JPH08318563A - 中空容器の連続的製造方法 - Google Patents

中空容器の連続的製造方法

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JPH08318563A
JPH08318563A JP7126389A JP12638995A JPH08318563A JP H08318563 A JPH08318563 A JP H08318563A JP 7126389 A JP7126389 A JP 7126389A JP 12638995 A JP12638995 A JP 12638995A JP H08318563 A JPH08318563 A JP H08318563A
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hollow container
container
heating
shielding plate
center
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JP7126389A
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Norihiro Shimizu
紀弘 清水
Atsushi Takei
淳 武井
Koichi Kawachi
浩一 河内
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Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
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    • B29C49/00Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
    • B29C49/42Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C49/64Heating or cooling preforms, parisons or blown articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 飽和ポリエステル樹脂製中空容器の連続的製
造方法を得る。 【構成】 二軸延伸ブロー成形によって成形された二軸
延伸ブロー中空容器の底部に、該中空容器の底部と嵌合
する形状を有し、且つ、スリットを有する遮蔽板を設置
し、該スリットの下方から中空容器の底部を加熱するこ
とにより中空容器の底部を結晶化せしめ、次に、遮蔽板
を中空容器から脱着し、新しい中空容器に対し同様にし
て、加熱結晶化せしめる方法であって、その加熱の際は
遮蔽板を冷却せず、加熱が終了した後、次に続く中空容
器の該結晶化のための加熱までの間に、遮蔽板を冷却ま
たは放冷する飽和ポリエステル樹脂製中空容器の連続的
製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飽和ポリエステル樹脂
製中空容器の連続的製造方法に関し、より詳細には内容
物の加熱殺菌時の耐圧及び耐熱性を高め、耐衝撃性にも
優れた耐圧耐熱性中空容器の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者等は、これまで、耐圧耐熱性自
立型中空容器製造方法として、底部中心部の周りに複数
の脚部を放射状に膨出し、これらの脚部と脚部との間に
谷線部を形成した底部構造の場合、中空容器の内圧によ
る応力が集中する底部を結晶化することにより、容器の
加熱殺菌時に、底部がクリープ変形して、自立安定性を
失うことがなくなることを見いだした。しかしながら、
前記の底部結晶化については、生産性を上げるために結
晶化時間を短縮すると中空容器の底部が熱収縮を起こ
し、また、中空容器の底部の熱収縮を抑制すると結晶化
