JPH08315167A - 手書きによるストローク入力時における空白確保の方法 - Google Patents

手書きによるストローク入力時における空白確保の方法

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JPH08315167A
JPH08315167A JP11546095A JP11546095A JPH08315167A JP H08315167 A JPH08315167 A JP H08315167A JP 11546095 A JP11546095 A JP 11546095A JP 11546095 A JP11546095 A JP 11546095A JP H08315167 A JPH08315167 A JP H08315167A
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stroke
gesture
point
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JP11546095A
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Kimiyoshi Machii
君▲吉▼ 待井
壮四郎 ▲葛▼貫
Soshiro Kuzunuki
Toshifumi Arai
俊史 荒井
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】計算機処理に負担がかからず、ユーザの思考を
中断させない簡単な動作によって空白を確保する方法を
提供すること。 【構成】手書きの筆跡を入力する入力手段、入力された
筆跡を表示する表示手段とを有し、ユーザの入力した筆
跡をオブジェクト入力とジェスチャ入力とに区別した
後、ジェスチャとして入力された筆跡を移動する対象物
とその移動先を指定するコマンドとして解釈する手段を
設け、対象物が指定された場所に移動することによって
空白を確保する手段を具備したこと、対象物の移動先が
入力可能領域外になった場合には、入力可能領域が広が
って、広がった領域に対象物が移動する機能を設けた。 【効果】ユーザにとって簡単なジェスチャを用いるの
で、計算機処理に負担がかからず、ユーザの思考の中断
が少ない方法で空白の確保ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は手書き入力情報処理装置
に係り、特に入力された手書きの筆跡が表示されている
画面上において、入力手段による手書きのジェスチャに
よって空白を確保するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】閉図形で対象を囲んでから編集記号を入
力するものが特開昭60−75980 号公報に開示されてい
る。この機能を用いて対象を別の場所に移動することに
よって空白を確保できるが、対象を指定する動作と編集
記号の入力という2種類の動作を別々に行う手間が必要
であり、ユーザの思考を中断させる。
【0003】挿入したい文字を入力するためのウィンド
ウを表示して文字入力させるものが特開昭63−184130号
公報に開示されているが、手書きの筆跡のような2次元
データには不向きである。オブジェクトがウィンドウの
下に隠れて見えなくなるという欠点もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術では、
対象の指定と編集記号の入力という2つの動作を別々に
実行しなければならず、ユーザの思考を中断させるとい
う問題が有った。また、上記他の従来例では、挿入した
い文字を入力するために表示されるウィンドウにより、
編集対象となるオブジェクトが隠され、操作性の面で問
題があった。
【0005】本発明の目的は、手書き入力情報処理装置
において、ユーザの思考を中断させることなく簡単な操
作により画面上に空白を表示し得る方法を提供すること
に有る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも、
手書きによるストロークを入力する入力手段と、入力さ
れた手書きストロークに対応する情報を画面上に表示す
る表示手段を有する手書き入力情報処理装置における空
白確保の方法において、前記入力手段より入力される1
つのストロークに基づいて、前記画面上に既に表示され
ている情報のうち移動の対象となる情報を抽出し、前記
移動対象として抽出された情報を前記ストロークの終点
位置に移動すると共に、当該移動対象として抽出された
情報がその移動前に表示されていた位置に空白を表示す
ることに特徴がある。
【0007】具体的には、画面上に表示されたオブジェ
クトに対し、入力手段により1つのストロークが入力さ
れた場合、当該ストロークが入力される間に前記入力手
段が一時的に停止したことを検出し、当該停止位置に対
応する筆跡点から前記ストロークの始点までを移動対象
指定用の入力と判断し、前記停止位置に対応する筆跡点
