JP2010237203A - 光学ユニット、干渉装置、ステージ装置、パターン形成装置およびデバイス製造方法 - Google Patents

光学ユニット、干渉装置、ステージ装置、パターン形成装置およびデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 迷光の混入を防止して高精度に干渉計測を行うことのできる光学ユニットを提供する
【解決手段】 光学ユニット(301)は、相互に偏光面が直交する第1の偏光(E1)及び第2の偏光(E2)の一方を透過させて他方を反射させる第1偏光分離面(S11)及び第2偏光分離面(S12)を含み、第1ビーム及び第2ビームを相互に分離して異なる方向に射出させる偏光分離部(201)と、該第1ビームの偏光状態を変化させる第1偏光変換部(15)と、偏光分離部から射出した第2ビームを反射して偏光分離部に再入射させる固定反射部(18)と、該第2ビームの偏光状態を変化させる第2偏光変換部(17)と、第1ビーム及び第2ビームを、各々その入射位置と異なる射出位置から各々その入射方向に逆向きに射出させて偏光分離部に再入射させるリトロレフレクター(14)と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力された第1ビーム及び第2ビームのうち第1ビームを反射体に対して射出し、反射体を介して再入射した第1ビームを第2ビームと共に出力する光学ユニット、この光学ユニットを備える干渉装置、ステージ装置及びパターン形成装置に関する。
半導体素子、液晶表示素子等の電子デバイスの製造工程では、パターンが形成されたレチクルのパターン像を感光材が塗布された基板上に露光する露光装置が使用されている。特許文献1に開示される露光装置は、高精度な長さ計測を行うものとして干渉計システムを使用して、基板が載置されるステージの位置情報を正確に計測している。
例えば特許文献2に示される干渉計システムは、固定鏡(又は参照鏡ともいう。)と偏光ビームスプリッターとの間の光路、及び移動鏡(反射体)と偏光ビームスプリッターとの間の光路を二往復させるダブルパス形式の干渉計を開示している。ステージ装置の位置情報をより高精度に検出するために移動鏡がステージの一部に載置される。干渉計システム内において固定鏡及び移動鏡にそれぞれ照射される参照ビームと計測ビームとが完全に分離されることが好ましいが、干渉計システム内で迷光が生じて相互に混入が起こることで、移動鏡の位置情報に非線形誤差が生じることがある。これに対して、特許文献2に示される干渉計(干渉装置)は、入射ビームに対して固定鏡または移動鏡を一定角度傾けることにより、入射ビーム対する固定鏡の角度と移動鏡の角度とを相対的に異ならせることで、迷光の混入を防止し精密な計測を可能にする技術を開示している。
特開2006−349488号公報 特開平11−125503号公報
しかし、ステージ装置の駆動部によってステージを移動する際に、ステージを回転させる必要があるため、反射面は、入射ビームに対して一定角度を維持することができない。このため、入射ビーム対する固定鏡の角度と移動鏡の角度と相対差がゼロとなる場合が生じる。この場合、迷光の混入を防止することができず、ステージの位置情報を正確に計測することが困難であった。
そこで本発明の態様は、参照ビーム及び計測ビームへの迷光の混入を防止して高精度に干渉計測を行うことのできる光学ユニット、計測装置、及び干渉計システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様によれば、相互に偏光面が直交する第1ビーム及び第2ビームを含む入力ビームを受光し、前記第1ビームを反射体に対して射出させ、該反射体を介した前記第1ビームを再受光して前記第2ビームとともに出力する光学ユニットであって、相互に偏光面が直交する第1の偏光及び第2の偏光の一方を透過させて他方を反射させる第1偏光分離面及び第2偏光分離面を含み、前記第1ビーム及び前記第2ビームを相互に分離して異なる方向に射出させる偏光分離部と、前記偏光分離部と前記反射体との間における前記第1ビームの光路に設けられ、該第1ビームの偏光状態を変化させる第1偏光変換部と、前記偏光分離部から射出した前記第2ビームを反射して前記偏光分離部に再入射させる固定反射部と、前記偏光分離部と前記固定反射部との間における前記第2ビームの光路に設けられ、該第2ビームの偏光状態を変化させる第2偏光変換部と、前記偏光分離部を介して入射する前記第1ビーム及び前記第2ビームを、各々その入射位置と異なる射出位置から各々その入射方向に逆向きに射出させて、前記偏光分離部に再入射させるリトロレフレクターと、を備え、前記第1偏光分離面及び前記第2偏光分離面は、前記反射体を介して前記偏光分離部に再入射した前記第1ビームと、前記固定反射部を介して前記偏光分離部に再入射した前記第2ビームとを、前記リトロレフレクターに入射させて該リトロレフレクター内を相互に逆向きに進行させるように、相互に平行に配置されている光学ユニットが提供される。
本発明の第2の態様によれば、相互に偏光面が直交する第1ビーム及び第2ビームを含む入力ビームを受光し、前記第1ビームを反射体に対して射出させ、該反射体を介した前記第1ビームを再受光して前記第2ビームとともに出力する光学ユニットであって、相互に偏光面が直交する第1の偏光及び第2の偏光の一方を透過させて他方を反射させる第1偏光分離面及び第2偏光分離面を含み、前記第1ビーム及び前記第2ビームを相互に分離して異なる方向に射出させる偏光分離部と、前記偏光分離部と前記反射体との間における前記第1ビームの光路に設けられ、該第1ビームの偏光状態を変化させる第1偏光変換部と、前記偏光分離部を介して入射する前記第1ビームをその入射位置と異なる射出位置からその入射方向に逆向きに射出させて前記偏光分離部に再入射させるリトロレフレクターと、を備え、前記第1偏光分離面は、前記リトロレフレクターを未経由の前記第1ビーム及び前記リトロレフレクターを経由した前記第1ビームの両方を透過させ、前記第2偏光分離面は、前記リトロレフレクターを未経由の前記第1ビーム及び前記リトロレフレクターを経由した前記第1ビームの一方を透過させる光学ユニットが提供される。
本発明の第3の態様によれば、本発明の第1又は第2の態様にかかる光学ユニットと、前記光学ユニットから出力された前記第1ビーム及び前記第2ビームを干渉させて干渉光を生成する干渉光生成部と、を備える干渉装置が提供される。
本発明の第4の態様によれば、本発明の第4の態様にかかる干渉装置と、前記反射体を保持し、前記干渉装置の検出結果に基づいて移動するステージと、を備えるステージ装置が提供される。
本発明の第5の態様によれば、本発明の第4の態様にかかる干渉装置と、基板及び前記反射体を一体的に保持し、前記干渉装置の検出結果に基づいて前記基板を移動させる移動機構と、前記移動機構が保持する前記基板にパターンを転写する転写装置と、を備えるパターン形成装置が提供される。
本発明の第6の態様によれば、本発明の第5の態様にかかるパターン形成装置を用いて前記基板に前記パターンを形成することと、前記パターンが形成された前記基板を該パターンに基づいて加工することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の態様によれば、参照ビーム及び計測ビームへの迷光の混入を防止して高精度に干渉計測を行うことができる。
第1の実施例の干渉装置101を示した平面図である。 第2の実施例の第1ブロック11及び第2ブロック12と1/4波長板15との間に接着材BDが設けられている干渉装置102の平面図である。 第3の実施例の干渉装置103で、図1に示された干渉装置101の変形例を示した平面図である。 第4の実施例の干渉装置104で、図3に示された干渉装置103の変形例を示した平面図である。 第5の実施例の干渉装置105の平面図である。 第6の実施例の干渉装置106を示した平面図である。 第7の実施例の干渉装置107で、図5に示された第5の実施例の干渉装置105の変形例を示した平面図である。 露光装置EXを示す概略構成図である。 ステージ装置SGの斜視図である。 レーザ光源70でX軸用の干渉装置100x及びY軸用の干渉装置100yに光束を照射する光路図である。 半導体デバイスの製造方法を示したフローチャートである。
(第1の実施例)
<干渉装置101について>
第1の実施例の干渉装置101について、図1を参照しながら説明する。図1は第1の実施例の干渉装置101を示した平面図である。図1に示された干渉装置101は、例えばX軸方向に移動できる移動鏡16のX軸方向の位置情報(距離)を計測する。
<<干渉装置101の構成>>
図1に示されたように、干渉装置101は平面視で正方形状の偏光分離素子201と、リトロレフレクター(retroreflector)14と、偏光変換素子としての二つの1/4波長板(λ/4板)15、17と、固定反射部としての参照鏡18と、を有する光学ユニット301を備える。さらに、干渉装置101は受光部として検光子19及び検出器20を備える。
偏光分離素子201は第1ブロック11、第2ブロック12及び第3ブロック13から構成される。第1ブロック11はZ軸方向に柱状の三角柱形状を有するが理解しやすくするため、以下、図1に示されるXY平面で説明する。
第1ブロック11はその側面形状(XY平面に沿った形状)が直角二等辺三角形のガラスブロック(光学ブロック)であり、第2ブロック12はその側面形状が台形形状のガラスブロックであり、第3ブロック13はその側面形状が直角二等辺三角形のガラスブロックである。図1に示されるように、第2ブロック12を第1ブロック11と第3ブロック13との間に挟んで構成される。第1ブロック11と第2ブロック12との接合面には第1偏光分離面S11としての誘電体多層膜が形成されている。また、第2ブロック12と第3ブロック13との接合面には第2偏光分離面S12としての誘電体多層膜が形成されている。第1偏光分離面S11及び第2偏光分離面S12は、それぞれP偏光を透過させてS偏光を反射させることができ、すなわち、偏光方向(偏光面)が相互に直交するS偏光のビームとP偏光のビームとを分離して異なる方向に進行させることができる。
