Lによって集光され、第1のレンズ群L1から射出した
光束は、各々の反射角が異なるように配置したダイクロ
イックミラーに入射する。ダイクロイックミラーRDM
により赤色光が反射され、ダイクロイックミラーGDM
により緑色光が反射され、ダイクロイックミラーBDM
により青色光が反射され、反射された各色の光束は、各
色の光軸が平行になるように、かつ同一平面(像面F)
上に集光するように焦点距離を調節された第2のレンズ
群L2に入射し、像面F上の各色異なる位置B,G,R
に一列に集光される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表示装置及びそれを構成
する光学系に係わり、特に、色毎の表示画像が同一平面
上にある表示装置に好適な照明光学系及び投影光学系に
関する。
【0002】
【従来の技術】各色の画像が同一平面上に並ぶ光学系と
しては、本出願人が特開平1−68190号公報によっ
て既に出願した3色分解光学系がある。この光学系は主
に撮像用の3色分解光学系として、図10に示すように
構成されていた。この光学系の原理を図10を用いて簡
単に説明する。被写体Oを撮像レンズPLによって像面
Fに結像する。結像の光路中にあるダイクロイックプリ
ズムDpのBDMは青色を反射し、緑色と赤色を透過す
る特性のダイクロイックミラー面であり、RDMは赤色
を反射し、緑色と青色を透過する特性のダイクロイック
ミラー面である。Mr、Mbは全反射ミラーであり、P
rは赤色用の光路補正プリズム、Pbは青色用の光路補
正プリズムである。光路補正プリズムPr,Pbは撮像
レンズPLから像面Fまでの光学距離を緑色と同じにす
るために赤色の光路と、青色の光路に用いるものであ
り、光路補正プリズムの作用により、緑色結像平面と同
一平面に赤色及び青色の結像が得られる。
【0003】今、被写体Oから撮像レンズPLに入射し
た白色光束は、ダイクロイックプリズムDpに入射す
る。ダイクロイックプリズムDpに入射した白色光束の
中で、緑色光束はダイクロイックミラーRDMとBDM
を透過して像面FにIgとして結像する。ダイクロイッ
クプリズムDpに入射した白色光束の中で、青色光束は
ダイクロイックミラーBDMで反射し、光路補正プリズ
ムPbに入射する。光路補正プリズムPbに入射した青
色光束は全反射ミラーMbで反射され、像面F上にIb
として結像する。ダイクロイックプリズムDpに入射し
た白色光束の中で、赤色光束はダイクロイックミラーR
DMで反射し、光路補正プリズムPrに入射する。光路
補正プリズムPrに入射した赤色光束は全反射ミラーM
rで反射され、像面F上にIrとして結像する。その結
果、被写体Oの像は、像面F上に青色、緑色、赤色に分
割されて、同一平面上に3個の像Ib,Ig,Irとし
て得られることになる。
【0004】この場合、撮像用の3色分解光学系として
の作用を説明したが、照明光学系の3色分解光学系とし
て用いた場合、光源が被写体Oに相当し、3色それぞれ
同一平面に光源像を作るようにするのであるから、原理
は全く同じである。逆に、投影用の3色合成光学系とし
ての作用を考えた場合、撮像用の3色分解光学系の丁度
逆光路を辿ることになり、この場合も、光学系の作用と
しては同じである。
【0005】図10の光学系を用いて構成した表示装置
の構成としては、本出願人が特開平3−288124号
公報によって既に出願したカラー画像表示装置がある。
これは、図11に示すように構成されていた。この表示
装置の原理を図11を用いて簡単に説明する。今、光源
LAMPから偏光ビームスプリッタPBSに入射した光
束は、偏光ビームスプリッタPBS内部の境界面におい
て、入射面に直交する振動成分を多く有する光束を図1
0に示した光学系と同じ構成の3色分解合成光学系SC
Aの方向に反射し、3色分解合成光学系SCAにおいて
赤色、緑色、青色に分解され、反射型空間光変調素子S
LMr上に到達する。反射型空間光変調素子SLMrで
反射された光束は、3色分解合成光学系SCA内を逆光
路で戻り、偏光ビームスプリッタPBS内部の境界面に
おいて、入射面と平行な振動成分を多く有する光束を透
過し、投影レンズPLで拡大投影される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
に示すような色分解光学系に図10に示したプリズムを
用いた場合、光源から光学系に入射した光束の中で有効
な光束は、図11において、領域EAに相当するような
部分である。つまり、表示素子の有効開口は、光学系の
有効開口よりも小さくなるので、表示素子領域の利用率
が低下し、表示素子のコストの面で大きな問題となる。
また、表示素子を3個用い、同一平面上に配置した場
合、光源からの光束を有効に取り込むためには表示素子
の有効面積よりも大きなプリズムの開口が必要となり、
光学系が大きくなるばかりでなく、光源から表示素子ま
での光路が長くなり、結果として光の利用率が低下す
る。また、色合成光学系にも同様の課題が挙げられる。
表示素子から射出する光束を有効に投影レンズで集める
ためには、投影レンズも大きな開口が必要になり、プリ
ズムもそれと同程度の開口を有する必要が生じる。更
に、図11に示した3色分解合成光学系が光学ガラスを
用いたプリズムで構成された場合、光学ガラスに発生す
る複屈折が影響し、コントラスト比の低下を招いた。こ
れらの課題は、反射型の表示素子に限らず、透過型の表
示素子においても全く同じ課題が当てはまる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、照明光学系の第1の構成とし
て、少なくとも、光源より発せられる光を集光する楕円
鏡と、前記楕円鏡による集光領域から発せられる光線の
広がりを抑える正のパワーを有する第1のレンズ群と、
前記第1のレンズ群から射出する光線を複数の色に分解
し、光路を折り曲げる色フィルタからなる光路折り曲げ
手段と、前記光路折り曲げ手段から射出する複数の色に
分解された光線を、それぞれ照明対象上に照明する正の
パワーを有する第2のレンズ群とを備えたことを特徴と
する。また、照明光学系の第2の構成として、少なくと
も、光源より発せられる光をほぼ平行光にして反射する
放物面鏡と、前記放物面鏡から射出する光線を複数の色
に分解し、光路を折り曲げる色フィルタからなる光路折
り曲げ手段と、前記光路折り曲げ手段から射出する複数
の色に分解された光線を、それぞれ照明対象上に照明す