から前記ストロークの終点までを移動先を指定するコマ
ンドとして判断し、移動処理を実行すると共に、移動前
に前記移動対象となるオブジェクトが表示されていた位
置に空白を表示するようにしたものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、ユーザが1つのストロークを
手書き入力することより、画面上に表示されているオブ
ジェクトが移動の対象として指定され、指定されたオブ
ジェクトが移動先に移動されると共に、移動前に前記オ
ブジェクトが表示されていた位置に空白が表示されるこ
とになるので、ユーザは簡単な操作で、その思考を中断
されることなく画面上に空白を確保することが可能とな
る。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の一実施例に
つき説明する。
【0010】図1は、本発明の構成を示したものであ
る。例えば入力装置としてのペン(以下、入力ペンと呼
ぶ)によってタブレット1に入力された筆跡は、筆跡判
定部2に送られる。筆跡判定部2では、入力された筆跡
がジェスチャ入力かオブジェクト入力かを判定する。筆
跡判定部2では、入力された手書きの筆跡を構成するす
べての筆点座標は、筆跡判定部2に付属しているバッフ
ァ(図示せず)に一時的に保存される。次に、判定の結
果がオブジェクトならば、入力された筆跡を構成する全
筆点座標が筆跡バッファ3に保存された後、そのオブジ
ェクトは表示部6に表示される。一方、判定結果が空白
確保のジェスチャならば、移動対象・移動先判定処理部
4の処理を行ってから移動処理部5の処理を行った後、
その結果が表示部6に表示される。
【0011】移動対象・移動先判定処理部4は、入力さ
れたジェスチャから移動対象を指定する部分とその移動
対象の移動先を指定する部分を分離し、移動対象オブジ
ェクトの判定,移動先の判定を行う。
【0012】移動処理部5では、移動対象オブジェクト
を移動先に移動するための処理を行い、動作結果を表示
部6に表示する。表示部6はタブレット1と一体化して
おり、タブレットに入力された筆跡は入力した場所と同
じ場所に表示される仕掛けになっている。
【0013】次に、筆跡判定部2におけるジェスチャ入
力とオブジェクト入力の区別の概略を説明する。ジェス
チャ入力の場合、ユーザが筆跡を入力した後、一定時間
入力ペンを止めた後、入力ペンを上げずに再び筆跡を入
力すれば、入力ペンを止めるまでに入力された筆跡は移
動対象オブジェクトを指定する部分となり、それ以降ユ
ーザが入力ペンを離すまでに入力された部分がその移動
先を指定する部分となる。但し、筆跡の始終点間の距離
が一定値以下の場合、その筆跡の入力は取消しとなる。
【0014】一方、ユーザが一定時間入力ペンを止めた
後に何も書かずに入力ペンを上げた場合には、その筆跡
の始点から終点までが移動対象オブジェクトとその移動
先を同時に指定するジェスチャとなる。
【0015】入力ペンが一定時間止まることなく入力さ
れた筆跡は、オブジェクトとみなす。
【0016】なお、オブジェクトとジェスチャの区別
を、入力ペンに付属しているスイッチを押すことによっ
て、あるいは表示部にメニューを表示して入力ペンで触
れてモードを指定することによって行ってもよい。
【0017】ここで、図2のフローチャートを参照しな
がら筆跡判定部2におけるジェスチャの筆跡とオブジェ
クト入力の筆跡の区別の詳細について説明する。
【0018】まず、入力された手書きの筆跡の始点のx
座標,y座標をそれぞれ、変数pre_x,pre_yに格納する
(ステップ22)。次に、筆跡の入力中に入力ペンを止
めている間に入力された筆点座標の個数を数えるための
カウンタを0にする(ステップ23)。次にステップ2
4で入力された筆跡のx座標,y座標をそれぞれ、変数
next_x,next_yに格納し(ステップ26)、pre_x,pre
_yとの差分Δx,Δyを計算する(ステップ27)。Δ
x,Δyを計算した後、next_x,next_yの値はそれぞ
れ、pre_x,pre_yに格納される(ステップ28)。次に
Δx,Δyを定数と比較し(ステップ29)、定数以上
ならば入力ペンが止まっているとはみなさず、次の点を
入力し、同じ処理を行う。一方、定数以下ならば、カウ
ンタの値をインクリメントし(ステップ30)、カウン
タの値を定数と比較する(ステップ31)。カウンタの
値が定数よりも大きくなれば、一定時間以上入力ペンが
止まっていたとみなし、この筆跡をジェスチャであると
認識する。カウンタの値が定数以下ならば次の点を入力
し、同じ処理を行う。ここで示した処理を行っている途
中で筆跡の終点が検出された場合には、この筆跡はジェ
スチャではなくオブジェクトと認識される(ステップ2
5)。これらの処理は、座標値は一定時間間隔で入力さ
れるという前提に基づく。
【0019】ジェスチャとして認識された場合、入力ペ
ンが止まった後、入力ペンがそのまま離されたか、入力
ペンが離れることなく連続して更に筆跡が入力されたか