図1に示された偏光分離素子201において、第1偏光分離面S11は偏光分離素子201の対角線と一致し、第2偏光分離面S12は第1偏光分離面S11に平行で、且つXY平面に沿って第1偏光分離面S11の半分の長さである。なお、第1偏光分離面S11と第2偏光分離面S12とが平行であるとは、第1偏光分離面S11と第2偏光分離面S12とが厳密に平行である(相対角度が0である)場合に限定されず略平行な場合を含むものであるが、例えば、その相対角度は15μrad以下であることが好ましい。
リトロレフレクター14は、3枚の反射面を互いに直角に組み合わせて構成されている。リトロレフレクター14は、平板を組み合わせた中空の構造でもよく又は一般にコーナーキューブと呼ばれるプリズム状の構造でもよい。リトロレフレクター14は、入射ビームを3枚の反射面によって順次反射し、その入射ビームの入射位置と異なる射出位置から、入射ビームと平行且つ逆向きに射出する。このリトロレフレクター14は、第1ブロック11の一面側に配置され、偏光分離素子201に密着(接合)されてもよいし、離れて設けられてもよい。なお、図1ではリトロレフレクター14は、簡易的に3枚の反射面ではなく2面の反射面によって示されている。
1/4波長板15は偏光分離素子201の+X側に配置され、1/4波長板17は偏光分離素子201の+Y側に配置されている。また、1/4波長板15、17は偏光分離素子201に密着(接合)されてもよいし、離れて設けられてもよい。移動鏡16の反射面16aは1/4波長板15から+X側に離れて設けられ、参照鏡18はその反射面18aが1/4波長板17の+Y側に接合されている。なお、参照鏡18(反射面18a)は、1/4波長板17の+Y側の面に形成(例えば蒸着)されてもよく、あるいは1/4波長板17の+Y側に離れて配置されてもよい。また、1/4波長板15,17は、複数の波長板によって構成可能であり、例えば2つのλ/8板(1/8波長板)を組み合せて構成してもよい。より一般的には、1/4波長板15,17に代えて、入射したビームにおける第1の偏光成分とこれに直交する第2の偏光成分との間に90度の位相差を付与する光学素子(もしくは素子群)とすることができる。
また、検光子19は所定方向の直線偏光を抽出する偏光子であり、S偏光のビームとP偏光のビームとから同一方向の偏光成分を抽出して干渉光(干渉する2ビーム)を生成する。検出器20は干渉光を光電検出し、干渉光の干渉情報(強度情報及び位相情報の少なくとも一方)を検出して出力するするセンサである。第1の実施例では、偏光分離素子201の射出面(図1中、第3ブロック13の左側面)から検光子19及び検出器20が順次配置され、検光子19を通過した干渉光は検出器20に入射する。干渉装置101は、図1に不図示の信号処理部を備え、この信号処理部によって、検出器20の検出情報(出力信号)に基づいて移動鏡16(反射面16a)の位置に関する情報(距離)を出力することができる。
以下、図1に示された干渉装置101の光路について説明する。
<<干渉装置101内での光路>>
干渉装置101内での光路について説明する。
本明細書に添付される図面(図1〜図7)では理解を容易にするため、計測ビームE1と参照ビームE2とを横ずれさせて描いてある。しかし、実際には計測ビームE1と参照ビームE2とは少なくとも一部が同軸に重なった入力ビームE0となっている。
波長(周波数)が僅かに異なり偏光方向が相互に直交する計測ビームE1及び参照ビームE2が、−Y軸方向から干渉装置101の偏光分離素子201に入射される。図1では、計測ビームE1はS偏光で、参照ビームE2はP偏光であり、入力ビームE0は第2ブロック12の−Y軸方向の側面から偏光分離素子201に垂直に入射する。以下、ビームの光路について、計測ビームE1及び参照ビームE2を分けて詳述する。
まず、計測ビームE1について説明する。偏光分離素子201の第2ブロック12に入射されたビームB11は、第1偏光分離面S11に対してS偏光であり、第1偏光分離面S11に反射され、+X軸方向に向かうビームB12になる。ビームB12は第1偏光分離面S11の+X軸方向に設けられた第2偏光分離面S12に反射されて再び+Y軸方向に向い、ビームB13になる。ビームB13もビームB11と同様に第1偏光分離面S11に反射され、+X軸方向に向かうビームB14になって1/4波長板15に入射する。そして、1/4波長板15を通過したビームB14は反射面16aに反射されて、例えば反射面16aがY軸に平行に配置されている場合に−X軸方向に向かうビームB15になり、ビームB15は再び1/4波長板15に入射し1/4波長板15を通過する。
このとき、計測ビームE1は1/4波長板15を二度通過しているため、偏光方向が90度回転し、ビームB15は偏光分離素子201に対してP偏光となっている。したがって、ビームB15は第1偏光分離面S11をそのまま通過し、リトロレフレクター14に入射する。ビームB15はリトロレフレクター14内をビームB16として透過した後、ビームB15と平行で逆向きのビームB17なって、ビームB15の入射位置と異なる射出位置から射出され、再び偏光分離素子201に入射する。ここで、ビームB17は概ねP偏光であるので、そのほとんどが第1偏光分離面S11及び第2偏光分離面S12を通過し再び1/4波長板15に入射する。そして、1/4波長板15を通過したビームB17は反射面16aに反射されて−X軸方向に向かうビームB18になり、ビームB18は再び1/4波長板15に入射し1/4波長板15を通過する。
このとき、計測ビームE1は再び1/4波長板15を二度通過しているため、偏光方向が90度回転し、ビームB18は偏光分離素子201に対してS偏光に戻る。したがって、ビームB18は第2偏光分離面S12に反射され、最初のビームB11と反対方向に向かうビームB19になって偏光分離素子201から射出する。この偏光分離素子201から射出されたビームB19は、検光子19を通過して検出器20に入射する。
次に、参照ビームE2について説明する。偏光分離素子201の第2ブロック12に入射されたビームB21は、第1偏光分離面S11に対してP偏光であり、第1偏光分離面S11を通過し、1/4波長板17に入射する。そして、1/4波長板17を通過したビームB21は参照鏡18の反射面18aに反射されて−Y軸方向に向かうビームB22になり、ビームB22は1/4波長板17に入射し1/4波長板17を通過する。
このとき、参照ビームE2は1/4波長板17を二度通過しているため、偏光方向が90度回転し、ビームB22は偏光分離素子201に対してS偏光となっている。したがって、ビームB22は第1偏光分離面S11に反射され、−X軸方向に向かうビームB23になってリトロレフレクター14に入射する。ビームB23はリトロレフレクター14内をビームB24として透過した後、ビームB23と平行で逆向きのビームB25なって、ビームB23の入射位置と異なる射出位置から射出され、再び偏光分離素子201に入射する。ここで、ビームB25は概ねS偏光であるので、そのほとんどが第1偏光分離面S11に反射され、+Y軸方向に向かうビームB26になって再び1/4波長板17に入射する。そして、1/4波長板17を通過したビームB26は反射面18aに反射されて−Y軸方向に向かうビームB27になり、ビームB27は再び1/4波長板17に入射し1/4波長板17を通過する。
このとき、参照ビームE2は再び1/4波長板17を二度通過しているため、偏光方向が90度回転し、ビームB27は偏光分離素子201に対してP偏光に戻る。したがって、ビームB27は第1偏光分離面S11及び第2偏光分離面S12を通過し、偏光分離素子201から射出する。その後、偏光分離素子201から射出されたビームB27は、検光子19を通過して検出器20に入射する。
ビームB19,B27は、少なくとも一部が同軸に重なった状態で偏光分離素子201(第3ブロック13)から射出されて検光子19を通過する。そして、干渉光生成部としての検光子19によりビームB19,B27からそれぞれ抽出された同一方向の2つの直線偏光が、干渉光として検出器20に入射して光電検出される。なお、検光子19と検出器20との間の光路に光ファイバ等を用いた光伝送素子を設け、検光子19によって抽出された2つの直線偏光をその光伝送素子を介して検出器20に入射させてもよい。この場合、その光伝送素子と検光子19とによって干渉光生成部が構成される。
一般には、計測ビームE1及び参照ビームE2は、リトロレフレクター14内で3回反射される際に偏光状態が変化し、例えば直線偏光から楕円偏光に変化する。第1の実施例では、上述したように、第1偏光分離面S11及び第2偏光分離面S12を設けることで、リトロレフレクター14内での計測ビームE1(ビームB16)と参照ビームE2(ビームB24)との進行方向が逆向きになっている。これにより、リトロレフレクター14から射出したビームから生じる迷光が干渉光に混入することを防止することができる。
詳述すると次のとおりである。まずリトロレフレクター14から射出する計測ビームE1のビ−ムB17について説明する。円D1で囲まれた箇所において、ビ−ムB17のS偏光成分は、第1偏光分離面S11で反射されて迷光として+Y軸方向に進み、1/4波長板17を2回通過することによってP偏光成分となる。このため、この迷光は第1偏光分離面S11を透過して、入力ビームE0と逆向きに光源側に進むことが分かる。このため、円D1の箇所で反射されたビ−ムB17からの迷光は検出器20に入射しない。