る正のパワーを有するレンズ群とを備えたことを特徴と
する。また、投影光学系の第1の構成として、略同一平
面上にある複数の色毎の画像を合成する色合成手段と、
投影レンズとを少なくとも有する投影光学系において、
前記色毎の画像と前記色合成手段との間に、前記色毎の
画像間隔を画像の大きさ以下にして前記色合成手段に入
射させる凸レンズを備えることを特徴とする。また、投
影光学系の第2の構成として、略同一平面上にある複数
の色毎の画像を合成して投影する投影レンズを少なくと
も有する投影光学系において、色合成のために、光軸が
画像中心である色の光束は直進し、画像中心が光軸から
離れた位置にある色の光束が折り曲げられ、光軸が画像
中心である色の光束とほぼ合致するように、投影レンズ
の絞り位置にホログラムを用いた色合成手段を備えるこ
とを特徴とする。また、投射光学系の第3の構成とし
て、略同一平面上にある複数の色毎の画像を合成して投
影する投影レンズを少なくとも有する投影光学系におい
て、主光線が互いに異なる前記複数の色毎の画像を合成
し、同一の主光線のもとに射出させるために、前記投影
レンズの絞り位置近傍に、前記複数の色毎の光束にそれ
ぞれ対応した波長帯域の光束のみを反射し、他は透過す
る色フィルターをそれぞれ所望の角度だけ傾けて配置し
た色合成手段を備えることを特徴とする。更に、これら
の照明光学系、投影光学系を用いた表示装置を提供す
る。
【0008】
【作用】上記構成の照明光学系によれば、照明光学系の
最終レンズ群から表示素子までの光路が従来と比較して
短縮される。また、色分解プリズムを用いないことか
ら、開口の問題が解消される。また上記第1の構成の投
影光学系によれば、投影レンズ側の色合成プリズムの開
口を小さくでき、ゆえに表示素子の有効領域を大きくで
きる。また、上記第2の構成の投影光学系によれば、色
合成プリズムを省くことができ、光路長が短縮され、ま
た、開口の問題も解消される。また、上記第3の構成の
投射光学系によれば、開口の問題が解消される。
【0009】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例に
ついて詳細に説明する。まず図1に示す照明光学系につ
いて説明する。図1は、光源像を像面F上に結像するよ
うにした本発明の照明光学系の第1実施例を示す図であ
る。光源Sから放射された光線は、楕円鏡ELによって
集光される。第1のレンズ群L1は図示しない焦点の内
側に楕円鏡ELで集光されたスポットを持つことで、あ
る程度光線の拡散を抑えながら、明るいレンズ群として
機能する。第1のレンズ群L1から射出した光束は、各
々の反射角が異なるように配置したダイクロイックミラ
ーに入射する。まず、赤色光を反射し緑色光と青色光を
透過する特性のダイクロイックミラーRDMに入射し、
赤色光を反射する。ダイクロイックミラーRDMを透過
した緑色光と青色光は、緑色光を反射し赤色光と青色光
を透過する特性のダイクロイックミラーGDMに入射
し、緑色光を反射する。ダイクロイックミラーGDMを
透過した青色光は、青色光を反射し赤色光と緑色光を透
過する特性のダイクロイックミラーBDMで反射する。
反射角の関係は、 青色光の反射角>緑色光の反射角>赤色光の反射角 (1) で表される。
【0010】ダイクロイックミラーで反射された各色の
光束は、各色の光軸が平行になるように、かつ同一平面
(像面F)上に集光するように焦点距離を調節された第
2のレンズ群L2に入射し、像面F上の各色異なる位置
B,G,Rに一列に集光する。このように、本発明の照
明光学系の第1実施例によれば、同じ照度分布の3色の
照明を同一平面上に容易に得ることができる。また、光
源像を像面F上に結像するような光学系は光利用率が高
く、高輝度表示が可能である。
【0011】更にここで、図9を用いて図1に示した本
発明の照明光学系の第1実施例の近軸関係について詳細
に説明する。図9は、図1の模式図であり、図1に用い
た符号と同じ符号を用いる。また、レンズ群L1及びL
2は簡単のため薄肉レンズとする。第1のレンズ群L1
の焦点距離をf1 とし、第1のレンズ群L1から距離Z
1離れた位置に、集光されたスポットが位置するものと
する。焦点距離f1 と距離Z1 の関係は、 f1 >Z1 (2) である。第1のレンズ群L1で曲げられた光線の仮想光
源の位置、つまり、第1のレンズ群L1が無いと仮定し
た場合の光源の位置を第1のレンズ群L1からの距離Z
2 で表すと、ニュートンの結像関係より次式が導出され
る。 Z2 ={f1 2 /{f1 −Z1 }}−f1 (3) ダイクロイックミラーGDMの光軸との交点と第1のレ
ンズ群L1までの距離をd1 とし、ダイクロイックミラ
ーGDMの光軸との交点と第2のレンズ群L2までの距
離をd2 とすると、光源から第2のレンズ群L2までの
仮想距離はZ2+d1 +d2 となる。ここで、第2のレ
ンズ群L2から、像面Fまでの距離をDgとし、第2の
レンズ群L2の焦点距離をf2 とすると、次式が得られ
る。 Dg ={f2 (Z2 +d1 +d2 )}/{Z2 +d1 +d2 −f2 } (4)
【0012】また、ダイクロイックミラーGDMとBD
Mとの間隔pは、像面Fにおける表示素子上の各色の領
域のピッチをPとすると、 p=(f2 −d2 )P/f2 (5) ダイクロイックミラーRDMとGDMとの間隔もpと等
しい。次に、ダイクロイックミラーBDMの反射角θb
、ダイクロイックミラーRDMの反射角θr とする
と、ダイクロイックミラーGDMの反射角が45゜のと
き、次式で表される。 θb ={{arctan{(P−p)/d2 }}+90}/2 θr ={{arctan{(p−P)/d2 }}+90}/2 (6) 更に、像面F上での、各色の光源像の結像位置のズレ量
を求める。第1のレンズ群L1からダイクロイックミラ
ーBDMまでの距離d1bは、 d1b=d1 +p (7) ダイクロイックミラーBDMから第2のレンズ群L2ま
での青色光の光軸上の距離d2bは、 d2b=d2 / cos{arctan{(P−p)/d2 }} (8) ゆえに、第2のレンズ群L2から像面Fまでの青色光の
距離Dbは式(4)より Db =f2{Z2+d1+p+{d2/cos{arctan{(P−p)/d2}}}} ÷{Z2+d1+p+{d2/cos{arctan{(P−p)/d2}}}- f2 } (9) で表される。