を判定する。これについては、筆跡がジェスチャと認識
された後で入力された筆点座標点列について、上記と同
様の処理を行うことによって判定する。すなわち、その
時点で入力された筆点座標のx座標,y座標について、
その直前に入力された筆点座標との差分Δx,Δyをと
り(ステップ34)、定数と比較する(ステップ3
6)。Δx及びΔyが定数以下である状態が、終点が検
出されるまで続いた場合、移動対象オブジェクトとその
移動先を同時に指定するジェスチャと認識する。一方、
Δx及びΔyが定数を超えた場合で、筆跡の始終点間の
距離が定数以上の場合、入力ペンが止まる前までに入力
された筆跡を移動対象オブジェクトの指定を行う部分と
し、筆跡の終点を移動対象オブジェクトの移動先とする
ジェスチャであると認識する。Δx及びΔyが定数を超
えても始終点間の距離が定数以下ならばその筆跡の入力
は取消しとなる。
【0020】図3に、ジェスチャとして入力される筆跡
の例を示す。図3(a)は、点P0を始点とし、点Pe
で入力ペンを止め、そのまま離した例である。図3
(a)においては、点P0 から点Peまでの筆跡すべて
が移動対象オブジェクトとその移動先を同時に指定する
ジェスチャとなる。一方、図3(b)は、点P0 を始点
とし、点Psで一旦入力ペンを止めてから、更に点Pe
まで筆跡が入力された例である。図3(b)において
は、点P0 から点Psまでを移動対象オブジェクト指定
の部分となり、点Peを移動対象オブジェクトの移動先
とするジェスチャとなる。すなわち、図3(b)の領域
R3が移動対象領域となる。
【0021】次に、図4のフローチャートを参照しなが
ら移動対象・移動先判定処理部4の動作について開示す
る。
【0022】まず、入力されたジェスチャの書き方を調
べる(ステップ51)。もし、入力ペンが一旦止まった
後、更に筆点が入力された場合、移動対象領域は、入力
ペンが止まる前までに入力された筆跡の外接矩形領域と
し(ステップ55)、移動先はジェスチャの終点になる
(ステップ56)。一方、入力ペンが止まってからその
まま離れた場合、そのジェスチャの方向を分類する(ス
テップ52)。ジェスチャの方向は、ジェスチャの始点
から終点に向かうベクトルの方向である。移動対象領
域、移動先はステップ52で調べたジェスチャの方向の
分類によって決まる(ステップ53,ステップ54)。
次に、筆跡バッファ3に格納されているオブジェクトの
うちの一つを構成する筆点の座標を得た後(ステップ5
7)、そのオブジェクトの筆点がステップ53またはス
テップ55で判定した移動対象領域に含まれているかど
うかを判定する(ステップ58)。もし含まれていれば
そのオブジェクトは移動対象オブジェクトとなり(ステ
ップ59)、そうでなければ移動対象オブジェクトとは
ならない(ステップ60)。この後、未判定オブジェク
トがあるかどうかを調べ(ステップ61)、あればその
オブジェクトについて同様の処理を行い、なければ移動
対象・移動先判定部4の処理を終了する。
【0023】図5は、入力ペンが止まってからそのまま
離れた場合のジェスチャの方向の分類を示したものであ
る。ジェスチャの方向が−22.5°から22.5°の範
囲を「右」、22.5°から67.5°の範囲を「右上」
とし、以下、45°の範囲ずつ、「上」,「左上」,
「左」,「左下」,「下」,「右下」とする。以下の説
明では、これらのうち、「上」,「下」を垂直方向、
「右」,「左」を水平方向、それ以外を斜め方向とす
る。
【0024】移動対象領域の判定が終了した後、筆跡バ
ッファ3に格納されているオブジェクトすべてについて
移動対象領域に含まれるかどうかを判定する。移動対象
領域内にオブジェクトが入っているかどうかの判定は、
そのオブジェクトを構成する全筆点のx座標の値が、移
動対象領域の最大x座標,最小x座標の値の間にあり、
かつ、そのオブジェクトを構成する全筆点のy座標の値
が、移動対象領域の最大y座標,最小y座標の間にある
場合、そのオブジェクトが移動対象領域内に入っている
とみなす。そのオブジェクトを構成する筆点のうち、1
個でもこれに該当しないものが存在した場合、そのオブ
ジェクトは移動対象オブジェクトとは認識されない。
【0025】実際に移動対象オブジェクトを移動先に表
示するための処理を行うのが移動処理部5である。移動
処理部5では、入力された手書きのジェスチャの種類に
応じて移動先を決定する。
【0026】図6のフローチャートを参照しながら、入
力ペンが止まってからそのまま離れた場合、即ち、移動
対象オブジェクトと移動先とが同時に指定された場合の
処理を開示する。まず、表示部6から移動対象オブジェ
クトをすべて消去する(ステップ71)。次に、ジェス
チャの種類に応じて移動先を決定する(ステップ72)。
現在のオブジェクトの位置と移動先とのx座標,y座標
の差をそれぞれΔx,Δyとすると、ジェスチャが水平
方向の場合、Δxはジェスチャの始終点間のx座標の差
で、Δyは0である(ステップ73)。垂直方向の場
合、Δxは0、Δyはジェスチャの始終点間のy座標の
