JPH08319288A - 縮合イミダゾール誘導体、その製造法及び剤 - Google Patents

縮合イミダゾール誘導体、その製造法及び剤

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JPH08319288A
JPH08319288A JP15184495A JP15184495A JPH08319288A JP H08319288 A JPH08319288 A JP H08319288A JP 15184495 A JP15184495 A JP 15184495A JP 15184495 A JP15184495 A JP 15184495A JP H08319288 A JPH08319288 A JP H08319288A
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JP15184495A
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English (en)
Inventor
Muneo Takatani
宗男 高谷
Hitoshi Ikeda
衡 池田
Kyoko Iida
恭子 飯田
Hidenori Abe
秀範 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】接着蛋白発現抑制作用を有する新規縮合イミダ
ゾール誘導体の提供。 【構成】式 【化1】 で表される化合物。 【効果】上記化合物は、接着蛋白発現抑制剤として有用
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接着蛋白発現抑制作用
を有し、糖尿病性腎症治療剤及び移植免疫抑制剤などと
して有用な新規縮合イミダゾール誘導体、その製造法及
び剤に関する。
【従来の技術】近年、炎症細胞の浸潤抑制あるいは抗原
認識に関与する免疫細胞の結合阻止を目的とする接着蛋
白阻害剤が注目されている(実験医学、第9巻、289頁
(1991年)及びイムノロジー・トゥデイ〔Immunology Tod
ay〕、第10巻、375頁(1989年))。また、インスリン依
存性糖尿病では、その発症から10〜20年後にはイン
スリン治療にもかかわらず重症の合併症、すなわち網膜
症、腎症、神経症を引き起こし、生活の質ばかりでなく
生命をも脅かす。なかでも特に、糖尿病性腎症は糖尿病
患者の約20〜30%にみられる重篤な合併症である
が、その治療法は確立されていない。さらに、移植で
は、拒絶反応の出現を制御するため、数種の免疫抑制剤
による免疫抑制療法を必要とする。しかも、移植片の機
能的生着は免疫抑制剤の種類と患者の免疫応答能との微
妙な平衡状態の上に成り立っている。そのため、より多
種類の免疫抑制剤から薬剤の選択を行えることが望まし
い。
【0002】一方、特開平5−125048には、接着
蛋白発現抑制作用等を有する式
【化19】 〔式中、R1及びR2は同一又は異なって、水素原子、ハ
ロゲン、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アル
コキシ基、水酸基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、カ
ルバモイル基、アシルアミノ基、低級アルキルアミノ
基、低級アルケニルアミノ基又はアラルキルアミノ基
を、Xは酸素原子又は−S(O)n−(nは0、1又は2
を示す)を、Aは二価のC1-15炭化水素残基(該炭化水
素残基の分枝部分に置換基を有していてもよい)を、Y
は酸素又は硫黄原子を、R3は水素原子又は置換基を有
していてもよい炭化水素残基を、R4'は(1)C2-30
ルキル基、(2)C2-30アルケニル基、(3)ハロゲ
ン、アリール又は複素環で置換された低級アルキル基、
(4)ハロゲン又は複素環で置換された低級アルケニル
基、(5)置換基を有していてもよいアラルキル基、
(6)置換基を有していてもよいアリール基又は(7)
置換基を有していてもよい単環もしくは2環式複素環を
示す〕で表されるピリジン誘導体又はその塩又はその溶
媒和物が免疫療法剤、移植免疫反応の治療薬等として有
用であると開示されている。また、特開平5−5138
3には、カルモジュリン阻害作用を有する式
【化20】 〔式中、XはS、S(O)、S(O)2、O又はNR3(R3
は水素又は置換基を有していてもよい炭化水素基を示
す)を、Aは任意の可能な位置にエーテル状酸素を含ん
でいてもよい二価の直鎖又は分枝鎖状のC1-15炭化水素
基であって、該炭化水素基の分枝部分に置換基を有して
いてもよく、B1は炭素数2以上のカルボン酸、スルホ
ン酸、カルバミン酸又はチオカルバミン酸由来のアシル
基でアシル化されたアミノ基を、R1及びR2は同一又は
相異なり水素、置換基を有していてもよい炭化水素基、
ハロゲン、ニトロ基、ニトロソ基、保護されていてもよ
いアミノ基、低級アルコキシカルボニル基又は低級アル
キルカルバモイル基を示す。〕で表わされる化合物又は
その塩が抗炎症剤等として有用であると開示されてお
り、実施例では
【化21】 が合成されている。
【0003】特開平5−39221には、式
【化22】 〔式中、Aは任意の可能な位置にエーテル状酸素を含ん
でいてもよい二価の直鎖又は分枝鎖状のC1-15炭化水素
基であって、該炭化水素基の分枝部分に置換基を有して
いてもよく、R1及びR2は同一又は相異なり、水素、置
換基を有していてもよい炭化水素基、ハロゲン、ニトロ
基、ニトロソ基、保護されていてもよいアミノ基、低級
アルコキシカルボニル基又は低級アルキルカルバモイル
基を、Rは水素又は置換基を有していてもよい炭化水
素基を、あるいはAの炭素原子と環を形成していてもよ
く、Rは置換基を有していてもよい炭化水素基を示
す。〕で表わされる化合物又はその医薬上許容される塩
を含有する血管新生阻害剤が開示されている。特開平3
−86887には、エンドセリン拮抗作用、インターロ
イキン−1抑制作用及び神経成長因子刺激作用を有する
【化23】 〔式中、R1は置換されていてもよい脂肪族炭化水素
基、置換されていてもよいアラルキル基又は置換されて
いてもよいアリール基を、R2は水素、1もしくは2以
上の置換基を有する脂肪族炭化水素基、置換されていて
もよいアリール基、置換されていてもよいアミノ基、置
換されていてもよいアルカノイル基、ホルミル基、ニト
ロ基又はハロゲノ基を、Aは置換されていてもよい炭素
数2ないし4の二価の炭化水素鎖を、mは0〜2の整数
を示す。〕で表わされる化合物又はその塩が炎症性、免
疫性疾患の治療剤として有用であるとして開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上より、いまだ十分
に確立されていない糖尿病性腎症の治療剤及び従来のも
のとは異なった種類の移植免疫抑制剤,接着蛋白発現抑
制剤などの開発が待たれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々検討
した結果、式(I)
【化24】 〔式中、Xは結合手、−S(O)m−、−O−、−NR3a
−、−Alk−、−Alk−W−又は−S−Alk−W−(Alkは
置換基を有していてもよい二価の炭化水素基を、Wは−
O−、−NR3a−、−CO−O−又は−O−CO−NR
3a−を、R3aは水素又は置換基を有していてもよい炭化
水素基を、mは0ないし2の整数を示す)を、YはCH
又はNを、R1及びR2は同一又は相異なり、水素、置換
基を有していてもよい炭化水素基、ハロゲン、ニトロ
基、ニトロソ基、保護されていてもよいアミノ基、エス
テル化されていてもよいカルボキシル基又はアシル基
を、Aは置換基を有していてもよい二価の炭化水素基
を、Bは
【化25】 (B1は−(CH2)f−又は−CZ1−Z2−(fは1ないし
6の整数を、Z1はO又はSを、Z2はO、S、−Alk
1−、−Alk1−S−又はNR3bを、Alk1は置換基を有し
ていてもよい二価の炭化水素基を、R3bは水素又は置換
基を有していてもよい炭化水素基を示す)を、R4及び
5は同一又は相異なり、水素、エステル化されていて
もよいカルボキシル基、置換基を有していてもよいアミ
ノ基、置換基を有していてもよい複素環基、−W1、−
S−W1又は−O−W1(W1は置換基を有していてもよ
い炭化水素基を示す)を、あるいはR4及びR5は一緒に
結合して環を形成してもよい)あるいは
【化26】 (R6及びR7は同一又は相異なり、置換基を有していて
もよい炭化水素基又は置換基を有していてもよい複素環
基を、あるいはR6及びR7は一緒に結合して環を形成し
てもよく、R8は水素、置換基を有していてもよい炭化
水素基、置換基を有していてもよい複素環基、ニトロ
基、シアノ基、保護されていてもよいアミノ基、ハロゲ
ン又はアシル基を、m1は0ないし2の整数を示す)を
示す。〕で表される新規なイミダゾール誘導体又はその
塩(以下、化合物(I)と略称する)を合成し、かつこの
化合物(I)が予想外にも優れた接着蛋白発現抑制作用
を有し、糖尿病性腎症治療剤及び移植免疫抑制剤などと
して安全に使用できることを見いだし、これらに基づい
て本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、(1)化合物(I)、
(2)XがS、S(O)、S(O)2、O、−N(R3)−、−
(CH2)i−O−、−(CH2)i−N(R3)−、−CH2−、
−CH=CH−、−(CH2)j−CO−N(R3)−、−S
−(CH2)k−CO−N(R3)−、−(CH2)j−COO
−、−S−(CH2)k−COO−又は−(CH2)i−O−C
O−N(R3)−(R3は水素、置換基を有していてもよい
低級アルキル基、置換基を有していてもよい低級アルケ
ニル基、置換基を有していてもよいアラルキル基又は置
換基を有していてもよいアリール基を、iは1又は2
を、jは0又は1を、kは1ないし5の整数を示す)で
ある前記(1)記載の化合物、(3)XがS、O又は−
CH2 −である前記(1)記載の化合物、(4)YがC
Hである前記(1)記載の化合物、(5)R1及びR2
それぞれ水素、置換基を有していてもよい低級アルキル
基、置換基を有していてもよいアリール基、低級アルコ
キシカルボニル基又はハロゲンで置換されていてもよい
低級アルカノイル基である前記(1)記載の化合物、
(6)R1及びR2がそれぞれ水素、低級アルキル基、フ
ェニル基、低級アルコキシカルボニル基又はハロゲノ低
級アルキルカルボニル基である前記(1)記載の化合
物、(7)Aが置換基を有していてもよい二価のC1-15
鎖状炭化水素基である前記(1)記載の化合物、(8)
AがC1-6アルキレン基である前記(1)記載の化合
物、(9)Xがイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン環又は
イミダゾ〔1,2−c〕ピリミジン環の5位に結合する
前記(1)記載の化合物、(10)Xがイミダゾ〔1,
2−a〕ピリジン環又はイミダゾ〔1,2−c〕ピリミ
ジン環の8位に結合する前記(1)記載の化合物、(1
1)式
【化27】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物又はその塩である前記(1)記載の化合物、(12)
1が−(CH2)f −、−CO−O−、−CO−S−、−
CS−S−、−CO−CH2−、−CO−CH2−S−又
は−CO−N(R3)−(R3とfは前記と同意義を示す)
である前記(11)記載の化合物、(13)B1が−C
O−S−、−CO−O−、−CO−CH2−又は−CO
−N(R3)−(R3は前記と同意義を示す)である前記
(11)記載の化合物、(14)B1が−CO−S−又
は−CO−O−である前記(11)記載の化合物、
【0007】(15)R4及びR5がそれぞれ水素、置換
基を有していてもよい低級アルキル基、置換基を有して
いてもよいアリール基、置換基を有していてもよいアミ
ノ基又は置換基を有していてもよい複素環基である前記
(11)記載の化合物、(16)R4及びR5がそれぞれ
水素又は置換基を有していてもよい低級アルキル基であ
る前記(11)記載の化合物、(17)XがS、O又は
−CH2−である前記(11)記載の化合物、(18)
YがCHである前記(11)記載の化合物、(19)A
がC1-6アルキレン基である前記(11)記載の化合
物、(20)R1及びR2がそれぞれ水素、低級アルキル
基、フェニル基、低級アルコキシカルボニル基又はハロ
ゲノ低級アルキルカルボニル基である前記(11)記載
の化合物、(21)Xがイミダゾ〔1,2−a〕ピリジ
ン環又はイミダゾ〔1,2−c〕ピリミジン環の5位に
結合する前記(11)記載の化合物、(22)式
【化28】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物又はその塩である前記(1)記載の化合物、(23)
6及びR7がそれぞれ置換基を有していてもよい低級ア
ルキル基又はR6とR7が結合して−C(R15)−C(R16)
−(CH2)S−(R15及びR16はそれぞれ水素又は低級ア
ルキル基を、sは0又は1を示す)である前記(22)
記載の化合物、(24)R8が水素、置換基を有してい
てもよい低級アルキル基又は置換基を有していてもよい
アリール基である前記(22)記載の化合物、(25)
8が水素、低級アルキル基、アラルキル基又はフェニ
ル基である前記(22)記載の化合物、(26)m1
1又は2である前記(22)記載の化合物、(27)X
がS、O又は−CH2−である前記(22)記載の化合
物、(28)YがCHである前記(22)記載の化合
物、(29)AがC1-6アルキレン基である前記(2
2)記載の化合物、(30)R1及びR2がそれぞれ水
素、低級アルキル基、フェニル基、低級アルコキシカル
ボニル基又はハロゲノ低級アルキルカルボニル基である
前記(22)記載の化合物、
【0008】(31)Xがイミダゾ〔1,2−a〕ピリ
ジン環又はイミダゾ〔1,2−c〕ピリミジン環の5位
に結合する前記(22)記載の化合物、(32)式
【化29】 〔式中の記号は前記(1)記載と同意義を示す。〕で表
される化合物又はその塩と、式 R1−CO−CH(E)−R2 〔式中、Eはハロゲンを、その他の記号は前記(1)記
載と同意義を示す。〕で表される化合物又はその塩とを
反応させることを特徴とする前記(1)記載の化合物の
製造方法、(33)式
【化30】 〔式中の記号は前記(1)記載と同意義を示す。〕で表
される化合物又はその塩と、式
【化31】 〔式中、X1はS、O又は−N(R3)−(R3は水素、置
換基を有していてもよい低級アルキル基、置換基を有し
ていてもよい低級アルケニル基、置換基を有していても
よいアラルキル基又は置換基を有していてもよいアリー
ル基を示す)を、その他の記号は前記(1)記載と同意
義を示す。〕で表される化合物又はその塩とを反応させ
ることを特徴とする、XがS、O又はN(R3)である前
記(1)記載の化合物の製造方法、(34)式
【化32】 〔式中、X2はS、O、−(CH2)i−O−又は−(CH2)
i−N(R3)−(R3は水素、置換基を有していてもよい
低級アルキル基、置換基を有していてもよい低級アルケ
ニル基、置換基を有していてもよいアラルキル基又は置
換基を有していてもよいアリール基を、iは1又は2を
示す)を、その他の記号は前記(1)記載と同意義を示
す。〕で表される化合物又はその塩と、式
【化33】 〔式中、E1は脱離基を、その他の記号は前記(1)記
載と同意義を示す。〕で表される化合物又はその塩を反
応させることを特徴とする、XがS、O、−(CH2)i
O−又は−(CH2)i−N(R3)−である前記(1)記載
の化合物の製造方法、(35)式
【化34】 〔式中、X3は−(CH2)j−COO−(jは0又は1を示
す)又は−S−(CH2)k−COO−(kは1ないし5の
整数を示す)を、その他の記号は前記(1)記載と同意
義を示す。〕で表される化合物又はその塩と、式
【化35】 〔式中、E2はHN(R3)−(R3は水素、置換基を有し
ていてもよい低級アルキル基、置換基を有していてもよ
い低級アルケニル基、置換基を有していてもよいアラル
キル基又は置換基を有していてもよいアリール基を示
す)又はHO−を、その他の記号は前記(1)記載と同
意義を示す。〕で表される化合物又はその塩とを反応さ
せることを特徴とする、Xが−(CH2)j−CON(R3)
−、−(CH2)j−COO−、−S−(CH2)k−CON
(R3)−又は−S−(CH2)k−COO−である前記
(1)記載の化合物の製造方法、(36)式
【化36】 〔式中、X4は−(CH2)i−OCO−(iは1又は2を示
す)を、Qは脱離基を、その他の記号は前記(1)記載
と同意義を示す。〕で表される化合物又はその塩と、式
【化37】 〔式中、E3はHN(R3)−(R3は水素、置換基を有し
ていてもよい低級アルキル基、置換基を有していてもよ
い低級アルケニル基、置換基を有していてもよいアラル
キル基又は置換基を有していてもよいアリール基を示
す)を、その他の記号は前記(1)記載と同意義を示
す。〕で表される化合物又はその塩とを反応させること
を特徴とする、Xが−(CH2)i−OCON(R3)−であ
る前記(1)記載の化合物の製造方法、
【0009】(37)式
【化38】 〔式中、E1は脱離基を、その他の記号は前記(1)記
載と同意義を示す。〕で表される化合物又はその塩と、
【化39】 〔式中の記号は前記(1)記載と同意義を示す。〕で表
される化合物又はその塩とを反応させることを特徴とす
る前記(1)記載の化合物の製造方法、(38)式
【化40】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
れる化合物又はその塩と、式
【化41】 〔式中、X1はS、O又は−N(R3)−(R3は水素、置
換基を有していてもよい低級アルキル基、置換基を有し
ていてもよい低級アルケニル基、置換基を有していても
よいアラルキル基又は置換基を有していてもよいアリー
ル基を示す)を、その他の記号は請求項1記載と同意義
を示す。〕で表される化合物又はその塩とを反応させる
ことを特徴とする、XがS、O又はN(R3)である請求
項1記載の化合物の製造方法。
【0010】(39)式
【化42】 〔式中、X2はS、O、−(CH2)i−O−又は−(CH2)
i−N(R3)−(R3は水素、置換基を有していてもよい
低級アルキル基、置換基を有していてもよい低級アルケ
ニル基、置換基を有していてもよいアラルキル基又は置
換基を有していてもよいアリール基を、iは1又は2を
示す)を、その他の記号は請求項1記載と同意義を示
す。〕で表される化合物又はその塩と、式
【化43】 〔式中、E1は脱離基を、その他の記号は請求項1記載
と同意義を示す。〕で表される化合物又はその塩を反応
させることを特徴とする、XがS、O、−(CH2)i−O
−又は−(CH2)i−N(R3)−である請求項1記載の化
合物の製造方法。
【0011】(40)式
【化44】 〔式中、X3は−(CH2)j−COO−(jは0又は1を示
す)又は−S−(CH2)k−COO−(kは1ないし5の
整数を示す)を、その他の記号は請求項1記載と同意義
を示す。〕で表される化合物又はその塩と、式
【化45】 〔式中、E2はHN(R3)−(R3は水素、置換基を有し
ていてもよい低級アルキル基、置換基を有していてもよ
い低級アルケニル基、置換基を有していてもよいアラル
キル基又は置換基を有していてもよいアリール基を示
す)又はHO−を、その他の記号は請求項1記載と同意
義を示す。〕で表される化合物又はその塩とを反応させ
ることを特徴とする、Xが−(CH2)j−CON(R3)
−、−(CH2)j−COO−、−S−(CH2)k−CON
(R3)−又は−S−(CH2)k−COO−である請求項1
記載の化合物の製造方法。
【0012】(41)式
【化46】 〔式中、X4は−(CH2)i−OCO−(iは1又は2を示
す)を、Qは脱離基を、その他の記号は請求項1記載と
同意義を示す。〕で表される化合物又はその塩と、式
【化47】 〔式中、E3はHN(R3)−(R3は水素、置換基を有し
ていてもよい低級アルキル基、置換基を有していてもよ
い低級アルケニル基、置換基を有していてもよいアラル
キル基又は置換基を有していてもよいアリール基を示
す)を、その他の記号は請求項1記載と同意義を示
す。〕で表される化合物又はその塩とを反応させること
を特徴とする、Xが−(CH2)i−OCON(R3)−であ
る請求項1記載の化合物の製造方法。(42)式
【化48】 〔式中、E1は脱離基を、その他の記号は請求項1記載
と同意義を示す。〕で表される化合物又はその塩と、式
【化49】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
れる化合物又はその塩とを反応させることを特徴とする
請求項1記載の化合物の製造方法。
【0013】(43)式
【化50】 〔式中の記号は前記(1)記載と同意義を示す。〕で表
される化合物又はその塩と、式
【化51】 〔式中の記号は前記(1)記載と同意義を示す。〕で表
される化合物又はその塩とを反応させることを特徴とす
る前記(11)記載の化合物の製造方法、(44)前記
(1)記載の化合物を含有してなる医薬組成物、(4
5)前記(1)記載の化合物を含有してなる接着蛋白発
現抑制剤、(46)前記(1)記載の化合物を含有して
なる糖尿病性腎症治療剤及び(47)前記(1)記載の
化合物を含有してなる移植免疫抑制剤等に関する。上記
式中、Aは置換基を有していてもよい二価の炭化水素基
を示す。Aで示される二価の炭化水素基としては、例え
ば二価のC1-15鎖状炭化水素基二価のC5-8環状炭化水
素基又はこれらの組み合わせからなる二価の炭化水素基
等が用いられる。二価のC1-15鎖状炭化水素基として
は、例えばC1-6アルキレン(例えばメチレン、エチレ
ン、プロピレン、ブチレン、ペンタメチレン、ヘキサメ
チレン等)、C2-6アルケニレン(例えばビニレン
等)、C2-6アルキニレン(例えばエチニレン等)等
が、二価のC5-8環状炭化水素基としては、例えばフェ
ニレン等が用いられる。
【0014】Aで示されるこれらの二価の炭化水素基
は、置換可能な位置に、例えばハロゲン(例えばフッ
素、塩素、臭素、ヨウ素等)、低級アルコキシ基(例え
ばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、
ブトキシ、ペントキシ等のC1-6アルコキシ基等)、ア
シル基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、
ヒドロキシル基、ピリジルチオ基、ニトロ基、シアノ基
及びオキソ基等から選ばれた1又は2個の置換基を有し
ていてもよい。ここで、Aで示される二価の炭化水素基
の置換基としてのアシル基としては、低級アルカノイル
(例えばホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリ
ル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロイ
ル、ヘキサノイル等のC1-8アルカノイル基等)、低級
アルキルスルホニル基(例えばメチルスルホニル、エチ
ルスルホニル等のC1-6アルキルスルホニル基等)、低
級アルキルスルフィニル基(例えばメチルスルフィニ
ル、エチルスルフィニル等のC1-6アルキルスルフィニ
ル基等)、C6-10アリールカルボニル基(例えばベンゾ
イル基等)、カルバモイル基、低級アルキルカルバモイ
ル基(例えばN−メチルカルバモイル、N−エチルカル
バモイル、N−プロピルカルバモイル、N−ブチルカル
バモイル等のN−C1-6アルキルカルバモイル基、例え
ばN,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカル
バモイル、N,N−ジプロピルカルバモイル、N,N−ジ
ブチルカルバモイル、N−エチル−N−メチルカルバモ
イル等のN,N−ジC1-6アルキルカルバモイル基等)、
低級アルケニルカルバモイル基(例えばN−ビニルカル
バモイル、N−アリルカルバモイル等のN−C2-6アル
キルカルバモイル基、例えばN,N−ジビニルカルバモ
イル、N,N−ジアリルカルバモイル等のN,N−ジC
2-6アルキルカルバモイル基等)、ジアルキル部が一緒
になってカルバモイル基の窒素と一緒になって5もしく
は6員環構造を形成した環状アミノカルボニル基(例え
ば1−アゼチジニルカルボニル、モルホリノカルボニ
ル、1−ピロリジニルカルボニル、1−ピペリジノカル
ボニル、1−ピペラジニルカルボニル及び4位に低級ア
ルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール
基、アシル基等を有する1−ピペラジニルカルボニル
等)等が用いられる。ここで、低級アルカノイル基は1
ないし3個の例えばハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭
素、ヨウ素等)等で置換されていてもよい。
【0015】Aで示される二価の炭化水素基の置換基と
してのエステル化されていてもよいカルボキシル基とし
ては、例えばカルボキシル基、低級アルコキシカルボニ
ル基(例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニ
ル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、se
c-ブトキシカルボニル、tert-ブトキシカルボニル、ペ
ンチルオキシカルボニル、イソペンチルオキシカルボニ
ル、ネオペンチルオキシカルボニル、tert-ペンチルオ
キシカルボニル等のC1-6アルコキシカルボニル基等)
等が用いられる。Aとしては、例えば式
【化52】 〔式中、n、o及びpはそれぞれ0ないし5の整数を、
9、R10、R11、R12、R13及びR14は、各々水素、
置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有して
もよいアラルキル基、置換基を有してもよいアリール基
を示し、またR9とR10あるいはR11とR12あるいはR
13とR14は一緒に結合して環を形成してもよく、またR
9あるいはR11は各々R13あるいはR14と一緒に結合し
て環を形成してもよい。〕、又は式
【化53】 〔式中、q及びrはそれぞれ0ないし5の整数を示
す。〕で表される基等が好ましい。ここで、置換基を有
してもよい低級アルキル基、R9、R10、R11、R12
13及びR14で示される置換基を有してもよいアラルキ
ル基、置換基を有してもよいアリール基としては、例え
ば下記にR3で示される置換基を有していてもよい低級
アルキル基、置換基を有していてもよいアラルキル基、
置換基を有していてもよいアリール基と同様の基等が用
いられる。
【0016】R9とR10あるいはR11とR12あるいはR
13とR14が一緒に結合して形成する環としては、例えば
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル等のC3-8シクロアルキル等が用いられる。
9あるいはR11が各々R13あるいはR14と結合して形
成する環としては、例えばシクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル等のC3-8シクロ
アルキル等が用いられる。Aとしては例えばC1-6アル
キレン等がさらに好ましい。上記式中、R1及びR2は同
一又は相異なり、水素、置換基を有していてもよい炭化
水素基、ハロゲン、ニトロソ基、保護されていてもよい
アミノ基、エステル化されていてもよいカルボキシル基
又はアシル基を示す。R1及びR2で示される炭化水素基
としては、例えばC1-30鎖状炭化水素基、C3-14環状炭
化水素基又はこれらの組み合わせからなる炭化水素基等
が用いられる。R1及びR2で示されるC1-30鎖状炭化水
素基としては、例えばC1-30アルキル基(例えばメチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、
ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ト
リデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシ
ル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、エイコ
サニル、ヘネイコサニル、ドコサニル、トリコサニル、
テトラコサニル、ペンタコサニル、ヘキサコサニル、ヘ
プタコサニル、オクタコサニル、ノナコサニル、トリア
コンタニル、ファルネシール、ジヒドロフィチル等、好
ましくは例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペ
ンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシ
ル等のC1-10アルキル基等)、C2-30アルケニル基(例
えばビニル、アリル、2−ブテニル、3−ブテニル、9
−オクタデセニル等)等が、C3-14環状炭化水素基とし
ては、例えばC3-8シクロアルキル基(例えばシクロプ
ロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ル、シクロヘプチル、シクロオクチル等)、C5-8シク
ロアルケニル基(例えばシクロペンテニル、シクロヘキ
セニル等)、アリール基(例えばフェニル、1−ナフチ
ル、2−ナフチル、フェナントリル、アントリル(anth
ryl)等のC6-14アリール基等)等が、C1-30鎖状炭化
水素基とC3-14環状炭化水素基の組み合わせからなる炭
化水素基としては、例えばアラルキル基(例えばベンジ
ル、フェネチル、3−フェニルプロピル、4−フェニル
ブチル等のフェニルC1-6アルキル基、例えば(1−ナ
フチル)メチル、2−(1−ナフチル)エチル、2−
(2−ナフチル)エチル等のナフチル−C1-6アルキル
等)等が用いられる。
【0017】R1及びR2で示されるこのような炭化水素
基は、置換可能な位置に、例えばニトロ基、ヒドロキシ
基、オキソ基、チオキソ基、シアノ基、スルホン基、ハ
ロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、低級
アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、イソプロポキシ、ブトキシ、ペントキシ等のC1-6
アルコキシ基等)、フェノキシ基、ハロゲノフェノキシ
基(例えばo−、m−、又はp−クロロフェノキシ又は
o−、m−、又はp−ブロモフェノキシ等)、低級アル
キルチオ基(例えばメチルチオ、エチルチオ、n−プロ
ピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオ等のC
1-6アルキルチオ基等)、フェニルチオ基、置換されて
いてもよいアミノ基、エステル化されていてもよいカル
ボキシル基、アシル基及び複素環基等から選ばれた1な
いし5個の置換基を有していてもよい。R1及びR2で示
される炭化水素基の置換基におけるアミノ基の置換基と
しては、例えば低級アルキル基(例えばメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、se
c-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシル等)、ア
シル基等が用いられる。置換されたアミノ基としては、
具体的に低級アルカノイルアミノ基(例えばアセチルア
ミノ、プロピオニルアミノ等のC1-6アルカノイルアミ
ノ基等)、モノ-又はジ置換アミノ基(例えばメチルア
ミノ、 エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピ
ルアミノ、 n−ブチルアミノ、 ジメチルアミノ、ジエチ
ルアミノ等)等が用いられる。R1及びR2で示される炭
化水素基の置換基及びその炭化水素基の置換基における
アミノ基の置換基としてのアシル基としては、例えば上
記したAで示される二価の炭化水素基の置換基としての
アシル基と同様の基等が用いられる。R1及びR2で示さ
れる炭化水素基の置換基におけるエステル化されていて
もよいカルボキシル基としては、例えば上記したAで示
される二価の炭化水素基の置換基としてのエステル化さ
れていてもよいカルボキシル基と同様の基等が用いられ
る。
【0018】R1及びR2で示される炭化水素基の置換基
における複素環基としては、例えば下記のR4及びR5
示される置換基を有していてもよい複素環基と同様の基
等が用いられる。R1及びR2で示されるハロゲンとして
は、例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が用いられ
る。R1及びR2で示されるアミノ基の保護基としては、
例えばホルミル、アセチル、クロロアセチル、ジクロロ
アセチル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセチ
ル、アセトアセチル、o-ニトロフェニルアセチル等のア
ミドを形成するタイプの保護基;例えばtert-ブトキシ
カルボニル、ベンジルオキシカルボニル、p-メトキシベ
ンジルオキシカルボニル、p-ニトロベンジルオキシカル
ボニル、2,4-ジクロロベンジルオキシカルボニル、ベン
ズヒドリルオキシカルボニル、2,2,2-トリクロロエトキ
シカルボニル、2-トリメチルシリルエトキシカルボニ
ル、1-メチル-1-(4-ビフェニリル)エトキシカルボニ
ル、9-フルオレニルメトキシカルボニル、9-アントリル
メトキシカルボニル、イソニコチニルオキシカルボニ
ル、1-アダマンチルオキシカルボニル等のカルバメート
を形成するタイプの保護基;ならびにトリチル、フタロ
イル等が用いられる。R1及びR2で示されるエステル化
されていてもよいカルボキシル基としては、例えば上記
したAで示される二価の炭化水素基の置換基としてのエ
ステル化されていてもよいカルボキシル基と同様の基等
が用いられる。R1及びR2で示されるアシル基として
は、例えば上記したAで示される二価の炭化水素基の置
換基としてのアシル基と同様の基等が用いられる。R1
及びR2としては、例えば水素、置換基を有していても
よい低級アルキル基、置換基を有していてもよいアリー
ル基、低級アルコキシカルボニル基、1ないし3個のハ
ロゲンで置換されていてもよい低級アルカノイル基等が
好ましく、例えば水素、低級アルキル基、フェニル基、
低級アルコキシカルボニル基、ハロゲノ低級アルキルカ
ルボニル基(例えばトリフルオロメチル等のハロゲノC
1-6アルキルカルボニル等)等がさらに好ましい。ここ
で、R1及びR2の好ましい例として示される置換基を有
していてもよい低級アルキル基、置換基を有していても
よいアリール基は、例えば下記にR3で示される置換基
を有していてもよい低級アルキル基、置換基を有してい
てもよいアリール基と同様の基等が用いられる。
【0019】上記式中、Xは結合手、−S(O)m−、−
O−、−NR3a−、−Alk−、−Alk−W−又は−S−Al
k−W−(Alkは置換基を有していてもよい二価の炭化水
素基を、Wは−O−、−NR3a−、−CO−O−又は−
O−CO−NR3a−を、R3aは水素又は置換基を有して
いてもよい炭化水素基を、mは0ないし2の整数を示
す)を示す。Alkで示される置換基を有していてもよい
二価の炭化水素基としては、例えば上記したAで示され
る置換基を有していてもよい二価の炭化水素基と同様の
基等が用いられる。R3aで示される置換基を有していて
もよい炭化水素基としては、例えば上記したR1及びR2
で示される置換基を有していてもよい炭化水素基と同様
の基等が用いられる。Xとしては、例えばS、S(O)、
S(O)2、O、−N(R3)−、−(CH2)i−O−、−(C
2)i−N(R3)−、−CH2−、−CH=CH−、−(C
2)j−CO−N(R3)−、−S−(CH2)k−CO−N
(R3)−、−(CH2)j−COO−、−S−(CH2)k−C
OO−、−(CH2)i−O−CO−N(R3)−(R3は水
素、置換基を有していてもよい低級アルキル基、置換基
を有していてもよい低級アルケニル基、置換基を有して
いてもよいアラルキル基又は置換基を有していてもよい
アリール基を、iは1又は2を、jは0又は1を、kは
1ないし5の整数を示す)等が好ましく、例えばS、O
又は−CH2−等がさらに好ましい。ここで、R3で示さ
れる低級アルキル基としては、例えばメチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC1-6
アルキル基が用いられる。このような低級アルキル基
は、例えばハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ
素等)、低級アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、ペントキ
シ等のC1-6アルコキシ基等)、ヒドロキシ基、低級ア
ルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル、エ
トキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポ
キシカルボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカ
ルボニル、sec-ブトキシカルボニル、tert-ブトキシカ
ルボニル、ペンチルオキシカルボニル、イソペンチルオ
キシカルボニル、ネオペンチルオキシカルボニル、tert
-ペンチルオキシカルボニル等のC1-6アルコキシカルボ
ニル基等)、カルボキシル基、カルバモイル基、低級ア
ルキルカルバモイル基(例えばN−メチルカルバモイ
ル、N−エチルカルバモイル、N−プロピルカルバモイ
ル、N−ブチルカルバモイル等のN−C1-6アルキルカ
ルバモイル基、例えばN,N−ジメチルカルバモイル、
N,N−ジエチルカルバモイル、N,N−ジプロピルカル
バモイル、N,N−ジブチルカルバモイル、N−エチル
−N−メチルカルバモイル等のN,N−ジC1-6アルキル
カルバモイル基等)及びピリジルチオ基等から選ばれた
置換基を1又は2個有していてもよい。
【0020】R3で示される低級アルケニル基として
は、例えばビニル、アリル、2−ブテニル、3−ブテニ
ル等のC2-6アルケニル基が用いられる。このような低
級アルケニル基は、例えば上記したR3で示される低級
アルキル基の置換基と同様の基等で置換されていてもよ
い。R3で示されるアラルキル基としては、例えばフェ
ニル−低級アルキル基(例えばベンジル、フェネチル、
3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル等のフェニ
ルC1-6アルキル基等)、ナフチル低級アルキル基(例
えば(1−ナフチル)メチル、2−(1−ナフチル)エ
チル、2−(2−ナフチル)エチル等のナフチル−C
1-6アルキル等)等が用いられる。フェニル−低級アル
キル基のフェニル部及びナフチル低級アルキル基のナフ
チル部は、例えばハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭
素、ヨウ素等)、低級アルキル基(例えばメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、se
c-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC1-6
アルキル基)、低級アルケニル基(例えばビニル、アリ
ル、2−ブテニル、3−ブテニル等のC2-6アルケニル
基等)、低級アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、ペントキ
シ等のC1-6アルコキシ基等)、ニトロ基、シアノ基、
ヒドロキシ基、低級アルコキシカルボニル基(例えばメ
トキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカ
ルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボ
ニル、イソブトキシカルボニル、sec-ブトキシカルボニ
ル、tert-ブトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボ
ニル、イソペンチルオキシカルボニル、ネオペンチルオ
キシカルボニル、tert-ペンチルオキシカルボニル等の
1-6アルコキシカルボニル基等)、カルバモイル基、
低級アルキルカルバモイル基(例えばN−メチルカルバ
モイル、N−エチルカルバモイル、N−プロピルカルバ
モイル、N−ブチルカルバモイル等のN−C1-6アルキ
ルカルバモイル基、例えばN,N−ジメチルカルバモイ
ル、N,N−ジエチルカルバモイル、N,N−ジプロピル
カルバモイル、N,N−ジブチルカルバモイル、N−エ
チル−N−メチルカルバモイル等のN,N−ジC1-6アル
キルカルバモイル基等)、低級アルケニルカルバモイル
基(例えばN−ビニルカルバモイル、N−アリルカルバ
モイル等のN−C2-6アルケニルカルバモイル基、例え
ばN,N−ジビニルカルバモイル、N,N−ジアリルカル
バモイル等のN,N−ジC2-6アルケニルカルバモイル基
等)等から選ばれた置換基を1ないし4個有していても
よい。
【0021】R3で示される置換基を有してもよいアリ
ール基としては、例えばフェニル、1−ナフチル、2−
ナフチル、フェナントリル、アントリル(anthryl)等
のC6-14アリール基等が用いられる。このようなアリー
ル基は、例えばハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素、
ヨウ素等)、低級アルキル基(例えばメチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブ
チル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC1-6アル
キル基)、低級アルケニル基(例えばビニル、アリル、
2−ブテニル、3−ブテニル等のC2-6アルケニル基
等)、低級アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、
プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、ペントキシ等
のC1-6アルコキシ基等)、ニトロ基、シアノ基、オキ
ソ基、ヒドロキシ基、アミノ基、低級アシルアミノ基
(例えばアセチルアミノ、プロピオニルアミノ等のC
1-6アシルアミノ基等)、低級アルコキシカルボニル基
(例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プ
ロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブト
キシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec-ブトキ
シカルボニル、tert-ブトキシカルボニル、ペンチルオ
キシカルボニル、イソペンチルオキシカルボニル、ネオ
ペンチルオキシカルボニル、tert-ペンチルオキシカル
ボニル等のC1-6アルコキシカルボニル基等)、カルバ
モイル基、低級アルキルカルバモイル基(例えばN−メ
チルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−プロ
ピルカルバモイル、N−ブチルカルバモイル等のN−C
1-6アルキルカルバモイル基、例えばN,N−ジメチルカ
ルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N,N−ジ
プロピルカルバモイル、N,N−ジブチルカルバモイ
ル、N−エチル−N−メチルカルバモイル等のN,N−
ジC1-6アルキルカルバモイル基等)、低級アルケニル
カルバモイル基(例えばN−ビニルカルバモイル、N−
アリルカルバモイル等のN−C2-6アルケニルカルバモ
イル基、例えばN,N−ジビニルカルバモイル、N,N−
ジアリルカルバモイル等のN,N−ジC2-6アルケニルカ
ルバモイル基等)等から選ばれた置換基を1ないし4
個、好ましくは1又は2個有していてもよい。ここで、
オキソ基を有するアリール基としては、例えばベンゾキ
ノニル、ナフトキノリル、アンスラキノニル等が用いら
れる。上記式中、YはCH又はNを示す。Yとしては、
例えばCH等が好ましい。
【0022】上記式中、Bは
【化54】 (B1は−(CH2)f−又は−CZ1−Z2−(fは1ない
し6の整数を、Z1はO又はSを、Z2はO、S、−Alk1
−、−Alk1−S−又はNR3bを、Alk1は置換基を有して
いてもよい二価の鎖状炭化水素基を、R3bは水素又は置
換基を有していてもよい炭化水素基を示す)を、R4
びR5は同一又は相異なり、水素、エステル化されてい
てもよいカルボキシル基、置換基を有していてもよいア
ミノ基、置換基を有していてもよい複素環基、−W1
−S−W1又は−O−W1(W1は置換基を有していても
よい炭化水素基を示す)を、あるいはR4及びR5は一緒
に結合して環を形成してもよい)を示す。Alk1で示され
る置換基を有していてもよい二価の炭化水素基として
は、例えば上記したA又はAlkで示される置換基を有し
ていてもよい二価の炭化水素基と同様の基等が用いられ
る。R3bで示される置換基を有していてもよい炭化水素
基としては、例えば上記したR1及びR2で示される置換
基を有していてもよい炭化水素基と同様の基等が用いら
れる。B1としては、例えば−CO−S−、−CO−O
−、−CO−CH2−、−CO−N(R3)−(R3は水
素、置換基を有していてもよい低級アルキル基、置換基
を有していてもよい低級アルケニル基、置換基を有して
いてもよいアラルキル基又は置換基を有していてもよい
アリール基を示す)等が好ましく、例えば−CO−S
−、−CO−O−等がさらに好ましい。ここでB1にお
いて示されるR3は、Xにおいて示されるR3と同意義で
ある。W1で示される置換されていてもよい炭化水素基
としては、例えば上記したR1及びR2で示される置換さ
れていてもよい炭化水素基と同様の基等が用いられる。
【0023】R4及びR5で示されるエステル化されてい
てもよいカルボキシル基としては、例えば上記したAで
示される二価の炭化水素基の置換基としてのエステル化
されていてもよいカルボキシル基と同様の基等が用いら
れる。R4及びR5で示されるアミノ基の置換基として
は、例えば低級アルキル基(例えばメチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチ
ル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシル等)、アシル基
等が用いられる。ここで、R4及びR5で示されるアミノ
基の置換基としてのアシル基としては、例えば上記した
Aで示される二価の炭化水素基の置換基としてのアシル
基と同様の基等が用いられる。R4及びR5で示される置
換されたアミノ基としては、具体的に低級アルカノイル
アミノ基(例えばアセチルアミノ、プロピオニルアミノ
等のC1-6アルカノイルアミノ基等)、モノ-又はジ置換
アミノ基(例えばメチルアミノ、エチルアミノ、 n−プ
ロピルアミノ、イソプロピルアミノ、 n−ブチルアミ
ノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ等)等が用いられ
る。R4及びR5で示される複素環基としては、例えば酸
素、硫黄及び窒素等から選ばれたヘテロ原子を1ないし
4個含む5又は6員単環式複素環基あるいは酸素、硫黄
及び窒素等から選ばれたヘテロ原子を1ないし6個含む
2環式複素環基等が用いられる。R4及びR5で示される
複素環基のうち、単環式複素環基としては、環系を構成
する原子(環原子)として、酸素、硫黄及び窒素から選
ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし6員単環
式芳香族複素環基、又は飽和あるいは不飽和の単環式非
芳香族複素環基を意味し、例えばチエニル(例えば2−
チエニル、3−チエニル等)、フリル(例えば2−フリ
ル、3−フリル等)、ピラニル、2H−ピロリル、ピロ
リル(例えば2−ピロリル、3−ピロリル等)、イミダ
ゾリル(例えば2−イミダゾリル、4−イミダゾリル
等)、ピラゾリル(例えば3−ピラゾリル、4−ピラゾ
リル等)、イソチアゾリル(例えば3−イソチアゾリ
ル、4−イソチアゾリル等)、イソオキサゾリル(例え
ば3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル等)、
ピリジル(例えば2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピ
リジル等)、ピラジニル、ピリミジニル(例えば2−ピ
リミジニル、4−ピリミジニル等)、ピリダジニル(例
えば3−ピリダジニル、4−ピリダジニル等)等が用い
られる。このような単環式複素環基は部分的に飽和され
ていてもよく、該部分飽和単環式複素環基として、例え
ばピロリジニル(例えば2−ピロリジニル、3−ピロリ
ジニル等)、ピロリニル(例えば2−ピロリンー3−イ
ル等)、イミダゾニル(例えば2−イミダゾリンー4−
イル等)、ピペリジル(例えば2−ピペリジル、3−ピ
ペリジル等)、ピペラジニル(例えば2−ピペラジニ
ル)、モルホリニル(例えば3−モルホリニル等)等が
用いられる。
【0024】R4及びR5で示される複素環基のうち、2
環式複素環基としては、環系を構成する原子(環原子)
として、酸素、硫黄及び窒素から選ばれるヘテロ原子を
1ないし6個含む2環式芳香族複素環基、又は飽和ある
いは不飽和の2環式非芳香族複素環基の縮合環基を意味
し、例えばイソベンゾフラニル(例えば1−イソベンゾ
フラニル等)、クロメニル(例えば2H−クロメン−3
−イル等)、ベンゾチエニル(例えば2−ベンゾチエニ
ル等)、インドリジニル(例えば2−インドリジニル、
3−インドリジニル等)、イソインドリル(例えば1−
イソインドリル等)、3H−インドリル(例えば3H−
インドールー2−イル等)、インドリル(例えば2−イ
ンドリル等)、1H−インダゾリル(例えば1H−イン
ダゾールー3−イル等)、プリニル(例えば8−プリニ
ル等)、イソキノリル(例えば1−イソキノリル、3−
イソキノリル等)、キノリル(例えば2−キノリル、3
−キノリル等)、フタラジル(例えば1−フタラジル
等)、ナフチリジニル(例えば1,8−ナフチリジン−
2−イル等)、キノキサリニル(例えば2−キノキサリ
ニル等)、キナゾリニル(例えば2−キナゾリニル
等)、シンノリニル(例えば3−シンノリニル等)等が
用いられる。このような2環式複素環基は部分的に飽和
されていてもよく、該部分飽和2環式複素環としては、
例えばイソクロマニル(例えば3−イソクロマニル
等)、インドリニル(例えば2−インドリニル等)、イ
ソインドリニル(例えば1−イソインドリニル等)、
1,2,3,4−テトラヒドロ−2−キノリル、1,
2,3,4−テトラヒドロ−3−イソキノリル等が用い
られる。R4及びR5で示される複素環基は、例えばハロ
ゲン(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、低級ア
ルキル基(例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル等)、低級アルケニル基(例え
ばビニル、アリル、2−ブテニル、3−ブテニル等のC
2-6アルケニル基等)、低級アルコキシ基(例えばメト
キシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、ペントキシ等のC1-6アルコキシ基等)、ニトロ
基、シアノ基、ヒドロキシ基、低級アルコキシカルボニ
ル基(例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニ
ル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、se
c-ブトキシカルボニル、tert-ブトキシカルボニル、ペ
ンチルオキシカルボニル、イソペンチルオキシカルボニ
ル、ネオペンチルオキシカルボニル、tert-ペンチルオ
キシカルボニル等のC1-6アルコキシカルボニル基
等)、カルボキシ基、カルバモイル基、低級アルキルカ
ルバモイル基(例えばN−メチルカルバモイル、N−エ
チルカルバモイル、N−プロピルカルバモイル、N−ブ
チルカルバモイル等のN−C1-6アルキルカルバモイル
基、例えばN,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエ
チルカルバモイル、N,N−ジプロピルカルバモイル、
N,N−ジブチルカルバモイル、N−エチル−N−メチ
ルカルバモイル等のN,N−ジC1-6アルキルカルバモイ
ル基等)、低級アルケニルカルバモイル基(例えばN−
ビニルカルバモイル、N−アリルカルバモイル等のN−
2-6アルケニルカルバモイル基、例えばN,N−ジビニ
ルカルバモイル、N,N−ジアリルカルバモイル等のN,
N−ジC2-6アルケニルカルバモイル基等)等から選ば
れる置換基を1個ないし4個有してもよい。
【0025】R4とR5が結合して形成する環としては、
例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル等が用いられる。R4及びR5として
は、例えば水素、置換基を有していてもよい低級アルキ
ル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を
有していてもよいアミノ基、置換基を有していてもよい
複素環基等が好ましく、例えば水素又は置換基を有して
いてもよい低級アルキル基等がさらに好ましい。ここ
で、R4及びR5の好ましい例として示される置換基を有
していてもよい低級アルキル基、置換基を有していても
よいアリール基は、例えば上記したR3で示される置換
基を有していてもよい低級アルキル基、置換基を有して
いてもよいアリール基と同様の基等が用いられる。ま
た、上記式中、Bは
【化55】 (R6及びR7は同一又は相異なり、置換基を有していて
もよい炭化水素基又は置換基を有していてもよい複素環
を、又はR6及びR7は一緒に結合して環を形成してもよ
く、R8は水素、置換基を有していてもよい炭化水素
基、置換基を有していてもよい複素環、ニトロ基、シア
ノ基、保護されていてもよいアミノ基、ハロゲン又はア
シル基を、m1は0ないし2の整数を示す)を示す。R6
及びR7で示される置換基を有していてもよい炭化水素
基としては、例えば上記したR1及びR2で示される置換
基を有していてもよい炭化水素基と同様の基等が用いら
れる。
【0026】R6及びR7で示される置換基を有していて
もよい複素環としては、例えば上記したR4及びR5で示
される置換基を有していてもよい複素環と同様の基等が
用いられる。R6とR7が一緒に結合して形成する環とし
ては、例えば式
【化56】 〔式中、R15は水素、置換基を有してもよい低級アルキ
ル基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有
してもよいアリール基、低級アルコキシ基、低級アルキ
ルチオ基、アリールオキシ基、アリールチオ基、−CO
OR15a、−CH2COOR15a(式中R15aは低級アルキ
ル基を示す)を、R16は水素、低級アルキル基を、sは
0ないし4の整数を示す。〕、又は式
【化57】 〔式中、R17、R18は水素、低級アルキル基を、t及び
uは0ないし2の整数を示す。〕等が用いられる。R15
で示される置換基を有してもよい低級アルキル基、置換
基を有してもよいアラルキル基、置換基を有してもよい
アリール基としては、例えば上記したR3で示される置
換基を有していてもよい低級アルキル基、置換基を有し
ていてもよいアリール基と同様の基等が用いられる。R
15で示される低級アルコキシ基としては、例えばメトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、ペントキシ等のC1-6アルコキシ基等が用いられ
る。
【0027】R15で示される低級アルキルチオ基として
は、例えばメチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチ
オ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオ等のC1-6アル
キルチオ基等が用いられる。R15で示されるアリールオ
キシ基としては、例えばフェノキシオキシ、ナフチルオ
キシ等が用いられる。R15で示されるアリールチオ基と
しては、例えばフェニルチオ等が用いられる。R15a
17、R18で示される低級アルキル基としては、例えば
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イ
ソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキ
シル等のC1-6アルキル基等が用いられる。R6及びR7
としては、例えば置換基を有していてもよい低級アルキ
ル基又はR6とR7が結合して形成する−C(R15)−C
(R16)−(CH2)s−(R15及びR16は水素又は低級アル
キル基を、sは0又は1を示す)等が好ましい。R8
示される置換基を有していてもよい炭化水素基、保護さ
れていてもよいアミノ基、アシル基としては、R1及び
2で示される置換基を有していてもよい炭化水素基、
保護されていてもよいアミノ基、アシル基と同様の基が
用いられる。R8で示される置換基を有していてもよい
複素環基としては、R4及びR5で示される置換基を有し
ていてもよい複素環基と同様の基が用いられる。R8
しては、例えば水素、置換基を有していてもよい低級ア
ルキル基、置換基を有していてもよいアリール基等が好
ましく、例えば水素、低級アルキル基(例えばメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチ
ル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシル
等)、アラルキル基(例えばベンジル、フェネチル、3
−フェニルプロピル、4−フェニルブチル等のフェニル
1-6アルキル基、例えば(1−ナフチル)メチル、2
−(1−ナフチル)エチル、2−(2−ナフチル)エチ
ル等のナフチル−C1-6アルキル等)、フェニル基等が
さらに好ましい。ここで、R8の好ましい例として示さ
れる置換基を有していてもよい低級アルキル基、置換基
を有していてもよいアリール基は、例えば上記したR3
で示される置換基を有していてもよい低級アルキル基、
置換基を有していてもよいアリール基と同様の基等が用
いられる。m1としては、1又は2が好ましい。
【0028】Xの結合する位置としては、イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン環(Y=CH)又はイミダゾ
〔1,2−c〕ピリジン環(Y=N)上、5位又は8位
が好ましく、5位がさらに好ましい。化合物(I)は式
(I)で表される化合物の塩であってもよく、化合物(I)
の塩としては例えば酸付加塩等があげられ、酸付加塩を
形成するのに用いられる酸としては、例えば塩酸、臭化
水素酸、硫酸、リン酸等の無機酸、及び例えば酢酸、シ
ュウ酸、メタンスルホン酸、マレイン酸、フマール酸、
クエン酸、酒石酸、乳酸等の有機酸等が用いられる。化
合物(I)は式(I)で表される化合物の溶媒和物であって
もよく、これらの溶媒和物としての溶媒としては、例え
ばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパ
ノール、アセトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等
が用いられる。化合物(I)は分子内に不斉炭素を有する
こともあるが、R−配位、S−配位の2種の立体異性体
が存在する場合、その異性体各々あるいはそれらの混合
物のいずれも本発明に包含される。化合物(I)として
は、例えば式(II)
【化58】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕で表される化合
物又はその塩、又は式(III)
【化59】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕で表される化合
物又はその塩等が好ましく、例えば式(IV)
【化60】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕で表される化合
物又はその塩、又は式(V)
【化61】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕で表される化合
物又はその塩等がさらに好ましい。
【0029】化合物(I)としては、とりわけXがS,
O又はCH2で、Aが(CH2)4,YがCH,R1及びR2
がともに水素、かつ
【化62】
【0030】本発明の化合物(I)の好ましい具体例とし
ては、化合物(II)に含まれる、5−ブチリデン−3−
〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチ
オ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン、5−ブチ
リデン−3−〔5−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン
−5−イル)ペンチル〕チアゾリジン−2,4−ジオ
ン、5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルオキシ)ブチル〕チアゾリジン
−2,4−ジオン、5−ブチリデン−3−〔4−(イミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕
オキサゾリジン−2,4−ジオン、5−(3−フェニル
プロピリデン)−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,
4−ジオン、5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−5−イル)ブチル〕チアゾリ
ジン−2,4−ジオン、5−プロピリデン−3−〔4−
(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブ
