JPH0831135A - ディスクカートリッジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスクカートリッジを斜めからトップロー
ディングによりメカデッキに装着する際において位置決
めピンに容易かつ円滑に位置決めすることのできるディ
スクカートリッジを得る。 【構成】 ディスクカートリッジ１の裏面に円形状の位
置決め用穴８と長孔状の位置決め用穴９とを有し、一方
の円形状の位置決め用穴８の開口縁の全周に面取り面部
２０を形成し、他方の長孔状の位置決め用穴９の長辺の
開口縁に面取り面部２１，２１を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、光学ピックアップで信
号を記録したり、記録された信号を読み取る方式のディ
スクをカートリッジ内に格納したディスクカートリッジ
に関し、特に、記録及び／又は再生装置（以下、メカデ
ッキという）へのディスクカートリッジの位置決め機構
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種、ディスクカートリッジを
裏面の下ハーフ側から見た平面図を図８に示す。この例
ではＣＤあるいはＣＤ−ＲＯＭのディスクカートリッジ
を示している。

【０００３】符号１で示した筐体をなすカートリッジは
上ハーフ２と下ハーフ３とから構成され、このカートリ
ッジ１内にディスク４が回転可能に収容されている。デ
ィスク４の中心にはチャッキングハブ５が設けられてい
る。下ハーフ３にはチャッキングハブ５からディスク４
の半径方向に開口部６が開口され、この開口部６からデ
ィスク４が露出される。そして、この開口部６はシャッ
ター７により開閉可能である。このディスクカートリッ
ジ１のメカデッキへの挿入方向を矢印で示す。

【０００４】上述したディスクカートリッジ１の下ハー
フ３にはカートリッジの挿入方向の後方側には左右一対
の位置決め用穴８，９が形成されている。一方の位置決
め用穴８は円形状に形成され、他方の位置決め用穴９は
カートリッジの挿入方向とは直交する向きに長い長孔状
に形成されている。また、カートリッジ１の挿入方向の
前方側にはローディング位置でのカートリッジの高さを
決めるエリア面１０，１１がある。

【０００５】尚、符号１２，１２はカートリッジ１の挿
入方向の前方側の両側部に設けられたホールドグリッ
プ、１３，１３はカートリッジ１の挿入方向の後方側の
両側部に設けられたチェンジャーグリップである。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に構成したディスクカートリッジは、メカデッキへのロ
ーディング状態においては、メカデッキから立設した位
置決めピンにディスクカートリッジ１の位置決め用孔
８，９を係合することによって位置決めが行われる。例
えば、ディスクカートリッジ１がメカデッキへ水平方向
からのローディング、すなわち、トレーローディングや
フロントローディング方式においては、メカデッキの位
置決めピンに対してディスクカートリッジの位置決め用
孔が正確に挿着され位置決め可能であるが、トップロー
ディング方式のようにカートリッジを矢印方向より挿入
し、斜めからメカデッキに挿着させる場合には、メカデ
ッキの位置決めピンに対してカートリッジの位置決め用
孔が挿着されずらく挿着ミスの可能性が高いといった問
題がある。

【０００７】この問題を図９を参照して詳細に説明する
と、ディスクカートリッジ１の位置決め用穴８，９は円
形穴及び長孔状穴いずれの場合とも穴内壁径と穴開口縁
の穴径は略ストレート状の穴形状であり、また、位置決
め用穴８，９の穴径（長孔状の位置決め用穴９は小径の
穴径をいう）は位置決めピンの軸径と略同一径である。
従って、ディスクカートリッジ１がホルダ１４に装着さ
れて回動支点１５を中心として回動し、斜め方向からト
ップローディングされたとき、位置決め用穴８，９が回
動支点１５より遠い場合には位置決めピン１６との係合
は比較的容易に行えるが、位置決め用穴８，９が回動支
点１５に近い場合には回動半径が短いため図１０に示す
ように位置決め用穴の開口縁が位置決めピン１６の軸部
分に引っ掛かって装着が困難となる。

