JPH08315551A

JPH08315551A - データ記録再生装置

Info

Publication number: JPH08315551A
Application number: JP11880395A
Authority: JP
Inventors: Shinji Yamadadera; 真司山田寺; Takehiko Okuyama; 武彦奥山
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1995-05-17
Filing date: 1995-05-17
Publication date: 1996-11-29

Abstract

(57)【要約】【目的】ディジタルデータファイルを元に編集して作
成した上書きファイルを磁気テープに記録する場合に、
磁気テープの記録容量を低減し且つバックアップファイ
ルの再生を可能にする。【構成】ファイル再生手段２は磁気テープ１に記録さ
れたデータファイルを再生してファイル書き換え手段３
に与える。ファイル書き換え手段３はデータファイルを
書き換えて上書きファイルを作成する。このとき、変更
情報ファイル手段４はファイル間の異なる部分に関する
変更情報ファイルを作成し、変更量検出手段５によって
変更情報の変更量（データ量）を検出する。ファイル記
録手段６は前記変更量に基づいてデータファイルが記録
されている記録領域以外の未記録領域の記録位置を決定
し、前記変更情報ファイルを記録する。よって、磁気テ
ープ１の記録容量を低減することができ、再生時にはフ
ァイル再構成手段８を用いて再構成することにより、上
書きファイルも得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ディジタルデータを記
録媒体に記録再生を行うデータ記録再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、データ記録再生装置において
は、磁気ヘッドを用いてディジタルデータを記録媒体に
記録し、再生時にはこの記録媒体からディジタルデータ
を再生して出力する磁気記録再生装置、いわゆるデータ
ストリーマと呼ばれるものが実用化されている。

【０００３】データストリーマには、例えば回転ヘッド
を用いて磁気テープに音声等のデータを記録及び再生す
るＤＡＴ（ディジタルオーディオテープレコーダ）や、
画像データ及び音声データ等の記録及び再生を行う民生
用ディジタルテープレコーダ（ディジタルＶＴＲとい
う）等を応用したものがある。また、パソコン等のディ
ジタルインターフェイスから供給されるディジタルデー
タを記録しまたは再生して出力するためのハードディス
クドライブや、フロッピーディスクドライブといった磁
気記録再生装置もある。特に、パソコン等に用いられる
磁気記録再生装置においては、一般にディスクタイプの
記録媒体が用いられているが、ディスクタイプよりも低
コスト及びディジタルデータの大容量記録等の効果があ
る磁気テープを記録媒体として用いたデータストリーマ
も注目されている。ところで、通常、ディジタルデータ
を記録媒体に記録する際には、ディジタルデータを予め
決められた規則に従って整理し、且つ論理的な関係のあ
るデータの集まり、即ち、ファイル形式で記録する場合
がある。この場合、一般にファイル毎に所定のファイル
名をそれぞれ設定して記録媒体に記録する。また、記録
されたファイルの再生時には、ファイル名を指定して再
生することにより、所望のファイルのディジタルデータ
を得るようにしている。

【０００４】また、上記のように記録する磁気記録再生
装置では、ファィル形式で記録された記録媒体より所定
のファイルを再生し、且つこの同一ファイル名のファイ
ルに記録されているディジタルデータを書き換える場合
もある。この場合、元のファイルのディジタルデータを
元にデータ内容を変更して、新たにファイルを作成す
る。即ち、これが上書きファイルとなる。一般に、上書
きファイルは元のファイル名と同一のファイル名で記録
媒体に再記録される。

【０００５】このように、ファイルに基づいて記録再生
を行うディジタルデータの編集は、例えば、コンピュー
タ等に用いられるデータストリーマにおいても、一般的
に行われている。そこで、記録媒体に磁気テープを用い
た従来のデータストリーマにおける動作例を図７を参照
しながら説明する。

【０００６】図７は従来における磁気テープを用いたデ
ータストリーマの動作の一例を説明するための説明図で
ある。

【０００７】一般に、磁気テープに対してディジタルデ
ータの記録を行う民生用ディジタルＶＴＲ（ビデオテー
プレコーダ）の協議会においては、ＮＴＳＣ信号及びＰ
ＡＬ信号等を圧縮してディジタル信号のまま記録するた
めのＳＤ規格（Standard Definition ）が規格化されて
いる。この規格化に伴い、磁気テープを用いたデータス
トリーマ（以下、データ記録再生装置と称す）において
も、同様に上記ＳＤ規格を利用して記録再生を行うこと
ができる。即ち、ＳＤ規格では、磁気テープ１のトラッ
クフォーマットは、データを記録するためのデータ記録
領域、音声データを記録するための音声記録領域及びヘ
ッダ等の制御信号を記録するための記録領域等の複数の
記録領域が配置されたものである。

【０００８】例えば、図７に示すように磁気テープ１上
において、各トラックの基端側（図中上方向）には任意
のディジタルデータを記録するためのデータ記録領域が
ある。また、各トラックの始端側（図中下方向）には、
音声データを記録するための記録領域がある。他にも、
図示はしないが記録されたデータを識別するためのヘッ
ダ及びサブコード等の制御データを記録する記録領域も
あり、図中においては音声データ記録領域等に含まれた
ものとなっている。