チル〕チアゾリジン−2,4−ジオン、5−ブチリデン
−3−〔4−(2−メチル−イミダゾ〔1,2−a〕ピ
リジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4
−ジオン、5−ブチリデン−3−〔4−(3−トリフル
オロアセチル−イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−
イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン、5
−〔3−(3−ピリジル)プロピリデン〕−3−〔4−
(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブ
チル〕チアゾリジン−2,4−ジオン、5−(3−フェ
ニルプロピリデン)−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕オキサゾリジン
−2,4−ジオン、5−ブチリデン−3−〔4−(イミ
ダゾ〔1,2−c〕ピリミジン−5−イルチオ)ブチ
ル〕チアゾリジン−2,4−ジオン、5−ブチリデン−
3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イ
ルオキシ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン、5
−ブチリデン−3−〔4−(2−フェニル−イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チ
アゾリジン−2,4−ジオン、5−〔3−(3−ピリジ
ル)プロピリデン〕−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チアゾリジン
−2,4−ジオン、5−(3−フェニルプロピリデン)
−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−
イルオキシ)ブチル〕オキサゾリジン−2,4−ジオ
ン、又は5−ブチリデン−3−〔4−(2−エトキシカ
ルボニル−イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イル
オキシ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン、ある
いはこれらの塩特に塩酸塩等のほか、化合物(III)に含
まれる、
【0031】7−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリ
ジン−5−イルチオ)ブチル〕−1,1−ジオキソ−
3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピリミド〔6,1−
b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7H)−ジオン、7
−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イル
チオ)ブチル〕−1,1−ジオキソ−9−フェニル−
3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピリミド〔6,1−
b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7H)−ジオン、7
−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イル
チオ)ブチル〕−1−オキソ−9−フェニル−3,4−
ジヒドロ−2H,6H−ピリミド〔6,1−b〕〔1,
3〕チアジン−6,8(7H)−ジオン、6−〔4−
(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブ
チル〕−1,1−ジオキソ−8−フェニル−2,3−ジ
ヒドロ−5H−チアゾロ〔3,2−c〕ピリミジン−
5,7(6H)−ジオン、7−〔4−(イミダゾ〔1,
2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕−9−メチ
ル−1,1−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−2H,6H
−ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−6,8
(7H)−ジオン、7−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕−9−ベンジル
−1,1−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−2H,6H−
ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−6,8
(7H)−ジオン、7−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕−9−イソプロ
ピル−1,1−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−2H,6
H−ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−6,
8(7H)−ジオン、3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕−1−メチル−
5−フェニル−6−エチルスルホニルピリミジン−2,
4(1H,3H)−ジオン、
【0032】又は3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕−1−メチル−5−
フェニル−6−ベンジルスルホニルピリミジン−2,4
(1H,3H)−ジオン、あるいはこれらの塩特に塩酸
塩等が用いられる。本文中において、化合物(I)〜(LV
I)又はその塩、又はその原料化合物あるいは合成中間体
又はその塩を、“又はその塩を”省略して、単に化合物
(I)〜(LVI)又はその原料化合物あるいは合成中間体と
略記する場合がある。本発明の化合物(I)は、例えば以
下に示す方法等により合成することができる。以下の記
載において、置換基中にNH2、OH、COOH等が含
まれる場合にはこれらの基は公知の方法[プロテクティ
ブ グループス イン オーガニックシンセシス(Prot
ective Groups in Organic Synthesis)、T.W.グリ
ーン,1981年]に従って保護されたものを原料とし
て用いてもよく、反応後に常法により保護基を除去して
目的物を製造してもよい。 (A)法:化合物(I)においてX=O、S、N(R3)で
ある場合、
【化63】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 (B)法:化合物(I)においてX=O、S、−(CH2)i
−O−、−(CH2)i−N(R3)−である場合、
【化64】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 (C)法:化合物(I)においてX=−(CH2)jCO−N
(R3)−、−(CH2)jCOO−、−S−(CH2)kCO−
N(R3)−、−S−(CH2)kCOO−である場合、
【化65】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 (D)法:化合物(I)においてX=−(CH2)iO−CO
−N(R3)−である場合、
【0033】
【化66】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 (E)法
【化67】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 (F)法
【化68】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 (G)法 化合物(I)において、XがS(O)、S(O)2の場合、化
合物(I)のXがSの化合物と酸化剤を反応させる。 (H)法:化合物(II)においてX=O、S、N(R3)で
ある場合、
【化69】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 (I)法:化合物(II)においてX=O、S、−(CH2)i
O−、−(CH2)i−N(R3)−である場合、
【化70】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 (J)法:化合物(II)においてX=−(CH2jCO−
N(R3)−、−(CH2)jCOO−、−S−(CH2)kCO
−N(R3)−、−S−(CH2)kCOO−である場合、
【化71】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 (K)法:化合物(II)においてX=−(CH2)iO−CO
−N(R3)−である場合、
【化72】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 (L)法
【化73】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 (M)法
【0034】
【化74】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 (N)法:化合物(II)においてB1が−(CH2)l−であ
る場合、
【化75】 (O)法:化合物(II)においてB1が−COO−、−C
O−S−、−CS−S−、−CO−N(R3)−である場
合、
【化76】 〔式中、B2はO、Sまたは−N(R3)−を、Qはイミダ
ゾイル、クロロ、フェノキシを、DはOまたはSを、そ
の他の記号は上記と同意義を示す。〕 (P)法
【化77】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 (Q)法
【化78】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 (R)法
【化79】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 (S)法:化合物(III)においてX=O、S、N(R3)で
ある場合、
【化80】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 (T)法:化合物(III)においてX=O、S、−(CH2)
i−O−、−(CH2)i−N(R3)−である場合、
【化81】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 (U)法:化合物(III)においてX=−(CH2)jCO−
N(R3)−、−(CH2)jCOO−、−S−(CH2)kCO
−N(R3)−、−S−(CH2)kCOO−である場合、
【化82】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 (V)法:化合物(III)においてX=−(CH2)iO−C
O−N(R3)−である場合、
【0035】
【化83】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 (W)法
【化84】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 (X)法
【化85】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 (Y)法
【化86】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 (Z)法
【化87】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 (AA)法:化合物(XLII)においてX=O、S、N
(R3)である場合、
【化88】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 (BB)法:化合物(XLII)においてX=O、S、−
(CH2)i−O−、−(CH2)i−N(R3)−である場合、
【化89】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 (CC)法:化合物(XLII)においてX=−(CH2)j
O−N(R3)−、−(CH2)jCOO−、−S−(CH2)k
CO−N(R3)−、−S−(CH2)kCOO−である場
合、
【化90】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 (DD)法:化合物(XLII)においてX=−(CH2)i
−CO−N(R3)−である場合、
【化91】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 (EE)法
【化92】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 (FF)法:化合物(XLVIII)においてX=O、S、N
(R3)である場合、
【0036】
【化93】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 (GG)法:化合物(XLVIII)においてX=O、S、−
(CH2)i−O−、−(CH2)i−N(R3)−である場合、
【化94】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 (HH)法
【化95】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕 A法における化合物(VI)と化合物(VII)の反応は、一般
に溶媒中で行うのが有利である。使用される溶媒は、反
応に支障のない限り特に限定されず、通常水、例えばメ
タノール、エタノール、プロパノール等のアルコール
類、例えばアセトン、メチルエチルケトン等のケトン
類、例えばテトラヒドロフラン等のエーテル類、例えば
N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類、例えばジ
メチルスルホキシド等のスルホキシド類等の非プロトン
性の極性溶媒等が用いられる。反応系に塩基性化合物を
添加して、反応を有利に進めることができる。このよう
な塩基性化合物としては、例えば水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物、例えば水素
化ナトリウム等の水素化アルカリ金属、例えば炭酸カリ
ウム等の炭酸のアルカリ金属塩、例えばトリエチルアミ
ン、ジイソプロピルエチルアミン等のアミン類の他、例
えば1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデ
セン等が用いられる。塩基性化合物の使用量は、化合物
(VI)1当量に対し通常1当量ないし大過剰(通常1当
量ないし10当量)である。化合物(VII)は化合物(VI)
1当量に対して通常1当量ないし大過剰(好ましくは1
ないし10当量)反応させるのがよい。反応は、通常−
20℃ないし200℃(好ましくは20℃ないし100
℃)の温度範囲で行われる。反応時間は、通常10分間
ないし24時間、好ましくは0.5時間ないし6時間で
ある。また本反応は、必要に応じて反応促進剤を添加し
てもよい。このような反応促進剤としては例えばヨウ化
ナトリウム等が用いられる。反応促進剤は、化合物(V
I)1当量に対して1当量ないし大過剰(好ましくは1
ないし10当量)用いられる。
【0037】B法における化合物(VIII)と化合物(IX)と
の反応は、例えばA法における化合物(VI)と化合物(VI
I)の反応条件と同様な条件下に行うことができる。C法
における化合物(X)と化合物(XI)の脱水縮合反応は、 通
常のアミドおよびエステル結合形成反応によって行うの
が有利である。本アミドおよびエステル結合形成反応
は、アミドおよびエステル形成試薬を単独で用いて反応
を有利に進めることができる。このようなアミドおよび
エステル形成試薬としては、例えば1−エトキシカルボ
ニル−2−エトキシ−1,2−ジヒドロキノリン、ジシ
クロヘキシルカルボジイミド、1−シクロヘキシル−3
−(2−モルホリノエチル)カルボジイミド メソ−p
−トルエンスルホネート、N,N'−カルボニルジイミダ
ゾール、ジフェニルリン酸アミド、シアノリン酸ジエチ
ル、1−エチル−3−(3−ジエチルアミノプロピル)
カルボジイミド ハイドロクロライド(以下WSCと称
する)等が用いられる。アミドおよびエステル形成試薬
の使用量は、化合物(X)1当量に対し通常1当量ないし
3当量である。また本アミドおよびエステル結合形成反
応は、例えば2,4,5−トリクロロフェノール、ペンタ
クロロフェノール、ペンタフルオロフェノール、2−ニ
トロフェノール、4−ニトロフェノール等のフェノール
類、例えばN−ヒドロキシスクシンイミド、1−ヒドロ
キシベンズトリアゾール(以下HOBtと称することが
ある)、N−ヒドロキシピペリジン、N−ヒドロキシ−
5−ノルボルネン−2,3−ジカルボジイミド等のN−
ヒドロキシ化合物と例えばジシクロヘキシルカルボジイ
ミド等を添加して、化合物(X)を縮合させ活性なエステ
ル体に変換した後、化合物(XI)と反応させても有利に進
めることができる。フェノール類またはN−ヒドロキシ
化合物の使用量は化合物(X)1当量に対し通常1当量な
いし3当量である。ジシクロヘキシルカルボジイミドの
使用量は化合物(X)1当量に対し通常1当量ないし3当
量である。また本アミドおよびエステル結合形成反応
は、化合物(X)を例えばクロロ炭酸エチル、 クロロ炭酸
イソブチル、 クロロ炭酸ベンジル等の酸塩化物と反応さ
せ混合酸無水物に変換した後、 化合物(XI)と反応させる
ことによっても有利に進めることができる。酸塩化物の
使用量は化合物(X)1当量に対し通常1当量ないし3当
量である。本アミドおよびエステル結合形成反応は、化
合物(X)1当量に対し化合物(XI)を通常1当量ないし3
当量反応させるのがよい。また本反応は、必要に応じて
有機塩基、例えば三級アミン類(例えばトリエチルアミ
ン、ピリジン、ジメチルピリジン、N−メチルピペリジ
ン等)等を添加して、反応を促進させることができる。
このような反応促進剤の使用量は化合物(X)1当量に対
し通常1当量ないし大過剰(好ましくは1当量ないし1
0当量)である。反応は通常−30℃ないし50℃(好
ましくは0℃ないし25℃)の温度範囲で行われる。本
反応は、無溶媒下でも溶媒の存在下でも行うことができ
る。使用される溶媒は、反応に支障のない限り特に限定
されず、例えばエーテル、トルエン、ベンゼン、クロロ
ホルム、塩化メチレン、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン等が用いられる。反応時間は通常10分間ないし48
時間、好ましくは1時間ないし24時間である。
【0038】D法における化合物(XII)と化合物(XIII)
の反応は、 無溶媒下でも溶媒の存在下でも行うことがで
きる。使用される溶媒は、反応に支障のない限り特に限
定されず、例えば塩化メチレン、クロロホルム、ジクロ
ロエタン等のハロゲン化炭化水素類、例えばジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、例えば
N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類等が用いら
れる。化合物(XIII)は化合物(XII)1当量に対し通常1
当量ないし大過剰(好ましくは1当量ないし10当量)
反応させるのがよい。反応は、通常−10℃ないし15
0℃(好ましくは0℃ないし80℃)の温度範囲で行わ
れる。また本反応は、必要に応じて反応促進剤を添加し
てもよい。このような反応促進剤としては、例えば三級
アミン類(例えばトリエチルアミン、ピリジン、ジメチ
ルピリジン、N−メチルピペリジン等)等が用いられ
る。反応促進剤の使用量は化合物(XII)1当量に対し通
常1当量ないし大過剰(好ましくは1当量ないし10当
量)である。反応時間は通常10分間ないし48時間、
好ましくは5時間ないし24時間である。E法における
化合物(XIV)と化合物(XV)との反応は、例えばA法にお
ける化合物(VI)と化合物(VII)の反応条件と同様な条件
下に行うことができる。F法における化合物(XVI)と(XV
II)の反応は、無溶媒下でも溶媒の存在下でも行うこと
ができる。使用される溶媒は、反応に支障のない限り特
に限定されず、使用される溶媒としては、通常水、例え
ばメタノール、エタノール、プロパノール等のアルコー
ル類、例えばテトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、
ジオキサン等のエーテル類、例えばアセトニトリル、プ
ロピオニトリル等のニトリル類、例えばN,N−ジメチ
ルホルムアミド等のアミド類、例えばジメチルスルホキ
シド等のスルホキシド類等の非プロトン性の極性溶媒等
が用いられる。化合物(XVII)は化合物(XVI)1当量に対
し通常1当量ないし大過剰(好ましくは1ないし10当
量)反応させるのがよい。反応は、通常0℃ないし20
0℃(好ましくは25℃ないし100℃)の温度範囲で
行われる。反応時間は、通常10分間ないし7日間、好
ましくは1時間ないし2日間である。また本反応は、必
要に応じて塩基の存在下で反応を行ってもよい。このよ
うな塩基としては、例えば炭酸カリウム、炭酸水素ナト
リウム等の無機塩基、例えばトリエチルアミン、ピリジ
ン、ジメチルアニリン等の有機塩基等が用いられる。塩
基の使用量は化合物(XVI)1当量に対し通常1当量ない
し大過剰(好ましくは1当量ないし10当量)である。
【0039】G法における化合物(I)(XはSを表わ
す)の酸化反応は、一般に溶媒中で行うのが有利であ
る。使用される溶媒は、反応に支障のない限り特に限定
されず、例えば水、酢酸、メタノール、エタノール、塩
化メチレン、クロロホルム等が用いられる。酸化剤は化
合物(I)(XはSを表わす)1当量に対して通常1当量
ないし大過剰(好ましくは1当量ないし10当量)用い
られる。酸化剤としては、例えばm−クロロ過安息香
酸、メタ過ヨウ素酸ナトリウム、過酸化水素等が用いら
れる。反応は、通常−30ないし100℃(好ましくは
0℃ないし100℃)の温度範囲で行われる。反応時間
は、通常10分間ないし48時間、好ましくは1時間な
いし24時間である。H法における化合物(VI)と化合物
(XVIII)との反応は、例えばA法における化合物(VI)と
化合物(VII)の反応条件と同様な条件下に行うことがで
きる。I法における化合物(VIII)と化合物(XIX)との反
応は、例えばA法における化合物(VI)と化合物(VII)の
反応条件と同様な条件下に行うことができる。J法にお
ける化合物(X)と化合物(XX)との反応は、例えばC法に
おける化合物(X)と化合物(XI)の反応条件と同様な条件
下に行うことができる。K法における化合物(XII)と化
合物(XXI)との反応は、例えばD法における化合物(XII)
と化合物(XIII)の反応条件と同様な条件下に行うことが
できる。L法における化合物(XIV)と化合物(XXII)との
反応は、例えばA法における化合物(VI)と化合物(VII)
の反応条件と同様な条件下に行うことができる。M法に
おける化合物(XXIII)と化合物(XXIV)の反応は、 一般に
溶媒中で行うのが有利である。使用される溶媒は、反応
に支障のない限り特に限定されず、通常水、例えばメタ
ノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類、
例えばアセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、例
えばN,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類、例え
ばジメチルスルホキシド等のスルホキシド類等の非プロ
トン性の極性溶媒、酢酸、プロピオン酸等が用いられ
る。反応系に例えば炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム
等の無機塩基、例えばピペリジン、ピロリジン等の有機
塩基、例えば酢酸ナトリウム等を添加して、反応を有利
に進めることができる。このような添加剤の使用量は化
合物(XXIII)1当量に対し通常0.1当量ないし10当量
である。化合物(XXIV)は化合物(XXIII)1当量に対し通
常1当量または大過剰(好ましくは1当量ないし10当
量)反応させるのがよい。反応は、通常−30℃ないし
200℃(好ましくは25℃ないし100℃)の温度範
囲で行われる。反応時間は、通常10分間ないし48時
間、好ましくは1時間ないし24時間である。
【0040】N法における化合物(XXV)の脱水閉環反応
は、一般に溶媒中で行うのが有利である。使用される溶
媒は、反応に支障のない限り特に限定されず、例えばア
セトン、メチルエチルケトン等のケトン類、例えばテト
ラヒドロフラン等のエーテル類、例えば塩化メチレン、
クロロホルム、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素
類、例えばN,N−ジメチルホルムアミド等のアミド
類、例えばジメチルスルホキシド等のスルホキシド類等
の非プロトン性の極性溶媒等が用いられる。反応系に例
えば塩化メタンスルホニルや塩化p−トルエンスルホニ
ルと塩基との組み合わせ等の脱水剤を添加して、反応を
有利に進めることができる。塩基としては、例えばトリ
エチルアミンやピリジン、ジイソプロピルエチルアミン
等が用いられる。このような脱水剤の使用量は化合物(X
XV)1当量に対し通常0.1当量ないし10当量である。
反応は通常−80℃ないし100℃(好ましくは0℃な
いし80℃)の温度範囲で行われる。反応時間は、通常
10分間ないし48時間、好ましくは1時間ないし24
時間である。O法における化合物(XXVI)と化合物(XXVI
I)との反応は、一般に溶媒中で行うのが有利である。使
用される溶媒は、反応に支障のない限り特に限定され
ず、例えば塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタ
ン等のハロゲン化炭化水素類、例えばジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、例えばN,N
−ジメチルホルムアミド等のアミド類等が用いられる。
化合物(XXVII)は化合物(XXVI)1当量に対して通常1当
量ないし3当量反応させるのがよい。反応は通常−30
℃ないし100℃(好ましくは0℃ないし100℃)の
温度範囲で行われる。反応時間は、通常10分間ないし
48時間、好ましくは1時間ないし24時間である。P
法における化合物(XXVIII)とR7−SHとの反応は、例
えばA法における化合物(VI)と化合物(VII)の反応条件
と同様な条件下に行うことができる。Q法における化合
物(XXIX)との酸化反応は、 例えばG法における化合物
(I)の酸化反応の反応条件と同様な条件下に行うことが
できる。R法における化合物(XXX)との酸化反応は、 例
えばG法における化合物(I)の酸化反応の反応条件と同
様な条件下に行うことができる。S法における化合物(V
I)と化合物(XXXII)との反応は、例えばA法における化
合物(VI)と化合物(VII)の反応条件と同様な条件下に行
うことができる。T法における化合物(VIII)と化合物(X
XXIII)との反応は、例えばA法における化合物(VI)と化
合物(VII)の反応条件と同様な条件下に行うことができ
る。
【0041】U法における化合物(X)と化合物(XXXIV)
との反応は、例えばC法における化合物(X)と化合物(X
I)の反応条件と同様な条件下に行うことができる。V法
における化合物(XII)と化合物(XXXV)との反応は、例え
ばD法における化合物(XII)と化合物(XIII)の反応条件
と同様な条件下に行うことができる。W法における化合
物(XIV)と化合物(XXXVI)との反応は、例えばA法におけ
る化合物(VI)と化合物(VII)の反応条件と同様な条件下
に行うことができる。X法における化合物(XXXVII)の環
化反応は、 反応系に硫黄試薬を添加して、進めることが
できる。このような硫黄試薬としては、例えば水硫化ナ
トリウム(NaSH)、硫化ナトリウム(Na2S)、および硫化ア
ンモニウム((NH4)2S)等が用いられ、なかでも例えば水硫
化ナトリウム等が好ましい。硫黄試薬の使用量は化合物
(XXXVII)1当量に対して通常1当量ないし5当量であ
る。反応は、一般に溶媒中で行うのが有利である。使用
される溶媒は、反応に支障のない限り特に限定されず、
例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、N−メチルピロリドン等のカルボン酸ア
ミド類、例えばジメチルスルホキシド等のスルホキシド
類、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン等のケトン類の他、例えばアセトニトリ
ル、エチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン等の通常用いられる非プロトン性
溶媒等が用いられる。反応は、通常−30℃ないし10
0℃(好ましくは0℃ないし25℃)の温度範囲で行わ
れる。反応時間は通常10分間ないし24時間、好まし
くは1時間ないし8時間である。
【0042】Y法における化合物(XXXVIII)の酸化反応
は、 例えばG法における化合物(I)の酸化反応の反応条
件と同様な条件下に行うことができる。Z法における化
合物(XXXIX)の酸化反応は、 例えばG法における化合物
(I)の酸化反応の反応条件と同様な条件下に行うことが
できる。AA法における化合物(VI)と化合物(XLI)との
反応は、例えばA法における化合物(VI)と化合物(VII)
の反応条件と同様な条件下に行うことができる。BB法
における化合物(VIII)と化合物(XLIII)との反応は、例
えばA法における化合物(VI)と化合物(VII)の反応条件
と同様な条件下に行うことができる。CC法における化
合物(X)と化合物(XLIV)との反応は、例えばC法におけ
る化合物(X)と化合物(XI)の反応条件と同様な条件下に
行うことができる。DD法における化合物(XII)と化合
物(XLV)との反応は、例えばD法における化合物(XII)と
化合物(XIII)の反応条件と同様な条件下に行うことがで
きる。EE法における化合物(XIV)と化合物(XLVI)との
反応は、例えばA法における化合物(VI)と化合物(VII)
の反応条件と同様な条件下に行うことができる。FF法
における化合物(VI)と化合物(XLVII)との反応は、例え
ばA法における化合物(VI)と化合物(VII)の反応条件と
同様な条件下に行うことができる。GG法における化合
物(VIII)と化合物(XLIX)との反応は、例えばA法におけ
る化合物(VI)と化合物(VII)の反応条件と同様な条件下
に行われる。HH法における化合物(XIV)と化合物(L)
との反応は、例えばA法における化合物(VI)と化合物(V
II)の反応条件と同様な条件下に行われる。化合物(VI)
は、 例えば以下に示す方法により得ることができる。
【化96】 化合物(LI)と化合物(XVII)との反応は、例えばF法にお
ける化合物(XVI)と化合物(XVII)の反応条件と同様な条
件下に行われる。
【0043】化合物(VIII)は、 例えば以下に示す方法に
より得ることができる。 (i) X2=Oの場合
【化97】 〔式中、YはNaS−、KS−、NaO−またはKO−を
示す。〕 化合物(VI)とY−Hとの反応は、一般に溶媒中で行うの
が有利である。使用される溶媒は、反応に支障のない限
り特に限定されず、通常水、例えばメタノール、エタノ
ール、プロパノール等のアルコール類、例えばテトラヒ
ドロフラン、ジメトキシエタン、ジオキサン等のエーテ
ル類、例えばN,N−ジメチルホルムアミド等のアミド
類、例えばジメチルスルホキシド等のスルホキシド類等
の非プロトン性の極性溶媒等が用いられる。化合物Y−
Hの使用量は化合物(VI)1当量に対して通常1当量ない
し大過剰(好ましくは1当量ないし10当量)である。
反応は通常0℃ないし250℃(好ましくは80℃ない
し200℃)の温度範囲で行われる。反応時間は、通常
1時間ないし7日間、好ましくは8時間ないし2日間で
ある。 (ii) X2=−(CH2)i−Oの場合
【化98】 化合物(LII)と化合物(XVII)との反応は、例えばF法に
おける化合物(XVI)と化合物(XVII)の反応条件と同様な
条件下に行われる。また、化合物(VIIIa)は、 化合物
(X)〔X3=−(CH2)j−COO−〕を還元剤と反応さ
せると有利に得ることができる。このような還元剤とし
ては、例えば水素化ホウ素ナトリウムや水素化アルミニ
ウムリチウム等の金属水素錯化合物類、ボラン錯体類等
が用いられる。還元剤の使用量は化合物(X)1当量に対
して通常1当量ないし大過剰(好ましくは1当量ないし
10当量)である。反応は、一般に溶媒中で行うのが有
利である。使用される溶媒は、反応に支障のない限り特
に限定されず、例えばメタノール、エタノール等のアル
コール類、例えばエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類等が用いられる。反応は
通常−20℃ないし100℃(好ましくは0℃ないし2
5℃)の温度範囲で行われる。反応時間は、通常10分
ないし24時間、好ましくは0.5時間ないし6時間で
ある。 (iii) X2=−(CH2)i−N(R3)−の場合
【0044】
【化99】 化合物(VIIIa)の水酸基のE1への変換はE1がハロゲン
の場合は、化合物(VIIIa)に例えば三塩化リン、オキシ
塩化リン、五塩化リン、三臭化リン等のリンハロゲン化
物、赤リンと例えばハロゲン、塩化チオニル等のハロゲ
ン化剤を反応させることにより有利に行なわれる。リン
ハロゲン化物の使用量は化合物(VIIIa)1当量に対し通
常1当量ないし大過剰(好ましくは1当量ないし10当
量)である。ハロゲン化剤の使用量は化合物(VIIIa)1
当量に対し通常1当量ないし大過剰(好ましくは1当量
ないし10当量)である。E1がトルエンスルホニルオ
キシ基またはメタンスルホニルオキシ基である場合は、
化合物(VIIIa)にトルエンスルホニルクロリドまたはメ
タンスルホニルクロリドを反応させるのが有利である。
トルエンスルホニルクロリドまたはメタンスルホニルク
ロリドの使用量は化合物(VIIIa)1当量に対し通常1当
量ないし3当量である。これにつづくR3−NH2との反
応は、無溶媒下でも溶媒の存在下でも行うことができ
る。R3−NH2の使用量は化合物(VIIIa)1当量に対し
通常1当量ないし5当量である。反応は通常0℃ないし
200℃(好ましくは25℃ないし100℃)の温度範
囲で行なわれる。反応時間は、通常10分ないし24時
間、好ましくは0.5時間ないし12時間である。これ
らの反応は、自体すべて公知の反応であり、それらの条
件に準じて行うことができる。化合物(X)は、 例えば以
下に示す方法により得ることができる。 (i)
【化100】 〔式中、Tはカルボキシル基の保護基を示す。〕 化合物(LIII)と化合物(XVII)との反応は、例えばF法に
おける化合物(XVI)と化合物(XVII)の反応条件と同様な
条件下に行われる。カルボキシル基の保護基の好ましい
例としては、例えばメチル、エチル、メトキシメチル、
メトキシエトキシメチル、ベンジルオキシメチル、tert
-ブチル、ベンジル、p-メトキシベンジル、p-ニトロベ
ンジル、o-ニトロベンジル、ベンズヒドリル、トリチ
ル、2,2,2-トリクロロエチル、2-トリメチルシリルエチ
ル、アリル等エステルを形成するタイプの保護基;例え
ばトリメチルシリル、トリエチルシリル、tert-ブチル
ジメチルシリル、イソプロピルジメチルシリル、ジメチ
ルフェニルシリル等シリルエステルを形成するタイプの
保護基等が挙げられる。カルボキシル基の保護基を除去
する方法としては、例えば酸による方法、塩基による方
法、還元による方法、紫外光による方法、テトラブチル
アンモニウムフルオリドによる方法、酢酸パラジウムに
よる方法等が挙げられ、これら一般的な方法あるいはそ
の他の公知の手段を適宜選択して用いることができる。
酸による方法で使用される酸の好ましい例としては、例
えばギ酸、トリフルオロ酢酸、ベンゼンスルホン酸、p-
トルエンスルホン酸等の有機酸;例えば塩酸、臭化水素
酸、硫酸等の無機酸等が挙げられる。塩基による方法で
使用される塩基の好ましい例としては、例えば水酸化リ
チウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化
アルカリ金属、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム
等の水酸化アルカリ土類金属、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム等の炭酸アルカリ金属、炭酸マグネシウム、炭酸
カルシウム等の炭酸アルカリ土類金属、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸水素カリウム等の炭酸水素アルカリ金属、酢
酸ナトリウム、酢酸カリウム等の酢酸アルカリ金属、リ
ン酸カルシウム、リン酸マグネシウム等のリン酸アルカ
リ土類金属、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素二カ
リウム等のリン酸水素アルカリ金属ならびにアンモニア
水等の無機塩基;例えばトリメチルアミン、トリエチル
アミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ピコ
リン、N-メチルピロリジン、N-メチルピペリジン、N
-メチルモルホリン、1,5-ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノン
-5-エン、1,4-ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタン、1,8-
ジアザビシクロ〔5.4.0〕-7-ウンデセン等の有機塩基等
が挙げられる。還元による方法は、例えばベンジルオキ
シメチル、ベンジル、p-ニトロベンジル、ベンズヒドリ
ル等で保護されたカルボキシル基等の脱保護に適用され
る。使用される還元法の好ましい例としては、水素化ホ
ウ素ナトリウムによる還元、亜鉛/酢酸による還元、接
触還元等が挙げられる。紫外光による方法は、例えばo-
ニトロベンジルで保護されたカルボキシル基の脱保護に
用いられる。テトラブチルアンモニウムフルオリドによ
る方法は、例えば2-トリメチルシリルエチルカルバメー
ト、シリルエーテル類ならびにシリルエステル類から保
護基を除去し、カルボキシル基を得る方法として用いら
れる。酢酸パラジウムによる方法は、例えばアリルエス
テルから保護基を除去してカルボキシル基を得る方法と
して用いられる。
【0045】反応は、一般に溶媒中で行うのが有利であ
る。使用される溶媒は、通常水、例えばメタノール、エ
タノール、プロパノール等のアルコール類、例えばテト
ラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジオキサン等のエ
ーテル類、例えばN,N−ジメチルホルムアミドのアミ
ド類、例えばジメチルスルホキシド等のスルホキシド類
等の非プロトン性の極性溶媒、およびこれらの混合溶
媒、その他反応に悪影響を及ぼさない溶媒等が用いられ
る。液状の酸または塩基は溶媒としても使用できる。反
応は通常−20℃ないし100℃(好ましくは0℃ない
し80℃)の温度範囲で行われる。反応時間は、通常1
0分間ないし24時間、好ましくは0.5時間ないし6
時間である。 (ii) X3=−CH2COO−の場合
【化101】 化合物(LIV)と有機リチウム試薬との反応は、一般に溶
媒中で行うのが有利である。使用される溶媒としては、
例えばテトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジオキ
サン等のエーテル類、例えばヘキサン、ペンタン、ベン
ゼン、トルエン等の炭化水素類、例えばヘキサメチルホ
スホロアミド、1,3−ジメチルー2−イミダゾリジノ
ン、N,N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミン等
の非プロトン性の極性溶媒およびこれらの混合溶媒、そ
の他反応に悪影響を及ぼさない溶媒等が用いられる。有
機リチウム試薬としては例えばブチルリチウム、フェニ
ルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド等が用いら
れる。有機リチウム試薬の使用量は化合物(LIV)1当量
に対して通常1当量ないし3当量である。反応は通常−
100℃ないし50℃(好ましくは−80℃ないし0
℃)で行われる。反応時間は、通常10分間ないし24
時間、好ましくは0.5時間ないし6時間である。これ
につづく二酸化炭素との反応は、上記の反応系にのドラ
イアイスを加えてもよく、あるいは十分な二酸化炭素ガ
スを通じることにより行なってもよい。ドライアイスの
使用量は化合物(LIV)1当量に対し通常1当量ないし大
過剰(好ましくは1当量ないし10当量)である。これ
らの反応は、自体すべて公知の反応であり、それらの条
件に準じて行うことができる。
【0046】(iii) X3=−S−(CH2)kCOO−の場
【化102】 〔式中、Tはカルボキシル基の保護基を示す。〕 化合物(VIII)(X2=S)と化合物E1−(CH2)kCOO
−Tとの反応は、例えばA法における化合物(VI)と化合
物(VII)の反応条件と同様な条件下に行われる。これに
つづくカルボキシル基の保護基の除去は、(i)と同様に
して行うことができる。化合物(XII)は、 例えば以下に
示す方法により得ることができる。
【化103】 化合物(VIIIa)と化合物(XXVII)(D=O)との反応は、
例えばO法における化合物(XXVI)と化合物(XXVII)の反
応条件と同様な条件下に行われる。化合物(XIV)は、 例
えば以下に示す方法により得ることができる。 (i) X=O、S、−(CH2)i−O−、−(CH2)i−N
(R3)−の場合
【化104】 化合物(VIII)と化合物E1−A−E1との反応は、例えば
B法における化合物(VIII)と化合物(IX)の反応条件と同
様な条件下に行われる。 (ii) X=−CH2−の場合
【化105】 化合物(LIV)と有機リチウム試薬との反応は、前述の化
合物(X)の合成方法ii)における化合物(LIV)と有機リチ
ウム試薬との反応条件と同様な条件下に行われる。これ
につづく化合物E1−A−E1との反応は、上記の反応系
にE1−A−E1を加えることにより行なわれる。E1
A−E1の使用量は化合物(LIV)1当量に対し通常1当
量ないし大過剰(好ましくは1当量ないし10当量)で
ある。これらの反応は、自体すべて公知の反応であり、
それらの条件に準じて行うことができる。 (iii) X=−(CH2)j−CON(R3)−、−(CH2)j
COO−、−S−(CH2)k−CON(R3)−、−S−(C
2)k−COO−の場合
【化106】 化合物(X)と化合物E2−A−E1との反応は、例えばC
法における化合物(X)と化合物(XI)の脱水縮合反応の反
応条件と同様な条件下に行われる。 (iv) X=−CH=CH−の場合
【化107】 〔式中、T1は水素またはカルボキシル基の保護基を示
す。〕化合物(LV)とウイティッヒ試薬Ph3P=CH−
A−COO−T1との反応は、一般に溶媒中で行うのが
有利である。使用される溶媒としては、例えば塩化メチ
レン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、例えば
テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジオキサン等
のエーテル類、例えばベンゼン、トルエン等の芳香族炭
化水素類、例えばメタノール、エタノール、プロパノー
ル等のアルコール類、例えばN,N−ジメチルホルムア
ミド等のアミド類、例えばジメチルスルホキシド等のス
ルホキシド類等の非プロトン性の極性溶媒、およびこれ
らの混合溶媒、その他反応に悪影響を及ぼさない溶媒等
が用いられる。ウイティッヒ試薬は化合物(LV)1当量に
対し通常1当量ないし3当量反応させるのがよい。反応
は通常0℃ないし溶媒の沸点程度、好ましくは20ない
し80℃の温度範囲で行われる。反応時間は、通常1な
いし24時間程度、好ましくは5ないし20時間であ
る。これにつづくCOO−T1基のCH2OHへの還元お
よび水酸基のE1への変換は、各々化合物(X)の還元反
応および化合物(VIIIa)の水酸基のE1への変換反応の条
件と同様な条件下に行われる。これらの反応は、自体す
べて公知の反応であり、それらの条件に準じて行うこと
ができる。
【0047】(v) R2がクロロ、ブロモ、ヨード等のハ
ロゲンの場合、
【化108】 化合物(LVI)とハロゲン化剤との反応は、 無溶媒下でも
溶媒の存在下でも行うことができる。使用される溶媒
は、反応に支障のない限り特に限定されず、例えば塩化
メチレン、クロロホルム、ジクロロエタン、四塩化炭素
等のハロゲン化炭化水素類、酢酸、プロピオン酸等が用
いられる。ハロゲン化剤としては、例えば、塩素、臭素
等のハロゲン分子、例えばN−クロロこはく酸イミド、
N−ブロモこはく酸イミド、N−ヨードこはく酸イミド
等のN−ハロゲノこはく酸イミド等が用いられる。ハロ
ゲン化剤の使用量は化合物(LVI)1当量に対し1当量な
いし大過剰(好ましくは1当量ないし10当量)であ
る。反応は、通常−20ないし150℃(好ましくは0
℃ないし80℃)で行われる。反応時間は、通常0.5
時間ないし2日間、好ましくは1ないし12時間であ
る。また反応は、例えば過酸化ベンゾイル等のラジカル
反応開始剤を加えてもよい。 (vi) R2がニトロ基の場合、化合物(LVI)をニトロ化し
て化合物(XIV)を合成する。 化合物(LVI)のニトロ化反応
は、 無溶媒下でも溶媒の存在下でも行うことができる。
使用される溶媒は、反応に支障のない限り特に限定され
ず、例えば酢酸、無水酢酸、硫酸等が用いられる。ニト
ロ化剤としては、例えば発煙硝酸、濃硝酸、混酸(例え
ば硫酸、発煙硝酸、リン酸または無水酢酸と、硝酸等)
等が用いられる。ニトロ化剤の使用量は化合物(LVI)1
当量に対して1当量ないし大過剰(好ましくは1当量な
いし10当量)である。反応は通常−20℃ないし10
0℃(好ましくは0℃ないし25℃)で行われる。反応
時間は、通常0.5時間ないし24時間、好ましくは0.
5時間ないし6時間である。
【0048】(vii) R2がニトロソ基の場合、化合物(L
VI)をニトロソ化して化合物(XIV)を合成する。 化合物(L
VI)のニトロソ化反応は、 無溶媒下でも溶媒の存在下で
も行うことができる。使用される溶媒は、反応に支障の
ない限り特に限定されず、通常水、例えば酢酸、プロピ
オン酸等の低級脂肪酸類、例えばテトラヒドロフラン、
ジオキサン等のエーテル類、例えばN,N−ジメチルホ
ルムアミドのアミド類、例えばジメチルスルホキシド等
のスルホキシド類等の非プロトン性の極性溶媒等が用い
られる。ニトロソ化剤の使用量は化合物(LVI)1当量に
対して通常1当量ないし大過剰(好ましくは1当量ない
し10当量)である。反応は通常−20℃ないし100
℃(好ましくは0℃ないし25℃)で行われる。反応時
間は、通常0.5時間ないし24時間、好ましくは0.5
時間ないし6時間である。反応は、例えば塩酸、硫酸、
リン酸、酢酸等の酸の存在下に行うのが有利である。 (viii) R2が−CH22a〔式中、R2aは低級ジアルキ
ルアミノ基または環状アミノ基を示す。〕の場合、
【化109】 化合物(LVI)の低級ジアルキルアミンとホルマリン、環
状アミンとホルマリンによるマンニッヒ反応は、 一般に
溶媒中で行うのが有利である。使用される溶媒は、反応
に支障のない限り特に限定されず、通常水、例えばメタ
ノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール
等のアルコール類、例えば酢酸、プロピオン酸等の低級
脂肪酸類等が用いられる。マンニッヒ試薬の使用量は化
合物(LVI)1当量に対して通常1当量ないし大過剰(好
ましくは1当量ないし10当量)である。反応は通常−
20℃ないし100℃(好ましくは60℃ないし100
℃)で行われる。反応時間は、通常30分間ないし1日
間、好ましくは1時間ないし12時間である。反応混合
物からの化合物(I)の分別精製は、通常の分別精製手段
(例えば抽出、濃縮、ろ過、再結晶、カラムクロマトグ
ラフィー、薄層クロマトグラフィー)に従って行われ
る。
【0049】本発明の化合物(I)またはその医薬品とし
て許容される塩は、動物とりわけ哺乳動物(例えばヒ
ト、サル、イヌ、ネコ、ウマ、ウシ、ヒツジ、ウサギ、
モルモット、ラット、マウス等)に対して、接着蛋白発
現抑制作用、糖尿病性腎症改善作用および移植免疫抑制
作用を有しており、接着蛋白発現抑制剤、糖尿病性腎症
治療剤または移植免疫抑制剤などとして有用である。す
なわちこれらの化合物は、接着蛋白発現抑制剤、自己免
疫疾患(リウマチ、全身性紅斑狼瘡、多発性硬化症、潰
瘍性大腸炎、強皮症、混合性結合組織症、結節性多発動
脈炎、多発性筋炎/皮膚筋炎、シューグレン症候群、ベ
ーチェット症、橋本病、重症筋無力症、慢性活動性胆
炎、自己免疫性溶血性貧血、特発性血小板減少症紫斑病
など)およびガンに対する免疫療法剤(免疫抑制剤およ
び免疫調節剤)を含む治療剤、ガン転移抑制剤、抗アレ
ルギー剤、抗喘息薬、インスリン依存型糖尿病治療薬、
さらには心筋梗塞、動静脈塞栓症、脳梗塞などの血栓性
疾患や心筋症、炎症性眼疾患、成人型呼吸窮迫症候群
(ARDS),急性腎不全、腎炎、劇症肝炎、乾癬、敗
血症、ショックの治療薬として有用である。ここにおけ
る接着蛋白としては、炎症細胞の浸潤あるいは免疫細胞
の抗原認識にかかわるICAM−1(intercellular ad
hesion molecule-1)、ICAM−2(intercellular a
dhesion molecule-2)、ICAM−3(intercellular
adhesion molecule-3)、ELAM−1(endothelial l
eukocyte adhesion molecule-1)、VCAM−1(vasc
ular cell adhesion molecule-1)さらにはLFA−1
(lymphocyte function-associated antigen-1)、Ma
c−1(macrophage antigen-1)等が挙げられる。本発
明の化合物(I)またはその塩は毒性が低く、経口投与で
も吸収がよく、安定性にもすぐれているので、ヒト等の
医薬として用いることができる。このような医薬として
用いる場合、それ自体あるいはそれらを適宜の薬理学的
に許容される担体、賦形剤、希釈剤(例えばデンプン、
生理的食塩水等)とを混合し、粉末、顆粒、錠剤、カプ
セル剤、注射剤等の自体公知の形態で経口的または非経
口的に安全に投与することができる。投与量は投与ルー
ト、症状、患者の年令あるいは体重等によっても異なる
が、例えば接着蛋白発現抑制剤や糖尿病性腎症の治療剤
あるいは移植免疫抑制として成人患者に経口的に投与す
る場合、0.2ないし50mg/kg/日、好ましくは0.5
ないし30mg/kg/日、さらに好ましくは1ないし20
mg/kg/日を1日1ないし数回に分けて投与するのが望
ましい。本発明製造は目的化合物(I)、(II)又はそ
の塩を製剤全量に対して0.1ないし90%(w/w)含
有させることにより常法に従って合成することができ
る。
【0050】
【実施例】次に、参考例、実施例、試験例をあげて、本
発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの参考
例、実施例、試験例に限定されるべきものではない。参
考例、実施例のカラムクロマトグラフィにおける溶出は
TLC(Thin LayerChromatography,薄層クロマトグラ
フィ)による観察下に行われた。TLC観察において
は、TLCプレートとして(Merck)社製のキーゼルゲル
60F254(70〜230メッシュ)を、展開溶媒とし
てはカラムクロマトグラフィで溶出溶媒として用いられ
た溶媒を、検出法としてUV検出器を採用した。カラム
用シリカゲルは同じくメルク社製のキーゼルゲル60
(70〜230メッシュ)を用いた。NMRスペクトル
はプロトンNMRを示し、内部または外部基準としてテ
トラメチルシランを用いてVARIANEM390(270M
Z型スペクトロメーターで測定し、全δ値をppmで
示した。混合溶媒において( )内に示した数値は各溶
媒の容量混合比である。尚、実施例で用いる略号は、次
のような意義を有する。 S:シングレット,br:ブロード(幅広い),d:ダブレット,t:
トリプレット,q:クワンティレット,dd:ダブルダブレッ
ト,td:トリプレットダブレット,ddd:ダブレットダブレ
ットダブレット,m:マルチプレット,J:カップリング定
数,Hz:ヘルツ,CDCl3:重クロロホルム,98.9%:重量% また室温とあるのは約15〜25°Cを意味する。 参考例1 5−(4−クロロブチルチオ)イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジンの合成 窒素雰囲気下、5−メルカプトイミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン10.51g(70ミリモル)とトリエチルア
ミン10.73ml(77ミリモル)のエタノ−ル15
0ml溶液に、1−ブロモ−4−クロロブタン8.87
ml(77ミリモル)を加え、室温で16時間撹拌し
た。溶媒を留去した後、残留物をジクロロメタンに溶解
した。飽和炭酸水素ナトリウム水で洗浄、乾燥後、溶媒
を留去した。残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出
液:酢酸エチル)で精製して、目的物12.93g(7
6.7%,淡茶色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.78-2.02(4H,m), 3.03(2
H,t,J=6.6Hz), 3.55(2H,t,J=6.2Hz), 6.93(1H,dd,J=0.
8,7.0Hz), 7.17(1H,dd,J=6.8,9.0Hz), 7.60(1H,d,J=9.0
Hz), 7.71(1H,d,J=1.0Hz), 7.85(1H,s). 参考例2 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオンの合成 5−(4−クロロブチルチオ)イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン8.35g(35.4ミリモル)とチアゾリジ
ン−2,4−ジオン4.15g(35.4ミリモル)の
N,N−ジメチルホルムアミド200ml溶液に、1,
8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデセン
5.30ml(35.4ミリモル)を加え、80℃で1
6時間加熱した。冷却後、反応混合物を水に注ぎ、酢酸
エチルで抽出、水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残
留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチ
ル)で精製した。粗結晶を再結晶(溶媒:クロロホルム
/ジエチルエーテル)により精製して、目的物10.0
1g(88.0%,淡燈色結晶)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.58-1.84(4H,m), 3.02(2
H,t,J=7.0Hz), 3.63(2H,t,J=7.0Hz), 3.92(2H,s), 6.93
(1H,d,J=6.8Hz), 7.18(1H,dd,J=7.0,9.2Hz), 7.62(1H,
d,J=9.2Hz), 7.71(1H,s), 7.85(1H,s).
【0051】参考例3 5−(5−クロロペンチル)イミダゾ〔1,2−a〕ピ
リジンの合成 アルゴン雰囲気下、5−メチルイミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン13.6g(103ミリモル)のテトラヒドロ
フラン100ml溶液に、2Mリチウムジイソプロピル
アミド溶液(Aldrich社製)51.5ml(103ミリ
モル)を−78℃で加えた。この温度で15分間撹拌し
た後、1−ブロモ−4−クロロブタン17.64g(1
03ミリモル)を加え、更に1時間撹拌した。0℃で1
時間撹拌した後、反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで
抽出、水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカ
ラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル)で精製
して、目的物18.74g(81.7%,淡黄色油状
物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.54-1.68(2H,m), 1.80-1.
92(4H,m), 2.91(2H,t,J=7.8Hz), 3.57(2H,t,J=6.6Hz),
6.62(1H,d,J=6.2Hz), 7.16(1H,dd,J=7.0,9.2Hz),7.53-
7.57(2H,m), 7.69(1H,s). 参考例4 3−〔5−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ル)ペンチル〕チアゾリジン−2,4−ジオンの合成 5−(5−クロロペンチルチオ)イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン2.22g(10ミリモル)とチアゾリジ
ン−2,4−ジオンナトリウム塩1.40g(10ミリ
モル)のN,N−ジメチルホルムアミド30ml懸濁液
を、80℃で16時間加熱した。冷却後、反応混合物を
水に注ぎ、酢酸エチルで抽出、水で洗浄、乾燥後、溶媒
を留去した。残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出
液:酢酸エチル→酢酸エチル/エタノール=10/1)
で精製して、目的物1.56g(51.4%,淡茶色油
状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.42-1.56(2H,m), 1.62-1.
92(4H,m), 2.90(2H,t,J=8.0Hz), 3.66(2H,t,J=7.4Hz),
3.95(2H,s), 6.62(1H,d,J=7.2Hz), 7.18(1H,dd,J=6.8,
9.0Hz), 7.55-7.59(2H,m), 7.70(1H,s); IR (neat) 294
5, 1749, 1682,1633, 1514, 1387, 1350, 1294, 1147,
787, 746cm-1
【0052】参考例5 3−〔3−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)プロピル〕チアゾリジン−2,4−ジオンの合
成 窒素雰囲気下、5−メルカプトイミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン3.0g(20ミリモル)、炭酸カリウム2.
76g(20ミリモル)とヨウ化ナトリウム3.00g
(20ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド10
0ml懸濁液に、3−(3−ブロモプロピル)チアゾリ
ジン−2,4−ジオン3.87g(20ミリモル)を加
え、室温で64時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、
酢酸エチルで抽出、水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去し
た。残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸
エチル)で精製して、目的物2.44g(39.7%,
淡赤紫色固体)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.93(2H,quint.,J=7.0Hz),
2.97(2H,t,J=7.0Hz), 3.79(2H,t,J=7.2Hz), 3.95(2H,
s), 7.00(1H,d,J=7.0Hz), 7.17(1H,dd,J=7.2,8.8Hz),
7.62(1H,d,J=8.8Hz), 7.71(1H,d,J=1.2Hz), 7.88(1H,
s); IR (neat) 2943,1749, 1682, 1616, 1487, 1362, 1
290, 1140, 785, 739cm-1 参考例6 5−(2−クロロエチルチオ)イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジンの合成 5−メルカプトイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン3.0
g(20ミリモル)、トリエチルアミン2.79ml
(20ミリモル)、1−ブロモ−2−クロロエタン1.
66ml(20ミリモル)を用いて参考例1と同様の方
法により、目的物2.29g(54.0%,淡茶色油状
物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 3.28(2H,t,J=6.8Hz), 3.64
(2H,t,J=7.4Hz), 7.05(1H,dd,J=1.0,7.0Hz), 7.17(1H,d
d,J=7.0,8.8Hz), 7.66(1H,d,J=8.8Hz), 7.73(1H,s), 7.
