JPH083195A - 組織傷害治癒因子 - Google Patents

組織傷害治癒因子

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JPH083195A
JPH083195A JP3285650A JP28565091A JPH083195A JP H083195 A JPH083195 A JP H083195A JP 3285650 A JP3285650 A JP 3285650A JP 28565091 A JP28565091 A JP 28565091A JP H083195 A JPH083195 A JP H083195A
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hgf
treatment
indulin
tissue injury
tissue
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Toshiichi Nakamura
敏一 中村
Kunio Matsumoto
邦夫 松本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生体の組織、器官などの傷害の治癒を促進す
る活性を有する組織傷害治癒因子(インジュリン)を提
供することを目的とする。 【構成】 本発明の組織傷害治癒因子(インジュリン)
は、ヒトまたは動物の組織または血液成分に由来し、ヒ
トまたは動物の組織の傷害に呼応して増加する特徴を有
する、肝実質細胞増殖因子(HGF)産生細胞における
HGF産生を促進する活性を有する因子である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は組織傷害治癒因子に関
し、より詳細にはヒトまたは動物の組織または血液成分
に由来し、肝実質細胞増殖因子(Hepatocyto Growth Fa
ctor、以下、HGFという)産生細胞のHGF産生を促
進する物質に関する。
【0002】
【従来の技術】HGFは本発明者らが再生肝ラット血清
中から成熟肝実質細胞を in vitro で増殖させる因子と
して見いだしたタンパク質である(Biochem Biophys Re
s Commun, 122, 1450, 1984)。本発明者らはさらに、
HGFをラット血小板より単離することに成功し(Pro
c. Natl. Acad. Sci, 83, 6489,1986, FFBS Letter, 2
2,311, 1987)、そのアミノ酸配列を一部決定した。さ
らに、本発明者らは解明されたHGFアミノ酸配列をも
とにヒトおよびラット由来のHGFcDNAクローニン
グを行い、このcDNAを動物組織に組換えて肝実質細
胞増殖因子をタンパク質として得ることに成功した(ヒ
トHGF:Nature, 342, 440, 1989;ラットHGF:Pr
oc. Natl. Acad. Sci, 87, 3200, 1990)。
【0003】HGFの分子量はSDS−ポリアクリルア
ミドゲル電気泳動で82〜85kDである。ラットHG
F分子は463アミノ酸残基からなるα鎖と233アミ
ノ酸残基からなるβ鎖が1個のジスルフィド結合により
架橋したヘテロダイマー構造を持ち、α、β両鎖とも2
個のグルコサミン型糖鎖結合部位が存在する。ヒトHG
Fもまたほぼ同じ生理活性を有し、463アミノ酸残基
からなるα鎖と234アミノ酸残基からなるβ鎖とから
なる。α鎖中には線溶酵素プラスミンと同様のクリング
ル構造が4個存在し、β鎖のアミノ酸配列においてもセ
リンプロテアーゼ活性を有するプラスミンのB鎖と約3
7%のホモロジーを有する。ラットHGFとヒトHGF
のアミノ酸配列のホモロジーはα鎖において91.6%、β
鎖において88.9%と非常に高い相同性を持ち、その活性
は全く互換性がある。
【0004】肝実質細胞を特異的に増殖させる因子とし
て発見されたHGFは、本発明者をはじめとする研究者
