JPH08320233A - 振動ジャイロの感度温度特性の調整方法 - Google Patents

振動ジャイロの感度温度特性の調整方法

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JPH08320233A
JPH08320233A JP7152595A JP15259595A JPH08320233A JP H08320233 A JPH08320233 A JP H08320233A JP 7152595 A JP7152595 A JP 7152595A JP 15259595 A JP15259595 A JP 15259595A JP H08320233 A JPH08320233 A JP H08320233A
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JP
Japan
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frequency
temperature characteristic
vibration
vibrating body
sensitivity
Prior art date
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Pending
Application number
JP7152595A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Ebara
原 和 博 江
Katsumi Fujimoto
本 克 己 藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単に、しかも安価に振動ジャイロの感度温
度特性を調整することができる調整方法を得る。 【構成】 振動ジャイロ10は、たとえば正3角柱状の
振動体12を含む。振動体12の側面に、圧電素子14
a,14b,14cを形成する。圧電素子14a,14
bと圧電素子14cとの間に発振回路24を接続し、圧
電素子14c形成面に直交する方向に振動体12を屈曲
振動させる。圧電素子14cに対向する振動体12の稜
線部を削り、無回転時における屈曲振動方向の共振周波
数,発振周波数,***振周波数あるいは離調周波数を調
整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は振動ジャイロの感度温
度特性の調整方法に関し、特に、回転角速度の検出感度
と温度との関係を調整するための、振動ジャイロの感度
温度特性の調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は振動ジャイロの一例を示す斜視図
であり、図2はその断面図である。振動ジャイロ10
は、たとえば正3角柱状の振動体12を含む。振動体1
2は、たとえばエリンバ,鉄−ニッケル合金,石英,ガ
ラス,水晶,セラミックなど、一般的に機械的な振動を
生じる材料で形成される。
【0003】振動体12の3つの側面には、それぞれ圧
電素子14a,14b,14cが形成される。圧電素子
14aは、たとえば圧電セラミックなどからなる圧電層
16aを含み、圧電層16aの両面に電極18a,20
aが形成される。そして、一方の電極20aが、振動体
12に接着される。同様に、圧電素子14b,14cは
圧電層16b,16cを含み、その両面に電極18b,
20bおよび電極18c,20cが形成される。そし
て、これらの圧電素子14b,14cの一方の電極20
b,20cが、振動体12に接着される。
【0004】この振動ジャイロ10を使用する場合、図
3に示すように、圧電素子14a,14bに抵抗22
a,22bが接続される。これらの抵抗22a,22b
と圧電素子14cとの間に、発振回路24が接続され
る。この発振回路24の出力信号が、振動体12を屈曲
振動させるための駆動信号として、圧電素子14a,1
4bに与えられる。そして、振動体12の屈曲振動によ
って圧電素子14cから出力される信号が、発振回路2
4に帰還される。さらに、圧電素子14a,14bは、
差動回路26に接続される。また、差動回路26は検波
回路28に接続され、検波回路28は平滑回路30に接
続される。平滑回路30の出力信号は、必要に応じて、
増幅回路で増幅される。
【0005】無回転時においては、振動体12は、圧電
素子14c形成面に直交する方向に屈曲振動する。この
状態では、圧電素子14a,14bの屈曲状態は同じで
あり、この屈曲によって圧電素子14a,14bから出
力される信号は同じである。したがって、無回転時に
は、差動回路26から信号が出力されない。振動ジャイ
ロ10が、振動体12の軸を中心として回転すると、無
回転時の振動方向に対して直交する方向にコリオリ力が
働く。このコリオリ力によって、振動体12の屈曲振動
の方向が変わる。圧電素子14a,14bは、無回転時
の振動体12の屈曲振動の方向に対して対称となるよう
に配置されているため、コリオリ力による圧電素子14
a,14bの屈曲状態の変化は互いに逆となる。そのた
め、圧電素子14a,14bから、コリオリ力に対応し
た逆極性の信号が出力される。したがって、差動回路2
6から、コリオリ力に対応した大きい出力信号が得られ
る。この差動回路26の出力信号が検波回路28で検波
され、さらに平滑回路30で平滑される。この平滑回路
30の出力信号はコリオリ力に対応した信号であり、平
滑回路30の出力信号を測定することにより、振動ジャ
イロ10に加わった回転角速度を検出することができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような振動ジャイ
ロでは、雰囲気温度の変化によって、検出感度が変動す
る。検出感度の変動のしかたとしては、たとえば温度が
上がるにつれて検出感度が大きくなったり、逆に温度が
上がるにつれて検出感度が小さくなったり、または温度
が上がっても下がっても検出感度が小さくなったりす
る。振動ジャイロの感度温度特性を調整するためには、
たとえば増幅回路のゲイン決定抵抗としてサーミスタな
どの感温素子を使用したり、2つの検出用の圧電素子間
にサーミスタを入れ、これらのサーミスタの抵抗変化に
よって振動ジャイロの感度温度特性を調整する方法があ
る。
【0007】しかしながら、このような方法では、サー
ミスタのような高価な素子を使用しなければならず、コ
ストが高くなってしまう。また、振動ジャイロの感度温
度特性を所望の状態に調整するために、適切なサーミス
タを選択する必要があり、特性の調整が困難であった。
【0008】それゆえに、この発明の主たる目的は、簡
単に、しかも安価に振動ジャイロの感度温度特性を調整