93(1H,s); IR (neat) 3105, 1618, 1487, 1286, 1142,
783, 737,692cm-1
【0053】参考例7 3−〔2−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)エチル〕チアゾリジン−2,4−ジオンの合成 5−(2−クロロエチルチオ)イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン2.29g(10.8ミリモル)、チアゾリジ
ン−2,4−ジオン1.27g(10.8ミリモル)、
1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデセ
ン1.62ml(10.8ミリモル)を用いて参考例2
と同様の方法により、目的物1.49g(38.7%,
淡燈色結晶)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 3.24(2H,t,J=6.6Hz), 3.89
(2H,t,J=6.6Hz), 3.89(2H,s), 7.11(1H,dd,J=1.0,7.0H
z), 7.21(1H,dd,J=7.2,8.8Hz), 7.64(1H,d,J=8.7Hz),
7.73(1H,s), 7.85(1H,s). 参考例8 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ル)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオンの合成 5−(4−ヒドロキシブチル)イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン・塩酸塩1.59g(7.0ミリモル)とトリ
エチルアミン2.25ml(16ミリモル)のジクロロ
メタン30ml溶液にメタンスルホニルクロリド0.6
2ml(8.0ミリモル)を0℃で加え、室温で1時間
撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水を加えた。ジク
ロロメタンで抽出、乾燥後、溶媒を留去して、5−(4
−メタンスルホニルオキシブチル)イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジンを得た。1 H-NMR(CDCl3, 200MHz)δ: 1.91-2.00(4H,m), 2.96(2H,
t,J=7.0Hz), 3.01(3H,s), 4.30(2H,t,J=5.8Hz), 6.64(1
H,d,J=6.6Hz), 7.17(1H,dd,J=7.0,8.6Hz), 7.54-7.59(2
H,m), 7.70(1H,d,J=1.2Hz). 上記生成物とチアゾリジン−2,4−ジオン0.82g
(7.0ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド3
0ml溶液に、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕
−7−ウンデセン1.05ml(7.0ミリモル)を加
え、80℃で16時間加熱撹拌した。冷却後、反応液を
水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄、
乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロマトグラ
フィー(溶出液:酢酸エチル→酢酸エチル/エタノール
=10/1)で精製して、目的物1.18g(58.3
%,白色粉末)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.78-1.88(4H,m), 2.94(2
H,t,J=7.0Hz), 3.71(2H,t,J=6.6Hz), 3.96(2H,s), 6.62
(1H,d,J=7.0Hz), 7.17(1H,t,J=6.6Hz), 7.54-7.58(2H,
m), 7.69(1H,s).
【0054】参考例9 5−(4−ヒドロキシブチルオキシ)イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジンの合成 窒素気流下、5−クロロイミダゾ〔1,2−a〕ピリジ
ン・塩酸塩18.90g(100ミリモル)のジメチル
スルホキシド200ml溶液に水素化ナトリウム,60
%油状物8.0g(200ミリモル)を0℃で加え、1
5分撹拌した。この混合物に、4−ヒドロキシ−1−t
−ブチルジメチルシロキシブタン20.44g(100
ミリモル)を加え、室温で5時間撹拌した。反応液を水
にあけ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗、乾燥
後、溶媒を留去した。残査をカラムクロマトグラフィー
(溶出液:酢酸エチル)で精製して、目的物3.73g
(11.6%,燈色油状物)を得た。1 H-NMR(CDCl3, 200MHz)δ: 0.07(6H,s), 0.90(9H,s),
1.70-2.05(4H,m), 3.72(2H,t,J=6.0Hz), 4.28(1H,t,J=
6.4Hz), 6.03(1H,dd,J=1.0,7.2Hz), 7.12-7.28(2H,m),
7.58(1H,d,J=1.2Hz), 7.65(1H,s); IR(neat) 2953, 163
7, 1539, 1514,1470, 1282, 1109, 835, 775, 731, 702
cm-1 このシリルエ−テル体のテトラヒドロフラン10ml溶
液に、1Mテトラブチルアンモニウムフルオリド溶液1
2.5ml(12.5ミリモル)を室温で加え、30分
間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水を
加えた。ジクロロメタンで抽出、乾燥後、溶媒を留去し
た。残査を、カラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸
エチル→酢酸エチル/エタノール=10/1)により精
製して、目的物1.85g(77.3%,淡燈色固体)
を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.76-1.90(2H,m), 2.00-2.
12(2H,m), 2.46(1H,s),3.78(2H,t,J=6.2Hz), 4.28(2H,
t,J=6.3Hz), 6.01(1H,d,J=7.2Hz), 7.10-7.27(2H,m),
7.56(1H,d,J=1.3Hz), 7.62(1H,s).
【0055】参考例10 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルオキシ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオンの合
成 5−(4−ヒドロキシブチルオキシ)イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン1.65g(8.0ミリモル)、トリエ
チルアミン1.23ml(8.8ミリモル)、メタンス
ルホニルクロリド0.68ml(8.8ミリモル)を用
いて、参考例8と同様の方法により、5−(4−メタン
スルホニルオキシブチルオキシ)イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジンを得た。1 H-NMR(CDCl3, 200MHz)δ: 2.03-2.10(4H,m), 3.03(3H,
s), 4.28-4.39(4H,m),6.05(1H,dd,J=1.0,7.4Hz), 7.18
(1H,dd,J=7.2,9.0Hz), 7.30(1H,d,J=9.0Hz),7.60(1H,d,
J=1.2Hz), 7.65(1H,s); IR(neat) 2941, 1637, 1543, 1
514, 1350,1286, 1173, 1113, 941, 770, 735, 528cm-1 上記生成物、チアゾリジン−2,4−ジオン1.05g
(9.0ミリモル)、1,8−ジアザビシクロ〔5.
4.0〕−7−ウンデセン1.34ml(9.0ミリモ
ル)を用いて、参考例8と同様の方法により、目的物
1.85g(75.7%,淡燈色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.86-1.96(4H,m), 3.76(2
H,t,J=6.4Hz), 3.96(2H,s), 4.27(2H,t,J=5.8Hz), 6.04
(1H,d,J=7.2Hz), 7.17(1H,dd,J=7.4,9.2Hz), 7.29(1H,
d,J=9.0Hz), 7.60(1H,d,J=1.2Hz), 7.65(1H,d,J=0.6H
z); IR (neat) 2958,1743, 1689, 1541, 1354, 1111, 1
061, 770, 733cm-1 参考例11 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕オキサゾリジン−2,4−ジオンの合
成 5−(4−クロロブチルチオ)イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン6.30g(26.2ミリモル)とオキサゾリ
ジン−2,4−ジオンカリウム塩3.64g(26.2
ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド100ml
溶液に、ヨウ化ナトリウム3.92(26.2ミリモ
ル)を加え、80℃で16時間加熱撹拌した。冷却後、
反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水
で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロ
マトグラフィー(溶出液:酢酸エチル)で精製して、目
的物5.70g(71.4%,淡燈色結晶)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.58-1.92(4H,m), 3.02(2
H,t,J=7.0Hz), 3.57(2H,t,J=7.0Hz), 4.68(2H,s), 6.92
(1H,dd,J=1.2,7.0Hz), 7.16(1H,dd,J=7.0,9.0Hz),7.59
(2H,d,J=9.0Hz), 7.70(1H,d,J=1.4Hz), 7.84(1H,d,J=0.
8Hz); IR (neat)2958, 1818, 1734, 1697, 1408, 1288,
766, 737cm-1
【0056】参考例12 5−(3−ヒドロキシプロピル)イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン・塩酸塩の合成 5−メチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン13.22
g(100ミリモル)、2Mリチウムジイソプロピルア
ミド溶液(Aldrich社製)50ml(100ミリモ
ル)、1−ブロモ−2−t−ブチルジメチルシロキシエ
タン23.92g(100ミリモル)を用いて、参考例
3と同様の方法により、5−(3−t−ブチルジメチル
シロキシプロピル)イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン1
8.81g(64.8%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR(CDCl3, 200MHz)δ: 0.09(6H,s), 0.94(9H,s),
1.92-2.06(2H,m), 3.01(2H,t,J=7.4Hz), 3.75(2H,t,J=
5.8Hz), 6.64(1H,d,J=7.2Hz), 7.17(1H,dd,J=7.0,9.0H
z), 7.55(1H,d,J=9.2Hz), 7.62(1H,s), 7.69(1H,d,J=1.
2Hz). 上記生成物のメタノール100ml溶液に、濃塩酸15
mlを加え、60℃で1時間撹拌した。冷却後、溶媒を
留去した。得られた残留物を再結晶(溶媒:メタノール
−ジエチルエーテル)により精製して、目的物12.2
9g(89.2%,白色結晶)を得た。1 H-NMR (D2O, 200MHz) δ 2.03(2H,quint.,J=8.2Hz),
3.16(2H,t,J=8.0Hz),3.71(2H,t,J=6.2Hz), 7.28(1H,d,J
=7.4Hz), 7.73(1H,d,J=8.8Hz), 7.85(1H,dd,J=7.4,9.0H
z), 7.91(1H,d,J=2.2Hz), 8.07(1H,d,J=2.2Hz). 参考例13 3−〔3−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ル)プロピル〕チアゾリジン−2,4−ジオンの合成 5−(3−ヒドロキシプロピル)イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン・塩酸塩2.55g(12ミリモル)、ト
リエチルアミン3.90ml(28ミリモル)、メタン
スルホニルクロリド1.08ml(14ミリモル)を用
いて、参考例8と同様の方法により、5−(3−メタン
スルホニルオキシプロピル)イミダゾ〔1,2−a〕ピ
リジンを得た。1 H-NMR(CDCl3, 200MHz)δ: 2.20-2.36(2H,m), 3.04(3H,
s), 3.08(2H,t,J=7.4Hz), 4.36(2H,t,J=6.4Hz), 6.67(1
H,d,J=7.0Hz), 7.18(1H,dd,J=7.0,9.2Hz), 7.56-7.60(2
H,m), 7.70(1H,d,J=1.0Hz); IR(neat) 1639, 1543, 15
14, 1350, 1171,978, 930, 883, 789, 746cm-1 上記生成物、チアゾリジン−2,4−ジオン1.41g
(12ミリモル)、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.
0〕−7−ウンデセン1.79ml(12ミリモル)を
用いて、参考例8と同様の方法により、目的物1.88
g(56.9%,淡黄色粉末)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.16(2H,quint.,J=7.4Hz),
2.92(2H,t,J=7.6Hz),3.81(2H,t,J=7.4Hz), 3.96(3H,
s), 6.69(1H,d,J=6.6Hz), 7.17(1H,dd,J=6.8,9.0Hz),
7.51(1H,s), 7.56(1H,d,J=9.0Hz), 7.70(1H,s).
【0057】参考例14 3−〔2−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ル)エチル〕チアゾリジン−2,4−ジオンの合成 5−(2−ヒドロキシエチル)イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン4.0g(24.7ミリモル)のクロロホルム
30ml懸濁液に、塩化チオニル5ml(68ミリモ
ル)を加え、2時間加熱還流した後、溶媒を留去した。
残留物と2,4−チアゾリジンジオンナトリウム塩8.
36g(60ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミ
ド50ml懸濁液に、ヨウ化ナトリウム3.75g(2
5ミリモル)を加え、80℃で16時間撹拌した。冷却
後、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出、乾燥後、溶
媒を留去した。残留物をカラムクロマトグラフィー(溶
出液:n−ヘキサン/酢酸エチル=2/1→1/1→1
/4)で精製して、目的物1.00g(15.5%,淡
燈色粉末)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 3.22(2H,t,J=7.6Hz), 3.98
(2H,s), 3.99-4.07(2H,m), 6.69(1H,d,J=6.6Hz), 7.16
(1H,dd,J=6.8,9.0Hz), 7.60(1H,d,J=9.2Hz), 7.73(1H,
d,J=0.8Hz), 7.85(1H,d,J=1.2Hz). 参考例15 3−〔5−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ル)ペンチル〕オキサゾリジン−2,4−ジオンの合成 5−(5−クロロペンチル)イミダゾ〔1,2−a〕ピ
リジン15.59g(70ミリモル)とオキサゾリジン
−2,4−ジオンカリウム塩9.74g(70ミリモ
ル)のN,N−ジメチルホルムアミド300ml溶液
に、ヨウ化ナトリウム10.49g(70ミリモル)を
加え、80℃で16時間加熱撹拌した。冷却後、反応液
を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗
浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロマト
グラフィー(溶出液:酢酸エチル→酢酸エチル/エタノ
−ル=10/1)で精製して、目的物11.90g(5
9.2%,淡燈色結晶)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.44-1.56(2H,m), 1.68-1.
92(4H,m), 2.89(2H,t,J=8.0Hz), 3.59(2H,t,J=7.2Hz),
4.70(2H,s), 6.61(1H,d,J=6.1Hz), 7.16(1H,dd,J=6.9,
9.1Hz), 7.52-7.57(2H,m), 7.69(1H,d,J=1.3Hz). 参考例16 2−アミノ−3−(4−クロロブチルオキシ)ピリジン
の合成 水素化ナトリウム,60%油状物20g(500ミリモ
ル)のジメチルスルホキシド500ml懸濁液に2−ア
ミノ−3−ヒロドキシピリジン55.06g(500ミ
リモル)を室温で加え、15分撹拌した。この混合物に
1−ブロモ−4−クロロブタン57.62ml(500
ミリモル)を加え、80℃で3時間撹拌した。冷却後、
反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出、水で洗浄、
乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロマトグラ
フィー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エチル=1/1→
1/4→1/9)で精製した。得られた粗結晶を再結晶
(溶媒:クロロホルム−ジエチルエーテル)により精製
して、目的物10.35g(10.3%,白色結晶)を
得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.96-2.02(4H,m), 3.63(2
H,t,J=6.2Hz), 4.02(2H,t,J=5.8Hz), 4.67(2H,s), 6.60
(1H,dd,J=5.0,8.0Hz), 6.89(1H,dd,J=1.4,7.6Hz),7.66
(1H,dd,J=1.4,5.0Hz).
【0058】参考例17 3−〔4−(2−アミノピリジン−3−イルオキシ)ブ
チル〕チアゾリジン−2,4−ジオンの合成 2−アミノ−3−(4−クロロブチルオキシ)ピリジン
10.06g(50ミリモル)、チアゾリジン−2,4
−ジオンナトリウム塩6.97g(50ミリモル)、ヨ
ウ化ナトリウム7.49g(50ミリモル)を用いて、
参考例11と同様の方法により、目的物9.53g(6
7.8%,淡黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.80-1.86(4H,m), 3.73(2
H,t,J=7.0Hz), 3.96(2H,s), 3.97-4.03(2H,m), 4.67(2
H,s), 6.59(1H,dd,J=5.2,8.0Hz), 6.89(1H,dd,J=1.2,7.
8Hz), 7.66(1H,dd,J=1.4,5.2Hz). 参考例18 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イ
ルオキシ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオンの合
成 3−〔4−(2−アミノピリジン−3−イルオキシ)ブ
チル〕チアゾリジン−2,4−ジオン14.08g(5
0ミリモル)のエタノ−ル150ml溶液に、クロロア
セトアルデヒド,40%溶液50mlを60℃で加え、
2時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残留物
をジクロロメタンに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水
で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロ
マトグラフィー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エチル=
1/4)で精製して、目的物10.04g(65.8
%,淡黄色結晶)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.88-1.96(4H,m), 3.74(2
H,t,J=7.0Hz), 3.95(2H,s), 4.18(2H,t,J=6.0Hz), 6.43
(1H,dd,J=0.6,7.2Hz), 6.67(1H,t,J=6.6Hz), 7.54(1H,
d,J=1.0Hz), 7.57(1H,d,J=1.2Hz), 7.77(1H,dd,J=0.8,
6.6Hz). 参考例19 5−クロロ−2−メチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジ
ン・臭化水素酸塩の合成 2−アミノ−6−クロロピリジン19.28g(150
ミリモル)のエタノ−ル150ml溶液に、ブロモアセ
トン25g(180ミリモル)を室温で加え、64時間
加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残留物を再結
晶(溶媒:エタノール−酢酸エチル)により精製して、
目的物20.22g(54.5%,淡茶色結晶)を得
た。1 H-NMR (D2O, 200MHz) δ 2.52(3H,d,J=0.8Hz), 7.50(1
H,dd,J=1.8,6.8Hz),7.73-7.85(2H,m), 7.96(1H,s).
【0059】参考例20 5−メルカプト−2−メチルイミダゾ〔1,2−a〕ピ
リジンの合成 窒素雰囲気下、水硫化ナトリウム溶液70mlに、5−
クロロ−2メチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン・臭
化水素酸塩17.33g(70ミリモル)を室温で加
え、90℃で24時間撹拌した。冷却後、pH3−4に
なるまで反応液に濃塩酸を加えた。生じた沈殿を濾取、
水で洗浄後、乾燥して、目的物12.32g(quan
t,黄色粉末)を得た。1 H-NMR (DMSO-d6, 200MHz) δ 2.42(3H,s), 6.85(1H,d,
J=8.4Hz), 6.95(1H,d,J=8.0Hz), 7.28(1H,t,J=8.0Hz),
8.13(1H,s). 参考例21 5−(4−クロロブチルチオ)−2−メチルイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジンの合成 5−メルカプト−2−メチルイミダゾ〔1,2−a〕ピ
リジン657mg(4.0ミリモル)、トリエチルアミ
ン0.70ml(5.0ミリモル)、1−ブロモ−4−
クロロブタン0.58ml(5.0ミリモル)を用い
て、参考例1と同様の方法により、目的物838mg
(82.3%,淡燈色固体)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.62-1.96(4H,m), 2.49(3
H,d,J=1.2Hz), 3.01(2H,t,J=7.0Hz), 3.55(2H,t,J=6.2H
z), 6.86(1H,dd,J=1.0,7.2Hz), 7.11(1H,dd,J=7.2,9.0H
z), 7.47(1H,d,J=9.2Hz), 7.59(1H,d,J=0.6Hz); IR (ne
at) 3059, 2943,1487, 1319, 1215, 1157, 771, 735, 6
90cm-1 参考例22 3−〔4−(2−メチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジ
ン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジ
オンの合成 5−(4−クロロブチルチオ)−2−メチルイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン0.76g(3.0ミリモ
ル)、チアゾリジン−2,4−ジオン0.35g(3.
0ミリモル)、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕
−7−ウンデセン0.45ml(3.0ミリモル)を用
いて、参考例2と同様の方法により、目的物0.78g
(77.7%,淡黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.58-1.84(2H,m), 2.49(3
H,s), 2.99(2H,t,J=5.8Hz), 3.63(2H,t,J=7.0Hz), 3.93
(3H,s), 6.86(1H,dd,J=0.8,7.8Hz), 7.11(1H,dd,J=7.2,
9.0Hz), 7.48(2H,d,J=9.2Hz), 7.60(1H,s); IR (neat)
2939, 1749, 1674,1485, 1348, 1321, 1132, 771, 735c
m-1
【0060】参考例23 4−アミノ−2−(3−エトキシカルボニルプロピルチ
オ)ピリミジンの合成 窒素雰囲気下、2−チオシトシン25.44g(200
ミリモル)とトリエチルアミン30.7ml(220ミ
リモル)のエタノ−ル400ml溶液に、4−ブロモ酪
酸エチル28.6ml(200ミリモル)を室温で加
え、16時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。
残留物をクロロホルムに溶解して、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラ
ムクロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エ
チル=1/4→1/9)で精製して、目的物46.31
g(96.0%,白色結晶)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.26(3H,t,J=7.2Hz), 2.06
(2H,quint.,J=7.0Hz),2.47(2H,t,J=7.4Hz), 3.14(1H,t,
J=7.2Hz), 4.14(2H,q,J=7.0Hz), 5.03(2H,s),6.12(1H,
d,J=5.6Hz), 8.02(1H,d,J=5.8Hz). 参考例24 4−アミノ−2−(4−ヒドロキシブチルチオ)ピリミ
ジンの合成 4−アミノ−2−(3−エトキシカルボニルプロピルチ
オ)ピリミジン6.03g(25ミリモル)のテトラヒ
ドロフラン150ml溶液に、水素化リチウムアルミニ
ウム0.949g(150ミリモル)を室温で加え、6
0℃で2時間撹拌した。冷却後、この混合物に少量ずつ
水を加え、過剰のアルミニウム試薬を分解した。この混
合物に無水硫酸マグネシウムを加えた後、沈殿を濾過し
た。溶媒を留去して、目的物8.85g(88.8%,
白色結晶)を得た。1 H-NMR (DMSO-d6, 200MHz) δ 1.49-1.69(4H,m), 3.01
(2H,t,J=6.6Hz), 3.40-3.46(2H,m), 4.41(1H,t,J=5.0H
z), 6.12(1H,d,J=5.8Hz), 6.86(1H,s), 7.88(1H,d,J=5.
4Hz).
【0061】参考例25 5−(4−ヒドロキシブチルチオ)イミダゾ〔1,2−
c〕ピリミジンの合成 4−アミノ−2−(4−ヒドロキシブチルチオ)ピリミ
ジン4.98g(25ミリモル)のエタノ−ル70ml
溶液に、クロロアセトアルデヒド,40%溶液30ml
を加え、4時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去し
た。残留物をクロロホルムに溶解し、飽和炭酸水素ナト
リウム水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカ
ラムクロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸
エチル=1/1→1/4→酢酸エチル)で精製して、目
的物3.15g(56.4%,白色結晶)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.69-1.83(2H,m), 1.92-1.
97(2H,m), 2.42(1H,s),3.43(2H,t,J=7.2Hz), 3.75(2H,
t,J=5.8Hz), 7.30(1H,dd,J=0.6,6.6Hz), 7.52(1H,dd,J=
0.6,1.4Hz), 7.65(1H,d,J=1.8Hz), 7.83(1H,d,J=6.6H
z). 参考例26 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−c〕ピリミジン−5−
イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオンの合
成 5−(4−ヒドロキシブチルチオ)イミダゾ〔1,2−
c〕ピリミジン2.23g(10ミリモル)、トリエチ
ルアミン1.53ml(11ミリモル)、メタンスルホ
ニルクロリド0.85ml(11ミリモル)を用いて、
参考例8と同様の方法により、5−(4−メタンスルホ
ニルオキシブチルチオ)イミダゾ〔1,2−c〕ピリミ
ジンを得た。1 H-NMR(CDCl3, 200MHz)δ: 1.94-2.10(4H,m), 3.02(3H,
s), 3.42-3.49(2H,m),4.27-4.33(2H,m), 7.33(1H,d,J=
6.4Hz), 7.52(1H,d,J=1.4Hz), 7.67(1H,d,J=1.4Hz), 7.
85(1H,d,J=6.4Hz); IR(neat) 2927, 1624, 1466, 134
4, 1196, 1171,1039, 970, 933, 771, 528cm-1 上記生成物、チアゾリジン−2,4−ジオン1.17g
(10ミリモル)、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.
0〕−7−ウンデセン1.50ml(10ミリモル)を
用いて、参考例8と同様の方法により、目的物1.95
g(60.5%,黄色結晶)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.81-1.90(4H,m), 3.42(2
H,t,J=7.0Hz), 3.70(2H,t,J=7.0Hz), 3.96(2H,s), 7.31
(1H,d,J=6.2Hz), 7.51(1H,s), 7.66(1H,d,J=1.4Hz), 7.
84(1H,d,J=6.4Hz).
【0062】参考例27 3−〔4−(2−フェニルイミダゾ〔1,2−a〕ピリ
ジン−8−イルオキシ)ブチル〕チアゾリジン−2,4
−ジオンの合成 3−〔4−(2−アミノピリジン−3−イルオキシ)ブ
チル〕チアゾリジン−2,4−ジオン5.69g(20
ミリモル)のエタノ−ル40ml溶液に、ブロモアセト
フェノン3.98g(20ミリモル)を室温で加え、
1.5時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残
留物をクロロホルムに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム
水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムク
ロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エチル
=1/4)で精製して、目的物5.24g(68.7
%,淡燈色結晶)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.86-2.04(4H,m), 3.74(2
H,t,J=6.8Hz), 3.96(2H,s), 4.23(2H,t,J=6.4Hz), 6.45
(1H,dd,J=0.6,7.8Hz), 6.66(1H,dd,J=6.8,7.6Hz),7.30-
7.46(3H,m), 7.76(1H,dd,J=1.2,6.8Hz), 7.83(1H,s),
7.97-8.02(2H,m). 参考例28 3−〔4−(2−エトキシカルボニルイミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チアゾリジ
ン−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(2−アミノピリジン−3−イルオキシ)ブ
チル〕チアゾリジン−2,4−ジオン5.69g(20
ミリモル)、ブロモピルビン酸エチル2.51ml(2
0ミリモル)を用いて、参考例27と同様の方法によ
り、目的物3.28g(43.5%,淡燈色油状物)を
得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.43(3H,t,J=7.2Hz), 1.86
-2.04(4H,m), 3.73(2H,t,J=6.6Hz), 4.00(2H,s), 4.18
(2H,t,J=6.0Hz), 4.44(2H,q,J=7.2Hz), 6.49(1H,d,J=7.
6Hz), 6.76(1H,t,J=6.8Hz), 7.76(1H,dd,J=0.8,6.8Hz),
8.16(1H,s). 参考例29 3−〔4−(2−アミノピリジン−3−イルオキシ)ブ
チル〕オキサゾリジン−2,4−ジオンの合成 2−アミノ−3−(4−クロロブチルオキシ)ピリジン
15.05g(75ミリモル)、オキサゾリジン−2,
4−ジオンカリウム塩10.44g(75ミリモル)、
ヨウ化ナトリウム11.24g(75ミリモル)を用い
て、参考例11と同様の方法により、目的物12.34
g(62.0%,黄色粉末)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.84-1.92(4H,m), 3.67(2
H,t,J=6.8Hz), 4.02(2H,t,J=5.8Hz), 4.71(2H,s), 6.60
(1H,dd,J=5.0,7.8Hz), 6.89(1H,dd,J=1.4,8.0Hz),7.66
(1H,dd,J=1.2,5.0Hz); IR (KBr) 3132, 1749, 1626, 79
4cm-1
【0063】参考例30 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イ
ルオキシ)ブチル〕オキサゾリジン−2,4−ジオンの
合成 3−〔4−(2−アミノピリジン−3−イルオキシ)ブ
チル〕オキサゾリジン−2,4−ジオン6.63g(2
5ミリモル)、クロロアセトアルデヒド,40%溶液2
5mlを用いて、参考例18と同様の方法により、目的
物6.48g(89.5%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.90-2.05(4H,m), 3.60-3.
75(2H,m), 4.15-4.25(2H,m), 4.71(2H,s), 6.46(1H,d,J
=7.4Hz), 6.69(1H,t,J=7.0Hz), 7.55-7.65(2H,m), 7.78
(1H,d,J=5.8Hz); IR (neat) 2949, 1817, 1732, 1549,
740cm-1
【0064】実施例1 5−(2−チエニルメチレン)−3−〔4−(イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チア
ゾリジン−2,4−ジオンの合成 5−(4−クロロブチルチオ)イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン1.81g(7.5ミリモル)と5−(2−チ
エニルメチレン)チアゾリジン−2,4−ジオン1.5
9g(7.5ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミ
ド70ml溶液に、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.
0〕−7−ウンデセン1.12ml(7.5ミリモル)
を加え、80℃で16時間加熱した。冷却後、反応混合
物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出、水で洗浄、乾燥後、
溶媒を留去した。残留物をカラムクロマトグラフィー
(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル=2/1→1/1→酢
酸エチル)で精製した。粗結晶を再結晶(溶媒:クロロ
ホルム/ジエチルエーテル)により精製して、目的物
1.54g(49.5%,淡黄色結晶)を得た。 m.p. 116.0-117.0℃; 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.64
-1.92(4H,m), 3.03(2H,t,J=7.0Hz), 3.76(2H,t,J=7.0H
z), 6.92(1H,dd,J=1.0,7.0Hz), 7.15(1H,dd,J=7.2,9.2H
z), 7.21(1H,dd,J=3.8,5.2Hz), 7.42(1H,d,J=3.6Hz),
7.58(1H,d,J=9.0Hz), 7.68(1H,d,J=5.0Hz), 7.70(1H,d,
J=1.4Hz), 7.85(1H,s), 8.05(1H,s); IR(KBr) 1728,167
8,1599,1369,1128,773,727cm-1 ; Anal. Calcd for C19
H17N3O2S3:C, 54.92; H, 4.12; N, 10.11. Found: C, 5
4.67; H, 4.18; N, 10.03. 実施例2 5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,
4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.6
1g(5.0ミリモル)とn−ブチルアルデヒド0.4
5ml(5.0ミリモル)のエタノール50ml溶液
に、ピペリジン0.05ml(0.5ミリモル)を加
え、2時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残
留物をクロロホルムに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム
水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムク
ロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル)で精製して、
目的物1.89g(quant,淡黄色油状物)を得
た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.98(3H,t,J=7.4Hz), 1.48
-1.98(6H,m), 2.21(2H,q,J=7.4Hz), 3.02(2H,t,J=6.8H
z), 3.70(2H,t,J=7.0Hz), 6.92(1H,dd,J=1.0,7.0Hz),
7.07(2H,t,J=7.6Hz), 7.17(1H,dd,J=7.2,9.0Hz), 7.60
(1H,d,J=8.8Hz), 7.71(1H,s), 7.84(1H,s); IR (neat)
2958,1741,1682,1633,1350,1143,957,781,734cm-1 ii)5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,
4−ジオン1.89g(5.0ミリモル)のメタノール
50ml溶液に、濃塩酸0.5mlを加えた。溶媒を留
去した後、ジエチルエーテルで洗浄して目的物2.01
g(98%,淡黄色固体)を得た。 m.p. 119.0-120.0℃; 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 0.98
(3H,t,J=7.4Hz), 1.50-1.88(6H,m), 2.23(2H,q,J=7.4H
z), 3.34(2H,t,J=6.8Hz), 3.72(2H,t,J=6.6Hz),7.04(1
H,t,J=7.6Hz), 7.58(1H,dd,J=1.2,7.4Hz), 7.82-7.99(2
H,m), 8.14(1H,d,J=2.2Hz), 8.32(1H,d,J=2.2Hz); Ana
l. Calcd for C18H22ClN3O2S2: C, 52.48;H, 5.38; N,
10.20. Found: C, 52.41; H, 5.29; N, 9.97.
【0065】実施例3 5−ブチリデン−3−〔5−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イル)ペンチル〕チアゾリジン−2,4
−ジオン・塩酸塩の合成 i) 5−ブチリデン−3−〔5−(イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン−5−イル)ペンチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオンの合成 3−〔5−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ル)ペンチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.56
g(5.14ミリモル)とn−ブチルアルデヒド0.4
6ml(5.14ミリモル)のエタノール50ml溶液
に、ピペリジン0.05ml(0.5ミリモル)を加
え、2時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残
留物をクロロホルムに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム
水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムク
ロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル→酢酸エチル/
エタノール=10/1)で精製して、目的物1.37g
(74.6%,淡黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.98(3H,t,J=7.4Hz), 1.43
-1.94(6H,m), 2.22(2H,q,J=7.4Hz), 2.89(2H,t,J=8.2H
z), 3.72(2H,t,J=7.2Hz), 6.62(1H,d,J=7.0Hz),7.09(1
H,t,J=7.6Hz), 7.18(1H,dd,J=6.8,9.0Hz), 7.55(1H,s),
7.56(1H,d,J=8.4Hz), 7.70(1H,s); IR (neat) 2924,17
38,1674,1633,1512,1342,1147,781,737,696cm-1 ii)5−ブチリデン−3−〔5−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イル)ペンチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−ブチリデン−3−〔5−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イル)ペンチル〕チアゾリジン−2,4
−ジオン1.11g(3.11ミリモル)のメタノール
50ml溶液に、濃塩酸0.4mlを加えた。溶媒を留
去した後、ジエチルエーテルで洗浄して目的物1.18
g(96%,淡黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 0.98(3H,t,J=7.4Hz), 1.44
-1.95(8H,m), 2.24(2H,q,J=7.6Hz), 3.18(2H,t,J=7.2H
z), 3.71(2H,t,J=7.0Hz), 7.05(1H,t,J=7.6Hz),7.37(1
H,d,J=6.6Hz), 7.82-7.99(2H,m), 8.10(1H,d,J=2.2Hz),
8.32(1H,d,J=2.2Hz); Anal. Calcd for C19H24ClN3O2S
・0.5H2O: C, 56.64; H, 6.25; N, 10.43.Found: C, 56.
67; H, 6.37; N, 10.17.
【0066】実施例4 5−ブチリデン−3−〔3−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルチオ)プロピル〕チアゾリジン−
2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−ブチリデン−3−〔3−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)プロピル〕チアゾリジン
−2,4−ジオンの合成 3−〔3−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)プロピル〕チアゾリジン−2,4−ジオン2.
0g(6.51ミリモル)とn−ブチルアルデヒド0.
59ml(6.51ミリモル)のエタノール30ml溶
液に、ピペリジン0.06ml(0.65ミリモル)を
加え、2時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。
残留物をクロロホルムに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラム
クロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル=
1/1→1/4)で精製して目的物1.57g(66.
7%,淡燈色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.98(3H,t,J=7.4Hz), 1.51
-1.66(2H,m), 1.94(2H,quint.,J=7.0Hz), 2.22(2H,q,J=
7.2Hz), 2.98(2H,t,J=7.2Hz), 3.85(2H,t,J=7.2Hz), 6.
98(1H,d,J=6.6Hz), 7.09(1H,t,J=7.6Hz), 7.16(1H,dd,J
=7.0,9.2Hz),7.61(1H,d,J=8.4Hz), 7.71(1H,s), 7.88(1
H,s); IR (neat) 2960, 2872, 1743,1684, 1635, 1487,
1360, 1344, 1288, 1142, 783, 735cm-1 ii) 5−ブチリデン−3−〔3−(イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン−5−イルチオ)プロピル〕チアゾリジ
ン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−ブチリデン−3−〔3−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルチオ)プロピル〕チアゾリジン−
2,4−ジオン1.27g(3.51ミリモル)のメタ
ノール30ml溶液に、濃塩酸0.35mlを加えた。
溶媒を留去した後、ジエチルエーテルで洗浄して目的物
1.33g(95.4%,淡燈色固体)を得た。 m.p. 147.0-149.0℃; Anal. Calcd for C17H20ClN3O2S2
・0.4H2O: C, 50.40; H,5.17; N, 10.37. Found: C, 50.
60; H, 5.30; N, 10.04.
【0067】実施例5 5−ブチリデン−3−〔2−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルチオ)エチル〕チアゾリジン−2,
4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−ブチリデン−3−〔2−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)エチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオンの合成 3−〔2−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)エチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.4
9g(3.9ミリモル)とn−ブチルアルデヒド0.3
6ml(4.0ミリモル)のエタノール30ml溶液
に、ピペリジン0.04ml(0.4ミリモル)を加
え、2時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残
留物をクロロホルムに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム
水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムク
ロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル=2
/1→1/4)で精製した。得られた残査を再結晶(溶
媒:クロロホルム−ジエチルエーテル−n−ヘキサン)
により精製して目的物0.872g(56.1%,白色
結晶)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.99(3H,t,J=7.4Hz), 1.61
(2H,quint.,J=7.6Hz),2.21(2H,q,J=7.6Hz), 3.26(2H,t,
J=6.6Hz), 3.96(2H,t,J=7.0Hz), 7.07(1H,t,J=7.6Hz),
7.11-7.24(2H,m), 7.61(1H,dd,J=1.6,9.6Hz), 7.71(1H,
d,J=1.2Hz),7.85(1H,s). ii)5−ブチリデン−3−〔2−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)エチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−ブチリデン−3−〔2−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルチオ)エチル〕チアゾリジン−2,
4−ジオン0.723g(2.1ミリモル)のメタノー
ル20ml溶液に、濃塩酸0.25mlを加えた。溶媒
を留去した後、ジエチルエーテルで洗浄して目的物0.
755g(94.2%,淡黄色固体)を得た。 m.p. 164.0-166.0℃ ; Anal. Calcd for C16H18ClN3O2S
2: C, 50.06; H, 4.73;N, 10.94. Found: C, 49.82; H,
4.65; N, 10.93.
【0068】実施例6 5−デシリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,
4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−デシリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン2.4
1g(7.5ミリモル)とデシルアルデヒド1.41m
l(7.5ミリモル)のエタノール50ml溶液に、ピ
ペリジン0.08ml(0.8ミリモル)を加え、2時
間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残留物をク
ロロホルムに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水で洗
浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロマト
グラフィー(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル=1/1→
1/2)で精製して、目的物2.59g(75.1%,
淡黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.88(3H,t,J=6.8Hz), 1.20
-1.35(12H,m), 1.48-1.90(6H,m), 2.23(2H,q,J=7.4Hz),
3.02(2H,t,J=7.0Hz), 3.70(2H,t,J=6.8Hz),6.91(1H,d,
J=6.6Hz), 7.07(1H,t,J=7.6Hz), 7.15(1H,dd,J=7.0,9.0
Hz), 7.59(1H,d,J=9.2Hz), 7.70(1H,s), 7.85(1H,s); I
R (neat) 2924,1741,1684,1635,1350,1142,781,735cm-1 ii)5−デシリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−デシリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,
4−ジオン2.24g(4.87ミリモル)のメタノー
ル50ml溶液に、濃塩酸0.55mlを加えた。溶媒
を留去した後、ジエチルエーテルで洗浄して目的物2.
38g(98%,淡黄色固体)を得た。 Anal. Calcd for C24H34ClN3O2S2・1.0H2O: C, 56.07;
H, 7.06; N, 8.17. Found: C, 56.06; H, 7.04; N, 8.2
2.
【0069】実施例7 5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イル)ブチル〕チアゾリジン−2,4−
ジオン・塩酸塩 i)5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イル)ブチル〕チアゾリジン−2,
4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ル)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.00g
(3.46ミリモル)とn−ブチルアルデヒド0.31
ml(3.46ミリモル)のエタノール25ml溶液
に、ピペリジン0.03ml(0.35ミリモル)を加
え、2時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残
留物をクロロホルムに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム
水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムク
ロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル→酢酸エチル/
エタノール=10/1)で精製して、目的物1.08g
(90.8%,淡黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.98(3H,t,J=7.4Hz), 1.50
-1.70(2H,m), 1.74-1.87(4H,m), 2.21(2H,q,J=7.4Hz),
2.90-2.95(2H,m), 3.78(2H,t,J=6.8Hz), 6.62(1H,d,J=
6.6Hz), 7.09(1H,t,J=7.6Hz), 7.16(1H,dd,J=6.8,9.2H
z), 7.54(1H,d,J=0.8Hz), 7.55(1H,d,J=8.8Hz), 7.69(1
H,d,J=1.4Hz); IR (neat) 2956, 2870, 1741, 1686, 16
35, 1342, 1147, 781, 739cm-1 ii)5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イル)ブチル〕チアゾリジン−2,
4−ジオン・塩酸塩の合成 5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イル)ブチル〕チアゾリジン−2,4−
ジオン1.08g(3.14ミリモル)のメタノール5
0ml溶液に、濃塩酸0.4mlを加えた。溶媒を留去
した後、ジエチルエーテルで洗浄して目的物1.10g
(92.3%,黄色油状物)を得た。 Anal. Calcd for C18H22ClN3O2S・1.0H2O: C, 54.33; H,
6.08; N, 10.56. Found: C, 54.63; H, 6.01; N, 10.6
7.
【0070】実施例8 5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルオキシ)ブチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルオキシ)ブチル〕チアゾリジン
−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルオキシ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.
71g(5.6ミリモル)とn−ブチルアルデヒド0.
51ml(5.6ミリモル)のエタノール50ml溶液
に、ピペリジン0.05ml(0.5ミリモル)を加
え、2時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残
留物をクロロホルムに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム
水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムク
ロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル)で精製して、
目的物1.79g(88.9%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.98(3H,t,J=7.4Hz), 1.49
-1.68(2H,m), 1.90-1.98(4H,m), 2.22(2H,q,J=7.6Hz),
3.82(2H,t,J=7.0Hz), 4.27(2H,t,J=5.6Hz), 6.03(1H,d,
J=6.6Hz), 7.16(2H,dd,J=7.2,9.0Hz), 7.28(2H,d,J=9.0
Hz), 7.59(1H,d,J=1.0Hz), 7.65(1H,d,J=1.0Hz); IR (n
eat) 2947,1751,1681,1540,1111,897,770,734,521cm-1 ii)5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルオキシ)ブチル〕チアゾリジン
−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルオキシ)ブチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオン1.79g(4.98ミリモル)のメタ
ノール50ml溶液に、濃塩酸0.5mlを加えた。溶
媒を留去した後、ジエチルエーテルで洗浄して目的物
2.16g(100%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 0.99(3H,t,J=7.2Hz), 1.51
-1.69(2H,m), 1.92-2.05(4H,m), 2.25(2H,q,J=7.4Hz),
3.83(2H,t,J=6.8Hz), 4.57(2H,t,J=5.8Hz), 6.96(1H,d,
J=8.0Hz), 7.08(1H,t,J=7.6Hz), 7.54(1H,d,J=8.8Hz),
7.96-8.04(2H,m),8.15(1H,d,J=2.2Hz) ; Anal. Calcd f
or C18H22ClN3O3S・0.9H2O: C, 52.46;H, 5.82; N, 10.2
0. Found: C, 52.63; H, 6.00; N, 10.01.
【0071】実施例9 5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕オキサゾリジン−
2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕オキサゾリジン
−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕オキサゾリジン−2,4−ジオン3.
66g(12ミリモル)とn−ブチルアルデヒド1.0
8ml(12ミリモル)のエタノール50ml溶液に、
ピペリジン0.12ml(1.2ミリモル)を加え、1
6時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残留物
をクロロホルムに溶解し、飽和炭酸ナトリウム水で洗
浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロマト
グラフィー(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル=2/1→
1/2)で精製して、目的物1.05g(24.3%,
淡黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.97(3H,t,J=7.4Hz), 1.42
-1.90(6H,m), 2.33(2H,q,J=7.6Hz), 3.03(2H,t,J=6.8H
z), 3.61(2H,t,J=7.0Hz), 6.06(1H,t,J=7.8Hz),6.92(1
H,d,J=6.0Hz), 7.15(1H,dd,J=7.0,9.0Hz), 7.60(2H,d,J
=9.0Hz), 7.70(1H,s), 7.85(1H,s).; IR (neat) 2958,1
818,1734,1697,1408,1288,766,737cm-1 ii)5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕オキサゾリジン
−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕オキサゾリジン−
2,4−ジオン1.29g(2.92ミリモル)のメタ
ノール50ml溶液に、濃塩酸0.4mlを加えた。溶
媒を留去した後、ジエチルエーテルで洗浄して目的物
1.29g(100%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 0.98(3H,t,J=7.2Hz), 1.55
(2H,quint.,J=7.2Hz), 1.75-1.91(4H,m), 2.31(2H,q,J=
7.8Hz), 3.35(2H,t,J=7.0Hz), 3.61(2H,t,J=6.2Hz), 6.
01(1H,t,J=7.8Hz), 7.59(1H,d,J=7.4Hz), 7.81-7.99(2
H,m), 8.13(1H,d,J=2.2Hz), 8.32(1H,d,J=1.8Hz) ; Ana
l. Calcd for C18H22ClN3O3S・1.0H2O: C, 52.23; H, 5.
84; N, 10.15. Found: C, 54.62; H, 6.27; N, 9.64.
【0072】実施例10 5−プロピリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−プロピリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン
−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.6
1g(5ミリモル)とプロピオンアルデヒド0.36m
l(5ミリモル)のエタノール20ml溶液に、ピペリ
ジン0.05ml(0.5ミリモル)を加え、2時間加
熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残留物をクロロ
ホルムに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水で洗浄、乾
燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロマトグラフ
ィー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エチル=1:1→
1:2→1:4)で精製して、目的物1.37g(7
5.8%,淡燈色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.16(3H,t,J=7.8Hz), 1.62
-1.86(4H,m), 2.25(2H,quint.,J=7.6Hz), 3.01(2H,t,J=
7.0Hz), 3.70(2H,t,J=7.0Hz), 6.91(1H,dd,J=1.2,7.0H
z), 7.05(1H,t,J=7.2Hz), 7.15(1H,dd,J=7.0,8.8Hz),
7.58(1H,d,J=9.2Hz), 7.69(1H,d,J=1.4Hz), 7.85(1H,
s); IR (neat) 2940, 1744, 1696, 1488,1146, 785, 73
8cm-1 ii)5−プロピリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン
−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−プロピリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオン1.37g(3.79ミリモル)のメタ
ノール50ml溶液に、濃塩酸0.35mlを加えた。
溶媒を留去した後、ジエチルエーテルで洗浄して目的物
1.66g(100%,黄色油状物)を得た。 m.p. 107.0-109.0℃; Anal. Calcd for C17H20ClN3O2S2
・0.5H2O: C, 50.17; H,5.20; N, 10.33. Found: C, 50.
26; H, 5.24; N, 10.37.
【0073】実施例11 5−エチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,
4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−エチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン2.2
5g(7.0ミリモル)とアセトアルデヒド0.35g
(7.0ミリモル)のエタノール30ml溶液に、ピペ
リジン0.07ml(0.7ミリモル)を加え、5時間
加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残留物をクロ
ロホルムに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水で洗浄、
乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロマトグラ
フィー(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル=1/1→1/
2)で精製して、目的物0.48g(19.7%,黄色
油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.58-1.88(4H,m), 1.95(3
H,d,J=7.2Hz), 3.01(2H,t,J=7.0Hz), 3.70(2H,t,J=7.0H
z), 6.90(1H,dd,J=1.2,7.2Hz), 7.10(1H,q,J=7.2Hz),
7.14(1H,dd,J=7.0,9.0Hz), 7.58(1H,d,J=9.0Hz), 7.69
(1H,d,J=1.2Hz), 7.83(1H,d,J=1.0Hz); IR (neat) 294
5,1740,1684,1637,1350,1147,957,771,729cm-1 ii)5−エチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−エチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,
4−ジオン0.48g(1.38ミリモル)のメタノー
ル50ml溶液に、濃塩酸0.25mlを加えた。溶媒
を留去した後、ジエチルエーテルで洗浄して目的物0.
54g(100%,黄色油状物)を得た。 Anal. Calcd for C16H18ClN3O2S2・1.2H2O: C, 47.39;
H, 5.07; N, 10.36.Found: C, 47.25; H, 4.97; N, 10.
29.
【0074】実施例12 5−ブチリデン−3−〔3−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イル)プロピル〕チアゾリジン−2,4
−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−ブチリデン−3−〔3−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イル)プロピル〕チアゾリジン−
2,4−ジオンの合成 3−〔3−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ル)プロピル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.51
g(5.5ミリモル)とn−ブチルアルデヒド0.50
ml(5.5ミリモル)のエタノール30ml溶液に、
ピペリジン0.05ml(0.5ミリモル)を加え、2
時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残留物を
クロロホルムに溶解し、水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去
した。残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:酢
酸エチル→酢酸エチル/エタノール=10/1)で精製
して、目的物1.22g(67.3%,淡黄色油状物)
を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.99(3H,t,J=7.4Hz), 1.50
-1.68(2H,m), 2.93(2H,t,J=7.8Hz), 3.88(2H,t,J=7.2H
z), 6.70(1H,d,J=7.8Hz), 7.11(1H,t,J=7.8Hz),7.18(1
H,dd,J=7.0,9.0Hz), 7.52(1H,s), 7.56(1H,d,J=9.2Hz),
7.70(1H,s); IR(neat) 2962,1745,1693,1637,1362,115
3,785,739cm-1 ii)5−ブチリデン−3−〔3−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イル)プロピル〕チアゾリジン−
2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−ブチリデン−3−〔3−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イル)プロピル〕チアゾリジン−2,4
−ジオン1.22g(3.70ミリモル)のメタノール
50ml溶液に、濃塩酸0.4mlを加えた。溶媒を留
去した後、ジエチルエーテルで洗浄して目的物1.36
g(100%,淡黄色固体)を得た。1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 0.99(3H,t,J=7.6Hz), 1.51
-1.69(2H,m), 2.16-2.30(2H,m), 3.23(2H,t,J=7.2Hz),
3.88(2H,t,J=7.4Hz), 7.08(1H,t,J=7.8Hz),7.45(1H,d,J
=7.0Hz), 7.84-8.02(2H,m), 8.12(1H,d,J=2.6Hz), 8.28
(1H,d,J=2.2Hz) ; Anal. Calcd for C17H20ClN3O2S・0.7
H2O: C, 53.95; H, 5.70; N, 11.10.Found: C, 54.28;
H, 6.11; N, 10.55.
【0075】実施例13 5−ブチリデン−3−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジ
ン−5−イルチオ)メチルチアゾリジン−2,4−ジオ
ン・塩酸塩の合成 i)3−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イル
チオ)メチルチアゾリジン−2,4−ジオンの合成 窒素雰囲気下、5−メルカプトイミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン1.50g(10ミリモル)とトリエチルアミ
ン1.67ml(10ミリモル)のエタノール50ml
溶液に、3−ブロモメチルチアゾリジン−2,4−ジオ
ン2.10g(10ミリモル)を加え、室温で16時間
撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をジクロロメタン
に溶解した。飽和炭酸水素ナトリウム水で洗浄、乾燥
後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロマトグラフィ
ー(溶出液:酢酸エチル)で精製して、目的物1.41
g(50.5%,淡茶色固体)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 3.81(2H,s), 4.97(2H,s),
7.10-7.19(2H,m), 7.66-7.72(1H,m), 7.33(1H,d,J=1.0H
z), 7.98(1H,d,J=0.8Hz). ii) 5−ブチリデン−3−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルチオ)メチルチアゾリジン−2,4
−ジオンの合成 3−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチ
オ)メチルチアゾリジン−2,4−ジオン1.41g
(5.1ミリモル)とn−ブチルアルデヒド0.46m
l(5.1ミリモル)のエタノール30ml溶液に、ピ
ペリジン0.06ml(0.6ミリモル)を加え、2時
間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残留物をク
ロロホルムに溶解し、水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去し
た。残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘキ
サン/酢酸エチル=1/2)で精製して、目的物1.2
6g(74.8%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.97(3H,t,J=7.4Hz), 1.50
-1.63(2H,m), 2.19(2H,q,J=7.4Hz), 5.03(2H,s), 7.01
(1H,t,J=7.6Hz), 7.06-7.13(2H,m), 7.64-7.68(1H,m),
7.71(1H,d,J=1.2Hz), 7.98(1H,d,J=1.4Hz); IR (neat)
2960, 2872,1747, 1697, 1633, 1362, 1282, 1146, 89
9, 785, 737, 540cm-1 iii)5−ブチリデン−3−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルチオ)メチルチアゾリジン−2,4
−ジオン・塩酸塩の合成 5−ブチリデン−3−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジ
ン−5−イルチオ)メチルチアゾリジン−2,4−ジオ
ン1.26g(3.78ミリモル)のメタノール30m
l溶液に、濃塩酸0.5mlを加えた。溶媒を留去した
後、ジエチルエーテルで洗浄して目的物1.33g(1
00%,淡黄色固体)を得た。 Anal. Calcd for C15H16ClN3O2S2・0.5H2O: C, 47.55;
H, 4.52; N, 11.09. Found: C, 47.81; H, 4.53; N, 11.25.