次に、リトロレフレクター14から射出する参照ビームE2のビームB25について説明する。円D2で囲まれた箇所において、ビームB25のP偏光成分は第1偏光分離面S11を通過して迷光として+X軸方向に進む。この透過した迷光は、1/4波長板15を透過して円偏光となり反射面16aに向かう。反射面16aで反射された迷光は、再度1/4波長板15を透過してS偏光になり、第1偏光分離面S11および第2偏光分離面S12で順次反射されて光源側に進むことが分かる。したがって、円D2の箇所で透過したビ−ムB15からの迷光は検出器20に入射しない。
(第2の実施例)
図2は、第1ブロック11及び第2ブロック12と1/4波長板15との間に中間部材BDが設けられている干渉装置102の平面図である。図2に示されたように、干渉装置102は平面視で正方形状の偏光分離素子202と、リトロレフレクター14と、二つの1/4波長板(λ/4板)15、17と、参照鏡18と、中間部材BDと、を有する光学ユニット302を備える。さらに、干渉装置102は受光部として検光子19及び検出器20を備える。ここで、第1の実施例と同じ部材に関しては同じ符号を付している。第1の実施例と同じ構成については説明を割愛する。また、干渉装置102内での光路は第1の実施例で説明された干渉装置101の光路と同じであるので説明を省略する。
図2に示されたように、本実施例の干渉装置102は上述のような迷光が発生することを防止するために、第1ブロック11及び第2ブロック12と1/4波長板15との間に一枚の中間部材BDが配置されている。中間部材BDは第1ブロック11及び第2ブロック12とほぼ同じ屈折率を持ったものである。また、第1ブロック11及び第2ブロック12と中間部材BDとの間には第1ブロック11及び第2ブロック12とほぼ同じ屈折率を持った接着剤等の接合材(不図示)が充填されている。これによって、第1ブロック11と1/4波長板15との界面、および第2ブロック12と1/4波長板15との界面で生じる計測ビームE1の屈折が抑制される。すなわち、移動鏡16に対して偏光分離素子202から射出する1回目の計測ビームE1と2回目の計測ビームE1との間で、それぞれ異なる部材(第1ブロック11と第2ブロック12)を透過することによって生じる相対的な偏角誤差が抑制される。
また、第2の実施例の干渉装置102においても、リトロレフレクター14内での計測ビームE1(ビームB16)と参照ビームE2(ビームB24)との進行方向が逆向きになっている。これにより、第1の実施例の干渉装置101と同様に、リトロレフレクター14から射出したビームから生じる迷光が干渉光に混入することを防止することができる。
(第3の実施例)
図3は、第3の実施例の干渉装置103を示した平面図である。図3に示されたように、干渉装置103は平面視で長方形状の偏光分離素子203と、リトロレフレクター14と、二つの1/4波長板15、17と、参照鏡18と、を有する光学ユニット303を備える。さらに、干渉装置103は受光部として検光子19及び検出器20を備える。ここで、第1の実施例と同じ部材に関しては同じ符号を付している。第1の実施例と同じ構成については説明を割愛する。また、干渉装置103内での光路は第1の実施例で説明された干渉装置101の光路と同じであるので説明を省略する。
図3に示されたように、偏光分離素子203は第1ブロック11、第2ブロック32及び第3ブロック33から構成される。第1ブロック11は第1の実施例と同じ大きさであり、第3ブロック33は第1ブロック11と同じ大きさの直角二等辺三角形である。また、第1ブロック11と第3ブロック33とに挟まれて接合される第2ブロック32は平面視で平行四辺形である。ここで、第2ブロック32の一対の長辺の長さは第1ブロック11又は第3ブロック33の底辺と同じである。第2ブロック32の一対の短辺の長さは第1ブロック11及び第3ブロック33の二等辺の長さの半分である。
また、第1ブロック11と第2ブロック32との接合面には第1偏光分離面S11としての誘電体多層膜が形成されている。第2ブロック32と第3ブロック33との接合面には第2偏光分離面S12としての誘電体多層膜が第2ブロック32の長辺の半分(又は第2ブロック32の底辺の半分)のみ形成されている。この第2偏光分離面S12は−X側、すなわちリトロレフレクター14に近い側に形成される。第1偏光分離面S11及び第2偏光分離面S12は偏光方向(偏光面)が相互に直交するS偏光のビームとP偏光のビームとを分離することができる。第2ブロック32と第3ブロック33との接合面の長辺の残り半分(図3では点線で示されている1/4波長板15に近い側の半分)には誘電体多層膜は形成されていない。この点線で示されている部分ではS偏光のビームもP偏光のビームも透過する。計測ビームE1及び参照ビームE2が第2ブロック32の−Y軸方向の側面から偏光分離素子203に垂直に入射すると、計測ビームE1及び参照ビームE2が第3ブロック33の−Y軸方向の側面から射出される。
光学ユニット303を構成するリトロレフレクター14は、第1ブロック11の−X側の一面側に配置されている。1/4
波長板17は第1ブロック11の+Y側の一面側に配置されている。1/4 波長板15は第3ブロック33の+X側の一面側に配置されている。1/4 波長板15は、1つの第3ブロック33の+X側の一面に接合されるため、接着剤等を用いずにオプティカルコンタクトによって第3ブロック33と接合可能である。
第3の実施例の干渉装置103においても、リトロレフレクター14内での計測ビームE1(ビームB16)と参照ビームE2(ビームB24)との進行方向が逆向きになっている。これにより、第1の実施例の干渉装置101と同様に、リトロレフレクター14から射出したビームから生じる迷光が干渉光に混入することを防止することができる。
(第4の実施例)
図4は、第4の実施例の干渉装置104を示した平面図である。図4に示されたように、干渉装置104は平面視で正方形状の偏光分離素子204と、リトロレフレクター14と、二つの1/4波長板15、17と、参照鏡18と、を有する光学ユニット304を備える。さらに、干渉装置104は受光部として検光子19及び検出器20を備える。ここで、第1の実施例と同じ部材に関しては同じ符号を付している。第1の実施例と同じ構成については説明を割愛する。また、干渉装置104内での光路は第1の実施例で説明された干渉装置101の光路と同じであるので説明を省略する。
偏光分離素子204は第1ブロック11、第2ブロック42及び第3ブロック43から構成される。第1ブロック11は第1の実施例と同じ大きさであり、その側面形状が直角二等辺三角形である。第2ブロック42はその側面形状が台形形状であり、第3ブロック43はその側面形状が第1ブロック11の2倍の大きさの直角二等辺三角形である。図4に示されるように、第2ブロック42を第1ブロック11と第3ブロック43との間に挟んで構成される。第1ブロック11と第2ブロック42との接合面、および第2ブロック42と第3ブロックとの接合面は、それぞれ相互に同じ大きさとされている。
第1ブロック11と第2ブロック42との接合面には第1偏光分離面S11としての誘電体多層膜が形成されている。また、第2ブロック42と第3ブロック43との接合面には第2偏光分離面S12としての誘電体多層膜が部分的に形成されている。第4の実施例では、第2偏光分離面S12は、第3ブロック43の底辺を三等分した中央部分のみに形成されている。第1偏光分離面S11及び第2偏光分離面S12は、偏光方向(偏光面)が相互に直交するS偏光のビームとP偏光のビームとを分離することができる。第2ブロック42と第3ブロック43との接合面の残り半分(図4では点線で示されている三等分した端部分)には誘電体多層膜は形成されていない。この点線で示されている部分ではS偏光のビームもP偏光のビームも透過する。
リトロレフレクター14は第1ブロック11の−X側の底面に配置されている。1/4
波長板17は第1ブロック11の+Y側の一面側に配置されている。1/4 波長板15は第3ブロック33の+X側の一面側で、リトロレフレクター14と対向するように配置されている。1/4
波長板15は、第3ブロック43の一面に接合されるため、接着剤等を用いずにオプティカルコンタクトによって第3ブロック43と接合可能である。
また、第4の実施例の偏光分離素子204においては、計測ビームE1が偏光分離素子204内で通過する硝材中の光路長と、参照ビームE2が偏光分離素子204内で通過する硝材中の光路長とが同じになる。このため、干渉装置104では、偏光分離素子204に温度変化が生じても計測ビームE1と参照ビームE2との間の光路長差が変化せず、高精度な干渉計測が可能となる。
第4の実施例の干渉装置104においても、リトロレフレクター14内での計測ビームE1(ビームB16)と参照ビームE2(ビームB24)との進行方向が逆向きになっている。これにより、第1の実施例の干渉装置101と同様に、リトロレフレクター14から射出したビームから生じる迷光が干渉光に混入することを防止することができる。
(第5の実施例)
図5は、第5の実施例の干渉装置105の平面図である。図5に示されたように、干渉装置105は平面視で正方形状の偏光分離素子205と、リトロレフレクター14と、二つの1/4波長板15、17と、参照鏡18と、を有する光学ユニット305を備える。さらに、干渉装置105は受光部として検光子19及び検出器20を備える。ここで、第1の実施例と同じ部材に関しては同じ符号を付している。第1の実施例と同じ構成については説明を割愛する。