【０００９】いま、従来のデータ記録再生装置を用いて
磁気テープ１にディジタルデータファイルを記録したと
する。すると、磁気テープ１には、図７に示すようにデ
ィジタルデータファイルが複数のデータ記録領域の内、
領域Ａに記録される。即ち、磁気テープ１の記録開始ト
ラックをトラックＮＯ10とすると、トラックＮＯ10乃至
トラックＮＯ13のトラックの各データ記録領域にディジ
タルデータファイルが記録される。また、このとき、ト
ラックＮＯ14以降のトラックは何も記録されていない未
記録領域となる。

【００１０】次に、データ記録再生装置を用いて記録し
たディジタルデータファイルを再生し、このディジタル
データファイルの書き換えを行う。これにより、新たに
上書きファイルを作成する。その後、作成した上書きフ
ァイルを、例えば元のファイルと同一ファイル名で再記
録したものとする。すると、従来の装置では、図７に示
すように既に元のファイルが記録されているトラックＮ
Ｏ13以降のトラックから上書きファイルのデータが記録
される。このとき、上書きファイルは未記録領域のトラ
ック、即ち、各トラックのデータ記録領域（記録領域
Ｇ）に記録される。こうして、編集された上書きファイ
ルの再記録が行われるようになっている。尚、上書きフ
ァイルの再記録時においては、磁気テープ１上の各トラ
ックにおける音声記録領域には何も記録されず、未記録
状態となっている。

【００１１】また、上書きファイルの再記録時におい
て、元のファイルが記録されている記録領域Ａに重ねて
記録する場合もある。しかし、この場合には、上書きフ
ァイルは元のファイルが記録されている記録領域と同一
の領域に記録されるため、元のファイルは消去される。
したがって、このような記録方法は、元のファイルが不
要な場合に行われることになるが、磁気テープの使用量
を考慮すると、軽減することができるという効果があ
る。しかし、最近の情報化に伴いファイル間の編集が頻
繁に行われている現状では、極めて重要な情報に対して
はデータの保持が重要となっている。特に、コンピュー
タ等に用いられるデータ記録再生装置においては、プロ
グラムなどの重要なデータで構成されるファイルを元に
編集を行う場合には、元の記録されたファイルの保持、
即ち、バックアップファイルとして磁気テープに残存す
ることが望ましい。

【００１２】したがって、従来のデータ記録再生装置で
は、記録媒体に記録されているファイルを元に新たに上
書きファイルを作成し、その後、この上書きファイルを
上記の如く、元のファイルをバックアップファイルとし
て残存するためには、新たに磁気テープ１の未記録領域
のあるトラックに記録しなければならない。このため、
上書きファイル全体量を再記録したとすると、図７に示
すようにトラックＮＯ14乃至トラックＮＯ20のデータ記
録領域（Ｇ領域）に記録することになる。また、例え
ば、編集により上書きファイルの変更部分が極めて少な
い場合でも、上記と同様に変更しないデータ、即ち元の
ファイルに存在するデータも上書きファイルのデータと
して再度記録することになる。このため、テープの使用
量が増大してしまい、結局テープが無駄に消費されてし
まうという問題点があった。

【００１３】また、この問題点を回避するためには、元
のファイルが記録されている記録領域に上書きファイル
を記録し直せば良いが、この場合、必要性の高いバック
アップファイルが消去されてしまい、以降、バックアッ
プファイルを復活することができないという欠点もあっ
た。

【００１４】

【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来にお
けるデータ記録再生装置では、既に磁気テープに記録さ
れているファィルを再生し、且つこのファイル内のディ
ジタルデータを編集して作成された上書きファイルを元
のファイルと同一ファイル名で再度記録すると、編集に
より変更された変更情報量にも関わらず上書きファイル
が隣接するトラックの未記録領域に記録されてしまい、
結局、磁気テープを無駄に消費してしまうという問題点
があった。

【００１５】また、テープの無駄を省くためには、元の
ファイルが記録されている記録領域に上書きファイルを
記録し直せば良いが、この場合、必要性の高いバックア
ップファイルが消去されてしまい、以降、バックアップ
ファイルを復活することができないという欠点もあっ
た。

【００１６】そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、ディジタルデータファイルを元に編集して
作成した上書きファイルを磁気テープに記録する場合
に、変更部分における情報のみを未記録領域に記録する
ことにより、磁気テープの記録容量を低減することがで
きると共に、バックアップファイルの再生を可能にする
データ記録再生装置の提供を目的とする。

【００１７】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の本発明に
よるデータ記録再生装置は、入力されたデータファイル
を書き換えることにより、データ内容を変更して上書き
ファイルを作成するファイル書き換え手段と、複数の記
録領域を備えた記録媒体の所定の記録領域に記録された
データを再生し、再生データに含まれる元ファイルをデ
ータファイルとして前記ファイル書き換え手段に与える
ファイル再生手段と、前記ファイル書き換え手段による
前記データファイルの変更に基づく変更情報ファイルを
作成する変更情報ファイル作成手段と、前記変更情報フ
ァイルのデータ量を検出し検出結果を出力する変更量検
出手段と、前記変更量検出手段による検出結果に基づい
て、前記記録媒体の未記録領域における記録位置を決定
し、決定した記録位置に前記変更情報ファイルを記録す
るファイル記録手段と、を具備したものである。