による最近の研究成果によって、生体内で種々の活性を
示している事が明らかとなり、研究対象としてのみなら
ずヒトや動物の治療薬などへの応用に期待が集まってい
る。本発明者らは、HGFが増殖因子として肝細胞のみ
ならず広く上皮系細胞に働く事を明らかにし、いくつか
の発明を成就した。特願平2−158841号において
は、HGFが腎の近位尿細管細胞の増殖を促進すること
より、腎疾患治療剤としての応用開発を、また特願平2
−419158号においては、HGFがメラノサイト、
ケラチノサイトなど正常上皮細胞の増殖を促進すること
より、上皮細胞促進剤として創傷治療や皮膚潰瘍治療、
毛根細胞の増殖剤などへの応用開発を成就し、その詳細
を開示した。特に、HGFはEGF等他の多くの増殖因
子に見られるガン化作用やガン細胞増殖活性を有さない
ことから、より実用に適している。さらに本発明者ら
は、特願平3−140812号においてHGFのヒト肝
ガン由来HepG2細胞株、リンパ芽球ガン由来IM9
細胞株などのガン細胞増殖抑制活性を利用し、制ガン剤
としても利用可能であることを開示した。
【0005】HGFの医薬品としての実用性を考える上
でさらに重要な点は、HGFがG1期、すなわち増殖期
に入った細胞のみを増殖促進し、G0期、すなわち静止
期にある細胞には作用しないことである。このことは、
傷害のある組織の増殖再生は促進するが、傷害を受けて
いない組織に対しては全く作用を及ぼさないことを意味
する。従って、過剰にHGFを投与しても、あるいは血
液などを介して非患部にHGFが到達しても、正常組織
にガン化を誘導したり過剰な増殖を起こすことがないと
考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記のようにHGFが
肝細胞だけでなく広く上皮細胞の増殖を促進し、またガ
ン細胞の増殖抑制活性を有することから、生体内ではH
GFが組織傷害治癒に働いていることが予想される。H
GF産生細胞は上皮細胞自身ではなく、肝臓ではKup
ffer細胞や類洞壁血管内皮細胞、腎臓では毛細血管
内皮細胞、肺では肺胞マクロファージや血管内皮細胞な
ど主に間葉系の細胞により産生されていることが解明さ
れており、近隣細胞から必要に応じてHGFが供給され
る、いわゆるパラクリン機構が成立していることが明ら
かにされている。しかしながら、肝臓や腎臓に傷害を受
けたとき、傷害を受けていない臓器、例えば肺などにお
いてもHGFの産生が高まることから、いわゆるエンド
クリン機構によってもHGFが供給されていると考えら
れる。この事実は、傷害を受けた組織からHGF産生細
胞に産生促進を伝達する物質が存在していることを意味
している。
【0007】すなわち、HGFの産生を促進する物質は
傷害を受けた組織から分泌され、血液などを介してHG
F産生細胞に到達し、細胞内に蓄えられたHGFを放出
させたり、新たに産生を開始させる働きを持つと考えら
れる。創傷治癒や腎再生促進を目的としてHGFを投与
することは勿論であるが、HGF産生を促進する物質を
投与すれば、より少ない投与量、投与回数で同じ効果が
得られると予想される。より詳細には、組織傷害治療法
としてHGFを直接投与する場合と比較すると、HGF
産生促進物質を投与するほうが、HGFの血中濃度を長
時間維持することが可能であり、一回の投与量や投与回
数を減らすことができると予想される。
【0008】一方、生体は呼吸器、皮膚、消化器を始め
とするあらゆる組織、器官において外的、内的を問わず
常に物理的、化学的、あるいは微生物による傷害を受け
ている。これに対してHGF、FGF、EGF、PDG
Fなど細胞増殖因子を始め、あらゆる機能を動員して、
器官の機能組織細胞、マトリクス細胞などの修復作業を
行うことが、ホメオスタシスの一つの重要な要因である
が、その補償機能ネットワークを作動させ、調節する中
心的な因子が組織内に存在すると考えられてきた。組織
傷害治癒因子は、肝臓、腎臓等の臓器傷害の補償機能や
HGFの発現機構を研究するのに有用であるだけでな