偏光分離素子205は第1ブロック51、第2ブロック52及び第3ブロック53から構成される。第1ブロック51はその側面形状が直角二等辺三角形であり、第2ブロック52はその側面形状が台形形状であり、第3ブロック53は第1ブロック51の2倍の大きさの直角二等辺三角形である。図5に示されるように、第2ブロック52は第1ブロック51と第3ブロック53との間に挟まれている。XY平面において、第2ブロック52の上辺の長さは第1ブロック51の底辺と同じである。第2ブロック52の下辺の長さは第3ブロック53の底辺と同じである。第2ブロック52の側辺の長さは第1ブロック51の二等辺の半分である。
第1ブロック51と第2ブロック52との接合面には第1偏光分離面S21としての誘電体多層膜が形成されている。また、第2ブロック52と第3ブロック53との接合面には第2偏光分離面S22としての誘電体多層膜が部分的に形成されている。第5の実施例では、第2偏光分離面S22は、第3ブロック53の底辺を三等分した中央部分のみに形成されている。第1偏光分離面S21及び第2偏光分離面S22は、偏光方向(偏光面)が相互に直交するS偏光のビームとP偏光のビームとを分離することができる。第2ブロック52と第3ブロック53との接合面の残り半分(図5では点線で示されている三等分した端部分)には誘電体多層膜は形成されていない。この点線で示されている部分ではS偏光のビームもP偏光のビームも透過する。
リトロレフレクター14は第3ブロック53の−X側の底面で、図中左側(−Y側)に配置されている。1/4
波長板17は第3ブロック53の+Y側の一面側で図中上側(+X側)に配置されている。1/4
波長板15は第1ブロック33の+X側の一面に配置されている。1/4 波長板15は、第1ブロック51の一面に接合されるため、接着剤等を用いずにオプティカルコンタクトによって第1ブロック51と接合可能である。
また、第5の実施例の偏光分離素子205においては、計測ビームE1が偏光分離素子205内で通過する硝材中の光路長と、参照ビームE2が偏光分離素子205内で通過する硝材中の光路長とが同じになる。このため、干渉装置105では、偏光分離素子205に温度変化が生じても計測ビームE1と参照ビームE2との間の光路長差が変化せず、高精度な干渉計測が可能となる。
理解を助けるため、干渉装置105内での計測ビームE1及び参照ビームE2の光路について説明する。
<<干渉装置105内での光路>>
干渉装置105内での光路について図5を参照しながら説明する。入力ビームE0が−Y軸方向から干渉装置105の偏光分離素子205に入射される。計測ビームE1はS偏光で参照ビームE2はP偏光であり、計測ビームE1及び参照ビームE2は第1ブロック51の−Y軸方向の側面から偏光分離素子205に垂直に入射する。以下、ビームの光路について、計測ビームE1及び参照ビームE2の光路を分けて説明する。
まず、計測ビームE1について説明する。偏光分離素子205の第1ブロック51に入射されたビームB31は第1偏光分離面S21に反射され、+X軸方向に向かうビームB32になって1/4波長板15に入射する。そして、ビームB32は1/4波長板15を透過して反射面16aに向かい、例えば反射面16aがY軸に平行に配置されている場合に、−X軸方向に向かうビームB33になる。
このとき、計測ビームE1は1/4波長板15を二度通過しているため、偏光方向が90度回転し、ビームB33は偏光分離素子205に対してP偏光となっている。したがって、ビームB33は第1偏光分離面S21及び第2偏光分離面S22をそのまま通過し、リトロレフレクター14に入射する。ビームB33はリトロレフレクター14内を反射ビームB34として通過した後、ビームB33と平行で逆向きのビームB35なって、ビームB33の入射位置と異なる射出位置から射出され、再び偏光分離素子205に入射する。ここで、ビームB35は概ねP偏光であるので、そのほとんどが第1偏光分離面S21を通過し再び1/4波長板15に入射する。そして、1/4波長板15を通過したビームB35は移動鏡16に反射されて−X軸方向に向かうビームB36になり、ビームB36は再び1/4波長板15に入射し1/4波長板15を通過する。
このとき、計測ビームE1は再び1/4波長板15を二度通過しているため、偏光方向が90度回転し、ビームB36は偏光分離素子205に対してS偏光に戻る。したがって、ビームB36は第1偏光分離面S21に反射され、最初のビームB31と反対方向のビームB37になって偏光分離素子205から射出する。その後、偏光分離素子205から射出されたビームB37は、検光子19を通過して検出器20に入射する。
次に、参照ビームE2について説明する。偏光分離素子205の第1ブロック51に入射されたビームB41は第1偏光分離面S21を通過し、第2ブロック52及び第3ブロック53も透過して1/4波長板17に入射する。そして、1/4波長板17を通過したビームB41は参照鏡18に反射されて−Y軸方向に向かうビームB42になり、ビームB42は1/4波長板17に入射し1/4波長板17を通過する。
このとき、参照ビームE2は1/4波長板17を二度通過しているため、偏光方向が90度回転し、ビームB42は偏光分離素子205に対してS偏光となっている。したがって、ビームB42は第1偏光分離面S21に反射され、−X軸方向のビームB43になる。そして、ビームB43は第2偏光分離面S22に反射され、−Y軸方向のビームB44になる。ビームB44は再び第1偏光分離面S21に反射されて−X軸方向のビームB45になってリトロレフレクター14に入射する。ビームB45はリトロレフレクター14内内を反射ビームB46して透過した後、ビームB45と平行で逆向きのビームB47なって、ビームB45の入射位置と異なる射出位置から射出され、再び偏光分離素子205に入射する。その後、ビームB47は第2偏光分離面S22に反射され+Y軸方向に向かうビームB48になって再び1/4波長板17に入射する。1/4波長板17を通過したビームB48は参照鏡18の反射面18aに反射されて−Y軸方向に向かうビームB49になり、ビームB49は再び1/4波長板17に入射し1/4波長板17を通過する。
このとき、参照ビームE2は再び1/4波長板17を二度通過しているため、偏光方向が90度回転し、ビームB49は偏光分離素子205に対してP偏光に戻る。したがって、ビームB49は第1偏光分離面S21及び第2偏光分離面S22を通過し、偏光分離素子205から射出する。その後偏光分離素子205から射出されたビームB49は、検光子19を通過して検出器20に入射する。
第5の実施例の干渉装置105においても、リトロレフレクター14内での計測ビームE1(ビームB34)と参照ビームE2(ビームB46)との方向が逆向きになっている。これにより、第1の実施例の干渉装置101と同様に、リトロレフレクター14から射出したビームから生じる迷光が干渉光に混入することを防止することができる。
詳述すると次のとおりである。まずリトロレフレクター14から射出する計測ビームE1のビ−ムB35について説明する。円D1で囲まれた箇所において、ビ−ムB35のS偏光成分は、第1偏光分離面S21で反射されて迷光として+Y軸方向に進み、次に第2偏光分離面S22で反射され+X軸方向に進み、再び、第1偏光分離面S21で反射されて+Y軸方向に進む。この迷光は1/4波長板17を2回通過することによってP偏光成分となる。このため、この迷光は第1偏光分離面S21を透過して、入力ビームE0と逆向きに光源側に進むことが分かる。このため、円D1の箇所で反射されたビ−ムB17の迷光は検出器20に入射しない。
次に、リトロレフレクター14から射出する参照ビームE2のビームB47について説明する。円D2で囲まれた箇所において、ビームB47のP偏光成分は第2偏光分離面S22および第1偏光分離面S21を通過して迷光として+X軸方向に進む。この透過した迷光は、1/4波長板15を透過して円偏光となり反射面16aに向かう。反射面16aで反射された迷光は、再度1/4波長板15を透過して、S偏光になり、第1偏光分離面S21および第2偏光分離面S22で順次反射されて光源側に進むことが分かる。したがって、円D2の箇所で透過したビ−ムB15の迷光は検出器20に入射しない。
第1の実施例から第5の実施例において、入力ビームE0の入射位置と検光子19及び検出器20の配置位置とを逆にしても、X軸方向の距離を計測することができるとともに、リトロレフレクター14内での計測ビームE1と参照ビームE2との進行方向が逆向きになる。ここで、移動鏡16と参照鏡18との配置位置を逆にすると、Y軸方向の距離を計測することができる。
(第6の実施例)
第6の実施例の干渉装置106について、図6を参照しながら説明する。図6は第6の実施例の干渉装置106を示した平面図である。図6に示された干渉装置106は、例えばY軸方向に移動できる移動鏡16のY軸方向の距離を計測する。
<<干渉装置106の構成>>
図6に示されたように、干渉装置106は平面視で正方形状の偏光分離素子206と、リトロレフレクター14と、二つの1/4波長板15、17と、参照鏡18と、を有する光学ユニット306を備える。さらに、干渉装置106は受光部として検光子19及び検出器20を備える。図6で示された干渉装置106と図5で示された干渉装置105とは、移動鏡16と参照鏡18との配置位置が逆になっている。
偏光分離素子206は、図5で示された偏光分離素子と同じであり、第1ブロック51、第2ブロック52及び第3ブロック53から構成される。そして、1/4波長板15は偏光分離素子206の+Y側に配置され、1/4波長板17は偏光分離素子206の+X側に配置されている。そして、移動鏡16の反射面16aは1/4波長板15から+Y側に離れて設けられ、参照鏡18は1/4波長板17の+X側に配置されている。なお、1/4波長板15、17は、複数の波長板によって構成可能である。他の構成については、図5で示された干渉装置105と同じであり、説明を割愛する。
<<干渉装置106内での光路>>