時間が長くなり生産性が上がらないという欠点があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の研究者等は鋭
意研究の結果、遮蔽板を使用し、この遮蔽板を常時冷却
せず、容器底部を加熱していない間に、容器底部付近の
熱収縮が抑制できる温度に遮蔽板の冷却を行い、容器底
部を加熱する間はこの冷却を行わず、容器底部を加熱す
る熱により遮蔽板の温度が上昇できるようにすること
で、容器底部付近が熱収縮を起こす温度にさらされる時
間を短縮して容器底部付近の熱収縮を抑制し、かつ、次
第に遮蔽板の温度が上昇することで容器底部の結晶化時
間も短縮できることを見いだし、本発明に到達した。
【0004】すなわち、本発明は、二軸延伸ブロー中空
容器の底部と加熱装置との間に、特定部分が開口し、容
器底部と嵌合する形状を有する遮蔽板を設置し、容器底
部の特定部分から選ばれた部分を生産性を損なわずに加
熱し結晶化することにより、容器の加熱殺菌時に、底部
がクリープ変形して、自立安定性を失うことがなく、且
つ、耐薬品性にも優れた、耐圧耐熱性自立型中空容器の
製造方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
二軸延伸ブロー成形によって成形された二軸延伸ブロー
中空容器の底部に、該中空容器の底部と嵌合する形状を
有し、且つ、スリットを有する遮蔽板を設置し、該スリ
ットの下方から中空容器の底部を加熱することにより中
空容器の底部を結晶化せしめ、次に、遮蔽板を中空容器
から脱着し、新しい中空容器に対し同様にして、加熱結
晶化せしめる方法であって、その加熱の際は遮蔽板を冷
却せず、加熱が終了した後、次に続く中空容器の該結晶
化のための加熱までの間に、遮蔽板を冷却または放冷す
る飽和ポリエステル樹脂製中空容器の連続的製造方法で
ある。
【0006】本発明の第2の発明は、二軸延伸ブロー成
形によって成形され、底部の底部中心部の周りに複数の
脚部を放射状に膨出し、これらの脚部と脚部との間に谷
線部を形成した自立可能な構造で、かつ、下記の(a)
または(b)を有する二軸延伸ブロー中空容器の底部
に、該中空容器の底部と嵌合する形状を有し、かつ、ス
リットを有する遮蔽板を設置し、該スリットの下方から
中空容器の底部を加熱することにより中空容器の底部の
下記の(A)〜(E)の少なくとも1箇所を結晶化せし
め、次に、遮蔽板を中空容器から脱着し、新しい中空容
器に対し同様にして、加熱結晶化せしめる方法であっ
て、その加熱の際は遮蔽板を冷却せず、加熱が終了した
後、次に続く中空容器の該結晶化のための加熱までの間
に、遮蔽板を冷却または放冷する飽和ポリエステル樹脂
製中空容器の連続的製造方法である。
【0007】(a)口頸部、サポートリングおよびサポ
ートリング下を結晶化したもの。 (b)口頸部または口頸部とサポートリングは、その内
周径が外周径に対して60〜80%であり、且つ、加熱
により応力・歪が緩和され、サポートリング下を結晶化
したもの。 (A)底部中心部。 (B)底部中心部の周辺部。 (C)谷線部の底部中心部に近い部分。 (D)脚部の底部中心部の周辺部の縁より接地部にいた
る部分。 (E)前記(C)と前記(D)の間の部分。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明の飽和ポリエステル樹脂製中空容器
に用いる樹脂は、主たる繰り返し単位がエチレンテレフ
タレートである飽和ポリエステル樹脂が好ましく、該飽
和ポリエステル樹脂とは、ポリエチレンテレフタレート
のホモポリマーを主たる成分とする。
【0010】この飽和ポリエステル樹脂としては、テレ
フタル酸成分の一部を例えば、イソフタル酸、ナフタリ
ンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェノキ
シエタンジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン
酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸等の芳香族ジカル