【０００８】上述したＣＤ等のディスクカートリッジに
対してミニディスク（ＭＤ）の場合は、ディスク挿入方
向に長穴状の位置決め用穴が形成されているため、例え
ばトップローディング方式によりメカデッキに装着して
も上述したような位置決めピンと干渉するような問題は
ないが、ミニディスクを長穴状の位置決め用穴と直交す
る方向からトップローディング方式により挿入する場合
がメカ的に生じた場合には上述と同様の問題が発生する
ことになる。

【０００９】本発明は、上述したような課題を解消する
ためになされたもので、ディスクカートリッジを斜めか
らメカデッキに装着する際において位置決めピンに容易
かつ円滑に位置決めすることのできるディスクカートリ
ッジを得ることを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明によるディスクカートリッジは、上ハーフ２
と下ハーフ３とからなるカートリッジ本体と、このカー
トリッジ本体内に回転自在に収納されるディスク状記録
媒体４とを有するディスクカートリッジにおいて、カー
トリッジ１のハーフ裏面にメカデッキ側の位置決めピン
１６，１６と係合され、カートリッジ１が位置決めされ
る位置決め用穴８，９を有し、この位置決め用穴８，９
の開口縁に拡径状の面取り部２０，２１を形成したもの
である。

【００１１】また、本発明の好ましい実施例によるディ
スクカートリッジは、位置決め用穴８が円形状であり、
この位置決め用穴８の開口縁に拡径状の面取り部２０を
形成したものである。

【００１２】また、本発明の好ましい実施例によるディ
スクカートリッジは、位置決め用穴９が長孔状であり、
この位置決め用穴９の長辺側の開口縁に拡径状の面取り
部２１を形成したものである。

【００１３】また、本発明によるディスクカートリッジ
は、上ハーフ２と下ハーフ３とからなるカートリッジ本
体と、このカートリッジ本体内に回転自在に収納される
ディスク状記録媒体４とを有するディスクカートリッジ
において、カートリッジのハーフ裏面にメカデッキ側の
位置決めピン１６，１６と係合され、カートリッジ１が
位置決めされる位置決め用穴を有し、この位置決め用穴
は長孔状位置決め用穴２３であり、この長孔状位置決め
用穴２３を通り、該長孔状位置決め用穴２３の長径軸方
向と直交する部分に位置決め面部２４，２５，２６を設
けたものである。

【００１４】また、本発明の好ましい実施例によるディ
スクカートリッジは、位置決め面部２４，２５はカート
リッジ１の側面部としたものである。

【００１５】また、本発明の好ましい実施例によるディ
スクカートリッジは、長孔状位置決め用穴２２，２３は
カートリッジ１の挿入方向の前後に２つあり、位置決め
面部２６を一方の長孔状位置決め用穴２３に形成したも
のである。

【００１６】

【作用】上述のように構成した本発明におけるディスク
カートリッジは、カートリッジ１が位置決めされる位置
決め用穴８，９の開口縁に拡径状の面取り部２０，２１
を形成したので、ディスクカートリッジ１をトップロー
ディングしたとき、位置決め用穴８，９と位置決めピン
１６，１６とが回動支点に近い位置にあっても拡径状の
面取り部２０，２１によって位置決め用穴８，９が位置
決めピン１６，１６に円滑に案内され容易に挿着が可能
となる。

【００１７】また、位置決め用穴８が円形状であり、こ
の位置決め用穴８の開口縁に拡径状の面取り部２０を形
成したことで、ディスクカートリッジ１をいかなる方向
からトップローディングしても、位置決め用穴８と位置
決めピン１６とが回動支点に近い位置でも拡径状の面取
り部２０によって位置決め用穴８が位置決めピン１６に
円滑に案内され容易に挿着が可能となる。