【0013】次に第1のレンズ群L1からダイクロイッ
クミラーRDMまでの距離d1rは、 d1r=d1 −p (10) ダイクロイックミラーRDMから第2のレンズ群L2ま
での赤色光の光軸上の距離d2rは、 d2r=d2 / cos{arctan{(P−p)/d2 }} (11) ゆえに、第2のレンズ群L2から像面Fまでの赤色光の
距離Drは式(4)より Dr =f2{Z2+d1-p+{d2/cos{arctan{(P−p)/d2}}}} ÷ {Z2+d1-p+{d2/cos{arctan{(P−p)/d2}}}- f2} (12) で表される。
【0014】ここで、代表的な実施例として、f1 =5
0mm,f2 =100mm,d1 =30mm,d2 =6
0mm,Z1 =40mm,P=10mmのとき、p=4
mm,b=47.9゜,r=42.1゜,Z2 =200
mm,Dg =152.6mm,Db =151.5mm,
Dr =153.7mmとなる。よってダイクロイックミ
ラーGDMを基準にしてダイクロイックミラーBDM、
RDMの距離は4mmで、ダイクロイックミラーGDM
の反射角が45゜に対してダイクロイックミラーBDM
は+2.9゜、ダイクロイックミラーRDMは−2.9
゜で配置すればよい。また、像面F上への結像は緑色光
に対して、約±1mmの範囲で青色光と赤色光の結像が
ある。実用上は光源自体に大きさがあるので同一平面上
の結像とみなせ、3色が等しい照度分布を得ることがで
きる。
【0015】次に図2に示す照明光学系について説明す
る。図2は、光源像を投影レンズ(投射レンズ)の入射
瞳に結像するようにした本発明の照明光学系の第2実施
例を示す図である。基本原理は、図1に示した照明光学
系の原理と類似であり、第2のレンズ群L2による集光
ポイントのみが異なる。光源Sから放射された光線は、
楕円鏡ELによって集光される。第1のレンズ群L1は
図示しない焦点の内側に楕円鏡ELで集光されたスポッ
トを持つことで、ある程度光線の拡散を抑えながら、明
るいレンズ群として機能する。第1のレンズ群L1から
射出した光束は、各々の反射角が異なるように配置した
ダイクロイックミラーに入射する。まず、赤色光を反射
し緑色光と青色光を透過する特性のダイクロイックミラ
ーRDMに入射し、赤色光を反射する。ダイクロイック
ミラーRDMを透過した緑色光と青色光は、緑色光を反
射し赤色光と青色光を透過する特性のダイクロイックミ
ラーGDMに入射し、緑色光を反射する。ダイクロイッ
クミラーGDMを透過した青色光は、青色光を反射し赤
色光と緑色光を透過する特性のダイクロイックミラーB
DMで反射する。反射角の関係は、式(1)となる。
【0016】ダイクロイックミラーで反射された各色の
光束は、各色の光軸が平行になるように、かつ投影レン
ズの入射瞳に集光するように焦点距離を調節された第2
のレンズ群L2に入射する。緑色光は緑色光を投射する
投影レンズの入射瞳GEP上に光源像を結像し、青色光
は青色光を投射する投影レンズの入射瞳BEP上に光源
像を結像し、赤色光は赤色光を投射する投影レンズの入
射瞳REP上に光源像を結像する。
【0017】このように、本発明の照明光学系の第2の
実施例によれば、図2に示すB,G,Rのごとく同じ照
度分布の3色の照明を同一平面F上に容易に得ることが
できる。また、図1に示した本発明の照明光学系の第1
実施例と比較して光利用率が低いものの光源のムラが関
係しないので、輝度シェーディングのない高画質の画像
を得ることができる。
【0018】次に図3に示す照明光学系について説明す
る。図3は、光源像を像面F上に結像するようにした本
発明の照明光学系の第3実施例を示す図である。光源S
から放射された光線は、放物面鏡PBによって光軸に平
行に射出される。放物面鏡PBから射出した光束は、各
々の反射角が異なるように配置したダイクロイックミラ
ーに入射する。まず、赤色光を反射し緑色光と青色光を
透過する特性のダイクロイックミラーRDMに入射し、
赤色光を反射する。ダイクロイックミラーRDMを透過
した緑色光と青色光は、緑色光を反射し赤色光と青色光
を透過する特性のダイクロイックミラーGDMに入射
し、緑色光を反射する。ダイクロイックミラーGDMを
透過した青色光は、青色光を反射し赤色光と緑色光を透
過する特性のダイクロイックミラーBDMで反射する。
反射角の関係は、式(1)となる。ダイクロイックミラ
ーで反射された各色の光束は、各色の光軸が平行になる
ように、かつ像面F上に集光するように焦点距離を調節
されたレンズ群Lに入射し、像面F上の各色異なる位置
B,G,Rに一列に集光する。なお、この実施例は、特
に放物面鏡PBを用いた照明光学系であるので、レンズ
群Lから像面Fまでの距離はレンズ群Lの焦点距離fと
等しい。
【0019】このように、本発明の照明光学系の第3実
施例によれば、同じ照度分布の3色の照明を同一平面上
に容易に得ることができる。また、図1、図2に示した
本発明の照明光学系の第1、第2実施例と比較して、光
学系が簡単にでき、容易に低コスト化が実現する。ま
た、図1に示した本発明の照明光学系の第1実施例と同
様に、光源像を像面F上に結像するような光学系は光利
用率が高く、高輝度表示が可能である。なお、この本発
明の照明光学系の第3実施例は、光源像を像面F上に結
像するようにした実施例であるが、光源像を図示しない
投影レンズの入射瞳上に結像してもよく、その場合、光
利用率が低いものの光源のムラが関係しないので、輝度
シェーディングのない高画質の画像を得ることができ
る。
【0020】次に図4に示す照明光学系について説明す
る。図4は、光源像を像面F上に結像するような本発明
の照明光学系の第4実施例を示す図である。光源Sから
放射された光線は、楕円鏡ELによって集光される。第
1のレンズ群L1は図示しないL1の焦点の内側に楕円
鏡ELで集光されたスポットを持つことで、ある程度光
線の拡散を抑えながら、明るいレンズ群として機能す
る。第1のレンズ群L1から射出した光束は、光学ガラ
スの屈折率に近似している屈折率を有する透光性の液体
LQD内に各々の反射角が異なるように配置したダイク
ロイックミラーに入射する。まず、赤色光を反射し緑色
光と青色光を透過する特性のダイクロイックミラーRD
Mに入射し、赤色光を反射する。ダイクロイックミラー
RDMを透過した緑色光と青色光は、緑色光を反射し赤
色光と青色光を透過する特性のダイクロイックミラーG