【００１８】請求項５記載の本発明によるデータ記録再
生装置は、入力されたデータファイルを書き換えること
により、データ内容を変更して上書きファイルを作成す
るファイル書き換え手段と、複数の記録領域を備えた記
録媒体の所定の記録領域に記録されたデータを再生し、
再生データに含まれる元ファイルをデータファイルとし
て前記ファイル書き換え手段に与えるファイル再生手段
と、前記ファイル書き換え手段による前記データファイ
ルの変更に基づく変更情報ファイルを作成する変更情報
ファイル作成手段と、前記変更情報ファイルのデータ量
を検出し検出結果を出力する変更量検出手段と、前記フ
ァイル書き換え手段により作成した前記上書きファイル
によって前記記録媒体に記録されている前記元ファイル
を更新すると共に、前記変更量検出手段による検出結果
に基づいて、更新後における記録領域以外の未記録領域
における記録位置を決定し、決定した記録位置に前記変
更情報ファイルを記録するファイル記録手段と、を具備
したものである。

【００１９】

【作用】請求項１記載の本発明においては、ファイル再
生手段は複数の記録領域を備えた記録媒体の所定の記録
領域に記録されたデータを再生し、再生データに含まれ
る元ファイルをデータファイルとしてファイル書き換え
手段に与える。ファイル書き換え手段は入力されたデー
タファイルを書き換えることにより、データ内容を変更
して上書きファイルを作成する。そして、変更情報ファ
イル作成手段は前記ファイル書き換え手段による前記デ
ータファイルの変更に基づく変更情報ファイルを作成す
る。また、変更量検出手段は前記変更情報ファイルのデ
ータ量を検出し検出結果を出力する。そして、ファイル
記録手段は前記変更量検出手段による検出結果に基づい
て、前記記録媒体の未記録領域における記録位置を決定
し、決定した記録位置に前記変更情報ファイルを記録す
る。再生時には、例えば、前記変更情報ファイル及び前
記元ファイルから再構成することにより、前記上書きフ
ァイルを再生する。これにより、記録媒体としての磁気
テープの記録領域を抑制することが可能となる。

【００２０】請求項５記載の本発明においては、複数の
記録領域を備えた記録媒体の所定の記録領域に記録され
たデータを再生し、再生データに含まれる元ファイルを
データファイルとしてファイル書き換え手段に与える。
ファイル書き換え手段は入力されたデータファイルを書
き換えることにより、データ内容を変更して上書きファ
イルを作成する。そして、変更情報ファイル作成手段に
よって前記ファイル書き換え手段による前記データファ
イルの変更に基づく変更情報ファイルを作成する。ま
た、変更量検出手段は前記変更情報ファイルのデータ量
を検出し検出結果を出力する。そして、記録時にファイ
ル記録手段は前記ファイル書き換え手段により作成した
前記上書きファイルによって前記記録媒体に記録されて
いる前記元ファイルを更新すると共に、前記変更量検出
手段による検出結果に基づいて、更新後における記録領
域以外の未記録領域の記録位置を決定し、決定した記録
位置に前記変更情報ファイルを記録する。再生時には、
例えば更新して記録された元ファイル及び前記変更情報
ファイルとから再構成することにより、バックアップフ
ァイルを再生することができる。これにより、元ファイ
ルを更新して記録するため、記録媒体としての磁気テー
プの記録領域を抑制することができ、更新以前の元ファ
イル（バックアップファイル）の再生も可能となる。

【００２１】

【実施例】実施例について図面を参照して説明する。

【００２２】図１乃至図３は本発明に係るデータ記録再
生装置の一実施例を示し、図１は装置の一例を示すブロ
ック図、図２及び図３は装置の動作を説明するための磁
気テープ上のファイル構成図である。尚、図１に示す磁
気テープ１には、従来例と同様に所定数のトラックのそ
れぞれのデータ記録領域にディジタルデータファイル
（以降、データファイルと記載）がバックアップファイ
ル（元ファイルともいう）として記録されているものと
する。

【００２３】図１において、磁気テープ１は図示しない
磁気ヘッドによって再生され、再生データはファイル再
生手段２に与える。磁気テープ１は、例えば映像デー
タ、音声データ及びサブコード等の複数のデジタルデー
タを記録することが可能なもので、１トラックに複数の
記録領域を備えている。例えば、従来技術と同様にＳＤ
規格を採用したとすると、磁気テープ１の１トラックに
おける記録領域は図２に示すように、主データ記録領域
としての映像データを記録する映像用のデータ記録領域
と、副データ記録領域としての音声データを記録する音
声用の音声記録領域とを備え、音声用記録領域はサブコ
ード等を記録するための記録領域（図示せず）等が含ま
れている。即ち、磁気テープ１のトラックＮＯ10乃至ト
ラックＮＯ13の各領域Ａには、上述したようにデータフ
ァイルがバックアップファイル（元ファイル）として既
に記録されており、この領域Ａは映像用のデータ記録領
域となっている。また、領域Ｂは音声用の音声記録領域
となっており、従来例と同様に何も記録されていない未
記録状態である未記録領域となっている。

【００２４】ファイル再生手段２は、再生した再生デー
タを随時取り込んで一時的に図示しないバッファメモリ
等に記憶する。また、ファイル再生手段２はバッファメ
モリから所望のファイル名に基づく再生データをファイ
ル形式で読み出し、データファイルとして出力する。そ
の後、データファイルはファイル書き換え手段３及びフ
ァイル再構成手段８に与える。