ボン酸;ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソ
フタル酸等の脂環族ジカルボン酸;アジピン酸、セバチ
ン酸、アゼライン酸等の脂肪族ジカルボン酸;P−β−
ヒドロキシエトキシ安息香酸、ε−オキシカプロン酸等
のオキシ酸等の他の二官能性カルボン酸の1種以上を置
換して共重合したものが使用できる。
【0011】また、飽和ポリエステル樹脂は、エチレン
グリコール成分の一部を例えば、トリメチレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコ
ール、デカメチレングリコール、ネオペンチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、1,1−シクロヘキサン
ジメチロール、1,4−シクロヘキサンジメチロール、
2,2(4’−β−ヒドロキシエトキシフェニル)スル
ホン酸等の他のグリコール及びこれらの機能的誘導体の
多官能化合物の1種以上で置換して共重合した共重合体
でもよい。
【0012】また、本発明の容器に使用する飽和ポリエ
ステル樹脂は、固有粘度が0.7〜1.0が好ましく、
特に好ましくは0.75〜0.90である。
【0013】更に、本発明に使用する飽和ポリエステル
樹脂には、着色剤、熱劣化防止剤、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、帯電防止剤、抗菌剤、滑剤等の添加剤を適宜用
いることができる。
【0014】本発明において、加熱装置としては、熱を
発生する装置を用いることができ、具体的には、赤外線
ヒーター、熱風、赤外線ランプ、石英管ヒーター、高周
波加熱装置などを用いることができる。また、これ以外
の熱源を用いることができるのは、勿論のことである。
【0015】また、本発明において、遮蔽板の材質とし
ては、アルミニウム、鉄、銅などの金属や耐熱性樹脂、
セラミック等を用いることができ、遮蔽板の表面は平滑
であることが好ましい。
【0016】本発明は、二軸延伸ブロー中空容器の底部
に、スリットを有する遮蔽板を設置し、該スリットの下
方から中空容器の底部を加熱することにより中空容器の
底部を結晶化せしめ、次に、遮蔽板を中空容器から脱着
し、新しい中空容器に対し同様にして、加熱結晶化せし
める方法であって、その加熱の際は遮蔽板を冷却せず、
加熱が終了した後、次に続く中空容器の該結晶化のため
の加熱までの間に、遮蔽板を冷却または放冷する中空容
器の連続的製造方法である。遮蔽板の冷却または放冷
は、容器に用いる樹脂のガラス転移点温度を越えない温
度まで冷却または放冷することが好ましい。
【0017】本発明の遮蔽板は、二軸延伸ブロー中空容
器の底部の(A)底部中心部および/または、(B)底
部中心部の周辺部および/または、(C)谷線部の底部
中心部に近い部分および/または、(D)脚部の前記周
辺部の縁より接地部にいたる部分および/または、
(E)前記(C)と(D)の間の部分から選ばれた部分
に対応する部分が開口し、容器底部と嵌合する形状を有
するものである。前記(A)〜(E)の組み合わせの中
で、(B)及び(C)を含む組み合わせが特に好まし
く、(E)は、必要に応じて組み合わせることができ
る。遮蔽板は、容器底部と嵌合する形状を有するもので
あり、嵌合のための彫りこみは、脚部の膨出部分の60
%以上、好ましくは80%以上が入るものである。これ
により、加熱による熱収縮を防止でき、さらに、遮蔽板
の開口部に対応する部分のみを精度よく加熱、結晶化す
ることができる。
【0018】一方、容器底部を加熱していない時に遮蔽
板を冷却することなく繰り返し使用すると、加熱時間の
経過と共に、いずれは、遮蔽板の温度が容器に用いる樹
脂のガラス転移点温度以上になり容器底部付近の著しい
熱収縮を起こす可能性が極度に高くなり、また仮に、遮
蔽板の温度が容器に用いる樹脂のガラス転移点温度以上
に上がらないとしても、遮蔽板の温度により容器底部の
