JPH08318593A - 銅張積層板の製造方法 - Google Patents

銅張積層板の製造方法

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JPH08318593A
JPH08318593A JP12657295A JP12657295A JPH08318593A JP H08318593 A JPH08318593 A JP H08318593A JP 12657295 A JP12657295 A JP 12657295A JP 12657295 A JP12657295 A JP 12657295A JP H08318593 A JPH08318593 A JP H08318593A
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JP
Japan
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copper
resin
clad laminate
impregnated
resin varnish
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JP12657295A
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English (en)
Inventor
Masaya Tsujimoto
雅哉 辻本
Kohei Kodera
孝兵 小寺
Kenji Ogasawara
健二 小笠原
Keiko Kashiwabara
圭子 柏原
Yoshinobu Marumoto
佳伸 丸本
Kenichi Shinoya
賢一 篠谷
Yoshihisa Sugawa
美久 須川
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラジカル重合型熱硬化性樹脂及び無機充填材
を含有する樹脂ワニスをガラス基材に含浸した含浸品を
用いて製造される銅張積層板の面方向の線膨張係数を小
さくすることができる製造方法を提供する。 【構成】 ラジカル重合型熱硬化性樹脂及び無機充填材
を含有する樹脂ワニスをガラス基材に含浸した含浸品を
複数枚重ね、その少なくとも一方の表面に銅箔を配し、
次いで加熱硬化させてなる銅張積層板の製造方法におい
て、樹脂ワニス中にスチレン−酢酸ビニル共重合体、ポ
リ酢酸ビニル、熱可塑性アクリル樹脂又は液状ポリブタ
ジエンゴムを含有していることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気・電子機器等で使
用するプリント配線板の材料である銅張積層板の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】ラジカル重合型熱硬化性樹脂及び無機充
填材を含有する樹脂ワニスをガラス基材に含浸した含浸
品を用いて銅張積層板を製造することが知られている。
この場合、樹脂ワニスをガラス基材に含浸した含浸品を
複数枚重ね、その上下に銅箔を配し、次いで加熱硬化さ
せて銅張積層板を製造するのが一般的である。このラジ
カル重合型熱硬化性樹脂を使用する方法は、樹脂ワニス
をガラス基材に含浸させる工程から、含浸品と銅箔とを
一体化する工程までを連続的に行うことが可能であり、
従って長尺のガラス基材と長尺の銅箔とを切断すること
なく一体化でき、ロスが少ない等の多くの利点がある。
また、樹脂ワニス中に無機充填材を含有するために、無
機充填材を含有しない場合に比べ厚み方向の線膨張係数
が小さくなるという利点もある。そして、ラジカル重合
型熱硬化性樹脂としてアクリル酸やメタクリル酸とエポ
キシ樹脂の反応物であるビニルエステル樹脂を使用した
場合、耐熱性、耐水性、電気特性、パンチング加工性等
の性能が優れる銅張積層板を製造することができ、その
用途を拡大している。
【0003】しかしながら、上記のラジカル重合型熱硬
化性樹脂及び無機充填材を含有する樹脂ワニスをガラス
基材に含浸した含浸品を用いて製造された銅張積層板
は、面方向の線膨張係数が大きいため、リードレスチッ
プキャリアをこの銅張積層板を加工して得られたプリン
トプリント配線板に直接実装し、ヒートサイクル試験を
すると接合ハンダ部にクラックが発生しやすいという問
題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
事情に鑑みてなされたものであって、その目的とすると
ころは、ラジカル重合型熱硬化性樹脂及び無機充填材を
含有する樹脂ワニスをガラス基材に含浸した含浸品を用
いて製造される銅張積層板の面方向の線膨張係数を小さ
くすることができる製造方法を提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の銅
張積層板の製造方法は、ラジカル重合型熱硬化性樹脂及