【００２５】ファイル書き換え手段３は、データファイ
ルにおけるディジタルデータの変更を行う。即ち、再生
されたデータファイル内のディジタルデータの書き換え
や、編集等を行うことにより、上書きファイルを作成す
る。ファイル書き換え手段３によって作成された上書き
ファイルのデータは、変更情報作成手段４に与える。変
更情報作成手段４は、ファイル書き換え手段３による書
き換え動作を行いながらデータファイル、即ち、元ファ
イル（バックアップファイル）と書き換えられた上書き
ファイルとの比較を行い、どこが異なっているかという
変更情報（例えば、変更内容、変更箇所を示す元のファ
イルアドレス）を生成し、この変更情報を新たなファイ
ル（以降、変更情報ファイルと称す）として作成する。
そして、作成した変更情報ファイルはファイル記録手段
６及び変更量検出手段５に与える。

【００２６】変更量検出手段５は、ファイル書き換え手
段３による書き換え動作が終了すると、与えられた変更
情報ファイルの変更情報量（データ容量）を検出し、検
出結果に基づいてファイル記録手段６による変更情報フ
ァイルの記録を制御する。即ち、ファイル記録手段ファ
イル６は変更量検出手段５による制御により決定する磁
気テープ１の記録位置に変更情報ファイルを記録する。

【００２７】また、ファイル記録手段６には、図示はし
ないがバッファメモリを有しており、このバッファメモ
リには以前に記録したバックアップファイル（元ファイ
ル）と、変更情報ファイルとの各データが各々記憶され
ている。記録時には、バッファメモリから変更情報ファ
イルを読み出して磁気テープ１に記録するようになって
いる。

【００２８】変更量検出手段５による記録制御において
は、検出した変更情報量に基づいて、前記変更情報ファ
イルの記録領域を決定する。即ち、未記録領域における
記録位置を決定する。即ち、変更情報ファイルを図２に
示す領域Ｂ（例えば、音声記録領域）に記録するのか、
図３に示す領域Ｃ（映像用のデータ記録領域）に記録す
るのかを決定する。このとき、変更情報量が指定したフ
ァイルサイズ（データ容量）以下である場合には、変更
情報ファイルを図２に領域Ｂに記録し、指定したファイ
ルサイズ（データ容量）以上である場合には、変更情報
ファイルを図３に領域Ｃに記録する。

【００２９】例えば、図２に示すように磁気テープ１に
おいて、映像用のデータ記録領域（領域Ａ）と音声記録
領域（領域Ｂ）との１トラック内の記録容量比が１０：
１とする。この場合、元ファイル（バックアップファイ
ル）に対する変更情報量が元ファイルの１／１０以下で
あれば、音声記録領域（Ｂ領域）に記録することが可能
となる。このとき、磁気テープ１の長手方向における記
録容量は元のファイル記録時と比較して増大しない。

【００３０】このように、変更量検出手段５による記録
制御によって、変更情報ファイルが未記録領域において
決定した記録位置に記録されるようになっている。

【００３１】変更情報ファイルがファイル記録手段６に
よって磁気テープ１上に記録されると、ファイル記録手
段６は記録終了を示す信号を変更情報削除手段７に与え
る。変更情報削除手段６は、ファイル記録手段６からの
信号に応答して変更情報作成手段４によって作成した変
更情報を削除（消去）するための制御信号を生成して変
更情報作成手段４に与える。即ち、変更情報ファイルは
既に磁気テープ１に記録されたものであることから不要
となる。つまり、変更情報作成手段４からの変更情報フ
ァイルは一時的にコンピュータシステム（図示せず）内
のバッファメモリ等によって記憶されるが、記憶容量を
考慮すると、不要となる変更情報ファイルは削除して、
常時バッファメモリを記憶可能状態にすることが望まし
い。したがって、変更情報作成手段４は制御信号に基づ
いて既にバッファメモリ（図示せず）に記録された変更
情報ファイルを削除するようになっている。

【００３２】上書きファイルの再生時には、従来例と同
様に図示しない磁気ヘッドを用いて磁気テープ１に記録
されているディジタルデータを再生する。このとき、変
更情報ファイルが図２に示すように音声記録領域（領域
Ｂ）に記録されたものとすると、この変更情報ファイル
のデータと、映像用のデータ記録領域（領域Ａ）に記録
されているバックアップファイル（元ファイル）との各
データを再生する。また、図３に示すように変更情報フ
ァイルが未記録領域のトラック（トラックＮＯ14、15 ）
における映像用のデータ記録領域（領域Ｃ）に記録され
ている場合には、バックアップファイルのデータと共に
領域Ｃに記録されている変更情報ファイルを再生する。

【００３３】再生データは、ファイル再生手段２によっ
て取り込まれ、ファイル形式で出力される。即ち、映像
用のデータ記録領域（領域Ａ）に記録されている元ファ
イルはバックアップファイルとして再生することができ
る。また、再生データはファイル再構成手段８にも与え
る。このとき、再生データはバックアップファイル（元
ファイル）と変更情報ファイルとのデータである。

【００３４】ファイル再構成手段８は、変更情報ファイ
ルのデータに基づいてバックアップファイル（元ファイ
ル）から上書きファイルを再構成する。これにより、上
書きファイルを再生することが可能となる。