結晶化状態にばらつきが生じ、容器底部の結晶化状態不
良の原因となる。そこで、遮蔽板をある一定の温度で温
調することが考えられる。例えば、遮蔽板を室温程度に
温調することが考えられるが、この場合、容器底部付近
の熱収縮はほとんど抑えられるが、底部の結晶化に要す
る時間はこの場合より高い温度で温調したときに比べ長
くなり、生産性が極端に悪くなる。また、遮蔽板を容器
に用いる樹脂のガラス転移点以下の温度内の高い温度に
温調することが考えられるが、この場合は、底部の結晶
化時間は短くなり生産性が向上するが、容器底部付近の
熱収縮が起こるという欠点がある。
【0019】よって、遮蔽板を常時一定温度に温調せ
ず、容器底部を加熱していないときのみ、容器底部付近
の熱収縮が抑制できる温度に遮蔽板の冷却を行い、容器
底部を加熱する間はこの冷却を行わず、容器底部を加熱
する熱により遮蔽板の温度が上昇できるようにすること
で、容器底部付近の熱収縮が起こる温度にさらされる時
間を短縮できるので、容器底部付近の熱収縮は抑制さ
れ、かつ、次第に遮蔽板の温度が上昇することで容器底
部の結晶化時間も短縮できる。
【0020】本発明の製造装置の具体例として、図1で
示される装置がある。図1において、その基本構成は、
最下段に底板7、底板7上に加熱装置3を設置し、さら
に、その上方に遮蔽板2Aを設置したものである。この
遮蔽板は、二軸延伸ブロー中空容器1Aの底部の形状と
同じ彫り込みがあり二軸延伸ブロー中空容器の底部の
(A)底部中心部、(B)底部中心部の周辺部、(C)
谷線部の底部中心部に近い部分、(D)脚部の前記周辺
部の縁より接地部にいたる部分、(E)前記(C)と
(D)の間の部分から選ばれた少なくとも1箇所の部分
に対応する開口部を有したアルミニウム製の遮蔽板であ
る。
【0021】遮蔽板は、冷却するために設けられた冷却
媒体配管につながる冷却媒体チューブ、遮蔽板を冷却す
るために遮蔽板内に設けられた冷却媒体配管を有する。
さらに、遮蔽板2Aを支持する遮蔽板支持板6、その上
方に設置した二軸延伸ブロー中空容器1Aをサポートリ
ング22Aで支持する容器支持板5、その上方に設置し
た上板4、上板4に支持されている容器昇降兼荷重用シ
リンダー8、容器昇降兼荷重用シリンダー8と容器支持
板5を接続する容器内圧負荷用キャップ押板兼容器支持
板10、および底板7と直立して立てられた、遮蔽板支
持板6、容器支持板5及び上板4を支える支柱9とから
構成されている。
【0022】遮蔽板2Aの下方に設置された加熱装置3
から発する熱は、遮蔽板の開口部から二軸延伸ブロー中
空容器の底部に伝わり、底部の特定部分を一定時間加熱
することにより、容器の底部の特定部分を結晶化するこ
とができる。この時、遮蔽板は、容器の底部の結晶化を
行おうとする特定部分以外を遮蔽しているため、上記開
口部以外の容器の底部には、加熱装置の発する熱が直接
伝わることがないので結晶化されることはない。この
時、遮蔽板の、二軸延伸ブロー中空容器に接する際の表
面の温度は、容器底部を加熱中は温調を行っていない遮
蔽板が、加熱装置の発する熱で次第に温度上昇した際
に、熱可塑性ポリエステル樹脂のTg以下の温度となる
ような温度であることが好ましい。本発明においては、
冷却媒体配管を容器の底部の側部に設置することが簡便
であり好ましいが、その他の部分にも設置可能である。
【0023】遮蔽板2Aは、容器底部と嵌合する形状を
有するものである。嵌合する時、遮蔽板と容器底部は接
触することが好ましいが、所望の部分以外の部分が結晶
化されない程度ならば、空隙があってもよい。又、密着
度を向上するために、容器を押圧して製造する方法も用
いることができる。容器は、遮蔽板にある彫り込みとほ
ぼ一致するような位置で容器支持板に設置すると、遮蔽
板内に底部が挿入される際に、遮蔽板の形状に底部が合
うように容器は回転し、容器底部と遮蔽板は、うまく嵌
合することができる。
【0024】容器の底部を結晶化する際には、二軸延伸
ブロー中空容器には、内圧をかけても、かけなくてもよ
い。内圧をかけて製造する場合は、図2に示すとおり、