び無機充填材を含有する樹脂ワニスをガラス基材に含浸
した含浸品を複数枚重ね、その少なくとも一方の表面に
銅箔を配し、次いで加熱硬化させてなる銅張積層板の製
造方法において、樹脂ワニス中にスチレン−酢酸ビニル
共重合体、ポリ酢酸ビニル又は熱可塑性アクリル樹脂を
含有していることを特徴とする。
【0006】請求項2に係る発明の銅張積層板の製造方
法は、ラジカル重合型熱硬化性樹脂及び無機充填材を含
有する樹脂ワニスをガラス基材に含浸した含浸品を複数
枚重ね、その少なくとも一方の表面に銅箔を配し、次い
で加熱硬化させてなる銅張積層板の製造方法において、
樹脂ワニス中に液状ポリブタジエンゴムを含有している
ことを特徴とする。
【0007】請求項3に係る発明の銅張積層板の製造方
法は、請求項1又は請求項2記載の製造方法において、
含浸品を複数枚重ねる構成が、ガラスペーパー基材の含
浸品を芯とし、その上下にガラス布基材の含浸品を配し
た構成であることを特徴とする。
【0008】本発明におけるラジカル重合型熱硬化性樹
脂は、ラジカル重合性不飽和基を1分子中に2個以上有
する化合物を指していて、例えば、ビニルエステル樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂等が例示できる。また、本
発明における無機充填材については、電気絶縁性を具備
するものであればよく、例えば水酸化アルミニウム、タ
ルク等が例示できる。
【0009】本発明ではスチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリ酢酸ビニル、熱可塑性アクリル樹脂又は液状ポ
リブタジエンゴムのいずれかを樹脂ワニス中に含有させ
ることにより、製造する銅張積層板の面方向の線膨張係
数を小さくしている。そして、これらの成分の含有量に
ついては、特に限定するものではないが、樹脂ワニスの
全重量の1〜20重量%であることが好ましい。1重量
%未満の場合は線膨張係数を小さくする効果が顕著でな
くなり、また20重量%を越えると樹脂ワニスの粘度が
高くなって、ガラス基材への含浸性に関して問題を生じ
ることがある。
【0010】また、請求項3に係る発明ではガラスペー
パー基材の含浸品を芯とし、その上下にガラス布基材の
含浸品を配して積層して銅張積層板を製造するが、この
ような構成の銅張積層板は、ガラス布基材の含浸品のみ
を積層して得られる銅張積層板よりも、面方向の線膨張
係数が大きいという問題が生じやすいので、上記のよう
にスチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、熱
可塑性アクリル樹脂又は液状ポリブタジエンゴムのいず
れかを樹脂ワニス中に含有させて、銅張積層板の面方向
の線膨張係数を小さくすることがより有用となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例に基づいて
説明する。
【0012】(実施例1)ラジカル重合型熱硬化性樹脂
として昭和高分子(株)製のビニルエステル樹脂(品番
S510)を1000g、スチレンモノマーを100
g、日本油脂(株)製のスチレン−酢酸ビニル共重合体
(商品名:モディパーS101)を80g配合したもの
をディスパーで十分攪拌した後、無機充填材として住友
化学工業(株)製の水酸化アルミ(品番CL−303)
を300gとラジカル開始剤としてクメンハイドロパー
オキサイド7gを加えて、さらにディスパーで十分攪拌
して樹脂ワニスを作製した。
【0013】上記の樹脂ワニスを厚さ200μmの平織
ガラス布(大きさ300mm×300mm)及びガラス
ぺーパー(単重51g/m2 、密度0.14g/c
3 、大きさ300mm×300mm)に含浸し、得ら
れたラスペーパー基材の含浸品2枚を芯とし、その上下
にガラス布基材の含浸品を各1枚配して、サンドイッチ
構造に積層し、さらにその両外側に厚さ18μmの銅箔
を各1枚配した積層物を作製した。次いでこの積層物を
金属プレートの間にはさみ、平置きの状態で110℃で
60分間加熱硬化させ、さらに170℃で30分間アフ
ターキュアし、厚さ1.6mmの銅張積層板を作製し
た。なお、ガラス布、ガラスペーパー及び銅箔の方向性
については、これらの製造工程における連続流れ方向を
タテ方向とし、上記の積層物の作製に際しては、その方
向性が一致するようにして積層した。このようにして得
られた銅張積層板の面方向(タテ方向及びヨコ方向)の
線膨張係数を下記の方法で測定し、その結果を表1に示
した。 (線膨張係数の測定方法) サンプル:銅張積層板の銅箔を全面エッチングして除去
した基板 測定器 :理学電機(株)製のTMA装置(TAS−1
00) 測定条件:昇温スピード5℃/分、測定温度範囲40〜
150℃
【0014】(実施例2)実施例1のスチレン−酢酸ビ
ニル共重合体80gの代わりに、ユニオンカーバイド日