【００３５】次に、図１に示すデータ記録再生装置の動
作を図２及び図３を参照しながら詳細に説明する。

【００３６】いま、図１に示すデータ記録再生装置を用
いて磁気テープ１にデータファイルを記録したとする。
すると、磁気テープ１には、図２に示すようにデータフ
ァイルが複数のデータ記録領域の内、例えば領域Ａに記
録する。即ち、磁気テープ１の記録開始トラックをトラ
ックＮＯ10とすると、トラックＮＯ10乃至トラックＮＯ
13のトラックの各データ記録領域にデータファイルが記
録される。この場合、トラックＮＯ14以降のトラックは
何も記録されていない未記録領域である。

【００３７】次に、上記の如く記録されたデータファイ
ル（元ファイル）を再生して、新たに書き換えを行い上
書きファイルを作成するものとする。この場合、磁気テ
ープ１を図示しない磁気ヘッドによって再生を行い、再
生データはファイル再生手段２によって取り込まれると
共にファイル形式で出力される。その後、再生した再生
データに含まれるデータファイル（元ファイル）はファ
イル書き換え手段３によって書き換えを行い、上書きフ
ァイルを作成する。

【００３８】いま、この上書きファイルを再度磁気テー
プ１に記録するものとする。すると、上書きファイルの
データは、変更情報作成手段４に与えて、ファイル書き
換え手段３による書き換え動作を行いながらデータファ
イル（元ファイル）、即ちバックアップファイルと書き
換えられた上書きファイルとで比較を行い、変更情報を
生成する。このとき、変更情報は新たなファイル（変更
情報ファイル）として作成され、ファイル記録手段６及
び変更量検出手段５に与える。その後、ファイル書き換
え手段３による書き換え動作が終了すると、変更量検出
手段５によって変更情報ファイルの変更情報量を検出
し、検出結果に基づいてファイル記録手段６による変更
情報ファイルの記録制御を行う。即ち、変更量検出回路
５は検出した変更情報量（データ量）に基づいて変更情
報ファイルの記録領域を図２に示す領域Ｂ（例えば、音
声記録領域）にするのか、図３に示す領域Ｃ（映像用の
データ記録領域）にするのかを決定し、決定した領域に
変更情報ファイルのデータを記録するようにファイル記
録手段６を制御する。このとき、変更情報量が指定した
ファイルサイズ（データ容量）以下である場合には、変
更情報ファイルを図２に示すように領域Ｂに記録し、指
定したファイルサイズ（データ容量）以上である場合に
は、変更情報ファイルを図３に示すように領域Ｃに記録
する。これにより、変更情報ファイルをバックアップフ
ァイル（元ファイル）が記録されているトラック（トラ
ックＮＯ10乃至トラックＮＯ13）の領域Ｂ（図２中）ま
たは、未記録領域のトラック（トラックＮＯ14、15 ）の
領域Ｃ（図３中）に記録することができる。

【００３９】また、上記の如く変更情報ファイルの記録
が終了すると同時に、変更情報削除手段７はファイル記
録手段６からの信号に応答して、コンピュータシステム
（図示せず）内のバッファメモリ等によって記憶される
変更情報ファイルを削除する。これにより、記録した後
の不要となる変更情報を削除することができる。

【００４０】いま、上書きファイルを再生するものとす
る。すると、図示しない磁気ヘッドは磁気テープ１にお
けるトラックＮＯ10から順にトレースして再生データ
得、再生データはファイル再生手段２に与える。そし
て、ファイル再生手段２は再生データから元のファイル
（バックアップファイル）と、変更情報ファイルとして
ファイル再構成手段８に与える。ファイル再構成手段８
は、バックアップファイル（元ファイル）のデータから
変更情報ファイルの変更情報に基づいてファイル再構成
を行う。これにより、上書きファイルを再生することが
できる。

【００４１】したがって、本実施例においては、データ
ファイルの書き換えて作成した上書きファイルを記録す
る場合に、検出したデータ量に基づいてデータファイル
の記録されている同一トラックの音声データ領域又は他
の未記録領域の映像用データ領を決定して変更情報ファ
イルを記録することにより、従来装置よりも磁気テープ
１上の記録領域を削減することができる。また、再生時
には、通常のバックアップファイルの再生を行うことが
できることは勿論のこと、再生した変更情報ファイルに
基づいてバックアップファイル（元ファイル）を用いて
再構成することにより、上書きファイルの再生も行うこ
とができる。

【００４２】ところで、本発明のデータ記録装置におい
ては、１回目に書き換えを行い作成した上書きファイル
を記録する場合に、前記実施例で説明したように変更情
報ファイルの記録を行うことになるが、例えば、上書き
ファイルを再び再生して書き換えを行い、新たに上書き
ファイルを作成する場合も考えられる。このように、２
回目以降書き換えが行われて上書きファイルを作成する
場合の記録動作例を図４を用いて説明する。

【００４３】図４は本発明に係るデータ記録再生装置の
他の実施例を説明するための説明図である。

【００４４】本実施例においては、図１に示すデータ記
録再生装置と同一の回路構成であるデータ記録再生装置
を使用する。そこで、例えば、前記実施例によって作成
した上書きファイルとバックアップファイル（元ファイ
ル）とが存在する場合に、更に上書きファイルの書き換
えを２回目以降（ｎ回目、ｎ≧２）行い、その都度変更
情報ファイルを作成し、この変更情報ファイルを磁気テ
ープ１の所定記録領域（未記録領域）に記録するように
なっている。