波長(周波数)が僅かに異なり偏光方向が相互に直交する計測ビームE1及び参照ビームE2が、−Y軸方向から干渉装置106の偏光分離素子206に入射される。図5で説明した計測ビームE1がS偏光で参照ビームE2がP偏光であったが、図6では、計測ビームE1はP偏光で参照ビームE2はS偏光であり、偏光が入れ替わっている。入力ビームE0は第1ブロック51の−Y軸方向の側面から偏光分離素子206に垂直に入射する。以下、ビームの光路について、計測ビームE1及び参照ビームE2の光路を分けて説明する。
まず、計測ビームE1について説明する。偏光分離素子206の第1ブロック51に入射されたビームB31は第1偏光分離面S21を通過し、1/4波長板17に入射する。そして、1/4波長板17を通過したビームB31は参照鏡18に反射されて−Y軸方向に向かうビームB32になり、ビームB32は1/4波長板17に入射し1/4波長板17を通過する。
このとき、計測ビームE1は1/4波長板17を二度通過しているため、偏光方向が90度回転し、ビームB32は偏光分離素子206に対してS偏光となっている。したがって、ビームB32は第1偏光分離面S21に反射され、−X軸方向のビームB33になる。そして、ビームB33は第2偏光分離面S22に反射され、−Y軸方向のビームB34になる。ビームB34は再び第1偏光分離面S21に反射されて−X軸方向のビームB35になってリトロレフレクター14に入射する。ビームB35はリトロレフレクター14内内をビームB36して透過した後、ビームB35と平行で逆向きのビームB37なって、ビームB35の入射位置と異なる射出位置から射出され、再び偏光分離素子206に入射する。その後、ビームB37は第2偏光分離面S22に反射され+Y軸方向に向かうビームB38になって再び1/4波長板17に入射する。1/4波長板17を通過したビームB38は参照鏡18の反射面18aに反射されて−Y軸方向に向かうビームB39になり、ビームB39は再び1/4波長板17に入射し1/4波長板17を通過する。
このとき、計測ビームE1は再び1/4波長板17を二度通過しているため、偏光方向が90度回転し、ビームB39は偏光分離素子206に対してP偏光に戻る。したがって、ビームB39は第1偏光分離面S21及び第2偏光分離面S22を通過し、偏光分離素子206から射出する。その後偏光分離素子206から射出されたビームB39は、検光子19を通過して検出器20に入射する。
次に、参照ビームE2について説明する。偏光分離素子206の第1ブロック51に入射されたビームB41は第1偏光分離面S21に反射され、+X軸方向に向かうビームB42になって1/4波長板15に入射する。そして、1/4波長板15を通過したビームB42は移動鏡16の反射面16aに反射されて、例えば反射面16aがY軸に平行に配置されている場合に、−X軸方向に向かうビームB43になり、ビームB43は再び1/4波長板15に入射し1/4波長板15を通過する。
このとき、参照ビームE2は1/4波長板15を二度通過しているため、偏光方向が90度回転し、ビームB43は偏光分離素子206に対してP偏光となっている。したがって、ビームB43は第1偏光分離面S21及び第2偏光分離面S22をそのまま通過し、リトロレフレクター14に入射する。ビームB43はリトロレフレクター14内をビームB44として通過した後、ビームB43と平行で逆向きのビームB45なって、ビームB43の入射位置と異なる射出位置から射出され、再び偏光分離素子206に入射する。ここで、ビームB45は概ねP偏光であるので、そのほとんどが第1偏光分離面S21を通過し再び1/4波長板15に入射する。そして、1/4波長板15を通過したビームB45は移動鏡16に反射されて−X軸方向に向かうビームB46になり、ビームB46は再び1/4波長板15に入射し1/4波長板15を通過する。
このとき、参照ビームE2は再び1/4波長板15を二度通過しているため、偏光方向が90度回転し、ビームB46は偏光分離素子206に対してS偏光に戻る。したがって、ビームB46は第1偏光分離面S21に反射され、最初のビームB41と反対方向のビームB47になって偏光分離素子206から射出する。その後、偏光分離素子206から射出されたビームB47は、検光子19を通過して検出器20に入射する。
図6に示されるように、第6の実施例の干渉装置106においても、リトロレフレクター14内での計測ビームE1(ビームB36)と参照ビームE2(ビームB44)との進行方向が逆向きになっている。これにより、第1の実施例の干渉装置101と同様に、リトロレフレクター14から射出したビームから生じる迷光が干渉光に混入することを防止することができる。
(第7の実施例)
図7は第7の実施例の干渉装置107で、図5に示された第5の実施例の干渉装置105の変形例を示した平面図である。図7に示されたように、干渉装置107は平面視で台形状の偏光分離素子207と、リトロレフレクター14と、二つの1/4波長板15、17と、参照鏡18と、を有する光学ユニット307を備える。第5の実施例と同じ部材に関しては同じ符号を付している。
第5の実施例においては、図5に示されたように、計測対象物である移動鏡16は1/4波長板15と離れて配置されている。干渉装置105は真空中または大気中などに配置されるため、計測ビームE1に対する1/4波長板15の界面では真空または大気との間に屈折率差が生じる。このため、1/4波長板15の表面S15で反射光が発生しこれが迷光となり、計測ビームE1と干渉して計測誤差(位置情報の検出誤差)を生じさせる恐れがある。
図7で示される第7の実施例の偏光分離素子207は、第1ブロック81、第2ブロック52及び第3ブロック53から構成される。なお、第2ブロック52及び第3ブロック53は第5の実施例と同じである。第1ブロック81は、第5の実施例で説明された直角二等辺三角形である第1ブロック51の1/4波長板15側の一面が斜めになっている。本実施例では、第1ブロック81の斜めの一面が1/4波長板15と1/4波長板17とが交差する角部を中心としてYZ平面から+X軸方向にXY平面に沿って角度θだけ回転されている。これにより、偏光分離素子207は、計測ビームE1の複数の射出面のうち反射体としての移動鏡16に対する射出面が、この射出面から射出する計測ビームE1に垂直な平面からわずかに傾けられている。
上記のような構成であれば、第1偏光分離面S61に反射されて+X軸方向に向かって偏光分離素子207を射出するビームB32から1/4波長板15の表面S15の点d1で発生する迷光は、矢印AR1に示されたようにX軸方向と所定の角度だけ傾いた方向に反射される。このため、この迷光は、検光子19に対して傾いて入射するビームとなり、検出光19によって生成される干渉光に対して傾いたビームとなる。同様に、移動鏡16に反射されて戻るビームB15から1/4波長板15の表面S15で発生する迷光は、矢印AR2に示されたようにX軸方向と所定の角度だけ傾いた方向に反射されるため、この迷光は検光子19に対して傾いて入射するビームとなり、干渉光に対して傾いたビームとなる。したがって、これらの迷光は、干渉光として検出器20で検出されることはない。
また、ビームB35の表面S15における反射光は、矢印AR3に示されたようにX軸方向と所定の角度だけ傾いた方向に反射されるため、検光子19に対して傾いて入射するビームとなり、干渉光に対して傾いたビームとなる。ビームB36の表面S15における反射光は、矢印AR4に示されたようにX軸方向と所定の角度だけ傾いた方向に反射されるため、検光子19に対して傾いたビームとなり、干渉光に対して傾いたビームとなる。したがって、これらの迷光は、干渉光として検出器20で検出されることはない。すなわち、干渉装置107では、1/4波長板15の表面で発生する迷光が干渉光として検出されることがなく、その迷光に起因した計測誤差の発生を防止することができる。
<露光装置EXについて>
以下、本明細書で説明された干渉装置100(干渉装置101〜干渉装置107が含まれる。)が用いられた露光装置EXについて図8を参照しながら説明する。図8は、本実施形態に係る露光装置を示す概略構成図である。
図8において、露光装置EXは、レチクルM(マスク)とウエハSW(基板)とを静止した状態でレチクルRTに形成された回路パターンをウエハSWに転写するとともに、ウエハSWを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート型の露光装置である。
レチクルRTは、不図示のレチクルホルダを介してレチクルステージ1a、1b上においてXY平面に平行に保持されている。レチクルRTには、転写すべき回路パターンが形成されており、ステップ・アンド・リピート方式の露光装置の場合は、パターン領域の全体が照明される。なお、レチクルRTは図示しない交換装置により適宜交換されて使用される。
また、露光装置EXは照明装置2及び投影光学系3を備える。ここで、照明装置2は照明光源2a及び照明光学系2bを有する。照明装置2の光源2aは、露光用の照明光をパルス光で作るもので、たとえば波長248nmのKrFエキシマレーザ光源からの紫外パルス光、波長193nmのArFエキシマレーザ光源からの紫外パルス光、YAGレーザ光源からのパルスレーザを高調波に変換した紫外線等が使用できる。また、光源2aから射出された光は、照明光学系2bを介してレチクルRTを均一に照明する。
投影光学系3は、ジオプトリック系(屈折系)であるが、カタジオプトリック系(反射屈折系)や反射系も使用できることはいうまでもない。また、投影光学系3は、所定の気温(例えば、25℃)、所定の大気圧(例えば、1気圧)の下で露光用照明光の波長に関して最良に収差補正されており、かかる条件下においてレチクルRTとウエハSWとは互いに共役になっている。また、露光用照明光は、ケーラー照明であり、投影光学系3の瞳面の中心に光源像として結像されている。なお、投影光学系3は複数のレンズ等の光学素子を有し、その光学素子の硝材としては露光用照明光の波長に応じて石英、蛍石等の光学材料から選択されている。