【0076】実施例14 5−ブチリデン−3−〔2−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イル)エチル〕チアゾリジン−2,4−
ジオン・塩酸塩の合成 i)5−ブチリデン−3−〔2−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イル)エチル〕チアゾリジン−2,
4−ジオンの合成 3−〔2−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ル)エチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.18g
(4.5ミリモル)とn−ブチルアルデヒド0.41m
l(4.5ミリモル)のエタノール20ml溶液に、ピ
ペリジン0.05ml(0.5ミリモル)を加え、2時
間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残留物をク
ロロホルムに溶解し、水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去し
た。残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘキ
サン/酢酸エチル=1/2)で精製して、目的物1.1
5g(81.0%,淡黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.00(3H,t,J=7.8Hz), 1.55
-1.70(2H,m), 2.24(2H,q,J=7.8Hz), 3.25(2H,t,J=7.8H
z), 4.05-4.14(2H,m), 7.70(1H,dd,J=0.6,6.8Hz),7.15
(1H,t,J=7.6Hz), 7.15(1H,dd,J=6.8,9.0Hz), 7.59(1H,
d,J=8.8Hz), 7.73(1H,s), 7.89(1H,s); IR (neat) 303
0,2950,1745,1680,1575,1350,1130,805,710,650,540cm
-1 ii)5−ブチリデン−3−〔2−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イル)エチル〕チアゾリジン−2,
4−ジオン・塩酸塩の合成 5−ブチリデン−3−〔2−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イル)エチル〕チアゾリジン−2,4−
ジオン1.15g(3.65ミリモル)のメタノール5
0ml溶液に、濃塩酸0.33mlを加えた。溶媒を留
去した後、ジエチルエーテルで洗浄して目的物1.00
g(77.9%,淡黄色固体)を得た。 m.p. 185.0-188.0℃; Anal. Calcd for C16H18ClN3O2S・
0.2H2O: C, 54.06;H, 5.22; N, 11.82. Found: C, 53.8
0; H, 5.21; N, 11.76.
【0077】実施例15 5−ブチリデン−3−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジ
ン−5−イル)メチルチアゾリジン−2,4−ジオン・
塩酸塩の合成 i) 3−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ル)メチルチアゾリジン−2,4−ジオンの合成 5−ヒドロキシメチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン
1.19g(8.0ミリモル)のジクロロメタン10m
l懸濁液に、塩化チオニル4.05ml(56ミリモ
ル)を加え、室温で1時間撹拌した後、溶媒を留去し
た。残留物とチアゾリジン−2,4−ジオン0.94g
(8.0ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド1
5ml溶液に、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕
−7−ウンデセン2.40ml(16.0ミリモル)を
加え、80℃で16時間撹拌した。冷却後、反応液に水
を加え、酢酸エチルで抽出、乾燥後、溶媒を留去した。
残留物を再結晶(溶媒:クロロホルム/酢酸エチル/ジ
エチルエーテル)で精製して、目的物247mg(1
2.5%,淡茶色粉末)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 4.02(2H,s), 5.06(2H,s),
6.98(1H,d,J=6.6Hz),7.18(1H,dd,J=7.0,9.0Hz), 7.66(1
H,d,J=9.0Hz), 7.70(1H,d,J=1.0Hz), 7.89(1H,s). ii)5−ブチリデン−3−(イミダゾ〔1,2−a〕ピ
リジン−5−イル)メチルチアゾリジン−2,4−ジオ
ンの合成 3−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イル)メ
チルチアゾリジン−2,4−ジオン223mg(0.9
ミリモル)とn−ブチルアルデヒド0.09ml(1.
0ミリモル)のエタノール5ml溶液に、ピペリジン
0.001ml(0.1ミリモル)を加え、2時間加熱
還流した。冷却後、溶媒を留去した。残留物をクロロホ
ルムに溶解し、水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残
留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン/
酢酸エチル=1/4)で精製して、目的物222mg
(82.2%,淡黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.98(3H,t,J=7.4Hz), 1.59
(2H,quint.,J=7.6Hz),2.23(2H,q,J=7.6Hz), 5.12(2H,
s), 6.97(1H,d,J=7.0Hz), 7.16(1H,t,J=7.6Hz),7.19(1
H,dd,J=7.0,9.2Hz), 7.65(1H,d,J=9.0Hz), 7.70(1H,d,J
=1.4Hz), 7.92(1H,s); IR (neat) 2960, 2872, 1743, 1
685, 1635, 748, 663, 527cm-1 iii)5−ブチリデン−3−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イル)メチルチアゾリジン−2,4−ジ
オン・塩酸塩の合成 5−ブチリデン−3−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジ
ン−5−イル)メチルチアゾリジン−2,4−ジオン2
20mg(0.74ミリモル)のメタノール10ml溶
液に濃塩酸0.08ml(1.0ミリモル)を加えた。
溶媒を留去した後、残査をジエチルエーテルで洗浄して
目的物250mg(100%,淡黄色油状物)を得た。 Anal. Calcd for C15H15ClN3O2S・1.0H2O: C, 50.77; H,
4.83; N, 11.84. Found: C, 50.81; H, 5.00; N, 11.5
4.
【0078】実施例16 5−ブチリデン−3−〔5−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イル)ペンチル〕オキサゾリジン−2,
4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−ブチリデン−3−〔5−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イル)ペンチル〕オキサゾリジン−
2,4−ジオンの合成 3−〔5−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ル)ペンチル〕オキサゾリジン−2,4−ジオン3.4
5g(12ミリモル)とn−ブチルアルデヒド1.08
ml(12ミリモル)のエタノール50ml溶液に、ピ
ペリジン0.12ml(1.2ミリモル)を加え、16
時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残留物を
クロロホルムに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水で洗
浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロマト
グラフィー(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル=1/2→
酢酸エチル/エタノール=10/1)で精製して、目的
物1.36g(33.2%,淡黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.97(3H,t,J=7.3Hz), 1.45
-1.60(2H,m), 1.72-1.94(4H,m), 2.33(2H,q,J=7.5Hz),
2.90(2H,t,J=8.1Hz), 3.63(2H,t,J=7.1Hz), 6.06(1H,t,
J=8.1Hz), 6.61(1H,d,J=6.3Hz), 7.16(1H,dd,J=6.9,9.1
Hz), 7.52-7.57(2H,m), 7.69(1H,d,J=1.3Hz); IR (nea
t) 2933,1815,1734,1409,765cm-1 ii)5−ブチリデン−3−〔5−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イル)ペンチル〕オキサゾリジン−
2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−ブチリデン−3−〔5−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イル)ペンチル〕オキサゾリジン−2,
4−ジオン1.36g(3.98ミリモル)のメタノー
ル50ml溶液に、濃塩酸0.45mlを加えた。溶媒
を留去した後、ジエチルエーテルで洗浄して目的物1.
52g(100%,黄色油状物)を得た。 Anal. Calcd for C1924ClN
・0.8HO: C, 58.17; H,
6.58; N, 10.71. Found:C,
58.26; H, 6.84; N, 10.49.
【0079】実施例17 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕−5−ブチリデンヒダントイン・塩酸
塩の合成 i)3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5
−イルチオ)ブチル〕ヒダントインの合成 5−(4−クロロブチルチオ)イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン2.41g(10.0ミリモル)とヒダントイ
ン1.00g(10.0ミリモル)のN,N−ジメチル
ホルムアミド30ml溶液に、1,8−ジアザビシクロ
〔5.4.0〕−7−ウンデセン1.50ml(10.
0ミリモル)を加え、80℃で16時間撹拌した。冷却
後、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出、乾燥後、溶
媒を留去した。残留物をカラムクロマトグラフィ−(溶
出液:クロロホルム/メタノール=20/1→10/
1)で精製して、目的物1.27g(41.7%,黄色
固体)を得た。 H−NMR (CDCl, 200MHz) δ
1.59-1.89(4H,m), 3.03(2H,t,J=7.2Hz), 3.53(2H,t,J=
6.8Hz), 3.94(2H,d,J=1.2Hz), 5.68(1H,s), 6.92(1H,d
d,J=1.0,7.0Hz), 7.16(1H,dd,J=7.0,8.8Hz), 7.59(1H,d
d,J=1.0,9.0Hz), 7.70(1H,d,J=1.2Hz), 7.84(1H,d,J=1.
2Hz); IR (neat) 2937, 2860, 1770, 1724, 1695, 145
4, 752cm-1 ii)3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5
−イルチオ)ブチル〕−5−ブチリデンヒダントインの
合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕ヒダントイン1.00g(3.29ミ
リモル)とn−ブチルアルデヒド0.30ml(3.2
9ミリモル)のエタノール10ml溶液に、ピロリジン
0.05ml(0.6ミリモル)を加え、16時間加熱
還流した。冷却後、溶媒を留去した。残留物をクロロホ
ルムに溶解し、水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残
留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル
/エタノール=10/1→クロロホルム/メタノール=
10/1)で精製して、目的物0.43g(36.5
%,燈黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.96(3H,t,J=7.4Hz), 1.44
-1.59(2H,m), 1.63-1.88(4H,m), 2.16(2H,q,J=7.7Hz),
3.03(2H,t,J=7,0Hz), 3.58(2H,t,J=6.9Hz), 5.89(1H,t,
J=8.0Hz), 6.91(1H,dd,J=0.9,7.0Hz), 7.15(1H,dd,J=7.
1,8.9Hz), 7.58(1H,dd,J=0.9,8.1Hz), 7.69(1H,d,J=1.3
Hz), 7.84(1H,d,J=0.9Hz), 8.13(1H,s);IR (neat) 296
4, 2873, 1770, 1714, 1684, 764cm-1 iii)3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−
5−イルチオ)ブチル〕−5−ブチリデンヒダントイン
・塩酸塩の合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕−5−ブチリデンヒダントイン0.4
3g(1.20ミリモル)のメタノール10ml溶液に
濃塩酸0.17mlを加えた。溶媒を留去して得られた
残査をジエチルエーテルで洗浄して目的物0.53g
(100%,茶色固体)を得た。 Anal. Calcd for C18H23ClN4O2S・0.6H2O: C, 53.29; H,
6.01; N, 13.81. Found: C, 53.60; H, 6.11; N, 13.3
1.
【0080】実施例18 3−ブチリデン−1−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕スクシンイミド・塩
酸塩の合成 i)3−ブチリデンスクシンイミドの合成 マレイミド1.00g(10.0ミリモル)とトリ−n
−ブチルホスフィン2.00g(10.0ミリモル)の
酢酸15ml溶液を、100℃で40分間撹拌した。冷
却後、溶媒を50℃(1mmHg)で留去した。残留物
(赤色油状物)にn−ブチルアルデヒド40.6ml
(450ミリモル)を加え、100℃で3時間撹拌し
た。冷却後、過剰のアルデヒドを留去して得られた油状
物をカラムクロマトグラフィ−(溶出液:ジエチルエー
テル)に付した。得られた残留物をフラッシュクロマト
グラフィ−(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル=4/1→
2/1)で精製して、目的物0.89g(58.1%,
淡黄色固体)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.97(3H,t,J=7.6Hz), 1.45
-1.64(2H,m), 2.08-2.24(2H,m), 3.27(2H,dt,J=1.6,2.4
Hz), 6.83(1H,tt,J=2.2,7.8Hz), 8.24(1H,s). ii)3−ブチリデン−1−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕スクシンイミド
の合成 5−(4−クロロブチルチオ)イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン613mg(4.0ミリモル)と3−ブチリデ
ンスクシンイミド963mg(4.0ミリモル)のN,
N−ジメチルホルムアミド10ml溶液に、1,8−ジ
アザビシクロ−〔5.4.0〕−7−ウンデセン0.6
0ml(4.0ミリモル)を加え、80℃で16時間撹
拌した。冷却後、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽
出、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロマト
グラフィ−(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル=1/4)
に付した。得られた残留物をロ−バ−カラム(溶出液:
ヘキサン/酢酸エチル=1/2→1/4,流速:6.0ml/
min.)で精製して、目的物280mg(19.6%,淡
黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.97(3H,t,J=7.4Hz), 1.45
-1.82(6H,m), 3.02(2H,t,J=7.2Hz), 3.17-3.20(2H,m),
3.58(2H,t,J=7.0Hz), 6.82(1H,tt,J=2.4,7.6Hz),6.91(1
H,dd,J=1.0,7.0Hz), 7.16(1H,dd,J=7.2,9.0Hz), 7.58(1
H,d,J=9.0Hz),7.70(1H,d,J=1.2Hz), 7.84(1H,d,J=1.2H
z); IR (neat) 2930, 2865, 1765, 1703, 1676, 775, 7
35cm-1 iii)3−ブチリデン−1−〔4−(イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕スクシンイミ
ド・塩酸塩の合成 3−ブチリデン−1−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕スクシンイミド28
0mg(0.78ミリモル)のメタノール10ml溶液
に濃塩酸0.1mlを加えた。溶媒を留去して得られた
残査をジエチルエーテルで洗浄して目的物310mg
(100%,黄色油状物)を得た。 Anal. Calcd for C19H24ClN3O2S・1.2H2O: C, 54.92; H,
6.40; N, 10.11. Found: C, 54.93; H, 6.29; N, 10.0
3.
【0081】実施例19 5−(3−フェニルプロピリデン)−3−〔4−(イミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕
チアゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−(3−フェニルプロピリデン)−3−〔4−
(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブ
チル〕チアゾリジン−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.6
1g(5.0ミリモル)と3−フェニルプロピオンアル
デヒド1.34g(10ミリモル)のエタノール20m
l溶液に、ピペリジン0.05ml(0.5ミリモル)
を加え、2時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去し
た。残留物をクロロホルムに溶解し、水で洗浄、乾燥
後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロマトグラフィ
ー(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル=1/4)で精製し
て、目的物2.27g(quant,褐色油状物)を得
た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.60-1.88(4H,m), 2.55(2
H,q,J=7.6Hz), 2.86(2H,t,J=7.4Hz), 3.01(2H,t,J=7.0H
z), 3.68(2H,t,J=7.0Hz), 6.90(1H,dd,J=1.0,7.0Hz),
7.08(1H,t,J=7.6Hz), 7.15-7.36(6H,m), 7.58(1H,d,J=
9.0Hz), 7.70(1H,d,J=1.2Hz), 7.84(1H,s). ii)5−(3−フェニルプロピリデン)−3−〔4−
(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブ
チル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−(3−フェニルプロピリデン)−3−〔4−(イミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕
チアゾリジン−2,4−ジオン2.27g(5.0ミリ
モル)のメタノール50ml溶液に、濃塩酸0.5ml
を加えた。溶媒を留去した後、ジエチルエーテルで洗浄
して目的物2.29g(100%,褐色油状物)を得
た。 Anal. Calcd for C23H24ClN3O2S2・0.6H2O: C, 56.98;
H, 5.24; N, 8.67. Found: C, 56.88; H, 5.40; N, 8.5
5.
【0082】実施例20 5−フェニルメチレン−3−〔5−(イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン
−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−フェニルメチレン−3−〔5−(イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チア
ゾリジン−2,4−ジオンの合成 3−〔5−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.6
1g(5.0ミリモル)とベンズアルデヒド0.51m
l(5.0ミリモル)のエタノール20ml溶液に、ピ
ペリジン0.05ml(0.5ミリモル)を加え、3時
間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残留物をク
ロロホルムに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水で洗
浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロマト
グラフィー(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル=1/1→
1/4)で精製して、目的物1.60g(78.2%,
淡黄色固体)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.60-1.92(4H,m), 3.03(2
H,t,J=7.2Hz), 3.78(2H,t,J=7.0Hz), 6.92(1H,dd,J=1.
0,7.0Hz), 7.15(1H,dd,J=7.0,9.0Hz), 7.44-7.60(6H,
m), 7.70(1H,d,J=1.4Hz), 7.86(1H,s), 7.89(1H,s); IR
(neat) 3025,2943,1738,1674,1608,766,734,689,598,5
36cm-1 ii)5−フェニルメチレン−3−〔5−(イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チア
ゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−フェニルメチレン−3−〔5−(イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン
−2,4−ジオン1.60g(3.91ミリモル)のメ
タノール50ml溶液に、濃塩酸0.4mlを加えた。
溶媒を留去した後、ジエチルエーテルで洗浄して目的物
1.68g(96%,白色固体)を得た。 m.p. 163.0-164.0℃; Anal. Calcd for C21H20ClN3O2S2
・1.5H2O: C, 53.32;H, 4.90; N, 8.88. Found: C, 53.5
1; H, 5.03; N, 9.00.
【0083】実施例21 5−(4−フェニルブチリデン)−3−〔4−(イミダ
ゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チ
アゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−(4−フェニルブチリデン)−3−〔4−(イ
ミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチ
ル〕チアゾリジン−2,4−ジオンの合成 5−〔4−(チアゾリジン−2,4−ジオン)ブチルチ
オ〕イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン1.61g(5.
0ミリモル)と4−フェニルブチルアルデヒド3.86
g(10ミリモル)のエタノール30ml溶液に、ピペ
リジン0.05ml(0.5ミリモル)を加え、1.5
時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残留物を
クロロホルムに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水で洗
浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロマト
グラフィー(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル=1/2)
で精製して、目的物1.56g(69.0%,淡黄色油
状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.60-1.96(6H,m), 2.25(2
H,q,J=7.5Hz), 2.68(2H,t,J=7.7Hz), 3.01(2H,t,J=7.0H
z), 3.70(2H,t,J=7.0Hz), 6.91(1H,dd,J=1.0,7.0Hz),
7.07(1H,t,J=7.6Hz), 7.15-7.35(6H,m), 7.58(1H,d,J=
9.0Hz), 7.70(1H,d,J=1.3Hz), 7.84(1H,d,J=1.0Hz); IR
(neat) 3026,2937,1741,1682,1633,1350,1140,957,77
1,734,700cm-1 ii)5−(4−フェニルブチリデン)−3−〔4−(イ
ミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチ
ル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−(4−フェニルブチリデン)−3−〔4−(イミダ
ゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チ
アゾリジン−2,4−ジオン1.56g(3.45ミリ
モル)のメタノール50ml溶液に、濃塩酸0.4ml
を加えた。溶媒を留去した後、ジエチルエーテルで洗浄
して目的物1.47g(87%,淡黄色泡状)を得た。 Anal. Calcd for C24H26ClN3O2S2・0.4H2O: C, 58.20;
H, 5.45; N, 8.48. Found: C, 58.34; H, 5.68; N, 8.1
4.
【0084】実施例22 5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チアゾリジン
−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イ
ルオキシ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.
22g(4.0ミリモル)とn−ブチルアルデヒド0.
36ml(4.0ミリモル)のエタノール20ml溶液
に、ピペリジン0.04ml(0.4ミリモル)を加
え、2時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残
留物をクロロホルムに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム
水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムク
ロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エチル
=1/4)で精製して、目的物1.44g(quan
t,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.98(3H,t,J=7.4Hz), 1.49
-1.67(2H,m), 1.82-2.00(4H,m), 2.21(2H,q,J=7.4Hz),
3.76-3.83(2H,m), 4.15-4.21(2H,m), 6.43(1H,d,J=7.6H
z), 6.67(1H,t,J=7.0Hz), 7.08(1H,t,J=7.8Hz), 7.54(1
H,d,J=1.2Hz),7.57(1H,s), 7.76(1H,d,J=7.8Hz); IR (n
eat) 3105, 2956, 1738, 1687, 1543,1279, 1111, 735c
m-1 ii)5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チアゾリジン
−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオン1.44g(4.0ミリモル)のメタノ
ール20ml溶液に、濃塩酸0.4mlを加えた。溶媒
を留去した後、ジエチルエーテルで洗浄して目的物1.
58g(quant,黄色油状物)を得た。 Anal. Calcd for C18H22ClN3O3S・0.9H2O: C, 52.46; H,
5.82; N, 10.20. Found: C, 52.73; H, 5.86; N, 9.9
2.
【0085】実施例23 5−ブチリデン−3−〔4−(2−メチル−イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チア
ゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−ブチリデン−3−〔4−(2−メチル−イミダ
ゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チ
アゾリジン−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(2−メチル−イミダゾ〔1,2−a〕ピリ
ジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−
ジオン0.67g(2.0ミリモル)とn−ブチルアル
デヒド0.18ml(2.0ミリモル)のエタノール1
0ml溶液に、ピペリジン0.02ml(0.2ミリモ
ル)を加え、2時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去
した。残留物をクロロホルムに溶解し、飽和炭酸水素ナ
トリウム水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物を
カラムクロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキサン/酢
酸エチル=1/4)で精製して、目的物0.794g
(quant,淡黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.98(3H,t,J=7.4Hz), 1.48
-1.86(6H,m), 2.22(2H,q,J=7.4Hz), 2.49(3H,s), 3.00
(2H,t,J=7.0Hz), 3.70(2H,t,J=7.0Hz), 6.85(1H,dd,J=
1.0,7.0Hz), 7.08(1H,t,J=7.6Hz), 7.10(1H,dd,J=7.0,
8.8Hz), 7.47(2H,d,J=8.8Hz), 7.59(1H,s); IR (neat)
2960, 2872, 1743, 1686, 1350, 771, 733cm-1 ii)5−ブチリデン−3−〔4−(2−メチル−イミダ
ゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チ
アゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−ブチリデン−3−〔4−(2−メチル−イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チア
ゾリジン−2,4−ジオン0.794g(2.0ミリモ
ル)のメタノール10ml溶液に、濃塩酸0.25ml
を加えた。溶媒を留去した後、ジエチルエーテルで洗浄
して目的物0.801g(94.0%,淡黄色固体)を
得た。 m.p. 68.0-69.0℃ ; Anal. Calcd for C19H24ClN3O2S2
1.0H2O: C, 51.40;H, 5.90; N, 9.46. Found: C, 51.3
2; H, 5.96; N, 8.87.
【0086】実施例24 7−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕−1,1−ジオキソ−9−フェニル−
3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピリミド〔6,1−
b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7H)−ジオン・塩
酸塩の合成 i)3−ベンジル−5−フェニルピリミジン−2,4,
6(1H,3H)−トリオンの合成 ベンジル尿素100g(666ミリモル)とフェニルマ
ロン酸ジエチル156.8g(666ミリモル)のメタ
ノール340ml懸濁液に、4.1Mのナトリウムメチ
ラ−ト溶液164ml(666ミリモル)を室温で加
え、16時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。
残査を水に溶解し、不溶物を濾過した後、濾液をpH3
−4になるまで濃塩酸を加えた。生じた沈澱を濾取し、
水、n−ヘキサン−ジエチルエーテルにて洗浄した後、
乾燥して目的物163.23g(83.3%,白色結
晶)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 4.61(1H,s), 5.06(2H,d,J=
6.6Hz), 7.14-7.43(10H,m), 8.49(1H,s). ii)3−ベンジル−6−クロロ−5−フェニルピリミジ
ン−2,4(1H,3H)−ジオンの合成 50%エタノール64mlにオキシ塩化リン300ml
(844ミリモル)を、氷冷下で撹拌しながら滴下し
た。この溶液に3−ベンジル−5−フェニルピリミジン
−2,4,6(1H,3H)−トリオン120g(38
0ミリモル)を少量ずつ加えた。この混合物を50℃で
30分撹拌した後、100℃で90分撹拌した。冷却
後、反応混合物を氷水中にあけて1時間撹拌した。生じ
た沈澱を濾取し、水、n−ヘキサンで洗浄、乾燥して、
目的物112.89g(94.7%,淡白色結晶)を得
た。1 H-NMR (DMSO-d6, 200MHz) δ 4.98(2H,s), 7.27-7.40
(10H,m).
【0087】iii)3−ベンジル−6−クロロ−1−
(3−クロロプロピル)−5−フェニルピリミジン−
2,4(1H,3H)−ジオンの合成 3−ベンジル−6−クロロ−5−フェニルピリミジン−
2,4(1H,3H)−ジオン78.19g(250ミ
リモル)と炭酸カリウム55.3g(400ミリモル)
のN,N−ジメチルホルムアミド450ml懸濁液に、
1−ブロモ−3−クロロプロパン49.4ml(500
ミリモル)を室温で加えた。この混合物を80℃で5時
間撹拌した。冷却後、反応液を濃縮乾固して得られる残
査をクロロホルム−水に溶解させ、有機層を水洗した
後、乾燥した。溶媒を留去して得られる油状物をカラム
クロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エチ
ル=5/1→2/1)で精製して、目的物71.89g
(73.9%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.18-2.30(2H,m), 3.44-3.
67(2H,m), 4.29-4.36(2H,m), 5.16(2H,s), 7.28-7.56(1
0H,m); IR (neat) 3032, 2968, 1711, 1649,1612, 143
1, 1360, 1281, 752, 700, 513cm-1 iv)7−ベンジル−9−フェニル−3,4−ジヒドロ−
2H,6H−ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジ
ン−6,8(7H)−ジオンの合成 3−ベンジル−6−クロロ−1−(3−クロロプロピ
ル)−5−フェニルピリミジン−2,4(1H,3H)
−ジオン71.89g(184.7ミリモル)のN,N
−ジメチルホルムアミド350ml溶液に、水硫化ナト
リウム・n水和物29.8gを氷冷下で加え、1時間撹
拌した。反応液を濃縮乾固し、残査を塩化メチレン−水
に溶解させ、有機層を水洗・乾燥した。溶媒を留去し、
得られた粗結晶をジクロロメタン−ジエチルエーテルか
ら再結晶して目的物17.52g(27.1%,白色結
晶)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.21(2H,quint.,J=5.8Hz),
2.94(2H,t,J=6.6Hz),4.05-4.11(2H,m), 5.17(2H,s),
7.23-7.42(8H,m), 7.53-7.58(2H,m).
【0088】v)9−フェニル−3,4−ジヒドロ−2
H,6H−ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン
−6,8(7H)−ジオンの合成 7−ベンジル−9−フェニル−3,4−ジヒドロ−2
H,6H−ピリミド−〔6,1−b〕〔1,3〕チアジ
ン−6,8(7H)−ジオン17.52g(50ミリモ
ル)のトルエン500ml溶液に、三臭化ホウ素25g
(100ミリモル)を氷冷下で加え、16時間加熱還流
した。冷却後、反応液にメタノール100mlを加え、
30分撹拌した。濃縮乾固した後、残査にメタノール−
ジエチルエーテルを加え、析出した沈澱物を濾取し、ジ
エチルエーテルで洗浄後、乾燥して、目的物4.21g
(32.4%,淡白色結晶)を得た。1 H-NMR (DMSO-d6, 200MHz) δ 2.11(2H,quint.,J=6.0H
z), 2.99(2H,t,J=6.6Hz),3.88-3.93(2H,m), 7.16-7.21
(2H,m), 7.31-7.39(3H,m), 11.37(1H,s). vi)7−(4−クロロブチル)−9−フェニル−3,4
−ジヒドロ−2H,6H−ピリミド〔6,1−b〕
〔1,3〕チアジン−6,8(7H)−ジオンの合成 9−フェニル−3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピリミ
ド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7H)
−ジオン5.28g(20.3ミリモル)と炭酸カリウ
ム2.80g(20.3ミリモル)のN,N−ジメチル
ホルムアミド80ml懸濁液に、1−ブロモ−4−クロ
ロブタン3.46ml(30ミリモル)を室温で加え、
60℃で2時間、次いで100℃で3時間撹拌した。冷
却後、反応液を濃縮乾固した。残査を塩化メチレン−水
に溶解し、有機層を水洗・乾燥した。溶媒を留去して得
られる油状物をカラムクロマトグラフィ−(溶出液:n
−ヘキサン/酢酸エチル=5/1→2/1)で精製し
て、目的物4.58g(64.5%,淡白色粉末)を得
た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.73-1.79(4H,m), 2.25(2
H,quint.,J=6.0Hz), 2.97(2H,t,J=6.6Hz), 3.99-4.23(6
H,m), 7.23-7.29(2H,m), 7.36-7.43(3H,m);IR (neat) 2
954, 1720, 1687, 1628, 1439, 1180, 777, 717, 698,
532cm-1
【0089】vii) 7−(4−クロロブチル)−1,
1−ジオキソ−9−フェニル−3,4−ジヒドロ−2
H,6H−ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン
−6,8(7H)−ジオンの合成 7−(4−クロロブチル)−9−フェニル−3,4−ジ
ヒドロ−2H,6H−ピリミド〔6,1−b〕〔1,
3〕チアジン−6,8(7H)−ジオン4.58g(1
3.1ミリモル)の塩化メチレン50ml溶液に、50
%m−クロロ過安息香酸3.45g(20ミリモル)を
氷冷下で加え、1時間撹拌した。析出した結晶を濾過し
た後、濾液を水酸化ナトリウム水で洗浄し、乾燥した。
溶媒を留去して得られた油状物(1−オキソ体)は精製
することなく次の反応に用いた。粗生成物の酢酸10m
l溶液に30%過酸化水素水1.25ml(40ミリモ
ル)を室温で加え、100℃で1時間撹拌した。冷却
後、反応液を氷水中にあけ、水層を水酸化ナトリウム水
で中和した(pH〜8)。析出した結晶を濾取し、水−
n−ヘキサンで洗浄後、乾燥して、目的物4.376g
(87.2%,白色粉末)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.80-1.87(4H,m), 2.50(2
H,quint.,J=6.6Hz), 3.36(2H,t,J=7.0Hz), 3.40-3.60(2
H,m), 3.99-4.06(2H,m), 4.25-4.32(2H,m), 7.29-7.34
(2H,m), 7.39-7.44(3H,m). viii) 7−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン
−5−イルチオ)ブチル〕−1,1−ジオキソ−9−フ
ェニル−3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピリミド
〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7H)−
ジオンの合成 水素化ナトリウム,60%油状物0.24g(6.0ミ
リモル)のN,N−ジメチルホルムアミド40ml懸濁
液に5−メルカプトイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン
0.98g(6.0ミリモル)を室温で加え、10分撹
拌した。この混合物に、7−(4−クロロブチル)−
1,1−ジオキソ−9−フェニル−3,4−ジヒドロ−
2H,6H−ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジ
ン−6,8(7H)−ジオン2.87g(5.97ミリ
モル)とヨウ化ナトリウム0.90g(6.0ミリモ
ル)を加え、80℃で3時間撹拌した。冷却後、反応液
を水にあけ、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を水
洗、乾燥後、溶媒を留去した。残査をカラムクロマトグ
ラフィ−(溶出液:酢酸エチル/エタノール=10/
1)で精製して、目的物1.26g(43.7%,白色
泡状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.62-1.88(4H,m), 2.50(2
H,quint.,J=6.4Hz), 3.02(2H,t,J=7.2Hz), 3.99(2H,t,J
=7.2Hz), 4.25(2H,t,J=6.4Hz), 6.90(1H,d,J=6.2Hz),
7.14(1H,dd,J=7.0,9.0Hz), 7.25-7.33(2H,m), 7.40-7.4
5(3H,m), 7.57(1H,d,J=8.6Hz), 7.68(1H,d,J=1.2Hz),
7.83(1H,s).
【0090】ix) 7−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕−1,1−ジオ
キソ−9−フェニル−3,4−ジヒドロ−2H,6H−
ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−6,8
(7H)−ジオン・塩酸塩の合成 7−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕−1,1−ジオキソ−9−フェニル−
3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピリミド−〔6,1−
b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7H)−ジオン1.
26g(2.61ミリモル)のメタノール20ml溶液
に濃塩酸0.25ml(3ミリモル)を加えた。反応液
を濃縮乾固し、残査にジエチルエーテルを加えて析出し
た結晶を濾取・乾燥して、目的物1.35g(quan
t,淡白色結晶)を得た。 m.p. 124.0-125.0℃; 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ
1.80−1.90(4H,m), 2.49(2H,
quint.,J=6.4Hz), 3.30−3.3
5(2H,m), 3.50(2H,t,J=6.6H
z), 4.01(2H,t,J=6.6Hz),
4.17(2H,t,J=5.8Hz), 7.22−
7.29(2H,m), 7.34−7.38(3H,
m), 7.56(1H,dd,J=1.2,7.0H
z), 7.77−7.90(2H,m), 8.10
(1H,d,J=2.6Hz), 8.28(1H,
d,J=2.0Hz) ; Anal.Calcd f
or C2425ClN・1.0HO:
C, 52.31; H, 4.94; N, 1
0.17. Found: C,52.55; H,
5.14; N, 10.16.
【0091】実施例25 5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−c〕
ピリミジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
c〕ピリミジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン
−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−c〕ピリミジン−5−
イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.
612g(5ミリモル)とエタノール20mlを反応フ
ラスコ に入れ、60℃で20分間撹拌し、原料を溶解
した。50℃になるまで放置した後、ピペリジン0.0
5ml(0.5ミリモル)のエタノール溶液を加えた。
次いで、n−ブチルアルデヒド 0.45ml(5ミリ
モル)のエタノール溶液を加えて、100分間加熱還流
した。冷却後溶媒を留去した。ジクロロメタンと水を加
えて、抽出操作を行った。有機層を硫酸ナトリウムで乾
燥した後、溶媒を留去した。残査をカラムクロマトグラ
フィー(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル=1/4)で溶
出して、目的物1.052g(55.9%,白色結晶)
を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.98(3H,t,J=7.4Hz), 1.50
-1.66(2H,m), 1.83-1.90(4H,m), 2.21(2H,q,J=7.4Hz),
3.39-3.46(2H,m), 3.72-3.78(2H,m), 7.08(1H,t,J=7.8H
z), 7.31(1H,d,J=6.6Hz), 7.50-7.52(1H,m), 7.66(1H,
d,J=1.4Hz), 7.84(1H,d,J=6.4Hz). ii)5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
c〕ピリミジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン
−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−c〕
ピリミジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオン1.052g(2.79ミリモル)のメ
タノール溶液に、4N塩酸−酢酸エチル 3mlを加え
撹拌して溶媒を留去し、目的物 0.914g(79.
3%,白色粉末)を得た。 m.p. 115.0-116.0℃; Anal. Calcd fo
r C1721ClN・1.0HO:
C, 47.38;H, 5.38; N, 13.0
0. Found: C, 47.21; H, 4.
82; N, 14.17.
【0092】実施例26 5−ブチリデン−3−〔4−(2−フェニル−イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チ
アゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−ブチリデン−3−〔4−(2−フェニル−イミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチ
ル〕チアゾリジン−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(2−フェニル−イミダゾ〔1,2−a〕ピ
リジン−8−イルオキシ)ブチル〕チアゾリジン−2,
4−ジオン1.91g(5.0ミリモル)とn−ブチル
アルデヒド0.45ml(5.0ミリモル)のエタノー
ル20ml溶液に、ピペリジン0.05ml(0.5ミ
リモル)を加え、2時間加熱還流した。冷却後、溶媒を
留去した。残留物をクロロホルムに溶解し、飽和炭酸水
素ナトリウム水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留
物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキサン
/酢酸エチル=2/1)で精製して、目的物1.70g
(78.0%,黄色泡状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.98(3H,t,J=7.4Hz), 1.49
-1.62(2H,m), 1.92-2.01(4H,m), 2.22(2H,q,J=7.4Hz),
3.82(2H,t,J=6.6Hz), 4.24(2H,t,J=6.2Hz), 6.46(1H,d,
J=7.0Hz), 6.67(1H,t,J=6.6Hz), 7.09(1H,t,J=7.6Hz),
7.31-7.46(3H,m),7.77(1H,dd,J=1.0,6.6Hz), 7.84(1H,
s), 7.97(1H,d,J=1.2Hz), 8.01(1H,d,J=1.4Hz); IR (ne
at) 2958, 1741, 1684, 1547, 1350, 1111, 768, 733,
696cm-1 ii)5−ブチリデン−3−〔4−(2−フェニル−イミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチ
ル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−ブチリデン−3−〔4−(2−フェニル−イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チ
アゾリジン−2,4−ジオン1.70g(3.90ミリ
モル)のメタノール20ml溶液に、濃塩酸0.4ml
を加えた。溶媒を留去した後、ジエチルエーテルで洗浄
して目的物1.80g(97.7%,黄色固体)を得
た。 m.p. 90.0-92.0℃; Anal. Calcd for
2426ClNS・1.0HO: C,
58.83;H, 5.76; N, 8.58.
Found: C, 58.88; H, 5.91;
N, 8.58.
【0093】実施例27 5−ブチリデン−3−〔4−(2−エトキシカルボニル
−イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオキシ)
ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−ブチリデン−3−〔4−(2−エトキシカルボ
ニル−イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオキ
シ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(2−エトキシカルボニル−イミダゾ〔1,
2−a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チアゾリ
ジン−2,4−ジオン1.88g(5.0ミリモル)と
n−ブチルアルデヒド0.45ml(5.0ミリモル)
のエタノール20ml溶液に、ピペリジン0.05ml
(0.5ミリモル)を加え、2時間加熱還流した。冷却
後、溶媒を留去した。残留物をクロロホルムに溶解し、
飽和炭酸水素ナトリウム水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去
した。残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:n
−ヘキサン/酢酸エチル=1/2)で精製して、目的物
2.14g(99.2%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.99(3H,t,J=7.4Hz), 1.42
(3H,t,J=7.0Hz), 1.50-1.68(2H,m), 1.90-2.05(4H,m),
2.19(2H,q,J=7.4Hz), 3.80(2H,t,J=6.4Hz),4.19(2H,t,J
=6.2Hz), 4.44(2H,q,J=7.2Hz), 6.49(1H,d,J=7.6Hz),
6.76(1H,t,J=7.0Hz), 7.09(1H,t,J=7.6Hz), 7.76(1H,d,
J=6.8Hz), 8.16(1H,s.); IR (neat)2960, 1720, 1692,
1362, 777, 741cm-1 ii)5−ブチリデン−3−〔4−(2−エトキシカルボ
ニル−イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオキ
シ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の
合成 5−ブチリデン−3−〔4−(2−エトキシカルボニル
−イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオキシ)
ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン2.14g
(4.96ミリモル)のメタノール20ml溶液に、濃
塩酸0.45mlを加えた。溶媒を留去した後、ジエチ
ルエーテルで洗浄して目的物2.07g(89.2%,
黄色油状物)を得た。 Anal. Calcd for C21H26ClN3O5S・2.0H2O: C, 50.05; H,
6.00; N, 8.34. Found:C, 49.82; H, 5.40; N, 8.92.
【0094】実施例28 5−(1−メチルピペラジン−4−イル)メチレン−3
−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イル
チオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・3塩酸
塩の合成 i)5−(1−メチルピペラジン−4−イル)メチレン
−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−
イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオンの合
成 5−(4−クロロブチルチオ)イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン241mg(1.0ミリモル)と5−(1−メ
チルピペラジン−4−イル)メチレン−チアゾリジン−
2,4−ジオン227mg(1.0ミリモル)のN,N
−ジメチルホルムアミド10ml溶液に、1,8−ジア
ザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデセン0.15m
l(1.0ミリモル)を加え、80℃で3時間撹拌し
た。冷却後、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出、乾
燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロマトグラフ
ィ−で(溶出液:クロロホルム/エタノール=50/
1)で精製して、目的物330mg(76.0%,淡黄
色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.58-1.88(4H,m), 2.33(3
H,s), 2.48(4H,t,J=5.0Hz), 3.02(2H,t,J=7.0Hz), 3.49
(4H,t,J=5.2Hz), 3.69(2H,t,J=6.8Hz), 6.90(1H,dd,J=
1.0,7.0Hz), 7.15(1H,dd,J=7.2,9.0Hz), 7.56(1H,d,J=
9.0Hz), 7.58(1H,s),7.69(1H,d,J=1.2Hz), 7.84(1H,s);
IR (neat) 2941, 2797, 1711, 1662, 1649,1603, 135
6, 1120, 741cm-1 ii)5−(1−メチルピペラジン−4−イル)メチレン
−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−
イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・3
塩酸塩の合成 5−(1−メチルピペラジン−4−イル)メチレン−3
−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イル
チオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン330m
g(0.76ミリモル)のメタノール10ml溶液に濃
塩酸を加えた。溶媒を留去した後、残査をジエチルエー
テルで洗浄して目的物360mg(82.0%,白色結
晶)を得た。 m.p. 152.0-153.0℃; Anal. Calcd for C20H28Cl3N5O2S
2・2.0H2O: C, 41.63;H, 5.59; N, 12.14. Found: C, 4
1.78; H, 5.75; N, 12.44.
【0095】実施例29 5−(モルホリン−1−イル)メチレン−3−〔4−
(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブ
チル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・2塩酸塩の合成 i)5−(モルホリン−1−イル)メチレン−3−〔4
−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)
ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオンの合成 5−(4−クロロブチルチオ)イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン241mg(1.0ミリモル)と5−(モルホ
リン−1−イル)メチレン−チアゾリジン−2,4−ジ
オン214mg(1.0ミリモル)のN,N−ジメチル
ホルムアミド10ml溶液に、1,8−ジアザビシクロ
〔5.4.0〕−7−ウンデセン0.15ml(1.0
ミリモル)を加え、80℃で3時間撹拌した。冷却後、
反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出、乾燥後、溶媒を
留去した。残留物をカラムクロマトグラフィ−で(溶出
液:n−ヘキサン/酢酸エチル=1/4→酢酸エチル→
酢酸エチル/エタノール=10/1)で精製して、目的
物220mg(52.6%,白色粉末)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.62-1.96(4H,m), 3.02(2
H,t,J=7.0Hz), 3.46-3.51(4H,m), 3.69(2H,t,J=6.8Hz),
3.74-3.79(4H,m), 6.91(1H,dd,J=1.2,7.0Hz),7.15(1H,
dd,J=7.0,9.2Hz), 7.57(1H,d,J=9.2Hz), 7.56(1H,s),
7.69(1H,d,J=1.6Hz), 7.84(1H,d,J=0.6Hz). ii)5−(モルホリン−1−イル)メチレン−3−〔4
−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)
ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・2塩酸塩の合
成 5−(モルホリン−1−イル)メチレン−3−〔4−
(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブ
チル〕チアゾリジン−2,4−ジオン220mg(0.
526ミリモル)のメタノール10ml溶液に濃塩酸を
加えた。溶媒を留去した後、残査をジエチルエーテルで
洗浄して目的物272mg(quant,白色結晶)を
得た。 m.p. 137.0-138.0℃; Anal. Calcd for C19H24Cl2N4O3S
2・1.0H2O: C, 44.79;H, 5.14; N, 11.00. Found: C, 4
4.49; H, 5.01; N, 11.00.
【0096】実施例30 5−(ピペリジン−1−イル)メチレン−3−〔4−
(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブ
チル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・2塩酸塩の合成 i)5−(ピペリジン−1−イル)メチレン−3−〔4
−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)
ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオンの合成 5−(4−クロロブチルチオ)イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン241mg(1.0ミリモル)と5−(ピペリ
ジン−1−イル)メチレン−チアゾリジン−2,4−ジ
オン212mg(1.0ミリモル)のN,N−ジメチル
ホルムアミド10ml溶液に、1,8−ジアザビシクロ
〔5.4.0〕−7−ウンデセン0.15ml(1.0
ミリモル)を加え、80℃で3時間撹拌した。冷却後、
反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出、乾燥後、溶媒を
留去した。残留物をカラムクロマトグラフィ−(溶出
液:n−ヘキサン/酢酸エチル=1/4→酢酸エチル)
で精製して、目的物330mg(79.2%,白色粉
末)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.58-1.96(10H,m), 3.02(2
H,t,J=7.0Hz), 3.43(4H,s), 3.69(2H,t,J=7.0Hz), 6.90
(1H,d,J=6.2Hz), 7.15(1H,dd,J=7.0,9.0Hz),7.56(1H,d,
J=9.0Hz), 7.61(1H,s), 7.69(1H,d,J=1.2Hz), 7.84(1H,
s). ii)5−(ピペリジン−1−イル)メチレン−3−〔4
−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)
ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・2塩酸塩の合
成 5−(ピペリジン−1−イル)メチレン−3−〔4−
(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブ
チル〕チアゾリジン−2,4−ジオン220mg(0.
526ミリモル)のメタノール10ml溶液に濃塩酸を
加えた。溶媒を留去した後、残査をジエチルエーテルで
洗浄して目的物218mg(56.2%,白色粉末)を
得た。 m.p. 138.0-139.0℃; Anal. Calcd for C20H26Cl2N4O2S
2・1.0H2O: C, 47.33;H, 5.56; N, 11.04. Found: C, 4
7.06; H, 5.21; N, 11.01.
【0097】実施例31 5−(ジメチルアミノ)メチレン−3−〔4−(イミダ
ゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チ
アゾリジン−2,4−ジオン・2塩酸塩の合成 i)5−(ジメチルアミノ)メチレン−3−〔4−(イ
ミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチ
ル〕チアゾリジン−2,4−ジオンの合成 5−(4−クロロブチルチオ)イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン241mg(1.0ミリモル)と5−(ジメチ
ルアミノ)メチレン−チアゾリジン−2,4−ジオン1
73mg(1.0ミリモル)のN,N−ジメチルホルム
アミド10ml溶液に、1,8−ジアザビシクロ〔5.
4.0〕−7−ウンデセン0.15ml(1.0ミリモ
ル)を加え、80℃で3時間撹拌した。冷却後、反応液
に水を加え、酢酸エチルで抽出、乾燥後、溶媒を留去し
た。残留物をカラムクロマトグラフィーで(溶出液:n
−ヘキサン/酢酸エチル=1/4→酢酸エチル→クロロ
ホルム/エタノール=10/1)で精製して、目的物3
10mg(82.3%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.58-1.88(4H,m), 3.02(2
H,t,J=7.0Hz), 3.13(6H,s), 3.69(2H,t,J=6.6Hz), 6.90
(1H,dd,J=0.8,7.2Hz), 7.15(1H,dd,J=7.0,9.0Hz),7.56
(1H,d,J=9.2Hz), 7.60(1H,s), 7.68(1H,d,J=1.0Hz), 7.
84(1H,d,J=1.0Hz);IR (KBr) 1643, 1597, 1363, 1103cm
-1 ii)5−(ジメチルアミノ)メチレン−3−〔4−(イ
ミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチ
ル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・2塩酸塩の合成 5−(ジメチルアミノ)メチレン−3−〔4−(イミダ
ゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チ
アゾリジン−2,4−ジオン310mg(0.823ミ
リモル)のメタノール10ml溶液に濃塩酸を加えた。
溶媒を留去した後、残査をジエチルエーテルで洗浄して
目的物311mg(84.1%,白色粉末)を得た。 m.p. 115.0-117.0℃; Anal. Calcd for C17H22Cl2N4O2S
2・0.8H2O: C, 44.02;H, 5.13; N, 12.08. Found: C, 4
3.95; H, 5.23; N, 12.32.
【0098】実施例32 5−(3−フェニルプロピリデン)−3−〔4−(イミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチ
ル〕オキサゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−(3−フェニルプロピリデン)−3−〔4−
(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオキシ)
ブチル〕オキサゾリジン−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イ
ルオキシ)ブチル〕オキサゾリジン−2,4−ジオン
1.45g(5ミリモル)とエタノール20mlを反応
フラスコに入れ、60℃で20分間撹拌し、原料を溶解
した。50℃になるまで放置した後、ピロリジン0.0
5ml(0.5ミリモル)のエタノール溶液を加えた。
次いで、3−フェニルプロピオンアルデヒド0.66m
l(5ミリモル)のエタノール溶液を 加えた。19時
間加熱還流した。このとき3.5時間後に3−フェニル
プロピオンアルデヒド 0.66ml(5ミリモル)と
ピロリジン0.05ml(0.5ミリモル)を追加し
た。冷却後溶媒を留去した。ジクロロメタンと水を加え
て、抽出操作を行った。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥
した後、溶媒を留去した。残査をカラムクロマトグラフ
ィー(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル=1/2)で溶出
して、目的物15mg(0.74%,黄色油状物)を得
た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.80-2.10(4H,m), 2.40-2.
90(4H,m), 3.65-3.80(2H,m), 4.15-4.25(2H,m), 6.05(1
H,t,J=7.7Hz), 6.45(1H,d,J=7.6Hz), 6.68(1H,t,J=7.0H
z), 7.15-7.40(5H,m), 7.57(2H,d,J=4.8Hz), 7.77(1H,
d,J=6.8Hz). ii)5−(3−フェニルプロピリデン)−3−〔4−
(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオキシ)
ブチル〕オキサゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合
成 5−(3−フェニルプロピリデン)−3−〔4−(イミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチ
ル〕オキサゾリジン−2,4−ジオン15mg(0.0
37ミリモル)のメタノール溶液に、4N塩酸−酢酸エ
チル10mlを加え撹拌して溶媒を留去し、目的物16
mg(97.8%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (D2O, 200MHz) δ 1.80-2.10(4H,m), 2.55-2.75
(2H,m), 2.75-2.90(2H,m), 3.60-3.75(2H,m), 4.30-4.4
5(2H,m), 6.03(1H,t,J=7.7Hz), 7.15-7.35(5H,m),7.35-
7.45(2H,m), 8.00(1H,d,J=1.8Hz), 8.23(1H,d,J=1.8H
z), 8.35-8.45(1H,m).
【0099】実施例33 5−(3−フェニルプロピリデン)−3−〔4−(イミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕
オキサゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−(3−フェニルプロピリデン)−3−〔4−
(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブ
チル〕オキサゾリジン−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕オキサゾリジン−2,4−ジオン1.
53g(5ミリモル)とエタノール20mlを反応フラ
スコ に入れ、60℃で20分間撹拌し、原料を溶解し
た。50℃になるまで放置した後、ピロリジン0.05
ml(0.5ミリモル)のエタノール溶液を加えた。次
いで、3−フェニルプロピオンアルデヒド0.66ml
(5ミリモル)のエタノール溶液を加えた。19時間加
熱還流した。このとき6時間後に3−フェニルプロピオ
ンアルデヒド0.66ml(5ミリモル)とピロリジン
0.05ml(0.5ミリモル)を追加した。冷却後溶
媒を留去した。ジクロロメタンと水を加えて、抽出操作
を行った。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒
を留去した。残査をカラムクロマトグラフィー(溶出
液:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で溶出して、目的
物26mg(1.2%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.60-1.99(4H,m), 2.60-2.
90(4H,m), 3.02(2H,t,J=7.0Hz), 3.59(2H,t,J=7.0Hz),
6.05(1H,t,J=7.7Hz), 6.92(1H,d,J=7.0Hz), 7.10-7.35
(6H,m), 7.60(1H,d,J=9.2Hz), 7.71(1H,s), 7.85(1H,
s). ii)5−(3−フェニルプロピリデン)−3−〔4−
(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブ
チル〕オキサゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−(3−フェニルプロピリデン)−3−〔4−(イミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕
オキサゾリジン−2,4−ジオン26mg(0.062
ミリモル)のメタノール溶液に、4N塩酸−酢酸エチル
0.02mlを加え撹拌して溶媒を留去し、目的物 2
9mg(quant,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (D2O, 200MHz) δ 1.70-1.95(4H,m), 2.55-2.90
(4H,m), 3.25-3.40(2H,m), 3.55-3.70(2H,m), 6.00(1H,
t,J=7.7Hz), 7.15-7.35(5H,m), 7.55-7.65(1H,m), 7.80
-8.00(2H,m), 8.14(1H,d,J=2.4Hz), 8.30(1H,d,J=2.4H
z).
【0100】実施例34 5−ブチリデン−3−〔4−(3−トリフルオロアセチ
ル−イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオキ
シ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の
合成 i)3−〔4−(3−トリフルオロアセチル−イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チ
アゾリジン−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イ
ルオキシ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.
53g(5.0ミリモル)のジクロロメタン50ml溶
液にトリフルオロ酢酸無水物7.06ml(50ミリモ
ル)を氷冷下で加えた後、ついでトリエチルアミン8.
36ml(60ミリモル)を加え、一時間撹拌した。2
N水酸化ナトリウム水を加えて、反応を停止させた後、
ジクロロメタンで抽出、乾燥した。溶媒を留去して得ら
れた残査をカラムクロマトグラフィー(溶出液:n−ヘ
キサン/酢酸エチル=5/1→2/1→1/1)で精製
して、目的物415mg(20.7%,白色粉末)を得
た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.68-1.98(4H,m), 3.03(2
H,t,J=7.0Hz), 3.82(2H,t,J=6.7Hz), 7.11(2H,d,J=5.3H
z), 7.35(2H,d,J=6.0Hz), 7.79(1H,s), 8.39(2H,s),8.7
5(2H,d,J=4.5Hz); IR (neat) 3030,2950,1745,1680,157
5,1350,1130,805,710,650,540cm-1 ii)5−ブチリデン−3−〔4−(3−トリフルオロア
セチル−イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオ
キシ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(3−トリフルオロアセチル−イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チ
アゾリジン−2,4−ジオン271mg(0.69ミリ
モル)とn−ブチルアルデヒド69μl(0.69ミリ
モル)のエタノール5ml溶液に、ピペリジン7μl
(0.07ミリモル)を加え、1時間加熱還流した。冷
却後、溶媒を留去した。残留物をクロロホルムに溶解
し、水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラ
ムクロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エ
チル=2/1)で精製して、目的物250mg(79.