【００４５】図４に示すように、前記実施例によって磁
気テープ１におけるトラックＮＯ10乃至トラックＮＯ13
の領域Ｂ（音声記録領域）に、例えば、上書きファイル
を再構成するための変更情報ファイルが記録されている
ものとする。この場合、図４に示す領域Ａ（データ記録
領域）に記録されている元ファイル（バックアップファ
イル）を（ｎ＝１）回目のファイルとすると、上書きフ
ァイルは（ｎ−１）回目のファイルとなる。上書きファ
イルを再生する場合には、前記実施例で説明したように
領域Ｂに記録されている変更情報ファイルと、領域Ａに
記録されているバックアップファイル（元ファイル）と
を再生し、更にファイル再構成手段８によって上書きフ
ァイルを再構成することができる。即ち、（ｎ−１）回
目のファイルは最初のファイル（ｎ＝１）から（ｎ−
２）回目までの変更情報ファイルをファイル再構成手段
８によって再構成することにより、得ることができる。

【００４６】本実施例による記録方法では、上記上書き
ファイルをファイル書き換え手段３により書き換え、新
たに上書きファイルを作成する。このとき、（ｎ−１）
回目のファイル（最初の上書きファイル）をバックアッ
プファイル（元ファイル）とすると、図１に示す変更情
報作成手段４によって、新たに作成された上書きファイ
ルと、（ｎ−１）回目のバックアップファイル（元ファ
イル）との比較を行い、このときの変更情報ファイルを
作成する。この変更情報ファイルは、例えば図４に示す
ように、未記録領域のトラック（トラックＮＯ14、15 ）
の領域Ｄ（映像用のデータ記録領域）に記録する。

【００４７】即ち、図４に示すトラックＮＯ10乃至トラ
ックＮＯ13の領域Ａに記録されているファイルと、同一
トラックの領域Ｂに記録されている変更情報ファイルと
から、ファイル再構成手段３によって１回目の上書きフ
ァイルが再構成され、この上書きファイルが２回目のバ
ックアップファイル（元ファイル）となる。そして、こ
のバックアップファイルを元に２回目の上書きファイル
を作成した場合、このファイル間で異なる部分の変更情
報を作成し、この変更情報をファイルとして図４に示す
ように領域Ｄに記録する。また、３回目の上書きファイ
ル作成時には、同じように変更情報ファイルを作成し、
同様に隣接するトラックのデータ記録領域に記録を行
う。

【００４８】尚、本例では、上書きファイルの作成時に
伴い作成される変更情報ファイルを映像用のデータ記録
領域（領域Ａ）の延長領域に記録したが、次に新たな上
書きファイルを作成した場合には、変更情報の変更量に
応じてデータ記録領域以外の領域に変更情報ファイルを
記録するようにしても良く、例えば音声記録領域（領域
Ｂ）の延長上に記録するようにしても良い。

【００４９】２回目の上書きファイルの再生時において
は、先ず前記実施例と同様に再生データに含まれる元フ
ァイル及び変更情報ファイルからファイル再構成手段８
によって、最初の上書きファイルを再構成する。即ち、
データ記録領域（領域Ａ）に記録されているバックアッ
プファイル（元ファイル）から音声記録領域（領域Ｂ）
の変更情報ファイルに基づいて最初の上書きファイルを
再構成する。その後、この上書きファイルをバックアッ
プファイル（元ファイル）として領域Ｄ（データ記録領
域）に記録されている変更情報ファイルに基づいて再構
成することにより、２回目の上書きファイルを得ること
ができる。

【００５０】したがって、本実施例によれば、上書きフ
ァイルを複数回作成した場合でも、前記実施例と同様の
効果を得ることができる。また、ファイルの書き換えに
伴う変更履歴等も容易に認識することができ、ユーザに
とって大変便利となる利点もある。

【００５１】図５及び図６は本発明に係るデータ記録再
生装置の実施例を説明するための説明図である。

【００５２】本実施例においては、前記実施例とは逆
に、最初に作成した元ファイル（バックアップファイ
ル）の記録を保持せずに、この元ファイル（バックアッ
プファイル）が記録されているデータ記録領域に、書き
換えて作成した上書きファイルをそのまま上書きして記
録を行うと共に、この上書きファイルと元ファイルとを
用いて元ファイルを再構成するための変更情報ファイル
を作成し、この変更情報ファイルを音声記録領域または
隣接するトラックのデータ記録領域に記録するようにし
たことが異なる点である。尚、本実施例においても、前
記実施例と同様に図１に示すデータ記録再生装置を使用
する。

【００５３】いま、図２に示すようにバックアップファ
イル（元ファイル）のデータが磁気テープ１のトラック
ＮＯ10乃至トラックＮＯ13のデータ記録領域記録されて
いるものとする。この場合、ファイル再生手段２によっ
てバックアップファイルのデータを再生すると共に、フ
ァイル書き換え手段３によってファイルの書き換えを行
う。変更情報作成手段４は、作成した上書きファイルと
バックアップファイルとの比較を行い、変更情報生成
し、変更情報ファイルとしてファイル記録手段６に与え
る。この場合、生成された変更情報はバックアップファ
イルを再生するためのものとなる。