その装置は、容器の口頸部21に装着する容器内圧負荷
キャップ11と、容器に内圧を加える圧縮空気を送入す
る圧縮空気送入チューブ12、および容器に送入された
圧縮空気が口頸部21から漏れることを防止するパッキ
ン13で構成される。容器には、任意の圧力の圧縮空気
を圧縮空気送入チューブ12から送入して内圧をかける
ことができる。
【0025】第2の発明における飽和ポリエステル樹脂
製中空容器は、底部が底部中心部の周りに複数の脚部を
放射状に膨出し、これらの脚部と脚部との間に谷線部を
形成した自立可能な構造を有する底部からなっており、
且つ、特定部分が結晶化し、かつ、該中空容器の底部の
加熱結晶化部分が、特定部分である飽和ポリエステル樹
脂製中空容器である。さらに詳しくは、第2の発明で得
られる中空容器は、下記の(a)または(b)を有する
耐圧耐熱性を有する中空容器である。 (a)口頸部、サポートリングおよびサポートリング下
を結晶化したもの。 (b)口頸部または口頸部とサポートリングは、その内
周径が外周径に対して60〜80%であり、且つ、加熱
により応力・歪が緩和され、サポートリング下を結晶化
したもの。
【0026】第2の発明における飽和ポリエステル樹脂
製中空容器は、中空容器の加熱結晶化部分が、(A)〜
(E)の少なくとも1つを有するものであるが、この中
で、(A)+(B)+(C)、(A)+(B)+(C)
+(D)、(B)+(C)+(D)、及び(B)+
(C)の組み合わせが好ましく、特に好ましくは、
(A)+(B)+(C)、(A)+(B)+(C)+
(D)、(B)+(C)+(D)の組み合わせである。
【0027】本発明の製造方法で得られる特定部分を結
晶化させた中空容器は、充填工場のコンベア−ラインに
使用される潤滑剤に対する耐薬品性も向上し、ストレス
クラックの発生も抑制することができる。また、底部を
白化結晶化させたことで透明部分と白色部分とのコント
ラストが美観の向上につながる。
【0028】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。 実施例1 ポリエチレンテレフタレート(IV=0.84)を射出
成形して樹脂量50.0gの有底筒状プリフォームを得
た。このプリフォームの(a)口頸部、サポートリング
およびサポートリング下を赤外線ヒーターにより加熱
し、結晶化した。この有底筒状プリフォームを再加熱し
た後、ブロー金型内に配置して、ストレッチロッドによ
り軸方向に延伸しながらエアーブローにより周方向に延
伸して、二軸延伸ブロー中空容器を得た。この時、金型
の胴部を120℃に加熱した状態で、約10秒間熱固定
を行い、続いてブロー容器内に常温のエアーを循環させ
て冷却し、二軸延伸ブロー中空容器を得た。
【0029】次に、この二軸延伸ブロー中空容器の底部
と赤外線ヒーター(加熱装置)との間に、(A)底部中
心部、(B)底部中心部の周辺部、(C)谷線部の中心
部側、及び(D)脚部の前記周辺部の縁より接地部に至
る部分に対応した部分が開口し、容器底部と嵌合する形
状を有したアルミニウム製の遮蔽板(図4及び図5に示
す)で、予め遮蔽板の温度を40℃としたものを設置し
た。次に、容器底部を遮蔽板(加熱中は冷却をおこなわ
ず)と嵌合・密着し、前記(A)〜(D)の部分を、加
熱により結晶化し、図3に示す中空容器1B(全高30
9mm、胴径92mm)を得た。中空容器1Bの底部
は、図6に示すように5個の脚部が中心部の周りに放射
状に等間隔に膨出すると共に、この脚部の間に谷線部を
形成した自立型の構造を有しており、その(A)底部中
心部、(B)底部中心部の周辺部、(C)谷線部の底部
中心部に近い部分、及び(D)脚部の前記周辺部の縁よ
り接地部にいたる部分が結晶化されており、結晶化部分
の密度は、1.361〜1.376g/cm3 であっ
た。また、容器底部を結晶化するのに要する時間は20
0秒であり、中空容器1Bの口部天面までの満水充填容
量は1530ミリリットルであった。
【0030】この中空容器1Bに、5℃において、2.