7%,淡黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.52-1.64(2H,m), 1.90-1.
97(4H,m), 2.22(2H,quint.,J=7.4Hz), 3.81(2H,t,J=6.8
Hz), 4.28(2H,t,J=6.0Hz), 7.00(1H,d,J=7.2Hz), 7.09
(1H,t,J=7.6Hz), 7.15(1H,t,J=8.0Hz), 8.49(1H,d,J=2.
0Hz), 9.21(1H,d,J=6.6Hz); IR (neat) 2960, 2875, 17
45, 1687, 1662, 1556, 1350, 1257,1205, 1161, 903,
783, 748, 737, 669, 609cm-1 iii)5−ブチリデン−3−〔4−(3−トリフルオロ
アセチル−イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イル
オキシ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・塩酸
塩の合成 5−ブチリデン−3−〔4−(3−トリフルオロアセチ
ル−イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオキ
シ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン250mg
(0.55ミリモル)のメタノール5ml溶液に、濃塩
酸0.05mlを加えた。溶媒を留去した後、ジエチル
エーテルで洗浄して目的物290mg(100%,白色
固体)を得た。 m.p. 66.0-67.0℃; Anal. Calcd for
2021ClFS・1.5HO:
C, 46.29;H, 4.66; N, 8.1
0. Found: C, 46.21; H, 4.
68; N, 8.20.
【0101】実施例35 5−ブチリデン−3−〔4−(3−トリフルオロアセチ
ル−イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)
ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)3−〔4−(3−トリフルオロアセチル−イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チア
ゾリジン−2,4ンジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.5
3g(5.0ミリモル)のジクロロメタン50ml溶液
にトリフルオロ酢酸無水物7.06ml(50ミリモ
ル)を氷冷下で加えた。この反応混合物にトリエチルア
ミン8.36ml(60ミリモル)を加えて、1時間撹
拌した。反応混合物を1N水酸化ナトリウム水中にあけ
て、ジクロロメタンで抽出、乾燥後、溶媒を留去した。
得られた残査をカラムクロマトグラフィー(溶出液:n
−ヘキサン/酢酸エチル=5/1→2/1→1/1)で
精製して、目的物415mg(20.7%,白色粉末)
を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.86-2.02(4H,m), 3.75(2
H,t,J=6.6Hz), 3.97(2H,t,J=7.0Hz), 4.28(2H,t,J=6.0H
z), 7.00(1H,d,J=7.6Hz), 7.15(1H,dd,J=6.8,7.6Hz),
8.50(1H,d,J=1.6Hz), 9.22(1H,d,J=6.6Hz). ii)5−ブチリデン−3−〔4−(3−トリフルオロア
セチル−イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチ
オ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(3−トリフルオロアセチル−イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チア
ゾリジン−2,4−ジオン250mg(0.6ミリモ
ル)とn−ブチルアルデヒド54μl(0.6ミリモ
ル)のエタノール5ml溶液に、ピペリジン6μl
(0.06ミリモル)を加え、1時間加熱還流した。冷
却後、溶媒を留去した。残留物をクロロホルムに溶解
し、飽和炭酸水素ナトリウム水で洗浄、乾燥後、溶媒を
留去した。残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出
液:n−ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製して、
目的物200mg(70.0%,淡黄色油状物)を得
た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.99(3H,t,J=7.4Hz), 1.50
-1.80(6H,m), 2.02(2H,q,J=7.4Hz), 3.11(2H,t,J=7.2H
z), 3.69(2H,t,J=6.8Hz), 7.08(1H,t,J=7.6Hz),7.20(1
H,dd,J=2.4,6.4Hz), 7.10(1H,dd,J=7.0,8.8Hz), 7.68-
7.72(2H,m), 7.47(2H,d,J=1.8Hz); IR (neat) 2960, 28
72, 1743, 1682, 1350, 1253, 1182, 1146, 891, 787,
737cm-1 iii)5−ブチリデン−3−〔4−(3−トリフルオロ
アセチル−イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イル
チオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩
の合成 5−ブチリデン−3−〔4−(3−トリフルオロアセチ
ル−イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)
ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン200mg
(0.42ミリモル)のメタノール5ml溶液に、濃塩
酸0.1mlを加えた。溶媒を留去した後、ジエチルエ
ーテルで洗浄して目的物220mg(100%,黄色油
状物)を得た。 Anal. Calcd for C20H21ClF3N3O3S2・0.5H2O: C, 46.46;
H, 4.29; N, 8.13.Found: C, 46.21; H, 4.45; N, 8.2
4.
【0102】実施例36 6−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕−1,1−ジオキソ−8−フェニル−
2,3−ジヒドロ−5H−チアゾロ〔3,2−c〕ピリ
ミジン−5,7(6H)−ジオン・塩酸塩の合成 i)6−クロロ−3−(4−クロロブチル)−1−(2
−クロロエチル)−5−フェニルピリミジン−2,4
(1H,3H)−ジオンの合成 6−クロロ−3−(4−クロロブチル)−5−フェニル
ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン2.43g
(7.7ミリモル)と炭酸カリウム1.70g(12.
3ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド40ml
懸濁液に、1−ブロモ−2−クロロエタン1.25ml
(15ミリモル)を室温で加え、60℃で2時間、次い
で100℃で3時間撹拌した。冷却後、反応液を濃縮乾
固した。残査をジクロロメタン−水に溶解し、有機層を
水洗・乾燥した。溶媒を留去して得られる油状物をカラ
ムクロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エ
チル=5/1→2/1)で精製して、目的物1.56g
(54.5%,白色粉末)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.80-1.88(4H,m), 3.42-3.
60(2H,m), 3.54(2H,t,J=7.0Hz), 3.99-4.07(2H,m), 4.5
1(2H,t,J=6.6Hz), 7.30-7.44(5H,m). ii)6−(4−クロロブチル)−8−フェニル−2,3
−ジヒドロ−5H−チアゾロ〔3,2−c〕ピリミジン
−5,7(6H)−ジオンの合成 3−(4−クロロブチル)−6−クロロ−1−(2−ク
ロロエチル)−5−フェニルピリミジン−2,4(1
H,3H)−ジオン1.56g(4.2ミリモル)の
N,N−ジメチルホルムアミド15ml溶液に、水硫化
ナトリウム・n水和物0.94gを氷冷下で加え、1時
間撹拌した。反応液を濃縮乾固し、残査をジクロロメタ
ン−水に溶解させ、有機層を水洗・乾燥した。溶媒を留
去し、得られた粗結晶をジクロロメタン−ジエチルエー
テルから再結晶して目的物1.41g(quant.,
無色結晶)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.79-1.88(4H,m), 2.51-2.
63(0.8H,m), 3.30(2H,t,J=7.0Hz), 3.54-3.61(1.8H,m),
3.94-4.04(2H,m), 4.44(2H,t,J=7.0Hz), 7.30-7.41(5
H,s).
【0103】iii)6−(4−クロロブチル)−1,1
−ジオキソ−8−フェニル−2,3−ジヒドロ−5H−
チアゾロ〔3,2−c〕ピリミジン−5,7(6H)−
ジオンの合成 6−(4−クロロブチル)−8−フェニル−2,3−ジ
ヒドロ−5H−チアゾロ〔3,2−c〕ピリミジン−
5,7(6H)−ジオン1.41g(4.2ミリモル)
のジクロロメタン50ml溶液に、50%m−クロロ過
安息香酸1.83g(5.3ミリモル)を氷冷下で加
え、1時間撹拌した。析出した結晶を濾過した後、濾液
を水酸化ナトリウム水で洗浄し、乾燥した。溶媒を留去
して得られた油状物(1−オキソ体)は精製することな
く次の反応に用いた。粗生成物の酢酸20ml溶液に3
0%過酸化水素水0.4ml(12.8ミリモル)を室
温で加え、100℃で1時間撹拌した。冷却後、反応液
を氷水中にあけ、水層を水酸化ナトリウム水で中和した
(pH〜8)。析出した結晶を濾取し、水−n−ヘキサ
ンで洗浄後、乾燥して、目的物580mg(29.6
%,白色粉末)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.82-1.89(4H,m), 3.51(2
H,t,J=6.6Hz), 3.55-3.61(2H,m), 4.02-4.09(2H,m), 4.
35(2H,t,J=6.6Hz), 7.46(5H,s). iv)6−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5
−イルチオ)ブチル〕−1,1−ジオキソ−8−フェニ
ル−2,3−ジヒドロ−5H−チアゾロ〔3,2−c〕
ピリミジン−5,7(6H)−ジオンの合成 水素化ナトリウム,60%油状物60mg(1.5ミリ
モル)のN,N−ジメチルホルムアミド10ml懸濁液
に5−メルカプトイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン22
5mg(1.5ミリモル)を室温で加え、10分撹拌し
た。この混合物に、6−(4−クロロブチル)−1,1
−ジオキソ−8−フェニル−2,3−ジヒドロ−5H−
チアゾロ〔3,2−c〕ピリミジン−5,7(6H)−
ジオン480mg(1.3ミリモル)とヨウ化ナトリウ
ム225mg(1.5ミリモル)を加え、80℃で3時
間撹拌した。冷却後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで
3回抽出した。有機層を水洗、乾燥後、溶媒を留去し
た。残査をカラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エ
チル/エタノール=10/1)で精製して、目的物40
0mg(65.7%,白色泡状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.62-1.92(4H,m), 3.04(2
H,t,J=7.0Hz), 3.54(2H,t,J=6.6Hz), 4.01(2H,t,J=7.0H
z), 4.33(2H,t,J=7.0Hz), 6.92(1H,dd,J=1.0,7.0Hz),
7.14(1H,dd,J=7.0,9.2Hz), 7.47(5H,s), 7.57(1H,dd,J=
9.2Hz), 7.69(1H,d,J=1.4Hz), 7.85-7.86(1H,m). v)6−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5
−イルチオ)ブチル〕−1,1−ジオキソ−8−フェニ
ル−2,3−ジヒドロ−5H−チアゾロ〔3,2−c〕
ピリミジン−5,7(6H)−ジオン・塩酸塩の合成 6−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕−1,1−ジオキソ−8−フェニル−
2,3−ジヒドロ−5H−チアゾロ−〔3,2−c〕ピ
リミジン−5,7(6H)−ジオン400mg(0.8
5ミリモル)のメタノール20ml溶液に濃塩酸0.1
0mlを加えた。反応液を濃縮乾固し、残査にジエチル
エーテルを加えて析出した結晶を濾取・乾燥して、目的
物430mg(97.4%,淡白色粉末)を得た。 m.p. 119.0-120.0℃; Anal. Calcd for C23H23ClN4O4S2
・1.0H2O: C, 51.44;H, 4.69; N, 10.43. Found: C, 51.
76; H, 4.92; N, 10.79.
【0104】実施例37 イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ酢酸
〔3−(1,1,6,8−テトラオキソ−9−フェニル
−2,3,4,8−テトラヒドロ−ピリミド〔6,1−
b〕〔1,3〕チアジン−7−イル)プロピル〕アミド
・塩酸塩の合成 i)イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ酢
酸 〔3−(1,1,6,8−テトラオキソ−9−フェ
ニル−2,3,4,8−テトラヒドロ−ピリミド〔6,
1−b〕〔1,3〕チアジン−7−イル)プロピル〕ア
ミドの合成 イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ酢酸2
08mg(1.0ミリモル)、N−ヒドロキシベンズト
リアゾ−ル(HOBt)153mg(1.0ミリモル)
とWSC192mg(1.0ミリモル)のジクロロメタ
ン20ml懸濁液に、トリエチルアミン0.14ml
(1.0ミリモル以下)を氷冷下で加え、30分間撹拌
した。この混合物に3−(1,1,6,8−テトラオキ
ソ−9−フェニル−2,3,4,8−テトラヒドロ−ピ
リミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−7−イル)
プロピル〕アミン208mg(1.0ミリモル)を加
え、さらにトリエチルアミン0.28ml(2.0ミリ
モル)を加えて64時間撹拌した。反応混合物を水にあ
け、ジクロロメタンで抽出、乾燥後、溶媒を留去した。
残査をカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホル
ム/メタノール=25/1)で精製して、目的物190
mg(35.2%,白色泡状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.70-1.84(2H,m), 2.48(2
H,quint.,J=6.4Hz), 3.18(2H,q,J=6.0Hz), 3.36(2H,t,J
=6.8Hz), 3.69(2H,s), 3.83(2H,t,J=6.2Hz), 4.17(2H,
t,J=6.2Hz), 6.95(1H,dd,J=1.2,7.2Hz), 7.09(1H,dd,J=
7.0,8.8Hz), 7.14-7.18(1H,m), 7.28-7.31(2H,m), 7.41
-7.46(3H,m), 7.56(1H,d,J=8.8Hz), 7.67(1H,d,J=0.8H
z), 7.83(1H,s). ii)イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ酢
酸 〔3−(1,1,6,8−テトラオキソ−9−フェ
ニル−2,3,4,8−テトラヒドロ−ピリミド〔6,
1−b〕〔1,3〕チアジン−7−イル)プロピル〕ア
ミド・塩酸塩の合成 イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ酢酸
〔3−(1,1,6,8−テトラオキソ−9−フェニル
−2,3,4,8−テトラヒドロ−ピリミド−〔6,1
−b〕〔1,3〕チアジン−7−イル)プロピル〕アミ
ド390mg(0.72ミリモル)のメタノール10m
l溶液に濃塩酸0.07ml(0.85ミリモル)を加
えた。反応液を濃縮乾固し、残査をジエチルエーテルで
洗浄して、目的物370mg(89.2%,白色固体)
を得た。 m.p. 165.0-166.0℃; Anal. Calcd for C25H26ClN5O5S2
・0.5H2O: C, 51.32;H, 4.65; N, 11.97. Found: C, 51.
08; H, 4.81; N, 12.10.
【0105】実施例38 5−〔3−(3−ピリジル)プロピリデン〕−3−〔4
−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)
ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・2塩酸塩の合
成 i)5−〔3−(3−ピリジル)プロピリデン〕−3−
〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチ
オ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.6
1g(5.0ミリモル)と 3−(2−ピリジル)−1
−プロパナール676mg(5.0ミリモル)のエタノ
ール 20ml溶液にピペリジン 43mg(0.5ミリ
モル)を加え、4時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留
去した。残留物をジクロロメタンに溶解し、精製水で洗
浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロマト
グラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=50
/1) で精製して、目的物1.56g(71.1%,
黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.60-1.90(4H,m), 2.56(2
H,q,J=7.6Hz), 2.88(2H,t,J=7.4Hz), 3.01(2H,t,J=6.8H
z), 3.69(2H,t,J=6.7Hz), 6.91(1H,d,J=7.0Hz),7.03(1
H,t,J=7.8Hz), 7.16(1H,dd,J=7.2,9.0Hz), 7.20-7.30(1
H,m), 7.45-7.55(1H,m), 7.59(1H,d,J=9.2Hz), 7.70(1
H,d,J=1.0Hz), 7.84(1H,d,J=0.8Hz), 8.40-8.55(2H,m);
IR (neat) 2950, 1680, 1490, 1140, 750cm-1 ii)5−〔3−(3−ピリジル)プロピリデン〕−3−
〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチ
オ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・2塩酸塩
の合成 5−〔3−(3−ピリジル)プロピリデン〕−3−〔4
−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)
ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.56g
(3.6ミリモル)のメタノール溶液に、4N塩酸-酢
酸エチル1.5mlを加え撹拌して、溶媒を留去した
後、残留物をメタノールに溶かしエーテルより再結晶し
て、目的物1.38g(75.0%,白色結晶)を得
た。 m.p. 115.0-117.0℃; 1H-NMR (D2O, 200MHz) δ 1.60-
1.90(4H,m), 2.70(2H,q,J=7.4Hz), 3.17(2H,t,J=7.2H
z), 3.27(2H,t,J=6.6Hz), 3.67(2H,t,J=6.4Hz),7.09(1
H,t,J=7.7Hz), 7.49(1H,d,J=7.4Hz), 7.75-7.90(2H,m),
7.99(1H,d,J=2.4Hz), 8.04(1H,d,J=5.8Hz), 8.20(1H,
d,J=2.2Hz), 8.53(1H,d,J=8.0Hz), 8.68(1H,d,J=5.6H
z), 8.72(1H,s); Anal. Calcd for C22H24Cl2N4O2S2・1.
0H2O:C, 49.90; H, 4.95; N, 10.58. Found: C, 50.22;
H, 5.01; N, 10.48.
【0106】実施例39 5−〔3−(3−ピリジル)プロピリデン〕−3−〔4
−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオキ
シ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・2塩酸塩
の合成 i)5−〔3−(3−ピリジル)プロピリデン〕−3−
〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオ
キシ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イ
ルオキシ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.
53g(5.0ミリモル)と3−(3−ピリジル)−1
−プロパナール676mg(5.0ミリモル)のエタノ
ール20ml溶液にピペリジン43mg(0.5ミリモ
ル)を加え、3.5時間加熱還流した。冷却後、溶媒を
留去した。残留物をジクロロメタンに溶解し、精製水で
洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロマ
トグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=5
0/1→25/1)で精製して、目的物0.49g(2
3.0%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.80-2.05(4H,m), 2.55(2
H,q,J=7.5Hz), 2.87(2H,t,J=7.4Hz), 3.70-3.85(2H,m),
4.10-4.25(2H,m), 6.43(1H,d,J=7.6Hz), 6.67(1H,t,J=
7.1Hz), 7.04(1H,t,J=7.4Hz), 7.20-7.35(1H,m), 7.51-
7.60(3H,m), 7.76(1H,dd,J=1.0,6.8Hz), 8.40-8.55(2H,
m); IR (neat) 2950, 1740, 1680, 1550,1280, 1110, 7
40cm-1 ii)5−〔3−(3−ピリジル)プロピリデン〕−3−
〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオ
キシ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・2塩酸
塩の合成 5−〔3−(3−ピリジル)プロピリデン〕−3−〔4
−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオキ
シ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン0.49g
(1.2ミリモル)のメタノール溶液に、4N塩酸−酢
酸エチル0.5mlを加え撹拌して、溶媒を留去し目的
物0.44g(74.2%,白色油状物)を得た。1 H-NMR (D2O, 200MHz) δ 1.80-2.00(4H,m), 2.67(2H,
q,J=7.4Hz), 3.11(2H,t,J=7.2Hz), 3.75(2H,t,J=6.1H
z), 4.35(2H,t,J=5.4Hz), 7.09(1H,t,J=7.8Hz),7.25-7.
35(2H,m), 7.85-7.90(2H,m), 8.05(1H,d,J=2.2Hz), 8.2
4(1H,dd,J=2.1,5.5Hz), 8.37(1H,d,J=8.4Hz), 8.60(1H,
d,J=5.2Hz), 8.64(1H,s); Anal. Calcdfor C22H24Cl2N4
O3S・1.0H2O: C, 51.46; H, 5.10; N, 10.91. Found: C,
51.66;H, 5.40; N, 10.83.
【0107】実施例40 7−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕−9−メチル−1,1−ジオキソ−
3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピリミド〔6,1−
b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7H)−ジオン・塩
酸塩の合成 i)3−ベンジル−5−メチルピリミジン−2,4,6
(1H,3H)−トリオンの合成 ベンジル尿素21.83g(145ミリモル)とメチル
マロン酸ジエチル25ml(145ミリモル)のメタノ
ール74ml懸濁液に、4.1Mのナトリウムメチラ−
ト溶液35.4ml(145ミリモル)を室温で加え、
16時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残査
を水に溶解し、不溶物を濾過した後、濾液をpH3−4
になるまで濃塩酸を加えた。生じた沈澱を濾取し、水、
n−ヘキサン−ジエチルエーテルにて洗浄した後、乾燥
して目的物30.11g(84.8%,白色結晶)を得
た。 m.p. 128.0-129.0℃; 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.58
(3H,d,J=7.8Hz), 3.45(1H,q,J=7.8Hz), 4.99(2H,s), 7.
25-7.43(5H,m), 8.97(1H,s); IR (KBr) 3232,1724, 167
8, 696, 509cm-1; Anal. Calcd for C12H12N2O3: C, 6
2.06; H, 5.21;N, 12.06. Found: C, 62.10; H, 5.00;
N, 12.06. ii)3−ベンジル−6−クロロ−5−メチルピリミジン
−2,4(1H,3H)−ジオンの合成 50%エタノール16.8mlにオキシ塩化リン78.
7ml(844ミリモル)を、氷冷下で撹拌しながら滴
下した。この溶液に3−ベンジル−5−メチルピリミジ
ン−2,4,6(1H,3H)−トリオン23.22g
(100ミリモル)を少量ずつ加えた。この混合物を5
0℃で30分撹拌した後、100℃で90分撹拌した。
冷却後、反応混合物を氷水中にあけて1時間撹拌した。
生じた沈澱を濾取し、水、n−ヘキサンで洗浄、乾燥し
て、目的物27.50g(quant,淡白色結晶)を
得た。 m.p. 202.0-205.0℃; 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.03
(3H,s), 5.09(2H,s),7.27-7.33(3H,m), 7.45-7.50(2H,
m), 10.51(1H,s).; IR (KBr) 3147,1726,1618,1495,143
3,754,704,500cm-1
【0108】iii)3−ベンジル−6−クロロ−1−
(3−クロロプロピル)−5−メチルピリミジン−2,
4(1H,3H)−ジオンの合成 3−ベンジル−6−クロロ−5−メチルピリミジン−
2,4(1H,3H)−ジオン18.8g(75ミリモ
ル)と炭酸カリウム16.58g(120ミリモル)の
N,N−ジメチルホルムアミド120ml懸濁液に、1
−ブロモ−3−クロロプロパン14.8ml(150ミ
リモル)を室温で加えた。この混合物を80℃で5時間
撹拌した。冷却後、反応液を濃縮乾固して得られる残査
をクロロホルム−水に溶解させ、有機層を水洗した後、
乾燥した。溶媒を留去して得られる油状物をカラムクロ
マトグラフィー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エチル=
5/1→3/1)で精製して、目的物13.76g(5
6.1%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.02-2.28(2H,m), 2.09(3
H,s), 3.41-3.63(2H,m),4.21-4.29(2H,m), 5.12(2H,s),
7.25-7.33(3H,m), 7.45-7.50(2H,m); IR (neat)2964,1
703,1647,1437,756,702,507,474cm-1 iv)7−ベンジル−9−メチル−3,4−ジヒドロ−2
H,6H−ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン
−6,8(7H)−ジオンの合成 3−ベンジル−6−クロロ−1−(3−クロロプロピ
ル)−5−メチルピリミジン−2,4(1H,3H)−
ジオン13.76g(42.1ミリモル)のN,N−ジ
メチルホルムアミド80ml溶液に、水硫化ナトリウム
・n水和物6.79gを氷冷下で加え、1時間撹拌し
た。反応液を濃縮乾固し、残査をジクロロメタン−水に
溶解させ、有機層を水洗・乾燥した。溶媒を留去し、得
られた粗結晶をジクロロメタン−ジエチルエーテルから
再結晶して目的物7.81g(64.4%,白色結晶)
を得た。 m.p. 141.0-142.0℃; 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.98
(3H,s),2.14-2.24(2H,m),3.07(2H,t,J=6.6Hz),3.99-4.0
5(2H,m),5.14(2H,s),7.21-7.35(3H,m),7.46-7.51(2H,
m).; IR (KBr) 3036,2974,1684,1630,1570,1450,760,70
0,644cm-1; Anal.Calcd for C15H16N2O2S: C, 62.48;
H, 5.59; N, 9.71. Found: C, 62.29;H, 5.39; N, 9.7
8. v)9−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピリ
ミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7
H)−ジオンの合成 7−ベンジル−9−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,
6H−ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−
6,8(7H)−ジオン7.21g(25ミリモル)の
トルエン200ml溶液に、三臭化ホウ素12.5g
(50ミリモル)を氷冷下で加え、16時間加熱還流し
た。冷却後、反応液にメタノール50mlを加え、30
分撹拌した。濃縮乾固した後、残査にメタノール−ジエ
チルエーテルを加え、析出した沈澱物を濾取し、ジエチ
ルエーテルで洗浄後、乾燥して、目的物3.97g(8
0.1%,淡白色結晶)を得た。 m.p. 196.0-198.0℃; 1H-NMR (DMSO-d6, 200MHz) δ 2.
10(2H,quint.,J=6.2Hz),3.13(2H,t,J=6.6Hz), 3.38(3H,
s), 3.81-3.86(2H,m), 11.20(1H,s); IR (KBr)3151,302
2,2819,1687,1650,750,702cm-1
【0109】vi)7−(4−クロロブチル)−9−メチ
ル−3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピリミド〔6,1
−b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7H)−ジオンの
合成 9−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピリミド
〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7H)−
ジオン3.28g(16.5ミリモル)と炭酸カリウム
3.81g(28.8ミリモル)のN,N−ジメチルホ
ルムアミド70ml懸濁液に、1−ブロモ−4−クロロ
ブタン2.07ml(36ミリモル)を室温で加え、6
0℃で2時間、次いで100℃で3時間撹拌した。冷却
後、反応液を濃縮乾固した。残査をジクロロメタン−水
に溶解し、有機層を水洗・乾燥した。溶媒を留去して得
られる油状物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:n
−ヘキサン/酢酸エチル=5/1→2/1)で精製し
て、目的物3.24g(67.9%,淡黄色油状物)を
得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.76-1.87(4H,m), 1.97(3
H,s), 2.17-2.29(2H,m),3.10(2H,t,J=6.4Hz), 3.41-3.6
0(2H,m), 3.96-4.06(4H,m); IR (neat) 2954,1693, 163
3, 1579, 1454, 761, 457cm-1 vii)7−(4−クロロブチル)−1,1−ジオキソ−
9−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピリミド
〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7H)−
ジオンの合成 7−(4−クロロブチル)−9−メチル−3,4−ジヒ
ドロ−2H,6H−ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕
チアジン−6,8(7H)−ジオン3.24g(11.
2ミリモル)のジクロロメタン50ml溶液に、50%
m−クロロ過安息香酸3.87g(11.2ミリモル)
を氷冷下で加え、1時間撹拌した。析出した結晶を濾過
した後、濾液を水酸化ナトリウム水で洗浄し、乾燥し
た。溶媒を留去して得られた油状物(1−オキソ体)は
精製することなく次の反応に用いた。粗生成物の酢酸2
0ml溶液に30%過酸化水素水2.5ml(80ミリ
モル)を室温で加え、100℃で1時間撹拌した。冷却
後、反応液を氷水中にあけ、水層を水酸化ナトリウム水
で中和した(pH〜8)。析出した結晶を濾取し、水−
n−ヘキサンで洗浄後、乾燥して、目的物2.13g
(59.3%,無色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.78-1.85(4H,m),2.37(3H,
s),2.51(2H,quint.,J=6.2Hz),3.44-3.52(2H,m),3.57(2
H,t,J=6.4Hz),4.00(2H,t,J=6.6Hz),4.11(2H,m);IR (nea
t) 2960, 1701, 1653, 1486, 1321, 1134, 762, 565, 4
80cm-1
【0110】viii)7−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕−9−メチル−
1,1−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピ
リミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7
H)−ジオンの合成 水素化ナトリウム,60%油状物0.26g(6.5ミ
リモル)のN,N−ジメチルホルムアミド30ml懸濁
液に5−メルカプトイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン
0.98g(6.5ミリモル)を室温で加え、30分撹
拌した。この混合物に、7−(4−クロロブチル)−
1,1−ジオキソ−9−メチル−3,4−ジヒドロ−2
H,6H−ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン
−6,8(7H)−ジオン1.92g(6ミリモル)と
ヨウ化ナトリウム0.97g(6.5ミリモル)を加
え、100℃で3時間撹拌した。冷却後、反応液を水に
あけ、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を水洗、乾燥
後、溶媒を留去した。残査をカラムクロマトグラフィー
(溶出液:クロロホルム/メタノール=25/1)で精
製して、目的物1.61g(61.8%,白色粉末)を
得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.73-1.83(4H,m), 2.36(3
H,s), 2.42-2.58(2H,m),3.03(2H,t,J=7.0Hz), 3.50(2H,
t,J=6.2Hz), 3.97(2H,t,J=6.6Hz), 4.07(2H,t,J=6.0H
z), 6.92(1H,d,J=7.0Hz), 7.15(1H,dd,J=7.0,8.8Hz),
7.58(1H,d,J=8.8Hz),7.69(1H,s), 7.85(1H,s); IR (KB
r) 1701,1649,1486,1446,1321,762,567cm-1 ix)7−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5
−イルチオ)ブチル〕−9−メチル−1,1−ジオキソ
−3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピリミド〔6,1−
b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7H)−ジオン・塩
酸塩の合成 7−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕−1,1−ジオキソ−9−メチル−
3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピリミド−〔6,1−
b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7H)−ジオン1.
61g(3.71ミリモル)のメタノール20ml溶液
に濃塩酸0.38ml(4.6ミリモル)を加えた。反
応液を濃縮乾固し、残査にジエチルエーテルを加えて析
出した結晶を濾取・乾燥して、目的物1.64g(9
3.8%,淡白色結晶)を得た。 m.p. 192.0-193.0℃; 1H-NMR (D2O, 200MHz) δ 1.66-
1.86(4H,m), 2.19(3H,s),2.45-2.58(2H,m), 3.28(2H,t,
J=5.8Hz), 3.71-3.77(2H,m), 3.90-4.02(4H,m),7.46(1
H,d,J=7.4Hz), 7.74-7.90(2H,m), 7.99(1H,d,J=2.2Hz),
8.17(1H,d,J=2.2Hz); Anal. Calcd for C19H23ClN4O4S
2・0.3H2O: C, 47.90; H, 4.99; N, 11.76.Found: C, 4
7.99; H, 4.99; N, 11.72.
【0111】実施例41 7−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕−9−ベンジル−1,1−ジオキソ−
3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピリミド〔6,1−
b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7H)−ジオン・塩
酸塩の合成 i)3,5−ジベンジルピリミジン−2,4,6(1
H,3H)−トリオンの合成 ベンジル尿素22.53g(150ミリモル)とベンジ
ルマロン酸ジエチル37.5g(150ミリモル)のメ
タノール77ml懸濁液に、4.1Mのナトリウムメチ
ラ−ト溶液36.6ml(150ミリモル)を室温で加
え、16時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。
残査を水に溶解し、不溶物を濾過した後、濾液をpH3
−4になるまで濃塩酸を加えた。生じた沈澱を濾取し、
水、n−ヘキサン−ジエチルエーテルにて洗浄した後、
乾燥して目的物48.35g(quant,白色結晶)
を得た。 m.p. 107.0-109.0℃; 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 3.47
(2H,d,J=4.6Hz), 3.74(1H,t,J=4.8Hz), 4.89(2H,s), 6.
99-7.31(10H,m), 8.62(1H,s); IR (KBr) 3215,1713,167
6,1439,1381,741,698,504cm-1 ii)6−クロロ−3,5−ジベンジルピリミジン−2,
4(1H,3H)−ジオンの合成 50%エタノール16.8mlにオキシ塩化リン78.
7ml(844ミリモル)を、氷冷下で撹拌しながら滴
下した。この溶液に3,5−ジベンジルピリミジン−
2,4,6(1H,3H)−トリオン30.83g(1
00ミリモル)を少量ずつ加えた。この混合物を50℃
で30分撹拌した後、100℃で90分撹拌した。冷却
後、反応混合物を氷水中にあけて1時間撹拌した。生じ
た沈澱を濾取し、水、n−ヘキサンで洗浄、乾燥して、
目的物32.62g(99.8%,淡白色結晶)を得
た。 m.p. 146.0-148.0℃; 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 3.82
(2H,s), 5.07(2H,s),7.20-7.47(10H,m), 10.55(1H,s);
IR (KBr) 1707,1651,1638,1495,1441,764,698,525cm-1
【0112】iii)6−クロロ−1−(3−クロロプロ
ピル)−3,5−ジベンジルピリミジン−2,4(1
H,3H)−ジオンの合成 6−クロロ−3,5−ジベンジルピリミジン−2,4
(1H,3H)−ジオン24.51g(75ミリモル)
と炭酸カリウム16.58g(120ミリモル)のN,
N−ジメチルホルムアミド120ml懸濁液に、1−ブ
ロモ−3−クロロプロパン14.8ml(150ミリモ
ル)を室温で加えた。この混合物を90℃で2時間撹拌
した。冷却後、反応液を濃縮乾固して得られる残査をク
ロロホルム−水に溶解させ、有機層を水洗した後、乾燥
した。溶媒を留去して得られる油状物をカラムクロマト
グラフィー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エチル=5/
1→3/1)で精製して、目的物22.68(74.9
%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.18-2.27(2H,m), 3.40-3.
63(2H,m), 3.89(2H,s),4.18-4.27(2H,m), 5.12(2H,s),
7.23-7.48(10H,m); IR (neat) 3030,2964,1705,1655,16
14,1438,750,700,497cm-1 iv)7,9−ジベンジル−3,4−ジヒドロ−2H,6
H−ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−6,
8(7H)−ジオンの合成 6−クロロ−1−(3−クロロプロピル)−3,5−ジ
ベンジルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン2
2.68g(56.2ミリモル)のN,N−ジメチルホ
ルムアミド100ml溶液に、水硫化ナトリウム・n水
和物9.06gを氷冷下で加え、1時間撹拌した。反応
液を濃縮乾固し、残査をジクロロメタン−水に溶解さ
せ、有機層を水洗・乾燥した。溶媒を留去し、得られた
粗結晶をジクロロメタン−ジエチルエーテルから再結晶
して目的物15.23g(74.4%,白色結晶)を得
た。 m.p. 110.0-112.0℃; 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.17
(2H,quint.,J=5.6Hz),3.03(2H,t,J=6.6Hz), 3.87(2H,
s), 3.99-4.04(2H,m), 5.15(2H,s), 7.20-7.51(10H,m);
IR (KBr) 3028,2927,1693,1663,1568,1444,751,700,50
1cm-1 v)9−ベンジル−3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピ
リミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7
H)−ジオンの合成 7,9−ジベンジル−3,4−ジヒドロ−2H,6H−
ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−6,8
(7H)−ジオン9.11g(25ミリモル)のトルエ
ン200ml溶液に、三臭化ホウ素12.5g(50ミ
リモル)を氷冷下で加え、16時間加熱還流した。冷却
後、反応液にメタノール50mlを加え、30分撹拌し
た。濃縮乾固した後、残査にメタノール−ジエチルエー
テルを加え、析出した沈澱物を濾取し、ジエチルエーテ
ルで洗浄後、乾燥して、目的物4.88g(71.1
%,淡白色結晶)を得た。 m.p. 227.0-229.0℃; 1H-NMR (DMSO-d6, 200MHz) δ 2.
02-2.14(2H,m), 3.10(2H,t,J=6.4Hz), 3.69(2H,s), 3.8
2-3.88(2H,m), 7.02-7.23(5H,m), 11.33(1H,s);IR (KB
r) 1711,1633,1551,1456,704cm-1
【0113】vi)9−ベンジル−7−(4−クロロブチ
ル)−3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピリミド〔6,
1−b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7H)−ジオン
の合成 9−ベンジル−3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピリミ
ド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7H)
−ジオン4.11g(15ミリモル)と炭酸カリウム
3.32g(24ミリモル)のN,N−ジメチルホルム
アミド70ml懸濁液に、1−ブロモ−4−クロロブタ
ン3.46ml(60ミリモル)を室温で加え、60℃
で2時間、次いで100℃で3時間撹拌した。冷却後、
反応液を濃縮乾固した。残査をジクロロメタン−水に溶
解し、有機層を水洗・乾燥した。溶媒を留去して得られ
る油状物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:n−ヘ
キサン/酢酸エチル=5/1→2/1)で精製して、目
的物4.96g(90.6%,淡黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.78-1.85(4H,m), 2.16-2.
26(2H,m), 3.08(2H,t,J=6.8Hz), 3.40-3.59(2H,m), 3.8
6(2H,s), 3.97-4.07(4H,m), 7.18-7.30(5H,m);IR (nea
t) 2956,1693,1633,1633,1571,1446,750,700,519cm-1 vii)9−ベンジル−7−(4−クロロブチル)−1,
1−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピリミ
ド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7H)
−ジオンの合成 9−ベンジル−7−(4−クロロブチル)−3,4−ジ
ヒドロ−2H,6H−ピリミド〔6,1−b〕〔1,
3〕チアジン−6,8(7H)−ジオン4.96g(1
3.6ミリモル)のジクロロメタン60ml溶液に、5
0%m−クロロ過安息香酸4.69g(13.6ミリモ
ル)を氷冷下で加え、1時間撹拌した。析出した結晶を
濾過した後、濾液を水酸化ナトリウム水で洗浄し、乾燥
した。溶媒を留去して得られた油状物(1−オキソ体)
は精製することなく次の反応に用いた。粗生成物の酢酸
20ml溶液に30%過酸化水素水3.0ml(98ミ
リモル)を室温で加え、100℃で1時間撹拌した。冷
却後、反応液を氷水中にあけ、水層を水酸化ナトリウム
水で中和した(pH〜8)。析出した結晶を濾取し、水
−n−ヘキサンで洗浄後、乾燥して、目的物4.06g
(75.2%,無色粉末)を得た。 m.p. 103.0-105.0℃; 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.72
-1.80(4H,m), 2.47(2H,quint.,J=6.6Hz), 3.36-3.53(4
H,m), 3.94(2H,t,J=7.0Hz), 4.16(2H,t,J=6.2Hz),4.27
(2H,s), 7.17-7.38(5H,m); IR (KBr) 2962,1705,1645,1
446,1319,1136,768,698,588,567,478cm-1
【0114】viii)7−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕−9−ベンジル
−1,1−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−2H,6H−
ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−6,8
(7H)−ジオンの合成 水素化ナトリウム,60%油状物0.22g(5.5ミ
リモル)のN,N−ジメチルホルムアミド30ml懸濁
液に5−メルカプトイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン
0.83g(5.5ミリモル)を室温で加え、30分撹
拌した。この混合物に、9−ベンジル−7−(4−クロ
ロブチル)−1,1−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−2
H,6H−ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン
−6,8(7H)−ジオン1.98g(5ミリモル)と
ヨウ化ナトリウム0.82g(5.5ミリモル)を加
え、100℃で2時間撹拌した。冷却後、反応液を水に
あけ、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を水洗、乾燥
後、溶媒を留去した。残査をカラムクロマトグラフィー
(溶出液:酢酸エチル→酢酸エチル/エタノール=10
/1)で精製して、目的物1.95g(78.2%,白
色粉末)を得た。 m.p. 53.0-54.0℃; 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.58-
1.82(4H,m), 2.50(2H,quint.,J=6.6Hz), 2.99(2H,t,J=
6.6Hz), 3.53(2H,t,J=6.8Hz), 3.92(2H,t,J=7.2Hz), 4.
12-4.19(2H,m), 4.28(2H,s), 6.88(1H,dd,J=1.0,7.0H
z), 7.14(1H,dd,J=7.2,9.0Hz), 7.18-7.40(5H,m), 7.58
(1H,dd,J=1.0,9.0Hz), 7.69(1H,d,J=1.4Hz), 7.83(1H,
d,J=1.0Hz); IR (KBr) 1705,1651,1487,1443,1324,129
2,1142,752,700,476cm-1
【0115】ix)7−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕−9−ベンジル−
1,1−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピ
リミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7
H)−ジオン・塩酸塩の合成 7−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕−1,1−ジオキソ−9−ベンジル−
3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピリミド−〔6,1−
b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7H)−ジオン1.
95g(3.91ミリモル)のメタノール20ml溶液
に濃塩酸0.5ml(6ミリモル)を加えた。反応液を
濃縮乾固し、残査にジエチルエーテルを加えて析出した
結晶を濾取・乾燥して、目的物1.90g(90.8
%,淡白色結晶)を得た。 m.p. 96.0-97.0℃; 1H-NMR (D2O, 200MHz) δ 1.66-1.8
0(4H,m), 2.34-2.48(2H,m), 2.98-3.14(2H,m), 3.54-4.
24(8H,m), 7.04-7.32(7H,m), 7.69-7.74(2H,m),7.83(1
H,s), 7.98(1H,d,J=2.2Hz); Anal. Calcd for C25H27Cl
N4O4S2・0.5H2O:C, 54.00; H, 5.07; N, 10.07. Found:
C, 54.02; H, 5.25; N, 9.82.
【0116】実施例42 7−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕−9−イソプロピル−1,1−ジオキ
ソ−3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピリミド〔6,1
−b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7H)−ジオン・
塩酸塩の合成 i)3−ベンジル−5−イソプロピルピリミジン−2,
4,6(1H,3H)−トリオンの合成 ベンジル尿素22.53g(150ミリモル)とイソプ
ロピルマロン酸ジエチル30.34g(150ミリモ
ル)のメタノール77ml懸濁液に、4.1Mのナトリ
ウムメチラ−ト溶液36.6ml(150ミリモル)を
室温で加え、16時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留
去した。残査を水に溶解し、不溶物を濾過した後、濾液
をpH3−4になるまで濃塩酸を加えた。生じた沈澱を
濾取し、水、n−ヘキサン−ジエチルエーテルにて洗浄
した後、乾燥して目的物34.96g(89.5%,白
色結晶)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.02(6H,d,J=7.0Hz), 2.58
(1H,d,quint.,J=4.0,7.0Hz), 3.29(1H,d,J=4.0Hz), 5.0
2(2H,s), 7.28-7.46(5H,m), 8.95(1H,s);IR (KBr) 168
4,1441,1375,1120,700cm-1 ii)3−ベンジル−6−クロロ−5−イソプロピルピリ
ミジン−2,4(1H,3H)−ジオンの合成 50%エタノール16.8mlにオキシ塩化リン78.
7ml(844ミリモル)を、氷冷下で撹拌しながら滴
下した。この溶液に3−ベンジル−5−イソプロピルピ
リミジン−2,4,6(1H,3H)−トリオン26.
03g(100ミリモル)を少量ずつ加えた。この混合
物を50℃で30分撹拌した後、100℃で90分撹拌
した。冷却後、反応混合物を氷水中にあけて1時間撹拌
した。生じた沈澱を濾取し、水、n−ヘキサンで洗浄、
乾燥して、目的物27.05g(97.0%,白色結
晶)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.27(6H,d,J=6.8Hz), 3.17
(1H,quint.,J=7.0Hz), 5.07(2H,s), 7.26-7.33(3H,m),
7.45-7.49(2H,m), 10.49(1H,s); IR (KBr) 1711,1647,1
441,704cm-1 iii)3−ベンジル−6−クロロ−1−(3−クロロプ
ロピル)−5−イソプロピルピリミジン−2,4(1
H,3H)−ジオンの合成 3−ベンジル−6−クロロ−5−イソプロピルピリミジ
ン−2,4(1H,3H)−ジオン20.91g(75
ミリモル)と炭酸カリウム16.58g(120ミリモ
ル)のN,N−ジメチルホルムアミド120ml懸濁液
に、1−ブロモ−3−クロロプロパン14.8ml(1
50ミリモル)を室温で加えた。この混合物を90℃で
2時間撹拌した。冷却後、反応液を濃縮乾固して得られ
る残査をクロロホルム−水に溶解させ、有機層を水洗し
た後、乾燥した。溶媒を留去して得られる油状物をカラ
ムクロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エ
チル=5/1→3/1)で精製して、目的物8.06g
(30.1%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.29(6H,d,J=7.0Hz), 2.11
-2.23(2H,m), 3.26(1H,quint.,J=7.0Hz), 3.41-3.63(2
H,m), 4.19-4.28(2H,m), 5.10(2H,s), 7.26-7.31(3H,
m), 7.44-7.49(2H,m); IR (neat) 2962,1704,1651,159
9,1435,775,752,700cm-1
【0117】iv)7−ベンジル−9−イソプロピル−
3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピリミド〔6,1−
b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7H)−ジオンの合
成 3−ベンジル−6−クロロ−1−(3−クロロプロピ
ル)−5−イソプロピルピリミジン−2,4(1H,3
H)−ジオン8.06g(22.6ミリモル)のN,N
−ジメチルホルムアミド40ml溶液に、水硫化ナトリ
ウム・n水和物3.64gを氷冷下で加え、1時間撹拌
した。反応液を濃縮乾固し、残査をジクロロメタン−水
に溶解させ、有機層を水洗・乾燥した。溶媒を留去して
得られる油状物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:
n−ヘキサン/酢酸エチル=2/1→1/4)で精製し
て、目的物5.86g(81.9%,淡黄色油状物)を
得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.29(6H,d,J=7.0Hz), 2.11
-2.23(2H,m), 3.05(2H,t,J=6.6Hz), 3.14(2H,quint.,J=
7.0Hz), 4.01-4.07(2H,m), 7.26-7.30(3H,m), 7.45-7.5
0(2H,m); IR (KBr) 2960,1693,1637,1554,1441,775,75
0,702,640cm-1 v)9−イソプロピル−3,4−ジヒドロ−2H,6H
−ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−6,8
(7H)−ジオンの合成 7−ベンジル−9−イソプロピル−3,4−ジヒドロ−
2H,6H−ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジ
ン−6,8(7H)−ジオン4.75g(15ミリモ
ル)のトルエン120ml溶液に、三臭化ホウ素7.5
2g(30ミリモル)を氷冷下で加え、16時間加熱還
流した。冷却後、反応液にメタノール50mlを加え、
30分撹拌した。濃縮乾固した後、残査にメタノール−
ジエチルエーテルを加え、析出した沈澱物を濾取し、ジ
エチルエーテルで洗浄後、乾燥して、目的物1.95g
(57.4%,淡白色粉末)を得た。1 H-NMR (DMSO-d6, 200MHz) δ 1.20(6H,d,J=6.8Hz), 2.
09(2H,quint.,J=6.0Hz),3.02(1H,quint.,J=7.0Hz), 3.1
2(2H,t,J=6.6Hz), 3.84-3.90(2H,m), 11.09(1H,s); IR
(KBr) 3016,1678,1545,1452,685cm-1 vi)7−(4−クロロブチル)−9−イソプロピル−
3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピリミド〔6,1−
b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7H)−ジオンの合
成 9−イソプロピル−3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピ
リミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7
H)−ジオン1.81g(8ミリモル)と炭酸カリウム
1.77g(12.8ミリモル)のN,N−ジメチルホ
ルムアミド30ml懸濁液に、1−ブロモ−4−クロロ
ブタン1.84ml(16ミリモル)を室温で加え、6
0℃で2時間、次いで100℃で3時間撹拌した。冷却
後、反応液を濃縮乾固した。残査をジクロロメタン−水
に溶解し、有機層を水洗・乾燥した。溶媒を留去して得
られる油状物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:n
−ヘキサン/酢酸エチル=5/1→2/1)で精製し
て、目的物2.12g(83.6%,無色油状物)を得
た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.28(6H,d,J
=6.8Hz), 1.77−1.86(4H,m),
2.15−2.26(2H,m), 3.08(2
H,t,J=6.8Hz), 3.13(1H,qui
nt.,J=7.0Hz), 3.41−3.60(2
H,m),3.95(2H,t,J=7.2Hz),
4.04−4.10(2H,m); IR (nea
t) 2956,1691,1637,1560,14
39,777,752cm−1
【0118】vii)7−(4−クロロブチル)−9−
イソプロピル−1,1−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−
2H,6H−ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジ
ン−6,8(7H)−ジオンの合成 7−(4−クロロブチル)−9−イソプロピル−3,4
−ジヒドロ−2H,6H−ピリミド〔6,1−b〕
〔1,3〕チアジン−6,8(7H)−ジオン2.12
g(6.69ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液
に、50%m−クロロ過安息香酸2.31g(6.69
ミリモル)を氷冷下で加え、1時間撹拌した。析出した
結晶を濾過した後、濾液を水酸化ナトリウム水で洗浄
し、乾燥した。溶媒を留去して得られた油状物(1−オ
キソ体)は精製することなく次の反応に用いた。粗生成
物の酢酸10ml溶液に30%過酸化水素水1.2ml
(40ミリモル)を室温で加え、100℃で1時間撹拌
した。冷却後、反応液を氷水中にあけ、水層を水酸化ナ
トリウム水で中和した(pH〜8)。析出した結晶を濾
取し、n−ヘキサン/ジエチルエーテルで精製して、目
的物1.64g(70.2%,白色粉末)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.35(6H,d,J=6.6Hz), 1.78
-1.84(4H,m), 2.50(2H,quint.,J=6.2Hz), 3.42-3.61(4
H,m), 3.83(1H,quint.,J=6.6Hz), 3.96(2H,t,J=6.6Hz),
4.06(2H,t,J=6.2Hz); IR (KBr) 1703,1649,1439,1327,
1136cm-1 viii)7−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−
5−イルチオ)ブチル〕−9−イソプロピル−1,1−
ジオキソ−3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピリミド
〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7H)−
ジオンの合成 水素化ナトリウム,60%油状物0.1
52g(3.8ミリモル)のN,N−ジメチルホルムア
ミド20ml懸濁液に5−メルカプトイミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン0.57g(3.8ミリモル)を室温で
加え、30分撹拌した。この混合物に、7−(4−クロ
ロブチル)−9−イソプロピル−1,1−ジオキソ−
3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピリミド〔6,1−
b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7H)−ジオン1.
22g(3.5ミリモル)とヨウ化ナトリウム0.57
g(3.8ミリモル)を加え、100℃で3時間撹拌し
た。冷却後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで3回抽出
した。有機層を水洗、乾燥後、溶媒を留去した。残査を
カラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メ
タノール=25/1)で精製して、目的物1.11g
(68.6%,白色粉末)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.35(6H,d,J=7.0Hz), 1.62
-1.84(4H,m), 2.44-2.56(2H,m), 3.03(2H,t,J=6.8Hz),
3.45-3.51(2H,m), 3.83(1H,quint.,J=7.0Hz),3.93(2H,
t,J=7.0Hz), 4.02(2H,t,J=6.1Hz), 6.92(1H,dd,J=0.8,
7.0Hz), 7.15(1H,dd,J=7.4,9.2Hz), 7.58(1H,d,J=9.2H
z), 7.70(1H,d,J=1.0Hz), 7.86(1H,s); IR(KBr) 2962,1
703,1649,1487,1441,1323,1292,783cm-1 ix)7−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5
−イルチオ)ブチル〕−9−イソプロピル−1,1−ジ
オキソ−3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピリミド
〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7H)−
ジオン・塩酸塩の合成7−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕−9−イソプロ
ピル−1,1−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−2H,6
H−ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−6,
8(7H)−ジオン1.11g(2.4ミリモル)のメ
タノール15ml溶液に濃塩酸0.3ml(3.5ミリ
モル)を加えた。反応液を濃縮乾固し、残査にジエチル
エーテルを加えて析出した結晶を濾取・乾燥して、目的
物1.14g(95.7%,淡白色結晶)を得た。 m.p. 177.0-180.0℃; 1H-NMR (D2O, 200MHz) δ 1.23(6
H,d,J=6.6Hz), 1.74-1.84(4H,m), 2.50-2.60(2H,m), 3.
30-3.39(2H,m), 3.60-3.79(3H,m), 3.71-4.03(4H,m),
7.49(1H,d,J=7.0Hz), 7.79-7.96(1H,m), 8.06(1H,s),
8.18(1H,m);Anal. Calcd for C21H27ClN4O4S2・1.0H2O:
C, 48.78; H, 5.65; N, 10.84.Found: C, 48.86; H, 5.
61; N, 10.82.