【００１８】また、位置決め用穴９が長孔状であり、こ
の位置決め用穴９の長辺側の開口縁に拡径状の面取り部
２１を形成したことで、ディスクカートリッジ１を長穴
状の位置決め用穴９に沿う方向からトップローディング
した場合では長孔の余裕により位置決め用穴９が位置決
めピン１６に容易に挿着可能となる。また、ディスクカ
ートリッジ１を長孔状の位置決め用穴９と直交する方向
からトップローディングしたときは、位置決め用穴９の
長辺側の拡径状の面取り部２１により、位置決め用穴９
が位置決めピン１６に円滑に案内され容易に挿着可能と
なる。

【００１９】また、本発明におけるディスクカートリッ
ジは、位置決め用穴は長孔状位置決め用穴２２，２３で
あり、この長孔状位置決め用穴２２，２３を通り、長孔
状位置決め用穴２２，２３の長径軸方向と直交する部分
に位置決め面部２４，２５，２６を設けたことにより、
ディスクカートリッジ１を斜め方向からトップローディ
ッグしたとき長孔の余裕により長孔状位置決め用穴２
４，２５，２６が位置決めピン１６に容易に挿着可能と
なる。この際、ディスクカートリッジ１の挿入方向に生
じる位置ずれは位置決め面部２４，２５，２６を基準面
としてメカデッキに対して位置決めすることで防止でき
る。

【００２０】また、位置決め面部２４，２５をカートリ
ッジの側面部としたことにより、ディスクカートリッジ
１をメカデッキに装着した際、その側面部が基準面とな
りメカデッキに対して位置決めすることができる。

【００２１】また、長孔状位置決め用穴２２，２３はカ
ートリッジの挿入方向の前後に２つあり、位置決め面部
２６を一方の長孔状位置決め用穴２３に形成したことに
より、ディスクカートリッジの挿入方向に生じる位置ず
れは長孔状位置決め用穴２３の一部に形成した位置決め
面部２６に位置決めピン１６が当接しメカデッキに対し
て位置決めすることで防止できる。

【００２２】

【実施例】以下、本発明によるディスクカートリッジの
実施例をＣＤ（コンパクトディスク）を例にとって図面
を参照して説明する。図１は本例のディスクカートリッ
ジを裏面の下ハーフ側より見た平面図であり、この例の
ディスクカートリッジ１ではシャッター７は斜めタイプ
のものを示している。

【００２３】また、位置決め用孔８，９は、カートリッ
ジ１の挿入方向の前方側一側方に長孔状の位置決め用穴
９が挿入方向側に沿って設けてあり、カートリッジ１の
挿入方向の後方側一側方に円形状の位置決め用穴８が設
けてある。尚、１０，１１はローディング位置でのカー
トリッジの高さを決めるエリア面である。

【００２４】さて、上述のように構成されたディスクカ
ートリッジ１にあって、本発明の特徴とするところは位
置決め用穴８，９の開口縁を比較的大きな拡径状に形成
したことにある。すなわち、円形状の位置決め用穴８に
おいてはその全周に図２に示すように曲面からなる拡径
状の面取り面部２０を形成し、長孔状の位置決め用穴９
の場合は長辺側（直線部）の開口縁に図２と同様の曲面
からなる拡径状の面取り面部２１，２１を形成したもの
である。

【００２５】また、面取り面部２０，２１は開口縁から
位置決め用穴８，９の垂直穴までの深さをＬとし、位置
決めピン１６のストレート部分の高さをＬ₁ とすると、
Ｌ≪Ｌ₁ のように規定してある。

【００２６】このように構成したディスクカートリッジ
１が図１に示した本来の挿入方向からメカデッキに挿入
され、ディスクカートリッジがトップローディングされ
た場合についてはホルダ１４の回動支点１５に近い位置
決め用穴が長孔状の位置決め用穴９であるため、この位
置決め用穴９と位置決めピンとのクリアランスによりメ
カデッキの位置決めピンへの挿入は何等問題なく容易に
行える。