く、生体のあらゆる組織、器官傷害を治癒する因子であ
り、治療薬として非常に有用であることは明らかであ
る。例えば肝臓について考えれば、肝切除や肝炎による
器官傷害の際、HGF投与によって肝実質細胞のみを再
生させることができるのに対し、器官傷害の修復機能全
体をコントロールする組織傷害治癒因子を投与すること
により、実質細胞のみならず、非実質細胞である類洞周
囲結合組織など支持組織を始め傷害部位全体の再生が加
速され、真の修復促進が行われる。
【0009】すなわち、組織傷害治癒因子を治療薬とし
て利用することができれば、従来の発見されてきた種々
の細胞増殖因子を単独で使用するのに比べて、格段にマ
イルドかつすみやかに傷害を治療することができ、その
有用性は計り知れない。組織傷害治癒因子を追跡し、そ
の本体を解明するためには細胞増殖因子の産生促進活性
をメルクマールにするのが最も効率的であり、実際に
は、HGF産生促進物質が組織傷害治癒因子の本体と考
えてまちがいない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、人工的に
肝臓または腎臓に傷害を与えたラットの血液中に、HG
F産生細胞を刺激し、産生能を高める作用があることを
見いだし、その作用物質を組織傷害治癒因子「インジュ
リン」と命名した(本明細書においても、便宜上、組織
傷害治癒因子の名称としてインジュリンを使用する)。
さらに、HGFmRNAもしくはHGFの産生量を指標
として詳細に検討した結果、インジュリンに関して精製
方法の確立とその分子量、物理化学的性質の解明を果た
し、本発明を完成するに至った。
【0011】すなわち、正常ラットに開腹手術を行い、
70%部分肝切除または門脈血管の部分結紮により虚血状
態にして肝傷害を与えた後、経時的に血液を採取し、正
常ラットの腹腔下に注射したところ、6時間後から18時
間後にかけて肺におけるHGFmRNAの発現量が著し
く増加していることが判明した(実験例1参照)。同様
にin vitroでも、ヒト胎児肺由来線維芽細胞MRC−5
細胞株を用いたHGF産生定量法によって、70%部分肝
切除、四塩化炭素投与、肝虚血処理による肝傷害、また
は片腎摘出、塩化水銀投与、カナマイシン投与による腎
傷害を与えたラットの血液中にHGF産生を促進する作
用があることが確かめられた(実験例2参照)。これら
の結果より、肝臓、腎臓等に傷害を受けた動物の血中
に、傷害に呼応して、HGFの産生を促進する作用物質
が存在することが予想された。本発明者らは、四塩化炭
素投与ラットの血清を原料として、バイオゲルP−60
およびセファデックスG−150の各分子ふるい用ゲル
カラム、さらにイオン交換FPLC、逆相HPLC、調
製用SDS−PAGEなどを用いて本作用物質を精製す
ることに成功した(実施例2、4参照)。得られた組織
傷害治癒因子インジュリンについて、SDS−PAGE
によってより詳細に分子量を測定し、また種々の物理化
学的処理を施して安定性を調べた(実施例1、3、4参
照)。
【0012】すなわち本発明は、 1.ヒトまたは動物の組織または血液成分に由来し、ヒト
または動物の組織の傷害に呼応して増加する特徴を有す
る、肝実質細胞増殖因子(HGF)産生細胞におけるH
GF産生を促進する活性を有する組織傷害治癒因子、イ
ンジュリン。 2.下記の1)ないし4)の処理により活性を保持し、5)の処
理により失活する組織傷害治癒因子、インジュリン。 1) 60℃ 5分、または100℃ 5分の熱処理。 2) pH 1.0、3.5、5.0の酸処理。 3) 1mM ジチオスレイトールの還元処理。 4) 0.31mU/ml、37℃、1時間のヘパリナーゼ処理。 5) 100μg/ml、37℃、3時間のトリプシン処理。 3.バイオゲルP−60およびセファデックスG−150
の各ゲルカラム処理により10kDないし30kDの分子量を示
す組織傷害治癒因子、インジュリン。 4.非還元条件下、SDSポリアクリルアミドゲル電気泳
動により10kDないし20kDの分子量を示す組織傷害治癒因