ウエハステージ4は定盤6上に設けられ、駆動制御ユニットCTUの制御により投影光学系3の像面と平行なXY平面に沿って2次元移動する。すなわち、ウエハステージ4は、ウエハSWを保持する試料台としてのウエハテーブル8と、定盤6上でXY平面に沿って2次元移動される可動部としてのXYステージ7とを備え、XYステージ7は、X軸方向、Y軸方向にステップ移動する。
さらに、ウエハステージ4には、ウエハSWのZ軸方向の位置(フォーカス位置)、並びにX軸及びY軸の周りの傾斜角を制御するZレベリング機構も組み込まれている。すなわち、ウエハテーブル8は、Z軸方向に変位する3つのアクチュエータ9a、9b、9cを介してXYステージ7上に保持されている。
3つのアクチュエータ9a、9b、9cは、一直線上にならないように分散配置される。また、主制御系CTからの制御情報に基づいて、駆動制御ユニットCTUによって各アクチュエータ9a、9b、9cの駆動量が制御される。3つのアクチュエータ9a、9b、9cを同一の量だけ駆動することによってウエハテーブル8をZ軸方向に平行移動させることが可能であり、各駆動量を相違させることによってウエハテーブル8をXY平面に対して傾けることが可能である。3つのアクチュエータ9a,9b,9cの駆動量を適切に制御することにより、ウエハSWの表面をレチクルRTの投影像位置(パターン像の結像位置)に高精度に合焦させることができる。
ウエハSWと投影光学系3との合焦状態は、焦点位置検出系センサPDa、PDbによって検出される。焦点位置検出系センサPDa、PDbは、投影光学系3の結像面に向けてピンホール又はスリット状の像を形成するための結像光束を、投影光学系3の光軸AXに対して斜め方向から供給する送光光学系PDaと、その結像光束のウエハSW表面での反射光束を受光する受光光学系PDbとを有し、例えば、これらは投影光学系3が設置された架台11(コラム)に固定されている。
ウエハステージ4(ウエハテーブル8)の一端には、干渉装置100が設けられている。干渉装置100には、上述した干渉装置101〜干渉装置107を使用することができる。干渉装置100として、X軸用の干渉装置100x及びY軸用の干渉装置100yが設けられている。この干渉装置100x、100yによってウエハステージ4のX軸方向、Y軸方向の位置及びX軸、Y軸、Z軸の周りの回転角がリアルタイムに計測される。そして、干渉装置100x、100yの計測結果及び主制御系CTからの制御情報に基づいて、駆動制御ユニットCTUがウエハステージ4の速度、及び位置の制御を行う。ここで、干渉装置100x、100yとウエハステージ4(ウエハテーブル8)とがステージ装置SGを構成する。以下、ステージ装置SGについて図9を参照しながら説明する。
露光装置EXはさらに、レチクルアライメント系として、TTR(Through The Reticule)方式のレチクルアライメント系センサRAを備える。また、オフアクシス方式のウエハアライメント系として、FIA(Field Image Alignment)方式のウエハアライメント系センサWA1を備える。さらに、TTL(Through The Lens)方式のウエハアライメント系として、LSA(Laser
Step Alignment)方式或いはLIA(Laser Interferometric Alignment)方式のウエハアライメント系センサWA2を備える。
レチクルアライメント系センサRAは、所定のマークを備えたレチクルRTに対してアライメント光を照射するとともに、投影光学系3を介してウエハステージ4上の基準平面板WFPに設けられた基準マーク群FMを照射する。さらに、レチクルアライメント系センサRAは、アライメント光の照射によりレチクルRTから発生した光(反射光)、及び投影光学系3を介してウエハステージ4の基準平面板WFP(基準マーク群FM)から発生する光(反射光)を受光して、レチクルRTの位置合わせを行う。
FIA方式、オフアクシス方式のウエハアライメント系センサWA1は、投影光学系3の側部に設けられており、投影光学系3を介することなく露光光とは異なる波長のアライメント光を基準マーク群FMに照射するとともに、基準マーク群FMにおけるFIA用マークから発生した光を受光して、レチクルRTとウエハアライメント系センサWA2との相対位置であるベースライン量を求める。このベースライン量は、ウエハSW上の各ショット領域を投影光学系3の視野内に配するときの基準量となるものである。
LSA又はLIA方式のウエハアライメント系センサWA2は、アライメント光の照射により基準マーク群FMに形成されたLSAマーク又はLIAマークから発生した光を受光して、ウエハSWの位置計測の基準を求める。
続いて、以上のような構成を備えた露光装置EXによる露光作業について、簡単に説明する。
まず、主制御系CTの管理の下、露光作業に先立って準備作業を行う。
具体的には、焦点位置検出系センサPDa、PDbから基準平面板WFPに複数のスリット光を投光して、複数のスリット光のオフセット調整(原点調整)が行われる。
そして、各種の露光条件が設定された後に、レチクルアライメント系センサRAを用いたレチクルアライメントが必要に応じて行われる。また、ウエハアライメント系センサWA1を用いたベースライン計測が行われる。さらに、ウエハアライメント系センサWA1,WA2を用いたウエハSWのファインアライメント(エンハンスト・グローバル・アライメント(EGA)等)が行われる。これによりウエハSW上の複数のショット領域の配列座標が求められる。
上述したアライメント作業が終了すると、主制御系CTはアライメント結果に基づいてウエハSW側のX軸用干渉装置100x及びY軸用干渉装置100yの計測値をモニタしつつ、ウエハSWのファーストショット(第1番目のショット領域)の露光位置に駆動制御ユニットCTUに指令してウエハステージ4を移動させる。
そして、主制御系CTの管理の下で、焦点位置検出系センサPDa、PDbからウエハSWに複数のスリット光を投光するとともにウエハテーブル8用のアクチュエータ9a,9b,9cを駆動して、レチクルRTの回路パターンの結像面にウエハSWの露光面を合わせる作業(焦点合わせ)が行われる。
準備作業が完了すると、レチクルRTのパターン領域が露光光で照明され、これにより、ウエハSW上のファーストショット領域に対する露光が終了する。そして、レチクルRTの回路パターンが投影光学系3を介してウエハSW上のファーストショット領域のレジスト層に縮小転写される。
このようにして、ウエハSWのショット領域の露光と次ショット領域の露光のためのステッピング動作とが繰り返し行われ、ウエハSW上の全ての露光対象ショット領域にレチクルRTの回路パターンが順次転写される。
<ステージ装置SGについて>
図9は、ステージ装置SGの斜視図である。図9に示されたようにウエハステージ4(ウエハテーブル8)のX軸方向及びY軸方向に延在する反射面16x、16yが取り付けられており、反射面16x、16yの鏡面に対向してX軸用干渉装置100x及びY軸用干渉装置100yが設けられている。
図9に示すように、X軸用の干渉装置100xは、Y軸方向に互いに離間して配置される2つの干渉光学系100xa及び100xb含む。干渉光学系100xaと干渉光学系100xbとは、ウエハテーブル8(ウエハステージ4)のY軸方向の位置に応じて選択的に使用される。干渉光学系100xaのY軸方向に関する配置位置は、投影光学系3の光軸AX(図8を参照)と概ね一致しており、干渉光学系100xbのY軸方向に関する配置位置は、ウエハアライメント系センサWA1の光軸AXa(図8を参照)と概ね一致している。そして、干渉光学系100xaが、投影光学系3(図8を参照)を介したウエハSWへの露光処理時に用いられ、干渉光学系100xbが、ウエハアライメント系センサWA1(図8を参照)を介したウエハステージ4上のマーク計測時に用いられる。
各干渉光学系100xa及び100xbは、X軸方向に平行な光軸を有する複数のビームを、ウエハテーブル8(ウエハステージ4)に配設された反射面16xに照射する。そして、反射面16xからの反射ビームが各干渉光学系100xa及び100xbを介して検出器20(図1などを参照)に送られ、反射面16xの各照射箇所におけるX軸方向の位置(距離)が検出される。
具体的には、干渉光学系100xaを介して反射面16xに照射される複数のビーム60、61のうち、ウエハテーブル8のX軸方向の位置計測にビーム60が用いられ、また、ウエハテーブル8のY軸周りの回転角(ロール)の計測にビーム60とビーム61とが用いられる。同様に、干渉光学系100xbを介して反射面16xに照射される複数のビーム62、63のうち、ウエハテーブル8のX軸方向の位置計測にビーム62が用いられ、また、ウエハテーブル8のY軸周りの回転角(ロール)の計測にビーム62とビーム63とが用いられる。
Y軸用の干渉装置100yのX軸方向に関する配置位置が、投影光学系3の光軸AX(図8参照)と概ね一致している。干渉装置100yは、Y軸方向に平行な光軸を有する複数のビームを、ウエハテーブル8(ウエハステージ4)に配設された反射面16yに照射する。そして、反射面16yからの反射ビームが各干渉光学系100xa及び100xbを介して検出器20(図1などを参照)に送られ、反射面16yの各照射箇所におけるY軸方向の位置(距離)が検出される。
具体的には、干渉装置100yを介して反射面16yに照射される複数のビーム64、35、36のうち、ウエハテーブル8のY軸方向の位置計測にビーム64とビーム65とが用いられ、また、ウエハテーブル8のZ軸周りの回転角(ヨー)の計測にビーム64とビーム65とが用いられ、さらに、ウエハテーブル8のX軸周りの回転角(ピッチ)の計測にビーム64とビーム65とビーム66とが用いられる。