5ガスボリュームの炭酸水を充填して、キャッピングし
た後、炭酸水が室温に戻ってから、70℃の温水シャワ
ーを30分間かけた。その後、20℃の水により10分
間シャワーをかけ冷却し、ボトルの全高と胴径の変形率
を測定した。その結果、中空容器の全高は、307mm
であり、胴径の変形率は、0.9%であった。次に、こ
の充填した容器12本を直立状態で、2.0mの高さか
らコンクリート上に落下させたところ、全てについて容
器底部に破壊はなかった。
【0031】実施例2 実施例1おいて、プリフォームとして(b)口頸部とサ
ポートリングは、その内周径が外周径に対して60〜8
0%であり、且つ、加熱により応力・歪が緩和され、サ
ポートリング下を赤外線ヒーターにより加熱して結晶化
したものを用い、さらに、図7及び図8に示す遮蔽板を
用い、二軸延伸ブロー中空容器の(B)底部中心部の周
辺部、(C)谷線部の底部中心部に近い部分及び(D)
脚部の前記周辺部の縁より接地部にいたる部分を結晶化
した以外は同様に行った。得られた容器の底部は、図9
に示すとおり、5個の脚部が中心部の周りに放射状に等
間隔に膨出すると共に、この脚部の間に谷線部を形成し
た自立型の構造を有しており、(B)底部中心部の周辺
部、(C)谷線部の底部中心部に近い部分及び(D)脚
部の前記周辺部の縁より接地部にいたる部分が結晶化さ
れており、結晶化部分の密度は、1.361〜1.37
6g/cm3 であった。また、容器底部を結晶化するの
に要する時間は200秒であり、中空容器は、口部天面
までの満水充填容量は1530ml、全高309mm、
胴径92mmであった。
【0032】この中空容器に、5℃において、2.5ガ
スボリュームの炭酸水を充填して、キャッピングした
後、炭酸水が室温に戻ってから、70℃の温水シャワー
を30分間かけた。その後、20℃の水により10分間
シャワーをかけ冷却し、ボトルの全高と胴径の変形率を
測定した。その結果、中空容器の全高は、307mmで
あり、胴径の変形率は、0.9%であった。次に、この
充填した容器12本を直立状態で、2.0mの高さから
コンクリート上に落下させたところ、全てについて容器
底部に破壊はなかった。
【0033】比較例1 実施例1において、プリフォームの(a)口頸部、サポ
ートリングおよびサポートリング下を結晶化せず、か
つ、容器の底部の結晶化を行わない以外は、同様におこ
なった。中空容器は、口部天面までの満水充填容量は1
530ml、全高310mm、胴径92mmであった。
この中空容器に、5℃において、2.5ガスボリューム
の炭酸水を充填して、キャッピングした後、炭酸水が室
温に戻ってから、70℃の温水シャワーを30分間かけ
た。その後、20℃の水により10分間シャワーをかけ
冷却した。ボトルは、容器底部が突出し、自立安定性が
なかった。
【0034】比較例2 実施例1において、遮蔽板を室温程度の温度に冷却し、
容器底部加熱時も循環を停止することなく遮蔽板の温度
を室温程度に保った。容器底部の結晶化部分の密度が、
1.361〜1.376g/cm3となるように結晶化
したが、遮蔽板によって、容器底部が冷却されるため、
結晶化温度に達するのに時間がかかり、結晶化に要する
時間は280秒と長く生産性が悪かった。
【0035】比較例3 実施例1において、遮蔽板の温度をポリエチレンテレフ
タレート樹脂のガラス転移点温度に近い65℃に制御
し、容器底部加熱時も循環を停止することなく遮蔽板温
度を制御した。容器底部の結晶化部分の密度が、1.3
61〜1.376g/cm3となるように結晶化するの
に要する時間が、120秒と短くなったが、中空容器底
部が熱収縮を起こし、満水充填容量は減少した。また、
熱収縮量を見越してボトルの容量を大きめにしても、熱
収縮量にばらつきがあるため、これに対応することは、
困難である。
【0036】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、容器底
部を加熱しないときのみ、容器底部付近の熱収縮が抑制
できる温度に遮蔽板の冷却を行い、容器底部を加熱する
間はこの冷却を行わず、容器底部を加熱する熱により遮
蔽板の温度が徐徐に上昇できるようにした特定形状の遮
蔽板を用いて、容器の底部の特定部分を結晶化すること
により、容器底部付近の熱収縮が抑制でき、かつ、結晶
化時間も短縮でき、また、内容物の加熱殺菌時の耐圧及
び耐熱性を高め、耐衝撃性が向上した耐圧耐熱性自立中
空容器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の正面図である。