DMに入射し、緑色光を反射する。ダイクロイックミラ
ーGDMを透過した青色光は、青色光を反射し赤色光と
緑色光を透過する特性のダイクロイックミラーBDMで
反射する。反射角の関係は、式(1)となる。ダイクロ
イックミラーで反射された各色の光束は、各色の光軸が
平行になるように、かつ平面F上に集光するように焦点
距離を調節された第2のレンズ群L2に入射し、像面F
上の各色異なる位置にB,G,Rのごとく一列に集光す
る。
【0021】前記した光学ガラスの屈折率に近似してい
る屈折率を有する透光性の液体LQDとしては、例えば
エチレングリコール(屈折率1.43)、グリセリン
(屈折率1.473)、セダ油(屈折率1.516)、
パラフィン油(屈折率1.480)、ベンゼン(屈折率
1.501)を使用できる。ダイクロイックミラーは光
学ガラスの屈折率に近似している屈折率を有する透光性
の液体雰囲気中にある場合、図4の紙面と平行な方向に
振動する光束と、図4の紙面に垂直な方向に振動する光
束に分離する特性を容易に得ることができる。特に図4
の紙面と平行な方向に振動する光束はダイクロイックミ
ラーで透過されやすく、図4の紙面に垂直な方向に振動
する光束はダイクロイックミラーで反射されやすい特性
があり、この偏光特性を強調したダイクロイックミラー
膜を用いて図4に示す照明光学系を構成すれば、像面F
上にある図示しない表示素子が旋光性或いは複屈折性を
有する光変調材を用いた表示素子の場合に非常に好適で
あり、コントラスト比を容易に向上させることができ
る。
【0022】このように、本発明の照明光学系の第4実
施例によれば、図4に示すB,G,Rのごとく同じ照度
分布の3色の照明を同一平面F上に容易に得ることがで
きる。また、光源像を像面F上に結像するような光学系
は光利用率が高く、高輝度表示が可能である。
【0023】次に図5に示す表示装置について説明す
る。図5は、図4に示した照明光学系を用い、更に1平
面上に並ぶ3色の画像を合成し、投影する本発明の投影
光学系の第1実施例を用いた本発明の表示装置の第1実
施例を示す図である。光源Sから放射された光線は、楕
円鏡ELによって集光される。第1のレンズ群L1は図
示しない焦点の内側に楕円鏡ELで集光されたスポット
を持つことで、ある程度光線の拡散を抑えながら、明る
いレンズ群として機能する。第1のレンズ群L1から射
出した光束は、光学ガラスの屈折率に近似している屈折
率を有する透光性の液体LQD内に各々の反射角が異な
るように配置したダイクロイックミラーに入射する。こ
のダイクロイックミラーは、各色毎に、図5の紙面と平
行な方向に振動する光束(P偏光光)を透過し、図5の
紙面に垂直な方向に振動する光束(S偏光光)を反射す
る特性を有するものであり、まず、赤色光のS偏光光を
反射し緑色光と青色光を透過する特性のダイクロイック
ミラーRDMに入射し、赤色光のS偏光光を反射する。
ダイクロイックミラーRDMを透過した緑色光と青色光
は、緑色光のS偏光光を反射し赤色光と青色光を透過す
る特性のダイクロイックミラーGDMに入射し、緑色光
のS偏光光を反射する。ダイクロイックミラーGDMを
透過した青色光は、青色光のS偏光光を反射し赤色光と
緑色光を透過する特性のダイクロイックミラーBDMで
青色光のS偏光光を反射する。反射角の関係は、式
(1)となる。
【0024】ダイクロイックミラーで反射された各色の
S偏光光は、各色の光軸が平行になるように、かつ平面
F上に集光するように焦点距離を調節された第2のレン
ズ群L2に入射し、像面F上にある旋光性或いは複屈折
性の変調材を有する透過型の表示素子SLM上の色毎に
異なる画像情報を有する変調材の領域B,G,Rに集光
する。集光する各色のS偏光光は、青色光、緑色光、赤
色光がそれぞれ領域B,G,Rに対応し集光する。表示
素子SLMを射出した画像情報を含む各色の光束は不要
な偏光成分を取り除くために図示しない検光子を透過
し、投影光学系に入射する。
【0025】この投影光学系は、従来例に挙げた1平面
上の色毎の画像を合成する3色合成光学系を使用するも
のであり、更に、従来例で問題となった表示素子領域の
利用効率を向上すべく、表示素子と3色合成光学系SC
Aの間に凸レンズを設けた構成となっている。表示素子
SLMを射出した画像情報を含む各色の光束は、検光子
を透過し色毎に設けた凸レンズFLに入射する。そし
て、凸レンズの作用により、光束の広がりを抑え、3色
合成光学系SCAに入射される。3色合成光学系SCA
で合成された画像光WLは投影レンズ(投射レンズ)P
Lで拡大投影される。このように、本発明の投影光学系
の第1実施例によれば、光束の広がりが各色毎に抑えら
れているので、3色合成光学系SCAの投影レンズPL
側開口は凸レンズFLが無い場合と比較して小さくで
き、表示素子の利用領域を表示素子の全領域に対して大
きくできる。従って、表示素子のコストを削減でき、ま
た、光学系を小型にすることができる。
【0026】また、本発明の表示装置の第1実施例は、
3色分解光学系と3色合成光学系が別々に構成されてい
るので、3色合成光学系の材質を問わずコントラスト比
の高い表示が可能である。なお、第2のレンズ群L2と
表示素子SLMの間に偏光子を挿入すると、この表示装
置の照明光学系が有する偏光光を制限するダイクロイッ
クミラーと相乗効果が得られ、更にコントラスト比の高
い画像を得ることができる。また、この表示装置は図4
に示した照明光学系を用いて構成されているが、図1〜
図3に示した照明光学系であっても、同一平面上の色毎
の画像領域を照明するのに好適であるので、表示装置に
用いる表示素子の変調材の材質に関係なく好適である。
【0027】次に図6に示す表示装置について説明す
る。図6は、図4に示した照明光学系を用い、更に1平
面上に並ぶ3色の画像を投影レンズの絞り上でホログラ
ムを用いて合成投影する本発明の投影光学系の第2実施
例を用いた本発明の表示装置の第2実施例を示す図であ
る。光源Sから放射された光線は、楕円鏡ELによって
集光される。第1のレンズ群L1は図示しない焦点の内
側に楕円鏡ELで集光されたスポットを持つことで、あ
る程度光線の拡散を抑えながら、明るいレンズ群として
機能する。第1のレンズ群L1から射出した光束は、光
学ガラスの屈折率に近似している屈折率を有する透光性
の液体LQD内に各々の反射角が異なるように配置した
ダイクロイックミラーに入射する。このダイクロイック