<干渉システムIFSについて>
以下、レーザ光源70を有する干渉システムIFSについて、図10を参照しながら説明する。図10は、レーザ光源70でX軸用の干渉装置100x及びY軸用の干渉装置100yに光束を照射する光路図である。
図10に示すように、上記のX軸用の干渉装置100x及びY軸用の干渉装置100yは、共通のレーザ光源70と、分光光学系71とを備えている。レーザ光源70は、波長が安定化されたレーザビームを射出する。分光光学系71は、ハーフプリズム72、ビームの光軸を調整するための調整機構73、74、ハーフミラー75、及び折り曲げミラー76等を含んで構成されている。
レーザ光源70からの入力ビームE0は、ハーフプリズム72によってX軸用の干渉装置100x及びY軸用の干渉装置100yのそれぞれに振り分けられる。すなわち、レーザ光源70からの入力ビームE0の一部がハーフプリズム72を透過してY軸用の干渉装置100yの干渉光学系100yに送られる。一方、ハーフプリズム72で反射したビームはX軸用の干渉装置100xの光学ユニット300(図1で示された光学ユニット301〜図7で示された光学ユニット307を含む)に送られる。X軸用の干渉装置100xの光学ユニット300は、Y軸方向に離れて配置された光学ユニット300xaと光学ユニット300xbとを有する。
X軸用の干渉装置100xに関し、ハーフプリズム72からの入力ビームE0は、−Y軸方向に進行し、調整機構73で光軸が調整される。この入力ビームE0の進行軸上には、ハーフミラー75と調整機構74と折り曲げミラー76とが配されており、ハーフミラー75及び折り曲げミラー76は、Y軸方向に平行な入力ビームE0の進行軸に対して45度傾く反射面を有している。ハーフミラー75は、入射したビームの一部を透過し、残りの入力ビームE0を反射する。ハーフミラー75で反射して、90度折り曲げられた入力ビームE0は+X軸方向に進行し、光学ユニット300xaに入射する。一方、ハーフミラー75を透過したビームは、折り曲げミラー76で90度折り曲げられた後に+X軸方向に進行し、光学ユニット300xbに入射する。ハーフミラー75からの反射ビームと折り曲げミラー76からの反射ビームとは互いに平行であり、それら2つのビームの平行度は、ハーフミラー75と折り曲げミラー76との間に配置される調整機構74によって調整される。そして、光学ユニット300xaを介してウエハステージ4(ウエハテーブル8)の反射面16xにビーム60が照射され、これと平行に、光学ユニット300xbを介してウエハステージ4(ウエハテーブル8)の反射面16xにビーム62が照射される。これにより、ウエハステージ4(ウエハテーブル8)の距離が計測できる。
なお、実際には、ハーフミラー75で反射したビームと折り曲げミラー76で反射したビームは、それぞれX軸用の干渉装置100xの光学ユニット300xaと300xbとに入射し、各光学ユニット300xa、300xbから反射面16xに向けて出射される。そのため、反射面16xに入射するビーム60,61の平行度は、各光学ユニット300xa、300xbを構成するガラス部材自身の平行度や光学ユニット300xa、300xbの設置状態(例えば、姿勢のずれ)等によって生じる偏角の影響を受けることになる。したがって、調整機構74は、ハーフミラー75、折り曲げミラー76で反射した直後ではなく、光学ユニット300xa、300xbを出射した後のビーム60、61が平行となるように(反射面16xに入射する直前におけるビーム60、61が平行となるように)予め調整しておくものとする。
なお、上述の実施形態の露光装置では、通常の固定パターンマスク(Crパターンマスク)に代えて、所定の電子データに基づいて所定パターンを可変的に形成する可変パターン形成装置を用いることができる。このような可変パターン形成装置を用いれば、パターン面が縦置きでも同期精度に及ぼす影響を最低限にできる。なお、可変パターン形成装置としては、たとえば所定の電子データに基づいて駆動される複数の反射素子を含むDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)を用いることができる。DMDを用いた露光装置は、例えば特開2004−304135号公報、国際特許公開第2006/080285号パンフレットに開示されている。また、DMDのような非発光型の反射型空間光変調器以外に、透過型空間光変調器を用いても良く、自発光型の画像表示素子を用いても良い。例えば、液晶表示素子等の透過型の空間光変調器、二次元的に配列されて個別に姿勢変化可能な複数のミラー要素を有する空間光変調器などを用いることができる。
一般に、可変パターン形成装置は、二次元的に配列されて個別にオン・オフ制御可能な複数の画素部と、これらの複数の画素部のオン・オフ制御を行ってパターンを形成する画素制御部とを有する。そして、走査露光に際して、画素制御部は、基板ステージの走査方向への移動に同期してオン・オフ制御を行ってパターンを変化させる。なお、可変パターン形成装置により形成したパターンを走査露光中に固定的に用いることもできる。
上述の実施形態の露光装置は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
<半導体デバイスの製造方法>
また、半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図11に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板を製造するステップ203、前述した実施形態の露光装置EXによりマスクのパターンを基板に露光する露光処理ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。
なお、本発明は、半導体デバイスまたは液晶デバイス製造用の露光装置への適用に限定されることなく、例えば、プラズマディスプレイ等のディスプレイ装置用の露光装置や、撮像素子(CCD等)、マイクロマシーン、薄膜磁気ヘッド、及びDNAチップ等の各種デバイスを製造するための露光装置にも広く適用できる。また、本発明は、ガラス基板と半導体ウェハとに限定されず、例えば可撓性を有するシート状の基板(面積に対する厚さの比がガラス基板および半導体ウェハに比して小さい基板)を露光対象としての感光性基板とすることができる。更に、本発明は、各種デバイスのマスクパターンが形成されたマスク(フォトマスク、レチクル等)をフォトリソグラフィ工程を用いて製造する際の、露光工程(露光装置)にも適用することができる。さらに、本発明は、露光装置への適用に限定されず、印刷装置等を用いて基板にパターンを形成するパターン形成装置等およびその基板を保持して移動させるステージ装置等への適用が可能である。また、一般には、基板に限定されず、任意の物体を保持して移動させる移動機構であって、その基板に対応させて反射体を保持して移動させる移動機構に対して本発明は適用可能である。
1a、1b … マスクステージ
2 … 照明装置
2a … 照明光源、 2b … 照明光学系
3 … 投影光学系
4 … ウエハステージ
6 … 定盤
7 … XYZステージ
8 … ウエハテーブル
9a、9b、9c … アクチュエータ
100(101〜107) … 干渉装置
100x … X軸用干渉装置、 100y … Y軸用干渉装置
11、51、81 … 第1ブロック
12、32、42、52 … 第2ブロック
13、33、43、53 … 第3ブロック
14 … リトロレフレクター
15、17 … 1/4波長板
16 … 移動鏡
16a … 反射面(16x … X軸の反射面、 16y … Y軸の反射面)
18 … 参照鏡
19 … 検光子
20 … 検出器
60〜66 … ビーム
70 … レーザ光源
71 … 分光光学系
72 … ハーフプリズム
73、74 … 調整機構
75 … ハーフミラー
76 … 折り曲げミラー
200(201〜207) … 偏光分離素子
300(301〜307) … 光学ユニット
AR1〜AR4 … 迷光である反射光
AX、AXa … 光軸
B11〜B19、B31〜B39 … 計測ビーム
B21〜B27、B41〜B49 … 参照ビーム
BD … 反射低減板
CL … コラム
CT … 主制御部
CTU … 駆動制御ユニット
d1、d2 … 反射が生じる点
D1、D2 … 迷光の発生点
E0 … 入力ビーム、 E1 … 計測ビーム、 E2 … 参照ビーム
EX … 露光装置
FM … 基本マーク群
IFS … 干渉システム
PDa、PDb … 焦点位置検出系センサ
RA … マスクアライメント系センサ
RT … レチクル(マスク)
S11、S21 … 第1偏光分離面
S12、S22 … 第2偏光分離面
SG … ステージ装置
SW … ウエハ(基板)
WA1、WA2 … 基板アライメント系センサ
WFP … 基準平面板

Claims (26)

  1. 相互に偏光面が直交する第1ビーム及び第2ビームを含む入力ビームを受光し、前記第1ビームを反射体に対して射出させ、該反射体を介した前記第1ビームを再受光して前記第2ビームとともに出力する光学ユニットであって、
    相互に偏光面が直交する第1の偏光及び第2の偏光の一方を透過させて他方を反射させる第1偏光分離面及び第2偏光分離面を含み、前記第1ビーム及び前記第2ビームを相互に分離して異なる方向に射出させる偏光分離部と、
    前記偏光分離部と前記反射体との間における前記第1ビームの光路に設けられ、該第1ビームの偏光状態を変化させる第1偏光変換部と、