【００５４】ファイル記録手段６は、上書きファイルの
データと変更情報ファイルのデータとの記録を行う。こ
のとき、上書きファイルのデータは、図５に示すように
バックアップファイル（元ファイル）の記録されている
トラックＮＯ10乃至トラックＮＯ13のデータ記録領域に
記録する。この場合、例えば、上書きファイルのサイズ
（容量）がバックアップファイル（元ファイル）のファ
イルサイズより多くなった場合には、隣接するトラック
（トラックＮＯ14以降）におけるデータ記録領域の延長
上の未記録領域に記録する。すると、バックアップファ
イルは上書きされ、上書きファイルが記録されたことに
なる。

【００５５】また同時に、変更量検出手段５は、前記実
施例と同様に変更情報の情報量を検出し、この情報量の
変化に応じてファイル記録手段６によるファイル変更情
報ファイルの記録を制御する。即ち、変更量検出手段５
は検出した情報量に応じて変更情報ファイルの記録位置
を決定する。例えば、変更情報量が指定したファイルサ
イズ（データ容量）以下である場合には、変更情報ファ
イルを図５に示す音声記録領域（領域Ｆ）に記録し、指
定したファイルサイズ（データ容量）以上である場合に
は、変更情報ファイルを図６に示すデータ記録領域（領
域Ｆ）に記録する。このようにして、上書きファイルは
バックアップファイル（元ファイル）が記録されている
トラックに書き換えられて記録されると共に、変更情報
量に応じて決定する記録位置（図５中の領域Ｆまたは図
６中の領域Ｆ）に変更情報ファイルが記録されるように
なっている。

【００５６】上書きファイルの再生時においては、ファ
イル再生手段２によって再生することにより、上書きフ
ァイルを再生することができる。即ち、図５に示すトラ
ックＮＯ10乃至トラックＮＯ16におけるデータ記録領域
に記録された上書きファイルのデータをそのまま再生す
ることによって、上書きファイルを得ることができる。
また、この上書きファイルのデータはファイル再構成手
段８に与える。

【００５７】また、バックアップファイルの再生時にお
いては、ファイル再生手段２によって、図５に示す音声
記録領域（領域Ｆ）に記録された変更情報ファイルも再
生され、ファイル再構成手段８に与える。即ち、ファイ
ル再構成手段８は、上書きファイルから変更情報ファイ
ルに基づいてバックアップファイル（元ファイル）の再
構成を行う。これにより、最初に記録されていたバック
アップファイル（元ファイル）を再生することが可能と
なる。

【００５８】また、２回目以降（ｎ回目、ｎ≧２）の新
たに作成された上書きファイルの記録方法としては、図
５に示す領域Ｅに新たに書き換えた上書きファイルを重
ねて記録していく。また、同時に、上記変更量検出手段
５による制御によって、新たに変更情報作成手段４によ
り作成した変更情報ファイルも、図５に示すように既に
記録されている音声記録領域（領域Ｆ）と隣接するトラ
ックの未記録領域（図５中トラックＮＯ16以降のトラッ
クの音声記録領域）に書き足すように記録する。また、
変更情報量が多い場合には、図６に示すように新たに作
成した上書きファイルが記録されているデータ記録領域
（領域Ｆ）と隣接するトラックの未記録領域（図６中ト
ラックＮＯ18以降のトラックのデータ記録領域）に書き
足すように記録する。一方、バックアップファイル（元
ファイル）を再生する場合には、図５または図６に示す
データ記録領域（領域Ｅ）に記録されている上書きファ
イルと、図示はしないが未記録領域に記録された最新の
変更情報ファイルとを再生すると共に、ファイル再構成
手段８によって再構成することにより、バックアップフ
ァイル（元ファイル）を得ることができる。

【００５９】したがって、本実施例によれば、前記実施
例と同様の効果を得ると共に、上書きファイルの再生を
容易に行うことができるという効果がある。また、バッ
クアップファイルを必要とする時のみ、再構成して得る
ようにしていることから、操作性も容易となる利点もあ
る。

【００６０】尚、本実施例においても、変更情報ファイ
ルが元のファイルに隣接した領域に記録されているが、
離れている領域に記録するようにしても良い。

【００６１】また、本発明に係る実施例においては、領
域Ｂは音声記録領域と限定せず、例えばサブコード領域
でも他の領域でも良い。

【００６２】

【発明の効果】以上、述べたように本発明によれば、デ
ィジタルデータファイルを元に編集して作成した上書き
ファイルを磁気テープに記録する場合に、この上書きフ
ァイルを記録することなく上書きファイルを再生するた
めの変更情報のみを他の記録領域に記録することによ
り、再生時には容易にバックアップファイル及び上書き
ファイルを再生することができる。これにより、磁気テ
ープの記録容量を削減することができる。また、ディジ
タルデータファイルの書き換え毎に、新たな変更情報フ
ァイルを記録していくため、ファイルの変更に対する履
歴を残存することができるという利点もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る情報記録再生装置の一実施例を示
すブロック図。