本社製のポリ酢酸ビニル(商品名ニューロンTプラス)
を80g使用するようにした以外は、実施例1と同様に
して、銅張積層板を作製し、その面方向(タテ方向及び
ヨコ方向)の線膨張係数を測定し、その結果を表1に示
した。
【0015】(実施例3)実施例1のスチレン−酢酸ビ
ニル共重合体80gの代わりに、三菱レイヨン(株)製
の熱可塑性アクリル樹脂(品番BR−77)を80g使
用するようにした以外は、実施例1と同様にして、銅張
積層板を作製し、その面方向(タテ方向及びヨコ方向)
の線膨張係数を測定し、その結果を表1に示した。
【0016】(実施例4)実施例1のスチレン−酢酸ビ
ニル共重合体80gの代わりに、出光石油化学(株)製
の液状ポリブタジエンゴム(商品名Poly-bd 45HT)56
gと出光石油化学(株)製の液状ポリブタジエンゴム
(商品名Poly-bd HTP9)24gを併せて使用するように
した以外は、実施例1と同様にして、銅張積層板を作製
し、その面方向(タテ方向及びヨコ方向)の線膨張係数
を測定し、その結果を表1に示した。
【0017】(実施例5)実施例1のスチレン−酢酸ビ
ニル共重合体80gの代わりに、出光石油化学(株)製
の液状ポリブタジエンゴム(商品名Poly-bd 45HT)56
gと出光石油化学(株)製の液状ポリブタジエンゴム
(商品名Poly-bd HTP9)12gと出光石油化学(株)製
の液状ポリブタジエンゴム(商品名R−15EPT)1
2gを併せて使用するようにした以外は、実施例1と同
様にして、銅張積層板を作製し、その面方向(タテ方向
及びヨコ方向)の線膨張係数を測定し、その結果を表1
に示した。
【0018】(比較例1)実施例1のスチレン−酢酸ビ
ニル共重合体80gを配合せずに樹脂ワニスを作製する
ようにした以外は、実施例1と同様にして、銅張積層板
を作製し、その面方向(タテ方向及びヨコ方向)の線膨
張係数を測定し、その結果を表1に示した。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】請求項1及び請求項2に係る発明によれ
ば、ラジカル重合型熱硬化性樹脂及び無機充填材を含有
する樹脂ワニスをガラス基材に含浸した含浸品を用いて
製造される銅張積層板の面方向の線膨張係数を小さくす
ることができる。
【0021】また、請求項3に係る発明によれば、ラジ
カル重合型熱硬化性樹脂及び無機充填材を含有する樹脂
ワニスをガラス基材に含浸した含浸品を用いて製造され
る銅張積層板であって、ガラスペーパー基材の含浸品を
芯とし、その上下にガラス布基材の含浸品を配して積層
して製造される銅張積層板の面方向の線膨張係数を小さ
くすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柏原 圭子 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 丸本 佳伸 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 篠谷 賢一 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 須川 美久 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラジカル重合型熱硬化性樹脂及び無機充
    填材を含有する樹脂ワニスをガラス基材に含浸した含浸
    品を複数枚重ね、その少なくとも一方の表面に銅箔を配
    し、次いで加熱硬化させてなる銅張積層板の製造方法に
    おいて、樹脂ワニス中にスチレン−酢酸ビニル共重合
    体、ポリ酢酸ビニル又は熱可塑性アクリル樹脂を含有し
    ていることを特徴とする銅張積層板の製造方法。
  2. 【請求項2】 ラジカル重合型熱硬化性樹脂及び無機充
    填材を含有する樹脂ワニスをガラス基材に含浸した含浸
    品を複数枚重ね、その少なくとも一方の表面に銅箔を配
    し、次いで加熱硬化させてなる銅張積層板の製造方法に
    おいて、樹脂ワニス中に液状ポリブタジエンゴムを含有
    していることを特徴とする銅張積層板の製造方法。
  3. 【請求項3】 含浸品を複数枚重ねる構成が、ガラスペ
    ーパー基材の含浸品を芯とし、その上下にガラス布基材
    の含浸品を配した構成であることを特徴とする請求項1
    又は請求項2記載の銅張積層板の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001072879A1 (fr) * 2000-03-27 2001-10-04 Mitsui Takeda Chemicals, Inc. Stratifie faiblement thermoexpansible
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