ミラーは、各色毎に、図6の紙面と平行な方向に振動す
る光束(P偏光光)を透過し、図6の紙面に垂直な方向
に振動する光束(S偏光光)を反射する特性を有するも
のであり、まず、赤色光のS偏光光を反射し緑色光と青
色光を透過する特性のダイクロイックミラーRDMに入
射し、赤色光のS偏光光を反射する。ダイクロイックミ
ラーRDMを透過した緑色光と青色光は、緑色光のS偏
光光を反射し赤色光と青色光を透過する特性のダイクロ
イックミラーGDMに入射し、緑色光のS偏光光を反射
する。ダイクロイックミラーGDMを透過した青色光
は、青色光のS偏光光を反射し赤色光と緑色光を透過す
る特性のダイクロイックミラーBDMで青色光のS偏光
光を反射する。反射角の関係は、式(1)となる。
【0028】ダイクロイックミラーで反射された各色の
S偏光光は、各色の光軸が平行になるように、かつ平面
F上に集光するように焦点距離を調節された第2のレン
ズ群L2に入射し、像面F上にある旋光性或いは複屈折
性の変調材を有する透過型の表示素子SLM上の色毎に
異なる画像情報を有する変調材の領域B,G,Rに集光
する。集光する各色のS偏光光は、青色光、緑色光、赤
色光がそれぞれ領域B,G,Rに対応し集光する。表示
素子SLMを射出した画像情報を含む各色の光束は不要
な偏光成分を取り除くために図示しない検光子を透過
し、投影光学系に入射する。この投影光学系は3色合成
光学系を投影レンズ外に必要としない構成である。
【0029】表示素子SLMを射出した画像情報を含む
各色の光束は検光子を透過し、投影レンズPLに入射す
る。投影レンズ絞り上には、投影レンズ絞り径にほぼ等
しい大きさのホログラムAPが設けられている。ホログ
ラムAPは、特定の入射角で入射する特定の帯域の光束
をホログラムAP面に垂直な方向に効率よく折り曲げる
(回折させる)特性を有している。この場合、青色光と
赤色光には回折効果があり、緑色光には回折効果がない
特性である。例えば、体積ホログラムが挙げられる。ホ
ログラムAPはフィルム上に形成したものであってもガ
ラス上に形成したものであっても構わない。また、色毎
に特性が異なるので、色毎に作成したホログラムを張り
合わせて形成してもよく、1枚のホログラム上に多重露
光して形成してもよい。
【0030】投影レンズPLに入射した青色光BLは、
投影レンズPLの屈折作用により投影レンズ絞りに入射
する。投影レンズ絞り上には前記ホログラムAPが設け
られており、青色光BLはホログラムAPの回折効率の
最も高い入射角を中心とするように投影レンズPLで予
め屈折されており、ホログラムAPで光学系の光軸方向
に折り曲げられる。また、投影レンズPLに入射した赤
色光RLは、投影レンズPLの屈折作用により投影レン
ズ絞りに入射する。投影レンズ絞り上には前記ホログラ
ムAPが設けられており、赤色光RLはホログラムAP
の回折効率の最も高い入射角を中心とするように投影レ
ンズPLで予め屈折されており、ホログラムAPで光学
系の光軸方向に折り曲げられる。また、投影レンズPL
に入射した緑色光GLは、投影レンズPLの屈折作用に
より投影レンズ絞りに入射する。投影レンズ絞り上には
前記ホログラムAPが設けられているが、緑色光GLは
ホログラムAPの回折効果が無い波長帯域であり、ホロ
グラムAPを透過する。このように、ホログラムAPを
透過した光束は、光学系の光軸上に存在し、3色合成さ
れた画像光WLとなり、投影される。
【0031】このように、本発明の投影光学系の第2実
施例によれば、上記のように3色合成光学系を投影レン
ズ外に持たない構成であり、光学系を非常に小型にでき
るばかりでなく、表示素子領域の利用率を向上し、光学
系、表示素子のコストを共に大幅に削減できる。なお、
第2のレンズ群L2と表示素子SLMの間に偏光子を挿
入すると、表示装置の照明光学系が有する偏光光を制限
するダイクロイックミラーと相乗効果が得られ、更にコ
ントラスト比の高い画像を得ることができる。また、こ
の表示装置は図4に示した照明光学系を用いて構成され
ているが、図1〜図3に示した照明光学系であっても、
同一平面上の色毎の画像領域を照明するのに好適である
ので、表示装置に用いる表示素子の変調材の材質に関係
なく好適である。
【0032】次に図7に示す本発明の投影光学系の第3
実施例について説明する。図7は、図6の本発明の表示
装置において、ホログラムによる色合成手段に変えて、
色フィルターである3色のダイクロイックミラーからな
る色合成手段を備えた本発明の第3の投影光学系を示す
図である。以下、図6と異なる点についてのみ説明す
る。本発明の第3実施例の投影光学系は、略同一平面上
に配置された複数(図7では3面)の表示素子SLM
を、投影レンズPLの後群レンズPL1の後方焦点位置
FP1に備え、前記後群レンズPL1の前方焦点位置F
P2(投影レンズPLの絞り位置)近傍に3色のダイク
ロイックミラーRDMC,GDMC,BDMCからなる
色合成手段を、また該色合成手段の前方に画像情報を含
む合成された3色の光束をスクリーン(図示せず)上に
拡大投影するための前群レンズPL2を備えたものであ
る。
【0033】図7において、(a)(b)(c)の各図
は主光線の異なる3色の光束の合成位置を変えた時の、
前記3色のダイクロイックミラーRDMC,GDMC,
BDMCからなる色合成手段の構成例を示したものであ
る。即ち、(a)図は後群レンズPL1の前方焦点位置
FP2で3色合成をした場合で、前記3色のダイクロイ
ックミラーRDMC,GDMC,BDMCはFP2を中
心に互いにクロスした態様となる。また(B)図は3色
合成をFP2の後方PL1側で行った場合の色合成手段
の構成例であり、この場合は前記3色のダイクロイック
ミラーRDMC,GDMC,BDMCのクロス位置を光
路外に出すことができる。また(C)図はPL2の前方
部で3色合成を行った場合の色合成手段の構成例であ
り、この場合も(B)図同様前記3色のダイクロイック
ミラーRDMC,GDMC,BDMCのクロス位置を光
路外に出すことができる。図7の(a)(b)(c)の
合成手段の各構成例の作用は原理的に同じであるため、
本発明の概略説明は以下図7(a)により行う。
【0034】図7(a)において、投影レンズPLの後
群レンズPL1の後方焦点位置FP1に表示素子SLM
が備えられている。該表示素子SLMは、略同一平面内
でかつ異なる位置に備えられた3色対応の表示素子また
は画像領域(同図では上方からB,G,R)で構成され