【0119】実施例43 7−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕−1,1−ジオキソ−3,4−ジヒド
ロ−2H,6H−ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕チ
アジン−6,8(7H)−ジオン・塩酸塩の合成 i)3−ベンジルピリミジン−2,4,6(1H,3
H)−トリオンの合成 ベンジル尿素24.78g(165ミリモル)とマロン
酸ジエチル25ml(165ミリモル)のメタノール8
4ml懸濁液に、4.1Mのナトリウムメチラ−ト溶液
40.2ml(165ミリモル)を室温で加え、16時
間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残査を水に
溶解し、不溶物を濾過した後、濾液をpH3−4になる
まで濃塩酸を加えた。生じた沈澱を濾取し、水、n−ヘ
キサン−ジエチルエーテルにて洗浄した後、乾燥して目
的物32.12g(89.2%,白色結晶)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 3.65(1H,s), 5.02(2H,s),
7.26-7.35(3H,m), 7.40-7.46(2H,m), 8.48(1H,s); IR
(KBr) 3253,1691,1678,1435,1346,1196,700,503cm-1 ii)3−ベンジル−6−クロロピリミジン−2,4(1
H,3H)−ジオンの合成 50%エタノール16.8mlにオキシ塩化リン78.
7ml(844ミリモル)を、氷冷下で撹拌しながら滴
下した。この溶液に3−ベンジルピリミジン−2,4,
6(1H,3H)−トリオン20.62g(94.5ミ
リモル)を少量ずつ加えた。この混合物を50℃で30
分撹拌した後、100℃で90分撹拌した。冷却後、反
応混合物を氷水中にあけて1時間撹拌した。生じた沈澱
を濾取し、水、n−ヘキサンで洗浄、乾燥して、目的物
20.12g(90.0%,白色結晶)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 5.06(2H,s), 5.89(1H,s),
7.26-7.34(3H,m), 7.43-7.48(2H,m), 10.48(1H,s); IR
(KBr) 3089,1728,1618,1498,1437,540cm-1 iii)3−ベンジル−6−クロロ−1−(3−クロロプ
ロピル)ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンの
合成 3−ベンジル−6−クロロピリミジン−2,4(1H,
3H)−ジオン18.93g(80ミリモル)と炭酸カ
リウム17.69g(128ミリモル)のN,N−ジメ
チルホルムアミド120ml懸濁液に、1−ブロモ−3
−クロロプロパン15.8ml(160ミリモル)を室
温で加えた。この混合物を90℃で3時間撹拌した。冷
却後、反応液を濃縮乾固して得られる残査をクロロホル
ム−水に溶解させ、有機層を水洗した後、乾燥した。溶
媒を留去して得られる油状物をカラムクロマトグラフィ
ー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エチル=5/1→3/
1)で精製して、目的物13.46g(53.7%,淡
黄色粉末)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.12-2.32(2H,m), 3.40-3.
63(2H,m), 4.18-4.25(2H,m), 5.09(2H,s), 5.95(1H,s),
7.26-7.34(3H,m), 7.44-7.48(2H,m); IR (KBr)1703,16
62,1435,754cm-1
【0120】iv)7−ベンジル−3,4−ジヒドロ−2
H,6H−ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン
−6,8(7H)−ジオンの合成 3−ベンジル−6−クロロ−1−(3−クロロプロピ
ル)ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン13.
46g(43.0ミリモル)のN,N−ジメチルホルム
アミド75ml溶液に、水硫化ナトリウム・n水和物
6.92gを氷冷下で加え、1時間撹拌した。反応液を
濃縮乾固し、残査をジクロロメタン−水に溶解させ、有
機層を水洗・乾燥した。溶媒を留去して得られる残査を
再結晶(溶媒:ジクロロメタン−ジエチルエーテル)に
より精製して、目的物6.70g(56.8%,白色粉
末)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.22(2H,quint.,J=6.6Hz),
3.04(2H,t,J=6.6Hz),3.94-4.00(2H,m), 5.09(2H,s),
5.73(1H,s), 7.26-7.32(3H,m), 7.44-7.49(2H,m); IR
(KBr) 3086,1687,1645,1570,1431,1014,833,756,714cm
-1 v)3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピリミド〔6,1
−b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7H)−ジオンの
合成 7−ベンジル−3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピリミ
ド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7H)
−ジオン6.31g(23ミリモル)のトルエン200
ml溶液に、三臭化ホウ素12.5g(50ミリモル)
を氷冷下で加え、16時間加熱還流した。冷却後、反応
液にメタノール50mlを加え、30分撹拌した。濃縮
乾固した後、残査にメタノール−ジエチルエーテルを加
え、析出した沈澱物を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄
後、乾燥して、目的物3.25g(76.7%,淡白色
粉末)を得た。1 H-NMR (DMSO-d6, 200MHz) δ 2.04-2.20(2H,m), 3.07-
3.20(2H,m), 3.82(2H,q,J=5.2Hz), 5.51(1H,s), 11.66
(1H,s); IR (KBr) 3080,1738,1603.1566,1327,1260,114
2,962,824,608cm-1 vi)7−(4−クロロブチル)−3,4−ジヒドロ−2
H,6H−ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン
−6,8(7H)−ジオンの合成 3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピリミド〔6,1−
b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7H)−ジオン2.
76g(15ミリモル)と炭酸カリウム3.32g(2
4ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド50ml
懸濁液に、1−ブロモ−4−クロロブタン3.46ml
(30ミリモル)を室温で加え、60℃で2時間、次い
で100℃で3時間撹拌した。冷却後、反応液を濃縮乾
固した。残査をジクロロメタン−水に溶解し、有機層を
水洗・乾燥した。溶媒を留去して得られる油状物をカラ
ムクロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エ
チル=2/1→1/4)で精製して、目的物1.92g
(46.6%,白色粉末)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.78-1.83(4H,m), 2.21-2.
32(2H,m), 3.08(2H,t,J=6.2Hz), 3.41-3.60(2H,m), 3.9
2-4.03(4H,m), 5.70(1H,s); IR (KBr) 1689,1645,1568,
1437,758cm-1
【0121】vii)7−(4−クロロブチル)−1,1
−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピリミド
〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7H)−
ジオンの合成 7−(4−クロロブチル)−3,4−ジヒドロ−2H,
6H−ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−
6,8(7H)−ジオン1.65g(6ミリモル)のジ
クロロメタン30ml溶液に、50%m−クロロ過安息
香酸2.07g(6ミリモル)を氷冷下で加え、1時間
撹拌した。析出した結晶を濾過した後、濾液を水酸化ナ
トリウム水で洗浄し、乾燥した。溶媒を留去して得られ
た油状物(1−オキソ体)は精製することなく次の反応
に用いた。粗生成物の酢酸10ml溶液に30%過酸化
水素水1.2ml(40ミリモル)を室温で加え、10
0℃で1時間撹拌した。冷却後、反応液を氷水中にあ
け、水層を水酸化ナトリウム水で中和した(pH〜
8)。反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を乾
燥後、溶媒を留去した。残査をカラムクロマトグラフィ
ー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エチル=1/2)で精
製して、目的物0.70g(38.0%,白色粉末)を
得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.79-1.85(4H,m), 2.46-2.
60(2H,m), 3.41-3.61(4H,m), 3.98(2H,t,J=7.0Hz), 4.1
5-4.22(2H,m), 6.48(1H,s); IR (KBr) 1709,1666,1323,
1146,760,592,469cm-1 viii)7−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−
5−イルチオ)ブチル〕−1,1−ジオキソ−3,4−
ジヒドロ−2H,6H−ピリミド〔6,1−b〕〔1,
3〕チアジン−6,8(7H)−ジオンの合成 水素化ナトリウム,60%油状物0.053g(2.2
ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド15ml懸
濁液に5−メルカプトイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン
0.33g(2.2ミリモル)を室温で加え、30分撹
拌した。この混合物に、7−(4−クロロブチル)−
1,1−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピ
リミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7
H)−ジオン0.61g(2.0ミリモル)とヨウ化ナ
トリウム0.33g(2.2ミリモル)を加え、100
℃で3時間撹拌した。冷却後、反応液を水にあけ、酢酸
エチルで3回抽出した。有機層を水洗、乾燥後、溶媒を
留去した。残査を再結晶(溶媒:クロロホルム−ジエチ
ルエーテル)により精製して、目的物0.442g(5
2.6%,淡緑色粉末)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.64-1.84(4H,m), 2.51(2
H,quint.,J=6.2Hz), 3.03(2H,t,J=7.0Hz), 3.48(2H,t,J
=7.0Hz), 3.94(2H,t,J=6.8Hz), 4.14(2H,t,J=6.2Hz),
6.46(1H,m), 6.95(1H,d,J=6.6Hz), 7.16(1H,dd,J=7.4,
9.2Hz), 7.57(1H,d,J=8.8Hz), 7.69(1H,s), 7.85(1H,
s); IR (KBr) 1707,1659,1485,1443,1327,1146,756,592
cm-1 ix)7−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5
−イルチオ)ブチル〕−1,1−ジオキソ−3,4−ジ
ヒドロ−2H,6H−ピリミド〔6,1−b〕〔1,
3〕チアジン−6,8(7H)−ジオン・塩酸塩の合成 7−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕−1,1−ジオキソ−3,4−ジヒド
ロ−2H,6H−ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕チ
アジン−6,8(7H)−ジオン0.442g(1.0
5ミリモル)のメタノール15ml溶液に濃塩酸0.3
ml(3.5ミリモル)を加えた。反応液を濃縮乾固
し、残査にジエチルエーテルを加えて析出した結晶を濾
取・乾燥して、目的物0.405g(84.3%,淡白
色結晶)を得た。 m.p. 178.0-179.0℃; 1H-NMR (D2O, 200MHz) δ 1.68-
1.82(4H,m), 2.50-2.62(2H,m), 3.27(2H,t,J=7.0Hz),
3.73(2H,t,J=6.6Hz), 3.90(2H,t,J=7.0Hz), 4.03(2H,t,
J=6.8Hz), 6.49(1H,s), 7.52(1H,dd,J=1.6,7.2Hz), 7.7
5-7.91(2H,m),7.96-7.98(1H,m), 8.21-8.23(1H,m); Ana
l. Calcd for C18H21ClN4O4S2・0.4H2O:C, 46.58; H, 4.
73; N, 12.07. Found: C, 46.76; H, 4.66; N, 12.01.
【0122】実施例44 5−カルボエトキシメチレン−3−〔4−(イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チア
ゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−カルボエトキシメチレン−3−〔4−(イミダ
ゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チ
アゾリジン−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン3.2
1g(10ミリモル)とエチルグリコール酸1.12g
(11ミリモル)のエタノ−ル50ml溶液に、ピペリ
ジン0.01ml(1.0ミリモル)を加え、16時間
加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残留物をクロ
ロホルムに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水で洗浄、
乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロマトグラ
フィー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エチル=1/1→
1/4→酢酸エチル)で精製して、目的物0.70g
(17.3%,黄色結晶)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.35(3H,t,J=7.0Hz), 1.62
-1.88(4H,m), 3.01(2H,t,J=7.0Hz), 3.74(2H,t,J=7.2H
z), 4.32(2H,q,J=7.2Hz), 6.91(1H,dd,J=1.0,7.0Hz),
7.15(1H,dd,J=7.0,9.2Hz), 7.58(1H,d,J=9.0Hz), 7.69
(1H,d,J=1.2Hz), 7.84(1H,s). ii)5−カルボエトキシメチレン−3−〔4−(イミダ
ゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チ
アゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−カルボエトキシメチレン−3−〔4−(イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チア
ゾリジン−2,4−ジオン 0.70g(1.73ミリ
モル)のメタノール20ml溶液に、濃塩酸 0.20
mlを加え撹拌した後、溶媒を留去した。残留物をジエ
チルエーテルにより洗浄して、目的物0.74g(9
6.8%,白色固体)を得た。 m.p. 119.0-120.0℃; 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.34
(3H,t,J=7.2Hz), 1.76-1.90(4H,m), 3.35(2H,t,J=6.8H
z), 3.75(2H,t,J=6.2Hz), 4.31(2H,q,J=7.2Hz),6.94(1
H,s), 7.60(1H,d,J=7.2Hz), 7.82-8.00(2H,m), 8.16(1
H,d,J=2.0Hz),8.33(1H,d,J=1.8Hz). ; Anal. Calcd for
C18H20ClN3O4S2・0.5H2O: C, 47.94;H, 4.69; N, 9.32.
Found: C, 48.13; H, 4.71; N, 9.60.
【0123】実施例45 5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルスルフィニル)ブチル〕チアゾリジ
ン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−(4−クロロブチルスルフィニル)イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジンの合成 5−(4−クロロブチルチオ)イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン2.41g(10ミリモル)の濃硫酸5ml溶
液に、濃硝酸4mlを0℃で加え、15分間撹拌した。
反応混合物を氷水中に注ぎ、50%水酸化ナトリウム水
で中和した後、クロロホルムで抽出、乾燥後、溶媒を留
去した。残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:
酢酸エチル→酢酸エチル/エタノール=10/1)で精
製して、目的物1.78g(69.3%,茶黄色油状
物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.88-1.99(4H,m), 3.10(2
H,t,J=7.6Hz), 3.55(2H,t,J=6.6Hz), 7.34-7.37(2H,m),
7.79-7.84(2H,m), 7.94(1H,s).; IR (neat) 2956, 162
4, 1493, 1450, 1284, 1142, 1066, 787, 737, 636. cm
-1 ii)3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5
−イルスルフィニル)ブチル〕チアゾリジン−2,4−
ジオンの合成 5−(4−クロロブチルスルフィニル)イミダゾ〔1,
2−a〕ピリジン0.51g(2.0ミリモル)とチア
ゾリジン−2,4−ジオン0.355g(2.0ミリモ
ル)のN,N−ジメチルホルムアミド10ml溶液に、
1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデセ
ン0.30ml(2.0ミリモル)を加え、80℃で1
6時間加熱した。冷却後、反応混合物を水に注ぎ、酢酸
エチルで抽出、水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残
留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホル
ム→クロロホルム/メタノール=50/1)で精製し
て、目的物0.33g(49.0%,淡黄色油状物)を
得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.73-1.84(4H,m), 3.10-3.
16(2H,m), 3.64(2H,t,J=6.6Hz), 3.94(2H,s), 7.36-7.4
1(2H,m), 7.79-7.84(2H,m), 7.93(1H,s).; IR(neat) 29
43, 1749, 1684, 1352, 1286, 1142, 1066, 1038, 789,
748. cm-1 iii)5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン−5−イルスルフィニル)ブチル〕チア
ゾリジン−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルスルフィニル)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオ
ン0.33g(0.98ミリモル)とn−ブチルアルデ
ヒド0.10ml(1.1ミリモル)のエタノ−ル5m
l溶液に、ピペリジン0.01ml(0.1ミリモル)
を加え、2時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去し
た。残留物をクロロホルムに溶解し、飽和炭酸水素ナト
リウム水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカ
ラムクロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸
エチル=1/4→酢酸エチル)で精製して、目的物0.
287g(74.8%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.99(3H,t,J=7.4Hz), 1.53
-1.86(6H,m), 2.22(2H,q,J=7.6Hz), 3.12-3.18(2H,m),
3.70(2H,t,J=6.6Hz), 7.07(1H,t,J=7.6Hz), 7.33-7.36
(2H,m), 7.78-7.82(2H,m), 7.94(1H,d,J=0.8Hz).; IR
(neat) 2958, 2872,1741, 1682, 1635, 1352, 1284, 11
40, 1068, 787, 735. cm-1 iv)5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルスルフィニル)ブチル〕チアゾ
リジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルスルフィニル)ブチル〕チアゾリジ
ン−2,4−ジオン 287mg(0.73ミリモル)
のメタノール10ml溶液に、濃塩酸 0.10mlを
加え撹拌した後、溶媒を留去した。残留物をジエチルエ
ーテルにより洗浄して、目的物280mg(89.6
%,淡黄色泡状物)を得た。1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 0.98(3H,t,J=7.4Hz), 1.59
(2H,quint.,J=7.4Hz),1.70-1.84(4H,m), 2.23(2H,t,J=
7.8Hz), 3.27-3.44(2H,m), 3.66(2H,t,J=6.2Hz), 6.98
(1H,t,J=7.8Hz), 7.90(1H,dd,J=3.0,5.4Hz), 8.13-8.16
(2H,m), 8.27(1H,d,J=2.2Hz), 8.59(1H,d,J=2.0Hz).; A
nal. Calcd for C18H22ClN3O3S2・0.6H2O:C, 49.27; H,
5.33; N, 9.58. Found: C, 49.55; H, 5.61; N, 9.07.
【0124】実施例46 5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルスルホニル)ブチル〕チアゾリジン
−2,4−ジオン・塩酸塩の合成i)5−(4−クロロ
ブチルスルホニル)イミダゾ〔1,2−a〕ピリジンの
合成 5−(4−クロロブチルスルフィニル)イミダゾ〔1,
2−a〕ピリジン0.88g(3.47ミリモル)のジ
クロロメタン15ml溶液に、m−クロロ過安息香酸
0.90g(5.20ミリモル)を0℃で加え、室温で
64時間撹拌した。反応混合物にさらに0.6g(3.
47ミリモル)のm−クロロ過安息香酸を加え、5時間
撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水に注
ぎ、ジクロロメタンで抽出、乾燥後、溶媒を留去した。
残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキ
サン/酢酸エチル=1/4)で精製して、目的物0.2
8g(29.7%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.90-1.97(4H,m), 3.30(2
H,t,J=7.4Hz), 3.53(2H,t,J=5.8Hz), 7.36(1H,dd,J=7.
2,9.0Hz), 7.68(1H,dd,J=1.0,7.0Hz), 7.86(1H,d,J=1.4
Hz), 7.96(1H,d,J=9.0Hz), 8.29(1H,s).; IR (neat) 29
60, 1522, 1452,1331, 1288, 1142, 1093, 953, 825, 7
39, 650, 530. cm-1 ii)3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5
−イルスルホニル)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジ
オンの合成 5−(4−クロロブチルスルホニル)イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン0.27g(1.0ミリモル)とチアゾ
リジン−2,4−ジオン0.177g(1.0ミリモ
ル)のN,N−ジメチルホルムアミド7ml溶液に、
1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデセ
ン0.15ml(1.0ミリモル)を加え、80℃で1
6時間加熱した。冷却後、反応混合物を水に注ぎ、酢酸
エチルで抽出、水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残
留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホル
ム→クロロホルム/メタノール=50/1)で精製し
て、目的物0.22g(62.2%,淡黄色油状物)を
得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.72-1.77(4H,m), 3.31(2
H,t,J=7.4Hz), 3.60(2H,t,J=6.6Hz), 3.93(2H,s), 7.36
(1H,dd,J=7.2,9.0Hz), 7.66(1H,dd,J=1.2,7.2Hz),7.85
(1H,d,J=1.4Hz), 7.96(1H,d,J=9.0Hz), 8.30(1H,s).; I
R (neat) 2953,1753, 1693, 1390, 1331, 1288, 1142,
1045, 955, 825, 793, 739. cm-1 iii)5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン−5−イルスルホニル)ブチル〕チアゾ
リジン−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルスルホニル)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン
0.22g(0.62ミリモル)とn−ブチルアルデヒ
ド0.10ml(1.1ミリモル)のエタノ−ル5ml
溶液に、ピペリジン0.01ml(0.1ミリモル)を
加え、2時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。
残留物をクロロホルムに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラム
クロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エチ
ル=1/4)で精製して、目的物0.269g(qua
nt.,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.98(3H,t,J=7.4Hz), 1.55
(2H,quint.,J=7.6Hz),1.73-1.81(4H,m), 2.21(2H,quin
t.,J=7.4Hz), 3.29-3.36(2H,m), 3.63-3.69(2H,m), 7.0
4(1H,t,J=7.6Hz), 7.34(1H,dd,J=7.2,9.0Hz), 7.66(1H,
d,J=7.2Hz), 7.86(1H,s), 7.95(1H,d,J=9.0Hz), 8.31(1
H,s).; IR (neat) 2960, 2878, 1741,1682, 1635, 133
1, 1288, 1138, 824, 737, 652, 528. cm-1 iv)5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルスルホニル)ブチル〕チアゾリ
ジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルスルホニル)ブチル〕チアゾリジン
−2,4−ジオン 269mg(0.66ミリモル)の
メタノール10ml溶液に、濃塩酸 0.10mlを加
え撹拌した後、溶媒を留去した。残留物をジエチルエー
テルにより洗浄して、目的物304mg(quan
t.,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 0.98(3H,t,J=7.4Hz), 1.63
(2H,quint.,J=7.4Hz),1.68-1.80(4H,m), 2.22(2H,q,J=
7.2Hz), 3.16-3.68(4H,m), 6.95(1H,t,J=7.6Hz), 8.16-
8.18(2H,m), 8.33-8.38(2H,s), 8.71(1H,s).; Anal. Ca
lcd forC18H22ClN3O4S2: C, 48.70; H, 4.99; N, 9.46.
Found: C, 48.45; H, 5.61;N, 8.53.
【0125】実施例47 5−ブチリデン−3−〔3−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−8−イルオキシ)プロピル〕チアゾリジン−
2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)2−アミノ−3−(3−クロロプロピルオキシ)ピ
リジンの合成 4.1Mナトリウムメトキシド溶液48.7ml(20
0ミリモル)のジメチルスルホキシド100ml懸濁液
に2−アミノ−3−ヒロドキシピリジン22.03g
(200ミリモル)を室温で加え、80℃で10分間加
熱撹拌して溶解した。冷却後、メタノールを留去した。
この混合物に1−ブロモ−3−クロロプロパン19.8
ml(200ミリモル)を0℃で加え、30分間撹拌し
た。反応混合物を水(400ml)に注ぎ、クロロホル
ムで抽出、2N−水酸化ナトリウム水で洗浄、乾燥後、
溶媒を留去した。残留物をカラムクロマトグラフィー
(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エチル=1/4→酢酸エ
チル)で精製した。得られた粗結晶をジエチルエーテル
ーn−ヘキサンで洗浄して、目的物20.48g(5
4.8%,白色粉末)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.28(2H,quint.,J=5.8Hz),
3.75(2H,t,J=6.4Hz),4.15(2H,t,J=5.8Hz), 4.68(2H,
s), 6.62(1H,dd,J=5.2,7.6Hz), 6.94(1H,dd,J=1.2,7.8H
z), 7.68(1H,dd,J=1.2,5.0Hz). ii)3−〔3−(2−アミノピリジン−3−イルオキ
シ)プロピル〕チアゾリジン−2,4−ジオンの合成 2−アミノ−3−(3−クロロプロピルオキシ)ピリジ
ン9.33g(50ミリモル)とチアゾリジン−2,4
−ジオンナトリウム塩6.97g(50ミリモル)の
N,N−ジメチルホルムアミド200ml懸濁液に、ヨ
ウ化ナトリウム7.49g(50ミリモル)を加え、8
0℃で16時間加熱還流した。冷却後、反応混合物を水
に注ぎ、酢酸エチルで抽出、水で洗浄、乾燥後、溶媒を
留去した。残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出
液:n−ヘキサン/酢酸エチル=1/4→酢酸エチル)
で精製して、目的物8.14g(60.9%,黄色固
体)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.16(2H,quint.,J=5.8Hz),
3.87(2H,t,J=6.8Hz),3.97(2H,s), 4.02(2H,t,J=5.8H
z), 4.71(2H,s), 6.60(1H,dd,J=5.2,7.8Hz),6.88(1H,d
d,J=1.4,7.8Hz), 7.67(1H,dd,J=1.4,5.0Hz). iii)3−〔3−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−
8−イルオキシ)プロピル〕チアゾリジン−2,4−ジ
オンの合成 3−〔3−(2−アミノピリジン−3−イルオキシ)プ
ロピル〕チアゾリジン−2,4−ジオン4.01g(1
5ミリモル)のエタノ−ル40ml溶液に、クロロアセ
トアルデヒド,40%溶液15mlを60℃で加え、2
時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残留物を
クロロホルムに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水で洗
浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロマト
グラフィー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エチル=1/
4)で精製して、目的物2.92g(66.8%,白色
粉末)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.27(2H,quint.,J=6.0Hz),
3.92(2H,t,J=6.4Hz),4.09(2H,s), 4.22(2H,t,J=6.0H
z), 6.41(1H,d,J=7.4Hz), 6.66(1H,t,J=7.0Hz),7.55(2
H,s), 7.77(1H,d,J=6.2Hz). iv)5−ブチリデン−3−〔3−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−8−イルオキシ)プロピル〕チアゾリジ
ン−2,4−ジオンの合成 3−〔3−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イ
ルオキシ)プロピル〕チアゾリジン−2,4−ジオン
1.17g(4.0ミリモル)とn−ブチルアルデヒド
0.36ml(4.0ミリモル)のエタノ−ル15ml
溶液に、ピペリジン0.04ml(0.4ミリモル)を
加え、2時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。
残留物をクロロホルムに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラム
クロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エチ
ル=1/4→酢酸エチル)で精製して、目的物1.07
g(77.5%,淡燈色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.97(3H,t,J=7.4Hz), 1.57
(2H,quint.,J=7.2Hz),2.15-2.33(4H,m), 3.98(2H,t,J=
6.6Hz), 4.21(2H,t,J=6.6Hz), 6.44(1H,dd,J=1.0,6.6H
z), 6.66(1H,dd,J=6.8,8,2Hz), 7.07(1H,t,J=7.8Hz),
7.54(1H,d,J=1.2Hz), 7.56(1H,d,J=1.2Hz), 7.77(1H,d
d,J=1.2,7.8Hz).; IR (neat) 2960,2873, 1743, 1686,
1547, 1362, 1281, 1169, 1113, 1078, 924, 771, 733.
cm-1 v)5−ブチリデン−3−〔3−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−8−イルオキシ)プロピル〕チアゾリジ
ン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−ブチリデン−3−〔3−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−8−イルオキシ)プロピル〕チアゾリジン−
2,4−ジオン1.07g(3.10ミリモル)のメタ
ノール50ml溶液に、濃塩酸0.30mlを加えた。
溶媒を留去した後、ジエチルエーテルで洗浄して、目的
物1.16g(97.9%,淡燈色泡状物)を得た。1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 0.96(3H,t,J=7.4Hz), 1.57
(2H,quint.,J=7.0Hz),2.16-2.31(4H,m), 4.01(2H,t,J=
6.6Hz), 4.37(2H,t,J=5.8Hz), 7.02(1H,t,J=7.6Hz), 7.
38-7.40(2H,m), 8.06(1H,d,J=2.2Hz), 8.28(1H,d,J=2.0
Hz), 8.42-8.46(1H,m).; Anal. Calcd for C17H20ClN3O
3S・0.9H2O: C, 51.29; H, 5.52; N,10.56. Found: C, 5
1.49; H, 5.83; N, 10.52.
【0126】実施例48 5−ブチリデン−3−〔4−(2−メチルイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チ
アゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−ブチリデン−3−〔4−(2−メチルイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チ
アゾリジン−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(2−メチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジ
ン−8−イルオキシ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−
ジオン1.36g(4.26ミリモル)とn−ブチルア
ルデヒド0.38ml(4.26ミリモル)のエタノ−
ル20ml溶液に、ピペリジン0.04ml(0.4ミリ
モル)を加え、2時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留
去した。残留物をクロロホルムに溶解し、飽和炭酸水素
ナトリウム水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物
をカラムクロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキサン/
酢酸エチル=10/1)で精製して、目的物1.23g
(77.2%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.98(3H,t,J=7.8Hz), 1.59
(2H,quint.,J=7.4Hz),1.89-1.95(4H,m), 2.21(2H,q,J=
7.4Hz), 2.45(3H,d,J=0.8Hz), 3.78(2H,t,J=6.6Hz), 4.
16(2H,t,J=6.2Hz), 6.39(1H,dd,J=0.6,7.6Hz), 6.59(1
H,t,J=6.6Hz),7.08(1H,t,J=7.8Hz), 7.28(1H,d,J=0.8H
z), 7.66(1H,dd,J=1.2,6.6Hz).; IR(neat) 2958, 2873,
1749, 1686, 1635, 1545, 1354, 1282, 1107, 768, 73
5.cm-1 ii)5−ブチリデン−3−〔4−(2−メチルイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チ
アゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−ブチリデン−3−〔4−(2−メチルイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チ
アゾリジン−2,4−ジオン1.23g(3.29ミリ
モル)のメタノ−ル30ml溶液に、濃塩酸0.33m
lを加えた。溶媒を留去した後、ジエチルエ−テルで洗
浄して目的物1.41g(quant.,黄色油状物)
を得た。1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 0.98(3H,t,J=7.2Hz), 1.59
(2H,quint.,J=7.4Hz),1.78-1.83(4H,m), 2.24(2H,q,J=
7.4Hz), 2.56(3H,s), 3.80(2H,t,J=6.4Hz),4.38(2H,t,J
=5.6Hz), 7.07(1H,t,J=7.8Hz), 7.33-7.35(2H,m),7.98
(1H,d,J=1.2Hz), 8.31(1H,dd,J=2.2,5.2Hz).; Anal. Ca
lcd for C19H24ClN3O3S・0.8H2O:C, 53.78; H, 6.08; N,
9.90. Found: C, 54.02; H, 6.43; N, 9.79.
【0127】実施例49 5−ブチリデン−3−〔4−(3−ジメチルアミノメチ
ルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブ
チル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・2塩酸塩の合成 i)5−ブチリデン−3−〔4−(3−ジメチルアミノ
メチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチ
オ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオンの合成 ホルマリン0.27ml(3.6ミリモル)と50%ジ
メチルアミン水溶液0.33g(3.6ミリモル)の酢
酸20ml溶液に、5−ブチリデン−3−〔4−(イミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕
チアゾリジン−2,4−ジオン1.13g(3.0ミリ
モル)の酢酸5ml溶液を0℃で加え、80℃で90分
間加熱撹拌した。冷却後、反応混合物を氷冷下で50%
水酸化ナトリウム水50ml中にあけた。混合物をクロ
ロホルムで抽出、乾燥後、溶媒を留去した。残査をカラ
ムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノ
ール=25/1)で精製して、目的物0.43g(3
3.3%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.98(3H,t,J=7.4Hz), 1.13
-1.84(6H,m), 2.18-2.27(8H,m), 3.00(2H,t,J=6.8Hz),
3.70(2H,t,J=7.0Hz), 3.99(2H,s), 6.82(1H,dd,J=1.0,
7.0Hz), 7.03-7.13(2H,m), 7.48(1H,s), 7.48-7.52(1H,
m). ii)5−ブチリデン−3−〔4−(3−ジメチルアミノ
メチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチ
オ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・2塩酸塩
の合成 5−ブチリデン−3−〔4−(3−ジメチルアミノメチ
ルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブ
チル〕チアゾリジン−2,4−ジオン0.43g(1.
0ミリモル)のメタノ−ル20ml溶液に、濃塩酸0.
13mlを加えた。溶媒を留去した後、ジエチルエ−テ
ルで洗浄して目的物0.45g(89.4%,黄色油状
物)を得た。1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 0.97(3H,t,J=7.2Hz), 1.60
(2H,quint.,J=7.6Hz),1.78-1.87(4H,m), 2.24(2H,q,J=
7.2Hz), 3.07(6H,s), 3.26-3.35(2H,m), 3.72(2H,t,J=
6.4Hz), 5.18(2H,s), 7.04(1H,t,J=8.0Hz), 7.73-7.77
(1H,m), 7.99-8.02(2H,m), 8.55(1H,s).; Anal. Calcd
for C21H30Cl2N4O2S2・1.0H2O: C,48.18; H, 6.16; N, 1
0.70. Found: C, 48.45; H, 6.33; N, 10.43.
【0128】実施例50 5−ブチリデン−3−〔4−(3−ブロモイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チア
ゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−ブチリデン−3−〔4−(3−ブロモイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チア
ゾリジン−2,4−ジオンの合成 5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,
4−ジオン1.13g(3.0ミリモル)の四塩化炭素
15ml溶液に、N−ブロモスクシンイミド0.59g
(3.3ミリモル)を室温で加え、80℃で90分間加
熱撹拌した。冷却後、反応混合物に飽和炭酸水素ナトリ
ウム水を加えた。有機層を分離、乾燥した後、溶媒を留
去した。残査をカラムクロマトグラフィー(溶出液:n
−ヘキサン/酢酸エチル=2/1→1/4)で精製し
て、目的物1.11g(81.4%,黄色油状物)を得
た。 1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.98(3H,t,J=7.4Hz), 1.53
-1.85(6H,m), 2.21(2H,q,J=7.8Hz), 2.98(2H,t,J=7.0H
z), 3.71(2H,t,J=7.0Hz), 6.89(1H,dd,J=1.2,7.0Hz),
7.03-7.14(2H,m), 7.55(1H,dd,J=1.0,8.8Hz), 7.58(1H,
s).; IR (neat) 2958, 1743, 1682, 1635, 1348, 781,
729, 623. cm-1 ii)5−ブチリデン−3−〔4−(3−ブロモイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チア
ゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−ブチリデン−3−〔4−(3−ブロモイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チア
ゾリジン−2,4−ジオン1.11g(2.44ミリモ
ル)のメタノ−ル30ml溶液に、濃塩酸0.25ml
を加えた。溶媒を留去した後、ジエチルエ−テルで洗浄
して目的物1.18g(98.5%,黄色油状物)を得
た。1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 0.98(3H,t,J=7.2Hz), 1.59
(2H,quint.,J=7.4Hz), 1.72-1.87(4H,m), 2.23(2H,q,J=
7.4Hz), 3.35(2H,t,J=6.8Hz), 3.71(2H,t,J=6.8Hz), 7.
59(1H,d,J=7.4Hz), 7.82-7.98(2H,m), 8.15(1H,d,J=2.0
Hz), 8.33(1H,s).; Anal. Calcd for C18H21ClN3O2BrS2
・0.2H2O: C, 43.72; H, 4.36; N, 8.50.Found: C, 44.0
0; H, 4.69; N, 8.28.
【0129】実施例51 7−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕−1−オキソ−9−フェニル−3,4
−ジヒドロ−2H,6H−ピリミド〔6,1−b〕
〔1,3〕チアジン−6,8(7H)−ジオン・塩酸塩
の合成 7−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕−1−オキソ−9−フェニル−3,4
−ジヒドロ−2H,6H−ピリミド〔6,1−b〕
〔1,3〕チアジン−6,8(7H)−ジオン166m
g(0.36ミリモル)のメタノ−ル5ml溶液に、濃
塩酸8μlを加えた。溶媒を留去した後、ジエチルエ−
テルで洗浄して目的物132mg(72.9%,淡黄色
泡状物)を得た。1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.72-1.90(4H,m), 2.17-2.
29(1H,m), 2.58-2.67(1H,m), 3.02(1H,t,J=6.6Hz), 3.3
3-3.53(3H,m), 3.90-4.08(4H,m), 7.21(1H,d,J=7.6Hz),
7.34-7.60(5H,m), 7.81-7.91(2H,m), 8.08-8.15(1H,
m), 8.27-8.30(1H,m).; Anal. Calcd for C24H25ClN4O3
S2・1.5H2O: C, 52.98; H, 5.19; N, 10.30.Found: C, 5
3.01; H, 5.08; N, 10.39.
【0130】実施例52 5−(エチルチオメチレン)−3−〔4−(イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チア
ゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−(エチルチオメチレン)チアゾリジン−2,4
−ジオンの合成 5−(エトキシメチレン)チアゾリジン−2,4−ジオ
ン5.20g(チアゾリジン−2,4−ジオンとの1:
1.71混合物、約13.9ミリモル)のエタノール5
0ml懸濁液にエタンチオールナトリウム塩5.0g
(59ミリモル)を室温で加えた後、3時間加熱撹拌し
た。冷却後、反応液を水中にあけ、pH2付近に調整し
た。生じた沈殿を濾取し、水、次いでnーヘキサン/ジ
エチルエーテルで洗浄後、乾燥して目的物1.38g
(52.0%,淡黄色粉末)を得た。1H-NMR (CDCl3, 2
00MHz) δ 1.43(3H,t,J=7.2Hz), 3.01(2H,q,J=7.4Hz),
7.84(1H,s), 8.96(1H,s). ii)5−(エチルチオメチレン)−3−〔4−(イミダ
ゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チ
アゾリジン−2,4−ジオンの合成 5−(4−クロロブチルチオ)イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン601mg(2.5ミリモル)と5−(エチル
チオメチレン)チアゾリジン−2,4−ジオン473m
g(2.5ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド
5ml溶液に、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕
−7−ウンデセン0.37ml(2.5ミリモル)を加
え、80℃で16時間撹拌した。冷却後、反応液に水を
加え、酢酸エチルで抽出、乾燥後、溶媒を留去した。残
留物をカラムクロマトグラフィ−で(溶出液:ヘキサン
/酢酸エチル=1:4→酢酸エチル)で精製して、目的
物0.76g(77.2%,淡燈色油状物)を得た。 m.p. 159.0-160.0℃; 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.43
(3H,t,J=7.4Hz), 1.58-1.86(4H,m), 2.95-3.06(4H,m),
3.69(2H,t,J=7.0Hz), 6.90(1H,dd,J=0.6,6.8Hz), 7.15
(1H,dd,J=7.2,9.2Hz), 7.58(1H,d,J=9.0Hz), 7.69(1H,
d,J=1.2Hz), 7.81(1H,s), 8.83(1H,s). iii)5−(エチルチオメチレン)−3−〔4−(イミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕
チアゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−(エチルチオメチレン)−3−〔4−(イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チア
ゾリジン−2,4−ジオン0.76g(1.93ミリモ
ル)のメタノ−ル20ml溶液に、濃塩酸0.21ml
を加えた。溶媒を留去した後、ジエチルエ−テルで洗浄
して目的物0.78g(94.0%,黄色固体)を得
た。 m.p. 159.0-160.0℃; 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.41
(3H,t,J=7.6Hz), 1.73-1.84(4H,m), 3.08(2H,q,J=7.4H
z), 3.35(2H,t,J=4.8Hz), 3.70(2H,t,J=6.2Hz),7.58(1
H,d,J=7.4Hz), 7.82-7.99(2H,m), 7.97(1H,s), 8.15(1
H,d,J=2.2Hz),8.32(1H,d,J=2.2Hz).; Anal. Calcd for
C17H20ClN3O2S3・0.5H2O: C, 46.51;H, 4.82; N, 9.57.
Found: C, 46.49; H, 4.81; N, 9.57.
【0131】実施例53 7−〔3−〔2−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−
5−イル)エチルオキシカルボニル〕アミノプロピル〕
−1,1−ジオキソ−9−フェニル−3,4−ジヒドロ
−2H,6H−ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕チア
ジン−6,8(7H)−ジオン・塩酸塩の合成 5−(2−フェノキシカルボニルオキシ)エチルイミダ
ゾ〔1,2−a〕ピリジン258mg(0.91ミリモ
ル)と3−(1,1,6,8−テトラオキソ−9−フェ
ニル−2,3,4,8−テトラヒドロピリミド〔6,1
−b〕〔1,3〕チアジン−7−イル)プロピル〕アミ
ン・塩酸塩 386mg (1.0ミリモル)のアセトニ
トリル5ml溶液に、トリエチルアミン0.14ml
(1.0ミリモル)を加え、80℃で64時間加熱撹拌
した。冷却後、混合物に水を加えジクロロメタンで抽
出、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロマト
グラフィー(溶出液:酢酸エチル)で精製して目的物4
5mg(9.2%,淡燈色泡状物)を得た。 上記化合物45mg(0.084ミリモル)のメタノ−
ル5ml溶液に、濃塩酸3滴を加えた。溶媒を留去した
後、ジエチルエ−テルで洗浄して目的物45mg(9
3.3%,黄色泡状物)を得た。 m.p. 130.0-132.0℃; 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.77
(2H,quint.,J=6.6Hz),2.48(2H,quint.,J=6.4Hz), 3.06
(2H,t,J=6.4Hz), 3.45-3.53(4H,m), 3.96(2H,t,J=7.0H
z), 4.17(2H,t,J=6.2Hz), 4.49(2H,t,J=6.0Hz), 7.25-
7.41(6H,m), 7.82-7.87(2H,m), 8.05(1H,s), 8.36(1H,
s).; Anal. Calcd forC26H28ClN5O6S・1.0H2O: C, 52.7
4; H, 5.11; N, 11.83. Found: C, 53.00;H, 5.22; N,
11.68.
【0132】実施例54 5−ブチリデン−3−〔5−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルチオ)−3,3−ジメチルペンチ
ル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)3,3−ジメチル−1,5−ペンタンジオールの合
成 3,3−ジメチルグルタル酸13.38g(83.5ミ
リモル)とメタノール90ml(60ミリモル)の1,
2−ジクロロエタン200ml溶液に濃硫酸4.18m
lを室温で加え、16時間加熱還流した。冷却後、反応
混合物に水を加え、有機層を分離した。飽和炭酸水素ナ
トリウム水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物を
カラムクロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキサン/酢
酸エチル=2/1)で精製して、3,3−ジメチルグル
タル酸エチルを得た。リチウムアルミニウムヒドリド
3.80g(100ミリモル)のテトラヒドロフラン2
50ml懸濁液に上記生成物を室温で加え、16時間撹
拌した。過剰のリチウムアルミニウムヒドリドが分解す
るまでこの反応混合物に水を加えた。有機層を乾燥、生
じた沈殿を濾去した後、溶媒を留去して目的物10.6
2g(96.2%,白色結晶)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.95(6H,s), 1.58(4H,t,J=
7.0Hz), 3.74(4H,t,J=7.0Hz). ii)1−ベンジルオキシメトキシ−3,3−ジメチル−
5−ペンタノールの合成3,3−ジメチル−1,5−ペ
ンタンジオール7.93g(60ミリモル)とジイソプ
ロピルエチルアミン10.45ml(60ミリモル)の
ジクロロメタン120ml溶液にベンジルクロロメチル
エーテル8.35ml(60ミリモル)を室温で加え、
3時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水を加え
た。ジクロロメタンで抽出、乾燥後、溶媒を留去した。
残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキ
サン/酢酸エチル=2/1)で精製して、目的物5.5
0g(36.3%,無色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.95(6H,s), 1.53-1.63(4
H,m), 3.61-3.76(4H,m),4.61(2H,s), 4.75(2H,s), 7.35
-7.37(5H,m).; IR (neat) 3425, 2933, 1454,1380, 111
0, 1043, 787, 698. cm-1 iii)5−(5−ベンジルオキシメトキシ−3,3−ジ
メチルペンチルチオ)イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン
の合成 1−ベンジルオキシメトキシ−3,3−ジメチル−5−
ペンタノール0.99g(3.92ミリモル)とトリエ
チルアミン0.60ml(4.3ミリモル)のジクロロ
メタン15ml溶液にメタンスルホニルクロリド0.3
3ml(4.3ミリモル)を0℃で加え、室温で30分
間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水を加えた。ジ
クロロメタンで抽出、乾燥後、溶媒を留去して、1−ベ
ンジルオキシメトキシ−3,3−ジメチル−5−メタン
スルホンニルオキシペンタンを得た。1 H-NMR(CDCl3, 200MHz)δ: 0.97(6H,s), 1.61-1.78(4H,
m), 2.98(3H,s), 3.58-3.66(2H,m), 4.29(2H,t,J=8.0H
z), 4.59(2H,s), 4.74(2H,s), 7.32-7.42(5H,m).;IR(ne
at) 2933, 1479, 1356, 1174, 951, 737, 699.cm-1 5−メルカプトイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン0.5
86g(3.9ミリモル)とトリエチルアミン0.56
ml(4.0ミリモル)のエタノール20ml溶液に上
記生成物を室温で加え、5時間加熱還流した。冷却後、
溶媒を留去した。残留物をジクロロメタンに溶解した。
有機層を水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物を
カラムクロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキサン/酢
酸エチル=1/2→1/4)で精製して、目的物0.7
1g(47.4%,淡黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.93(6H,s), 1.51-1.67(4
H,m), 2.94-3.03(2H,m),3.54-3.62(2H,m), 4.57(2H,s),
4.70(2H,s), 6.87(1H,d,J=7.0Hz), 7.14(1H,dd,J=7.4,
9.2Hz), 7.31-7.35(5H,m), 7.56(1H,d,J=9.2Hz), 7.69
(1H,d,J=1.6Hz),7.81(1H,s). ; IR (neat) 2956, 1616,
1487, 1288, 1043, 957, 735, 698.cm-1
【0133】iv)5−(5−ヒドロキシ−3,3−ジメ
チルペンチルチオ)イミダゾ〔1,2−a〕ピリジンの
合成 5−(5−ベンジルオキシメチルオキシ−3,3−ジメ
チルペンチルチオ)イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン
0.71g(1.85ミリモル)のメタノール10ml
溶液に濃塩酸0.33ml(4.0ミリモル)を加え、
60℃で3時間撹拌した。冷却後、溶媒を留去した。残
留物を水10mlに溶解し、1規定水酸化ナトリウム水
3mlを加えた。この混合物に、pH5ー6になるま
で、1規定塩酸を加えた。ジクロロメタンで抽出、乾燥
後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロマトグラフィ
ー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エチル=1/4→酢酸
エチル)で精製して、目的物350mg(71.6%,
白色結晶)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.93(6H,s), 1.51-1.67(4
H,m), 2.94-3.03(2H,m),3.54-3.62(2H,m), 4.57(2H,s),
4.70(2H,s), 6.87(1H,d,J=7.0Hz), 7.14(1H,dd,J=7.4,
9.2Hz), 7.31-7.35(5H,m), 7.56(1H,d,J=9.2Hz), 7.69
(1H,d,J=1.6Hz),7.81(1H,s). ; IR (KBr) 2956, 1616,
1487, 1288, 1043, 957, 735, 698. cm-1v)3−〔5
−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)
−3,3−ジメチルペンチル〕チアゾリジン−2,4−
ジオンの合成 5−(5−ヒドロキシ−3,3−ジメチルペンチルチ
オ)イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン304mg(1.
15ミリモル)とトリエチルアミン0.16ml(1.
15ミリモル)のジクロロメタン5ml溶液にメタンス
ルホニルクロリド89μml(1.15ミリモル)を0
℃で加え、室温で1時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナト
リウム水を加えた。ジクロロメタンで抽出、乾燥後、溶
媒を留去して、5−(5−メタンスルホニルオキシ−
3,3−ジメチルペンチルチオ)イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジンを得た。1 H-NMR(CDCl3, 200MHz)δ: 0.96(6H,s), 1.59-1.75(4H,
m), 2.93-3.02(5H,m),4.24(2H,t,J=7.4Hz), 6.91(1H,d,
J=7.0Hz), 7.17(1H,dd,J=7.0,8.8Hz), 7.59(1H,dd,J=0.
8,8.8Hz), 7.70(1H,d,J=1.2Hz), 7.83(1H,d,J=1.2Hz).
; IR(neat)2960, 1616, 1487, 1350, 1290, 1173, 95
1, 930, 775, 735, 528.cm-1 上記生成物とチアゾリジン−2,4−ジオンナトリウム
塩278mg(2.0ミリモル)のN,N−ジメチルホ
ルムアミド5ml溶液を、100℃で3時間加熱撹拌し
た。冷却後、反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留
物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキサン
/酢酸エチル=1/4→酢酸エチル)で精製して、目的
物339mg(81.1%,淡黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.97(6H,s), 1.42-1.51(2
H,m), 1.59-1.79(2H,m),2.96-3.05(2H,m), 3.52-3.61(2
H,m), 3.94(2H,s), 6.94(1H,dd,J=0.8,7.0Hz),7.18(1H,
dd,J=7.0,9.0Hz), 7.58(1H,d,J=9.0Hz), 7.70(1H,d,J=
1.4Hz), 7.85(1H,s).; IR (neat) 2960, 1749, 1682, 1
486, 1362, 1290, 1142, 773, 735. cm-1
【0134】vi)5−ブチリデン−3−〔5−(イミダ
ゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)−3,3−
ジメチルペンチル〕チアゾリジン−2,4−ジオンの合
成 3−〔5−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)−3,3−ジメチルペンチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオン339mg(0.93ミリモル)とn−
ブチルアルデヒド90μl(1.0ミリモル)のエタノ
−ル5ml溶液に、ピペリジン10μl(0.1ミリモ
ル)を加え、1.5時間加熱還流した。冷却後、溶媒を
留去した。残留物をクロロホルムに溶解し、飽和炭酸水
素ナトリウム水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留
物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン/酢
酸エチル=2/1→1/2)で精製して、目的物310
mg(74.2%,淡黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.94-1.01(9H,m), 1.47-1.
65(6H,m), 2.21(2H,q,J=7.2Hz), 2.98-3.06(2H,m), 3.5
9-3.68(2H,m), 6.93(1H,dd,J=1.0,7.4Hz), 7.07(1H,t,J
=7.8Hz), 7.17(1H,dd,J=7.4,9.2Hz), 7.57(1H,dd,J=1.
2,9.2Hz), 7.82-7.99(2H,m), 7.70(1H,s), 7.84(1H,
s).; IR (neat) 2960, 1743, 1682, 1487,1358, 1146,
957, 773, 733. cm-1 vii)5−ブチリデン−3−〔5−(イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン−5−イルチオ)−3,3−ジメチルペ
ンチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−ブチリデン−3−〔5−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルチオ)−3,3−ジメチルペンチ
ル〕チアゾリジン−2,4−ジオン310mg(0.7
4ミリモル)のメタノ−ル5ml溶液に、濃塩酸0.0
1mlを加えた。溶媒を留去した後、ジエチルエ−テル
で洗浄して目的物320mg(95.0%,淡黄色固
体)を得た。1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ: 0.98(3H,t,J=7.4Hz), 1.5
0-1.88(6H,m), 2.23(2H,q,J=7.4Hz), 3.34(2H,t,J=6.8H
z), 3.72(2H,t,J=6.6Hz), 7.04(1H,t,J=7.6Hz),7.58(1
H,dd,J=1.2,7.4Hz), 7.82-7.99(2H,m), 8.14(1H,d,J=2.
2Hz), 8.32(1H,d,J=2.2Hz).; Anal. Calcd for C21H28
ClN3O2S2・0.5H2O: C, 54.47; H, 6.31; N,9.07. Found:
C, 54.21; H, 6.45, N, 8.95.
【0135】実施例55 5−ブチリデン−3−〔5−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルチオ)−3,3−シクロペンチルペ
ンチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)3,3−シクロペンチル−1,5−ペンタンジオー
ルの合成 1,1−シクロペンタン二酢酸18.62g(100ミ
リモル)とメタノール90ml(60ミリモル)の1,
2−ジクロロエタン200ml溶液に濃硫酸4.18m
lを室温で加え、16時間加熱還流した。冷却後、反応
混合物に水を加え、有機層を分離した。飽和炭酸水素ナ
トリウム水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物を
カラムクロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキサン/酢
酸エチル=2/1)で精製して、1,1−シクロペンタ
ン二酢酸エチルを得た。リチウムアルミニウムヒドリド
3.80g(100ミリモル)のテトラヒドロフラン2
50ml懸濁液に上記生成物を室温で加え、16時間撹
拌した。過剰のリチウムアルミニウムヒドリドが分解す
るまでこの反応混合物に水を加えた。有機層を乾燥、生
じた沈殿を濾去した後、溶媒を留去した。残留物をカラ
ムクロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エ
チル=2/1)で精製して目的物9.34g(59.0
%,白色結晶)を得た。 m.p. 38.0-39.0℃; 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.40-
1.47(4H,m), 1.58-1.66(8H,m), 2.00(2H,s), 3.74(4H,
t,J=7.0Hz).; IR (KBr) 3300, 2947, 2870, 1043, 100
9. cm-1 ii)1−ベンジルオキシメトキシ−3,3−シクロペン
チル−5−ペンタノールの合成 3,3−シクロペンチル−1,5−ペンタンジオール
7.91g(50ミリモル)とジイソプロピルエチルア
ミン8.71ml(50ミリモル)のジクロロメタン1
00ml溶液にベンジルクロロメチルエーテル6.95
ml(50ミリモル)を室温で加え、3時間撹拌した
後、飽和炭酸水素ナトリウム水を加えた。ジクロロメタ
ンで抽出、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムク
ロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エチル
=2/1)で精製して、目的物6.80g(48.8
%,無色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.43-1.48(4H,m), 1.59-1.