    前記偏光分離部から射出した前記第2ビームを反射して前記偏光分離部に再入射させる固定反射部と、
    前記偏光分離部と前記固定反射部との間における前記第2ビームの光路に設けられ、該第2ビームの偏光状態を変化させる第2偏光変換部と、
    前記偏光分離部を介して入射する前記第1ビーム及び前記第2ビームを、各々その入射位置と異なる射出位置から各々その入射方向に逆向きに射出させて、前記偏光分離部に再入射させるリトロレフレクターと、を備え、
    前記第1偏光分離面及び前記第2偏光分離面は、前記反射体を介して前記偏光分離部に再入射した前記第1ビームと、前記固定反射部を介して前記偏光分離部に再入射した前記第2ビームとを、前記リトロレフレクターに入射させて該リトロレフレクター内を相互に逆向きに進行させるように、相互に平行に配置されている光学ユニット。
  2. 前記第1偏光分離面は、前記リトロレフレクターを未経由の前記第1ビーム及び前記リトロレフレクターを経由した前記第1ビームの両方を透過させ、前記第2偏光分離面は、前記リトロレフレクターを未経由の前記第1ビーム及び前記リトロレフレクターを経由した前記第1ビームの一方を透過させる請求項1に記載の光学ユニット。
  3. 前記第1偏光分離面は、前記リトロレフレクターを未経由の前記第2ビーム及び前記リトロレフレクターを経由した前記第2ビームの両方を透過させ、前記第2偏光分離面は、前記リトロレフレクターを未経由の前記第2ビーム及び前記リトロレフレクターを経由した前記第2ビームの一方を透過させる請求項1又は請求項2に記載の光学ユニット。
  4. 相互に偏光面が直交する第1ビーム及び第2ビームを含む入力ビームを受光し、前記第1ビームを反射体に対して射出させ、該反射体を介した前記第1ビームを再受光して前記第2ビームとともに出力する光学ユニットであって、
    相互に偏光面が直交する第1の偏光及び第2の偏光の一方を透過させて他方を反射させる第1偏光分離面及び第2偏光分離面を含み、前記第1ビーム及び前記第2ビームを相互に分離して異なる方向に射出させる偏光分離部と、
    前記偏光分離部と前記反射体との間における前記第1ビームの光路に設けられ、該第1ビームの偏光状態を変化させる第1偏光変換部と、
    前記偏光分離部を介して入射する前記第1ビームをその入射位置と異なる射出位置からその入射方向に逆向きに射出させて前記偏光分離部に再入射させるリトロレフレクターと、を備え、
    前記第1偏光分離面は、前記リトロレフレクターを未経由の前記第1ビーム及び前記リトロレフレクターを経由した前記第1ビームの両方を透過させ、
    前記第2偏光分離面は、前記リトロレフレクターを未経由の前記第1ビーム及び前記リトロレフレクターを経由した前記第1ビームの一方を透過させる光学ユニット。
  5. 前記偏光分離部から射出した前記第2ビームを反射して前記偏光分離部に再入射させる固定反射部と、
    前記偏光分離部と前記固定反射部との間における前記第2ビームの光路に設けられ、該第2ビームの偏光状態を変化させる第2偏光変換部と、を備え、
    前記リトロレフレクターは、前記偏光分離部を介して入射する前記第2ビームをその入射位置と異なる射出位置からその入射方向に逆向きに射出させて前記偏光分離部に再入射させ、
    前記第1偏光分離面は、前記リトロレフレクターを未経由の前記第2ビーム及び前記リトロレフレクターを経由した前記第2ビームの両方を透過させ、
    前記第2偏光分離面は、前記リトロレフレクターを未経由の前記第2ビーム及び前記リトロレフレクターを経由した前記第2ビームの一方を透過させる請求項4に記載の光学ユニット。
  6. 前記第1偏光分離面及び前記第2偏光分離面は、前記反射体を介して前記偏光分離部に再入射した前記第1ビームと、前記固定反射部を介して前記偏光分離部に再入射した前記第2ビームとを、前記リトロレフレクターに入射させて該リトロレフレクター内を相互に逆向きに進行させるように、相互に平行に配置されている請求項4又は請求項5に記載の光学ユニット。
  7. 前記第1偏光分離面は、前記入力ビームを前記第1ビームと前記第2ビームとに分割し、前記第2偏光分離面は、前記リトロレフレクターを介した前記第1ビーム及び前記第2ビームの少なくも一部を同軸に合成する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の光学ユニット。
  8. 前記第1偏光分離面は、前記入力ビームを前記第1ビームと前記第2ビームとに分割し、前記リトロレフレクターを介した前記第1ビーム及び前記第2ビームの少なくも一部を同軸に合成する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の光学ユニット。
  9. 前記偏光分離部は、前記入力ビームを前記第1ビームと前記第2ビームとに分割して前記第1偏光分離面又は前記第2偏光分離面に平行又は略平行に入射させるビーム分割部を含む請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の光学ユニット。
  10. 前記偏光分離部は、前記リトロレフレクターを介した前記第1ビーム及び前記第2ビームの少なくも一部を同軸に合成して出力するビーム合成部を含む請求項9に記載の光学ユニット。
  11. 前記偏光分離部における前記第1ビームの複数の射出面のうち前記反射体に対する射出面は、該射出面から射出する前記第1ビームに垂直な平面から傾けられている請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の光学ユニット。
  12. 前記第1偏光変換部における前記第1ビームの射出面は、該射出面から射出する前記第1ビームに垂直な平面から傾けられている請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の光学ユニット。
  13. 前記偏光分離部は、一体に接合された第1光学部ロック、第2光学部ロック及び第3光学ブロックを含み、
    前記第1偏光分離面は、前記第1光学ブロックと前記第2光学ブロックとの接合面に設けられ、
    前記第2偏光分離面は、前記第2光学ブロックと前記第3光学ブロックとの接合面に設けられる請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の光学ユニット。
  14. 前記第1偏光変換部及び前記リトロレフレクターの少なくとも一方は、前記偏光分離部における前記第1ビームの複数の射出面のうち各々対向する射出面に接合されている請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の光学ユニット。
  15. 前記第1偏光変換部は、前記第1ビームにおける第1の偏光成分と第2の偏光成分との間に90度の整数倍の位相差を付与する請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の光学ユニット。
  16. 請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の光学ユニットと、
    前記光学ユニットから出力された前記第1ビーム及び前記第2ビームを干渉させて干渉光を生成する干渉光生成部と、
    を備える干渉装置。
  17. 前記干渉光生成部は検光子を含む請求項16に記載の干渉装置。
  18. 前記干渉光生成部は、前記検光子を透過した前記第1ビーム及び前記第2ビームを受光して伝送する光伝送素子を含む請求項17に記載の干渉装置。
  19. 相互に周波数が異なる前記第1ビーム及び前記第2ビームを出力する光源装置と、
    前記光源装置から出力された前記第1ビーム及び前記第2ビームを前記干渉光学装置に入力する入力光学系と、
    を備える請求項16から請求項18のいずれか一項に記載の干渉装置。
  20. 前記干渉光を光電検出する検出器を備える請求項16から請求項19のいずれか一項に記載の干渉装置。
  21. 前記検出器の出力信号に基づいて前記反射体の位置に関する情報を出力する信号処理部を備える請求項20に記載の干渉装置。
  22. 請求項21に記載の干渉装置と、
    前記反射体を保持し、前記干渉装置の検出結果に基づいて移動するステージと、
    を備えるステージ装置。
  23. 請求項21に記載の干渉装置と、
    基板及び前記反射体を一体的に保持し、前記干渉装置の検出結果に基づいて前記基板を移動させる移動機構と、
    前記移動機構が保持する前記基板にパターンを転写する転写装置と、
    を備えるパターン形成装置。
  24. 前記転写装置は、前記パターンを前記基板に露光する請求項23に記載のパターン形成装置。
  25. 請求項23又は請求項24に記載のパターン形成装置を用いて前記基板に前記パターンを形成することと、
    前記パターンが形成された前記基板を該パターンに基づいて加工することと、
    を含むデバイス製造方法。
  26. 偏光方向が相互に直交する参照ビーム及び計測ビームが参照鏡及び反射面にそれぞれ照射される光学ユニットであって、
    3つの光学ブロックから構成され、前記参照ビーム及び計測ビームが2度通過する第1偏光分離面と、前記第1偏光分離面と平行で且つ前記参照ビーム及び計測ビームが1度のみ通過する第2偏光分離面とを有する偏光分離光学素子と、
    前記偏光分離光学素子の一辺にそれぞれ接合されるは一対の波長偏光板と、を備え、
    前記波長偏光板の一方は、前記光学ブロックの1つの一辺にのみ接合され、
    前記波長偏光板の一方は、前記光学ブロックの別の1つの一辺にのみ接合される光学ユニット。
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