【００２７】一方、上述したディスクカートリッジ１の
挿入方向が本来の挿入方向とは逆の方向、つまりディス
クカートリッジ１を後方側からトップローディングによ
りメカデッキに挿入することも機構的に考えられる。こ
の場合、ディスクカートリッジ１の円形状の位置決め用
穴８は回動支点側に近くなることになるが、位置決め用
穴８の開口縁の全周に面取り面部２０が形成されている
ため、図３に示すようにディスクカートリッジがトップ
ローディングされると、位置決め用穴８がその面取り面
部２０によって位置決めピン１６に導かれ、これによっ
て、位置決め用穴８を位置決めピン１６にスムーズに挿
着させることができる。

【００２８】また、ディスクカートリッジ１が仮想線で
示した矢印方向からトップローディングによりメカデッ
キに挿入されることも考えられる。つまり、長穴状の位
置決め用穴９と直交する方向から挿入されることにな
る。この場合、円形状の位置決め用穴８は開口縁の全周
に面取り面部２０が形成され、また、長穴状の位置決め
用穴９はその長辺の開口縁に面取り面部２１が形成され
ているため、図３の場合と同様の作用により位置決め用
穴８，９をそれぞれの位置決めピン１６にスムーズに挿
着させることができる。

【００２９】すなわち、本発明のディスクカートリッジ
は、あらゆる側面の方向からディスクカートリッジをト
ップローディングによりメカデッキに挿入する場合にお
いても挿着ミスなく確実に位置決めピンに挿着すること
ができるという利点がある。

【００３０】また、本発明のディスクカートリッジは上
述したトップローディング以外、メカデッキへ水平状態
に挿着されるいわゆるトレーローディングやフロントロ
ーディングの場合でも位置決め用穴８，９の面取り面部
２０，２１が位置決めピンへ導くガイドの作用が得られ
位置決めピンへの挿着を容易に行うことができる。

【００３１】図４〜６はディスクカートリッジの位置決
め手段の実施例を示す。尚、図１に示したディスクカー
トリッジと同一部分には同じ符号を付して重複する説明
は省略する。

【００３２】図４Ａ，Ｂにおいて、ディスクカートリッ
ジ１の裏面の下ハーフ３にはカートリッジ挿入方向の前
後に、挿入方向に長い２つの長孔状位置決め用穴２２，
２３が形成されている。一方の長孔状位置決め用穴２３
の中心を通り、この穴２３に隣接する長孔状位置決め用
穴２３の長径軸方向と直交する側面、つまりカートリッ
ジの後側面にはカートリッジ１の位置決め基準面として
の位置決め面部２４が設けられている。この位置決め面
部２４は下ハーフ３から上ハーフ２側へ延出した後側面
と同一平面上のフラット面となって形成されている。

【００３３】このように構成したディスクカートリッジ
は、トプローディングによりメカデッキに挿着されたと
き、長穴の余裕により長孔状位置決め用穴２２，２３が
位置決めピンに容易に挿着可能となる。この際、ディス
クカートリッジの挿入方向に生じる位置ずれはカートリ
ッジをばね付勢して位置決め面部２４をメカデッキ側の
基準部材に押し当て位置決めすることができる。また、
カートリッジの挿入方向と直交する方向は前後２つの長
孔状位置決め用穴２２，２３とそれぞれ挿着し合う位置
決めピンにより横方向の位置ずれが規制できる。

【００３４】尚、位置決め面部２４は実施例ではカート
リッジ１の後端面側に形成した例について説明したが、
カートリッジ１の挿入方向側の前端面側に形成すること
であってもよい。この場合は挿着状態のカートリッジを
後端面側からばね付勢する。

【００３５】図５Ａ，Ｂにおいては、図４で示したフラ
ット面の位置決め面部２４に対してカートリッジ１の後
側面に凹面状の位置決め面部２５としたものである。こ
の位置決め面部２５は実施例では下ハーフ３側に形成さ
れているが、上ハーフ２側にまで達するようにしてもよ
い。