70(8H,m), 3.60-3.75(4H,m), 4.61(2H,s), 4.76(2H,s),
7.33-7.37(5H,m).; IR (neat) 3412, 2941, 1454, 110
9, 1043, 737, 698. cm-1
【0136】iii)5−(5−ベンジルオキシメチルオ
キシ−3,3−シクロペンチルペンチルチオ)イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジンの合成 1−ベンジルオキシメトキシ−3,3−シクロペンチル
−5−ペンタノール2.78g(10ミリモル)とトリ
エチルアミン1.53ml(11ミリモル)のジクロロ
メタン50ml溶液にメタンスルホニルクロリド0.8
5ml(11ミリモル)を0℃で加え、室温で30分間
撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水を加えた。ジク
ロロメタンで抽出、乾燥後、溶媒を留去して、1−ベン
ジルオキシメトキシ−3,3−シクロペンチル−5−メ
タンスルホンニルオキシペンタンを得た。1 H-NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.40-1.50(4H,m), 1.59-1.67
(8H,m), 2.97(3H,s), 3.62(2H,t,J=7.4Hz), 4.30(2H,t,
J=7.2Hz), 4.61(2H,s), 4.74(2H,s), 7.33-7.37(5H,
m).;IR(neat) 2943, 1454, 1356, 1174, 1043, 953, 73
9, 700, 528. cm-1 5−メルカプトイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン1.5
0g(10ミリモル)とトリエチルアミン1.53ml
(11ミリモル)のエタノール50ml溶液に上記生成
物を室温で加え、5時間加熱還流した。冷却後、溶媒を
留去した。残留物をジクロロメタンに溶解した。有機層
を水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラム
クロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エチ
ル=2/1→1/4)で精製して、目的物1.76g
(42.9%,淡黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.38-1.73(12H,m), 2.95-
3.03(2H,m), 3.55,(2H,t,J=7.2Hz), 4.56(2H,s), 4.68
(2H,s), 6.88(1H,dd,J=1.0,7.2Hz), 7.13(1H,dd,J=7.2,
9.0Hz), 7.32-7.35(5H,m), 7.56(1H,d,J=9.0Hz), 7.69
(1H,d,J=1.2Hz),7.82(1H,d,J=1.0Hz).; IR (neat) 303
0, 2945, 1616, 1487, 1288, 1045, 956,737, 698. cm
-1
【0137】iv)5−(5−ヒドロキシ−3,3−シク
ロペンチルペンチルチオ)イミダゾ〔1,2−a〕ピリ
ジンの合成 5−(5−ベンジルオキシメチルオキシ−3,3−シク
ロペンチルペンチルチオ)イミダゾ〔1,2−a〕ピリ
ジン1.64g(4.0ミリモル)のメタノール20m
l溶液に濃塩酸0.83ml(10ミリモル)を加え、
60℃で3時間撹拌した。冷却後、溶媒を留去した。残
留物を水25mlに溶解し、1規定水酸化ナトリウム水
8mlを加えた。この混合物に、pH5ー6になるま
で、1規定塩酸を加えた。ジクロロメタンで抽出、乾燥
後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロマトグラフィ
ー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エチル=1/4→酢酸
エチル)で精製して、目的物0.63g(54.2%,
白色結晶)を得た。 m.p. 101.0-102.0℃; 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.39
-1.71(14H,m), 2.95-3.04(2H,m), 3.63,(2H,t,J=7.4H
z), 6.88(1H,d,J=6.8Hz), 7.15(1H,dd,J=7.0,9.2Hz),
7.55(1H,d,J=8.8Hz), 7.68(1H,d,J=1.2Hz), 7.81(1H,
s).; IR (KBr)3224, 2951, 1489, 1298, 1209, 1043, 7
62, 727, 689. cm-1 v)3−〔5−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5
−イルチオ)−3,3−シクロペンチルペンチル〕チア
ゾリジン−2,4−ジオンの合成 5−(5−ヒドロキシ−3,3−シクロペンチルペンチ
ルチオ)イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン0.58g
(2.0ミリモル)とトリエチルアミン0.31ml
(2.2ミリモル)のジクロロメタン20ml溶液にメ
タンスルホニルクロリド0.17ml(2.2ミリモ
ル)を0℃で加え、室温で1時間撹拌した後、飽和炭酸
水素ナトリウム水を加えた。ジクロロメタンで抽出、乾
燥後、溶媒を留去して、5−(5−メタンスルホニルオ
キシ−3,3−シクロペンチルペンチルチオ)イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジンを得た。1 H-NMR(200MHz,CDCl3)δ: 1.40-1.72(12H,m), 1.80(2H,
t,J=7.0Hz), 2.93-3.02(5H,m), 4.20,(2H,t,J=7.4Hz),
6.93(1H,dd,J=1.2,7.0Hz), 7.17(1H,dd,J=7.0,8.8Hz),
7.59(1H,d,J=8.8Hz), 7.71(1H,d,J=1.2Hz), 7.84(1H,d,
J=1.2Hz).;IR(neat) 2949, 1616, 1487, 1352, 1290,
1173, 955, 775, 735, 528.cm-1 上記生成物とチアゾリジン−2,4−ジオンナトリウム
塩0.56g(4.0ミリモル)のN,N−ジメチルホ
ルムアミド10ml溶液を、100℃で3時間加熱撹拌
した。冷却後、反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留
物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキサン
/酢酸エチル=1/4→酢酸エチル)で精製して、目的
物0.62g(79.5%,淡黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.39−1.74(1
4H,m), 2.21(2H,q,J=7.4H
z), 3.01−3.09(2H,m), 3.49
−3.57(2H,m), 3.93(2H,s),
6.97(1H,d,J=7.0Hz), 7.17
(1H,dd,J=7.0,9.2Hz), 7.57
(1H,d,J=8.8Hz), 7.70(1H,
d,J=1.0Hz), 7.86(1H,s).;I
R (neat) 2949, 1747, 168
0, 1487, 1362, 1288, 114
7, 957, 775, 737, 663,50
9, 471. cm−1
【0138】vi)5−ブチリデン−3−〔5−(イミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)−3,3
−シクロペンチルペンチル〕チアゾリジン−2,4−ジ
オンの合成 3−〔5−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)−3,3−シクロペンチルペンチル〕チアゾリ
ジン−2,4−ジオン0.62g(1.59ミリモル)
とn−ブチルアルデヒド144μl(1.6ミリモル)
のエタノ−ル10ml溶液に、ピペリジン16μl
(0.16ミリモル)を加え、1.5時間加熱還流し
た。冷却後、溶媒を留去した。残留物をクロロホルムに
溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水で洗浄、乾燥後、溶
媒を留去した。残留物をカラムクロマトグラフィー(溶
出液:ヘキサン/酢酸エチル=2/1→1/2)で精製
して、目的物0.63g(89.3%,淡黄色油状物)
を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.98(3H,t,J=7.4Hz), 1.41
-1.75(14H,m), 2.21(2H,q,J=7.4Hz), 3.02-3.11(2H,m),
3.56-3.64(2H,m), 6.98(1H,dd,J=1.0,7.0Hz),7.06(1H,
t,J=7.6Hz), 7.17(1H,dd,J=7.0,9.0Hz), 7.56(1H,d,J=
9.0Hz), 7.69(1H,d,J=1.2Hz), 7.85(1H,d,J=0.8Hz).; I
R (neat) 2954, 1741, 1684, 1489, 1358, 1147, 773,
735. cm-1 vii)5−ブチリデン−3−〔5−(イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン−5−イルチオ)−3,3−シクロペン
チルペンチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩
の合成 5−ブチリデン−3−〔5−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルチオ)−3,3−シクロペンチルペ
ンチル〕チアゾリジン−2,4−ジオンのメタノ−ル5
ml溶液に、濃塩酸0.01mlを加えた。溶媒を留去
した後、ジエチルエ−テルで洗浄して目的物320mg
(95.0%,淡黄色固体)を得た。1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 0.98(3H,t,J=7.8Hz), 1.47
-1.67(10H,m), 1.81-1.90(2H,m), 2.24(2H,q,J=7.4Hz),
3.30-3.38(4H,m), 3.56-3.65(2H,m), 7.05(1H,t,J=7.8
Hz), 7.68(1H,dd,J=1.2,7.4Hz), 7.84(1H,d,J=8.8Hz),
7.98(1H,dd,J=7.2,9.0Hz), 8.15(1H,d,J=2.6Hz), 8.34
(1H,d,J=2.2Hz).; Anal. Calcd forC23H30ClN3O2S2・1.
1H2O: C, 55.26; H, 6.49; N, 8.41. Found: C, 55.13;
H,6.58; N, 8.24.
【0139】実施例56 7−〔4−(3−ジメチルアミノメチル−イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕−
1,1−ジオキソ−9−フェニル−3,4−ジヒドロ−
2H,6H−ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジ
ン−6,8(7H)−ジオン・2塩酸塩の合成 i)7−〔4−(3−ジメチルアミノメチル−イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕−
1,1−ジオキソ−9−フェニル−3,4−ジヒドロ−
2H,6H−ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジ
ン−6,8(7H)−ジオンの合成 7−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕−1,1−ジオキソ−9−フェニル−
3,4−ジヒドロ−2H,6H−ピリミド〔6,1−
b〕〔1,3〕チアジン−6,8(7H)−ジオン0.
45g(0.93ミリモル)のアセトニトリル10ml
溶液にN,N−ジメチルメチレンアンモニウムヨージド
(Eschenmoser's Salt)0.258g(1.4ミリモ
ル)を室温で加え、2時間加熱還流した。冷却後、溶媒
を留去した。残留物をジクロロメタンに溶解し、飽和炭
酸水素ナトリウム水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。
残査をカラムクロマトグラフィ−(溶出液:クロロホル
ム/メタノール=25/1)で精製して、目的物0.4
0g(77.6%,淡黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.62-1.88(4H,m), 2.22(6
H,s), 2.51(2H,quint.,J=6.4Hz), 3.00(2H,t,J=6.8Hz),
3.39(2H,t,J=6.8Hz), 3.95-4.02(4H,m), 4.25(2H,t,J=
6.4Hz), 6.82(1H,dd,J=1.0,7.0Hz), 7.06(1H,dd,J=7.2,
9.0Hz), 7.28-7.33(2H,m), 7.40-7.51(5H,m).; IR (nea
t) 2941, 1707, 1655, 1439, 1333, 1144,750, 702. cm
-1 ii)7−〔4−(3−ジメチルアミノメチル−イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕−
1,1−ジオキソ−9−フェニル−3,4−ジヒドロ−
2H,6H−ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジ
ン−6,8(7H)−ジオン・2塩酸塩の合成 7−〔4−(3−ジメチルアミノメチル−イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕−
1,1−ジオキソ−9−フェニル−3,4−ジヒドロ−
2H,6H−ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジ
ン−6,8(7H)−ジオン0.40g(0.722ミ
リモル)のメタノ−ル10ml溶液に濃塩酸0.18m
l(2.2ミリモル)を加えた。反応液を濃縮乾固し、
残査をジエチルエ−テル洗浄して、目的物0.36g
(79.5%,淡白色泡状物)を得た。1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.80-1.90(4H,m), 2.42-2.
56(2H,m), 2.98(6H,s),3.29-3.33(2H,m), 3.51(2H,t,J=
6.6Hz), 3.98-4.02(2H,m), 4.17(2H,t,J=6.2Hz), 7.24-
7.40(5H,m), 7.72(1H,dd,J=1.8,6.6Hz), 7.89-8.01(2H,
m), 8.49(1H,s).; Anal. Calcd for C27H33Cl2N5O4S2
2.8H2O: C, 47.90; H, 5.75; N, 10.34.Found: C, 48.1
0; H, 6.11; N, 10.47.
【0140】実施例57 5−ヘプチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−ヘプチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン
−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.6
1g(5.0ミリモル)と1−ヘプタナール0.70m
l(5.0ミリモル)のエタノ−ル20ml溶液に、ピ
ペリジン0.05ml(0.5ミリモル)を加え、2時
間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残留物をジ
クロロメタンに溶解し、水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去
した。残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:n
−ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製して、目的物
1.82g(87.3%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.89(3H,t,J=6.6Hz), 1.26
-1.36(6H,m), 1.50-1.86(6H,m), 2.22(2H,q,J=7.4Hz),
3.01(2H,t,J=7.0Hz), 3.70(2H,t,J=7.0Hz), 6.90(1H,d
d,J=1.0,7.0Hz), 7.07(1H,t,J=7.8Hz), 7.15(1H,dd,J=
7.2,9.0Hz), 7.58(1H,d,J=9.0Hz), 7.70(1H,d,J=1.2H
z), 7.84(1H,s).; IR (neat) 2927, 2856,1743, 1687,
1633, 1487, 1352, 1288, 1144, 781, 735. cm-1 ii)5−ヘプチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン
−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−ヘプチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオン1.99g(4.76ミリモル)のメタ
ノ−ル30ml溶液に、濃塩酸0.42mlを加えた。
溶媒を留去した後、ジエチルエ−テルで洗浄して目的物
2.31g(quant.,黄燈色油状物)を得た。1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 0.91(3H,t,J=6.4Hz), 1.28
-1.39(6H,m), 1.52-1.59(2H,m), 1.75-1.84(4H,m), 2.2
5(2H,q,J=7.2Hz), 3.34(2H,t,J=7.0Hz), 3.71(2H,t,J=
6.6Hz), 7.04(1H,t,J=7.8Hz), 7.58(1H,dd,J=1.0,7.4H
z), 7.83(1H,d,J=8.8Hz), 7.95(1H,dd,J=7.4,9.2Hz),
8.13(1H,d,J=2.6Hz), 8.13-8.33(1H,m).; Anal. Calcd
for C21H28ClN3O2S2・1.0H2O: C, 53.43; H, 6.41; N,
8.90. Found: C, 53.38; H, 6.52; N, 8.75.
【0141】実施例58 5−ペンチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−ペンチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン
−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.6
1g(5.0ミリモル)と1−ペンタナール0.431
g(5.0ミリモル)のエタノ−ル20ml溶液に、ピ
ペリジン0.05ml(0.5ミリモル)を加え、2時
間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残留物をジ
クロロメタンに溶解し、水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去
した。残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:n
−ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製して、目的物
1.70g(87.4%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.93(3H,t,J=7.2Hz), 1.22
-1.81(8H,m), 2.23(2H,q,J=7.4Hz), 3.01(2H,t,J=7.0H
z), 3.70(2H,t,J=7.0Hz), 6.90(1H,dd,J=1.0,7.0Hz),
7.06(1H,t,J=7.7Hz), 7.15(1H,dd,J=7.0,9.0Hz), 7.58
(1H,dd,J=1.0,8.8Hz), 7.69(1H,d,J=1.2Hz), 7.84(1H,
d,J=0.8Hz).; IR (neat) 2954, 1743, 1684,1487, 135
0, 1288, 1144, 735. cm-1 ii)5−ペンチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン
−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−ペンチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオン1.70g(4.36ミリモル)のメタ
ノ−ル30ml溶液に、濃塩酸0.42mlを加えた。
溶媒を留去した後、ジエチルエ−テルで洗浄して目的物
1.77g(95.3%,黄燈色油状物)を得た。1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 0.95(3H,t,J=7.0Hz), 1.32
-1.53(4H,m), 1.74-1.84(4H,m), 2.26(2H,q,J=7.4Hz),
3.34(2H,t,J=7.0Hz), 3.71(2H,t,J=7.2Hz), 7.03(1H,t,
J=7.6Hz), 7.59(1H,dd,J=1.4,7.4Hz), 7.89(1H,dd,J=1.
2,8.8Hz), 7.96(1H,dd,J=7.0,8.8Hz), 8.15(1H,d,J=2.2
Hz), 8.33(1H,dd,J=0.6,2.2Hz).; Anal.Calcd for C19H
24ClN3O2S2: C, 53.57; H, 5.68; N, 9.86. Found: C,
53.62;H, 5.71; N, 9.62.
【0142】実施例59 5−ヘキシリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−ヘキシリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン
−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.6
1g(5.0ミリモル)と1−ヘキサナール0.501
g(5.0ミリモル)のエタノ−ル20ml溶液に、ピ
ペリジン0.05ml(0.5ミリモル)を加え、2時
間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残留物をジ
クロロメタンに溶解し、水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去
した。残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:n
−ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製して、目的物
1.77g(87.7%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.91(3H,t,J=6.6Hz), 1.26
-1.36(4H,m), 1.51-1.86(6H,m), 2.22(2H,q,J=7.6Hz),
3.01(2H,t,J=7.0Hz), 3.70(2H,t,J=7.0Hz), 6.90(1H,d,
J=7.0Hz), 7.07(1H,t,J=7.6Hz), 7.15(1H,dd,J=7.0,9.0
Hz), 7.58(1H,dd,J=1.0,8.8Hz), 7.69(1H,d,J=1.4Hz),
7.84(1H,s).; IR (neat) 2929, 1741,1684, 1633, 148
7, 1352, 1288, 1142, 735. cm-1 ii)5−ヘキシリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン
−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−ヘキシリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオン1.77g(4.39ミリモル)のメタ
ノ−ル30ml溶液に、濃塩酸0.42mlを加えた。
溶媒を留去した後、ジエチルエ−テルで洗浄して目的物
1.89g(97.9%,黄燈色油状物)を得た。1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 0.92(3H,t,J=6.4Hz), 1.30
-1.38(4H,m), 1.53-1.60(2H,m), 1.75-1.84(4H,m), 2.2
5(2H,q,J=7.6Hz), 3.35(2H,t,J=7.2Hz), 3.71(2H,t,J=
6.2Hz), 7.03(1H,t,J=7.6Hz), 7.59(1H,dd,J=1.0,7.2H
z), 7.84(1H,d,J=8.8Hz), 7.95(1H,dd,J=7.4,9.2Hz),
8.15(1H,d,J=2.4Hz), 8.33(1H,dd,J=0.6,2.2Hz).; Ana
l. Calcd for C20H26ClN3O2S2・0.5H2O: C, 53.50; H,
6.06; N, 9.36.Found: C, 53.36; H, 6.02; N, 9.18.
【0143】実施例60 5−オクチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−オクチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン
−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.6
1g(5.0ミリモル)と1−オクタナール0.641
g(5.0ミリモル)のエタノ−ル20ml溶液に、ピ
ペリジン0.05ml(0.5ミリモル)を加え、1.
5時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残留物
をジクロロメタンに溶解し、水で洗浄、乾燥後、溶媒を
留去した。残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出
液:n−ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製して、
目的物1.54g(71.4%,黄色油状物)を得た。
1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.88(3H,t,J=7.0Hz), 1.26
-1.36(8H,m), 1.52-1.86(6H,m), 2.22(2H,q,J=7.4Hz),
3.01(2H,t,J=7.0Hz), 3.69(2H,t,J=7.0Hz), 6.90(1H,d,
J=7.0Hz), 7.06(1H,t,J=7.4Hz), 7.14(1H,dd,J=7.4,9.2
Hz), 7.58(1H,d,J=8.8Hz), 7.69(1H,s), 7.84(1H,s).;
IR (neat) 2927, 2856, 1741, 1684, 1489, 1352, 128
8, 1144, 781, 735. cm-1 ii)5−オクチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン
−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−オクチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオン1.54g(3.57ミリモル)のメタ
ノ−ル30ml溶液に、濃塩酸0.34mlを加えた。
溶媒を留去した後、ジエチルエ−テルで洗浄して目的物
1.65g(98.7%,黄燈色油状物)を得た。1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 0.90(3H,t,J=6.6Hz), 1.28
-1.34(8H,m), 1.52-1.59(2H,m), 1.77-1.83(4H,m), 2.2
5(2H,q,J=7.4Hz), 3.35(2H,t,J=7.0Hz), 3.71(2H,t,J=
6.2Hz), 7.03(1H,t,J=7.6Hz), 7.59(1H,d,J=7.0Hz), 7.
84(1H,d,J=8.8Hz),7.91-7.98(1H,m), 8.15(1H,d,J=2.2H
z), 8.32(1H,d,J=1.8Hz).; Anal. Calcdfor C22H30ClN3
O2S2・0.2H2O: C, 56.02; H, 6.50; N, 8.91. Found: C,
55.95;H, 6.69; N, 8.69.
【0144】実施例61 5−ノニリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,
4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−ノニリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.6
1g(5.0ミリモル)と1−ノナナール0.711g
(5.0ミリモル)のエタノ−ル20ml溶液に、ピペ
リジン0.05ml(0.5ミリモル)を加え、1.5
時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残留物を
ジクロロメタンに溶解し、水で洗浄、乾燥後、溶媒を留
去した。残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:
n−ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製して、目的
物1.96g(88.0%,黄色油状物)を得た。1H-N
MR (CDCl3, 200MHz) δ 0.85-0.88(3H,m), 1.26-1.36(1
0H,m), 1.50-1.78(6H,m), 2.17-2.24(2H,m), 3.02(2H,
t,J=7.2Hz), 3.70(2H,t,J=6.8Hz), 6.91(1H,dd,J=1.0,
7.0Hz), 7.07(1H,t,J=7.6Hz), 7.15(1H,dd,J=7.0,8.8H
z), 7.58(1H,dd,J=0.8,9.2Hz), 7.70(1H,d,J=1.4Hz),
7.84(1H,s).; IR (neat) 2926, 2854,1743, 1686, 163
5, 1489, 1350, 1288, 1142, 735. cm-1 ii)5−ノニリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−ノニリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,
4−ジオン1.96g(4.40ミリモル)のメタノ−
ル30ml溶液に、濃塩酸0.42mlを加えた。溶媒
を留去した後、ジエチルエ−テルで洗浄して目的物2.
01g(94.8%,黄燈色油状物)を得た。1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 0.90(3H,t,J=7.0Hz), 1.29
-1.38(10H,m), 1.52-1.60(2H,m), 1.75-1.84(4H,m), 2.
25(2H,q,J=7.2Hz), 3.34(2H,t,J=6.6Hz),3.71(2H,t,J=
6.6Hz), 7.04(1H,t,J=8.0Hz), 7.58(1H,dd,J=1.2,7.4H
z), 7.83(1H,d,J=8.8Hz), 7.95(1H,dd,J=7.2,8.8Hz),
8.14(1H,d,J=2.6Hz), 8.32(1H,d,J=2.2Hz).; Anal. Cal
cd for C23H32ClN3O2S2・1.0H2O: C, 55.24; H, 6.85;
N, 8.40. Found: C, 55.46; H, 7.11; N, 8.28.
【0145】実施例62 5−(4−クロロフェニル)メチレン−3−〔4−(イ
ミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチ
ル〕オキサゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−(4−クロロフェニル)メチレン−3−〔4−
(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブ
チル〕オキサゾリジン−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕オキサゾリジン−2,4−ジオン1.
527g(5.0ミリモル)と4−クロロベンズアルデ
ヒド0.703g(5.0ミリモル)のエタノ−ル20
ml溶液に、ピロリジン0.04ml(0.5ミリモ
ル)を加え、23時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留
去した。残留物をジクロロメタンに溶解し、水で洗浄、
乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロマトグラ
フィー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エチル=3/1)
で精製して、目的物0.301g(14.1%,白色結
晶)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.64-1.92(4H,m), 3.03(2
H,t,J=7.0Hz), 3.67(2H,t,J=7.0Hz), 6.71(1H,s), 6.92
(1H,d,J=7.0Hz), 7.15(1H,dd,J=7.0,9.0Hz), 7.42(2H,
d,J=8.6Hz), 7.57(1H,dd,J=1.0,9.0Hz), 7.67-7.72(3H,
m), 7.85(1H,d,J=0.8Hz). ii)5−(4−クロロフェニル)メチレン−3−〔4−
(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブ
チル〕オキサゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−(4−クロロフェニル)メチレン−3−〔4−(イ
ミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチ
ル〕オキサゾリジン−2,4−ジオン0.301g
(0.70ミリモル)のメタノ−ル10ml溶液に、濃
塩酸0.10mlを加えた。溶媒を留去した後、ジエチ
ルエ−テルを加えて結晶化させて、目的物0.223g
(68.6%,淡桃色結晶)を得た。 m.p. 184.0-185.0℃; 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.81
-1.92(4H,m), 3.37(2H,t,J=7.0Hz), 3.68(2H,t,J=6.6H
z), 6.73(1H,s), 7.47(2H,d,J=8.4Hz), 7.59(1H,dd,J=
1.2,6.2Hz), 7.41-7.83(3H,m), 7.94(1H,dd,J=7.4,9.2H
z), 8.13(1H,d,J=2.2Hz), 8.32(1H,d,J=2.2Hz).; Anal.
Calcd for C21H19Cl2N3O3S・1.0H2O:C, 52.29; H, 4.3
9; N, 8.71. Found: C, 52.29; H, 4.41; N, 8.55.
【0146】実施例63 5−デシリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕オキサゾリジン−
2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕オキサゾリジン−2,4−ジオン1.
527g(5.0ミリモル)とデカナール1.11ml
(5.0ミリモル)のエタノ−ル20ml溶液に、ピロ
リジン0.04ml(0.5ミリモル)を加え、20時
間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残留物をジ
クロロメタンに溶解し、水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去
した。残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:n
−ヘキサン/酢酸エチル=3/1→酢酸エチル)で精製
した。得られた残査をn−ヘキサンより結晶化して、目
的物0.13g(5.8%,白色結晶)を得た。 m.p. 46.0-48.0℃; 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.85-
0.91(3H,m), 1.22-1.36(12H,m), 1.44-1.88(6H,m), 2.2
8-2.39(2H,m), 3.03(2H,t,J=7.2Hz), 3.61(2H,t,J=6.8H
z), 6.06(1H,t,J=8.0Hz), 6.92(1H,d,J=7.0Hz), 7.16(1
H,dd,J=7.2,9.0Hz), 7.60(1H,d,J=9.0Hz), 7.72(1H,d,J
=1.8Hz), 7.84(1H,d,J=2.2Hz).; IR (KBr) 2924, 2852,
1813, 1745, 1489, 1444, 1410, 764, 735. cm-1
【0147】実施例64 5−エチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕オキサゾリジン−
2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−エチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕オキサゾリジン
−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕オキサゾリジン−2,4−ジオン1.
527g(5.0ミリモル)とアセトアルデヒド0.3
11ml(5.0ミリモル)のエタノ−ル20ml溶液
に、ピペリジン0.05ml(0.5ミリモル)を加
え、17時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。
残留物をジクロロメタンに溶解し、水で洗浄、乾燥後、
溶媒を留去した。残留物をカラムクロマトグラフィー
(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製
して、目的物77mg(4.65%,黄色油状物)を得
た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.64-1.88(4H,m), 1.93(3
H,d,J=5.8Hz), 3.02(2H,t,J=7.0Hz), 3.62(2H,t,J=7.0H
z), 6.44(1H,q,J=5.4Hz), 6.91(1H,d,J=7.0Hz),7.15(1
H,dd,J=7.0,9.0Hz), 7.59(1H,d,J=8.8Hz), 7.70(1H,s),
7.85(1H,s). ii)5−エチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕オキサゾリジン
−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−エチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕オキサゾリジン−
2,4−ジオン77mg(0.23ミリモル)のメタノ
−ル5ml溶液に、濃塩酸0.10mlを加えた。溶媒
を留去した後、ジエチルエ−テルで洗浄して、目的物9
0mg(quant.,茶褐色油状物)を得た。1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.80-1.88(4H,m), 1.92(3
H,d,J=5.0Hz), 3.36(2H,t,J=6.2Hz), 3.56-3.64(2H,m),
6.40(1H,q,J=5.2Hz), 7.60(1H,d,J=7.0Hz), 7.84-7.99
(2H,m), 8.16(1H,d,J=1.8Hz), 8.32(1H,d,J=1.4Hz).; A
nal. Calcd forC16H18ClN3O3S・1.5H2O: C, 48.67; H,
5.36; N, 10.64. Found: C, 49.22; H,5.69; N, 9.11.
【0148】実施例65 5−(5−フェニルペンチリデン)−3−〔4−(イミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕
チアゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−(5−フェニルペンチリデン)−3−〔4−
(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブ
チル〕チアゾリジン−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.6
1g(5.0ミリモル)と5−フェニルペンタナル4.
2g(10ミリモル)のエタノ−ル20ml溶液に、ピ
ペリジン0.05ml(0.5ミリモル)を加え、2.
5時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残留物
をクロロホルムに溶解し、水で洗浄、乾燥後、溶媒を留
去した。残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:
n−ヘキサン/酢酸エチル=1/4)で精製して、目的
物2.627g(quant.,褐色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.26-1.86(8H,m), 2.25(2
H,q,J=7.6Hz), 2.64(2H,t,J=7.4Hz), 3.01(2H,t,J=7.0H
z), 3.69(2H,t,J=7.0Hz), 6.90(1H,dd,J=1.0,7.2Hz),
7.04(1H,t,J=7.6Hz), 7.10-7.29(6H,m), 7.57(1H,dd,J=
1.0,9.2Hz), 7.70(1H,d,J=1.2Hz), 7.84(1H,d,J=0.8H
z). ii)5−(5−フェニルペンチリデン)−3−〔4−
(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブ
チル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−(5−フェニルペンチリデン)−3−〔4−(イミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕
チアゾリジン−2,4−ジオン2.627g(5.6ミ
リモル)のメタノ−ル50ml溶液に、濃塩酸0.5m
lを加えた。溶媒を留去した後、ジクロロメタン−ジエ
チルエ−テルから結晶化して、目的物2.37g(8
4.3%,白色結晶)を得た。 m.p. 110.0-112.0℃; 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.57
-1.83(8H,m), 2.27(2H,q,J=7.8Hz), 2.63(2H,t,J=7.4H
z), 3.33(2H,t,J=7.0Hz), 3.70(2H,t,J=6.6Hz),7.02(1
H,t,J=7.8Hz), 7.14-7.29(5H,m), 7.57(1H,dd,J=1.4,7.
4Hz), 7.82(1H,dd,J=0.8,9.2Hz), 7.93(1H,dd,J=7.2,9.
0Hz), 8.14(1H,d,J=2.4Hz), 8.31(1H,d,J=2.2Hz).; Ana
l. Calcd for C25H28ClN3O2S2・0.5H2O: C, 58.75; H,
5.72; N,8.22. Found: C, 58.48; H, 5.80; N, 8.29.
【0149】実施例66 5−(2−ピリジル)メチレン−3−〔4−(イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チア
ゾリジン−2,4−ジオン・2塩酸塩の合成 i)5−(2−ピリジル)メチレン−3−〔4−(イミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕
チアゾリジン−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.6
1g(5.0ミリモル)とピリジン−2−アルデヒド
0.54g(5.0ミリモル)のエタノ−ル20ml溶
液に、ピペリジン0.05ml(0.5ミリモル)を加
え、6時間加熱還流した。反応混合物にピペリジン0.
02ml(0.2ミリモル)を加え、12時間加熱還流
した。冷却後、溶媒を留去した。残留物をクロロホルム
に溶解し、水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物
をカラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル)で
精製して、目的物1.483g(72.2%,淡黄色結
晶)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.54-1.88(4H,m), 3.03(2
H,t,J=7.0Hz), 3.77(2H,t,J=7.0Hz), 6.92(1H,d,J=7.2H
z), 7.15(1H,dd,J=7.0,9.0Hz), 7.28-7.33(1H,m),7.50-
7.59(2H,m), 7.70(1H,d,J=1.4Hz), 7.75-7.83(1H,m),
7.78(1H,s), 7.85(1H,s), 8.77(1H,dd,J=1.4,5.6Hz). ii)5−(2−ピリジル)メチレン−3−〔4−(イミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕
チアゾリジン−2,4−ジオン・2塩酸塩の合成 5−(2−ピリジル)メチレン−3−〔4−(イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチオ)ブチル〕チア
ゾリジン−2,4−ジオン1.483g(3.61ミリ
モル)のメタノ−ル30ml溶液に、濃塩酸0.42m
lを加えた。溶媒を留去した後、ジクロロメタン−ジエ
チルエ−テルで結晶化して、目的物1.61g(99.
8%,白色結晶)を得た。1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.75-1.91(4H,m), 3.35(2
H,t,J=7.4Hz), 3.76(2H,t,J=6.6Hz), 7.33-7.40(1H,m),
7.57(1H,dd,J=1.0,7.2Hz), 7.65(1H,d,J=7.6Hz),7.76
(1H,s), 7.81-7.96(3H,m), 8.11(1H,d,J=2.2Hz), 8.29-
8.31(1H,m), 8.70-8.73(1H,m).
【0150】実施例67 5−(3−フェニルプロピリデン)−3−〔4−(イミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチ
ル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−(3−フェニルプロピリデン)−3−〔4−
(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオキシ)
ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イ
ルオキシ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.
527g(5.0ミリモル)と3−フェニルプロピオン
アルデヒド0.659ml(5.0ミリモル)のエタノ
−ル20ml溶液に、ピペリジン0.05ml(0.5
ミリモル)を加え、2.5時間加熱還流した。冷却後、
溶媒を留去した。残留物をクロロホルムに溶解し、水で
洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロマ
トグラフィー(溶出液:酢酸エチル)で精製した。得ら
れた残査をジクロロメタン−ジエチルエーテルから結晶
化して、目的物1.633g(77.5%,淡黄色結
晶)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.91-1.95(4H,m), 2.54(2
H,q,J=7.6Hz), 2.85(2H,t,J=7.6Hz), 3.78(2H,t,J=6.6H
z), 4.17(2H,t,J=5.8Hz), 6.42(1H,d,J=7.6Hz),6.66(1
H,dd,J=6.8,7.4Hz), 7.07(1H,t,J=7.6Hz), 7.17-7.31(5
H,m), 7.54(1H,s), 7.56(1H,s), 7.75(1H,d,J=6.6Hz). ii)5−(3−フェニルプロピリデン)−3−〔4−
(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオキシ)
ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−(3−フェニルプロピリデン)−3−〔4−(イミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチ
ル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.633g(3.
87ミリモル)のメタノ−ル30ml溶液に、濃塩酸
0.70mlを加えた。溶媒を留去した後、ジエチルエ
−テルにより洗浄して、目的物1.597g(90.0
%,褐色泡状物)を得た。 m.p. 64.0-65.0℃; 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.88-
1.93(4H,m), 2.56(2H,q,J=7.6Hz), 2.86(2H,t,J=7.0H
z), 3.77(2H,t,J=6.6Hz), 4.37(2H,t,J=5.8Hz),7.05(1
H,t,J=7.6Hz), 7.18-7.29(5H,m), 7.37-7.39(2H,m), 8.
00(1H,d,J=2.0Hz), 8.24(1H,d,J=1.0Hz), 8.39(1H,dd,J
=3.0,4.6Hz).; Anal. Calcd forC23H24ClN3O3S・1.5H2O:
C, 56.96; H, 5.61; N, 8.66. Found: C, 56.83; H,5.
65; N, 8.83.
【0151】実施例68 5−プロピリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕−チアゾリジ
ン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成i)5−プロピリデ
ン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8
−イルオキシ)ブチル〕−チアゾリジン−2,4−ジオ
ンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イ
ルオキシ)ブチル〕−チアゾリジン−2,4−ジオン
1.53g(5.0ミリモル)と1−プロパナール0.
36ml(5.0ミリモル)のエタノール20ml溶液
にピペリジン0.05ml(0.5ミリモル)を加え、
2.5時間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残
留物をジクロロメタンに溶解し、精製水で洗浄、乾燥
後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロマトグラフィ
ー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エチル=4/1) で精
製して、溶媒を留去した後、エーテルより再結晶して目
的物1.14g(41.7%,白色結晶)を得た。 m.p. 70.0-71.0℃; 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.16(3
H,t,J=7.5Hz), 1.85-2.05(4H,m), 2.25(2H,q,J=7.5Hz),
3.80(2H,t,J=6.5Hz), 4.18(2H,t,J=5.7Hz),6.43(1H,
d,J=7.7Hz), 6.66(1H,t,J=7.1Hz), 7.05(1H,t,J=7.6H
z), 7.55(2H,dd,J=1.1,4.8Hz), 7.76(1H,d,J=6.6Hz).;
IR (KBr) 1743, 1686, 1637, 1549. cm-1; Anal. Calcd
for C17H19N3O3S: C, 59.11; H, 5.54; N, 12.16. Fou
nd: C,58.85; H, 5.58; N, 12.00. ii)5−プロピリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕−チアゾリ
ジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−プロピリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕−チアゾリジ
ン−2,4−ジオン0.691g(2.0ミリモル)の
メタノール溶液に、4N塩酸−酢酸エチル0.5mlを
加え撹拌して、溶媒を留去した後、残留物をエーテルで
洗浄して、目的物 0.79g(41%,黄色油状物)
を得た。1 H-NMR (D2O, 200MHz) δ 1.07(3H,t,J=7.6Hz), 1.80-
2.00(4H,m), 2.20(2H,t,J=7.6Hz), 3.65-3.80(2H,m),
4.25-4.40(2H,m), 7.04(1H,d,J=2.2Hz), 7.20-7.35(2H,
m), 7.86(1H,d,J=2.2Hz), 8.00-8.10(1H,d,J=5.6Hz).;
Anal. Calcd forC17H20ClN3O3S・0.6H2O: C, 52.00; H,
5.44; N, 10.70. Found: C, 52.17; H,5.77; N, 10.61.
【0152】実施例69 5−ペンチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チアゾリジン
−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−ペンチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チアゾリジ
ン−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イ
ルオキシ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.
53g(5.0ミリモル)と1−ペンタナール0.53
ml(5.0ミリモル)のエタノール20ml溶液にピ
ペリジン0.05ml(0.5ミリモル)を加え、3時
間加熱還流した。冷却後、溶媒を留去した。残留物をジ
クロロメタンに溶解し、精製水で洗浄、乾燥後、溶媒を
留去した。残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出
液:n−ヘキサン/酢酸エチル=1/4) で精製して、
溶媒を留去した後、エーテルより再結晶して目的物1.
11g(59%,白色結晶)を得た。 m.p. 64.0-65.0℃; 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.93(3
H,t,J=7.1Hz), 1.30-1.60(4H,m), 1.80-2.05(4H,m), 2.
27(2H,q,J=7.3Hz), 3.80(2H,t,J=6.7Hz),4.19(2H,t,J=
6.0Hz), 6.47(1H,d,J=6.8Hz), 6.66(1H,t,J=7.2Hz), 7.
07(1H,t,J=7.6Hz), 7.58(2H,dd,J=1,2,5.4Hz), 7.76(1
H,d,J=5.8Hz).; IR (KBr) 2947,2868, 1736, 1682, 164
3, 741. cm-1; Anal. Calcd for C19H23N3O3S: C, 61.1
0; H, 6.21; N, 11.25. Found: C, 60.92; H, 6.27; N,
11.21. ii)5−ペンチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チアゾリジ
ン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−ペンチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チアゾリジン
−2,4−ジオン0.934g(2.5ミリモル)のメ
タノール溶液に、4N塩酸−酢酸エチル0.625ml
を加え撹拌して、溶媒を留去した後、残留物をエーテル
で洗浄して、目的物1.03g(50%,白色固体)を
得た。 m.p. 69.0-70.0℃; 1H-NMR (D2O, 200MHz) δ 0.86(3H,
t,J=7.2Hz), 1.20-1.55(4H,m), 1.78-2.00(4H,m), 2.20
(2H,q,J=7.4Hz), 3.70-3.80(2H,m), 4.30-4.40(2H,m),
7.05(1H,t,J=7.7Hz), 7.20-7.35(2H,m), 7.86(1H,d,J=
2.0Hz), 8.05(1H,d,J=2.2Hz), 8.23(1H,dd,J=1.8,5.6H
z).; Anal. Calcd for C19H24ClN3O3S・1.0H2O: C, 53.3
3; H, 6.12; N, 9.82. Found: C, 53.28; H, 6.14; N,
10.50.
【0153】実施例70 5−ヘキシリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チアゾリジン
−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−ヘキシリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チアゾリジ
ン−2,4−ジオンの合成 8−〔4−(2,4−チアゾリジンジオン)ブトキシ〕
イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン1.53g(5ミリモ
ル)と1−ヘキサナール0.61ml(5ミリモル)の
エタノール20ml溶液にピペリジン0.05ml
(0.5ミリモル)を50℃で加え、2 時間加熱還流
した。冷却後、溶媒を留去した。残留物をジクロロメタ
ンに溶解し、精製水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。
残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキ
サン/酢酸エチル=1/4)で精製して、溶媒を留去し
て目的物1.73g(89%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.80-1.00(3H,m), 1.20-1.
45(6H,m), 1.80-2.00(4H,m), 2.22(2H,q,J=7.5Hz), 3.7
9(2H,t,J=6.6Hz), 4.15-4.25(2H,m), 6.43(1H,d,J=7.4H
z), 6.66(1H,t,J=7.1Hz), 7.07(1H,t,J=7.8Hz) ,7.55(2
H,d,J=3.4Hz),7.77(1H,d,J=6.6Hz).; IR (neat) 2923,
1737, 1680, 1635, 1543, 735. cm-1 ii)5−ヘキシリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チアゾリジ
ン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−ヘキシリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チアゾリジン
−2,4−ジオン1.73g(4.5ミリモル)のメタ
ノール溶液に、4N塩酸−酢酸エチル1mlを加え撹拌
して、溶媒を留去した後、残留物をエーテルで洗浄し
て、油状物1.73gを得た。再結晶により精製し、目
的物1.58g(74%,白色結晶)を得た。 m.p. 77.0-78.0℃; 1H-NMR (D2O, 200MHz) δ 0.81(3H,
t,J=6.4Hz), 1.10-1.55(6H,m), 1.75-2.00(4H,m), 2.10
- 2.25(2H,m), 3.65-3.80(2H,m), 4.20-4.40(2H,m), 7.
03(1H,t,J=7.6Hz), 7.15-7.35(2H,m), 7.85(1H,d,J=2.0
Hz), 8.04(1H,d,J=2.0Hz), 8.25(1H,d,J=6.0Hz).; Ana
l. Calcd for C20H26ClN3O3S・0.9H2O: C,54.57; H, 6.3
7; N, 9.55. Found: C, 54.36; H, 6.49; N, 9.96.
【0154】実施例71 5−オクチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チアゾリジン
−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−オクチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チアゾリジ
ン−2,4−ジオンの合成 8−〔4−(2,4−チアゾリジンジオン)ブトキシ〕
イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン1.53g(5ミリモ
ル)と1−オクタナール0.78ml(5ミリモル)の
エタノール20ml溶液にピペリジン0.05ml
(0.5ミリモル)を50℃で加え、3.5時間加熱還
流した。冷却後、溶媒を留去した。残留物をジクロロメ
タンに溶解し、精製水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去し
た。残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液:n−
ヘキサン/酢酸エチル=1/4)で精製して、溶媒を留
去して目的物2.03g(98%,黄色油状物)を得
た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.80-0.95(3H,m), 1.15-1.
40(2H,m), 1.40-1.60(2H,m), 1.80-2.05(4H,m), 2.22(2
H,q,J=7.3Hz), 3.79(2H,t,J=6.4Hz), 4.17(2H,t,J=5.6H
z), 6.42(1H,d,J=7.6Hz), 6.65(1H,t,J=7.2Hz), 7.06(1
H,t,J=7.7Hz),7.54(2H,d,J=4.3Hz), 7.75(1H,d,J=7.0H
z).; IR (neat) 2927, 2856, 1743,1687, 1635, 1549,
735. cm-1 ii)5−オクチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チアゾリジ
ン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−オクチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チアゾリジン
−2,4−ジオン2.03g(4.9ミリモル)のメタ
ノール溶液に、4N塩酸−酢酸エチル1.25mlを加
え撹拌して、溶媒を留去した後、残留物をエーテルで洗
浄して、目的物1.71g(76%,白色固体)を得
た。 m.p. 70.0-72.0℃; 1H-NMR (D2O, 200MHz) δ 0.77(3H,
t,J=6.6Hz), 1.00-1.30(8H,m), 1.30-1.50(2H,m), 1.70
-2.00(4H,m), 2.12(2H,q,J=7.5Hz), 3.60-3.70(2H,m),
4.10-4.25(2H,m), 6.90-7.20(3H,m), 7.79(1H,d,J=2.0H
z), 7.96(1H,d,J=2.0Hz), 8.11(1H,d,J=6.4Hz).; Anal.
Calcd for C22H30ClN3O3S・0.6H2O: C,57.09; H, 6.79;
N, 9.08. Found: C, 56.84; H, 7.02; N, 9.48.
【0155】実施例72 5−デシリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−デシリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チアゾリジン
−2,4−ジオンの合成 8−〔4−(2,4−チアゾリジンジオン)ブトキシ〕
イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン1.53g(5ミリモ
ル)と1−デカナール0.53ml(5ミリモル)のエ
タノール20ml溶液にピペリジン0.05ml(0.
5ミリモル)を50℃で加え、3時間加熱還流した。冷
却後、溶媒を留去した。残留物をジクロロメタンに溶解
し、精製水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物を
カラムクロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキサン/酢
酸エチル=1/4)で精製して、溶媒を留去して目的物
2.12g(95.6%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.88(3H,t,J=6.5Hz), 1.15
-1.45(12H,m), 1.45-1.60(2H,m), 1.95(4H,t,J=3.1Hz),
2.22(2H,q,J=7.3Hz), 3.80(2H,t,J=6.4Hz),4.19(2H,t,
J=5.5Hz), 6.44(1H,d,J=7.4Hz), 6.67(1H,t,J=7.2Hz),
7.08(1H,t,J=7.6Hz), 7.56(2H,d,J=5.6Hz), 7.77(1H,d,
J=6.8Hz).; IR (neat) 2923, 2846,1730, 1635, 1549,
735. cm-1
【0156】ii)5−デシリデン−3−〔4−(イミ
ダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチ
ル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−デシリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕チアゾリジン−
2,4−ジオン2.12g(4.8ミリモル)のメタノ
ール溶液に、4N塩酸−酢酸エチル1.25mlを加え
撹拌して、溶媒を留去した後、残留物をエーテルで洗浄
して、目的物1.88g(81.6%,白色固体)を得
た。 m.p. 88.0-90.0℃; 1H-NMR (D2O, 200MHz) δ 0.70-0.9
0(3H,m),1.05-1.35(12H,m), 1.35-1.55(2H,m), 1.70-1.
95(4H,m), 2.00-2.20(2H,m), 3.60-3.80(2H,m),4.05-4.
20(2H,m), 6.85-7.10(3H,m), 7.73(1H,d,J=2.0Hz), 7.9
0(1H,d,J=2.0Hz), 8.04(1H,d,J=4.2Hz).; Anal. Calcd
for C24H34ClN3O3S・0.8H2O: C, 58.30; H, 7.26; N, 8.
50. Found: C, 58.16; H, 7.53; N, 8.36.
【0157】実施例73 5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕オキサゾリジン−
2,4−ジオン・塩酸塩の合成 i)5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕オキサゾリジ
ン−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イ
ルオキシ)ブチル〕オキサゾリジン−2,4−ジオン
1.25g(4.32ミリモル)と1−ブタナール0.
39ml(4.32ミリモル)のエタノール20ml溶
液にピロリジン0.036ml(0.43ミリモル)を
60℃で加え、19時間加熱還流した(このとき1時間
後および2時間後に0.39ml(4.32ミリモル)
を、3時間後には1−ブタナール0.39ml(4.3
2ミリモル)とピロリジン0.036ml(0.43ミ
リモル)をそれぞれ追加した)。冷却後、溶媒を留去し
た。残留物をジクロロメタンに溶解し、精製水で洗浄、
乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロマトグラ
フィー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エチル=1/4)
で精製して、溶媒を留去して目的物0.17g(11.
5%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.97(3H,t,J=7.4Hz), 1.54
(2H,q,J=7.4Hz), 1.90-2.10(4H,m), 2.33(2H,q,J=7.6H
z), 3.60-3.80(2H,m), 4.15-4.25(2H,m), 6.06(1H,t,J=
8.1Hz), 6.44(1H,d,J=7.4Hz), 6.68(1H,t,J=7.2Hz), 7.
55-7.65(2H,m),7.78(1H,d,J=6.6Hz).; IR (neat) 2958,
1822, 1741, 1280, 1112. cm-1 ii)5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕オキサゾリジ
ン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−ブチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕オキサゾリジン−
2,4−ジオン0.17g(0.59ミリモル)のメタ
ノール溶液に、4N塩酸−酢酸エチル0.13mlを加
え撹拌して溶媒を留去し、目的物0.19g(84.8
%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (D2O, 200MHz) δ 0.92(3H,t,J=
7.4Hz), 1.51(2H,q,J=7.4H
z), 1.85−2.00(2H,m), 2.30
(2H,q,J=7.5Hz), 3.65−3.75
(2H,m), 4.30−4.45(2H,m),
6.18(1H,t,J=8.1Hz), 7.20−
7.35(2H,m), 7.87(1H,d,J=
2.2Hz), 8.06(1H,d,J=2.2H
z),8.25(1H,dd,J=2.4,5.2H
z).; Anal. Calcd for C18
22ClN・0.8HO: C, 54.8
4; H, 6.03; N, 10.66. Fou
nd: C, 54.81; H, 6.22; N,
10.45.
【0158】実施例74 5−ペンチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕オキサゾリジ
ン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成i)5−ペンチリデ
ン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8
−イルオキシ)ブチル〕オキサゾリジン−2,4−ジオ
ンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イ
ルオキシ)ブチル〕オキサゾリジン−2,4−ジオン
1.45g(5ミリモル)と1−ペンタナール0.53
ml(5ミリモル)のエタノール20ml溶液にピロリ
ジン0.05ml(0.5ミリモル)を60℃で加え、
19時間加熱還流した(このとき2.5時間後に1−ペ
ンタナール0.53ml(5ミリモル)とピロリジン
0.05ml(0.5ミリモル)を追加した)。冷却
後、溶媒を留去した。残留物をジクロロメタンに溶解
し、精製水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物を
カラムクロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキサン/酢
酸エチル=1/1→1/4) で精製して、溶媒を留去し
て目的物0.29g(16.3%,黄色油状物)を得
た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.93(3H,t,J=7.1Hz), 1.30
-1.55(4H,m), 1.90-2.10(4H,m), 2.35(2H,q,J=7.4Hz),
3.60-3.80(2H,m), 4.15-4.30(2H,m), 6.05(1H,t,J=8.1H
z), 6.50(1H,d,J=7.0Hz), 6.73(1H,t,J=7.1Hz), 7.59(2
H,dd,J=1.2,9.0Hz), 7.79(1H,d,J=7.6Hz).; IR (neat)
2956, 1817, 1734, 1550, 798. cm-1 ii)5−ペンチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕オキサゾリ
ジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−ペンチリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕オキサゾリジ
ン−2,4−ジオン0.29g(0.82ミリモル)の
メタノール溶液に、4N塩酸−酢酸エチル0.25ml
を加え撹拌して溶媒を留去し、目的物0.33g(qu
ant,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (D2O, 200MHz) δ 0.89(3H,t,J=7.1Hz), 1.30-
1.55(4H,m), 1.80-2.10(4H,m), 2.20-2.40(2H,m), 3.65
-3.80(2H,m), 4.30-4.45(2H,m), 6.18(1H,t,J=8.1Hz),
7.30-7.40(2H,m), 7.87(1H,d,J=2.0Hz), 8.07(1H,d,J=
2.2Hz), 8.20-8.28(1H,m).; Anal. Calcd for C19H24Cl
N3O4・0.5H2O: C, 56.64; H, 6.25; N,10.43. Found: C,
56.98; H, 6.68; N, 10.27.