することができる調整方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、屈曲振動す
るための柱状の振動体を含む振動ジャイロの感度温度特
性の調整方法であって、無回転時における振動体の屈曲
振動方向の共振周波数,発振周波数,***振周波数ある
いは離調周波数が調整される、振動ジャイロの感度温度
特性の調整方法である。この振動ジャイロの感度温度特
性の調整方法において、無回転時における振動体の屈曲
振動方向の共振周波数,発振周波数,***振周波数ある
いは離調周波数は、振動体の切削量を変えることによっ
て調整される。
【0010】
【作用】無回転時における振動体の屈曲振動方向の共振
周波数,発振周波数,***振周波数あるいは離調周波数
を調整することにより、振動ジャイロの検出感度の最大
となる点が、高温側あるいは低温側に移動する。検出感
度の最大となる点を高温側に移動させると、温度を横軸
とし検出感度を縦軸としたグラフでみると、検出感度は
右肩上がりの傾向を示す。また、検出感度の最大となる
点を低温側に移動させると、検出感度は右肩下がりの傾
向を示す。このような調整は、振動体の切削量を調整す
ることによって可能である。
【0011】
【発明の効果】この発明によれば、振動体の切削量を変
えるだけで、所望の特性を有する振動ジャイロを得るこ
とができる。そのため、サーミスタなどの高価な素子を
使用する必要がない。また、振動ジャイロの特性を測定
しながら、振動体の切削量を調整すればよく、簡単に振
動ジャイロの感度温度特性を調整することができる。
【0012】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0013】
【実施例】図1および図2に示す振動ジャイロ10にお
いて、その感度温度特性を調整するために、無回転時に
おける振動体12の屈曲振動の共振周波数,発振周波
数,***振周波数あるいは離調周波数が調整される。調
整方法としては、圧電素子14c形成面に対向する振動
体12の稜線部が、やすりなどによって削られる。この
振動体12の切削量を調整することにより、上述の周波
数が調整される。
【0014】振動ジャイロ10において、圧電素子14
a形成面に直交する方向の周波数をfL ,圧電素子14
b形成面に直交する方向の周波数をfR ,圧電素子14
c形成面に直交する方向の周波数をfC としたとき、全
ての方向の周波数が同じであれば、(fL ,fC
R )=(0,0,0)と表す。ここで、fC を変数と
して、(fL ,fC ,fR )=(0,x,0)としたと
き、x>0すなわち圧電素子14c形成面に直交する方
向の周波数が他の2方向の周波数より大きいとき、図4
に示すように、検出感度が最大となる点は高温側に移動
する。また、x<0すなわち圧電素子14c形成面に直
交する方向の周波数が他の2方向の周波数より小さいと
き、図5に示すように、検出感度が最大となる点は低温
側に移動する。したがって、一定の温度を中心としてみ
たとき、x>0のとき、振動ジャイロの感度温度特性は
右肩上がりの傾向を示し、x<0のとき、右肩下がりの
傾向を示す。また、x=0のとき、ほとんど平坦な特性
を示す。
【0015】実験例として、離調周波数について、(f
L ,fC ,fR )=(0,0,0),(fL ,fC ,f
R )=(0,20,0),(fL ,fC ,fR )=
(0,−20,0)のときの感度温度特性を測定し、そ
の結果を図6に示した。図6では、常温である25℃の
ときの感度を基準とし、温度変化に対して検出感度がど
のように変動するかを示してある。図6からわかるよう
に、fC がfL およびfRより20Hz高いとき、振動
ジャイロの検出感度は、高温側で大きくなり、低温側で
小さくなった。また、fC がfL およびfR より20H
z低いとき、振動ジャイロの検出感度は、高温側で小さ
くなり、低温側で大きくなった。さらに、fL ,fC
R が同じである場合、感度が最大になる点が25℃付
近にあり、振動ジャイロの使用温度範囲内で、ほとんど
平坦な特性を示した。
【0016】このように、振動体12の稜線部を削り、
無回転時における振動方向の周波数を調整することによ
り、振動ジャイロ10の検出感度を所望の傾向に設定す
ることができる。したがって、従来の方法のように、サ
ーミスタなどの高価な素子を使用する必要がなく、安価
に振動ジャイロの検出感度を調整することができる。さ
らに、振動ジャイロ10の特性をみながら切削量を調整
できるため、簡単に所望の特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】感度温度特性が調整される振動ジャイロの一例
を示す斜視図である。
【図2】図1に示す振動ジャイロの断面図である。
【図3】図1に示す振動ジャイロを使用するための回路
を示す図解図である。
【図4】無回転時の振動方向の周波数が他の振動方向の
周波数より大きくなったときの感度の変化を示すグラフ
である。
【図5】無回転時の振動方向の周波数が他の振動方向の
周波数より小さくなったときの感度の変化を示すグラフ
である。
【図6】図1に示す振動ジャイロの離調周波数を変えた
ときの感度を示すグラフである。
【符号の説明】
10 振動ジャイロ 12 振動体 14a,14b,14c 圧電素子 24 発振回路 26 差動回路 28 検波回路 30 平滑回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屈曲振動するための柱状の振動体を含む
    振動ジャイロの感度温度特性の調整方法であって、 無回転時における前記振動体の屈曲振動方向の共振周波
    数,発振周波数,***振周波数あるいは離調周波数が調
    整される、振動ジャイロの感度温度特性の調整方法。
  2. 【請求項2】 無回転時における前記振動体の屈曲振動
    方向の共振周波数,発振周波数,***振周波数あるいは
    離調周波数は、前記振動体の切削量を変えることによっ
    て調整される、請求項1に記載の振動ジャイロの感度温
    度特性の調整方法。
JP7152595A 1995-05-25 1995-05-25 振動ジャイロの感度温度特性の調整方法 Pending JPH08320233A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7134335B2 (en) 2003-10-06 2006-11-14 Murata Manufacturing Co., Ltd. Vibratory gyro piezoelectric vibrator

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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