子、インジュリン。 5.非還元条件下、SDSポリアクリルアミドゲル電気泳
動により40kDないし60kDの分子量を示す組織傷害治癒因
子、インジュリン。に関する。
【0013】本発明の組織傷害治癒因子、インジュリン
を得る方法としては、四塩化炭素処理や片腎摘出手術を
施したラットなどの動物の組織や血液成分、あるいは肝
炎、腎炎患者もしくはその手術直後のヒトの組織や血液
成分を原料とし、実施例2に示すゲルろ過法や、実施例
4に示すようなFPLC、SDSポリアクリルアミドゲ
ル電気泳動などにより精製することができる。また、実
験例2に示す in vitro アッセイ系によりブタの種々臓
器抽出物のインジュリン活性を測定したところ、表1に
示す如く多くの臓器に活性が見いだされた(実験例5参
照)。特に、小脳、大脳、肝臓、肺において高い活性が
認められ、本発明のインジュリンが高濃度に蓄積されて
いることが明らかとなった。本実施例に用いられたMR
C−5細胞のアッセイ系においてラット、ブタ、ヒト
(実験例4参照)で同じように活性が認められたことか
ら、HGF同様、インジュリンの活性が少なくとも哺乳
類間で互換性があることを示している。
【0014】
【発明の効果】本発明の組織傷害治癒因子は新規な因子
であり、本発明の組織傷害治癒因子によれば、生体の組
織、器官などの傷害の治癒を促進することができるとい
う効果を奏する。
【0015】
【実施例】本発明をより詳細に説明するために実施例を
挙げるが、本発明はこれらによってなんら限定されるも
のではない。また、以下の実験例および実施例に用いた
ラットはすべて、ウイスター系の成熟雄正常ラット(130
〜150g)である。
【0016】実験例1 正常ラットに開腹手術により70%部分肝切除を施し、も
しくは門脈血管を部分結紮して虚血状態にし、肝臓に傷
害を与えた。これら肝傷害ラットから経時的に血清を2m
l採取し、それぞれ正常ラットの腹腔内に投与した。対
照として、正常ラット末梢血および生理食塩水を投与
し、投与6時間後、ラットを解剖して肺を摘出し、HG
FmRNA測定に供した。より詳細には、摘出した肺か
ら酸-グアニジン-フェノール-クロロホルム法(AGP
C法)によりRNAを抽出し、Oligotex dT-30 でポリ
(A)RNAを精製した。ポリ(A)RNA2μgをホルムア
ルデヒドで変性させた後、0.7%ホルムアルデヒドを含む
1.2%アガロースゲルで電気泳動した。泳動後、Hybond-N
フィルターに転写し、[α-P32]-CTPでラベルし
た1.4kb RBC-1フラグメントをハイブリダイズさせ
た。ハイブリダイゼーションは20μg/mlのサケ***DN
A、50%(V/V)ホルムアルデヒド、0.5%(W/V)SDS、0.9
M NaCl、50mM NaH2PO4、5mM EDTAおよび
2Xデンハート溶液を含む緩衝液を用い、42℃ 17時間
で行った。0.36M NaCl、20mM NaH2PO4、2mM
EDTA、0.5% SDSからなる緩衝液で65℃、15分間
の条件で2回洗浄し、X線フィルム(富士フィルム社
製)で撮影した。その結果を図1に示す。図1に示す如
く部分肝切除、肝虚血の何れの場合も、肺におけるHG
FmRNAの発現が促進されていることが認められた。
【0017】実験例2 肝傷害、または腎傷害ラットの血清中にHGF誘導活性
物質がある事を次の手順により in vitro のアッセイ系
で確認した。肝傷害ラットとして70%部分肝切除を施し
たラット、四塩化炭素投与(2mg CCl4/g体重)したラッ
トおよび肝虚血状態にしたラット、また腎傷害ラットと
して片腎のみ摘出したラット、塩化水銀投与(2mg HgCl
4/g体重)したラットおよびカナマイシン投与(0.3mg
カナマイシン/g体重)したラットのそれぞれから経時的
に血清を採取した。ヒト胎児肺由来線維芽細胞株MRC
−5細胞は、10%ウシ胎児血清(FCS)、ペニシリン1
00IU/ml、ストレプトマイシン100IU/mlを添加したダル
ベッコのイーグル培地(DMEM)にて培養した。イン