差である(ステップ75)。斜め方向の場合、Δxはジ
ェスチャの始終点間のx座標の差で、Δyはジェスチャ
の始終点間のy座標の差である(ステップ74)。ここ
で決定したΔx,Δyの値を移動対象オブジェクトの全
筆点座標に加え(ステップ76)、その結果を筆跡バッ
ファ3に格納するとともに(ステップ77)、表示部6に
表示する(ステップ78)。次に、図7のフローチャート
を参照しながら、入力ペンが止まってから更に筆跡が入
力された場合即ち、移動対象オブジェクトの指定と、移
動先の指定とが組合せて入力された場合の処理を開示す
る。まず、移動先を指定する部分の筆跡の始点座標値を
変数pre_x,pre_yに格納する(ステップ81)。次に、
入力ペンから現在入力されている座標を1点得た後(ス
テップ82)、その座標値を変数next_x,next_yに格納
する(ステップ83)。次に、next_x,next_yと、pre_
x,pre_y との差分Δx,Δyを計算した後(ステップ8
5)、移動対象オブジェクトを構成する全筆点座標に加
え(ステップ86)、その結果を表示部6に表示する
(ステップ87)。このとき、終点がまだ検出されない場
合には、pre_x,pre_yにそれぞれnext_x,next_yを格納
し(ステップ89)、終点が検出されるまで繰り返して
処理を行う。終点を検出した後、結果を筆跡バッファ3
に格納する(ステップ90)。すなわち、移動先を指定
する部分の筆跡を入力している間は、移動対象オブジェ
クトがそれに追従して表示部6に表示されることにな
る。
【0027】入力ペンを一旦止めてからさらに筆跡が入
力されたときのジェスチャが入力された場合の一実施例
を、図8を参照して説明する。図8(a)は、手書きの
オブジェクトが表示部6に表示されているところに、点
P71を始点とし、点P72で入力ペンを一旦止めた
後、入力ペンを離さずに点P73まで入力ペンを動かし
てから離したジェスチャG7が入力された状態である。
この場合、ジェスチャG7のP71からP72の間が対
象指定部分となる。この場合、図8(b)に示すように
P71とP72を2頂点とする矩形領域R7が移動対象
領域となり、そこに含まれるオブジェクトO71,O7
2,O73が移動対象オブジェクトになる。移動先は、
ジェスチャの始点から終点に向かうベクトルの方向へそ
の長さだけ離れた位置となり、処理の結果は図8(c)の
ようになる。
【0028】ジェスチャの方向が水平方向の場合の一実
施例を、図9を参照して、ジェスチャの方向が「右」の
場合を例に説明する。図9(a)は、手書きのオブジェ
クトが表示部6に表示されているところに、点P8を始
点とするジェスチャG8が入力された状態である。この
場合、図9(b)に示すようにジェスチャの始点を含む
垂直線から右側の領域R8が移動対象領域となり、そこ
に含まれるオブジェクトO81,O82,O83,O8
4,O85,O86が移動対象オブジェクトになる。移
動先は、ジェスチャの始点から終点に向かうベクトルの
水平方向成分の長さだけ右となり、処理の結果は図9
(c)のようになる。
【0029】ジェスチャの方向が垂直方向の場合の一実
施例を、図10を参照して、ジェスチャの方向が「下」
の場合を例に説明する。図10(a)は、手書きのオブ
ジェクトが表示部6に表示されているところに、点P9
を始点とするジェスチャG9が入力された状態である。
この場合、図10(b)に示すようにジェスチャの始点
を含む水平線から下側の領域R9が移動対象領域とな
り、そこに含まれるオブジェクトO91,O92が移動
対象オブジェクトになる。移動先は、ジェスチャの始点
から終点に向かうベクトルの垂直方向成分の長さだけ下
となり、処理の結果は図10(c)のようになる。
【0030】ジェスチャの方向が斜め方向の場合の一実
施例を、図11を参照して、ジェスチャの方向が「右
下」の場合を例に説明する。図11(a)は、手書きの
オブジェクトが表示部6に表示されているところに、点
P10を始点とするジェスチャG10が入力された状態
である。この場合、図11(b)に示すようにジェスチ
ャの始点を含む垂直線から右側かつ、ジェスチャの始点
を含む水平線から下側の領域R10が移動対象領域とな
り、そこに含まれるオブジェクトO101,O102,O1
03,O104,O105が移動対象オブジェクトにな
る。移動先は、ジェスチャの始点から終点に向かうベク
トルの方向へその長さだけ離れた位置となり、処理の結
果は図11(c)のようになる。
【0031】これらの動作を行って、移動したオブジェ
クトが本来の紙面の範囲外に移動しなければならない場
合には、そのオブジェクトが紙面の範囲内に収まるよう
に紙面が大きくなる。これは、オブジェクト入力時に入
力可能領域が足りなくなった場合にも同様に機能する。
この場合には、紙面を大きくすることによって入力可能
領域を確保することができる。紙面が足りなくなったか
どうかは、入力されたオブジェクトが紙面の境界領域に
かかったかどうかで判断する。ここで紙面の境界領域と