ている。前記3色の表示素子または画像領域から発した
R,G,Bの光束は、それぞれ後群レンズPL1により
R,G,B各色の主光線に平行な光束に変換され後群レ
ンズPL1の前方焦点FP2、即ち投影レンズPLの絞
り位置に向け射出する。FP2には3色合成手段である
3色のダイクロイックミラーRDMC,GDMC,BD
MCが備えられている。図7(a)において、投影レン
ズPLの光軸に主光線を一致させたGの光束は緑色光の
みを選択的に反射するダイクロイックミラーGDMCに
より光路を曲げられ(図では90゜)投影レンズPLの
前群レンズPL2の光軸に沿って射出される。一方、主
光線の異なるB及びRの光束は、前述したようにそれぞ
れの主光線をFP2方向に曲げられる。そして、FP2
に備えられた青色光のみを選択的に反射するダイクロイ
ックミラーBDMC、及び赤色光のみを選択的に反射す
るダイクロイックミラーRDMCによりそれぞれGの光
束と同方向に射出される。ここで、BDMC及びRDM
CのGDMCに対する傾き角θB及びθRを適当に決め
ることによりR,G,Bの射出光の主光線を一致させる
ことができ3色合成が可能となる。なお、図7では投影
レンズPLの光軸を90゜曲げた例で示したが、色合成
手段により色合成された光束の射出方向は、3色のダイ
クロイックミラーの傾きを適当に選ぶことにより任意で
ある。
【0035】このように、本発明の第3実施例の投影光
学系は、投影レンズの絞り位置近傍に3色のダイクロイ
ックミラーからなる色合成手段を備えてたものであり、
色合成プリズムを必要としないから開口率の高い投影光
学系を構成でき、明るい表示装置を提供できる。なお、
本発明の第3実施例の投影光学系は、図1〜図4のいず
れの照明光学系との組み合わせであってもかまわない。
【0036】次に図8に示す表示装置について説明す
る。図8は、図1に示した照明光学系を用い、更に1平
面上に並ぶ3色の画像を合成し、投影する本発明の投影
光学系の第3実施例を用いた本発明の表示装置の第3実
施例を示す図である。光源Sから放射された光線は、楕
円鏡ELによって集光される。第1のレンズ群L1は図
示しない焦点の内側に楕円鏡ELで集光されたスポット
を持つことで、ある程度光線の拡散を抑えながら、明る
いレンズ群として機能する。第1のレンズ群L1から射
出した光束は、光学ガラスの屈折率に近似している屈折
率を有する透光性の液体LQD内に各々の反射角が異な
るように配置したダイクロイックミラーに入射する。ま
ず、赤色光を反射し緑色光と青色光を透過する特性のダ
イクロイックミラーRDMに入射し、赤色光を反射す
る。ダイクロイックミラーRDMを透過した緑色光と青
色光は、緑色光を反射し赤色光と青色光を透過する特性
のダイクロイックミラーGDMに入射し、緑色光を反射
する。ダイクロイックミラーGDMを透過した青色光
は、青色光を反射し赤色光と緑色光を透過する特性のダ
イクロイックミラーBDMで青色光を反射する。反射角
の関係は、式(1)となる。
【0037】ダイクロイックミラーで反射された色毎の
光束は、各色の光軸が平行になるように、かつ、反射型
の表示素子SLMr上に集光するように焦点距離を調節
された第2のレンズ群L2に入射し、一方向の偏光成分
のみに予め制限する偏光部材プリポラライザP−PBS
に入射し、更に、偏光ビームスプリッタM−PBSに入
射する。偏光ビームスプリッタM−PBS内部の境界面
において、プリポラライザP−PBSで予め制限した偏
光光(S偏光光)を反射し、反射型表示素子SLMrと
偏光ビームスプリッタM−PBSとの間に色毎に設けた
凸レンズFLに入射し、更に、反射型表示素子SLMr
上の色毎に異なる画像情報を有する変調材の領域B,
G,Rに集光する。集光する各色光は、青色光、緑色
光、赤色光がそれぞれ領域B,G,Rに対応して集光す
る。反射型表示素子SLMrを射出した画像情報を含む
各色の光束は凸レンズFLを透過し、偏光ビームスプリ
ッタM−PBSに入射し、S偏光光と直交するP偏光光
成分を透過し、3色合成光学系SCAに入射する。
【0038】予め、凸レンズFLで光束の広がりを制限
しているので、図5に示した本発明の表示装置の第1実
施例と同様に3色合成光学系の開口を小さくできる。3
色合成光学系で合成された画像光WLは投影レンズPL
で拡大投影される。また、反射型の表示素子を用いるこ
とにより、更に光学系を小型化できる。また、凸レンズ
FLを往復で使用できるので、透過型の表示素子を用い
たものと比較して、焦点距離をおよそ2倍にできる。そ
の結果、像面湾曲等の収差補正が楽になり、投影レンズ
のコストを削減できる。また、この表示装置は、3色分
解光学系と3色合成光学系が別々に構成されているの
で、3色合成光学系の材質を問わずコントラスト比の高
い表示が可能である。また、この表示装置は図1に示し
た照明光学系を用いて構成されているが、図2〜図4に
示した照明光学系であっても、同一平面上の色毎の画像
領域を照明するのに好適であるので、表示装置に用いる
表示素子の変調材の材質に関係なく好適である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明の照明光学系
によれば、従来の照明光学系と比較して光路を短縮し、
略同一平面上の色毎の画像領域を効率よく、ムラ無く照
明できる。更に、偏光を用いる表示素子に好適な照明光
学系を容易に実現することが可能になる。また、本発明
の投影光学系によれば、従来の投影光学系に用いられた
3色合成光学系の小型化を実現し、或いは3色合成光学
系を投影レンズ外に用いずに構成でき、光学系の小型
化、コストの削減を容易に実現することが可能になる。
また、これらの照明光学系や投影光学系を用いた本発明
の表示装置によれば、装置の小型化を実現し、高コント
ラスト比や高画質の表示を実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の照明光学系の第1実施例を示す図であ
る。
【図2】本発明の照明光学系の第2実施例を示す図であ
る。
【図3】本発明の照明光学系の第3実施例を示す図であ
る。
【図4】本発明の照明光学系の第4実施例を示す図であ
る。
【図5】本発明の投影光学系の第1実施例及び表示装置
の第1実施例を示す図である。
【図6】本発明の投影光学系の第2実施例及び表示装置
の第2実施例を示す図である。
【図7】本発明の投影光学系の第3実施例を示す図であ