ジュリン活性は、MRC−5細胞が産生するHGFを定
量する事により測定した。すなわち、24穴マイクロプレ
ート(コーニング社製)でMRC−5細胞を培養し、80
〜90%飽和細胞密度になった時点で、培地をFCSを含
まないDMEMに交換し、サンプル血清を各ウエルに添
加してさらに24時間培養を続けた。インジュリン活性の
単位は、ブタ肺の酸性抽出物を加えたときに発現される
HGF最大濃度の50%濃度を与える活性をもって1mU(1/
1000単位活性)とした。
【0018】MRC−5細胞の培養上清中のHGFは酵
素免疫測定法(ELISA法)により定量した。抗ヒト
HGFポリクローナル抗体は組換え型ヒトHGFをウサ
ギに免疫し、得られた血清からプロテインAセファロー
スゲル(ファルマシア社製)を用いてIgGを精製して
得た。得られた抗体はラットHGFとは交差反応しなか
った。抗ヒトHGF抗体を50mM炭酸緩衝液中に20μg/ml
の濃度で溶解させ、96穴マイクロプレート(コースター
社製)に分注し、飽和湿度恒温室内で37℃、15時間静置
し、プレート固相を調製した。リン酸緩衝食塩水(PB
S)中に3%の濃度で調製したウシ血清アルブミン(BS
A)でブロッキングした後、培養上清をウエルに加え、
37℃、2時間でインキュベートした。各ウエルを、0.025
%Tween20を含むPBS(PBS-Tween20)で3回洗浄
し、PBS-Tween20に溶解したビオチン結合抗ヒトHG
F抗体を添加して37℃、2時間インキュベートした。P
BS-Tween20で3回洗浄した後、Horse Radish Peroxid
ase標識したストレプトアビジンを加え、37℃で1時間イ
ンキュベートし、PBS-Tween20にて再度3回洗浄し
た。50mM クエン酸、100mM リン酸ナトリウム、2.5mg/m
l o-フェニレンジアミン、0.015% H22からなる発色
剤を加えて酵素反応を開始した。1.5M硫酸を加えて反応
を停止させた後490nmの吸収度を測定した。その結果を
図2に示す。図2において、(A):四塩化炭素投与
(●)、部分肝切除(○)、肝虚血処理(▲)、(B):片腎
摘出(△)、塩化水銀投与(■)、カナマイシン投与(□)の
それぞれの処理を施したラットの結果を示す。図2に示
す如く、各処置3時間後にはインジュリン活性が非常に
高まり、6〜12時間後には最高に達した。
【0019】実験例3 実験例1の方法に従って、四塩化炭素投与ラットの血清
中の組織傷害治癒因子によるMRC−5細胞のmRNA
発現の経時的変化を調べた。MRC−5細胞を10%FC
Sを含むDMEMで80〜90%飽和細胞密度になるまで培
養し、FCSを含まないDMEMに正常ラット血清およ
び四塩化炭素投与12時間後のラット血清を添加した培地
に交換した。3〜48時間後、培地をサンプリングしてA
GPC法でRNAを抽出し、実験例1の方法に従ってノ
ーザンハイブリダイゼーションを行ってHGFmRNA
の発現量を経時的に追跡した。対照として、血清を添加
しない培地に交換した例を示す。その結果を図3に示
す。図3に示す如く、MRC−5細胞のHGFmRNA
発現量は3時間後に非常に高まり、一旦下がった後24時
間後に再び高まっていることが認められた。
【0020】実験例4 ヒト血清中のインジュリン活性を調べるため、以下の実
験を行った。肝ガンと診断された2人の患者の外科的治
療に際し、血清中のインジュリン活性、すなわちHGF
産生誘導活性の変化を追跡した。手術の4日前から14
日後までの間、数回に分けて患者から血清を採取し、そ
のインジュリン活性をMRC−5細胞を用い実験例2の
方法に従って測定した。その結果を図4に示す。図4に
示す如く、手術直後からインジュリン活性は2〜2.5
倍に高まり、その後次第に低下し、約2週間で正常値に
戻った。
【0021】実験例5 ブタの各種臓器抽出物に存在するインジュリン活性を以
下の方法により測定した。摘出した各ブタ臓器は1重量
当り5倍量(5ml/g・サンプル)の1M酢酸(pH3.5)を加