【００３６】位置決め面部２５を凹面状に形成したこと
で、位置決め面部２５の位置が明確になると共に、メカ
デッキ側の基準部材とのメカ的な係合が確実に行える。

【００３７】尚、凹面状の位置決め面部２５は実施例で
はカートリッジ１の後端面側に形成した例について説明
したが、カートリッジ１の挿入方向の前端面側に形成す
ることであってもよい。

【００３８】図６Ａ，Ｂにおいては、位置決め面部がカ
ートリッジ１の外形部を利用するものと異なり、一方の
長孔状位置決め用穴２３の一部にカートリッジ１の挿入
方向と直交する平面状の位置決め面部２６を形成したも
のである。

【００３９】この場合は、ディスクカートリッジの長孔
状位置決め用穴２２，２３がメカデッキ側の位置決めピ
ンに挿着されたとき、図７に示すように一方の長孔状位
置決め用穴２３の位置決め面部２６に位置決めピン１６
が当接し、ディスクカートリッジ１の位置決めが行え
る。この際、位置決めピン１６は長孔状位置決め用穴の
穴面との面接触ではなく位置決め面部２６と線接触ある
いは点接触するため、位置決め精度が向上する。

【００４０】尚、位置決め面部２６は長孔状位置決め用
穴２３側に形成した場合について説明したが、他方の長
孔状位置決め用穴２２側に設けるようにしてもよい。

【００４１】また、上述した図４〜図６の各実施例にお
いて、長孔状位置決め用穴２２，２３の長辺側の開口縁
に前述したと同様の面取り面部を形成するようにすれ
ば、カートリッジ１を長孔状位置決め用穴に対して直交
する方向からトップローディングによりメカデッキに装
着する場合が生じた際にも位置決め用穴と位置決めピン
との挿着が容易に行える。

【００４２】また、本発明のディスクカートリッジはト
ップローディング以外、メカデッキへ水平状態に挿着さ
れるいわゆるトレーローディングやフロントローディン
グの場合でも長孔状位置決め用穴２２，２３と位置決め
ピンとの位置決め手段にも広く適用可能である。

【００４３】本発明は、上述しかつ図面に示した実施例
に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲内
で種々の変形実施が可能である。

【００４４】実施例ではＣＤのディスクカートリッジの
場合を例にとって説明したが、ＣＤ−ＲＯＭのディスク
カートリッジやその他、光磁気方式による記録及び再生
可能のディスクカートリッジに対しても広く適用するこ
とができる。

【００４５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によるディ
スクカートリッジは、カートリッジが位置保持される位
置決め用穴の開口縁に拡径状の面取り部を形成したの
で、ディスクカートリッジを斜め方向からメカデッキに
装着されて位置決めピンに位置決めされる場合におい
て、位置決め用穴と位置決めピンとが回動支点に近い位
置にあっても円滑に案内され容易に挿着できる。特に、
ディスクカートリッジがポータブルセットで使われるト
ップローディング方式において信頼性の高い装着機能で
ある。

【００４６】また、位置決め用穴が円形状であり、この
位置決め用穴の開口縁に拡径状の面取り部を形成したこ
とで、ディスクカートリッジをいかなる方向からトップ
ローディングしても、位置決め用穴と位置決めピンとが
回動支点に近い位置でも拡径状の面取り部によって位置
決め用穴が位置決めピンに円滑に案内され容易に挿着で
きる。

【００４７】また、位置決め用穴が長孔状であり、この
位置決め用穴の長辺側の開口縁に拡径状の面取り部を形
成したことで、ディスクカートリッジを長穴状の位置決
め用穴と直交する方向からトップローディングしたと
き、位置決め用穴の長辺側の拡径状の面取り部により位
置決め用穴が位置決めピンに円滑に案内され容易に挿着
できる。