は、紙面の縁から一定の距離だけ内側に入った領域を指
す。
【0032】図12にこの動作の一実施例を示す。図1
2(a)は、斜線部R111をこの場合における紙面の
境界領域とし、この領域に手書きの筆跡O111が入力
された様子を示す。このとき、図12(b)に示すよう
に紙面が大きくなり、それに伴って紙面の境界領域はR
112の領域になる。紙面を大きくする場合、その倍率
は自動的に設定されるが、ユーザが任意の値に設定する
こともできる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、ユーザにとって簡単な
ジェスチャを用いるので、計算機処理に負担がかから
ず、ユーザの思考の中断が少ない方法で空白の確保がで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である装置構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】筆跡判定部2の処理動作を示すフローチャート
である。
【図3】入力されるジェスチャの例を示す図である。
【図4】移動対象・移動先判定処理部4の処理動作を示
すフローチャートである。
【図5】入力ペンが止まってからそのまま離れた場合の
ジェスチャの方向の分類を示す図である。
【図6】入力ペンが止まってからそのまま離れた場合の
移動処理部5の処理動作を示すフローチャートである。
【図7】移動対象オブジェクトを含む矩形に内接する筆
跡が入力された後、入力ペンを表示部から離れずに移動
先までのジェスチャが入力された場合の移動処理部5の
処理動作を示すフローチャートである。
【図8】移動対象オブジェクトを含む矩形に内接する筆
跡が入力された後、入力ペンが表示部から離れずに移動
先までの筆跡が入力された場合の一実施例を示す図であ
る。
【図9】ジェスチャの方向が「右」の場合の一実施例を
示す図である。
【図10】ジェスチャの方向が「下」の場合の一実施例
を示す図である。
【図11】ジェスチャの方向が「右下」の場合の一実施
例を示す図である。
【図12】入力可能領域と不可能領域との境界領域にオ
ブジェクトがかかった場合の一実施例を示す図である。
【符号の説明】
1…タブレット、2…筆跡判定部、3…筆跡バッファ、
4…移動対象・移動先判定処理部、5…移動処理部、6
…表示部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、手書きによるストロークを入
    力する入力手段と、入力された手書きストロークに対応
    する情報を画面上に表示する表示手段を有する手書き入
    力情報処理装置における空白確保の方法において、 前記入力手段より入力される1つのストロークに基づい
    て、前記画面上に既に表示されている情報のうち移動の
    対象となる情報を抽出し、 前記移動対象として抽出された情報を前記ストロークの
    終点位置に移動すると共に、当該移動対象として抽出さ
    れた情報がその移動前に表示されていた位置に空白を表
    示することを特徴とする手書きによるストローク入力時
    における空白確保の方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記入力された1つの
    ストロークを構成する始点,終点及び当該始点と終点間
    の筆点座標に基づいて、前記移動の対象となる情報の抽
    出を行うことを特徴とする手書きによるストローク入力
    時における空白確保の方法。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記1つのストローク
    が入力される際、当該ストロークの始点から終点までの
    間に前記入力手段が画面上で一時的に停止したことを検
    出し、当該検出された停止位置に対応するストロークの
    筆点座標と前記始点座標を対角頂点とする矩形を生成
    し、当該生成された矩形内に存在する前記画面上の情報
    を移動対象として抽出することを特徴とする手書きによ
    るストローク入力時における空白確保の方法。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記入力手段により入
    力されるストロークを構成する各筆点座標間の差分を求
    め、当該求めた差分が所定値以内に有る場合に、前記入
    力手段は画面上で一時的に停止したものと検出すること
    を特徴とする手書きによるストローク入力時における空
    白確保の方法。
  5. 【請求項5】請求項3において、前記検出された停止位
    置に対応するストロークの筆点座標と前記終点座標に基
    づいて、前記移動対象として抽出された情報の移動方向
    を決定することを特徴とする手書きによるストローク入
    力時における空白確保の方法。
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