【図２】図１の装置により記録されるテープ上のファイ
ル構成図。

【図３】図１の装置により記録されるテープ上のファイ
ル構成図。

【図４】図１に装置により記録される２回目以降のテー
プ上のファイル構成図。

【図５】本発明に係る情報記録再生装置の他の実施例を
説明するための説明図。

【図６】本発明に係る情報記録再生装置の他の実施例を
説明するための説明図。

【図７】従来の情報記録再生装置を説明するためのテー
プ上のファイル構成図。

【符号の説明】

１…磁気テープ、２…ファイル再生手段、３…ファイル
書き換え手段、４…変更情報作成手段、５…変更量検出
手段、６…ファイル記録手段、７…変更情報削除手段、
８…ファイル再構成手段。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】入力されたデータファイルを書き換える
ことにより、データ内容を変更して上書きファイルを作
成するファイル書き換え手段と、複数の記録領域を備えた記録媒体の所定の記録領域に記
録されたデータを再生し、再生データに含まれる元ファ
イルをデータファイルとして前記ファイル書き換え手段
に与えるファイル再生手段と、前記ファイル書き換え手段による前記データファイルの
変更に基づく変更情報ファイルを作成する変更情報ファ
イル作成手段と、前記変更情報ファイルのデータ量を検出し検出結果を出
力する変更量検出手段と、前記変更量検出手段による検出結果に基づいて、前記記
録媒体の未記録領域における記録位置を決定し、決定し
た記録位置に前記変更情報ファイルを記録するファイル
記録手段と、を具備したことを特徴とするデータ記録再生装置。
【請求項２】前記再生データに含まれる元ファイル及
び１つ以上の前記変更情報ファイルから再構成して得た
データをデータファイルとして前記ファイル書き換え手
段に与えるファイル再構成手段を付加したことを特徴と
する請求項１に記載のデータ記録再生装置。
【請求項３】前記ファイル記録手段は、前記変更情報
ファイルのデータ量に基づいて、記録が行われているト
ラック中の未記録領域に記録位置を決定して前記変更情
報ファイルを記録することにより、前記記録媒体におけ
る記録領域の使用容量を抑制させることを特徴とする請
求項１に記載のデータ記録再生装置。
【請求項４】前記記録媒体は磁気テープであり、前記
ファイル記録手段は、前記磁気テープ上に主データ記録
領域と副データ記録領域とを有する記録トラックを複数
形成し、前記変更情報ファイルのデータ量と主データ記
録領域に記録が行われているトラック中の未記録領域で
ある副データ記録領域の容量との比較結果に基づいて、
前記副データ記録領域又は記録が行われていないトラッ
クの主データ記録領域のどちらか一方を決定して前記変
更情報ファイルを記録することを特徴とする請求項３に
記載のデータ記録再生装置。
【請求項５】入力されたデータファイルを書き換える
ことにより、データ内容を変更して上書きファイルを作
成するファイル書き換え手段と、複数の記録領域を備えた記録媒体の所定の記録領域に記
録されたデータを再生し、再生データに含まれる元ファ
イルをデータファイルとして前記ファイル書き換え手段
に与えるファイル再生手段と、前記ファイル書き換え手段による前記データファイルの
変更に基づく変更情報ファイルを作成する変更情報ファ
イル作成手段と、前記変更情報ファイルのデータ量を検出し検出結果を出
力する変更量検出手段と、前記ファイル書き換え手段により作成した前記上書きフ
ァイルによって前記記録媒体に記録されている前記元フ
ァイルを更新すると共に、前記変更量検出手段による検
出結果に基づいて、更新後における記録領域以外の未記
録領域における記録位置を決定し、決定した記録位置に
前記変更情報ファイルを記録するファイル記録手段と、を具備したことを特徴とするデータ記録再生装置。
【請求項６】前記ファイル書き換え手段によるデータ
ファイルの書き換えを取り消す場合には、前記ファイル
記録手段によって更新されて記録された前記元ファイル
及び前記変更情報ファイルを再生して前記ファイル書き
換え手段によるデータファイルの書き換え以前のデータ
を再構成して前記データファイルとして前記ファイル書
き換え手段に与えるファイル再構成手段を付加したこと
を特徴とする請求項５に記載のデータ記録再生装置。
【請求項７】前記記録媒体は磁気テープであって、前
記ファイル記録手段は前記磁気テープ上に主データ記録
領域と副データ記録領域とを有する記録トラックを複数
形成し、前記変更情報ファイルのデータ量と主データ記
録領域に記録の更新が行われているトラック中の未記録
領域である副データ記録領域の容量との比較結果に基づ
いて、前記副データ記録領域又は記録が行われていない
トラックの主データ記録領域のどちらか一方を決定して
前記変更情報ファイルを記録することを特徴とする請求
項５に記載のデータ記録再生装置。
【請求項８】前記変更情報ファイルは、前記データフ
ァイルと前記上書きファイルとの変更内容及び変更箇所
を示すアドレスによって構成されることを特徴とする請
求項１乃至請求項７のいずれか１つに記載のデータ記録
再生装置。
【請求項９】前記主データ記録領域及び副データ記録
領域は、民生用ディジタルＶＴＲ規格のデータフォーマ
ットに基づくものであって、前記主データ記録領域は映
像用データ記録領域であり、前記副データ記録領域はサ
ブコード領域又は音声用記録領域であることを特徴とす
る請求項４又は請求項７のいずれか一方に記載のデータ
記録再生装置。
【請求項１０】前記変更情報ファイルを記録媒体に記
録した後、前記変更情報ファイル作成手段に保持されて
いる前記変更情報ファイルを削除する変更情報削除手段
を付加したことを特徴とする請求項１又は請求項５のい
ずれか一方に記載のデータ記録再生装置。