え、ポリトロン・ホモジナイザーを用いて0℃で2分間
ホモジナイズした。破砕物を100,000xgで1時間遠心分
離し、得られた上清を中和してpH7.0に調整した。さら
に100,000xgで20分間遠心分離した後、上清をPBSで
透析し、0.22μmメッシュのフィルターで濾過した。得
られた抽出物について、実験例2の方法に従って、MR
C−5細胞HGF産生刺激活性によりインジュリン活性
を測定した。蛋白質濃度はBCA蛋白アッセイキット
(ピアースケミカル社)を用いて測定した。その結果を
表1に示す。表1に示す如く、蛋白質当たりのインジュ
リン活性は小脳、肺、大脳において高く、臓器当たりの
活性総量は肺が顕著に高いことが明らかとなった。
【0022】
【0023】実施例1 実験例1の方法に従って肝傷害ラット血清中の組織傷害
治癒因子インジュリンの物性を調べた。正常ラットの血
清、および70%肝切除を行った正常ラットの手術3時間
後の血清をサンプルとして用いた。本因子の酸に対する
安定性を調べるため、1M 酢酸を添加してpH 3.5とし、4
℃で12時間インキュベートした後、100,000xgで1時間遠
心分離して、その上清を下記の試験に供した。次に熱に
対する安定性を調べるため、上記の酸処理を施したサン
プルを100℃で5分間熱処理し、0.22μmメッシュのフィ
ルターでろ過した後、濾液を下記の試験に供した。ま
た、分子量が10kD以上か、それ未満かを調べるためアミ
コンYM10メンブレンフィルターを用いてサンプルを限外
ろ過し、フィルターを透過した(分子量10kD未満のもの
を含む)溶液とフィルターに残った(分子量10kD以上の
ものを含む)溶液とをそれぞれ下記の試験に供した。
【0024】正常血清、酸処理血清、酸及び熱処理血清
を各2ml、および正常血清2mlを10kDフィルター処理した
濾液と残渣のそれぞれを正常ラット腹腔に注射し、6時
間後、肺を摘出して、実験例1の方法に従ってRNA抽
出、精製およびノーザンハイブリダイゼーションを行っ
た。その結果を図5に示す。図5に示す如く、酸処理、
熱処理によってインジュリン活性は減衰しておらず、本
発明のインジュリンが酸、熱に耐性があること、および
分子量10kDのフィルターを通過しないことが明らかにな
った。
【0025】実施例2 四塩化炭素投与ラットの血清から分子ふるいクロマトグ
ラフィーにより本発明の組織傷害治癒因子インジュリン
を精製した。 (1)ラット腹部に四塩化炭素を接種し、15時間後血清を
採取した。得られた血清を蟻酸を用いてpH3.5に調整
し、4℃で2時間撹拌したのち0.22μmメッシュのフィル
ターでろ過した。得られた酸処理血清20mlを、100mM蟻
酸アンモニウム(pH3.5)で平衡化したバイオゲルP−
60(バイオラッド社製)カラム(19.6cm2 x60cm)に
かけた。8mlづつフラクション分離し、得られたフラク
ションは細胞培養液に添加するため、凍結乾燥した後、
50mM HEPES-NaOH緩衝液(pH7.4)に溶解し、
ろ過滅菌した。インジュリン活性はMRC−5細胞を用
いて、実験例2の方法に従って定量した。その結果を図
6に示す。図6に示す如く、インジュリンはフラクショ
ンNo.43〜60に溶出していることが明らかとなった。
【0026】(2)さらに詳細に分子量を測定するため、
上記(1)で得られたインジュリン活性フラクションを集
め、0.2M NaClを含む10mM HEPES-NaOH緩
衝液(pH7.2)で平衡化したセファデックスG−150
(ファルマシア社製)カラム(5.3cm2 x 90cm)にかけ
た。分子量マーカーとして、アルドラーゼ(158kD)、
BSA(67kD)、キモトリプシンA(25kD)、リボヌク
レアーゼA(14kD)を用い、図中に示した。6mlずつフ
ラクション分離し、得られた中の偶数番のフラクション
について、インジュリン活性を測定した。活性測定は実
験例2の方法に従い、MRC−5細胞HGF産生刺激活
性により測定した。その結果を図7に示す。図7に示す