【0159】実施例75 5−ヘキシリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕オキサゾリジ
ン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成i)5−ヘキシリデ
ン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8
−イルオキシ)ブチル〕オキサゾリジン−2,4−ジオ
ンの合成 5−(1−ヒドロキシヘキシル)−3−〔4−(イミダ
ゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕
オキサゾリジン−2,4−ジオン386mg(0.99
ミリモル)のピリジン8ml溶液に無水酢酸4mlを加
えて室温で2時間、90℃に加熱して21時間撹拌し
た。混合物をジクロロメタンに溶解し、飽和炭酸水素ナ
トリウム水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物を
カラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル/ヘキ
サン=4/1→酢酸エチル)で精製して、目的物79.
2mg(22%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.85-1.00(3H,m), 1.25-1.
60(6H,m), 1.95-2.10(4H,m), 2.25-2.40(2H,m,), 3.65-
3.80(2H,m), 4.15-4.25(2H,m), 6.05(1H,t,J=8.1Hz),
6.48(1H,d,J=7.4Hz), 6.69(1H,t,J=4.8Hz), 7.59(2H,d
d,J=1.2,9.6Hz),7.79(1H,d,J=6.0Hz). ii)5−ヘキシリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2
−a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕オキサゾリ
ジン−2,4−ジオン・塩酸塩の合成 5−ヘキシリデン−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕オキサゾリジ
ン−2,4−ジオン96mg(0.25ミリモル)のメ
タノール溶液に、4N塩酸−酢酸エチル0.063ml
を加え撹拌して、溶媒を留去し、目的物100mg(9
8.1%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (D2O, 200MHz) δ 0.80-0.95(3H,m), 1.25-1.60
(6H,m), 1.85-2.10(4H,m), 2.33(2H,q,J=7.6Hz), 3.65-
3.75(2H,m), 4.30-4.45(2H,m), 6.19(1H,t,J=7.6Hz),
7.30-7.40(2H,m), 7.89(1H,d,J=2.2Hz), 8.08(1H,d,J=
2.2Hz), 8.27(1H,dd,J=2.6,4.8Hz).; Anal. Calcd for
C20H26ClN3O4・1.0H2O: C, 56.40; H, 6.63;N, 9.87. Fo
und: C, 56.24; H, 6.53; N, 9.49.
【0160】実施例76,77 5−(Z)−ブチリデン−3−〔4−(3−トリフルオ
ロアセチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イル
オキシ)ブチル〕オキサゾリジン−2,4−ジオンおよ
び5−(E)−ブチリデン−3−〔4−(3−トリフル
オロアセチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イ
ルオキシ)ブチル〕オキサゾリジン−2,4−ジオンの
合成 i)3−〔4−(3−トリフルオロアセチルイミダゾ
〔1,2−a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕オ
キサゾリジン−2,4−ジオンの合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−イ
ルオキシ)ブチル〕オキサゾリジン−2,4−ジオン8
68mg(3ミリモル)のジクロロメタン40ml溶液
に無水トリフルオロ酢酸5ml(30ミリモル)とトリ
エチルアミン5mlを加え、室温で1.5時間撹拌し
た。混合物をジクロロメタンに溶解し、飽和炭酸水素ナ
トリウム水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物を
カラムクロマトグラフィー(溶出液:n−ヘキサン/酢
酸エチル=1/1→1/4)で精製して、溶媒を留去し
た後、エーテルより再結晶して目的物472mg(4
0.8%,白色結晶)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.90-2.10(4H,m), 3.69(2
H,t,J=6.7Hz), 4.30(2H,t,J=5.8Hz), 4.72(2H,s),7.00
(1H,d,J=8.0Hz), 7.15(1H,t,J=7.4Hz), 8.49(1H,q,J=1.
8Hz), 9.23(1H,dd,J=0.9,6.7Hz).; IR (KBr) 1805, 173
0, 1664, 1556, 1510, 906. cm-1 ii)5−(Z)−ブチリデン−3−〔4−(3−トリフ
ルオロアセチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8−
イルオキシ)ブチル〕オキサゾリジン−2,4−ジオン
および5−(E)−ブチリデン−3−〔4−(3−トリ
フルオロアセチルイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−8
−イルオキシ)ブチル〕オキサゾリジン−2,4−ジオ
ンの合成 3−〔4−(3−トリフルオロアセチルイミダゾ〔1,
2−a〕ピリジン−8−イルオキシ)ブチル〕オキサゾ
リジン−2,4−ジオン870mg(2.27ミリモ
ル)と1−ブタナール 0.20ml(2.27ミリモ
ル)のエタノール20ml溶液にピロリジン0.019
ml(0.23ミリモル)を60℃で加え、16時間加
熱環流した(このとき3時間後に1−ブタナール 0.
20ml(2.27ミリモル)とピロリジン0.019
ml(0.23ミリモル)を追加した)。冷却後、溶媒
を留去した。残留物を酢酸エチルに溶解し、精製水で洗
浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロマト
グラフィー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エチル=2/
1→1/4)で精製して、目的物(Z体)を0.12g
(11.9%,白色結晶)、目的物(E体)を0.03
g(3.0%,白色結晶)得た。 Z体(実施例76) m.p. 90.0-91.0℃; 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.97(3
H,t,J=7.3Hz), 1.45-1.70(2H,m), 1.85-2.05(4H,m), 2.
33(2H,q,J=7.5Hz), 3.65-3.80(2H,m), 4.25-4.35(2H,
m), 6.06(1H,t,J=8.0Hz), 6.99(1H,dd,J=1.0,7.8Hz),
7.15(1H,dd,J=6.8,8.0Hz), 8.45-8.55(1H,m), 9.22(1H,
dd,J=1.0,6.8Hz).; IR (KBr) 1819,1735, 1657, 1556,
1257, 903. cm-1; Anal. Calcd for C20H20F3N3O5: C,5
4.67; H, 4.59; N, 9.56. Found: C, 54.48; H, 4.52;
N, 9.52. E体(実施例77)1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.97(3H,t,J=7.3Hz), 1.53
(2H,q,J=7.3Hz), 1.90-2.10(4H,m), 2.66(2H,q,J=7.8H
z), 3.65-3.80(2H,m), 4.25-4.35(2H,m), 6.02(1H,t,J=
8.5Hz), 6.99(1H,d,J=7.8Hz), 7.15(1H,dd,J=7.0,7.8H
z), 8.45-8.55(1H,m), 9.22(1H,dd,J=0.6,6.6Hz).; IR
(KBr) 1822, 1740, 1655, 1556,1252, 903. cm-1
【0161】実施例78 イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−酢酸〔3−
(1,1,6,8−テトラオキソ−9−フェニル−2,
3,4,8−テトラヒドロピリミド〔6,1−b〕
〔1,3〕チアジン−7−イル)プロピル〕アミド・塩
酸塩の合成i)イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−
酢酸〔3−(1,1,6,8−テトラオキソ−9−フェ
ニル−2,3,4,8−テトラヒドロピリミド〔6,1
−b〕〔1,3〕チアジン−7−イル)プロピル〕アミ
ドの合成 イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−酢酸601mg
(2.5ミリモル)とHOBt383mg(2.5ミリ
モル)のジクロロメタン溶液に、WSC479mg
(2.5ミリモル)とトリエチルアミン0.5ml
(3.6ミリモル)を加えた。0℃ で 30分間撹拌し
た後3−(1,1,6,8−テトラオキソ−9−フェニ
ル−2,3,4,8−テトラヒドロピリミド〔6,1−
b〕〔1,3〕チアジン−7−イル)プロピルアミン・
塩酸塩1.158g(3ミリモル)とトリエチルアミン
0.84ml(6ミリモル)を加え室温で3時間、40
℃で14時間撹拌した。混合物に水を加えジクロロメタ
ンで抽出、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムク
ロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム→クロロホル
ム/メタノール25/1)で精製して目的物74.7m
g(5.9%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.70-1.90(2H,m), 2.40-2.
55(2H,m), 3.10-3.25(2H,m), 3.35(2H,t,J=6.9Hz), 3.7
9(2H,t,J=6.3Hz), 3.85(2H,s), 4.17(2H,t,J=6.3Hz),
6.55-6.70(1H,m), 6.76(1H,d,J=6.6Hz), 7.13(1H,dd,J=
6.8,9.0Hz),7.20-7.35(2H,m), 7.35-7.50(3H,m), 7.50-
7.60(1H,m), 7.60(1H,d,J=1.4Hz),7.65(1H,d,J=1.2H
z).; IR (neat) 3060, 2930, 1640, 1450, 1300, 1140,
920,730. cm-1 ii)イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−酢酸〔3−
(1,1,6,8−テトラオキソ−9−フェニル−2,
3,4,8−テトラヒドロピリミド〔6,1−b〕
〔1,3〕チアジン−7−イル)プロピル〕アミド・塩
酸塩の合成 イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−酢酸〔3−
(1,1,6,8−テトラオキソ−9−フェニル−2,
3,4,8−テトラヒドロピリミド〔6,1−b〕
〔1,3〕チアジン−7−イル)プロピル〕アミド75
mg(0.15ミリモル)のメタノール溶液に、4N塩
酸−酢酸エチル0.1mlを加え撹拌して、溶媒を留去
し、目的物75mg(92.0%,淡黄色油状物)を得
た。 m.p. 140.0-141.0℃; 1H-NMR (D2O, 200MHz) δ 1.80-
2.00(2H,m), 2.50-2.65(2H,m), 3.29(2H,t,J=6.2Hz),
3.65(2H,t,J=6.4Hz), 4.00(2H,t,J=6.9Hz), 4.14(2H,t,
J=6.1Hz), 4.25(2H,s), 7.25-7.55(6H,m), 7.80-8.00(3
H,m), 7.99(1H,d,J=2.6Hz).; Anal. Calcd for C25H26C
lN5O5S・1.0H2O: C, 53.43; H, 5.02; N,12.46. Found:
C, 53.70; H, 5.47; N, 11.71.
【0162】実施例79 4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチ
オ)ブタン酸〔3−(1,1,6,8−テトラオキソ−
9−フェニル−2,3,4,8−テトラヒドロピリミド
〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−7−イル)プロピ
ル〕アミド・塩酸塩の合成 i)4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イル
チオ)ブタン酸〔3−(1,1,6,8−テトラオキソ
−9−フェニル−2,3,4,8−テトラヒドロピリミ
ド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−7−イル)プロ
ピル〕アミドの合成 4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチ
オ)ブタン酸590mg(2.5ミリモル)とHOBt
383mg(2.5ミリモル)のジクロロメタン溶液
に、WSC479mg(2.5ミリモル)とトリエチル
アミン0.42ml(3ミリモル)を加えた。0℃で
1.5時間撹拌した後、3−(1,1,6,8−テトラ
オキソ−9−フェニル−2,3,4,8−テトラヒドロ
ピリミド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−7−イ
ル)プロピルアミン・塩酸塩1.158g(3ミリモ
ル)とトリエチルアミン0.84ml(6ミリモル)を
加え16時間室温で撹拌した。混合物に水を加えジクロ
ロメタンで抽出、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカ
ラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム→クロ
ロホルム/メタノール=25/1)で精製して目的物6
83.9mg(48.2%,白色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.70-1.95(2H,m), 1.95-2.
10(2H,m), 2.33(2H,t,J=7.0Hz), 2.45-2.60(2H,m), 3.0
5(2H,t,J=7.2Hz), 3.15-3.30(2H,m), 3.39(2H,t,J=6.8H
z), 4.02(2H,t,J=6.4Hz), 4.27(2H,t,J=6.8Hz), 6.24(1
H,br), 6.92(1H,dd,J=1.0,7.0Hz), 7.13(1H,dd,J=7.0,
9.0Hz), 7.20-7.40(2H,m), 7.40-7.50(3H,m), 7.56(1H,
dd,J=1.0,10.0Hz), 7.67(1H,d,J=1.2Hz), 7.81(1H,d,J=
0.8Hz).; IR(neat) 3300, 2930, 2360, 1650, 1440, 13
30, 1140, 870, 750, 700. cm-1 ii)4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イル
チオ)ブタン酸〔3−(1,1,6,8−テトラオキソ
−9−フェニル−2,3,4,8−テトラヒドロピリミ
ド〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−7−イル)プロ
ピル〕アミド・塩酸塩の合成 4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イルチ
オ)ブタン酸〔3−(1,1,6,8−テトラオキソ−
9−フェニル−2,3,4,8−テトラヒドロピリミド
〔6,1−b〕〔1,3〕チアジン−7−イル)プロピ
ル〕アミド683mg(1.2ミリモル)のメタノール
溶液に、4N塩酸−酢酸エチル0.5mlを加え撹拌し
て、溶媒を留去し、残留物をエーテルで洗浄して目的物
658mg(90.7%,白色結晶)を得た。 m.p. 113.0-114.0℃; 1H-NMR (D2O, 200MHz) δ 1.75-
1.90(2H,m), 1.90-2.10(2H,m), 2.41(2H,t,J=7.2Hz),
2.45-2.60(2H,m), 3.15-3.30(4H,m), 3.55-3.70(2H,m),
3.96(2H,t,J=7.1Hz), 4.12(2H,t,J=6.1Hz), 7.15-7.30
(2H,m), 7.30-7.50(4H,m), 7.20-7.85(3H,m), 7.94(1H,
d,J=2.2Hz), 8.14(1H,d,J=1.8Hz).;Anal. Calcd for C
27H30ClN5O5S2・2.0H2O: C, 50.66; H, 5.35; N, 10.94.
Found: C, 50.33; H, 5.40; N, 10.57.
【0163】実施例80 5−〔3−(4−メトキシフェニル)プロピリデン〕−
3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・塩酸
塩の合成 i)5−〔3−(4−メトキシフェニル)プロピリデ
ン〕−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−
5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン
の合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン964
mg(3.0ミリモル)と3−(4−メトキシフェニ
ル)−1−プロパナール657mg(4.0ミリモル)
のエタノール20ml溶液にピペリジン26mg(0.
3ミリモル)を加え、3.5時間加熱還流した。 冷却
後、溶媒を留去した。 残留物をジクロロメタンに溶解
し、精製水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物を
カラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メ
タノール=50/1)で精製して、目的物1.08g
(76.8%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.60-1.90(4H,m), 2.51(2
H,q,J=7.4Hz), 2.80(2H,t,J=7.3Hz), 3.01(2H,t,J=6.8H
z), 3.68(2H,t,J=6.8Hz), 3.79(3H,s), 6.84(2H,d,J=8.
4Hz), 6.90(1H,d,J=6.8Hz), 7.06(1H,t,J=7.7Hz), 7.10
(2H,d,J=8.4Hz),7.15(1H,dd,J=7.2,7.7Hz), 7.58(1H,d,
J=8.8Hz), 7.69(1H,s), 7.84(1H,s).; IR(neat) 2930,
1680, 1510, 1250, 1140, 1040, 730. cm-1 ii)5−〔3−(4−メトキシフェニル)プロピリデ
ン〕−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−
5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン
・塩酸塩の合成 5−〔3−(4−メトキシフェニル)プロピリデン〕−
3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.0
8g(2.3ミリモル)のメタノール溶液に、4N塩酸
−酢酸エチル0.8mlを加え撹拌して、溶媒を留去し
た後、残留物をメタノールに溶かしエーテルより再結晶
して、目的物995mg(85.6%,白色結晶)を
得た。 m.p. 88.0-89.0℃; 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.70-
1.95(4H,m), 2.53(2H,q,J=7.3Hz), 2.81(2H,t,J=7.3H
z), 3.20(2H,t,J=6.7Hz), 3.71(2H,t,J=6.5Hz), 3.79(3
H,s), 6.84(2H,d,J=8.6Hz), 7.07,(1H,t,J=7.5Hz), 7.1
0(2H,d,J=8.4Hz), 7.30(1H,d,J=7.4Hz), 7.72(1H,dd,J=
7.7,9.0Hz), 7.90(1H,s), 7.92(1H,s), 8.24(1H,d,J=9.
0Hz).; Anal. Calcd for C24H26ClN3O3S2・1.0H2O: C, 5
5.21; H, 5.41; N, 8.05. Found: C, 55.29; H, 5.45;
N, 8.39.
【0164】実施例81 5−〔3−(2−メトキシフェニル)プロピリデン〕−
3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・塩酸
塩の合成 i)5−〔3−(2−メトキシフェニル)プロピリデ
ン〕−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−
5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン
の合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン964
mg(3.0ミリモル)と3−(2−メトキシフェニ
ル)−1−プロパナール657mg(4.0ミリモル)
のエタノール20ml溶液にピペリジン26mg(0.
3ミリモル)を加え、3.5時間加熱還流した。冷却
後、溶媒を留去した。残留物をジクロロメタンに溶解
し、精製水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物を
カラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メ
タノール=50/1)で精製して、目的物1.40g
(quant,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.60-1.85(4H,m), 2.45-2.
60(2H,m), 2.84(2H,t,J=7.4Hz), 3.01(2H,t,J=7.0Hz),
3.68(2H,t,J=6.9Hz), 3.84(3H,s), 6.80-6.95(3H,m),
7.05-7.25(4H,m), 7.58(1H,d,J=9.2Hz), 7.69(1H,s),
7.84(1H,s).; IR(neat) 2930, 1670, 1490, 1240, 114
0, 1030, 750. cm-1 ii)5−〔3−(2−メトキシフェニル)プロピリデ
ン〕−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−
5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン
・塩酸塩の合成 5−〔3−(2−メトキシフェニル)プロピリデン〕−
3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.4
0g(3.0ミリモル)のメタノール溶液に、4N塩酸
−酢酸エチル1.0mlを加え撹拌して、溶媒を留去し
目的物1.22g(80.4%,白色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.70-1.90(4H,m), 2.50-2.
60(2H,m), 2.85(2H,t,J=7.5Hz), 3.15-3.30(2H,m), 3.6
5-3.75(2H,m), 3.85(3H,s), 6.89(2H,t,J=8.1Hz), 7.10
-7.35(4H,m), 7.65-7.80(1H,m), 7.85-7.95(2H,m), 8.2
0-8.30(1H,m).;Anal. Calcd for C24H26ClN3O3S2・0.5H2
O: C, 56.18; H, 5.30; N, 8.19. Found: C, 56.10; H,
5.40; N, 7.89.
【0165】実施例82 5−〔3−(4−フルオロフェニル)プロピリデン〕−
3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・塩酸
塩の合成 i)5−〔3−(4−フルオロフェニル)プロピリデ
ン〕−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−
5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン
の合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン964
mg(3.0ミリモル)と3−(4−フルオロフェニ
ル)−1−プロパナール609mg(4.0ミリモル)
のエタノール20ml溶液にピペリジン26mg(0.
3ミリモル)を加え、4.5時間加熱還流した。冷却
後、溶媒を留去した。残留物をジクロロメタンに溶解
し、精製水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物を
カラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メ
タノール=50/1)で精製して、目的物0.88g
(64.2%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.55-1.90(4H,m), 2.52(2
H,q,J=7.7Hz), 2.83(2H,t,J=7.5Hz), 3.01(2H,t,J=7.0H
z), 3.68(2H,t,J=6.9Hz), 6.90(1H,dd,J=1.0,7.2Hz),
6.96(2H,d,J=8.8Hz), 7.03(1H,t,J=7.5Hz), 7.14(1H,d
d,J=7.0,9.0Hz), 7.15(2H,d,J=8.8Hz), 7.58(1H,d,J=9.
0Hz), 7.69(1H,s), 7.83(1H,s).; IR (neat)2940, 168
0, 1490, 1140, 960, 820, 730. cm-1 ii)5−〔3−(4−フルオロフェニル)プロピリデ
ン〕−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−
5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン
・塩酸塩の合成 5−〔3−(4−フルオロフェニル)プロピリデン〕−
3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン0.8
8g(1.9ミリモル)のメタノール溶液に、4N塩酸
−酢酸エチル1.0mlを加え撹拌して、溶媒を留去し
た後メタノールに溶かしヘキサンで再結晶して目的物
0.78g(83.1%,白色結晶)を得た。 m.p. 155.0-156.0℃; 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.70
-1.90(4H,m), 2.53(2H,q,J=7.5Hz), 2.85(2H,t,J=7.5H
z), 3.20(2H,t,J=6.8Hz), 3.71(2H,t,J=6.6Hz),6.99(2
H,t,J=8.7Hz), 7.04,(1H,t,J=7.6Hz), 7.14(2H,dd,J=5.
4,8.6Hz), 7.31(1H,d,J=7.6Hz), 7.73(1H,dd,J=7.5,9.0
Hz), 7.90(1H,s), 7.92(1H,s), 8.24(1H,d,J=9.0Hz).;
Anal. Calcd for C23H23ClFN3O2S2: C, 56.14; H, 4.7
1; N, 8.54. Found: C, 55.96; H, 4.70; N, 8.58.
【0166】実施例83 5−〔3−(2−フルオロフェニル)プロピリデン〕−
3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・塩酸
塩の合成 i)5−〔3−(2−フルオロフェニル)プロピリデ
ン〕−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−
5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン
の合成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン964
mg(3.0ミリモル)と3−(2−フルオロフェニ
ル)−1−プロパナール609mg(4.0ミリモル)
のエタノール20ml溶液にピペリジン26mg(0.
3ミリモル)を加え、4.5時間加熱還流した。冷却
後、溶媒を留去した。残留物をジクロロメタンに溶解
し、精製水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物を
カラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メ
タノール=50/1)で精製して、目的物1.11g
(81.5%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.55-1.90(4H,m), 2.54(2
H,q,J=7.7Hz), 2.89(2H,t,J=7.6Hz), 3.01(2H,t,J=6.9H
z), 3.68(2H,t,J=7.0Hz), 6.90(1H,d,J=7.0Hz),6.95-7.
25(6H,m), 7.58(1H,d,J=9.0Hz), 7.69(1H,s), 7.84(1H,
s).; IR (KBr)2930, 1680, 1490, 1140, 760. cm-1 ii)5−〔3−(2−フルオロフェニル)プロピリデ
ン〕−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−
5−イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン
・塩酸塩の合成 5−〔3−(2−フルオロフェニル)プロピリデン〕−
3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.1
1g(2.5ミリモル)のメタノール溶液に、4N塩酸
−酢酸エチル1.0mlを加え撹拌して、溶媒を留去し
た後メタノールに溶かしエーテルで再結晶して目的物
0.94g(76.8%,白色結晶)を得た。 m.p. 137.0-139.0℃; 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.60
-1.90(4H,m), 2.56(2H,q,J=7.4Hz), 2.90(2H,t,J=7.3H
z), 3.20(2H,t,J=6.7Hz), 3.71(2H,t,J=6.4Hz),7.08,(1
H,t,J=7.3Hz), 7.00-7.25(4H,m), 7.30(1H,d,J=7.8Hz),
7.73(1H,dd,J=7.6,9.0Hz), 7.90(1H,s), 7.92(1H,s),
8.25(1H,d,J=9.2Hz).; Anal. Calcd forC23H23ClFN3O2S
2・0.2H2O: C, 55.74; H, 4.76; N, 8.48. Found: C, 5
5.67; H,4.78; N, 8.40.
【0167】実施例84 5−〔3−(2−クロロフェニル)プロピリデン〕−3
−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イル
チオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩
の合成 i)5−〔3−(2−クロロフェニル)プロピリデン〕
−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−
イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオンの合
成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン964
mg(3.0ミリモル)と3−(2−クロロフェニル)
−1−プロパナール738mg(4.4ミリモル)のエ
タノール20ml溶液にピペリジン26mg(0.3ミ
リモル)を加え、4.5時間加熱還流した。冷却後、溶
媒を留去した。残留物をジクロロメタンに溶解し、精製
水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムク
ロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール
=50/1)で精製して、目的物1.37g(96.5
%,黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.55-1.90(4H,m), 2.56(2
H,q,J=7.6Hz), 2.90-3.10(4H,m), 3.69(2H,t,J=7.0Hz),
6.90(1H,d,J=7.0Hz), 7.08(1H,t,J=7.7Hz), 7.10-7.25
(4H,m), 7.30-7.40(1H,m), 7.58(1H,d,J=9.0Hz), 7.69
(1H,s), 7.84(1H,s). ; IR (neat) 2940, 1680, 1490,
1350, 1140, 750. cm-1 ii)5−〔3−(2−クロロフェニル)プロピリデン〕
−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−
イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・塩
酸塩の合成 5−〔3−(2−クロロフェニル)プロピリデン〕−3
−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イル
チオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.37
g(2.9ミリモル)のメタノール溶液に、4N塩酸−
酢酸エチル1.0mlを加え撹拌して、溶媒を留去して
目的物1.23g(83.1%,褐色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.60-1.95(4H,m), 2.50-2.
65(2H,m), 2.98(2H,t,J=7.6Hz), 3.21(2H,t,J=6.6Hz),
3.72(2H,t,J=6.7Hz), 7.10,(1H,t,J=7.7Hz),7.15-7.40
(5H,m), 7.65-7.80(1H,m), 7.90(1H,s), 7.92(1H,s),
8.25(1H,d,J=8.8Hz).; Anal. Calcd for C23H23Cl2N3O2
S2・0.5H2O: C, 53.38; H, 4.67; N,8.12. Found: C, 5
3.46; H, 4.85; N, 8.00.
【0168】実施例85 5−〔3−(4−クロロフェニル)プロピリデン〕−3
−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イル
チオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・塩酸塩
の合成 i)5−〔3−(4−クロロフェニル)プロピリデン〕
−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−
イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオンの合
成 3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イ
ルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン964
mg(3.0ミリモル)と3−(4−クロロフェニル)
−1−プロパナール738mg(4.4ミリモル)のエ
タノール20ml溶液にピペリジン26mg(0.3ミ
リモル)を加え、4時間加熱還流した。冷却後、溶媒を
留去した。残留物をジクロロメタンに溶解し、精製水で
洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をカラムクロマ
トグラフィー(溶出液:クロロホルム/メタノール=5
0/1)で精製して、目的物1.25g(88.3%,
黄色油状物)を得た。1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.55-1.90(4H,m), 2.52(2
H,q,J=7.6Hz), 2.83(2H,t,J=7.5Hz), 3.01(2H,t,J=7.0H
z), 3.68(2H,t,J=6.9Hz), 6.90(1H,d,J=7.0Hz),7.02(1
H,t,J=7.5Hz), 7.11(2H,d,J=8.4Hz), 7.14(1H,dd,J=7.
2,9.0Hz), 7.27(2H,d,J=8.4Hz), 7.58(1H,d,J=8.8Hz),
7.70(1H,s), 7.84(1H,s).; IR (neat) 2940, 1680, 149
0, 1350, 1140, 810, 750. cm-1 ii)5−〔3−(4−クロロフェニル)プロピリデン〕
−3−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−
イルチオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン・塩
酸塩の合成 5−〔3−(4−クロロフェニル)プロピリデン〕−3
−〔4−(イミダゾ〔1,2−a〕ピリジン−5−イル
チオ)ブチル〕チアゾリジン−2,4−ジオン1.25
g(2.7ミリモル)のメタノール溶液に、4N塩酸−
酢酸エチル1.0mlを加え撹拌して、溶媒を留去した
後メタノールに溶かしエーテルにより再結晶して、目的
物 1.02g(74.1%,白色結晶)を得た。 m.p. 153.0-155.0℃; 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.60
-1.90(4H,m), 2.54(2H,q,J=7.4Hz), 2.85(2H,t,J=7.4H
z), 3.19(2H,t,J=6.9Hz), 3.70(2H,t,J=6.7Hz),7.03,(1
H,t,J=7.5Hz), 7.12(2H,d,J=8.6Hz), 7.27(2H,d,J=8.4H
z), 7.30(1H,d,J=7.0Hz), 7.72(1H,dd,J=7.5,9.0Hz),
7.89(1H,s), 7.92(1H,s), 8.24(1H,d,J=9.0Hz).; Anal.
Calcd for C23H23Cl2N3O2S2: C, 54.33; H, 4.56; N,
8.26.Found: C, 54.28; H, 4.65; N, 8.08.
【0169】試験例1 接着蛋白発現抑制作用 試験法:ゼラチンコート・プレートに播種したヒトさい
帯由来血管内皮細胞(クラボウより購入)に種々の濃度
の薬剤(被験化合物)を添加し、37℃で15分間イン
キュベートした。ついでヒト腫瘍壊死因子(TNFα,
Genzymeより購入)を最終濃度1ng/mlにな
るように添加し、37℃で、ELAM−1発現について
は3時間、ICAM−1発現については5時間インキュ
ベートした。反応後、グルタルアルデヒドで細胞を固定
し、ELAM−1およびICAM−1の発現量をcel
l−ELISAにより測定した。すなわち、それぞれ1
次抗体として抗ELAM−1抗体BBA−2および抗I
CAM−1抗体BBA−4を、2次抗体として西洋ワサ
ビ・パーオキシダーゼ標識ウサギ抗マウスIgG抗体を
用いる系で、細胞上の接着蛋白の発現量を定量した。薬
物添加しない場合の発現量を100とし、TNFα非添
加の場合の発現量を0とした時、50%の発現量を示す
薬物濃度を50%抑制濃度(IC50)として表した。 結果:〔表1〕および〔表2〕に被験化合物のIC50
を示す。これより、本発明化合物が接着蛋白発現抑制作
用を示すことは明らかである。
【0170】
【表1】
【0171】
【表2】
【0172】試験例2 遺伝性肥満糖尿病ラット、ウイスター ファティー(Wi
star fatty)における糖尿病性腎症改善作用 試験方法:9週齢の雄ウイスター ファティー(Wistar
fatty)ラットを血漿グルコース値、尿中総蛋白***量
および体重を基準に対照群および被験化合物群にグルー
プ分け(n=6)した。被験化合物は2ml/kgの容
量の0.5%メチルセルロース(和光純薬)懸濁液とし
て1日1回、12週間連日強制経口投与した。対照群に
は0.5%メチルセルロース懸濁液のみを同様に経口投
与した。3週間毎に血漿グルコースを酵素法、尿中総蛋
白をLowry法(ジャーナルバイオロジー ケミスト
リー〔J.Biol.Chem.〕、第193巻、265-275頁(1951年))
および尿中アルブミンをMohamedらの方法(ジャ
ーナル イムノロジーメソッド〔J.Immunol.Method〕、
第74巻、17-22頁(1984年))で各々測定した。 結果:〔表3〕に被験化合物の血漿グルコース値、尿中
総蛋白およびアルブミン***量に対する影響を示す。こ
れより、本発明化合物が糖尿病性腎症改善作用を有する
ことは明らかである。
【0173】
【表3】
【0174】試験例3 マウス同種皮膚移植における移植免疫抑制作用 試験方法:ドナーに6週齢の雄B10BR、レシピエン
トに雄C57BL/10を使用した。移植片は、ドナー
を頸椎脱臼により屠殺した後、尾部の全層皮膚を剃刀お
よびピンセットを用いて剥ぎ、約5mm四方に切断して
作製した。これを生理食塩水を浸したガーゼの上に静置
し、レシピエントの準備ができ次第直ちに使用した。移
植床は以下のようにして準備した。レシピエントの背部
をバリカンで剥毛し、イソジンで消毒した。エーテル麻
酔下で背部の皮膚をピンセットで摘まみハサミを用いて
全層皮膚のみを約5mm四方切り取った。このように準
備した移植床に移植片を植え込みバンドエイドを用いて
しっかり固定した。手術後7日目に包帯をはずし、以後
観察を行い、移植片が完全に壊死した日を拒絶日とし
た。薬物は5%アラビアゴムに懸濁し、手術日より16
日間腹腔内投与した。 結果:〔表4〕に被験化合物の拒絶日を示す。これよ
り、本発明化合物が移植免疫抑制作用を有することは明
らかである。
【表4】
【0175】
【発明の効果】本発明は、優れた接着蛋白発現抑制作
用、糖尿病性腎症改善作用および移植免疫抑制作用を有
し、接着蛋白発現抑制剤、糖尿病性腎症改善治療剤また
は移植免疫抑制剤として有用な新規イミダゾ〔1,2−
a〕ピリジン誘導体を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 487/04 144 9271−4C C07D 487/04 144 (72)発明者 阿部 秀範 大阪府池田市五月丘5丁目1番3号 武田 薬品五月丘寮内

Claims (58)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 〔式中、Xは結合手、−S(O)m−、−O−、−NR3a
    −、−Alk−、−Alk−W−又は−S−Alk−W−(Alkは
    置換基を有していてもよい二価の炭化水素基を、Wは−
    O−、−NR3a−、−CO−O−又は−O−CO−NR
    3a−を、R3aは水素又は置換基を有していてもよい炭化
    水素基を、mは0ないし2の整数を示す)を、YはCH
    又はNを、R1及びR2は同一又は相異なり、水素、置換
    基を有していてもよい炭化水素基、ハロゲン、ニトロ
    基、ニトロソ基、保護されていてもよいアミノ基、エス
    テル化されていてもよいカルボキシル基又はアシル基
    を、Aは置換基を有していてもよい二価の炭化水素基
    を、Bは 【化2】 (B1は−(CH2)f−又は−CZ1−Z2−(fは1ないし
    6の整数を、Z1はO又はSを、Z2はO、S、−Alk
    1−、−Alk1−S−又はNR3bを、Alk1は置換基を有し
    ていてもよい二価の炭化水素基を、R3bは水素又は置換
    基を有していてもよい炭化水素基を示す)を、R4及び
    5は同一又は相異なり、水素、エステル化されていて
    もよいカルボキシル基、置換基を有していてもよいアミ
    ノ基、置換基を有していてもよい複素環基、−W1、−
    S−W1又は−O−W1(W1は置換基を有していてもよ
    い炭化水素基を示す)を、あるいはR4及びR5は一緒に
    結合して環を形成してもよい)あるいは 【化3】 (R6及びR7は同一又は相異なり、置換基を有していて
    もよい炭化水素基又は置換基を有していてもよい複素環
    基を、あるいはR6及びR7は一緒に結合して環を形成し
    てもよく、R8は水素、置換基を有していてもよい炭化
    水素基、置換基を有していてもよい複素環基、ニトロ
    基、シアノ基、保護されていてもよいアミノ基、ハロゲ
    ン又はアシル基を、m1は0ないし2の整数を示す)を
    示す。〕で表される化合物又はその塩。
  2. 【請求項2】Alk、A及びAlk1で表わされる二価の炭化
    水素基が二価のC1-15鎖状炭化水素基、C5-8環状炭化
    水素基又はこれらの組み合わせからなる二価の炭化水素
    基である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】Alk、A及びAlk1で表わされる二価の炭化
    水素基の有していてもよい置換基が、ハロゲン、低級ア
    ルコキシ基、ヒドロキシ基、エステル化されていてもよ
    いカルボキシル基、アシル基、ピリジルチオ基、ニトロ
    基、シアノ基又はオキソ基である請求項1記載の化合
    物。
  4. 【請求項4】R3a、R1、R2、R3b、W1、R6、R7
    びR8で表わされる炭化水素基がC1-30鎖状炭化水素
    基、C3-14環状炭化水素基又はこれらの組み合わせから
    なる炭化水素基である請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】R3a、R1、R2、R3b、W1、R6、R7
    びR8で表わされる炭化水素基がC1-30アルキル基、C
    2-30アルケニル基、C3-8シクロアルキル基、C5-8シク
    ロアルケニル基、アリール基またはアラルキル基である
    請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】R3a、R1、R2、R3b、W1、R6、R7
    びR8で表わされる炭化水素基の有していてもよい置換
    基がニトロ基、ヒドロキシ基、オキソ基、チオキソ基、
    シアノ基、スルホン基、ハロゲン、低級アルコキシ基、
    フェノキシ基、ハロゲノフェノキシ基、低級アルキルチ
    オ基、フェニルチオ基、置換されていてもよいアミノ
    基、エステル化されていてもよいカルボキシル基、アシ
    ル基または複素環基である請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】R4及びR5で表わされるアミノ基の有して
    いてもよい置換基が低級アルキル基又はアシル基である
    請求項1記載の化合物。
  8. 【請求項8】R1、R2、R4及びR5で表わされるエステ
    ル化されていてもよいカルボキシル基がカルボキシル基
    又は低級アルコキシカルボニル基である請求項1記載の
    化合物。
  9. 【請求項9】R1、R2及びR8で表わされるアシル基が
    低級アルカノイル基、C6-10アリールカルボニル基、低
    級アルキルスルホニル基、低級アルキルスルフィニル
    基、カルバモイル基、低級アルキルカルバモイル基又は
    環状アミノカルボニル基である請求項1記載の化合物。
  10. 【請求項10】R4、R5、R6、R7及びR8で表わされ
    る複素環基が酸素、硫黄及び窒素から選ばれたヘテロ原
    子を1ないし4個含む5又は6員単環式複素環基あるい
    は酸素、硫黄及び窒素から選ばれたヘテロ原子を1ない
    し6個含む2環式複素環基である請求項1記載の化合
    物。
  11. 【請求項11】R4、R5、R6、R7及びR8で表わされ
    る複素環基がチエニル、フリル、ピラニル、ピロリル、
    イミダゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、イソオキ
    サゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリ
    ダジニル、ピロリジニル、ピロリニル、イミダゾニル、
    ピペリジル、ピペラジニル、モルホリニル、イソベンゾ
    フラニル、クロメニル、ベンゾチエニル、インドリジニ
    ル、イソインドリル、インドリル、3H−インドリル、
    1H−インダゾリル、プリニル、イソキノリル、キノリ
    ル、フタラジル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キ
    ナゾリニル、シンノリニル、イソクロマニル、インドリ
    ニル、イソインドリニル、1,2,3,4−テトラヒドロ
    −2−キノリル又は1,2,3,4−テトラヒドロ−2−
    イソキノリルである請求項1記載の化合物。
  12. 【請求項12】R4、R5、R6、R7及びR8で表わされ
    る複素環基の有していてもよい置換基がハロゲン、低級
    アルキル基、低級アルケニル基、低級アルコキシ基、ニ
    トロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、低級アルコキシカ
    ルボニル基、カルボキシル基、カルバモイル基、低級ア
    ルキルカルバモイル基又は低級アルケニルカルバモイル
    基である請求項1記載の化合物。
  13. 【請求項13】XがS、S(O)、S(O)2、O、−N(R
    3)−、−(CH2)i−O−、−(CH2)i−N(R3)−、−
    CH2−、−CH=CH−、−(CH2)j−CO−N(R3)
    −、−S−(CH2)k−CO−N(R3)−、−(CH2)j
    COO−、−S−(CH2)k−COO−又は−(CH2)i
    O−CO−N(R3)−(R3は水素、置換基を有していて
    もよい低級アルキル基、置換基を有していてもよい低級
    アルケニル基、置換基を有していてもよいアラルキル基
    又は置換基を有していてもよいアリール基を、iは1又
    は2を、jは0又は1を、kは1ないし5の整数を示
    す)である請求項1記載の化合物。
  14. 【請求項14】XがS、O又は−CH2−である請求項
    1記載の化合物。
  15. 【請求項15】YがCHである請求項1記載の化合物。
  16. 【請求項16】R1及びR2がそれぞれ水素、置換基を有
    していてもよい低級アルキル基、置換基を有していても
    よいアリール基、低級アルコキシカルボニル基又はハロ
    ゲンで置換されていてもよい低級アルカノイル基である
    請求項1記載の化合物。
  17. 【請求項17】R1及びR2がそれぞれ水素、低級アルキ
    ル基、フェニル基、低級アルコキシカルボニル基又はハ
    ロゲノ低級アルキルカルボニル基である請求項1記載の
    化合物。
  18. 【請求項18】Aが置換基を有していてもよい二価のC
    1-15鎖状炭化水素基である請求項1記載の化合物。
  19. 【請求項19】AがC1-6アルキレン基である請求項1
    記載の化合物。
  20. 【請求項20】低級アルキル基の有していてもよい置換
    基がハロゲン、低級アルコキシ基、ヒドロキシ基、低級
    アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、カルバモイ
    ル基、低級アルキルカルバモイル基又はピリジルチオ基
    である請求項13又は16記載の化合物。
  21. 【請求項21】R3で表わされる低級アルケニル基の有
    していてもよい置換基がハロゲン、低級アルコキシ基、
    ヒドロキシ基、低級アルコキシカルボニル基、カルボキ
    シル基、カルバモイル基、低級アルキルカルバモイル基
    又はピリジルチオ基である請求項13記載の化合物。
  22. 【請求項22】R3で表わされるアラルキル基の有して
    いてもよい置換基がハロゲン、低級アルキル基、低級ア
    ルケニル基、低級アルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、
    ヒドロキシ基、低級アルコキシカルボニル基、カルバモ
    イル基、低級アルキルカルバモイル基又は低級アルケニ
    ルカルバモイル基である請求項13記載の化合物。
  23. 【請求項23】アリール基の有していてもよい置換基が
    ハロゲン、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級ア
    ルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、オキソ基、ヒドロキ
    シ基、アミノ基、低級アシルアミノ基、低級アルコキシ
    カルボニル基、カルバモイル基、低級アルキルカルバモ
    イル基又は低級アルケニルカルバモイル基である請求項
    13又は16記載の化合物。
  24. 【請求項24】Xがイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン環
    又はイミダゾ〔1,2−c〕ピリミジン環の5位に結合
    する請求項1記載の化合物。
  25. 【請求項25】Xがイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン環
    又はイミダゾ〔1,2−c〕ピリミジン環の8位に結合
    する請求項1記載の化合物。
  26. 【請求項26】式 【化4】 〔式中、Xは結合手、−S(O)m−、−O−、−NR3a
    −、−Alk−、−Alk−W−又は−S−Alk−W−(Alkは
    置換基を有していてもよい二価の炭化水素基を、Wは−
    O−、−NR3a−、−CO−O−又は−O−CO−NR
    3a−を、R3aは水素又は置換基を有していてもよい炭化
    水素基を、mは0ないし2の整数を示す)を、YはCH
    又はNを、R1及びR2は同一又は相異なり、水素、置換
    基を有していてもよい炭化水素基、ハロゲン、ニトロ
    基、ニトロソ基、保護されていてもよいアミノ基、エス
    テル化されていてもよいカルボキシル基又はアシル基
    を、Aは置換基を有していてもよい二価の炭化水素基
    を、B1は−(CH2)f−又は−CZ1−Z2−(fは1ない
    し6の整数を、Z1はO又はSを、Z2はO、S、−Alk1
    −、−Alk1−S−又はNR3bを、Alk1は置換基を有して
    いてもよい二価の鎖状炭化水素基を、R3bは水素又は置
    換基を有していてもよい炭化水素基を示す)を、R4
    びR5は同一又は相異なり、水素、エステル化されてい
    てもよいカルボキシル基、置換基を有していてもよいア
    ミノ基、置換基を有していてもよい複素環基、−W1
    −S−W1又は−O−W1(W1は置換基を有していても
    よい炭化水素基を示す)を、あるいはR4及びR5は一緒
    に結合して環を形成してもよい。〕で表される化合物又
    はその塩である請求項1記載の化合物。
  27. 【請求項27】B1が−(CH2)f−、−CO−O−、−
    CO−S−、−CS−S−、−CO−CH2−、−CO
    −CH2−S−又は−CO−N(R3)−(R3は水素、置
    換基を有していてもよい低級アルキル基、置換基を有し
    ていてもよい低級アルケニル基、置換基を有していても
    よいアラルキル基又は置換基を有していてもよいアリー
    ル基を、fは1ないし6の整数を示す)である請求項2
    6記載の化合物。
  28. 【請求項28】B1が−CO−S−、−CO−O−、−
    CO−CH2−又は−CO−N(R3)−(R3は水素、置
    換基を有していてもよい低級アルキル基、置換基を有し
    ていてもよい低級アルケニル基、置換基を有していても
    よいアラルキル基又は置換基を有していてもよいアリー
    ル基を示す)である請求項26記載の化合物。
  29. 【請求項29】B1が−CO−S−又は−CO−O−で
    ある請求項26記載の化合物。
  30. 【請求項30】R4及びR5がそれぞれ水素、置換基を有
    していてもよい低級アルキル基、置換基を有していても
    よいアリール基、置換基を有していてもよいアミノ基又
    は置換基を有していてもよい複素環基である請求項26
    記載の化合物。
  31. 【請求項31】R4及びR5がそれぞれ水素又は置換基を
    有していてもよい低級アルキル基である請求項26記載
    の化合物。
  32. 【請求項32】XがS、O又は−CH2−である請求項
    26記載の化合物。
  33. 【請求項33】YがCHである請求項26記載の化合
    物。
  34. 【請求項34】AがC1-6アルキレン基である請求項2
    6記載の化合物。
  35. 【請求項35】R1及びR2がそれぞれ水素、低級アルキ
    ル基、フェニル基、低級アルコキシカルボニル基又はハ
    ロゲノ低級アルキルカルボニル基である請求項26記載
    の化合物。
  36. 【請求項36】Xがイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン環
    又はイミダゾ〔1,2−c〕ピリミジン環の5位に結合
    する請求項26記載の化合物。
  37. 【請求項37】式 【化5】 〔式中、Xは結合手、−S(O)m−、−O−、−NR3a
    −、−Alk−、−Alk−W−又は−S−Alk−W−(Alkは
    置換基を有していてもよい二価の炭化水素基を、Wは−
    O−、−NR3a−、−CO−O−又は−O−CO−NR
    3a−を、R3aは水素又は置換基を有していてもよい炭化
    水素基を、mは0ないし2の整数を示す)を、YはCH
    又はNを、R1及びR2は同一又は相異なり、水素、置換
    基を有していてもよい炭化水素基、ハロゲン、ニトロ
    基、ニトロソ基、保護されていてもよいアミノ基、エス
    テル化されていてもよいカルボキシル基又はアシル基
    を、Aは置換基を有していてもよい二価の炭化水素基
    を、R6及びR7は同一又は相異なり、置換基を有してい
    てもよい炭化水素基又は置換基を有していてもよい複素
    環基を、あるいはR6及びR7は一緒に結合して環を形成
    してもよく、R8は水素、置換基を有していてもよい炭
    化水素基、置換基を有していてもよい複素環基、ニトロ
    基、シアノ基、保護されていてもよいアミノ基、ハロゲ
    ン又はアシル基を、m1は0ないし2の整数を示す。〕
    で表される化合物又はその塩である請求項1記載の化合
    物。
  38. 【請求項38】R6及びR7がそれぞれ置換基を有してい
    てもよい低級アルキル基又はR6とR7が結合して−CH
    (R15)−CH(R16)−(CH2)S−(R15及びR16はそれ
    ぞれ水素又は低級アルキル基を、sは0又は1を示す)
    である請求項37記載の化合物。
  39. 【請求項39】R8が水素、置換基を有していてもよい
    低級アルキル基又は置換基を有していてもよいアリール
    基である請求項37記載の化合物。
  40. 【請求項40】R8が水素、低級アルキル基、アラルキ
    ル基又はフェニル基である請求項37記載の化合物。
  41. 【請求項41】mが1又は2である請求項37記載の化
    合物。
  42. 【請求項42】XがS、O又は−CH2−である請求項
    37記載の化合物。
  43. 【請求項43】YがCHである請求項37記載の化合
    物。
  44. 【請求項44】AがC1-6アルキレン基である請求項3
    7記載の化合物。
  45. 【請求項45】R1及びR2がそれぞれ水素、低級アルキ
    ル基、フェニル基、低級アルコキシカルボニル基又はハ
    ロゲノ低級アルキルカルボニル基である請求項37記載
    の化合物。
  46. 【請求項46】Xがイミダゾ〔1,2−a〕ピリジン環
    又はイミダゾ〔1,2−c〕ピリミジン環の5位に結合
    する請求項37記載の化合物。
  47. 【請求項47】式 【化6】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物又はその塩と、式 R1−CO−CH(E)−R2 〔式中、Eはハロゲンを、その他の記号は請求項1記載
    と同意義を示す。〕で表される化合物又はその塩とを反
    応させることを特徴とする請求項1記載の化合物の製造
    方法。
  48. 【請求項48】式 【化7】 〔式中、Eはハロゲンを、その他の記号は請求項1記載
    と同意義を示す。〕で表される化合物又はその塩と、式 【化8】 〔式中、X1はS、O又は−N(R3)−(R3は水素、置
    換基を有していてもよい低級アルキル基、置換基を有し
    ていてもよい低級アルケニル基、置換基を有していても
    よいアラルキル基又は置換基を有していてもよいアリー
    ル基を示す)を、その他の記号は請求項1記載と同意義
    を示す。〕で表される化合物又はその塩とを反応させる
    ことを特徴とする、XがS、O又0はN(R3)(R3は前
    記と同意義)である請求項1記載の化合物の製造方法。
  49. 【請求項49】式 【化9】 〔式中、X2はS、O、−(CH2)i−O−又は−(CH2)
    i−N(R3)−(R3は水素、置換基を有していてもよい
    低級アルキル基、置換基を有していてもよい低級アルケ
    ニル基、置換基を有していてもよいアラルキル基又は置
    換基を有していてもよいアリール基を、iは1又は2を
    示す)を、その他の記号は請求項1記載と同意義を示
    す。〕で表される化合物又はその塩と、式 【化10】 〔式中、E1は脱離基を、その他の記号は請求項1記載
    と同意義を示す。〕で表される化合物又はその塩とを反
    応させることを特徴とする、XがS、O、−(CH2)i
    O−又は−(CH2)i−N(R3)−(R3及びiは前記と同
    意義)である請求項1記載の化合物の製造方法。
  50. 【請求項50】式 【化11】 〔式中、X3は−(CH2)j−COO−(jは0又は1を示
    す)又は−S−(CH2)k−COO−(kは1ないし5の
    整数を示す)を、その他の記号は請求項1記載と同意義
    を示す。〕で表される化合物又はその塩と、式 【化12】 〔式中、E2はHN(R3)−(R3は水素、置換基を有し
    ていてもよい低級アルキル基、置換基を有していてもよ
    い低級アルケニル基、置換基を有していてもよいアラル
    キル基又は置換基を有していてもよいアリール基を示
    す)又はHO−を、その他の記号は請求項1記載と同意
    義を示す。〕で表される化合物又はその塩とを反応させ
    ることを特徴とする、Xが−(CH2)j−CON(R3)
    −、−(CH2)j−COO−、−S−(CH2)k−CON
    (R3)−又は−S−(CH2)k−COO−(R3、i、j及び
    kは前記と同意義)である請求項1記載の化合物の製造
    方法。
  51. 【請求項51】式 【化13】 〔式中、X4は−(CH2)i−OCO−(iは1又は2を示
    す)を、Qは脱離基を、その他の記号は請求項1記載と
    同意義を示す。〕で表される化合物又はその塩と、式 【化14】 〔式中、E3はHN(R3)−(R3は水素、置換基を有し
    ていてもよい低級アルキル基、置換基を有していてもよ
    い低級アルケニル基、置換基を有していてもよいアラル
    キル基又は置換基を有していてもよいアリール基を示
    す)を、その他の記号は請求項1記載と同意義を示
    す。〕で表される化合物又はその塩とを反応させること
    を特徴とする、Xが−(CH2)i−OCON(R3)−(R3
    及びiは前記と同意義)である請求項1記載の化合物の
    製造方法。
  52. 【請求項52】式 【化15】 〔式中、E1は脱離基を、その他の記号は請求項1記載
    と同意義を示す。〕で表される化合物又はその塩と、式 【化16】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物又はその塩とを反応させることを特徴とする
    請求項1記載の化合物の製造方法。
  53. 【請求項53】式 【化17】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物又はその塩と、式 【化18】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物又はその塩とを反応させることを特徴とする
    請求項26記載の化合物の製造方法。
  54. 【請求項54】請求項1記載の化合物を含有してなる医
    薬組成物。
  55. 【請求項55】請求項1記載の化合物を含有してなる接
    着蛋白発現抑制剤。
  56. 【請求項56】請求項1記載の化合物を含有してなる糖
    尿病性腎症治療剤。
  57. 【請求項57】請求項1記載の化合物を含有してなる移
    植免疫抑制剤。
  58. 【請求項58】請求項1記載の化合物を含有してなる自
    己免疫疾患治療剤。
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WO2016104434A1 (ja) * 2014-12-24 2016-06-30 武田薬品工業株式会社 複素環化合物
US11952344B2 (en) 2019-09-25 2024-04-09 Takeda Pharmaceutical Company Limited Heterocyclic compound and use thereof

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