【図2】図1の要部(F部)付近の拡大図である。
【図3】本発明の中空容器1Bの断面図である。
【図4】本発明の遮蔽板2Aの平面図である。
【図5】本発明の遮蔽板2AのA−A’断面図である。
【図6】本発明の中空容器の底面図である。
【図7】本発明の遮蔽板2Bの平面図である。
【図8】本発明の遮蔽板2BのB−B’断面図である。
【図9】本発明の中空容器の底面図である。
【符号の説明】
1A 二軸延伸ブロー中空容器 1B 飽和ポリエステル樹脂製中空容器 2A、2B 遮蔽板 3 加熱装置 4 上板 5 容器支持板 6 遮蔽板支持板 7 底板 8 容器昇降兼荷重用シリンダー 9 支柱 10 容器内圧負荷キャップ押板兼容器支持板 11 容器内圧負荷キャップ 12 圧縮空気送入チューブ 13 パッキン 14 冷却水チューブ 15 冷却水配管 16 開口部 21 口頸部 22A サポートリング 22B サポートリング下 23 肩部 24 胴部 25 底部 31A 底部中心部 31B 底部中心部の周辺部 31C 谷線部の底部中心部に近い部分 31D 脚部の底部中心部の周辺部の縁より接地部にい
たる部分 31a 底部中心部に対応する開口部 31b 底部中心部の周辺部対応する開口部 31c 谷線部の底部中心部に近い部分対応する開口部 31d 脚部の底部中心部の周辺部の縁より接地部にい
たる部分対応する開口部 32 脚部 33 谷線部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二軸延伸ブロー成形によって成形された
    二軸延伸ブロー中空容器の底部に、該中空容器の底部と
    嵌合する形状を有し、且つ、スリットを有する遮蔽板を
    設置し、該スリットの下方から中空容器の底部を加熱す
    ることにより中空容器の底部を結晶化せしめ、次に、遮
    蔽板を中空容器から脱着し、新しい中空容器に対し同様
    にして、加熱結晶化せしめる方法であって、その加熱の
    際は遮蔽板を冷却せず、加熱が終了した後、次に続く中
    空容器の該結晶化のための加熱までの間に、遮蔽板を冷
    却または放冷することを特徴とする飽和ポリエステル樹
    脂製中空容器の連続的製造方法。
  2. 【請求項2】 二軸延伸ブロー成形によって成形され、
    底部の底部中心部の周りに複数の脚部を放射状に膨出
    し、これらの脚部と脚部との間に谷線部を形成した自立
    可能な構造で、かつ、下記の(a)または(b)を有す
    る二軸延伸ブロー中空容器の底部に、該中空容器の底部
    と嵌合する形状を有し、かつ、スリットを有する遮蔽板
    を設置し、該スリットの下方から中空容器の底部を加熱
    することにより中空容器の底部の下記の(A)〜(E)
    の少なくとも1箇所を結晶化せしめ、次に、遮蔽板を中
    空容器から脱着し、新しい中空容器に対し同様にして、
    加熱結晶化せしめる方法であって、その加熱の際は遮蔽
    板を冷却せず、加熱が終了した後、次に続く中空容器の
    該結晶化のための加熱までの間に、遮蔽板を冷却または
    放冷することを特徴とする飽和ポリエステル樹脂製中空
    容器の連続的製造方法。 (a)口頸部、サポートリングおよびサポートリング下
    を結晶化したもの。 (b)口頸部または口頸部とサポートリングは、その内
    周径が外周径に対して60〜80%であり、且つ、加熱
    により応力・歪が緩和され、サポートリング下を結晶化
    したもの。 (A)底部中心部。 (B)底部中心部の周辺部。 (C)谷線部の底部中心部に近い部分。 (D)脚部の底部中心部の周辺部の縁より接地部にいた
    る部分。 (E)前記(C)と前記(D)の間の部分。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020054044A (ko) * 2000-12-27 2002-07-06 이영일 2축 연신 블로우 성형 병 제조 방법
JP2013237484A (ja) * 2012-05-17 2013-11-28 Suntory Holdings Ltd 容器処理装置
EP3656533A4 (en) * 2017-07-20 2021-04-14 Toyo Seikan Co., Ltd. POLYESTER RESIN CONTAINERS, MANUFACTURING METHODS FOR IT AND BLOW MOLD

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