如く、本発明のインジュリンは約1万から3万(10kD〜
30kD)の分子量を示すことが明らかとなった。
【0027】実施例3 本発明の細胞傷害治癒因子インジュリンの物性を調べる
ため、実施例2で得られたインジュリン活性フラクショ
ンを用いて種々の処理を行った。耐熱性を調べるため、
60℃で5分、および100℃で5分の2種類の熱処理を行っ
た。耐酸性を調べるため、酢酸を用いてpH5.0、pH3.5、
および塩酸を用いてpH1.0に調整した。トリプシン処理
として、蛋白濃度470μg/mlのインジュリンフラクショ
ンに対し100μg/mlとなるようにトリプシンを加え、37
℃で3時間インキュベートした。酵素反応の停止はダイ
ズ由来トリプシンインヒビターを200μg/mlの濃度で添
加して行った。還元剤に対する安定性を調べるため、ジ
チオスレイトールを1mMの濃度で添加した。ヘパリナー
ゼ処理として、蛋白濃度470μg/mlのインジュリンフラ
クションに対し0.31mU/mlとなるようにヘパリナーゼを
加えて37℃で1時間インキュベートし、1M 塩酸を加えて
酵素反応を停止した。以上の処理を行ったサンプルを用
いて、実験例2の方法に従いMRC−5細胞HGF産生
刺激活性を、無処理のインジュリンフラクションとの比
較で調べた。その結果を表2に示す。表2に示す如く、
本発明のインジュリンは熱、酸、還元剤に安定であり、
またトリプシン処理により失活し、ヘパリナーゼにより
影響を受けない事から少なくとも活性を担う部分はヘパ
リン様多糖類ではなく、蛋白質であると想定された。
【0028】
【0029】実施例4 本発明のインジュリンをさらに精製し、より詳細に分子
量を求めるため、インジュリンフラクションを電気泳動
にかけた。実施例2-(2)で得られたインジュリン活性フ
ラクションをイオン交換FPLC、逆相HPLC、調製
用SDS−PAGEで精製した後、非還元条件下で10-2
0%グラジエント・ポリアクリルアミドゲルにより電気泳
動した。分子量マーカーとして次の5種類の蛋白質を用
いた。ホスホリパーゼb(94kD)、BSA(67kD)、卵
白アルブミン(43kD)、ダイズ由来トリプシンインヒビ
ター(21kD)、リゾチーム(14kD)。SDS電気泳動終
了後、ゲルを小片に切り分けテフロン製のホモジナイザ
ーで破砕した。それぞれのゲル片を試験管にとり、PB
Sを加えて4℃で15時間振盪した。1,000xgで20分間遠心
分離した後、上清にBSAを加え、最終濃度が25μg/ml
になるよう調整した。得られた抽出物を精製水で4℃12
時間透析し、凍結乾燥した後、0.15M NaClを含む10
mM HEPES−NaOH緩衝液(pH7.2)に溶解した。
最終濃度が4mg/mlになるようBSAを添加した後、冷エ
タノール(ー20℃)を加えて氷上で30分間インキュベー
トした。15,000xgで10分間遠心分離し、沈渣を集めて10
mM酢酸アンモニウムに溶解し、再度凍結乾燥した。凍結
乾燥品を0.15M NaClを含む10mM HEPES−Na
OH緩衝液(pH7.2)に溶解し、インジュリン活性測定
に供した。インジュリン活性は、実験例2の方法に従
い、MRC−5細胞HGF産生刺激活性により測定し
た。その結果を図8に示す。図8に示す如く、本発明の
インジュリンは約1万から2万の分子量を示すことが明
らかとなった。また、分子量約4万から6万(40kD〜60
kD)の画分にもインジュリン活性が認められた。
【0030】実施例5 ヒト血清中のインジュリンを以下の方法により精製して
得た。実験例4で得た、肝ガンと診断された患者より得
られた血清を実施例2の方法に従ってバイオゲルP−6
0、セファデックスG−150にて精製した後、実施例
4の方法に従ってイオン交換FPLC、逆相HPLC、
調製用SDS−PAGEで精製し、得られたインジュリ
ン活性フラクションを非還元条件下で10-20%グラジエン
ト・ポリアクリルアミドゲルにより電気泳動した。実施
例4の方法に従ってゲル切片に切り分け、MRC−5細