る。
【図8】本発明の投影光学系の第3実施例及び表示装置
の第3実施例を示す図である。
【図9】図1に示す照明光学系の近軸関係を表す模式図
である。
【図10】従来の3色分解光学系を示す図である。
【図11】従来の3色分解合成光学系を用いた表示装置
を示す図である。
【符号の説明】
S 光源 EL 楕円鏡 PB 放物面鏡 L1 第1のレンズ群 L2 第2のレンズ群 L レンズ群 BDM,BDMC 青反射ダイクロイックミラー GDM,GDMC 緑反射ダイクロイックミラー RDM,RDMC 赤反射ダイクロイックミラー F 照明対象像面 B,G,R 照明対象領域 BEP,GEP,REP 入射瞳 f 焦点距離 LQD 液体 SLM,SLMr 表示素子 FL 凸レンズ SCA 3色合成光学系 PL 投影レンズ AP ホログラム M−PBS,P−PBS 偏光部材 PL1 投影レンズの後群レンズ PL2 投影レンズの前群レンズ FP1 後群レンズの後方焦点位置 FP2 後群レンズの前方焦点位置(投影レンズの絞り
位置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 9/31 H04N 9/31 C

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、光源より発せられる光を集光
    する楕円鏡と、 前記楕円鏡による集光領域から発せられる光線の広がり
    を抑える正のパワーを有する第1のレンズ群と、 前記第1のレンズ群から射出する光線を複数の色に分解
    し、光路を折り曲げる色フィルタからなる光路折り曲げ
    手段と、 前記光路折り曲げ手段から射出する複数の色に分解され
    た光線を、それぞれ照明対象上に照明する正のパワーを
    有する第2のレンズ群とを備えたことを特徴とする照明
    光学系。
  2. 【請求項2】前記色フィルタで光路を折り曲げられた光
    束の角度を考慮して、第2のレンズ群から射出する複数
    の光束の光軸がほぼ平行となるように第2のレンズ群の
    焦点距離を設定したことを特徴とする請求項1に記載の
    照明光学系。
  3. 【請求項3】少なくとも、光源より発せられる光を略平
    行光にして反射する放物面鏡と、 前記放物面鏡から射出する光線を複数の色に分解し、光
    路を折り曲げる色フィルタからなる光路折り曲げ手段
    と、 前記光路折り曲げ手段から射出する複数の色に分解され
    た光線を、それぞれ照明対象上に照明する正のパワーを
    有するレンズ群とを備えたことを特徴とする照明光学
    系。
  4. 【請求項4】前記色フィルタで光路を折り曲げられた光
    束の角度を考慮して、前記レンズ群から射出する複数の
    光束がほぼ平行となるようにレンズ群の焦点距離を設定
    したことを特徴とする請求項3に記載の照明光学系。
  5. 【請求項5】前記色フィルタが、複数の色フィルタによ
    り構成され、45゜反射させる色フィルタを中心に、他
    の色フィルタの反射角を互いに異なるものとしたことを
    特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の照
    明光学系。
  6. 【請求項6】前記色フィルタが、赤色光を反射する赤色
    用フィルタ、青色光を反射する青色用フィルタ及び緑色
    光を反射する緑色用フィルタの3枚のフィルタにより構
    成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の
    いずれかに記載の照明光学系。
  7. 【請求項7】前記色フィルタが、光学ガラスと同等の屈
    折率を有する液体中に封入されていることを特徴とする
    請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の照明光学系。
  8. 【請求項8】前記色フィルタが、必要な波長帯域におい
    て、入射面に直交する振動方向の偏光成分を多く反射す
    るような反射特性としたことを特徴とする請求項1乃至
    請求項7のいずれかに記載の照明光学系。
  9. 【請求項9】略同一平面上にある複数の色毎の画像を合
    成する色合成手段と、この色合成手段により合成された
    画像を投影する投影レンズとを少なくとも有する投影光
    学系において、 前記色毎の画像と前記色合成手段との間に、前記色毎の
    画像間隔を画像の大きさ以下にして前記色合成手段に入
    射させる凸レンズを備えることを特徴とする投影光学
    系。
  10. 【請求項10】略同一平面上にある複数の色毎の画像を
    合成して投影する投影レンズを少なくとも有する投影光
    学系において、 主光線が互いに異なる前記複数の色毎の画像を合成し、
    同一の主光線のもとに射出させるために、前記投影レン
    ズの絞り位置近傍に色合成手段を備えたことを特徴とす
    る投影光学系。
  11. 【請求項11】前記色合成手段として、光軸が画像中心
    である色の光束は直進し、画像中心が光軸から離れた位
    置にある色の光束が折り曲げられ、光軸が画像中心であ
    る色の光束とほぼ合致して射出するようにしたホログラ
    ムを備えたことを特徴とする請求項10に記載の投影光
    学系。
  12. 【請求項12】前記色合成手段として、主光線が互いに
    異なる前記複数の色毎の画像を合成し、同一の主光線の
    もとに射出させるために、前記複数の色毎の光線にそれ
    ぞれ対応した波長帯域の光線のみを反射し、他は透過す
    る色フィルターをそれぞれ所望の角度だけ傾けて備えた
    ことを特徴とする請求項10に記載の投影光学系。
  13. 【請求項13】照明光学系により複数の色毎の画像に照
    明し、投影光学系によりこの複数の色毎の画像を合成し
    て投影して表示する表示装置において、 前記照明光学系として、請求項1乃至請求項8のいずれ
    かに記載の照明光学系を用いたことを特徴とする表示装
    置。
  14. 【請求項14】照明光学系により複数の色毎の画像に照
    明し、投影光学系によりこの複数の色毎の画像を合成し
    て投影して表示する表示装置において、 前記照明光学系として、請求項1乃至請求項8のいずれ