【００４８】また、本発明におけるディスクカートリッ
ジは、位置決め用穴はカートリッジの挿入方向側に長い
長孔状位置決め用穴であり、この長孔状位置決め用穴を
通り、カートリッジの挿入方向と直交する部分に位置決
め面部を設けたことにより、ディスクカートリッジを斜
め方向からトップローディッグしたとき長穴の余裕によ
り長孔状位置決め用穴が位置決めピンに容易に挿着でき
ると共に、ディスクカートリッジは位置決め面部を基準
面としてメカデッキに対して正確に位置決めすることが
できる。

【００４９】また、位置決め面部をカートリッジの側面
部としたことにより、ディスクカートリッジの側面部が
基準面となり、位置決め面部の形成が容易である。

【００５０】また、長孔状位置決め用穴はカートリッジ
の挿入方向の前後に２つあり、位置決め面部を一方の長
孔状位置決め用穴に形成したことにより、カートリッジ
の位置決め精度が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるディスクカートリッジの裏面図で
ある。

【図２】図１のＡ−Ａ線拡大断面図である。

【図３】位置決めピンへの位置決め用穴の挿着状態の図
である。

【図４】Ａ 別の実施例のディスクカートリッジの裏面
図である。 Ｂ 同じく後面図である。

【図５】Ａ 別の実施例のディスクカートリッジの裏面
図である。 Ｂ 同じく後面図である。

【図６】別の実施例のディスクカートリッジの裏面図で
ある。

【図７】図６のディスクカートリッジの位置決め用穴と
位置決めピンの図である。

【図８】従来のディスクカートリッジの裏面図である。

【図９】従来の課題の説明図である。

【図１０】従来の課題の拡大断面図である。

【符号の説明】

１ ディスクカートリッジ ２ 上ハーフ ３ 下ハーフ ４ ディスク ７ シャッター ８，９ 位置決め用穴 １４ ホルダ １５ 回動支点 １６ 位置決めピン ２０，２１ 面取り面部 ２２，２３ 長孔状位置決め用穴 ２４ フラットな位置決め面部 ２５ 凹面状の位置決め面部 ２６ 位置決め用穴に形成した位置決め面部

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上ハーフと下ハーフとからなるカートリ
   ッジ本体と、 該カートリッジ本体内に回転自在に収納されるディスク
   状記録媒体とを有するディスクカートリッジにおいて、 上記カートリッジのハーフ裏面に記録及び／又は再生装
   置側の位置決めピンと係合され、上記カートリッジが位
   置決めされる位置決め用穴を有し、この位置決め用穴の
   開口縁に拡径状の面取り部を形成したことを特徴とする
   ディスクカートリッジ。
2. 【請求項２】 上記位置決め用穴が円形状であり、この
   位置決め用穴の開口縁に拡径状の面取り部を形成したこ
   とを特徴とする請求項１記載のディスクカートリッジ。
3. 【請求項３】 上記位置決め用穴が長孔状であり、この
   位置決め用穴の長辺側の開口縁に拡径状の面取り部を形
   成したことを特徴とする請求項１記載のディスクカート
   リッジ。
4. 【請求項４】 上ハーフと下ハーフとからなるカートリ
   ッジ本体と、 該カートリッジ本体内に回転自在に収納されるディスク
   状記録媒体とを有するディスクカートリッジにおいて、 上記カートリッジのハーフ裏面に記録及び／又は再生装
   置側の位置決めピンと係合され、上記カートリッジが位
   置決めされる位置決め用穴を有し、この位置決め用穴は
   長孔状位置決め用穴であり、該長孔状位置決め用穴を通
   り、該長孔状位置決め用穴の長径軸方向と直交する部分
   に位置決め面部を設けたことを特徴とするディスクカー
   トリッジ。
5. 【請求項５】 上記位置決め面部は上記カートリッジの
   側面部であることを特徴とする請求項４記載のディスク
   カートリッジ。
6. 【請求項６】 上記長孔状位置決め用穴はカートリッジ
   の挿入方向の前後に２つあり、上記位置決め面部が上記
   一方の長孔状位置決め用穴に形成されていることを特徴
   とする請求項４記載のディスクカートリッジ。