胞のHGF誘導活性を指標としてインジュリン活性画分を
精製し、本発明の組織傷害治癒因子、インジュリンを得
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】部分肝切除および虚血状態により肝傷害を起こ
したラットの血清を経時的に採取して正常ラットの腹腔
に注射し、肺におけるHGFmRNAの発現を追跡した
結果を示す。
【図2】肝傷害および腎傷害ラットの血清を経時的に採
取し、MRC−5細胞HGF発現誘導によりインジュリ
ン活性を測定した結果を示す。図において、(A):四
塩化炭素投与(●)、部分肝切除(○)、肝虚血処理(▲)、
(B):片腎摘出(△)、塩化水銀投与(■)、カナマイシ
ン投与(□)のそれぞれの処理を施したラットの結果を示
す。
【図3】四塩化炭素投与ラット血清をMRC−5細胞培
養系に添加した場合のHGFmRNA発現量の経時変化
を示す。アガロースゲル電気泳動後、ノーザンハイブリ
ダイゼーションにより検出した。
【図4】肝臓手術を施行したヒト血清を経時的に採取
し、MRC−5細胞HGF発現誘導によりインジュリン
活性を測定した結果を示す。○および●は2人の患者を
示し、◇は健常人の血清(正常血清)を示す。
【図5】部分肝切除を施行したラットの血清に物理化学
的処理を行った場合のインジュリン活性を測定した結果
を示す。(A)は酸・熱処理を行った場合、(B)は限
外ろ過を行った場合のHGFmRNA測定の結果を示
す。
【図6】四塩化炭素投与ラット血清からバイオゲルP−
60カラムクロマトグラフィーによりインジュリンを分
離した結果を示す。●はインジュリン活性測定値を、○
は280nmの吸光度を示す。
【図7】バイオゲルP−60カラム分離後の活性フラク
ションからセファデックスG−150ゲルカラムクロマ
トグラフィーによりインジュリンを分離した結果を示
す。●はインジュリン活性測定値を、○は280nmの吸光
度を示す。
【図8】ゲルろ過後の活性フラクションを用いてSDS
−PAGEにより分離した結果を示す。●はゲル抽出物
のインジュリン活性測定値を、図中の数値は分子量マー
カーの溶出位置を示す。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 肝実質細胞増殖因子(Hepatocyto G
    rowth Factor、HGF)産生細胞のHGF産生を促進す
    る活性を有する組織傷害治癒因子、インジュリン。
  2. 【請求項2】 ヒトまたは動物の組織または血液成
    分に由来する請求項1記載の組織傷害治癒因子、インジ
    ュリン。
  3. 【請求項3】 ヒトまたは動物の組織の傷害に呼応
    して増加する特徴を有する請求項1記載の組織傷害治癒
    因子、インジュリン。
  4. 【請求項4】 下記の1)ないし4)の処理により活性
    を保持し、5)の処理により失活する請求項1記載の組織
    傷害治癒因子、インジュリン。 1) 60℃ 5分、または100℃ 5分の熱処理。 2) pH 1.0、3.5、5.0の酸処理。 3) 1mM ジチオスレイトールの還元処理。 4) 0.31mU/ml、37℃、1時間のヘパリナーゼ処理。 5) 100μg/ml、37℃、3時間のトリプシン処理。
  5. 【請求項5】 バイオゲルP−60およびセファデ
    ックスG−150の各ゲルカラム処理により10kDないし
    30kDの分子量を示す請求項1記載の組織傷害治癒因子、
    インジュリン。
  6. 【請求項6】 非還元条件下、SDSポリアクリル
    アミドゲル電気泳動により10kDないし20kDの分子量を示
    す請求項1記載の組織傷害治癒因子、インジュリン。
  7. 【請求項7】 非還元条件下、SDSポリアクリル
    アミドゲル電気泳動により40kDないし60kDの分子量を示
    す請求項1記載の組織傷害治癒因子、インジュリン。
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