    かに記載の照明光学系を用い、 前記投影光学系として、請求項9乃至請求項12のいず
    れかに記載の投影光学系を用いたことを特徴とする表示
    装置。
JP7262085A 1995-03-23 1995-09-13 照明光学系及び投影光学系及びこれらを用いた表示装置 Pending JPH08320436A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7262085A JPH08320436A (ja) 1995-03-23 1995-09-13 照明光学系及び投影光学系及びこれらを用いた表示装置
US08/712,651 US5897190A (en) 1995-09-13 1996-09-13 Illumination optical system, projection optical system and display apparatus using the same
EP96114743A EP0763945A3 (en) 1995-09-13 1996-09-13 Illumination optical system, projection optical system and display apparatus using the same

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-88643 1995-03-23
JP8864395 1995-03-23
JP7262085A JPH08320436A (ja) 1995-03-23 1995-09-13 照明光学系及び投影光学系及びこれらを用いた表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08320436A true JPH08320436A (ja) 1996-12-03

Family

ID=26429998

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7262085A Pending JPH08320436A (ja) 1995-03-23 1995-09-13 照明光学系及び投影光学系及びこれらを用いた表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08320436A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109964162A (zh) * 2016-10-17 2019-07-02 卡尔蔡司显微镜有限责任公司 用于扫描显微镜的射束操纵的设备和显微镜

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109964162A (zh) * 2016-10-17 2019-07-02 卡尔蔡司显微镜有限责任公司 用于扫描显微镜的射束操纵的设备和显微镜
JP2019532347A (ja) * 2016-10-17 2019-11-07 カール ツァイス マイクロスコピー ゲーエムベーハーCarl Zeiss Microscopy Gmbh 走査顕微鏡及び顕微鏡のためのビーム操作デバイス
CN109964162B (zh) * 2016-10-17 2022-10-11 卡尔蔡司显微镜有限责任公司 用于扫描显微镜的射束操纵的设备和显微镜
US11668916B2 (en) 2016-10-17 2023-06-06 Carl Zeiss Microscopy Gmbh Beam manipulation device for a scanning microscope, and microscope

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5897190A (en) Illumination optical system, projection optical system and display apparatus using the same
KR100250846B1 (ko) 영상 투영 장치
JP2000162542A (ja) 光照射装置および画像投射装置
JP2011090321A (ja) 照明装置及びそれを有した撮影装置
US7220002B2 (en) Color separation and synthesis systems, color separation systems and color synthesis systems, illumination optical systems, projection optical systems, and projection display devices using these systems
JP2004078159A (ja) 投写型表示装置
JP3635979B2 (ja) 照明光学系および投写型表示装置
JP2003098483A (ja) 光学部材およびそれを用いた照明装置、ならびに拡大投影装置
JP2001142141A (ja) プロジェクタ
JPH11133354A (ja) 像投影装置
JPH0950000A (ja) 偏光方向変換照明装置および投写型画像表示装置
JP5509827B2 (ja) 照明光学系及び投影装置
JPH11202432A (ja) 投射型画像表示装置
JPH0756167A (ja) 偏光光源装置及びそれを用いた投写型液晶表示装置
JP3610280B2 (ja) 色合成光学素子およびそれを用いた投写型画像表示装置
JP3437035B2 (ja) 単一偏光変換素子及び投射型表示装置
JP2003075778A (ja) 色分解合成光学系、画像表示光学系および投射型画像表示装置
JP3301321B2 (ja) 照明光学系装置及び投写型表示装置
JPH11160791A (ja) 照明光学装置およびこの照明光学装置を使用した投写型表示装置
JPH08320436A (ja) 照明光学系及び投影光学系及びこれらを用いた表示装置
JP3797756B2 (ja) 液晶プロジェクター
JP3591026B2 (ja) 照明装置及びそれを用いた投写型表示装置
JP3613256B2 (ja) 投写型表示装置
JP3588990B2 (ja) 像投影装置
JP3960185B2 (ja) 照明光学装置及びプロジェクタ